マイクロバルブパッケージアセンブリ
マイクロバルブまたはマイクロバルブのアセンブリを環境から保護するのを助けることができるマイクロバルブアセンブリ。そのようなマイクロバルブアセンブリは、ガスを放出するかつ/または別の形で中に入れられる静電作動マイクロバルブの性能を低下させる可能性のある接着剤および/または他の材料の使用なしで、機械的に組み立てることができる。特に、マイクロバルブアセンブリは、基台取付具(16)、基台取付具に取り付けられるように構成されるクランプ取付具(10)、および基台取付具とクランプ取付具の間に配設される静電作動マイクロバルブ(12)を含むことができる。クランプ取付具は基台取付具に機械的に取り付けることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般にマイクロバルブに関し、より詳細にはマイクロバルブパッケージアセンブリに関する。特に、本発明は接着剤なしで互いに機械的に固定することができるマイクロバルブパッケージアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
マイクロバルブなどのバルブは知られている。いくつかのマイクロバルブは静電力で作動される。静電作動マイクロバルブなどの静電力で作動される装置は、湿分、粉塵およびガスなどの環境条件に極めて敏感である可能性がある。いくつかの例では、静電作動マイクロバルブを組み立てるのに使用されるパッケージは、それ自体ガスを放出し、静電作動マイクロバルブ内で付着故障(stiction)を引き起こす可能性のある接着剤を含む可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、マイクロバルブまたはマイクロバルブのアセンブリを外部環境条件から保護するマイクロバルブアセンブリが依然として求められている。ガスを放出する、かつ/または別の形でその中に入れられる静電作動装置の性能を低下させる可能性のある接着剤および/または他の材料を含まないマイクロバルブアセンブリも依然として求められている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、マイクロバルブまたはマイクロバルブのアセンブリを環境から保護するマイクロバルブアセンブリを提供する。さらに本発明は、ガスを放出するかつ/または別の形で中に入られる静電作動マイクロバルブの性能を低下させる可能性のある接着剤および/または他の材料の使用なしで、機械的に組み立てられるマイクロバルブアセンブリを提供する。
【0005】
したがって、本発明の図示の実施形態は、基台取付具、クランプ取付具、および基台取付具とクランプ取付具の間に配設される静電作動マイクロバルブを含むマイクロバルブアセンブリに関する。クランプ取付具は接着剤なしで基台取付具に機械的に取り付けられる。
【0006】
いくつかの例ではこの基台取付具は、クランプ取付具が凹んだクランプ取付具受け領域内に少なくとも実質的に嵌合するように、クランプ取付具に対しサイズおよび形状が相補的な凹んだクランプ取付具受け領域を含むことができる。この凹んだクランプ取付具は、凹んだマイクロバルブ受け領域を含むことができ、一方クランプ取付具は、基台取付具の凹んだマイクロバルブ受け領域と少なくとも実質的に整合するように構成される、高くされたマイクロバルブ受け領域を含むことができる。
【0007】
クランプ取付具のこの高くされたマイクロバルブ受け領域は、ガスケット受け凹部を含むことができる。ガスケットは、このガスケット受け凹部内に配設することができる。いくつかの例では、ガスケットは静電作動マイクロバルブをマイクロバルブアセンブリ内で固定するのを助け、ならびに封止するのを助けることができる。静電作動マイクロバルブは、バルブ開口部を有するバルブ開口部部材層およびバルブ動作を可能にするようにバルブ開口部を選択的に覆うことができるフラップを含むバルブフラップ部材とを含むことができる。いくつかの例では、この基台取付具はバルブ開口部と流体連通する入り口を含むことができる。
【0008】
いくつかの例では、高くされたマイクロバルブ受け領域は、少なくとも部分的に流体受け容積部を画定することができる。クランプ取付具はこの流体受け容積部と流体連通する出口を含むことができる。
【0009】
いくつかの場合には、クランプ取付具は1つまたは複数のクランプ取付具固定開口部も含むことができ、基台取付具も、1つまたは複数のクランプ取付具固定開口部と少なくとも実質的に整合する1つまたは複数の基台取付具固定開口部を含むことができる。クランプ取付具を基台取付具に固定するために、固定装置をクランプ取付具固定開口部と基台取付具固定開口部内に位置決めすることができる。いくつかの例ではこの固定装置は、別の形でガスを放出し、または別の形で静電作動マイクロバルブの動作と干渉する可能性のある接着剤の使用なしで、クランプ取付具を基台取付具に固定する。
【0010】
いくつかの場合には、基台取付具固定開口部はねじ切りされた凹部を含むことができ、この固定装置は、クランプ取付具を基台取付具に固定するためにクランプ取付具固定開口部を通して配設され、ねじ切りされた凹部とねじで係合するねじ切りされた固定具とすることができる。いくつかの例では、この固定装置は基台取付具固定開口部およびクランプ取付具固定開口部内に摩擦嵌合するロッドとすることができる。
【0011】
本発明の上記の概要は、各開示される実施形態、または本発明のすべての実施を説明するためのものではない。以下に続く図面、詳細な説明および実施例がこれらの実施形態をより具体的に例証する。
【0012】
本発明は、本発明の様々な実施形態の以下の詳細な説明を添付の図面を参照して考慮するとき、より完全に理解することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明は様々な改変および代替形態がなされるが、その具体例が図面に例として示されており、詳細に説明する。しかしながらこの意図は、説明する特定の実施形態に本発明を限定することではないことを理解されたい。逆に、この意図は、本発明の趣旨および範囲に含まれるすべての改変、均等物、および代替物を包含することである。
【0014】
以下の説明は、異なる図面内の同様な要素が同様に番号を付けられている図面を参照して読むべきである。必ずしも原尺に比例してないこれらの図面は、選択された実施形態を示し、本発明の範囲を限定するためのものではない。構造、寸法、および材料の例が様々な要素に対して示されているが、当業者なら、提供される実施例のうちの多くが、使用することができる適切な代替物を有することを理解するであろう。
【0015】
本発明は一般に静電作動マイクロバルブとともに使用される可能性のあるものなど、マイクロバルブパッケージアセンブリに関する。具体的には、図1は静電作動マイクロバルブ14のアレイ12を含むマイクロバルブアセンブリ10の分解斜視図である。図1には概して示されているが、各静電作動マイクロバルブ14は、選択的に開口可能なバルブ開口部を提供するように構成されるいくつかの層を含むことができる。図示のようないくつかの実施形態では、合計6個の静電作動マイクロバルブをアレイ12内に配置することができる。別の実施形態では、任意の具体的な用途によって必要とされるとき、より多くの数のまたはより少ない数の静電作動マイクロバルブを使用することができる。
【0016】
静電作動マイクロバルブのアレイ12は、任意の特定のタイプまたは構成の静電作動マイクロバルブを含むことができる。静電作動マイクロバルブ14の一例が図10および11に示されており、それは本明細書において後でより詳細に論じる。具体的な静電作動マイクロバルブに関連する構造、材料、および他の情報は、本出願と同じ日に出願の、同時係属の出願「MEMS Devices With Dielectric Layer Formed From Multifunctional Acrylate」、整理番号第1100.1284101により詳細に説明されている。この同時係属出願の全開示を本明細書中で参照により援用する。
【0017】
静電作動マイクロバルブ14のアレイ12は、基台取付具16とクランプ取付具18の間に位置決めされる。図示の実施形態では、ガスケット22のアレイ20が静電動作マイクロバルブ14のアレイ12とクランプ取付具18の間に配置される。図1を見ればわかるように、ガスケット22のアレイ20は、静電作動マイクロバルブ14のアレイ12を固定するのを助けるためにクランプ取付具18および静電作動マイクロバルブ14のアレイ12と相互に作用する。基台取付具16の設計および構造は、図2〜4でより詳細に描写されている。クランプ取付具18の設計および構造は、図5および図7〜9でより詳細に描写されている。
【0018】
図2から図4は、各々が基台取付具16の内部および外部構造の特定の外観を示す、基台取付具16を表現したものである。特に、図2は基台取付具16の外部構造の斜視図である。基台取付具16は意図される使用に応じて任意の適切なサイズおよび形状を採ることができるが、いくつかの実施形態では図示のように、基台取付具16は長方形のブロックの形状を採ることができる。
【0019】
図示のように基台取付具16は、クランプ取付具18が凹んだクランプ取付具受け領域24内に少なくとも実質的に嵌合することができるように、クランプ取付具18に対してサイズおよび形状が相補的な、凹んだクランプ取付具受け領域24を含むことができる。いくつかの例では、凹んだクランプ取付具受け領域24は、クランプ取付具18が凹んだクランプ取付具受け領域24内に完全に嵌合するように構成することができる。
【0020】
いくつかの例では、凹んだクランプ取付具受け領域24はそれ自体、静電作動マイクロバルブ14のアレイ12を少なくとも部分的に受け入れるように構成することができる、凹んだ静電作動マイクロバルブ受け領域26を含むことができる(図1)。
【0021】
基台取付具16は、任意の適切な技術を使用して任意の適切な材料から形成することができる。いくつかの例では、基台取付具16は、アクリルプラスチックなどの任意の適切な高分子材料の長方形のブロックから材料を研磨または研削することによって形成することができる。いくつかの場合には、基台取付具16は、例えば図2に示す形態に成型することができる。
【0022】
図3は、例えば基台取付具16の内部流体通路を示す、基台取付具16の部分的に破線の斜視図である。具体的には、基台取付具16は合計6つの内部流体通路28を含むのがわかる。各内部流体通路28は、外部流体ポート30から、いくつかの例では静電作動マイクロバルブ14内に存在するバルブ開口部に対応する場合のある内部流体ポート32に延びる(図1)。内部流体ポート32は、凹んだ静電作動マイクロバルブ受け領域26の底部表面32に接触するように位置決めすることができる。各外部流体ポート30は、チューブまたは他の外部流体通路を外部流体ポート30に固定できるように構成することができる。
【0023】
各内部流体通路28は、使用中予期される特定の流体を収容するようにサイズ決めすることができる。本明細書で使用されるときこの用語「流体」は、ガス、液体またはガスと液体の組み合わせを含むことができる。内部流体通路28は、任意の適切な技術を使用して形成することができる。いくつかの例では、内部流体通路28は、基台取付具16内に機械的に穴あけすることによって形成することができる。
【0024】
図示の実施形態では、外部流体ポート30は、基台取付具16のどちらかの側にも配置される。おそらくは、静電作動マイクロバルブ14を2次元の配列に配置することによって、より多くの数の静電作動マイクロバルブ14を収容することが望ましい場合は(図1)、外部流体ポート30は、所望の場合、その代わりに基台取付具16の底部表面に位置決めすることができる。この変形形態に対処するために、内部流体通路28に対する適切な変更を行うことが勿論必要であろう。
【0025】
図4は、例えば基台取付具16のアセンブリ通路を示す、基台取付具16の部分的に破線の斜視図である。具体的には、基台取付具16は多数の基台取付具固定開口部34を含む。図示の実施形態では、合計7つの基台取付具固定開口部34が基台取付具16のどちら側にも沿って配置される。基台取付具固定開口部34は、凹んだクランプ取付具受け領域24内に、かつ凹んだ静電作動マイクロバルブ受け領域26の外側に配置することができる。いくつかの例では、基台取付具固定開口部34の少なくとも一部分は、ねじまたはボルト(図示せず)などのねじ付きの固定具をしっかり受け入れるために、ねじ切りすることができる。
【0026】
図5および図7から9は、各々がクランプ取付具18の内部および外部構造の具体的な外観を示す、クランプ取付具18を表現したものである。特に、図5はクランプ取付具18の外部構造の斜視図である。クランプ取付具18は意図される使用に応じた任意の適切なサイズおよび形状を採ることができるが、いくつかの実施形態では図示のように、クランプ取付具18は長方形のブロックの形状を採ることができる。いくつかの例では、クランプ取付具18は、静電作動マイクロバルブ14のアレイ12を少なくとも部分的に受け入れるように構成することができる、高くされた静電作動マイクロバルブ受け領域36を含むことができる(図1)。
【0027】
クランプ取付具18は、任意の適切な材料から、かつ任意の適切な技術を使用して形成することができる。いくつかの例では、クランプ取付具18は、アクリルプラスチックなどの任意の適切な高分子材料の長方形のブロックから材料を研磨または研削して取り除くことによって形成することができる。いくつかの場合には、クランプ取付具18は、例えば図5に示すような形態に成型することができる。
【0028】
例えば図5でわかるように、高くされた静電作動マイクロバルブ受け領域36は、静電作動マイクロバルブ14とともに使用することができる流体容積部を画定する1つまたはいくつかの空洞38を含むことができる(図1)。図示の実施形態では、高くされた静電作動マイクロバルブ受け領域36は、直線配列に配置された合計6つの空洞38を含む。意図される使用に応じて、任意の適切な方法で配置されるより多くのまたはより少ない数の空洞38を使用することができる。
【0029】
図5は、また、いくつかのガスケット受け凹部40を示す。図示の実施形態では、高くされた静電作動マイクロバルブ受け領域36は、直線配列に配置される合計6つのガスケット受け領域40を含む。意図される使用に応じて任意の適切な方法で配置される、より多くのまたはより少ない数のガスケット受け領域40を使用することができる。具体的な実施形態では、各ガスケット受け領域40は、対応する空洞38の周りに配設される。
【0030】
図6は、ガスケット22のうちの1つの拡大斜視図である。ガスケット22は、ガスケット受け領域40内に少なくとも部分的に嵌合するようにサイズ決めしかつ構成することができる(図5)。わかるように、いくつかの実施形態では、ガスケット22は空洞38の周りで封止する役目を果たすことができる(図5)。クランプ取付具18(図1)が基台取付具16(図1)の凹んだクランプ取付具受け領域26(図2)内に定位置に固定されるとき、ガスケット22も静電作動マイクロバルブ14(図1)を固定して定位置に保持するのを助けることができる。具体的な実施形態では、ガスケット22のアレイ20(図1)は、ガスを放出する可能性のある接着剤または他の同様な化学物質を必要とせずに、静電作動マイクロバルブ14のアレイ12(図1)を固定して定位置に保持することができる。
【0031】
図7は、例えばクランプ取付具18の内部流体通路を示す、クランプ取付具18の部分的に破線の斜視図である。特に、クランプ取付具18が合計3つの内部流体通路42および合計3つの内部流体通路48を含むのがわかる。
【0032】
各内部流体通路42は、外部流体ポート44から空洞38と流体連通する内部流体ポート46に延びる。各内部流体通路48は、外部流体ポート50から空洞38と流体連通する内部流体ポート52に延びる。各外部流体ポート50は、チューブまたは他の外部流体通路を外部流体ポート50に固定できるように構成することができる。
【0033】
各内部流体通路42および48は、使用中予期される特定の流体を収容するようにサイズ決めすることができる。内部流体通路42および48は、任意の適切な技術を使用して形成することができる。いくつかの例では、内部流体通路42および48は、クランプ取付具18内に機械的に穴あけすることによって形成することができる。
【0034】
図示の実施形態では、外部流体ポート44はクランプ取付具18の頂部表面54に配置され、一方外部流体ポート50はクランプ取付具18の側面56に沿って配置される。頂部表面54を参照すると、クランプ取付具18が、例示の目的で、その位置から逆さの向きで基台取付具16に固定されている(図1参照)ことに留意されたい。
【0035】
おそらくは、静電作動マイクロバルブ14を2次元の配列に配置することによって、より多くの数の静電作動マイクロバルブ14(図1)を収容することが望ましい場合は、外部流体ポート50は、その代わりにクランプ取付具18の頂部表面54上に配置することができる。この変形形態に対処するために、内部流体通路48に対する適切な変更を行うことが勿論必要であろう。
【0036】
図8は、例えばクランプ取付具18を通る電気伝導を意図した内部導電通路を示す、クランプ取付具18の部分的に破線の斜視図である。具体的には、クランプ取付具18は、各々が高くされた静電作動マイクロバルブ受け領域36の頂部表面54から底部表面62に延びるいくつかの導電性開口部60を含む。
【0037】
いくつかの例では導電性開口部60の内部表面はそれ自体導電性とすることができるが、そうではなく導電性開口部60が導電性部材(図示せず)を収容するように構成することも考えられる。任意の適切な導電性材料を導電性部材を形成するのに使用することができる。いくつかの場合には、ドーピングされたまたは別の形で電流を伝えるように改変されたゴムを使用することができる。
【0038】
いくつかの例では、1対の導電性開口部60が各空洞38と整合するように配置され、高くされた静電作動マイクロバルブ受け領域36上に配設される静電作動マイクロバルブ14(図1)に電気信号を伝達するのに使用できる。具体的には、第1の対の導電性開口部60は第1の空洞38(したがって、第1の静電作動マイクロバルブ14(図1))と整合することができ、第2の対の導電性開口部60は第2の空洞38(したがって、第2の静電作動マイクロバルブ14)と整合することができる、等である。導電性開口部60は任意の適切な寸法を有することができ、かつ任意の適切な技術を使用して形成することができる。いくつかの実施形態では、導電性開口部60は、クランプ取付具18内に穴あけすることによって形成することができる。
【0039】
図9は、例えばクランプ取付具18のアセンブリ通路を示す、クランプ取付具18の部分的に破線の斜視図である。具体的には、クランプ取付具18は、クランプ取付具18の頂部表面54から底部表面66に延びる多数のクランプ取付具固定開口部64を含む。図示の実施形態では、各アセンブリ通路64は、ねじまたはボルト(図示せず)などのねじ切りされた固定具の頂部を受け入れるように構成される、頂部表面54に近接する広げられた部分68を含む。
【0040】
基台取付具16を部分的にのみ通して延びる可能性のある基台取付具固定開口部34(図4)と異なり、各クランプ取付具固定開口部68は、クランプ取付具18の底部表面66と連通する底端部70まで延びる。クランプ取付具18が凹んだクランプ取付具受け領域24(図2)内に位置決めされるとき、各クランプ取付具固定開口部68は、対応する基台取付具固定開口部34と垂直に整合することができる。結果として、クランプ取付具18は、各クランプ取付具固定開口部68を通る、対応する基台取付具固定開口部34内に入る適切な固定具を設けることによって、基台取付具16に、かつ凹んだクランプ取付具受け領域24内に固定することができる。
【0041】
いくつかの例では、ねじ切りされた固定具などの固定具を使用することができる。適切なねじ切りされた固定具にはボルトとねじが含まれる。別の場合には、摩擦的に固定する固定具を使用することができる。図示の実施形態では、合計7つのクランプ取付具固定開口部68がクランプ取付具18の両側に沿って配置される。
【0042】
図1では、どのようにアレイ12が基台取付具16とクランプ取付具18の間に嵌合し、どのようにアレイ12が実際にそれらの間に固定されるかを示すために、静電作動マイクロバルブ14のアレイ12が概略的に示されている。図示の静電作動マイクロバルブ14は、2つの独特な層または部材を有する。図10および11は、それぞれ、例示的なバルブ開口部層または部材およびバルブフラップ層または部材をそれぞれ示す。
【0043】
図10は、バルブ開口部部材74のアレイ72を示す。各バルブ開口部部材74は、バルブ開口部76を含む。いくつかの実施形態では、バルブ開口部76は基台取付具16(図3)内に位置決めされる内部流体ポート32(図3)と流体連通することができる。各バルブ開口部部材74は、電気的開口部80も含む。
【0044】
電気的開口部80は、バルブ開口部74内に存在する電極または複数の電極(図示せず)と電気的連通をもたらすために使用することができる。電気的開口部80は、導電性開口部60(図8)を通して延びる導電性部材(見えない)を介して電気的連通することができる。
【0045】
図11は、バルブフラップ部材84のアレイ82を示す。各バルブフラップ部材84は、ある場合にそれぞれの空洞38(図5)の位置に対応する空間86を含み、したがって、この空間85が空洞38の上に載る。バルブフラップ88が空間86内に延びる。バルブフラップ部材84のアレイ82がバルブ開口部部材74(図10)上に配設されるとき、各バルブフラップ88は、対応するバルブ開口部76(図10)上を延びる。
【0046】
各バルブフラップ88は、適切な電圧が加えられたとき、各バルブフラップ88をバルブ開口部76(図10)に向かってまたは開口部から離れて移動させることができる電極(図示せず)を含む。そのようなものとして、各バルブフラップ部材84は、第1の電気的開口部90および第2の電気的開口部92を含むことができる。いくつかの場合には、第1の電気的開口部90はバルブフラップ88内に存在する電極と電気的に連通し、一方第2の電気的開口部92は、それを介して電気的開口部80(図10)と電気接触することができる開口部を表す。
【0047】
具体的な実施形態では、第1の電気的開口部90は、バルブフラップ88内に存在する電極と電気的接続のためのアクセスを可能にし、導電性開口部60(図8)を通して延びる導電性部材(見えない)によって電力供給することができる。第2の電気的開口部92は、導電性開口部60(図8)を通して延びる導電性部材(見えない)が電気的開口部80(図10)と電気的接触することができる開口部とすることができる。いくつかの実施形態では、バルブ開口部部材74(図10)内に存在する電極およびバルブフラップ88(図11)内に存在する電極との電気的連通または接触は、バルブ開口部部材74のアレイ72およびバルブフラップ部材84のアレイ82が基台取付具16(図1)とクランプ取付具18(図1)の間に固定された後、確立することができる。
【0048】
ガスケット22(図1)は、バルブフラップ部材84のアレイ82の上に配設することができ、または別法として、ガスケット22は、ガスケット受け凹部40(図5)内に挿入することができ、クランプ取付具18(図1)は基台取付具16の凹んだクランプ取付具受け領域26(図2)内に配設することができる。クランプ取付具18は、各クランプ取付具固定開口部68(図9)を通る、かつ各対応する基台取付具固定開口部34(図4)内に延びる固定具を使用して基台取付具16に固定することができる。
【0049】
アセンブリがそのように完成した後、バルブ開口部部材74(図10)内に存在する電極およびバルブフラップ88(図11)内に存在する電極との電気的連通または接触は、導電性ゴムプラグなどの導電性部材を各導電性開口部60(図8)を通して挿入することによって確立することができる。
【0050】
いくつかの実施形態では第1の導電性ゴムプラグは、電気的開口部90(図11)と接触しまたはその中に移動し、その結果バルブフラップ88(図11)内に存在する電極(図示せず)と電気的連通を可能にするように、導電性開口部60(図8)を通して挿入することができる。第2の導電性ゴムプラグは、電気的開口部92(図11)を通過し、電気的開口部80(図10)と接触しまたはその中に移動し、バルブ開口部部材74(図10)内に存在する電極(図示せず)と電気的連通を可能にするように、隣接する導電性開口部60を通して挿入することができる。
【0051】
本発明は、上記で説明した特定の実施形態に限定されると考えるべきではなく、そうではなく添付の特許請求の範囲に提示される本発明のすべての態様を包含すると理解されるべきである。本発明が適用可能な様々な改変、均等なプロセス、ならびに多数の構造は、当業者には、本明細書を検討したとき容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の一実施形態によるマイクロバルブアセンブリの分解斜視図である。
【図2】図1に示す基台取付具の斜視図である。
【図3】内部流体通路を示す、図1の基台取付具の部分的に破線の斜視図である。
【図4】アセンブリ通路を示す、図1の基台取付具の部分的に破線の斜視図である。
【図5】図1に示すクランプ取付具の斜視図である。
【図6】図1に示すガスケットの斜視図である。
【図7】内部流体通路を示す、図1のクランプ取付具の部分的に破線の斜視図である。
【図8】導電用に意図された内部流体通路を示す、図1のクランプ取付具の部分的に破線の斜視図である。
【図9】アセンブリ通路を示す、図1のクランプ取付具の部分的に破線の斜視図である。
【図10】図1に示すマイクロバルブ底部層アセンブリの斜視図である。
【図11】図1に示すマイクロバルブ層アセンブリの斜視図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は一般にマイクロバルブに関し、より詳細にはマイクロバルブパッケージアセンブリに関する。特に、本発明は接着剤なしで互いに機械的に固定することができるマイクロバルブパッケージアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
マイクロバルブなどのバルブは知られている。いくつかのマイクロバルブは静電力で作動される。静電作動マイクロバルブなどの静電力で作動される装置は、湿分、粉塵およびガスなどの環境条件に極めて敏感である可能性がある。いくつかの例では、静電作動マイクロバルブを組み立てるのに使用されるパッケージは、それ自体ガスを放出し、静電作動マイクロバルブ内で付着故障(stiction)を引き起こす可能性のある接着剤を含む可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、マイクロバルブまたはマイクロバルブのアセンブリを外部環境条件から保護するマイクロバルブアセンブリが依然として求められている。ガスを放出する、かつ/または別の形でその中に入れられる静電作動装置の性能を低下させる可能性のある接着剤および/または他の材料を含まないマイクロバルブアセンブリも依然として求められている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、マイクロバルブまたはマイクロバルブのアセンブリを環境から保護するマイクロバルブアセンブリを提供する。さらに本発明は、ガスを放出するかつ/または別の形で中に入られる静電作動マイクロバルブの性能を低下させる可能性のある接着剤および/または他の材料の使用なしで、機械的に組み立てられるマイクロバルブアセンブリを提供する。
【0005】
したがって、本発明の図示の実施形態は、基台取付具、クランプ取付具、および基台取付具とクランプ取付具の間に配設される静電作動マイクロバルブを含むマイクロバルブアセンブリに関する。クランプ取付具は接着剤なしで基台取付具に機械的に取り付けられる。
【0006】
いくつかの例ではこの基台取付具は、クランプ取付具が凹んだクランプ取付具受け領域内に少なくとも実質的に嵌合するように、クランプ取付具に対しサイズおよび形状が相補的な凹んだクランプ取付具受け領域を含むことができる。この凹んだクランプ取付具は、凹んだマイクロバルブ受け領域を含むことができ、一方クランプ取付具は、基台取付具の凹んだマイクロバルブ受け領域と少なくとも実質的に整合するように構成される、高くされたマイクロバルブ受け領域を含むことができる。
【0007】
クランプ取付具のこの高くされたマイクロバルブ受け領域は、ガスケット受け凹部を含むことができる。ガスケットは、このガスケット受け凹部内に配設することができる。いくつかの例では、ガスケットは静電作動マイクロバルブをマイクロバルブアセンブリ内で固定するのを助け、ならびに封止するのを助けることができる。静電作動マイクロバルブは、バルブ開口部を有するバルブ開口部部材層およびバルブ動作を可能にするようにバルブ開口部を選択的に覆うことができるフラップを含むバルブフラップ部材とを含むことができる。いくつかの例では、この基台取付具はバルブ開口部と流体連通する入り口を含むことができる。
【0008】
いくつかの例では、高くされたマイクロバルブ受け領域は、少なくとも部分的に流体受け容積部を画定することができる。クランプ取付具はこの流体受け容積部と流体連通する出口を含むことができる。
【0009】
いくつかの場合には、クランプ取付具は1つまたは複数のクランプ取付具固定開口部も含むことができ、基台取付具も、1つまたは複数のクランプ取付具固定開口部と少なくとも実質的に整合する1つまたは複数の基台取付具固定開口部を含むことができる。クランプ取付具を基台取付具に固定するために、固定装置をクランプ取付具固定開口部と基台取付具固定開口部内に位置決めすることができる。いくつかの例ではこの固定装置は、別の形でガスを放出し、または別の形で静電作動マイクロバルブの動作と干渉する可能性のある接着剤の使用なしで、クランプ取付具を基台取付具に固定する。
【0010】
いくつかの場合には、基台取付具固定開口部はねじ切りされた凹部を含むことができ、この固定装置は、クランプ取付具を基台取付具に固定するためにクランプ取付具固定開口部を通して配設され、ねじ切りされた凹部とねじで係合するねじ切りされた固定具とすることができる。いくつかの例では、この固定装置は基台取付具固定開口部およびクランプ取付具固定開口部内に摩擦嵌合するロッドとすることができる。
【0011】
本発明の上記の概要は、各開示される実施形態、または本発明のすべての実施を説明するためのものではない。以下に続く図面、詳細な説明および実施例がこれらの実施形態をより具体的に例証する。
【0012】
本発明は、本発明の様々な実施形態の以下の詳細な説明を添付の図面を参照して考慮するとき、より完全に理解することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明は様々な改変および代替形態がなされるが、その具体例が図面に例として示されており、詳細に説明する。しかしながらこの意図は、説明する特定の実施形態に本発明を限定することではないことを理解されたい。逆に、この意図は、本発明の趣旨および範囲に含まれるすべての改変、均等物、および代替物を包含することである。
【0014】
以下の説明は、異なる図面内の同様な要素が同様に番号を付けられている図面を参照して読むべきである。必ずしも原尺に比例してないこれらの図面は、選択された実施形態を示し、本発明の範囲を限定するためのものではない。構造、寸法、および材料の例が様々な要素に対して示されているが、当業者なら、提供される実施例のうちの多くが、使用することができる適切な代替物を有することを理解するであろう。
【0015】
本発明は一般に静電作動マイクロバルブとともに使用される可能性のあるものなど、マイクロバルブパッケージアセンブリに関する。具体的には、図1は静電作動マイクロバルブ14のアレイ12を含むマイクロバルブアセンブリ10の分解斜視図である。図1には概して示されているが、各静電作動マイクロバルブ14は、選択的に開口可能なバルブ開口部を提供するように構成されるいくつかの層を含むことができる。図示のようないくつかの実施形態では、合計6個の静電作動マイクロバルブをアレイ12内に配置することができる。別の実施形態では、任意の具体的な用途によって必要とされるとき、より多くの数のまたはより少ない数の静電作動マイクロバルブを使用することができる。
【0016】
静電作動マイクロバルブのアレイ12は、任意の特定のタイプまたは構成の静電作動マイクロバルブを含むことができる。静電作動マイクロバルブ14の一例が図10および11に示されており、それは本明細書において後でより詳細に論じる。具体的な静電作動マイクロバルブに関連する構造、材料、および他の情報は、本出願と同じ日に出願の、同時係属の出願「MEMS Devices With Dielectric Layer Formed From Multifunctional Acrylate」、整理番号第1100.1284101により詳細に説明されている。この同時係属出願の全開示を本明細書中で参照により援用する。
【0017】
静電作動マイクロバルブ14のアレイ12は、基台取付具16とクランプ取付具18の間に位置決めされる。図示の実施形態では、ガスケット22のアレイ20が静電動作マイクロバルブ14のアレイ12とクランプ取付具18の間に配置される。図1を見ればわかるように、ガスケット22のアレイ20は、静電作動マイクロバルブ14のアレイ12を固定するのを助けるためにクランプ取付具18および静電作動マイクロバルブ14のアレイ12と相互に作用する。基台取付具16の設計および構造は、図2〜4でより詳細に描写されている。クランプ取付具18の設計および構造は、図5および図7〜9でより詳細に描写されている。
【0018】
図2から図4は、各々が基台取付具16の内部および外部構造の特定の外観を示す、基台取付具16を表現したものである。特に、図2は基台取付具16の外部構造の斜視図である。基台取付具16は意図される使用に応じて任意の適切なサイズおよび形状を採ることができるが、いくつかの実施形態では図示のように、基台取付具16は長方形のブロックの形状を採ることができる。
【0019】
図示のように基台取付具16は、クランプ取付具18が凹んだクランプ取付具受け領域24内に少なくとも実質的に嵌合することができるように、クランプ取付具18に対してサイズおよび形状が相補的な、凹んだクランプ取付具受け領域24を含むことができる。いくつかの例では、凹んだクランプ取付具受け領域24は、クランプ取付具18が凹んだクランプ取付具受け領域24内に完全に嵌合するように構成することができる。
【0020】
いくつかの例では、凹んだクランプ取付具受け領域24はそれ自体、静電作動マイクロバルブ14のアレイ12を少なくとも部分的に受け入れるように構成することができる、凹んだ静電作動マイクロバルブ受け領域26を含むことができる(図1)。
【0021】
基台取付具16は、任意の適切な技術を使用して任意の適切な材料から形成することができる。いくつかの例では、基台取付具16は、アクリルプラスチックなどの任意の適切な高分子材料の長方形のブロックから材料を研磨または研削することによって形成することができる。いくつかの場合には、基台取付具16は、例えば図2に示す形態に成型することができる。
【0022】
図3は、例えば基台取付具16の内部流体通路を示す、基台取付具16の部分的に破線の斜視図である。具体的には、基台取付具16は合計6つの内部流体通路28を含むのがわかる。各内部流体通路28は、外部流体ポート30から、いくつかの例では静電作動マイクロバルブ14内に存在するバルブ開口部に対応する場合のある内部流体ポート32に延びる(図1)。内部流体ポート32は、凹んだ静電作動マイクロバルブ受け領域26の底部表面32に接触するように位置決めすることができる。各外部流体ポート30は、チューブまたは他の外部流体通路を外部流体ポート30に固定できるように構成することができる。
【0023】
各内部流体通路28は、使用中予期される特定の流体を収容するようにサイズ決めすることができる。本明細書で使用されるときこの用語「流体」は、ガス、液体またはガスと液体の組み合わせを含むことができる。内部流体通路28は、任意の適切な技術を使用して形成することができる。いくつかの例では、内部流体通路28は、基台取付具16内に機械的に穴あけすることによって形成することができる。
【0024】
図示の実施形態では、外部流体ポート30は、基台取付具16のどちらかの側にも配置される。おそらくは、静電作動マイクロバルブ14を2次元の配列に配置することによって、より多くの数の静電作動マイクロバルブ14を収容することが望ましい場合は(図1)、外部流体ポート30は、所望の場合、その代わりに基台取付具16の底部表面に位置決めすることができる。この変形形態に対処するために、内部流体通路28に対する適切な変更を行うことが勿論必要であろう。
【0025】
図4は、例えば基台取付具16のアセンブリ通路を示す、基台取付具16の部分的に破線の斜視図である。具体的には、基台取付具16は多数の基台取付具固定開口部34を含む。図示の実施形態では、合計7つの基台取付具固定開口部34が基台取付具16のどちら側にも沿って配置される。基台取付具固定開口部34は、凹んだクランプ取付具受け領域24内に、かつ凹んだ静電作動マイクロバルブ受け領域26の外側に配置することができる。いくつかの例では、基台取付具固定開口部34の少なくとも一部分は、ねじまたはボルト(図示せず)などのねじ付きの固定具をしっかり受け入れるために、ねじ切りすることができる。
【0026】
図5および図7から9は、各々がクランプ取付具18の内部および外部構造の具体的な外観を示す、クランプ取付具18を表現したものである。特に、図5はクランプ取付具18の外部構造の斜視図である。クランプ取付具18は意図される使用に応じた任意の適切なサイズおよび形状を採ることができるが、いくつかの実施形態では図示のように、クランプ取付具18は長方形のブロックの形状を採ることができる。いくつかの例では、クランプ取付具18は、静電作動マイクロバルブ14のアレイ12を少なくとも部分的に受け入れるように構成することができる、高くされた静電作動マイクロバルブ受け領域36を含むことができる(図1)。
【0027】
クランプ取付具18は、任意の適切な材料から、かつ任意の適切な技術を使用して形成することができる。いくつかの例では、クランプ取付具18は、アクリルプラスチックなどの任意の適切な高分子材料の長方形のブロックから材料を研磨または研削して取り除くことによって形成することができる。いくつかの場合には、クランプ取付具18は、例えば図5に示すような形態に成型することができる。
【0028】
例えば図5でわかるように、高くされた静電作動マイクロバルブ受け領域36は、静電作動マイクロバルブ14とともに使用することができる流体容積部を画定する1つまたはいくつかの空洞38を含むことができる(図1)。図示の実施形態では、高くされた静電作動マイクロバルブ受け領域36は、直線配列に配置された合計6つの空洞38を含む。意図される使用に応じて、任意の適切な方法で配置されるより多くのまたはより少ない数の空洞38を使用することができる。
【0029】
図5は、また、いくつかのガスケット受け凹部40を示す。図示の実施形態では、高くされた静電作動マイクロバルブ受け領域36は、直線配列に配置される合計6つのガスケット受け領域40を含む。意図される使用に応じて任意の適切な方法で配置される、より多くのまたはより少ない数のガスケット受け領域40を使用することができる。具体的な実施形態では、各ガスケット受け領域40は、対応する空洞38の周りに配設される。
【0030】
図6は、ガスケット22のうちの1つの拡大斜視図である。ガスケット22は、ガスケット受け領域40内に少なくとも部分的に嵌合するようにサイズ決めしかつ構成することができる(図5)。わかるように、いくつかの実施形態では、ガスケット22は空洞38の周りで封止する役目を果たすことができる(図5)。クランプ取付具18(図1)が基台取付具16(図1)の凹んだクランプ取付具受け領域26(図2)内に定位置に固定されるとき、ガスケット22も静電作動マイクロバルブ14(図1)を固定して定位置に保持するのを助けることができる。具体的な実施形態では、ガスケット22のアレイ20(図1)は、ガスを放出する可能性のある接着剤または他の同様な化学物質を必要とせずに、静電作動マイクロバルブ14のアレイ12(図1)を固定して定位置に保持することができる。
【0031】
図7は、例えばクランプ取付具18の内部流体通路を示す、クランプ取付具18の部分的に破線の斜視図である。特に、クランプ取付具18が合計3つの内部流体通路42および合計3つの内部流体通路48を含むのがわかる。
【0032】
各内部流体通路42は、外部流体ポート44から空洞38と流体連通する内部流体ポート46に延びる。各内部流体通路48は、外部流体ポート50から空洞38と流体連通する内部流体ポート52に延びる。各外部流体ポート50は、チューブまたは他の外部流体通路を外部流体ポート50に固定できるように構成することができる。
【0033】
各内部流体通路42および48は、使用中予期される特定の流体を収容するようにサイズ決めすることができる。内部流体通路42および48は、任意の適切な技術を使用して形成することができる。いくつかの例では、内部流体通路42および48は、クランプ取付具18内に機械的に穴あけすることによって形成することができる。
【0034】
図示の実施形態では、外部流体ポート44はクランプ取付具18の頂部表面54に配置され、一方外部流体ポート50はクランプ取付具18の側面56に沿って配置される。頂部表面54を参照すると、クランプ取付具18が、例示の目的で、その位置から逆さの向きで基台取付具16に固定されている(図1参照)ことに留意されたい。
【0035】
おそらくは、静電作動マイクロバルブ14を2次元の配列に配置することによって、より多くの数の静電作動マイクロバルブ14(図1)を収容することが望ましい場合は、外部流体ポート50は、その代わりにクランプ取付具18の頂部表面54上に配置することができる。この変形形態に対処するために、内部流体通路48に対する適切な変更を行うことが勿論必要であろう。
【0036】
図8は、例えばクランプ取付具18を通る電気伝導を意図した内部導電通路を示す、クランプ取付具18の部分的に破線の斜視図である。具体的には、クランプ取付具18は、各々が高くされた静電作動マイクロバルブ受け領域36の頂部表面54から底部表面62に延びるいくつかの導電性開口部60を含む。
【0037】
いくつかの例では導電性開口部60の内部表面はそれ自体導電性とすることができるが、そうではなく導電性開口部60が導電性部材(図示せず)を収容するように構成することも考えられる。任意の適切な導電性材料を導電性部材を形成するのに使用することができる。いくつかの場合には、ドーピングされたまたは別の形で電流を伝えるように改変されたゴムを使用することができる。
【0038】
いくつかの例では、1対の導電性開口部60が各空洞38と整合するように配置され、高くされた静電作動マイクロバルブ受け領域36上に配設される静電作動マイクロバルブ14(図1)に電気信号を伝達するのに使用できる。具体的には、第1の対の導電性開口部60は第1の空洞38(したがって、第1の静電作動マイクロバルブ14(図1))と整合することができ、第2の対の導電性開口部60は第2の空洞38(したがって、第2の静電作動マイクロバルブ14)と整合することができる、等である。導電性開口部60は任意の適切な寸法を有することができ、かつ任意の適切な技術を使用して形成することができる。いくつかの実施形態では、導電性開口部60は、クランプ取付具18内に穴あけすることによって形成することができる。
【0039】
図9は、例えばクランプ取付具18のアセンブリ通路を示す、クランプ取付具18の部分的に破線の斜視図である。具体的には、クランプ取付具18は、クランプ取付具18の頂部表面54から底部表面66に延びる多数のクランプ取付具固定開口部64を含む。図示の実施形態では、各アセンブリ通路64は、ねじまたはボルト(図示せず)などのねじ切りされた固定具の頂部を受け入れるように構成される、頂部表面54に近接する広げられた部分68を含む。
【0040】
基台取付具16を部分的にのみ通して延びる可能性のある基台取付具固定開口部34(図4)と異なり、各クランプ取付具固定開口部68は、クランプ取付具18の底部表面66と連通する底端部70まで延びる。クランプ取付具18が凹んだクランプ取付具受け領域24(図2)内に位置決めされるとき、各クランプ取付具固定開口部68は、対応する基台取付具固定開口部34と垂直に整合することができる。結果として、クランプ取付具18は、各クランプ取付具固定開口部68を通る、対応する基台取付具固定開口部34内に入る適切な固定具を設けることによって、基台取付具16に、かつ凹んだクランプ取付具受け領域24内に固定することができる。
【0041】
いくつかの例では、ねじ切りされた固定具などの固定具を使用することができる。適切なねじ切りされた固定具にはボルトとねじが含まれる。別の場合には、摩擦的に固定する固定具を使用することができる。図示の実施形態では、合計7つのクランプ取付具固定開口部68がクランプ取付具18の両側に沿って配置される。
【0042】
図1では、どのようにアレイ12が基台取付具16とクランプ取付具18の間に嵌合し、どのようにアレイ12が実際にそれらの間に固定されるかを示すために、静電作動マイクロバルブ14のアレイ12が概略的に示されている。図示の静電作動マイクロバルブ14は、2つの独特な層または部材を有する。図10および11は、それぞれ、例示的なバルブ開口部層または部材およびバルブフラップ層または部材をそれぞれ示す。
【0043】
図10は、バルブ開口部部材74のアレイ72を示す。各バルブ開口部部材74は、バルブ開口部76を含む。いくつかの実施形態では、バルブ開口部76は基台取付具16(図3)内に位置決めされる内部流体ポート32(図3)と流体連通することができる。各バルブ開口部部材74は、電気的開口部80も含む。
【0044】
電気的開口部80は、バルブ開口部74内に存在する電極または複数の電極(図示せず)と電気的連通をもたらすために使用することができる。電気的開口部80は、導電性開口部60(図8)を通して延びる導電性部材(見えない)を介して電気的連通することができる。
【0045】
図11は、バルブフラップ部材84のアレイ82を示す。各バルブフラップ部材84は、ある場合にそれぞれの空洞38(図5)の位置に対応する空間86を含み、したがって、この空間85が空洞38の上に載る。バルブフラップ88が空間86内に延びる。バルブフラップ部材84のアレイ82がバルブ開口部部材74(図10)上に配設されるとき、各バルブフラップ88は、対応するバルブ開口部76(図10)上を延びる。
【0046】
各バルブフラップ88は、適切な電圧が加えられたとき、各バルブフラップ88をバルブ開口部76(図10)に向かってまたは開口部から離れて移動させることができる電極(図示せず)を含む。そのようなものとして、各バルブフラップ部材84は、第1の電気的開口部90および第2の電気的開口部92を含むことができる。いくつかの場合には、第1の電気的開口部90はバルブフラップ88内に存在する電極と電気的に連通し、一方第2の電気的開口部92は、それを介して電気的開口部80(図10)と電気接触することができる開口部を表す。
【0047】
具体的な実施形態では、第1の電気的開口部90は、バルブフラップ88内に存在する電極と電気的接続のためのアクセスを可能にし、導電性開口部60(図8)を通して延びる導電性部材(見えない)によって電力供給することができる。第2の電気的開口部92は、導電性開口部60(図8)を通して延びる導電性部材(見えない)が電気的開口部80(図10)と電気的接触することができる開口部とすることができる。いくつかの実施形態では、バルブ開口部部材74(図10)内に存在する電極およびバルブフラップ88(図11)内に存在する電極との電気的連通または接触は、バルブ開口部部材74のアレイ72およびバルブフラップ部材84のアレイ82が基台取付具16(図1)とクランプ取付具18(図1)の間に固定された後、確立することができる。
【0048】
ガスケット22(図1)は、バルブフラップ部材84のアレイ82の上に配設することができ、または別法として、ガスケット22は、ガスケット受け凹部40(図5)内に挿入することができ、クランプ取付具18(図1)は基台取付具16の凹んだクランプ取付具受け領域26(図2)内に配設することができる。クランプ取付具18は、各クランプ取付具固定開口部68(図9)を通る、かつ各対応する基台取付具固定開口部34(図4)内に延びる固定具を使用して基台取付具16に固定することができる。
【0049】
アセンブリがそのように完成した後、バルブ開口部部材74(図10)内に存在する電極およびバルブフラップ88(図11)内に存在する電極との電気的連通または接触は、導電性ゴムプラグなどの導電性部材を各導電性開口部60(図8)を通して挿入することによって確立することができる。
【0050】
いくつかの実施形態では第1の導電性ゴムプラグは、電気的開口部90(図11)と接触しまたはその中に移動し、その結果バルブフラップ88(図11)内に存在する電極(図示せず)と電気的連通を可能にするように、導電性開口部60(図8)を通して挿入することができる。第2の導電性ゴムプラグは、電気的開口部92(図11)を通過し、電気的開口部80(図10)と接触しまたはその中に移動し、バルブ開口部部材74(図10)内に存在する電極(図示せず)と電気的連通を可能にするように、隣接する導電性開口部60を通して挿入することができる。
【0051】
本発明は、上記で説明した特定の実施形態に限定されると考えるべきではなく、そうではなく添付の特許請求の範囲に提示される本発明のすべての態様を包含すると理解されるべきである。本発明が適用可能な様々な改変、均等なプロセス、ならびに多数の構造は、当業者には、本明細書を検討したとき容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の一実施形態によるマイクロバルブアセンブリの分解斜視図である。
【図2】図1に示す基台取付具の斜視図である。
【図3】内部流体通路を示す、図1の基台取付具の部分的に破線の斜視図である。
【図4】アセンブリ通路を示す、図1の基台取付具の部分的に破線の斜視図である。
【図5】図1に示すクランプ取付具の斜視図である。
【図6】図1に示すガスケットの斜視図である。
【図7】内部流体通路を示す、図1のクランプ取付具の部分的に破線の斜視図である。
【図8】導電用に意図された内部流体通路を示す、図1のクランプ取付具の部分的に破線の斜視図である。
【図9】アセンブリ通路を示す、図1のクランプ取付具の部分的に破線の斜視図である。
【図10】図1に示すマイクロバルブ底部層アセンブリの斜視図である。
【図11】図1に示すマイクロバルブ層アセンブリの斜視図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロバルブアセンブリであって、
基台取付具と、
クランプ取付具と、
前記基台取付具と前記クランプ取付具との間に配設される静電作動マイクロバルブとを備え、
前記クランプ取付具が前記基台取付具に接着剤なしで機械的に固定される、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記静電作動マイクロバルブと前記クランプ取付具との間にガスケット位置をさらに備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項3】
請求項1に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記基台取付具は、前記クランプ取付具に対しサイズおよび形状が相補的な凹んだクランプ取付具受け領域を備え、前記クランプ取付具が、前記凹んだクランプ取付具受け領域内に少なくとも実質的に嵌合する、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項4】
請求項3に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記凹んだクランプ取付具受け領域が凹んだマイクロバルブ受け領域を備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項5】
請求項4に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記クランプ取付具は、高くされたマイクロバルブ受け領域を備え、前記クランプ取付具が前記基台取付具内に位置決めされたときに、前記マイクロバルブ受け領域が前記凹んだマイクロバルブ受け領域と少なくとも実質的に整合する、マイクロバルブアセンブリ
【請求項6】
請求項5に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記高くされたマイクロバルブ受け領域がガスケット受け凹部を備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項7】
請求項6に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記ガスケット受け凹部内に少なくとも部分的に配設されるガスケットをさらに備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項8】
請求項1に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記静電作動マイクロバルブがバルブ開口部を備えるバルブ開口部部材と、前記バルブ開口部を覆うフラップを備えるバルブフラップ部材と、を備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項9】
請求項8に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記基台取付具が前記バルブ開口部と流体連通する入り口をさらに備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項10】
請求項5に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記高くされたマイクロウェーブ受け領域が流体受け容積部を画定する、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項11】
請求項10に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記クランプ取付具が前記流体受け容積部と流体連通する出口をさらに備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項12】
請求項1に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記クランプ取付具がクランプ取付具固定開口部をさらに備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項13】
請求項12に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記基台取付具は、前記クランプ取付具固定開口部と少なくとも実質的に整合する、基台取付具固定開口部をさらに備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項14】
請求項13に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記クランプ取付具固定開口部および前記基台取付具固定開口部内に配置される、固定装置をさらに備え、それによって前記クランプ取付具を前記基台取付具に固定する、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項15】
請求項14に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記固定装置が前記クランプ取付具を前記基台取付具に接着剤なしで固定する、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項16】
請求項14に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記基台取付具固定開口部がねじ切りされた凹部を備え、前記固定装置がねじ切りされた固定具を備え、前記ねじ切りされた固定具が、前記クランプ取付具固定開口部を通して配設され、かつ前記ねじ切りされた凹部とねじで係合する、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項17】
請求項14に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記固定装置が、前記基台取付具固定開口部内および前記クランプ取付具固定開口部内に、摩擦嵌合するロッドを備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項18】
マイクロバルブアセンブリであって、
基台取付具と、
前記基台取付具内に差し込まれるクランプ取付具と、
前記基台取付具と前記クランプ取付具の間に配設される静電作動マイクロバルブと、
前記静電作動マイクロバルブと前記クランプ取付具との間に配設されるガスケットとを備え、
前記クランプ取付具が前記基台取付具に機械的に固定される、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項19】
請求項18に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記基台取付具が流体入り口をさらに備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項20】
請求項18に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記クランプ取付具が流体出口をさらに備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項21】
マイクロバルブアセンブリであって、
凹んだクランプ取付具受け領域および前記凹んだクランプ取付具受け領域内に配設される凹んだマイクロバルブ受け領域を備える、基台取付具と、
前記基台取付具の前記凹んだクランプ受け領域内に少なくとも実質的に嵌合するように構成されるクランプ取付具であって、前記基台取付具の前記凹んだマイクロバルブ受け領域と少なくとも実質的に整合する高くされたマイクロバルブ受け領域を備える、クランプ取付具と、
前記基台取付具と前記クランプ取付具との間に配設される静電作動マイクロバルブのアレイと、を備え、
前記クランプ取付具が前記基台取付具に接着剤なしで機械的に固定される、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項22】
請求項21に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記高くされたマイクロバルブ受け領域が複数のガスケット受け凹部を備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項23】
請求項22に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記複数のガスケット受け凹部内に少なくとも部分的に配設される複数のガスケットをさらに備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項24】
請求項21に記載のマイクロバルブアセンブリであって、複数の入り口および複数の出口をさらに備え、前記複数の入り口の各々および前記複数の出口の各々が前記複数の静電作動マイクロバルブのうちの1つと流体連通する、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項1】
マイクロバルブアセンブリであって、
基台取付具と、
クランプ取付具と、
前記基台取付具と前記クランプ取付具との間に配設される静電作動マイクロバルブとを備え、
前記クランプ取付具が前記基台取付具に接着剤なしで機械的に固定される、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記静電作動マイクロバルブと前記クランプ取付具との間にガスケット位置をさらに備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項3】
請求項1に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記基台取付具は、前記クランプ取付具に対しサイズおよび形状が相補的な凹んだクランプ取付具受け領域を備え、前記クランプ取付具が、前記凹んだクランプ取付具受け領域内に少なくとも実質的に嵌合する、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項4】
請求項3に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記凹んだクランプ取付具受け領域が凹んだマイクロバルブ受け領域を備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項5】
請求項4に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記クランプ取付具は、高くされたマイクロバルブ受け領域を備え、前記クランプ取付具が前記基台取付具内に位置決めされたときに、前記マイクロバルブ受け領域が前記凹んだマイクロバルブ受け領域と少なくとも実質的に整合する、マイクロバルブアセンブリ
【請求項6】
請求項5に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記高くされたマイクロバルブ受け領域がガスケット受け凹部を備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項7】
請求項6に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記ガスケット受け凹部内に少なくとも部分的に配設されるガスケットをさらに備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項8】
請求項1に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記静電作動マイクロバルブがバルブ開口部を備えるバルブ開口部部材と、前記バルブ開口部を覆うフラップを備えるバルブフラップ部材と、を備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項9】
請求項8に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記基台取付具が前記バルブ開口部と流体連通する入り口をさらに備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項10】
請求項5に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記高くされたマイクロウェーブ受け領域が流体受け容積部を画定する、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項11】
請求項10に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記クランプ取付具が前記流体受け容積部と流体連通する出口をさらに備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項12】
請求項1に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記クランプ取付具がクランプ取付具固定開口部をさらに備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項13】
請求項12に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記基台取付具は、前記クランプ取付具固定開口部と少なくとも実質的に整合する、基台取付具固定開口部をさらに備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項14】
請求項13に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記クランプ取付具固定開口部および前記基台取付具固定開口部内に配置される、固定装置をさらに備え、それによって前記クランプ取付具を前記基台取付具に固定する、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項15】
請求項14に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記固定装置が前記クランプ取付具を前記基台取付具に接着剤なしで固定する、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項16】
請求項14に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記基台取付具固定開口部がねじ切りされた凹部を備え、前記固定装置がねじ切りされた固定具を備え、前記ねじ切りされた固定具が、前記クランプ取付具固定開口部を通して配設され、かつ前記ねじ切りされた凹部とねじで係合する、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項17】
請求項14に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記固定装置が、前記基台取付具固定開口部内および前記クランプ取付具固定開口部内に、摩擦嵌合するロッドを備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項18】
マイクロバルブアセンブリであって、
基台取付具と、
前記基台取付具内に差し込まれるクランプ取付具と、
前記基台取付具と前記クランプ取付具の間に配設される静電作動マイクロバルブと、
前記静電作動マイクロバルブと前記クランプ取付具との間に配設されるガスケットとを備え、
前記クランプ取付具が前記基台取付具に機械的に固定される、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項19】
請求項18に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記基台取付具が流体入り口をさらに備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項20】
請求項18に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記クランプ取付具が流体出口をさらに備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項21】
マイクロバルブアセンブリであって、
凹んだクランプ取付具受け領域および前記凹んだクランプ取付具受け領域内に配設される凹んだマイクロバルブ受け領域を備える、基台取付具と、
前記基台取付具の前記凹んだクランプ受け領域内に少なくとも実質的に嵌合するように構成されるクランプ取付具であって、前記基台取付具の前記凹んだマイクロバルブ受け領域と少なくとも実質的に整合する高くされたマイクロバルブ受け領域を備える、クランプ取付具と、
前記基台取付具と前記クランプ取付具との間に配設される静電作動マイクロバルブのアレイと、を備え、
前記クランプ取付具が前記基台取付具に接着剤なしで機械的に固定される、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項22】
請求項21に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記高くされたマイクロバルブ受け領域が複数のガスケット受け凹部を備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項23】
請求項22に記載のマイクロバルブアセンブリであって、前記複数のガスケット受け凹部内に少なくとも部分的に配設される複数のガスケットをさらに備える、マイクロバルブアセンブリ。
【請求項24】
請求項21に記載のマイクロバルブアセンブリであって、複数の入り口および複数の出口をさらに備え、前記複数の入り口の各々および前記複数の出口の各々が前記複数の静電作動マイクロバルブのうちの1つと流体連通する、マイクロバルブアセンブリ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2008−545937(P2008−545937A)
【公表日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−514864(P2008−514864)
【出願日】平成18年6月2日(2006.6.2)
【国際出願番号】PCT/US2006/021305
【国際公開番号】WO2006/132929
【国際公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【出願人】(500575824)ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド (1,504)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月2日(2006.6.2)
【国際出願番号】PCT/US2006/021305
【国際公開番号】WO2006/132929
【国際公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【出願人】(500575824)ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド (1,504)
【Fターム(参考)】
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