説明

ハイブリッド作業機械

【課題】作業時と待機時とに応じた適切なバッテリ充電制御を行う。
【解決手段】バッテリ7の充電状態であるバッテリSOCを検出するバッテリ監視手段9と、バッテリSOCに応じてバッテリ7の充電パワーを制御するコントローラ8と、油圧アクチュエータを作動させる作業時と油圧アクチュエータを作動させない待機時とを判別するための情報としての作業状態を検出する作業状態検出手段10とを備え、コントローラ8により、待機時には作業時よりも充電パワーに制限を加えるように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエンジン動力とバッテリ電力を併用するハイブリッド作業機械に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ハイブリッドショベルのようなハイブリッド式の作業機械では、特許文献1に示されているように、エンジンに、油圧ポンプと発電電動機とを接続し、油圧ポンプによって油圧アクチュエータを駆動するとともに、発電電動機の発電機作用によってバッテリに充電し、適時、このバッテリ電力により発電電動機に電動機作用を行わせてエンジンをアシストするように構成される。
【0003】
そして、バッテリの充電に関して、バッテリの充電状態(充電量)であるバッテリSOC(State Of Charge)を検出し、検出されるバッテリSOCに応じて、SOCの目標値に向けて充電パワーを制御する構成がとられる。
【0004】
この場合、バッテリの充電能力はバッテリ温度にも依存するため、バッテリSOC/充電パワーの特性はこのバッテリ温度によっても変化する
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−237178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来、このようなバッテリ充電制御を行うハイブリッド作業機械においては、放電によってバッテリSOCが激しく低下する作業時を基準として、SOCを早く目標値に回復・安定させたいとの観点から、そのときのバッテリ温度とSOCで決まるバッテリ能力をフルに使って急速充電する構成がとられている。
【0007】
ところが、この結果、放電しない待機時に、急速充電が連続して行われることでバッテリの負担が大きくなり、バッテリにダメージを与えて寿命を低下させるという弊害が生じていた。
【0008】
そこで本発明は、作業時と待機時とに応じた適切なバッテリ充電制御を行うことができるハイブリッド作業機械を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、油圧アクチュエータの油圧源となる油圧ポンプと発電電動機とが動力源としてのエンジンに接続され、上記発電電動機の発電機作用によってバッテリが充電されるとともに、このバッテリの電力により上記発電電動機が電動機として駆動されてエンジンをアシストするように構成されたハイブリッド作業機械において、上記バッテリの充電状態であるバッテリSOCを検出するバッテリ監視手段と、このバッテリ監視手段によって検出されるバッテリSOCに応じて上記バッテリの充電パワーを制御する制御手段と、上記油圧アクチュエータを作動させる作業時と油圧アクチュエータを作動させない待機時とを判別するための情報としての作業状態を検出する作業状態検出手段とを備え、上記制御手段は、待機時には作業時よりも上記充電パワーに制限を加えるように構成されたものである。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の構成において、上記制御手段は、作業時には、バッテリSOCと充電パワーとの関係として予め設定さたれ作業時充電マップに基づいて、待機時には作業時よりも充電パワーに制限を加えるように上記作業時充電マップと異なるバッテリSOC/充電パワーの特性をもって予め設定された待機時充電マップに基づいて、それぞれバッテリ充電パワーを決定するように構成されたものである。
【0011】
請求項3の発明は、請求項2の構成において、上記待機時充電マップは、作業時充電マップとの対比において、充電パワーの上限値が低く設定されたものである。
【0012】
請求項4の発明は、請求項2または3の構成において、上記監視手段はバッテリ温度を検出し、上記制御手段は、作業時充電マップとしてバッテリ温度に応じた複数通りのマップ、待機時充電マップとしてバッテリ温度と無関係な一種類のマップをそれぞれ予め設定・記憶し、待機時に、そのときのバッテリ温度に応じた作業時充電マップに基づく充電パワーと、上記待機時充電マップに基づく充電パワーのうち低位の値を充電パワーとして決定するように構成されたものである。
【0013】
請求項5の発明は、請求項2〜4のいずれかの構成において、上記制御手段は、作業時充電マップと待機時充電マップの切換時に、充電パワーの変化量を、マップによって決まる値よりも低く設定するレートリミッタ処理を加えるように構成されたものである。
【0014】
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかの構成において、上記作業状態検出手段は、上記油圧アクチュエータを操作する操作手段の操作の有無を作業状態として検出するように構成されたものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によると、ハイブリッド作業機械において、作業状態検出手段によって作業時と待機時の別(請求項6では操作手段の操作の有無)を検出し、待機時には作業時よりも充電パワーに制限を加えるため、放電を繰り返す作業時にはバッテリ能力をフルに使った急速充電によってバッテリSOCを速やかに回復させることができる一方、放電しない待機時には連続急速充電によってバッテリがダメージを受けることを回避することができる。
【0016】
すなわち、作業時と待機時とに応じた適切なバッテリ充電を行い、バッテリSOCを最適に保ちながらバッテリ寿命を向上させることができる。
【0017】
ここで、請求項2〜5の発明によると、予め設定されたバッテリSOC/充電パワーのマップに基づいて、そのときのバッテリSOCに応じた充電パワー制御が行われ、請求項3の発明では作業時には充電パワーの上限値を待機時のそれよりも低く設定することによって、充電パワーが制限される。
【0018】
ところで、低温下ではバッテリ能力が低下するため、本来は、バッテリ保護の観点で、作業時及び待機時両充電マップとしてそれぞれバッテリ温度に応じた複数通りのものを用意するのが望ましいが、こうすると制御が複雑化する問題がある。
【0019】
そこで請求項4の発明においては、待機時充電マップについてはバッテリ温度と無関係に一種類のものだけを設定し、待機時に、そのときのバッテリ温度に応じた作業時充電マップに基づく充電パワーと、待機時充電マップに基づく充電パワーの低位選択値を充電パワーとして設定するようにした。
【0020】
これにより、制御を簡略化しながら、低温下での待機時充電パワーを落としてバッテリを保護することができる。
【0021】
一方、請求項5の発明によると、作業時と待機時の充電パワーの切換時に、レートリミット処理によって充電パワーの変化量を低く抑えるため、充電パワーの変化を滑らかにすることによってバッテリを保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施形態を示すシステム構成図である。
【図2】図1のコントローラにおける充電制御部に設定・記憶された作業時充電マップを示す図である。
【図3】同、待機時充電マップを示す図である。
【図4】実施形態の作用を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は実施形態のシステム構成を示す。
【0024】
図示のようにエンジン1にパワーデバイダ2を介して油圧ポンプ3と、発電機作用と電動機作用を行う発電電動機4とがパラレルに接続され、これらがエンジン1によって駆動される。
【0025】
油圧ポンプ3には、制御弁(アクチュエータごとに設けられているが、ここでは複数の制御弁の集合体として示す)5を介して図示しない油圧アクチュエータ(たとえばショベルでいうとブーム、アーム、バケット各シリンダや走行用油圧モータ等)が接続され、油圧ポンプ3から供給される圧油によってこれら油圧アクチュエータが駆動される。なお、図1では油圧ポンプ3が一台のみ接続された場合を示しているが、複数台が直列または並列に接続される場合もある。
【0026】
一方、発電電動機4には、インバータ6を介してニッケル水素電池やリチウムイオン電池等のバッテリ7が接続されている。
【0027】
このバッテリ7のSOCと温度はバッテリ監視手段9によって検出され、この検出されたバッテリSOCと温度が制御手段としてのコントローラ8に送られる。
【0028】
また、油圧アクチュエータを作動させる作業時と油圧アクチュエータを作動させない待機時とを判別するための情報となる作業状態を検出する作業状態検出手段10が設けられている。
【0029】
この作業状態検出手段10は、実施形態では、制御弁5を操作する操作手段(たとえばリモコン弁)の操作の有無を検出し、検出された操作信号(レバー操作されることからレバー信号という)がコントローラ8に送られる。
【0030】
さらに、油圧ポンプ3のポンプ圧力、吐出量、回転数がそれぞれ図示しない検出手段によって検出され、これらによって油圧アクチュエータが要求しているパワー(アクチュエータ要求パワー)が求められる。
【0031】
コントローラ8は、バッテリ7の充電を制御するバッテリ充電制御部11と、このバッテリ充電制御部11と連係して発電電動機4とエンジン1のパワー配分を決めるパワー配分制御部12とを具備する。
【0032】
バッテリ充電制御部11には、予め、バッテリSOC/充電パワーのマップが設定・記憶され、このマップから、そのときのバッテリSOCに応じた充電パワーを読み出し、充電要求パワーとしてパワー配分制御部12に送る。
【0033】
パワー配分制御部12は、バッテリ充電制御部11から送られた充電要求パワーをもとに、アクチュエータ要求パワーに対するエンジンパワーの分担を決め、これに基づいて発電電動機4に対するトルク指令を出力する。
【0034】
ここで、機械の作業時(レバー操作時)には放電によってバッテリSOCが激しく低下するため、バッテリSOCを早く回復させるべく急速充電したい要求がある。
【0035】
また、バッテリ能力はバッテリ7の温度によっても変化する。
【0036】
一方、放電しない機械の停止時(レバー中立時)には、作業時の急速充電を連続して行うと、バッテリ7の負担が大きくなり、バッテリ7にダメージを与えて寿命を低下させるという弊害が生じる。
【0037】
そこで、作業時には、そのときのバッテリ温度とSOCとで決まるバッテリ能力をフルに使って急速充電を行い、待機時には充電パワーを抑えてバッテリ7を保護する構成がとられている。
【0038】
この点を詳述する。
【0039】
図2は作業時のバッテリSOC/充電パワーのマップ(作業時充電マップ)、図3は待機時のバッテリSOC/充電パワーのマップ(待機時充電マップ)をそれぞれ示す。なお、両マップを比較し易くするために、待機時充電マップを図2中にも太い破線で書き込んでいる。
【0040】
作業時充電マップは、複数通りのバッテリ温度、たとえば0℃、5℃、10℃、15℃、20℃、それに−5℃の6通りのバッテリ温度について設定され、作業時にそのときのバッテリ温度のマップが読み出される。
【0041】
なお、バッテリ温度が設定温度の中間値(たとえば3℃や18℃)のときは、最も近い温度のマップを読み出して用いるようにしてもよいし、最も近い温度のマップをもとに補完演算により該当温度のバッテリ充電パワーを求めるようにしてもよい。
【0042】
待機時充電マップについても、本来は、作業時充電マップと同様にバッテリ温度に応じた複数通りのものを設定するのが望ましいが、こうすると制御の複雑化を招く。
【0043】
そこで、待機時については、図示のようにバッテリ温度と無関係に一種類のみを設定する一方、低温下で過大な充電パワーを加えることのないように、同時に読み出したバッテリ温度に応じた作業時充電マップに基づく充電パワーと、待機時充電マップとの低位選択を行うように構成されている。
【0044】
両図、とくに図2から明らかなように、待機時には作業時よりも充電パワーが低くなるように設定されている。
【0045】
具体的には、作業時には、バッテリ温度がマイナス域の場合以外では、充電パワーの上限値が待機時よりも高く設定され、しかも、すべてのバッテリSOC範囲で充電パワーが待機時よりも高く設定されている。
【0046】
また、作業時にはバッテリSOC70%で充電パワーが0となる(バッテリSOCの目標値が70%に設定されている)のに対し、待機時にはバッテリSOC65%で充電パワーが0となる(バッテリSOCの目標値が65%に設定されている)。
【0047】
これらの点を踏まえて、このハイブリッド作業機械の作用を図4のフローチャートを用いて説明する。
【0048】
制御開始後、ステップS1で待機時充電マップを読み出し、そのときのバッテリSOCに応じた待機時充電パワーPWb1を設定する。
【0049】
また、ステップS2で作業時充電マップを読み出し、そのときのバッテリ温度とバッテリSOCに応じた作業時充電パワーPWb2を設定する。
【0050】
ステップS3では、後に行うレートリミット処理のためのバッテリ充電要求パワーの旧値を1制御周期前の値(PWbrq0)にセットする。
【0051】
そして、ステップS4でレバー操作有りか否か(作業時か待機時か)を判別し、YES(作業時)の場合はステップS5で作業時充電パワーPWb2をバッテリ充電要求パワーPWbrqにセットする。
【0052】
これに対し、ステップS4でNO(待機時)の場合は、ステップS6で待機時充電パワーPWb1と、作業時充電パワーPWb2との低位選択値をバッテリ充電要求パワーPWbrqにセットする。
【0053】
つまり、図2に示すようにバッテリ温度がマイナス域の場合は作業時充電パワーPWb2の方が低くなるため、このときには作業時充電パワーPWb2がバッテリ充電要求パワーPWbrqにセットされる。
【0054】
ステップS5及びS6の後はともにステップS7に移り、ステップS7〜S10において、作業時充電マップと待機時充電マップの切換時に、充電パワーの変化量を、マップによって決まる値よりも低く設定するためのレートリミット処理が行われる。
【0055】
すなわち、まずステップS7において、ステップS5またはS6でセットされた充電要求パワーPWbrq(セット値)と、1制御周期前の旧値PWbrq0に一定値ΔPWbrqを足したもの(パワー増加時の比較値)とが比較される。
【0056】
ここでYES、つまり、PWbrq>PWbrq0+ΔPWbrqの場合は、ステップS8で、低位側である比較値(PWbrq0+ΔPWbrq)が充電要求パワー(決定値)とされる。
【0057】
一方、ステップS7でNO、つまり、PWbrq≦PWbrq0+ΔPWbrqの場合は、ステップS9において、セット値PWbrqと、旧値PWbrq0から一定値ΔPWbrqを引いたもの(パワー減少時の比較値)とが比較される。
【0058】
ここでYES、つまり、PWbrq≧PWbrq0−ΔPWbrqの場合は、ステップS10で高位側である比較値(PWbrq0−ΔPWbrq)が充電要求パワー(決定値)とされる。
【0059】
一方、ステップS9でNOの場合、つまり、PWbrq<PWbrq0+ΔPWbrqでもなく、PWbrq<PWbrq0−ΔPWbrqでもない場合は、セット値がそのまま充電要求パワー(決定値)となる。
【0060】
そして、ステップS8,S10,S9からステップS11に移行し、決定値である充電要求パワーPWbrqを超えないようにエンジン1とバッテリ7のパワー配分を定め、このパワー配分に従って発電電動機4に対するトルク指令が出された後、ステップS1に戻る。
【0061】
このように、待機時には作業時よりも充電パワーに制限を加えるため、放電を繰り返す作業時にはバッテリ能力をフルに使った急速充電によってバッテリSOCを速やかに回復させることができる一方、放電しない待機時には連続急速充電によってバッテリがダメージを受けることを回避することができる。
【0062】
すなわち、作業時と待機時とに応じた適切なバッテリ充電を行い、バッテリSOCを最適に保ちながらバッテリ寿命を向上させることができる。
【0063】
この場合、待機時に、図4のステップS6の処理として、そのときのバッテリ温度に応じた作業時充電マップに基づく充電パワーPWb1と、待機時充電マップに基づく充電パワーPWb2の低位選択値を充電要求パワーPWbrqとして設定する構成としたから、待機時充電マップをバッテリ温度に無関係な一種類のみとして制御を簡略化しながら、低温下での待機時充電パワーを落としてバッテリ7を保護することができる。
【0064】
また、作業時と待機時の充電パワーの切換時に、図4のステップS7〜S11で行うレートリミット処理によって充電パワーの変化量を低く抑えるため、充電パワーの変化を滑らかにすることによってバッテリ7を保護することができる。
【0065】
他の実施形態
(1) 上記実施形態では、レバー信号によって作業時か待機時かを判別する構成をとったが、他の作業状態(たとえば油圧アクチュエータの作動/非作動)によって判別する構成をとってもよい。
【0066】
(2) 待機時充電マップとして、バッテリ温度に応じた複数通りのマップを設定し、待機時に、上記実施形態のような低位選択でなく、このマップに基づいて充電パワーを制御する構成をとってもよい。
【0067】
(3) 上記実施形態では、図1に示すようにエンジン1に油圧ポンプ3と発電電動機4をパワーデバイダ2を介してパラレルに接続した所謂パラレル方式のハイブリッド作業機械を例にとったが、本発明は、エンジン1に油圧ポンプ3と発電電動機4を直列に接続する所謂シリーズ方式のハイブリッド作業機械にも上記同様に適用することができる。
【符号の説明】
【0068】
1 エンジン
3 油圧ポンプ
4 発電電動機
7 バッテリ
8 制御手段としてのコントローラ
9 バッテリ監視手段
10 作業状態検出手段
11 コントローラのバッテリ充電制御部
12 パワー配分制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
油圧アクチュエータの油圧源となる油圧ポンプと発電電動機とが動力源としてのエンジンに接続され、上記発電電動機の発電機作用によってバッテリが充電されるとともに、このバッテリの電力により上記発電電動機が電動機として駆動されてエンジンをアシストするように構成されたハイブリッド作業機械において、上記バッテリの充電状態であるバッテリSOCを検出するバッテリ監視手段と、このバッテリ監視手段によって検出されるバッテリSOCに応じて上記バッテリの充電パワーを制御する制御手段と、上記油圧アクチュエータを作動させる作業時と油圧アクチュエータを作動させない待機時とを判別するための情報としての作業状態を検出する作業状態検出手段とを備え、上記制御手段は、待機時には作業時よりも上記充電パワーに制限を加えるように構成されたことを特徴とするハイブリッド作業機械。
【請求項2】
上記制御手段は、作業時には、バッテリSOCと充電パワーとの関係として予め設定さたれ作業時充電マップに基づいて、待機時には作業時よりも充電パワーに制限を加えるように上記作業時充電マップと異なるバッテリSOC/充電パワーの特性をもって予め設定された待機時充電マップに基づいて、それぞれバッテリ充電パワーを決定するように構成されたことを特徴とする請求項1記載のハイブリッド作業機械。
【請求項3】
上記待機時充電マップは、作業時充電マップとの対比において、充電パワーの上限値が低く設定されたことを特徴とする請求項2記載のハイブリッド作業機械。
【請求項4】
上記監視手段はバッテリ温度を検出し、上記制御手段は、作業時充電マップとしてバッテリ温度に応じた複数通りのマップ、待機時充電マップとしてバッテリ温度と無関係な一種類のマップをそれぞれ予め設定・記憶し、待機時に、そのときのバッテリ温度に応じた作業時充電マップに基づく充電パワーと、上記待機時充電マップに基づく充電パワーのうち低位の値を充電パワーとして決定するように構成されたことを特徴とする請求項2または3記載のハイブリッド作業機械。
【請求項5】
上記制御手段は、作業時充電マップと待機時充電マップの切換時に、充電パワーの変化量を、マップによって決まる値よりも低く設定するレートリミッタ処理を加えるように構成されたことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のハイブリッド作業機械。
【請求項6】
上記作業状態検出手段は、上記油圧アクチュエータを操作する操作手段の操作の有無を作業状態として検出するように構成されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のハイブリッド作業機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−220068(P2011−220068A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−93220(P2010−93220)
【出願日】平成22年4月14日(2010.4.14)
【出願人】(000246273)コベルコ建機株式会社 (644)
【Fターム(参考)】