説明

トラヒック情報処理装置、トラヒック情報処理方法、及び、トラヒック情報処理プログラム

【課題】トラヒック情報を所定の単位で分割して並列処理で解析を行い蓄積することで、トラヒックデータを高速で且つ高効率に生成することができるトラヒック情報処理装置等を提供する。
【解決手段】ネットワークシステムから送信されたトラヒック情報を解析して蓄積するトラヒック情報処理装置100において、前記トラヒック情報を、ID毎の情報に分割してサブトラヒック情報を生成するトラヒック情報分割処理部120と、前記トラヒック情報分割処理部120が分割したサブトラヒック情報毎に並列に解析処理を行うトラヒック情報解析処理部140と、前記トラヒック情報解析処理部140が解析した結果をトラヒックデータとして蓄積するトラヒックデータ蓄積処理部160とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークシステムから取得したトラヒックファイルの情報を解析して蓄積するトラヒック情報処理装置に関し、特に、トラヒック情報を短時間で簡潔に解析することができるトラヒック情報処理装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク管理システムはネットワークシステム(以下、NEとする)と管理サーバからなり、NEから管理サーバが収集したトラヒック情報は、バイナリファイルやCSVファイルなどの各種ファイル形式で構成されており、管理サーバにてトラヒックデータを生成する際に、簡易言語として定義ファイルに記載した構文解析ルールにより統一データ化され、管理サーバが生成したトラヒックデータを蓄積する。図21に従来のネットワーク管理システムのシステム構成図を示す。各NEから送信されたトラヒック情報は、管理サーバで収集される。管理サーバは、受信したトラヒック情報を解析してトラヒックデータを生成して蓄積する。ネットワーク監視者は、生成されたトラヒックデータを参照してネットワークの状態を監視する。
【0003】
トラヒックデータの生成においては、NEから周期的に送信されるトラヒック情報を、次周期のトラヒック情報が送信されるまでに解析して蓄積する必要があるため、処理時間の短縮や処理の効率化が求められている。しかし、現在、構文解析の対象となるトラヒック情報がバイナリファイル等の場合、ファイルの先頭から順に構文解析をするような、シーケンシャル処理をする必要があるため(図21参照)、複数のNEからトラヒック情報が送信された場合等は、解析時間が増加してしまっている。また、トラヒック情報はNE毎に別ファイルにて送信され、ファイル毎に構文解析を実施するため、管理サーバではトラヒックデータがNE毎に蓄積されている。そのため、複数NEの同一種別のトラヒックデータを参照する際に、NE毎に複数アクセスする必要があり、処理時間が増大する原因になっている。
【0004】
トラヒック情報に関する技術ではないが、長大データの検索、更新等の多数のデータ処理を限られた入出力バッファ領域を用いた必要最小限の入出力処理で高速かつ効率良く行えるデータ処理方法およびそのための装置に関する技術が特許文献1に開示されている。この特許文献1によると、レコード検索処理部13、レコード更新処理部14、レコード削除処理部15、レコード格納処理部16の制御の下で、サブレコード選択処理部17は、レコード操作命令1の操作単位により命令実行に必要な最小限のサブレコードを自動選択し、サブレコード単位入出力バッファ管理処理部18によって管理されるサブレコード単位の入出力バッファを用いて、サブレコード単位並列入出力処理部19がサブレコード単位に独立した入出力を行うことを特徴とするものである。
【0005】
また、同様にトラヒック情報に関する技術ではないが、処理ユニットを異なる通信システムにおいて共用化できるとともにシステムの機能の変更や拡張にも容易に対応可能な通信装置に関する技術が特許文献2に開示されている。この特許文献2によると、識別子付与部1により、データブロックの先頭位置を検出して識別子U−1を付与し、その後、処理の最小単位量のデータが入力される度に識別子U−2、U−3、……を付与して、データ処理部2の4つの処理ユニットA1〜A4に並列的に入力し、予め定めた識別子が入力された時のみ選択的に起動される処理ユニットA1〜A4により、処理の最小単位量のデータに対し処理を実行することによって、データブロック中の該当する種類のデータのデータ長がどのような長さであっても、また、データ長が変更されてもそのまま使用することを可能とするものである。
【特許文献1】特許第3294326号公報
【特許文献2】特開平9−247234号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の技術は、レコードデータを複数のサブレコードに分割し、並列に入出力を行うことで処理を高速で効率よくしているが、分割されたサブレコードのレコード長が最後のサブレコード以外は固定長であり、最後のサブレコードのみを可変長にしてポインタにより対応付けしているため、レコードデータの構成と、分割できるサブレコードの数が制限され、処理の高速化と効率化の点で十分とは言えない。また、可変長のサブレコードに対応しようとすると、全てのサブレコードの対応付けをポインタにより行わなければならなくなるため、ポインタ機能を有するシステムにしか対応できない上に、管理が複雑になってしまうという課題を有する。
【0007】
また、特許文献2の技術は、処理の最小単位量のデータに対し識別子を付与して処理を振り分けて実行することによって、データブロック中の該当する種類のデータのデータ長がどのような長さであっても、また、データ長が変更されてもそのまま使用することを可能であるが、識別子に対応付けられた処理ユニットのみが起動されて処理を実行するため、処理を高速化するという点では不十分であるという課題を有する。
【0008】
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、トラヒック情報を所定の単位で分割して並列処理で解析を行い蓄積することで、トラヒックデータを高速で且つ高効率に生成することができる、トラヒック情報処理装置、トラヒック情報処理方法、及び、トラヒック情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1.トラヒック情報の分割)
本発明に係るトラヒック情報処理装置は、ネットワークシステムから送信されたトラヒック情報を解析して蓄積するトラヒック情報処理装置において、前記トラヒック情報を、予め付与されたID毎の情報に分割してサブトラヒック情報を生成するトラヒック情報分割手段と、前記トラヒック情報分割手段が分割したサブトラヒック情報毎に並列に解析処理を行うトラヒック情報解析手段と、前記トラヒック情報解析手段が解析した結果をトラヒックデータとして蓄積するトラヒックデータ蓄積手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
このように、本発明においては、トラヒック情報を予め付与されているID毎の情報に分割してサブトラヒック情報を生成し、その分割されたサブトラヒック情報毎に並列に解析処理を行うため、情報の先頭からシーケンシャルに処理を行う場合に比べて処理時間を短縮し、効率的に行うことができ、装置全体でのスループットを向上させることができる。
【0011】
また、トラヒック情報には予めIDが割り当てられているため、ID毎の情報に分割することで、画一的な解析処理が可能となる。
さらに、処理が高速化且つ効率化されることで、蓄積されたトラヒックデータを参照して処理を行う操作者へのレスポンスに対しても好環境をもたらすことができる。
さらにまた、複数スレッド等による同時処理を実現することで、CPUの搭載数を増加させる等、リソース強化に追従した処理速度の向上が可能となる。
【0012】
(2.属性情報の付与)
本発明に係るトラヒック情報処理装置は、前記サブトラヒック情報に関してID毎に予め設定された同一の処理内容を示す属性情報を保持する属性情報保持手段と、前記属性情報保持手段が保持する属性情報を前記サブトラヒック情報のID毎に対応させて付与する属性情報付与手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
このように、本発明においては、分割されたサブトラヒック情報毎に、対応した各々同一の属性情報が予め付与されるため属性に応じた解析処理や蓄積処理を画一的に行うことができ、処理を効率化することができる。また、蓄積されたトラヒックデータは、属性情報が付与された状態で蓄積されているため、後に操作者がトラヒックデータを扱う場合(例えば、統計処理を行う場合等)に、簡単で且つ柔軟に操作することが可能となる。
【0014】
(3.属性情報に応じた不要な処理)
本発明に係るトラヒック情報処理装置は、前記トラヒック情報解析手段、及び/または、前記トラヒックデータ蓄積手段が、前記属性情報付与手段により付与された属性情報に基づいて解析処理、及び/または、蓄積処理を実行しないことを特徴とする。
【0015】
このように、本発明においては、トラヒック情報解析手段、及び/または、トラヒックデータ蓄積手段が、属性情報付与手段により付与された属性情報に基づいて解析処理、及び/または、蓄積処理を実行しないため、不要な処理を省くことができ、処理時間を短縮することができると共に、装置への処理の負荷を軽減することができる。
また、必要なトラヒックデータのみが蓄積されるため、操作者がID毎の選別操作を行う必要がなくなり、操作者の負担を軽減することができる。
【0016】
(4.複数のNEからのトラヒック情報の処理)
本発明に係るトラヒック情報処理装置は、前記トラヒック情報蓄積手段が、複数の前記ネットワークシステムから送信された前記トラヒック情報を、当該情報内容またはID毎の情報に基づいて集約して蓄積することを特徴とする。
【0017】
このように、本発明においては、複数のネットワークシステムから送信されたトラヒック情報を、情報内容またはID毎の情報に基づいて集約して蓄積するため、操作者が蓄積されたトラヒックデータを参照する際に複数のデータ部を参照する必要がなく、1つのデータ部のみを参照するだけで複数NEの情報を確認することができるため、オペレーション操作が軽減される。
また、蓄積されたトラヒックデータの参照を行う際に装置への負荷が軽減され、処理を効率的に行うことができる。
【0018】
(5.トラヒック情報の分配)
本発明に係るトラヒック情報処理装置は、前記サブトラヒック情報の分配に関する情報を保持する分配情報保持手段と、前記分配情報保持手段が保持する分配情報に基づいて、前記サブトラヒック情報を関連する内容毎またはID毎に分配する分配処理手段とを備え、前記トラヒック情報解析手段、及び/または、前記トラヒックデータ蓄積手段が、前記分配処理手段にて分配された結果に応じて解析処理、及び/または、蓄積処理を行うことを特徴とする。
【0019】
このように、本発明においては、サブトラヒック情報を、関連する内容毎またはID毎に分配し、分配された結果に応じて解析処理、及び/または、蓄積処理を行うため、関連する情報については、同一プロセスによる先の演算処理結果を流用して演算処理の重複を防止できることから処理を効率化することができる。
【0020】
また、関連する情報が集約されるため、一連のプロセスで解析処理や蓄積処理を行うことができ、さらなる処理の効率化を図ることができる。
さらに、分配機能があることで生成するスレッドの数を減らすことができ、リソースを節約して使用することができる。
さらにまた、トラヒックデータを蓄積する際に、ある程度決まったスレッドからデータが蓄積されるため、排他処理等を行う場合に効率的に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明は多くの異なる形態で実施可能である。従って、本実施形態の記載内容のみで本発明を解釈すべきではない。また、本実施形態の全体を通して同じ要素には同じ符号を付けている。
【0022】
本実施の形態では、主に装置について説明するが、所謂当業者であれば明らかな通り、本発明はシステム、方法、及び、コンピュータを動作させるためのプログラムとしても実施できる。また、本発明はハードウェア、ソフトウェア、または、ハードウェア及びソフトウェアの実施形態で実施可能である。プログラムは、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、光記憶装置、または、磁気記憶装置等の任意のコンピュータ可読媒体に記録できる。さらに、プログラムはネットワークを介した他のコンピュータに記録することができる。
【0023】
(本発明の第1の実施形態)
(1 トラヒック情報処理装置のモジュール構成)
図1は、本実施形態に係るトラヒック情報処理装置のモジュール構成図である。
トラヒック情報処理装置100は、トラヒック情報受信部110とトラヒック情報分割処理部120と構文解析ルール読込処理部130とトラヒック情報解析処理部140とトラヒック情報蓄積処理部150とトラヒックデータ部160とトラヒックデータ表示部170とを備える。
【0024】
トラヒック情報受信部110は、監視対象装置10から送信されてくるトラヒック情報をトラヒックファイルとして受信する処理を行う。この時トラヒック情報の内容はIDにより種別された状態で受信する。
なお、本発明における監視対象装置10は、例えば電話の交換機のような装置である。
【0025】
トラヒック情報分割処理部120は、トラヒック情報受信部110が受信したトラヒックファイルを種別されたID毎に分割する処理を行う。
なお、トラヒックファイルの分割は必ずしも1つのID毎に行う必要はない。例えば、情報内容により複数ID毎に分割してもよいし、所定の長さ(ビット数)で分割してもよい。
【0026】
構文解析ルール読込処理部130は、簡易言語として定義ファイルに記載された構文解析ルールを読み込む処理を行う。ここでの処理はID毎に分割された情報を並列に処理する。
【0027】
トラヒック情報解析処理部140は、構文解析ルール読込処理部130で読み込んだ解析ルールに従って、トラヒック情報の解析を行う。ここでの処理もID毎に分割された情報を並列に処理する。
【0028】
トラヒック情報蓄積処理部150は、解析されたトラヒック情報をトラヒックデータ部160に蓄積する処理を行う。ここでの処理もID毎に分割された情報を並列に処理する。
【0029】
トラヒックデータ表示部170は、トラヒックデータ部に蓄積されたデータを画面に表示する処理を行う。操作者は画面に表示された情報を見てネットワークシステムの管理を行う。
【0030】
(2.トラヒック情報処理装置の動作)
図2は、本実施形態に係るトラヒック情報処理装置の処理を示すシーケンス図である。
まず、監視対象装置10に情報表示要求があると、トラヒックファイルをトラヒック情報処理装置100に送信する。送信されたトラヒックファイルは、トラヒック情報受信部110により受信される。トラヒック情報受信部110で受信されたトラヒックファイルは、トラヒック情報分割処理部120でトラヒックID毎に分割される。
【0031】
ここで、トラヒックファイルの分割について説明する。図3は、トラヒックファイルをID毎に分割した様子を示す図である。図3(a)に示すトラヒックファイルは、10個のIDに種別されており、「A」から「J」の情報を保持している。これらの各アルファベットは、未解析のバイナリデータを示している。従来は、この状態でID1からシーケンシャルに解析処理及び蓄積処理を行っていた。図3(b)は、分割後のトラヒックファイルである。本実施形態においては、図に示すようにID毎に情報を分割し、分割した情報毎にスレッドを生成して、パラレルに解析処理及び蓄積処理を行う。このように並列に処理を行うことで、図3の場合は、解析処理に要する時間が理論的には1/10に短縮される。
【0032】
図2に戻って、トラヒックファイルがトラヒックID毎に分割されると、構文解析ルール読込処理部130は、トラヒックID毎に分割されたトラヒック情報毎に解析ルールを読み込み、トラヒック情報解析処理部140がトラヒック情報の解析を行う。解析されたトラヒック情報は、トラヒック情報蓄積処理部150によりトラヒックデータ部160に蓄積される。
【0033】
ここで、分割後の解析処理と蓄積処理について説明する。図4は、分割されたトラヒック情報を並列に解析して蓄積する様子を示した図である。IDにより種別されたトラヒックファイルは上記トラヒック情報分割処理部120で分割される。分割された情報は、構文解析ルール読込処理部130でそれぞれ並列化して読み込まれ、分散されたプロセスとしてトラヒック情報解析処理部140にて多重化されて解析される。解析されたトラヒック情報は、トラヒック情報蓄積処理部150でトラヒックデータ部160に蓄積される。この処理により、大量且つ巨大に配信され続けるトラヒック情報に対して、ID毎の並列読込及び多重解析が実行されることで処理速度が向上し、処理時間の短縮を行うことができる。
【0034】
図2に戻って、トラヒックデータ情報がトラヒックデータ部160に蓄積されると、トラヒックデータ表示部170は、トラヒックデータ部の情報を画面に表示して処理を終了する。構文解析ルール読込処理部130からトラヒック情報蓄積部150までの処理は、上記に示したように、ID毎に分割されたトラヒック情報毎に並列に行われる。
【0035】
(本発明の第2の実施形態)
(1 トラヒック情報処理装置のモジュール構成)
図5は、本実施形態に係るトラヒック情報処理装置のモジュール構成図である。第1の実施形態と異なる点は属性情報付与部510と属性情報所持部520とID種別判定処理部530とを備えた点である。
【0036】
属性情報保持部520は、分割するID毎に設定された処理内容に関する情報を保持している。
なお、ここで保持している情報は分割する単位ごとの処理内容に関する情報である。例えば、複数ID毎に分割した場合は、複数ID単位に処理内容に関する情報を保持している。
【0037】
属性情報付与部510は、属性情報保持部520が保持するID毎の情報を、それぞれのIDに対応させて付与する処理を行う。
ID種別判定処理部530は、属性情報付与部510により付与された情報に基づいて判定処理を行う。その判定の結果に応じて解析処理や蓄積処理が実行される。また、操作者が行う処理も判定結果に応じて効率的に行われる。
【0038】
(2 トラヒック情報処理装置の動作)
図6は、本実施形態に係るトラヒック情報処理装置の処理を示すシーケンス図である。
トラヒック情報分割処理部120までの処理は第1の実施形態と同様であるため説明は省略する。属性情報付与部510は、属性情報保持部520の情報を読み込み、ID毎に分割されたトラヒックファイルに対して、読み込んだ属性情報をID毎に対応させて付与する。
【0039】
ここで、属性情報の付与について説明する。図7は、属性情報保持部520が保持する属性情報の一例である。左の列からID、画面表示、蓄積有無、範囲値判定、解析有無、・・・の項目が並んでおり、各行はIDである。つまり、ID毎に画面表示処理や蓄積処理やその他の処理を行うかどうかが決まっており、属性情報保持部520はそれらの情報を保持している。この例では、画面表示についてはID1〜ID4とID7〜ID9が「YES」となっており、画面表示が行われる。その他の「NO」となっているIDについては表示されない。同様に蓄積有無についてはID2とID4は蓄積処理が行われず、解析後にデータは破棄される。同様にして、様々な処理についてID毎に処理内容の情報を保持する。
【0040】
図8は、トラヒック情報に属性情報を付与する様子を示した図である。トラヒック情報分割処理部120によりID毎に分割されたトラヒック情報に対して、IDに対応させて属性情報を付与している。つまり、ID1の情報Aは、画面表示も蓄積処理も範囲値判定処理も行われ、ID2の情報Bは、画面表示と範囲値判定処理は行われるが、蓄積処理は行われない。このように、ID毎に処理内容を設定することができるため、処理を簡潔にして効率良く行うことができる。
【0041】
図6に戻って、ID種別判定処理部530は、付与された属性情報に基づいて判定処理を行う。判定処理に応じて、構文解析ルール読込処理部130が解析ルールを読み込み、トラヒック情報解析処理部140がトラヒック情報の解析を行い、トラヒック情報蓄積処理部150がトラヒック情報をトラヒックデータ部160に蓄積する。例えば、ID種別判定処理部530が付与された属性情報に基づいて、トラヒックデータの蓄積を行わないと判定したら、そのトラヒックデータは蓄積されない。
以降の処理は第1の実施形態と同様であるため、説明は省略する。
【0042】
(本発明の第3の実施形態)
(1 トラヒック情報処理装置のモジュール構成)
図9は、本実施形態に係るトラヒック情報処理装置のモジュール構成図である。第2の実施形態と異なる点は不要情報廃棄処理部910を備えた点である。
不要情報廃棄処理部910は、解析処理や蓄積処理が不要な情報を廃棄して処理を実行しないようにする処理部である。
【0043】
(2 トラヒック情報処理装置の動作)
図10は、本実施形態に係るトラヒック情報処理装置の処理を示すシーケンス図である。
ID種別判定処理部530までの処理は第2の実施形態と同様であるため説明は省略する。ID種別判定処理部530で解析処理及び蓄積処理が不要であると判定されたトラヒック情報については、不要情報廃棄処理部910がトラヒック情報を廃棄し、必要なトラヒック情報のみを継続して以降の処理を実行する。以降の処理は第2の実施形態と同様であるため、説明は省略する。
【0044】
ここで、トラヒック情報の廃棄について説明する。図11は、ID毎に属性情報が付与されたトラヒック情報の図である。6列目の項目に解析要・不要の項目がある。ここで「NO」が設定されているID(ID2とID4)の情報については解析処理が行われない。すなわち、解析処理が行われないトラヒック情報は不要なトラヒック情報であり、廃棄しても構わない。従って、不要情報廃棄処理部910がトラヒック情報を廃棄する。
【0045】
図12は、分割されたトラヒック情報を並列に解析して蓄積する処理において、不要な情報を廃棄した場合の処理の様子を示した図である。ID種別判定処理部530にて不要と判定された情報を不要情報廃棄処理部910が廃棄し、残ったデータについてのみ解析処理と蓄積処理を行う。図12では、「必要ID:1、3、5、8」「不要ID:2、4、6、7、9、10」と定義されているとすると、不要情報廃棄処理部910は「ID:2、4、6、7、9、10」のトラヒック情報を読み込んだ時点でトラヒック情報の解析処理をスキップする。その結果、解析されて蓄積されるトラヒック情報は「必要ID:1、3、5、8」のみとなり、不要な解析処理を行わなくて済み、処理時間を短縮することができると共に、蓄積するデータ量も削減されるため、データ領域の節約も行うことができる。
【0046】
(本発明の第4の実施形態)
(1 トラヒック情報処理装置のモジュール構成)
図13は、本実施形態に係るトラヒック情報処理装置のモジュール構成図である。第3の実施形態と異なる点はトラヒックデータ部160をNE毎とID毎と情報内容毎に分けている点である。
【0047】
トラヒックデータ部(NE毎)161は、ネットワークシステム毎にトラヒックデータを保持するトラヒックデータ部である。1つのNEについての情報をまとめて参照したい場合にアクセスが容易になる。
【0048】
トラヒックデータ部(ID毎)162は、複数のNEをID毎の情報に基づいて集約してトラヒックデータを保持するトラヒックデータ部である。複数のNEについて、特定のIDの情報をまとめて参照したい場合にアクセスが容易になる。
【0049】
トラヒックデータ部(情報内容毎)163は、関連する情報内容に基づいて、情報内容毎にトラヒックデータを集約して保持するトラヒックデータ部である。複数のNEについて、関連する情報(例えば、発信数と受信数やパケット数とデータ量等)をまとめて参照したい場合にアクセスが容易になる。
なお、本実施形態ではトラヒックデータ部160を上記3つのデータ部に分割したが、これに限定されない。つまり、さらに詳細に(3つ以上に)トラヒックデータ部を保持してもよいし、1つまたは2つのトラヒックデータ部を保持するようにしてもよい。操作者の処理に応じてトラヒックデータ部の追加、変更を行うことができる。
【0050】
(2 トラヒック情報処理装置の動作)
図14は、本実施形態に係るトラヒック情報処理装置の処理を示すシーケンス図である。
トラヒック情報解析処理部140までの処理は、第3の実施形態と同様であるため説明は省略する。
【0051】
なお、図14において属性情報付与部510、ID種別判定処理部530、及び不要情報排気処理部910の処理を省略しているが、これらの処理は上記実施形態からも明らかなように含めても含めなくてもよい。
【0052】
トラヒック情報蓄積処理部150は、NE毎、ID毎、又は情報内容毎にファイルを分けてトラヒックデータを蓄積する処理を行う。トラヒックデータ表示部170は、操作者の要求に応じて、前記3つのファイルのうち、いずれかのファイルにアクセスしてトラヒックデータを表示して処理を終了する。
【0053】
以下に、上記トラヒック情報蓄積処理部150の処理について説明する。図15は、異なる2つのNEのトラヒックファイルである。図15(a)は、NE−aから受信したトラヒックファイルの内容で、図15(b)は、NE−bから受信したトラヒックファイルの内容である。「A」から「T」までのアルファベットは前記同様にバイナリデータを示す。
【0054】
図16は、分割されたトラヒック情報を並列に解析して蓄積する処理において、異なる複数のデータの蓄積方法を利用した場合の処理の様子を示した図である。複数のNEについて、各々送信されたトラヒックファイルをID毎に分割して解析後、図に示すように、トラヒック情報蓄積処理部150がNE毎、ID毎、または情報内容毎にデータを蓄積する。こうすることで、操作者は、従来必要であったノード選択とID選択という2つの操作を行う必要がなく、トラヒックデータ部(ID毎)162にアクセスすれば、簡単に参照することができる。また、情報内容毎にトラヒックデータを参照したい場合も、トラヒックデータ部(情報内容毎)163にアクセスするだけで、簡単に情報を参照することができる。例えば、図16において、発信呼数(ID1)とパケット数(ID3)とデータ量(ID8)は深い関連性があり、複数NEにおける発信呼数とパケット数とデータ量との関連を見たい場合は、トラヒックデータ部(情報内容毎)163に1回アクセスするだけでよい。また、他の情報内容の関連を見たい場合は、必要に応じてトラヒックデータ部を追加すれば、操作者への負担を軽減することができる。
【0055】
(本発明の第5の実施形態)
(1 トラヒック情報処理装置のモジュール構成)
図17は、本実施形態に係るトラヒック情報処理装置のモジュール構成図である。第4の実施形態と異なる点は分配情報保持部1710と分配処理部1720を備える点である。
分配情報保持部1710は、関連する情報内容毎にグループ化した情報を保持している。例えば、発信呼数(ID:1)と着信呼数(ID:4)が関連しているとすれば、ID1とID4をグループ化した情報を保持している。
【0056】
分配処理部1720は、分配情報保持部1710が保持しているグループ化した情報に基づいて、解析処理を分配して振り分ける処理を行う。例えば、ID1とID4がグループ化されている場合、ID1とID4の解析処理及び蓄積処理を同じスレッドに分配する。そうすることで、様々なスレッドから蓄積される場合に比べて関連する処理を一つのプロセルで一連に処理することでき、処理が簡潔になり、処理効率を上げることができる。
【0057】
(2 トラヒック情報処理装置の動作)
図18は、本実施形態に係るトラヒック情報処理装置の処理を示すシーケンス図である。
トラヒック情報分割処理部120までの処理は、第4の実施形態と同様であるため説明は省略する。
なお、図18において属性情報付与部510、ID種別判定処理部530、及び不要情報排気処理部910の処理を省略しているが、これらの処理は上記実施形態からも明らかなように含めても含めなくてもよい。
【0058】
トラヒック情報分割処理部120で分割されたトラヒック情報は、分配処理部1720により、関連のある情報同士でグループ化するように分配される。以降の処理は、分配処理部1720により分配されたトラヒック情報が集約されて、一連のプロセスで解析処理及び蓄積処理が行われる。
なお、関連のある情報をID毎にすれば、前述したトラヒックデータ部(ID毎)162のトラヒックデータを一連のプロセスで蓄積することができ、情報内容毎にすれば、前述したトラヒックデータ部(情報内容毎)163のトラヒックデータを一連のプロセスで蓄積することができる。
また、関連にある情報のグループ化は属性情報に基づいて行ってもよい。例えば、画面表示処理が必要なトラヒック情報をグループ化することで、画面表示処理を1つのプロセスでまとめて行うことができる。
【0059】
図19は、分割されたトラヒック情報を分配する様子を示した図である。分割されたトラヒック情報は分配処理部1720を介して各スレッド(図中の演算部に相当)に分配される。この時、関連のあるトラヒック情報については同じスレッドに分配されるように、分配情報保持部1710に関連するトラヒック情報の関係を登録しておく。図では、ID1とID4とID7が関連性の高い情報として、スレッド1に分配される。ID2とID5とID6も関連性が高いため、スレッド2に分配される。ID3とID8とID9も関連性が高いため、スレッド3に分配される。ID10はどれとも関連性がないため、スレッド4に分配される。そして、以降の解析処理及び蓄積処理は、一連のプロセスで行われる。
【0060】
複数NEからのトラヒックファイルをID毎に集約して蓄積したい場合も、上記と同様にID1の情報をスレッド1に分配し、ID2の情報をスレッド2に分配(以降ID10まで同様に分配)するように分配情報保持部1710に登録しておけば、一連のプロセスで複数NEからのトラヒック情報をID毎に集約してトラヒックデータの蓄積を行うことができる。
【0061】
(本発明のその他の実施形態)
図20は、操作者の操作画面の一例を示した図である。図20(a)の画面には全国の地域と、監視対象装置の一覧が表示されている。操作者は、一覧の中で参照したいトラヒックデータの地域と監視対象装置を選択すると、画面が図20(b)に切り替る。図20(b)の画面には、図20(a)の画面で選択した地域の監視対象装置の詳細な一覧とトラヒックデータの項目の一覧が表示される。操作者は、一覧の中で監視対象装置の詳細な地域とトラヒックデータ項目を選択すると、その地域の監視対象装置の詳細な情報を、トラヒックデータの項目毎に参照することができる。図20(c)は、トラヒックデータの詳細な情報を示した一例である。画面上部の折れ線グラフは発信呼数と時間との関係を示しており、画面下部の横棒グラフは各地域における発信呼数を示している。操作者はこの情報からビジー状態等を判断し、ネットワーク全体を監視することができる。また、例えば、特定の地域の発信呼数と着信呼数の関係や、時間とデータ量との関係を参照すること等も可能である。
【0062】
なお、上記各実施形態においては、監視対象装置として電話の交換機を想定しているが、予め識別子が割り振られ、そのため処理を画一的に行うことができるようなトラヒック情報を保持して送信できるものであれば、交換機に限定されない。
【0063】
このように、本発明に係るトラヒック情報処理装置によると、トラヒック情報を所定の単位で分割して並列処理で解析を行い蓄積することで、トラヒックデータを高速で且つ高効率に生成することができる。また、トラヒックID毎の属性をファイル単位に保持し、それに応じた解析を行うことで不要な情報に対する解析処理をスキップすることができ、処理時間の短縮ができると共に、装置の負荷を軽減することができ、情報の保存領域を節約することができる。さらに、分割したトラヒック情報をID毎や情報内容毎に集約して蓄積することで、トラヒックデータの参照に要する時間を軽減することができる。さらにまた、関連する情報を分配することで、一連のプロセスで解析処理や蓄積処理を行うことができ、処理時間の短縮と処理効率の向上を図ることができる。
【0064】
以上の前記各実施形態により本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は実施形態に記載の範囲には限定されず、これら各実施形態に多様な変更又は改良を加えることが可能である。そして、かような変更又は改良を加えた実施の形態も本発明の技術的範囲に含まれる。このことは、特許請求の範囲及び課題を解決する手段からも明らかなことである。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】第1の実施形態に係るトラヒック情報処理装置のモジュール構成図である。
【図2】第1の実施形態に係るトラヒック情報処理装置の処理を示すシーケンス図である。
【図3】トラヒックファイルをID毎に分割した様子を示す図である。
【図4】分割されたトラヒック情報を並列に解析して蓄積する様子を示した図である。
【図5】第2の実施形態に係るトラヒック情報処理装置のモジュール構成図である。
【図6】第2の実施形態に係るトラヒック情報処理装置の処理を示すシーケンス図である。
【図7】属性情報保持部が保持する属性情報の一例である。
【図8】トラヒック情報に属性情報を付与する様子を示した図である。
【図9】第3の実施形態に係るトラヒック情報処理装置のモジュール構成図である。
【図10】第3の実施形態に係るトラヒック情報処理装置の処理を示すシーケンス図である。
【図11】ID毎に属性情報が付与されたトラヒック情報の図である。
【図12】分割されたトラヒック情報を並列に解析して蓄積する処理において、不要な情報を廃棄した場合の処理の様子を示した図である。
【図13】第4の実施形態に係るトラヒック情報処理装置のモジュール構成図である。
【図14】第4の実施形態に係るトラヒック情報処理装置の処理を示すシーケンス図である。
【図15】異なる2つのNEのトラヒックファイルを示す図である。
【図16】分割されたトラヒック情報を並列に解析して蓄積する処理において、異なる複数のデータの蓄積方法を利用した場合の処理の様子を示した図である。
【図17】第5の実施形態に係るトラヒック情報処理装置のモジュール構成図である。
【図18】第5の実施形態に係るトラヒック情報処理装置の処理を示すシーケンス図である。
【図19】分割されたトラヒック情報を分配する様子を示した図である。
【図20】操作者の操作画面の一例を示した図である。
【図21】従来のネットワーク管理システムのシステム構成図である。
【符号の説明】
【0066】
10 監視対象装置
100 トラヒック情報処理装置
110 トラヒック情報受信部
120 トラヒック情報分割処理部
130 構文解析ルール読込処理部
140 トラヒック情報解析処理部
150 トラヒック情報蓄積処理部
160 トラヒックデータ部
161 トラヒックデータ部(NE毎)
162 トラヒックデータ部(ID毎)
163 トラヒックデータ部(情報内容毎)
170 トラヒックデータ表示部
510 属性情報付与部
520 属性情報保持部
530 ID種別判定処理部
910 不要情報廃棄処理部
1710 分配情報保持部
1720 分配処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークシステムから送信されたトラヒック情報を解析して蓄積するトラヒック情報処理装置において、
前記トラヒック情報を、予め付与されたID毎の情報に分割してサブトラヒック情報を生成するトラヒック情報分割手段と、
前記トラヒック情報分割手段が分割したサブトラヒック情報毎に並列に解析処理を行うトラヒック情報解析手段と、
前記トラヒック情報解析手段が解析した結果をトラヒックデータとして蓄積するトラヒックデータ蓄積手段とを備えることを特徴とする、トラヒック情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載のトラヒック情報処理装置において、
前記サブトラヒック情報に関してID毎に予め設定された同一の処理内容を示す属性情報を保持する属性情報保持手段と、
前記属性情報保持手段が保持する属性情報を前記サブトラヒック情報のID毎に対応させて付与する属性情報付与手段とを備えることを特徴とする、トラヒック情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載のトラヒック情報処理装置において、
前記トラヒック情報解析手段、及び/または、前記トラヒックデータ蓄積手段が、前記属性情報付与手段により付与された属性情報に基づいて解析処理、及び/または、蓄積処理を実行しないことを特徴とする、トラヒック情報処理装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載のトラヒック情報処理装置において、
前記トラヒック情報蓄積手段が、複数の前記ネットワークシステムから送信された前記トラヒック情報を、当該情報内容またはID毎の情報に基づいて集約して蓄積することを特徴とする、トラヒック情報処理装置。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載のトラヒック情報処理装置において、
前記サブトラヒック情報の分配に関する情報を保持する分配情報保持手段と、
前記分配情報保持手段が保持する分配情報に基づいて、前記サブトラヒック情報を関連する内容毎またはID毎に分配する分配処理手段とを備え、
前記トラヒック情報解析手段、及び/または、前記トラヒックデータ蓄積手段が、前記分配処理手段にて分配された結果に応じて解析処理、及び/または、蓄積処理を行うことを特徴とする、トラヒック情報処理装置。
【請求項6】
ネットワークシステムから送信されたトラヒック情報を解析して蓄積するトラヒック情報処理方法において、
前記トラヒック情報を、ID毎の情報に分割してサブトラヒック情報を生成するトラヒック情報分割ステップと、
前記トラヒック情報分割ステップで分割されたサブトラヒック情報毎に解析処理を行うトラヒック情報解析ステップと、
前記解析ステップで解析された結果をトラヒックデータとして蓄積するトラヒックデータ蓄積ステップとを含むことを特徴とする、トラヒック情報処理方法。
【請求項7】
ネットワークシステムから送信されたトラヒック情報を解析して蓄積するようにコンピュータを動作させるためのトラヒック情報処理プログラムにおいて、
前記トラヒック情報を、ID毎の情報に分割してサブトラヒック情報を生成するトラヒック情報分割手段と、
前記トラヒック情報分割手段が分割したサブトラヒック情報毎に解析処理を行うトラヒック情報解析手段と、
前記解析手段が解析した結果をトラヒックデータとして蓄積するトラヒックデータ蓄積手段としてコンピュータを動作させるための、トラヒック情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2009−65256(P2009−65256A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−228994(P2007−228994)
【出願日】平成19年9月4日(2007.9.4)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】