説明

ネットワーク複合機

【課題】 ネットワーク複合機において、取得したデータの取り扱いを利便性よくする。
【解決手段】 ネットワーク複合機100は、データを当該データの受取人のユーザの指定とともに取得するデータ取得部102と、データ取得部102が取得したデータを記憶可能な装置内データ記憶部110と、ユーザ毎に、当該ユーザが受取人として指定されたデータを装置内データ記憶部110に保存するか、またはネットワーク130を介して接続された装置外の所定の記憶領域に保存するかを設定したユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部108と、データ取得部102が取得したデータを、受取人として指定されたユーザに関するユーザ情報に基づき、装置内データ記憶部110または装置外の所定の記憶領域に保存するデータ保存処理部104と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ネットワーク複合機に関し、とくに、記憶領域を有する他の端末にネットワークを介して接続され、当該他の端末の記憶領域にデータを保存可能なネットワーク複合機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ISDN(Integrated Services Digital Network)、ADSL(Asymmetry Digital Subscriber Line)、FTTH(Fiber to the home)等のインフラストラクチャーが整備され、低価格でインターネット等のネットワークに常時接続できるようになった。これにより、電子メールを利用してファクシミリデータを送受信可能なネットワークファクシミリが、今後、一層普及することが予想される。
【0003】
このようなネットワークファクシミリは、従来のG3やG4等を利用したファクシミリ通信機能に加えて、ファクシミリデータをたとえばSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)やPOP(Post Office Protocol)に基づいて通信される電子メールに添付して送受信する機能を備える。
【0004】
また、このようなネットワークファクシミリとしては、ファクシミリ機能のほかにプリンタ機能、コピー機能、スキャン機能等を備えたネットワーク複合機も用いられるようになっている。ネットワーク複合機には、ファクシミリデータの他にスキャンデータ等も取り込まれる。
【0005】
このように、ネットワーク複合機は、種々のデータを取得するようになっている。たとえば、ネットワーク複合機は、取り込んだデータをプリンタで印刷することもあれば、データを印刷することなく、ネットワーク複合機内に保存しておいたり、ネットワーク複合機にネットワークを介して接続されたクライアント端末に転送したりすることもある。
【0006】
特許文献1には、ファクシミリ装置と、クライアント装置と、記憶装置を備えたファイルサーバ装置とを備えたファクシミリシステムが開示されている。このシステムにおいて、ファクシミリ装置は、画像データを受信すると、ファイルサーバ装置の記憶装置に画像データを転送して格納するとともに、複数のクライアント装置に受信通知信号を送信する。クライアント装置はこれに応答して、ファイルサーバ装置の記憶装置から対応する画像データを読み出して受信する。
【特許文献1】特開2001−320541号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、取り込んだデータを制限なくネットワーク複合機内に保存したままにしておくと、ネットワーク複合機の記憶容量が足りなくなり、新たなデータを保存することができなくなってしまう。また、ネットワーク複合機のユーザの誰もがクライアント端末に勝手にデータを転送できるようにしてしまうと、重要なデータが個人の端末に取り込まれてしまい、誰にも気づかれずに見過ごされてしまうというおそれがある。
【0008】
本発明はこうした点に鑑みてなされたもので、その目的は、ネットワーク複合機において、取得したデータの取り扱いを利便性よくする技術の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、ネットワークに接続されたネットワーク複合機であって、データを当該データの受取人のユーザの指定とともに取得する取得手段と、取得手段が取得したデータを記憶可能なデータ記憶手段と、ユーザ毎に、当該ユーザが受取人として指定されたデータをデータ記憶手段に保存するか、またはネットワークを介して接続された装置外の所定の記憶領域に保存するかを設定したユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、取得手段が取得したデータを、受取人として指定されたユーザに関するユーザ情報に基づき、データ記憶手段または装置外の所定の記憶領域に保存する保存処理手段と、を含むことを特徴とするネットワーク複合機が提供される。
【0010】
このようにすれば、ユーザ毎にそのユーザ宛のデータの取り扱いを設定することができるので、たとえば受け取るデータ量が定常的に多いユーザや、長期間不在となるユーザについて選択的にデータを装置外の所定の記憶領域に保存するように設定することができる。これにより、ネットワーク複合機において取得したデータの取り扱いを利便性よくすることができ、ネットワーク複合機内のデータ記憶手段の容量が足りなくなるのを防ぐことができる。
【0011】
本発明のネットワーク複合機において、ユーザ情報記憶手段は、ユーザ毎に、データ記憶手段に保存するデータの種類と、装置外の所定の記憶領域に保存するデータの種類とを記憶することができ、保存処理手段は、取得手段が取得したデータを、当該データの種類に応じて、ユーザ情報に基づき、データ記憶手段または装置外の所定の記憶領域に保存することができる。
【0012】
このようにすれば、たとえば画像データのようにデータ容量の大きいデータを選択的に装置外の所定の記憶領域に保存するように設定することができる。これにより、たとえばネットワーク複合機が受信したファクシミリデータのうち、画像データのみを装置外の所定の記憶領域に保存するように設定し、それ以外のテキストデータをネットワーク複合機内のデータ記憶手段に保存するように設定することができる。このようにすれば、ネットワーク複合機内のデータ記憶手段の容量が足りなくなるのを防ぐことができるとともに、データの一部がネットワーク複合機内に保存されるので、重要なデータを見過ごすようなこともなくなる。
【0013】
本発明のネットワーク複合機において、保存処理手段は、装置外の所定の記憶領域にデータを保存する際に、当該データを当該装置外の所定の記憶領域に保存したことを示すインデックスをデータ記憶手段に保存することができる。
【0014】
ここで、ネットワーク複合機は、インデックスを作成する手段をさらに含むことができる。また、たとえばファクシミリデータのヘッダ等に書き込まれたデータをインデックスとして用いることもできる。
【0015】
このようにすれば、ネットワーク複合機において、装置外の所定の記憶領域に保存されたデータを把握することができるので、管理が容易になり、重要なデータを見過ごすようなことを防ぐことができる。
【0016】
本発明のネットワーク複合機は、ユーザ情報の設定を受け付ける設定受付手段をさらに含むことができ、設定受付手段は、いずれかのユーザについて、データを装置外の所定の記憶領域に保存する設定の要求があった場合に、当該ユーザが装置外の所定の記憶領域にデータを保存することが許可されているか否かを判断して、許可されている場合にのみ、当該設定を受け付けることができる。
【0017】
ここで、ネットワーク複合機は、ユーザの権限を記憶した記憶手段をさらに含むことができる。この場合、設定受付手段は、いずれかのユーザについて、データを装置外の所定の記憶領域に保存する設定の要求があった場合に、ユーザの権限を記憶した記憶手段を参照して、そのユーザが装置外の所定の記憶領域にデータを保存することが許可されているか否かを判断することができる。また、他の例として、装置外の所定の記憶領域にデータを保存することが許可されているユーザにはパスワードを付与しておき、設定受付手段は、いずれかのユーザについて、データを装置外の所定の記憶領域に保存する設定の要求があった場合に、ユーザにパスワードの入力を求め、正しいパスワードが入力された場合に、そのユーザが装置外の所定の記憶領域にデータを保存することが許可されていると判断することができる。
【0018】
以上のようにすれば、装置外の所定の記憶領域にデータを保存することができるユーザを選択することができるので、権限のないユーザが勝手に自分の端末にデータを転送保存するようなことを防ぐことができる。これにより、重要なデータが見過ごされてしまうおそれを低減することができるとともに、ネットワーク複合機のセキュリティを高めることもできる。
【0019】
本発明のネットワーク複合機は、データ記憶手段または装置外の所定の記憶領域に保存されたデータにアクセスするアクセス手段をさらに含むことができ、記憶手段は、装置外の所定の記憶領域に保存されたデータにアクセスするためのパスワードをユーザ毎に記憶することができ、アクセス手段は、装置外の所定の記憶領域に保存されたデータへのアクセス要求があった場合に、パスワードの入力を受け付け、記憶手段を参照して、パスワードが一致した場合にのみ、当該データへのアクセスを許可することができる。
【0020】
このようにすれば、個人用のデータや重要なデータが権限のない他のユーザに見られることなく、ネットワーク複合機のセキュリティを高めることができる。
【0021】
本発明のネットワーク複合機において、データ記憶手段は、ユーザ毎に設定された複数の領域を含むことができ、保存処理手段は、取得手段が取得したデータをデータ記憶手段に保存する場合、当該データを、各ユーザに設定された領域に保存することができる。
【0022】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、ネットワークに接続されたネットワーク複合機において、取得したデータの取り扱いを利便性よくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本実施の形態におけるネットワーク複合機は、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能等を統合した構成を有する。
【0025】
図1は、本実施の形態におけるネットワーク複合機100の構成を示すブロック図である。
ネットワーク複合機100は、データ取得部102、データ保存処理部104、設定受付部106、ユーザ情報記憶部108、装置内データ記憶部110、およびアクセス制御部112を含む。また、ネットワーク複合機100は、ネットワーク130を介してユーザ端末140や他のネットワーク複合機150と接続されている。
【0026】
ネットワーク複合機100は、たとえばインターネットを介して他のネットワーク複合機150やEメール端末(不図示)と接続されてもよい。また、ネットワーク複合機100は、PSNT(公衆交換電話網)を介して他のネットワーク複合機150と接続されてもよい。また、ネットワーク複合機100は、イントラネットやLAN等を介してユーザ端末140と接続されてもよい。ネットワーク130は、これらのネットワークを模式的に一つのネットワークとして示したものである。
【0027】
なお、図1において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、たとえば、ネットワーク複合機の構成である原稿読み取り部等は図示していない。
【0028】
また、ネットワーク複合機100の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インターフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。以下説明する各図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
【0029】
設定受付部106は、ネットワーク複合機100を利用するユーザの登録を受け付ける。また、設定受付部106は、ユーザ毎に、当該ユーザが受取人として指定されたデータを装置内データ記憶部110に保存するか、またはネットワーク130を介して接続されたユーザ端末140等の装置外の所定の記憶領域に保存するかの設定を受け付ける。ユーザの登録および設定は、各ユーザが自分で行うこともでき、管理者が行うこともできる。設定受付部106が受け付けたユーザ情報は、ユーザ情報記憶部108に記憶される。
【0030】
図2は、設定受付部106がユーザ情報の設定を受け付ける際に表示される設定画面の例を示す図である。設定画面は、ユーザ名欄とデータ記憶領域欄を含む。データ記憶領域欄には、装置内に保存するデータの種類を選択する欄と、装置外部に保存するデータの種類を選択する欄が含まれる。装置外部に保存するデータの種類を選択する欄には、データが保存される記憶領域へのパスを入力する欄と、アクセスパスワードを入力する欄が含まれる。
【0031】
図3は、ユーザ情報記憶部108の内部構造の一例を示す図である。
ユーザ情報記憶部108は、たとえば、ユーザ名欄、データ記憶領域欄、アクセスパスワード欄、および保存データ欄を有する。ユーザ名欄にはユーザの名前やID等が記憶される。データ記憶領域欄には、各ユーザが受取人として指定されたデータを保存する記憶領域が記憶される。ここで、ユーザによっては、データの種類に応じて、一部のデータを装置内データ記憶部110に保存し、他のデータを装置外の所定の記憶領域に保存するように設定することができる。アクセスパスワード欄には、装置外の所定の記憶領域に保存されたデータにアクセスするために必要なアクセスパスワードが記憶される。保存データ欄には、各記憶領域に保存するデータの種類が記憶される。
【0032】
たとえば、「ユーザA」が受取人として指定されたデータは、すべて装置内データ記憶部110に保存されるようになっている。また、「ユーザB」が受取人として指定されたデータは、すべて装置外の「pc1/user−B/home」に保存されるようになっている。また、「ユーザC」が受取人として指定されたデータのうち、画像データは装置外の「pc1/user−C/home」に保存され、イベントデータは装置内データ記憶部110に保存されるようになっている。ここで、イベントデータとは、画像データに関するインデックス、受信管理記録、更新履歴等のテキストデータのことである。
【0033】
また、「ユーザB」および「ユーザC」が受取人として指定されたデータで、装置外に保存されるようになっているデータには、それらのデータにアクセスするために必要なアクセスパスワード「123456」および「789456」がそれぞれ設定されている。
【0034】
図1に戻り、データ取得部102は、ネットワーク130を介して他のネットワーク複合機150やEメール端末(不図示)からデータを受信する。また、データ取得部102は、ユーザの指示により、図示しない原稿読み取り部から読み取った原稿を取得することもできる。データ取得部102は、データを、当該データの受取人のユーザの指定とともに取得する。たとえば、他のネットワーク複合機150やEメール端末から電子メールに添付されたファクシミリデータを受信する場合は、データ取得部102は、電子メールの宛先アドレスに基づき、受取人のユーザを把握することができる。また、PSTNを介して他のネットワーク複合機150からファクシミリデータを受信する場合、送信元のファクシミリ番号に応じて、受取人のユーザを把握することができる。ここで図示していないが、ネットワーク複合機100は、ファクシミリデータの送信元のファクシミリ番号と、受取人のユーザとを対応づけたテーブルを含むことができる。データ取得部102は、当該テーブルを参照して、受取人のユーザを把握する。
【0035】
また、ユーザの指示により、図示しない原稿読み取り部から読み取った原稿を取得する場合、データ取得部102は、ユーザから受取人のユーザの指定を受け付けることができる。
【0036】
データ保存処理部104は、ユーザ情報記憶部108を参照して、受取人として指定されたユーザに関するユーザ情報に基づき、データ取得部102が取得したデータを装置内データ記憶部110または装置外の所定の記憶領域に保存する。データ保存処理部104は、データ取得部102が取得したデータを装置外の所定の記憶領域に保存する場合、そのデータの保存先へのパスおよびそのデータの概要を示すインデックスを生成し、そのインデックスを装置内データ記憶部110に保存する。装置内データ記憶部110には、インデックスを記憶する領域、および設定受付部106が登録を受け付けたユーザ毎に設定された複数の領域が設けられる。データ保存処理部104は、データ取得部102が取得したデータを装置内データ記憶部110に記憶する場合、受取人として指定されたユーザ用に設定された領域にそのデータを保存する。
【0037】
アクセス制御部112は、ユーザから装置内データ記憶部110に保存されたデータや装置外部の所定の記憶領域に保存されたデータへのアクセス要求があった場合に、これらのデータにアクセスする処理を行う。アクセス制御部112は、いずれかのユーザから装置外部の所定の記憶領域に保存されたデータへのアクセス要求があった場合、ユーザにそのデータへのアクセスパスワードの入力を促す。ユーザがアクセスパスワードを入力すると、ユーザ情報記憶部108を参照して、アクセスパスワードが一致した場合にのみ、そのデータへのアクセスを許可する。 なお、装置外部の所定の記憶領域に保存されたデータであっても、アクセスパスワードの設定がされていない場合、アクセス制御部112は、アクセスパスワードの入力を受け付けることなく、データへアクセスする処理を行う。
【0038】
図4は、装置内データ記憶部110のインデックスを記憶する領域のデータの一例を示す図である。ここでは、データ取得部102が取得したデータが、取得日時、受取人、そのデータが記憶されている記憶領域に対応づけて記憶されている。
【0039】
たとえば、No.1のデータは、7月1日の10:50に取得されたファクシミリデータで、受取人はユーザAで、装置内データ記憶部110のユーザA用の領域に保存されている。ここで、たとえばこのようなインデックスのデータ欄の「ファクシミリデータ」をクリックすると、ファクシミリデータにアクセスできるようになっている。
【0040】
また、たとえば、No.2およびNo.3のデータは、7月1日の11:20に取得された画像データおよびイベントデータで、受取人はユーザCである。画像データは、「pc1/user−C/home」に保存されており、イベントデータは装置内データ記憶部110内のユーザC用の領域に保存されている。ここで、たとえば閲覧者が、このようなインデックスのデータ欄の「インデックスデータ」をクリックすると、インデックスデータにアクセスできるようになっている。また、閲覧者が、データ欄の「画像データ」をクリックすると、「pc1/user−C/home」にアクセスするためのアクセスパスワードの入力を促す画面が表示され、閲覧者がアクセスパスワードを入力すると、画像データにアクセスすることができる。
【0041】
図4に示したインデックスは、ネットワーク複合機100の図示しない表示部で見ることもでき、またネットワーク130を介してネットワーク複合機100に接続されたユーザ端末140等から見ることもできる。このようにすれば、ユーザはデータがどこに保存されていても、インデックスをもとに、所望のデータにアクセスすることができる。
【0042】
以上のように、本実施の形態におけるネットワーク複合機100によれば、ユーザ毎にそのユーザ宛のデータの取り扱いを設定できるので、ネットワーク複合機において取得したデータの取り扱いを各ユーザに対して利便性よくすることができる。
【0043】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0044】
以上の実施の形態においては、装置外部の所定の記憶領域に保存されたデータにアクセスするためにアクセスパスワードによる認証が必要な例を示したが、装置内データ記憶部110に保存されたデータについても同様に、アクセスするためにアクセスパスワードによる認証を行うようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施の形態におけるネットワーク複合機の構成を示すブロック図である。
【図2】設定受付部がユーザ情報の設定を受け付ける際に表示される設定画面の例を示す図である。
【図3】ユーザ情報記憶部の内部構造の一例を示す図である。
【図4】装置内データ記憶部に記憶されたデータの一部を示す図である。
【符号の説明】
【0046】
100 ネットワーク複合機
102 データ取得部
104 データ保存処理部
106 設定受付部
108 ユーザ情報記憶部
110 装置内データ記憶部
112 アクセス制御部
130 ネットワーク
140 ユーザ端末
150 ネットワーク複合機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続されたネットワーク複合機であって、
データを当該データの受取人のユーザの指定とともに取得する取得手段と、
前記取得手段が取得したデータを記憶可能なデータ記憶手段と、
ユーザ毎に、当該ユーザが受取人として指定されたデータを前記データ記憶手段に保存するか、または前記ネットワークを介して接続された装置外の所定の記憶領域に保存するかを設定したユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、
前記取得手段が取得したデータを、受取人として指定されたユーザに関する前記ユーザ情報に基づき、前記データ記憶手段または前記装置外の所定の記憶領域に保存する保存処理手段と、
を含むことを特徴とするネットワーク複合機。
【請求項2】
請求項1に記載のネットワーク複合機において、
前記ユーザ情報記憶手段は、前記ユーザ毎に、前記データ記憶手段に保存するデータの種類と、前記装置外の所定の記憶領域に保存するデータの種類とを記憶し、
前記保存処理手段は、前記取得手段が取得したデータを、当該データの種類に応じて、前記ユーザ情報に基づき、前記データ記憶手段または前記装置外の所定の記憶領域に保存することを特徴とするネットワーク複合機。
【請求項3】
請求項1または2に記載のネットワーク複合機において、
前記保存処理手段は、前記装置外の所定の記憶領域にデータを保存する際に、当該データを当該装置外の所定の記憶領域に保存したことを示すインデックスを前記データ記憶手段に保存することを特徴とするネットワーク複合機。
【請求項4】
請求項1乃至3いずれかに記載のネットワーク複合機において、
前記ユーザ情報の設定を受け付ける設定受付手段をさらに含み、
前記設定受付手段は、いずれかのユーザについて、前記データを装置外の所定の記憶領域に保存する設定の要求があった場合に、当該ユーザが前記装置外の所定の記憶領域にデータを保存することが許可されているか否かを判断して、許可されている場合にのみ、当該設定を受け付けることを特徴とするネットワーク複合機。
【請求項5】
請求項1乃至4いずれかに記載のネットワーク複合機において、
前記データ記憶手段または前記装置外の所定の記憶領域に保存されたデータにアクセスするアクセス手段をさらに含み、
前記記憶手段は、前記装置外の所定の記憶領域に保存されたデータにアクセスするためのパスワードをユーザ毎に記憶し、
前記アクセス手段は、前記装置外の所定の記憶領域に保存されたデータへのアクセス要求があった場合に、パスワードの入力を受け付け、前記記憶手段を参照して、パスワードが一致した場合にのみ、当該データへのアクセスを許可することを特徴とするネットワーク複合機。
【請求項6】
請求項1乃至5いずれかに記載のネットワーク複合機において、
前記データ記憶手段は、ユーザ毎に設定された複数の領域を含み、
前記保存処理手段は、前記取得手段が取得したデータを前記データ記憶手段に保存する場合、当該データを、各ユーザに設定された領域に保存することを特徴とするネットワーク複合機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−25166(P2006−25166A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−201344(P2004−201344)
【出願日】平成16年7月8日(2004.7.8)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】