説明

トナー収納容器、現像器、及び画像形成装置

【課題】 静電潜像を現像して可視化する画像形成装置では、トナーを供給するためのトナー収納部を有し、所定のトナー供給口を介して現像器内にトナーを供給するが、トナー供給時の供給量が、トナー供給口の各部で一様とならず、画像にも悪い影響を与えていた。
【解決手段】 トナーを収納し、トナーを現像器本体に供給するトナー供給口25aを有するトナー収納容器25において、トナー供給口25aを、トナー収納容器の長手方向と直交する方向の幅が、トナー収納容器25の長手方向中央部に向って、連続的又は段階的に狭くなるように形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写装置、画像記録装置、プリンタ、ファクシミリ等の潜像担持体に形成された静電潜像を現像して可視化する画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の画像形成装置では、トナーを供給するためのトナー収納部を有し、このトナーが減少したときに、トナーを収納するトナー収納容器を交換するものや、現像器全体を交換するものなどがあった。どちらの場合も、トナー収納部から現像部にトナーを供給する際に、供給口を介して供給することになる。従来、この供給口の形状としては、例えば、現像装置の長手方向に長い長方形状となるように形成して配置するものがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平2001―249529号公報(第5頁、図6)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この長方形状の供給口を介して供給されるトナーは、その供給量が、供給口の中央部で多く、両端部で少ない傾向があって一様に供給されない。このため、現像器内に供給されたトナーに、トナー供給口から供給されたばかりの新しいトナーが多い部分と、少ない部分ができてしまい、トナー供給量が不均一となって画像形成に悪影響を及ぼす問題があった。また、別の問題として、現像ローラのトナー層形成領域外にトナーが飛散し、付着するのを防止するのが難しいという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、これ等の問題を解消し、常に安定した画像形成を可能とするトナー収納容器、現像器、及び画像形成装置を提供することにある。
【0006】
また本発明の別の目的は、トナー飛散対策を容易にするトナー収納容器、現像器、及び画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるトナー収納容器は、トナーを収納し、前記トナーを現像器本体に供給するトナー供給口を有するトナー収納容器であって、前記トナー供給口は、前記トナー収納容器の長手方向と直交する方向の幅が、前記長手方向における前記トナー供給口の中央部に向って、連続的又は段階的に狭くなることを特徴とする。
【0008】
また別の発明によるトナー収納容器は、トナーを収納し、前記トナーを現像器本体に供給するトナー供給口を複数有するトナー収納容器において、前記複数のトナー供給口は、トナー収納容器長手方向に並べて形成され、前記各トナー供給口の前記長手方向と直交する方向の幅が、前記トナー供給口が形成された前記長手方向の領域の中央部に近い前記トナー供給口ほど、狭いことを特徴とする。
【0009】
また別の発明によるトナー収納容器は、トナーを収納し、前記トナーを現像器本体に供給するトナー供給口を複数有するトナー収納容器において、前記複数のトナー供給口は、トナー収納容器長手方向に並べて形成され、前記各トナー供給口の前記長手方向の長さが、前記トナー供給口が形成された前記長手方向の領域の中央部に近い前記トナー供給口ほど短いことを特徴とするトナー収納容器。
【0010】
また、本発明による現像器は、現像ローラと、前記現像ローラに塗布するトナーを収納すると共に、前記トナーを供給するトナー供給口を有するトナー収納部とを有し、前記トナー供給口は、前記トナー収納部の長手方向と直交する方向の幅が、前記長手方向における前記トナー供給口の中央部に向って、連続的又は段階的に狭くなることを特徴とする。
【0011】
また、別の発明による現像器は、現像ローラと、前記現像ローラに塗布するトナーを収納すると共に、前記トナーを供給するトナー供給口を複数有するトナー収納部とを有し、前記複数のトナー供給口は、前記トナー収納部の長手方向に並べて形成され、前記各トナー供給口の前記長手方向と直交する方向の幅が、前記トナー供給口が形成された前記長手方向の領域の中央部に近い前記トナー供給口ほど狭いことを特徴とする。
【0012】
また、別の発明による現像器は、現像ローラと、前記現像ローラに塗布するトナーを収納すると共に、前記トナーを供給するトナー供給口を複数有するトナー収納部とを有し、前記複数のトナー供給口は、前記トナー収納部の長手方向に並べて形成され、前記各トナー供給口の前記長手方向の長さが、前記トナー供給口が形成された前記長手方向の領域の中央部に近い前記トナー供給口ほど短いことを特徴とする現像器。
【0013】
更に、本発明による画像形成装置は、上記の現像器を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、トナー収納容器或いはトナー収納部から、現像器本体内部にトナーを供給する際に、現像ローラの軸方向における所定の領域で、略均等にトナーを供給することが可能となるため、常に安定した画像を形成することができるトナー収納容器、現像器、画像形成装置を提供することができる。
【0015】
また、別の発明によれば、現像ローラのトナー層形成領域外にトナーが飛散するのを減少させて、トナーの飛散対策を容易にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
実施の形態1.
図1は、本発明による画像形成装置の実施の形態1の要部構成を示す要部構成図であり、図2は、この画像形成装置1に着脱自在に載置される、本発明による現像器の実施の形態1の構成を示す要部構成図である。
【0017】
図1において、画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色の画像を各々に形成する4つの現像器15を有し、これらが記録媒体9の搬送経路の上流側から順に着脱自在に配置されている。これら現像器15の内部構成は共通しているため、例えば、シアン(C)の現像器15を例にとり、これらの内部構造を説明する。以後、画像形成装置1の、着脱自在な現像器15を除いた部分を画像形成装置1の本体と称す。
【0018】
図2に、この現像器15の要部構成を示す。同図に示すように、現像器15には、感光体21が矢印方向に回転可能に配置され、この感光体21の周囲には、その回転方向上流側から順に、感光体21の表面に電荷を供給して帯電させる帯電ローラ22、帯電された感光体21の表面に、例えばLEDヘッド68(図3参照)等の光源による光を照射して静電潜像を形成する露光装置10が配設される。尚、この露光装置10は、画像形成装置1の本体側に配設されている。更に、静電潜像が形成された感光体21の表面に、所定色(ここではシアン)のトナーを付着させて現像を発生させる現像部28、感光体21上のトナー現像を記録媒体9に転写した際に残留した転写残トナーを除去して、廃トナー収容部31に落下させるクリーニングブレード32が配設されている。尚、これら各装置に用いられている回転体は、図示しない駆動源からギアなどを経由して動力が伝達され回転する。
【0019】
現像部28は、トナー33を収納し、その下部に形成されたトナー供給口25aからトナー33を供給するトナー収納容器25、トナー収納容器25から供給されたトナー33を貯蔵するトナー貯蔵部27、現像ローラ23、この現像ローラ23にトナー33を供給するトナー供給ローラ24、現像ローラ23上のトナー33を薄層化する現像ブレード26を有し、感光体21の表面に形成された静電潜像をトナー33によって顕像化、即ち現像する。尚、現像器15は、トナー収納容器25を、現像ローラ23の上方において、着脱自在に配置するように構成されているものであり、以後、現像器15の、着脱自在なトナー収納容器25を除いた部分を現像器15の本体と称す。
【0020】
現像ローラ23とトナー供給ローラ24とは、一定の圧力で当接するように、互いに平行に配置され、それぞれ同図に示される矢印の方向(同方向)に回転する。また、現像ブレード26と現像ローラ23とは、同図に示すように、例えば現像ブレード26の折り曲げ部分が現像ローラ23の周面に一定の圧力で接触するように、互いに平行に配置される。尚、これら各装置に用いられている回転体は、図示しない駆動源からギアなどを経由して動力が伝達され回転する。
【0021】
また図1に示すように、画像形成装置1は、記録媒体9の搬送経路の上流側に、紙などの記録媒体9を堆積した状態で収納する用紙カセット4を装着し、その上方には記録媒体9をピックアップするホッピンローラ5が配設されている。更に、記録媒体9の搬送方向における、ホッピングローラ5の下流側には、ピンチローラ7と共に記録媒体9の斜行を修正し、これを転写ベルト11に搬送するレジストローラ6を配設している。これらのホッピングローラ5、及びレジストローラ6は図示されない駆動源からギア等を経由して動力が伝達され回転する。
【0022】
上記した4つの現像器15の各感光体ドラム21に対向する位置には、それぞれ導電性のゴム等によって形成された転写ローラ3が、転写ベルト11を介して圧接された状態で配設されている。これら転写ローラ3には、感光体21上のトナー現像を記録媒体9に転写する転写時に、各感光体21の表面電位とこれら各転写ローラ3の表面電位に電位差を持たせるための電位が印加されている。尚、これら各部の回転動作、電圧印加動作等は、後述する印刷制御部51(図3)よって制御される。
【0023】
転写ベルト11は、記録媒体9を静電吸収して搬送し、ドライブローラ12は、このドライブローラ12と対をなして転写ベルト11を張架するテンションローラ13と共に転写ベルト11を駆動する。尚、ドライブローラ12は、図示しない駆動源からギアなどを経由して動力が伝達され、後述する印刷制御部51(図3)によって回転制御される。
【0024】
定着装置8は、加熱ローラ8aとバックアップローラ8bとを有し、記録媒体9上に転写されたトナーを加圧・加熱することによって定着する。ここで定着された記録媒体9は、図示しない排出ローラ等によって、図示しない記録媒体スタッカ部に搬送される。
【0025】
図3は、画像形成装置1の制御系のうち、本発明とかかわる部分の要部構成を示すブロック図である。以下、図1、図2を参照しながらこの制御系について説明する。
同図中、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、入出力ポート、タイマ等によって構成される印刷制御部51は、図示しない上位装置からインターフェース制御部(以後、I/F制御部と称す)52を介して印刷データ及び制御コマンドを受信し、画像形成装置1(図1)の全体のシーケンスを制御して印刷動作を行う。受信メモリ53は、上位装置からI/F制御部52を介して入力した印刷データを一時的に記録し、画像データ編集メモリ54は、受信メモリ53に記録された印刷データを受け取ると共に、その印刷データを編集処理することによって形成された画像データ、即ちイメージデータを記録する。
【0026】
操作部55は、画像形成装置1の状態を表示するためのLED及び画像形成装置に操作者からの指示を与えるためのスイッチ等を備え、センサ群56は、画像形成装置1の動作状態を監視するための各種センサ、例えば用紙位置検出センサ、温湿度センサ、濃度センサ等からなる。
【0027】
帯電ローラ用電源57は、印刷制御部51の指示によって帯電ローラ22(図2)に電圧を印加し、感光ドラム21の表面を帯電させ、現像ローラ用電源58は、静電潜像にトナーを付着させるために現像ローラ23(図2)に所定の電圧を印加する。以下、同様にして、供給ローラ用電源59は、現像ローラ23にトナー33を供給するためにトナー供給ローラ24に所定の電圧を印加し、転写ローラ用電源60は、感光体21に形成されたトナー像を記録媒体9に転写するために転写ローラ3に所定の電圧を印加する。
【0028】
ヘッド駆動制御部61は、画像データ編集メモリ54に記録されたイメージデータを露光装置10(図1)のLEDヘッド68(図3)に送ってそのLEDヘッド68を駆動し、定着制御部62は、転写されたトナー像を記録媒体9に定着するために、定着装置8に所定の電圧を印加する。この定着装置8は、記録媒体9上のトナー像のトナーを溶融させるための図示されないヒータ、及び温度を検出する図示されない温度センサ等を備え、定着制御部62はこの温度センサのセンサ出力を読み込み、センサ出力に基づいてヒータを通電させて定着装置8の加熱ローラ8a(図1)が一定の温度になるよう制御する。
【0029】
搬送モータ駆動部63は、記録媒体9を搬送するための用紙搬送モータ66を回転駆動し、この搬送モータ駆動部63は、印刷制御部21の指示によって所定のタイミングで記録媒体9を搬送したり停止させたりする。そして駆動制御部64は、感光体21を回転させるための駆動モータ67を駆動する。この駆動制御部64によって駆動モータ67が駆動されると、図2に示されるように、感光ドラム21が矢印方向に回転されると共に、帯電ローラ22、現像ローラ23、トナー供給ローラ24、及び転写ローラ3がそれぞれ同期して各矢印方向に回転される。
【0030】
以上の構成において、画像形成装置1の動作についてその概略を以下に説明する。
【0031】
まず、用紙トレイ4に堆積した状態で収納されている記録媒体9が、ホッピングローラ5よって、上から1枚ずつ分離されて用紙搬送路に繰出される。この記録媒体9は、レジストローラ6を通過する段階で斜行が矯正され、転写ベルト11に送られる。その後、記録媒体9は転写ベルト11によって搬送され、現像器(Y)15の感光体ドラム21と転写ローラ3の間に搬送される。記録媒体9は、この感光体ドラム21及び転写ローラ3に挟持されて搬送される過程で、その記録面にイエローのトナー像が転写される。
【0032】
同様にして、記録媒体9は、順次、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各トナーを持つ現像器15を通過し、その通過過程で、各露光装置10により形成された静電潜像を、現像ローラ23によって現像した各色のトナー像がその記録面に順次転写され、重ね合わせられる。そして、その記録面上に各色のトナー像が重ね合わせたれた後、定着装置8によってトナー像が定着された記録媒体9は、画像形成装置1の外部にある図示しない印刷用紙スタッカ部に排出される。以上の過程を経て、カラー画像が記録媒体9上に形成される。
【0033】
尚、同図中のXYZ座標は、記録媒体9が各現像器15を通過する際の搬送方向にX軸をとり、感光体21の回転軸方向にY軸をとり、これら両軸と直交する方向にZ軸を取っている。また、後述する他の図においてXYZ座標が示される場合、これらの座標の軸方向は、共通する方向を示すものとする。
【0034】
図4は、本発明によるトナー収納容器の実施の形態1の要部構成を示す外観斜視図である。
【0035】
同図に示すトナー収納容器25は、前記した図2に示す現像器15に装着されているものである。ここで、以後、現像器15の、着脱自在なトナー収納容器25を除いた部分を現像器15の本体と呼ぶことにする。図2に示すように、トナー収納容器25は、円筒形状をして内部にトナーを収納し、現像器15の本体に対してトナー供給口25aが真下になるように装着される。
【0036】
図4は、図2に示す現像器15に装着したトナー収納容器25を、Z軸のマイナス側、即ち下方側の、やや斜め方向から見た外観斜視図である。同図に示すように、このトナー収納容器25には、Y軸方向、即ち円筒形のトナー収納容器25の長手方向に延在するトナー供給口25aが形成されている。このトナー供給口25aは、長手方向と直交するその幅が、中央部で最小となり、両端部に向けて漸次広くなり、両端部で最大となるように形成されている。尚、本実施の形態のトナー収納容器25では、後述する理由から好適な例として、トナー供給口25aの両端部における最大幅Waを10mmとし、トナー供給口25aの中央部における最小幅Wbを2〜5mm程度として最大幅Waの1/2以下となるように設定している。
【0037】
図5(a)は、このトナー収納容器25のトナー供給口25aを微小な空間ごとに長手方向で区切った場合に、各部から供給されるトナーの単位時間当たりの供給量を、流出する方向を示す各矢印の長さで比較し、表示した模式図である。この場合、同図に示すように、各部における供給量は略一定であることが理解される。
【0038】
ここで、参考比較例として、本実施の形態におけるトナー供給口25aを有するトナー収納容器25に対して、図7(a)に示すように、同じく円筒形であって、その長手方向と直交する幅が一定の長方形のトナー供給口101aを有するトナー収納容器101、或いは、図7(b)に示すように、長方形のトナー供給口102aが長手方向に複数形成されたトナー収納容器102を使用した場合の供給量について説明する。
【0039】
図8(a)は、図7(a)に示すトナー収納容器101のトナー供給口101aを微小な空間ごとに長手方向で区切った場合に、各部から供給されるトナーの単位時間当たりの供給量を、流出する方向を示す各矢印の長さで比較し、表示した模式図である。この場合、同図に示すように、トナー供給口101aの各部における供給量は、長手方向の中央部で最大となり、両端部に向けて漸次小さくなり、両端部で最小となる。中央部でトナー供給量が最大となるのは、種々の作用によって、端部側のトナーが中央部に向って移動するためと思われる。
【0040】
以上のようにして、トナー供給口101aの各部から供給される全トナー量は、上記した微小な各空間から供給されるトナー量の足し合わせとなるため、トナー供給口101aから供給されて堆積するトナーは、図8(b)に示すように、トナー供給口101aにおける長手方向の中央部で最大となり、両端部に向けて漸次小さくなり、両端部で最小となる分布を示す。尚、図7(b)に示すトナー収納容器102の場合も、各トナー供給口102aから供給されて堆積するトナーは、同様な分布を示す。
【0041】
これに対して、本実施の形態のトナー収納容器25(図4)は、そのトナー供給口25aが、前記したように長手方向と直交するその幅が、中央部で最小となり、両端部に向けて漸次広くなり、両端部で最大となるように形成されている。従って、トナー収納容器101(図7(a))と比較した場合、図4に示すトナー収納容器25は、トナー供給口25aの微小な空間毎に供給されるトナーの供給量が、トナー収納容器長手方向の中央部に行くに従って減少するため、図5(a)に示すように、各微小空間におけるトナー供給量を略一定とすることができる。トナー供給口25aの各部から供給される全トナー量は、上記した微小な各空間から供給されるトナー量の足し合わせとなるため、トナー供給口25aから供給されて堆積するトナーは、図5(b)に示すように、トナー供給口25aにおける長手方向の中央部、及び両端部で略均一な分布を示す。
【0042】
次に、トナー収納容器25と図7(a)に示すトナー収納容器101を用いて、実際に印刷を行った際のトナー供給量の分布を比較評価する実験について説明する。
【0043】
この実験では、図2に示す現像器15において、そのトナー貯蔵部27にイエロートナーを入れると共にトナー収納容器25にシアントナーを入れて印刷する実験を行った。また、比較例として、同様にトナー貯蔵部27にイエロートナーを入れると共に、図7(a)に示すトナー収納容器101を装着し、これにシアントナーを入れて印刷する実験を行った。そして、それぞれの印刷結果を比較した。この時の各トナー収納容器25,101のトナー供給口の形状寸法と、各トナー収納容器25,101及びトナー貯蔵部27のトナー充填量は、表1に示す通りである。
【0044】
【表1】

【0045】
また、その他の実験条件を以下に列記する。
・トナーは、各色とも一成分現像方式に使用する直径7μm〜8μmの粉砕トナーを使用した。
・現像器15はレターサイズの記録媒体まで印刷可能なものを使用した。
・現像形成装置1は、レターサイズの記録媒体まで印刷可能なものを使用した。
・印字領域はレターサイズとした。
・室温環境(25℃/40%)で、レターサイズ領域すべてに印刷するべた印刷を行った。
以上の設定で印刷した場合、トナー収納容器25或いは101から供給されるシアントナーは、現像器15本体のトナー貯蔵部27で、図示しない攪拌部材で適度に攪拌されるため、トナー貯蔵部27内のイエロートナーとある程度混ざり合って、現像ローラ23に供給される。
【0046】
従って、トナー収納容器25,101の各トナー供給口25a,101aの長手方向の各位置におけるシアントナーの供給量に応じて、印刷されるシアン色濃度の値が変わる。即ち、シアントナーの供給量が高い位置に対応する印刷面ほど、シアン濃度が高く印刷されるため、現像器15本体に対するトナー供給量の分布を比較することができる。
【0047】
図6のグラフは、上記の条件で、印刷用紙100枚を連続印刷し、印刷枚数が所定の枚数に至った各段階での印刷済み用紙のシアン色濃度を測った結果を示すものである。この測定は、レターサイズ領域のトナー収納容器長手方向左右端部に対応する位置で行い、その平均値とした。また、この測定は、トナー収納容器25を装着した場合と、トナー収納容器101を装着した場合とで行い、濃度測定機器として、エックスライト(X−Rite)社製、500シリーズの分光濃度計(Spectrodensitometer)を使用した。
【0048】
図6のグラフに示す結果から、本実施の形態によるトナー収納容器25(図4)を用いた場合、比較例のトナー供給容器101(図7(a))を用いた場合に比べ、印刷枚数の経過に対する両端部のシアン色濃度上昇が早かった。つまり、トナー供給口中央部のトナー供給に比べて端部のトナー供給量が少なく、トナー供給量の不均一が発生する比較例のトナー収納容器101に対し、本実施の形態のトナー収納容器25では、端部のトナー供給量が多くなり、トナー供給量の不均一が改善されていることがわかる。
【0049】
以上のように、本実施の形態のトナー収納容器25を採用した現像器15、及び画像形成装置1によれば、トナー収納容器25から供給されるトナー供給量を、長手方向において均一とすることができる。このため、現像器15本体のトナー貯蔵部27の内部で、供給されたトナーが不均一となって画像形成に問題が発生するという課題を解消することができる。
【0050】
尚、本実施の形態では、トナー供給口25aの幅が、中央部に向って、連続的に狭くなるように形成したが、これに限定されるものではなく、中央部に向って、段階的に狭くなるように形成してもよい。
【0051】
実施の形態2.
図9は、本発明に基づく現像器に装着される実施の形態2のトナー収納容器41を、前記した図4に示すトナー収納容器25と同方向から見た外観斜視図である。
このトナー収納容器41を採用する現像器本体及び、この現像器を装着する画像形成装置本体は、前記した実施の形態1の図2に示す現像器15及び図1に示す画像形成装置1と全く同じであるため、これ等のここでの説明を省略し、実施の形態1で説明したトナー収納容器25と異なる点を重点的に、これ等の図を参照しながら説明する。
【0052】
図9に示すように、円筒形のトナー収納容器41には、その長手方向に合計5つのトナー供給口41a〜41eが等間隔に形成されている。これ等のトナー供給口41a〜41eは、長手方向の長さが同じで、且つ長手方向と直交する方向の幅が、中央部のトナー供給口41cが最小で、両端部に向かうトナー供給口ほど、漸次広くなるように形成されている。
【0053】
以上のように形成されているため、図9に示すトナー収納容器41は、前記したトナー収納容器101(図7(a))と比較した場合、各トナー供給口41a〜41eの各部分から供給されるトナーの供給量が、トナー収納容器長手方向の中央部に行くに従って減少する。このため、実施の形態1のトナー収納容器25(図4)と同様に各部における供給量を略一定とすることができる。従って、各トナー供給口41a〜41eの各部から供給されて堆積するトナーは、各トナー供給口41a〜41eが形成された長手方向の領域Dの中央部、及び両端部で略均一な分布を示す。
【0054】
次に、本実施の形態のトナー収納容器41と図7(a)に示すトナー収納容器101を用いて、実際に印刷を行った際のトナー供給量の分布を比較評価する実験について説明する。
【0055】
本実施の形態における実験方法は、前記した実施の形態1で行なった実験方法と全く同じであるため、ここでは重複する説明を省略し、主にその実験結果について説明する。尚、各トナー収納容器41,101のトナー供給口の形状寸法と、各トナー収納容器41,101及びトナー貯蔵部27(図2)のトナー充填量は、表2に示す通りである。
【0056】
【表2】

【0057】
図10のグラフは、上記の条件で、印刷用紙100枚を連続印刷し、印刷枚数が所定の枚数に至った各段階での印刷済み用紙のシアン色濃度を測った結果を示すものである。同図のグラフに示す結果から、本実施の形態によるトナー収納容器41(図9)を用いた場合、比較例のトナー供給容器101(図7(a))を用いた場合に比べ、印刷枚数の経過に対する両端部のシアン色濃度上昇が早かった。つまり、トナー供給口中央部のトナー供給に比べて端部のトナー供給量が少なく、トナー供給量の不均一が発生する比較例のトナー収納容器101に対し、本実施の形態のトナー収納容器41では、端部のトナー供給量が多くなり、トナー供給量の不均一が改善されていることがわかる。
【0058】
以上のように、本実施の形態のトナー収納容器41を採用した現像器15、及び画像形成装置1によれば、トナー収納容器41から供給されるトナー供給量を、長手方向において均一とすることができる。このため、現像器15本体のトナー貯蔵部27の内部で、供給されたトナーが不均一となって画像形成に問題が発生するという課題を解消することができる。
【0059】
実施の形態3.
図11は、本発明に基づく現像器に装着される実施の形態3のトナー収納容器42を、前記した図4に示すトナー収納容器25と同方向から見た外観斜視図である。
このトナー収納容器42を採用する現像器本体及び、この現像器を装着する画像形成装置本体は、前記した実施の形態1の図2に示す現像器15及び図1に示す画像形成装置1と全く同じであるため、これ等のここでの説明を省略し、実施の形態1で説明したトナー収納容器25と異なる点を重点的に、これ等の図を参照しながら説明する。
【0060】
図11に示すように、円筒形のトナー収納容器42には、その長手方向に合計5つのトナー供給口42a〜42eが等間隔に形成されている。これ等のトナー供給口42a〜42eは、長手方向と直交する方向の幅が同じで、且つ長手方向の長さが、中央部のトナー供給口41cが最小で、両端部に向かうトナー供給口ほど、漸次長くなるように形成されている。
【0061】
以上のように形成されているため、図11に示すトナー収納容器42は、前記したトナー収納容器101(図7(a))と比較した場合、各トナー供給口42a〜42eの各部分から供給されるトナーの供給量が、トナー収納容器長手方向の中央部に行くに従って減少する。このため、実施の形態1のトナー収納容器25(図4)と同様に各部における供給量を略一定とすることができる。従って、各トナー供給口42a〜42eの各部から供給されて堆積するトナーは、各トナー供給口42a〜42eが形成された長手方向の領域Dの中央部、及び両端部で略均一な分布を示す。
【0062】
次に、本実施の形態のトナー収納容器42と図7(a)に示すトナー収納容器101を用いて、実際に印刷を行った際のトナー供給量の分布を比較評価する実験について説明する。
【0063】
本実施の形態における実験方法は、前記した実施の形態1で行なった実験方法と全く同じであるため、ここでは重複する説明を省略し、主にその実験結果について説明する。尚、各トナー収納容器42,101のトナー供給口形状寸法と、各トナー収納容器42,101及びトナー貯蔵部27(図2)のトナー充填量は、表3に示す通りである。
【0064】
【表3】

【0065】
図12のグラフは、上記の条件で、印刷用紙100枚を連続印刷し、印刷枚数が所定の枚数に至った各段階での印刷済み用紙のシアン色濃度を測った結果を示すものである。同図のグラフに示す結果から、本実施の形態によるトナー収納容器42(図11)を用いた場合には、比較例のトナー供給容器101(図7(a))を用いた場合に比べ、印刷枚数の経過に対する両端部のシアン色濃度上昇が早かった。つまり、トナー供給口中央部のトナー供給に比べて端部のトナー供給量が少なく、トナー供給量の不均一が発生する比較例のトナー収納容器101に対し、本実施の形態のトナー収納容器41では、端部のトナー供給量が多くなり、トナー供給量の不均一が改善されていることがわかる。
【0066】
以上のように、本実施の形態のトナー収納容器42を採用した現像器15、及び画像形成装置1によれば、トナー収納容器42から供給されるトナー供給量を、長手方向において均一とすることができる。このため、現像器15本体のトナー貯蔵部27の内部で、供給されたトナーが不均一となって画像形成に問題が発生するという課題を解消することができる。
【0067】
実施の形態4.
図13は、本発明による実施の形態4の現像器の構成を説明するための説明図である。
【0068】
同図に示すトナー収納容器25及び現像ローラ23は、それぞれ前記した図2の現像器15で説明したトナー収納容器25及び現像ローラ23に相当する。図13は、Y軸方向における、トナー収納容器25のトナー供給口25aと現像ローラ23のトナー塗布領域の相対的な位置関係を模式的に示す図であって、トナー収納容器25と現像ローラ23の相対位置やトナー供給口25aの開口方向等を正確に示すものではない。
【0069】
図13に示すように、現像ローラ23は、その回転軸23aを軸に回転するが、その両端部が、トナーが現像ローラ23の所定のトナー層形成領域以外に付着するのを防ぐためのシール材70によってシールされている。このシール材70は、発泡させたゴム、フェルト等で形成され、現像ローラ23の各端部の所定領域に当接して覆うように配設されている。
【0070】
従って、現像ローラ23の、このシール材70でシールされた両端部分を除く領域が、トナー層形成領域Wとなる。トナー収納容器25のトナー供給口25aは、現像ローラ23の回転軸23a方向に相当するY軸方向での相対位置関係において、現像ローラ23のこのトナー層形成領域W内に位置するように、例えば、図13に示すようにトナー層形成領域Wの端部とトナー供給口25aの端部との間に、両側において隙間dが形成されるように構成されている。尚、この隙間dは、1〜3mm程度に設定するのが好ましい。
【0071】
以上のように、本実施の形態の現像器によれば、現像ローラ23の回転軸方向において、現像ローラ23のトナー層形成領域W内にトナー収納容器25のトナー供給口25aが位置するように構成されているため、トナー層形成領域W外へのトナーの飛散が防止し易くなり、防止のためのシール部材の形状も、比較的簡単な構成のもので対処できる。
【0072】
尚、本実施の形態では、トナー供給口が図4に示す形状の実施の形態1のトナー収納容器25を例にして説明したが、トナー供給口が、図9や図11、更には図7に示す形状のトナー収納容器41,42,101,102であっても、トナー供給口の、長手方向(Y軸方向)の最端部位置が、前記現像ローラのトナー層形成領域内に収まるように形成することによって同様の効果を得ることができる。
【0073】
実施の形態5.
図14は、本発明による実施の形態5の現像器の要部構成を示す構成図である。
この現像器80が、図2に示す前記した実施の形態1の現像器15と異なる点は、現像器15のトナー収納容器25に相当するトナー収納部81が、現像器80の本体内に一体的に形成されている点である。従って、この現像器80が前記した実施の形態1の現像器15と共通する部分には同符号を付してここでの説明を省略し、異なる点を重点的に以下に説明する。
【0074】
この現像器80には、トナー供給口25aが、その底部に形成されているが、この形状については、図4に示すトナー供給口25aとまったく同じ形状である。またこのトナー供給口の形状については、前記した図9に示すトナー供給口41a〜41e、或いは図10に示すトナー供給口42a〜42eと同形状に形成してもよい。この場合も、前記した実施の形態1の現像器15と同様の効果を得ることができる。
【0075】
尚、トナー収納容器25が着脱自在に構成されている現像器15(図2)では、トナーを消費した際に、トナーを収納した新たなトナー収納容器25と交換するが、本実施の形態のように、トナー収納部81が一体化されている構成のものでは、トナーを消費した際には、画像形成装置1(図1)の本体に対して、現像器81ごと交換するものである。
【産業上の利用可能性】
【0076】
前記した実施の形態4では、現像器本体に対してトナー収納容器が着脱自在に構成されている例を示したが、これに限定されるものではなく、実施の形態5で示したようにトナー収納容器に相当するトナー収納部が一体化された現像器にも本発明を適用することができる。
【0077】
また、前記した実施の形態1から3までは、現像器本体とトナー収納容器が1対1で対応する例を示したが、これに限定されるものではなく、一つのトナー収納容器が複数の現像器本体に対してトナーを供給するように構成された現像器にも本発明を適用することができる。
【0078】
また、前記した実施の形態1から3までは、トナーを現像器のトナー貯蔵部に供給するトナー収納容器のトナー供給口を例にして説明したが、これに限定されるものではなく、トナー収納容器にトナーを充填する際の、トナー供給口についても本発明を適用することができる。
【0079】
また、前記した各実施の形態では、トナー供給口が重力方向における真下を向くように配置しているが、これに限定されるものではなく、設計に応じて適宜変更可能である。
【0080】
更に前記した実施の形態1から4では、上位装置から印刷データ及び制御コマンドを受信して、カラー印刷する画像形成装置、その現像器、及びそのトナー収納容器を例にして説明したが、これに限定されるものではなく、プリンタ、ファックス、コピー機、及びそれら機能を複合的に持つ装置、その現像器、及びそのトナー収納容器についても本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明による画像形成装置の実施の形態1の要部構成を示す要部構成図である。
【図2】画像形成装置に着脱自在に載置される、本発明による現像器の実施の形態1の構成を示す要部構成図である。
【図3】画像形成装置の制御系のうち、本発明とかかわる部分の要部構成を示すブロック図である。
【図4】本発明によるトナー収納容器の実施の形態1の要部構成を示す外観斜視図である。
【図5】(a)は、実施の形態1のトナー収納容器のトナー供給口の各部から供給されるトナーの単位時間当たりの供給量を矢印の長さで比較した模式図であり、(b)は、そのトナー供給口における長手方向の中央部、及び両端部でのトナーの分布を示す。
【図6】実施の形態1の装置を用いて連続印刷し、印刷枚数が所定の枚数に至った各段階での印刷済み用紙のシアン色濃度を測った結果を示すグラフである。
【図7】(a)は実験の比較例とし用いたトナー収納容器の要部構成を示す外観斜視図であり、(b)も同じく、実験の比較例とし用いたトナー収納容器の要部構成を示す外観斜視図である。
【図8】(a)は、図7(a)のトナー収納容器のトナー供給口の各部から供給されるトナーの単位時間当たりの供給量を矢印の長さで比較した模式図であり、(b)は、そのトナー供給口における長手方向の中央部、及び両端部でのトナーの分布を示す。
【図9】本発明によるトナー収納容器の実施の形態2の要部構成を示す外観斜視図である。
【図10】実施の形態2の装置を用いて連続印刷し、印刷枚数が所定の枚数に至った各段階での印刷済み用紙のシアン色濃度を測った結果を示すグラフである。
【図11】本発明によるトナー収納容器の実施の形態3の要部構成を示す外観斜視図である。
【図12】実施の形態3の装置を用いて連続印刷し、印刷枚数が所定の枚数に至った各段階での印刷済み用紙のシアン色濃度を測った結果を示すグラフである。
【図13】本発明による実施の形態4の現像器の構成を説明するための説明図である。
【図14】本発明による実施の形態5の現像器の要部構成を示す構成図である。
【符号の説明】
【0082】
1 画像形成装置、
3 転写ローラ、
4 用紙カセット、
5 ホッピングローラ、
6 レジストローラ、
7 ピンチローラ、
8 定着装置、
9 記録媒体、
10 露光装置、
11 転写ベルト、
12 ドライブローラ、
13 テンションローラ、
15,80 現像器、
21 感光体、
22 帯電ローラ、
23 現像ローラ、
24 トナー供給ローラ、
25,41,42,101,102 トナー収納容器、
25a トナー供給口、
27 トナー貯蔵部、
28 現像部、
32 クリーニングブレード、
33 トナー、
51 印刷制御部、
52 I/F制御部、
53 受信メモリ、
54 画像データ編集メモリ、
55 操作部、
56 センサ群、
57 帯電ローラ用電源、
58 現像ローラ用電源、
59 供給ローラ用電源、
60 転写ローラ用電源、
61 ヘッド駆動制御部、
62 定着制御部、
63 搬送モータ駆動部、
64 駆動制御部、
66 用紙搬送モータ、
67 駆動モータ、
70 シール材、
81 トナー収納部。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナーを収納し、前記トナーを現像器本体に供給するトナー供給口を有するトナー収納容器において、
前記トナー供給口は、前記トナー収納容器の長手方向と直交する方向の幅が、前記長手方向における前記トナー供給口の中央部に向って、連続的又は段階的に狭くなることを特徴とするトナー収納容器。
【請求項2】
トナーを収納し、前記トナーを現像器本体に供給するトナー供給口を複数有するトナー収納容器において、
前記複数のトナー供給口は、トナー収納容器長手方向に並べて形成され、前記各トナー供給口の前記長手方向と直交する方向の幅が、前記トナー供給口が形成された前記長手方向の領域の中央部に近い前記トナー供給口ほど狭いことを特徴とするトナー収納容器。
【請求項3】
トナーを収納し、前記トナーを現像器本体に供給するトナー供給口を複数有するトナー収納容器において、
前記複数のトナー供給口は、トナー収納容器長手方向に並べて形成され、前記各トナー供給口の前記長手方向の長さが、前記トナー供給口が形成された前記長手方向の領域の中央部に近い前記トナー供給口ほど短いことを特徴とするトナー収納容器。
【請求項4】
感光体にトナーを付着させて現像を行なう現像器に対して、着脱自在に備えられた請求項1乃至3の何れかのトナー収納容器を有することを特徴とする現像器。
【請求項5】
現像器に備えられた現像ローラを有し、
前記現像ローラの回転軸方向において、前記トナー収納容器に形成された前記トナー供給口の最も外側の端部位置が、前記現像ローラのトナー層形成領域内に収まるように形成されたことを特徴とする請求項4に記載の現像器。
【請求項6】
現像ローラと、
前記現像ローラに塗布するトナーを収納すると共に、前記トナーを供給するトナー供給口を有するトナー収納部と
を有し、
前記トナー供給口は、前記トナー収納部の長手方向と直交する方向の幅が、前記長手方向における前記トナー供給口の中央部に向って、連続的又は段階的に狭くなることを特徴とする現像器。
【請求項7】
現像ローラと、
前記現像ローラに塗布するトナーを収納すると共に、前記トナーを供給するトナー供給口を複数有するトナー収納部と
を有し、
前記複数のトナー供給口は、前記トナー収納部の長手方向に並べて形成され、前記各トナー供給口の前記長手方向と直交する方向の幅が、前記トナー供給口が形成された前記長手方向の領域の中央部に近い前記トナー供給口ほど狭いことを特徴とする現像器。
【請求項8】
現像ローラと、
前記現像ローラに塗布するトナーを収納すると共に、前記トナーを供給するトナー供給口を複数有するトナー収納部と
を有し、
前記複数のトナー供給口は、前記トナー収納部の長手方向に並べて形成され、前記各トナー供給口の前記長手方向の長さが、前記トナー供給口が形成された前記長手方向の領域の中央部に近い前記トナー供給口ほど短いことを特徴とする現像器。
【請求項9】
前記現像ローラの回転軸方向において、前記トナー収納部に形成された前記トナー供給口の最も外側の端部位置が、前記現像ローラのトナー層形成領域内に収まるように形成されたことを特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載の現像器。
【請求項10】
現像ローラと、
前記現像ローラに塗布するトナーを収納すると共に、前記トナーを供給するトナー供給口を有するトナー収納手段と
を有し、
前記現像ローラの回転軸方向において、前記トナー収納手段に形成された前記トナー供給口の最端部位置が、前記現像ローラのトナー層形成領域内に収まるように形成されたことを特徴とする現像器。
【請求項11】
請求項4乃至9の何れかの現像器を有することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−78729(P2006−78729A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−262060(P2004−262060)
【出願日】平成16年9月9日(2004.9.9)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】