メディアエレメントの電子的な集合のサイズを減少する方法及び電子装置
本発明の方法は、メディアエレメント(41、43、45)の電子的な集合のサイズを減少するのに使用されることができる。当該方法は、前記集合における各メディアエレメント(41、43、45)に重みを割り当てるステップと、所望の全体的な集合のサイズの減少と各メディアエレメント(41、43、45)に割り当てられた前記重みとに依存して、前記メディアエレメント(41、43、45)のサイズを減少するステップとを有する。本発明の電子装置は、本発明の当該方法を実施するように動作する論理回路を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のメディアエレメントを有するメディアエレメントの電子的な集合(例えば、マルチメディアメッセージ)のサイズを減少する方法に関する。
【0002】
本発明は、更に、複数のメディアエレメントを有するメディアエレメントの電子的な集合(例えば、マルチメディアメッセージ)のサイズを減少する電子装置に関する。
【0003】
本発明は、プログラム可能な装置を、複数のメディアエレメントを有するメディアエレメントの電子的な集合(例えば、マルチメディアメッセージ)のサイズを減少する方法を実施するように動作させるソフトウェアにも関する。
【背景技術】
【0004】
移動電話間でマルチメディアメッセージを送信する際、メッセージは、宛先装置の機能に適応化される(例えば、GIFからJPEGへの画像形式変換)。この適応化は、前記宛先装置が自身の移動装置にダウンロードするためのメッセージを待っている間に実行される。これらの適応化の決定における難題の1つは、前記宛先装置の記憶サイズに対する制限への適合である。一部の装置が、30キロバイトの制限をサポートしているのに対し、他の装置は、メッセージごとに100キロバイトの制限までサポートしている。マルチメディアメッセージのサイズを減少する既知の方法は、前記マルチメディアメッセージに付加されているメディア要素を削除するステップであって、所望の全体のサイズの減少が達成されるまで継続されるステップを有している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
不運にも、前記既知の方法によって作成されるマルチメディアメッセージは、全体的な質が過度に劣化されているため、しばしば、元の作者が最初に意図していたマルチメディアメッセージの表現ではない。
【0006】
本発明の第1の目的は、冒頭段落に記載した種類の方法であって、メディアエレメントの前記電子的な集合の全体的な質を、あまり劣化させない方法を提供することにある。
【0007】
本発明の第2の目的は、冒頭段落に記載した種類の電子装置であって、メディアエレメントの前記電子的な集合の全体的な質を、あまり劣化させない装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記第1の目的は、本発明によって、前記方法が、前記集合における各メディアエレメントに重みを割り当てるステップと、所望の全体的な集合のサイズの減少と各メディアエレメントに割り当てられた前記重みとに依存して、前記メディアエレメントのサイズを減少するステップとを有することによって実現される。この方法は、種々の制約(主にサイズの制限及び装置のメディア機能)の下で、マルチメディアメッセージのトランスコーダの出力メディアファイルの質を最適化するのに使用されることができる。前記方法は、メッセージ全体が前記宛先装置に対して最適に現れるように、種々のエレメント間のトレードオフを最適化する。この方法は、サイズの制限(例えば、マルチメディア・アルバム、デジタルカメラ用のメモリーカード、MMSのレガシーサポート)を有する全てのメディア記憶アプリケーション/機器によって、使用されることができる。ユーザは、自身の記憶装置の制限に到達した場合、前記質の劣化を最小限にしながら、スペースを「解放」する「圧縮」機能を実行することができる。この方法は、WEB/WAPサイトのサーフィンの際、帯域幅を最適化する及び装置の機能に適合するように、該WEB/WAPサイトによって使用されることもできる。前記重みは、例えば、オペレータによって指定されることもできる。オペレータがメディアの種類ごとに重みを指定することを可能にする代わりに又は可能にすることに加え、電子的な集合を作成するユーザが、メディアエレメントごとに重みを指定することができても良い。この重みは、例えば、XMLドキュメント内にメタデータとして埋め込まれても良い。
【0009】
前記メディアエレメントのサイズを減少するステップは、前記メディアエレメントに対する代替出力の優先順位を付けられたリストを生成するステップと、前記代替出力の各々のサイズを推定するステップと、各メディアエレメントに割り当てられた前記重みと前記代替出力の優先順位とを考慮に入れながら、前記所望の全体的な集合のサイズの減少を達成する代替出力の組み合わせを選択するステップと、代替出力の選択された前記組み合わせに基づいて当該メディアエレメントの電子的な集合を変換するステップとを有することができる。
【0010】
代替出力の組み合わせを選択するステップは、最小の重みを有する前記メディアエレメントの、代替出力の前記優先順位を付けられたリストにおいて、次の代替出力を選択するステップと、前記所望の全体的な集合のサイズの制限に到達するまで、該次の代替出力の選択から得られる前記推定されたサイズの減少に比例して前記最小の重みを増加させるステップとを有することができる。
【0011】
前記電子的な集合の全体的なサイズの減少は、メディアエレメントの新たなサイズが分かるたびに、計算されることができる。前記メディアエレメントの新たなサイズは、該新たなサイズが決定された後、前記全体的な集合のサイズから減算されることができ(従って、残りの所望の集合のサイズの減少は小さくなる)、この後、前記メディアエレメントの重みは、もはや次のメディアエレメントに関するサイズの減少を決定するのに使用されず、即ちもはや総和の一部ではなくなる。この実施例において、最大のメディアエレメントに関するパラメータ及び新しいサイズの決定において開始し、最小のメディアエレメントに関するパラメータ及び新しいサイズの決定で終了するのが有利である。この場合、前記電子的な集合の新しい全体的なサイズは、最大の電子的な集合のサイズに近くなる傾向にある。代替的には、最高の重みを有するメディアエレメントに対するパラメータ及び新しいサイズの決定を開始することによって、好適な前記メディアエレメント(あるパラメータに関して推定されたメディアエレメントの新しいサイズが、該メディアエレメントの所望のサイズ以下である場合)は、更なる利点を有し得る。
【0012】
本発明の他の実施例は、好適なメディアエレメントに低い重みを割り当てるステップと、全ての前記重みの総和によって各メディアエレメントの重みを除算し、この数に所望の全体的な集合のサイズの減少を乗算することによって、各メディアエレメントに関するサイズの減少を決定するステップと、あるパラメータに対して推定された新しいサイズが、前記メディアエレメントの所望のサイズに近い(例えば、該所望のサイズに等しい又は該所望のサイズより小さい)表を参照することにより、出力パラメータを決定するステップであって、前記所望のサイズとは、前記決定されたサイズの減少によって減少された元のサイズであるステップとを有する。
【0013】
本発明の前記第2の目的は、前記電子装置が、複数のメディアエレメントを有するメディアエレメントの電子的な集合における各メディアエレメントに、重みを割り当てるように動作する重み割り当て器と、所望の全体的な集合のサイズの減少と各メディアエレメントに割り当てられた前記重みとに依存して、前記メディアエレメントのサイズを減少するように動作するサイズ減少器とを機能的に有する電子回路を有することによって、実現される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の方法及び他の電子装置のこれら及び他の見地は、添付図面を参照して、更に説明され、記載されるであろう。
【0015】
前記添付図面面における対応する構成要素は、同じ符号によって識別されている。
【0016】
本発明の方法(図1参照)は、前記集合における各メディアエレメントに重みを割り当てるステップ1と、所望の全体的な集合のサイズの減少と各メディアエレメントに割り当てられた前記重みとに依存して、前記メディアエレメントのサイズを減少するステップ3とを有する。
【0017】
ステップ3は、前記メディアエレメントに対する代替出力の優先順位を付けられたリストを生成するステップ5と、前記代替出力の各々のサイズを推定するステップ7と、各メディアエレメントに割り当てられた前記重みと前記代替出力の前記優先順位とを考慮しながら、前記所望の全体的な集合のサイズの減少を達成する代替出力の組み合わせを選択するステップ9と、代替出力の選択された前記組み合わせに基づいて前記メディアエレメントの電子的な集合を変換するステップ11とを含んでも良い。
【0018】
ステップ9は、最小の重みを有する前記メディアエレメントの代替出力の前記優先順位を付けられたリストにおける次の代替出力を選択するステップと、前記所望の全体的な集合のサイズの制限に到達するまで、前記次の代替出力の選択から得られる、推定された前記サイズの減少に比例して前記最小の重みを増加させるステップとを実施するステップとを含んでも良い。
【0019】
本発明の方法の好適実施例は、図3ないし11に示されている。図3において、重みが、各メディアエレメント(画像41、画像42及びビデオ45)に割り当てられ、前記出力のマルチメディアメッセージにおける相対的な重要度/制約を指定している(ステップ1)。前記全体的なサイズの制限に到達していない場合、前記メディアエレメントの幾つかは、(低品質で)圧縮される又はそれどころか削除されなければならない。各メディアエレメントは、重みを有している。より低い重みを有するメディアエレメントほど、圧縮/削除されるべき最初のものであり、より高い重みを有するメディアエレメントほど、圧縮される/削除されるべき最後のものである。エレメントの重みは、既に達成されているファイルサイズの減少に関連して最適化処理の間に更新され、従って、サイズの減少を、(これらの重みに対して)種々のエレメント間に分散することさえも可能にする。
【0020】
前記重みは、例えば、前記種々のメディアエレメントの重要度と種々のメディアエレメントの質に対する妥協をする意向とに関して彼/彼女の嗜好を反映させるために、コンフィギュレーションファイルを介して、システムのオペレータ(例えば、ネットワークオペレータ)によって割り当てられることもできる。例えば、ビデオ=100、画像=50、音声=10である。
【0021】
図4において、代替出力の優先順位を付けられたリストが、オペレータ/MMSCベンダー/エンドユーザからの嗜好に従って、各メディアエレメントに関して生成されている(ステップ5)。優先順位付けは、例えば、コンフィギュレーションファイルを介して、トランスコードシステムのオペレータ(例えば、ネットワークオペレータ)によって構成されることもできる。例えば、画像のトランスコードの場合、前記オペレータは、
− 元の寸法及び元の色深度を有するJPEGにトランスコードする、
− 元の寸法を有するGIFにトランスコードする、
− JPEGにトランスコードし、寸法を半分にカットし、元の色深度を残す、
− JPEGにトランスコードし、寸法を半分にカットし、グレースケール色を使用する、並びに
− 画像を削除する、
のオプション(1番目から最後まで優先順位が付されている)を指定することもできる。
【0022】
装置パラメータが、前記オプションにおいて使用されることもできる。例えば、
− 画像を前記装置の寸法に再サイズ変更する、及び
− 画像を前記装置の寸法の半分に再サイズ変更する、
である。
【0023】
メディア形式、解像度(寸法)及び色深度に加え/又はこれらの代わりに、他のパラメータが指定されることもできる。パラメータとは、例えば、
− 視覚:解像度(幅、高さ)、フレームレート及び配色、
− 音声:サンプリング分解能、サンプリング周波数及びチャネル数、並びに
− 一般:ビットレート、コーデック、形式、継続時間及び品質係数、
であり得る。
【0024】
図5において、各代替的なものに関して、統計アルゴリズムを使用してサイズの推定が計算される(ステップ7)。メディアファイルのサイズ推定のアルゴリズムは、
− 種々のメディア形式の特性と、
− メディアのサンプル集合に関して収集された及び各メディアの種々の属性に従って別個に分析された統計情報と、
− システムが走っている間に新しい情報を収集すると共に、これに従って前記推定を適応化させる学習メカニズムと
に基づき得る。
【0025】
図6において、代替出力が削除される及び代替出力のリストが記憶されるステップが、示されている。ユーザの装置によってサポートされていない代替出力がまだ削除されていなかった場合、該代替出力は、このステップにおいて削除されることができる。代替出力の前記リストは、サイズに従って記憶されることができる。サイズが大きく、他の出力の代替的なものよりも悪い質を有する出力の代替的なものが、削除され得る。
【0026】
図7ないし11において、最適なパラメータの集合が、各メディアファイルに対して選択される(ステップ9)。これは、ステップ1による前記重みに従って、当該サイズの制限に適合する代替出力の最良な組み合わせを選択することによって達成される。
a. 前記サイズ制限に到達していない限り、
− 最小の重みを有する(複数の)メディアエレメントを圧縮する、即ちこのメディアエレメントに関して次の優先順位(より低い優先順位)に移動する、
− この/これらのエレメントの前記重みを、前記のような圧縮の比までそれぞれ増大させる、
b.前記メディアエレメントのいずれかが、前記サイズの制限を超えることなく改善される(先行の優先順位、即ちより良い順位に移動される)ことができる場合、改善がなされることができなくなるまで、繰り返し的に、最高の重みを有するものに関して改善を実施する(この重みを更新する)。
【0027】
画像のサイズが80Kから20Kに減少された場合(4倍小さい)、前記画像の重みは、4倍だけ増加される(例えば、50から200)。このようにして、全てのメディアエレメントに対する損害(即ち、質の劣化又は消去のいずれか)は、該画像の重みに比例する(重みが大きいほど、前記損害は小さい)。
【0028】
前記パラメータの選択の後、前記メディアファイルは、選択された該パラメータに従って変換される(ステップ11)。全体的な出力のメッセージのサイズが、(前記サイズの推定における統計的な不正確さのために)前記サイズの制限を越えている場合、実際のファイルサイズに従う前記サイズの推定の再較正の後、更なる繰り返しが実行される。当該方法は、全体的な出力のメッセージのサイズを前記サイズの制限と比較するためのステップ13(図1参照)を有していても良い。差が大きすぎる場合、当該方法は、ステップ9に戻ることもできる。
【0029】
本発明による電子装置21(図2参照)は、電子回路23を有する。電子回路23は、重み割り当て器25とサイズ減少器27とを機能的に有している。重み割り当て器25は、複数のメディアエレメントを含んでいるメディアエレメントの電子的な集合における各メディアエレメントに、重みを割り当てるように動作する。サイズ減少器27は、所望の全体的な集合のサイズの減少と各メディアエレメントに割り当てられた前記重みとに依存して、前記メディアエレメントのサイズを減少するように動作する。
【0030】
電子装置21は、例えば、トランスコーダ(サーバ)又はデジタルカメラであっても良い。論理回路23は、例えば、コンピュータプログラムを走らせるように動作する汎用CPU(例えば、AMDのAthron(登録商標)又はインテルのPentium(登録商標)CPU)であっても良い。好ましくは、重み割り当て器25とサイズ減少器27とは、コンピュータプログラムの機能的構成要素である。電子装置21は、記憶手段29を有し得る。記憶手段29は、例えば、1つ以上のハードディスク及び/又は1つ以上の光ディスクを有していても良い。記憶手段29は、例えば、処理された前のメディアエレメントの電子的な集合、処理された後のメディアエレメントの電子的な集合、及び/又は予めトランスコードされているキャッシュされたメディアエレメントを有することができる。電子装置21は、電子装置21を制御するメッセージサーバ31(例えば、トランスコーダサーバ)に結合されることができる。移動電話35の所有者は、メッセージサーバ31を介して、移動電話37の所有者にマルチメディアメッセージを送信することができる。
【0031】
本発明は、好適実施例に関連して記載されたが、上述で示された原理における本発明の変形は当業者にとって明らかであり、従って、本発明は、前記好適実施例に限定されることなく、前記のような変形を含むものであること理解されるであろう。本発明は、新規で特徴的なフィーチャの各々及び全てと、特徴的なフィーチャの各々及び全ての組み合わせとにある。添付請求項における如何なる符号も、該請求項の保護範囲を限定するものではない。動詞「有する」及びこの活用形の使用は、請求項に記載されていない構成要素の存在を排除するものではない。単数形の構成要素は、複数のこのような構成要素を排除するものではない。
【0032】
「手段」とは、当業者にとって明らかであるように、これ自身単独で又は他の構成要素と協動して、これ自身単独で又は他の機能と一緒に、特定の機能を動作中に実施する又は実施するように設計された何らかのハードウェア(例えば、別個に、又は集積回路若しくは電子部品として)又はソフトウェア(例えば、プログラム又はプログラムの一部)を含むものである。本発明は、幾つかの別個の構成要素を有するハードウェアによって、又は適切にプログラムされたコンピュータによって実施されることができる。幾つかの別個の手段を列挙している装置請求項において、これらの手段の幾つかは1つの同じハードウェアの項目によって、実施されることができる。「ソフトウェア」とは、フロッピー(登録商標)ディスクのようなコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶された、インターネットのようなネットワークを介してダウンロード可能な、又は何らかの他の態様で取引可能な何らかのソフトウェアであると理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の方法の流れ図である。
【図2】本発明の電子装置のブロック図である。
【図3】本発明の方法の好適実施例によって実施される第1のステップを示している。
【図4】前記好適実施例によって実施される第2のステップを示している。
【図5】前記好適実施例によって実施される第3のステップを示している。
【図6】前記好適実施例によって実施される第4のステップを示している。
【図7】前記好適実施例によって実施される第5のステップを示している。
【図8】前記好適実施例によって実施される第6のステップを示している。
【図9】前記好適実施例によって実施される第7のステップを示している。
【図10】前記好適実施例によって実施される第8のステップを示している。
【図11】前記好適実施例によって実施される第9のステップを示している。
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のメディアエレメントを有するメディアエレメントの電子的な集合(例えば、マルチメディアメッセージ)のサイズを減少する方法に関する。
【0002】
本発明は、更に、複数のメディアエレメントを有するメディアエレメントの電子的な集合(例えば、マルチメディアメッセージ)のサイズを減少する電子装置に関する。
【0003】
本発明は、プログラム可能な装置を、複数のメディアエレメントを有するメディアエレメントの電子的な集合(例えば、マルチメディアメッセージ)のサイズを減少する方法を実施するように動作させるソフトウェアにも関する。
【背景技術】
【0004】
移動電話間でマルチメディアメッセージを送信する際、メッセージは、宛先装置の機能に適応化される(例えば、GIFからJPEGへの画像形式変換)。この適応化は、前記宛先装置が自身の移動装置にダウンロードするためのメッセージを待っている間に実行される。これらの適応化の決定における難題の1つは、前記宛先装置の記憶サイズに対する制限への適合である。一部の装置が、30キロバイトの制限をサポートしているのに対し、他の装置は、メッセージごとに100キロバイトの制限までサポートしている。マルチメディアメッセージのサイズを減少する既知の方法は、前記マルチメディアメッセージに付加されているメディア要素を削除するステップであって、所望の全体のサイズの減少が達成されるまで継続されるステップを有している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
不運にも、前記既知の方法によって作成されるマルチメディアメッセージは、全体的な質が過度に劣化されているため、しばしば、元の作者が最初に意図していたマルチメディアメッセージの表現ではない。
【0006】
本発明の第1の目的は、冒頭段落に記載した種類の方法であって、メディアエレメントの前記電子的な集合の全体的な質を、あまり劣化させない方法を提供することにある。
【0007】
本発明の第2の目的は、冒頭段落に記載した種類の電子装置であって、メディアエレメントの前記電子的な集合の全体的な質を、あまり劣化させない装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記第1の目的は、本発明によって、前記方法が、前記集合における各メディアエレメントに重みを割り当てるステップと、所望の全体的な集合のサイズの減少と各メディアエレメントに割り当てられた前記重みとに依存して、前記メディアエレメントのサイズを減少するステップとを有することによって実現される。この方法は、種々の制約(主にサイズの制限及び装置のメディア機能)の下で、マルチメディアメッセージのトランスコーダの出力メディアファイルの質を最適化するのに使用されることができる。前記方法は、メッセージ全体が前記宛先装置に対して最適に現れるように、種々のエレメント間のトレードオフを最適化する。この方法は、サイズの制限(例えば、マルチメディア・アルバム、デジタルカメラ用のメモリーカード、MMSのレガシーサポート)を有する全てのメディア記憶アプリケーション/機器によって、使用されることができる。ユーザは、自身の記憶装置の制限に到達した場合、前記質の劣化を最小限にしながら、スペースを「解放」する「圧縮」機能を実行することができる。この方法は、WEB/WAPサイトのサーフィンの際、帯域幅を最適化する及び装置の機能に適合するように、該WEB/WAPサイトによって使用されることもできる。前記重みは、例えば、オペレータによって指定されることもできる。オペレータがメディアの種類ごとに重みを指定することを可能にする代わりに又は可能にすることに加え、電子的な集合を作成するユーザが、メディアエレメントごとに重みを指定することができても良い。この重みは、例えば、XMLドキュメント内にメタデータとして埋め込まれても良い。
【0009】
前記メディアエレメントのサイズを減少するステップは、前記メディアエレメントに対する代替出力の優先順位を付けられたリストを生成するステップと、前記代替出力の各々のサイズを推定するステップと、各メディアエレメントに割り当てられた前記重みと前記代替出力の優先順位とを考慮に入れながら、前記所望の全体的な集合のサイズの減少を達成する代替出力の組み合わせを選択するステップと、代替出力の選択された前記組み合わせに基づいて当該メディアエレメントの電子的な集合を変換するステップとを有することができる。
【0010】
代替出力の組み合わせを選択するステップは、最小の重みを有する前記メディアエレメントの、代替出力の前記優先順位を付けられたリストにおいて、次の代替出力を選択するステップと、前記所望の全体的な集合のサイズの制限に到達するまで、該次の代替出力の選択から得られる前記推定されたサイズの減少に比例して前記最小の重みを増加させるステップとを有することができる。
【0011】
前記電子的な集合の全体的なサイズの減少は、メディアエレメントの新たなサイズが分かるたびに、計算されることができる。前記メディアエレメントの新たなサイズは、該新たなサイズが決定された後、前記全体的な集合のサイズから減算されることができ(従って、残りの所望の集合のサイズの減少は小さくなる)、この後、前記メディアエレメントの重みは、もはや次のメディアエレメントに関するサイズの減少を決定するのに使用されず、即ちもはや総和の一部ではなくなる。この実施例において、最大のメディアエレメントに関するパラメータ及び新しいサイズの決定において開始し、最小のメディアエレメントに関するパラメータ及び新しいサイズの決定で終了するのが有利である。この場合、前記電子的な集合の新しい全体的なサイズは、最大の電子的な集合のサイズに近くなる傾向にある。代替的には、最高の重みを有するメディアエレメントに対するパラメータ及び新しいサイズの決定を開始することによって、好適な前記メディアエレメント(あるパラメータに関して推定されたメディアエレメントの新しいサイズが、該メディアエレメントの所望のサイズ以下である場合)は、更なる利点を有し得る。
【0012】
本発明の他の実施例は、好適なメディアエレメントに低い重みを割り当てるステップと、全ての前記重みの総和によって各メディアエレメントの重みを除算し、この数に所望の全体的な集合のサイズの減少を乗算することによって、各メディアエレメントに関するサイズの減少を決定するステップと、あるパラメータに対して推定された新しいサイズが、前記メディアエレメントの所望のサイズに近い(例えば、該所望のサイズに等しい又は該所望のサイズより小さい)表を参照することにより、出力パラメータを決定するステップであって、前記所望のサイズとは、前記決定されたサイズの減少によって減少された元のサイズであるステップとを有する。
【0013】
本発明の前記第2の目的は、前記電子装置が、複数のメディアエレメントを有するメディアエレメントの電子的な集合における各メディアエレメントに、重みを割り当てるように動作する重み割り当て器と、所望の全体的な集合のサイズの減少と各メディアエレメントに割り当てられた前記重みとに依存して、前記メディアエレメントのサイズを減少するように動作するサイズ減少器とを機能的に有する電子回路を有することによって、実現される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の方法及び他の電子装置のこれら及び他の見地は、添付図面を参照して、更に説明され、記載されるであろう。
【0015】
前記添付図面面における対応する構成要素は、同じ符号によって識別されている。
【0016】
本発明の方法(図1参照)は、前記集合における各メディアエレメントに重みを割り当てるステップ1と、所望の全体的な集合のサイズの減少と各メディアエレメントに割り当てられた前記重みとに依存して、前記メディアエレメントのサイズを減少するステップ3とを有する。
【0017】
ステップ3は、前記メディアエレメントに対する代替出力の優先順位を付けられたリストを生成するステップ5と、前記代替出力の各々のサイズを推定するステップ7と、各メディアエレメントに割り当てられた前記重みと前記代替出力の前記優先順位とを考慮しながら、前記所望の全体的な集合のサイズの減少を達成する代替出力の組み合わせを選択するステップ9と、代替出力の選択された前記組み合わせに基づいて前記メディアエレメントの電子的な集合を変換するステップ11とを含んでも良い。
【0018】
ステップ9は、最小の重みを有する前記メディアエレメントの代替出力の前記優先順位を付けられたリストにおける次の代替出力を選択するステップと、前記所望の全体的な集合のサイズの制限に到達するまで、前記次の代替出力の選択から得られる、推定された前記サイズの減少に比例して前記最小の重みを増加させるステップとを実施するステップとを含んでも良い。
【0019】
本発明の方法の好適実施例は、図3ないし11に示されている。図3において、重みが、各メディアエレメント(画像41、画像42及びビデオ45)に割り当てられ、前記出力のマルチメディアメッセージにおける相対的な重要度/制約を指定している(ステップ1)。前記全体的なサイズの制限に到達していない場合、前記メディアエレメントの幾つかは、(低品質で)圧縮される又はそれどころか削除されなければならない。各メディアエレメントは、重みを有している。より低い重みを有するメディアエレメントほど、圧縮/削除されるべき最初のものであり、より高い重みを有するメディアエレメントほど、圧縮される/削除されるべき最後のものである。エレメントの重みは、既に達成されているファイルサイズの減少に関連して最適化処理の間に更新され、従って、サイズの減少を、(これらの重みに対して)種々のエレメント間に分散することさえも可能にする。
【0020】
前記重みは、例えば、前記種々のメディアエレメントの重要度と種々のメディアエレメントの質に対する妥協をする意向とに関して彼/彼女の嗜好を反映させるために、コンフィギュレーションファイルを介して、システムのオペレータ(例えば、ネットワークオペレータ)によって割り当てられることもできる。例えば、ビデオ=100、画像=50、音声=10である。
【0021】
図4において、代替出力の優先順位を付けられたリストが、オペレータ/MMSCベンダー/エンドユーザからの嗜好に従って、各メディアエレメントに関して生成されている(ステップ5)。優先順位付けは、例えば、コンフィギュレーションファイルを介して、トランスコードシステムのオペレータ(例えば、ネットワークオペレータ)によって構成されることもできる。例えば、画像のトランスコードの場合、前記オペレータは、
− 元の寸法及び元の色深度を有するJPEGにトランスコードする、
− 元の寸法を有するGIFにトランスコードする、
− JPEGにトランスコードし、寸法を半分にカットし、元の色深度を残す、
− JPEGにトランスコードし、寸法を半分にカットし、グレースケール色を使用する、並びに
− 画像を削除する、
のオプション(1番目から最後まで優先順位が付されている)を指定することもできる。
【0022】
装置パラメータが、前記オプションにおいて使用されることもできる。例えば、
− 画像を前記装置の寸法に再サイズ変更する、及び
− 画像を前記装置の寸法の半分に再サイズ変更する、
である。
【0023】
メディア形式、解像度(寸法)及び色深度に加え/又はこれらの代わりに、他のパラメータが指定されることもできる。パラメータとは、例えば、
− 視覚:解像度(幅、高さ)、フレームレート及び配色、
− 音声:サンプリング分解能、サンプリング周波数及びチャネル数、並びに
− 一般:ビットレート、コーデック、形式、継続時間及び品質係数、
であり得る。
【0024】
図5において、各代替的なものに関して、統計アルゴリズムを使用してサイズの推定が計算される(ステップ7)。メディアファイルのサイズ推定のアルゴリズムは、
− 種々のメディア形式の特性と、
− メディアのサンプル集合に関して収集された及び各メディアの種々の属性に従って別個に分析された統計情報と、
− システムが走っている間に新しい情報を収集すると共に、これに従って前記推定を適応化させる学習メカニズムと
に基づき得る。
【0025】
図6において、代替出力が削除される及び代替出力のリストが記憶されるステップが、示されている。ユーザの装置によってサポートされていない代替出力がまだ削除されていなかった場合、該代替出力は、このステップにおいて削除されることができる。代替出力の前記リストは、サイズに従って記憶されることができる。サイズが大きく、他の出力の代替的なものよりも悪い質を有する出力の代替的なものが、削除され得る。
【0026】
図7ないし11において、最適なパラメータの集合が、各メディアファイルに対して選択される(ステップ9)。これは、ステップ1による前記重みに従って、当該サイズの制限に適合する代替出力の最良な組み合わせを選択することによって達成される。
a. 前記サイズ制限に到達していない限り、
− 最小の重みを有する(複数の)メディアエレメントを圧縮する、即ちこのメディアエレメントに関して次の優先順位(より低い優先順位)に移動する、
− この/これらのエレメントの前記重みを、前記のような圧縮の比までそれぞれ増大させる、
b.前記メディアエレメントのいずれかが、前記サイズの制限を超えることなく改善される(先行の優先順位、即ちより良い順位に移動される)ことができる場合、改善がなされることができなくなるまで、繰り返し的に、最高の重みを有するものに関して改善を実施する(この重みを更新する)。
【0027】
画像のサイズが80Kから20Kに減少された場合(4倍小さい)、前記画像の重みは、4倍だけ増加される(例えば、50から200)。このようにして、全てのメディアエレメントに対する損害(即ち、質の劣化又は消去のいずれか)は、該画像の重みに比例する(重みが大きいほど、前記損害は小さい)。
【0028】
前記パラメータの選択の後、前記メディアファイルは、選択された該パラメータに従って変換される(ステップ11)。全体的な出力のメッセージのサイズが、(前記サイズの推定における統計的な不正確さのために)前記サイズの制限を越えている場合、実際のファイルサイズに従う前記サイズの推定の再較正の後、更なる繰り返しが実行される。当該方法は、全体的な出力のメッセージのサイズを前記サイズの制限と比較するためのステップ13(図1参照)を有していても良い。差が大きすぎる場合、当該方法は、ステップ9に戻ることもできる。
【0029】
本発明による電子装置21(図2参照)は、電子回路23を有する。電子回路23は、重み割り当て器25とサイズ減少器27とを機能的に有している。重み割り当て器25は、複数のメディアエレメントを含んでいるメディアエレメントの電子的な集合における各メディアエレメントに、重みを割り当てるように動作する。サイズ減少器27は、所望の全体的な集合のサイズの減少と各メディアエレメントに割り当てられた前記重みとに依存して、前記メディアエレメントのサイズを減少するように動作する。
【0030】
電子装置21は、例えば、トランスコーダ(サーバ)又はデジタルカメラであっても良い。論理回路23は、例えば、コンピュータプログラムを走らせるように動作する汎用CPU(例えば、AMDのAthron(登録商標)又はインテルのPentium(登録商標)CPU)であっても良い。好ましくは、重み割り当て器25とサイズ減少器27とは、コンピュータプログラムの機能的構成要素である。電子装置21は、記憶手段29を有し得る。記憶手段29は、例えば、1つ以上のハードディスク及び/又は1つ以上の光ディスクを有していても良い。記憶手段29は、例えば、処理された前のメディアエレメントの電子的な集合、処理された後のメディアエレメントの電子的な集合、及び/又は予めトランスコードされているキャッシュされたメディアエレメントを有することができる。電子装置21は、電子装置21を制御するメッセージサーバ31(例えば、トランスコーダサーバ)に結合されることができる。移動電話35の所有者は、メッセージサーバ31を介して、移動電話37の所有者にマルチメディアメッセージを送信することができる。
【0031】
本発明は、好適実施例に関連して記載されたが、上述で示された原理における本発明の変形は当業者にとって明らかであり、従って、本発明は、前記好適実施例に限定されることなく、前記のような変形を含むものであること理解されるであろう。本発明は、新規で特徴的なフィーチャの各々及び全てと、特徴的なフィーチャの各々及び全ての組み合わせとにある。添付請求項における如何なる符号も、該請求項の保護範囲を限定するものではない。動詞「有する」及びこの活用形の使用は、請求項に記載されていない構成要素の存在を排除するものではない。単数形の構成要素は、複数のこのような構成要素を排除するものではない。
【0032】
「手段」とは、当業者にとって明らかであるように、これ自身単独で又は他の構成要素と協動して、これ自身単独で又は他の機能と一緒に、特定の機能を動作中に実施する又は実施するように設計された何らかのハードウェア(例えば、別個に、又は集積回路若しくは電子部品として)又はソフトウェア(例えば、プログラム又はプログラムの一部)を含むものである。本発明は、幾つかの別個の構成要素を有するハードウェアによって、又は適切にプログラムされたコンピュータによって実施されることができる。幾つかの別個の手段を列挙している装置請求項において、これらの手段の幾つかは1つの同じハードウェアの項目によって、実施されることができる。「ソフトウェア」とは、フロッピー(登録商標)ディスクのようなコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶された、インターネットのようなネットワークを介してダウンロード可能な、又は何らかの他の態様で取引可能な何らかのソフトウェアであると理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の方法の流れ図である。
【図2】本発明の電子装置のブロック図である。
【図3】本発明の方法の好適実施例によって実施される第1のステップを示している。
【図4】前記好適実施例によって実施される第2のステップを示している。
【図5】前記好適実施例によって実施される第3のステップを示している。
【図6】前記好適実施例によって実施される第4のステップを示している。
【図7】前記好適実施例によって実施される第5のステップを示している。
【図8】前記好適実施例によって実施される第6のステップを示している。
【図9】前記好適実施例によって実施される第7のステップを示している。
【図10】前記好適実施例によって実施される第8のステップを示している。
【図11】前記好適実施例によって実施される第9のステップを示している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のメディアエレメントを含んでいるメディアエレメントの電子的な集合のサイズを減少する方法であって、
− 前記集合における各メディアエレメントに重みを割り当てるステップと、
− 所望の全体的な集合のサイズの減少と各メディアエレメントに割り当てられた前記重みとに依存して、前記メディアエレメントのサイズを減少するステップと、
を有する方法。
【請求項2】
前記電子的な集合はマルチメディアメッセージである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記メディアエレメントのサイズを減少するステップが、
− 前記メディアエレメントに対する代替出力の優先順位を付けられたリストを生成するステップと、
− 前記代替出力の各々のサイズを推定するステップと、
− 各メディアエレメントに割り当てられた前記重みと、前記代替出力の優先順位とを考慮しながら、前記所望の全体的な集合のサイズの減少を達成する代替出力の組み合わせを選択するステップと、
− 代替出力の選択された前記組み合わせに基づいて、メディアエレメントの前記電子的な集合を変換するステップと、
を有する請求項1に記載の方法。
【請求項4】
代替出力の組み合わせを選択するステップが、
− 最小の前記重みを有する前記メディアエレメントの代替出力の前記優先順位を付けられたリストにおいて、次の代替出力を選択するステップと、
− 前記所望の全体的な集合のサイズの制限に到達するまで、前記次の代替出力の選択から得られる推定されるサイズの減少に比例して、前記最小の重みを増加させるステップと、
を有する請求項3に記載の方法。
【請求項5】
プログラム可能な装置を、請求項1に記載の方法を実施するように動作させるソフトウェア。
【請求項6】
− 複数のメディアエレメントを含んでいるメディアエレメントの電子的な集合における、各メディアエレメントに重みを割り当てるように動作する重み割り当て器と、
− 所望の全体的な集合のサイズの減少と各メディアエレメントに割り当てられた前記重みとに依存して、前記メディアエレメントのサイズを減少するように動作するサイズ減少器と、
を機能的に有する電子回路を含む電子装置。
【請求項1】
複数のメディアエレメントを含んでいるメディアエレメントの電子的な集合のサイズを減少する方法であって、
− 前記集合における各メディアエレメントに重みを割り当てるステップと、
− 所望の全体的な集合のサイズの減少と各メディアエレメントに割り当てられた前記重みとに依存して、前記メディアエレメントのサイズを減少するステップと、
を有する方法。
【請求項2】
前記電子的な集合はマルチメディアメッセージである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記メディアエレメントのサイズを減少するステップが、
− 前記メディアエレメントに対する代替出力の優先順位を付けられたリストを生成するステップと、
− 前記代替出力の各々のサイズを推定するステップと、
− 各メディアエレメントに割り当てられた前記重みと、前記代替出力の優先順位とを考慮しながら、前記所望の全体的な集合のサイズの減少を達成する代替出力の組み合わせを選択するステップと、
− 代替出力の選択された前記組み合わせに基づいて、メディアエレメントの前記電子的な集合を変換するステップと、
を有する請求項1に記載の方法。
【請求項4】
代替出力の組み合わせを選択するステップが、
− 最小の前記重みを有する前記メディアエレメントの代替出力の前記優先順位を付けられたリストにおいて、次の代替出力を選択するステップと、
− 前記所望の全体的な集合のサイズの制限に到達するまで、前記次の代替出力の選択から得られる推定されるサイズの減少に比例して、前記最小の重みを増加させるステップと、
を有する請求項3に記載の方法。
【請求項5】
プログラム可能な装置を、請求項1に記載の方法を実施するように動作させるソフトウェア。
【請求項6】
− 複数のメディアエレメントを含んでいるメディアエレメントの電子的な集合における、各メディアエレメントに重みを割り当てるように動作する重み割り当て器と、
− 所望の全体的な集合のサイズの減少と各メディアエレメントに割り当てられた前記重みとに依存して、前記メディアエレメントのサイズを減少するように動作するサイズ減少器と、
を機能的に有する電子回路を含む電子装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2007−505549(P2007−505549A)
【公表日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−525963(P2006−525963)
【出願日】平成16年8月31日(2004.8.31)
【国際出願番号】PCT/IB2004/051616
【国際公開番号】WO2005/027527
【国際公開日】平成17年3月24日(2005.3.24)
【出願人】(501344315)コニンクリユケ フィリップス エレクトロニクス エヌ.ブイ. (174)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年8月31日(2004.8.31)
【国際出願番号】PCT/IB2004/051616
【国際公開番号】WO2005/027527
【国際公開日】平成17年3月24日(2005.3.24)
【出願人】(501344315)コニンクリユケ フィリップス エレクトロニクス エヌ.ブイ. (174)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]