説明

メイクアップ除去組成物

【課題】非常に有効であると同時に耐性に優れ、且つ優れた化粧品特性を有して、脂性の効果もべたつく効果もてかる効果も持たないメイクアップ除去エマルションを提供する。
【解決手段】水性相中に分散した油性相を含む水中油型エマルションの形態であり、少なくとも1つのシリコーン界面活性剤、少なくとも1つの油、及び少なくとも1つの洗浄性界面活性剤を含むことを特徴とする、化粧品組成物を調製する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリコーン界面活性剤を含む水中油型(O/W)エマルションの形態の化粧品組成物、並びに顔及び/または身体のクレンジングまたはメイクアップ除去のためのこの組成物の使用に関する。とりわけ、このエマルションはメイクアップ除去乳剤またはメイクアップ除去クリームを構成可能である。
【0002】
本発明は、皮膚のクレンジングまたはメイクアップ除去のための美容方法にも関する。
【背景技術】
【0003】
現在通常使用されている、顔のメイクアップ除去及びクレンジングのためのエマルション形態の製品は、どの型のエマルションであるかによって同じでない欠点を有する。油中水型(W/O)エマルションの場合には、皮膚表面に存在するかまたはメイクアップから誘導される様々な脂肪物質の溶解のために、外部脂肪相が直接利用可能であることから、メイクアップ除去/クレンジングには非常に有効であるが、皮膚表面に残留するこの外部脂肪相によって与えられる脂性の重い感触により、その使用は不快である。
【0004】
水中油型(O/W)エマルションの場合には、外部水性相が爽やかさを提供する。一方で、油性相が内部相であるために、これを脂肪物質の溶解のために直接利用することはできず、結果として、メイクアップ除去は有効性に劣る。ここで、顔のクレンジング、とりわけ全てのメイクアップ製品の除去を意味するメイクアップ除去のため、女性達は出来る限り有効なメイクアップ除去を求めている。
【0005】
O/Wエマルションの形態のメイクアップ除去組成物の有効性を改善するためには、メイクアップの含む固体粒子を首尾良く確実に溶解させるのは脂肪相(油性相)であることから、大量の脂肪相(油性相)を導入することが必要である。しかしながら、大量の油がこうした組成物に導入される場合、過剰量、例えば30%の油を含む組成物は皮膚表面に脂性の膜を残し、皮膚にてかり及びべたつく外観を与えることから、化粧品特性及びこの組成物の耐性が損なわれるが、こうしたことは使用者にとってしばしば許容しがたい。
【非特許文献1】The HLB system. A time-saving guide to Emulsifier Selection
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、非常に有効であると同時に耐性に優れ、且つ優れた化粧品特性を有する、すなわち脂性の効果もべたつく効果もてかる効果も持たないメイクアップ除去エマルションには、依然として受容がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
出願人は、驚くべきことに、シリコーン界面活性剤を使用して、大量の油を含むO/Wエマルションの形態のメイクアップ除去組成物が得られることを見いだした。
【0008】
従って、本発明の主題は、水性相中に分散した油性相を含む水中油型エマルションの形態であって、少なくとも1つのシリコーン界面活性剤、少なくとも1つの油、及び少なくとも1つの洗浄性界面活性剤を含むことを特徴とする化粧品組成物である。
【0009】
この化粧品組成物は、とりわけクレンジングまたはメイクアップ除去用組成物を構成する。
【0010】
本発明により得られるエマルションは、非刺激性及び安定であるのみならず、使用して快適、とりわけ適用時に非常に柔らかであると同時に非常に有効であり、且つ脂性またはべたつく感触を残さないという特性を有する。
【0011】
出願人は、驚くべきことに、シリコーン界面活性剤がエマルション中に存在する油のメイクアップ除去有効性を増大させることを見いだした。シリコーン界面活性剤はW/Oエマルションの乳化剤として知られる一方で、ここではそれがO/Wエマルションであるため、また、請求項記載のエマルションの含む他の界面活性剤は洗浄性界面活性剤であって乳化性界面活性剤ではないことから、前記エマルションは他の乳化剤を含まないため、得られる結果は、ますます驚くべきである。
【0012】
然るに、本発明の主題はまた、少なくとも1つの油及び少なくとも1つの洗浄性界面活性剤を含む水中油型エマルションのメイクアップ除去有効性を改善するための、少なくとも1つのシリコーン界面活性剤の使用である。
【0013】
前記化粧品組成物は局所適用のための組成物であることから、これは生理学的に許容される媒質を含む。本発明の適用においては、「生理学的に許容される媒質」なる語は、全てのケラチン物質、例えば頭皮を含む皮膚、爪、粘膜、目、及び髪、あるいは身体のあらゆる他の皮膚領域と適合性の媒質を意味することを企図する。
【0014】
さらにまた、「洗浄性界面活性剤」なる語は、それ自体ではエマルションを長期的に安定化することができないが、洗浄特性を有し、すなわちクレンジングまたは洗浄効果を提供することのできる界面活性剤を意味することを企図する。一般的に、こうした界面活性剤は、非常に高いHLB(親水性親油性バランス)を有する。「HLB」なる語は当業者には周知であり、「The HLB system. A time-saving guide to Emulsifier Selection」(ICI Americas Inc: 1984出版)に記載されている。好ましくは、使用される洗浄性界面活性剤または使用される洗浄性界面活性剤の混合物は、11以上、例えば11乃至18、好ましくは12乃至17のHLBを有する。
【0015】
シリコーン界面活性剤
前記シリコーン界面活性剤は、乳化性界面活性剤であり、これらはオキシエチレン化基及び/またはオキシプロピレン化基を含むポリジメチルシロキサン類である。好ましくは、下記:
-(C2H4O)x-(C3H6O)y-H
[式中、xは0乃至100の範囲をとることができ、yは0乃至100の範囲をとることができ、xとyとのいずれもが0となってはならない]
のオキシエチレン化鎖及び/またはオキシプロピレン化鎖を含むものが使用される。
【0016】
本発明の好ましい実施態様によれば、これらシリコーン界面活性剤は、オキシエチレン化基とオキシプロピレン化基との両方、例えば2乃至50のオキシエチレン化基及び2乃至50のオキシプロピレン化基を含む。本発明の組成物中に使用されるシリコーン界面活性剤は、ジメチコーンコポリオール類及びアルキルジメチコンコポリオール類から選択可能である。
【0017】
本発明の組成物中に使用可能なジメチコーンコポリオール類は、とりわけ2乃至50のオキシエチレン化基及び2乃至50のオキシプロピレン化基を含むもの、例えば18のオキシエチレン化基と18のオキシプロピレン化基とを含むもの(PEG/PEG-18/18ジメチコーン)、例えばDow Corning社によりDC-3225CまたはDC2-5225Cの名で市販の、18のオキシエチレン化基及び18のオキシプロピレン化基を含むジメチコーンコポリオールとシクロペンタシロキサンと水との混合物(10/88/2)(INCI名:シクロペンタシロキサン/PEG/PEG-18/18ジメチコーン)、あるいは14のオキシエチレン化基と14のオキシプロピレン化基とを含むもの(PEG/PPG-14/14ジメチコーン)、例えばGoldschmidt社によりAbil EM-97の名で市販の、14のオキシエチレン化基及び14のオキシプロピレン化基を含むジメチコーンコポリオールとシクロペンタシロキサンとの混合物(85/15)(INCI名:ビス-PEG/PPG-14/14ジメチコーン/シクロペンタシロキサン)から選択可能である。
【0018】
アルキルジメチコーンコポリオール類としては、10乃至22の炭素原子を含むアルキル基を有し、且つ2乃至50のオキシエチレン化基及び2乃至50のオキシプロピレン化基を含むもの、例えばセチルジメチコーンコポリオール(INCI名:セチルPEG/PPG-10/1ジメチコーン)、例えばGoldschmidt社によりAbil EM-90の名で市販の製品;またはラウリルジメチコーンコポリオール(INCI名:ラウリルPEG/PPG-18/18メチコーン)及び、例えば、Dow Corning社によりDow Corning 5200 Formulation Aidの名で市販の、約91%のラウリルジメチコーンコポリオールと約9%のイソステアリルアルコールとの混合物を挙げて良い。
【0019】
これらシリコーン界面活性剤の混合物もまた使用して良い。
【0020】
特に好ましい実施態様によれば、シリコーン界面活性剤はジメチコーンコポリオール類から選択され、特に18のオキシエチレン化基と18のオキシプロピレン化基とを含むもの、とりわけDC-5225Cの名で市販の製品である。
【0021】
本発明の組成物中のシリコーン界面活性剤の量は、有効成分として、組成物全重量に対して0.01乃至5重量%、好ましくは0.05乃至3重量%、更に好適には0.05乃至2重量%の範囲であって良い。
【0022】
油性相
油性相は、組成物全重量の3乃至70重量%、好ましくは5乃至60重量%、更に好適には10乃至50重量%を構成してよい。
【0023】
前記油性相は、油及び他の脂肪物質及び親油性添加剤を含む。これは好ましくは少なくとも1つの油、とりわけ炭化水素系油、少なくとも8つの炭素原子を含む脂肪エステル類、及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つのメイクアップ除去油を含む。
【0024】
「炭化水素系油」なる語は、炭素原子及び水素原子を主に含むあらゆる油を意味することを企図する。炭化水素系油としては、例えば、揮発性または不揮発性のパラフィン油類及びその誘導体、流動ワセリン、ポリデセン類、水素添加ポリイソブテン、例えばパーリーム(登録商標)油の名で市販のもの、水素添加イソパラフィン、イソヘキサデカン、及びイソドデカン、並びにこれらの混合物を挙げて良い。
【0025】
「脂肪エステル」なる語は、脂肪酸から及び/または脂肪アルコールから得られるエステルを意味することを企図する。前記脂肪エステルは、少なくとも8つの炭素原子、好ましくは9乃至26の炭素原子、及び更に好適には12乃至22の炭素原子を含む。メイクアップ除去油を構成するエステル類は、とりわけ:
(1)少なくとも9つの炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖の脂肪酸と1乃至17の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖のアルコールとから得られるエステル類;
(2)1乃至17の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖の酸と少なくとも9つの炭素原子を含む直鎖または分枝鎖の脂肪アルコールとから得られるエステル類;
(3)安息香酸と少なくとも9つの炭素原子を含む直鎖または分枝鎖の脂肪アルコールとから得られるエステル類;及び
(4)これらの混合物;
から選択して良い。
【0026】
前記エステル類は、好ましくはモノエステル類またはジエステル類である。
【0027】
好ましくは、メイクアップ除去油を構成するエステルは、不飽和及び/またはエーテルもしくはヒドロキシル基を全く持たないエステル類の群から選択される。更にいっそう有利には、エーテルもヒドロキシル基も全く含まない飽和エステルである。
【0028】
然るに、本発明による組成物中のメイクアップ除去油として使用して良いエステルは、とりわけ2-エチルヘキシルパルミテート(もしくはオクチルパルミテート)、イソノニルイソノナノエート、イソステアリルラクテート、2-エチルヘキシルミリステート(もしくはオクチルミリステート)、イソプロピルパルミテート、イソプロピルミリステート、ジイソプロピルアジペート、ジオクチルアジペート、2-エチルヘキシルヘキサノエート、エチルラウレート、メチルミリステート、オクチルドデシルオクタノエート、イソデシルネオペンタノエート、エチルミリステート、ミリスチルプロピオネート、2-エチルヘキシル=2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシル=オクタノエート、2-エチルヘキシル=カプレート/カプリレート、メチルパルミテート、ブチルミリステート、イソブチルミリステート、エチルパルミテート、イソヘキシルラウレート、ヘキシルラウレート、イソプロピルイソステアレート、安息香酸とC12-C15アルコール類とのエステル(INCI名:安息香酸C12-C15アルキル)、並びにこれらの混合物から選択可能である。
【0029】
メイクアップ除去油は、油性相全体またはその一部を構成して良く、例えばメイクアップ除去油の量は、組成物全重量に対して0.5乃至70重量%、好ましくは2乃至60重量%、更に好適には5乃至50重量%の範囲をとりうる。
【0030】
油性相は、あらゆる脂肪物質を含んで良く、とりわけ上記のもの以外の、化粧品分野において従来使用されている油を含んで良い。油性相に存在して良い他の油としては、例えば植物由来の油、例えばアプリコットカーネルオイルまたはスウィートアーモンドオイル;合成油;揮発性もしくは不揮発性のシリコーン油及びフッ化油を挙げて良い。
【0031】
合成油としては、例えば、パーセリンオイル;ポリオールエステル類、例えばプロピレングリコールジオクタノエート、ネオペンチルグリコールジヘプタノエート、及びジエチレングリコールジイソノナノエート;ペンタエリスリトールエステル類、例えばペンタエリスリチルテトライソステアレート;アミノ酸の親油性誘導体、例えばイソプロピルラウロイルサルコシネートを挙げて良い。
【0032】
シリコーン油としては、例えば、直線状もしくは環状のシリコーン鎖を含み、周囲温度で液体もしくはペースト状である揮発性もしくは不揮発性のポリジメチルシロキサン類(PDMS)、とりわけシクロポリジメチルシロキサン類(シクロメチコーン類)、例えばシクロヘキサシロキサン及びシクロペンタシロキサン;ペンダントアルキル、アルコキシ、またはフェニル基を含むかあるいはシリコーン鎖の末端にアルキル、アルコキシ、またはフェニル基を含むポリジメチルシロキサン類(前記基は2乃至24の炭素原子を含む);フェニル化シリコーン類、例えばフェニルトリメチコーン類、フェニルジメチコーン類、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン類、ジフェニルジメチコーン類、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン類、(2-フェニルエチル)トリメチルシロキシシリケート類、及びポリメチルフェニルシロキサン類;並びにこれらの混合物を挙げて良い。
【0033】
前記油性相中に存在可能な他の脂肪物質は、例えば脂肪酸、脂肪アルコール、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコール、及びこれらの混合物(セテアリルアルコール)、ワセリン(鉱油)並びにワックスであってよい。
【0034】
水性相
本発明による組成物は水性相を含み、その量は例えば組成物全重量に対して30乃至70重量%、好ましくは40乃至95重量%、更に好適には50乃至90重量%の範囲であってよい。
【0035】
前記水性相は、水と任意に存在するあらゆる他の水溶性化合物、例えば特に水溶性の溶媒及び添加剤(例えば親水性界面活性剤及び活性成分)を含む。
【0036】
水溶性溶媒としては、特に低級アルコール類及びポリオール類を挙げて良い。「低級アルコール」なる語は、1乃至8の、とりわけ1乃至6の炭素原子を含むアルコール類、例えばエタノールを意味することを企図する。ポリオール類としては、例えばグリセロール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、及びポリエチレングリコール類(例えばPEG-8)を挙げて良い。これらアルコール類及び/またはポリオール類は、組成物中に、該組成物全重量に対して好ましくは0.1乃至25重量%、及び1乃至15重量%の範囲の量で存在して良い。
【0037】
洗浄性界面活性剤
洗浄性界面活性剤は、組成物にそのクレンジング性を付与する界面活性剤である。この界面活性剤は、非イオン性、アニオン性、両性、及び双性イオン性の洗浄性界面活性剤、並びにこれらの混合物から選択可能である。上記の通り、使用される洗浄性界面活性剤またはは使用される洗浄性界面活性剤の混合物は、一般的に11以上のHLB(親水性親油性バランス)を有する。
【0038】
洗浄性界面活性剤の量は、例えば有効成分の重量として、組成物全重量に対して0.05乃至10重量%、好ましくは0.1乃至5重量%、更に好適には0.2乃至2重量%の範囲であって良い。
【0039】
洗浄性界面活性剤としては、以下を挙げて良い。
1.非イオン性界面活性剤:
非イオン性界面活性剤としては、例えばアルキルポリグルコシド類(APGs)、マルトースエステル類、ポリグリセロール化脂肪アルコール類、グルカミン誘導体類、例えば2-エチルヘキシルオキシカルボニル-n-メチルグルカミン、並びにこれらの混合物を使用して良い。
【0040】
アルキルポリグルコシド類としては、6乃至30の炭素原子、好ましくは8乃至16の炭素原子を含む直鎖アルキル基を好ましく含み、且つ好ましくは1.2乃至3のグルコシド単位を含む親水性基(グルコシド)を含むものが使用される。アルキルポリグルコシド類としては、例えば、デシルグルコシド(アルキル-C9/C11-ポリグルコシド(1.4))、例えばKao Chemicals社によりMydol 10(登録商標)の名で市販の製品、Cognis社によりPlantaren 2000 UP(登録商標)の名で市販の製品、及びSeppic社によりOramix NS 10(登録商標)の名で市販の製品;カプリリル/カプリルグルコシド、例えばSeppic社によりOramix CG 110(登録商標)の名で市販の製品;ラウリルグルコシド、例えばCognis社によりPlantaren 1200 N(登録商標)及びPlantacare 1200(登録商標)の名で市販の製品;及びココグルコシド、例えばCognis社によりPlantacare 818/UP(登録商標)の名で市販の製品を挙げて良い。
【0041】
マルトース誘導体は、例えば、文献EP-A-566438に記載のもの、例えば文献FR-2739556に記載のO-ドデカノイル-6'-D-マルトースまたはO-オクタノイル-6'-D-マルトースである。
ポリグリセロール化脂肪アルコール類の中では、Chimex社によりChimexane NF(登録商標)の名で市販の製品、ポリグリセロール化ドデカンジオール(3.5molのグリセロール)を挙げて良い。
【0042】
2.アニオン性界面活性剤:
これら界面活性剤は、とりわけカルボキシレート類、アミノ酸誘導体類、アルキルスルフェート類、アルキルエーテルスルフェート類、スルホネート類、イセチオネート類、タウレート類、スグホスクシネート類、アルキルスルホアセテート類、ホスフェート類、及びアルキルホスフェート類、ポリペプチド類、アルキルポリグルコシドのアニオン性誘導体類、脂肪酸石けん類、及びこれらの混合物から選択して良い。
【0043】
カルボキシレート類としては、例えば、N-アシルアミノ酸類のアルカリ金属塩類;アミドエーテルカルボキシレート類(AEC)、例えばKao Chemicals社によりAkypo Foam 30(登録商標)の名で市販のナトリウムラウリルアミドエーテルカルボキシレート(3EO);ポリオキシエチレン化カルボン酸塩類、例えばKao Chemicals社によりAkypo Soft 45 NV(登録商標)の名で市販のオキシエチレン化(6EO)ナトリウムラウリルエーテルカルボキシレート(65/25/10 C12-14-16);オリーブ油とカルボキシメチルとのポリオキシエチレン化脂肪酸類、Biologia E Tecnologia社によりOlivem 400(登録商標)の名で市販の製品;Nikkol社によりNikkol ECTD-6NEX(登録商標)の名で市販のオキシエチレン化(6EO)ナトリウムトリデシルエーテルカルボキシレートを挙げて良い。
【0044】
アミノ酸誘導体類は、例えばサルコシネート類、特にアシルサルコシネート類、例えばCiba社によりSarkocyl NL 97(登録商標)の名で、またはSeppic社によりOramix L 30(登録商標)の名で市販のナトリウムラウロイルサルコシネート、Nikkol社によりNikkol Sarcosinate MN(登録商標)の名で市販のナトリウムミリストイルサルコシネート、Nikkol社によりNikkol Sarcosinate PN(登録商標)の名で市販のナトリウムパルミトイルサルコシネート;アラニネート類、例えばNikkol社によりNikkol Alaninate LN 30(登録商標)の名で、またはKawaken社によりAlanone ALE(登録商標)の名で市販のナトリウムN-ラウロイル-N-メチルアミドプロピオネート、及びKawaken社によりAlanone Alta(登録商標)の名で市販のN-ラウロイル-N-メチルアラニントリエタノールアミン;N-アシルグルタメート類、例えばAjinomoto社によりAcylglutamate CT-12(登録商標)の名で市販のトリエタノールアミンモノココイルグルタメート、及びAjinomoto社によりAcylglutamate LT-12(登録商標)の名で市販のトリエタノールアミンラウロイルグルタメート;アスパルテート類、例えばMitsubishi社によりAsparack(登録商標)の名で市販のトリエタノールアミンN-ラウロイルアスパルテートとトリエタノールアミンN-ミリストイルアスパルテートとの混合物;シトレート類、並びにこれらの混合物から選択して良い。
【0045】
アルキルスルフェート類としては、例えばトリエタノールアミンラウリルスルフェート(INCI名:TEA-ラウリルスルフェート)、例えば40%水溶液としての製品である、Huntsman社によりEmpicol TL40 FLの名で市販の製品、またはCognis社によりTexapon T42の名で市販のもの等を挙げて良い。アンモニウムラウリルスルフェート(CFTA名:アンモニウムラウリルスルフェート)、例えば30%水溶液としての製品である、Huntsman社によりEmpicol AL30 FLの名で市販の製品もまた挙げて良い。
【0046】
アルキルエーテルスルフェート類としては、例えばナトリウムラウリルエーテルスルフェート(INCI名:ナトリウムラウレススルフェート)、例えばCognis社によりTexapon N 40及びTexapon AOS 225 UPの名で市販のもの、並びにアンモニウムラウリルエーテルスルフェート(INCI名:アンモニウムラウレススルフェート)、例えばCognis社によりStandapol EA-2の名で市販のものを挙げて良い。
【0047】
スルホネート類としては、例えば、アルファ-オレフィンスルホネート類、例えばStepan社によりBio-terge AS-40(登録商標)及びBio-terge AS-40 CG(登録商標)の名で、またはWitco社によりWitconate AOS Protege(登録商標)及びSulframine AOS PH 12(登録商標)の名で市販のナトリウムアルファ-オレフィンスルホネート(C14-16);Clariant社によりHostapur SAS 30(登録商標)の名で市販のナトリウム第二級オレフィンスルホネート;直鎖状アルキルアリールスルホネート、例えばManro社によりManrosol SXS30(登録商標)、Manrosol SXS40(登録商標)、及びManrosol SXS93(登録商標)の名で市販のナトリウムキシレンスルホネートを挙げて良い。
【0048】
イセチオネート類としては、アシルイセチオネート類、例えばナトリウムココイルイセチオネート、例えばJordan社によりJordapon CI P(登録商標)の名で市販の製品を挙げて良い。
【0049】
タウレート類としては、Clariant社によりHostapon CT Paste(登録商標)の名で市販のパームカーネルオイルメチルタウレートのナトリウム塩;N-アシル=N-メチルラウレート類、例えばClariant社によりHostapon LT-SF(登録商標)の名で、またはNikkol社によりNikkol CMT-30-T(登録商標)の名で市販のナトリウム=N-ココイル=N-メチルタウレート、及びNikkol社によりNikkol PMT(登録商標)の名で市販のナトリウムパルミトイルメチルタウレートを挙げて良い。
【0050】
スルホスクシネート類としては、例えばWitco社によりSetacin 103 Special(登録商標)及びRewopol SB-FA 30 K 4(登録商標)の名で市販のオキシエチレン化(3EO)ラウリルアルコールモノスルホスクシネート(70/30 C12/C14)、Zschimmer Schwarz社によりSetacin F Special Paste(登録商標)の名で市販のC12-C14アルコールヘミスルホスクシネートの二ナトリウム塩、Cognis社によりStandapol SH 135(登録商標)の名で市販のオキシエチレン化(2EO)二ナトリウムオレアミドスルホスクシネート、Sanyo社によりLebon A-5000(登録商標)の名で市販のオキシエチレン化(5EO)ラウリルアミドモノスルホスクシネート、Witco社によりRewopol SB CS 50(登録商標)の名で市販のラウリルシトレートモノスルホスクシネートのオキシエチレン化(10EO)二ナトリウム塩、及びWitco社によりRewoderm S 1333(登録商標)の名で市販のリシノール酸モノエタノールアミドモノスルホスクシネートを挙げて良い。
【0051】
ホスフェート類及びアルキルホスフェート類としては、例えばモノアルキルホスフェート類及びジアルキルホスフェート類、例えばKao Chemicals社によりMAP 20(登録商標)の名で市販のラウリルモノホスフェート、Cognis社によりCrafol AP-31(登録商標)の名で市販のモノエスエルとジエステルとの(主にジエステルの)混合物としてのドデシルホスホン酸のカリウム塩、Cognis社によりCrafol AP-20(登録商標)の名で市販のオクチルホスホン酸モノエスエルとジエステルとの混合物、Condea社によりIsofol 12 7 EO-Phosphate Ester(登録商標)の名で市販のエトキシル化(7molのEO)2-ブチルオクタノールホスホン酸モノエステルとジエステルとの混合物、Uniqema社によりArlatone MAP 230K-40(登録商標)及びArlatone MAP 230T-60(登録商標)の品番で市販の(C12-C13)モノアルキルホスフェートのカリウムまたはトリエタノールアミン塩、及びRhodia Chimie社によりDermalcare MAP XC-99/09(登録商標)の名で市販のカリウムラウリルホスフェート等を挙げて良い。
【0052】
ポリペプチド類は、例えば、脂肪鎖を穀類、特に小麦及び大麦、アミノ酸に縮合させることにより得られる。ポリペプチド類としては、例えば、Croda社によりAminofoam W OR(登録商標)の名で市販の加水分解ラウロイル小麦タンパク質のカリウム塩、Maybrook社によりMay-Tein SY(登録商標)の名で市販の加水分解ココイル大豆タンパク質のトリエタノールアミン塩、Seppic社によりProteol Oat(登録商標)の名で市販のラウロイルアミノ酸のナトリウム塩、Deutsche Gelatine社によりGeliderm 3000(登録商標)の名で市販のココナッツ脂肪酸にグラフト結合したコラーゲン加水分解物、Seppic社によりProteol VS 22(登録商標)の名で市販の水素添加ココナッツ酸でアシル化した大豆タンパク質を挙げて良い。
【0053】
アニオン性アルキルポリグルコシド誘導体類は、特にアルキルポリグルコシド類から得られるグリセリルシトレート類、タルトレート類、スルホスクシネート類、カーボネート類、及びエーテル類であってよい。例えば、Cesalpinia社によりEucarol AGE-ET(登録商標)の名で市販のココイルポリグルコシド(1,4)酒石酸エステルのナトリウム塩、Seppic社によりEssai 512 MP(登録商標)の名で市販のココイルポリグルコシド(1,4)スルホコハク酸エステルの二ナトリウム塩、Cesalpinia社によりEucarol AGE-EC(登録商標)の名で市販のココイルポリグルコシド(1,4)クエン酸エステルのナトリウム塩を挙げて良い。
【0054】
アニオン性界面活性剤類として使用可能な脂肪酸石けん類は、天然または合成由来であって、無機または有機の塩基で塩化された脂肪酸である。その脂肪鎖は6乃至22の炭素原子、好ましくは8乃至18の炭素原子を含んで良い。無機または有機の前記塩基は、アルカリ金属類またはアルカリ土類金属類、アミノ酸類及びアミノアルコール類から選択して良い。塩としては、例えば、ナトリウム塩類、カリウム塩類、マグネシウム塩類、トリエタノールアミン塩類、N-メチルグルカミン塩類、リシン塩類、及びアルギニン塩類を使用して良い。石けん類としては、例えばラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、及びステアリン酸のカリウムまたはナトリウム塩類(カリウムまたはナトリウムのラウレート、ミリステート、パルミテート、及びステアレート)、並びにこれらの混合物を挙げて良い。
【0055】
3.両性及び双性イオン性界面活性剤:
これらの界面活性剤は、例えばベタイン類、N-アルキルアミドベタイン類、及びこれらの誘導体、グリシン誘導体類、スルタイン類、アルキルポリアミノカルボキシレート類、及びアルキルアンフォアセテート類、並びにこれらの混合物から選択可能である。
【0056】
ベタイン類としては、例えばココベタイン、例えばCognis社によりDehyton AB-30(登録商標)の名で市販の製品、ラウリルベタイン、例えばClariant社によりGenagen KB(登録商標)の名で市販の製品、オキシエチレン化(10EO)ラウリルベタイン、例えばShin Nihon Rica社によりLauryl Ether (10EO)Betaine(登録商標)の名で市販の製品、オキシエチレン化(10EO)ステアリルベタイン、例えばShin Nihon Rica社によりStearyl Ether(10EO)Betaine(登録商標)の名で市販の製品を挙げて良い。
【0057】
N-アルキルアミドベタイン類及びその誘導体類としては、例えばSanyo社によりLebon 2000 HG(登録商標)の名で市販の、またはAlgright & Wilson社によりEmpigen BB(登録商標)の名で市販のコカミドプロピルベタイン、Witco社によりRewoteric AMB12P(登録商標)の名で市販のラウラミドプロピルベタインを挙げて良い。
【0058】
グリシン誘導体類としては、Ajinomoto社によりAmilite GCS-12(登録商標)の名で市販のナトリウムN-ココイルグリシネートを挙げて良い。
【0059】
スルテイン類としては、Croda社によりCrosultaine C-50(登録商標)の名で市販のココイルアミドプロピルヒドロキシスルホベタインを挙げて良い。
【0060】
アルキルポリアミノカルボキシレート類(APACs)としては、Akzo Nobel社によりAmpholak 7 CX/C(登録商標)及びAmpholak 7 CX(登録商標)の名で市販のナトリウムココイルポリアミノカルボキシレート、Akzo Nobel社によりAmpholak 7 TX/C(登録商標)の名で市販のナトリウムステアリルポリアミドカルボキシレート、Akzo Nobel社によりAmpholak XO7/C(登録商標)の名で市販のナトリウムカルボキシメチロイルポリプロピルアミンを挙げて良い。
【0061】
アルキルアンフォアセテート類としては、例えば、N-二ナトリウム=N-ココイル-N-カルボキシメトキシエチル-N-カルボキシメチルエチレンジアミン(INCI名:二ナトリウムココアンフォジアセテート)、例えばRhodia Chimie社によりMiranol C2M Concentrate NP(登録商標)の名で市販の製品、及びN-ナトリウム=N-ココイル-N-ヒドロキシエチル-N-カルボキシメチルエチレンジアミン(INCI名:ナトリウムココアンフォアセテート)を挙げて良い。
【0062】
上述の界面活性剤の中で、本発明の特段の実施態様によれば、アルキルポリグルコシド類、アルキルエーテルスルフェート類、N-アシルグルタメート類、アシルイセチオネート類、スルホスクシネート類、ホスフェート類及びアルキルホスフェート類、ベタイン類、及びアルキルアンフォアセテート類、並びにこれらの混合物から選択される1つ以上の洗浄性界面活性剤が使用される。
【0063】
前記洗浄性界面活性剤は、一般的に水性相に導入される。
【0064】
本発明による組成物は、一般的に3乃至9、より好適には4乃至9、更に好適には4.5乃至8、更にいっそう好適には5.5乃至8の範囲のpHを有する。必要ならば、この組成物のpHは、クエン酸等の酸または水酸化ナトリウムまたはトリエタノールアミン等の塩基を加えることによって調整される。
【0065】
本発明の組成物は、特にクレンジングまたはメイクアップ除去用化粧品組成物を構成する。これらは起泡性組成物ではなく、必ずしも濯ぎ落とされない。
【0066】
本発明の組成物は、多少によらず流動性であってよく、これらはとりわけ乳剤またはクリームを構成して良く、前記乳剤またはクリームは多少によらず濃厚である。
【0067】
本発明の特段の実施態様の1つによれば、該組成物は乳剤、すなわち非常に流動性であって自身の重量によりボトルから流れ出すような組成物の形態である。「流動性組成物」または「乳剤」なる語は、例えば1乃至500cP、すなわち0.001乃至0.5Pas、更に好適には1乃至100cP(すなわち0.001乃至0.1Pa.s)の範囲の粘度を有する組成物を意味することを企図するが、この粘度はRheomat RM180を使用して周囲温度(およそ25℃)で測定される。乳剤は直接皮膚に使用可能であるが、非常に一般的には少量の乳剤をコットンウールの小片または他のあらゆる適当な支持体に塗布し、且つこれを前記コットンウールから皮膚に移動させることによって使用可能である。
【0068】
本発明の別の実施態様によれば、該組成物は、乳剤よりも濃厚なテクスチャーに該当するクリームの形態である。クリームは自身の重量によって流れ出さず、また一般的には乳剤がボトル詰めであるのに対して広口瓶に入っている。このクリームは、例えば、25℃にて約10乃至150ポワズ(1乃至15Pa.s)、好ましくは約15乃至100ポワズ(1.5乃至10Pa.s)の範囲の粘度を有して良く、この粘度はRheomat RM180装置と共に(粘度により3つか4つの)適当なスピンドルを使用して25℃にて測定される。
【0069】
本発明により得られるクリームは、多量の油を含むことができ、且つ柔らかで油性のテクスチャーを有し、よって非常に快適に使用されるという利点を有する。好ましくは、こうしたクリームは広口瓶に入っており、以下の方法で使用される:一塊のクリームをとり、指で、乾燥したメイクアップ済みの顔に適用する。マッサージをすることにより、前記クリームは油に変わりメイクアップを溶解する。その後顔を、乾燥したもしくは湿った紙ナプキンまたはクリネックスタイプのティッシュで拭う。皮膚は刺激的な処理をすることなくクレンジングされ、更に栄養分が与えられ且つ加湿されており、前記生成物により皮膚は柔らかになり、脂性ではなくなる。これらのクリームの利点は、これらが密で濃厚なコンシステンシーを有し、柔らかな外観を有し、広口瓶からの取り出しが容易であり、適用の際の爽やかな特性を有し、且つメイクアップを効果的に除去することである。
【0070】
既知の方法で、本発明の組成物は、化粧品分野で一般的なアジュバント、例えば親水性もしくは親油性の活性剤、保存料、抗酸化剤、香料、溶媒、フィラー、繊維、サンスクリーン、染料(顔料または真珠光沢剤)、pH調整剤(塩基、例えば水酸化ナトリウムまたは酸、例えばクエン酸)、脂質小胞、または上述のもの以外のポリマー、及びこれらの混合物から選択される1つ以上のアジュバントを更に含んで良い。これらのアジュバントは化粧品業界で通常の、例えば組成物全重量に対して0.01乃至20重量%の割合で使用され、またその性質により、エマルションの水性相中または油性相中に、あるいはまた小胞中に導入される。これらアジュバント及びその濃度は、該組成物に望まれる特性を変更しないようなものでなければならない。
【0071】
得ようとする組成物の流動性により、1つ以上のゲル化剤、特に親水性ゲル化剤、すなわち水溶性もしくは水分散性ゲル化剤を該組成物中に導入することが出来る。親水性ゲル化剤としては、特に水溶性もしくは水分散性の増粘性ポリマー類を挙げて良い。この増粘性ポリマー類は、特にカルボキシビニルポリマー類、例えばCarbopolの名で市販の製品(INCI名:カーボマー);少なくとも1つの疎水性基を含むカルボキシビニルポリマー類、例えばNoveon社によりPemulen TR1またはpemulenTR2またはCarbopol 1342の名で市販のもの(INCI名:アクリレート/C10-C30アルキルアクリレートクロスポリマー);ポリアクリレート類及びポリメチルアクリレート類、例えばGuardian社によりLubrajel及びNorgelの名で、またはHispano Chimica社によりHispagelの名で市販の製品、架橋ナトリウムポリアクリレート類、例えばCognis社によりCosmedia SPの名で市販の製品;ポリアクリルアミド類;任意に架橋した及び/または中和された2-アクリルアミド-2-メタンプロパンスルホン酸ポリマー類及びコポリマー類、例えばClariant社によりHostacerin AMPSの名で市販のポリ(2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸)(INCI名:アンモニウムポリアクリルジメチルタウラミド);アクリルアミドと2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)との架橋アニオン性コポリマー、W/Oエマルションの形態のもの、例えばSeppic社によりSepigel 305の名で市販の製品(INCI名:ポリアクリルアミド/C13-14イソパラフィン/ラウレス-7)及びSimulgel 600の名で市販の製品(INCI名:アクリルアミド/ナトリウムアクリロイルジメチルタウレートコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80);多糖類、例えばキサンタンガム、グアーガム、カロブガム、アカシアガム、スクレログルカン類、キチン及びキトサンの誘導体類、カラギーナン類、ゲラン類、アルギネート類、セルロース類、例えばミクロクリスタリンセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、及びヒドロキシプロピルセルロース;並びにこれらの混合物から選択して良い。ゲル化剤の量は、所望の目的によって異なる。ゲル化剤の量は、組成物全重量に対して、例えば0.01乃至10重量%、好ましくは0.05乃至5重量%、更に好適には0.05乃至3重量%の範囲であって良い。
【0072】
本発明の好ましい実施態様によれば、該組成物は、カルボキシビニルポリマー類(カーボマー)、少なくとも1つの疎水性基を含むカルボキシビニルポリマー類(変性カルボキシビニルポリマー類)(アクリレート/C10-C30アルキルアクリレートクロスポリマー)、多糖類(特にキサンタンガム)、架橋ナトリウムポリアクリレート類、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸コポリマー類、及びこれらのブレンドから選択される少なくとも1つのポリマーを含む。
【0073】
本発明の組成物中に使用可能な活性剤としては、とりわけ脂性の皮膚の処理を可能にする抗脂漏活性剤及び抗菌活性剤を挙げて良い。この活性剤は、特にベータ-ラクタム誘導体類、キノロン誘導体類、シプロフロキサシン、ノルフロキサシン、テトラサイクリン及びその塩類、エリスロマイシン及びその塩類、アミカシン及びその塩類、2,4,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシジフェニルエーテル(またはトリクロサン)、3,4,4'-トリクロロカルバニリド(またはトリクロロカルバン)、フェノキシエタノール、フェノキシプロパノール、フェノキシイソプロパノール、ドキシサイクリン及びその塩類、カプレオマイシン及びその塩類、クロルヘキシジン及びその塩類、クロルテトラサイクリン及びその塩類、オキシテトラサイクリン及びその塩類、クリンダマイシン及びその塩類、エタンブトール及びその塩類、ヘキサミジンイセチオネート、メトロニダゾール及びその塩類、ペンタミジン及びその塩類、ゲンタマイシン及びその塩類、カナマイシン及びその塩類、リンコマイシン及びその塩類、メタサイクリン及びその塩類、メテナミン及びその塩類、ミノサイクリン及びその塩類、ネオマイシン及びその塩類、ネチルマイシン及びその塩類、パロモマイシン及びその塩類、ストレプトマイシン及びその塩類、トブラマイシン及びその塩類、ミコナゾール及びその塩類、アマンタジン塩類、パラ-クロロ-メタ-キシレノール、ナイスタチン、トルナフテート、サリチル酸及びその塩類、5-n-オクタノイルサリチル酸及びその塩類、ベンゾイルパルオキシド、3-ヒドロキシ安息香酸、4-ヒドロキシ安息香酸、アセチルサリチル酸、2-ヒドロキシブタン酸、2-ヒドロキシペンタン酸、2-ヒドロキシヘキサン酸、フィチン酸、N-アセチル-L-システイン、リポ酸、アゼライン酸、アラキドン酸、イブプロフェン、ナプロキセン、ヒドロコルチゾン、アセタミノフェン、レゾルシノール、オクトピロクス、リドカインヒドロクロライド、クロトリマゾール、オクトキシグリセリン、オクタノイルグリシン、カプリリルグリコール、10-ヒドロキシ-2-デカン酸、亜鉛塩類、例えば亜鉛グルコネート、ナイアシンアミドもしくはビタミンB3(またはビタミンPP)、及びこれらの混合物から選択して良い。
【0074】
本発明の組成物中に使用可能な他の活性剤としては、角質溶解性及び抗老化剤、例えばヒドロキシ酸(α-ヒドロキシ酸及びβ-ヒドロキシ酸)、例えば乳酸、グリコール酸、クエン酸、サリチル酸、及びこれらの誘導体類;精油;ビタミン、特にレチノール(ビタミンA)、アスコルビン酸(ビタミンC)、トコフェロール(ビタミンE)、ナイアシンアミド(ビタミンPPまたはB3)、パンテノール(ビタミンB5)、及びこれらの誘導体類(例えばエステル類);補酵素類、特にコエンザイムQ10もしくはユビキノン;酵素類、例えばリパーゼ類、プロテアーゼ類、ホスホリパーゼ類、セルラーゼ類、ペルオキシダーゼ類、特にラクトペルオキシダーゼ類、カタラーゼ類、スーパーオキサイドジスムターゼ類、及び上記酵素を含む植物抽出物類;酵母、例えばSaccharomyces cerevisiae;ステロイド類;抗酸化剤、及びフリーラジカル捕捉剤;モイスチャライザー、例えばポリオール類(グリセロール、ソルビトール、糖類)、タンパク質加水分解物、尿素、及びこれらを含む混合物;スリミング剤、例えばカフェイン;抗エラスターゼ及び抗コラゲナーゼ剤類;脂性肌を処理する作用剤;植物抽出物、特にプランクトン抽出物;テンショニング剤;マット化剤、制汗剤、例えばアルミニウム塩類;並びにこれらの混合物を挙げて良い。
【0075】
サリチル酸誘導体類としては、特に5-n-オクタノイルサリチル酸(INCI名:カプロイルサリチル酸)、5-n-デカノイルサリチル酸、5-n-ドデカノイルサリチル酸、5-n-オクチルサリチル酸、5-n-ヘプチルオキシサリチル酸、5-tert-オクチルサリチル酸、5-ブトキシサリチル酸、5-エトキシサリチル酸、5-メトキシサリチル酸、5-プロポキシサリチル酸、5-メチルサリチル酸、5-エチルサリチル酸、及び5-プロピルサリチル酸、並びにこれらの混合物を挙げて良い。これらの酸は、任意に塩基で塩化されていて良い。
【0076】
ステロイド類の例としては、例えばデヒドロエピアンドロステロン(もしくはDHEA)及び(1)その生物学的前駆体類及び誘導体類、特にDHEA塩類及びエステル類、例えばDHEAサリチレート及びスルフェート、7-ヒドロキシDHEA、7-ケトDHEA、7-ヒドロキシ及び7-ケトDHEAエステル類、特に3-ベータ-アセトキシ-7-オキソDHEA、及び(2)その化学的前駆体類及び誘導体類、特にサポゲニン類、例えばジオスゲニンまたはヘコゲニン、及び/またはこれらの誘導体類、例えばヘコゲニンアセテート、及び/またはこれを含む天然抽出物類、特にDioscoreae、例えばヤマイモの抽出物を更に挙げて良い。
【0077】
本発明の組成物は、組成物のテクスチャーの調節を目的としてフィラー類を含んで良い。本発明の組成物中に使用して良いフィラー類としては、例えば、顔料に加えて、シリカ;タルク;ポリアミド粒子、特にAtochem社によりOrgasolの名で市販のもの;ポリエチレンパウダー類;アクリルコポリマーベースのミクロスフェア類、例えばDow Corning社によりPolytrapの名で市販のエチレングリコールジメタクリレート/ラウリルメタクリレートコポリマー;発泡パウダー、例えば中空ミクロスフェア類、特にKemanord社によりExpancelの名で、またはMatsumoto社によりMicropearl F 80 EDの名で市販のミクロスフェア;天然有機物質の粉末、例えば架橋または非架橋のトウモロコシ、小麦、または米デンプン類、例えばNational Starch社によりDry-Floの名で市販のオクテニルコハク酸無水物と架橋したデンプンの粉末;シリコーン樹脂ミクロビーズ、例えばToshiba Silicone社によりTospearlの名で市販のもの;並びにこれらの混合物を更に含んで良い。これらフィラーは、組成物全重量に対して0乃至20重量%、好ましくは1乃至10重量%の範囲の量で存在して良い。
【0078】
むろん、当業者であれば本発明の組成物に加えようとする任意の化合物を、その予定する添加によって本発明による組成物に本来的に付随する有利な特性を損なうことのないよう、または実質的に損なうことのないように、注意深く選択するであろう。
【0079】
本発明の組成物は、特に皮膚、唇、及び/または目のためのメイクアップ除去及び/またはクレンジング製品を構成可能である。
【0080】
本発明の主題はまた、皮膚、唇、及び/または目のメイクアップ除去及び/またはクレンジングのための、以上に定義される組成物の美容のための使用である。
【0081】
本発明の組成物は、とりわけメイクアップ除去またはクレンジングのために使用可能である。
【0082】
従って、本発明の主題はまた、以上に定義される組成物が、皮膚、唇、及び/または目に適用されることを特徴とする、皮膚、唇、及び/または目のメイクアップ除去及びまたはクレンジングのための美容方法である。
【0083】
さらにまた、本発明による組成物が適当な流動性を有する場合、例えば乳剤の形態である場合には、これらを水不溶性基体に含浸させて、皮膚、睫、及び/または唇のクレンジング及び/またはメイクアップ除去における使用のための物品(例えばワイプ類)を構成するように使用することも可能である。前記水不溶性基体は1つ以上の層を含んで良く、織布類、不織布類、泡沫類、スポンジ類、ワッディング、フェルト、ボール類、またはフィルム類を含む群から選択して良い。これは特に、天然由来の繊維(亜麻、毛、綿、または絹)または合成由来の繊維(セルロース誘導体類、ビスコース、ポリビニル誘導体類、ポリエステル類、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリオレフィン類、例えばポリエチレンまたはポリプロピレン、ポリアミド類、例えばナイロン、及びアクリル誘導体類)に基づく不織基体であってよい。前記不織布は一般的にRiedelの"Nonwoven Bonding Methods & Materials", Nonwoven World(1987)に記載されている。これら基体は、不織布の調製のための技術の通常の方法に従って得られる。
【0084】
前記基体が不織布である場合は、丸まってしまわず、十分に頑丈で分解せず、且つ皮膚に適用した際にも毛玉が出来ないような、厚い不織布が好ましく使用される。特に目からのメイクアップ除去のために、これは少なくとも一方の面が柔らかで且つ吸収性である。好適な不織布類としては、例えば、BBA社によりUltraloft 15285-01、Ultraloft 182-008、Ultraloft 182-010、及びUltraloft 182-016の名で、Freudenberg社によりVilmed M1519 Blau、Vilmed M 1550 N及び112-132-3の名で市販のもの、Jacob Holm Industries社によりNorafin 11601-010Bの名で市販の製品、及びUni Flockage社によりUnivel 109及びUnivel 119の名で市販のフロック不織布を挙げて良い。
【0085】
さらにまた、この基体は、同一又は相違する特性を有し且つ弾性及び柔軟性の特性及び所望の使用に好適な他の特性を有する、1つ以上の層を含んで良い。前記基体は、例えば文献WO-A-99/13861に記載のように異なる弾性特性を有する2つの部分を含むか、または文献WO-A-99/25318に記載のように密度の様々な単一の層を含むか、または文献WO-A-98/18441に記載のように異なるテクスチャーの2つの層を含んで良い。
【0086】
したがって、本発明の主題はまた、以上に定義される組成物を水不溶性基体に含浸させることによって得られる物品である。
【0087】
本発明の主題はまた、皮膚、唇及び/または睫のメイクアップ除去またはクレンジングを企図した物品の調製のための、以上に定義される組成物の使用である。
【0088】
本発明による組成物の以下の例は、詳説のために与えられ、なんら限定的性質を有するものではない。下記の量は特記のない限りは重量%で与えられる。
【実施例】
【0089】
(本発明による実施例1:メイクアップ除去乳剤)
A相
・グリセロール 3%
・保存料 0.2%
・ジメチコーンコポリオール(DC 5225 C) 1.5%
(すなわち有効成分として0.15%)
・ニナトリウムココアンフォジアセテート 1%
・ナトリウムラウレススルフェート 1%
・Pemulen TR2 0.15%
・水 全体を100%とする残量
B相
・エチルヘキシルパルミテート 15%
C相
・水酸化ナトリウム(NaOH) pH6.5とするための残量
・水 5%
【0090】
操作:
A相を、化合物の混合物を65℃乃至70℃に加熱することによりPemulen抜きで調製し、その後Pemulenを剪断により分散させることによって添加し、更に引き続いて撹拌しつつB相を、次いでC相を加える。
【0091】
滑らかで光沢があり、均一で柔らかな白色乳剤が得られ、これは使用に快適であり、そのメイクアップ除去有効性は良好である。
【0092】
(比較例2)
A相
・グリセロール 3%
・保存料 0.2%
・ニナトリウムココアンフォジアセテート 1%
・ナトリウムラウレススルフェート 1%
・Pemulen TR2 0.15%
・水 全体を100%とする残量
B相
・エチルヘキシルパルミテート 15%
C相
・水酸化ナトリウム(NaOH) pH6.5とするための残量
・水 5%
【0093】
操作:
実施例1と同様。柔らかで均一であるが、そのメイクアップ除去有効性が良好である乳剤が得られる。
【0094】
(比較例3)
A相
・グリセロール 5%
・保存料 0.2%
・ニナトリウムココアンフォジアセテート 1%
・ナトリウムラウレススルフェート 1%
・キサンタンガム 0.1%
・カーボマー 0.5%
・水 全体を100%とする残量
B相
・流動ワセリン 12%
・エチルヘキシルパルミテート 7%
・セテアリルアルコール 0.4%
C相
・水酸化ナトリウム(NaOH) pH6.5とするための残量
・水 5%
【0095】
操作:
実施例1と同様。滑らかで柔らかいが、そのメイクアップ除去有効性が良好である乳剤が得られる。
メイクアップ除去試験:
本発明による実施例1のメイクアップ除去剤の有効性を、比較例2及び3と比較するために試験を実行した。
【0096】
I.インビボメイクアップ除去プロトコル
I.a.原料
1.水で濯ぎ落とし可能なメイクアップ除去油:Shu Uemura製の"Huile Demaquillante fraiche"[爽やかなメイクアップ除去油]
2.家庭用石けん
3.4×4cmのBristolボードの中央部に切り抜き部分を含むマスキングカード1枚+1本のLumicolorマジックペン(Lumicolor permanent S marker pen)
4.CR300比色計(L.a.b.比色測定)
5.L'Oreal製のAir Wear移らないファンデーション「Sable」LSF 12
6.8つの小型時計皿+小型スパチュラ
7.1つの精密天秤
8.1つのストップウォッチ
【0097】
I.b プロトコル
・マジックペンとマスキングカードを用いて、皮膚表面の4つの領域(片腕に2カ所)にマスキングカードの中央切り抜き部分の大きさを描く;
・これらの領域の皮膚を濯ぎ落とし用メイクアップ除去油で洗浄し、その後石けんで洗浄し、濯ぎ、乾燥させる(したがってマジックペンによる印はうすくなり、よって適用時にファンデーションにマーカーインクが移動することが避けられる);
・素肌を比色分析で測定する:各領域毎にL,a,bの3つを測定(比色読み取りヘッドは、該領域の正に中心に配置する);
・16mg+/-0.05mgのファンデーションを前記4つの区画領域に適用し、30分間放置する;
・ファンデーションをつけた皮膚を比色分析で測定する:各領域毎にL,a,bの3つを測定;
・試験しようとするメイクアップ除去組成物を208mg+/-1mg量り取り、4回時計皿に入れる;
・メイクアップを、10秒間に亘る指の回転動作により各領域から除去し、その後前記領域を水道水(温水;硬度は未制御)で濯ぎ、使える方の手の指で軽くなでる。これを4つの領域に対して待ち時間なしに行う;
・この領域をクリネックスタイプの使い捨てナプキンで軽く押さえ、15分間静置する(皮膚が乾燥したと感じる);
・メイクアップを除去した皮膚を比色分析で測定する:各領域毎にL,a,bの3つを測定。
【0098】
メイクアップ除去パーセンテージを以下の方法で算出する。
・素肌に対するメイクアップ済みの皮膚(FdT皮膚)における比色差異を測定するが、ΔEmaxは完全なメイクアップ除去に該当する値である:
ΔEmax=√(Δa12+Δb12+ΔL12)について、
Δa1=a素肌−a FdT皮膚
Δb1=b素肌−b FdT皮膚
ΔL1=L素肌−L FdT皮膚。
【0099】
・試験したメイクアップ除去組成物について、メイクアップ済み皮膚(FdT皮膚)に対するメイクアップが除去された皮膚の比色差異ΔEを、各領域について測定する。
ΔE=√(Δa22+Δb22+ΔL22)について、
Δa2=a素肌−a FdT皮膚
Δb2=b素肌−b FdT皮膚
ΔL2=L素肌−L FdT皮膚。
【0100】
・ΔE/ΔEmax比を測定する。
・4つの(ΔE/ΔEmax)×100の値の平均である、平均メイクアップ除去パーセンテージを、試験するメイクアップ除去組成物について算出する。
下記の表に、本発明の実施例1と比較例2及び3との結果をまとめる。
【0101】
【表1】

【0102】
実施例1と3との比較により、比較例3よりも油含有量が少ないにもかかわらず、本発明による実施例1が、メイクアップ除去有効性により優れていることが示される。
【0103】
実施例1と2との比較により、比較例2とは1.5%のDC 5225 Cの添加によってのみ相違する実施例1が、メイクアップ除去有効性により優れていることが示される。
【0104】
(本発明による実施例4:メイクアップ除去クリーム)
A相
・グリセロール 3%
・保存料 0.3%
・ニナトリウムココアンフォジアセテート 0.75%
・ナトリウムラウレススルフェート 0.75%
・水 全体を100%とする残量
B相
・エチルヘキシルパルミテート 20%
・流動ワセリン 15%
・鉱油 20%
C相
・流動ワセリン 5%
・カーボマー 0.7%
D相
・ジメチコーンコポリオール(DC 5225 C) 0.7%
(すなわち有効成分0.07%)
E相
・水 1.5%
・トリエタノールアミン 0.8%
【0105】
操作:
A相を75℃に加熱した後、B相を、次いでC相をA相に撹拌しつつ加え、エマルションを生成させる。D相を引き続き撹拌しつつ加える。最後に該混合物をE相を加えて中和する。
【0106】
25℃にて約40ポワズの粘度を有するクリームが得られる。これは滑らかで光沢のある油性の白色クリームであり、皮膚からのメイクアップ除去に有効に利用可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水性相中に分散した油性相を含む水中油型エマルションの形態であり、少なくとも1つのシリコーン界面活性剤、少なくとも1つの油、及び少なくとも1つの洗浄性界面活性剤を含むことを特徴とする、化粧品組成物。
【請求項2】
前記シリコーン界面活性剤が、ジメチコーンコポリオール類及びアルキルジメチコーンコポリオール類から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記シリコーン界面活性剤が、2乃至50のオキシエチレン化基及び2乃至50のオキシプロピレン化基を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
前記シリコーン界面活性剤が、18のオキシエチレン化基と18のオキシプロピレン化基とを含むジメチコンコポリオール、14のオキシエチレン化基と14のオキシプロピレン化基とを含むジメチコンコポリオール、セチルジメチコンコポリオール、ラウリルジメチコンコポリオール、及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項5】
前記シリコーン界面活性剤の量が、組成物全重量に対して0.01乃至5重量%の範囲であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記油性相が、組成物全重量の3乃至70重量%を構成することを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記油が、炭化水素系油類、少なくとも8つの炭素原子を含む脂肪エステル類、及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記洗浄性界面活性剤の量が、組成物全重量に対して0.05乃至10重量%の範囲であることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記洗浄性界面活性剤が、アルキルポリグルコシド類、アルキルエーテルスルフェート類、N-アシルグルタメート類、アシルイセチオネート類、スルホスクシネート類、ホスフェート類、及びアルキルホスフェート類、ベタイン類、及びアルキルアンフォアセテート類、並びにこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
カルボキシビニルポリマー類、少なくとも1つの疎水性基を含むカルボキシビニルポリマー類、多糖類、架橋ナトリウムポリアクリレート類、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ポリマー類、及びこれらのブレンドから選択される少なくとも1つのポリマーを含むことを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
皮膚、唇、及び/または目のメイクアップ除去及びまたはクレンジングのための、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
少なくとも1つの油と少なくとも1つの洗浄性界面活性剤とを含む水中油型エマルションのメイクアップ除去有効性を改善するための、少なくとも1つのシリコーン界面活性剤の美容のための使用。
【請求項13】
請求項1乃至10のいずれか一項に記載の組成物を、水不溶性基体に含浸させることにより得られる物品。

【公開番号】特開2006−225384(P2006−225384A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−21303(P2006−21303)
【出願日】平成18年1月30日(2006.1.30)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】