説明

トレーラのブレーキ装置及びトレーラ

【課題】全長が長いトレーラの場合にも、トラクタのブレーキ操作から短時間で全車輪のブレーキを作動させることができるトレーラのブレーキ装置を提供する。
【解決手段】エアを貯留するエアタンク30と、エアタンク30に貯留されているエアの供給により制動力を発生するブレーキチャンバ50と、ブレーキチャンバ50に対するエアの供給を制御する制御部40と、エアタンク30にエアを供給するエマージェンシライン10と、ブレーキチャンバ50に対するエアの供給の制御を制御部40に指示する指示圧の制御用エアを制御部40に供給するサービスライン20とを備えるトレーラのブレーキ装置であり、所定圧のエアの入力に応じて所定圧の油100を出力する油供給器60をサービスライン20に設け、所定圧の油100の入力に応じて指示圧の制御用エアを出力するエア供給器70をサービスライン20の油供給器60よりも下流側に設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラクタに連結されるトレーラのブレーキ装置及びトレーラに関する。
【背景技術】
【0002】
トラクタに連結されるトレーラのブレーキ装置として、例えばエアを貯留するエアタンクと、エアタンクに貯留されているエアの供給により制動力を発生するブレーキチャンバと、ブレーキチャンバに対するエアタンクからのエアの供給を制御する制御部と、エアタンクにエアを供給すると共に緊急時にエマージェンシブレーキを作動制御するためのエマージェンシラインと、ブレーキチャンバに対するエアの供給の制御を制御部に指示する指示圧の制御用エアを制御部に供給するサービスラインとを備えるものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2002−211370号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、トラクタとトレーラの連結車には、トラクタにおけるブレーキ操作から0.45秒以内に全車輪のブレーキを作動させなればならないという規制がある。しかしながら、既存のブレーキ装置を有するトレーラの場合、サービスラインが約12m程度未満までのトレーラでは0.45秒以内に全車輪のブレーキを作動させることが可能であるものの、これ以上の長さのサービスラインを有する全長が長いトレーラの場合には、0.45秒以内に全車輪のブレーキを作動させることは困難である。そのため、全長が長いトレーラの走行は難しいのが現状である。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みて提案するものであって、全長が長いトレーラの場合にも、トラクタのブレーキ操作から短時間で全車輪のブレーキを作動させることができるトレーラのブレーキ装置及びトレーラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のトレーラのブレーキ装置は、エアを貯留するエアタンクと、前記エアタンクに貯留されているエアの供給、若しくは前記エアタンクから供給されたエアの排気により制動力を発生するブレーキチャンバと、前記ブレーキチャンバに対する前記エアの供給、若しくは前記ブレーキチャンバからのエアの排気を制御する制御部と、前記エアタンクにエアを供給するサプライラインと、前記ブレーキチャンバに対するエアの供給の制御、若しくは前記ブレーキチャンバからのエアの排気の制御を前記制御部に指示する指示圧の制御用エアを前記制御部に供給するサービスラインとを備えるトレーラのブレーキ装置であって、所定圧のエアの入力に応じて所定圧の非圧縮性流体を出力する非圧縮性流体供給器を前記サービスラインに設け、前記所定圧の非圧縮性流体の入力に応じて前記指示圧の制御用エアを出力するエア供給器を前記サービスラインの前記非圧縮性流体供給器よりも下流側に設けることを特徴とする。前記非圧縮性流体は油、前記非圧縮性流体供給器は所定圧の油を出力する油供給器とすると好適であるが、前記非圧縮性流体は油以外の適宜の非圧縮性流体とすることが可能である。
【0007】
また、本発明のトレーラのブレーキ装置は、前記エア供給器に、前記エアタンクからエアを供給すると共に、エアバルブを内装し、前記エア供給器が、前記所定圧の非圧縮性流体の入力に応じて前記エアバルブを開放することにより、前記エアタンクから供給されているエアを前記指示圧の制御用エアとして放出することを特徴とする。
【0008】
また、本発明のトレーラのブレーキ装置は、前記非圧縮性流体供給器が、前記所定圧のエアの入力に応じて、前記エアの前記所定圧よりも高い圧力に増圧した前記所定圧の非圧縮性流体を出力し、前記所定圧の非圧縮性流体の増圧した圧力により、前記エア供給器の前記エアバルブを開放することを特徴とする。
【0009】
また、本発明のトレーラのブレーキ装置は、前記トレーラのサービスラインの全長を12m〜25mとし、前記トレーラのサービスラインの全長に対する、前記非圧縮性流体供給器と前記エア供給器との間のサービスラインの長さの割合を、90%〜99%とすることを特徴とする。
【0010】
また、本発明のトレーラは、本発明のブレーキ装置を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明のトレーラのブレーキ装置或いはトレーラは、所定圧のエアの入力に応じて所定圧の非圧縮性流体を出力する非圧縮性流体供給器をサービスラインに設け、所定圧の非圧縮性流体の入力に応じて指示圧の制御用エアを出力するエア供給器をサービスラインの非圧縮性流体供給器よりも下流側に設けることにより、非圧縮性流体供給器とエア供給器との間のサービスラインにおいて、所定圧の非圧縮性流体でブレーキ用の制御用信号を送ることができる。そして、制御用信号の送信に当たり、圧縮性流体のエアは圧縮に要する時間のタイムロスが生ずるの対し、非圧縮性流体は圧縮に要する時間が無い或いは極めて短いことから、サービスラインで送られるブレーキ用の制御用信号を極めて短時間で制御部に送ることができる。従って、全長が長いトレーラの場合にも、トラクタのブレーキ操作から短時間で全車輪のブレーキを作動させることが可能となり、0.45秒以内のブレーキ作動規制に対応するトラクタとトレーラの連結車を構成して走行させることが可能となる。
【0012】
また、エア供給器に、エアタンクからエアを供給すると共に、エアバルブを内装し、エア供給器が、所定圧の非圧縮性流体の入力に応じてエアバルブを開放することにより、エアタンクから供給されているエアを指示圧の制御用エアとして放出する構成により、別途にエア供給源を設ける必要無く、エアタンクに貯留されるエアを有効利用して、指示圧の制御用エアを出力することができる。
【0013】
また、非圧縮性流体供給器が、所定圧のエアの入力に応じて、エアの所定圧よりも高い圧力に増圧した所定圧の非圧縮性流体を出力し、所定圧の非圧縮性流体の増圧した圧力により、前記エア供給器の前記エアバルブを開放する構成により、非圧縮性流体の高圧力でバルブを確実に開放し、指示圧の制御用エアを確実に制御部に送ることができる。
【0014】
また、トレーラのサービスラインの全長を12m〜25mとし、トレーラのサービスラインの全長に対する、非圧縮性流体供給器とエア供給器との間のサービスラインの長さの割合を、90%〜99%とする構成により、従来は0.45秒以内に全車輪のブレーキを作動させることが困難であった、トレーラのサービスラインが12m超の全長が長いトラクタとトレーラの連結車等について、トラクタのブレーキ操作からより短時間でトレーラの全車輪のブレーキを作動させることができる。そして、例えば全長約20mのトレーラの場合にも規制をクリアできる等、トラクタにおけるブレーキ操作から0.45秒以内の全車輪ブレーキ作動の規制を確実にクリアすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の実施形態におけるトレーラのブレーキ装置について図面を参照して説明する。
【0016】
〔実施形態のトレーラのブレーキ装置〕
本実施形態のトレーラのブレーキ装置は、図1に示すように、サプライラインに相当する、トラクタ側のエマージェンシラインとカップリング11により接続されるトレーラ側のエマージェンシライン10と、トラクタ側のサービスラインとカップリング21により接続されるトレーラ側のサービスライン20とを備える。エマージェンシライン10は、通常時にはトラクタ側から送られるエアを常時供給すると共に、緊急時に大気に開放されてエマージェンシブレーキを作動させる。サービスライン20は、トラクタ側でブレーキペダルを踏み込んでブレーキ動作をした時に、そのブレーキ作動の制御用信号(指示圧の制御用エア)をECUである制御部40に送るようになっている。
【0017】
エマージェンシライン10は、リレーエマージェンシバルブ81で分岐され、分岐した一方のエマージェンシライン12はエアを貯留するエアタンク30に導かれる。本実施形態におけるエアタンク30は、2つのエアタンク30が連通して接続されている構成であり、一方のエマージェンシライン12はエアを供給する側のエアタンク30に接続され、そのエアタンク30にエアを供給する。エア供給側のエアタンク30は、配管41を介して制御部40に接続され、更に、配管42を介して後述するエア供給器70に接続されており、エアタンク30から制御部40にエアが供給されると共にエア供給器70にエアが供給される。尚、43はアンチスキッドブレーキ制御用の車輪速センサ、44は制御部に電源を供給する電源ケーブルである。
【0018】
分岐した他方のエマージェンシライン13は、ダブルチェックバルブとクイックレリースバルブが一体化されたバルブ部82のダブルチェックバルブに接続されている。エマージェンシライン13を介してバルブ部82に供給されたエアは、ダブルチェックバルブを開いてクイックレリースバルブに流入し、クイックレリースバルブで分岐されてエマージェンシライン14を介してブレーキチャンバ50に流入する。ブレーキチャンバ50では、内装されているスプリングがエマージェンシライン14から常時流入するエアで圧縮され、ブレーキが非作動状態になっている。制動時には、リレーエマージェンシバルブ81での排気によりエマージェンシライン13、14のエアが排気され、スプリングの圧縮が解除されてブレーキが作動状態にされる。
【0019】
サービスライン20は、リレーエマージェンシバルブ81を介して延びており、サービスライン20には、所定圧のエアの入力に応じて所定圧の非圧縮性流体である油100を出力する油供給器60と、所定圧の非圧縮性流体である油100の入力に応じて指示圧の制御用エアを出力するエア供給器70とが設けられている。サービスライン20において、エア供給器70は油供給器60の下流側に設けられており、油供給器60とエア供給器70との間は耐圧ホースの油圧管22になっている。油圧管22の長さについては、例えばトレーラのサービスライン20の全長が12m〜25mである場合に、トレーラのサービスライン20の全長に対する油圧管22の長さの割合を90%〜99%とすると好適である。
【0020】
油供給器60は、図2に示すように、上流側のサービスライン20と連通している大径シリンダ61と、大径シリンダ61の下流側に設けられ、下流側のサービスライン20に相当する油圧管22と連通している小径シリンダ62と、小径シリンダ62内に油100を供給する油タンク63と、大径シリンダ61内に摺動可能に収容されている大径ピストン64と、小径シリンダ62内に摺動可能に収容されている小径ピストン65と、大径ピストン64と小径ピストン65とを連結するピストンロッド66とを備える。
【0021】
大径シリンダ61内には、トラクタでのブレーキ操作により、上流側のサービスライン20から所定圧のエアが入力される。所定圧のエアの入力に応じて、大径ピストン64は図2の右方向に移動して、これに応じて小径ピストン62も右方向に移動し、小径シリンダ62内に油タンク63から供給される油100が小径シリンダ62内で小径ピストン65により押圧され、下流側のサービスライン20に相当する油圧管22に出力される。油100を押圧する小径ピストン65は、所定圧のエアで押圧される大径ピストン64よりも小径であるから、油100はエアの所定圧よりも増圧された圧力の所定圧で油圧管22に出力される。
【0022】
エア供給器70は、図2に示すように、油圧管22と連通しているシリンダ71と、シリンダ71の隣に設けられている出力制御室72と、シリンダ71内に摺動可能に収容されているピストン73と、出力制御室72内に内装されているエアバルブ74と、ピストン73とエアバルブ74とを連結しているピストンロッド75とを備える。出力制御室72には、エアタンク30からのエアを出力制御室72に図示2点鎖線の如く供給する配管42と、制御用エアを出力する下流側のサービスライン20とが接続されており、配管42と下流側サービスライン20との間には図示省略する隔壁が設けられ、常時は配管42から下流側のサービスライン20にエアが流通しないようになっている。
【0023】
シリンダ71内には、油供給器20から油圧管22を介して所定圧の油100が入力される。所定圧の油100の入力に応じて、ピストン73は図2の右方向に移動し、これに応じてエアバルブ74が配管42と下流側のサービスライン20との間に移動し、エアバルブ74が配管42と下流側のサービスライン20との間に配置される、換言するとエアバルブ74を開放すると、配管42から出力制御室72内に流れ込むエアがエアバルブ74を介して下流側のサービスライン20へと流れ込み、指示圧の制御用エアとして下流側のサービスライン20に放出される。
【0024】
エア供給器70からサービスライン20に出力された指示圧の制御用エアは制御部40に入力される。指示圧の制御用エアは、ブレーキチャンバ50に対するエアの供給の制御を制御部40に指示するものであり、制御部40は、指示圧の制御用エアの入力に応じて、ブレーキチャンバ50に対するエアの供給を制御し、エアタンク30から流入するエアを配管45を介してブレーキチャンバ50に供給する。ブレーキチャンバ50には、エアタンク30に貯留されているエアが制御部40を介して流入され、エアの流入により制動力を発生し、ブレーキ(サービスブレーキ)が作動状態となる。
【0025】
尚、前記指示圧の制御用エアは、エアバルブ74が配管42と下流側のサービスライン20と重なる位置の相違に応じて放出される量が相違し、放出される制御用エアの圧力が変わるようになっている。即ち、制御用エアは、エアタンク30内のエアの圧力を上限とし、バルブの開放度に応じて異なる圧力の制御用エアを放出するようになっており、トラクタ側でのブレーキペダルの踏み込み量に応じて、油供給器60に供給されるエア圧、エア供給器70に供給される油圧が変わり、これに応じて制御用エアの指示圧が変わる。そして、制御用エアの指示圧の圧力に応じて制御部40がこれに相当するエアをブレーキチャンバ50に供給し、制御用エアの指示圧の圧力に相当する制動力が発生するようになっている。
【0026】
本実施形態のトレーラのブレーキ装置は、サービスライン20の油圧管22の部分について油圧としてブレーキ用の制御用信号を送ることができ、非圧縮性流体の油100は圧縮に要する時間が無い或いは極めて短いことから、サービスライン20で送られるブレーキ用の制御用信号を極めて短時間に制御部40に送ることができる。従って、全長が長いトレーラの場合にも、トラクタのブレーキ操作から短時間で全車輪のブレーキを作動させることが可能となり、0.45秒以内のブレーキ作動規制に対応するトラクタとトレーラの連結車として走行させることが可能となる。また、エアタンク30から供給されているエアを指示圧の制御用エアとして放出する構成により、別途にエア供給源を設ける必要無く、エアタンク30に貯留されるエアを有効利用することができる。また、増圧された高圧力の油圧でエア供給器70のエアバルブ74を確実に開放し、指示圧の制御用エアを確実に制御部40に送ることができる。
【0027】
〔実施形態の変形例等〕
本明細書開示の発明には、各発明や各実施形態の構成の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したもの等、各種の変形が含まれる。
【0028】
例えば実施形態のブレーキ装置では、ブレーキチャンバ50にエアを供給して制動力を発生する構成としたが、走行時にブレーキチャンバにエアを供給しブレーキチャンバ内のスプリングを圧縮してブレーキを非制動状態にし、制動時にブレーキチャンバのエアを排気しスプリングの圧縮を解除してブレーキを制動状態にする等、ブレーキチャンバに供給されているエアを排気して制動力を発生する構成とすることも可能である。
【0029】
また、実施形態のブレーキ装置では、所定圧の油100の入力でエア供給器70のエアバルブ74を開放し、エアタンク30から供給されているエアからバルブ開放で放出されるエアを指示圧の制御用エアとして放出する構成としたが、所定圧の油100でピストンを押してエア供給器70に供給されるエアを圧縮することにより指示圧の制御用エアを生成し、その圧縮したエアを出力する構成としてもよい。
【0030】
また、実施形態の如く、油供給器60は、エアの所定圧よりも高い圧力に増圧された所定圧の油100を出力すると好適であるが、入力されるエアの所定圧と等圧或いは減圧された油圧の油を生成して出力するものとすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は、トレーラのブレーキ装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】実施形態のトレーラのブレーキ装置における回路構成図。
【図2】油供給器及びエア供給器の構成説明図。
【符号の説明】
【0033】
10、12、13、14…エマージェンシライン 11…カップリング 20…サービスライン 21…カップリング 22…油圧管 30…エアタンク 40…制御部 41、42、45…配管 43…車輪速センサ 44…電源ケーブル 50…ブレーキチャンバ 60…油供給器 61…大径シリンダ 62…小径シリンダ 63…油タンク 64…大径ピストン 65…小径ピストン 66…ピストンロッド 70…エア供給器 71…シリンダ 72…出力制御室 73…ピストン 74…エアバルブ 75…ピストンロッド 81…リレーエマージェンシバルブ 82…バルブ部 100…油

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアを貯留するエアタンクと、
前記エアタンクに貯留されているエアの供給、若しくは前記エアタンクから供給されたエアの排気により制動力を発生するブレーキチャンバと、
前記ブレーキチャンバに対する前記エアの供給、若しくは前記ブレーキチャンバからのエアの排気を制御する制御部と、
前記エアタンクにエアを供給するサプライラインと、
前記ブレーキチャンバに対するエアの供給の制御、若しくは前記ブレーキチャンバからのエアの排気の制御を前記制御部に指示する指示圧の制御用エアを前記制御部に供給するサービスラインとを備えるトレーラのブレーキ装置であって、
所定圧のエアの入力に応じて所定圧の非圧縮性流体を出力する非圧縮性流体供給器を前記サービスラインに設け、
前記所定圧の非圧縮性流体の入力に応じて前記指示圧の制御用エアを出力するエア供給器を前記サービスラインの前記非圧縮性流体供給器よりも下流側に設けることを特徴とするトレーラのブレーキ装置。
【請求項2】
前記エア供給器に、前記エアタンクからエアを供給すると共に、エアバルブを内装し、
前記エア供給器が、前記所定圧の非圧縮性流体の入力に応じて前記エアバルブを開放することにより、前記エアタンクから供給されているエアを前記指示圧の制御用エアとして放出することを特徴とする請求項1記載のトレーラのブレーキ装置。
【請求項3】
前記非圧縮性流体供給器が、前記所定圧のエアの入力に応じて、前記エアの前記所定圧よりも高い圧力に増圧した前記所定圧の非圧縮性流体を出力し、
前記所定圧の非圧縮性流体の増圧した圧力により、前記エア供給器の前記エアバルブを開放することを特徴とする請求項2記載のトレーラのブレーキ装置。
【請求項4】
前記トレーラのサービスラインの全長を12m〜25mとし、
前記トレーラのサービスラインの全長に対する、前記非圧縮性流体供給器と前記エア供給器との間のサービスラインの長さの割合を、90%〜99%とすることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のトレーラのブレーキ装置。
【請求項5】
請求項1〜4の何れかに記載のブレーキ装置を備えることを特徴とするトレーラ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−58627(P2010−58627A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−225745(P2008−225745)
【出願日】平成20年9月3日(2008.9.3)
【特許番号】特許第4294718号(P4294718)
【特許公報発行日】平成21年7月15日(2009.7.15)
【出願人】(591084388)株式会社花見台自動車 (6)
【Fターム(参考)】