説明

マスクアライメント装置

【課題】有機ELディスプレイを製造するためにガラス基板とメタルマスクを位置合わせするためのマスクアライメント装置において、ガラス基板側とメタルマスクとの相対位置を高精度に検出できるようにする。
【解決手段】マスク側アライメントマーク17と基板側アライメントマーク16とに対して同軸反射照明装置22と、透過照明装置31とを設ける。反射照明を点灯し、透過照明を消灯して撮像された画像から、基板側アライメントマーク16の位置及びマスク側アライメントマーク17の位置を検出して位置合わせを行った後に、透過照明を点灯し、反射照明を消灯して撮像された画像から、基板側アライメントマーク16の位置及びマスク側アライメントマーク17の位置を検出して、位置合わせを行う。これにより、高精度の位置合わせが行える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイを製造するためにガラス基板とメタルマスクを位置合わせするためのマスクアライメント装置に関する。
【背景技術】
【0002】
有機ELディスプレイ製造装置では、特許文献1〜特許文献3に示されるように、ガラス基板とメタルマスクを精密に位置合わせして、真空蒸着により有機EL材料を所望のパターンで製膜する必要がある。このため、ガラス基板とメタルマスクにアライメントマークが形成され、このガラス基板とメタルマスクに設けられたアライメントマーク位置がCCD(Charge Coupled Device)カメラで撮像される。ガラス基板のアライメントマークはクロム等の金属薄膜で形成され、メタルマスクのアライメントマークとしては貫通穴で形成されるのが一般的である。
【0003】
このアライメントマークを撮影する光学系は、ガラス基板のアライメントマークが表面が平滑な鏡面状の反射体であることから、CCDカメラの光軸と、照明光の照射方向を同軸に配置する同軸落射照明方式が用いられる。
【0004】
メタルマスクの表面粗さは材質、製法などに依存してさまざまなバリエーションがある。特に表面粗さの大きいメタルマスクの場合は、同軸照明で撮影しようとすると、照明光がマスク表面の凹凸で散乱されるため、メタルマスク表面と貫通穴(マスク側アライメントマーク)の明暗コントラストが小さくなり、高精度な位置認識が困難となる。
【0005】
それに対して、メタルマスクと貫通穴の明暗コントラストを改善するために、同軸落射照明に加えて、CCDカメラ光軸に対して斜め方向から照射するためのリング状照明を補助的に用いることもある。
【特許文献1】特開2006−12597号公報
【特許文献2】特開2004−264404号公報
【特許文献3】特開2004−303559号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、この方式では明暗コントラストは改善するが、メタルマスク表面の平均明度がガラス基板のアライメントマークの明度に近づき、また、メタルマスク表面の凹凸によって生じる明度のむらが重なることによって、ガラス基板のアライメントマークの認識が困難になるという問題が生じる。
【0007】
本発明は、上述の課題を鑑み、ガラス基板とメタルマスクとの相対位置を高精度に検出することができるようにしたマスクアライメント装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の課題を解決するために、本発明は、ガラス基板に形成された基板側アライメントマークとマスクに形成されたマスク側アライメントマークを撮像し、前記基板側アライメントマークと前記マスク側アライメントマークの撮像画像から前記ガラス基板と前記マスクの相対位置関係を算出し、前記算出された相対位置関係に基づいて前記ガラス基板と前記マスクを位置合わせするマスクアライメント装置において、前記基板側アライメントマークと前記マスク側アライメントマークとを撮像する撮像手段と、前記ガラス基板と前記マスクに対して前記撮像手段の撮像方向から照明光を照射する反射照明手段と、前記ガラス基板と前記マスクに対して前記撮像手段の撮像方向とは反対側の方向から照明光を照射する透過照明手段と、前記反射照明手段の点灯及び消灯を制御する反射照明制御手段と、前記透過照明手段の点灯及び消灯を制御する透過照明制御手段と、前記撮像手段により撮像された画像を用いて、前記マスク側アライメントマークの位置と前記基板側アライメントマークの位置を検出し、前記基板側アライメントマークの検出位置と前記マスク側アライメントマークの検出位置とに基づいて、前記ガラス基板と前記マスクとのずれ量を算出する制御手段と、前記算出されたずれ量に基づいて、前記ガラス基板と前記マスクとの位置合わせを行う基板移動手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
かかる発明によれば、マスク側アライメントマークと基板側アライメントマークとに対して、撮像手段の光軸に沿って反射光を照射する反射照明と、その下方から透過光を照射する透過照明とが設けられている。このように、反射照明と透過照明とが設けられているので、ガラス基板とメタルマスクとの相対位置を高精度に検出することができる。
【0010】
上記発明において、前記制御手段は、前記反射照明手段を点灯し、前記透過照明手段を消灯して、前記撮像手段により撮像された画像から前記基板側アライメントマークの位置及び前記マスク側アライメントマークの位置を検出し、前記基板側アライメントマークの検出位置と前記マスク側アライメントマークの検出位置とに基づいて、前記ガラス基板と前記マスクとのずれ量を算出し、前記算出されたずれ量に基づいて、前記ガラス基板と前記マスクとの位置合わせを行う第1の位置合わせ処理手段と、前記透過照明手段を点灯し、前記反射照明手段を消灯して、前記撮像手段により撮像された画像から前記基板側アライメントマークの位置及び前記マスク側アライメントマークの位置を検出し、前記基板側アライメントマークの検出位置と前記マスク側アライメントマークの検出位置とに基づいて、前記ガラス基板と前記マスクとのずれ量を算出し、前記算出されたずれ量に基づいて、前記ガラス基板と前記マスクとの位置合わせを行う第2の位置合わせ処理手段とを含み、前記第1の位置合わせ処理手段による位置合わせを行った後に、前記第2の位置合わせ処理手段による位置合わせを行うようにしたことを特徴とする。
【0011】
かかる発明によれば、マスク側アライメントマークと基板側アライメントマークとに対して、撮像手段の光軸に沿って反射光を照射する反射照明と、その下方から透過光を照射する透過照明とが設けられている。反射照明光の場合、マスク側アライメントマークのコントラストが不足するが、マスク側アライメントマークと基板側アライメントマークとが重なっていない場合でも、基板側アライメントマークとマスク側アライメントマークは、共に検出できる。透過照明光の場合、マスク側アライメントマークも、基板側アライメントマークも、共に極めてコントラスト良く撮像できるが、マスク側アライメントマークと基板側アライメントマークとが重なっていない場合には、基板側アライメントマークは検出できない。本発明では、最初に、反射照明によりガラス基板とメタルマスクの位置調整を行っているので、基板側アライメントマークとマスク側アライメントマークを共に検出して、マスク側アライメントマークと基板側アライメントマークとが重なる位置まで、ガラス基板の位置とメタルマスクの位置とを合わせることができる。そして、反射照明によりガラス基板とメタルマスクの位置調整を行った後に、透過照明によりガラス基板とメタルマスクの位置調整を行うことで、ガラス基板の位置とメタルマスクの位置とを正確に合わせることができる。
【0012】
上記発明において、前記制御手段は、前記透過照明手段を点灯し、前記反射照明手段を消灯して、前記撮像手段により撮像された画像から前記基板側アライメントマークの位置が検出できたかどうかを判断する手段を含み、前記基板側アライメントマークの位置の検出に成功した場合には、前記第2の位置合わせ処理手段による位置合わせを行い、前記基板側アライメントマークに位置の検出に失敗した場合には、前記第1の位置合わせ処理手段による位置合わせを行った後に、前記第2の位置合わせ処理手段による位置合わせを行うようにしたことを特徴とする。
【0013】
かかる発明によれば、透過照明により、基板側アライメントマークの位置が検出できたかどうかを判断することで、マスク側アライメントマークと基板側アライメントマークとが重なっているかどうかを判定している。そして、基板側アライメントマークの位置が検出できた場合には、マスク側アライメントマークと基板側アライメントマークとが重なっていないとして、直ちに透過照明によりガラス基板とメタルマスクの位置調整を行うことで、処理時間の短縮が図れる。
【0014】
本発明は、ガラス基板に形成された基板側アライメントマークとマスクに形成されたマスク側アライメントマークを撮像し、前記基板側アライメントマークと前記マスク側アライメントマークの撮像画像から前記ガラス基板と前記マスクの相対位置関係を算出し、前記算出された相対位置関係に基づいて前記ガラス基板と前記マスクを位置合わせするマスクアライメント装置において、前記基板側アライメントマークと前記マスク側アライメントマークとを撮像する撮像手段と、前記ガラス基板と前記マスクに対して前記撮像手段の撮像方向から照明光を照射する反射照明手段と、前記ガラス基板と前記マスクに対して撮像手段の撮像方向とは反対側の方向から照明光を照射する透過照明手段と、前記撮像手段により撮像された画像を用いて、前記マスク側アライメントマークの位置と前記基板側アライメントマークの位置を検出し、前記基板側アライメントマークの検出位置と前記マスク側アライメントマークの検出位置とに基づいて、前記ガラス基板と前記マスクとのずれ量を算出する制御手段と、前記算出されたずれ量に基づいて、前記ガラス基板と前記マスクとの位置合わせを行う基板移動手段とを備え、前記基板側アライメントマークの反射照明光による反射画像の明度と、前記マスク側アライメントマークの透過照明光による透過画像の明度とが異なるように、前記反射照明手段及び前記透過照明手段の光量が調整されることを特徴とする。
【0015】
かかる発明によれば、基板側アライメントマークの反射照明光による反射画像の明度と、マスク側アライメントマークの透過照明光による透過画像の明度が異なるように、反射光び透過光の光量を調整することで、基板側アライメントマークとマスク側アライメントマークの位置関係によらず、基板側アライメントマークとマスク側アライメントマークの双方をコントラスト良く撮像することができ、基板側アライメントマークとマスク側アライメントマークとの相対位置を高精度に検出することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、マスク側アライメントマークと基板側アライメントマークとに対して、撮像手段の光軸に沿って反射光を照射する反射照明と、その下方から透過光を照射する透過照明とが設けられている。このように、反射照明と透過照明とが設けられているので、基板側アライメントマークとマスク側アライメントマークとの相対位置を高精度に検出することができる。また、表面の粗さの大きい安価なメタルマスクでも、ガラス基板とメタルマスクの位置を正しく位置合わせすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明のマスクアライメント装置を組み込んだ有機ELディスプレイ用蒸着装置の構成を示すものである。図1において、真空容器10内には、ガラス基板11とメタルマスク12とが積層されて配置される。メタルマスク12には、ディスプレイの画素パターンに対応する複数の開口13が形成されている。メタルマスク12は、図示していない保持機構により、真空容器10内に固定されている。一方、ガラス基板11は、基板移動機構42により、メタルマスク12に対して移動自在とされている。真空容器10内には、ガラス基板11に有機EL材料を製膜するための蒸着源15が設けられる。
【0018】
ガラス基板11の所定の位置には、基板側アライメントマーク16が形成されている。基板側アライメントマーク16は、例えばクロム等の金属薄膜からなるほぼ鏡面の反射素材である。メタルマスク12の所定の位置には、マスク側アライメントマーク17が形成されている。マスク側アライメントマーク17は、貫通穴である。基板側アライメントマーク16及びマスク側アライメントマーク17は互いに対応した位置に形成されている。
【0019】
真空容器10の上面には、窓18が形成されている。窓18は、真空容器10内のメタルマスク12及びガラス基板11のマスク側アライメントマーク17及び基板側アライメントマーク16に当たる位置のほぼ垂直上方に形成されている。
【0020】
真空容器10の外部の上側には、この窓18に対応する位置に、光学装置20が配設される。光学装置20は、撮像装置21と同軸反射照明装置22とを含んでいる。同軸反射照明装置22は、撮像装置21の光軸と同軸方向に照射光を照射するものである。撮像装置21は、基板側アライメントマーク16及びマスク側アライメントマーク17からの反射光や透過光を撮像するものである。
【0021】
また、真空容器10の側面には、窓19が形成されている。この窓19に対応する位置に、光学装置30が配設される。光学装置30は、透過照明装置31を含んでいる。また、真空容器10内のマスク側アライメントマーク17及び基板側アライメントマーク16に当たる位置のほぼ垂直下方には、ミラー35が配置されている。
【0022】
図2は、本発明の第1実施形態における光学装置20の構成を説明するものである。図2において、撮像装置21は、CCDカメラ24とレンズ25とから構成される。この撮像装置21は、ガラス基板11及びメタルマスク12をほぼ垂直上方から撮影する。レンズ25には同軸反射照明装置22が取り付けられている。
【0023】
同軸反射照明装置22は、ハロゲン光源26とライトガイド27からなり、ハロゲン光源26からライトガイド27を介して出射された照明光は、レンズ25内のハーフミラー28で折り曲げられ、レンズ光軸と同軸にガラス基板11とメタルマスク12に照射される。また、同軸反射照明装置22にはシャッタ29が設けられており、シャッタ29を開閉することにより同軸照明の点灯、消灯を高速に切り替えることができる。なお、シャッタ29の開閉は、画像処理制御装置40(図1に示す)からの制御信号によって切り替えられる。
【0024】
図3は、本発明の第1実施形態における光学装置30の構成を説明するものである。図3に示すように、光学装置30は、透過照明装置31を構成するハロゲン光源32と、投光レンズ33からなる。また、透過照明装置31にはシャッタ34が設けられており、シャッタ34を開閉することにより透過照明の点灯、消灯を高速に切り替えることができる。なお、シャッタ34の開閉は、画像処理制御装置40からの制御信号によって切り替えられる。ハロゲン光源32からの照射光は、ミラー35で反射されて光路が曲げられ、メタルマスク12とガラス基板11に照射され、この透過光がCCDカメラ24で撮像される。
【0025】
また、図1に示すように、ガラス基板11とメタルマスク12との位置合わせを行う際には、光学装置20の同軸反射照明装置22から同軸落射照明が照射され、また、光学装置30の透過照明装置31から透過照明光が出射される。この照明光の反射光及び透過光は、CCDカメラ24で撮像される。
【0026】
このCCDカメラ24からの画像に対して、画像処理制御装置40で正規化相関パターンマッチングなどの画像認識処理が行われ、基板側アライメントマーク16とマスク側アライメントマーク17との相対位置が検出され、基板移動機構42の移動量が算出される。この移動量に基づいて、アクチュエータ制御装置41により、基板側アライメントマーク16のパターンと、マスク側アライメントマーク17のパターンとが一致するように、基板移動機構42介してガラス基板11が移動される。
【0027】
ガラス基板11がメタルマスク12に対して正しい位置に調整されたら、蒸着源15により、EL素子の蒸着が行われる。メタルマスク12には、ディスプレイの画像パターンに対応する開口13が設けられているため、開口13と同じパターンの有機EL膜パターンがガラス基板11に転写される。
【0028】
このように、本発明の第1の実施形態では、マスク側アライメントマーク17と基板側アライメントマーク16とに対して、撮像装置21の光軸に沿って反射光を照射する同軸反射照明装置22と、その下方から透過光を照射する透過照明装置31とが設けられている。このように、同軸反射照明装置22と透過照明装置31とが設けられているので、ガラス基板11とメタルマスク12との相対位置を高精度に検出することができる。この理由について、以下に説明する。
【0029】
図4は、同軸反射照明装置22により基板側アライメントマーク16とマスク側アライメントマーク17とを撮像したときの画像を模式的に示したものであり、図4(A)はガラス基板11とメタルマスク12との位置がずれているときの画像を示し、図4(B)はガラス基板11とメタルマスク12との位置が合致しているときの画像を示している。
【0030】
同軸反射照明装置22からの照明光は、窓18を介して、基板側アライメントマーク16及びマスク側アライメントマーク17に向けて照射される。そして、基板側アライメントマーク16及びマスク側アライメントマーク17からの反射光は、CCDカメラ24で撮像される。
【0031】
基板側アライメントマーク16は、クロム等からなりほぼ鏡面状の反射体である。このため、基板側アライメントマーク16は、図4(A)及び図4(B)に示すように、画像内で白色のパターンP1として認識される。これに対して、マスク側アライメントマーク17は貫通穴である。このため、照明光は反射せず、マスク側アライメントマーク17の周囲のメタルマスク12の表面で反射した光が検出される。このため、マスク側アライメントマーク17は、図4(A)及び図4(B)に示すように、画像内で周囲と比べて黒いパターンP2となる。
【0032】
このように、同軸反射照明光の場合、基板側アライメントマーク16は画像内で白色のパターンP1となり、マスク側アライメントマーク17は画像内で周囲と比べて黒いパターンP2となる。このとき、基板側アライメントマーク16はほぼ鏡面であるため、基板側アライメントマーク16のパターンP1のコントラストは十分に大きい。しかしながら、メタルマスク12の表面は鏡面でないため、メタルマスク12からの反射光は散乱されてレンズ33に到達し、その光量は小さい。このため、図4(A)及び図4(B)に示すように、マスク側アライメントマーク17のパターンP2のコントラストは不足する。このように、同軸反射照明では、基板側アライメントマーク16のパターンP1はコントラストが大きいが、マスク側アライメントマーク17のパターンP2のコントラストは不足する。
【0033】
これに対して、図5は、透過照明装置31により基板側アライメントマーク16とマスク側アライメントマーク17とを撮像したときの画像を模式的に示したものであり、図5(A)はガラス基板11とメタルマスク12との位置がずれているときの画像を示し、図5(B)はガラス基板11とメタルマスク12との位置が合致しているときの画像を示している。
【0034】
透過照明装置31からの透過照明光は、窓19を介して真空容器10内に導かれ、ミラー35で反射されて、ガラス基板11及びメタルマスク12の基板側アライメントマーク16及びマスク側アライメントマーク17に向けて照射される。そして、基板側アライメントマーク16及びマスク側アライメントマーク17を通過した透過光は、CCDカメラ24で撮像される。
【0035】
メタルマスク12のマスク側アライメントマーク17は貫通穴である。このため、マスク側アライメントマーク17は、図5(A)及び図5(B)に示すように、画像内で白色のパターンP12となる。これに対して、ガラス基板11の基板側アライメントマーク16の部分は、照明光を遮断する。このため、ガラス基板11の基板側アライメントマーク16は、図5(B)に示すように、画像内で黒色のパターンP11となる。
【0036】
透過照明光の場合、メタルマスク12及び基板側アライメントマーク16が共に光を通さないため、マスク側アライメントマーク17は白いパターンP12となり、基板側アライメントマーク16は黒いパターンP11となる。そして、図5(B)に示したように、マスク側アライメントマーク17と基板側アライメントマーク16とが重なっていれば、マスク側アライメントマーク17のパターンP12も、基板側アライメントマーク16のパターンP11も、共に十分なコントラストになる。
【0037】
ところが、基板側アライメントマーク16が認識できるのは、図5(B)に示したように、マスク側アライメントマーク17と基板側アライメントマーク16とが重なっている場合だけである。マスク側アライメントマーク17と基板側アライメントマーク16とが重なっていない場合には、図5(A)に示すように、基板側アライメントマーク16のパターンP11は検出できない。
【0038】
以上のように、同軸反射照明光を用いると、マスク側アライメントマーク17のパターンP2のコントラストが不足するが、マスク側アライメントマーク17と基板側アライメントマーク16とが重なっていない場合でも、基板側アライメントマーク16のパターンP1及びマスク側アライメントマーク17のパターンP2は、共に検出できる。
【0039】
これに対して、透過照明光を用いると、マスク側アライメントマーク17と基板側アライメントマーク16とが重なっていれば、マスク側アライメントマーク17のパターンP12も、基板側アライメントマーク16のパターンP11も、共に極めてコントラスト良く撮像できるが、マスク側アライメントマーク17と基板側アライメントマーク16とが重なっていない場合には、基板側アライメントマーク16のパターンP11は検出できない。
【0040】
そこで、本発明の第1の実施形態では、最初に、同軸反射照明光を使って、基板側アライメントマーク16のパターンP1及びマスク側アライメントマーク17のパターンP2を検出して、マスク側アライメントマーク17と基板側アライメントマーク16とが重なる位置まで位置合わせを行い、次に、透過照明光を使って、マスク側アライメントマーク17のパターンP12及び基板側アライメントマーク16のパターンP11を検出して、高い精度で、位置合わせを行うようにしている。また、これにより、表面の粗さの大きい安価なメタルマスク12でも、ガラス基板11とメタルマスク12の位置を正しく位置合わせすることができる。
【0041】
図6は、本発明の第1の実施形態のフローチャートを示すものである。なお、位置合わせを行う際には、同軸反射照明装置22及び透過照明装置31のハロゲン光源26及び32は常に点灯させておくものとし、シャッタ29、34を開閉させることで、同軸反射照明及び透過照明の点灯、消灯を制御するものとする。
【0042】
図6において、ガラス基板11とメタルマスク12との位置合わせを行う際には、まず、画像処理制御装置40は、シャッタ34を閉じて、シャッタ29を開け、同軸反射照明を点灯させ、透過照明を消灯させる(ステップS1)。同軸反射照明の場合には、マスク側アライメントマーク17のパターンP2のコントラストが不足するが、マスク側アライメントマーク17と基板側アライメントマーク16とが重なっていない場合でも、基板側アライメントマーク16のパターンP1及びマスク側アライメントマーク17のパターンP2は、共に検出できる。そして、画像処理制御装置40は、CCDカメラ24の画像を画像処理制御装置40に入力し(ステップS2)、CCDカメラ24の画像から、基板側アライメントマーク16とマスク側アライメントマーク17の位置を検出する(ステップS3)。
【0043】
画像処理制御装置40は、基板側アライメントマーク16とマスク側アライメントマーク17のマスク側アライメントマーク17の位置が検出されたら、基板側アライメントマーク16の位置とマスク側アライメントマーク17の位置とから、ガラス基板11とメタルマスク12との位置ずれ量を算出する(ステップS4)。そして、画像処理制御装置40は、位置ずれ量から補正移動量を演算し、アクチュエータ制御装置41に補正移動量を送信する(ステップS5)。アクチュエータ制御装置41は、受信した移動量に基づいて、基板移動機構42を移動させる(ステップS6)。
【0044】
ステップS1〜ステップS6の処理により、ガラス基板11とメタルマスク12との位置ずれ量はある程度補正される。このため、マスク側アライメントマーク17と基板側アライメントマーク16とが重なった位置になる。
【0045】
ステップS1〜ステップS6の処理が終了したら、画像処理制御装置40は、シャッタ34を開け、シャッタ29を閉じて、透過照明を点灯させ、同軸反射照明を消灯させる(ステップS7)。前述したように、透過照明光では、マスク側アライメントマーク17のパターンP12及び基板側アライメントマーク16のパターンP11を共に高いコントラストで検出できる。
【0046】
そして、画像処理制御装置40は、CCDカメラ24の画像を画像処理制御装置40に入力し(ステップS8)、CCDカメラ24の画像から、基板側アライメントマーク16とマスク側アライメントマーク17の位置を検出する(ステップS9)。
【0047】
画像処理制御装置40は、基板側アライメントマーク16とマスク側アライメントマーク17の位置が検出されたら、基板側アライメントマーク16の位置とマスク側アライメントマーク17の位置とから、ガラス基板11とメタルマスク12との位置ずれ量を算出する(ステップS10)。そして、画像処理制御装置40は、位置ずれ量が許容範囲内にあるかどうかを判断し(ステップS11)、許容範囲内になければ、ステップS5にリターンする。
【0048】
ステップS5〜ステップS11を繰り返すことで、ガラス基板11とメタルマスク12との位置ずれ量は許容範囲内に近づいていく。そして、ステップS11で、位置ずれ量が許容範囲内であると判定されたら、それで処理は終了となる。
【0049】
なお、同軸反射照明だけでは、光が散乱されて貫通穴のマスク側アライメントマーク17のパターンP2のコントラストが低下するという問題は、メタルマスク12の表面粗さに依存する。メタルマスク12の材質として一般的な鉄系合金の場合、平均表面粗さRaが0.2μm以上のときに、斜照明を用いることによるコントラストの向上の効果が顕著であることが実験的に確認されている。また、この問題はメタルマスク12とレンズの間隔(動作距離)が長いほど顕著になるため、本発明の実施形態では、有機EL蒸着装置のように両者が真空容器の内と外に配置されて100mm以上の動作距離が必要な場合に特に有効である。
【0050】
また、本発明の適用対象である位置合わせ装置では、アライメントマークの位置検出用の画像を撮像する前にオートフォーカスによる焦点調節を行う場合もある(例えば特開2004−264404号等に記載されている)。このような装置では、画像の微分信号やコントラスト値に基づいて焦点調節を行っている。本発明の実施形態では、画像のコントラストが大きくなることから、アライメントマークの位置検出精度の向上が図れるばかりでなく、オートフォーカスの精度、信頼性の向上を図ることもできる。
【0051】
<第2の実施形態>
図7は、本発明の第2の実施形態のフローチャートである。前述の第1の実施形態では、透過照明光による位置合わせの前に、常に反射照明による位置合わせを行っているが、本発明を適用するディスプレイ製造装置では、機械的な位置決め機構を備えており、事前にガラス基板11とメタルマスク12の予備的な位置合わせが可能なものもある。その場合、図7のフローチヤートで示すように、まず透過照明光で位置合わせを試み、基板側アライメントマーク16の位置検出に成功したかどうかを判断し、基板側アライメントマーク16の位置検出に失敗した場合(つまり、基板側アライメントマーク16とマスク側アライメントマーク17が重なっていない場合)のみ、反射照明による位置合わせを実行するようにしても良い。これにより、平均的な位置合わせ時間を短縮することができる。
【0052】
図7において、ガラス基板11とメタルマスク12との位置合わせを行う際には、まず、画像処理制御装置40は、シャッタ34を開け、シャッタ29を閉じて、透過照明を点灯し、同軸反射照明を消灯させる(ステップS101)。そして、画像処理制御装置40は、CCDカメラ24の画像を画像処理制御装置40に入力し(ステップS102)、CCDカメラ24の画像から、基板側アライメントマーク16から位置検出を行い(ステップS103)、位置検出に成功しかかどうかを判断する(ステップS104)。
【0053】
前述したように、透過照明光では、マスク側アライメントマーク17と基板側アライメントマーク16とが重なっていない場合には、基板側アライメントマーク16は検出できない。
【0054】
ステップS104で、位置検出に成功した場合には、画像処理制御装置40は、CCDカメラ24の画像から、マスク側アライメントマーク17の位置を検出する(ステップS105)。そして、画像処理制御装置40は、基板側アライメントマーク16の位置とマスク側アライメントマーク17の位置とから、ガラス基板11とメタルマスク12との位置ずれ量を算出し(ステップS106)、位置ずれ量が許容範囲内にあるかどうかを判断し(ステップS107)、許容範囲内になければ、位置ずれ量から補正移動量を演算し、アクチュエータ制御装置41に補正移動量を送信する(ステップS108)。アクチュエータ制御装置41は、受信した移動量に基づいて、基板移動機構42を移動させ(ステップS109)、ステップS102にリターンする。
【0055】
ステップS102〜ステップS109を繰り返すことで、ガラス基板11とメタルマスク12との位置ずれ量は許容範囲内に近づいていく。そして、ステップS107で、位置ずれ量が許容範囲内であると判定されたら、それで処理は終了となる。
【0056】
一方、ステップS104で、位置検出に失敗した場合には、画像処理制御装置40は、シャッタ34を閉じて、シャッタ29を開け、同軸反射照明を点灯させ、透過照明を消灯させる(ステップS110)。そして、画像処理制御装置40は、CCDカメラ24の画像を画像処理制御装置40に入力し(ステップS111)、CCDカメラ24の画像から、基板側アライメントマーク16とマスク側アライメントマーク17の位置を検出する(ステップS112)。
【0057】
画像処理制御装置40は、基板側アライメントマーク16とマスク側アライメントマーク17のマスク側アライメントマーク17の位置が検出されたら、基板側アライメントマーク16の位置とマスク側アライメントマーク17の位置とから、ガラス基板11とメタルマスク12との位置ずれ量を算出する(ステップS113)。そして、画像処理制御装置40は、位置ずれ量から補正移動量を演算し、アクチュエータ制御装置41に補正移動量を送信する(ステップS114)。アクチュエータ制御装置41は、受信した移動量に基づいて、基板移動機構42を移動させ(ステップS115)、ステップS101にリターンする。
【0058】
ステップS110〜ステップS115の処理を1回行うことにより、ガラス基板11とメタルマスク12との位置ずれ量はある程度補正される。このため、マスク側アライメントマーク17と基板側アライメントマーク16とが重なった位置になる。したがって、次に、ステップS101で、透過照明を点灯させ、同軸反射照明を消灯させ、ステップS102で、CCDカメラ24の画像を画像処理制御装置40に入力し、ステップS103で、CCDカメラ24の画像から、基板側アライメントマーク16から位置検出を行うと、ステップS104で、位置検出に成功したと判断されることになる。
【0059】
位置検出に成功したら、前述したように、ステップS102〜ステップS109の処理が行われ、ステップS102〜ステップS109を繰り返すことで、ガラス基板11とメタルマスク12との位置ずれ量は許容範囲内に近づいていく。そして、ステップS107で、位置ずれ量が許容範囲内であると判定されたら、それで処理は終了となる。
【0060】
<第3の実施形態>
前述の第1及び第2の実施形態では、シャッタ29及び34により、同軸反射照明光と透過照明光とが切り替えられるようにしている。これに対して、この第3の実施形態では、シャッタ29及び34を除き、同軸反射照明と透過照明とを同時に点灯して、位置調整を行うようにしている。
【0061】
この際、図8(A)に示すように、同軸反射照明装置22の光強度を、基板側アライメントマーク16のパターンP21の明度値が最大値に近くなるように設定し、透過照明装置31の光強度を、マスク側アライメントマーク17のパターンP22の明度値を、基板側アライメントマーク16のパターンP21の明度とメタルマスク12の表面の明度との中間になるように設定する。これにより、透過照明だけを点灯した場合と比較すると小さいが、目標とする位置合わせ精度によっては十分なコントラストでアライメントマークを撮像することができる。
【0062】
なお、各照明装置の光強度の設定は、ハロゲン光源26,32の印加電圧で調整可能である。
また、光強度の設定については、操作者が操作部などを操作することにより予め明度値を入力しておくようにしてもよいし、画像処理制御手段40が、撮影画像から明度値が最適値になるように、ハロゲン光源26,32に印加する電圧を自動的に制御するようにしてもよい。
【0063】
また、図8(B)に示すように、透過照明装置31の光強度を、マスク側アライメントマーク17のパターンP32の明度値が最大値に近くなるように設定し、同軸反射照明装置22の光強度を、基板側アライメントマーク16のパターンP31がメタルマスク12の表面の明度とマスク側アライメントマーク17のパターンP32の明度との中間になるように設定してもほぼ同様の効果が得られる。
【0064】
<変形例>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内でさまざまな変形や応用が可能である。
【0065】
例えば、上述の実施形態では、同軸反射照明装置22と透過照明装置31にハロゲン光源26、32を用いたが、LED(Light Emitting Diode)等他の光源を用いても良くい。また、その場合、照明装置36の点灯、消灯の切り替えは、シャッタ29、34の代わりに、LED駆動電流のオン・オフで行うのが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の第1の実施形態のマスクアライメント装置を組み込んだ有機ELディスプレイ用蒸着装置の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態のマスクアライメント装置の上面に配設された光学装置の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施形態のマスクアライメント装置の側面に配設された光学装置の説明図である。
【図4】反射照明によるアライメントマークの撮像画面の説明図である。
【図5】透過照明によるアライメントマークの撮像画面の説明図である。
【図6】本発明の第1の実施形態のマスクアライメント装置の動作説明に用いるフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態のマスクアライメント装置の動作説明に用いるフローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施形態のマスクアライメント装置におけるアライメントマークの撮像画面の説明図である。
【符号の説明】
【0067】
10:真空容器
11:ガラス基板
12:メタルマスク
13:開口
15:蒸着源
16:基板側アライメントマーク
17:マスク側アライメントマーク
18,19:窓
20:光学装置
21:撮像装置
22:同軸反射照明装置
24:CCDカメラ
25:レンズ
26:ハロゲン光源
27:ライトガイド
28:ハーフミラー
29:シャッタ
30:光学装置
31:透過照明装置
32:ハロゲン光源
33:投光レンズ
34:シャッタ
35:ミラー
36:照明装置
40:画像処理制御装置
41:アクチュエータ制御装置
42:基板移動機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラス基板に形成された基板側アライメントマークとマスクに形成されたマスク側アライメントマークを撮像し、前記基板側アライメントマークと前記マスク側アライメントマークの撮像画像から前記ガラス基板と前記マスクの相対位置関係を算出し、前記算出された相対位置関係に基づいて前記ガラス基板と前記マスクを位置合わせするマスクアライメント装置において、
前記基板側アライメントマークと前記マスク側アライメントマークとを撮像する撮像手段と、
前記ガラス基板と前記マスクに対して前記撮像手段の撮像方向から照明光を照射する反射照明手段と、
前記ガラス基板と前記マスクに対して前記撮像手段の撮像方向とは反対側の方向から照明光を照射する透過照明手段と、
前記反射照明手段の点灯及び消灯を制御する反射照明制御手段と、
前記透過照明手段の点灯及び消灯を制御する透過照明制御手段と、
前記撮像手段により撮像された画像を用いて、前記マスク側アライメントマークの位置と前記基板側アライメントマークの位置を検出し、前記基板側アライメントマークの検出位置と前記マスク側アライメントマークの検出位置とに基づいて、前記ガラス基板と前記マスクとのずれ量を算出する制御手段と、
前記算出されたずれ量に基づいて、前記ガラス基板と前記マスクとの位置合わせを行う基板移動手段と、
を備えることを特徴とするマスクアライメント装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記反射照明手段を点灯し、前記透過照明手段を消灯して、前記撮像手段により撮像された画像から前記基板側アライメントマークの位置及び前記マスク側アライメントマークの位置を検出し、前記基板側アライメントマークの検出位置と前記マスク側アライメントマークの検出位置とに基づいて、前記ガラス基板と前記マスクとのずれ量を算出し、前記算出されたずれ量に基づいて、前記ガラス基板と前記マスクとの位置合わせを行う第1の位置合わせ処理手段と、
前記透過照明手段を点灯し、前記反射照明手段を消灯して、前記撮像手段により撮像された画像から前記基板側アライメントマークの位置及び前記マスク側アライメントマークの位置を検出し、前記基板側アライメントマークの検出位置と前記マスク側アライメントマークの検出位置とに基づいて、前記ガラス基板と前記マスクとのずれ量を算出し、前記算出されたずれ量に基づいて、前記ガラス基板と前記マスクとの位置合わせを行う第2の位置合わせ処理手段とを含み、
前記第1の位置合わせ処理手段による位置合わせを行った後に、前記第2の位置合わせ処理手段による位置合わせを行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載のマスクアライメント装置。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記透過照明手段を点灯し、前記反射照明手段を消灯して、前記撮像手段により撮像された画像から前記基板側アライメントマークの位置が検出できたかどうかを判断する手段を含み、
前記基板側アライメントマークの位置の検出に成功した場合には、前記第2の位置合わせ処理手段による位置合わせを行い、
前記基板側アライメントマークに位置の検出に失敗した場合には、前記第1の位置合わせ処理手段による位置合わせを行った後に、前記第2の位置合わせ処理手段による位置合わせを行うようにしたことを特徴とする請求項2に記載のマスクアライメント装置。
【請求項4】
ガラス基板に形成された基板側アライメントマークとマスクに形成されたマスク側アライメントマークを撮像し、前記基板側アライメントマークと前記マスク側アライメントマークの撮像画像から前記ガラス基板と前記マスクの相対位置関係を算出し、前記算出された相対位置関係に基づいて前記ガラス基板と前記マスクを位置合わせするマスクアライメント装置において、
前記基板側アライメントマークと前記マスク側アライメントマークとを撮像する撮像手段と、
前記ガラス基板と前記マスクに対して前記撮像手段の撮像方向から照明光を照射する反射照明手段と、
前記ガラス基板と前記マスクに対して撮像手段の撮像方向とは反対側の方向から照明光を照射する透過照明手段と、
前記撮像手段により撮像された画像を用いて、前記マスク側アライメントマークの位置と前記基板側アライメントマークの位置を検出し、前記基板側アライメントマークの検出位置と前記マスク側アライメントマークの検出位置とに基づいて、前記ガラス基板と前記マスクとのずれ量を算出する制御手段と、
前記算出されたずれ量に基づいて、前記ガラス基板と前記マスクとの位置合わせを行う基板移動手段とを備え、
前記基板側アライメントマークの反射照明光による反射画像の明度と、前記マスク側アライメントマークの透過照明光による透過画像の明度とが異なるように、前記反射照明手段及び前記透過照明手段の光量が調整されることを特徴とするマスクアライメント装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−300056(P2008−300056A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−141752(P2007−141752)
【出願日】平成19年5月29日(2007.5.29)
【出願人】(000002059)神鋼電機株式会社 (1,111)
【Fターム(参考)】