説明

ファイバ誤接続検出方法及びノード装置

【課題】ファイバ誤接続検出方法において、簡単な構成で光ファイバの誤接続を検出する。
【解決手段】複数の光送信器から出力される光信号の方路を光スイッチにより切替えて複数のポートのいずれかから多重光信号として送信するノード装置において、前記光信号を送信するポート毎に異なる固定パターンを発生して前記光送信器から出力する光信号に挿入するデータパターン発生器91と、前記多重光信号の周波数スペクトルを検出する検出部92と、前記検出された周波数スペクトルのピーク周波数を監視し、前記ポート毎に異なる固定パターンに対応するピーク周波数に基づいて前記光送信器の光ファイバの誤接続を検出する管理部90と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバの誤接続を検出するファイバ誤接続検出方法及びノード装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光波長多重伝送システムにおける波長やWDM(Wavelength Division Multiplexer)信号の出力方路の柔軟性を向上させるため,多ポートWSS(Wavelength Selected Switch)やN×N_OXC(Optical Cross Connect Switch)等を使用した、Colorless,Directionless,Contentionless等の機能(以下、「CDC機能」と呼ぶ)を持つノードから構成されるCDCシステムが提案されている。なお、Colorlessとは出力光の波長を自由に変更できることを意味し、Directionlessとは出力光の方路を自由に変更できることを意味し、Contentionlessとは出力光において波長が衝突しないことを意味している。
【0003】
このようなCDC機能を実現するノードにおいては、モジュール性を確保するためにできるだけ最小単位の光デバイスを一つのパッケージに収め、そのパッケージ間は光ファイバで接続する形態を採っている。
【0004】
図1は従来のCDC機能を持つノード装置の一例の構成図を示す。図1において、ポート#1から受信した多重光信号は光送受信部1−1で受信され、ポート#1に対応する多重分離部2−1のスプリッタ(SPL:Splitter)3でパワー分岐され、ポート#2〜#8それぞれに対応する送受信部の波長選択スイッチ(WSS)4に供給されると共に、多重分離部2−1内のスプリッタ5でパワー分岐されて光アンプを通してスプリッタ(SPL)7−1〜8−1に供給される。
【0005】
同様に、ポート#8から受信した多重光信号は光送受信部1−8で増幅され、ポート#8に対応する多重分離部2−8のスプリッタ(SPL)3でパワー分岐され、波長毎にポート#1〜#7それぞれに対応する送受信部の波長選択スイッチ4に供給されると共に、多重分離部2−8内のスプリッタ5でパワー分岐されて光アンプを通して受信用のスプリッタ(SPL)7−8〜8−8に供給される。
【0006】
スプリッタ7−1〜7−8それぞれでパワー分岐された光信号は光スイッチ(OXC)9,10において波長毎に出力する方路をスイッチングされた後、チューナブルフィルタ(TF:Tunable Filter)11〜12で波長選択されて光送受信器であるトランスポンダ(TP:Transponder)13a〜13d等に供給する。トランスポンダ13a〜13dは光信号を電気信号に変換してフレーミングを行い、この電気信号をワイドバンドの光信号に変換してクライアントに送信する。
【0007】
同様に、スプリッタ8−1〜8−8それぞれでパワー分岐された光信号は光スイッチ(OXC)14,15において波長毎に出力する方路をスイッチングされた後、チューナブルフィルタ(TF)16〜17それぞれで波長選択されて光送受信器であるトランスポンダ(TP)18a〜18d等に供給する。トランスポンダ18a〜18dは光信号を電気信号に変換してフレーミングを行い、この電気信号をワイドバンドの光信号に変換してクライアントに送信する。
【0008】
トランスポンダ(TP)21a〜21d等は光送受信器であり、クライアントから受信したワイドバンドの光信号を電気信号に変換してフレーミングを行い、この電気信号をナローバンドの光信号に変換してチューナブルフィルタ(TF)22,23に供給する。チューナブルフィルタ(TF)22,23それぞれで波長選択された各波長は光スイッチ(OXC)24,25において波長毎に出力する方路をスイッチングされた後、送信用のカプラ(CPL:Coupler)26−1〜26−8に供給されて多重される。カプラ(CPL)26−1〜26−8それぞれの出力する多重光は多重分離部2−1〜2−8それぞれのカプラ(CPL)6に供給される。
【0009】
また、トランスポンダ(TP)27a〜27d等は光送受信器であり、クライアントから受信したワイドバンドの光信号を電気信号に変換してフレーミングを行い、この電気信号をナローバンドの光信号に変換してチューナブルフィルタ(TF)28,29に供給する。チューナブルフィルタ(TF)28,29で波長選択された各波長は光スイッチ(OXC)30,31において波長毎に出力する方路をスイッチングされた後、送信用のカプラ(CPL)32−1〜32−8に供給されて多重される。カプラ(CPL)32−1〜32−8それぞれの出力する多重光は多重分離部2−1〜2−8それぞれのカプラ(CPL)6に供給される。
【0010】
多重分離部2−1〜2−8それぞれのカプラ(CPL)6は送信用のカプラから供給される多重光を合波して波長選択スイッチ(WSS)4に供給する。波長選択スイッチ(WSS)4は各ポート#1〜#8からの光信号を波長多重し、光送受信部1−1〜1−8それぞれを通してポート#1〜#8から送信する。
【0011】
従来はファイバ接続の確認のために、一般的に光ファイバ接続元の信号光に対して、接続毎に異なる低周波数の振幅変調を加え、光ファイバ接続先に配設された光検出器(PD:photo detector)で変調の周波数を検出し、所望の接続元からの信号が送られてきているかを確認している。
【0012】
例えばトランスポンダ(TP)27aからチューナブルフィルタ(TF)28までを接続する光ファイバの接続確認、チューナブルフィルタ(TF)28から光スイッチ(OXC)30までを接続する光ファイバの接続確認、光スイッチ(OXC)30からカプラ(CPL)32−8までを接続する光ファイバの接続確認、カプラ(CPL)32−8から多重分離部2−8のカプラ(CPL)6までを接続する光ファイバの接続確認、多重分離部2−8のカプラ(CPL)6から波長選択スイッチ(WSS)4までを接続する光ファイバの接続確認、多重分離部2−8の波長選択スイッチ(WSS)4から光送受信部1−8までの光ファイバの接続確認をそれぞれ行うことで、トランスポンダ(TP)27aから光送受信部1−8までの間の接続確認を行っている。
【0013】
ところで、伝送装置に係る識別子と伝送装置に係る識別子とからなる装置間接続情報を格納し、伝送装置1係る識別子からなる制御フレームデータを生成し、伝送装置に対し通信ケーブルを介して制御フレームデータを送信するとともに、返信された制御フレームデータを受信して、受信した制御フレームデータから識別子を抽出し、装置間接続情報との一致・不一致を判定する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0014】
また、通信装置が光信号出力有り無しの状態を切り換えて生成する、双方向ポートペアごとに固有の信号パターンの光信号を送信し、光スイッチ装置が受信した光信号を受信ポートとペアをなす送信ポートへループバックし、通信装置がループバック信号から受信パターンを検出して、検出したパターンがそれを受信した受信ポートとペアの送信ポートから送信された信号パターンと同一の場合に正しい接続状態と判定する技術が知られている(例えば特許文献2参照)。
【0015】
また、光アンプに、WDM信号光Lsが入出力される1つのアンプ盤と、アンプ盤に励起光Lpを供給する複数のブースター盤とを備え、各ブースター盤内で生成されるIDパターンを励起光Lpに重畳させてアンプ盤に送り、アンプ盤内に設けた受光器での励起光Lpの光モニタ結果を示す電気信号Smを対応するブースター盤に伝え、その電気信号に含まれる受信IDパターンが生成IDパターンと一致するか否かをブースター盤内で検出し、その検出結果に応じて出力ファイバの接続状態を判断して励起光Lpの出力レベルを制御する。技術が知られている(例えば特許文献3参照)。
【0016】
また、ヘッダの所定第1フィールドに自ノードのノード識別子、及び信号を入出力するインタフェースの識別子を設定して受信側ノードへ送信し、該受信側ノードから該第1フィールドに設定された両識別子を受信したとき、両識別子を該ヘッダの所定第2フィールドに設定して該第1フィールドと共に送信し且つ保存し、該第1及び第2フィールドに設定された識別子を受信したとき、該第2フィールドの識別子が、保存した第1フィールドの識別子と一致しているときに正常と判定する技術が知られている(例えば特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】特開2010−171694号公報
【特許文献2】特開2008−288993号公報
【特許文献3】特開2006−135651号公報
【特許文献4】特開2008−72462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
CDCシステムのノードにおけるファイバ接続の本数は非常に多く、例えば8方路、88波の光信号を有するシステムにおいては、数100本から1000本程度のファイバ接続が必要になる可能性がある。また、CDCシステムにおいては、各光信号を送信するポート(方路:degree)の接続を誤ると波長が衝突してしまい、既存の信号にエラーを引き起こしたり、間違ったポート(方路)に信号を送出してしまったりするおそれがある。
【0019】
しかし、光ファイバ接続部の全てについて、接続元に変調部を配設し接続先に光検出器を配設する構成では、ノードの装置サイズが大きくなり、コストも非常に高くなってしまうという問題がある。また、光ファイバ接続数分の変調周波数を用意しなければならないため、接続先の光検出器における周波数検出を高精度に行わなければならず、コストが上昇するという問題があった。
【0020】
開示のノード装置は、簡単な構成で光ファイバの誤接続を検出することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
開示の一実施形態によるノード装置は、複数の光送信器から出力される光信号の方路を光スイッチにより切替えて複数のポートのいずれかから多重光信号として送信するノード装置において、
前記光信号を送信するポート毎に異なる固定パターンを発生して前記光送信器から出力する光信号に挿入するデータパターン発生器と、
前記複数のポートそれぞれから送信される多重光信号の周波数スペクトルを検出する検出部と、
前記複数のポートそれぞれで検出された周波数スペクトルのピーク周波数を監視し、前記ポート毎に異なる固定パターンに対応するピーク周波数を含むか否かにより前記光送信器の光ファイバの誤接続を検出する管理部と、
を有する。
【発明の効果】
【0022】
本実施形態によれば、簡単な構成で光ファイバの誤接続を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】従来のノード装置の一例の構成図である。
【図2】光波長多重伝送システムの一実施形態の構成図である。
【図3】ノード装置の第1実施形態の構成図である。
【図4】固定パターンによるピーク周波数の違いを説明するための図である。
【図5】ファイバ誤接続監視処理のフローチャートである。
【図6】ノード装置の第1実施形態の変形例の構成図である。
【図7】ノード装置の第2実施形態の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面に基づいて実施形態を説明する。
【0025】
<光波長多重伝送システム>
図2は光波長多重伝送システムの一実施形態の構成図を示す。図2において、ノードN1,N2,N3,N4それぞれの間は光ファイバで接続され、ノードN3,N4,N6,N5それぞれの間は光ファイバで接続されてネットワークを構成している。ノードN1〜N6それぞれは、光波長の変更や光パスの再構築が可能なR−OADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)で構成されている。各ノードN1〜N6はネットワーク全体を監視制御するNMS(Network Management System)40と接続されている。なお、NMS40は全てのノードN1〜N6と接続されている必要はなく、NMS40は一部のノード(例えばN1)と接続されていれば、ノードN1からネットワークを介して他のノードN2〜N6と接続することができる。
【0026】
<ノード装置の第1実施形態>
図3はCDC機能を持つノード装置の第1実施形態の構成図を示す。図3において、ポート#1から受信した多重光信号は光送受信部51−1で受信され、ポート#1に対応する多重分離部52−1のスプリッタ(SPL)53でパワー分岐され、ポート#2〜#8それぞれに対応する送受信部の波長選択スイッチ(WSS)54に供給されると共に、多重分離部52−1内のスプリッタ55でパワー分岐されて光アンプを通してスプリッタ(SPL)57−1,58−1に供給される。
【0027】
同様に、ポート#8から受信した多重光信号は光送受信部51−8で増幅され、ポート#8に対応する多重分離部52−8のスプリッタ(SPL)53でパワー分岐され、ポート#1〜#7それぞれに対応する送受信部の波長選択スイッチ54に供給されると共に、多重分離部52−8内のスプリッタ55でパワー分岐されて光アンプを通して受信用のスプリッタ(SPL)57−8,58−8に供給される。
【0028】
スプリッタ57−1〜57−8それぞれでパワー分岐された光信号は光スイッチ(OXC)69,60において波長毎に出力する方路をスイッチングされた後、チューナブルフィルタ(TF)61,62にて波長単位で波長選択されて光送受信器であるトランスポンダ(TP:Transponder)63a〜63d等に供給する。トランスポンダ63a〜63dは光信号を電気信号に変換してフレーミングを行い、この電気信号をワイドバンドの光信号に変換してクライアントに送信する。
【0029】
同様に、スプリッタ58−1〜58−8それぞれでパワー分岐された光信号は光スイッチ(OXC)64,65において波長毎に出力する方路をスイッチングされた後、チューナブルフィルタ(TF)66,67にて波長単位で波長選択されて光送受信器であるトランスポンダ(TP)68a〜68d等に供給する。トランスポンダ68a〜68dは光信号を電気信号に変換してフレーミングを行い、この電気信号をワイドバンドの光信号に変換してクライアントに送信する。
【0030】
トランスポンダ(TP)71a〜71d等は光送受信器であり、クライアントから受信したワイドバンドの光信号を電気信号に変換してフレーミングを行い、この電気信号をナローバンドの光信号に変換してチューナブルフィルタ(TF)72,73に供給する。チューナブルフィルタ(TF)72,73で波長選択された各波長は光スイッチ(OXC)74,75において波長毎に出力する方路をスイッチングされた後、送信用のカプラ(CPL)76−1〜76−8に供給されて多重される。カプラ(CPL)76−1〜76−8それぞれの出力する多重光は多重分離部52−1〜52−8それぞれのカプラ(CPL)56に供給される。
【0031】
また、トランスポンダ(TP)77a〜77d等は光送受信器であり、クライアントから受信したワイドバンドの光信号を電気信号に変換してフレーミングを行い、この電気信号をナローバンドの光信号に変換してチューナブルフィルタ(TF)78,79に供給する。チューナブルフィルタ(TF)78,79で波長選択された各波長は光スイッチ(OXC)80,81において波長毎に出力する方路をスイッチングされた後、送信用のカプラ(CPL)82−1〜82−8に供給されて多重される。カプラ(CPL)82−1〜82−8それぞれの出力する多重光は多重分離部52−1〜52−8それぞれのカプラ(CPL)56に供給される。
【0032】
なお、各光スイッチ(OXC)は例えば8×8波長のスイッチングを行い、各チューナブルフィルタ(TF)は例えば8波長の波長選択を行い、各チューナブルフィルタ(TF)には最大8個のトランスポンダが接続される。
【0033】
多重分離部52−1〜52−8それぞれのカプラ(CPL)56は送信用のカプラから供給される多重光を合波して波長選択スイッチ(WSS)54に供給する。波長選択スイッチ(WSS)54は各ポート#1〜#8からの光信号を波長選択して多重し、得られた多重光信号を光送受信部51−1〜51−8それぞれを通してポート#1〜#8から送信する。
【0034】
ここで、波長選択スイッチ(WSS)54、チューナブルフィルタ(TF)61,62,66,67,72,73,78,79、トランスポンダ71a〜71d,77a〜77dそれぞれは全て波長可変デバイスを使用する。また、トランスポンダ63a〜63d,68a〜68dのコヒーレント受信器で用いる局部発振光の生成部も波長可変デバイスを使用する。
【0035】
これらの波長可変デバイスは管理部(MC:Management Complex)90からの制御に従って発振又は送受信又は選択する波長を変化させることにより、CDC機能におけるColorless機能を実現している。また、各多重分離部内のスプリッタ45の出力信号を光スイッチ(OXC)59,60,64,65で方路の切替えを行うと共に、光スイッチ(OXC)72,73,80,81で方路の切替えを行った信号を各多重分離部内のカプラ56に供給することでDirectionless機能を実現している。
【0036】
データパターン発生器91は、管理部(MC)90からの制御に従って各方路に特定の固定パターンを発生してトランスポンダ71a〜71d,77a〜77dのいずれかに供給する。なお、データパターン発生器91は管理部(MC)90に内蔵された構成であっても良い。例えば、データパターン発生器91は、パルス発生器で構成することができる。
【0037】
これにより、トランスポンダ71a〜71d,77a〜77dでは各方路毎に特定の固定パターンをオーバーヘッド部に挿入した信号光を出力する。例えばポート#1の方路に信号を出力するトランスポンダ(例えば77a)に対しては固定パターン「101010101010」を供給し、ポート#2の方路に信号を出力するトランスポンダ(例えば77b)に対しては固定パターン「100100100100」を供給し、ポート#8の方路に信号を出力するトランスポンダ(例えば77d)に対しては固定パターン「100010001000」を供給する。なお、上記の固定パターンは信号光のオーバーヘッド部に限らずペイロード部に挿入しても良い。ただし、この場合にはペイロード部に対するスクランブルを解除する必要がある。
【0038】
また、ポート#1〜#8それぞれの多重分離部52−1〜52−8のカプラ(CPL)56の出力光は光モニタ(OCM:Optical Channel Monitor)92−1〜92−8が設けられている。光モニタ92−1〜92−8の出力は管理部(MC)90に供給される。
【0039】
光モニタ92−1〜92−8は、例えば第1固定パターン「101010101010」を含む信号光が供給されると、図4(A)に示すようにピーク周波数f0を含む周波数スペクトルを出力する。また、第2固定パターン「100100100100」を含む信号光が供給されると、図4(B)に示すようにピーク周波数f1(f1<f0)を含む周波数スペクトルを出力し、更に、第3固定パターン「100010001000」を含む信号光が供給されると、図4(C)に示すようにピーク周波数f2(f2<f1)を含む周波数スペクトルを出力する。すなわち、光モニタ92−1〜92−8は異なる固定パターンによって異なるピーク周波数を含む周波数スペクトルを出力する。
【0040】
このため、管理部(MC)90は、例えばポート#8の方路から出力しようとする信号光を発生するトランスポンダ(例えば77d)に対して第3固定パターン「100010001000」を供給し、ポート#8の光モニタ92−8から供給される周波数スペクトルを監視する。そして、管理部(MC)90は周波数スペクトルにピーク周波数f2が含まれていれば、トランスポンダ77dから多重分離部52−8内の波長選択スイッチ(WSS)54までの光ファイバの接続は正常と判定し、ピーク周波数f2が含まれていなければトランスポンダ77dから多重分離部52−8内の波長選択スイッチ(WSS)54までの光ファイバの接続は異常と判定する。また、ピーク周波数f0又はf1が含まれていれば、トランスポンダ77a又は77bからの光ファイバの接続は異常と判定する。異常と判定した場合にはアラームを発生する。
【0041】
なお、光モニタ(OCM)92−1〜92−8を設ける代りに、多重分離部52−1〜52−8それぞれのカプラ(CPL)56に供給される信号光を光スイッチ94に供給し、光スイッチ94を管理部(MC)90の制御で切替えることで順に光モニタ(OCM)95に供給し、光モニタ(OCM)95の出力する周波数スペクトルを管理部(MC)90に供給する構成としても良い。例えば、管理部(MC)90は、回路、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、プロセッサで構成することができる。
【0042】
図5は管理部(MC)90が実行するファイバ誤接続監視処理のフローチャートを示す。図5において、ステップS11で管理部(MC)90は監視対象のトランスポンダ(例えば77d)に対し、当該トランスポンダが出力する光信号の出力方路(当該出力方路、例えばポート#8)に対応する固定パターン(例えば第3固定パターン「100010001000」)をデータパターン発生器91から供給する。
【0043】
ステップS12で管理部(MC)90は当該出力方路の光モニタ(例えば92−8)の出力する周波数スペクトルを受信して第3固定パターンに対応するピーク周波数(当該ピーク周波数、例えばf2)が含まれるかを判定する。ステップS13で当該ピーク周波数が含まれるか否かを判別し、含まれる場合はステップS14で「OK」と判定して処理を終了する。
【0044】
ステップS12で当該ピーク周波数が含まれない場合はステップS15で「NG」と判定してアラームを発生し、ステップS16で管理部(MC)90は当該トランスポンダが出力する光信号の方路を切替える光スイッチ(例えば光スイッチ81)における切替えを実行してステップS12に進む。
【0045】
これにより、光ファイバの誤接続があっても、監視対象のトランスポンダが出力する光信号を所望の出力方路から出力することが可能となる。なお、ステップS16で管理部(MC)90は、他の全ての出力方路の光モニタ(92−1〜92−7)の出力する周波数スペクトルを受信して第3固定パターンに対応するピーク周波数(当該ピーク周波数f2)が、どの出力方路に含まれるかを判定し、この判定結果に基づいて当該トランスポンダが出力する光信号の方路を切替える光スイッチ(例えば光スイッチ81)における切替えを実行してもよい。
【0046】
本実施形態では、データパターン発生器と光モニタ(OCM)のみを用いた簡易な構成で光ファイバの誤接続を検出することができる。また、識別するための固定パターンも方路数のみに限定することが可能となり、その上で方路誤接続という、最も重大な接続ミスを防ぐことができる。
【0047】
<ノード装置の第1実施形態の変形例>
図6はCDC機能を持つノード装置の第1実施形態の変形例の構成図を示す。図6において、図3と異なる点は、ポート#1〜#8それぞれの多重分離部52−1〜52−8のカプラ(CPL)56の出力光を光モニタ(OCM)92−1〜92−8に供給するのではなく、チューナブルフィルタ(TF)97−1〜97−8を通して光受信器98−1〜98−8に供給し、光受信器98−1〜98−8の出力を管理部(MC)90に供給する点である。
【0048】
図6においては、各チューナブルフィルタ(TF)97−1〜97−8は通過する波長を低波長から高波長まで順に走査(スイープ)し、各チューナブルフィルタ(TF)97−1〜97−8を通過した波長が光受信器98−1〜98−8に供給される。光受信器98−1〜98−8では受信した光信号の復号を行う段階より前のデジタル処理段階で図3(A)〜(C)に示すような周波数スペクトルが得られる。管理部(MC)90では、この周波数スペクトルを用いて図5に示すファイバ誤接続監視処理を実行する。
【0049】
ところで、光受信器98−1〜98−8がコヒーレント受信に対応したものであれば、光受信器98−1〜98−8内の局部発振光の生成部に波長可変デバイスを使用することで受信波長を走査(スイープ)することができるため、チューナブルフィルタ(TF)97−1〜97−8を省略することができる。
【0050】
更に、データパターン発生器91で、トランスポンダ71a〜71d,77a〜77dのうち監視対象のトランスポンダについて、当該トランスポンダが出力する信号光の方路に応じた特定の固定パターンと共に、当該トランスポンダを設置するスロット番号を発生し、上記特定の固定パターンと設置情報としてのスロット番号を当該トランスポンダに供給し、当該トランスポンダでオーバーヘッド部に特定の固定パターンとスロット番号を挿入した信号光を出力する。なお、スロット番号とはノード装置における当該トランスポンダを設置するスロットを特定する情報である。
【0051】
この場合、光受信器98−1〜98−8では受信した光信号のオーバーヘッド部から特定の固定パターンとスロット番号を抽出することができ、抽出した特定の固定パターンとスロット番号を管理部(MC)90に供給することで、当該トランスポンダの光ファイバ接続の可否も監視することができる。
【0052】
<ノード装置の第2実施形態>
図7はCDC機能を持つノード装置の第2実施形態の構成図を示す。図3において、ポート#1から受信した多重光信号は光送受信部51−1で受信され、ポート#1に対応する多重分離部52−1のスプリッタ(SPL)53でパワー分岐され、ポート#2〜#8それぞれに対応する送受信部の波長選択スイッチ(WSS)54に供給されると共に、多重分離部52−1内のスプリッタ55でパワー分岐されて光アンプを通してスプリッタ(SPL)57−1,58−1に供給される。
【0053】
同様に、ポート#8から受信した多重光信号は光送受信部51−8で増幅され、ポート#8に対応する多重分離部52−8のスプリッタ(SPL)53でパワー分岐され、ポート#1〜#7それぞれに対応する送受信部の波長選択スイッチ54に供給されると共に、多重分離部52−8内のスプリッタ55でパワー分岐されて光アンプを通して受信用のスプリッタ(SPL)57−8,58−8に供給される。
【0054】
スプリッタ57−1〜57−8それぞれでパワー分岐された光信号は光スイッチ(OXC)69,60において波長毎に出力する方路をスイッチングされた後、チューナブルフィルタ(TF)61,62にて波長単位で波長選択されて光送受信器であるトランスポンダ(TP)63a〜63d等に供給する。トランスポンダ63a〜63dは光信号を電気信号に変換してフレーミングを行い、この電気信号をワイドバンドの光信号に変換してクライアントに送信する。
【0055】
同様に、スプリッタ58−1〜58−8それぞれでパワー分岐された光信号は光スイッチ(OXC)64,65において波長毎に出力する方路をスイッチングされた後、チューナブルフィルタ(TF)66,67にて波長単位で波長選択されて光送受信器であるトランスポンダ(TP)68a〜68d等に供給する。トランスポンダ68a〜68dは光信号を電気信号に変換してフレーミングを行い、この電気信号をワイドバンドの光信号に変換してクライアントに送信する。
【0056】
トランスポンダ(TP)71a〜71d等は光送受信器であり、クライアントから受信したワイドバンドの光信号を電気信号に変換してフレーミングを行い、この電気信号をナローバンドの光信号に変換してチューナブルフィルタ(TF)72,73に供給する。チューナブルフィルタ(TF)72,73で波長選択された各波長は光スイッチ(OXC)74,75において波長毎に出力する方路をスイッチングされた後、送信用のカプラ(CPL)76−1〜76−8に供給されて多重される。カプラ(CPL)76−1〜76−8それぞれの出力する多重光は多重分離部52−1〜52−8それぞれのカプラ(CPL)56に供給される。
【0057】
また、トランスポンダ(TP)77a〜77d等は光送受信器であり、クライアントから受信したワイドバンドの光信号を電気信号に変換してフレーミングを行い、この電気信号をナローバンドの光信号に変換してチューナブルフィルタ(TF)78,79に供給する。チューナブルフィルタ(TF)78,79で波長選択された各波長は光スイッチ(OXC)80,81において波長毎に出力する方路をスイッチングされた後、送信用のカプラ(CPL)82−1〜82−8に供給されて多重される。カプラ(CPL)82−1〜82−8それぞれの出力する多重光は多重分離部52−1〜52−8それぞれのカプラ(CPL)56に供給される。
【0058】
なお、各光スイッチ(OXC)は例えば8×8波長のスイッチングを行い、各チューナブルフィルタ(TF)は例えば8波長の波長選択を行い、各チューナブルフィルタ(TF)には最大8個のトランスポンダが接続される。
【0059】
多重分離部52−1〜52−8それぞれのカプラ(CPL)56は送信用のカプラから供給される多重光を合波して波長選択スイッチ(WSS)54に供給する。波長選択スイッチ(WSS)54は各ポート#1〜#8からの光信号を波長選択して多重し、得られた多重光信号を光送受信部51−1〜51−8それぞれを通してポート#1〜#8から送信する。
【0060】
ここで、波長選択スイッチ(WSS)54、チューナブルフィルタ(TF)61,62,66,67,72,73,78,79、トランスポンダ71a〜71d,77a〜77dそれぞれは全て波長可変デバイスを使用する。また、トランスポンダ63a〜63d,68a〜68dのコヒーレント受信器で用いる局部発振光の生成部も波長可変デバイスを使用する。
【0061】
これらの波長可変デバイスは管理部(MC)90からの制御に従って発振又は送受信又は選択する波長を変化させることにより、CDC機能におけるColorless機能を実現している。また、各多重分離部内のスプリッタ45の出力信号を光スイッチ(OXC)59,60,64,65で方路の切替えを行うと共に、光スイッチ(OXC)72,73,80,81で方路の切替えを行った信号を各多重分離部内のカプラ56に供給することでDirectionless機能を実現している。
【0062】
図7においては、図3におけるデータパターン発生器91を設けず、管理部(MC)90から波長毎に出力する方路を切替える光スイッチ(OXC)74,75,80,81を管理部(MC)90から制御する。管理部(MC)90は光スイッチ(OXC)74,75,80,81に対し、光信号を出力する方路(ポート)毎に異なる周波数(例えば1kHz程度の低周波数)で、光信号の振幅変調を行わせる。
【0063】
光スイッチ(OXC)や波長選択スイッチ(WSS)においては信号出力部に減衰機能を有しており、光スイッチ(OXC)は上記減衰機能を用いて振幅変調を行う。つまり、光ファイバの正常に接続されていれば、ポート#1から出力される波長のグループは例えば周波数f11で振幅変調され、ポート#2から出力される波長のグループは例えば周波数f12で振幅変調され、同様にして、ポート#8から出力される波長のグループは例えば周波数f18で振幅変調されることになる。
【0064】
各光モニタ(OCM)92−1〜92−8は、振幅変調の周波数をα[Hz]とし、各ポートから出力される多重光信号における多重された波長数をnとすると、2×n×α[Hz]以上の周波数で多重光信号の全ての波長を走査することで、各波長のピークレベルの変化つまり振幅変調の様子を監視して、監視結果を管理部(MC)90に供給する。
【0065】
このため、管理部(MC)90は、例えばポート#8の方路から出力しようとする信号光を出力する光スイッチ(OXC)81の信号出力部に対して周波数f18で振幅変調させ、ポート#8の光モニタ92−8から供給される各波長のピークレベルの変化を監視する。そして、管理部(MC)90は多重光信号の全ての波長のピークレベルの変化が周波数f18であれば、光スイッチ(OXC)81から多重分離部52−8内の波長選択スイッチ(WSS)54までの光ファイバの接続は正常と判定し、周波数f18が含まれていない場合、又は、ピークレベルの変化が周波数f18以外の周波数である場合、光スイッチ(OXC)81から多重分離部52−8内の波長選択スイッチ(WSS)54までの光ファイバの接続は異常と判定してアラームを発生する。
【0066】
<ノード装置の立上げ時>
ノード装置の立上げ時には、トランスポンダ63a〜63d,68a〜68d,71a〜71d,77a〜77dが全て備わっている必要はない。立上げ時には、例えば1台のトランスポンダ77aをチューナブルフィルタ(TF)66,67,78,79に順に接続し、接続位置により出力ポートの方路に応じて管理部(MC)90からトランスポンダ77aに固定パターンを供給し、又は、トランスポンダ77a接続位置に対応する光スイッチ(OXC)の出力する光信号の振幅変調を行わせることにより、トランスポンダ71a〜71d,77a〜77dそれぞれの光ファイバの接続が正常か否かを判定することができる。
【0067】
<インサービス時>
ネットワーク構築後にトランスポンダの追加等を行う際には、既存の光信号に影響を及ぼさず、かつ、変更の対象となる光信号についてもサービスを中断することのないインサービスで行う必要がある。
【0068】
この場合、追加するトランスポンダの波長を、ノード装置内で主信号として使用している帯域外の波長であり、かつ、光モニタ(OCM)での確認が可能な波長に設定し、第1実施形態又は第2実施形態の手法を使用して、追加するトランスポンダのファイバの接続を確認する。接続が正常と確認した後、追加するトランスポンダの出力する波長を所望の波長に変更して光信号を出力する。この方式を採ることで、主信号に影響することなく、光ファイバの誤接続を確認することができる。
【0069】
上記の実施形態では、複雑なCDCシステムのファイバ接続において、誤接続とその箇所の特定を、簡単な構成で低コストかつ省サイズで実現することができ、これにより誤接続による既存信号のエラーや誤った方路への信号の送出を防ぐことが可能になる。
(付記1)
複数の光送信器から出力される光信号の方路を光スイッチにより切替えて複数のポートのいずれかから多重光信号として送信するノード装置において、
前記光信号を送信するポート毎に異なる固定パターンを発生して前記光送信器から出力する光信号に挿入するデータパターン発生器と、
前記多重光信号の周波数スペクトルを検出する検出部と、
前記検出された周波数スペクトルのピーク周波数を監視し、前記ポート毎に異なる固定パターンに対応するピーク周波数に基づいて前記光送信器の光ファイバの誤接続を検出する管理部と、
を有することを特徴とするノード装置。
(付記2)
付記1記載のノード装置において、
前記管理部は、前記光ファイバの誤接続を検出したとき、前記光送信器から出力する光信号を他のポートから出力するよう前記光スイッチにより切替える
ことを特徴とするノード装置。
(付記3)
付記1又は2記載のノード装置において、
前記データパターン発生器は、前記光信号を送信するポート毎に異なる固定パターンと、前記複数の光送信器それぞれの設置情報を発生して前記光送信器から出力する光信号に挿入し、
前記検出部は、前記光送信器から出力する光信号を受信して前記固定パターンと設置情報を抽出する光受信器であり、
前記管理部は、前記光受信器で抽出された前記固定パターンと前記設置情報から光ファイバの誤接続を検出することを特徴とするノード装置。
(付記4)
複数の光送信器から出力される光信号の方路を光スイッチにより切替えて複数のポートのいずれかから多重光信号として送信するノード装置において、
前記光信号を送信するポート毎に異なる周波数で前記光送信器の出力する光信号又は前記光スイッチの出力する光信号の振幅変調を行う振幅変調部と、
前記複数のポートそれぞれから送信される多重光信号に含まれる各波長の振幅変動を検出する検出部と、
前記複数のポートそれぞれで検出された各波長の振幅変動を監視し、前記ポート毎に異なる周波数を含むか否かにより前記光送信器の光ファイバの誤接続を検出する管理部と、
を有することを特徴とするノード装置。
(付記5)
複数の光送信器から出力される光信号の方路を光スイッチにより切替えて複数のポートのいずれかから多重光信号として送信するノード装置における光ファイバの誤接続を検出するファイバ誤接続検出方法において、
前記光信号を送信するポート毎に異なる固定パターンを発生して前記光送信器から出力する光信号に挿入し、
前記多重光信号の周波数スペクトルを光モニタし、
前記検出された周波数スペクトルのピーク周波数を監視し、前記ポート毎に異なる固定パターンに対応するピーク周波数に基づいて前記光送信器の誤接続を検出する
ことを特徴とするファイバ誤接続検出方法。
(付記6)
付記5記載のファイバ誤接続検出方法において、
前記光ファイバの誤接続を検出したとき、前記光送信器から出力する光信号を他のポートから出力するよう前記光スイッチにより切替える
ことを特徴とするファイバ誤接続検出方法。
(付記7)
複数の光送信器から出力される光信号の方路を光スイッチにより切替えて複数のポートのいずれかから多重光信号として送信するノード装置における光ファイバの誤接続を検出するファイバ誤接続検出方法において、
前記光信号を送信するポート毎に異なる周波数で前記光送信器の出力する光信号又は前記光スイッチの出力する光信号の振幅変調を行い、
前記複数のポートそれぞれから送信される多重光信号に含まれる各波長の振幅変動を検出し、
前記複数のポートそれぞれで検出された各波長の振幅変動を監視し、前記ポート毎に異なる周波数を含むか否かにより前記光送信器の誤接続を検出する
ことを特徴とするファイバ誤接続検出方法。
(付記8)
付記2記載のノード装置において、
前記検出部は、光モニタであることを特徴とするノード装置。
(付記9)
付記2記載のノード装置において、
前記検出部は、光受信器であることを特徴とするノード装置。
【符号の説明】
【0070】
40 NMS
51−1,51−8 光送受信部
52−1,52−8 多重分離部
53,55,57−1〜57−8,58−1〜58−8 スプリッタ
54 波長選択スイッチ
56,76−1〜76−8,82−1〜82−8 カプラ
69,60,64,65,74,75,80,81 光スイッチ
61,62,66,67,72,73,78,79 チューナブルフィルタ
63a〜63d,68a〜68d,71a〜71d,77a〜77d トランスポンダ
90 管理部
91 データパターン発生器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光送信器から出力される光信号の方路を光スイッチにより切替えて複数のポートのいずれかから多重光信号として送信するノード装置において、
前記光信号を送信するポート毎に異なる固定パターンを発生して前記光送信器から出力する光信号に挿入するデータパターン発生器と、
前記多重光信号の周波数スペクトルを検出する検出部と、
前記検出された周波数スペクトルのピーク周波数を監視し、前記ポート毎に異なる固定パターンに対応するピーク周波数に基づいて前記光送信器の光ファイバの誤接続を検出する管理部と、
を有することを特徴とするノード装置。
【請求項2】
請求項1記載のノード装置において、
前記管理部は、前記光ファイバの誤接続を検出したとき、前記光送信器から出力する光信号を他のポートから出力するよう前記光スイッチにより切替える
ことを特徴とするノード装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載のノード装置において、
前記データパターン発生器は、前記光信号を送信するポート毎に異なる固定パターンと、前記複数の光送信器それぞれの設置情報を発生して前記光送信器から出力する光信号に挿入し、
前記検出部は、前記光送信器から出力する光信号を受信して前記固定パターンと前記設置情報を抽出する光受信器であり、
前記管理部は、前記光受信器で抽出された前記固定パターンと前記設置情報から光ファイバの誤接続を検出することを特徴とするノード装置。
【請求項4】
複数の光送信器から出力される光信号の方路を光スイッチにより切替えて複数のポートのいずれかから多重光信号として送信するノード装置において、
前記光信号を送信するポート毎に異なる周波数で前記光送信器の出力する光信号又は前記光スイッチの出力する光信号の振幅変調を行う振幅変調部と、
前記複数のポートそれぞれから送信される多重光信号に含まれる各波長の振幅変動を検出する検出部と、
前記複数のポートそれぞれで検出された各波長の振幅変動を監視し、前記ポート毎に異なる周波数を含むか否かにより前記光送信器の光ファイバの誤接続を検出する管理部と、
を有することを特徴とするノード装置。
【請求項5】
複数の光送信器から出力される光信号の方路を光スイッチにより切替えて複数のポートのいずれかから多重光信号として送信するノード装置における光ファイバの誤接続を検出するファイバ誤接続検出方法において、
前記光信号を送信するポート毎に異なる固定パターンを発生して前記光送信器から出力する光信号に挿入し、
前記多重光信号の周波数スペクトルを光モニタし、
前記検出された周波数スペクトルのピーク周波数を監視し、前記ポート毎に異なる固定パターンに対応するピーク周波数に基づいて前記光送信器の光ファイバの誤接続を検出する
ことを特徴とするファイバ誤接続検出方法。
【請求項6】
請求項5記載のファイバ誤接続検出方法において、
前記光ファイバの誤接続を検出したとき、前記光送信器から出力する光信号を他のポートから出力するよう前記光スイッチにより切替える
ことを特徴とするファイバ誤接続検出方法。
【請求項7】
複数の光送信器から出力される光信号の方路を光スイッチにより切替えて複数のポートのいずれかから多重光信号として送信するノード装置における光ファイバの誤接続を検出するファイバ誤接続検出方法において、
前記光信号を送信するポート毎に異なる周波数で前記光送信器の出力する光信号又は前記光スイッチの出力する光信号の振幅変調を行い、
前記複数のポートそれぞれから送信される多重光信号に含まれる各波長の振幅変動を検出し、
前記複数のポートそれぞれで検出された各波長の振幅変動を監視し、前記ポート毎に異なる周波数を含むか否かにより前記光送信器の光ファイバの誤接続を検出する
ことを特徴とするファイバ誤接続検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−244530(P2012−244530A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−114650(P2011−114650)
【出願日】平成23年5月23日(2011.5.23)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】