ナビゲーション装置、及びナビゲーションプログラム
【課題】旬情報の検索を可能とするための検索用データベースの構築に必要な労力を軽減させ、情報検索に必要な処理負荷を軽減させることができるようにする。
【解決手段】情報検索装置が、サービス情報の検索を行う際に、検索対象とする時期を特定し、第1文字列情報を参照して特定された時期を含む期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列を特定し、特定された第1文字列を用いて検索ワードを決定し、サービス情報DBを参照して、決定された検索ワードを用いてサービス情報を検索し、検索されたサービス情報を出力する。
【解決手段】情報検索装置が、サービス情報の検索を行う際に、検索対象とする時期を特定し、第1文字列情報を参照して特定された時期を含む期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列を特定し、特定された第1文字列を用いて検索ワードを決定し、サービス情報DBを参照して、決定された検索ワードを用いてサービス情報を検索し、検索されたサービス情報を出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検索対象となる所定の情報群より、指定された検索ワードに対応する施設等のサービス情報を検索する情報検索装置、情報検索方法、及び情報検索プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲食店や旅館といった店舗情報や、有名な施設情報、行楽地情報といったPOI(Point Of Interest)情報などを検索し、その情報を表示する情報検索装置が知られている。また、この情報検索機能を備え、電子地図と共に検索した情報を表示するカーナビゲーション装置も知られている。
【0003】
このような情報検索装置には、検索対象物の住所を基に探し出す住所検索、検索対象物の電話番号を基に探し出す電話番号検索、検索対象物の種類・目的を基に探し出すジャンル検索、検索対象物の名称を基に探し出す50音検索、緯度・経度を検索キーとし、その周辺から条件に合う検索対象物を探し出す周辺検索といった各種検索機能が備わっているものが多数提案されている。例えば、特許文献1には、車両の現在位置を検索キーとして、現在の季節や時期に合った適時的情報(以下、「旬情報」という。)を地図上に表示することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−25223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の情報検索装置では、施設毎に旬情報を設定するようにしているため、検索用データベースを含むシステム構築に必要な労力が大きく、情報検索に必要な処理負荷も大きくなってしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、上述した問題を解消すべく、旬情報の検索を可能とするための検索用データベースの構築に必要な労力を軽減させ、情報検索に必要な処理負荷を軽減させることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の情報検索装置は、検索対象となる所定の情報群より、検索ワードに対応する施設等のサービス情報を検索する情報検索装置であって、前記サービス情報を記憶するサービス情報記憶手段と、期間を特定可能な期間情報と、該期間情報が示す期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列とが対応付けされた第1文字列情報を記憶する第1記憶手段と、前記サービス情報の検索を行う際に、検索対象とする時期を特定する時期特定手段と、前記第1文字列情報を参照して前記時期特定手段によって特定された時期を含む期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列を特定する第1文字列特定手段と、該第1文字列特定手段によって特定された第1文字列を用いて検索ワードを決定する検索ワード決定手段と、前記サービス情報を参照して、前記検索ワード決定手段により決定された検索ワードを用いて前記サービス情報を検索するサービス情報検索手段と、該サービス情報検索手段によって検索されたサービス情報を出力するサービス情報出力手段とを含むことを特徴とする。
【0008】
上記のように構成したので、旬情報の検索を可能とするための検索用データベースの構築に必要な労力を軽減させることができ、情報検索に必要な処理負荷を軽減させることができるようになる。
【0009】
前記検索ワード決定手段は、前記第1文字列特定手段によって特定された第1文字列を検索ワードに決定する構成とされていてもよい。
【0010】
前記サービス情報の旬要素である第2文字列に当該第2文字列に関連する旬素材を示す第1文字列が対応付けされた第2文字列情報を記憶する第2記憶手段を含み、前記検索ワード決定手段は、前記第1文字列特定手段によって特定された第1文字列が示す旬素材を選択可能に表示する旬素材表示手段と、該選択可能に表示された旬素材の中からユーザによって選択された旬素材を受け付ける旬素材受付手段と、前記第2記憶手段を参照して、前記旬素材受付手段が受け付けた旬素材が対応付けされている第2文字列を特定する第2文字列特定手段と、前記第2文字列特定手段によって特定された第2文字列を検索ワードに決定する決定手段とを含み、前記サービス情報検索手段は、前記決定手段により決定された検索ワードが示す旬要素を含むサービス情報を検索する構成とされていてもよい。
【0011】
前記サービス情報には、前記サービス情報の旬要素として要素タグが組み込まれており、前記サービス情報検索手段は、前記決定手段により決定された検索ワードが示す旬要素が要素タグとして組み込まれているサービス情報を検索する構成とされていてもよい。
【0012】
前記第1文字列情報は、前記期間情報と、前記第1文字列と、所定のエリアを示す第3文字列とが対応付けされた情報であり、前記サービス情報の検索を行う際に、検索対象とするエリアを特定するエリア特定手段を備え、前記第1文字列特定手段は、前記エリア特定手段によって特定されたエリアを示す第3文字列を含む第1文字列情報を参照して、第1文字列を特定する構成とされていてもよい。
【0013】
また、本発明の情報検索方法は、検索対象となる所定の情報群より、検索ワードに対応する施設等のサービス情報を検索する情報検索方法であって、サービス情報記憶手段により記憶された前記サービス情報の検索を行う際に、検索対象とする時期を特定する時期特定処理と、第1記憶手段により記憶された、期間を特定可能な期間情報と、該期間情報が示す期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列とが対応付けされた第1文字列情報を参照して前記時期特定処理にて特定された時期を含む期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列を特定する第1文字列特定処理と、該第1文字列特定処理にて特定された第1文字列を用いて検索ワードを決定する検索ワード決定処理と、前記サービス情報を参照して、前記検索ワード決定処理にて決定された検索ワードを用いて前記サービス情報を検索するサービス情報検索処理と、該サービス情報検索処理にて検索されたサービス情報を出力するサービス情報出力処理とを含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の情報検索プログラムは、検索対象となる所定の情報群より、検索ワードに対応する施設等のサービス情報を検索させる情報検索プログラムであって、コンピュータに、サービス情報記憶手段により記憶された前記サービス情報の検索を行う際に、検索対象とする時期を特定する時期特定処理と、第1記憶手段により記憶された、期間を特定可能な期間情報と、該期間情報が示す期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列とが対応付けされた第1文字列情報を参照して前記時期特定処理にて特定された時期を含む期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列を特定する第1文字列特定処理と、該第1文字列特定処理にて特定された第1文字列を用いて検索ワードを決定する検索ワード決定処理と、前記サービス情報を参照して、前記検索ワード決定処理にて決定された検索ワードを用いて前記サービス情報を検索するサービス情報検索処理と、該サービス情報検索処理にて検索されたサービス情報を出力するサービス情報出力処理とを実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、旬情報の検索を可能とするための検索用データベースの構築に必要な労力を軽減させることができ、情報検索に必要な処理負荷を軽減させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態における情報検索装置を用いた情報検索システムの構成の例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態における情報検索装置の構成の例を示すブロック構成図である。
【図3】本発明に係る情報検索装置が備える記憶部に記憶されているサービス情報の例を示す説明図である。
【図4】本発明に係る情報検索装置が備える記憶部に記憶されているエリア情報の例を示す説明図である。
【図5】本発明に係る情報検索装置が備える記憶部に記憶されている旬情報の例を示す説明図である。
【図6】本発明に係る情報検索装置が備える記憶部に記憶されている要素情報の例を示す説明図である。
【図7】旬情報検索処理の例を示すフローチャートである。
【図8】素材選択受付画面の例を示す説明図である。
【図9】検索結果画面の例を示す説明図である。
【図10】ご当地リスト情報の例を示す説明図である。
【図11】自動検索処理の例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の他の実施形態の例における表示画面の例を示す説明図である。
【図13】本発明の他の実施形態の例における表示画面の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、情報検索システム100の例を示すブロック図である。図1に示すように、情報検索システム100は、情報検索装置10と、表示部20と、入力部30と、測位装置40と、時期管理部50を含む。
【0019】
情報検索装置10は、検索対象となる所定の情報群より、指定された文字列に対応する施設等のサービス情報を探し出す検索機能を備えた装置である。
【0020】
表示部20は、情報検索装置10による検索結果を出力・表示するディスプレイ(モニタ)である。
【0021】
入力部30は、情報検索装置10に対して、後述する旬情報検索処理の実行指示を含む各種指示を行うコマンドの入力用ボタンであり、文字入力ボタンや旬情報検索ボタン等により構成されている(図示せず)。
【0022】
時期管理部50は、時期を管理するための機能を有する。本例においては、時期管理部50は、時計およびカレンダとしての機能を有することとする。
【0023】
測位装置40は、例えば、情報検索システム100を用いることにより実現されるナビゲーション装置が搭載された車両等の移動体の現在位置を測定する処理を行う。位置の測定は、例えばGPS(Global Positioning System)受信機により行うことができる。GPS受信機は、GPS衛星から放射されるGPS信号を受信してGPS衛星とGPS受信機自身との距離(疑似距離)を測定し、複数の衛星からのGPS信号を同時に受信することによりGPS受信機自身の現在位置(GPS測位解)を算出する。
【0024】
図2は、情報検索装置10の例を示すブロック構成図である。情報検索装置10は、図2に示すように、記憶部11と、検索エリア特定部12と、素材選択受付部13と、要素決定部14と、検索部15と、制御部16とを含み、これらは情報検索装置10において、制御信号やデータ等を伝送するバス17により接続されている。
【0025】
情報検索装置10は、情報処理装置であればよく、例えば、モバイルタイプのパーソナルコンピュータをはじめ、PND(Personal Navigation Device)や専用デバイス、携帯電話機などで実現される。また、情報検索装置10は、図示しないが、CPU(中央処理装置)、プログラム記憶部、キーボタン等の入力装置、ディスプレイ等の出力装置、OS(オペレーティングシステム)等を有する。
【0026】
CPUは、プログラム記憶部に記憶されたコンピュータプログラムに従い、情報検索装置10の各構成要素を統制制御し、プログラム処理を実行する手段である。プログラム記憶部は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等で構成され、情報検索装置10が使用する情報検索プログラム等の各種コンピュータプログラムを記憶しておくための手段である。
【0027】
記憶部11は、情報検索に必要な各種の情報を記憶するデータベース(以下、「DB」と記載する。)を含む記憶媒体である。ここで、「各種の情報」には、サービス情報、エリア情報、旬情報、要素情報を含む。
【0028】
図3は、サービス情報DB11aにおけるサービス情報の格納状態の例を示す説明図である。「サービス情報」は、ラーメン店やホテル・旅館といった店舗情報や、有名な施設情報、行楽地情報といったPOI情報を意味し、具体的には、図3に示すように、店舗や施設等の検索対象の名称と、その名称の読み方と、その検索対象が属するジャンル(グルメ、アジア、和食など)と、その検索対象の位置を示す位置情報(緯度・経度)と、座標精度と、電話番号と、住所と、その検索対象までの交通案内と、営業期間と、営業時間と、休業日と、店舗や施設等で提供しているメニューやサービスの料金と、駐車場の有無と、駐車場の収容可能台数と、駐車料金と、検索対象のプロフィール等が記載された記事と、検索対象に関する画像と、要素タグとを含む情報である。
【0029】
ここで「要素タグ」とは、サービス情報の要素を示す文字列をサービス情報に付与するものであり、後述する旬情報検索処理が実行されたときに、好適な検索ワードによりサービス情報が特定されるようにするために用いられる。なお、「要素タグ」の代わりに、もしくは併用して、「要素」を構成する素材を示す文字列をサービス情報に付与するための「素材タグ」を用いる構成としてもよい。なお、「素材」は、本例では特に旬の素材を意味するため、「旬素材」と呼ぶ場合がある。また、「要素」は、本例では特に旬の素材によって構成されるものであるため、特に「旬要素」と呼ぶ場合がある。
【0030】
なお、要素タグは、サービス情報を提供する側が任意に設定してもよいし、他のサービス情報の内容に応じて自動的に付与される構成としてもよい。すなわち、例えば情報検索装置10が画像認識機能を備えている場合は、制御部16が、サービス情報のうちの画像を解析するための処理を実行し、解析結果に応じて所定の要素タグを付与するといった構成としてもよい。
【0031】
図4は、エリア情報DB11bにおけるエリア情報の格納状態の例を示す説明図である。図4に示すように、「エリア情報」は、エリア名と、エリアコードと、エリア名が示す位置情報(緯度・経度)の範囲(エリア)とを含む情報である。本例においてはエリア名として、北海道、釧路・根室、小樽などが設定されている。エリアは、後述する旬情報検索処理において、検索エリアとして選択される対象となる。なお、エリアの判定に、緯度・経度だけでなく、メッシュコード、住所文字列、住所コード、任意の文字列なども利用可能とするために、エリア情報に種々の情報が対応付けされていてもよい。また、エリアの区分には、例えば江戸時代の「藩」などを指定してもよい。さらに、エリアの区分をユーザXが任意に設定可能とする構成してもよい。
【0032】
図5は、旬情報DB11cにおける旬情報の格納状態の例を示す説明図である。図5に示すように、「旬情報」は、エリア名と、素材と、開始時期と、終了時期と、時間帯とを含む情報である。ここで、本例における「素材」とは、季節や時間帯などの時期的要素が設定されたものをいう。「開始時期」とは「素材」の旬の時期(推奨時期)の開始時期を意味し、「終了時期」は、「素材」の旬の時期の終了時期を意味する。なお、「時期」として本例のように日付しか設定されていない場合に、制御部16が、所定の時間、例えば開始時期には「午前9時」が、終了時期には「午後5時」を設定する構成としてもよい。「時間帯」は、例えば「素材」の旬が時間帯による影響をうける場合に設定されるものである。
【0033】
本例においては、「素材」として「ウニ」と「ラベンダー」を例にして説明を行う。なお、「素材」として、「日の出」や「日の入り」など、位置や日付に応じて旬と呼ばれる時期が変化するものを含むこととしてもよい。この場合、例えば情報検索装置10が、外部との通信機能を有する構成とすればよい。これにより、旬情報の更新が可能になり、「潮干狩り」や「祭り開催期間」など、天候等の変化により旬の時期(おすすめ時期)が変化する素材であっても、有効に利用することができるようになる。また、「素材」とその旬の時期をユーザが設定可能な構成としてもよい。
【0034】
図6は、要素情報DB11dにおける要素情報の格納状態の例を示す説明図である。図6に示すように、「要素情報」は、要素と、少なくとも1以上の素材とが対応付けされた情報である。ここで、「要素」とは、サービス情報の要素であり、本例においては「素材」を構成要素に含むものが設定される。すなわち、例えば、要素「ウニ丼」は、素材「ウニ」と「ホタテ」を構成要素として含むため、「素材1」には「ウニ」が、「素材2」には「ホタテ」が設定されている。なお、「要素」は、検索で利用可能な文字列から選定することが好ましい。
【0035】
検索エリア特定部12は、測位装置40により測定されている現在位置情報を確認し、エリア情報を参照して検索対象とするエリアを特定する処理を行う。エリアを特定すると、検索エリア特定部12は、特定したエリアを示す情報を検索エリア情報として素材選択受付部13に送信する。なお、検索エリア特定部12は、現在位置情報だけでなく、例えばユーザXにより入力された位置情報から検索エリアを特定したり、現在位置から所定距離内に位置するエリアを検索エリアとして特定したりする構成としてもよい。また、ユーザXによるエリア名の入力を受け付けて、受け付けたエリア名が示すエリアを検索エリアとして決定する構成としてもよい。
【0036】
検索エリア情報を受け付けると、素材選択受付部13は、時期管理部50により管理されている現在日時情報を確認し、検索エリア特定部12で特定したエリアと現在日時とに基づいて、旬情報を参照し、旬条件を満たした素材を、文字列やアイコンにより表示部20に表示して、ユーザXによる素材の選択を受け付ける処理を行う。
【0037】
素材の選択を受け付けると、素材選択受付部13は、選択された素材を示す情報を選択素材情報として要素決定部14に送信する。なお、本例における旬条件とは、現在日時が、旬情報における開始時期と終了時期の間であり、かつ時間帯以内であることを意味することとする。なお、旬条件として、例えば気温や天気を考慮する構成としてもよい。この場合、例えば情報検索装置10が、外部温度計測手段や、天気情報取得手段などを備えた構成とすればよい。
【0038】
なお、情報検索装置10は、素材選択受付部13が、現在日時情報だけでなく、例えば、ユーザXによる指定日時、複数日時、指定期間、平日または休日の指定、指定曜日、指定月、指定日等を受け付けて、旬条件を満たした素材の有無を判断する構成とされていてもよい。
【0039】
選択素材情報を受け付けると、要素決定部14は、要素情報を参照し、選択素材情報に基づいて検索ワードとしての「要素」を決定して、検索要素情報として検索部15に送信する。
【0040】
検索要素情報を受け付けると、検索部15は、要素決定部14で決定した要素を検索ワードに基づきサービス情報を特定し、抽出する処理などの各種の検索処理を行う。検索部15は、検索ワードに対応するPOIを抽出し、抽出したサービス情報を出力する処理を行う。
【0041】
制御部16は、CPU,ROM,RAM等を具備し、プログラム記憶部に記憶されたプログラムに従い、情報検索装置10の各構成要素を統括制御し、プログラム処理を実行する。制御部16は、検索部15によって検索されたサービス情報を出力し、表示部20に表示させる制御を行う。例えば、検索部15によって出力されたサービス情報がテキストデータや画像データである場合には、これが表示部20に表示される。
【0042】
次に、本例の情報検索装置10の動作について説明する。
図7は、情報検索装置10が実行する旬情報検索処理の例を示すフローチャートである。ここでは、ユーザXが旬情報検索ボタンを押下したことによる旬情報の検索実行操作を受け付けて検索を実行する場合を例に説明する。なお、本発明に特に係わらない処理については、その詳細な説明を省略している場合がある。
【0043】
旬情報検索処理において、制御部16は、先ず、ユーザXによる旬情報検索操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS101)。本例においては、入力部30に設けられた旬情報検索ボタンの操作があった場合に、旬情報検索操作を受け付けたと判断するものとする。
【0044】
制御部16にて旬情報検索操作を受け付けた場合には(ステップS101のY)、検索エリア特定部12は、測位装置40により測定されている現在位置情報を確認し、(ステップS102)、特定した位置に基づいて、記憶部11に格納されたエリア情報を参照し、検索対象とするエリア(検索エリア)を決定する(ステップS103)。ここでは、検索エリアを「小樽」に決定したものとする。
【0045】
検索エリアが決定されたことに応じて、素材選択受付部13は、時期管理部50により管理されている現在日時を確認する(ステップS104)。現在日時を確認すると、素材選択受付部13は、旬情報を参照し(ステップS105)、検索エリアに対応する素材の中で、旬条件を満たす素材があるか否かを判断する(ステップS106)。
【0046】
素材選択受付部13が旬条件を満たす素材がないと判断すると(ステップS106のN)、制御部16は、旬素材検索処理を終了する。なお、検策エリアに旬条件を満たす素材が無かった場合に、検索エリアに近接するエリアや、検索エリアを含む他のエリアを検索する構成としてもよい。この場合、例えばエリア情報DB11bに格納されたエリア情報に、関連するエリアの関係性を示す情報を設定すればよい。すなわち、例えば本例においては、図4に示すように、エリアコードとして「北海道」に「aaaa」を設置し、北海道に含まれる「釧路・根室」などのエリアのエリアコードには、全て「aaaa」を含むエリアコードを設定することで、各エリアの関係性を明確にしている。
【0047】
一方、旬条件を満たす素材があると判断すると(ステップS106のY)、素材選択受付部13は、旬条件を満たす素材の名称を含む素材選択受付画面を表示部20の表示画面に表示するための処理を行う(ステップS107)。本例においては、検索エリア「小樽」に対応する素材のうち、「ウニ」と「ラベンダー」が旬条件を満たしていることとする。
【0048】
図8は、素材選択受付画面の例を示す説明図である。図8に示すように、素材選択受付画面には、エリア内で旬条件を満たした素材を表示する表示領域101と、表示する素材が一画面に表示しきれないときにその一部のみを表示した場合等に、表示領域101での表示内容を変更するための変更ボタン102と、検索エリアを表示する検索エリア表示領域103と、検索時期を表示する検索時期表示領域104が設けられている。なお、表示領域101には、表示された素材の全てを1度に選択することを意味する「全て」という表示がされていてもよい。
【0049】
ここでは、図8に示すように、エリア内での旬条件を満たした素材として、「ウニ」と「ラベンダー」が表示されていることとする。素材選択受付部13は、表示画面において、例えばユーザXが素材の表示を指Pで押下したことによる素材選択を受け付けると(ステップS108のY)、選択素材情報を要素決定部14に送信する。本例においては、ユーザXにより「ウニ」と「ラベンダー」が選択されたものとする。
【0050】
選択素材情報を受け付けると、要素決定部14は、要素情報を参照して、要素を構成する素材として「ウニ」と「ラベンダー」を含むものを選択要素として決定する(ステップS109)。ここでは、「ウニ」、「ウニ丼」、「三色丼」、「海鮮丼」、「寿司」、「うにのスパゲティー」、「ラベンダー畑」を検索ワードとして決定するものとする。なお、本発明に係る選択要素の決定方法はこれに限定されず、例えば選択素材情報が示す素材の全てを含む要素のみを検索ワードとして決定する構成としてもよい。
【0051】
要素決定部14にて選択要素が決定されると、検索部15は、選択要素を検索ワードに決定して、それに基づいてサービス情報を参照し、検索ワードを含むサービス情報を特定し、特定したサービス情報の一部(例えば名称、画像など)を抽出する(ステップS110)。すなわち、ステップS110では、サービス情報のうち、各項目のいずれかに検索ワードである「ウニ」、「ウニ丼」、「三色丼」、「海鮮丼」、「寿司」、「うにのスパゲティー」、「ラベンダー畑」の少なくとも1つが含まれているサービス情報を特定することで、検索処理が実行される。
【0052】
なお、検索ワードに基づくサービス情報の検索は、検索エリア内のサービス情報であってもよいし、現在地から所定の距離内のサービス情報の検索であってもよい。また、ユーザXからの検索範囲の指定(距離的範囲、ジャンルや営業時間などの指定)を受け付けて検索する構成としてもよい。なお、本例においては検索エリア内のサービス情報が検索されたこととする。
【0053】
そして、制御部16は、検索部15で抽出されたサービス情報のタイトルを含む検索結果画面を、表示部20の表示画面に表示する処理を行う(ステップS111)。
【0054】
図9は、検索結果画面の例を示す説明図である。図9に示すように、検索結果画面には、検索部15が特定したサービス情報のタイトルを表示する表示領域201と、表示する情報が一画面に表示しきれずに一部のみを表示した場合等に、表示領域201での表示内容を変更するための変更ボタン202と、検索エリアを表示する検索エリア表示領域103と、検索時期を表示する検索時期表示領域204とが設けられている。なお、表示領域201には、表示されたサービス情報のタイトルの全てを1度に選択することを意味する「全て」という表示がされていてもよい(図示せず)。
【0055】
ここで、検索結果表示画面に表示するサービス情報のタイトルに、表示優先度が設定された構成としてもよい。この場合、例えば図10に示すように、各エリアに対して、要素情報に記憶された要素が対応付けされた情報である「ご当地リスト情報」を用いる構成とすればよい。すなわち、制御部16が検索結果画面を表示するための処理を実行するときに、ご当地リスト情報を参照し、検索エリアに対応する要素を含むサービス情報の一部を優先的に抽出するようにすればよい。なお、素材選択受付画面を表示する場合にも、同様の構成とすることにより、素材選択画面に表示する素材に表示優先度を設けることができる。
【0056】
さらに、表示優先度に関しては、ユーザXの嗜好を反映させたり、サービス情報が有する情報に表示優先度を設定したりするようにしてもよい。すなわち、例えば、検索処理の実行時毎に、ユーザにより選択された素材を記憶し、検索処理の実行時に、選択回数の多い素材を優先的に表示するようにすればよい。また、例えばサービス情報として記憶されている「ジャンル」に表示優先度を設定するようにしてもよい。
【0057】
検索結果画面を表示すると、情報検索装置10での一連の動作が終了する。なお、これら一連の処理は、制御部16での統制制御により実行される。
【0058】
なお、上述した一実施の形態では特に言及していないが、情報検索装置10は、ユーザXによる検索ワードの入力を受け付けてサービス情報を検索し、特定したサービス情報が有する位置情報から検索エリアを決定し旬情報検索処理のステップS104〜S111を実行する構成としてもよい。
【0059】
また、情報検索装置10は、ナビゲーション機能を兼ね備えた装置としてもよい。この場合、情報検索装置10は、図示しないが、地図情報を記憶する手段や、この地図上の領域若しくはサービスを識別する位置識別情報と、サービス情報とを互いに関連付けて記憶する手段をさらに備える。この際、地図情報は、CD−ROMやDVD−ROM等の記憶媒体に格納されたものを利用することができる。
【0060】
これにより、上述した実施の形態では、ユーザXが旬情報検索ボタンを押下したことによる旬情報の検索実行命令を受け付けて検索を実行する構成としていたが、例えば、情報検索装置10が移動している場合などに、自動的に所定の距離内に存在するエリアに旬の素材があるか否かを検索し、旬の素材を発見したときに、表示画面上に旬情報検索ボタンを表示する構成としてもよい。この場合、例えば現在位置が属するエリアの変更や、所定の時間経過等をトリガにして、情報検索装置10が、旬条件検索処理(図7参照)におけるステップS102〜S106の処理を実行する構成とすればよい。
【0061】
また、サービス情報に基づき位置情報を特定し、さらに、特定した位置情報に基づき該当する道路地図情報を特定、抽出し、この道路地図上にサービス情報が表示されるように、サービス情報と道路地図情報とを重ね合わせて出力する構成としてもよい。さらに、旬情報検索処理の結果に基づいて、制御部16が、表示された地図上に対応する施設等があるか否かを判断し、施設等があると判断した場合に、該当する施設等の位置を識別可能に表示する構成としてもよい。
【0062】
図11は、この場合の情報検索装置10が実行する自動検索処理の例を示すフローチャートである。ここでは、情報検索装置10に、旬情報検索を自動で行う機能のONとOFFを切り替えるための「おすすめ待ち受け設定ボタン」が設けられており、ユーザXにより自動検索設定がONにされている場合を例に説明する。なお、本発明に特に係わらない処理については、その詳細な説明を省略している場合がある。
【0063】
自動検索処理では、先ず、制御部16が、自動検索設定がONになっているか否かを確認する(ステップS201)。自動検索設定がONであると判断すると、制御部16は、現在位置が属するエリアが変更したか否かを確認する(ステップS202)。エリアが変更されたと判断すると(ステップS202のY)、制御部16は、旬情報検索処理におけるステップS102〜S105と同様の処理を実行するための処理を行う。
【0064】
なお、このとき情報検索装置10が、ナビゲーション機能により任意の目的地への経路誘導を行っているとき等には、例えば、目的地の位置情報から検索エリアを決定し、目的地到着予想日時に基づいて旬条件を満たした素材の有無を判断する構成としてもよい。
【0065】
さらに、現在位置と目的地間の経由地到着予想時刻や、現在時刻から任意時間経過後の位置と日時、走行開始から任意時間経過後の位置と日時等から検索エリアを決定し、旬条件を満たした素材の有無を判断する構成としてもよい。
【0066】
また、検索エリアを決定するために、例えば、現在位置から道路上を走行して一定時間に到達できる地点の位置情報や、任意の緯度・経度を含む矩形(メッシュ等)のIDや、任意の緯度・経度から算出した住所等の文字列または所定の住所コードや、ノード、リンク、リンク列、任意長さの道路等、地図に関する種々の情報を利用する構成としてもよい。
【0067】
また、情報検索装置10は、素材選択受付部13が、例えば、走行開始から任意時間経過後に現在日時を確認する構成としてもよい。
【0068】
素材選択受付部13が、検索エリアに応じた旬情報を参照し、旬条件を満たす素材があると判断すると(ステップS203のY)、制御部16が、旬情報検索処理におけるステップS109〜S110と同様の処理を実行するための処理を行う。
【0069】
サービス情報を特定すると、制御部16は、サービス情報に設定された住所等の情報から位置情報を特定し、例えば図12に示すように、道路地図表示画面上の対応する位置に、旬アイコンSIを表示するための処理を行う(ステップS204)。
【0070】
旬アイコンSIを表示すると、制御部16は、ユーザXによる旬アイコンSIの選択をサービス情報の表示要求として受け付ける(ステップS205)。サービス情報表示選択を受け付けない場合(ステップS205のN)、制御部16は、自動検索設定がOFFになっているか否かを判断する(ステップS206)。そして、自動検索設定がOFFになっていると判断した場合は(ステップS206のY)、制御部16は、ステップS201に移行する。一方、例えばユーザXが旬アイコンSIを指Pで押下したことによるサービス情報表示要求を受け付けると(ステップS205のY)、制御部16は、該当するサービス情報を、表示部20の表示画面に表示する処理を行い(ステップS207)、自動検索処理を終了する。
【0071】
以上に説明したように、検索対象となる所定の情報群より、検索ワードに対応する施設等のサービス情報を検索する情報検索装置10が、サービス情報を記憶するサービス情報DB11aを備え、期間を特定可能な期間情報(例えば所定の開始時期から終了時期までの期間を示す情報)と、期間情報が示す期間中が推奨期間(例えば旬の期間)となる旬素材を示す第1文字列(例えば素材)とが対応付けされた第1文字列情報(例えば旬情報)を記憶する第1記憶手段(例えば旬情報DB11c)を備え、サービス情報の検索を行う際に、検索対象とする時期を特定し、第1文字列情報を参照して特定された時期を含む期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列を特定し、特定された第1文字列を用いて検索ワードを決定し、サービス情報DB11aを参照して、決定された検索ワードを用いてサービス情報を検索し、検索されたサービス情報を出力する構成としているので、旬情報の検索を可能とするための検索用データベースの構築に必要な労力を軽減させ、情報検索に必要な処理負荷を軽減させることができるようになる。
【0072】
すなわち、施設等の情報を示すサービス情報毎に旬の時期を定義しなくても、サービス情報の記事等で使用される用語のうち旬素材として使用され得る用語に対して推奨期間を設定した旬情報を予め作成しておく等の簡単な作業のみによって、検索時期に応じて適当な施設等のサービス情報を検索することができるようになる。このため、既存のサービス情報をそのまま用いることも可能となり、旬情報の検索を可能とするための検索用データベースの構築に必要な労力を軽減することが可能となる。さらに、検索ワードとして時期に応じた旬の素材が思い浮かばない場合であっても、検索時期を特定することで推奨期間にある素材を示す文字列を用いた検索ワードによる情報検索が可能なため、時期に応じたサービス情報を得ることができるようになる。また、文字列検索だけで時期に応じたサービス情報の特定が可能なので、情報検索に必要な処理負荷も軽減される。
【0073】
また、上述した実施の形態では、特定された第1文字列(例えば素材)を検索ワードに決定する構成としているので、ユーザにとっては、検索ワードの選択をすることなく、時期に応じたサービス情報を、「旬素材」という広い概念から収集することができるようになる。
【0074】
また、上述した実施の形態では、サービス情報の旬要素である第2文字列に、第2文字列に関連する旬素材を示す第1文字列が対応付けされた第2文字列情報を記憶する第2記憶手段(例えば要素情報DB11d)を備え、特定された第1文字列が示す旬素材を選択可能に表示し、表示された旬素材の中からユーザによって選択された旬素材を受け付け、第2記憶手段を参照して、受け付けた旬素材が対応付けされている第2文字列を特定し、特定された第2文字列を検索ワードに決定して、決定された検索ワードが示す旬要素を含むサービス情報を検索する構成としているので、より具体的な検索ワードによるサービス情報の検索ができるようになる。
【0075】
また、上述した実施の形態では、サービス情報には、サービス情報の旬要素として要素タグが組み込まれており、決定された検索ワードが示す旬要素が要素タグとして組み込まれているサービス情報を検索する構成としているので、サービス情報に要素タグを組み込むだけの簡単な事前準備によって、ユーザの希望に応じたサービス情報を的確に検索できるようになる。
【0076】
また、上述した実施の形態では、第1文字列情報は、期間情報(例えば開始時期と終了時期)と、第1文字列(例えば素材)と、所定のエリアを示す第3文字列(例えばエリア名)とが対応付けされた情報であり、サービス情報の検索を行う際に、検索対象とするエリアを特定し、特定されたエリアを示す第3文字列を含む第1文字列情報を参照して、第1文字列を特定する構成としているので、時期だけでなく、エリアに応じたサービス情報を検索することができるようになる。
【0077】
なお、上述した一実施の形態では特に言及していないが、例えば検索文字列の入力を受け付けて現在位置から所定範囲のサービス情報を検索する公知の情報検索処理によりサービス情報を抽出してから、抽出したサービス情報を検索範囲として旬情報検索処理を実行し、旬条件を満たすサービス情報を、他のサービス情報と識別可能に表示する構成としてもよい。
【0078】
また、上述した一実施の形態では特に言及していないが、旬情報検索処理は、現在位置が属するエリアが変更した場合に、自動的に変更後のエリアにおける現在日時に応じた旬情報を検索し、検索結果を記憶しておく構成としてもよい。このような構成とすることにより、ユーザによるサービス情報の表示要求に対して即座に旬情報を表示することができるようになる。
【0079】
さらに、自動的に検索エリアにおける所定の時期に応じた旬情報を検索し、検索結果をカレンダ形式に表示可能する構成としてもよい。この場合、例えば現在日時に応じた検索を行う処理が実行されたことに応じて、制御部16が、1週間経過後の日時を検索日時として情報検索を実行し、それを1年間分繰り返す構成とすればよい。
【0080】
なお、上述した情報検索装置10(あるいは情報検索システム100)は、自己が備える記憶媒体に記憶された制御プログラム(例えば情報検索プログラム)に従って、上述した各種の処理を実行する。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明によれば、旬情報の検索を可能とするための検索用データベースの構築に必要な労力を軽減させ、情報検索に必要な処理負荷を軽減させることができるようになる。
【符号の説明】
【0082】
10 情報検索装置
11 記憶部
12 検索エリア決定部
13 素材選択受付部
14 要素決定部
15 検索部
16 制御部
20 表示部
30 入力部
40 測位装置
50 時期管理部
100 情報検索システム
【技術分野】
【0001】
本発明は、検索対象となる所定の情報群より、指定された検索ワードに対応する施設等のサービス情報を検索する情報検索装置、情報検索方法、及び情報検索プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲食店や旅館といった店舗情報や、有名な施設情報、行楽地情報といったPOI(Point Of Interest)情報などを検索し、その情報を表示する情報検索装置が知られている。また、この情報検索機能を備え、電子地図と共に検索した情報を表示するカーナビゲーション装置も知られている。
【0003】
このような情報検索装置には、検索対象物の住所を基に探し出す住所検索、検索対象物の電話番号を基に探し出す電話番号検索、検索対象物の種類・目的を基に探し出すジャンル検索、検索対象物の名称を基に探し出す50音検索、緯度・経度を検索キーとし、その周辺から条件に合う検索対象物を探し出す周辺検索といった各種検索機能が備わっているものが多数提案されている。例えば、特許文献1には、車両の現在位置を検索キーとして、現在の季節や時期に合った適時的情報(以下、「旬情報」という。)を地図上に表示することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−25223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の情報検索装置では、施設毎に旬情報を設定するようにしているため、検索用データベースを含むシステム構築に必要な労力が大きく、情報検索に必要な処理負荷も大きくなってしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、上述した問題を解消すべく、旬情報の検索を可能とするための検索用データベースの構築に必要な労力を軽減させ、情報検索に必要な処理負荷を軽減させることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の情報検索装置は、検索対象となる所定の情報群より、検索ワードに対応する施設等のサービス情報を検索する情報検索装置であって、前記サービス情報を記憶するサービス情報記憶手段と、期間を特定可能な期間情報と、該期間情報が示す期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列とが対応付けされた第1文字列情報を記憶する第1記憶手段と、前記サービス情報の検索を行う際に、検索対象とする時期を特定する時期特定手段と、前記第1文字列情報を参照して前記時期特定手段によって特定された時期を含む期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列を特定する第1文字列特定手段と、該第1文字列特定手段によって特定された第1文字列を用いて検索ワードを決定する検索ワード決定手段と、前記サービス情報を参照して、前記検索ワード決定手段により決定された検索ワードを用いて前記サービス情報を検索するサービス情報検索手段と、該サービス情報検索手段によって検索されたサービス情報を出力するサービス情報出力手段とを含むことを特徴とする。
【0008】
上記のように構成したので、旬情報の検索を可能とするための検索用データベースの構築に必要な労力を軽減させることができ、情報検索に必要な処理負荷を軽減させることができるようになる。
【0009】
前記検索ワード決定手段は、前記第1文字列特定手段によって特定された第1文字列を検索ワードに決定する構成とされていてもよい。
【0010】
前記サービス情報の旬要素である第2文字列に当該第2文字列に関連する旬素材を示す第1文字列が対応付けされた第2文字列情報を記憶する第2記憶手段を含み、前記検索ワード決定手段は、前記第1文字列特定手段によって特定された第1文字列が示す旬素材を選択可能に表示する旬素材表示手段と、該選択可能に表示された旬素材の中からユーザによって選択された旬素材を受け付ける旬素材受付手段と、前記第2記憶手段を参照して、前記旬素材受付手段が受け付けた旬素材が対応付けされている第2文字列を特定する第2文字列特定手段と、前記第2文字列特定手段によって特定された第2文字列を検索ワードに決定する決定手段とを含み、前記サービス情報検索手段は、前記決定手段により決定された検索ワードが示す旬要素を含むサービス情報を検索する構成とされていてもよい。
【0011】
前記サービス情報には、前記サービス情報の旬要素として要素タグが組み込まれており、前記サービス情報検索手段は、前記決定手段により決定された検索ワードが示す旬要素が要素タグとして組み込まれているサービス情報を検索する構成とされていてもよい。
【0012】
前記第1文字列情報は、前記期間情報と、前記第1文字列と、所定のエリアを示す第3文字列とが対応付けされた情報であり、前記サービス情報の検索を行う際に、検索対象とするエリアを特定するエリア特定手段を備え、前記第1文字列特定手段は、前記エリア特定手段によって特定されたエリアを示す第3文字列を含む第1文字列情報を参照して、第1文字列を特定する構成とされていてもよい。
【0013】
また、本発明の情報検索方法は、検索対象となる所定の情報群より、検索ワードに対応する施設等のサービス情報を検索する情報検索方法であって、サービス情報記憶手段により記憶された前記サービス情報の検索を行う際に、検索対象とする時期を特定する時期特定処理と、第1記憶手段により記憶された、期間を特定可能な期間情報と、該期間情報が示す期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列とが対応付けされた第1文字列情報を参照して前記時期特定処理にて特定された時期を含む期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列を特定する第1文字列特定処理と、該第1文字列特定処理にて特定された第1文字列を用いて検索ワードを決定する検索ワード決定処理と、前記サービス情報を参照して、前記検索ワード決定処理にて決定された検索ワードを用いて前記サービス情報を検索するサービス情報検索処理と、該サービス情報検索処理にて検索されたサービス情報を出力するサービス情報出力処理とを含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の情報検索プログラムは、検索対象となる所定の情報群より、検索ワードに対応する施設等のサービス情報を検索させる情報検索プログラムであって、コンピュータに、サービス情報記憶手段により記憶された前記サービス情報の検索を行う際に、検索対象とする時期を特定する時期特定処理と、第1記憶手段により記憶された、期間を特定可能な期間情報と、該期間情報が示す期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列とが対応付けされた第1文字列情報を参照して前記時期特定処理にて特定された時期を含む期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列を特定する第1文字列特定処理と、該第1文字列特定処理にて特定された第1文字列を用いて検索ワードを決定する検索ワード決定処理と、前記サービス情報を参照して、前記検索ワード決定処理にて決定された検索ワードを用いて前記サービス情報を検索するサービス情報検索処理と、該サービス情報検索処理にて検索されたサービス情報を出力するサービス情報出力処理とを実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、旬情報の検索を可能とするための検索用データベースの構築に必要な労力を軽減させることができ、情報検索に必要な処理負荷を軽減させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態における情報検索装置を用いた情報検索システムの構成の例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態における情報検索装置の構成の例を示すブロック構成図である。
【図3】本発明に係る情報検索装置が備える記憶部に記憶されているサービス情報の例を示す説明図である。
【図4】本発明に係る情報検索装置が備える記憶部に記憶されているエリア情報の例を示す説明図である。
【図5】本発明に係る情報検索装置が備える記憶部に記憶されている旬情報の例を示す説明図である。
【図6】本発明に係る情報検索装置が備える記憶部に記憶されている要素情報の例を示す説明図である。
【図7】旬情報検索処理の例を示すフローチャートである。
【図8】素材選択受付画面の例を示す説明図である。
【図9】検索結果画面の例を示す説明図である。
【図10】ご当地リスト情報の例を示す説明図である。
【図11】自動検索処理の例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の他の実施形態の例における表示画面の例を示す説明図である。
【図13】本発明の他の実施形態の例における表示画面の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、情報検索システム100の例を示すブロック図である。図1に示すように、情報検索システム100は、情報検索装置10と、表示部20と、入力部30と、測位装置40と、時期管理部50を含む。
【0019】
情報検索装置10は、検索対象となる所定の情報群より、指定された文字列に対応する施設等のサービス情報を探し出す検索機能を備えた装置である。
【0020】
表示部20は、情報検索装置10による検索結果を出力・表示するディスプレイ(モニタ)である。
【0021】
入力部30は、情報検索装置10に対して、後述する旬情報検索処理の実行指示を含む各種指示を行うコマンドの入力用ボタンであり、文字入力ボタンや旬情報検索ボタン等により構成されている(図示せず)。
【0022】
時期管理部50は、時期を管理するための機能を有する。本例においては、時期管理部50は、時計およびカレンダとしての機能を有することとする。
【0023】
測位装置40は、例えば、情報検索システム100を用いることにより実現されるナビゲーション装置が搭載された車両等の移動体の現在位置を測定する処理を行う。位置の測定は、例えばGPS(Global Positioning System)受信機により行うことができる。GPS受信機は、GPS衛星から放射されるGPS信号を受信してGPS衛星とGPS受信機自身との距離(疑似距離)を測定し、複数の衛星からのGPS信号を同時に受信することによりGPS受信機自身の現在位置(GPS測位解)を算出する。
【0024】
図2は、情報検索装置10の例を示すブロック構成図である。情報検索装置10は、図2に示すように、記憶部11と、検索エリア特定部12と、素材選択受付部13と、要素決定部14と、検索部15と、制御部16とを含み、これらは情報検索装置10において、制御信号やデータ等を伝送するバス17により接続されている。
【0025】
情報検索装置10は、情報処理装置であればよく、例えば、モバイルタイプのパーソナルコンピュータをはじめ、PND(Personal Navigation Device)や専用デバイス、携帯電話機などで実現される。また、情報検索装置10は、図示しないが、CPU(中央処理装置)、プログラム記憶部、キーボタン等の入力装置、ディスプレイ等の出力装置、OS(オペレーティングシステム)等を有する。
【0026】
CPUは、プログラム記憶部に記憶されたコンピュータプログラムに従い、情報検索装置10の各構成要素を統制制御し、プログラム処理を実行する手段である。プログラム記憶部は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等で構成され、情報検索装置10が使用する情報検索プログラム等の各種コンピュータプログラムを記憶しておくための手段である。
【0027】
記憶部11は、情報検索に必要な各種の情報を記憶するデータベース(以下、「DB」と記載する。)を含む記憶媒体である。ここで、「各種の情報」には、サービス情報、エリア情報、旬情報、要素情報を含む。
【0028】
図3は、サービス情報DB11aにおけるサービス情報の格納状態の例を示す説明図である。「サービス情報」は、ラーメン店やホテル・旅館といった店舗情報や、有名な施設情報、行楽地情報といったPOI情報を意味し、具体的には、図3に示すように、店舗や施設等の検索対象の名称と、その名称の読み方と、その検索対象が属するジャンル(グルメ、アジア、和食など)と、その検索対象の位置を示す位置情報(緯度・経度)と、座標精度と、電話番号と、住所と、その検索対象までの交通案内と、営業期間と、営業時間と、休業日と、店舗や施設等で提供しているメニューやサービスの料金と、駐車場の有無と、駐車場の収容可能台数と、駐車料金と、検索対象のプロフィール等が記載された記事と、検索対象に関する画像と、要素タグとを含む情報である。
【0029】
ここで「要素タグ」とは、サービス情報の要素を示す文字列をサービス情報に付与するものであり、後述する旬情報検索処理が実行されたときに、好適な検索ワードによりサービス情報が特定されるようにするために用いられる。なお、「要素タグ」の代わりに、もしくは併用して、「要素」を構成する素材を示す文字列をサービス情報に付与するための「素材タグ」を用いる構成としてもよい。なお、「素材」は、本例では特に旬の素材を意味するため、「旬素材」と呼ぶ場合がある。また、「要素」は、本例では特に旬の素材によって構成されるものであるため、特に「旬要素」と呼ぶ場合がある。
【0030】
なお、要素タグは、サービス情報を提供する側が任意に設定してもよいし、他のサービス情報の内容に応じて自動的に付与される構成としてもよい。すなわち、例えば情報検索装置10が画像認識機能を備えている場合は、制御部16が、サービス情報のうちの画像を解析するための処理を実行し、解析結果に応じて所定の要素タグを付与するといった構成としてもよい。
【0031】
図4は、エリア情報DB11bにおけるエリア情報の格納状態の例を示す説明図である。図4に示すように、「エリア情報」は、エリア名と、エリアコードと、エリア名が示す位置情報(緯度・経度)の範囲(エリア)とを含む情報である。本例においてはエリア名として、北海道、釧路・根室、小樽などが設定されている。エリアは、後述する旬情報検索処理において、検索エリアとして選択される対象となる。なお、エリアの判定に、緯度・経度だけでなく、メッシュコード、住所文字列、住所コード、任意の文字列なども利用可能とするために、エリア情報に種々の情報が対応付けされていてもよい。また、エリアの区分には、例えば江戸時代の「藩」などを指定してもよい。さらに、エリアの区分をユーザXが任意に設定可能とする構成してもよい。
【0032】
図5は、旬情報DB11cにおける旬情報の格納状態の例を示す説明図である。図5に示すように、「旬情報」は、エリア名と、素材と、開始時期と、終了時期と、時間帯とを含む情報である。ここで、本例における「素材」とは、季節や時間帯などの時期的要素が設定されたものをいう。「開始時期」とは「素材」の旬の時期(推奨時期)の開始時期を意味し、「終了時期」は、「素材」の旬の時期の終了時期を意味する。なお、「時期」として本例のように日付しか設定されていない場合に、制御部16が、所定の時間、例えば開始時期には「午前9時」が、終了時期には「午後5時」を設定する構成としてもよい。「時間帯」は、例えば「素材」の旬が時間帯による影響をうける場合に設定されるものである。
【0033】
本例においては、「素材」として「ウニ」と「ラベンダー」を例にして説明を行う。なお、「素材」として、「日の出」や「日の入り」など、位置や日付に応じて旬と呼ばれる時期が変化するものを含むこととしてもよい。この場合、例えば情報検索装置10が、外部との通信機能を有する構成とすればよい。これにより、旬情報の更新が可能になり、「潮干狩り」や「祭り開催期間」など、天候等の変化により旬の時期(おすすめ時期)が変化する素材であっても、有効に利用することができるようになる。また、「素材」とその旬の時期をユーザが設定可能な構成としてもよい。
【0034】
図6は、要素情報DB11dにおける要素情報の格納状態の例を示す説明図である。図6に示すように、「要素情報」は、要素と、少なくとも1以上の素材とが対応付けされた情報である。ここで、「要素」とは、サービス情報の要素であり、本例においては「素材」を構成要素に含むものが設定される。すなわち、例えば、要素「ウニ丼」は、素材「ウニ」と「ホタテ」を構成要素として含むため、「素材1」には「ウニ」が、「素材2」には「ホタテ」が設定されている。なお、「要素」は、検索で利用可能な文字列から選定することが好ましい。
【0035】
検索エリア特定部12は、測位装置40により測定されている現在位置情報を確認し、エリア情報を参照して検索対象とするエリアを特定する処理を行う。エリアを特定すると、検索エリア特定部12は、特定したエリアを示す情報を検索エリア情報として素材選択受付部13に送信する。なお、検索エリア特定部12は、現在位置情報だけでなく、例えばユーザXにより入力された位置情報から検索エリアを特定したり、現在位置から所定距離内に位置するエリアを検索エリアとして特定したりする構成としてもよい。また、ユーザXによるエリア名の入力を受け付けて、受け付けたエリア名が示すエリアを検索エリアとして決定する構成としてもよい。
【0036】
検索エリア情報を受け付けると、素材選択受付部13は、時期管理部50により管理されている現在日時情報を確認し、検索エリア特定部12で特定したエリアと現在日時とに基づいて、旬情報を参照し、旬条件を満たした素材を、文字列やアイコンにより表示部20に表示して、ユーザXによる素材の選択を受け付ける処理を行う。
【0037】
素材の選択を受け付けると、素材選択受付部13は、選択された素材を示す情報を選択素材情報として要素決定部14に送信する。なお、本例における旬条件とは、現在日時が、旬情報における開始時期と終了時期の間であり、かつ時間帯以内であることを意味することとする。なお、旬条件として、例えば気温や天気を考慮する構成としてもよい。この場合、例えば情報検索装置10が、外部温度計測手段や、天気情報取得手段などを備えた構成とすればよい。
【0038】
なお、情報検索装置10は、素材選択受付部13が、現在日時情報だけでなく、例えば、ユーザXによる指定日時、複数日時、指定期間、平日または休日の指定、指定曜日、指定月、指定日等を受け付けて、旬条件を満たした素材の有無を判断する構成とされていてもよい。
【0039】
選択素材情報を受け付けると、要素決定部14は、要素情報を参照し、選択素材情報に基づいて検索ワードとしての「要素」を決定して、検索要素情報として検索部15に送信する。
【0040】
検索要素情報を受け付けると、検索部15は、要素決定部14で決定した要素を検索ワードに基づきサービス情報を特定し、抽出する処理などの各種の検索処理を行う。検索部15は、検索ワードに対応するPOIを抽出し、抽出したサービス情報を出力する処理を行う。
【0041】
制御部16は、CPU,ROM,RAM等を具備し、プログラム記憶部に記憶されたプログラムに従い、情報検索装置10の各構成要素を統括制御し、プログラム処理を実行する。制御部16は、検索部15によって検索されたサービス情報を出力し、表示部20に表示させる制御を行う。例えば、検索部15によって出力されたサービス情報がテキストデータや画像データである場合には、これが表示部20に表示される。
【0042】
次に、本例の情報検索装置10の動作について説明する。
図7は、情報検索装置10が実行する旬情報検索処理の例を示すフローチャートである。ここでは、ユーザXが旬情報検索ボタンを押下したことによる旬情報の検索実行操作を受け付けて検索を実行する場合を例に説明する。なお、本発明に特に係わらない処理については、その詳細な説明を省略している場合がある。
【0043】
旬情報検索処理において、制御部16は、先ず、ユーザXによる旬情報検索操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS101)。本例においては、入力部30に設けられた旬情報検索ボタンの操作があった場合に、旬情報検索操作を受け付けたと判断するものとする。
【0044】
制御部16にて旬情報検索操作を受け付けた場合には(ステップS101のY)、検索エリア特定部12は、測位装置40により測定されている現在位置情報を確認し、(ステップS102)、特定した位置に基づいて、記憶部11に格納されたエリア情報を参照し、検索対象とするエリア(検索エリア)を決定する(ステップS103)。ここでは、検索エリアを「小樽」に決定したものとする。
【0045】
検索エリアが決定されたことに応じて、素材選択受付部13は、時期管理部50により管理されている現在日時を確認する(ステップS104)。現在日時を確認すると、素材選択受付部13は、旬情報を参照し(ステップS105)、検索エリアに対応する素材の中で、旬条件を満たす素材があるか否かを判断する(ステップS106)。
【0046】
素材選択受付部13が旬条件を満たす素材がないと判断すると(ステップS106のN)、制御部16は、旬素材検索処理を終了する。なお、検策エリアに旬条件を満たす素材が無かった場合に、検索エリアに近接するエリアや、検索エリアを含む他のエリアを検索する構成としてもよい。この場合、例えばエリア情報DB11bに格納されたエリア情報に、関連するエリアの関係性を示す情報を設定すればよい。すなわち、例えば本例においては、図4に示すように、エリアコードとして「北海道」に「aaaa」を設置し、北海道に含まれる「釧路・根室」などのエリアのエリアコードには、全て「aaaa」を含むエリアコードを設定することで、各エリアの関係性を明確にしている。
【0047】
一方、旬条件を満たす素材があると判断すると(ステップS106のY)、素材選択受付部13は、旬条件を満たす素材の名称を含む素材選択受付画面を表示部20の表示画面に表示するための処理を行う(ステップS107)。本例においては、検索エリア「小樽」に対応する素材のうち、「ウニ」と「ラベンダー」が旬条件を満たしていることとする。
【0048】
図8は、素材選択受付画面の例を示す説明図である。図8に示すように、素材選択受付画面には、エリア内で旬条件を満たした素材を表示する表示領域101と、表示する素材が一画面に表示しきれないときにその一部のみを表示した場合等に、表示領域101での表示内容を変更するための変更ボタン102と、検索エリアを表示する検索エリア表示領域103と、検索時期を表示する検索時期表示領域104が設けられている。なお、表示領域101には、表示された素材の全てを1度に選択することを意味する「全て」という表示がされていてもよい。
【0049】
ここでは、図8に示すように、エリア内での旬条件を満たした素材として、「ウニ」と「ラベンダー」が表示されていることとする。素材選択受付部13は、表示画面において、例えばユーザXが素材の表示を指Pで押下したことによる素材選択を受け付けると(ステップS108のY)、選択素材情報を要素決定部14に送信する。本例においては、ユーザXにより「ウニ」と「ラベンダー」が選択されたものとする。
【0050】
選択素材情報を受け付けると、要素決定部14は、要素情報を参照して、要素を構成する素材として「ウニ」と「ラベンダー」を含むものを選択要素として決定する(ステップS109)。ここでは、「ウニ」、「ウニ丼」、「三色丼」、「海鮮丼」、「寿司」、「うにのスパゲティー」、「ラベンダー畑」を検索ワードとして決定するものとする。なお、本発明に係る選択要素の決定方法はこれに限定されず、例えば選択素材情報が示す素材の全てを含む要素のみを検索ワードとして決定する構成としてもよい。
【0051】
要素決定部14にて選択要素が決定されると、検索部15は、選択要素を検索ワードに決定して、それに基づいてサービス情報を参照し、検索ワードを含むサービス情報を特定し、特定したサービス情報の一部(例えば名称、画像など)を抽出する(ステップS110)。すなわち、ステップS110では、サービス情報のうち、各項目のいずれかに検索ワードである「ウニ」、「ウニ丼」、「三色丼」、「海鮮丼」、「寿司」、「うにのスパゲティー」、「ラベンダー畑」の少なくとも1つが含まれているサービス情報を特定することで、検索処理が実行される。
【0052】
なお、検索ワードに基づくサービス情報の検索は、検索エリア内のサービス情報であってもよいし、現在地から所定の距離内のサービス情報の検索であってもよい。また、ユーザXからの検索範囲の指定(距離的範囲、ジャンルや営業時間などの指定)を受け付けて検索する構成としてもよい。なお、本例においては検索エリア内のサービス情報が検索されたこととする。
【0053】
そして、制御部16は、検索部15で抽出されたサービス情報のタイトルを含む検索結果画面を、表示部20の表示画面に表示する処理を行う(ステップS111)。
【0054】
図9は、検索結果画面の例を示す説明図である。図9に示すように、検索結果画面には、検索部15が特定したサービス情報のタイトルを表示する表示領域201と、表示する情報が一画面に表示しきれずに一部のみを表示した場合等に、表示領域201での表示内容を変更するための変更ボタン202と、検索エリアを表示する検索エリア表示領域103と、検索時期を表示する検索時期表示領域204とが設けられている。なお、表示領域201には、表示されたサービス情報のタイトルの全てを1度に選択することを意味する「全て」という表示がされていてもよい(図示せず)。
【0055】
ここで、検索結果表示画面に表示するサービス情報のタイトルに、表示優先度が設定された構成としてもよい。この場合、例えば図10に示すように、各エリアに対して、要素情報に記憶された要素が対応付けされた情報である「ご当地リスト情報」を用いる構成とすればよい。すなわち、制御部16が検索結果画面を表示するための処理を実行するときに、ご当地リスト情報を参照し、検索エリアに対応する要素を含むサービス情報の一部を優先的に抽出するようにすればよい。なお、素材選択受付画面を表示する場合にも、同様の構成とすることにより、素材選択画面に表示する素材に表示優先度を設けることができる。
【0056】
さらに、表示優先度に関しては、ユーザXの嗜好を反映させたり、サービス情報が有する情報に表示優先度を設定したりするようにしてもよい。すなわち、例えば、検索処理の実行時毎に、ユーザにより選択された素材を記憶し、検索処理の実行時に、選択回数の多い素材を優先的に表示するようにすればよい。また、例えばサービス情報として記憶されている「ジャンル」に表示優先度を設定するようにしてもよい。
【0057】
検索結果画面を表示すると、情報検索装置10での一連の動作が終了する。なお、これら一連の処理は、制御部16での統制制御により実行される。
【0058】
なお、上述した一実施の形態では特に言及していないが、情報検索装置10は、ユーザXによる検索ワードの入力を受け付けてサービス情報を検索し、特定したサービス情報が有する位置情報から検索エリアを決定し旬情報検索処理のステップS104〜S111を実行する構成としてもよい。
【0059】
また、情報検索装置10は、ナビゲーション機能を兼ね備えた装置としてもよい。この場合、情報検索装置10は、図示しないが、地図情報を記憶する手段や、この地図上の領域若しくはサービスを識別する位置識別情報と、サービス情報とを互いに関連付けて記憶する手段をさらに備える。この際、地図情報は、CD−ROMやDVD−ROM等の記憶媒体に格納されたものを利用することができる。
【0060】
これにより、上述した実施の形態では、ユーザXが旬情報検索ボタンを押下したことによる旬情報の検索実行命令を受け付けて検索を実行する構成としていたが、例えば、情報検索装置10が移動している場合などに、自動的に所定の距離内に存在するエリアに旬の素材があるか否かを検索し、旬の素材を発見したときに、表示画面上に旬情報検索ボタンを表示する構成としてもよい。この場合、例えば現在位置が属するエリアの変更や、所定の時間経過等をトリガにして、情報検索装置10が、旬条件検索処理(図7参照)におけるステップS102〜S106の処理を実行する構成とすればよい。
【0061】
また、サービス情報に基づき位置情報を特定し、さらに、特定した位置情報に基づき該当する道路地図情報を特定、抽出し、この道路地図上にサービス情報が表示されるように、サービス情報と道路地図情報とを重ね合わせて出力する構成としてもよい。さらに、旬情報検索処理の結果に基づいて、制御部16が、表示された地図上に対応する施設等があるか否かを判断し、施設等があると判断した場合に、該当する施設等の位置を識別可能に表示する構成としてもよい。
【0062】
図11は、この場合の情報検索装置10が実行する自動検索処理の例を示すフローチャートである。ここでは、情報検索装置10に、旬情報検索を自動で行う機能のONとOFFを切り替えるための「おすすめ待ち受け設定ボタン」が設けられており、ユーザXにより自動検索設定がONにされている場合を例に説明する。なお、本発明に特に係わらない処理については、その詳細な説明を省略している場合がある。
【0063】
自動検索処理では、先ず、制御部16が、自動検索設定がONになっているか否かを確認する(ステップS201)。自動検索設定がONであると判断すると、制御部16は、現在位置が属するエリアが変更したか否かを確認する(ステップS202)。エリアが変更されたと判断すると(ステップS202のY)、制御部16は、旬情報検索処理におけるステップS102〜S105と同様の処理を実行するための処理を行う。
【0064】
なお、このとき情報検索装置10が、ナビゲーション機能により任意の目的地への経路誘導を行っているとき等には、例えば、目的地の位置情報から検索エリアを決定し、目的地到着予想日時に基づいて旬条件を満たした素材の有無を判断する構成としてもよい。
【0065】
さらに、現在位置と目的地間の経由地到着予想時刻や、現在時刻から任意時間経過後の位置と日時、走行開始から任意時間経過後の位置と日時等から検索エリアを決定し、旬条件を満たした素材の有無を判断する構成としてもよい。
【0066】
また、検索エリアを決定するために、例えば、現在位置から道路上を走行して一定時間に到達できる地点の位置情報や、任意の緯度・経度を含む矩形(メッシュ等)のIDや、任意の緯度・経度から算出した住所等の文字列または所定の住所コードや、ノード、リンク、リンク列、任意長さの道路等、地図に関する種々の情報を利用する構成としてもよい。
【0067】
また、情報検索装置10は、素材選択受付部13が、例えば、走行開始から任意時間経過後に現在日時を確認する構成としてもよい。
【0068】
素材選択受付部13が、検索エリアに応じた旬情報を参照し、旬条件を満たす素材があると判断すると(ステップS203のY)、制御部16が、旬情報検索処理におけるステップS109〜S110と同様の処理を実行するための処理を行う。
【0069】
サービス情報を特定すると、制御部16は、サービス情報に設定された住所等の情報から位置情報を特定し、例えば図12に示すように、道路地図表示画面上の対応する位置に、旬アイコンSIを表示するための処理を行う(ステップS204)。
【0070】
旬アイコンSIを表示すると、制御部16は、ユーザXによる旬アイコンSIの選択をサービス情報の表示要求として受け付ける(ステップS205)。サービス情報表示選択を受け付けない場合(ステップS205のN)、制御部16は、自動検索設定がOFFになっているか否かを判断する(ステップS206)。そして、自動検索設定がOFFになっていると判断した場合は(ステップS206のY)、制御部16は、ステップS201に移行する。一方、例えばユーザXが旬アイコンSIを指Pで押下したことによるサービス情報表示要求を受け付けると(ステップS205のY)、制御部16は、該当するサービス情報を、表示部20の表示画面に表示する処理を行い(ステップS207)、自動検索処理を終了する。
【0071】
以上に説明したように、検索対象となる所定の情報群より、検索ワードに対応する施設等のサービス情報を検索する情報検索装置10が、サービス情報を記憶するサービス情報DB11aを備え、期間を特定可能な期間情報(例えば所定の開始時期から終了時期までの期間を示す情報)と、期間情報が示す期間中が推奨期間(例えば旬の期間)となる旬素材を示す第1文字列(例えば素材)とが対応付けされた第1文字列情報(例えば旬情報)を記憶する第1記憶手段(例えば旬情報DB11c)を備え、サービス情報の検索を行う際に、検索対象とする時期を特定し、第1文字列情報を参照して特定された時期を含む期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列を特定し、特定された第1文字列を用いて検索ワードを決定し、サービス情報DB11aを参照して、決定された検索ワードを用いてサービス情報を検索し、検索されたサービス情報を出力する構成としているので、旬情報の検索を可能とするための検索用データベースの構築に必要な労力を軽減させ、情報検索に必要な処理負荷を軽減させることができるようになる。
【0072】
すなわち、施設等の情報を示すサービス情報毎に旬の時期を定義しなくても、サービス情報の記事等で使用される用語のうち旬素材として使用され得る用語に対して推奨期間を設定した旬情報を予め作成しておく等の簡単な作業のみによって、検索時期に応じて適当な施設等のサービス情報を検索することができるようになる。このため、既存のサービス情報をそのまま用いることも可能となり、旬情報の検索を可能とするための検索用データベースの構築に必要な労力を軽減することが可能となる。さらに、検索ワードとして時期に応じた旬の素材が思い浮かばない場合であっても、検索時期を特定することで推奨期間にある素材を示す文字列を用いた検索ワードによる情報検索が可能なため、時期に応じたサービス情報を得ることができるようになる。また、文字列検索だけで時期に応じたサービス情報の特定が可能なので、情報検索に必要な処理負荷も軽減される。
【0073】
また、上述した実施の形態では、特定された第1文字列(例えば素材)を検索ワードに決定する構成としているので、ユーザにとっては、検索ワードの選択をすることなく、時期に応じたサービス情報を、「旬素材」という広い概念から収集することができるようになる。
【0074】
また、上述した実施の形態では、サービス情報の旬要素である第2文字列に、第2文字列に関連する旬素材を示す第1文字列が対応付けされた第2文字列情報を記憶する第2記憶手段(例えば要素情報DB11d)を備え、特定された第1文字列が示す旬素材を選択可能に表示し、表示された旬素材の中からユーザによって選択された旬素材を受け付け、第2記憶手段を参照して、受け付けた旬素材が対応付けされている第2文字列を特定し、特定された第2文字列を検索ワードに決定して、決定された検索ワードが示す旬要素を含むサービス情報を検索する構成としているので、より具体的な検索ワードによるサービス情報の検索ができるようになる。
【0075】
また、上述した実施の形態では、サービス情報には、サービス情報の旬要素として要素タグが組み込まれており、決定された検索ワードが示す旬要素が要素タグとして組み込まれているサービス情報を検索する構成としているので、サービス情報に要素タグを組み込むだけの簡単な事前準備によって、ユーザの希望に応じたサービス情報を的確に検索できるようになる。
【0076】
また、上述した実施の形態では、第1文字列情報は、期間情報(例えば開始時期と終了時期)と、第1文字列(例えば素材)と、所定のエリアを示す第3文字列(例えばエリア名)とが対応付けされた情報であり、サービス情報の検索を行う際に、検索対象とするエリアを特定し、特定されたエリアを示す第3文字列を含む第1文字列情報を参照して、第1文字列を特定する構成としているので、時期だけでなく、エリアに応じたサービス情報を検索することができるようになる。
【0077】
なお、上述した一実施の形態では特に言及していないが、例えば検索文字列の入力を受け付けて現在位置から所定範囲のサービス情報を検索する公知の情報検索処理によりサービス情報を抽出してから、抽出したサービス情報を検索範囲として旬情報検索処理を実行し、旬条件を満たすサービス情報を、他のサービス情報と識別可能に表示する構成としてもよい。
【0078】
また、上述した一実施の形態では特に言及していないが、旬情報検索処理は、現在位置が属するエリアが変更した場合に、自動的に変更後のエリアにおける現在日時に応じた旬情報を検索し、検索結果を記憶しておく構成としてもよい。このような構成とすることにより、ユーザによるサービス情報の表示要求に対して即座に旬情報を表示することができるようになる。
【0079】
さらに、自動的に検索エリアにおける所定の時期に応じた旬情報を検索し、検索結果をカレンダ形式に表示可能する構成としてもよい。この場合、例えば現在日時に応じた検索を行う処理が実行されたことに応じて、制御部16が、1週間経過後の日時を検索日時として情報検索を実行し、それを1年間分繰り返す構成とすればよい。
【0080】
なお、上述した情報検索装置10(あるいは情報検索システム100)は、自己が備える記憶媒体に記憶された制御プログラム(例えば情報検索プログラム)に従って、上述した各種の処理を実行する。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明によれば、旬情報の検索を可能とするための検索用データベースの構築に必要な労力を軽減させ、情報検索に必要な処理負荷を軽減させることができるようになる。
【符号の説明】
【0082】
10 情報検索装置
11 記憶部
12 検索エリア決定部
13 素材選択受付部
14 要素決定部
15 検索部
16 制御部
20 表示部
30 入力部
40 測位装置
50 時期管理部
100 情報検索システム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索対象となる所定の情報群より、検索ワードに対応する施設等のサービス情報を検索する情報検索装置であって、
前記サービス情報を記憶するサービス情報記憶手段と、
期間を特定可能な期間情報と、該期間情報が示す期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列とが対応付けされた第1文字列情報を記憶する第1記憶手段と、
前記サービス情報の検索を行う際に、検索対象とする時期を特定する時期特定手段と、
前記第1文字列情報を参照して前記時期特定手段によって特定された時期を含む期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列を特定する第1文字列特定手段と、
該第1文字列特定手段によって特定された第1文字列を用いて検索ワードを決定する検索ワード決定手段と、
前記サービス情報を参照して、前記検索ワード決定手段により決定された検索ワードを用いて前記サービス情報を検索するサービス情報検索手段と、
該サービス情報検索手段によって検索されたサービス情報を出力するサービス情報出力手段とを含む
ことを特徴とする情報検索装置。
【請求項2】
前記検索ワード決定手段は、前記第1文字列特定手段によって特定された第1文字列を検索ワードに決定する
請求項1記載の情報検索装置。
【請求項3】
前記サービス情報の旬要素である第2文字列に当該第2文字列に関連する旬素材を示す第1文字列が対応付けされた第2文字列情報を記憶する第2記憶手段を含み、
前記検索ワード決定手段は、
前記第1文字列特定手段によって特定された第1文字列が示す旬素材を選択可能に表示する旬素材表示手段と、
該選択可能に表示された旬素材の中からユーザによって選択された旬素材を受け付ける旬素材受付手段と、
前記第2記憶手段を参照して、前記旬素材受付手段が受け付けた旬素材が対応付けされている第2文字列を特定する第2文字列特定手段と、
前記第2文字列特定手段によって特定された第2文字列を検索ワードに決定する決定手段とを含み、
前記サービス情報検索手段は、前記決定手段により決定された検索ワードが示す旬要素を含むサービス情報を検索する
請求項1記載の情報検索装置。
【請求項4】
前記サービス情報には、前記サービス情報の旬要素として要素タグが組み込まれており、
前記サービス情報検索手段は、前記決定手段により決定された検索ワードが示す旬要素が要素タグとして組み込まれているサービス情報を検索する
請求項3記載の情報検索装置。
【請求項5】
前記第1文字列情報は、前記期間情報と、前記第1文字列と、所定のエリアを示す第3文字列とが対応付けされた情報であり、
前記サービス情報の検索を行う際に、検索対象とするエリアを特定するエリア特定手段を備え、
前記第1文字列特定手段は、前記エリア特定手段によって特定されたエリアを示す第3文字列を含む第1文字列情報を参照して、第1文字列を特定する
請求項1から請求項4のうちいずれかに記載の情報検索装置。
【請求項6】
検索対象となる所定の情報群より、検索ワードに対応する施設等のサービス情報を検索する情報検索方法であって、
サービス情報記憶手段により記憶された前記サービス情報の検索を行う際に、検索対象とする時期を特定する時期特定処理と、
第1記憶手段により記憶された、期間を特定可能な期間情報と、該期間情報が示す期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列とが対応付けされた第1文字列情報を参照して前記時期特定処理にて特定された時期を含む期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列を特定する第1文字列特定処理と、
該第1文字列特定処理にて特定された第1文字列を用いて検索ワードを決定する検索ワード決定処理と、
前記サービス情報を参照して、前記検索ワード決定処理にて決定された検索ワードを用いて前記サービス情報を検索するサービス情報検索処理と、
該サービス情報検索処理にて検索されたサービス情報を出力するサービス情報出力処理とを含む
ことを特徴とする情報検索方法。
【請求項7】
検索対象となる所定の情報群より、検索ワードに対応する施設等のサービス情報を検索させる情報検索プログラムであって、
コンピュータに、
サービス情報記憶手段により記憶された前記サービス情報の検索を行う際に、検索対象とする時期を特定する時期特定処理と、
第1記憶手段により記憶された、期間を特定可能な期間情報と、該期間情報が示す期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列とが対応付けされた第1文字列情報を参照して前記時期特定処理にて特定された時期を含む期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列を特定する第1文字列特定処理と、
該第1文字列特定処理にて特定された第1文字列を用いて検索ワードを決定する検索ワード決定処理と、
前記サービス情報を参照して、前記検索ワード決定処理にて決定された検索ワードを用いて前記サービス情報を検索するサービス情報検索処理と、
該サービス情報検索処理にて検索されたサービス情報を出力するサービス情報出力処理とを
実行させるための情報検索プログラム。
【請求項1】
検索対象となる所定の情報群より、検索ワードに対応する施設等のサービス情報を検索する情報検索装置であって、
前記サービス情報を記憶するサービス情報記憶手段と、
期間を特定可能な期間情報と、該期間情報が示す期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列とが対応付けされた第1文字列情報を記憶する第1記憶手段と、
前記サービス情報の検索を行う際に、検索対象とする時期を特定する時期特定手段と、
前記第1文字列情報を参照して前記時期特定手段によって特定された時期を含む期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列を特定する第1文字列特定手段と、
該第1文字列特定手段によって特定された第1文字列を用いて検索ワードを決定する検索ワード決定手段と、
前記サービス情報を参照して、前記検索ワード決定手段により決定された検索ワードを用いて前記サービス情報を検索するサービス情報検索手段と、
該サービス情報検索手段によって検索されたサービス情報を出力するサービス情報出力手段とを含む
ことを特徴とする情報検索装置。
【請求項2】
前記検索ワード決定手段は、前記第1文字列特定手段によって特定された第1文字列を検索ワードに決定する
請求項1記載の情報検索装置。
【請求項3】
前記サービス情報の旬要素である第2文字列に当該第2文字列に関連する旬素材を示す第1文字列が対応付けされた第2文字列情報を記憶する第2記憶手段を含み、
前記検索ワード決定手段は、
前記第1文字列特定手段によって特定された第1文字列が示す旬素材を選択可能に表示する旬素材表示手段と、
該選択可能に表示された旬素材の中からユーザによって選択された旬素材を受け付ける旬素材受付手段と、
前記第2記憶手段を参照して、前記旬素材受付手段が受け付けた旬素材が対応付けされている第2文字列を特定する第2文字列特定手段と、
前記第2文字列特定手段によって特定された第2文字列を検索ワードに決定する決定手段とを含み、
前記サービス情報検索手段は、前記決定手段により決定された検索ワードが示す旬要素を含むサービス情報を検索する
請求項1記載の情報検索装置。
【請求項4】
前記サービス情報には、前記サービス情報の旬要素として要素タグが組み込まれており、
前記サービス情報検索手段は、前記決定手段により決定された検索ワードが示す旬要素が要素タグとして組み込まれているサービス情報を検索する
請求項3記載の情報検索装置。
【請求項5】
前記第1文字列情報は、前記期間情報と、前記第1文字列と、所定のエリアを示す第3文字列とが対応付けされた情報であり、
前記サービス情報の検索を行う際に、検索対象とするエリアを特定するエリア特定手段を備え、
前記第1文字列特定手段は、前記エリア特定手段によって特定されたエリアを示す第3文字列を含む第1文字列情報を参照して、第1文字列を特定する
請求項1から請求項4のうちいずれかに記載の情報検索装置。
【請求項6】
検索対象となる所定の情報群より、検索ワードに対応する施設等のサービス情報を検索する情報検索方法であって、
サービス情報記憶手段により記憶された前記サービス情報の検索を行う際に、検索対象とする時期を特定する時期特定処理と、
第1記憶手段により記憶された、期間を特定可能な期間情報と、該期間情報が示す期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列とが対応付けされた第1文字列情報を参照して前記時期特定処理にて特定された時期を含む期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列を特定する第1文字列特定処理と、
該第1文字列特定処理にて特定された第1文字列を用いて検索ワードを決定する検索ワード決定処理と、
前記サービス情報を参照して、前記検索ワード決定処理にて決定された検索ワードを用いて前記サービス情報を検索するサービス情報検索処理と、
該サービス情報検索処理にて検索されたサービス情報を出力するサービス情報出力処理とを含む
ことを特徴とする情報検索方法。
【請求項7】
検索対象となる所定の情報群より、検索ワードに対応する施設等のサービス情報を検索させる情報検索プログラムであって、
コンピュータに、
サービス情報記憶手段により記憶された前記サービス情報の検索を行う際に、検索対象とする時期を特定する時期特定処理と、
第1記憶手段により記憶された、期間を特定可能な期間情報と、該期間情報が示す期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列とが対応付けされた第1文字列情報を参照して前記時期特定処理にて特定された時期を含む期間中が推奨期間となる旬素材を示す第1文字列を特定する第1文字列特定処理と、
該第1文字列特定処理にて特定された第1文字列を用いて検索ワードを決定する検索ワード決定処理と、
前記サービス情報を参照して、前記検索ワード決定処理にて決定された検索ワードを用いて前記サービス情報を検索するサービス情報検索処理と、
該サービス情報検索処理にて検索されたサービス情報を出力するサービス情報出力処理とを
実行させるための情報検索プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−8302(P2011−8302A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−124974(P2009−124974)
【出願日】平成21年5月25日(2009.5.25)
【出願人】(507052430)キャンバスマップル株式会社 (77)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月25日(2009.5.25)
【出願人】(507052430)キャンバスマップル株式会社 (77)
【Fターム(参考)】
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