説明

パッドコンディショナの自動ディスク交換

研磨パッドコンディショニングディスクを化学機械研磨システム内で交換する方法及び装置が提供される。前記装置は、使用済みコンディショニングディスクをパッドコンディショニングアセンブリから取り外し、未使用コンディショニングディスクを前記パッドコンディショニングアセンブリに装着するディスクロード/アンロードステーションと、使用済みコンディショニングディスク及び未使用コンディショニングディスクの両方を収容する1つ以上のディスク収納ステーションと、使用済みコンディショニングディスク及び未使用コンディショニングディスクの両方を前記ディスクロード/アンロードステーションと前記1つ以上のディスク収納ステーションとの間で搬送するために十分な移動範囲を持つ中央ロボットとを備える。本明細書において記載される実施形態によって、システムの中断時間を、安全装置を作動させてシステムにロックを掛けて研磨パッドコンディショニングディスクを交換するという必要を無くすことにより短くすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書において記載される実施形態は概して、基板の平坦化に関するものである。更に具体的には、本明細書において記載される実施形態は、研磨パッドのコンディショニングに関するものである。
【背景技術】
【0002】
4分の1ミクロン以下の多層金属配線は、次世代の超大規模集積回路(ULSI)のキーテクノロジーの一つである。このテクノロジーの心臓部にある多層配線は、コンタクト、ビア、トレンチ、及び他のパターンを含む高アスペクト比開口部に形成される配線パターンの平坦化を必要とする。これらの配線パターンを高い信頼性で形成することは、ULSIを成功させるために、個々の基板及びチップ上の回路密度及び回路品質を高めるための継続的な努力にとって極めて重要である。
【0003】
多層配線は、順番に材料を堆積させ、材料を除去する方法を使用して、基板表面に形成されることにより、パターン群がこの基板表面に形成される。複数の材料層を順番に堆積させ、除去すると、基板の最上面は、当該基板の全面に亘って平坦ではなくなり、更に処理を進める前に平坦化を必要とする。平坦化または「polishing(研磨処理)」は、材料を基板の表面から除去して、ほぼ平らで平坦な表面を形成するプロセスである。平坦化は、余剰の堆積材料を除去し、不所望の表面形状を除去し、更に表面凹凸、凝集物質、結晶格子損傷、スクラッチ、及び汚染層または汚染物質のような表面欠陥を除去して、次のフォトリソグラフィプロセス及び他の半導体製造プロセスのために平らな表面を実現するために有用である。
【0004】
化学機械平坦化または化学機械研磨(CMP)は、基板を平坦化するために広く用いられる方法である。CMPでは、スラリーまたは他の流体媒質のような化学組成物を利用して、材料を基板から選択的に除去する。従来のCMP法では、基板キャリアまたは研磨ヘッドをキャリアアセンブリに取り付け、CMP装置内の研磨パッドに接触するように配置する。キャリアアセンブリは、制御可能な圧力を基板に加えることにより、基板を研磨パッドに押し付ける。パッドを基板に対して外部駆動力で移動させる。CMP装置は、研磨組成物を分散させて化学的作用及び/又は機械的作用に、基板の表面からの材料の結果的な除去に影響を与えながら、基板の表面と研磨パッドとの間の研磨動作またはラビング動作に影響を与える。
【0005】
この材料除去を行なう研磨パッドは、研磨中の基板内の欠陥の発生を最小限に抑えながら基板を平坦化するために適切な機械的特性を有する必要がある。このような欠陥は、パッドの隆起領域に起因する、またはパッドの表面に付着する研磨副生成物に起因する基板表面のスクラッチである可能性があり、この研磨副生成物としては、例えば電解液から基板上に析出して基板から剥がれた導電性材料の堆積物、パッドの摩耗部分、研磨スラリー中の砥粒の凝集物などを挙げることができる。研磨パッドの研磨能力は普通、摩耗、及び/又はパッド表面への研磨副生成物の堆積に起因して研磨中に低下して、最適な研磨品質が得られなくなる。研磨パッドからこのように最適な研磨品質が得られなくなる現象は、パターンがパッド表面全体に亘って不均一になっている、または局所化している状態で現われ、これによって、導電性材料の平坦化の不均一性が大きくなる。従って、パッド表面を定期的に元の最適な状態に回復させて、またはコンディショニングして、パッドの研磨能力を回復させる必要がある。
【0006】
従って、研磨パッドをコンディショニングする方法及び装置を改善する必要がある。
【発明の概要】
【0007】
本明細書において記載される実施形態は概して、基板の平坦化に関するものである。更に具体的には、本明細書において記載される実施形態は、研磨パッドのコンディショニングに関するものである。1つの実施形態では、研磨パッドコンディショニングディスクを化学機械研磨システム内で交換する装置が提供される。前記装置は、使用済みコンディショニングディスクをパッドコンディショニングアセンブリから取り外し、未使用コンディショニングディスクを前記パッドコンディショニングアセンブリに装着するディスクロード/アンロードステーションと、使用済みコンディショニングディスク及び未使用コンディショニングディスクの両方を収容する1つ以上のディスク収納ステーションと、使用済みコンディショニングディスク及び未使用コンディショニングディスクの両方を前記ディスクロード/アンロードステーションと前記1つ以上のディスク収納ステーションとの間で搬送するために十分な移動範囲を持つ中央ロボットとを備える。
【0008】
別の実施形態では、基板を化学機械研磨するシステムが提供される。前記システムは、プラテンアセンブリと、前記プラテンアセンブリ上に支持される研磨布表面と、1つ以上の研磨ヘッドであって、前記1つ以上の研磨ヘッドの上に、基板群が研磨されながら保持される、前記1つ以上の研磨ヘッドと、前記研磨布表面を削り取って研磨屑を除去し、前記研磨布表面の孔を空けることにより、前記研磨布表面を目立てするパッドコンディショニングアセンブリと、研磨パッドコンディショニングディスクを交換するオートディスクチェンジャーモジュールとを備える。
【0009】
更に別の実施形態では、研磨パッドコンディショニングディスクを化学機械研磨システム内で交換する方法が提供される。前記方法は、使用済みコンディショニングディスクをパッドコンディショニングアセンブリからディスクロード/アンロードステーションにおいて取り外す工程と、前記使用済みコンディショニングディスクを中央ロボットで取り出す工程と、前記使用済みコンディショニングディスクを、前記中央ロボットを使用して、前記ディスクロード/アンロードステーションから1つ以上のディスク収納ステーションに搬送する工程と、前記使用済みコンディショニングディスクを取り外す工程と、未使用コンディショニングディスクを前記1つ以上のディスク収納ステーションから取り出す工程と、前記未使用コンディショニングディスクを、前記中央ロボットを使用して前記ロード/アンロードステーションに搬送する工程と、 前記未使用コンディショニングディスクを前記パッドコンディショニングアセンブリに装着する工程とを含む。
【0010】
本発明に関して上に列挙した特徴が実現する過程を詳細に理解することができるように、上に簡単に要約した本発明に関する更に詳細な説明は、添付の図面に幾つかが示されている実施形態を参照しながら行なわれる。しかしながら、これらの添付の図面は本発明の代表的な実施形態を示しているに過ぎず、従って、本発明が他の同様に効果的な実施形態を包含することができるので、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、化学機械研磨システムの1つの実施形態の上面平面図である。
【図2】図2は、図1の研磨ステーションの部分斜視図である。
【図3】図3は、図2のオートディスクチェンジャーモジュールの上面模式図である。
【図4】図4は、ディスクロード/アンロード台の模式側面図である。
【図5】図5は、オートディスクチェンジャーモジュールの別の実施形態の上面模式図である。
【図6】図6は、オートディスクチェンジャーモジュールの別の実施形態の上面模式図である。
【図7】図7は、化学機械研磨システムの研磨ステーションの別の実施形態の上面模式図である。
【図8】図8は、パッドコンディショニングアセンブリの1つの実施形態の側面図である。
【0012】
理解を容易にするために、同じ参照番号を出来る限り使用して、複数の図に共通する同じ構成要素を指すようにしている。1つの実施形態において開示される構成要素群は、特別に説明することなく他の実施形態において利用することができるので好都合であると考えられる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書において記載される実施形態は概して、基板の平坦化に関するものである。更に具体的には、本明細書において記載される実施形態は、研磨パッドのコンディショニングに関するものである。従来のパッドコンディショニング装置は、研磨剤を、動いている研磨パッドに触れるように供給する。例えば、パッドコンディショニングディスクを使用して、パッド表面を擦り、摩耗させ、パッドを広げ、粗面化し直すことができる。パッドコンディショニングディスクは、回転可能なバッキング部材に接続することができる。
【0014】
パッドコンディショニングディスクの交換は、システム稼働率を低下させる時間のかかるプロセスである。現在、パッドコンディショニングディスクは、約15〜30時間ごとに手作業で交換している。既存の手動交換プロセスでは、安全装置を作動させ、「作業中」の札を下げてシステムにロックを掛けているので、オペレータは処理環境に物理的に入ることができる。本明細書において記載される実施形態によって、オペレータがシステムに介入するために必要な時間を大幅に長くすることができる。本明細書において記載される実施形態によって、コンディショニングディスク交換プロセスを自動化することができるので、システム中断時間を、安全装置を作動させてシステムにロックを掛け、手作業でコンディショニングディスクを交換するという必要を無くすことにより短くすることができる。本明細書において記載される実施形態によって、異なる種類のコンディショニングディスクを研磨プロセス中に使用することもできる。例えば、ダイヤモンドを大量に含むコンディショニングディスクを使用してパッドをブレイクインし(pad break−in)、ダイヤモンドをさほど大量には含んでいないコンディショニングディスクを使用してパッドをコンディショニングし、ブラシディスクを使用してパッドをクリーニングする。
【0015】
1つの実施形態では、パッドコンディショニングアームは、使用済のコンディショニングディスクを1つの箇所に廃棄し、未使用のコンディショニングディスクを別の箇所から取り出す。1つの実施形態では、これらの箇所にはそれぞれ、コンディショニングディスクホルダーが配設され、このコンディショニングディスクホルダーは、コンディショニングディスクを垂直に積層して保持する。別の実施形態では、未使用のディスクスタックは、古いディスクスタックの上に垂直に重ねることができるので、システムの設置に要する実質占用面積を小さくすることができる。1つの実施形態では、コンディショニングディスクは、パッドコンディショニングアームに設けたアクチュエータ群によって、またはディスクスタックに設けたアクチュエータ群によってパッドコンディショニングアームに取り付け、パッドコンディショニングアームから取り外すことができる。別の実施形態では、パッドコンディショニングアームに対するコンディショニングディスクの取り付け、及び取り外しは、パッドコンディショニングアームが既に行なった上下運動を利用する受動機構により行なうことができる。
【0016】
別の実施形態では、自動コンディショニングディスク交換は、予備のコンディショニングディスクをパッドコンディショニングアームに載せて搬送することにより行なうことができる。1つの実施形態では、パッドコンディショニングアームは、パッドコンディショニングディスク群の間をインデックス移動することにより、各コンディショニングディスクの耐用年数を延ばすことができる。例えば、予備のコンディショニングディスクをプラテンの上方に上昇させ、稼働中のコンディショニングディスクの耐用年数が経過するまで使用しないようにすることができる。別の構成として、複数のコンディショニングディスクを高い頻度で順番に繰り返し稼働状態及び非稼働状態にすることにより、コンディショニングディスク品質のバラツキを平均化する。
【0017】
本明細書において記載される実施形態を実施することができる特定の装置は限定されないが、これらの実施形態を、カリフォルニア州サンタクララ市にあるアプライドマテリアルズ社が販売するREFLEXION Lk CMPシステム及びMIRRA MESA(R)システムにおいて実施すると大きな恩恵を享受することができる。更に、他の製造業者から入手することができるCMPシステムも、本明細書において記載される実施形態から恩恵を享受することができる。本明細書において記載される実施形態は、「円形走行レール研磨システムアーキテクチャ」と題する米国仮特許出願第61/043,582号(弁護士整理番号013036L)、及び「走行レールシステム用研磨ヘッド」と題する米国仮特許出願第61/043,600号(弁護士整理番号013194L)に記載されている頭上式円形走行レール研磨システムを含む頭上式円形走行レール研磨システムで実施することができ、これらの米国仮特許出願は共に、本明細書において参照されることにより、これらの仮特許出願の内容の全てが本明細書に組み込まれる。
【0018】
図1は、パッドコンディショニングディスクを自動交換するオートディスクチェンジャーモジュール150を備える化学機械研磨(「CMP」)システム100の1つの実施形態を示す上面平面図である。CMPシステム100は、ファクトリインターフェース102と、洗浄装置104と、研磨モジュール106とを含む。ウェットロボット108を設けて基板170をファクトリインターフェース102と研磨モジュール106との間で搬送する。ウェットロボット108は更に、基板を研磨モジュール106と洗浄装置104との間で搬送するように構成することができる。ファクトリインターフェース102はドライロボット110を含み、このドライロボット110は、基板170を1つ以上のカセット114と1つ以上の搬送プラットフォーム116との間で搬送するように構成される。図1に示す1つの実施形態では、4つの基板収容カセット114が示されている。ドライロボット110は、4つのカセット114と1つ以上の搬送プラットフォーム116との間の搬送を容易にするために十分な移動範囲を有する。任意であるが、ドライロボット110は、レールまたは走行レール112に取り付けて、ロボット110をファクトリインターフェース102内で横方向に位置決めすることにより、ドライロボット110の移動範囲を、大規模な、または複雑なロボット連結機構を必要とすることなく広げることができる。ドライロボット110は更に、基板を洗浄装置104から受け入れ、洗浄かつ研磨された基板を基板収容カセット114に戻すように構成される。1つの搬送プラットフォーム116を図1に示す実施形態に示しているが、少なくとも2つの基板を一列に並べて、研磨モジュール106へウェットロボット108によって同時に搬送することができるように、2つ以上の搬送プラットフォームを設けてもよい。
【0019】
図1を参照し続けると、研磨モジュール106は複数の研磨ステーション124を含み、これらの研磨ステーション124の上で基板を、1つ以上の研磨ヘッド126に保持しながら研磨する。これらの研磨ステーション124は、同時に2つ以上の研磨ヘッド126との境界部になることにより、2つ以上の基板の研磨が単一の研磨ステーション124を使用して同時に行なわれるサイズに形成される。これらの研磨ヘッド126は、図1に破線で示す頭上式走行レール128に取り付けられるキャリッジ(図示せず)に接続される。頭上式走行レール128によってキャリッジを研磨モジュール106の近傍に選択的に配置することができ、これにより、これらの研磨ヘッド126を、研磨ステーション124及びロードカップ122の上に選択的に容易に位置決めすることができる。図1に示す実施形態では、頭上式走行レール128は円形構造を有し、この円形構造によって、これらの研磨ヘッド126を保持するキャリッジを選択的に、かつ個別に、ロードカップ122及び研磨ステーション124の上で回転させ、及び/またはロードカップ122及び研磨ステーション124から遠ざけることができる。頭上式走行レール128が、楕円形、長円形、直線形、または他の適切な方向的特徴を含む他の構造を有することができ、これらの研磨ヘッド126の移動は、他の適切な装置を使用して容易に行なうことができる。
【0020】
図1に示す1つの実施形態では、2つの研磨ステーション124が、研磨モジュール106の両側のコーナー部に設けられる様子を示している。少なくとも1つのロードカップ122が研磨モジュール106のコーナー部にあり、これらの研磨ステーション124の間に、かつウェットロボット108に最も近い箇所に位置している。ロードカップ122によって、ウェットロボット108と研磨ヘッド126との間の搬送を容易にしている。任意であるが、3つ目の研磨ステーション124(破線で示す)を、ロードカップ群122に対向する側の研磨モジュール124のコーナー部に配置することができる。別の構成として、2つ目のロードキャップペア122(これも破線で示す)を、ウェットロボットに近接配置されるロードカップ群122に対向する側の研磨モジュール106のコーナー部に設けることができる。更に別の研磨ステーション124を、設置に要する更に大きい実質占用面積を有するシステムにおける研磨モジュール106に組み込んでもよい。
【0021】
各研磨ステーション124は、少なくとも2つの基板を同時に研磨することができる研磨布表面130と、これらの基板の各々に対応する同じ数の研磨ユニットを含む。これらの研磨ユニットの各々は、研磨ヘッド126と、コンディショニングモジュール132と、研磨流体供給モジュール134と、オートディスクチェンジャーモジュール150を含む。1つの実施形態では、コンディショニングモジュール132はパッドコンディショニングアセンブリ140を含むことができ、このパッドコンディショニングアセンブリ140は、パッドを、研磨屑を除去し、パッドの孔を空けることにより目立てする。別の実施形態では、研磨流体供給モジュール134は、スラリー供給アームを備えることができる。1つの実施形態では、各研磨ステーション124は、複数のパッドコンディショニングアセンブリ132,133を備える。1つの実施形態では、各研磨ステーション124は、複数の流体供給アーム134,135を備えることにより、流体流を各研磨ステーション124に供給する。研磨布表面130は、プラテンアセンブリ202(図2参照)の上に支持され、このプラテンアセンブリ202は、研磨布表面130を処理中に回転させる。1つの実施形態では、研磨布表面130は、化学機械研磨プロセス及び/又は電気化学機械研磨プロセスのうちの少なくとも1つのプロセスに適している。別の実施形態では、プラテンは、研磨中に、約10rpm〜約150rpmの速度で、例えば約80rpm〜約100rpmの速度のように、約50rpm〜約110rpmの速度で回転させることができる。
【0022】
各コンディショニングモジュール132はパッドコンディショニングアセンブリ140を含む。パッドコンディショニングアセンブリ140は、支持アーム144を有する支持アセンブリ146によって支持されるコンディショニングヘッド142を含み、この支持アーム144は、コンディショニングヘッド142と支持アセンブリ146との間に配設される。支持アセンブリ146は、基台147に接続され、コンディショニングヘッド142を研磨布表面130に接触するように位置決めするように適合させ、更に、コンディショニングヘッド142と研磨布表面130との相対移動を可能にするように適合させる。支持アーム144は、コンディショニングヘッド142に接続される遠位端と、基台147に接続される近位端を有する。基台147は回転してコンディショニングヘッド142を、研磨布表面130を横切るように掃引することにより研磨布表面130をコンディショニングする。コンディショニングヘッド142は更に、制御可能な圧力または下向きの圧力を加えて、コンディショニングヘッド142を研磨布表面130に向かって制御可能に押圧するように構成される。下向きの圧力は、約0.5psi〜約20psi、例えば約1psi〜約14psiの範囲とすることができる。コンディショニングヘッド142は普通、掃引運動しながら研磨布表面130を横切るように横方向に回動する、または移動する。1つの実施形態では、コンディショニングヘッド142の横方向の運動は、直線状に行なわれるので、または研磨布表面130の中心近傍から研磨布表面130の外周縁の近傍の範囲の円弧に沿って行なわれるので、プラテンアセンブリ202の回転と組み合わされて、研磨布表面130全体をコンディショニングすることができる。コンディショニングヘッド142は、別の移動範囲を有することにより、コンディショニングヘッド142を、未使用時にプラテンアセンブリ202から離れるように移動させることができる。
【0023】
コンディショニングヘッド142は、コンディショニングディスク148を収容して研磨布表面130に接触するように適合させる。コンディショニングディスク148はコンディショニングヘッド142に、磁石のような受動機構、及び支持アーム144に既に付与されている昇降動作を利用した空気式アクチュエータを介して接続することができる。コンディショニングディスク148は普通、コンディショニングヘッド142の収納部を約0.2mm〜約1mmの長さだけ越えて延びることにより、研磨布表面130に接触する。コンディショニングディスク148は、ナイロン、綿布、ポリマー、または研磨布表面130を傷付けない他の軟質材料により作製することができる。別の構成として、コンディショニングディスク148は、織り目加工ポリマーにより作製する、またはダイヤモンド粒子を固着させた、またはダイヤモンド粒子が埋め込まれた粗面を有するステンレス鋼により作製することができる。ダイヤモンド粒子のサイズは、約30ミクロン〜約100ミクロンの範囲とすることができる。
【0024】
研磨システム100及び当該システムで実行されるプロセスの制御を容易にするために、中央処理ユニット(CPU)192と、メモリ194と、及びサポート回路196とを備えるコントローラ190を研磨システム100に接続する。CPU192は、種々のドライブ及び圧力を制御する産業現場で使用することができるいずれかの形態のプロセッサの1つとすることができる。メモリ194はCPU192に接続される。メモリ194またはコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、フロッピーディスク、ハードディスク、または他のいずれかの形態のローカルまたはリモートデジタルストレージのような容易に入手できる1つ以上のメモリとすることができる。サポート回路196をCPU192に接続して、プロセッサを従来通りサポートする。これらの回路は、キャッシュ、電源、クロック回路、入力/出力回路、サブシステムなどを含む。
【0025】
図2は、オートディスクチェンジャーモジュール150を備える図1の研磨ステーション124の部分斜視図である。図3は、図2のオートディスクチェンジャーモジュール150を備える研磨ステーションの上面模式図である。1つの実施形態では、図1に示すように、オートディスクチェンジャーモジュール150は、使用済みコンディショニングディスクをパッドコンディショニングアセンブリ140から取り外し、未使用コンディショニングディスクをパッドコンディショニングアセンブリ140に装着するディスクロード/アンロードステーション152と、使用済みコンディショニングディスク及び未使用コンディショニングディスクの両方を収容する1つ以上のディスク収納ステーション154と、及び使用済みコンディショニングディスク及び未使用コンディショニングディスクの両方をディスクロード/アンロードステーション152と1つ以上のディスク収納ステーション154との間で搬送するために十分な移動範囲を有する中央ロボット156を備える。
【0026】
図4は、ディスクロード/アンロード台の模式側面図である。1つの実施形態では、ディスクロード/アンロードステーション152は、ディスクロード/アンロード台400を備える。1つの実施形態では、ディスクロード/アンロード台400は、研磨モジュール106に直接接続することができる。別の実施形態では、ディスクロード/アンロード台400は、研磨モジュール106に接続される別のプレートに接続することができる。
を備える。
【0027】
1つの実施形態では、ディスクロード/アンロード台400は、台本体402と、台本体402に接続される磁性部材404と、及び磁性部材404を昇降させる昇降機構406とを備える。磁性部材404は、磁力を使用して、パッドコンディショニングディスク148をコンディショニングヘッド142から取り外す。1つの実施形態では、磁性部材404は、ディスクロード/アンロード台400の昇降機構406に接続される電磁石である。磁性部材404を電源180によって選択的に励磁することにより、コンディショニングディスク148を台本体402に引き付ける付勢力を発生させることができる。磁性部材404から加わる磁力は電源180によって容易に調整されるので、コンディショニングディスク148と台本体402との接触力は、特定の日常的作業のために最適に調整することができる。更に、コンディショニングディスク148と台本体402との間の引き付け力は、磁性部材404に印加される電源を遮断することにより取り除くことができるので、コンディショニングディスク148を台本体402から容易に分離することができる。任意であるが、磁性部材404から発生する磁力の極性を反転させて、コンディショニングディスク148を、コンディショニングディスク148が磁化される、及び/または永久磁石材料を含む場合に取り外し易くすることができる。別の構成として、磁性部材404は永久磁石とすることができる。磁性部材404を台本体402内の他の位置に、または台本体402に隣接する他の位置に配置する構成が想到される。
【0028】
1つの実施形態では、昇降機構406は、z軸方向に受動的に昇降作動する昇降機構とすることができる。1つの実施形態では、昇降機構406は、磁性部材404に取り付けられるドライブナットを回動させる鉛製スクリューに接続されるモータを備える。ドライブナットを垂直方向に、鉛製スクリューを回動させることにより押し込むと、磁性部材404が上方または下方のいずれかに移動する。別の構成として、昇降機構406は、磁性部材404の位置を制御するいずれかの形態の垂直アクチュエータとすることができる。台本体402、磁性部材404、及び昇降機構406は、セラミックス、アルミニウム、スチール、ニッケル、ポリマーなどのような、耐プロセス材料を含むことができ、これらの材料は、プロセスに耐えることができ、普通、銅のような汚染物質を含まない。
【0029】
図2を参照すると、オートディスクチェンジャーモジュール150は更に、使用済みコンディショニングディスク及び未使用コンディショニングディスクの両方を収容する1つ以上のディスク収納ステーション154を備える。1つの実施形態では、1つ以上のディスク収納ステーション154が、1つのディスク収納ラック208を備える。ディスク収納ラック208は、研磨モジュール106に直接接続することができる。別の実施形態では、ディスク収納ラック208は、研磨モジュール106に接続される別のプレートに接続することができる。
【0030】
ディスク収納ラック208は、フレーム220で支持される複数の収納棚210を備える。1つの態様では、図2は、5つの収納棚がディスク収納ラック208内に設けられる様子を示しているが、いずれの個数の収納棚210も使用してもよい構成が想到される。各収納棚210は、フレーム220にブラケット群(図示せず)を介して接続されるコンディショニングディスク支持部材212を備える。これらのブラケットは、コンディショニングディスク支持部材212の周縁部をフレーム220に接続し、フレーム220及びコンディショニング支持部材212の両方に、圧力検知接着剤、セラミック接着剤、糊などのような接着剤、またはプロセスに耐えることができ、かつ銅のような汚染物質を含まないスクリュー、ボルト、クリップなどのような締結部材を使用して接続することができる。フレーム220、収納棚群210、及びブラケット群は、セラミックス、アルミニウム、スチール、ニッケル、ポリマーなどのような耐プロセス材料を含むことができ、これらの材料は、プロセスに耐えることができ、普通、銅のような汚染物質を含まない。フレーム220及びブラケット群は別体の部品とすることができるが、ブラケット群及びコンディショニング支持部材群212をフレーム220に一体化する構成が想到される。
【0031】
これらの収納棚210は、ディスク収納ラック208内で垂直方向に、かつ平行に離間させて複数の収納スペースを画定する。各収納スペースは、各コンディショニングディスク支持部材212によって支持される少なくとも1つのコンディショニングディスク148を当該各収納スペースに収納するように適合させる。各コンディショニングディスク148の上方及び下方の収納棚210が、各収納スペースの上側境界及び下側境界を画定する。
【0032】
1つの実施形態では、図1に示すように、オートディスクチェンジャーモジュール150は更に、使用済みコンディショニングディスク及び未使用コンディショニングディスクの両方をディスクロード/アンロードステーション152と1つ以上のディスク収納ステーション154との間で搬送するために十分な移動範囲を有する中央ロボット156を備える。中央ロボット156は、ディスクロード/アンロードステーション152及び1つ以上のディスク収納ステーション154の両方に近付くように適合させる。1つの実施形態では、中央ロボット156は、移し替えロボットアセンブリ260(図2参照)を備え、この移し替えロボットアセンブリ260は普通、エンドエフェクタアセンブリ264(例えば、シングルブレードアセンブリ)に接続される移し替えロボットボディ262を含む。移し替えロボットアセンブリ260は2軸ロボットとすることができる。1つの実施形態では、移し替えロボットアセンブリ260は、矢印266で示すように、回転運動を行なう。1つの実施形態では、回転運動は、回転空気圧シリンダのようなアクチュエータ、またはモータによって実現することができる。1つの実施形態では、移し替えロボットアセンブリ260は、矢印268で示すように、垂直運動を行なう。移し替えロボットアセンブリ260はロボット基台270を備えることができ、このロボット基台270は、移し替えロボットアセンブリ260を研磨モジュール106に接続する。別の実施形態では、ロボット基台270は、研磨モジュール106に接続される別のプレートに接続することができる。
【0033】
1つの実施形態では、移し替えロボットボディ262は管状部材を備える。移し替えロボットボディ262は、セラミックス、アルミニウム、スチール、ニッケル、ポリマーなどのような耐プロセス材料を含むことができ、これらの材料は、プロセスに耐えることができ、普通、銅のような汚染物質を含まない。
【0034】
1つの実施形態では、エンドエフェクタアセンブリ264は、移し替えロボットアセンブリ260に移動可能に接続されるので、エンドエフェクタアセンブリ264は、移し替えロボットアセンブリ260に対して、移し替えロボットボディ262に直交し、かつエンドエフェクタアセンブリ264を貫通して延在する軸の回りに、いずれの方向にも回転させることができる。1つの実施形態では、エンドエフェクタアセンブリ264は、1つ以上のブレードアセンブリを備え、これらのブレードアセンブリは、コンディショニングディスク収容面を含む1つ以上のブレードを含み、このコンディショニングディスク収容面は、ブレード(図示せず)上に配置されるコンディショニングディスクを、吸引機構のような、または基板をロボットブレード上の正しい位置に保持する側縁把持部材のような種々の保持手段を使用して保持するように適合させる。側縁把持機構は、コンディショニングディスクの側縁を、複数の箇所(例えば、3箇所)で把持して、コンディショニングディスクを保持し、かつ維持するように適合させることができる。
【0035】
1つの実施形態では、ブレードは、反対側に向いた2つのコンディショニングディスク支持面を有することができる。例えば、使用済みコンディショニングディスクは、一方のコンディショニングディスク支持面に固く固定することができ、未使用コンディショニングディスクは、他方のコンディショニングディスク支持面で支持することができる。1つの実施形態では、ブレードは、エンドエフェクタアセンブリ264が位置決めされるときのブレードに対する基板の位置を検出するセンサ群(図示せず)を有することができる。
【0036】
図3は、図2のオートディスクチェンジャーモジュールの上面模式図である。作動状態では、図2及び図3によれば、パッドコンディショニングアセンブリ140は、使用済みコンディショニングディスク148をディスクロード/アンロードステーション152に載置する。ディスクロード/アンロードステーション152がディスクロード/アンロード台を備える別の実施形態では、使用済みコンディショニングディスクを、中央ロボット156で取り出す前にディスクロード/アンロード台に直に載置することができる。コンディショニングディスク148がパッドコンディショニングアセンブリ140に磁気連結される1つの実施形態では、磁性部材404を電源180により選択的に励磁して、コンディショニングディスク148を台本体402に引き付ける付勢力を発生させることができる。コンディショニングディスク148を中央ロボット156で台本体402から取り出すことができる。別の実施形態では、中央ロボット156のエンドエフェクタアセンブリ264を磁性部材404の上に位置決めし、磁性部材404を電源180により選択的に励磁して、コンディショニングディスク148をパッドコンディショニングアセンブリ140から取り出し、コンディショニングディスク148を中央ロボット156のエンドエフェクタアセンブリ264に引き付ける。
【0037】
コンディショニングディスク148を中央ロボット156のエンドエフェクタアセンブリ264に保持した後、中央ロボット156が使用済みコンディショニングディスクを1つ以上のディスク収納ステーション154に移送し、これらのステーションでは、使用済みコンディショニングディスク148が空の収納棚に載置される。次に、中央ロボット156が未使用コンディショニングディスクを1つ以上のディスク収納ステーション154から取り出し、未使用コンディショニングディスク148をディスクロード/アンロードステーション152に移送する。次に、未使用コンディショニングディスク148をパッドコンディショニングアセンブリ140に保持し、研磨コンディショニングプロセスを継続することができる。
【0038】
エンドエフェクタアセンブリ264が、2つのコンディショニングディスク支持面を有するブレードを備える1つの実施形態では、未使用コンディショニングディスクを1つ以上のディスク収納ステーション154から取り出し、一方のコンディショニングディスク支持面に位置決めし、ディスクロード/アンロードステーション152に搬送する。ディスクロード/アンロードステーション152では、ブレードを回転させて、空のコンディショニングディスク支持面に使用済みコンディショニングディスクを回収することができるようにする。使用済みコンディショニングディスクを固く固定した後、ブレードを回転させて、未使用コンディショニングディスクが、パッドコンディショニングアセンブリ140のコンディショニングヘッド142に対向するようにし、この場所で、未使用コンディショニングディスクをブレードから取り出すことができる。
【0039】
図5は、オートディスクチェンジャーモジュール150の別の実施形態の上面模式図である。別の実施形態では、図5に示すように、オートディスクチェンジャーモジュール150は更に、中央ロボット156に隣接配置される更に別の移し替えロボット502と、1つ以上のディスク収納ステーション154とを備える。更に別の移し替えロボット502は、コンディショニングディスクを中央ロボット156から取り出し、コンディショニングディスクを中央ロボット156に供給するように適合させることができる。更に別の移し替えロボット502は更に、コンディショニングディスク148を、1つ以上のディスク収納ステーション154に移送し、1つ以上のディスク収納ステーション154から移送するように適合させることができる。1つの実施形態では、中央ロボット156が使用済みディスクを、更に別の移し替えロボット502に移送する。更に別の移し替えロボット502は、使用済みディスクを、1つ以上のディスク収納ステーション154に収納し、未使用コンディショニングディスクを1つ以上のディスク収納ステーション154から取り出す。中央ロボット156は、未使用コンディショニングディスクを、パッドコンディショニングアセンブリ140から取り出し、パッドコンディショニングアセンブリ140に移送する。有利な点として、中央ロボット156は、使用済みコンディショニングディスクを載置し、未使用コンディショニングディスクを同じ位置から取り出す。
【0040】
図6は、オートディスクチェンジャーモジュール150の別の実施形態の上面模式図である。オートディスクチェンジャーモジュール150は、使用済みディスクホルダ602と、未使用ディスクホルダ604とを備える。使用済みディスクホルダ602及び未使用ディスクホルダ604の位置は、逆にしてもよいことを理解されたい。パッドコンディショニングアセンブリ140は、使用済みディスクを使用済みディスクホルダ602に廃棄し、未使用ディスクを未使用ディスクホルダ604から取り出す。1つの実施形態では、使用済みディスクホルダ602及び未使用ディスクホルダ604は、コンディショニングディスク群を垂直に積層した状態で保持するように適合させることができる。1つの実施形態では、コンディショニングディスク148は、パッドコンディショニングアセンブリ140に設けたアクチュエータによって、またはディスクホルダ602,604に設けたアクチュエータによって、パッドコンディショニングアセンブリ140に装着し、パッドコンディショニングアセンブリ140から取り外すことができる。別の実施形態では、パッドコンディショニングアセンブリ140に対するコンディショニングディスクの装着及び取り外しは、パッドコンディショニングアセンブリ140が既に行なった上下運動を利用する受動機構により行なうことができる。使用済みディスクホルダ602及び未使用ディスクホルダ604は、システムの設置に要する実質占用面積を小さくすることができ、かつシステムの複雑さを低減することができるので有利である。
【0041】

図7は、化学機械研磨システムの別の研磨ステーション124の上面模式図であり、図8は、図7のパッドコンディショニングアセンブリ140の側面図である。1つの実施形態では、自動ディスク交換は、複数のコンディショニングディスク700a〜cをパッドコンディショニングアセンブリ140に載せて搬送することにより行なうことができる。図7及び図8に示す例示的な実施形態では、3つのコンディショニングディスク700a〜cを示している。3つのコンディショニングディスク700a〜cを示しているが、いずれの数のコンディショニングディスクであっても、パッドコンディショニングアセンブリ140に載せて搬送することができることを理解されたい。
【0042】
この実施形態では、パッドコンディショニングヘッド142は、コンディショニングディスクの使用可能耐用年数を延ばすためにコンディショニングディスク群の間をインデックス移動することができる。例えば、図8に示すように、予備のコンディショニングディスク700b及び700a(この図では見ることができない)をプラテンの上方に上昇させ、研磨布表面130にコンディショニング中に接触する稼働中のコンディショニングディスク700bが当該コンディショニングディスクの使用可能耐用年数の終了時点に達するまで使用しないようにすることができる。別の構成として、複数のコンディショニングディスク700a〜cを高い頻度で順番に繰り返し稼働状態及び非稼働状態に切り替えて、コンディショニングディスク品質のバラツキを平均化することができる。別の実施形態では、これらのコンディショニングディスクは、コンディショニングヘッド142に接続されるシリンダに接続することができる。シリンダが回転すると、異なるコンディショニングディスクが稼働位置に移動して研磨布表面130に対向する。
【0043】
本明細書において記載される実施形態は概して、コンディショニングディスクに関するものであるが、本明細書において記載される実施形態は、いずれの形状及び/又はサイズのコンディショニング部材にも使用され得ることを理解されたい。
【0044】
これまでの記述は、本明細書において記載される実施形態に関して行なわれているが、本発明の他の実施形態及び別の実施形態を、本発明の基本的範囲から逸脱しない範囲で想到することができ、本発明の範囲は以下の請求項により定義される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
研磨パッドコンディショニングディスクを化学機械研磨システム内で交換する装置であって:
使用済みコンディショニングディスクをパッドコンディショニングアセンブリから取り外し、未使用コンディショニングディスクを前記パッドコンディショニングアセンブリに装着するディスクロード/アンロードステーションと;
使用済みコンディショニングディスク及び未使用コンディショニングディスクの両方を収容する1つ以上のディスク収納ステーションと;
使用済みコンディショニングディスク及び未使用コンディショニングディスクの両方を前記ディスクロード/アンロードステーションと前記1つ以上のディスク収納ステーションとの間で搬送するために十分な移動範囲を持つ中央ロボットと、
を備える、装置。
【請求項2】
前記ディスクロード/アンロードステーションは:
台本体と;
前記台本体に接続される磁性部材と;
前記磁性部材を昇降させる昇降機構と、
を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記1つ以上のディスク収納ステーションは:
フレームと;
前記フレームで支持される複数の収納棚とを含み、前記複数の収納棚は、垂直方向に離れて、かつ平行に離間して、前記フレームで支持する複数のコンディショニングディスク収納スペースを画定する、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記中央ロボットは:
移し替えロボットボディと;
前記移し替えロボットボディに接続されるエンドエフェクタアセンブリと
を含む、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記エンドエフェクタアセンブリは、コンディショニングディスク収容面を含む1つ以上のブレードを含み、前記コンディショニングディスク収容面は、前記ブレード上に配置されるコンディショニングディスクを保持するように適合させる、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記1つ以上のブレードは、反対側に向いた2つのコンディショニングディスク支持面を有する、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記中央ロボット及び前記1つ以上のディスク収納ステーションに隣接配置される移し替えロボットを更に備え、前記移し替えロボットは、コンディショニングディスクを前記1つ以上のディスク収納ステーションから取り出し、前記1つ以上のディスク収納ステーションに供給するために十分な移動範囲を持つ、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記中央ロボットは、前記ディスクロード/アンロードステーションと前記1つ以上のディスク収納ステーションとの間に配置される、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
化学機械研磨システムは:
プラテンアセンブリと;
前記プラテンアセンブリ上に支持される研磨布表面と;
1つ以上の研磨ヘッドであって、前記1つ以上の研磨ヘッドの上に、基板群が研磨されながら保持される、前記1つ以上の研磨ヘッドと;
研磨屑を除去し、前記研磨布表面の孔を空けることにより前記研磨布表面を目立てするパッドコンディショニングアセンブリと;
研磨パッドコンディショニングディスクを交換するオートディスクチェンジャーモジュールと、
を備える、装置。
【請求項10】
前記1つ以上の研磨ヘッドは、頭上式円形走行レールに取り付けられ、前記頭上式円形走行レールによって、前記1つ以上の研磨ヘッドを、前記研磨布表面上に選択的に位置させることができる、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記オートディスクチェンジャーモジュールは:
使用済みコンディショニングディスクをパッドコンディショニングアセンブリから取り外し、未使用コンディショニングディスクを前記パッドコンディショニングアセンブリに装着するディスクロード/アンロードステーションと;
使用済みコンディショニングディスク及び未使用コンディショニングディスクの両方を収容する1つ以上のディスク収納ステーションと;
使用済みコンディショニングディスク及び未使用コンディショニングディスクの両方を前記ディスクロード/アンロードステーションと前記1つ以上のディスク収納ステーションとの間で搬送するために十分な移動範囲を持つ中央ロボットと、
を備える、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
研磨パッドコンディショニングディスクを化学機械研磨システム内で交換する方法であって:
使用済みコンディショニングディスクをパッドコンディショニングアセンブリからディスクロード/アンロードステーションにおいて取り外す工程と;
前記使用済みコンディショニングディスクを中央ロボットで取り出す工程と;
前記使用済みコンディショニングディスクを、前記中央ロボットを使用して、前記ディスクロード/アンロードステーションから1つ以上のディスク収納ステーションに搬送する工程と;
前記使用済みコンディショニングディスクを取り外す工程と;
未使用コンディショニングディスクを前記1つ以上のディスク収納ステーションから取り出す工程と;
前記未使用コンディショニングディスクを、前記中央ロボットを使用して前記ロード/アンロードステーションに搬送する工程と;
前記未使用コンディショニングディスクを前記パッドコンディショニングアセンブリに装着する工程と、
を含む、方法。
【請求項13】
使用済みコンディショニングディスクをパッドコンディショニングアセンブリから取り外す前記工程は、磁性材料を選択的に励磁して、付勢力を発生させることにより、前記コンディショニングディスクを前記パッドコンディショニングアセンブリから取り出す工程を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
使用済みコンディショニングディスクを取り外す前記工程は、前記使用済みコンディショニングディスクを移し替えロボットに搬送する工程を含み、前記移し替えロボットは、前記使用済みディスクを前記1つ以上のディスク収納ステーション内に載置する、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
未使用コンディショニングディスクを前記1つ以上のディスク収納ステーションから取り出す前記工程は、未使用コンディショニングディスクを前記1つ以上のディスク収納ステーションから、前記移し替えロボットを使用して取り出す工程を含む、請求項13に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公表番号】特表2012−506619(P2012−506619A)
【公表日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−532259(P2011−532259)
【出願日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際出願番号】PCT/US2009/060882
【国際公開番号】WO2010/048032
【国際公開日】平成22年4月29日(2010.4.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(390040660)アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド (1,346)
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【Fターム(参考)】