説明

ハロアリール置換アミノプリン、その組成物、およびそれによる治療の方法

本発明は、下記の構造(I) [式中、R1、R2、およびR3は本明細書に定義した通りである]を有するアミノプリン化合物、有効量のアミノプリン化合物を含む組成物、および治療または予防を必要とする患者に有効量のアミノプリン化合物を投与することを含む、癌、循環器疾患、腎疾患、自己免疫状態、炎症状態、黄斑変性、虚血再灌流傷害、疼痛および関連する症候群、疾病に関連する消耗、アスベストに関連する状態、肺高血圧症、またはJNK経路の阻害により治療または予防可能な状態を治療または予防する方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
R1は、置換もしくは無置換C1-6アルキル、置換もしくは無置換アリール、置換もしくは無置換C3-10シクロアルキル、置換もしくは無置換C3-10複素環、または置換もしくは無置換C3-10ヘテロアリールであり;
R2は、H、置換もしくは無置換C1-6アルキル、置換もしくは無置換アリール、置換もしくは無置換C3-10シクロアルキル、置換もしくは無置換C3-10複素環、または置換もしくは無置換C3-10ヘテロアリールであり;
R3は、1個以上のハロゲンにより置換されたアリールまたは1個以上のハロゲンにより置換されたC3-10ヘテロアリールであり、そこにおいて、アリールまたはC3-10ヘテロアリール基は場合によりさらに1個以上のC1-6アルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、カルボキシ、アミノカルボニル、シアノ、アシルアミノ、アルカンスルホニルアミノ、テトラゾリル、トリアゾリルまたはイミダゾリル基により置換されている]
を有する化合物、またはその製薬上許容される塩。
【請求項2】
R1が置換または無置換アリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R1が置換または無置換C1-6アルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
R1が置換または無置換C3-10シクロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
R1が置換または無置換C3-10複素環である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
R1が置換または無置換C3-10ヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
R1が置換C3-10シクロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
R1が、1個以上のC1-6アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、カルボキシ、アミノカルボニル、シアノ、アシルアミノ、アルカンスルホニルアミノ、テトラゾリル、トリアゾリルまたはイミダゾリル基により置換されたC3-10シクロアルキルである、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
R2が置換または無置換アリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
R2が置換または無置換C1-6アルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
R2が置換または無置換C3-10シクロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
R2が、1個以上のC1-6アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、カルボキシ、アミノカルボニル、シアノ、アシルアミノ、アルカンスルホニルアミノ、テトラゾリル、トリアゾリルまたはイミダゾリル基により置換されたシクロヘキシルである、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
R2が、1個以上のC1-6アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、カルボキシ、アミノカルボニル、シアノ、アシルアミノ、アルカンスルホニルアミノ、テトラゾリル、トリアゾリルまたはイミダゾリル基により置換されたシクロペンチルである、請求項11に記載の化合物。
【請求項14】
R2が置換または無置換C3-10複素環である、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
R2が、置換または無置換3-オキセタニル、3-テトラヒドロフラニル、4-テトラヒドロピラニル、4-ピペリジニル、4-(1-アシル)-ピペリジニル、4-(1-アルカンスルホニル)ピペリジニル、3-ピロリジニル、3-(1-アシル)ピロリジニル、および3-(1-アルカンスルホニル)ピロリジニルである、請求項13に記載の化合物。
【請求項16】
R2が置換または無置換硫黄含有C3-10複素環である、請求項13に記載の化合物。
【請求項17】
硫黄含有C3-10複素環が、4-(1,1-ジオキソ)チオピラニルまたは3-(1,1-ジオキソ)チオフラニルである、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
R2が置換または無置換C3-10ヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
R3がハロゲン置換アリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
R3がフッ素置換アリールである、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
R3がハロゲン置換C3-10ヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
R3がフッ素置換C3-10ヘテロアリールである、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
R3が、
【化2】

[式中、
Xは、存在する場合には、独立してF、Cl、BrまたはIであり;
R6は、C1-6アルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、カルボキシ、アミノカルボニル、シアノ、アシルアミノ、アルカンスルホニルアミノ、テトラゾリル、トリアゾリルまたはイミダゾリルであり;
mは1〜5の整数であり;
pは1〜4の整数である]
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項24】
Xが F、ClまたはBrである、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
mが1、2または3であり、XがFまたはClである、請求項23に記載の化合物。
【請求項26】
mが2または3であり、少なくとも1個のXがFであり、少なくとも1個のXがClである、請求項23に記載の化合物。
【請求項27】
請求項1に記載の化合物および製薬上許容される担体を含む組成物。
【請求項28】
請求項1に記載の化合物のアミド、エステル、カルバメート、カーボネート、ウレイドまたはホスフェートプロドラッグおよび製薬上許容される担体を含む組成物。
【請求項29】
治療または予防を必要とする患者に有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む、JNKの阻害に応答する疾病または障害を治療または予防する方法。
【請求項30】
疾病が、炎症性疾患、代謝疾患、癌、循環器疾患、腎疾患、自己免疫疾患、黄斑変性、虚血再灌流傷害、疼痛および疼痛に関連する症候群、疾病に関連する消耗、アスベストに関連する状態または肺高血圧症である、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
治療または予防を必要とする患者に、有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む、炎症性疾患を治療または予防する方法。
【請求項32】
炎症性疾患が、喘息、アレルギー性鼻炎、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、嚢胞性線維症、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、クローン病、粘液性大腸炎、潰瘍性大腸炎または肥満である、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
治療または予防を必要とする患者に、有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む、代謝疾患を治療または予防する方法。
【請求項34】
代謝疾患が肥満または糖尿病である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
治療または予防を必要とする患者に、有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む、癌を治療または予防する方法。
【請求項36】
癌が、頭、首、眼、口腔、咽喉、食道、気管支、喉頭、咽頭、胸、骨、肺、結腸、直腸、胃、前立腺、膀胱、子宮、頸、乳、卵巣、精巣または他の生殖器官、皮膚、甲状腺、血液、リンパ節、腎臓、肝臓、膵臓、および脳または中枢神経系の癌である、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
治療または予防を必要とする患者に、有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む、循環器疾患を治療または予防する方法。
【請求項38】
循環器疾患が、卒中、心筋梗塞または心臓、肺、消化管、腎臓、肝臓、膵臓、脾臓または脳の虚血性損傷である、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
治療または予防を必要とする患者に、有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む、腎疾患を治療または予防する方法。
【請求項40】
腎疾患が、アテローム性動脈硬化または血管インターベンション後の再狭窄である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
治療または予防を必要とする患者に、有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む、自己免疫疾患を治療または予防する方法。
【請求項42】
自己免疫疾患が、関節リウマチ、リウマチ様脊椎炎、変形性関節症、多発性硬化症、狼瘡、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、重症筋無力症、バセドウ病または糖尿病である、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
治療または予防を必要とする患者に、有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む、黄斑変性を治療または予防する方法。
【請求項44】
黄斑変性が、ベスト病、卵黄様、スターガルト病、若年性黄斑変性、黄色斑眼底、ベール病、Sorsby病、Doyne病、蜂巣状変性または加齢黄斑変性である、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
治療または予防を必要とする患者に、有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む、虚血再灌流傷害を治療または予防する方法。
【請求項46】
治療または予防を必要とする患者に、有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む、疼痛または疼痛に関連する症候群を治療または予防する方法。
【請求項47】
疼痛が、侵害受容性疼痛、筋筋膜疼痛、神経障害性の疼痛、疼痛を伴う神経障害または混合性の疼痛である、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
治療または予防を必要とする患者に、有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む、疾病に関連する消耗を治療または予防する方法。
【請求項49】
疾病に関連する消耗が、HIV、AIDS、癌、末期の腎疾患、腎不全、慢性心臓疾患、閉塞性肺疾患、結核、関節リウマチ、慢性炎症性疾患または慢性感染性疾患に伴う消耗である、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
治療または予防を必要とする患者に、有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む、アスベストに関連する状態を治療または予防する方法。
【請求項51】
アスベストに関連する状態が、悪性中皮腫、アスベスト症、悪性胸水、良性胸水、胸膜プラーク、胸膜石灰化、広範性胸膜肥厚、円形無気肺または気管支癌である、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
治療または予防を必要とする患者に、有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む、肺高血圧症を治療または予防する方法。
【請求項53】
治療または予防を必要とする患者に、有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む、中枢神経系(CNS)傷害/損傷を治療または予防する方法。
【請求項54】
中枢神経系(CNS)傷害/損傷が、一次脳損傷、二次脳損傷、外傷性脳損傷、局所性脳損傷、びまん性軸索損傷、頭部損傷、脳震盪、脳震盪後症候群、脳挫傷および裂傷、硬膜下血腫、表皮血腫、外傷後てんかん、慢性植物状態、完全SCI、不完全SCI、急性SCI、亜急性SCI、慢性SCI、脊髄中心部症候群、Brown-Sequard症候群、脊髄前部症候群、脊髄円錐症候群、馬尾症候群、神経原性ショック、脊髄ショック、変化する意識レベル、頭痛、吐き気、嘔吐、記憶喪失、めまい、複視、視覚のぼやけ、情動不安定、睡眠障害、過敏症、集中力の欠如、神経質、行動障害、認知障害または発作である、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
循環器疾患または腎疾患の治療または予防に有効な量の請求項1に記載の化合物を含むステント。
【請求項56】
ステントがステントグラフトである、請求項55に記載のステント。

【公表番号】特表2008−526989(P2008−526989A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−551410(P2007−551410)
【出願日】平成18年1月13日(2006.1.13)
【国際出願番号】PCT/US2006/001275
【国際公開番号】WO2006/076595
【国際公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【出願人】(504135550)シグナル ファーマシューティカルズ,エルエルシー (21)
【出願人】(501249331)ファーマコピア ドラッグ ディスカバリー, インコーポレイテッド (12)
【Fターム(参考)】