説明

トナー補給装置及びこれを搭載した画像形成装置

【課題】装置本体内へのトナーの飛散を防止するトナー補給装置及びこれを搭載した画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置本体(2)に着脱可能に構成され、現像装置(21)にトナーを補給するトナー補給装置(20)であって、補給されるトナーを収納する供給トナー収納部(62)、及び供給トナー収納部内のトナーを現像装置に向けて送出する搬送部材(70)、並びに画像担持体に残留したトナーを回収する回収トナー収納部(64)を有する容器本体(40)と、容器本体内に形成されており、供給トナー収納部と回収トナー収納部とを区画するとともに、回収トナー収納部側の端壁(50)から供給トナー収納部側の端壁(48)に向けて移動可能な隔壁(60)と、隔壁を搬送部材の駆動に応じて移動させる隔壁駆動機構(78,80)とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機やプリンタ、ファクシミリ等に代表される画像形成装置に用いられるトナー補給装置及びこれを搭載した画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の画像形成装置ではトナーを用いた画像の形成が行われており、画像担持体、例えば感光体ドラムにトナー画像が形成され、この画像が用紙に転写及び定着される。
【0003】
ここで、消費したトナーは別途補給する必要がある。このトナーの補給にはカートリッジ式のトナー補給装置が用いられる。そして、使用済みのトナー補給装置はユーザー等によって画像形成装置本体から取り出され、新たなトナー補給装置が装置本体に装着される。一方、ドラムにはトナーが残留する。このため、このトナーをクリーニング装置で回収し、この回収したトナーを上述したトナー補給装置に集める技術が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平5−107918号公報
【特許文献2】特開平9−166912号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述した従来の技術では、補給装置の容器本体の内部が隔壁によって供給側と回収側とに区画され、この隔壁が回収側から供給側に向けて移動している。
しかしながら、この隔壁はトナーの回収量に応じて容器本体内を移動しており、この回収側には圧力が作用するので、当該回収側のトナーが容器本体等から上記装置本体内に飛散して装置本体内を汚染するとの問題がある。
【0006】
特に、上記従来の技術の如く隔壁が容器本体内を単に移動するのみでは、仮に容器本体内に長時間放置されたトナーが存在すると、トナーの流動性が低下して隔壁の移動が困難になり、回収側には供給側に比して大きな圧力が作用するのである。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、装置本体内へのトナーの飛散を防止することができるトナー補給装置及びこれを搭載した画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための第1の発明は、画像形成装置本体に着脱可能に構成され、現像装置にトナーを補給するトナー補給装置であって、補給されるトナーを収納する供給トナー収納部、及び供給トナー収納部内のトナーを現像装置に向けて送出する搬送部材、並びに画像担持体に残留したトナーを回収する回収トナー収納部を有する容器本体と、容器本体内に形成されており、供給トナー収納部と回収トナー収納部とを区画するとともに、回収トナー収納部側の端壁から供給トナー収納部側の端壁に向けて移動可能な隔壁と、隔壁を搬送部材の駆動に応じて移動させる隔壁駆動機構とを具備する。
【0008】
第1の発明によれば、トナー補給装置には、補給されるトナーを収納する供給トナー収納部と画像担持体に残留したトナーを回収する回収トナー収納部を有する容器本体が配設されており、これら両収納部は隔壁を介して区画されている。
そして、このトナー補給装置は隔壁駆動機構を有し、搬送部材の駆動に応じて隔壁を回収トナー収納部側の端壁から供給トナー収納部側の端壁に向けて移動させている。よって、従来の如く回収トナー収納部に大きな圧力が作用することもない。この結果、装置本体内へのトナーの飛散が防止可能となる。
しかも、隔壁は搬送部材の駆動に応じて容器本体内を積極的に移動しているので、仮にトナーの流動性が低下しても、この隔壁は従来に比して容易に移動することができる。
【0009】
第2の発明は、第1の発明の構成において、隔壁駆動機構は、現像装置への供給によって供給トナー収納部内で減少したトナー量だけ隔壁を移動させることを特徴とする。
第2の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、隔壁移動機構は、現像装置へのトナーの供給によって補給装置から送出された量だけ隔壁を移動させている。よって、トナーの回収時には、回収トナー収納部の容積が予め増加され、回収されるトナーの受入準備が既に整っていることから、回収トナー収納部には大きな圧力が作用しない。
【0010】
第3の発明は、第1や第2の発明の構成において、隔壁は、供給トナー収納部内の容積が略零になった場合に、供給トナー収納部側の端壁に最接近することを特徴とする。
第3の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、隔壁の移動は、トナー補給に要する時間の終了とともに終了するので、供給トナー収納部の容積の減少量と回収トナー収納部の容積の増加量とが等しくなり、装置本体内へのトナーの飛散がより一層確実に防止される。
【0011】
第4の発明は、第1から第3のトナー補給装置を画像形成装置に搭載し、これを用いて現像装置にトナーを補給することを特徴とする。
第4の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、装置本体内へのトナーの飛散が防止され、良好な画像が得られる結果、画像形成装置の信頼性向上に寄与する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、隔壁が容器本体内を積極的に移動し、装置本体内へのトナーの飛散を防止するトナー補給装置及びこれを搭載した画像形成装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1には、画像形成装置の一例であるプリンタ1の構造が概略的に示されている。同図に示された断面はプリンタ1の左側面からみたものである。このため、プリンタ1の前面は同図中の右側に、背面は左側にそれぞれ位置する。
【0014】
同図に示されるように、プリンタ1の装置本体2の内部下方には、用紙収納装置4が配置されている。この収納装置4にはベースカセット6が装備され、このカセット6の内部には、枚葉の用紙Pが積層された状態で収納されている。そして、この用紙Pは、同図においてカセット6の右上方に向けて送出され、送出された用紙Pは、装置本体2の内部で背面側へ向けて反転され、そのまま背面側に向けて搬送される。
【0015】
また、このカセット6は、同図において右方向に向けて引き出し可能に構成されており、この引き出した状態にて、カセット6内に新たな用紙Pを補充したり、用紙Pを別の種類の用紙に入れ替え可能となる。
装置本体2の内部には、用紙収納装置4からの用紙搬送方向でみて下流側にフィードローラ10、給紙用の用紙搬送路12、レジストローラ14、画像形成部16及び転写部90が順番に配置されている。
【0016】
画像形成部16にはその中心部分に感光体ドラム(画像担持体)18が備えられている。また、この画像形成部16の上方には光学部15が備えられており、この光学部15からは、図中に一点鎖線で示されているように、レーザ光Lがドラム18に向けて照射される。さらに、転写部90には転写ローラ91が備えられ、このローラ91は、ドラム18に下方から圧接し、トナー像を用紙Pに転写するための転写ニップを形成させる。
【0017】
また、用紙搬送方向でみて画像形成部16及び転写部90の下流側には、定着部92、排出用の用紙搬送路94及び用紙排出部96が順番に配置されている。この用紙搬送路94は、定着部92の下流から装置本体2の背面に沿って上方へ延びており、さらに、装置本体2の上部位置にて前面側へ屈曲されている。用紙排出部96は、装置本体2の上面に形成されており、この位置で用紙搬送路94の終端から排出された用紙Pを受け取り、高さ方向に積層することができる。この用紙排出部96に収納された印刷済みの用紙Pは、外部から容易に取り出し可能である。
【0018】
一方、転写部90及び定着部92の下方であって、用紙収納装置4との間には両面印刷用の用紙搬送路98が形成されている。この用紙搬送路98は、装置本体2の背面に沿う位置にて用紙搬送路94の途中から分岐して下方に延びている。また、この用紙搬送路98は、装置本体2の内部で前面側へ屈曲されて水平方向に延び、給紙部8のすぐ下流位置にて用紙搬送路12に合流されている。
【0019】
ここで、本実施例のプリンタ1にはトナー補給装置20が搭載されている。この補給装置20は、光学部15の前方であって用紙搬送路12の上方に位置し、装置本体2に対して着脱可能に構成されている。そして、この補給装置20内のトナーは現像器(現像装置)21を経て画像形成部16に供給される。
【0020】
より詳しくは、本実施例のトナー補給装置20は、図2と図3とを合わせて理解されるように、縦長の容器本体40と、この容器本体40を上方から覆う蓋部材42とを備えている。容器本体40は縦長の底壁44を有し、この底壁44の両側部分には側壁46,47が、また、底壁44の長手方向両端部分には端壁48,50がそれぞれ上方に向けて形成されている。
【0021】
この容器本体40内には補給用スクリュー部材(搬送部材)70が配設されている。この部材70は、端壁48,50に回転自在に支持された軸部分と、この軸部分の周囲に形成された螺旋状の羽根部分と、この軸部分の後端に形成された連結部72とから構成され、連結部72は、装置本体2に設置された図示しない駆動モータに連結されている。なお、本実施例の部材70は完全なスクリュー形状で構成されているが、上記螺旋状の羽根部分は部分的に形成されていても良い。
【0022】
一方、容器本体40の内部には隔壁60が設置されている。本実施例の隔壁60は端壁48,50に沿って並設されており、容器本体40内は隔壁60によって2つの空間に区画されている。具体的には、図3に示される如く、端壁48と隔壁60との間に供給トナー収納部62が、隔壁60と端壁50との間に回収トナー収納部64がそれぞれ形成されている。
【0023】
前者の供給トナー収納部62には、現像器21へ補給されるトナーが収納されている。そして、現像器21内におけるトナー量の減少が検出されると、上記駆動モータを介して補給用スクリュー部材70が回転し、この部材70周辺のトナーが、端壁48の近傍であって底壁44の適宜位置に形成されたトナーの排出開口52に向けて移動する。これにより、供給トナー収納部62内のトナーは排出開口52を介して現像器21に向けて送出され、この現像器21を介してトナー画像がドラム16に形成される(図2)。
【0024】
一方、後者の回収トナー収納部64には、ドラム18から回収されたトナーが収納されている。詳しくは、図2に示されるように、ドラム18の適宜位置にはクリーニング装置19が配設され、この装置19では、用紙Pへの転写後にドラム18に残留したトナーが回収されている。そして、このトナーはトナー搬送装置30を介して補給装置20に集められる。
【0025】
具体的には、本実施例の搬送装置30は管状の通路32を有し、この通路32の一端はクリーニング装置19に、通路32の他端は補給装置20にそれぞれ連通している。また、通路32の内部にはスクリュー34が設置されている。そして、図示しない駆動モータを介してスクリュー34が回転すると、装置19に回収されたトナーは通路32内を経て、端壁48の反対側に位置する端壁50の近傍であって蓋部材42の適宜位置に形成された回収開口43に向けて移動する。これにより、ドラム18に残留したトナーは回収トナー収納部74に回収される。
【0026】
ところで、本実施例の隔壁60は、端壁50から端壁48に向けて移動可能に構成されており、しかも、補給用スクリュー部材70の駆動に応じて移動可能に構成されている。
詳しくは、図3に示されるように、容器本体40内において、補給用スクリュー部材70の上方の適宜位置には隔壁駆動機構が設けられている。
【0027】
この機構は、移動用スクリュー部材78を有し、この部材78は、端壁48,50に回転自在に支持された軸部分と、この軸部分の周囲に形成された螺旋部分とから構成されており、この軸部分の後端は、容器本体40の外部において、複数の大径ギア76及びこのギア76に噛合する複数の小径ギア74に連結されている。これら各ギア74,76はダブルギア構造をなし、このギア74は端壁50に回転自在に支持され、ギア76の1つは上述した補給用スクリュー部材70の後端に噛合されている。
【0028】
一方、容器本体40の内部において、移動用スクリュー部材78は支持部80に噛合し、この支持部80は部材78の回転に伴って端壁50から端壁48に向けて移動する。そして、この支持部80は隔壁60に一体的に形成されている。
これにより、供給トナー収納部62内のトナーを現像器21へ補給すべく、補給用スクリュー部材70を回転させる駆動力は、大径ギア76及び小径ギア74による大きな減速比を得るダブルギア構造を介して移動用スクリュー部材78にも伝達され、隔壁60を端壁50から端壁48に向けて移動させる。
【0029】
ここで、連結部72の下流側で駆動分岐された移動用スクリュー部材78は、所定の減速比を有しており、現像器21へのトナー供給によって供給トナー収納部62内で減少したトナー量だけ隔壁60を移動させている。
具体的には、仮に、供給トナー収納部62の最大容量が2000g、現像器21へのトナー供給量が毎分50gである場合には、このトナーの総てを供給するには40分必要になる。
【0030】
そこで、部材78のピッチは、隔壁60が40分で端壁50から端壁48まで移動できるように設定されている。つまり、補給用スクリュー部材70の回転数が毎分70回転であるとすれば、40分間で2800回転可能であるので、移動用スクリュー部材78の回転数と補給用スクリュー部材70の回転数との比は40回転/2800回転となり、減速比1/70となる。
【0031】
よって、隔壁60の移動速度が当該減速比であれば、隔壁60は、供給トナー収納部62内で減少したトナー量だけ移動し、この収納部62内のトナーを押し出すことなく、また、回収トナー収納部64内のトナーを引き入れることもない。そして、供給トナー収納部62内の容積が略零になった場合に、端壁48に最接近する。
なお、本実施例では、補給装置20を装置本体2に装着した時点では、隔壁60の上端が回収開口43を塞ぐことなく、支持部80の一端側は端壁50の内面に当接するのに対し、供給トナー収納部62内の総てのトナーが現像器21に補給された時点では、隔壁60の下端が排出開口52を塞ぐことなく、この支持部80の他端側が端壁48の内面に当接することになる。
【0032】
そして、上記トナー補給装置20によってトナーが補給されたプリンタ1では、印刷前の用紙Pはベースカセット6に積層された状態で収納されており、プリンタ1が印刷を行う際は、カセット6から給紙部8により用紙Pが1枚ずつ分離して送出される。送出された用紙Pは、用紙搬送路12を通ってレジストローラ14に到達する。このローラ14は、用紙Pの斜め送りを矯正しつつ、画像形成部16で形成されるトナー画像とのタイミングを計りながら、用紙Pを転写部90へと送出する。
【0033】
プリンタ1には図示しない外部コンピュータから画像データが送信される。この画像データは、文字や符号、図形、記号、線図、模様等の各種の画像がデータ化されたものであり、このデータに基づき、プリンタ1では光学部15によるレーザ光Lの照射が制御される。これにより、画像形成部16において感光体ドラム18上に原稿画像の静電潜像が作られ、続いてこの静電潜像からドラム18上にトナー画像が形成される。このトナー画像はドラム18とローラ91との間の転写ニップにて用紙Pに転写される。
【0034】
その後、用紙Pは未定着トナー画像を担持した状態で定着部92に向けて送られ、この定着部92にて熱ローラによりトナー画像が定着される。次いで、定着部92から排出された用紙Pは、用紙搬送路94を通って上方へ送られ、用紙排出部96に排出される。
この片面印刷に対し、プリンタ1において両面印刷を行う場合には、定着部92から排出された用紙Pは、用紙排出部96に排出される直前にてその搬送方向が切り替えられる。
【0035】
つまり、片面に印刷された用紙Pは用紙搬送路94内に引き戻され、用紙搬送路98内に搬送される。続いて、この用紙Pは、給紙部8のすぐ下流にて用紙搬送路12に合流し、再び転写部90に向けて送られる。このとき、用紙Pは印刷済みの面が下を向いた状態にあるので、再び転写部90に送られた際は、用紙Pの未だ印刷がされていない方の面にトナー画像が転写される。
続いて、ドラム18に残留したトナーはクリーニング装置19によって回収され、次いでスクリュー34の回転により、通路32内のトナーは補給装置20に回収される。
【0036】
以上のように、本実施例によれば、トナー補給装置20には、補給されるトナーを収納する供給トナー収納部62とドラム18に残留したトナーを回収する回収トナー収納部64を有する容器本体40とが配設されており、これら両収納部62,64は隔壁60を介して区画されている。これにより、廃棄トナーボトルが全く不要になるし、このボトルの交換も不要になる。
【0037】
そして、この補給装置20は隔壁駆動機構を有し、補給用スクリュー部材70の駆動に応じて隔壁60を端壁50から端壁48に向けて移動させている。よって、従来の如く回収トナー収納部64には、供給トナー収納部62に比して大きな圧力が作用することもない。この結果、装置本体2内へのトナーの飛散が防止可能となる。
しかも、隔壁60は補給用スクリュー部材70の駆動に応じて容器本体40内を積極的に移動しているので、仮にトナーの流動性が低下しても、この隔壁60は従来に比して容易に移動することができる。
【0038】
さらに、この隔壁60は移動用スクリュー部材78に噛合されており、所望の減速比で確実に移動可能となる。
また、上記隔壁移動機構は、現像器21へのトナーの供給によって補給装置20から送出された量だけ隔壁60を移動させている。よって、隔壁60はトナーの供給時に移動しており、供給トナー収納部62の容積を減少させる。つまり、トナーの回収時には、回収トナー収納部64の容積が予め増加されており、回収されるトナーの受入準備が既に整っていることから、回収トナー収納部64には大きな圧力が作用せず、装置本体2内へのトナーの飛散が確実に防止される。
【0039】
さらに、隔壁60の移動は、トナー補給に要する時間の終了とともに終了するので、供給トナー収納部62の容積の減少量と回収トナー収納部64の容積の増加量とが等しくなり、装置本体2内へのトナーの飛散がより一層確実に防止される。
さらにまた、上述した補給装置20を搭載すれば、良好な画像が得られるので、プリンタ1の信頼性向上に寄与する。
【0040】
本発明は、上記実施の形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
例えば、上記実施例では、移動用スクリュー部材78は、補給用スクリュー部材70を駆動させる駆動モータと一体に回転しているが、必ずしもこの形態に限定されるものではなく、当該駆動モータとは別の駆動モータによって回転しても良い。この場合にも、装置本体2内へのトナーの飛散が防止可能になるとの効果を奏する。
【0041】
さらに、上記実施例では画像形成装置としてプリンタに具現化した例を示しているが、本発明の画像形成装置は複写機やファクシミリ等にも当然に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本実施例に係るプリンタの概略構成図である。
【図2】図1のトナー補給装置等の正面図である。
【図3】図2のIII−III線における矢視断面図である。
【符号の説明】
【0043】
1 プリンタ(画像形成装置)
2 装置本体(画像形成装置本体)
18 感光体ドラム(画像担持体)
20 トナー補給装置
21 現像器(現像装置)
40 容器本体
48 端壁
50 端壁
60 隔壁
62 供給トナー収納部
64 回収トナー収納部
70 補給用スクリュー部材(搬送部材)
74 小径ギア(隔壁駆動機構)
76 大径ギア(隔壁駆動機構)
78 移動用スクリュー部材(隔壁駆動機構)
80 支持部(隔壁駆動機構)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置本体に着脱可能に構成され、現像装置にトナーを補給するトナー補給装置であって、
補給されるトナーを収納する供給トナー収納部、及び該供給トナー収納部内のトナーを前記現像装置に向けて送出する搬送部材、並びに画像担持体に残留したトナーを回収する回収トナー収納部を有する容器本体と、
該容器本体内に形成されており、前記供給トナー収納部と前記回収トナー収納部とを区画するとともに、該回収トナー収納部側の端壁から前記供給トナー収納部側の端壁に向けて移動可能な隔壁と、
該隔壁を前記搬送部材の駆動に応じて移動させる隔壁駆動機構と
を具備することを特徴とするトナー補給装置。
【請求項2】
請求項1に記載のトナー補給装置であって、
前記隔壁駆動機構は、前記現像装置への供給によって前記供給トナー収納部内で減少したトナー量だけ前記隔壁を移動させることを特徴とするトナー補給装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のトナー補給装置であって、
前記隔壁は、前記供給トナー収納部内の容積が略零になった場合に、前記供給トナー収納部側の端壁に最接近することを特徴とするトナー補給装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のトナー補給装置を搭載し、これを用いて前記現像装置にトナーを補給することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2008−249984(P2008−249984A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−91056(P2007−91056)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】