説明

ナビゲーション装置

【課題】ユーザにとって有用な地点情報のみを提示する「ナビゲーション装置」を提供する。
【解決手段】ユーザの日常の行動範囲の中心となる地点を基準地点として、現在位置が基準地点から至近距離の地域内に位置する場合にはランドマーク図形310を表示せず(a)、現在位置が基準地点から近距離の地域内に位置する場合には生活関連地点のランドマーク図形310のみを表示し(b)、現在位置が基準地点から中距離の地域内に位置する場合には生活関連地点とレジャー関連地点のランドマーク図形310のみを表示し(c)、現在位置が基準地点から中距離の地域外に位置する場合には生活関連地点とレジャー関連地点と宿泊関連地点のランドマーク図形310のみを表示する(d)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置において、施設等の情報を提供する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーション装置において施設等の情報を提供する技術としては、施設を表すマークを、地図上の当該施設の存在する地点に対応する位置に表示する技術が知られている。
また、このような施設を表すマークを地図上に表示する技術としては、ユーザから指定された地域内に存在する施設を表すマークのみを表示する技術も知られている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-151513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
さて、施設を表すマークを地図上に表示する場合、全ての施設について、そのマークを地図上に表示すると表示が煩雑となってしまう一方、ユーザは、必ずしも常に全ての施設についての情報を必要としているわけではない。
そこで、本発明は、施設等の情報をユーザに提供するナビゲーション装置において、提供する情報をユーザにとって有用な情報のみに限定することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題達成のために、本発明は、現在位置を地図上に表した案内画像を表示するナビゲーション装置に、前記現在位置を算出する現在位置算出部と、地点毎に対応して設けられた、対応する地点の種別を表す地点種別と対応する地点の位置を示す地点位置とが登録された地点情報を記憶した地点情報記憶部と、前記地点情報記憶部に記憶されている地点情報であって、地点位置として前記地図が表示されている範囲に対応する地域内の位置が登録されている地点情報を表示範囲内地点情報として、当該表示範囲内地点情報のうちから選択した地点情報を表示対象地点情報に設定する表示対象地点情報選択部と、前記表示対象地点情報選択部によって設定された各表示対象地点情報について、前記案内画像の前記地図上の、当該表示対象地点情報の地点位置が表す位置に相当する位置に、当該表示対象地点情報の地点種別が示す種別を表す地点マークを描画する地点マーク描画手段とを設け、前記表示対象地点情報選択部において、前記現在位置算出部が算出した現在位置と、予め設定された基準地点との遠近のレベルに応じて異なるように定まる地点種別の群を表示対象種別群として算定し、前記表示範囲内地点情報のうちから、前記表示対象種別群に含まれる地点種別が登録されている地点情報を選択して前記表示対象地点情報に設定するようにしたものである。
【0006】
ここで、前記基準地点は、予め設定された当該ナビゲーション装置のユーザの自宅地点としてもよいし、前記基準地点は、前記現在位置算出部が算出した現在位置の履歴より求まる、高頻度に現在位置が算出された地域内の地点としてもよい。
また、このようなナビゲーション装置は、前記表示対象地点情報選択部において、前記現在位置と前記基準地点との遠近のレベルとして、少なくとも第1のレベルと他のレベルを用い、前記現在位置と前記基準地点とが同じ市町村内の位置である場合に前記遠近のレベルを第1のレベルとし、前記現在位置と前記基準地点とが同じ市町村内の位置でない場合に、前記遠近のレベルを前記他のレベルとするように構成してもよい。また、この場合には、さらに前記他のレベルを第2のレベルと第3のレベルとを含むものとし、前記表示対象地点情報選択部において、前記現在位置と前記基準地点とが同じ市町村内の位置でなく、同じ都道府県内の位置である場合に前記遠近のレベルを前記第2のレベルとし、前記現在位置と前記基準地点とが同じ都道府県内の位置でない場合に、前記遠近のレベルを前記第3のレベルとするようにしてもよい。
【0007】
または、このようなナビゲーション装置は、前記表示対象地点情報選択部において、前記現在位置と前記基準地点との遠近のレベルとして、少なくとも第1のレベルと他のレベルを用い、前記現在位置と前記基準地点との間の距離が第1の所定距離以下である場合に前記遠近のレベルを第1のレベルとし、前記現在位置と前記基準地点との間の距離が第1の所定距離超である場合に前記遠近のレベルを前記他のレベルとするように構成してもよい。また、この場合には、前記他のレベルを第2のレベルと第3のレベルとを含むものとし、前記表示対象地点情報選択部において、前記現在位置と前記基準地点との間の距離が第1の所定距離超であり、前記第1の所定距離より大きくなるように定めた第2の所定距離以下である場合に、前記遠近のレベルを前記第2のレベルとし、前記現在位置と前記基準地点との間の距離が第2の所定距離超である場合に、前記遠近のレベルを前記第3のレベルとするようにしてもよい。
【0008】
このようなナビゲーション装置によれば、基準地点と現在位置との遠近のレベルに応じて地点マークを表示する地点の地点種別を切り替えることができるので、たとえば、基準地点を自宅として、自宅近くにいるときには日常の生活に関連する地点のみの地点マークを表示し、自宅から遠くにいるときにはさらにレジャーに関連する地点の地点マークを表示するなど、現在位置の地点においてユーザが興味をもつと、ユーザの現在位置の自宅からの遠近レベルから推定される地点種別の地点マークのみを表示することができる。
【0009】
また、前記課題達成のために、本発明は、現在位置を地図上に表した案内画像を表示するナビゲーション装置を、前記現在位置を算出する現在位置算出部と、地点毎に対応して設けられた、対応する地点の種別を表す地点種別と対応する地点の位置を示す地点位置とが登録された地点情報を記憶した地点情報記憶部と、前記地点情報記憶部に記憶されている地点情報であって、地点位置として前記地図が表示されている範囲に対応する地域内の位置が登録されている地点情報を表示範囲内地点情報として、当該表示範囲内地点情報のうちから選択した地点情報を表示対象地点情報に設定する表示対象地点情報選択部と、前記表示対象地点情報選択部によって設定された各表示対象地点情報について、前記案内画像の前記地図上の、当該表示対象地点情報の地点位置が表す位置に相当する位置に、当該表示対象地点情報の地点種別が示す種別を表す地点マークを描画する地点マーク描画手段とを含めて構成し、表示対象地点情報選択部において、前記表示範囲内地点情報のうちから、当該表示範囲内地点情報の地点位置が表す位置に対して、当該位置と基準地点との遠近のレベルに応じて異なるように定まる地点種別群に含まれる地点種別が登録されている地点情報を選択して前記表示対象地点情報に設定するようにしたものである。
【0010】
ここで、前記基準地点は、予め設定された当該ナビゲーション装置のユーザの自宅地点としてもよいし、前記現在位置算出部が算出した現在位置の履歴より求まる、高頻度に現在位置が算出された地域内の地点としてもよい。
このようなナビゲーション装置によれば、地点と現在位置との遠近のレベルに応じて地点マークを表示する地点の地点種別を切り替えることができるので、たとえば、基準地点を自宅として、自宅近くの地域の地点としては日常の生活に関連する地点のみの地点マークを表示し、自宅から遠くの地域の地点についてレジャーに関連する地点の地点マークを表示するなど、各地域について、当該地域に関してユーザが興味をもつと、当該地域の自宅からの遠近レベルから推定される地点種別の地点マークのみを表示することができるようになる。
【0011】
また、前記課題達成のために、本発明は、現在位置を地図上に表した案内画像を表示するナビゲーション装置に、前記現在位置を算出する現在位置算出部と、渋滞が発生している道路区間である渋滞区間を表す渋滞情報を受信する交通情報受信機と、前記交通情報受信機が受信した渋滞情報のうちの、前記地図が表示されている範囲内の渋滞区間を表す渋滞情報を表示範囲内渋滞情報として、当該表示範囲内渋滞情報のうちから選択した渋滞情報を表示対象渋滞情報に設定する表示対象渋滞情報選択部と、前記表示対象渋滞情報選択部によって設定された各表示対象渋滞情報について、前記案内画像の前記地図上の、当該表示対象渋滞情報が表す渋滞区間に相当する位置に、渋滞区間を表す図形を描画する渋滞区間図形描画手段とを設け、前記表示対象渋滞情報選択部において、前記現在位置算出部が算出した現在位置と、予め設定された基準地点との遠近のレベルに応じて異なるように定まる道路種別の群を表示対象種別群として算定し、前記表示範囲内渋滞情報のうちから、前記表示対象種別群に含まれる道路種別の道路上の渋滞区間を表す渋滞情報を選択して前記表示対象渋滞情報に設定するようにしたものである。
【0012】
ここで、前記基準地点は、予め設定された当該ナビゲーション装置のユーザの自宅地点としてもよいし、前記現在位置算出部が算出した現在位置の履歴より求まる、高頻度に現在位置が算出された地域内の地点としてもよい。
このようなナビゲーション装置によれば、基準位置と現在位置との遠近のレベルに応じて渋滞区間を表示する道路種別を切り替えることができるので、たとえば、基準地点を自宅として、自宅近くにいるときには主要な道路の渋滞区間のみを表示し、自宅から遠くにいるときには各道路の渋滞区間を表示するなど、現在位置の地点においてユーザにとって有用と、ユーザの現在位置の自宅からの遠近レベルから推定される道路の渋滞区間の情報のみを表示することができるようになる。
【0013】
また、前記課題達成のために、本発明は、現在位置を地図上に表した案内画像を表示するナビゲーション装置に、前記現在位置を算出する現在位置算出部と、前記現在位置周辺の地域の地域情報を受信する地域情報受信機と、前記地域情報受信機が受信した地域情報のうちから選択した地域情報を表示対象地域情報に設定する表示対象地域情報選択部と、前記表示対象地域情報選択部によって設定された表示対象地域情報を表示する地域情報表示手段とを設け、前記表示対象地域情報選択部において、前記現在位置算出部が算出した現在位置と、予め設定された基準地点との遠近のレベルに応じて異なるように定まる情報種別の群を表示対象種別群として算定し、前記地域情報受信機が受信した地域情報のうちから、前記表示対象種別群に含まれる情報種別の情報を表す地域情報を選択して前記表示対象地域情報に設定するようにしたものである。
【0014】
ここで、前記基準地点は、予め設定された当該ナビゲーション装置のユーザの自宅地点としてもよいし、前記現在位置算出部が算出した現在位置の履歴より求まる、高頻度に現在位置が算出された地域内の地点としてもよい。
このようなナビゲーション装置によれば、基準地点と現在位置との遠近のレベルに応じて表示する地域情報を切り替えることができるので、たとえば、基準地点を自宅として、自宅近くにいるときには日常の生活に関連する地域情報のみを表示し、自宅から遠くにいるときにはレジャーに関連する地域情報のみを表示するなど、現在位置の地点においてユーザが興味をもつと、ユーザの現在位置の自宅からの遠近レベルから推定される情報種別の地域情報のみを表示することができるようになる。
【発明の効果】
【0015】
以上のように、本発明によれば、施設等の情報をユーザに提供するナビゲーション装置において、提供する情報をユーザにとって有用な情報のみに限定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る地図データの内容を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るナビゲーション装置の表示例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係るランドマーク描画処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態において用いる基準地点を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係るナビゲーション装置の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係るナビゲーションシステムの構成を示す。
ナビゲーションシステムは自動車に搭載される装置であり、図示するように、ナビゲーションシステムは、ナビゲーション装置1と、操作部2と、表示装置3と、車両状態センサ4と、GPS受信機5と、渋滞情報などの交通情報を受信する交通情報受信機7と、無線通信装置8とを備えて構成される。ここで、車両状態センサ4は、角加速度センサや地磁気センサなどである方位センサや、車速パルスセンサなどである車速センサなどの、車両の各種状態を検出するセンサ群である。
【0018】
そして、ナビゲーション装置1は、地図を表す地図データを記憶したDVDドライブやHDDなどの記憶装置11、現在状態算出部12、操作部2や表示装置3を用いたGUIをユーザに提供するGUI制御部13、ルート探索部14、メモリ15、制御部16、案内画像生成部17を有する。
【0019】
但し、以上のナビゲーション装置1は、ハードウエア的には、マイクロプロセッサや、メモリや、その他のグラフィックプロセッサやジオメトリックプロセッサ等の周辺デバイスを有する一般的な構成を備えたコンピュータであって良く、この場合、以上に示したナビゲーション装置1の各部は、マイクロプロセッサが予め用意されたプログラムを実行することにより具現化するプロセスとして実現されるものであって良い。また、この場合、このようなプログラムは、記録媒体や適当な通信路を介して、ナビゲーション装置1に提供されるものであって良い。
【0020】
次に、図2に、記憶装置11に記憶される地図データの内容を示す。
図示するように、地図データは、地図データの製作日時などを記述した管理データ、地図を表す基本地図データ、地点データ、ランドマーク用図形テーブルを含んで構成される。
そして、基本地図データは、道路網を表す道路ユニットと、表示地図を規定する描画ユニットとを有する。
次に、道路ユニットは道路網を表すデータであり、ノードリストと、リンクテーブルと、接続データとを有する。
ここで、道路ユニットでは、道路を直線であるリンクの集合として表現しており、この各リンクの端点がノードである。そして、ノードリストは、各ノードの座標や、各ノードの交差点に相当するノードであるか等を表す属性などを示すデータである。また、リンクテーブルは、各リンクの両端のノードの識別や、各リンクの距離や方位や、各リンクに与えた経路探索用のコストであるリンクコストや、リンクが属する路線の高速道路、一般道、細街路等の路線種別などを示すデータである。
【0021】
次に、描画ユニットは、地形図形や道路図形や建物図形などの地図の地理的な表示要素となる各図形や、建物名称や道路名称や交差点名称などの地図上に表示する各文字列を規定するデータである。
また、地図データの地点データは、地図データ制作者が地図データにプリセットした各地点についての情報を示すものであり、地点毎に設けられた地点レコードを有する。そして、各地点レコードには、地点名称、地点のガソリンスタンド/ストア/レストラン/ホテルといった種類を表す地点種別と、その地点の住所と、その地点の電話番号と、その地点の座標とが登録されている。
【0022】
また、地図データのランドマーク用図形テーブルには、図2に示すように、地点種別毎のエントリが設けられ、各エントリには、対応する地点種別と,対応する地点種別の地点を地図上で表すランドマークとして用いる図形を定義する図形データとが登録されている。
【0023】
さて、このような構成において、ナビゲーション装置1の現在状態算出部12は、以下の処理を繰り返し行う。
すなわち、現在状態算出部12は、車両状態センサ4やGPS受信機5の出力から推定される現在位置に対して、記憶装置11から読み出した地図データの基本地図の道路ユニットが示す前回決定した現在位置の周辺の地図とのマップマッチング処理などを施して、現在位置として最も確からしい座標と、現在の進行方向として最も確からしい方向とを、それぞれ現在位置、現在進行方位として決定し、メモリ15に設定する。
【0024】
また、制御部16は、ユーザから操作部2、GUI制御部13を介して目的地の設定を受付け、これをメモリ15にセットする。
そして、制御部16は、目的地の設定を受け付けたならば、目的地に到る推奨ルートをルート探索部14に探索させる。ルート探索部14は、必要地理的範囲の道路ユニットのデータを記憶装置11から読み出し、メモリ15に設定されている現在位置から目的地までの最小コストの経路を、距離最小などの所定のコストモデルに基づいて推奨ルートとして算出し、算出した推奨ルートの経路データを、メモリ15にセットする。
【0025】
また、制御部16は、メモリ15にセットされた現在位置が目的地近傍となったならば、目的地到着と判定し、メモリ15にセットされている目的地と推奨ルートをクリアする処理も行う。
そして、案内画像生成部17は、メモリ15にセットされた現在位置と、その時点で設定されている地図の表示縮尺に従って制御部16が算定した現在位置周辺の地理的範囲である地図表示範囲の地図画像を、地図データ記録部に記憶された地図データの描画ユニットに基づいて描画する。また、後述するランドマーク描画処理を行って、描画した地図画像上にランドマーク図形を描画すると共に、地図画像上に、メモリ15にセットされている現在位置や推奨ルートや目的地を表す図形とを描画して、案内画像を生成しGUI制御部13を介して表示装置3に表示する。
【0026】
図3aは、このようにして表示装置3に表示される案内画像の例を示すものであり、図示するように、案内画像は、現在位置周辺の地図画像301上に、現在位置を表す現在位置マーク302が表されたものとなっている。ここで、推奨ルートが設定されている場合には、案内画像において、地図表示範囲内の推奨ルートを表すルート図形303が地図画像301の上に表され、さらに、目的地が設定されており、地図表示範囲内に目的地が含まれる場合には、目的地を表す目的地マークも地図画像301の上に表されることになる。
【0027】
また、案内画像は、図3bに示すように、地図画像301上に描画されたランドマーク図形310が含まれる場合がある。ここで、ランドマーク図形310の各々は、地図データのいずれかの地点レコードに対応するものであり、対応する地点の座標に対応する地図画像301上の位置に表示される。また、各ランドマーク図形310は、対応する地点レコードの地点種別に対応して、ランドマーク用図形テーブルに登録されている図形データが表す図形となっている。
【0028】
また、制御部16は、このような案内画像の下部に、GUI制御部13を介して、ユーザの各種指示を受け付けるコマンドボタンを表示し、操作部2を介したユーザのコマンドボタンの操作に応じた処理を行う。たとえば、図3aでは、このコマンドボタンとして、地図縮尺変更用の広域ボタン及び詳細ボタン3041と、各種メニュー呼出用のメニューボタン3042とを設けている。
【0029】
以下、このような案内画像の生成時に地図画像301上にランドマーク図形310の描画を行う、前述したランドマーク描画処理について説明する。
図4に、このランドマーク描画処理の手順について示す。
図示するように、この処理では、まず、ユーザが予め入力装置を介して選択設定した常時ランドマーク図形の表示を行う地点種別である表示設定地点種別を表示対象地点種別に設定する(ステップ402)。
次に、基準地点の座標を取得する(ステップ404)。
ここで、基準地点としては、ナビゲーション装置1のユーザの日常の行動範囲の中心となる地点を用いる。ここで、この基準地点とするユーザの日常の行動範囲の中心としては、メモリ15に予め設定されているユーザの自宅地点を用いるようにしてもよいし、制御部16において現在状態算出部12が算出した現在位置の履歴を記憶し、現在位置の履歴が表す過去所定期間内に所定レベル以上の頻度で走行した道路区間が含まれる領域の中心地点などを用いるようにしてもよい。
【0030】
すなわち、図5に示す地点501が予めメモリ15に自宅地点として登録されている場合には、当該地点501を基準地点として用いるようにしてもよいし、現在位置の履歴が表す過去所定期間内に所定レベル以上の頻度で走行した道路区間が502に示すように分布していれば、斜線のハッチングを付して示した当該道路区間502を含むエリア503の中心地点504を基準地点として用いるようにしてもよい。
【0031】
さて、図4に戻り、次に、現在位置が基準地点から至近距離の地域内に位置するかどうかを調べる(ステップ406)。ここで、ステップ406では、基準地点と現在位置の距離が、あらかじめ定めた第1しきい値ThS(たとえば、10km)以下である場合に、現在位置が基準地点から至近距離の地域内に位置すると判定する。または、図5に示す、現在位置の履歴が表す過去所定期間内に所定レベル以上の頻度で走行した道路区間が502を含むエリア503内に現在位置が位置する場合に、現在位置が基準地点から至近距離の地域内に位置すると判定するようにしてもよい。
【0032】
そして、現在位置が基準地点から至近距離の地域内に位置する場合にはステップ418に進み、至近距離の地域内に位置しない場合には、生活関連地点種別を表示対象地点種別に追加し(ステップ408)、ステップ410に進む。
ここで、生活関連地点種別とは、日常的な生活において利用する頻度が高い地点の種別であり、本実施形態では、図2のランドマーク用図形テーブルで示される地点種別群に対してガソリンスタンド、駐車場、ファミリーレストラン、ファーストフード、コンビニエンスストア、生活関連ショップを生活関連地点種別とする。
【0033】
次に、ステップ410に進んだ場合には、現在位置が基準地点から近距離の地域内に位置するかどうかを調べる。ここで、ステップ410では、基準地点と現在位置の距離が、あらかじめ定めた第2しきい値ThM(たとえば、50km)以下である場合に、現在位置が基準地点から近距離の地域内に位置すると判定する。または、ステップ410では、現在位置が基準地点と同じ市町村内の位置である場合に、現在位置が基準地点から近距離の地域内に位置すると判定する。
【0034】
現在位置が基準地点から近距離の地域内に位置する場合にはステップ418に進み、現在位置が基準地点から近距離の地域内に位置しない場合には、レジャー関連地点種別を表示対象地点種別に追加し(ステップ412)、ステップ414に進む。ここで、レジャー関連地点種別とは、行楽/観光中の人によって利用されることの多い地点の種別であり、本実施形態では、図2のランドマーク用図形テーブルで示される地点種別群に対して、景勝地・観光地、道の駅、城・城跡・史跡、テーマパーク・遊園地、温泉地を、レジャー関連地点種別とする。
【0035】
そして、次に、ステップ414に進んだ場合には、現在位置が基準地点から中距離の地域内に位置するかどうかを調べる。ここで、ステップ414では、基準地点と現在位置の距離が、あらかじめ定めた第3しきい値ThL(たとえば、200km)以下である場合に、現在位置が基準地点から中距離の地域内に位置すると判定する。または、ステップ414では、現在位置が基準地点と同じ都道府県内の位置である場合に、現在位置が基準地点から中距離の地域内に位置すると判定する。
【0036】
そして、現在位置が基準地点から中距離の地域内に位置する場合にはステップ418に進み、現在位置が基準地点から中距離の地域内に位置しない場合には、宿泊関連地点種別を表示対象地点種別に追加した上で(ステップ416)、ステップ418に進む。ここで、宿泊関連地点種別とは、宿泊に利用される地点の種別であり、本実施形態では、図2のランドマーク用図形テーブルで示される地点種別群に対して、旅館・宿泊施設を、宿泊関連地点種別とする。
【0037】
そして、以上のようにしてステップ418に進んだならば、地点レコードのうちの、地図表示範囲内の座標と、表示対象地点種別に設定されている地点種別が登録されている地点レコードのランドマーク図形310を描画する。地点レコードのランドマーク図形310の描画は、地点レコードの地点種別に対応して、ランドマーク用図形テーブルに登録されている図形データが表す図形を、地点レコードの座標に対応する地図画像301上の位置に描画することにより行う。
【0038】
以上、ランドマーク描画処理について説明した。
ここで、このようなランドマーク描画処理の処理例を示す。
図3aは、ユーザによって表示設定地点種別として設定された地点種別が無く、現在位置が基準地点から至近距離の地域内に位置する場合に表示される案内画像の例を示したものであり、図示するように、この場合には、案内画像はランドマーク図形310の表示を含まないものとなる。
【0039】
ここで、このように、現在位置が基準地点から至近距離の地域内に位置する場合に、ランドマーク図形310を表示しないのは、基準地点から至近距離の地域は、ユーザが熟知している所謂近所の地域であり、当該地域内にある地点のランドマーク図形310による案内は不要とであると考えられるためである。
【0040】
次に、図3bは、ユーザによって表示設定地点種別として設定された地点種別が無く、現在位置が基準地点から至近距離の地域外であって基準地点から近距離の地域内に位置する場合に表示される案内画像の例を示したものであり、図示するように、この場合には、案内画像は、生活関連地点種別の地点のランドマーク図形310の表示のみを含むものとなる。
【0041】
ここで、このように現在位置が基準地点から至近距離内に位置せずに、近距離の地域内に位置する場合に、生活関連地点種別の地点のランドマーク図形310の表示のみを表示するのは、基準地点から至近距離の地域外であって基準地点から近距離の地域は、ユーザにとって所謂近場の範囲であり、当該範囲内の地点のうちのユーザが興味を持つ地点は、ユーザの日常生活に利用する地点のみであると考えられるからである。
【0042】
次に、図3cは、ユーザによって表示設定地点種別として設定された地点種別が無く、現在位置が基準地点から至近/近距離の地域外であって基準地点から中距離の地域内に位置する場合に表示される案内画像の例を示したものであり、図示するように、この場合には、案内画像は、生活関連地点種別の地点のランドマーク図形310に加えて、レジャー関連地点種別の地点のランドマーク図形310の表示を含むものとなる。
【0043】
ここで、このように現在位置が基準地点から至近/近距離内に位置せずに、中距離の地域内に位置する場合に、生活関連地点種別の地点のランドマーク図形310に加えてレジャー関連地点種別の地点のランドマーク図形310を表示するのは、基準地点から至近/近距離の範囲外にあって基準地点から中距離の地域は、ユーザにとって、所謂遠出をした地域であり、レジャー関連地点種別の地点についてもユーザが興味を持つと考えられるからである。
【0044】
次に図3dは、ユーザによって表示設定地点種別として設定された地点種別が無く、現在位置が基準地点から至近/近/中距離の地域外である場合に表示される案内画像の例を示したものであり、図示するように、この場合には、案内画像は、生活関連地点種別の地点のランドマーク図形310と、レジャー観覧地点種別の地点のランドマーク図形310の表示に加え、宿泊関連地点種別の地点のランドマーク図形310の表示を含むものとなる。
【0045】
ここで、このように現在位置が基準地点から至近/近/中距離内に位置しない場合に、生活関連地点種別の地点のランドマーク図形310、レジャー関連地点種別の地点のランドマーク図形310に加えて、宿泊関連地点種別の地点のランドマーク図形310を表示するのは、基準地点から至近/近/中距離の範囲外の地域は、ユーザにとって、所謂お泊まりの遠出をした地域であり、宿泊関連地点種別の地点についてもユーザが興味を持つと考えられるからである。
【0046】
以上、本発明の実施形態について説明した。
以上のように、本実施形態によれば、ランドマーク図形310を表示する地点の地点種別を、現在位置とユーザの日常の行動範囲の中心となる地点である基準地点との距離に応じて、ユーザが興味を持つと推定される地点種別の地点のランドマークのみが表示されるように切り替える。よって、案内画像の表示が必要以上に煩雑となるのを抑制しながら、ユーザにとって有用な地点の情報をユーザに提供することができる。
【0047】
ところで、以上の実施形態では、現在位置と基準地点との距離に応じてランドマーク図形310を表示する地点種別を切り替えたが、これは地点と基準地点との距離に応じてランドマーク図形310を表示する地点種別を切り替えるようにしてもよい。
すなわち、地図表示範囲内の地点のうちの、基準地点から至近距離の地域内の地点については、表示設定地点種別の地点のランドマーク図形310のみを表示し、地図表示範囲内の地点のうちの、基準地点から近距離の地域内の地点については、表示設定地点種別の地点のランドマーク図形310と生活関連地点種別の地点のランドマーク図形310のみを表示し、地図表示範囲内の地点のうちの、基準地点から中距離の地域内の地点については、表示設定地点種別の地点のランドマーク図形310と生活関連地点種別の地点のランドマーク図形310とレジャー関連地点種別の地点のランドマーク図形310のみを表示し、地図表示範囲内の地点のうちの、基準地点から中距離の地域外の地点については、表示設定地点種別の地点のランドマーク図形310と生活関連地点種別の地点のランドマーク図形310とレジャー関連地点種別の地点のランドマーク図形310と宿泊関連地点種別のランドマーク図形310のみを表示するようにしてもよい。
【0048】
また、以上の実施形態では、基準地点と現在位置との距離に応じてランドマーク図形310を表示する地点の地点種別を切り替えたが、このように、基準地点と現在位置との距離に応じてユーザに提示する情報の種別を切り替える技術は、渋滞情報の提示にも適用することができる。
【0049】
すなわち、制御部16において、交通情報受信機7で受信した渋滞情報が表す渋滞区間のうち、表示渋滞区間として選択した渋滞区間を表す渋滞区間図形601を、図6aに示すように案内画像の地図画像301の上の渋滞区間に対応する区間に描画する。また、渋滞区間図形601を描画する表示渋滞区間を次のように選択する。
【0050】
すなわち、まず、推奨ルートが設定されている場合には、全ての渋滞区間を表示渋滞区間として選択する。
一方、推奨ルートが設定されていないときには、基準地点と現在位置との距離に応じて、表示渋滞区間を選択する。すなわち、現在位置が基準地点に対して所定レベル以上離れていない場合には、高速道路や一般道である道路上の渋滞区間のみを表示渋滞区間として、図6aに示すように、高速道路や一般道である道路上の渋滞区間を表す渋滞区間図形601のみを表示し、現在位置が基準地点に対して所定レベル以上離れている場合には、高速道路や一般道である道路上の渋滞区間を表す渋滞区間図形601に加えて細街路の渋滞区間をも表す渋滞区間図形601を図6bのように表示する。なお、渋滞区間が高速道路、一般道、細街路のいずれの道路上の渋滞区間であるかは、渋滞区間に対応するリンクのリンクデータが表す、当該リンクの路線種別より求めることができる。また、現在位置が基準地点に対して所定レベル以上離れているかどうかは、現在位置と基準地点の距離が所定のしきい値Th(たとえば、30km)超である場合には、現在位置が基準地点に対して所定レベル以上離れていると判定することにより行う。または、現在位置が位置する市町村が、基準地点が属する市町村と基準地点が属する市町村に隣接する市町村とのうちのいずれかでない場合に、現在位置が基準地点に対して所定レベル以上離れていると判定するようにする。
【0051】
ここで、現在位置が基準地点に対して所定レベル以上離れていない場合に高速道路や一般道である道路上の渋滞区間のみを表示渋滞区間として渋滞区間図形を表示するのは、基準地点に対して所定レベル以上離れていない地域については、当該地域の交通事情をユーザが熟知しており、高速道路や一般道などの主要道の渋滞状況さえ把握できれば、ユーザは、渋滞に対して適切な行動をとることができると考えられるからである。
【0052】
また、以上の基準地点と現在位置との距離に応じてユーザに提示する情報の種別を切り替える技術は、地域情報の提示にも適用することができる。
すなわち、制御部16は、無線通信装置8を介して所定の情報サーバにアクセスし、現在位置が属する地域の地域情報を受信し、受信した地域情報のうち、表示地域情報として選択した地域情報を、図6cに示すように表示画面上に設けた情報ウインドウ602中に表示する。
【0053】
ここで、制御部16は、表示地域情報を次のように選択する。
すなわち、現在位置が基準地点に対して所定レベル以上離れていない場合には、生活情報を表す地域情報のみを表示地域情報として選択し、図6cに示すように情報ウインドウ602に表示し、現在位置が基準地点に対して所定レベル以上離れている場合には、イベント情報を表す地域情報のみを表示地域情報として選択し、図6dに示すように情報ウインドウ602に表示する。ここで、受信した地域情報の生活情報やイベント情報といった情報の種別は、受信した地域情報に含めて情報サーバが送信する情報種別を表すデータに基づいて判定する。
【0054】
また、現在位置が基準地点に対して所定レベル以上離れているかどうかは、現在位置と基準地点の距離が所定のしきい値Th(たとえば、30km)超である場合には、現在位置が基準地点に対して所定レベル以上離れていると判定することにより行う。または、現在位置が位置する市町村が、基準地点が属する市町村と基準地点が属する市町村に隣接する市町村とのうちのいずれかでない場合に、現在位置が基準地点に対して所定レベル以上離れていると判定するようにする。
【符号の説明】
【0055】
1…ナビゲーション装置、2…操作部、3…表示装置、4…車両状態センサ、5…GPS受信機、7…交通情報受信機、8…無線通信装置、11…記憶装置、12…現在状態算出部、13…GUI制御部、14…ルート探索部、15…メモリ、16…制御部、17…案内画像生成部、301…地図画像、302…現在位置マーク、303…ルート図形、310…ランドマーク図形。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在位置を地図上に表した案内画像を表示するナビゲーション装置であって、
前記現在位置を算出する現在位置算出部と、
地点毎に対応して設けられた、対応する地点の種別を表す地点種別と対応する地点の位置を示す地点位置とが登録された地点情報を記憶した地点情報記憶部と、
前記地点情報記憶部に記憶されている地点情報であって、地点位置として前記地図が表示されている範囲に対応する地域内の位置が登録されている地点情報を表示範囲内地点情報として、当該表示範囲内地点情報のうちから選択した地点情報を表示対象地点情報に設定する表示対象地点情報選択部と、
前記表示対象地点情報選択部によって設定された各表示対象地点情報について、前記案内画像の前記地図上の、当該表示対象地点情報の地点位置が表す位置に相当する位置に、当該表示対象地点情報の地点種別が示す種別を表す地点マークを描画する地点マーク描画手段とを有し、
前記表示対象地点情報選択部は、前記現在位置算出部が算出した現在位置と、予め設定された基準地点との遠近のレベルに応じて異なるように定まる地点種別の群を表示対象種別群として算定し、前記表示範囲内地点情報のうちから、前記表示対象種別群に含まれる地点種別が登録されている地点情報を選択して前記表示対象地点情報に設定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1記載のナビゲーション装置であって、
前記基準地点は、予め設定された当該ナビゲーション装置のユーザの自宅地点であることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1記載のナビゲーション装置であって、
前記基準地点は、前記現在位置算出部が算出した現在位置の履歴より求まる、高頻度に現在位置が算出された地域内の地点であることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1記載のナビゲーション装置であって、
前記表示対象地点情報選択部は、前記現在位置と前記基準地点との遠近のレベルとして、少なくとも第1のレベルと他のレベルを用い、前記現在位置と前記基準地点とが同じ市町村内の位置である場合に前記遠近のレベルを第1のレベルとし、前記現在位置と前記基準地点とが同じ市町村内の位置でない場合に、前記遠近のレベルを前記他のレベルとすることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項4記載のナビゲーション装置であって、
前記他のレベルは第2のレベルと第3のレベルとを含み、
前記表示対象地点情報選択部は、前記現在位置と前記基準地点とが同じ市町村内の位置でなく、同じ都道府県内の位置である場合に前記遠近のレベルを前記第2のレベルとし、前記現在位置と前記基準地点とが同じ都道府県内の位置でない場合に、前記遠近のレベルを前記第3のレベルとすることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項1記載のナビゲーション装置であって、
前記表示対象地点情報選択部は、前記現在位置と前記基準地点との遠近のレベルとして、少なくとも第1のレベルと他のレベルを用い、前記現在位置と前記基準地点との間の距離が第1の所定距離以下である場合に前記遠近のレベルを第1のレベルとし、前記現在位置と前記基準地点との間の距離が第1の所定距離超である場合に前記遠近のレベルを前記他のレベルとすることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項6記載のナビゲーション装置であって、
前記他のレベルは第2のレベルと第3のレベルとを含み、
前記表示対象地点情報選択部は、前記現在位置と前記基準地点との間の距離が第1の所定距離超であり、前記第1の所定距離より大きくなるように定めた第2の所定距離以下である場合に、前記遠近のレベルを前記第2のレベルとし、前記現在位置と前記基準地点との間の距離が第2の所定距離超である場合に、前記遠近のレベルを前記第3のレベルとすることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
現在位置を地図上に表した案内画像を表示するナビゲーション装置であって、
前記現在位置を算出する現在位置算出部と、
地点毎に対応して設けられた、対応する地点の種別を表す地点種別と対応する地点の位置を示す地点位置とが登録された地点情報を記憶した地点情報記憶部と、
前記地点情報記憶部に記憶されている地点情報であって、地点位置として前記地図が表示されている範囲に対応する地域内の位置が登録されている地点情報を表示範囲内地点情報として、当該表示範囲内地点情報のうちから選択した地点情報を表示対象地点情報に設定する表示対象地点情報選択部と、
前記表示対象地点情報選択部によって設定された各表示対象地点情報について、前記案内画像の前記地図上の、当該表示対象地点情報の地点位置が表す位置に相当する位置に、当該表示対象地点情報の地点種別が示す種別を表す地点マークを描画する地点マーク描画手段とを有し、
前記表示対象地点情報選択部は、前記表示範囲内地点情報のうちから、当該表示範囲内地点情報の地点位置が表す位置に対して、当該位置と基準地点との遠近のレベルに応じて異なるように定まる地点種別群に含まれる地点種別が登録されている地点情報を選択して前記表示対象地点情報に設定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項9】
請求項8記載のナビゲーション装置であって、
前記基準地点は、予め設定された当該ナビゲーション装置のユーザの自宅地点であることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項10】
請求項8記載のナビゲーション装置であって、
前記基準地点は、前記現在位置算出部が算出した現在位置の履歴より求まる、高頻度に現在位置が算出された地域内の地点であることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項11】
現在位置を地図上に表した案内画像を表示するナビゲーション装置であって、
前記現在位置を算出する現在位置算出部と、
渋滞が発生している道路区間である渋滞区間を表す渋滞情報を受信する交通情報受信機と、
前記交通情報受信機が受信した渋滞情報のうちの、前記地図が表示されている範囲内の渋滞区間を表す渋滞情報を表示範囲内渋滞情報として、当該表示範囲内渋滞情報のうちから選択した渋滞情報を表示対象渋滞情報に設定する表示対象渋滞情報選択部と、
前記表示対象渋滞情報選択部によって設定された各表示対象渋滞情報について、前記案内画像の前記地図上の、当該表示対象渋滞情報が表す渋滞区間に相当する位置に、渋滞区間を表す図形を描画する渋滞区間図形描画手段とを有し、
前記表示対象渋滞情報選択部は、前記現在位置算出部が算出した現在位置と、予め設定された基準地点との遠近のレベルに応じて異なるように定まる道路種別の群を表示対象種別群として算定し、前記表示範囲内渋滞情報のうちから、前記表示対象種別群に含まれる道路種別の道路上の渋滞区間を表す渋滞情報を選択して前記表示対象渋滞情報に設定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項12】
請求項11記載のナビゲーション装置であって、
前記基準地点は、予め設定された当該ナビゲーション装置のユーザの自宅地点であることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項13】
請求項11記載のナビゲーション装置であって、
前記基準地点は、前記現在位置算出部が算出した現在位置の履歴より求まる、高頻度に現在位置が算出された地域内の地点であることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項14】
現在位置を地図上に表した案内画像を表示するナビゲーション装置であって、
前記現在位置を算出する現在位置算出部と、
前記現在位置周辺の地域の地域情報を受信する地域情報受信機と、
前記地域情報受信機が受信した地域情報のうちから選択した地域情報を表示対象地域情報に設定する表示対象地域情報選択部と、
前記表示対象地域情報選択部によって設定された表示対象地域情報を表示する地域情報表示手段と、
前記表示対象地域情報選択部は、前記現在位置算出部が算出した現在位置と、予め設定された基準地点との遠近のレベルに応じて異なるように定まる情報種別の群を表示対象種別群として算定し、前記地域情報受信機が受信した地域情報のうちから、前記表示対象種別群に含まれる情報種別の情報を表す地域情報を選択して前記表示対象地域情報に設定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項15】
請求項14記載のナビゲーション装置であって、
前記基準地点は、予め設定された当該ナビゲーション装置のユーザの自宅地点であることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項16】
請求項14記載のナビゲーション装置であって、
前記基準地点は、前記現在位置算出部が算出した現在位置の履歴より求まる、高頻度に現在位置が算出された地域内の地点であることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項17】
自動車に搭載されたコンピュータによって読みとられ実行されるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、現在位置を地図上に表した案内画像を表示するナビゲーション装置として機能させ、
前記ナビゲーション装置は、
前記現在位置を算出する現在位置算出部と、
地点毎に対応して設けられた、対応する地点の種別を表す地点種別と対応する地点の位置を示す地点位置とが登録された地点情報を記憶した地点情報記憶部と、
前記地点情報記憶部に記憶されている地点情報であって、地点位置として前記地図が表示されている範囲に対応する地域内の位置が登録されている地点情報を表示範囲内地点情報として、当該表示範囲内地点情報のうちから選択した地点情報を表示対象地点情報に設定する表示対象地点情報選択部と、
前記表示対象地点情報選択部によって設定された各表示対象地点情報について、前記案内画像の前記地図上の、当該表示対象地点情報の地点位置が表す位置に相当する位置に、当該表示対象地点情報の地点種別が示す種別を表す地点マークを描画する地点マーク描画手段とを有し、
前記表示対象地点情報選択部は、前記現在位置算出部が算出した現在位置と、予め設定された基準地点との遠近のレベルに応じて異なるように定まる地点種別の群を表示対象種別群として算定し、前記表示範囲内地点情報のうちから、前記表示対象種別群に含まれる地点種別が登録されている地点情報を選択して前記表示対象地点情報に設定することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項18】
自動車に搭載されたコンピュータによって読みとられ実行されるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、現在位置を地図上に表した案内画像を表示するナビゲーション装置として機能させ、
前記ナビゲーション装置は、
前記現在位置を算出する現在位置算出部と、
地点毎に対応して設けられた、対応する地点の種別を表す地点種別と対応する地点の位置を示す地点位置とが登録された地点情報を記憶した地点情報記憶部と、
前記地点情報記憶部に記憶されている地点情報であって、地点位置として前記地図が表示されている範囲に対応する地域内の位置が登録されている地点情報を表示範囲内地点情報として、当該表示範囲内地点情報のうちから選択した地点情報を表示対象地点情報に設定する表示対象地点情報選択部と、
前記表示対象地点情報選択部によって設定された各表示対象地点情報について、前記案内画像の前記地図上の、当該表示対象地点情報の地点位置が表す位置に相当する位置に、当該表示対象地点情報の地点種別が示す種別を表す地点マークを描画する地点マーク描画手段とを有し、
前記表示対象地点情報選択部は、前記表示範囲内地点情報のうちから、当該表示範囲内地点情報の地点位置が表す位置に対して、当該位置と基準地点との遠近のレベルに応じて異なるように定まる地点種別群に含まれる地点種別が登録されている地点情報を選択して前記表示対象地点情報に設定することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項19】
自動車に搭載されたコンピュータによって読みとられ実行されるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、現在位置を地図上に表した案内画像を表示するナビゲーション装置として機能させ、
前記ナビゲーション装置は、
前記現在位置を算出する現在位置算出部と、
渋滞が発生している道路区間である渋滞区間を表す渋滞情報を受信する交通情報受信機によって受信した渋滞情報のうちの、前記地図が表示されている範囲内の渋滞区間を表す渋滞情報を表示範囲内渋滞情報として、当該表示範囲内渋滞情報のうちから選択した渋滞情報を表示対象渋滞情報に設定する表示対象渋滞情報選択部と、
前記表示対象渋滞情報選択部によって設定された各表示対象渋滞情報について、前記案内画像の前記地図上の、当該表示対象渋滞情報が表す渋滞区間に相当する位置に、渋滞区間を表す図形を描画する渋滞区間図形描画手段とを有し、
前記表示対象渋滞情報選択部は、前記現在位置算出部が算出した現在位置と、予め設定された基準地点との遠近のレベルに応じて異なるように定まる道路種別の群を表示対象種別群として算定し、前記表示範囲内渋滞情報のうちから、前記表示対象種別群に含まれる道路種別の道路上の渋滞区間を表す渋滞情報を選択して前記表示対象渋滞情報に設定することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項20】
自動車に搭載されたコンピュータによって読みとられ実行されるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、現在位置を地図上に表した案内画像を表示するナビゲーション装置として機能させ、
前記ナビゲーション装置は、
前記現在位置を算出する現在位置算出部と、
前記現在位置周辺の地域の地域情報を受信する地域情報受信機とによって受信した地域情報のうちから選択した地域情報を表示対象地域情報に設定する表示対象地域情報選択部と、
前記表示対象地域情報選択部によって設定された表示対象地域情報を表示する地域情報表示手段と、
前記表示対象地域情報選択部は、前記現在位置算出部が算出した現在位置と、予め設定された基準地点との遠近のレベルに応じて異なるように定まる情報種別の群を表示対象種別群として算定し、前記地域情報受信機が受信した地域情報のうちから、前記表示対象種別群に含まれる情報種別の情報を表す地域情報を選択して前記表示対象地域情報に設定することを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2010−243186(P2010−243186A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−88955(P2009−88955)
【出願日】平成21年4月1日(2009.4.1)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】