説明

パレタイザーのためのハンドリングロボット

本発明によれば、ハンドリングロボットは垂直伸縮マスト(11)を含み、垂直伸縮マスト(11)は、垂直に固定されたベース(20)及び同期された動作の複数のセクション(21〜23)を備え、前記動作は速度及び加速度が制御され且つ重力伸長動作及び動力退避動作を含み、それぞれのセクションは個々に駆動され、最後のセクション(23)はパレットに載せられる製品(3)を把持するためのヘッド(13)を担う。該ロボットは、異なるセクション(21〜23)を動かすための共通の駆動シャフト(30)を含み、前記シャフト(30)は、それらがそれぞれ伝達部材を経由して操作するセクション(21〜23)の移動に適した直径を有するホイールを含む。ホイール(31、32)及びそれらのセクション(21、22)の間の伝達部材は、対応するホイール上に巻き付くベルトから構成される。把持ヘッドを担う最後のセクション(23)に関しては、伝達動作がチェーンにより実行される。ハウジング(46)は、各動作伝達チェーンの自由端を受容して、格納し、それぞれ曲がったらせん経路を規定するノッチを備えたブロックの形態で作られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パレットに載せる施設に関し、特に、運搬装置により供給される製品を掴み、それらをパレットに配置するハンドリングロボットの改善に関する。
【背景技術】
【0002】
この種類のパレットに載せる施設、又はパレタイザー(Palletizer)は、ハンドリングロボットを支持するための枠組みとして使用される構造物を備えている。このロボットは3つ又は4つの軸のロボットであり、前記枠組みの上部分に配置されているレール上を動くプラットホームと、前記プラットホームにより支持され案内されている垂直マストと、前記マストの先端で、パレットに載せられる製品を保持するために適切に備えられている把持ヘッドとからなる。
【0003】
把持ヘッドは、第4軸周りに回動することができ、供給コンベアー上の製品をしっかりと掴み、そしてパレット上にそれらを適切な向きで配置するための吸引カップを有することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】仏国特許第2642059号明細書
【特許文献2】特許第03241121号公報
【特許文献3】米国特許第5465854号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この種類の施設は、操作者の安全及び快適性に関する主要な制約、製品処理能力及び製品の種類、例えば、重量、寸法に関する制約、非常に低い天井であるかもしれない現存の建物に適合することができなければならないこの種類の装置を設置することに関するそれらの問題に関連する制約を含む複数の制約を受ける。
【0006】
ロボットパレタイザーは、長期間存在しており、ロボットを収容するための空間に関するこの問題は既に言及されており、例えば、特許文献1で記載されているように解決されている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明は、この種類の設置及び空間的制限に関する解決策を提供するパレタイザーのためのハンドリングロボットを提案する。
【0008】
それは、他の制限に対する解決策をも提供する。騒音を減らすことで、環境に関連した制限に対する解決策を提供し、落下の危険に対して保護する把持ヘッドの動作の新たな制御により、特に、操作安全に関連した制限に対する解決策を提供する。
【0009】
本発明のハンドリングロボットは、また、上述の文献で記載されているように、パレットに載せるために箱を操作するための伸縮マストの使用を提案する。この種類の伸縮マストはまた、当該技術に関する他の文献、例えば、特許文献2及び特許文献3に記載されており、これらの2つの文献はそれぞれ、バックホー(back−hoe)の操作伸縮マスト、並びに、様々な対象物をテスト及び検査するための機器を操作するための伸縮マストを示している。
【0010】
パレタイザーのための3つまたは4つの軸のロボットである本発明のハンドリングロボットは、
前記パレタイザーの枠組みの上部分に位置している梁上の、製品が届く方向を横断する方向に案内されるプラットホームと、伸縮垂直マストとを備え、
伸縮垂直マストは、前記パレタイザーの高さ要件の制限を可能にする垂直に固定されたベースから構成され、前記固定されたベース前記プラットホーム上で支持され長手方向に案内され、それらの幾つかのセクション、最後の、又は中央の、セクションは、パレットに載せられる前記製品を把持するためのヘッドを支持し、これらのセクションは、該セクションにセクションの移動範囲に適した直径の複数のホイールが独立した接続部材によって取り付けられて、該複数のホイールにより操作され、前記複数のホイールは、重力的伸長動作及び動力退避動作を提供する同じ共通のシャフトに搭載され、前記セクションと前記ホイールの間の前記接続部材は、前記最後のセクションのための少なくとも1つの伝達チェーン、及び、他のセクションのためのベルトからなり、前記ベルトはそれらのそれぞれのホイールの周りに巻きついている。
【0011】
この配置は、負荷と駆動シャフトの間に強い接続を確立するチェーンを備え、他のセクションの動作が付随して起こるベルトを備え、柔軟な動作及び、中でも、特に静かなロボットの動作を可能にする。
【0012】
そして本発明によれば、マストの最後のセクションは、それぞれスプロケットホイールと協働する2つの伝達チェーンと結びついており、前記複数のホイールは駆動シャフトに並んで配置され、チェーンのうちの1つは最後のセクションの通常の動作を確保するための主要チェーンとして作用する一方、前記主要チェーンの破損の場合に保持する安全装置として他のチェーンの張力は維持される。
【0013】
本発明の別の配置では、第2チェーンの張力手段は、最後のセクションの上部分に配置されるサポートとストップの間に配置される弾性部材を含み、前記ストップは、ロッドの低い先端部に配置されており、ロッドはチェーンを延長してそれのための案内部材として使用される前記サポートの開口を貫通する。
【0014】
さらに本発明によれば、最後のセクションを操作するためのチェーンは、前記最後のセクションの上部とチェーンの自由端を受け入れて貯蔵するハウジングとの間のそれらのスプロケットホイールから延在する。前記ハウジングは、前記対応する自由端を受け入れる曲がった螺旋溝を各面に備えたブロックの形態であり、これらの溝は前記ブロックの側面に刻まれている。
【0015】
本発明の別の配置では、2つのチェーンの自由端のためのハウジングとして使用されるブロックは、熱可塑材料から作られ、回転したLの形状である。前記スプロケットホイール周辺の約半分について、前記ブロックは、各スプロケットホイールの上部分を部分的に覆い、前記チェーンのための案内部材として作用する。
【0016】
さらに本発明によれば、ロボットは、スプロケットホイールの1つに関して、ラッチを含む安全装置を備え、そのラッチは、圧縮空気が供給されたアクチュエーターにより操作され、前記フックを非活動位置に維持し、そして、必要なら、例えば機械の操作者の中断時にこのフックを活動位置に配置するスプリングを備える。
【0017】
本発明は、さらに以下の記載及び添付の図面において、実施形態として提供され、詳細に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】2つの位置で表わされているそのマストがついた本発明のロボットを備えたパレットを載せる施設の概略的な全体図である。退避位置が太い線で表わされ、完全に延長された位置が薄い破断線で表わされている。
【図2】図1の太い線で現れているマストの2−2からの拡大した概略水平断面図である。
【図3】図1の太い線で表わされているマストの3−3から見た拡大した部分概略垂直切断面図である。
【図4】図3の4−4から見た部分概略垂直断面図である。
【図5】図4の5−5からの拡大した断面図であり、マストの最後のセクションに結合した2つの伝達チェーンの自由端を案内するブロックの形態のハウジングを示す。
【図6】セクションを操作するノッチされたスプロケットホイールを、ロックするための安全システムのより詳しい概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1に表わされたパレットに載せる施設は、より単純にパレタイザーと呼ばれる物のフレームワーク1を構成する平行6面体形状の構造物を備える。
【0020】
このフレームワーク1は、3つ又は4つの軸を備えたハンドリングロボット2を受けいれるように準備された一種の台(gantry)を形成し、前記ロボット2は、コンベアー4により供給された製品3を持ち上げ、該施設の基準のフレーム6内に位置するパレット5上にそれらを配置する。
【0021】
ロボット2は、ガイドレール10により案内され且つ適切にモーター化された手段の効果によりフレームワーク1の上側梁9に沿って動くオーバーヘッド移動プラットホーム8と、モーター化されたベルト12のような適切な手段の効果によって動く前記プラットホーム8により支持され案内される垂直マスト11とから構成される。
【0022】
プラットホーム8は、製品3が到着する方向を横断する方向に動き、マスト11は、前記製品の到着する方向と平行な方向の長手方向に動く。
【0023】
マスト11は、製品3を捕まえることを可能にするように配置されるヘッド13を備える。このヘッドは、パレット5上で製品の配置について適切な位置に前記製品を整列させるために、垂直軸周りに回動することができ、前記回動軸はロボット2の第4軸を構成する。
【0024】
ヘッド13は、例えば、幾つかの吸引カップ14から構成されている把持装置を備えている。
【0025】
横断方向及び長手方向のヘッド13の動作は、それぞれ、フレームワーク1に対するプラットホーム8の動作及びプラットホーム8に対するマスト11の動作から生ずる。
【0026】
ヘッド13の垂直動作は、マスト11により確保され、本発明の状況において、マスト11は伸縮する。このマスト11は、実際は、その垂直位置が固定されたベース20、及び図1の薄い破断線により表わされ、前記ベースの下で、下方に延在する幾つかのセクション21〜23から構成されている。
【0027】
ベース20はフレームワーク1より僅かに上に突出しており、それが垂直には動かないことから考えると、これは施設の最大高さ要件を規定し、前記高さ要件は実際的にはフレームワーク1の高さに制限され、これは現存する建物にパレッタイザーの容易な設置を可能にする。
【0028】
このベース20は、図3に示される案内レール24によりプラットホーム8上で長手方向に案内される。
【0029】
図面に詳しく描かれた実施形態において、伸縮マスト11はベース20を備え、ベース20に第1セクション21が案内され、このセクション21は第2セクション22を案内し、そしてそのセクション22は最後のセクション23を案内する。その最後のセクション23は、中心にあり、上述した製品3を把持するためのヘッド13を支持する。該セクション21及び22は、ベース20と最後のセクション23の間の接続として作用し、この組立品は、把持ヘッド13にとって有利な垂直移動距離を有することを可能にする。
【0030】
全てのこれらのセクション21〜23は、パレタイザーの囲みの範囲内で、ベース20の下で、垂直に動く。それらの下方動作は、単純な重力によるが、制御されており、上方動作はモーター化された手段により引き起こされる。
【0031】
各セクションのこれらの上方及び下方動作は同期されており、それらの速度及び加速は、下に詳しく説明されるようにモーターで制御されている。
【0032】
図2は、マスト11の異なる部材の水平断面図を概略的に示す。ベース20から始めると、それらは連続して、
−第1中間セクション21、これは前記ベースに対して長手垂直平面に配置される1組の案内レール25により垂直に案内されるものであり、
−第2中間セクション22、これは同じ垂直平面に配置される1組の案内レール26により同様の方法で垂直に案内されるものであり、
−最後のセクション23、これも前記垂直平面に配置される1組の案内レール27により案内されるものである。
【0033】
これらの異なるセクション21〜23はすべて垂直に一緒に動き、それらの動作は以下に詳しく示す手段により同期されている。実際に、慣行に反し、セクションは、移動制限ストップの手段により互いに動くことはない。
【0034】
把持ヘッド13は、それぞれのセクション21、22、及び23のための案内レール25、26、及び27と同じ垂直平面に配置されていることにも注目すべきである。この配置は、持ち上げ力をマストの中央軸上に集中することを可能にし、摩擦及び中央の最後のセクション23の端部にある負荷のオーバーハングによってもたらされる突き出し問題を避ける。
【0035】
セクション21〜23の同期化された動作は、衝撃や突然に動作することがなく、ヘッド13が滑らかに移動することを可能にし、それはまたこの種類の装置から余分な騒音を排除するものである。
【0036】
セクション21〜23はそれぞれ、駆動部材29に接続されており、この駆動部材29はすべての前記セクションに共通である。この接続はホイールによってなされており、ホイールは単一のシャフト30により支持されており、単一のシャフトは、前記駆動部材29のシャフトであり、この接続は、図3で示されるように、例えばチェーン及びベルトのような伝達部材によりなされている。
【0037】
この図3において、ガイドレール24によってプラットホーム8により支持され案内されるベース20を見ることができ、このベース20は駆動部材29のシャフト30により横断されている。
【0038】
このシャフト30は、プラットホーム8を横断して配置され、幾つかのホイールを備え、
−第1ホイール31、これは第1中間セクション21にベルト41により接続され、
−第2ホイール32、これは第2中間セクション22に、またベルト42により接続され、
−第3及び第4ホイール33、33’、これらは同一であって、個別の伝達チェーン43及び43’により最後のセクションに接続されている。
【0039】
様々なホイール31〜33及び33’の直径は、それらの各セクションの垂直移動距離に適合されている。ホイール33、33’の直径は大体第1ホイール31の直径の3倍であり、第2ホイール32の直径は大体第1ホイール31の直径の2倍である。
【0040】
ベルト41及び42は、歯車付きのベルトであり、その先端は、それぞれホイール31及び32上並びにセクション21及び22上に繋がれている。それらは、それらの各ホイールに格納されており、それらが、前記セクションの動作によって問題のホイール上に巻き付くか又はほどかれることを意味する。
【0041】
これらのベルト41及び42は、セクション21及び22で、各タブ51、52により繋がれている。前記取り付けタブは、図2で示されるように、僅かに互いからオフセットされている。
【0042】
ホイール33及び33’はスプロケットホイールであり、それは各伝達チェーン43、43’と噛み合う。
【0043】
チェーン43は、タブ53で、セクション23の上部分に固定されており、前記タブは、ガイドレール25〜27の平面に垂直な中央横断平面に位置している。
【0044】
ホイール33及びそのチェーン43は最後のセクション23の動作を主に担う。
【0045】
ホイール33’及びその対応するチェーン43’は、他のチェーン43の破断の危険を予防するための安全装置を構成する。張力は、より詳細には別個に表わされているように、弾性部材44により単にチェーン43’で維持され、それは、連続し直接には、最後のセクション23の操作に参加していない。
【0046】
弾性部材44は、最後のセクション23の上部分に配置されているサポートとストップ45の間に位置しており、前記ストップ45は、チェーン43’の先端に位置するロッドの低い先端部に配置されており、それは前記サポートの開口を横断することにより前記チェーンを伸ばしており、前記サポートがそれについての案内部として使用される。
【0047】
各可動式セクションの上部分に配置されている、純粋に機械的なストップ54は、必要な場合にこれらの異なる可動式セクションの動作に対する制限を確立する。
【0048】
チェーン43及び43’は、それらの各ホイール33及び33’から延在し、1つの側がセクション23に降り、そして他の側では、それらは自由であり、対応する端部がハウジング46に貯蔵されている。
【0049】
このハウジング46は熱可塑材料のブロックの形態である。それは各側面に溝47、47’を含み、それはそれぞれのチェーン43及び43’の自由端を受け入れ、それぞれのために曲がったらせん経路を規定する。
【0050】
これらの溝47及び47’は、ハウジング46を構成するブロックに刻まれ、図5で表わされているようにTの形状である。このT形状は各チェーン43及び43’がその固有ホイール上で滑動すること及びその各溝47、47’の長さに沿って中央に維持することを可能にする。
【0051】
加えて、ポリエチレンのような熱可塑材料が使用される材料の特性は、滑動を促進し、
スプロケットホイール33及び33’上で送られる際にチェーン43、43’のリンクにおいて固着現象が生じて不適切な噛み合いが起こることを避ける。
【0052】
ハウジング46を構成するブロックは、ホイール33及び33’の間のシャフト29に垂直に配置されている。このハウジング46は、回転されたLの形状であり、ホイール33及び33’を覆い、それはそれらの周辺部分を包む。
【0053】
2つのチェーン43及び43’は、各ホイール33及び33’の周辺の上側部分の周りに巻きつき、それらはハウジング46によって覆われ、案内される。
【0054】
対応するチェーン43、43’はそのスプロケットホイール33及び33’を離れる際に、それは、案内部48の手段により、ハウジング46のそれぞれの溝47、47’中の入口に向けられている。ただ1つの案内部48が図面に表われ、特に図4で表わされている。
【0055】
この案内部48は、対応するチェーンがスプロケットホイールを離れることを助け、セクション23が持ち上がり、逆動作でそれをホイールと噛み合うように案内するときには、この案内部は、チェーン43の外側端部を、ハウジング46の入口に向けて、随伴して方向付ける。
【0056】
各チェーン43、43’は、曲がったらせん経路に追従する。その経路は最初にブロックの1つの側上でループし、前記ループは、対応するホイール33、33’上を通過する直線的な経路により追従され、その後、前記ブロックの他の側上で、その高さが外側セクションの移動距離の約1/4である大きな垂直ループを形成する。
【0057】
図6は、緊急の際に、ほとんど瞬間的にマスト11の様々なセクション、そして製品3を把持するためのヘッド13をロックするために動作する安全装置の詳細を示す。
【0058】
この安全装置はラッチ55を備え、ラッチ55は、シャフト30及び全ての他のホイールを止めるためにホイールの1つと協働する。表わされた実施形態において、ラッチ55は、フック56の形態であり、スプロケットホイール33のノッチ57と協働し、前記ノッチ57は、図4で示されているように、前記ホイールの歯の下に位置している周辺部に沿って通常分散され、開口部の形態を有する。
【0059】
フック56は、自動的にアクチュエーター58により発動する。空気圧式であるこのアクチュエーターは、空気圧力が加えられた場合に、フック56を非活動位置に維持し、例えば、統合スプリングのような弾性部材の影響下で、圧力がない場合は自動的に活動位置にする。
【0060】
フック56は、操作者が例えば機械の中断を実行する必要があると判断した場合には、操作者により直接的に活性化することができる。それは、例えば製品3を運ぶ吸引カップ14に空気を供給することが起こった場合のように、把持ヘッド13で事件が起こった場合に、自動的に活性化することもできる。
【符号の説明】
【0061】
1 フレームワーク
2 ハンドリングロボット
3 製品
4 コンベアー
5 パレット
8 プラットホーム
9 梁
10 ガイドレール
11 垂直マスト
12 ベルト
13 把持ヘッド
14 吸引カップ
20 ベース
21 セクション
22 セクション
23 セクション
25 案内レール
26 案内レール
27 案内レール
29 駆動部材
30 シャフト
31 ホイール
32 ホイール
33 ホイール
33’ ホイール
41 ベルト
42 ベルト
43 チェーン
43’ チェーン
46 ハウジング
47 溝
47’ 溝
48 案内部
51 タブ
52 タブ
53 タブ
55 ラッチ
56 フック
57 ノッチ
58 アクチュエーター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パレタイザーのための3つまたは4つの軸型のハンドリングロボットであって、前記パレタイザーのフレームワーク(1)の上部分に位置している梁(9)上の、製品(3)が届く方向に横断する方向に移動するために案内されるプラットホーム(8)と、伸縮垂直マスト(11)とを備え、
伸縮垂直マスト(11)は、前記パレタイザーの高さ要件の制限を可能にする垂直に固定されたベース(20)を含み、前記ベース(20)は前記プラットホーム(8)上で支持され長手方向に案内され、伸縮垂直マスト(11)は、最後の、又は中央の、セクション(23)が、パレットに載せられる前記製品を把持するためのヘッド(13)を支持する幾つかのセクション(21、22、23)を含み、前記セクション(21〜23)は異なる直径のホイール(31、32、33)に接続されており、前記ホイールの前記直径はセクションの移動範囲に適合されており、該セクションに独立した接続部材によってこれらのそれぞれのホイールが取り付けられ、
前記複数のホイール(31〜33)は、重力的伸長動作及び動力退避動作を提供する同じ共通のシャフト(30)に搭載され、前記セクション(21〜23)と前記ホイール(31〜33)の間の前記接続部材は、前記最後のセクション(23)のための少なくとも1つの伝達チェーン(43)、及び、他のセクション(21)、(22)のためのそれぞれのベルト(41)、(42)からなり、前記ベルトはそれらのそれぞれのホイールの周りに巻きついていることを特徴とするハンドリングロボット。
【請求項2】
マストの最後のセクション(23)はそれぞれ1つのスプロケットホイール(33)、(33’)と協働する2つの伝達チェーン(43)、(43’)と結びついており、前記スプロケットホイールは駆動シャフト(30)に並んで配置され、チェーンのうちの1つは最後のセクションの通常の動作を確保するための主要チェーンとして作用する一方、前記主要チェーン(43)の破損の場合に保持する安全装置として他のチェーン(43’)の張力は維持されることを特徴とする請求項1に記載のハンドリングロボット。
【請求項3】
第2チェーン(43)のための張力手段は、最後のセクション(23)の上部分に配置されるサポートとストップ(45)の間に位置する弾性部材(44)を備え、前記ストップ(45)は、ロッドの低い先端部に配置されており、ロッドは前記第2チェーン(43’)を延長してそれのための案内部材として使用される前記サポートの開口を貫通することを特徴とする請求項2に記載のハンドリングロボット。
【請求項4】
最後のセクション(32)を操作するためのチェーン(43)、(43’)は、前記最後のセクション(23)の上部とそれらの自由端を受け入れて貯蔵するハウジング(46)との間のそれらのスプロケットホイール(33)、(33’)から延在し、前記ハウジング(46)は前記自由端を受け入れる曲がったらせん溝を備えたブロックの形態であることを特徴とする請求項3に記載のハンドリングロボット。
【請求項5】
チェーン(43)、(43’)をそれぞれ受け入れる溝(47)及び(47’)を備え、前記溝は前記ハウジングを構成するブロックの側面に刻まれていることを特徴とする請求項4に記載のハンドリングロボット。
【請求項6】
2つのチェーン(43)、(43’)の自由端のためのハウジング(46)として用いられるブロックは熱可塑材料から作られ、回転したLの形状で存在し、前記ブロックは、各スプロケットホイール(33)、(33’)の上部分を部分的に覆い、それらの周辺の約半分のための案内部材として作用することを特徴とする請求項5に記載のハンドリングロボット。
【請求項7】
スプロケットホイールの1つに関連して、ホイール(33)を備え、例えば、フック(56)の形状のラッチ(55)を含む安全装置を備え、前記ラッチ(55)は、機械的アクチュエーター(58)により操作され、前記フック(56)を非活動位置に維持するために圧縮空気が供給され、そして、必要な場合に、特に機械を操作者が中断させた時に、スプリングを作用させて、前記フック(56)をホイールをロックする活動位置に配置することを特徴とする請求項2に記載のハンドリングロボット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公表番号】特表2010−540259(P2010−540259A)
【公表日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−526345(P2010−526345)
【出願日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際出願番号】PCT/FR2008/051714
【国際公開番号】WO2009/050376
【国際公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【出願人】(506100093)シデル・パーティシペーションズ (72)
【Fターム(参考)】