説明

ハイブリッド車におけるエアコン用コンプレッサの配置構造

【課題】エアコン用コンプレッサをエンジンルーム内に合理的に配置することができるハイブリッド車におけるエアコン用コンプレッサの配置構造を提供すること。
【解決手段】駆動用モータ7の側部にエアコン用コンプレッサ13を配置固定する。又、発電用モータ3と駆動用モータ7を車両前後方向に並設するとともに、これらの発電用モータ3と駆動用モータ7をそれぞれ個別のモータケース3A,7Aに収納し、前記エアコン用コンプレッサ13を一方のモータケース7Aの側部に固定する、更に、前記エアコン用コンプレッサ13が固定される一方のモータケース7Aを他方のモータケース3Aの後方且つ該他方のモータケース3Aよりも高い位置に配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリーズ方式を採用するハイブリッド車(HEV)におけるエアコン用コンプレッサの配置構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図5及び図6にエンジンの出力のみを駆動力として走行する従来の車両のエンジンルーム内の各種機器のレイアウト例を示す。
【0003】
即ち、図5は従来の車両のエンジンルーム内の各種機器のレイアウト例を示す部分平面図、図6は同部分側面図であり、図示のように、従来の車両ではエンジンルーム101の車幅方向中心線CLに対して車両の右側にエンジン102が配置され、該エンジン102に連なるトランスミッション106が車両の左側に配置され、トランスミッション106の上方に12Vバッテリ120が配置されている。そして、エンジン102の前部と後部に補機であるエアコン用コンプレッサ113とオルタネータ121がそれぞれ取り付けられている。
【0004】
又、エンジン102の前方から排気管104が延びるレイアウトが採用される場合、ラジエータ105は排気管104からの熱的影響を避けるために左側に寄せて配置されている。尚、図5及び図6において、S1〜S3はエンジンマウント、110はブレーキマスタシリンダやブレーキブースタ等のブレーキの液圧発生装置であり、図6に示すtはエンジンのクランクセンタ(クランク軸中心)、uはトランスミッションの出力軸中心である。
【0005】
ところで、近年、排ガスの低減や燃費の向上等を図るためにエンジンと電動モータを搭載したハイブリッド車(HEV)が出現している。このハイブリッド車の駆動方式には、シリーズ方式、パラレル方式、モータアシスト方式、シリーズ・パラレル方式(切換方式)等、種々の形式があるが、エンジンと発電用モータを直列に配置するシリーズ方式では、エンジンで発電用モータを駆動し、その電力をバッテリに充電し、バッテリに充電された電力によって駆動用モータを駆動して車輪を回すことが行われる。
【0006】
図5及び図6に示したエンジン102の出力のみを駆動力とする従来の車両においては、エアコン用コンプレッサ113はエンジン102によって駆動されるが、ハイブリッド車ではエンジンが停止している状態も発生するため、エアコン用コンプレッサを電動モータで駆動する必要がある(例えば、特許文献1参照)。実際には、エアコン用コンプレッサには、内蔵された電動モータで駆動される電動コンプレッサが使用される。
【0007】
エアコン用コンプレッサの配置構造に関して特許文献2には、エアコン用コンプレッサの電動モータ部をエンジンの振動の小さい重心側に配置することによって、電動モータ部に作用する加振力を小さく抑えて該電動モータの損傷を防ぐ構成が提案されている。
【0008】
又、特許文献3には、コンプレッサハウジングに突起部を設け、該突起部の走行用エンジンの後面をインバータハウジングのエンジン側端面よりもエンジン側に配置することによって、車両衝突時に電動コンプレッサがサイドメンバから荷重を受けて取付脚部が折損した場合であっても、インバータ装置に先立って突起部をエンジンに干渉させて電動コンプレッサの移動を止め、インバータ装置のエンジンとの干渉を避けて該インバータ装置の破損を防ぐようにした構成が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平9−076740号公報
【特許文献2】特許第4230014号公報
【特許文献3】特開2009−103100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、ハイブリッド車に搭載されるエアコン用コンプレッサは、駆動用の電動モータを内蔵するために大型となり、その配置場所の確保に困難を伴うという問題があった。
【0011】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、エアコン用コンプレッサをエンジンルーム内に合理的に配置することができるハイブリッド車におけるエアコン用コンプレッサの配置構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、発電用モータ又は駆動用モータの側部にエアコン用コンプレッサを配置固定したことを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記発電用モータと前記駆動用モータを車両前後方向に並設するとともに、これらの発電用モータと駆動用モータをそれぞれ個別のモータケースに収納し、前記エアコン用コンプレッサを一方のモータケースの側部に固定したことを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記エアコン用コンプレッサが固定される一方のモータケースを他方のモータケースの後方且つ該他方のモータケースよりも高い位置に配置したことを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の発明において、前記エアコン用コンプレッサを前記駆動用モータを収納するモータケースの側部に固定したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1記載の発明によれば、発電用モータ又は駆動用モータの側部にエアコン用コンプレッサを配置固定したため、該エアコン用コンプレッサの取付面を容易に確保することができ、エンジンルームへのエアコン用コンプレッサの合理的な配置が可能となる。又、エアコン用コンプレッサは振動を発生するため、これを弾性部材を介して車体に取り付けなければならなかったが、弾性部材を介して車体に取り付けられている発電用モータ又は駆動用モータの側部にエアコン用コンプレッサを固定したため、該エアコン用コンプレッサ専用の弾性部材が不要となり、部品点数を削減しつつ、エアコン用コンプレッサの振動の他部品への伝播を遮断することができる。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、発電用モータと駆動用モータを車両前後方向に並設したため、これらを含む機器の左右方向の長さを短縮することができ、エンジンルームにエアコン用コンプレッサの配置空間を容易に確保することができる。又、エアコン用コンプレッサを一方のモータケースの側部に固定したため、2部品に跨がる取付面に対して取付面(一方のモータケースの側面)に高い精度を確保することができ、振動を発生するエアコン用コンプレッサの剛性の高い確実な取り付けが可能となる。
【0018】
請求項3記載の発明によれば、エアコン用コンプレッサが固定される一方のモータケースを他方のモータケースの後方且つ該他方のモータケースよりも高い位置に配置したため、前後方から衝撃荷重の入力があったときの車両の変形によって損傷を受けにくい位置にエアコン用コンプレッサを配置でき、該エアコン用コンプレッサを衝撃から有効に保護することができる。又、エアコン用コンプレッサをより高い位置に配置することができるため、車両の走行に伴う飛水や飛石がエアコン用コンプレッサに到達することが抑制され、該エアコン用コンプレッサの耐久性が高められる。
【0019】
請求項4記載の発明によれば、エンジンに結合された発電用モータのモータケースではなく、発電用モータの後方に配された駆動用モータのモータケースの側部にエアコン用コンプレッサを固定したため、エアコン用コンプレッサがエンジン等のマウントと離れた位置となり、マウントの配置や形状がエアコン用コンプレッサによって制約されることがなく、エンジン等のマウントを最適位置に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係るエアコン用コンプレッサの配置構造を示す車両のエンジンルームの平面図である。
【図2】本発明に係るエアコン用コンプレッサの配置構造を示す車両のエンジンルームの側面図である。
【図3】エアコン用コンプレッサの取付構造を示す部分後面図である。
【図4】エアコン用コンプレッサ取付部の部分斜視図である。
【図5】従来の車両のエンジンルーム内の各種機器のレイアウト例を示す部分平面図である。
【図6】従来の車両のエンジンルーム内の各種機器のレイアウト例を示す部分側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。尚、説明文中での方向(左右・前後)は、それぞれ車両の左右・前後の方向を示す。
【0022】
図1は本発明に係るエアコン用コンプレッサの配置構造を示す車両のエンジンルームの平面図、図2は同エアコン用コンプレッサの配置構造を示す車両のエンジンルームの側面図、図3はエアコン用コンプレッサの取付構造を示す部分後面図、図4は同エアコン用コンプレッサ取付部の部分斜視図である。
【0023】
本発明はシリーズ方式を採用するハイブリッド車(HEV)に適用されるものであって、シリーズ方式を採用する車両のエンジンルーム1には、図1に示すように、エンジン2と発電用モータ3が車幅方向に直列に配置連結されている。具体的には、車両の車幅方向中心線CLに対して右側(図1の左側)にエンジン2が配置され、その左側に発電用モータ3が直列に配されている。尚、エンジン2においては、その前側(図1の下方)に排気管4が接続されてここから排気管4が延びており、この排気管4からの熱的な影響を避けるため、エンジン2およびインバータ11を冷却するラジエータ5は発電用モータ3の前方において左側に寄せて配置されている。
【0024】
又、エンジンルーム1の上記エンジン2と発電用モータ3の後方(図1の上方)には、車両を駆動する駆動用モータ7と駆動用モータ7で発生した駆動力を増幅してドライブシャフト(車軸)に伝えるトランスミッション6が車幅方向に直列に配置連結されている。具体的には、車幅方向中心線CLに対して右側のエンジン2の後方にトランスミッション6が配置され、その左側に駆動用モータ7が配置されている。エンジン2と発電用モータ3を連結する結合面とトランスミッション6と駆動モータ7を連結する結合面とは、同一の平面上に位置する関係となっており、加工や位置決めの精度の向上が図られている。そして、トランスミッション6よりも車両の右側であってエンジン2の後方にはブレーキ用バキュームポンプ8が配され、その後方のダッシュパネル9にはブレーキマスタシリンダやブレーキブースタ等のブレーキの液圧発生装置10が配設されている。尚、ハイブリッド車では、エンジン2が停止している状態での走行があるため、エンジン2の吸気負圧をブレーキ操作のアシスト力として利用することができない。このため、負圧を発生させるブレーキ用バキュームポンプ8が必要であるが、本実施の形態では、ハイブリッド化によって不要となったオルタネータが配置されていた位置(エンジン2の右後方)にブレーキ用バキュームポンプ8を配置した。この位置はブレーキマスタシリンダ10の近くであるため、ブレーキ用バキュームポンプ8とブレーキマスタシリンダ10とを接続する不図示のブレーキ配管を短縮することができる。
【0025】
更に、エンジンルーム1の車幅方向中心線CLの右側であって、前記発電用モータ3と駆動用モータ7の上方には、各モータ(発電用モータ3と駆動用モータ7)とバッテリの間で電力を変換するインバータ11が配置されている。尚、図2において、tはエンジン2のクランクセンタ(クランク軸中心)、wはトランスミッション6の出力軸中心、uは駆動用モータ7の回転軸中心である。
【0026】
ところで、本実施の形態では、車幅方向に直列に配置されたエンジン2と発電用モータ3及びトランスミッション6と駆動用モータ7はユニットとしてその左右の2箇所がエンジンマウントS1,S2によって左右一対のエプロンサイドメンバ12に弾性支持され、後端の車幅方向中心部の1箇所がエンジンマウントS3によって不図示のサスペンションメンバに弾性支持されている。
【0027】
而して、本実施の形態は、駆動用モータ7の側部にエアコン用コンプレッサ13を配置固定したことを特徴としている。本実施の形態のハイブリッド車では、エンジン2は車両の駆動には使われずに発電用モータ3を駆動して発電するためだけに使われるため、エンジンの出力のみを駆動力として走行する従来の車両に対して、エンジン2を小さくすることができて車両の右側に寄せたエンジンのレイアウトとすることが可能となる。これに伴い、発電用モータ3及び駆動用モータ7もより右側に配置することが可能となっている。そのため、図1に示すように、発電用モータ3又は駆動用モータ7の左方(エンジン2が配置されない側)には、発電用モータ3又は駆動用モータ7とエプロンサイドメンバ12の間に空間を作り出すことができる。本実施の形態は、この空間を利用して駆動用モータ7の側部にエアコン用コンプレッサ13を配置固定している。尚、エアコン用コンプレッサ13に関し、ハイブリッド車では、エンジン2が停止している状態もあるため、エアコン用コンプレッサ13をエンジン駆動式ではなく電動式とする必要がある。ここで、エアコン用コンプレッサ13は、動力源としての不図示の電動モータを内蔵しており、図4に示すように、電動モータ部13Aとコンプレッサ部13Bを直列に連結して構成されている。
【0028】
ところで、車両の車幅方向中心線CLよりも左側において車両前後方向に並設された発電用モータ3と駆動用モータ7はそれぞれ個別のモータケース3A,7Aに収納されているが、本実施の形態では、駆動用モータ7が収容されたモータケース7Aの側部(左側端部)にエアコン用コンプレッサ13が固定されており、このエアコン用コンプレッサ13が固定されたモータケース7Aは、図2に示すように、発電用モータ3を収容するモータケース3Aの後方且つ該モータケース3Aよりも高い位置に配置されている。
【0029】
ここで、エアコン用コンプレッサ13のモータケース7Aの側部への取付構造を図3及び図4に示すが、エアコン用コンプレッサ13はその長手方向を車両の前後に沿うように配置され、エアコン用コンプレッサ13の底部の前後には車幅方向に延びる下部取付用のボス13aが一体に形成されており、モータケース7Aの側部(左側端部)の下底部のボス13aに対応する位置にねじが切られたボス7aが一体に形成されている。そして、エアコン用コンプレッサ13は、その底部に形成されたボス13aに横方向から挿通する長尺のボルト16をモータケース7A側のボス7aにねじ込むことによって、エアコン用コンプレッサ13の底部がモータケース7Aに取り付けられている。
【0030】
又、図4に示すように、モータケース7Aの側端面(左側端部)には横T字状のブラケット15がボルト14によって取り付けられており、エアコン用コンプレッサ13の上部にはブラケット13bが一体に突設されている。そして、エアコン用コンプレッサ13の上部のブラケット3bに横方向から挿通するボルト17をブラケット15のねじ孔にねじ込むことによってエアコン用コンプレッサ13の上部がモータケース7Aの側端面に取り付けられている。ここで、エアコン用コンプレッサ13の取付ボルト16,14が共に車両の側方側(左側)からの締め付けとなっていることと、ボス13a、ブラケット13bがエアコン用コンプレッサ13の左側に達するように比較的高く(長く)形成されていることから、エアコン用コンプレッサ13の着脱作業を容易としている。
【0031】
以上のように、本実施の形態では、駆動用モータ7の側部にエアコン用コンプレッサ13を配置固定したため、該エアコン用コンプレッサ13の取付面を容易に確保することができ、エンジンルーム1へのエアコン用コンプレッサ13の合理的な配置が可能となる。又、エアコン用コンプレッサ13は振動を発生するため、これを弾性部材を介して車体に取り付けなければならなかったが、エンジンマウントS1〜S3によってエンジン2と発電用モータ3及びトランスミッション6と共に車体に弾性支持された駆動用モータ7の側部にエアコン用コンプレッサ13を固定したため、該エアコン用コンプレッサ13に専用の弾性部材が不要となり、部品点数を削減しつつ、エアコン用コンプレッサ13の振動の他部品への伝播を遮断することができる。
【0032】
又、本実施の形態では、発電用モータ3と駆動用モータ7を車両前後方向に並設したため、これらを含む機器の左右方向の長さを短縮することができ、エンジンルーム1にエアコン用コンプレッサ13の配置空間を容易に確保することができる。そして、エアコン用コンプレッサ13を駆動用モータ7を収容するモータケース7Aの側部のみに固定したため、2部品(モータケース3A,7A)に跨がるように形成された取付面に対して取付面(モータケース7Aの側面)の面精度に高い精度を確保することができ、振動を発生するエアコン用コンプレッサ13に対して剛性の高い確実な取り付けが可能となる。
【0033】
更に、本実施の形態では、エアコン用コンプレッサ13が固定される一方のモータケース7Aを他方のモータケース3Aの後方且つ該他方のモータケース3Aよりも高い位置に配置したため、前方から車体に加えられる衝撃荷重によって損傷を受けにくい位置にエアコン用コンプレッサ13を配置することが可能となって、該エアコン用コンプレッサ13を衝撃から有効に保護することができる。そして、エアコン用コンプレッサ13をより高い位置に配置することができるため、車両の走行に伴う飛水や飛石がエアコン用コンプレッサ13に達することが抑制され、該エアコン用コンプレッサ13の耐久性が高められる。
【0034】
又、本実施の形態では、エンジン2に結合された発電用モータ3のモータケース3Aではなく、発電用モータ3の後方に配された駆動用モータ7のモータケース7Aの側部にエアコン用コンプレッサ13を固定したため、エアコン用コンプレッサ13の下方にドライブシャフトが配置されて、エアコン用コンプレッサ13の下部を保護することができ、更に、該エアコン用コンプレッサ13がエンジン2等を車体にマウントするためのエンジンマウントS1〜S1(特に、エンジンマウントS1)の位置に制約を加えることがなく、エンジンマウントS1〜S3を最適位置に配置することができる。
【0035】
尚、以上の実施の形態では、エアコン用コンプレッサ13を駆動用モータ7の側部に配置固定したが、発電用モータ3の側部にエアコン用コンプレッサ13を配置固定しても前記と同様の効果が得られる。
【符号の説明】
【0036】
1 エンジンルーム
2 エンジン
3 発電用モータ
3A 発電用モータのモータケース
4 排気管
5 ラジエータ
6 トランスミッション
7 駆動用モータ
7A 駆動用モータのモータケース
7a モータケースのボス
8 ブレーキ用バキュームポンプ
9 ダッシュパネル
10 液圧発生装置
11 インバータ
12 エプロンサイドメンバ
13 エアコン用コンプレッサ
13A エアコン用コンプレッサの電動モータ部
13B エアコン用コンプレッサのコンプレッサ部
13a エアコン用コンプレッサのボス
13b エアコン用コンプレッサのブラケット
14 ボルト
15 ブラケット
16,17 ボルト
CL 車両の車幅方向中心線
S1〜S3 エンジンマウント
t エンジンクランクセンタ
u 駆動用モータの回転中心
w トランスミッションの出力軸中心



【特許請求の範囲】
【請求項1】
発電用モータ又は駆動用モータの側部にエアコン用コンプレッサを配置固定したことを特徴とするハイブリッド車におけるエアコン用コンプレッサの配置構造。
【請求項2】
前記発電用モータと前記駆動用モータを車両前後方向に並設するとともに、これらの発電用モータと駆動用モータをそれぞれ個別のモータケースに収納し、前記エアコン用コンプレッサを一方のモータケースの側部に固定したことを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車におけるエアコン用コンプレッサの配置構造。
【請求項3】
前記エアコン用コンプレッサが固定される一方のモータケースを他方のモータケースの後方且つ該他方のモータケースよりも高い位置に配置したことを特徴とする請求項2記載のハイブリッド車におけるエアコン用コンプレッサの配置構造。
【請求項4】
前記エアコン用コンプレッサを前記駆動用モータを収納するモータケースの側部に固定したことを特徴とする請求項2又は3記載のハイブリッド車におけるエアコン用コンプレッサの配置構造。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−84198(P2011−84198A)
【公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−239465(P2009−239465)
【出願日】平成21年10月16日(2009.10.16)
【出願人】(000002082)スズキ株式会社 (3,196)
【Fターム(参考)】