説明

パネルアライメント装置及びFPDモジュール組立装置

【課題】表示基板が大型化しても表示基板の位置決めの精度が低下することのないパネルアライメント装置及びFPDモジュール組立装置を提供する。
【解決手段】パネルアライメント装置80は、表示基板の下面を保持する基板保持部82と、基板保持部82を水平方向に移動及び回動させる移動機構83を備える。移動機構83は、基板保持部82により保持した表示基板101の処理が施される端部側の下方に配置されている。移動機構83は、従動回転軸94A及び従動直線軸94Bからなり基板保持部82を支持する従動軸部94と、従動軸部94を直線移動させる駆動直線軸93とを有する3つの支持デバイス91A,91B,92から構成されている。そして、2つの支持デバイス91A,92の駆動直線軸93は、互いに交差する方向に延びている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フラットパネルディスプレイ(FPD:Flat Panel Display)の表示基板の周縁部に各種の処理を行う場合に表示基板の位置をアライメントするパネルアライメント装置に関するものである。また、アライメント装置を備えたFPDモジュール組立装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
FPDとしては、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイなどがある。このFPDにおける表示基板の周縁部には、駆動ICの搭載や、COF(Chip on Film)、FPC(Flexible Printed Circuit)などのTAB(Tape Automated Bonding)接続が行われる。また、表示基板の周辺には、例えば、PCB(Printed Circuit Board)などの周辺基板が実装される。その結果、FPDモジュールが組み立てられる。
【0003】
FPDモジュール組立装置は、複数の処理作業工程を順次行なうことで、FPDの表示基板における周縁部および周辺に、駆動IC、COFなどの搭載部材およびPCBなどの搭載基板を実装し、FPDモジュールを組み立てるライン装置である。
【0004】
ここで、本発明で搭載部材と称す電子部品は、その詳細形状や部材の厚さの差異などで、COFと呼称されたり、TCP(Tape Carrier Package)と呼称されたりする。これらCOFやTCPは、スプロケット穴を有する長尺のポリイミドフィルムに配線を施したFPCに、ICチップを搭載し、これを切り出して構成されたものであり、実装する上での差異はない。また、FPDの設計によってはICチップなしのFPCのみを実装する場合もある。FPDモジュールの実装組立工程においては、これらの部品に実質上の差異はないため、本発明では搭載部材と呼称する。
【0005】
FPDモジュール組立装置における処理工程の一例としては、(1)表示基板端部の搭載部材貼付け部を清掃する端子クリーニング工程と、(2)清掃後の表示基板端部に異方性導電フィルム(ACF:AnisotropicConductive Film)を貼り付けるACF貼付工程がある。また、(3)表示基板のACFを貼り付けた位置に、搭載部材を位置決めして搭載する搭載工程と、(4)搭載部材を加熱圧着してACFにより固定する圧着工程がある。さらに、(5)搭載部材の表示基板側とは反対側に、予めACFを貼り付けたPCB基板を貼付け搭載するPCB接続工程がある。なお、PCB工程は、複数の工程からなっている。
【0006】
ACFは、接合する部材のどちらか一方に予め貼り付けられていればよい。つまり、上記ACF工程の別な例では、ACFを搭載部材に予め貼り付ける。また、FPDモジュール組立装置には、処理する基板の辺の数、搭載部材の数、各処理装置の数などに応じて、基板を回転する処理装置などが必要となる。
【0007】
このような一連の工程を経ることによって、表示基板上の電極と搭載部材に設けた電極との間を熱圧着し、ACF内部の導電性粒子を介して両電極の電気的な接続が行われる。なお、圧着工程を終えると、ACF基材樹脂が硬化するため、両電極の電気的な接続と同時に、表示基板と搭載部材が機械的にも接続される。
【0008】
FPDモジュール組立装置では、各工程の処理位置に表示基板を配置するためにパネルアライメント装置を備えている。このパネルアライメント装置としては、例えば、特許文献1に記載されている。
【0009】
特許文献1には、パネルアライメント装置を備えるパネル処理装置が記載されている。このパネルアライメント装置は、表示基板を保持するパネルホルダと、このパネルホルダを水平方向に回動させるロータリテーブルと、パネルホルダを移動させるX軸移動手段、Y軸移動手段及びZ軸移動手段を備えている。そして、ロータリテーブルの回転中心は、パネルホルダに保持された表示基板の略中心部又は表示基板から外れた位置に設定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2007−99466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかし、特許文献1に記載されたパネルアライメント装置では、処理を施す端部(以下、処理端部という)からロータリテーブルの回転中心までの距離が長い。そのため、表示基板が大型化するにつれて、ロータリテーブルの回転角度の誤差による処理端部のずれが大きくなってしまう。したがって、表示基板を高精度に位置決めするには、ロータリテーブルの分解能を上げる必要がある。
【0012】
また、表示基板が大型化するにつれて、ロータリテーブルやロータリテーブルの駆動源が大きくなり、パネルアライメント装置及びFPDモジュール組立装置の大型化を招くと共に、製造コストが増大してしまう。
【0013】
本発明の目的は、上記従来技術における実情を考慮し、表示基板が大型化しても表示基板の位置決めの精度が低下することのないパネルアライメント装置及びFPDモジュール組立装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明のパネルアライメント装置は、表示基板の下面を保持する基板保持部と、基板保持部を水平方向に移動及び回動させる移動機構を備える。
移動機構は、基板保持部により保持した表示基板の処理が施される端部の下方に配置されている。この移動機構は、従動回転軸及び従動直線軸からなり基板保持部を支持する従動軸部と、従動軸部を直線移動させる駆動直線軸とを有する3つの支持デバイスから構成されている。
そして、3つの支持デバイスのうち少なくとも2つの支持デバイスの駆動直線軸は、互いに交差する方向に延びている。
【0015】
また、本発明のFPDモジュール組立装置は、表示基板の端部に所定の処理を施す処理部を有する処理装置と、処理ユニットの処理位置に表示基板を位置決めする上述のパネルアライメント装置とを備えている。
【0016】
本発明のパネルアライメント装置及びFPDモジュール組立装置は、3つの支持デバイスによって基板保持部の移動機構が構成されている。3つの支持デバイスのうち少なくとも2つの支持デバイスの駆動直線軸が互いに交差する方向に延びているため、3つの支持デバイスの駆動直線軸を駆動させることにより、基板保持部を水平方向に移動及び回動させることができる。
【0017】
そして、3つの支持デバイスは、基板保持部により保持した表示基板の処理が施される端部の下方に配置されている。そのため、表示基板が大型化しても、表示基板を水平方向に回動させるときの回動中心を表示基板の処理が施される端部の近くに設定することができる。これにより、表示基板を水平方向に回動させたときの回動角度に誤差が生じても、表示基板の処理を施す端部のずれを小さくすることができる。
【発明の効果】
【0018】
上記構成のパネルアライメント装置及びFPDモジュール組立装置によれば、表示基板が大型化しても表示基板の位置決めの精度が低下することを防止或いは抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明のFPDモジュール組立装置で実装組立を行うFPDモジュールの概略構成を示す平面図である。
【図2】本発明のFPDモジュール組立装置の一実施形態であるFPDモジュールの組立ラインを示す概略構成図である。
【図3】本発明のFPDモジュール組立装置の一実施形態に係る搬送ステージに設けられるパネルアライメント装置の第1の実施の形態を示す斜視図である。
【図4】図3に示すパネルアライメント装置から基板保持部及び支持部を取り外した状態を示す説明図である。
【図5】図3に示すパネルアライメント装置における基板保持部が基準位置にある状態を示す説明図である。
【図6】図3に示すパネルアライメント装置における基板保持部を第1の方向へ移動させた状態の説明図である。
【図7】図3に示すパネルアライメント装置における基板保持部を第2の方向へ移動させた状態の説明図である。
【図8】図3に示すパネルアライメント装置における基板保持部を回動させた状態の説明図である。
【図9】図3に示すパネルアライメント装置における基板保持部を第2の方向へ移動させると共に回動させた状態の説明図である。
【図10】パネルアライメント装置の第2の実施の形態を示す説明図である。
【図11】パネルアライメント装置の第2の実施の形態における基板保持部を回動させた状態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、FPD(フラットパネルディスプレイ)モジュールの組立装置を実施するための形態について、図1〜図11を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
【0021】
[FPDモジュール]
まず、FPDモジュールについて、図1を参照して説明する。
図1は、本発明のFPDモジュール組立装置で実装組立されるFPDモジュールの概略構成を示す平面図である。
【0022】
図1に示すように、FPDモジュール100は、略長方形状に形成された表示基板101の周縁部に複数の搭載部材102をACF接合により接続するとともに、一部の搭載部材102にPCB103をACF接続して構成されている。
表示基板101は、カラーフィルタ基板101aと、TFT(Thin Film Transistor)アレイ基板101bと、カラーフィルタ基板101aとTFTアレイ基板101bの間に封入される液晶とから構成されている。
【0023】
更に、表示基板101の角部には、十字状のアライメントマーク106が付されている。なお、アライメントマーク106の形状は、十字状に限定されるものではなく、例えば一本線やその他の形状であってもよい。このアライメントマーク106は、表示基板101の位置合わせを行う際に、後述する位置検出部の一例を示すカメラ89A,89Bによって撮像されるマークである(図3参照)。
【0024】
搭載部材102は、扁平な長方形のポリイミドフィルムに銅箔による印刷回路(不図示)を施したFPC(Flexible Printed Circuit)104に、ICチップ105を搭載して構成される電子部品である。ICチップ105は、FPC104の略中央に実装されている。FPC104の下面には、印刷回路が設けられていると共に、長手方向の両側(2つの長辺)にアウターリード端子(不図示)が設けられている。
【0025】
搭載部材102の品種によっては、ICチップ105が下面側にある場合(COFタイプ)や、ICチップがない場合(FPCタイプ)などがある。また、搭載部材102は、接続部位により回路的には相互に差異があるが、搭載実装の説明には区別する必要がないので、同じものとして図示している。
【0026】
[FPDモジュールの組立装置]
次に、本発明のFPDモジュールの組立装置の一実施形態であるFPDモジュール組立ラインについて、図2を参照して説明する。
図2は、FPDモジュール組立装置の一実施形態の構成例を示す概略構成図である。
【0027】
FPDモジュール組立ライン10は、端子クリーニングユニット20と、ソース側搭載ユニット30と、ソース側本圧着ユニット40と、ゲート側搭載ユニット50と、ゲート側本圧着ユニット60と、PCB接続ユニット70から構成されている。FPDモジュール組立ライン10では、表示基板101(図1参照)が端子クリーニングユニット20からPCB接続ユニット70まで順次運ばれながら、実装プロセスを経る。
【0028】
PCB接続ユニット70は、本発明のPCB接続装置の第1の実施の形態を示す。また、ソース側搭載ユニット30、ソース側本圧着ユニット40、ゲート側搭載ユニット50及びゲート側本圧着ユニット60は、本発明に係る部材搭載装置の一具体例を示す。
【0029】
各ユニット20、30、40、50、60および70は、それぞれフレーム21、31、41、51、61および71を有している。各フレーム21、31、41、51、61および71の操作面側には、搬送レール22、32、42、52、62および72が設けられている。搬送レール22、32、42、52、62および72は、隣り合う搬送レールと連結されることにより、一本のレールを形成している。
【0030】
搬送レール22、32、42、52、62および72には、それぞれ搬送ステージ23、33、43、53、63および73が移動可能に係合されている。これら搬送ステージ23、33、43、53、63および73は、次のユニットの作業位置まで表示基板101を搬送する。そして、搬送ステージ23、33、43、53、63および73には、後述するパネルアライメント装置80(図3参照)がそれぞれ設けられている。
【0031】
また、各ユニット20、30、40、50、60および70には、表示基板101の作業辺を載せて吸着させることで平坦化を行う基準バー24、34、44、54、64および74が設けられている。各基準バー24、34、44、54、64および74は、後端支え(不図示)とともに作業中の表示基板101を安定して保持する。
例えば、表示基板101が端子クリーニングユニット20の処理位置に配置されると、基準バー24と後端支え(不図示)が表示基板101を保持する。
【0032】
端子クリーニングユニット20では、表示基板101(図1参照)における搭載部材102の接続用の端子が設けられている辺が清掃される。この端子クリーニングユニット20には、搬入された表示基板101の端子部を拭き取るクリーニングヘッド25と、このクリーニングヘッド25が摺動するガイドレール26が設けられている。
【0033】
ソース側搭載ユニット30では、表示基板101の長辺に沿ってソース側の搭載部材102(図1参照)が搭載される。搭載部材102は、長尺のリボン状フィルムとしてソース側搭載ユニット30に供給される。そして、打ち抜き部35によって打ち抜かれ、個別に分けられる。
【0034】
その後、ソース側搭載ユニット30では、ACF貼付部36により、ACF層を搭載部材102の搭載端子側に貼り付け、ベースフィルムを剥離する。ベースフィルムが剥離された搭載部材102は、移載装置37により搭載ヘッド38に渡される。搭載ヘッド38は、加熱加圧ヘッドであり、表示基板101のソース辺(長辺)に搭載部材102を順次搭載し、仮圧着する。
【0035】
なお、表示基板101に搭載部材102を搭載する工程は、清掃後の表示基板101にACFを貼り付けるACF貼り付けユニットと、表示基板101のACFを貼り付けた位置に搭載部材102を搭載する搭載ユニットによって行うこともできる。
【0036】
ソース側本圧着ユニット40では、ソース側の搭載部材102と表示基板101との本圧着が本圧着部45によって行われる。本圧着部45は、搭載部材102を仮圧着した表示基板101を下側から支える下刃と、搭載部材102の圧着部分を加圧する上刃と、下刃及び上刃をそれぞれ加熱するヒータを有している。上刃により搭載部材102の圧着部分が加圧されると、搭載部材102と表示基板101との間に介在されたACF層が加熱されて熱硬化する。これにより、ソース側の搭載部材102と表示基板101との本圧着が完了する。
【0037】
ゲート側搭載ユニット50では、表示基板101の短辺に沿ってゲート側の搭載部材102(図1参照)が搭載される。搭載部材102は、長尺のリボン状フィルムとしてゲート側搭載ユニット50に供給される。そして、打ち抜き部55によって打ち抜かれ、個別に分けられる。
【0038】
その後、ゲート側搭載ユニット50では、ACF貼付部56により、ACF層を搭載部材102の搭載端子側に貼り付け、ベースフィルムを剥離する。ベースフィルムが剥離された搭載部材102は、移載装置57により搭載ヘッド58に渡される。搭載ヘッド58は、加熱加圧ヘッドであり、表示基板101のゲート辺(短辺)に搭載部材102を順次搭載し、仮圧着する。
【0039】
ゲート側本圧着ユニット60では、ゲート側の搭載部材102と表示基板101との本圧着が本圧着部65によって行われる。本圧着部65は、ソース側本圧着ユニット40の本圧着部45と同様に、搭載部材102を仮圧着した表示基板101を下側から支える下刃と、搭載部材102の圧着部分を加圧する上刃と、下刃及び上刃をそれぞれ加熱するヒータを有している。
【0040】
PCB接続ユニット70では、表示基板101に接続されたソース側の搭載部材102にPCB103(図1参照)が接続される。このPCB接続ユニット70には、PCB供給ブロック75と、本圧着部76が設けられている。PCB供給ブロック75は、PCB103にACF層(不図示)を貼り付けて、本圧着部76に搬送する。
【0041】
PCB供給ブロック75は、PCBトレイ77と、ACF貼付部78A,78Bと、PCB搬送部79とを備えている。
PCBトレイ77には、複数のPCB103が載置されている。このPCBトレイ77に載置されたPCB103は、ACF層が貼り付けられる前のPCBである。
【0042】
ACF貼付部78A,78Bは、PCB移動部(不図示)に保持されたPCB103にACF層を貼り付ける。そして、PCB移動部は、ACF層の貼り付けが終了したPCB103を交互にPCB搬送部79に供給する。
PCB搬送部79は、ACF層の貼り付けが終了したPCB103を本圧着部76に搬送する。
【0043】
本圧着部76は、ソース側本圧着ユニット40の本圧着部45及びゲート側本圧着ユニット60の本圧着部65と同様に、ソース側の搭載部材102とPCB103とを本圧着する。この本圧着部76は、下刃と、上刃と、下刃を加熱するヒータと、上刃を加熱するヒータを備えている。
【0044】
[パネルアライメント装置]
次に、各搬送ステージ23,33,43,53,63及び73(図2参照)に設けられるパネルアライメント装置80について、図3を参照して説明する。
図3は、パネルアライメント装置80の斜視図である。
【0045】
パネルアライメント装置80は、本発明のパネルアライメント装置の第1の実施の形態を示すものである。
図3に示すように、パネルアライメント装置80は、固定台81と、表示基板101(図1参照)を保持する基板保持部82と、基板保持部82を移動させる移動機構83と、支持部84A,84Bとを備えている。
【0046】
ここで、方向について定義する。以下、各ユニット20,30,40,50,60及び70(図2参照)の奥行き方向を第1の方向Yとする。この第1の方向Yは、基板保持部82が各ユニット20,30,40,50,60及び70の処理部に対して接近及び離れる方向である。
【0047】
また、各ユニット20,30,40,50,60及び70が並ぶ方向を第2の方向Xとする。そして、基板保持部82に保持された表示基板101の厚み方向を第3の方向Zとする。第2の方向Xは、第1の方向Yに直交し、且つ、第3の方向Zに直交する。
【0048】
固定台81は、略四角形の板状に形成されており、上面及び下面が第3の方向Zに対向している。固定台81の上面における2つの辺は第1の方向Yに対向しており、残りの2つの辺は、第2の方向Xに対向している。固定台81の上面には、移動機構83と、支持部84A,84Bが配置されている。
【0049】
基板保持部82は、表示基板101の下面における処理端部の一辺に略平行且つ一定の間隔をあけた箇所を保持する。例えば、ソース側搭載ユニット30(図2参照)では、表示基板101のソース辺(長辺)に搭載部材102を搭載する。そのため、ソース側搭載ユニット30の処理位置に表示基板101を搬送する搬送ステージ33の基板保持部82は、表示基板101のソース辺を形成する端部に近い位置を、ソース辺と略平行な姿勢で保持する。
【0050】
基板保持部82は、保持ベース85と、この保持ベース85に設けられた複数の吸着パッド86を有している。保持ベース85は、第2の方向Xに沿って延びる長方形の板状に形成されている。複数の吸着パッド86は、保持ベース85の上面に適当な間隔をあけて配置されている。この吸着パッド86は、負圧を発生することにより表示基板101における処理端部の下面を吸着する。
【0051】
移動機構83は、固定台81における第1の方向Yの一側の端部に配置されている。固定台81における第1の方向Yの一側の端部は、パネルアライメント装置80によって表示基板101の位置決めを行う際に、各ユニット20,30,40,50,60及び70(図2参照)の処理部に対向する。移動機構83については、後で図4を参照して詳しく説明する。
【0052】
支持部84Aは、固定台81における第1の方向Yの略中央部に配置されており、支持部84Bは、固定台81における第1の方向Yの他側の端部に配置されている。これら支持部84A,84Bは、支持ベース87と、気体噴出し装置(不図示)とを有している。
【0053】
支持ベース87は、第2の方向Xに長い直方体状に形成されている。この支持ベース87の上面には、複数の気体噴出し孔87aが設けられている。複数の気体噴出し孔87aは、適当な間隔をあけて配置されている。気体噴出し装置は、圧縮された気体を発生させて、気体噴出し孔87aから噴出させる。
【0054】
気体噴出し孔87aから圧縮された気体が噴出すると、表示基板101と支持ベース87との間には、気体の膜が発生して、表示基板101を浮上させる。つまり、支持部84A,84Bは、非接触で表示基板101を移動可能に支持する。
【0055】
また、各ユニット20,30,40,50,60及び70の処理位置の上方には、基板保持部82に保持された表示基板101の位置を検出するカメラ89A,89Bが配置されている。カメラ89A,89Bは、基板保持部82に保持された表示基板101を撮像し、表示基板101に設けられたアライメントマーク106(図1参照)を検出する。
【0056】
これにより、カメラ検出位置と基板保持部82の位置関係を登録することで、基板保持部82に対する表示基板101の相対的な位置を検知することができる。制御部(不図示)は、基板保持部82と表示基板101との相対的な位置に基づいて、移動機構83の駆動制御を行う。これにより、基板保持部82が移動して、表示基板101を処理位置に位置決めする。
【0057】
[移動機構]
次に、移動機構83について、図4を参照して説明する。
図4は、パネルアライメント装置80から基板保持部82と支持部84A,84Bを取り外した状態の説明図である。
【0058】
移動機構83は、基板保持部82の下方に配置されている。つまり、移動機構83は、表示基板101における処理端部の下方に配置されている。この移動機構83は、2つの第1支持デバイス91A,91Bと、第2支持デバイス92の合計3つの支持デバイスから構成されている。
【0059】
第1支持デバイス91A,91Bは、基板保持部82における第2の方向Xの両端部を支持し、第2支持デバイス92は、基板保持部82における第2の方向Xの中央部を支持する。したがって、2つの第1支持デバイス91A,91Bは、第2支持デバイス92を挟んで配置されている。そして、第1支持デバイス91A,91B及び第2支持デバイス92は、第2の方向Xに沿って並んでいる。
【0060】
第1支持デバイス91A,91Bと第2支持デバイス92は、同じ構成を有しており、駆動直線軸93と、従動軸部94を有している。
駆動直線軸93は、固定台81の上面に固定されており、従動軸部94を移動可能に支持している。また、駆動直線軸93には、モータ95が取り付けられている。従動軸部94は、モータ95が駆動することにより駆動直線軸93に沿って移動する。
【0061】
従動軸部94は、従動回転軸94Aと、従動直線軸94Bを有している。従動回転軸94Aは、駆動直線軸93に直線移動可能に支持されており、駆動直線軸93に係合するスライダと、このスライダに回転可能に形動される回転部から構成されている。駆動直線軸93の回転部は、第3の方向Zに平行な軸を中心に回転する。
【0062】
従動直線部94Bは、駆動直線軸93の回転部に直線移動可能に支持されており、駆動直線軸93に対して直線移動及び回動する。この従動直線軸94Bは、基板保持部82(図3参照)の下面に固定されている。したがって、従動軸部94は、基板保持部82を水平方向へ直線移動可能及び回動可能に支持する。
【0063】
第1支持デバイス91A,91Bの駆動直線軸93は、第1の方向Yに沿って延びており、従動軸部94を第1の方向Yへ移動させる。第2支持デバイス92の駆動直線軸93は、第2の方向Xに沿って延びており、従動軸部94を第2の方向Xへ移動させる。このように、少なくとも2つの支持デバイスの駆動直線軸93が互いに交差する方向に延びることにより、移動機構83は、基板保持部82及び基板保持部82に保持された表示基板101を水平方向に移動及び回動させることができる。
【0064】
[パネルアライメント装置の動作]
次に、パネルアライメント装置80の動作について、図5〜図9を参照して説明する。
図5は、パネルアライメント装置80の基板保持部82が基準位置にある状態を示す説明図である。
【0065】
図5に示すように、基板保持部82は、表示基板101(図1参照)を保持する前に基準位置に配置される。このとき、第1支持デバイス91A,91B及び第2支持デバイス92における従動回転軸94Aの回転中心は、第2の方向Xに沿って並んでいる。
そして、従動直線軸94Bは、駆動直線軸93に略直交する方向に延びており、その中心が従動回転軸94Aの回転中心に略一致している。
【0066】
図6は、基板保持部82を基準位置から第1の方向Yの一側へ移動させた状態の説明図である。
【0067】
図6に示すように、基板保持部82を基準位置から第1の方向Yの一側へ移動させるには、第1支持デバイス91A,91Bの従動軸部94を駆動直線軸93に沿って第1の方向Yの一側へ移動させる。
【0068】
その結果、基板保持部82は、基準位置から第1の方向Yの一側へ移動する。このとき、第2支持デバイス92の従動直線軸94Bは、基板保持部82の移動に従動して、従動回転軸94A上を第1の方向Yに沿って移動する。
なお、基板保持部82を基準位置から第1の方向Yの他側へ移動させるには、第1支持デバイス91A,91Bの従動軸部94を駆動直線軸93に沿って第1の方向Yの他側へ移動させる。
【0069】
図7は、基板保持部82を基準位置から第2の方向Xの一側へ移動させた状態の説明図である。
【0070】
図7に示すように、基板保持部82を基準位置から第2の方向Xの一側へ移動させるには、第2支持デバイス92の従動軸部94を駆動直線軸93に沿って第2の方向Xの一側へ移動させる。
【0071】
その結果、基板保持部82は、基準位置から第2の方向Xの一側へ移動する。このとき、第1支持デバイス91A,91Bの従動直線軸94Bは、基板保持部82の移動に従動して、従動回転軸94A上を第2の方向Xに沿って移動する。
なお、基板保持部82を基準位置から第2の方向Xの他側へ移動させるには、第2支持デバイス92の従動軸部94を駆動直線軸93に沿って第2の方向Xの他側へ移動させる。
【0072】
図8は、基板保持部82を基準位置から矢印R方向に回動させた状態の説明図である。
【0073】
図8に示すように、基板保持部82を基準位置から矢印R方向に回動させるには、第1支持デバイス91Aの従動軸部94を第1の方向Yの一側へ移動させ、第1支持デバイス91Bの従動軸部94を第1の方向Yの他側へ移動させる。
【0074】
その結果、基板保持部82は、基準位置から矢印R方向に回動する。このとき、第1支持デバイス91A,91B及び第2支持デバイス92の従動回転軸94Aは、基板保持部82の回動に従動して、矢印R方向へ回転する。
なお、基板保持部82を基準位置から矢印R方向と反対の方向に回動させるには、第1支持デバイス91Aの従動軸部94を第1の方向Yの他側へ移動させ、第1支持デバイス91Bの従動軸部94を第1の方向Yの一側へ移動させる。
【0075】
図9は、基板保持部82を基準位置から第2の方向Xの一側へ移動させると共に矢印R方向に回動させた状態の説明図である。
【0076】
図9に示すように、基板保持部82を基準位置から第2の方向Xの一側へ移動させると共に矢印R方向に回動させるには、第1支持デバイス91Aの従動軸部94を第1の方向Yの一側へ移動させる。また、第1支持デバイス91Bの従動軸部94を第1の方向Yの他側へ移動させる。さらに、第2支持デバイス92の従動軸部94を第2の方向Xの一側へ移動させる。
【0077】
その結果、基板保持部82は、基準位置から第2の方向Xの一側へ移動すると共に、矢印R方向に回動する。このとき、第1支持デバイス91A,91B及び第2支持デバイス92の従動回転軸94Aは、基板保持部82の回動に従動して、矢印R方向へ回転する。さらに、第1支持デバイス91A,91Bの従動直線軸94Bは、基板保持部82の移動に従動して、従動回転軸94A上を移動する。
【0078】
なお、基板保持部82を基準位置から第2の方向Xの他側へ移動させると共に矢印R方向と反対の方向に回動させるには、第1支持デバイス91Aの従動軸部94を第1の方向Yの他側へ移動させる。また、第1支持デバイス91Bの従動軸部94を第1の方向Yの一側へ移動させる。さらに、第2支持デバイス92の従動軸部94を第2の方向Xの他側へ移動させる。
【0079】
[パネルアライメント装置の第2の実施の形態]
次に、パネルアライメント装置の第2の実施の形態について、図10を参照して説明する。
図10は、パネルアライメント装置の第2の実施の形態を示す説明図である。
【0080】
図10に示すように、パネルアライメント装置180は、第1の実施の形態のパネルアライメント装置80(図5参照)と同じ構成を有している。このパネルアライメント装置180がパネルアライメント装置80と異なる点は、第1支持デバイス91A,91Bにおける駆動直線軸93の延びる方向である。
【0081】
第1支持デバイス91A,91Bの駆動直線軸93は、第1の方向Yの一側に向かうにつれて徐々に第2支持デバイス92側に近づくように傾斜している。このように、3つの支持デバイス91A,91B,92の駆動直線軸93が互いに交差する方向に延びている場合にも、基板保持部82を水平方向に移動及び回動させることができる。
【0082】
つまり、3つの支持デバイス91A,91B,92は、これらを配置するためのスペースや、基板保持部82の大きさなどに応じて、駆動直線軸93の延びる方向を任意に設定することができる。なお、基板保持部82を水平方向に移動及び回動させるには、少なくとも2つの支持デバイスの駆動直線軸が互いに交差する方向に延びていればよい(例えば、第1の実施の形態を参照)。
【0083】
また、パネルアライメント装置180の基板保持部82は、パネルアライメント装置80(図5参照)の基板保持部82と同様に、表示基板101(図1参照)を保持する前に基準位置に配置される。このとき、第1支持デバイス91A,91B及び第2支持デバイス92における従動回転軸94Aの回転中心は、第2の方向Xに沿って並んでいる。
そして、従動直線軸94Bは、駆動直線軸93に略直交する方向に延びており、その中心が従動回転軸94Aの回転中心に略一致している。
【0084】
なお、第2の実施の形態のパネルアライメント装置180は、第1の実施の形態であるパネルアライメント装置80の代わりにFPDモジュール組立ラインに適用することができる。
【0085】
[パネルアライメント装置の第2の実施の形態の動作]
次に、パネルアライメント装置180の動作について、図11を参照して説明する。
図11は、パネルアライメント装置180の基板保持部82を基準位置から矢印R方向に回動させた状態の説明図である。
【0086】
図11に示すように、基板保持部82を基準位置(図10参照)から矢印R方向に回動させるには、第1支持デバイス91Aの従動軸部94を、駆動直線軸93に沿う方向の一側へ移動させる。また、第1支持デバイス91Bの従動軸部94を、駆動直線軸93に沿う方向の他側へ移動させる。
【0087】
その結果、基板保持部82は、基準位置から矢印R方向に回動する。このとき、第1支持デバイス91A,91B及び第2支持デバイス92の従動回転軸94Aは、基板保持部82の回動に従動して、矢印R方向へ回転する。また、第1支持デバイス91A,91Bの従動直線軸94Bは、基板保持部82の移動に従動して、従動回転軸94A上を移動する。
【0088】
上述した第1及び第2の実施の形態では、第1支持デバイス91A,91B及び第2支持デバイス92が第2の方向Xに沿って並んでいる。しかし、本発明に係る3つの支持デバイスとしては、必ずしも第2の方向Xに並んでいなくてもよい。
【0089】
また、上述した第1及び第2の実施の形態では、基板保持部82を基準位置に配置した状態で、第1支持デバイス91A,91B及び第2支持デバイス92における従動回転軸94Aの回転中心が、第2の方向Xに沿って並んでいる。しかし、本発明に係る3つの支持デバイスとしては、基板保持部を基準位置に配置した状態で、従動回転軸の回転中心が第2の方向Xに沿って並んでいなくてもよい。
【0090】
また、上述した第1及び第2の実施の形態では、駆動直線軸93が従動回転軸94Aを直線移動可能に支持し、従動回転軸94Aが従動直線軸94Bを直線移動可能に支持する構成とした。しかし、本発明に係る支持デバイスとしては、駆動直線軸が摺動直線軸を移動可能に支持し、従動直線軸が従動回転軸を直線移動可能に支持する構成であってもよい。この場合は、従動回転軸の回転部が基板保持部の下面に固定され、従動直線軸と駆動直線軸が互いに交差する方向に延びる。
【0091】
また、上述した第1及び第2の実施の形態では、基板保持部82が表示基板101における処理端部の下面を保持する。しかし、本発明に係る基板保持部としては、表示基板101全体を保持する構成であってもよい。つまり、3つの支持デバイス91A,91B,92が表示基板101における処理端部の下方に配置され、基板保持部を水平方向に移動可能及び回動可能に支持していれば、基板保持部の大きさは任意に設定することができる。
【0092】
また、上述した第1及び第2の実施の形態では、搬送ステージ23、33、43、53、63および73が1つ後の工程の処理ユニットの処理位置に表示基板を搬送する構成とした。しかし、本発明に係る搬送ステージとしては、1つ前の工程を行う処理ユニットの処理位置に配置された表示基板101を受け取りに行く構成であってもよい。
【0093】
以上、本発明のFPDモジュール組立装置の実施の形態について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本発明のパネルアライメント装置及びFPDモジュール組立装置は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0094】
10…FPDモジュール組立ライン(FPDモジュール組立装置)、20…端子クリーニングユニット、30…ソース側搭載ユニット、40…ソース側本圧着ユニット、50…ゲート側搭載ユニット、60…ゲート側本圧着ユニット、70…PCB接続ユニット、80,180…パネルアライメント装置、81…固定台、82…基板保持部、83…移動機構、84A,84B…支持部、85…保持ベース、86…吸着パッド、87…支持ベース、87a…気体噴出し孔、89A,89B…カメラ、91A,91B…第1支持デバイス、92…第2支持デバイス、93…駆動直線軸、94…従動軸部、94A…従動回転軸、94B…従動直線軸、95…モータ、100…FPDモジュール、101…表示基板、102…搭載部材、103…PCB、104…FPC、105…ICチップ、106…アライメントマーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示基板の下面を保持する基板保持部と、
前記基板保持部により保持した前記表示基板の処理が施される端部側の下方に配置され、前記基板保持部を水平方向に移動及び回動させる移動機構と、を備え、
前記移動機構は、従動回転軸及び従動直線軸からなり前記基板保持部を支持する従動軸部と、前記従動軸部を直線移動させる駆動直線軸とを有する3つの支持デバイスから構成され、
前記3つの支持デバイスのうち少なくとも2つの支持デバイスの前記駆動直線軸は、互いに交差する方向に延びていることを特徴とするパネルアライメント装置。
【請求項2】
前記基板保持部は、前記表示基板の処理が施される端部側のみを保持することを特徴とする請求項1に記載のパネルアライメント装置。
【請求項3】
前記表示基板における前記基板保持部に保持されていない部分を移動可能に支持する補助支持部を備えることを特徴とする請求項2に記載のパネルアライメント装置。
【請求項4】
前記補助支持部は、気体を噴き出して前記表示基板における前記基板保持部に保持されていない部分を浮上させて移動可能に支持することを特徴とする請求項3に記載のパネルアライメント装置。
【請求項5】
前記3つの支持デバイスは、前記表示基板に対して処理を施す処理部に対して接近及び離れる方向である第1の方向に直交し、且つ、前記表示基板の厚み方向にも直交する第2の方向に沿って並んでいることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のパネルアライメント装置。
【請求項6】
前記3つの支持デバイスは、前記駆動直線軸が前記第1の方向に延びる2つの第1支持デバイスと、前記駆動直線軸が第2の方向に延びる第2支持デバイスであることを特徴とする請求項5に記載のパネルアライメント装置。
【請求項7】
前記2つの第1支持デバイスは、前記第2支持デバイスを挟んで配置されていることを特徴とする請求項6に記載のパネルアライメント装置。
【請求項8】
前記基板保持部は、前記表示基板を保持する前に基準位置に配置され、
前記基板保持部が前記基準位置に配置されると、前記3つの支持デバイスの各従動回転軸の回転中心は、前記第2の方向に沿って並んでいることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のパネルアライメント装置。
【請求項9】
表示基板の端部に所定の処理を施す処理部を有する処理ユニットと、
前記処理ユニットの処理位置に前記表示基板を位置決めするパネルアライメント装置と、を備え、
前記パネルアライメント装置は、
前記表示基板の下面を保持する基板保持部と、
前記基板保持部により保持した前記表示基板の処理が施される端部側の下方に配置され、前記基板保持部を水平方向に移動及び回動させる移動機構と、を有し、
前記移動機構は、従動回転軸及び従動直線軸からなり前記基板保持部を支持する従動軸部と、前記従動軸部を直線移動させる駆動直線軸とを有する3つの支持デバイスから構成され、
前記3つの支持デバイスのうち少なくとも2つの支持デバイスの駆動直線軸は、互いに交差する方向に延びていることを特徴とするFPDモジュール組立装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−80814(P2013−80814A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−219845(P2011−219845)
【出願日】平成23年10月4日(2011.10.4)
【出願人】(501387839)株式会社日立ハイテクノロジーズ (4,325)
【Fターム(参考)】