説明

モジュール型スライド式剛性パネルルーフシステム

展開位置では車輌の乗員/荷物コンパートメントをカバーするように位置決めされ、格納位置では互いに重なるようになる、相対的に移動可能な剛性パネルを具える車輌用の格納可能なルーフアセンブリを提供する。伸縮式のトラックが車体の対向する横方向に設けられており、ルーフパネルの動きをガイドする。ルーフアセンブリのDピラーは、Cピラーから空間をあけた位置からCピラーに隣接する格納位置の間を摺動する。車輌の側窓は、後部三角パネル領域内に格納される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、部分的に格納可能な車輌用ルーフに関する。
【背景技術】
【0002】
格納可能なルーフとコンバーチブルトップは、一般にセダンあるいはクーペタイプの車輌向けにデザインされている。スポーツユーティリティ車輌には、取り外し可能な剛性ルーフと、スナップオン式あるいは脱着式ソフトトップが設けられており、これらは車体のパッセンジャーコンパートメントを囲んでいる剛性の支持体から手動で取り外すことができる。スポーツユーティリティ車輌やバンは、小さな開放エリアを提供するが、通常はパッセンジャーコンパートメントの後方部分へは開口していないサンルーフを有しているものがある。
【0003】
車輌は一般的に特別な型のボディスタイルで提供されているが、中には乗用車としてのみならず貨物運搬車輌としても機能する多目的車を望む顧客もある。部分的に格納可能な中央ルーフ部分を持つスポーツユーティリティ車輌が知られている。このルーフは、後部テールゲートから車体前方に向けてシフトさせることで、格納可能となり順次積み重ねることができる中のルーフパネルを有する。このデザインは、側窓とフレーム部材はそのままにしておき、車体に開放後部部分を提供する。このサイド部分は、車体側面から後部の荷物エリアへのアクセスを妨げがちである。
【0004】
完全にカバーされたパッセンジャーコンパートメントと荷物コンパートメントの構成、あるいは大きな荷扱用の開放された荷物コンパートメントを持つ構成の両者を提供する、簡単に構成された車輌用ルーフシステムが求められている。このような設計の重要なファクターは、車体側面から、また、後部からの荷物エリアへのアクセスを妨げないようにすることである。この設計に重要な別のファクターは、一方の構成から他方の構成へ容易に転換できることである。この設計に重要な別のファクターは、モジュール化され、フレキシブルであることである。もう一つの更に重要なファクターは、その設計が、荷物コンパートメントが開放されているときに、モジュール型パネル用に便利であり、充分な容量を提供する点である。
【0005】
この発明は、以下に概略し、詳述してあるとおり、これらの問題点ならびに先行技術に関連する他の問題点を解決することを目的とするものである。
【発明の概要】
【0006】
この発明の特徴の一つによれば、車体の乗員/荷物コンパートメントを選択的にカバーする車輌用の格納可能なルーフが提供されている。このルーフは、固定ルーフ部分、格納可能ルーフ部分、及び格納可能上側テールゲート部分を具える。格納可能なルーフ部分は、固定ルーフ部分の後方の展開位置と、固定ルーフ部分に対して垂直に重なった格納位置の間を移動する。格納可能上側テールゲート部分は、格納可能ルーフ部分の後方下側となる展開位置と、固定ルーフ部分と格納可能ルーフ部分に対して垂直に重なった格納位置の間を移動する。左右のサイドルーフレールのトラックは、前後方向に延びて格納可能ルーフ部分の動きをガイドする。格納可能上側テールゲート部分は、後部閉位置と引上げ/格納位置の間で移動するようにしてもよい。
【0007】
この発明の別の特徴によれば、車体を横切って横方向に伸びて相互に動く複数枚のパネルを具える車輌用の格納可能なルーフアセンブリが提供されている。このルーフアセンブリは、また、少なくとも二組の側面ピラーと、車体のベルトラインとルーフ間に配置された側窓を具えている。一方の組のピラーは固定されており、他方の組のピラーは移動可能である。この側窓は車体のベルトライン下に格納可能である。パネルは、前後方向に互いに対して移動可能である。ピラーガイドトラックは、車体各側の後部三角窓の上側エッジに取付けられている。移動可能な各ピラーにフォロワが装備されている。このフォロワは、ピラーガイドトラックで受けており、窓の格納時に、この移動可能ピラー対の動きをガイドする。
【0008】
この発明の上記およびその他の特徴は、添付された図面と以下に例示されたこの発明の実施例に係わる詳細な説明によって、より良く理解されるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、モジュール型のスライド式剛性パネルルーフシステムを具える車体の後側からみた部分的斜視図であり、ルーフを展開した状態を示す。
【図2】図2は、ルーフが展開された状態のモジュール型のスライド式剛性パネルルーフシステムの後側から見た斜視図であり、後部の三角窓が下がっており、上側テールゲートは引上げ/格納位置にある。
【図3】図3は、ルーフが完全に格納された状態のモジュール型のスライド式剛性パネルルーフシステムの後側から見た斜視図であり、格納可能上側テールゲート部分は引上げ/格納位置にある。
【図4】図4は、ルーフが完全に格納された状態のモジュール型のスライド式剛性パネルルーフシステムの後側から見た斜視図であり、上側テールゲート部分は後部閉位置にある。
【図5】図5は、モジュール型のスライド式剛性パネルルーフシステムを前側からみた内部斜視図である。
【図6】図6は、システムの後部ルーフリトラクタ、サンルーフリトラクタ、及び伸縮式ルーフレールを後部から見た外部斜視図である。
【図7】図7は、図6の円7で囲った部分を抜き出して示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1乃至4は、この発明のモジュール型スライド式剛性パネルルーフシステムを、四つの異なる機能的な構成で示す図であり、システムが具えるフレキシビリティと多用途性を表わしている。図1を参照すると、モジュール型スライド式剛性パネルルーフシステム12を装備した車輌が符号10で示されている。サンルーフモジュール14はルーフアセンブリ12の一部を形成しており、運転者と助手席の乗員上のルーフに、選択的に開閉できる開口を提供している。このサンルーフモジュールは透明あるいは半透明であってもよい。サンルーフモジュール14は幾つかの長所を提供しているが、この発明の全実施例における発明の本質的部分ではない。車輌10には、格納可能な後部三角窓16が設けられており、これは窓レギュレータ機構によって車輌10内の位置に格納することができる。
【0011】
ルーフアセンブリモジュール12は、固定パネル20を具える、あるいは固定パネル20と共動する。この固定パネル20は車輌10の一部であってもよく、あるいはルーフアセンブリモジュール12の一部として設けられていてもよい。摺動パネル24は、図1に示すように、固定パネル20の後方に配置されている。上側テールゲート部分26は下方に位置しており、一般的に、摺動パネル24の後部エッジ部分から下方に向かって延在している。この上側テールゲート部分26は、ヒンジサポート28の上に設けられている。ヒンジサポート28は、上側テールゲート部分26を、摺動パネル24とほぼ同一平面にある位置に対して回動させる。この上側テールゲート部分26は、車輌10の後部にアクセスできるように開き、あるいは、以下に図2を参照して述べるとおり、格納できる。摺動パネル24と上側テールゲート26は共に、伸縮式ルーフレール30の間に支持されている。この伸縮式ルーフレール30は、上側テールゲート収納スロット32を具えており、そこに上側テールゲート部分26を格納する。伸縮式ルーフレール30は、フロントレール34と、このフロントレール34に跨がるリヤレール36で構成されている。
【0012】
車輌10は、車輌10の対向する横サイド上に固定配置されているCピラー40を有する。Dピラー42は、車輌の対向する横サイド上に設けられている。このDピラー42は、以下に図3および図4を参照して、より具体的に説明するように、車輌の後端部からCピラー40に隣接する位置へと移動可能である。
【0013】
格納可能な後部三角窓16の各々の上端にガイトトラック44が設けられている。このガイドトラック44は、窓16と共に上がったり下がったりする。このガイドトラック44は、窓16とガイドトラック44が下がった位置にあるときは、Cピラー40に向けて、あるいはCピラー40から離れるDピラー42の動きをガイドするために用いられる。
【0014】
図3を参照すると、ルーフアセンブリモジュール12が、固定パネル20の上に完全に格納された摺動パネル24と共に示されている。上側テールゲート部分26は、引上げ/格納位置に配置されており、ここでは通常摺動パネル24と同一平面である。この位置では、上側テールゲート部分26は、後部レール36の後部部分に形成されたテールゲート収納スロット32の中に格納されている。窓16は車輌10の中に格納され、Dピラー42はガイドトラック44を通って後方に向けてCピラー40に近接する位置に移動する。これによって車輌10の後部に荷物エリア46が露出する。また、引上げ/格納位置にある上側テールゲート部分26によって、サンルーフがある場合はそこから、また、パッセンジャーコンパートメントの下がった窓から、パッセンジャーコンパートメントを空気流が通り抜ける。
【0015】
図4を参照すると、ルーフアセンブリモジュール12は、車輌10の上に完全に格納された位置で示されており、摺動パネル24と伸縮式ルールレール30は格納された位置にあり、摺動パネル24は固定パネル20の上に配置されて、示されている。上側テールゲート部分26は、Dピラー42の間のスペースを閉じる、後部閉位置に示されている。固定パネル20と上側テールゲート部分26の間の間隙は、フェシアパネル47及び/又はこの業界でよく知られているシール材によって埋められている。荷物エリア46は、完全に露出しており、側部あるいは後部からアクセス可能で、機能的にもピックアップトラックの荷台と同等である。ガイドトラック44は、車体に格納された窓16の上に示されており、Dピラー42はCピラー40に隣接して示されている。
【0016】
図5を参照すると、ルーフアセンブリモジュール12が、車内のアングルから見た状態で示されている。このルーフアセンブリモジュール12は、格納位置に車輌の前側シート上方のスペースを開放しているサンルーフモジュール14と共に示されている。このサンルーフモジュール14は、固定パネル20の下の位置に引き込まれる。ルーフサポートボウ48は、車輌10の中央部でルーフを支持すべく、車輌を横切って横方向に延在した状態で示されている。上側テールゲート部分26は、Dピラー42の間の後部閉位置に示されている。窓16は、一方は格納された状態を破線で示し、他方を窓を引上げた状態で示している。双方の窓16は、通常は同時に上げたり下げたりする。伸縮式ルーフレール30は延伸した状態で示されており、一般的にフロントレール34の後側に後部レール36が配置される。後部ルーフリトラクタシステム50は、ルーフアセンブリモジュール12の前端に集められている。後部ルーフリトラクタ50は、ケーブル54で摺動パネル24に連結された駆動モータ52を具える。この駆動モータ52は、ケーブル54を(サンルーフ駆動システムで周知のとおり)のばしたり巻き取ったりして、固定パネル20に対して摺動パネル24を移動させる。このケーブル54は、通常、伸縮式ルーフレール30を経由させてもよい。内側ルーフパネル56は、サンルーフが格納位置にあるときに、サンルーフモジュール14の下に位置するようになっている。このサンルーフモジュール14は、全体を符号58で示すサンルーフリトラクタシステムを具える。このサンルーフリトラクタシステム58は、ケーブル62によってサンルーフモジュール14に連結されている駆動モータ60を具える。サンルーフリトラクタシステム58は、従来技術のサンルーフリトラクタで周知である従来の方法で稼働する。
【0017】
図6を参照すると、ルーフアセンブリモジュール12の選択されたパーツ群を後部側から示している。伸縮式ルーフレール30は、格納された位置にある。後部ルーフリトラクタ50とサンルーフリトラクタ58は、それぞれの駆動モーター52、60およびケーブル54、62と関連付けて示されている。ガイドトラック44は、格納可能な後部三角窓16の上端に組み立てられて示されている。このガイドトラック44は引上げられた位置にある。左側のガイトトラック44と窓16は、説明のために破線で下げた位置にあるところを示す。
【0018】
図7を参照すると、Dピラー42の動きをガイドするのに使用するガイドトラック44の構造が詳細に示されており、ここではガイドトラック44が窓16に取付けられており、トラック64がフォロワシュー66(図6にDピラーのベース部分に示されている)を受けて前後に往復運動させている。複数のシールリテーナ68がガイドトラック44の上に設けられており、このガイドトラック44と車輌10の間を密閉するシール(図示せず)を受けている。
【0019】
この発明の実施例を例示して説明したが、これら実施例がこの発明の実施可能な態様の全てを説示するものではない。むしろ、この明細書で用いられている用語は、限定的なものではなく説明のための用語であり、この発明の精神と範囲から逸脱することなく、様々な変更修正が可能であると解される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車輌の車体の乗員/荷物コンパートメントの少なくとも一部をカバーする車輌用格納可能なルーフにおいて:
固定ルーフ部分と;
当該ルーフに沿って前後に延在する右サイドトラックと、左サイドトラックと;
フロントエッジとバックエッジを有する格納可能なルーフ部分であって、前記左右のサイドトラック間に移動可能に装着されており、前記格納可能なルーフ部分が、当該格納可能なルーフ部分が前記固定ルーフ部分の後方に配置されている展開位置から、前記固定ルーフ部分の上の格納位置に向けて、その間を移動する格納可能なルーフ部分と;
前記格納可能なルーフパネルのバックエッジ近傍配置されている格納可能な上側テールゲート部分であって、前記上側テールゲート部分が前記格納可能なルーフパネルから下方に延在する後部閉位置と、前記上側テールゲート部分が後側にあり、前記固定ルーフ部分と前記格納可能なルーフ部分とほぼ同一平面にある、引上げ/格納位置を有する格納可能な上側テールゲート部分と;
を具え、前記格納可能なルーフ部分が格納位置にあるときに、前記格納可能な上側テールゲート部を、前記閉位置または前記引上げ/格納位置のいずれかの位置に選択的に配置できることを特徴とする車輌用格納可能なルーフ。
【請求項2】
請求項1に記載の車輌用格納可能なルーフにおいて、前記左右のサイドトラックがそれぞれ、通常前記固定ルーフ部分の上に配置される前側部分と、通常前記格納可能なルーフ部分の上に配置される後側部分を有し、当該前側部分と後側部分が伸縮式に連結されており、前記格納可能なルーフ部分が格納位置にあるときは収縮し、前記格納可能なルーフ部分が展開位置にあるときは延伸することを特徴とする、車輌用格納可能なルーフ。
【請求項3】
請求項2に記載の車輌用格納可能なルーフにおいて、前記左右のサイドトラックの後側部分は、前記上側テールゲート部分が前記引上げ/格納位置にあるとき、前記上側テールゲート部分を受ける前記前側部分に向けて延在するレセプタクルトラックを有することを特徴とする、車輌用格納可能なルーフ。
【請求項4】
請求項1に記載の車輌用格納可能なルーフが更に、車輌のルーフをサポートする左右のCピラーと左右のDピラーを具えており、当該Cピラーは、前記格納可能なルーフ部分が展開位置にあるとき、前記固定ルーフ部分と格納可能なルーフ部分が互いに隣接する位置から下に向かって延在しており、前記Dピラーは、前記格納可能なルーフ部分が展開位置にあり、且つ前記格納可能な上側テールゲート部分が後部閉位置にあるとき、前記格納可能なルーフ部分と格納可能な上側テールゲート部分が互いに隣接する位置から下方に向かって延在しており、前記Dピラーは、前記格納可能なルーフ部分が格納位置に移動したとき、前記Cピラーに向けて引き寄せられ、前記格納可能なルーフ部分が展開位置に移動したとき、Cピラーから離れることを特徴とする車輌用格納可能なルーフ。
【請求項5】
請求項1に記載の車輌用格納可能なルーフが更に左右の後部三角窓を具え、当該後部三角窓が前記格納可能なルーフ部分が格納位置に移動したとき、右後部三角パネルと左後部三角パネルの中にそれぞれ下降することを特徴とする、車輌用格納可能なルーフ。
【請求項6】
請求項1に記載の車輌用格納可能なルーフが更に、前記各後部三角窓の上端上に設けられたピラーガイドトラックと、前記Dピラーの各々の下端に設けられたフォロワを具え、前記後部三角窓が、前記ピラーガイドトラックがDピラー下端のフォロワと整列するまで下降し、前記フォロワを前記ピラーガイドトラックで受けて前記Dピラーの前後の動きをガイドする、ことを特徴とする車輌用の格納可能なルーフ。
【請求項7】
請求項1に記載の車輌用格納可能なルーフが更に、前記固定ルーフの前側で近傍の閉位置と、前記固定ルーフ部分の下の開位置との間を移動するサンルーフを具えることを特徴とする車輌用格納可能なルーフ。
【請求項8】
車輌用格納可能なルーフにおいて:
固定ルーフ部分と;
当該固定ルーフ部分の左右のルーフに沿って前後に延在する左右の伸縮式サイドトラックと;
前記固定ルーフ部分の後方の展開位置と、前記固定ルーフ部分の上の垂直に重ねられた格納位置との間を移動する前記左右の伸縮式サイドトラックの間にまたがる格納可能なルーフ部分と;
展開位置にあるとき前記格納可能なルーフ部分前端の下側に延在する一対のCピラーと、前記格納可能なルーフ部分後端の下側に延在する一対のDピラーと、を具え、
前記Dピラーは、前記格納可能なルーフ部分が格納位置に移動したとき、前記Cピラーに向けて引き寄せられ、前記格納可能なルーフ部分が展開位置に移動したとき、前記Cピラーから離れることを特徴とする車輌用格納可能なルーフ。
【請求項9】
請求項8に記載の車輌用格納可能なルーフが更に、右側後部三角窓と、左側後部三角窓と、各後部三角窓の上端に設けたピラーガイドトラックと、前記各Dピラー下端に設けたフォロワとを具え、前記後部三角窓は、前記ピラーガイドトラックが前記Dピラーの下端のフォロワと整列するまで下降し、前記フォロワを前記ピラーガイドトラックで受けて、前記Dピラーの前後移動をガイドすることを特徴とする車輌用格納可能なルーフ。
【請求項10】
請求項8に記載の車輌用格納可能なルーフが更に、格納位置にあるときに、前記格納可能なルーフ部分の前方位置に配置されているモーターと、前記モータを前記格納可能なルーフ部分に連結し、前記展開位置と格納位置の間で前記格納可能なルーフ部分を駆動する駆動システムを具えることを特徴とする車輌用格納可能なルーフ。
【請求項11】
請求項8に記載の車輌用格納可能なルーフにおいて、
前記左右のサイドトラックの各々の後側部分が、ルーフの上に広がる位置においてバックライトアセンブリを受けるレセプタクルを規定していることを特徴とする車輌用格納可能なルーフ。
【請求項12】
請求項8に記載の車輌用格納可能なルーフが更に、サンルーフを具え、当該サンルーフが前側の閉位置と、前記固定ルーフ部分の近隣と、前記固定ルーフ部分に対して前記サンルーフが垂直に重なる開位置と、の間を移動することを特徴とする車輌用格納可能なルーフ。
【請求項13】
パッセンジャーコンパートメントを有する車輌用の格納可能なルーフアセンブリにおいて、当該ルーフアセンブリが:
前記パッセンジャーコンパートメントの対向する側面にある一対の固定側面ピラーと;
前記パッセンジャーコンパートメントの対向する側面にある一対の移動可能な側面ピラーと;
車輌を横切って横方向に延在し、前記一対の固定ピラーの前方に配置された固定ルーフパネルと;
車輌を横切って横方向に延在し、前記一対の移動可能な側面ピラーの前方に配置されて、前記固定ルーフパネルに対して前後方向に移動する移動可能なルーフパネルと;
前記固定ルーフパネルと移動可能なルーフパネルの横方向に空間を空けた側部のパッセンジャーコンパートメントの上に配置された伸縮式の左右のガイドレールであって、前記移動可能なパネルガイドレールがそれぞれ、伸縮する相対動作に対応すべく連結されたフロントレールとリヤレールを具えるガイドレールと;
右の三角窓と左の三角窓の上端に取付けた右のピラーガイドトラックと左のピラーガイドトラックであって、前記三角窓に装着されて各三角窓を上げ下げするウィンドレギュレータが設けられており、前記ピラーガイドトラックが、前記三角窓が下げられたときに、横方向に空間を取った車輌の側部に車輌のベルトラインに位置する、ピラーガイドトラックと;
前記移動可能な各ピラーに設けられており、三角窓が下げられたときに前記ピラーガイドトラックで受けて、前記移動可能なピラー対の動きを展開位置と格納位置の間にガイドするフォロワと、
を具えることを特徴とする車輌用の格納可能なルーフアセンブリ。
【請求項14】
請求項13に記載の格納可能なルーフアセンブリにおいて、
前記移動可能なルーフパネルのバックエッジにバックライトが取付けられており、当該バックライトが、バックライトが移動可能なピラーに跨るウィンドウ位置の間で移動可能であり、前記ベルトラインと前記移動可能なルーフパネルと、ルーフパネル位置の間で斜めに保持されており、前記バックライトが前記移動可能なルーフパネルと同一平面にあることを特徴とする格納可能なルーフアセンブリ。
【請求項15】
請求項14に記載の格納可能なルーフアセンブリにおいて、
前記移動可能なピラーが格納位置にあり、且つ前記移動可能なピラーが展開位置にあるとき、前記バックライトは、選択的に、前記ウィンドウ位置あるいは前記ルーフパネル位置のいずれかにあることを特徴とする格納可能なルーフアセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−528928(P2010−528928A)
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−511355(P2010−511355)
【出願日】平成20年6月6日(2008.6.6)
【国際出願番号】PCT/US2008/066066
【国際公開番号】WO2008/154355
【国際公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【出願人】(509022521)マグナ カー トップ システムズ ゲーエムベーハー (7)
【Fターム(参考)】