説明

トランスフォーミング増殖因子(TGF)阻害剤としての新規イミダゾール化合物

その誘導体を含む新規イミダゾール化合物、それらの調製のための中間体、それらを含む医薬組成物及びそれらの医薬的使用が示される。本発明に係る化合物はトランスフォーミング増殖因子(“TGF”)−β伝達経路の強い阻害剤である。それらは、例えば、癌及び線維症疾患を含むさまざまなTGF−関連疾患状態の治療において有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の背景
本発明はその誘導体を含む新規イミダゾール化合物に、それらの調製のための中間体に、それらを含む医薬組成物に及びそれらの医薬的使用に関する。本発明に係る化合物はトランスフォーミング増殖因子(“TGF”)−β伝達経路の強い阻害剤である。それらは、例えば、癌及び線維症疾患を含む、TGF−β関連疾患状態の治療において有用である。
【0002】
TGF−βは抗増殖性及び腫瘍促進性シグナルカスケードの両方を活性化する。3の哺乳類TGF−βイソ型が同定されている(TGF−βI、−βII、及び−βIII)。TGF−β生成は腫瘍進行を促進するが、一方、その遮断は抗腫瘍活性を高める。TGF−βの遮断は抗腫瘍免疫応答を高め、及び転移を阻害する。したがって、TGF−β伝達経路を阻害する化合物について本分野において必要性が存在する。本発明は、以下に示されるように、上記必要性に応える。
【発明の開示】
【0003】
発明の要約
本発明は少なくとも1の置換される又は置換されない2−ピリヂル基及び少なくとも1の本明細書中に示されるR1基で置換される核のイミダゾール環を含む新規化合物、及びその全ての医薬として許容される塩、プロドラッグ、互変異性体、水和物、及び溶媒和物を提供する。本発明に係る化合物において、上記置換される又は置換されない2−ピリヂル基及びR1基は上記核のイミダゾール環の周りで1,2−、1,3−又は1,4−関係で;好ましくは、1,2−又はオルト関係でありうる。
【0004】
本発明は式(Ia)の化合物:
【化1】

{式中、R1、R3、R4、R6、及びsはそれぞれ以下に示されるとおりであり、ここで、R4が置換されるフェニル基であるとき、(a)R1はナフチル、アントラセニル又はフェニルでない、及び(b)R1が5〜7員の芳香族の又は非芳香族の環状環と融合されるフェニルであり、ここで、前記環状環はN、O及びSから独立に選ばれる3までのヘテロ原子を場合により含む場合、前記R1基の融合した環状環は置換される;及び
ここで、R4が水素であるとき、(a)R1はナフチル又はフェニルでない、及び(b)R1が5〜7員の芳香族の又は非芳香族の環状環と融合されるフェニルであり、ここで、前記環状環はN、O及びSから独立に選ばれる3までのヘテロ原子を場合により含む場合、前記R1基の融合した環状環は置換される;及び
ここで、R4が水素又は置換されるフェニルでないとき、(a)R1はナフチル、アントラセニル又はフェニルでない、及び(b)R1は5〜7員の芳香族の又は非芳香族の環状環と融合されるフェニル又はピリヂルであり、ここで、前記環状環はN、O及びSから独立に選ばれる3までのヘテロ原子を場合により含み、及びオキソ(=O)により場合により置換される場合、前記R1基の融合した環状環は少なくとも1の置換されるヘテロ原子を含む}
及びその全ての医薬として許容される塩、プロドラッグ、互変異性体、水和物、及び溶媒和物を提供する。
【0005】
上記に示される式(Ia)において:
1はN、O及びSから成る群から選ばれる少なくとも1のヘテロ原子を場合により含む、飽和の、不飽和の又は芳香族のC3−C20単、二又はポリ環状環であり、ここで、R1は:カルボニル、ハロ、ハロ(C1−C6)アルキル、ペルハロ(C1−C6)アルキル、ペルハロ(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C2−C6)アルキニル、ヒドロキシ、オキソ、メルカプト、(C1−C6)アルキルチオ、(C1−C6)アルコキシ、(C5−C10)アリール又は(C5−C10)ヘテロアリール、(C5−C10)アリールオキシ又は(C5−C10)ヘテロアリールオキシ、(C5−C10)アル(C1−C6)アルキル又は(C5−C10)ヘテロアル(C1−C6)アルキル、(C5−C10)アル(C1−C6)アルコキシ又は(C5−C10)ヘテロアル(C1−C6)アルコキシ、HO−(C=O)−、エステル、アミド、エーテル、アミノ、アミノ(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキル、ヂ(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキル、(C5−C10)ヘテロシクリル(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル−及びヂ(C1−C6)アルキルアミノ、シアノ、ニトロ、カルバモイル、(C1−C6)アルキルカルボニル、(C1−C6)アルコキシカルボニル、(C1−C6)アルキルアミノカルボニル、ヂ(C1−C6)アルキルアミノカルボニル、(C5−C10)アリールカルボニル、(C5−C10)アリールオキシカルボニル、(C1−C6)アルキルスルフォニル、及び(C5−C10)アリールスルフォニルから成る群から独立に選ばれる少なくとも1の基で場合によりさらに独立に置換されうる;
好ましくは、R1は、非限定的に、ハロ(C1−C6)アルキル、ペルハロ(C1−C6)アルキル、ペルハロ(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、(C5−C10)アル(C1−C6)アルコキシ又は(C5−C10)ヘテロアル(C1−C6)アルコキシ、アミノ、アミノ(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキル、ヂ(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキル、及び(C5−C10)ヘテロシクリル(C1−C6)アルキルから成る群から独立に選ばれる0〜2の基で場合によりさらに独立に置換されうる;
【0006】
それぞれのR3は:水素、ハロ、ハロ(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C2−C6)アルキニル、ペルハロ(C1−C6)アルキル、フェニル、(C5−C10)ヘテロアリール、(C5−C10)ヘテロシクル酸、(C3−C10)シクロアルキル、ヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、ペルハロ(C1−C6)アルコキシ、フェノキシ、(C5−C10)ヘテロアリール−O−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−O−、(C3−C10)シクロアルキル−O−、(C1−C6)アルキル−S−、(C1−C6)アルキル−SO2−、(C1−C6)アルキル−NH−SO2−、O2N−、NC−、アミノ、Ph(CH21-6HN−、(C1−C6)アルキルHN−、(C1−C6)アルキルアミノ、[(C1−C6)アルキル]2−アミノ、(C1−C6)アルキル−SO2−NH−、アミノ(C=O)−、アミノO2S−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−NH−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−[((C1−C6)アルキル)−N]−、フェニル−(C=O)−NH−、フェニル−(C=O)−[((C1−C6)アルキル)−N]−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−、フェニル−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロアリール−(-C=O)−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−(C=O)−、HO−(C=O)−、(C1−C6)アルキル−O−(C=O)−、H2N(C=O)−、(C1−C6)アルキル−NH−(C=O)−、[(C1−C6)アルキル]2−N−(C=O)−、フェニル−NH−(C=O)−、フェニル−[((C1−C6)アルキル)−N]−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロアリール−NH−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−NH−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−NH−(C=O)−及び(C1−C6)アルキル−(C=O)−O−から成る群から独立に選ばれる;好ましくは、R3は水素又は(C1−C6)アルキルである;より好ましくは、R3は水素又はメチルである;
【0007】
ここで、R3のアルキル、アルケニル、アルキニル、フェニル、ヘテロアリール、ヘテロシクル酸、シクロアルキル、アルコキシ、フェノキシ、アミノは(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、ハロ(C1−C6)アルキル、ハロ、H2N−、Ph(CH21-6HN−、及び(C1−C6)アルキルHN−から独立に選ばれる少なくとも1の置換基により場合により置換される;
sは1〜5;好ましくは、1〜2;より好ましくは、1の整数である;
【0008】
4は水素、ハロ、ハロ(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C2−C6)アルキニル、ペルハロ(C1−C6)アルキル、フェニル、(C5−C10)ヘテロアリール、(C5−C10)ヘテロシクル酸、(C3−C10)シクロアルキル、ヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、ペルハロ(C1−C6)アルコキシ、フェノキシ、(C5−C10)ヘテロアリール−O−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−O−、(C3−C10)シクロアルキル−O−、(C1−C6)アルキル−S−、(C1−C6)アルキル−S−(C1−C6)アルキル−、(C1−C6)アルキル−SO2−、(C1−C6)アルキル−NH−SO2−、O2N−、NC−、アミノ、アミノアルキル、Ph(CH21-6HN−、(C1−C6)アルキルHN−、(C1−C6)アルキルアミノ、[(C1−C6)アルキル]2−アミノ、(C1−C6)アルキル−SO2−NH−、アミノ(C=O)−、アミノO2S−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−NH−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−((C1−C6)アルキル)−N−、フェニル−(C=O)−NH−、フェニル−(C=O)−[((C1−C6)アルキル)−N]−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−、フェニル−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロアリール−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−(C=O)−、HO−(C=O)−、(C1−C6)アルキル−O−(C=O)−、H2N(C=O)−、(C1−C6)アルキル−NH−(C=O)−、((C1−C6)アルキル)2−N−(C=O)−、フェニル−NH−(C=O)−、フェニル−[((C1−C6)アルキル)−N]−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロアリール−NH−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−NH−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−NH−(C=O)−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−O−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−NH−(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル−NH−(C=O)−(C1−C6)アルキル、及び(C1−C6)アルキル−(C=O)−(C1−C6)アルキルから成る群から独立に選ばれる;好ましくは、R4は水素、(C1−C6)アルキル、ペルハロ(C1−C6)アルキル、フェニル、(C1−C6)アルキル−S−(C1−C6)アルキル−、(C5−C10)ヘテロアリール、(C3−C10)シクロアルキル、アミノアルキル、アミノ(C=O)−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−NH−(C1−C6)アルキル又は(C1−C6)アルキル−NH−(C=O)−(C1−C6)アルキルである;より好ましくは、R4は水素、メチル、t−ブチル、トリフルオロメチル、フェノール、イソプロピル、チアゾール、シクロプロピル又はH2NC(=O)−又はメタノールである;
【0009】
ここで、R4のアルキル、アルケニル、アルキニル、フェニル、ヘテロアリール、ヘテロシクル酸、シクロアルキル、アルコキシ、フェノキシ、アミノは(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、ハロ(C1−C6)アルキル、ハロ、H2N−、NC−、HO−、Ph(CH21-6HN−、(C1−C6)アルキルHN−、(C5−C10)ヘテロアリール及び(C5−C10)ヘテロシクリル;好ましくは、ハロ、HO−、NC−、(C5−C10)ヘテロアリールから成る群から独立に選ばれる少なくとも1の置換基により場合により置換される;
【0010】
6は水素、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C2−C6)アルキニル、フェニル、(C5−C10)ヘテロアリール、(C5−C10)ヘテロシクル酸、(C3−C10)シクロアルキル、(C1−C6)アルキル−(SO2)−、(C1−C6)アルキル−(SO2)−(C1−C6)アルキル、フェニル−(SO2)−、H2N−(SO2)−、(C1−C6)アルキル−NH−(SO2)−、(C1−C6)アルキル−(SO2)−NH−(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル−NH−(SO2)−(C1−C6)アルキル、((C1−C6)アルキル)2N−(SO2)−、フェニル−NH−(SO2)−、(フェニル)2N−(SO2)−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−(C1−C6)アルキル、フェニル−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロアリール−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−(C=O)−(C3−C10)シクロアルキル、(C1−C6)アルキル−O−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−O−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−O−(C=O)−、H2N−(C=O)−、(C1−C6)アルキル−NH−(C=O)−、(C1−C6)アルキル−NH−(C=O)−(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル−(C=O)−NH−(C1−C6)アルキル、フェニル−NH−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロアリール−NH−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−NH−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−NH−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−NH−(C=O)−(C3−C10)シクロアルキル、(C3−C10)シクロアルキル−(C=O)−NH−(C3−C10)シクロアルキル、((C1−C6)アルキル)2N−(C=O)−、(フェニル)2N−(C=O)−、フェニル−[((C1−C6)アルキル)−N]−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロアリール−[((C1−C6)アルキル)−N]−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−[((C1−C6)アルキル)−N]−(C=O)−、及び(C3−C10)シクロアルキル−[((C1−C6)アルキル)−N]−(C=O)−から成る群から選ばれる;好ましくは、R6はH、(C1−C6)アルキル、(C3−C10)シクロアルキル、(C1−C6)アルキル−(SO2)−(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル−(SO2)−NH−(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル−NH−(SO2)−(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル−(C=O)−(C1−C6)アルキル、(C3−C10)シクロアルキル−(C=O)−(C3−C10)シクロアルキル、(C1−C6)アルキル−NH−(C=O)−(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル−(C=O)−NH−(C1−C6)アルキル、(C3−C10)シクロアルキル−NH−(C=O)−(C3−C10)シクロアルキル又は(C3−C10)シクロアルキル−(C=O)−NH−(C3−C10)シクロアルキルである;
【0011】
ここで、R6のアルキル、アルケニル、アルキニル、フェニル、ベンジル、ヘテロアリール、ヘテロシクル酸、シクロアルキル、アルコキシ、フェノキシ、アミノはハロ、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C2−C6)アルキニル、ペルハロ(C1−C6)アルキル、(C3−C10)シクロアルキル、フェニル、ベンジル、(C5−C10)ヘテロシクル酸、(C5−C10)ヘテロアリール、(C1−C6)アルキル−SO2−、フォルミル、NC−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−(C=O)−、フェニル−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロアリール−(C=O)−、HO−(C=O)−、(C1−C6)アルキル−O−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−O−(C=O)−、(C5−C10)へテロシクル酸−O−(C=O)−、(C1−C6)アルキル−NH−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−NH−(C=O)−、フェニル−NH−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−NH−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロアリール−NH−(C=O)−、((C1−C6)アルキル)2−N−(C=O)−、フェニル−[((C1−C6)アルキル)−N]−(C=O)−、ヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、ペルハロ(C1−C6)アルコキシ、(C3−C10)シクロアルキル−O−、フェノキシ、(C5−C10)ヘテロシクル酸−O−、(C5−C10)ヘテロアリール−O−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−O−、(C3−C10)シクロアルキル−(C=O)−O−、フェニル−(C=O)−O−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−(C=O)−O−、(C5−C10)ヘテロアリール−(C=O)−O−、O2N−、アミノ、(C1−C6)アルキルアミノ、((C1−C6)アルキル)2−アミノ、フォルムアミヂル、(C1−C6)アルキル−(C=O)−NH−、(C3−C10)シクロアルキル−(C=O)−NH−、フェニル−(C=O)−NH−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−(C=O)−NH−、(C5−C10)ヘテロアリール−(C=O)−NH−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−[((C1−C6)アルキル)−N]−、フェニル−(C=O)−[(C1−C6)アルキル−N]−、(C1−C6)アルキル−SO2NH−、(C3−C10)シクロアルキル−SO2NH−、フェニル−SO2NH−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−SO2NH−及び(C5−C10)ヘテロアリール−SO2NH−から成る群から独立に選ばれる少なくとも1の基で場合により置換される;好ましくは、R6は(C1−C6)アルキル及び(C3−C10)シクロアルキルから成る群から独立に選ばれる0〜2の基で置換される;
【0012】
ここで、R6置換基のフェニル又はヘテロアリール基はハロ、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、ペルフルオロ(C1−C6)アルキル及びペルフルオロ(C1−C6)アルコキシから成る群から独立に選ばれる少なくとも1のラヂカルで場合によりさらに置換される、
ここで、R4が置換されるフェニル基であるとき、(a)R1はナフチル、アントラセニル又はフェニルでない、及び(b)R1が5〜7員の芳香族の又は非芳香族の環状環と融合されるフェニルであり、ここで、前記環状環はN、O及びSから独立に選ばれる3までのヘテロ原子を場合により含む場合、前記R1基の融合した環状環は置換される;及び
【0013】
ここで、R4が水素であるとき、(a)R1はナフチル又はフェニルでない、及び(b)R1が5〜7員の芳香族の又は非芳香族の環状環と融合されるフェニルであり、ここで、前記環状環はN、O及びSから独立に選ばれる3までのヘテロ原子を場合により含む場合、前記R1基の融合した環状環は置換される;及び
ここで、R4が水素又は置換されるフェニルでないとき、(a)R1はナフチル、アントラセニル又はフェニルでない、及び(b)R1が5〜7員の芳香族の又は非芳香族の環状環と融合されるフェニル又はピリヂルであり、ここで、前記環状環はN、O及びSから独立に選ばれる3までのヘテロ原子を場合により含み、及びオキソにより場合により置換される場合、前記R1基の融合した環状環は少なくとも1の置換されるヘテロ原子を含む。
【0014】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化2】

{式中、R2aは本明細書中に示されるとおりである}
である。
【0015】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化3】

である。
【0016】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化4】

である。
【0017】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化5】

である。
【0018】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化6】

{式中、R2aは本明細書中に示されるとおりである}
である。
【0019】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化7】

{式中、R2aは本明細書中に示されるとおりである}
である。
【0020】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化8】

{式中、R2aは本明細書中に示されるとおりである}
である。
【0021】
上記のR1のそれぞれは本明細書中に示される、少なくとも1のR2a基により場合によりさらに置換されうる。
【0022】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化9】

{式中、R2aは本明細書中に示されるとおりである}
である。
【0023】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化10】

である。
【0024】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化11】

である。
【0025】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化12】

である。
【0026】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化13】

{式中、R2aは本明細書中に示されるとおりである}
である。
【0027】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化14】

である。
【0028】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化15】

である。
【0029】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化16】

である。
【0030】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化17】

である。
【0031】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化18】

である。
【0032】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化19】

である。
【0033】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化20】

{式中、R2aは本明細書中に示されるとおりである}
である。
【0034】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化21】

{式中、R2aは本明細書中に示されるとおりである}
である。
【0035】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化22】

{式中、R2aは本明細書中に示されるとおりである}
である。
【0036】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化23】

{式中、R2aは本明細書中に示されるとおりである}
である。
【0037】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化24】

{式中、R2aは本明細書中に示されるとおりである}
である。
【0038】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化25】

である。
【0039】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化26】

{式中、R2aは本明細書中に示されるとおりである}
である。
【0040】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化27】

である。
【0041】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化28】

である。
【0042】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化29】

である。
【0043】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化30】

である。
【0044】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化31】

である。
【0045】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化32】

である。
【0046】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1
【化33】

{式中、R2aは本明細書中に示されるとおりである}
である、及びここで、言語は適用しない。
【0047】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1は:
【化34】

から成る群から選ばれる、及びここで、言語は適用しない。
【0048】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1は:
【化35】

から成る群から選ばれる、及びここで、言語は適用しない。
【0049】
本発明の他の態様において、上記に示される式(Ia)のR1は:
【化36】

{式中、R2aは本明細書中に示されるとおりである}
から成る群から選ばれる、及びここで、言語は適用しない。
【0050】
本発明はまた少なくとも1の本発明に係る化合物及び医薬として許容される担体を含む医薬組成物をも提供する。
本発明はさらに本発明に係る化合物の調製方法を提供する。
【0051】
本発明は、TGF−関連疾患状態を患う動物又はヒトに治療的に有効な量の少なくとも1の本発明に係る化合物を投与する段階を含む、動物又はヒトにおけるTGF−関連疾患状態の予防又は治療方法をもさらに提供する。
本発明は動物又はヒトにおけるTGF−関連疾患状態の予防又は治療用医薬の調製における化合物の使用をさらに提供した。
【0052】
定義
本明細書中で使用されるとき、冠詞“a”又は“an”は、それが言及する客体の単数及び複数形の両方をいう。
本明細書中で使用されるとき、上記用語「アルキル」及び本明細書中で引用される他の基(例えば、アルコキシ)のアルキル基は直鎖の又は有枝鎖の飽和炭化水素(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、第二−ブチル、第三−ブチル)をいう。
【0053】
本明細書中で使用されるとき、上記用語「シクロアルキル」は単又は二環状炭素環状環(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、バイシクロ[2.2.1]ヘプタニル、バイシクロ[3.2.1]オクタニル及びバイシクロ[5.2.0]ノナニル)をいう。
【0054】
本明細書中で使用されるとき、上記用語「ハロゲン」又は「ハロ」はフルオロ、クロロ、ブロモ若しくはヨード又はフッ化物、塩化物、臭化物若しくはヨー化物をいう。
本明細書中で使用されるとき、上記用語「ハロ−置換アルキル」又は「ハロアルキル」は、非限定的に、クロロメチル、ヂクロロメチル、フルオロメチル、ヂフルオロメチル、トリフルオロメチル、及び2,2,2−トリクロロエチルを含む、上記に示される1以上のハロゲンで置換される、上記に示されるアルキルラヂカルをいう。
【0055】
本明細書中で使用されるとき、上記用語「ペルハロアルキル」は、上記アルキル基のそれぞれの水素が上記に示される「ハロゲン」又は「ハロ」で置換される、上記に示されるアルキルラヂカルをいう。
本明細書中で使用されるとき、上記用語「アルケニル」は少なくとも2の炭素原子及び少なくとも1の二重結合を含む直鎖の又は有枝鎖の炭化水素鎖ラヂカルをいう。例は、非限定的に、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル(アリル)、イソ−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、及び2−ブテニルを含む。
本明細書中で使用されるとき、上記用語「アルキニル」は、非限定的に、エチニル、プロピニル、及びブチニルを含む、少なくとも1の三重結合を有する直鎖の又は有枝鎖の炭化水素鎖ラヂカルをいう。
【0056】
本明細書中で使用されるとき、上記用語「カルボニル」は>C=O基をいう。アルコキシカルボニルアミノ(すなわち、アルコキシ(C=O)−NH−)はアルキルカルバメート基をいう。上記カルボニル基はまた(C=O)として本明細書中で同等に定義される。
【0057】
本明細書中で使用されるとき、上記用語「フェニル−[(アルキル)−N]−(C=O)−」は以下の式のN,N’−ヂ置換アミド基:
【化37】

をいう。
【0058】
本明細書中で使用されるとき、上記用語「アリール」は、例えば、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、及びインダニルの如き、芳香族ラヂカルをいう。
本明細書中で使用されるとき、上記用語「ヘテロアリール」はO、S及びNから選ばれる少なくとも1のヘテロ原子を含む芳香基をいう。例えば、ヘテロアリール基は、非限定的に、ピリヂル、ピラジニル、ピリミヂニル、ピリダジニル、チエニル、フリール、イミダゾリル、ピローリル、オキサゾリル(例えば、1,3−オキサゾリル、1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(例えば、1,2−チアゾリル、1,3−チアゾリル)、ピラゾリル、テトラゾリル、トリアゾリル(例えば、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル)、オキサヂアゾリル(例えば、1,2,3−オキサヂアゾリル)、チアヂアゾリル(例えば、1,3,4−チアヂアゾリル)、キノリル、イソキノリル、ベンゾチエニル、ベンゾフリール、及びインドリルを含む。
【0059】
本明細書中で使用されるとき、上記用語「ヘテロシクル酸」はN、O及びSから選ばれる少なくとも1のヘテロ原子を含む、飽和の又は不飽和のC3−C20単、二又はポリ環状基をいう。ヘテロシクル酸基の例は、非限定的に、アゼチヂニル、テトラヒドロフラニル、イミダゾリヂニル、ピローリヂニル、ピペリヂニル、ピペラジニル、オキサゾリヂニル、チアゾリヂニル、ピラゾリヂニル、チオモルフォリニル、テトラヒドロチアジニル、テトラヒドロ−チアヂアジニル、モルフォリニル、オキセタニル、テトラヒドロヂアジニル、オキサジニル、オキスシチアジニル、インドリニル、イソインドリニル、キンククリヂニル、クロマニル、イソクロマニル、ベンゾカジニル等を含む。単環状飽和又は不飽和環系の例はテトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、イミダゾリヂン−1−イル、イミダゾリヂン−2−イル、イミダゾリヂン−4−イル、ピローリヂン−1−イル、ピローリヂン−2−イル、ピローリヂン−3−イル、ピペリヂン−1−イル、ピペリヂン−2−イル、ピペリヂン−3−イル、ピペラジン−1−イル、ピペラジン−2−イル、ピペラジン−3−イル、1,3−オキサゾリヂン−3−イル、イソチアゾリヂン、1,3−チアゾリヂン−3−イル、1,2−ピラゾリヂン−2−イル、1,3−ピラゾリヂン−1−イル、チオモルフォリン−イル、1,2−テトラヒドロチアジン−2−イル、1,3−テトラヒドロチアジン−3−イル、テトラヒドロチアヂアジン−イル、モルフォリン−イル、1,2−テトラヒドロヂアジン−2−イル、1,3−テトラヒドロヂアジン−1−イル、1,4−オキサジン−2−イル、及び1,2,5−オキサチアジン−4−イルである。
【0060】
本明細書中で使用されるとき、上記用語「医薬として許容される酸付加(添加)塩」は非毒性酸添加塩、すなわち、塩酸、臭化水素酸、ヨー化水素酸、硝酸、硫酸、重硫酸、リン酸、酸リン酸、酢酸、乳酸、クエン酸、酸クエン酸、酒石酸、重酒石酸、琥珀酸、マレイン酸、フマル酸、グルコン酸、糖酸、安息香酸、メタンスルフォン酸、エタンスルフォン酸、ベンゼンスルフォン酸、p−トルエンスルフォン酸及びパモエート[すなわち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエート)]塩の如き、薬理学的に許容される陰イオンに由来する塩をいう。
【0061】
本明細書中で使用されるとき、上記用語「医薬として許容される塩基付加(添加)塩」は非毒性塩基添加塩、すなわち、アルカリ金属陽イオン(例えば、カリウム及びナトリウム)及びアルカリ土壌金属陽イオン(例えば、カルシウム及びマグネシウム)の如き薬理学的に許容される陽イオンに由来する塩、N−メチルグルカミン−(メグルミン)の如きアンモニウム又は水溶性アミン添加塩、及び低級アルカノールアンモニウム及び医薬として許容される有機アミンの他の塩基性塩をいう。
【0062】
本明細書中で使用されるとき、上記用語「好適な置換基」、「置換基」又は「置換される」は化学的に及び医薬として許容される官能基、すなわち、本発明の化合物の阻害の及び/又は治療的活性を打ち消さない基をいう。上記好適な置換基は当業者により日常的に選択されうる。好適な置換基の例示的な例は、非限定的に、カルボニル、ハロ、ハロアルキル、ペルフルオロアルキル、ペルフルオロアルコキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシ、オキソ、メルカプト、アルキルチオ、アルコキシ、アリール又はヘテロアリール、アリールオキシ又はヘテロアリールオキシ、アラルキル又はヘテロアラルキル、アラルコキシ又はヘテロアラルコキシ、HO−(C=O)−、エステル、アミド、エーテル、アミノ、アルキル−及びヂアルキルアミノ、シアノ、ニトロ、カルバモイル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ヂアルキルアミノカルボニル、アリールカルボニル、アリールオキシカルボニル、アルキルスルフォニル、アリールスルフォニル等を含む。当業者は、多くの置換基は追加の置換基により置換されうることを理解するであろう。
【0063】
本明細書中で使用されるとき、上記用語「TGF−関連疾患状態」はTGF−βの生成により仲介される疾患状態をいう。
本明細書中で使用されるとき、上記用語「Ph」はフェニルをいう。
【0064】
本明細書中で使用されるとき、上記用語「少なくとも1のヘテロ原子を場合により含む飽和の、不飽和の又は芳香族のC3−C20単、ニ又はポリ環状環」は、非限定的に、
【化38】

【化39】

【0065】
{式中、R2aは:(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C2−C6)アルキニル、(C3−C10)シクロアルキル、(C5−C10)アリール、(C1−C6)アルキルアリール、アミノ、カルボニル、カルボキシル、(C2−C6)酸、(C1−C6)エステル、(C5−C10)ヘテロアリール、(C5−C10)ヘテロシクリル、(C1−C6)アルコキシ、ニトロ、ハロ、ヒドロキシル、(C1−C6)アルコキシ(C1−C6)エステルから成る群から独立に選ばれる、及びそれらの基は、それらのそれぞれをそれらを全体として本明細書中に援用する、米国出願第10/094,717号、第10/094,760号、及び第10/115,952号中に示される;及びここで、R2aのアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アミノ、酸、エステル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、及びアルコキシはハロ、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C2−C6)アルキニル、ペルハロ(C1−C6)アルキル、フェニル、(C3−C10)シクロアルキル、(C5−C10)ヘテロアリール、(C5−C10)ヘテロシクル酸、フォルミル、NC−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−、フェニル−(C=O)−、HO−(C=O)−、(C1−C6)アルキル−O−(C=O)−、(C1−C6)アルキル−NH−(C=O)−、((C1−C6)アルキル)2−N−(C=O)−、フェニル−NH−(C=O)−、フェニル−[((C1−C6)アルキル)−N]−(C=O)−、O2N−、アミノ、(C1−C6)アルキルアミノ、((C1−C6)アルキル)2−アミノ、(C1−C6)アルキル−(C=O)−NH−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−[((C1−C6)アルキル)−N]−、フェニル−(-C=O)−NH−、フェニル−(C=O)−[((C1−C6)アルキル)−N]−、H2N−(C=O)−NH−、(C1−C6)アルキル−HN−(C=O)−NH−、((C1−C6)アルキル)2N−(C=O)−NH−、(C1−C6)アルキル−HN−(C=O)−[((C1−C6)アルキル)−N]−、((C1−C6)アルキル)2N−(C=O)−[(C1−C6)アルキル−N]−、フェニル−HN−(C=O)−NH−、(フェニル)2N−(C=O)−NH−、フェニル−HN−(C=O)−[((C1−C6)アルキル)−N]−、(フェニル)2N−(C=O)−[((C1−C6)アルキル)−N]−、(C1−C6)アルキル−O−(C=O)−NH−、(C1−C6)アルキル−O−(C=O)−[((C1−C6)アルキル)−N]−、フェニル−O−(C=O)−NH−、フェニル−O−(C=O)−[(アルキル)−N]−、(C1−C6)アルキル−SO2NH−、フェニル−SO2NH−、(C1−C6)アルキル−SO2−、フェニル−SO2−、ヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、ペルハロ(C1−C6)アルコキシ、フェノキシ、(C1−C6)アルキル−(C=O)−O−、(C1−C6)エステル−(C1−C6)アルキル−O−、フェニル−(C=O)−O−、H2N−(C=O)−O−、(C1−C6)アルキル−HN−(C=O)−O−、((C1−C6)アルキル)2N−(C=O)−O−、フェニル−HN−(C=O)−O−、及び(フェニル)2N−(C=O)−O−から成る群から独立に選ばれる少なくとも1の基により場合により置換される}
をいう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0066】
発明の詳細な説明
以下の反応スキームは本発明に係る化合物の調製を例示する。本発明に係る化合物は米国出願第10/094,717号、第10/094,760号、及び第10/115,952号及びWO 02/40476号中に示されるものと類似の方法により調製されうる。別段の定めなき限り、反応スキーム及びそれに続く議論中のR1、R3、R4、R6、及びsは上記に定義される。
【化40】

【0067】
スキーム1は、R6=Hである式(Ia)の化合物の調製を示す。スキーム1を参照して、式IVの化合物を、約−60℃の温度で約90分間ブチルリチウムの如き塩基で処理し、続いてテトラヒドロフランの如き極性非プロトン溶媒中の、商業的に入手可能な又は以下に示される調製Bにしたがって調製される式IIIのアミドをゆっくりと添加することにより式IIの化合物から調製した。上記反応を約−78℃〜約0℃、好ましくは約−20℃の温度で約1時間〜約10時間、好ましくは約3時間行った。
あるいは、式IVの化合物はDavies, I. W.; Marcoux, J.−F.; Corley, E. G.; Journet, M.; Cai, D.−W.; Palucki, M.; Wu, J.; Larsen, R. D.; Rossen, K.; Pye, P. J.; DiMichele, L.; Dormer, P.; Reider, P. J.; J. Org. Chem., Vol.65,pp.8415−8420(2000)の方法にしたがって調製される。
【0068】
式Vの化合物は極性プロトン溶媒中での酸化試薬との反応により式IVの化合物から調製される。好適な酸化試薬は臭化水素、酢酸銅(I)、ピリヂニウムクロロクロメート(PCC)及びテトラプロピルアンモニウムプルテニウム酸/N−メチルモルフォリン−N−オキシド(TPAP/NMO)、好ましくは酢酸銅(I)を含む。好適な溶媒は酢酸及びヂメチルスルフォキシドを含む。上記反応はストレートで又はアルコール(例えば、メタノール、エタノール又はブタノール)及び酢酸の如き溶媒の存在下で行われうる。上記反応は約20℃〜約80℃の温度で約15分間〜約4時間行われうる。好ましくは、上記反応はストレートの条件下で約60℃で約3時間行われる。
【0069】
式(Ia)の化合物はアンモニア源の存在下でR4−(C=O)Hとの反応により式Vの化合物から調製されうる。好適なアンモニア源はトリフルオロ酢酸アンモニウム、アンモニア、及び酢酸アンモニウム、好ましくは酢酸アンモニウムを含む。上記反応はストレートで又はアルコール(例えば、メタノール、エタノール又はブタノール)及び酢酸の如き溶媒の存在下で行われうる。上記反応は約20℃〜約80℃の温度で約15分間〜約4時間、好ましくは、ストレート条件で約60℃で約2時間行われうる。
【0070】
あるいは、式(Ia)の化合物はWO 02/72576中に示される手順にしたがって調製されうる。
【化41】

【0071】
スキーム2は、式(Ia)の化合物の調製において有用な中間体である、式IVの化合物の調製を示す。スキーム2を参照して、式VIIの化合物を極性溶媒中でのアニリンの如き芳香族アミンでのはじめの処理により式VIのアルデヒドから調製した。好適な溶媒は酢酸エチル、酢酸イソプロピル又はテトラヒドロフラン、好ましくは酢酸イソプロピルを含む。上記生ずる反応混合物を約50℃〜約100℃、好ましくは約60℃の温度まで熱し、及びその後亜リン酸ヂフェニルエステルでゆっくりと処理する。上記反応混合物の温度を約30分間〜約3時間、好ましくは約1時間維持し、及びその後環境温度まで一晩冷却した。
【0072】
式IVの化合物を極性溶媒中でのカリウム第三−ブトキシドの如き塩基の存在下での式VIIIのピリヂンアルデヒドとの反応により式VIIの化合物から調製した。上記反応のための好適な溶媒は酢酸エチル、酢酸イソプロピル又はテトラヒドロフラン、好ましくは、テトラヒドロフラン及び酢酸イソプロピルの混合物を含む。上記反応を約0℃〜約100℃、好ましくは約22℃(環境温度)の温度で約30分間〜約5時間、好ましくは約2時間行った。上記生ずる反応混合物をその後約30分間〜約5時間、好ましくは約1時間塩酸の如き酸で処理した。
【0073】
式VIの化合物は以下に示される調製Aにしたがって調製されうる。式VIの化合物はまたDavies, I. W.; Marcoux, J.−F.; Corley, E. G.; Journet, M.; Cai, D.−W.; Palucki, M.; Wu, J.; Larsen, R. D.; Rossen, K.; Pye, P. J.; DiMichele, L.; Dormer, P.; Reider, P. J.; J. Org. Chem., Vol.65,pp.8415−8420(2000)の方法にしたがっても調製されうる。
【0074】
式VIIIの化合物を以下に示される調製Dにしたがって調製した。
【化42】

【0075】
スキーム3は、式(Ia)の化合物の調製において有用な中間体である、式XIの化合物の調製を示す。スキーム3を参照して、式IXの化合物を、式VIの化合物からの式VIIの化合物の調製についてのスキーム2中に示される手順と類似の様式で、式VIIIのピリヂンアルデヒドから調製した。式VIIIの化合物は以下に示される調製Dにしたがって調製されうる。
【0076】
式XIの化合物を、式VIIの化合物からの式IVの化合物の調製についてのスキーム2中に示されるものと類似の条件下での、式IXの化合物の式Xの化合物との反応により調製した。
あるいは、式XIの化合物はDavies, I. W.; Marcoux, J.−F.; Corley, E. G.; Journet, M.; Cai, D.−W.; Palucki, M.; Wu, J.; Larsen, R. D.; Rossen, K.; Pye, P. J.; DiMichele, L.; Dormer, P.; Reider, P. J.; J. Org. Chem., Vol.65,pp.8415−8420(2000)の方法にしたがって調製されうる。
【0077】
式XIの化合物は、化合物IVの化合物Vへの及び式(Ia)の化合物への変換についてのスキーム1中に示されるものと類似の方法により、式(Ia)の化合物に変換されうる。
【化43】

【0078】
スキーム4は、R1が:
【化44】

である式Iaの化合物の調製を示す。
【0079】
スキーム4を参照して、式XIIIの化合物を、商業的に入手可能である又はそれぞれ以下に示される化合物XVIの調製についての調製A中に又は調製C中に示される手順にしたがって調製されうる、式XIIの化合物から調製した。スキーム4において、上記化合物(Ia)をスキーム1中に示される手順にしたがって化合物XIIIから調製した。
【化45】

【0080】
スキーム5は、R6がH以外である式(Ia)の化合物の調製を示す。スキーム5を参照して、上記化合物を、塩基及び溶媒の存在下での、L’がハロ又はメシルの如き他の脱離基である式R6L’のアルキル化試薬との、R6がHである式(Ia)の化合物の反応により調製した。好適な塩基はナトリウム水素化物及び炭酸セシウムを含む。好適な溶媒はヂメチルスルフォキシド、N,N−ヂメチルフォルムアミドを含む。上記反応は約0℃〜約30℃、好ましくは約22℃の温度で約10分間〜約2時間、好ましくは約1時間行われる。R6がHである式(Ia)の化合物を上記示されるスキーム1にしたがって調製した。
【化46】

【0081】
調製Aは、それぞれスキーム2及びスキーム3における式VIII及びXIの化合物の調製において有用な中間体である式VIの化合物の調製を示す。調製Aにおいて、Rはメチル又はエチルの如き単純なアルキル基である。調製Aを参照して、式XVIの化合物を、アルコキシカルボニル化反応により、Xが塩化物又は臭化物である式XVの化合物から調製した。好適な条件は約0℃の温度で約30分間のテトラヒドロフランの如き溶媒中でのブチルリチウムとの金属−ハロゲン交換、続いて約0℃の温度でのエチルクロロ蟻酸塩の添加、続いて約50℃での約2.4時間の期間を含む。
【0082】
式VIの化合物を2段階プロセスにより式XVIの化合物から調製した。はじめに、式XVIの化合物を好適な溶媒中で還元剤で処理した。好適な還元剤はリチウムボロ水素化物、ナトリウムボロ水素化物、リチウムアルミニウム水素化物、及びテトラヒドロフラン中のボランを含む。好適な溶媒はメタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ヂエチルエーテル、及びヂオキサンを含む。上記反応を約0℃〜約100℃、好ましくは約65℃の温度で約10分間〜約1時間、好ましくは約30分間行った。上記生ずる第一アルコールをその後好適な溶媒中でのN−メチルモルフォリンN−オキシド/TPAP、Dess−Martin試薬、PCC又は塩化オキサリル−DMSO、好ましくは塩化オキサリル−DMSOの如き酸化剤での処理により式VIの対応するアルデヒドに酸化した。上記反応のための好適な溶媒はクロロフォルム、テトラヒドロフラン又はヂクロロメタンを含む。上記反応を約−78℃〜約22℃の温度で約15分間〜約3時間、好ましくは約1時間行った。
【化47】

【0083】
調製Bは、式(Ia)の化合物の調製において有用な中間体である式IIIの化合物の調製を示す。調製Bにおいて、Rはメチル又はエチルの如き単純なアルキル基である。調製Bを参照して、式XVIIIの化合物を極性プロトン溶媒中での水酸化リチウムの如き塩基での処理により、調製A中に示される手順にしたがって調製されうる又は商業的に入手可能である式XVIIの化合物から調製した。上記反応のための好適な溶媒はメタノール、エタノール、及び水を含んだ。上記反応を約0℃〜約30℃、好ましくは約22℃(室温)の温度で約15分間〜約3時間、好ましくは約1時間行った。
【0084】
式IIIの化合物を好適な活性化剤及び式:
【化48】

の化合物及び塩基での反応により式XVIIIの化合物から調製した。好適な活性化剤は塩化チオニル、カルボニルヂイミダゾール、EDCI及びDCC、好ましくは塩化オキサリルを含んだ。好適な塩基はトリエチルアミン、Hunig’s塩基又はDBU、好ましくはトリエチルアミンを含んだ。上記反応のための好適な溶媒は塩化メチレン、N,N’−ヂメチルフォルムアミド、テトラヒドロフラン、及びそれらの混合物、好ましくは塩化メチレンを含む。上記反応を約0℃〜約30℃、好ましくは約22℃(室温)の温度で約6時間〜約48時間、好ましくは約12時間行った。
【化49】

【0085】
調製Cは、R1が:
【化50】

である上記に示される式(Ia)の化合物の調製において有用な中間体である、式XIIの化合物の調製を示す。
【0086】
調製Cにおいて、Rは(C1−C6)アルキルである。式XIIの化合物をN,N’−ヂメチルフォルムアミドの如き極性非プロトン溶媒中でのナトリウム水素化物の如き塩基の存在下でのヨー化メチルの如きアルキルハライドでの処理により式XIXの化合物から調製した。式XIXの化合物は商業的に入手可能である。
【化51】

【0087】
調製Dは、上記に示される式(Ia)の化合物の調製において有用な中間体である式VIIIの化合物の調製を示す。調製Dにおいて、Rはメチル又はエチルの如き単純なアルキル基である。調製Dを参照して、式XXIの化合物を、上記に示される調製A中に示される化合物XVからの化合物XVIの調製についてのものと類似の条件下で、Xが塩化物又は臭化物である式XXのヘテロアリールハライドから調製した。
【0088】
式VIIIの化合物を、上記に示される調製A中の化合物XVIからの化合物VIの調製について示される2段階プロセスに類似の条件下で式XXIの化合物から調製した。
【化52】

【0089】
調製Eは、式(Ia)の化合物の調製における中間体である式XXVの化合物の調製を示す。調製Eを参照して、式XXVの化合物をフォルミル化反応により式XIVの化合物から調製した。フォルミル化のための好適な条件は約0℃の温度で約30分間のテトラヒドロフランの如き溶媒中での塩化イソプロピルマグネシウムとの金属ハロゲン交換、続いて約0℃の温度でのN,N−ヂメチルフォルムアミドの添加、続いて約50℃の温度での約2.5時間の期間を含む。
【0090】
式XXIIIの化合物を文献(Moran, D. B.; Morton, G. O.; Albright, J. D., J. Heterocycl. Chem., Vol.23, pp.1071−1077(1986))中に示されるように又はヒドラジンとの反応により、同じであり又は異なりうるL及びL’が塩化物、臭化物又はヨー化物である式XXIIの化合物から調製した。式XIVの化合物を酸塩化物、酸無水物、トリアルキルオルト酢酸塩又はトリアルキルオルト蟻酸塩の如き環状化試薬での化合物XIVの縮合により式XXIIIの化合物から調製した。式XXIIの化合物は商業的に入手可能である。
【0091】
本発明に係る化合物の全ての医薬として許容される塩、プロドラッグ、互変異性体、水和物及び溶媒和物はまた本発明により含まれる。
天然において塩基性である本発明に係る化合物はさまざまな無機及び有機酸と広くさまざまな異なる塩を形成することができる。上記塩は動物及びヒトへの投与のために医薬として許容されるものでなければならないが、医薬として許容されない塩として反応混合物から本発明に係る化合物をはじめに単離し、及びその後アルカリ試薬での処理により後者を遊離塩基性化合物に単純に変換し、及び続いて上記遊離塩基を医薬として許容される酸添加塩に変換することは実際にしばしば所望される。本発明に係る塩基性化合物の酸添加塩は水性溶媒媒体中で又は例えば、メタノール又はエタノールの如き好適な有機溶媒中で実質的に当量の選択された鉱物又は有機酸で上記塩基性化合物を処理することにより容易に調製される。上記溶媒の慎重な蒸発に際して、上記所望の固体塩が得られる。
【0092】
本発明に係る塩基性化合物の医薬として許容される酸添加塩を調製するために使用されうる酸は非毒性酸添加塩、すなわち、塩化、臭化、ヨー化、硝酸、硫酸又は重硫酸、リン酸又は酸リン酸、酢酸、乳酸、クエン酸又は酸クエン酸、酒石酸又は重酒石酸、琥珀酸、マレイン酸、フマル酸、グルコン酸、糖酸、安息香酸、メタンスルフォン酸及びパモエート[すなわち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエート)]塩の如き、薬理学的に許容される陰イオンを含む塩を形成するものである。
【0093】
天然において酸性でもある、例えば、COOH又はテトラゾール基を含む本発明に係る化合物はさまざまな薬理学的に許容される陽イオンと塩基性塩を形成することができる。上記塩は動物及びヒトへの投与のために医薬として許容されるものでなければならないが、医薬として許容されない塩として反応混合物から本発明に係る化合物をはじめに単離し、及びその後酸性試薬での処理により後者を遊離酸性化合物に単純に変換し、及び続いて上記遊離酸を医薬として許容される塩基添加塩に変換することは実際にしばしば所望される。上記医薬として許容される塩基添加塩の例はアルカリ金属又はアルカリ土壌金属塩及び特に、ナトリウム及びカリウム塩を含む。これらの塩は慣用の技術により調製されうる。本発明に係る医薬として許容される塩基添加塩を調製するための試薬として使用されうる化学塩基は本明細書中に示される本発明に係る酸性化合物と非毒性塩基性塩を形成するものである。これらの非毒性塩基性塩はナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウム等の如き、薬理学的に許容される陽イオンに由来する塩を含む。これらの塩は対応する酸性化合物を所望の薬理学的に許容される陽イオンを含む水溶液で処理し、及びその後上記生ずる溶液を、好ましくは減圧下で、乾燥するまで蒸発させることにより容易に調製されうる。あるいは、それらはまた上記酸性化合物の低級アルカノール溶液及び所望のアルカリ金属アルコキシドを共に混合し、及びその後上記生ずる溶液を以前と同様の様式で乾燥するまで蒸発させることによっても調製されうる。いずれの場合でも、化学量論量の試薬が反応の完了及び最大生成物収率を確実にするために好ましく使用される。
【0094】
同位体標識化合物も本発明により含まれる。本明細書中で使用されるとき、「同位体標識化合物」は、1以上の原子が通常天然に見られる原子量又は原子数とは異なる原子量又は原子数を有する原子により置換される、それぞれ本明細書中に示される、その医薬塩、プロドラッグを含む本発明に係る化合物をいう。本発明に係る化合物に導入されうる同位体の例は、それぞれ、2H、3H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、及び36Clの如き、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素及び塩素の同位体を含む。
【0095】
本発明に係る化合物を同位体標識することにより、上記化合物は薬物及び/又は基質組織分布分析において有用でありうる。トリチウム化(3H)及び炭素−14(14C)標識化合物はそれらの調製及び検出の容易さのために特に好ましい。さらに、重水素(2H)の如きより重い同位体での置換はより大きな代謝安定性から生ずるある治療的利点、例えば、増大したin vivo半減期又は減少した投与量必要性を提供しうる、及びそれゆえ、いくつかの状況において好まれうる。その医薬塩、プロドラッグを含む、本発明に係る同位体標識化合物は本分野において知られるいかなる方法によっても調製されうる。
【0096】
本発明に係る化合物の立体異性体(例えば、シス及びトランス異性体)及び全ての光学異性体(例えば、R及びSエナンチオマー)、並びに上記異性体のラセミ、ヂアステレオマー及び他の混合物は本発明により企図される。
【0097】
本発明に係る化合物、塩、プロドラッグ、水和物、及び溶媒和物はエノール及びイミン形、及びケト及びエナミン形を含むいくつかの互変異性形並びに幾何異性体及びその混合物で存在しうる。全ての上記互変異性形は本発明の範囲内に含まれる。互変異性体は溶液中で互変異性体セットの混合物として存在する。固体形においては、通常1の互変異性体が優位を占める。1の互変異性体が示されうるが、本発明は本発明に係る全ての互変異性体を含む。
【0098】
本発明はまた本発明に係るアトロプ異性体をも含む。アトロプ異性体は回転が制限された異性体に分離されうる本発明に係る化合物をいう。
上記に示される本発明に係る化合物は動物又はヒトにおけるTGF関連疾患状態の予防的又は治療的処置のための医薬の製造において使用されうる。
【0099】
本発明に係る化合物はトランスフォーミング増殖因子(“TGF”)−β伝達経路の強い阻害剤であり、及びそれゆえ治療において有用である。したがって、本発明は、TGF関連疾患状態を患う動物又はヒトに治療的に有効な量の少なくとも1の本発明に係る化合物を投与する段階を含む、動物又はヒトにおけるTGF関連疾患の予防又は治療方法を提供する。
【0100】
本明細書中で使用されるとき、上記用語「治療的に有効な量」はTGF−β伝達経路を阻害するために必要とされる本発明に係る化合物の量をいう。当業者により理解されるであろうように、「治療的に有効な量」は患者ごとに変化するであろう、及びケースバイケース基礎で決定されるであろう。考慮すべき因子は、非限定的に、処置される患者、体重、健康、投与される化合物等を含む。
【0101】
TGF−β伝達経路の阻害により治療されうる多くの疾患状態がある。上記疾患状態は、非限定的に、全ての型の癌(例えば、胸の、肺の、結腸の、前立腺の、卵巣の、膵臓の、メラノーマの、全ての血液学的悪性疾患等)、及び全ての型の線維症疾患(例えば、糸球体腎炎、糖尿病性腎症、肝臓線維症、肺線維症、動脈過形成及び再狭窄、強皮症、及び皮膚瘢痕)を含む。
【0102】
本発明はまた少なくとも1の本発明に係る化合物及び少なくとも1の医薬として許容される担体を含む医薬組成物をも提供する。上記医薬として許容される担体は、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences, Mack Publishing Co.,(A. R. Gennaro edit. 1985)中に示されるものを含む、本分野において知られる担体でありうる。本発明に係る医薬組成物は、例えば、少なくとも1の本発明に係る化合物を医薬として許容される担体と混合することを含む本分野において知られる慣用の方法により調製されうる。
【0103】
本発明に係る医薬組成物は動物又はヒトにおける上記に示されるTGF−関連疾患状態の予防又は治療において使用されうる。したがって、本発明に係る化合物は経口の、頬の、鼻内の、非経口の(例えば、静脈内の、筋内の又は皮下の)、局所の又は直腸の投与のための医薬組成物として又は吸入若しくは注入による投与のために好適な形態で調合されうる。
【0104】
経口投与のために、上記医薬組成物は、例えば、結合剤(例えば、前ゼラチン化トウモロコシデンプン、ポリヴィニルピローリドン又はヒドロキシプロピルメチルセルロース);充填剤(例えば、ラクトース、微晶質セルロース又はリン酸カルシウム);潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク又はシリカ);崩壊剤(例えば、ジャガイモデンプン又はグリコール酸ナトリウムデンプン);又は湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)の如き、医薬として許容される担体を伴って慣用の方法により調製される錠剤又はカプセルの形態をとりうる。上記錠剤は本分野において周知の方法によりコーティングされうる。経口投与のための液体調製物は、例えば、溶液、シロップ又は懸濁物の形態をとりうる又はそれらは使用前の水又は他の好適な媒体との構成のための乾燥製品として提示されうる。上記液体調製物は懸濁剤(例えば、ソルビトールシロップ、メチルセルロース又は水素化食用油);乳化剤(例えば、レシチン又はアカシア);非水性媒体(例えば、アーモンド油、油性エステル又はエチルアルコール);及び保存剤(例えば、メチル又はプロピルp−ヒドロキシベンゾエート又はソルビン酸)の如き、医薬として許容される添加物を伴って慣用の方法により調製されうる。
【0105】
頬の投与のために、上記組成物は慣用の様式で調合される錠剤又は舐剤の形態をとりうる。
本発明に係る化合物はまた当業者に周知の方法にしたがって、維持されたデリバリーのためにも調合されうる。上記調剤の例は、それらを全体として本明細書中に援用する、米国特許第3,538,214号、第4,060,598号、第4,173,626号、第3,119,742号、及び第3,492,397号中に見られうる。
【0106】
本発明に係る化合物は、慣用のカテーテル法技術又は注入を用いることを含む、注入による非経口投与のために調合されうる。注入のための調剤は添加された保存剤を伴って、単位投与形態で、例えば、アンプルで又は多用量容器で提示されうる。上記組成物は懸濁物、溶液又は油性若しくは水性媒体中のエマルジョンの如き形態をとりうる、及び懸濁、安定化及び/又は分散剤の如き調合剤を含みうる。あるいは、上記活性成分は使用前の好適な媒体、例えば、滅菌ピローゲンフリー水との再構成のための粉末形態でありうる。
【0107】
本発明に係る化合物はまた、例えば、ココアバター又は他のグリセリドの如き慣用の坐剤基礎を含む、坐剤又は停留浣腸の如き直腸組成物にも調合されうる。
鼻内投与又は吸入による投与のために、本発明に係る化合物は患者により圧搾される又は汲み出されるポンプスプレイ容器からの溶液又は懸濁物の形態で又は好適な駆出剤、例えば、ヂクロロヂフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ヂクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素又は他の好適な気体の使用を伴って、加圧容器又は噴霧器からのエーロゾルスプレイ提示として便利にデリバリーされうる。加圧エーロゾルの場合には、上記投与単位は計測された量をデリバリーするための弁を提供することにより決定されうる。上記加圧容器又は噴霧器は本発明に係る化合物の溶液又は懸濁物を含みうる。吸入器又は注入器における使用のためのカプセル及びカートリッヂ(例えば、ゼラチンから作られる)は本発明に係る化合物及びラクトース又はデンプンの如き好適な粉末基礎の粉末混合物を含んで調合されうる。
【0108】
TGF−関連疾患状態の治療のための平均的な成人への経口の、非経口の又は頬の投与のための本発明に係る化合物の提案される用量は、例えば、1日当たり1〜4回投与されうる単位用量当たり約0.1mg〜約2000mg、好ましくは約0.1mg〜約200mgの活性成分である。
【0109】
平均的な成人における上記に示される状態の治療のためのエーロゾル調剤は、エーロゾルのそれぞれの計測された用量又は「パフ」が約20μg〜約10,000μg、好ましくは約20μg〜約1000μgの本発明に係る化合物を含むよう好ましく配置される。エーロゾルでの日全体の用量は約100μg〜約100mg、好ましくは約100μg〜約10mgの範囲内であろう。投与は、例えば、それぞれのときに1、2又は3用量与えて、毎日数回、例えば、2、3、4又は8回でありうる。
【0110】
平均的な成人における上記に示される状態の治療のためのエーロゾル組み合わせ調剤は、エーロゾルのそれぞれの計測された用量又は「パフ」が約0.01mg〜約1000mg、好ましくは約0.01mg〜約100mgの本発明に係る化合物、より好ましくは約1mg〜約10mgの上記化合物を含むよう好ましく配置される。投与は、例えば、それぞれのときに1、2又は3用量与えて、毎日数回、例えば、2、3、4又は8回でありうる。
【0111】
平均的な成人における上記に示される状態の治療のためのエーロゾル調剤は、エーロゾルのそれぞれの計測された用量又は「パフ」が約0.01mg〜約20,000mg、好ましくは約0.01mg〜約2000mgの本発明に係る化合物、より好ましくは約1mg〜約200mgを含むよう好ましく配置される。投与は、例えば、それぞれのときに1、2又は3用量与えて、毎日数回、例えば、2、3、4又は8回でありうる。
【0112】
局所投与のために、本発明に係る化合物は軟膏又はクリームとして調合されうる。
本発明はまた少なくとも1の本発明に係る化合物のプロドラッグを含む医薬組成物及び少なくとも1の本発明に係る化合物のプロドラッグを投与することを含む治療又は予防方法をも含む。本明細書中で使用されるとき、上記用語「プロドラッグ」は、上記活性薬物を放出するために生物内で自発的な又は酵素的な生体内変化を必要とする、元の薬物分子の薬理学的に不活性な誘導体をいう。プロドラッグは代謝条件下で切断可能な基を有する本発明に係る化合物の変形又は誘導体である。プロドラッグは、それらが生理学的条件下で加溶媒分解を経験する又は酵素的分解を経験するとき、in vivoで医薬として活性である本発明に係る化合物になる。本発明に係るプロドラッグ化合物は生物内で上記活性薬物を放出するために必要とされる生体内変化段階の数に因り、シングル、ダブル、トリプル等と呼ばれうる、及び前駆型形態に存在する官能基の数を示す。プロドラッグ形はしばしば哺乳類生物内で溶解性、組織親和性又は遅延放出の利点を提供する(Bundgard, Design of Prodrugs, pp.7−9, 21−24, Elsevier, Amsterdam 1985 and Silverman, The Organic Chemistry of Drug Design and Drug Action, pp.352−401, Academic Press, San Diego, Calif., 1992を参照のこと)。本分野において通常知られるプロドラッグは、例えば、元の酸の好適なアルコールとの反応により調製されるエステル又は元の酸化合物のアミンとの反応により調製されるアミドの如き、当業者に周知の酸誘導体又は反応されてアシル化塩基誘導体を形成する塩基性基を含む。さらに、本発明に係るプロドラッグ誘導体はバイオアベイラビリティを高めるために本明細書中で教示される他の特徴と混合されうる。例えば、遊離アミノ、アミド、ヒドロキシ又はカルボン酸基を有する本発明に係る化合物はプロドラッグに変換されうる。プロドラッグは、アミノ酸残基又は2以上(例えば、2、3又は4)のアミノ酸残基のポリペプチド鎖が本発明に係る化合物の遊離アミノ、ヒドロキシ又はカルボン酸基にペプチド結合をとおして共有結合される化合物を含む。上記アミノ酸残基は通常3文字シンボルにより示される20の天然のアミノ酸を含み、及びまた4−ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリジン、デモシン、イソデモシン、3−メチルヒスチヂン、ノルヴァリン、ベータ−アラニン、ガンマ−アミノブチル酸、シトルリンホモシステイン、ホモセリン、オルニチン及びメチオニンスルフォンをも含む。プロドラッグはまたカーボネート、カルバメート、アミド及びアルキルエステルがカルボニル炭素プロドラッグ側鎖をとおして本発明に係る化合物の上記置換基に共有結合される化合物をも含む。
【0113】
本発明にしたがって、TGF−関連疾患状態の治療において、本明細書中に示される本発明に係る化合物は、単独で又は医薬組成物の一部として、本発明に係る他の化合物(単数又は複数)と及び/又は他の治療用剤(単数又は複数)と混合されうる。好適な治療用剤(単数又は複数)の例は、非限定的に、標準の非ステロイド性抗炎症剤(本明細書中後にNSAID’s)(例えば、ピロキシカム、ヂクロフェナック)、プロピオン酸(例えば、ナプロキセン、フルビプロフェン、フェノプロフェン、ケトプロフェン及びイブプロフェン)、フェナメート(例えば、メフェナミン酸、インドメタシン、サリンダック、アパゾン)、ピラゾロン(例えば、フェニルブタゾン)、サリチル酸塩(例えば、アスピリン)、COX−2阻害剤(例えば、セレコキシブ、ヴァルデコキシブ、ロフェコキシブ及びエトリコキシブ)、鎮痛薬及び動脈内治療(例えば、コルチコステロイド)及びヒアルロン酸(例えば、ヒアルガン及びシンヴィスク)、抗癌剤(例えば、エンドスタチン及びアンジオスタチン)、細胞毒性薬(例えば、アドリアマイシン、ダウノマイシン、シス−プラチン、エトポシド、タキソール、タキソテレ)、アルカロイド(例えば、ヴィンクリスチン)、及び抗代謝薬(例えば、メトトレキセート)、心血管剤(例えば、カルシウムチャネルブロッカー)、脂質低下剤(例えば、スタチン)、フィブレート、ベータ−ブロッカー、Ace阻害剤、アンギオテンシン−2受容体アンタゴニスト及び血小板凝集阻害剤、CNS剤(例えば、(セルトラリンの如き)抗うつ剤)、抗パーキンソン病薬(例えば、デプレニル、L−ドーパ、Requip、Mirapex)、MAOB阻害剤(例えば、セレジン及びラサジリン)、comP阻害剤(例えば、Tasmar)、A−2阻害剤、ドパミン再取り込み阻害剤、NMDAアンタゴニスト、ニコチンアゴニスト、ドパミンアゴニスト及び神経型一酸化窒素合成酵素の阻害剤、抗−アルツハイマー病薬(例えば、ドネペジル、タクリン、COX−2阻害剤、プロペントフィルリン又はメトリフォネート)、骨粗しょう症剤(例えば、ロロキシフェン、ドロロキシフェン、ラソフォキシフェン又はフォソマックス)、及び免疫抑制剤(例えば、FK−506及びラパマイシン)を含む。
【0114】
生物学的活性
本明細書中に示されるさまざまなTGF−関連疾患状態のための本発明に係る化合物の活性は1以上の以下の分析にしたがって決定されうる。本発明にしたがって、本発明に係る化合物は約10μM未満のin vitroIC50値を示す。例えば、実施例12の化合物は約44.5nMのTβRI IC50値を示す。
【0115】
本発明に係る化合物はまたTβRII及びTβRIIIに優ってTβRIについて特異な活性を有する(すなわち、選択的である)。選択性はそれぞれの分析における阻害のIC50の割合として標準の分析において計測される。
【0116】
TGF−βII型受容体(TβRII)キナーゼ分析プロトコル
TβRIIキナーゼによるミエリン塩基性タンパク質(MBP)のリン酸化を以下のように計測した:最終濃度3マイクロモーラーのMBPを産出するよう50mM MOPS、5mM MgCl2を含むキナーゼ反応緩衝液(KRB)、pH7.2中に希釈したMBP(Upstate Biotechnology#13−104)80マイクロリットルをMillipore 96−ウェルマルチスクリーン−DP 0.65ミクロンろ過プレート(#MADPNOB50)のそれぞれのウェルに添加した:KRB中に希釈した20マイクロリットルの阻害剤を適切なウェルに添加し、所望の最終濃度(10〜0.03マイクロモーラー)を産出した。KRB中に希釈したATP(Sigma#A−5394)及び33P−ATP(Perkin Elmer #NEG/602H)の混合物10マイクロリットルを添加し、1ウェル当たり最終濃度0.25マイクロモーラーのATP及び0.02マイクロキュリーの33P−ATPを産出した。KRB中に希釈した10マイクロリットルのGST−TβRII融合タンパク質(TβRIIの細胞質ドメイン−438でAからVへの変化を伴うアミノ酸193〜567のN−末端にグルタチオンS−トランスフェラーゼ)をそれぞれのウェルに添加し、最終濃度27ナノモーラーのGST−TβRIIを産出した。プレートを混合し、及び室温で90分間インキュベートした。上記反応インキュベーション後、100マイクロリットルの冷20%トリクロロ酢酸(Aldrich #25、139−9)をウェル毎に添加し、及びプレートを混合し、及び4℃で60分間インキュベートした。液体をその後Millipore吸引集合体を用いて上記ウェルから除去した。プレートを1ウェル当たり200マイクロリットルの冷10%トリクロロ酢酸で1回洗浄し、続いて1ウェル当たり100マイクロリットルの冷10%トリクロロ酢酸で2回洗浄した。プレートを室温で一晩乾燥させた。20マイクロリットルのWallac OptiPhase SuperMixシンチレーションカクテルをそれぞれのウェルに添加した。プレートを密閉し、及びWallac1450Microbeta液体シンチレーションカウンターを用いてカウントした。阻害剤の有効性をMBP基質のTβRII−仲介リン酸化を減少させるそれらの能力により決定した。
【0117】
ALK−5(TβRI)キナーゼ分析プロトコル
キナーゼ分析を50mM HEPES、5mM MgCl2、1mM CaCl2、1mMヂチオスレイトール、及び3_M ATP中の65nM GST−ALK5及び84nM GST−Smad3で行った。反応を30℃で3時間、0.5_Ciの[33P]ATPと共にインキュベートした。リン酸化タンパク質をP−81紙(Whatman、Maidstone、England)上でとらえ、0.5%リン酸で洗浄し、及び液体シンチレーションでカウントした。あるいは、Smad3又はSmad1タンパク質をまたFlashPlate Sterile Basic Microplates(PerkinElmer Life Sciences、Boston、MA)上にコーティングした。キナーゼ分析をその後、基質としてSmad3を伴ってALK5のキナーゼドメインを又は基質としてSmad1を伴ってALK6(BMP受容体)のキナーゼドメインを用いて、同じ分析条件でFlash−Plates中で行った。プレートをリン酸緩衝液で3回洗浄し、及びTopCount(Packard Bio−science、Meriden、CT)によりカウントした。(Laping, N. J. et al. Molecular Pharmacology 62:58−64(2002))。
以下の実施例は本発明に係る化合物の調製を例示する。融点は補正されていない。NMRデータは100万当たりの部分(d)で報告され、及びサンプル溶媒(別段の定めなき限り、重水素クロロフォルム)からの重水素ロックシグナルに引用される。マススペクトルデータはGilson勾配ハイパフォーマンス液体クロマトグラフで装備したMicromass ZMD APCI Mass Spectrometerを用いて得られた。以下の溶媒及び勾配を分析のために使用した。溶媒A;98%水/2%アセトニトリル/0.01%蟻酸及び溶媒B;0.005%蟻酸を含むアセトニトリル。典型的に、勾配を95%溶媒Aで出発して及び100%溶媒Bで終了して、約4分間にわたり行った。主な溶離成分のマススペクトルをその後165AMU〜1100AMUの分子量範囲をスキャンするポジティブ及びネガティブイオンモードで得た。特定の回転をナトリウムD線(589nm)を用いて室温で計測した。市販の試薬をさらなる精製なしに利用した。THFはテトラヒドロフランをいう。DMFはN,N−ヂメチルフォルムアミドをいう。クロマトグラフィーは32〜63mmシリカゲルを用いて行われる及び窒素圧(フラッシュクロマトグラフィー)条件下で実効されるカラムクロマトグラフィーをいう。室温及び環境温度は20〜25℃をいう。全ての非水性反応を便利のために及び収率を最大限にするために窒素圧下で行った。減圧下での濃縮はロータリーエヴァポレーターが使用されたことを意味する。
【0118】
当業者は、いくつかの場合、保護基が調製の間に必要とされうることを理解するであろう。標的分子が作出された後、上記保護基はGreene and Wuts,“Protective Groups in Organic Synthesis”(2ndEd, John Wiley & Sons 1991)中に示されるような、当業者に周知の方法により除去されうる。
【0119】
マススペクトロメトリー検出を伴う逆相の分析ハイパフォーマンス液体クロマトグラフィー(LSMS)をPolaris 2×20mm C18カラムを用いて行った。勾配溶離を3.75分間の間の0.01%水性蟻酸中のアセトニトリルの濃度の5%から100%への増大で適用した。Mass spectrometer Micromass ZMDを分子イオン同定のために使用した。
【実施例】
【0120】
実施例1
1−メチル−6−[5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−1H−ベンゾトリアゾールの調製
段階A:3−メチル−3H−ベンゾトリアゾール−5−カルボン酸メトキシ−メチル−アミドの調製
3−メチル−3H−ベンゾトリアゾール−5−カルボン酸(1.67g、5.6mmol)を25mlのN,N−ヂメチルフォルムアミド中に懸濁した。1,1’−カルボニルヂイミダゾール(1.0g、6.2mmol)を添加し、及び上記反応を室温で90分間攪拌した。その後、塩酸N,O−ヂメチルヒドロキシルアミン(593mg、6.2mmol)を添加し、及び上記反応を室温で一晩攪拌した。上記溶媒をロータリーエヴァポレーションにより除去した。上記残留物を飽和水性塩化アンモニウム溶液中に溶解し、及びクロロフォルムで3回抽出した。上記混合した有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、及び乾燥するまで濃縮させた。粗い物質をクロロフォルム/メタノール勾配系(それぞれ、100:0〜97:3)を溶離液として用いてBiotage Flash 40Sシリカゲルカラム上で精製し、3−メチル−3H−ベンゾトリアゾール−5−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド(1.01g、82%)を得た。
【0121】
段階B:1−(3−メチル−3H−ベンゾトリアゾール−5−イル)−2−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−エタノンの調製
10ml無水テトラヒドロフラン中の2,6−ヂメチルピリヂン(292μl、2.5mmol)の溶液を−30℃まで冷却した。ヘキサン中のn−ブチルリチウムの2.5M溶液(1.0ml、2.5mmol)を一滴ずつゆっくりと添加した。一旦上記添加が完了したら、上記反応を−30℃で1時間攪拌した。別のフラスコ中で、3ml無水テトラヒドロフラン中の3−メチル−3H−ベンゾトリアゾール−5−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド(500mg、2.27mmol)の溶液を−30℃まで冷却した。上記冷陰イオン溶液を上記冷アミド溶液に一滴ずつゆっくりと添加した。一旦上記添加が完了したら、上記反応を数時間にわたり室温までゆっくりと温め、及び一晩攪拌した。上記反応を水で停止させ、及び上記溶媒をロータリーエヴァポレーションにより除去した。上記残留物を飽和水性塩化アンモニウム中に溶解し、及びクロロフォルムで3回抽出した。上記混合した有機物を水で1回、及びその後塩水で1回洗浄した。上記混合した有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、及び乾燥するまで濃縮させた。粗い物質をヘキサン/酢酸エチル勾配系(それぞれ、80:20〜40:60)を溶離液として用いてBiotage Flash 40Sシリカゲルカラム上で精製し、1−(3−メチル−3H−ベンゾトリアゾール−5−イル)−2−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−エタノン(320mg、53%)を得た。
【0122】
段階C:1−(3−メチル−3H−ベンゾトリアゾール−5−イル)−2−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−エタン−1,2−ヂオンの調製
16mlヂメチルスルフォキシド中の1−(3−メチル−3H−ベンゾトリアゾール−5−イル)−2−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−エタノン(280mg、1.05mmol)の溶液を60℃まで熱した。水中の48%臭化水素酸溶液(7.4ml、65.1mmol)を数分間にわたりゆっくりと添加した。一旦上記添加が完了したら、上記反応を60℃で3時間攪拌した。上記反応を室温まで冷却し、及び75mlの水中に注いだ。上記pHを飽和炭酸水素ナトリウム溶液の添加で8に調節した。上記水層をその後酢酸エチルで3回抽出した。上記混合した有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、及び濃縮させ、1−(3−メチル−3H−ベンゾトリアゾール−5−イル)−2−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−エタン−1,2−ヂオン(146mg、50%)を得た。
【0123】
段階D:1−メチル−6−[5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−1H−ベンゾトリアゾールの調製
糸をとおしたガラス圧力管中で、1−(3−メチル−3H−ベンゾトリアゾール−5−イル)−2−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−エタン−1,2−ヂオン(35mg、0.125mmol)、水中の37%フォルムアルデヒド溶液(14μl、0.188mmol)、酢酸アンモニウム(97mg、1.25mmol)、2mlメチルt−ブチルエーテル及び2mlメタノールを混合した。上記管を密閉し、及び上記反応を65℃で2日間熱した。上記反応を乾燥するまで濃縮させた。粗い物質をクロロフォルム/メタノール勾配系(それぞれ、99:1〜90:10)を溶離液として用いてBiotage Flash 12Sシリカゲルカラム上で精製し、1−メチル−6−[5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−1H−ベンゾトリアゾール(8mg、22%)を得た。HPLCtR=3.30分間、LC−MS=291(M+1)。
【0124】
実施例2
6−[5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−1H−ベンゾトリアゾール
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=2.92分間、LC−MS=277(M+1)。
【0125】
実施例3
2−メチル−5−[5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−2H−ベンゾトリアゾール
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=4.00分間、LC−MS=291(M+1)。
【0126】
実施例4
2−メチル−5−[2−メチル−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−2H−ベンゾトリアゾール
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=3.84分間、LC−MS=305(M+1)。
【0127】
実施例5
6−[2−第三−ブチル−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−1H−ベンゾトリアゾール
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=3.27分間、LC−MS=319(M+1)。
【0128】
実施例6
1−メチル−6−[5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−2−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−4−イル]−1H−ベンゾトリアゾール
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=4.45分間、LC−MS=359(M+1)。
【0129】
実施例7
2−[2−メチル−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−[1,5]ナフチリヂン
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=3.12分間、LC−MS=302(M+1)。
【0130】
実施例8
2−[2−メチル−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−[1,5]ナフチリヂン
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=3.12分間、LC−MS=302(M+1)。
【0131】
実施例9
6−[2−メチル−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−1H−ベンゾトリアゾール
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=2.89分間、LC−MS=291(M+1)。
【0132】
実施例10
1−メチル−6−[2−メチル−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−1H−ベンゾトリアゾール
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=3.25分間、LC−MS=305(M+1)。
【0133】
実施例11
1−メチル−6−(2−メチル−5−ピリヂン−2−イル−1H−イミダゾール−4−イル)−1H−ベンゾトリアゾール
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=2.93分間、LC−MS=291(M+1)。
【0134】
実施例12
1−メチル−6−[5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−1H−ベンゾトリアゾール
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=2.92分間、LC−MS=277(M+1)。
【0135】
実施例13
2−[5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−[1,5]ナフチリヂン
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=3.16分間、LC−MS=288(M+1)。
【0136】
実施例14
6−[2−メチル−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−3−トリフルオロメチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリヂン
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=3.9分間、LC−MS=359(M+1)。
【0137】
実施例15
6−[2−メチル−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−3−トリフルオロメチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリヂン
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=3.83分間、LC−MS=345(M+1)。
【0138】
実施例16
4−[4−(2−メチル−2H−ベンゾトリアゾール−5−イル)−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−フェノール
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=4.36分間、LC−MS=383(M+1)。
【0139】
実施例17
4−[4−(2−メチル−2H−ベンゾトリアゾール−5−イル)−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ベンゾニトリル
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=5.29分間、LC−MS=392(M+1)。
【0140】
実施例18
5−[2−(2−ベンゾ[1,3]ヂオキソール−5−イル−1−メチル−エチル)−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−2−メチル−2H−ベンゾトリアゾール
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=5.2分間、LC−MS=453(M+1)。
【0141】
実施例19
2−メチル−5−[5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−2−(2−メチルスルファニル−エチル)−1H−イミダゾール−4−イル]−2H−ベンゾトリアゾール
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=4.12分間、LC−MS=365(M+1)。
【0142】
実施例20
2−メチル−5−[5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−2−チアゾール−2−イル−1H−イミダゾール−4−イル]−2H−ベンゾトリアゾール
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=4.75分間、LC−MS=374(M+1)。
【0143】
実施例21
6−[2−シクロプロピル−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=3.62分間、LC−MS=331(M+1)。
【0144】
実施例22
5−[2−シクロプロピル−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−2−メチル−2H−ベンゾトリアゾール
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=3.82分間、LC−MS=331(M+1)。
【0145】
実施例23
6−[2−シクロプロピル−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−キノキサリン
上記表題の化合物を実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。HPLCtR=3.73分間、LC−MS=328(M+1)。
【0146】
実施例24
[4−(2−メチル−2H−ベンゾトリアゾール−5−イル)−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−メタノールの調製
【0147】
段階A:5−[2−ヂメトキシメチル−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−2−メチル−2H−ベンゾトリアゾール
5−[2−ヂメトキシメチル−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−2−メチル−2H−ベンゾトリアゾールを実施例1中に示されるものと類似の手順にしたがって調製した。LC−MS=365(M+1)。
【0148】
段階B:4−(2−メチル−2H−ベンゾトリアゾール−5−イル)−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−カルブアルデヒド
5−[2−ヂメトキシメチル−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]−2−メチル−2H−ベンゾトリアゾール(700mg、1.92mmol)を40ml無水テトラヒドロフラン中に溶解した。水中の6M塩酸溶液(3.2ml、19.2mmol)を添加した。上記反応を3時間還流し、及びその後室温まで冷却した。飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液を約pH8まで添加した。上記有機溶媒をロータリーエヴァポレーションにより除去した。上記残留物を水中に溶解し、及びその後クロロフォルムで3回抽出した。上記混合した有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、及び濃縮させ、4−(2−メチル−2H−ベンゾトリアゾール−5−イル)−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−カルブアルデヒド(600mg、98%収率)を茶色固体として得た。
【0149】
段階C:[4−(2−メチル−2H−ベンゾトリアゾール−5−イル)−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−メタノール
4−(2−メチル−2H−ベンゾトリアゾール−5−イル)−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−カルブアルデヒド(20mg、0.063mmol)を2ml無水メタノール中に溶解した。ナトリウムボロ水素化物(3mg、0.069mmol)を添加し、及び上記反応を室温で1時間攪拌した。上記反応を水で停止させ、及び溶媒をロータリーエヴァポレーションにより除去した。上記残留物をクロロフォルム/メタノール勾配系(それぞれ、97:3〜95:5)を溶離液として用いてBiotage Flash 12Sシリカゲルカラム上で精製し、[4−(2−メチル−2H−ベンゾトリアゾール−5−イル)−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−メタノール(13mg、64%収率)を白色固体として得た。HPLCtR=3.18分間、LC−MS=321(M+1)。
【0150】
実施例25
ヂメチル−[4−(2−メチル−2H−ベンゾトリアゾール−5−イル)−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イルメチル]−アミンの調製
テトラヒドロフラン中のヂメチルアミンの2M溶液(189μl、0.378mmol)を2ml無水メタノール中に溶解した。氷酢酸を約pH4まで添加した。4−(2−メチル−2H−ベンゾトリアゾール−5−イル)−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−カルブアルデヒド(20mg、0.063mmol)を添加し、及び上記反応を室温で3時間攪拌した。ナトリウムシアノボロ水素化物(6mg、0.095mmol)を添加し、及び上記反応を室温で一晩攪拌した。水中の水酸化ナトリウムの1M溶液を上記反応pHが8になるまで添加し、及び上記有機溶媒をその後ロータリーエヴァポレーションにより除去した。上記残留物を水中に溶解し、及びクロロフォルムで3回抽出した。上記混合した有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、及び乾燥するまで濃縮させた。上記残留物をクロロフォルム/メタノール勾配系(それぞれ、95:5〜80:20)を溶離液として用いてBiotage Flash 12Sシリカゲルカラム上で精製し、ヂメチル−[4−(2−メチル−2H−ベンゾトリアゾール−5−イル)−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イルメチル]−アミン(6mg、28%収率)を得た。HPLCtR=3.29分間、LC−MS=348(M+1)。
【0151】
実施例26
4−(2−メチル−2H−ベンゾトリアゾール−5−イル)−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸アミドの調製
2ml乾燥ベンゼン中の塩化アンモニウム(12mg、0.21mmol)の懸濁物を0℃まで冷却した。トルエン中のトリメチルアルミニウムの2M溶液(105μl、0.21mmol)をゆっくりと添加し、及び上記反応を室温まで温め、及び2時間攪拌した。この懸濁物を1ml乾燥ベンゼン中の4−(2−エチル−2H−ベンゾトリアゾール−5−イル)−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸メチルエステル(25mg、0.07mmol)(実施例1に類似の手順にしたがって調製された)の別の懸濁物に添加し、及び上記反応を50℃で一晩熱した。上記反応を過剰の塩酸の1M水溶液の添加により停止させた。上記反応をクロロフォルムで3回抽出した。有機抽出物のマススペクトロメトリー分析は所望の生成物の存在を示さない。上記残りの水層を乾燥するまで濃縮させた。上記水性抽出残留物をクロロフォルム/メタノール勾配系(それぞれ、99:1〜80:20)を溶離液として用いてBiotage Flash 12Sシリカゲルカラム上で精製し、4−(2−メチル−2H−ベンゾトリアゾール−5−イル)−5−(6−メチル−ピリヂン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸アミド(4mg、16%収率)を得た。HPLCtR=3.70分間、LC−MS=344(M+1)。
【0152】
本明細書中に引用される、非限定的に、発行された特許、特許出願、及び雑誌論文を含む、全ての出版物はそれらを全体としてそれぞれ本明細書中に援用する。
本発明は開示された態様について上記に示されているが、当業者は詳述される特定の実験が本発明の単なる例示であることを容易に理解するであろう。さまざまな改変が本発明の本質から離れることなしになされうることが理解されるべきである。したがって、本発明は請求項によってのみ限定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式(Ia):
【化1】

{式中:
1はN、O及びSから成る群から選ばれる少なくとも1のヘテロ原子を場合により含む、飽和の、不飽和の又は芳香族のC3−C20単、二又はポリ環状環であり、ここで、R1は:カルボニル、ハロ、ハロ(C1−C6)アルキル、ペルハロ(C1−C6)アルキル、ペルハロ(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C2−C6)アルキニル、ヒドロキシ、オキソ、メルカプト、(C1−C6)アルキルチオ、(C1−C6)アルコキシ、(C5−C10)アリール又は(C5−C10)ヘテロアリール、(C5−C10)アリールオキシ又は(C5−C10)ヘテロアリールオキシ、(C5−C10)アル(C1−C6)アルキル又は(C5−C10)ヘテロアル(C1−C6)アルキル、(C5−C10)アル(C1−C6)アルコキシ又は(C5−C10)ヘテロアル(C1−C6)アルコキシ、HO−(C=O)−、エステル、アミド、エーテル、アミノ、アミノ(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキル、ヂ(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキル、(C5−C10)ヘテロシクリル(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル−及びヂ(C1−C6)アルキルアミノ、シアノ、ニトロ、カルバモイル、(C1−C6)アルキルカルボニル、(C1−C6)アルコキシカルボニル、(C1−C6)アルキルアミノカルボニル、ヂ(C1−C6)アルキルアミノカルボニル、(C5−C10)アリールカルボニル、(C5−C10)アリールオキシカルボニル、(C1−C6)アルキルスルフォニル、及び(C5−C10)アリールスルフォニルから成る群から独立に選ばれる少なくとも1の基で場合によりさらに独立に置換されうる;
それぞれのR3は:水素、ハロ、ハロ(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C2−C6)アルキニル、ペルハロ(C1−C6)アルキル、フェニル、(C5−C10)ヘテロアリール、(C5−C10)ヘテロシクル酸、(C3−C10)シクロアルキル、ヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、ペルハロ(C1−C6)アルコキシ、フェノキシ、(C5−C10)ヘテロアリール−O−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−O−、(C3−C10)シクロアルキル−O−、(C1−C6)アルキル−S−、(C1−C6)アルキル−SO2−、(C1−C6)アルキル−NH−SO2−、O2N−、NC−、アミノ、Ph(CH21-6HN−、(C1−C6)アルキルHN−、(C1−C6)アルキルアミノ、[(C1−C6)アルキル]2−アミノ、(C1−C6)アルキル−SO2−NH−、アミノ(C=O)−、アミノO2S−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−NH−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−[((C1−C6)アルキル)−N]−、フェニル−(C=O)−NH−、フェニル−(C=O)−[((C1−C6)アルキル)−N]−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−、フェニル−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロアリール−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−(C=O)−、HO−(C=O)−、(C1−C6)アルキル−O−(C=O)−、H2N(C=O)−、(C1−C6)アルキル−NH−(C=O)−、[(C1−C6)アルキル]2−N−(C=O)−、フェニル−NH−(C=O)−、フェニル−[((C1−C6)アルキル)−N]−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロアリール−NH−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−NH−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−NH−(C=O)−及び(C1−C6)アルキル−(C=O)−O−から成る群から独立に選ばれる;
ここで、R3のアルキル、アルケニル、アルキニル、フェニル、ヘテロアリール、ヘテロシクル酸、シクロアルキル、アルコキシ、フェノキシ、アミノは(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、ハロ(C1−C6)アルキル、ハロ、H2N−、Ph(CH21-6HN−、及び(C1−C6)アルキルHN−から独立に選ばれる少なくとも1の置換基により場合により置換される;
sは1〜5の整数である;
4は:水素、ハロ、ハロ(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C2−C6)アルキニル、ペルハロ(C1−C6)アルキル、フェニル、(C5−C10)ヘテロアリール、(C5−C10)ヘテロシクル酸、(C3−C10)シクロアルキル、ヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、ペルハロ(C1−C6)アルコキシ、フェノキシ、(C5−C10)ヘテロアリール−O−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−O−、(C3−C10)シクロアルキル−O−、(C1−C6)アルキル−S−、(C1−C6)アルキル−S−(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル−SO2−、(C1−C6)アルキル−NH−SO2−、O2N−、NC−、アミノ、アミノアルキル、Ph(CH21-6HN−、(C1−C6)アルキルHN−、(C1−C6)アルキルアミノ、[(C1−C6)アルキル]2−アミノ、(C1−C6)アルキル−SO2−NH−、アミノ(C=O)−、アミノO2S−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−NH−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−((C1−C6)アルキル)−N−、フェニル−(C=O)−NH−、フェニル−(C=O)−[((C1−C6)アルキル)−N]−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−、フェニル−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロアリール−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−(C=O)−、HO−(C=O)−、(C1−C6)アルキル−O−(C=O)−、H2N(C=O)−、(C1−C6)アルキル−NH−(C=O)−、((C1−C6)アルキル)2−N−(C=O)−、フェニル−NH−(C=O)−、フェニル−[((C1−C6)アルキル)−N]−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロアリール−NH−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−NH−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−NH−(C=O)−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−O−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−NH−(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル−NH−(C=O)−(C1−C6)アルキル、及び(C1−C6)アルキル−(C=O)−(C1−C6)アルキルから成る群から独立に選ばれる;
ここで、R4のアルキル、アルケニル、アルキニル、フェニル、ヘテロアリール、ヘテロシクル酸、シクロアルキル、アルコキシ、フェノキシ、アミノは(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、ハロ(C1−C6)アルキル、ハロ、H2N−、NC−、HO−、Ph(CH21-6HN−、(C1−C6)アルキルHN−、(C5−C10)ヘテロアリール及び(C5−C10)ヘテロシクリルから成る群から独立に選ばれる少なくとも1の置換基により場合により置換される;
6は水素、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C2−C6)アルキニル、フェニル、(C5−C10)ヘテロアリール、(C5−C10)ヘテロシクル酸、(C3−C10)シクロアルキル、(C1−C6)アルキル−(SO2)−、(C1−C6)アルキル−(SO2)−(C1−C6)アルキル、フェニル−(SO2)−、H2N−(SO2)−、(C1−C6)アルキル−NH−(SO2)−、(C1−C6)アルキル−(SO2)−NH−(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル−NH−(SO2)−(C1−C6)アルキル、((C1−C6)アルキル)2N−(SO2)−、フェニル−NH−(SO2)−、(フェニル)2N−(SO2)−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−(C1−C6)アルキル、フェニル−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロアリール−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−(C=O)−(C3−C10)シクロアルキル、(C1−C6)アルキル−O−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−O−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−O−(C=O)−、H2N−(C=O)−、(C1−C6)アルキル−NH−(C=O)−、(C1−C6)アルキル−NH−(C=O)−(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル−(C=O)−NH−(C1−C6)アルキル、フェニル−NH−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロアリール−NH−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−NH−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−NH−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−NH−(C=O)−(C3−C10)シクロアルキル、(C3−C10)シクロアルキル−(C=O)−NH−(C3−C10)シクロアルキル、((C1−C6)アルキル)2N−(C=O)−、(フェニル)2N−(C=O)−、フェニル−[((C1−C6)アルキル)−N]−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロアリール−[((C1−C6)アルキル)−N]−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−[((C1−C6)アルキル)−N]−(C=O)−、及び(C3−C10)シクロアルキル−[((C1−C6)アルキル)−N]−(C=O)−から成る群から選ばれる;
ここで、R6のアルキル、アルケニル、フェニル、ベンジル、ヘテロアリール、ヘテロシクル酸、シクロアルキル、アルコキシ、フェノキシ、アミノはハロ、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C2−C6)アルキニル、ペルハロ(C1−C6)アルキル、(C3−C10)シクロアルキル、フェニル、ベンジル、(C5−C10)ヘテロシクル酸、(C5−C10)ヘテロアリール、(C1−C6)アルキル−SO2−、フォルミル、NC−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−(C=O)−、フェニル−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロアリール−(C=O)−、HO−(C=O)−、(C1−C6)アルキル−O−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−O−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−O−(C=O)−、(C1−C6)アルキル−NH−(C=O)−、(C3−C10)シクロアルキル−NH−(C=O)−、フェニル−NH−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−NH−(C=O)−、(C5−C10)ヘテロアリール−NH−(C=O)−、((C1−C6)アルキル)2−N−(C=O)−、フェニル−[((C1−C6)アルキル)−N]−(C=O)−、ヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、ペルハロ(C1−C6)アルコキシ、(C3−C10)シクロアルキル−O−、フェノキシ、(C5−C10)ヘテロシクル酸−O−、(C5−C10)ヘテロアリール−O−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−O−、(C3−C10)シクロアルキル−(C=O)−O−、フェニル−(C=O)−O−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−(C=O)−O−、(C5−C10)ヘテロアリール−(C=O)−O−、O2N−、アミノ、(C1−C6)アルキルアミノ、((C1−C6)アルキル)2−アミノ、フォルムアミヂル、(C1−C6)アルキル−(C=O)−NH−、(C3−C10)シクロアルキル−(C=O)−NH−、フェニル−(C=O)−NH−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−(C=O)−NH−、(C5−C10)ヘテロアリール−(C=O)−NH−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−[((C1−C6)アルキル)−N]−、フェニル−(C=O)−[(C1−C6)アルキル−N]−、(C1−C6)アルキル−SO2NH−、(C3−C10)シクロアルキル−SO2NH−、フェニル−SO2NH−、(C5−C10)ヘテロシクル酸−SO2NH−及び(C5−C10)ヘテロアリール−SO2NH−から成る群から独立に選ばれる少なくとも1の基で場合により置換される;
ここで、R6置換基のフェニル又はヘテロアリール基は:ハロ、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、ペルフルオロ(C1−C6)アルキル及びペルフルオロ(C1−C6)アルコキシから成る群から独立に選ばれる少なくとも1のラヂカルで場合によりさらに置換される;
ここで、R4が置換されるフェニル基であるとき、(a)R1はナフチル、アントラセニル又はフェニルでない、及び(b)R1が5〜7員の芳香族の又は非芳香族の環状環と融合されるフェニルであり、ここで、前記環状環はN、O及びSから独立に選ばれる3までのヘテロ原子を場合により含む場合、前記R1基の融合した環状環は置換される;及び
ここで、R4が水素であるとき、(a)R1はナフチル又はフェニルでない、及び(b)R1が5〜7員の芳香族の又は非芳香族の環状環と融合されるフェニルであり、ここで、前記環状環はN、O及びSから独立に選ばれる3までのヘテロ原子を場合により含む場合、前記R1基の融合した環状環は置換される;及び
ここで、R4が水素又は置換されるフェニルでないとき、(a)R1はナフチル、アントラセニル又はフェニルでない、及び(b)R1が5〜7員の芳香族の又は非芳香族の環状環と融合されるフェニル又はピリヂルであり、ここで、前記環状環はN、O及びSから独立に選ばれる3までのヘテロ原子を場合により含み、及びオキソにより場合により置換される場合、前記R1基の融合した環状環は少なくとも1の置換されるヘテロ原子を含む}で表される化合物、又はその医薬として許容される塩、プロドラッグ、互変異性体、水和物又は溶媒和物。
【請求項2】
1
【化2】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
1
【化3】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
1
【化4】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
1
【化5】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
1
【化6】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
1
【化7】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
1
【化8】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
sは1〜2である;R3は水素又は(C1−C6)アルキルである;R4は水素、(C1−C6)アルキル、ペルハロ(C1−C6)アルキル、フェニル、(C1−C6)アルキル−S−(C1−C6)アルキル−、(C5−C10)ヘテロアリール、(C3−C10)シクロアルキル、アミノアルキル、アミノ(C=O)−、(C1−C6)アルキル−(C=O)−NH−(C1−C6)アルキル又は(C1−C6)アルキル−NH−(C=O)−(C1−C6)アルキルである;及びR6はH、(C1−C6)アルキル、(C3−C10)シクロアルキル、(C1−C6)アルキル−(SO2)−(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル−(SO2)−NH−(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル−NH−(SO2)−(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル−(C=O)−(C1−C6)アルキル、(C3−C10)シクロアルキル−(C=O)−(C3−C10)シクロアルキル、(C1−C6)アルキル−NH−(C=O)−(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル−(C=O)−NH−(C1−C6)アルキル、(C3−C10)シクロアルキル−NH−(C=O)−(C3−C10)シクロアルキル又は(C3−C10)シクロアルキル−(C=O)−NH−(C3−C10)シクロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
請求項1に記載の化合物及び医薬として許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項11】
TGF−関連疾患状態を患う動物又はヒトに治療的に有効な量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を含む、動物又はヒトにおけるTGF−関連疾患状態の予防又は治療方法。
【請求項12】
前記TGF−関連疾患状態は癌、糸球体腎炎、糖尿病性腎症、肝臓線維症、肺線維症、内膜過形成及び再狭窄、強皮症、及び皮膚瘢痕から成る群から選ばれる、請求項11に記載の方法。

【公表番号】特表2006−502237(P2006−502237A)
【公表日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−568901(P2004−568901)
【出願日】平成15年9月8日(2003.9.8)
【国際出願番号】PCT/IB2003/003833
【国際公開番号】WO2004/026859
【国際公開日】平成16年4月1日(2004.4.1)
【出願人】(397067152)ファイザー・プロダクツ・インク (504)
【Fターム(参考)】