説明

ピリドピリミジン−4−オン誘導体

【課題】うつ病、不安障害、統合失調症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、高血圧、消化器疾患、薬物依存症、てんかん、脳梗塞、脳虚血、脳浮腫、頭部外傷、炎症、免疫関連疾患、脱毛症等の疾患の治療又は予防剤を提供すること。
【解決手段】アルギニン−バソプレッシン1b受容体拮抗作用を有する、一般式(1)で表されるピリドピリミジン−4−オン誘導体、又はその医薬上許容される塩。
【化1】


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)
【化1】

[式(1)中、X、Y及びZのうち1個は窒素原子を示し、他の2個はCHを示し;
1は、C1-5アルキル、C3-7シクロアルキル、C3-7シクロアルキルC1-5アルキル、C1-5アルコキシC1-5アルキル若しくはシアノC1-5アルキルを示し;
2は、C6-10アリール(該C6-10アリールは、C1-5アルキル、C1-5アルコキシ、ハロゲン原子、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシから選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)を示し;
3は、式(2)
【化2】

{式(2)において、Raは、水素原子若しくはC1-5アルキルを示し、
4aは、同一又は異なって、ハロゲン原子、C1-5アルキル、C1-5アルコキシ、トリフルオロメチル若しくはトリフルオロメトキシを示すか、
又はR5若しくはR6と、R5若しくはR6に隣接する窒素原子と一緒になって互いに結合し、5〜7員の複素環を形成し、
5及びR6は、同一又は異なって、水素原子、C1-5アルキル、C3-7シクロアルキル、C3-7シクロアルキルC1-5アルキル、C1-5アルコキシC1-5アルキル若しくはシアノC1-5アルキルを示すか、
又はR5及びR6は、隣接する窒素原子と一緒になって互いに結合し、環中に前記窒素原子の他に1つ以上の窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含んでもよい4〜8員の飽和若しくは不飽和複素環(該4〜8員の飽和若しくは不飽和複素環は、C1-5アルキル及びシアノから選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)を形成し、
qは、0−3の整数を示す。}、
式(3)
【化3】

{式(3)において、
7及びR8は、同一又は異なって、水素原子、C1-5アルキル、C3-7シクロアルキル、C3-7シクロアルキルC1-5アルキル、C1-5アルコキシC1-5アルキル若しくはシアノC1-5アルキルを示すか、
又はR7及びR8は、隣接する窒素原子と一緒になって互いに結合し、環中に前記窒素原子の他に1つ以上の窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含んでもよい4〜8員の飽和若しくは不飽和複素環を形成し、
pは、0又は1を示す。}、
式(4)
【化4】


{式(4)において、
9及びR10は、同一又は異なって、水素原子、C1-5アルキル、C3-7シクロアルキル、C3-7シクロアルキルC1-5アルキル、C1-5アルコキシC1-5アルキル若しくはシアノC1-5アルキルを示すか、
又はR9及びR10は、隣接する窒素原子と一緒になって互いに結合し、環中に前記窒素原子の他に1つ以上の窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含んでもよい4〜8員の飽和若しくは不飽和複素環を形成し、
bは、同一又は異なって、水素原子若しくはC1-5アルキルを示すか、
又はR9若しくはR10と、R9若しくはR10に隣接する窒素原子と一緒になってお互いに結合し、環中に前記窒素原子の他に1つ以上の窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含んでもよい4〜8員の飽和若しくは不飽和複素環を形成し
nは、2−4の整数を示す。}、
式(5)
【化5】

{式(5)において、R11は、C1-5アルキル、C3-7シクロアルキル、C3-7シクロアルキルC1-5アルキル、C1-5アルコキシC1-5アルキル若しくはシアノC1-5アルキル示す。}、
又は式(6)
【化6】

{式(6)において、
12は、水素原子、C1-5アルキル、C3-7シクロアルキル、C3-7シクロアルキルC1-5アルキル、C1-5アルコキシC1-5アルキル若しくはシアノC1-5アルキルを示し、
13及びR14は、同一又は異なって、水素原子、C1-5アルキル、C3-7シクロアルキル、C3-7シクロアルキルC1-5アルキル、C1-5アルコキシC1-5アルキル若しくはシアノC1-5アルキルを示すか、
又はR13及びR14は、隣接する窒素原子と一緒になって互いに結合し、環中に前記窒素原子の他に1つ以上の窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含んでもよい4〜8員の飽和若しくは不飽和複素環を形成し、
rは、1−3の整数を示す。}を示す。]
で表されるピリドピリミジン−4−オン誘導体、又はその医薬上許容される塩。
【請求項2】
Xが窒素原子であり、Y及びZがCHである、
請求項1記載のピリドピリミジン−4−オン誘導体、又はその医薬上許容される塩。
【請求項3】
Yが窒素原子であり、X及びZがCHである、
請求項1記載のピリドピリミジン−4−オン誘導体、又はその医薬上許容される塩。
【請求項4】
Zが窒素原子であり、X及びYがCHである、
請求項1記載のピリドピリミジン−4−オン誘導体、又はその医薬上許容される塩。
【請求項5】
3が式(2)である、
請求項1〜4のいずれか1項記載のピリドピリミジン−4−オン誘導体、又はその医薬上許容される塩。
【請求項6】
3が式(3)である、
請求項1〜4のいずれか1項記載のピリドピリミジン−4−オン誘導体、又はその医薬上許容される塩。
【請求項7】
3が式(4)である、
請求項1〜4のいずれか1項記載のピリドピリミジン−4−オン誘導体、又はその医薬上許容される塩。
【請求項8】
3が式(5)である、
請求項1〜4のいずれか1項記載のピリドピリミジン−4−オン誘導体、又はその医薬上許容される塩。
【請求項9】
3が式(6)である、
請求項1〜4のいずれか1項記載のピリドピリミジン−4−オン誘導体、又はその医薬上許容される塩。
【請求項10】
3の式(2)において、
4aがハロゲン原子、C1-5アルキル、C1-5アルコキシ、トリフルオロメチル若しくはトリフルオロメトキシであり、
5及びR6が、同一又は異なって、水素原子、C1-5アルキル若しくはC3-7シクロアルキルであり、
又は、R5及びR6が隣接する窒素原子と一緒になって互いに結合し、環中に前記窒素原子の他に1つ以上の窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含んでもよい4〜8員の飽和若しくは不飽和複素環(該4〜8員の飽和若しくは不飽和複素環は、C1-5アルキル及びシアノから選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)を形成し、
qが0−3の整数である、
請求項5記載のピリドピリミジン−4−オン誘導体、又はその医薬上許容されるその塩。
【請求項11】
3が式(4)
{式(4)において、R9及びR10は、同一又は異なって、水素原子、C1-5アルキル、C3-7シクロアルキル、C3-7シクロアルキルC1-5アルキル、C1-5アルコキシC1-5アルキル若しくはシアノC1-5アルキルを示すか、
又は、R9及びR10は、隣接する窒素原子と一緒になって互いに結合し、環中に前記窒素原子の他に1つ以上の窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含んでもよい4〜8員の飽和若しくは不飽和複素環を形成し、
bは、水素原子若しくはC1-5アルキルを示し、
nは、2−4の整数を示す。}である、
請求項7記載のピリドピリミジン−4−オン誘導体、又はその医薬上許容されるその塩。
【請求項12】
3における式(4)が式(7)


{式(7)において、R15は、水素原子、C1-5アルキル、C3-7シクロアルキル、C3-7シクロアルキルC1-5アルキル、C1-5アルコキシC1-5アルキル又はシアノC1-5アルキルを示し、
sは、0−2の整数を示す。}である、
請求項7記載のピリドピリミジン−4−オン誘導体、又はその医薬上許容されるその塩。
【請求項13】
式(1)において、
X、Y及びZのうち1個は窒素原子を示し、他方2個はCHを示し、
1は、C1-5アルキルを示し、
2は、C6-10アリール(該C6-10アリールは、無置換であるか、又はC1-5アルキル、C1-5アルコキシ、ハロゲン原子、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシから選ばれる1〜2個の基で置換されている。)を示し、
3は、式(8)


{式(8)において、R4は、水素原子、又はハロゲン原子を示し、
5及びR6は、同一又は異なって、水素原子、C1-5アルキルを示すか、
又は、R5及びR6は隣接する窒素原子と一緒になって互いに結合し、環中に前記窒素原子の他に1つ以上の窒素、酸素、又は硫黄原子を含んでもよい4〜7員の飽和複素環を形成する。}、
式(3)


{式(3)において、
7及びR8は、同一又は異なって、水素原子又はC1-5アルキルを示すか、
又は、R7及びR8は、隣接する窒素原子と一緒になって互いに結合し、環中に前記窒素原子の他に1つ以上の窒素、酸素、又は硫黄原子を含んでもよい4〜7員の飽和複素環を形成し、
pは、0、又は1を示す。}、
式(9)


{式(9)において、
9及びR10は、同一又は異なって、水素原子又はC1-5アルキルを示すか、
又は、R9及びR10は、隣接する窒素原子と一緒になって互いに結合し、環中に前記窒素原子の他に1つ以上の窒素、酸素、又は硫黄原子を含んでもよい4〜7員の飽和複素環を形成し、
nは、2−4の整数を示す}、
又は式(5)
【化7】

{式(5)において、R11は、C1-5アルキルを示す。}を示す。]
で表される請求項1記載のピリドピリミジン−4−オン誘導体、又はその医薬上許容されるその塩。
【請求項14】
Xが窒素原子であり、Y及びZがCHである、
請求項13記載のピリドピリミジン−4−オン誘導体、又はその医薬上許容される塩。
【請求項15】
Yが窒素原子であり、X及びZがCHである、
請求項13記載のピリドピリミジン−4−オン誘導体、又はその医薬上許容される塩。
【請求項16】
Zが窒素原子であり、X及びYがCHである、
請求項13記載のピリドピリミジン−4−オン誘導体、又はその医薬上許容される塩。
【請求項17】
請求項1〜16のうちいずれか1項記載のピリドピリミジン−4−オン誘導体、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする、うつ病、不安障害、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、高血圧、消化器疾患、薬物依存症、てんかん、脳梗塞、脳虚血、脳浮腫、頭部外傷、炎症、免疫関連疾患又は脱毛症の治療又は予防剤。


【公開番号】特開2010−229035(P2010−229035A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−51182(P2008−51182)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(000002819)大正製薬株式会社 (437)
【Fターム(参考)】