説明

モルホリン及びテトロヒドロピラン誘導体並びにカテプシン阻害物質としてのそれらの使用

本発明は、新規カテプシンS阻害物質、その医薬的に許容できる塩及びN−酸化物質、治療剤としてのそれらの使用及びそれらを調製する方法に関連する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、カテプシンプロテアーゼ活性に関連した疾患、特にカテプシンSの活性に関連した疾患を治療するための化合物及び組成物、並びに当該化合物を調製するための方法に関連する。
【背景技術】
【0002】
分野の説明
システインプロテアーゼは、当該酵素の活性部位におけるシステイン残基の存在を特徴とするペプチドのクラスである。システインプロテアーゼは、タンパク質の通常の分解及びプロセッシングに関連する。しかし、システインプロテアーゼの異常な活性、例えば、発現上昇又は活性の増強によりもたらされた異常な活性は病理学的結果を有しうる。これに関して、所定のシステインプロテアーゼが多くの疾患症状、例えば、関節炎、筋ジストロフィー、炎症、腫瘍浸潤、糸球体腎炎、マラリア、歯周病、異染性白質萎縮症などに関連する。カテプシンS活性の増加は多くの疾患の病理及び/又は症候学に寄与する。従って、カテプシンSプロテアーゼの活性を阻害する分子はかかる疾患の治療における治療剤として有用である。
【発明の開示】
【0003】
発明の概要
本願は、カテプシンSの酵素活性を阻害し且つ式I、II又はIII :
【化1】

(式中、A1は−O−、−N(R)−又はSO2−であり;
A2は−H、−F、−OH、又は−O−Rであり;
A3は−C(O)−X3又はシアノであり;そして
X2、X3、X4、X5、X7及びRは化学的な基又はラジカルである)
の骨格構造を有する化合物に関連する。
【0004】
本発明の化合物は、上式の化合物から調製される非常に類縁する異性体及び誘導体をも含む。それらには、N酸化物誘導体、プロドラッグ誘導体、保護された誘導体、個々の異性体及びこの化合物の異性体の混合物、並びに医薬的に許容できる塩及びかかる化合物の溶媒和物が挙げられるがそれらに限定はされない。本願の目的に関して、式I、II又はIIIの「類縁化学実態」とは、式I、II又はIIIの化合物のN酸化物誘導体、プロドラッグ誘導体、保護された誘導体、個々の異性体及び異性体の混合物、医薬的に許容できる塩及びかかる化合物の溶媒和物を意味する。
【0005】
本発明の1つの観点において、発明のポイントは、式I及びIIそれら自身の骨格構造にあり、ここで、X2、X3、X4、X5及びX7位における置換基は、それらの位置で置換されて良い任意の化学的な基もしくはラジカル(もしくは本明細書中以降に規定されたような一般的な置換基)であってよく、例えば、それら置換は、任意の常用の手段によってもしくは将来開発される任意の新たな技術によってなされうる。本願目的に関して、請求の範囲に述べられている置換基であって、請求の範囲の要素として働かないかあるいは請求の範囲を限定しない置換基は「一般置換基」に言及されている。
【0006】
本発明の他の観点において、発明のポイントは式I及びIIの骨格構造に加えて、X2、X3、X4、X5及びX7位における有名な置換基である。本願目的に関して、「有名な置換基」とは、当が、本明細書中後で案内として開示された特異的な置換基を使用することによって、本発明の実験を過度に行うことなくX2、X3、X4、X5又はX7で実際に置換すると考えられるだろう当業者に周知の基又はラジカルを意味する。
【0007】
本発明の他の観点において、本発明のポイントは、式I及び式IIの骨格構造に加えて本明細書中開示されたX2、X3、X4、X5及びX7位における特異的置換基にある。
【0008】
本発明の他の観点は、式III :
【化2】

(式中、A1は−O−、−N(R)−又はSO2−であり;
A2は−H、−F、−OH、又は−O−Rであり;
A3はシアノ又は−C(O)−X3であり;そして
X2、X3、X4、X5、X7及びRは一般的な置換基である)
の化合物である。
【0009】
本発明の他の観点は、動物における疾患を治療するための方法に関連し、この方法はカテプシンSの阻害を妨げることができ、これらの疾患の病理学及び/もしくは症候学を阻害もしくは改善し、この方法は当該動物に対して治療上有効な量の本発明の化合物を投与することを含んで成る。
【0010】
本発明の他の観点は、式I、II及びIIIの化合物を調製するための方法である。
【0011】
定義:
「異性体」とは、本明細書中で使用される場合、同一の分子式を有するが、性質もしくはそれらの原子の結合の配列もしくはそれらの原子の空間中の配置が異なる式I、II及びIIIの化合物を意味する。異性体であって、それらの原子の空間における配置が異なる異性体は「立体異性体」と命名されている。お互いの鏡像でない立体異性体は「ジアステレオマー」と命名されており、そして重ね合わせることができない鏡像である立体異性体は「エナンチオマー」又は時として「光学異性体」と命名されている。4つの同一ではない置換基に対して結合した炭素原子は「キラル中心」と命名されている。キラル中心を1つ有する化合物は、逆のキラリティーのエナンチオマー形態を2つ有する。「ラセミ」混合物は両エナンチオマーを1:1の比で含む。しかし、本願の観点から、ラセミ混合物は、両エナンチオマーがそれらの比に関係なく存在する場合に使用されている。1超のキラル中心を有する化合物は2n-1(式中、nはキラル中心の数である)のエナンチオマー対を有する。1超のキラル中心を有する化合物は、個別のジアステレオマーとしてかあるいは「ジアステレオマー混合物」と命名されたジアステレオマーの混合物のいずれかとして存在しうる。キラル中心が1つ存在する場合、立体異性体は、キラル中心の絶対配置を特徴とされて良い。絶対配置とは、キラル中心に対して結合した置換基の空間における配置を意味する。エナンチオマーは、それらのキラル中心の絶対配置を特徴としており、そしてCahn、Ingod及びPrelogのR−及びS−順序付けルールによって記載される。立体化学的命名法に関する習慣、立体化学の決定のための方法及び立体異性体の分離は、当業者に周知である(例えば、“Advanced Organic Chemistry”第4版、March,Jerry,John Wiley&Sons,New York,1992)を参照のこと。式I、II及びIIIの化合物を記載するために本明細書中で使用されている名称及び説明は、全ての考えられる立体異性体を包含するものと解される。従って、例えば、名称2−シクロヘキシルメチル−N−[1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミドとは例えば、(R)−2−シクロヘキシルメチル−N−[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド及び(S)−2−シクロヘキシルメチル−N−[(R)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド及びそれらの任意の混合物又はラセミ体などを意味する。
【0012】
「N酸化物誘導体」とは、式I、II及びIIIの化合物の、窒素が酸化された状態(即ち、O−N)誘導体にあり且つ所望の薬理学的活性を有する誘導体を意味する。
【0013】
「医薬的に許容できる」とは、一般に安全であり、毒性がなく且つ生物学的でも本来不都合でもない医薬組成物を調製することにおいて有用であり、そして獣医学的使用並びにヒト医薬使用のために許容できることを意味する。
【0014】
「医薬的に許容できる塩」とは、式I、II及びIIIの化合物の、上記のように医薬的に許容でき、そして所望の薬理活性を有する塩を意味する。かかる塩としては、酸付加塩であって、無機酸の例えば、塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、など;又は有機酸の例えば、酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、o−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2−エタンスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−クロロベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、4−メチルビシクロ[2.2.2]オクト−2−エン−1−カルボン酸、グルコヘプトン酸、4,4’−メチレンビス(3−ヒドロキシ−2−エン−1−カルボン酸)、3−フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、第3ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナルトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸などの付加によって形成された酸付加塩が挙げられる。
【0015】
医薬的に許容できる塩としては、存在する酸性プロトンが無機又は有機塩基と反応することができる場合に形成されうる塩基付加塩をも含む。許容できる無機塩基としては、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アルミニウム及び水酸化カルシウムが挙げられる。許容できる塩基としては、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、N−メチルグルカミンなどが挙げられる。
【0016】
「プロドラッグ」とは、in vivoにおいて代謝的手段によって式I、II及びIIIの化合物に転換可能である化合物を意味する。例えば、ヒドロキシ基を含む式I、II及びIIIの化合物のエステルは、in vivoで加水分解によって親分子へと転換可能でありうる。代わりに、カルボキシ基を含む式I、II又はIIIの化合物のエステルは、in vivoで加水分解により親分子へと転換可能でありうる。ヒドロキシ基を含む式I、II及びIIIの化合物の適切なエステルは、例えば、酢酸エステル、クエン酸エステル、乳酸エステル、酒石酸エステル、マロン酸エステル、シュウ酸エステル、サリチル酸エステル、プロピオン酸エステル、コハク酸エステル、フマル酸エステル、マレイン酸エステル、メチレン−ビス−b−ヒドロキシナフトエート、ゲンチセート(gentisates)、イセチオネート、ジ−p−トルオイル酒石酸エステル、メチルスルホン酸エステル、エタンスルホン酸エステル、ベンゼンスルホン酸エステル、p−トルエンスルホン酸エステル、シクロヘキシルスルファメート及びキナ酸エステルである。カルボキシ基を含む式I、II及びIIIの化合物の適切なエステルは、F.J.Leinweber,Drug Metab.Res.,1987,Vol.18,p379に記載されているものである。ヒドロキシル基を含む式I、II及びIIIの化合物のエステルのうちの特に有用なクラスは、Bundgarrdら、J.Med.Chem.,1989、Vol.32,pp.2503〜2507によって記載されたものから選択され、そして例えば、置換された(アミノメチル)−ベンゾエートの、例えば、ジアルキルアミノ−メチルベンゾエートが挙げられ、ここで2つのアルキル基は、一緒に連結されているそして/又は酸素原子によってもしくは任意に置換された窒素原子、例えば、アルキル化された窒素原子、一層詳細には(モルフォリノ−メチル)ベンゾエートの例えば、3−又は4−(モルフォリノ−メチル)ベンゾエート、及び(4−アルキルピペラジン)ベンゾエートの例えば、3−又は4−(4−アルキルピペラジン−1−イル)ベンゾエートによって中断されている。
【0017】
「保護された誘導体」とは、1又は複数の反応部位が2つの保護基により封鎖されている、式I、II及びIIIの化合物の誘導体を意味する。式I、II及びIIIの化合物の保護された誘導体は、式I、II及びIIIの化合物の調製において有用であるかあるいはそれら自身活性カテプシンS阻害物質でありうる際に有用である。適切な保護基にの包括的リストは、T.W.Greene,Protecting Group in Organic Synthesis 第3版、John Wiley &Sons,Inc.,1999において見出される。
【0018】
「治療上有効な量」とは、動物に対して疾患を治療するために投与された場合、当該疾患を治療するために十分に有効である量を意味する。
【0019】
「治療」又は「治療すること」とは本発明の化合物を任意に投与することを意味し、そして:
(1)疾患にかかりやすいがまだ当該疾患の病理学もしくは症候学を経験していないもしくは示していない動物おいて疾患の発生を予防すること、
(2)疾患の病理学もしくは症候学を経験しているもしくは示している動物において当該疾患を阻害すること(即ち、当該病理学及び/又は症候学の更なる展開を阻むこと)
(3)疾患の病理学もしくは症候学を経験しているもしくは示している動物において当該疾患を改善すること(即ち、当該病理学及び/又は症候学を反転させること)
を含む。
【0020】
命名法:
式I、II及びIIIの化合物及びそれらの調製において使用された中間体及び出発物質は、IUPACに従う命名法のルールに従い命名されており、ここで特徴的な基は下記のとおり:酸、エステル、アミドなどのように主たる基として引用するための降順を有する。代わりに、化合物はAutoNom4.0(Beilstein Information Systems,Inc)によって命名されている。例えば、下の構造:
【化3】

を有する化合物は、(R)−N−[(S)−1−(5−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルメチル)−ブチルアミドに命名されている。
【0021】
しかし、構造式と命名法による名称の両方によって言及される特定の化合物は、もし、当該構造式と命名法による名称が互いに一致すれば、構造式は命名法による名称を超えて優先されると解される。
【0022】
本発明を特徴付ける様々な新規性の特徴は、本明細書に併合されて一部を形成する請求の範囲の特異性により主張される。本発明のよりよい理解のために、利点を動かし、その使用によって達成される特異的な目的、言及は、本発明の好適な実施態様を記載して説明する下の説明に対して作成されるべきだと解される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
好適な化合物:
本発明の好適な実施態様としての、化合物の1つの特定の集団は式I、II及びIII :
【化4】

(式中、X2は、置換されたアルキルモチーフ又はスルホニルアルキルモチーフであり;
X3は、複素環モチーフ又はアミドモチーフであり;
X4及びX7は、独立して−H、−Rもしくは
【化5】

である、又はX4及びX7はどちらも一緒に炭素原子に対して結合し3〜6員シクロアルキル基を形成し;
X5は−H、−F、−OH又は−O−Rであり;
A1は−O−、−N(R)−又はSO2−であり;
A2は−H、−F、−OH、又は−O−Rであり;
A3はシアノ又は−C(O)−X3であり;そして
Rは1〜6個の炭素原子を含む直鎖又は分鎖を有するアルキル基である)
の化合物である。
【0024】
本願の目的に関して、複素環モチーフは:
【化6】

である。
【0025】
本願の目的に関して、アミドモチーフは:
【化7】

である。
【0026】
本願の目的に関して、置換されたアルキルモチーフは:
【化8】

である。
【0027】
本願の目的に関して、スルホニルアルキルモチーフは:
【化9】

である。
【0028】
好適な実施態様のこの集団は、上に規定されたようなそれらの類縁する化学実態をも包含する。
【0029】
更に好適な実施態様は、下の化合物:
2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−N−[(S)−1−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
(R)−2−シクロヘキシルメチル−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−N−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド、
4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−N−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
(R)−2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−N−[(S)−1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
N−[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチルアミド、
(R)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−N−[(S)−1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
(R)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−N−[1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−2−シクロヘキシルメチル−N−[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−(2−フェニル−シクロプロピルメチル)−ブチルアミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド、
4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−N−[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−5−(2−ジフルオロメトキシ−フェニル)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(S)−N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−2−(5−メチル−チオフェン−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−5−(2−ジフルオロメトキシ−フェニル)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−アミド(ジアステレオマーの混合物)、
4−モルホリン−4−イル−N−[1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−4−オキソ−2−(2−フェニル−シクロプロピルメチル)−ブチルアミド(ジアステレオマーの混合物)、
(R)−2−シクロヘキシルメチル−4−モルホリン−4−イル−N−[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル−アミド、
3−フェニルメタンスルホニル−N−[(S)−1−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシメチル)−プロピオンアミド、
(R)−4,4,6−トリメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ヘプタン酸[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−4,4,6−トリメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ヘプタン酸[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−4,4,6−トリメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ヘプタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
(R)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−アミド、
(S)−2−(1−フルオロ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
(R)−2−((S)−1−メトキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
(R)−N−[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−2−シクロプロピルメタンスルホニルメチル−N−[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−N−[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−4,4,6−トリメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ヘプタン酸[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−5−シクロプロピル−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−N−[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−2−(1−イソブチル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−2−(1−シクロプロピルメチル−シクロプロピルメチル)−N−[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−N−[(S)−1−(3−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−2−シクロプロピルメタンスルホニルメチル−N−[(S)−1−(3−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(S)−2−(2−ベンゼンスルホニル−エチル)−N−[(S)−1−(3−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(S)−N−[(S)−1−(3−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−[2−(プロパン−2−スルホニル)−エチル]−ブチルアミド、
2−(1−メチル−シクロペンチルメチル)−4−モルホリン−4−イル−N−[1−(オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−カルボニル)−プロピル]−4−オキソ−ブチルアミド、
(S)−3−(4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチリルアミノ)−2−オキソ−ペンタン酸(ピリジン−4−イルメチル)−アミド、
(S)−3−(4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチリルアミノ)−2−オキソ−ペンタン酸ジエチルアミド、
N−((S)−1−エチル−2,3−ジオキソ−3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチルアミド、
(S)−3−(4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチリルアミノ)−2−オキソ−ペンタン酸フェネチル−アミド、
(S)−3−(4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチリルアミノ)−2−オキソ−ペンタン酸(2−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド、
N−(1−シアノ−シクロプロピル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチルアミド、
及びそれらの類縁する化学実態である。
【0030】
薬理学及び有用性
本発明の化合物は、カテプシンSの阻害物質であり、例えば、カテプシンS活性が疾患の病理学及び/又は症候学に関連する疾患を治療するために有用である。例えば、本発明の化合物は、自己免疫疾患の例えば、限定ではないが、若年発症糖尿病、多発硬化症、尋常性天疱瘡、Graves病、重症筋無力症、全身性エリテマトーデス、過敏性腸症候群、関節リウマチ及び橋本甲状腺炎、アレルギー性疾患例えば、限定ではないが、喘息並びに同種免疫反応の例えば、限定ではないが、器官移植又は皮膚移植の治療において有用でありうる。
【0031】
カテプシンSは、過度のエラストリシスを伴う障害の、例えば、閉塞性肺疾患(例えば、気腫)、気管支炎、喘息及び気管支炎における過度の気道エラストリシス、肺炎及び心臓血管障害の例えば、プラーク破裂及びアテロームが挙げられる。カテプシンSは、微小繊維形成に関与し、従って、カテプシンSの阻害物質は全身性アミロイドーシスの治療において使用されるものでありうる。
【0032】
本発明の化合物のシステインプロテアーゼ阻害活性は、当業者に公知の方法によって特定されて良い。プロテアーゼ活性を測定するための適切なin vitroアッセイ及び試験化合物によるそれらの阻害が知られている。典型的に、前記アッセイは、プロテアーゼが誘導した、ペプチドをベースとした基質の加水分解を測定する。プロテアーゼ阻害活性を測定するためのアッセイの詳細は、後に例46、47、48、49に開示さている。
【0033】
投与及び医薬的組成物:
一般に、本発明の化合物は、単一でもしくは1又は複数の治療剤との組み合わせのいずれかにおいて、当業界で公知の任意の通常且つ許容できる方法により、治療上有効な量で投与されるだろう。治療上有効な量は、疾患の症度、対象者の年齢及び相対的な健康、使用される化合物の潜在性及び他の因子に依存して広く変わりうる。例えば、本発明の化合物の治療上有効な量は、約1μg/kg体重(μg/kg)〜約60mg/kg体重(μg/kg)、典型的には、約1μg/kg体重〜約20mg/kg体重の範囲でありうる。従って、80kgのヒトの患者のための治療上有効な量は、約80μg/日〜約4.8g/日、典型的には、約80μg/日〜約1.6g/日である。一般に、個人的な知見及び本願の開示を頼りに働く当業者は、所定の疾患を治療するための本願の化合物の治療上有効な量を確定することができるだろう。
【0034】
本願の化合物は、医薬組成物として、以下の経路:経口、全身(例えば、経皮、鼻腔内又は座薬によって)又は非経口(例えば、筋内、静脈内又は皮下)のうちの1つによって投与されて良い。組成物は、錠剤、ピル、カプセル、半固体、粉末、持続放出製剤、溶液、懸濁、エリキシル、エアロゾル、又は任意の他の適切な組成物の形態をとって良く、そして一般に、本発明の化合物は、1以上の医薬的に許容できる賦形剤との組み合わせにおいて含まれる。許容できる賦形剤は、無毒性の、助投与性であり、そして活性成分の治療上の利点に有害な影響を及ぼさない。かかる賦形剤は、任意の固体、液体、半固体であって良く、又はエアロゾル組成物の場合、一般に当業者に対して有効であるガス状組成物でありうる。
【0035】
固体医薬賦形剤としは、デンプン、セルロース、タルク、グルコース、ラクトース、スクロース、ゼラチン、モルト、ライス、コムギコ、チョーク、シリカゲル、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、グリセロールモノステアレート、塩化ナトリウム、乾燥スキムミルクなどが挙げられる。液状及び半固体賦形剤は、水、エタノール、グリセロール、プロピレングリコール及び様々な油、例えば、石油、動物、野菜に由来するもの又は合成起源(例えば、ピーナッツ油、ダイズ油、天然油、ゴマ油など)から選択されうる。好適な液体担体、特に注射可能溶液のための液体担体としては、水、生理食塩水、水性デキストロース及びグリコールが挙げられる。
【0036】
前記組成物中の本発明の化合物の量は、製剤の型、単位投与形態のサイズ、賦形剤の種類及び医薬科学の当業者に公知の他の因子によって広く多彩であってよい。一般に、ある疾患を治療するための本発明の化合物の組成物は、0.01重量%〜10重量%、好適には、0.3重量%〜1重量%の活性成分を含んで成るだろうし、そして残りは1又は複数の賦形剤である。好適に、医薬組成物は、連続治療のために単位ユニット投与形態において、又は症状の緩和が特に必要とされている場合、適宜単位ユニット投与形態において投与される。本発明の化合物を含有する代表的な医薬製剤は例50に記載されている。
【0037】
化学:
本発明の化合物を調製するための方法:
本発明の化合物は公知方法を適用又は適合することによって調製されてよく、その方法とは、本明細書中又は刊行物、例えば、Comprehensive Organic Transformation、VCH出版社、1989においてR.C.Larockによって記載されたもの中で記載された方法を意味する。
【0038】
本明細書中で記載された反応は、反応性官能基の例えば、ヒドロキシ、アミノ、イミノ、チオ又はカルボキシ基を保護するために必要であり、ここでこれらは最終産物中で、反応中にそれらの不都合な関与を避けるために、所望されている。常用の保護基は、標準的な実際に従って使用されて良く、例えば、“Protective Groups in Organic Chemistry”John Wiley and Sons,1991におけるT.W. Greene及びP.G.M.Wutsを参照のこと。
【0039】
本発明の化合物は、反応スキーム:
【化10】

(式中、X2、X3、X4、及びX5の各々は本発明の概要における式Iについて規定したとおりである)
に従って進めることによって調製されてよい。
【0040】
スキーム中に示されるように、式Iの化合物は式2の酸を式NH2CX4X7−C(O)−X3のアミノ化合物と縮合せしめることによって調製されてよい。前記縮合反応は、適切なカップリング剤(例えば、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリスピロリジノホスホニウム、ヘキサフルオロホスフェース(PyBOP(登録商標))、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド ヒドロクロリド(EDCI)、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、O−(7−アザベンドトリゾール−1−イル)−1,1,3,3,テトラ−ウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、など)及び任意に適切な触媒(例えば、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)など)及び非求核性塩基(例えば、トリエチルアミン、N−メチルモルホリンなど又はそれらの任意の適切な組み合わせ)により周囲温度で行われて良く、そして完了に1〜10時間を要す。
【0041】
本発明の化合物は、反応スキーム:
【化11】

に従って進めることによって調製されてよい。
【0042】
前記縮合反応は、上記の適切なカップリング剤により行われてよく、そして酸化段階は、適切な溶媒中、周囲温度で、酸化剤(例えば、Dess-Martinペルヨージナン又は次亜塩素酸ナトリウム及びTEMPO)と行われてよい。反応スキーム2における方法による式Iの化合物の合成に関する詳細な説明は例1、2及び10に開示されている。
【0043】
類似して、式II及びIIIの化合物は、同スキーム1及び2に従って、対応する出発物質を伴い、即ち、対応する酸及びアミノ化合物を伴い合成されて良い。
【0044】
式2の化合物は、式3の化合物と式X2L:
【化12】

(式中、Lは脱離基であり、そしてX2とX5は本発明の概要で記載されたとおりである)
を反応せしめることによって調製されてよい。この反応は、アルキル化、しかる後にある温度でのアルカリ加水分解を伴い、その間形成されるカルボン酸はモノ−デカルボキシル化を受ける。デカルボキシル化は、適切な溶媒(メタノールなど)中、非常に強い塩基性条件下(例えば、1Nの水性水酸化ナトリウムの存在下)で行われてよい。
【0045】
いくつかの式2の化合物は、下の反応スキーム:
【化13】

(式中、Ryは例えば、ベンジル、イソブチル、シクロプロピルメチルである)
に従って調製されて良い。Ryは供された例には限定されない。Ryにおける他の置換基も満足な結果を供しえ、そして満足な置換基は、本発明の目的に関して「同等の置換基」に言及されている。
【0046】
もし適用可能であるなら、化合物2は、キラルHPLCによってかあるいは当該化合物のラセミ混合物と光学活性のある分割剤と反応せしめジアステレオイソマー化合物の対を形成させ、当該ジアステレオマーを分離して光学的に純粋なエナンチオマーを回収することによって、それらの個々の立体異性体として分割されて良い。ジアステレオマーは独特の物理特性(例えば、融点、沸点、溶解度、反応性など)を有し且つこれら非類似性を利用することによって容易に分離できうる。ジアステレオマーは、溶解度の違いに基づく分離/分割技術によって分離されて良い。化合物の、それらのラセミ混合物から立体異性体を分割するために適用可能である技術の詳細は、Jean Jacques Andre Collet, SamuelH. Wilen, Enantiomers, Racemates and Resolutions, John Wiley & Sons,Inc.(1981) 中に見出されうる。
【0047】
式I、IIもしくはIIIの化合物は、医薬的に許容できる酸付加塩として、遊離塩基形態の当該化合物と医薬的に許容できる無機もしくは有機酸を反応せしめるによって調製できうる。代わりに、式I、IIもしくはIIIの化合物の医薬的に許容できる塩基付加塩は、遊離酸形態の当該化合物と医薬的に許容できる無機もしくは有機塩基を反応せしめるによって調製できうる。式I、IIもしくはIIIの化合物の医薬的に許容できる塩を調製するために適した無機及び有機酸及び塩基は本願の定義の節に開示されている。代わりに、式I、II及びIIIの化号物の塩形態は、出発物質又は中間体の塩を使用することで調製できうる。
【0048】
式I、II及びIIIの化合物の遊離酸もしくは遊離塩基形態は、対応する酸付加塩もしくは塩基付加塩から調製できうる。例えば、酸付加塩の形態における式I、II又はIIIの化合物は、適切な塩基(例えば、水酸化アンモニウム溶液、水酸化ナトリウムなど)で処理することにより対応する遊離塩基へと転換されて良い。塩基付加塩の形態における式I、II又はIIIの化合物は、適切な酸(例えば、塩化水素酸など)で処理することにより対応する遊離酸へと転換されて良い。
【0049】
式I、II及びIIIの化合物のN酸化物は、当業者に公知の方法によって調製されて良い。例えば、N酸化物は、未酸化形態の式I、II及びIIIの化合物を酸化剤(トリフルオロペル酢酸、ペルマレイン酸、ペル安息香酸、ペル酢酸、メタクロロペルオキシ安息香酸など)で適切な有機溶媒(例えば、ハロゲン化炭化水素の例えば、ジクロロメタン)中約0℃で処理することによって調製できうる。代わりに、式I、II及びIIIの化合物のN酸化物は、適切な出発物質のN酸化物から調製できうる。
【0050】
未酸化形態の式I、II及びIIIの化合物は、式I、II及びIIIの化合物のN−酸化物形態から還元剤(例えば、イオウ、イオウ酸化物、トリフェニルフォスフィン、水素化ホウ素リチウム、水酸化ナトリウム、三塩化リン、トリブロミドなど)で、適切な不活性有機溶媒(アセトニトリル、エタノール、水性ジオキサンなど)中、0〜80℃で処理することによって、調製されうる。
【0051】
式I、II及びIIIの化合物のプロドラッグ誘導体は、当業者に公知の方法(更なる詳細についてはSaulnierら(1994),Bioorganic and Medicinal Chenmistry Letters Vol.4
P.1985)によって調製されて良い。例えば、適切なプロドラッグは、誘導体化されていない式I、II及びIIIの化合物と適切なカルバモイル化剤(1,1−アシルオキシカルボノクロリデート、パラトリニトロフェニルカルボネートなど)を反応せしめることによって調製されてよい。
【0052】
式I、II及びIIIの化合物の保護された誘導体は、当業者に公知の方法によって調製されて良い。保護基を生み出してそれを除去するために適用できる技術に関する詳細についてはT.W.Greeenら,Protecting Groups in Organic Synthesis第3版、John Wiley&Sons,Inc(1999)を参照のこと。
【0053】
本発明の化合物は、都合良く調製されて良い、又は本発明を行う間に、溶媒和物(例えば、水和物)として形成されて良い。本発明の化合物の水和物は、ジオキサン、テトラヒドロフラン又はメタノールなどの有機溶媒を使用することで、水性/有機溶媒混合物からの再結晶化によって都合よく調製されて良い。
【0054】
本発明は、更に、限定ではないが、本発明の化合物(例)及びそれらの対応する中間体(参考)の調製を説明する下の例(例)によって説明される。これら特異的に説明された実施態様は、本発明をより広い範囲で行うための案内を供する。
【0055】
参考1
(S)−2−アミノ−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−ブタン−1−オル
【化14】

(S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシ−ペンタノイン酸(2.00g、8.57mmol)とN−ヒドロキシ−シクロプロパンカルボキサミジン(1.03g、10.29mmol)のジクロロメタン(20mL)中の溶液を0℃で撹拌し、そして1.25当量のN−シクロヘキシルカルボジイミン−N’−メチルポリスチレン(1.70mmol/g、6.30g、10.72mmol)を分注して加えた。この反応混合物を、15℃に加温する間に3時間に渡り窒素下で撹拌した。この反応混合物をろ過し、残留物をジクロロメタンで洗浄してろ過物を真空で蒸発させて乾燥した[LC/MS m/z=338(M+H+Na)]。このレジンをテトラヒドロフラン(20mL)中に溶かしてマイクロ波リアクター(Smith Creator)中160℃で3時間に渡り加熱し、室温へと冷やし、そして真空下で蒸発させて乾燥させた[LC/MS m/z=320(M+H+Na)]。この残留物をジクロロメタン(50mL)中に溶かして、シクロロメタン中トリフルオロ酢酸中50%溶液50mとして滴下して加えた。3時間後、反応物を真空下で蒸発させて乾燥させて50mLのジクロロメタン中に再度溶かした。3等量のシリサイクルトリアミン−3を加えて、混合物を一晩室温で撹拌した。混合物をろ過して、ジクロロメタンで洗浄した。真空下での蒸発により1.04g(全体の61%)得た[LC/MS m/z=198(M+H+Na)]。
【0056】
参考2
(S)−2−アミノ−1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−ブタン−1−オル
【化15】

(S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシ−ペンタノイン酸(2.00g、8.57mmol)とN−ヒドロキシ−ベンズアミジンのジクロロメタン(40mL)中の溶液を0℃で撹拌した。N−シクロヘキシルカルボジイミド−N’−メチルポリスチレン(1.90mmol/g、6g、11.4mmol)を分注して加えた。この反応混合物を1時間に渡り窒素下で撹拌した。この反応混合物をろ過し、レジンをジクロロメタンで洗浄してろ過物を真空下で蒸発させて乾燥した[LC/MS m/z=352(M+H+)、296(M+H+−イソブタン)]。この残留物をテトラヒドロフラン(20mL)中に溶かしてマイクロ波リアクター(Smith Creator)中180℃で3時間に渡り加熱し、室温へと冷やし、そして真空下で蒸発させて乾燥させた。この粗製の産物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中5%〜65%の酢酸エチルの勾配による溶出)により精製し、白色固体[LC/MS m/z=356(M+Na+)、234(M+H+−Boc)]として産物を獲得した。
【0057】
それをジクロロメタン(45mL)中に溶かしてトリフルオロ酢酸(5mL)を加えた。2時間後、反応物を真空下で蒸発させた。残留物を50mLのジクロロメタンに再度溶かした。シリサイクルトリアミン−3(9.9g、39mmol)を加えて、この混合物を一晩室温で撹拌した。混合物をろ過して、ジクロロメタンで洗浄した。ろ過物を真空下での蒸発により白色固体として産物を775mg(全体の38%)得た[LC/MS m/z=234(M+H)]。
1H NMR(CDCl3)8.12−8.06(m,2H),7.54−7.45(m,3H),4.93&4.75(2xd,J=5Hz&3.5Hz,1H),3.25&3.11(2xm,1H),1.78−1.42(2xm,2H),1.04&1.01(2xt,J=7.5Hz,3H)。
【0058】
参考3
(S)−2−アミノ−1−(5−フェニル−[1,2,4]オキサジオゾール−3−イル)−ブタン−1−オル
【化16】

参考3は下の反応プロトコル:
【化17】

に記載のように合成される。
【0059】
{(S)−1−[ヒドロキシ−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−メチル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(2)
(2−シアノ−1−エチル−2−ヒドロキシ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(9.53g、44mmol)のメタノール(80ml)中の溶液を、0℃に冷却してメタノール(80ml)中のヒドロキシルアミンヒドロクロリド(3.05、44mmol)そしてメタノール(10.2ml)中25%ナトリウムメトキシド溶液で連続して処理した。0℃で5分に渡り撹拌して、冷浴を取り外して反応混合物を室温で5時間に渡り撹拌した。メタノールを減圧下で蒸発させ、酢酸エチルと水の間で粗製物が分割された。有機層を分離し、乾燥(MgSO4)させて減圧下で蒸発させて黄色油を獲得した。mplcによる精製、酢酸エチル−ヘプタンの混合物による溶出により、表題の化合物を白色固体(3.5g)として獲得した;MS:M(H+)248。
【0060】
{1−[ヒドロキシ−(N−ベンゾイルオキシカルバムイミドイル)−メチル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(3)
{1−[ヒドロキシ(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−メチル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(2)(2.5g、10mmol)のジクロロメタン(125ml)中の溶液を安息香酸(1.36g、11mmol)、EDCI(2.14g、11mmol)、HOBT(1.37g、10mmol)及びトリエチルアミン(1.35ml、11mmol)で処理し、そして室温で一晩撹拌した。この反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、次いでMa2SO4上で乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させて、粗製物をmplcによる精製、酢酸エチルとヘプタンの2:3(v/v)混合物中、1%トリエチルアミンによる溶出により、黄色固体(850mg)を獲得した;MS:MH+352。
【0061】
2−アミノ−1−(5−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ブタン−1−オル(5)
(3)(1.5g、4.3mmol)のジグリム中の溶液をマイクロ波リアクター(Smith Creator,S00219)中で40分に渡り150℃で加熱した。Genevac Evaporator中80℃で3時間に渡り真空下で溶媒を蒸発させて茶色の固体を獲得した。これをジクロロメタン(40ml)中で行い、そしてトリフルオロ酢酸により室温で2時間に渡り処理した。溶媒を減圧下で蒸発させて乾燥させ、粗製物を水中に入れ(taken in)、DCMで洗浄し、1M NaOH溶液で水層を塩基性化し、そしてジクロロメタンで抽出した。有機層をMa2SO4上で乾燥させ、減圧下で蒸発させて薄茶色の固体(300mg)を獲得した。
1H NMR(CDCl3)8.14−8.10(m,2H),7.59−7.47(m,3H),4.83&4.65(d,J=5Hz,1H),3.18−3.05(2m,1H),1.71−1.20(m,2H),1.05−0.97(2Xt,J=7.2Hz,3H)。
【0062】
参考4
(S)−2−アミノ−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−ブタン−1−オル;トリフルオロ酢酸による化合物
【化18】

{(S)−1−[ヒドロキシ−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−メチル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(452mg、1.83mmol)のジオキサン(5mL)中の溶液をトリフルオロ酢酸無水物(0.349ml、2.47mmol)で処理してマイクロ波リアクター(Smith Creator,S00219)中で7分に渡り100℃で加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させて粗製物を酢酸エチルとヘプタンの混合物によるフラッシュクロマトグラフィー溶出により精製して{(S)−1−[ヒドロキシ(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルを茶色の固体(476mg)として獲得した。
1H NMR(CDCl3):5.00(d,J=4Hz,1H),4.82,4.65(bd,J=7Hz,1H),4.00,3.85(ブロードm,1H),1.78−1.52(m,1H),1.52−1.32(m,1H),1.44,1.37(2xs,9H),1.02(2xt,J=7Hz&4Hz,3H)。
MS:348(M+Na)
【0063】
{(S)−1−[ヒドロキシ(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(3.6g、0.011mol)の塩化メチレン(15mL)中の溶液をトリフルオロ酢酸(8.53ml、0.011mol)で処理して室温で3時間に渡り撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させて(S)−2−アミノ−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−ブタン−1−オル;トリフルオロ酢酸による化合物を茶色の油(4.42g)(ジアステレオマーの混合物)として獲得した。
1H NMR(CDCl3):8.22(bs,2H),7.04(bs,1H),5.14,4.90(d,J=4Hz&7Hz,1H),3.40−3.28(m,1H),1.64−1.37(m,2H),0.80(2xt,J=7Hz,3H)。
MS:226(MH+
【0064】
参考5
(S)−2−アミノ−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−ブタン−1−オル;トリフルオロ酢酸による化合物
【化19】

{(S)−1−[ヒドロキシ−(N−ヒドロキシカルバミドイル)−メチル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(525mg、2.13mmol)のジオキサン(5mL)中の溶液をプロピオン酸無水物(0.300ml、2.34mmol)で処理してマイクロ波リアクター(Smith Creator,S00219)中で35分に渡り150℃で加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させて粗製物を酢酸エチルとヘプタンの混合物により溶出させるフラッシュクロマトグラフィー溶出により精製して{(S)−1−[(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−ヒドロキシ−メチル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルを黄色の固体(406mg)(ジアステレオマーの混合物)として獲得した。
1H NMR(CDCl3):4.98−4.72(m,2H),4.00,3.88(m,1H),3.64,3.45(bs,1H),2.89(2xq,J=7.6Hz,2H),1.69(m,1H),1.47(m,1H),1.45,1.39(2xs,9H),1.44−1.36(m,3H),0.98(2xt,J=9Hz&7Hz,3H)。
MS:308(M+Na)
【0065】
{(S)−1−[(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−ヒドロキシ−メチル]−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(214mg、0.751mmol)の塩化メチレン(5mL)中の溶液をトリフルオロ酢酸(0.578ml、7.504mmol)で処理して室温で3時間に渡り撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させて(S)−2−アミノ−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−ブタン−1−オル;トリフルオロ酢酸による化合物を茶色の油(224mg)(ジアステレオマーの混合物)として獲得した。
1H NMR(CDCl3):8.10−7.33(2xbs,3H),5.24,5.07(d,J=3.5Hz&5.5Hz,1H),3.77,3.62(bs,1H),2.91(2xq,J=7Hz,2H),1.78(m,1H),1.76−1.40(m,1H),1.39(2xt,J=7Hz,3H),1.02(2xt,J=7.5Hz,3H)。
【0066】
参考例6、7、8を下のスキームに従って調製した。
【化20】

【0067】
参考6
4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−酪酸
【化21】

モルホリン(23.6g、271mmol)を、ジクロロメタン(200ml)中−5℃で懸濁せしめて1時間に渡り撹拌したたイタコン無水物(30.36g、271mmol)の撹拌した溶液に対して序々に加えた。この反応混合物を序々に室温に加温上昇させて減圧下、30℃未満で蒸発させて粘性油を獲得した。これを酢酸エチルと練和し、2−メチレン−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸を白色固体(36.8g、68%)として獲得した。この産物を次の段階において更なる精製を伴わずに使用した。
【0068】
2−メチレン−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸(12.74g、64mmol)とベンジルスルフィン(sulphinic)酸(10.0g、64mmol)の混合物を無水トルエン(270mL)及び無水アセトニトリル(55mL)中で懸濁させた。この混合物を85℃に加温し、そして激しく3時間(この間、外浴温度は95℃に上昇する)に渡り撹拌した。反応混合物を室温に冷却して真空下で濃縮させた。この固体レジンメタノール(およそ35mL)を練和してろ過した。この固体を2×15mLのメタノールで洗浄し、次いでエーテルで洗浄し、9.9gの産物を獲得した。親液体を濃縮して、30mLのメタノールに入れた。この溶液を−20℃で一晩静置した。生じる沈殿をろ過し、メタノール及びエーテルで洗浄し、2.1gの産物を獲得する。この組み合わされた産物(9.9+2.1=12.0g)はHPLC(UV解析254nM)によって86%の純度であった。この物質をCH2Cl2中、20%メタノール400mL中に入れた。この濁った溶液をろ過して真空下で濃縮した。残留物を約50mLのメタノールと練和し、ろ過して固体をエーテルで洗浄し、真空下で乾燥させ10.7gの産物を白色固体として、HPLC分析による純度96%で獲得した。
1H NMR(DMSO):δ12.63(bs),7.40(m,5H),4.5(dd,ABパターン,J=14Hz,2H),3.53(m,4H),3.40−3.2(m,7H),2.78(d,2H)。LC(C18Dynamaxカラム;CH3CN/H2O/0.1% TFA;20−100CH3CN、20分に渡る;rt=7.59分)。
【0069】
80%エタノール/20%ヘプタン/0.01%TFAを使用するChiralpak ADカラムによるエナンチオマーのキラル分離により、(R)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−酪酸(6a)及び(S)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−酪酸(6b)を獲得した。
【0070】
参考7
2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸
【化22】

2−メチレン−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸(3.98g、20mmol)とイソブチルスルフィン酸(2.44g、20mmol)の混合物を無水トルエン(80mL)及び無水アセトニトリル(20mL)中で懸濁させた。この混合物を85℃に加温し、そして激しく4.5時間に渡り撹拌した。この反応混合物を室温に冷却して真空下で濃縮させた。この残留物を、10%メタノール/CH2Cl2により溶出させる90gシリカゲルカラムを使用するフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。3.7gの産物を油として獲得した。残留物をイソプロパノール(5mL)/エーテル(100mL)と練和した。産物が沈殿し始めた。これを5℃へ17時間に渡り(一晩)冷却した。産物をろ過によって回収し、エーテルで洗浄し、真空下で濃縮し2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸を白色固体(1.8g)として獲得した。
1H NMR(DMSO):δ12.59(bs,1H),3.56−3.52(m,5H),3.43−3.40(m,4H),3.3−3.1(m,2H),3.08(d,2H),2.79(m,2H),2.20(m,1H),1.06(d,6H)。MS:m/z320(M−H)-
【0071】
70%エタノール/70%ヘプタン/0.01%TFAを使用するChiralpak ADカラムによるエナンチオマーのキラル分離により、(R)−2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸(7a)及び(S)2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸(7b)を獲得した。
【0072】
参考8
2−シクロプロピルメタンスルホニルメチル−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸
【化23】

無水トルエン(45mL)及び無水アセトニトリル(9mL)中のシクロプロピルメチルスルフィン酸(1.8g、15mmol)の溶液に対して、2−メチレン−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸(2.98g、15mmol)を加えた。生じる溶液を85℃に加温してこの温度で4.5時間に渡り撹拌した。次いで、この不均質反応混合物を室温へと冷却せしめ、そして減圧下で濃縮した。次いで残留物を、ジクロロメタン中7%メタノールで溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、2−シクロプロピルメタンスルホニルメチル−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸(1.92g)を粘性油として獲得し、それを熱酢酸エチルから再結晶化させ白色固体を獲得した。
1H NMR(CDCl3):δ8.23(bs,1H),3.80−3.55(m,8H),3.55−3.40(m,2H),3.4−3.2(m,1H),3.2−2.84(m,2H),2.95(d,2H),1.28−1.15(m,1H),0.84−0.64(m,2H),0.45−0.35(m,2H)。
MS:320(MH+),342(M+Na)。
燃焼分析:計算:C;48.9,H;6.6,N;4.4。発見:C;48.9,H;6.8,N;4.3
【0073】
70%エタノール/70%ヘプタン/0.01%TFAを使用するChiralpak ADカラムによるエナンチオマーのキラル分離により、(R)−2−シクロプロピルメタンスルホニルメチル−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸(8a)及び(S)2−シクロプロピルメタンスルホニルメチル−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸(8b)を獲得した。
【0074】
参考例(9)〜(14)を下のスキームに従って調製した。
【化24】

【0075】
参考9
(R)−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸
【化25】

N2下、tBuOH(1.3当量、16.0mmol、16.0mL)中tBuOK 1Mの加温した溶液(75℃)に対して、コハク酸ジメチル(2.42g、14.7mmol、1.2当量)と1−ベンジル−シクロプロパンカルボアルデヒド(1.97g、12.3mmol)の混合物を序々に加えた。添加後、この混合物を更に5時間に渡り85℃へ加熱し、真空で濃縮した。残留物を水(150mL)で希釈し、そしてエーテル(50mL)で抽出した。この水層をpH1へ酸性化し、そしてエーテル(2×75mL)で抽出した。この酸性抽出物を乾燥(MgSO4)させて真空で濃縮した。残留物を90gのシリカゲル上、酢酸エチル及びヘプタン(1:1〜2:1)で溶出させて精製し2−[1−(1−ベンジル−シクロプロピル)−メト−(Z)−イリデン]−コハク酸1−メチルエステルを明黄色油(3.096g、91.8%の収率)として獲得した。
1H NMR(CDCl3)7.2(m,5H),7.0(s,1H),3.75(s,3H),3.2(s,2H),2.75(s,2H),0.85(m,2H),0.75(m,2H)。
【0076】
2−[1−(1−ベンジル−シクロプロピル)−メト−(Z)−イリデン]−コハク酸1−メチルエステル(2.686、9.79mmol)とナトリウムメトキシド(0.1当量、0.98mmol、52.9mg)の無水メタノール(25mL)中の溶液をN2で5分に渡り脱気し、(+)−(2S,5S)−2,5−ジエチルホスホラノベンゼン(シクロオクタジエン)ロジウムテトラフルオロボレート(25mg)を加えた。この混合物を60psiで24時間に渡りハロゲン化し、そして真空で濃縮した。残留物をNaHCO3(150mL)で希釈し、そしてこの溶液をNaOHで塩基性にし、そしてエーテル(80mL)で抽出した。この水層をpH1に酸性化し、そしてエーテル(2×100mL)で抽出した。この酸性抽出物を乾燥(MgSO4)させて真空で濃縮し(R)−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−コハク酸1−メチルエステルを明黄色油(2.465g、91%の収率)として獲得した。
1H NMR(CDCl3)7.3m(5H),3.75(s,3H),3.15(m,1H),2.9(d,J=14.3Hz,1H),2.75(dd,J=17.2,9.8Hz,1H),2.5(d,J=14.3Hz,1H),1.58(dd,J=14.1,6.5Hz,1H),1.4(dd,J=14.2,9.3Hz,1H),0.6(m,1H),0.4(m,3H)。
【0077】
N2下、無水ジクロロメタン中、(R)−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−コハク酸1−メチルエステル(2.453g、8.88mmol)、ジイソプロピルアミン(1.1当量、9.76mmol、1.26g)とモルホリン(1.5当量、13.3mmol、1.16g)の溶液に対して、PyBOB(1.1当量、9.76mmol、5.08g)を加えた。この混合物を更に5時間に渡り室温で撹拌し、そして真空中で濃縮した。この残留物を酢酸エチル(150mL)中に溶かし、水(100mL)、NH4Cl(100mL)、NaHCO3(2×100mL)、次いで水(100mL)で洗浄した。この有機層を乾燥(MgSO4)させて真空で濃縮した。残留物を120gのシリカゲル上、酢酸エチル及びヘプタン(1:1.5、1:1、〜2:1)で溶出させ、PyBOB残留物で汚染された所望の化合物を獲得した。酢酸エチル(合計250mL)を含むエーテル中の混合物の溶液を希HCl(150mL)、水(150mL)、希NaOH(150mL)、次いで水(150mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)て真空中で濃縮し、(R)−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−コハク酸メチルエステルを白色固体(2.292g、74.7%の収率)として獲得した。
1H NMR(CDCl3)7.3(m,5H),3.8(s,3H),3.6(m,6H),3.4(m,2H),3.2(m,1H),3.0(d,J=14.4Hz,1H),2.7(dd,J=16.1,10.3Hz,1H),2.5(d,J=14.5Hz,1H),2.3(dd,J=16.2,3.9Hz,1H),1.6(dd,J=14,5.9Hz,1H),1.27(dd,J=14,10Hz,1H),0.55(m,1H),0.4(m,3H)。
【0078】
MeOH:H2O(2:1vol.、21mL)中の(R)−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−コハク酸メチルエステル(2.29g、6.63mmol)の溶液に対して、THF(5mL)、しかる後に水酸化リチウム一水和物(3.0当量、19.9mmol、834.5mg)を加えた。混合物を室温で19時間に渡り撹拌し、真空で冷却して濃縮した。残留物を水(100mL)で希釈し、そしてエーテル(60mL)で抽出した。この水層をpH1へ酸性化し、そして酢酸エチル(2×70mL)で抽出した。この酸性抽出物を乾燥(MgSO4)させて真空で濃縮し、(R)−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−コハク酸を無色油(2.128g、96.8%の収率)として獲得した。
1H NMR(CDCl3)7.25(m,5H),3.65(m,6H),3.45(m,2H),3.2(m,1H),2.9(d,J=14.4Hz,1H),2.78(dd,J=16.3,10.0Hz,1H),2.55(d,J=14.5Hz,1H),2.48(dd,J=16.5,4.0Hz,1H),1.6(m,2H),0.5(m,4H)。
【0079】
参考10
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸
【化26】

参考9の一般手順に従うが、酢酸ジメチル及び2,2−ジメチル−プロピオンアルデヒドをアルデヒド成分として使用して、類似に調製した。
1H NMR(CDCl3)3.7(m,6H),3.5(m,2H),3.0(m,1H),2.7(dd,J=16.2,9.0Hz,1H),2.5(dd,J=16.3,4.5Hz,1H),1.9(dd,J=14.1,7.4Hz,1H),1.3(dd,J=14.1,4.2Hz,1H),1.0(s,9H)。
【0080】
参考11
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸
【化27】

参考9の一般手順に従うが、酢酸ジメチル及び2,2−ジメチル−3−フェニル−プロピオンアルデヒドをアルデヒド成分として使用して、類似に調製した。
1H NMR(CDCl3)7.3(m,3H),7.15(m,2H),3.7(m,6H),3.5(m,2H),3.0(m,1H),2.8(dd,J=16.4,9.2Hz,1H),2.6(s,2H),2.5(dd,J=16.5,4.4Hz,1H),2.0(dd,J=14.3,7.5Hz,1H),1.3(dd,J=14.3,3.9Hz,1H),0.95(s,3H),0.93(s,3H)。
【0081】
参考12
【化28】

(R)−5−(2−ジフルオロメトキシ−フェニル)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタノイン酸
参考9の一般手順に従うが、酢酸ジメチル及び3−(2−ジフルオロメトキシ−フェニル)−2,2−ジメチル−プロピオンアルデヒドをアルデヒド成分として使用して、類似に調製した。
1H NMR(CDCl3)7.2(m,4H),6.5(t,J=74Hz,1H),3.65(m,6H),345(m,2H),3.1(m,1H),2.77(dd,J=16.4,9.2Hz,1H),2.7(d,J=13Hz,1H),2.6(d,J=13Hz,1H),2.5(dd,J=16.4,4.4Hz,1H),2.0(dd,J=14.1,7.6Hz,1H),1.38(dd,J=14.2,3.7Hz,1H),0.95(s,6H)。
【0082】
参考13
【化29】

(R)−4,4,6−トリメチル−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ヘプタン酸
参考9の一般手順に従うが、酢酸ジメチル及び2,2,4−トリメチル−ペンタナールをアルデヒド成分として使用して、類似に調製した。
1H NMR(CDCl3)3.7(m,6H),3.5(m,2H),2.9(m,1H),2.75(dd,J=16.3,9.6Hz,1H),2.45(dd,J=16.2,4.0Hz,1H),2.8−1.0(m,8H),0.9(m,8H)。
【0083】
参考14
【化30】

(S)−2−(5−メチル−チオフェン−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−2−オキソ−酪酸
参考9の一般手順に従うが、酢酸ジメチル及び5−メチル−チオフェン−2−カルボアルデヒドをアルデヒド成分として使用して、類似に調製した。
1H NMR(CDCl3)6.6(m,2H),3.7(m,6H),3.4(m,2H),3.3(dd,J=14.2,5.0Hz,1H),3.2(m,1H),3.02(dd,J=14.3,8.7Hz,1H),2.68(dd,J=16.6,8.5Hz,1H),2.58(dd,J=16.5,4.1Hz,1H),2.45(d,J=0.6Hz,3H)。
【0084】
参考15
2−アミノ−1−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−ブタン−1−オル
【化31】

2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン(25g、227mmol)、トリエチルオルトホルメート(75ml)及びp−トルエンスルホン酸(61mg)の混合物を140℃で8時間に渡り加熱した。過剰のトリエチルオルトホルメートを真空下で取り除いた。この産物を酸酸エチルから結晶化し、22.5gのオキサゾロ[4,5−b]ピリジン;H1 NMR(DMSO−δ):9.26(1H,s),8.78(1H,d),8.45(1H,d),7.7(1H,dd);MS:120.8(M+1)を再結晶化した。
【0085】
30mlのTHF中、オキサゾロ[4,5−b]ピリジン(600mg、5mmol)を、イソプロパニル塩化マグネシウム(THF中2M、2.5ml、5mmol)を添加する前に0℃に冷却した。0℃で1時間に渡る撹拌の後、20mlのTHF中(S)−(1−ホルミル−プロピル)−カルバミン酸tertブチルエステル(573mg、3mmol)を加えた。氷浴を取り除いて反応を室温へと加温した。反応混合物を2時間に渡り撹拌し、そして飽和した塩化アンモニウム溶液で急冷した。過剰のTHFを取り除いて粗製残留物をEtOAcで抽出し、塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、ろ過して濃縮した。粗製残留物をクロマトグラフィーにより精製し、383mgの産物;H1 NMR(DMSO−δ):8.42(1H,m),8.18(1H,m),7.3(1H,m),6.8,6.6(1H,dd,d,0H、ジアステレオマー)、6.3,6.02(1H,d,d,NH、ジアステレオマー)、4.82,4.5(1H,m,m、ジアステレオマー)、1.8−1.3(2H,m),1.2,1.05(9H,s,s、ジアステレオマー)、0.89(3H,m);MS:306.2(M−1),308.6(M+1)を獲得した。
【0086】
代替手順:THF(300ml)中のオキサゾロ[4,5b]ピリジン(12g、100mmol)の撹拌した溶液に対して、78℃、N2の下、n−BuLi(62.5mlのヘキサン中1.6M溶液)を滴下して加えた。1時間後、MgBr.Et2O(25.8g、100mmol)を加え、そしてこの反応混合物を、THF(50ml)中(S)−(1−ホルミル−プロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(11.46g、60mmol)で処理する前に1時間に渡り−45℃に加温せしめた。この反応混合物を1時間に渡り撹拌し、飽和NH4Clで急冷し、酢酸エチルで抽出し有機層を塩水で洗浄しMgSO4で乾燥させて濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、(S)−[1−(ヒドロキシ−オキサゾロ[4,5b]ピリジン−2−イル−メチル)−プロピル]−カルバミン酸tertブチルエステル(14.1g)を獲得した。(S)−[1−(ヒドロキシ−オキサゾロ[4,5b]ピリジン−2−イル−メチル)−プロピル]−カルバミン酸tertブチルエステル(311mg、1mmol)及びMeCl2(5ml)を混合してTFA(1ml)を室温で加えた。1時間に渡り撹拌した後に、溶媒及び過剰のTFAを真空下で除去し、355mgの2−アミノ−1−オキサゾロ[4,5b]ピリジン−2−イル−ブタン−1−オルTFA塩を生み出した。
【0087】
参考16
3−ベンジルスルホニル−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシチル)−プロピオン酸
【化32】

2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシメチル)−アクリル酸エチルエステル(1)
NaHを、室温で30分に渡り撹拌したTHF(40ml)中4−ヒドロキシテトラヒドロピラン(5g、49mmol)の溶液に対して加えた。THF(30ml)中エチル2−(ブロモメチル)アクリレート(9.6g、49mmol)の溶液を加えて室温で一晩撹拌した。反応混合物を氷において冷却し、飽和したNH4Cl溶液で急冷し、酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、そして1:9〜2:8(v/v)酢酸エチル−ヘプタン混合物で溶出させるmplcによって精製し、表題の化合物を黄色の油(6.56g、61%)として獲得した。MS:MH+215;LCMS保持時間3.29分。
【0088】
3−ベンジルスルファニル−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシメチル)−プロピオン酸エチルエステル(2a)
エタノール(100ml)中の2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシメチル)−アクリル酸エチルエステル(2.2g、10.2mmol)の懸濁を水(10ml)中NaHCO3(0.86g、10.2mmol)の溶液及びベンジルメルカプタン(1.12ml、10.2mmol)の溶液により室温で一晩処理した。エタノールを減圧下で蒸発して飛ばし、粗製物を酢酸エチルと水の間で分割し、有機層を分離し、そして1:9〜2:8(v/v)酢酸エチル−ヘプタン混合物により溶出させるmplcによって精製し、表題の化合物を薄黄色油(1.27g)として獲得した。MS:339(MH+);LCMS(プロトコールB)保持時間4.3分。
【0089】
3−ベンジルスルファニル−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシメチル)−プロピオン酸(3a)
エタノール(30ml)中3−ベンジルスルファニル−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシメチル)−プロピオン酸エチルエステル(1.27g)の溶液を2NのNaOH(9.4ml)で一晩処理した。通常水により序々に表題の化合物を白色固体:MS:333(M+Na)、311(M+1);LCMS保持時間3.7分として獲得する。
【0090】
3−ベンジルスルファニル−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシメチル)−プロピオン酸(参考15)
MeOH(10ml)と水(30ml)の混合物中3−ベンジルスルファニル−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシメチル)−プロピオン酸(1.16g、3.7mmol)の溶液をオキソン(3.5g、5.6mmol)で一晩処理した。メタノールを減圧下で蒸発させて飛ばし、水層を酢酸エチルで抽出し、乾燥(Na2SO4)させ、そして減圧下で蒸発させ、表題の化合物を白色固体(1.36g)として獲得した。MS:365(M+Na)、343(MH+);LCMS保持時間3.1分。
【0091】
参考17
2−シクロヘキシルメチル−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸
【化33】

3:1−THF/H2O中の1−(4−ベンジル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−2−シクロヘキシルメチル−4−モルホリン−4−イル−ブタン−1,4−ジオン(1g)の0.05Mの溶液を0℃で8当量の30%H2O2、しかる後に2.0当量のLiOHで処理した。生じる混合物を0〜25℃で基質が消費されるまで(およそ1時間)撹拌した。過剰の過酸化物を0℃において10%過剰の1.5N水性Na2SO4で急冷した。水性NaHCO3によりpHを9〜10に緩衝化し、そしてTHFを蒸発後、オキサゾリドンキラル補助物質(auxiliary)をMeCl2抽出によって回収した。カルボン酸を、酸性化(pH1〜2)させた水相EtOAc抽出によって単離し、次いでEtOAc及びヘキサンから再結晶化し、そして0.58gの2−シクロヘキシルメチル−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸;H1 NMR(DMSO−δ):12(1H,s,COOH),3.6−3.3(8H,m),2.8−2.3(3H,m),1.8−1.1(11H,m),0.9−0.7(2H,m);MS:282.2(M−1),284.1(M+1)を獲得した。
【0092】
参考例(18)〜(19)を下のスキームに従って調製した。
【化34】

【0093】
参考18
2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸
【化35】

【0094】
2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−マロン酸ジエチルエステル(1)
水(8ml)中のn−テトラブチルアンモニウム硫化水素(1.18g、3.48mmol)及びNaOH(560mg、13.9mmol)の溶液に対して、DCM(8ml)中の4−(2−ブロモアセチルモルホリン)(1.45g、6.97mmol)及びマロン酸ジエチル(1.34g、8.36mmol)の溶液を加えた。この混合物を室温で3時間に渡り撹拌し、水(30ml)で希釈し、そしてDCM(2×30ml)で抽出した。有機層を乾燥(MgSO4)して真空で濃縮した。残留物を1:2(v/v)酢酸エチル−ヘプタンで溶出させるクロマトグラフィー(シリカ)によって精製し、2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−マロン酸ジエチルエステルを無色油(1.19g、59%);1H NMR(CDCl3)4.25(m,4H),4.0(t,J=7.2Hz,1H),3.8−3.45(m,8H),3.0(d,J=7.4Hz,2H),1.3(t,J=7.1Hz,6H)を獲得した。
【0095】
2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−2−(3−フェニル−アリル)−マロン酸ジエチルエステル(2)
N2下、無水THF(2ml)中のPd(OAc)2(17.5mg、0.078mmol)及びPPh3(40.9mg、0.156mmol)の混合物に対して、シンナミルアルコール(105.1mg、0.78mmol)を加え、しかる後に無水THF(3ml)中の2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−マロン酸ジエチルエステル(250mg、0.87mmol)及びNaH(17.4mg、0.43mmol)の溶液を加えた。次いで、BF3(THF中1M、1ml、1mmol)を加え、そしてこの黄色の溶液を室温で6.5時間に渡り撹拌した。混合物を酢酸エチル(50ml)で希釈し、そして1NのHCl(10ml)及び塩水(2×20ml)で洗浄した。有機層を乾燥(MgSO4)させて真空で濃縮し、1:1(v/v)酢酸エチル−ヘプタン混合物で溶出させるクロマトグラフィーによって精製し、2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−2−(3−フェニル−アリル)−マロン酸ジエチルエステル(2)を厚い、黄色油(266.5mg、85%);1H NMR(CDCl3)7.25(m,5H),6.40(d,J=15.6Hz,1H),6.1(dt,J=15.8,7.7Hz),4.2(q,J=7.1Hz,4H),3.6(m,6H),3.45(m,2H),3.05(d,J=7.6Hz,2H),3.0(s,2H),1.25(t,J=7.1Hz,6H)。MS:404(MH+)として獲得した。
【0096】
2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−2−(3−フェニル−プロピル)−マロン酸ジエチルエステル(3)
EtOH(15ml)中の2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−2−(3−フェニル−アリル)−マロン酸ジエチルエステル(257mg、0.637mmol)の溶液をPd/Cにより55Psiで7.5時間に渡り水素化した。触媒をセライトのパッド上でろ過してろ過物を真空下で蒸発させ、2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−2−(3−フェニル−アリル)−マロン酸ジエチルエステルを明黄色油(260mg);1H NMR(CDCl3)7.4−7.1(m,5H),4.20(q,J=7.1Hz,4H),3.7−3.4(m,8H),3.0(s,2H),2.6(t,J=7.6Hz,2H),2.2(m,2H),2.55(m,2H),1.20(t,J=7.1Hz,6H)。MS:406(MH+)として獲得した。
【0097】
2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−2−(3−フェニル−プロピル)マロン酸モノメチルエステル(4)
エタノールと水の2:1混合物(12ml)中の2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−2−(3−フェニル−プロピル)マロン酸ジメチルエステル(934mg、2.3mmol)の溶液に対して、LiOH・H2O(193.3mg、4.61mmol)を加え、そして40℃で19時間に渡り撹拌した。エタノールを減圧下で蒸発させ、残留水性混合物をpH1に酸性化し、そして塩化メチレン(2×40ml)で抽出した。有機層を乾燥(MgSO4)させ、減圧下で、2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−2−(3−フェニル−プロピル)マロン酸モノメチルエステル(4)を厚い、黄色油(831mg);1H NMR(CDCl3)7.4−7.1(m,6H),4.25(q,J=7.1Hz,2H),1.25(t,J=7.1Hz,3H)。MS:378(MH+)として獲得した。
【0098】
2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸エチルエステル(5)
トルエン(25ml)中の2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−2−(3−フェニル−プロピル)−マロン酸モノエステル(809mg、2.14mmol)の溶液を還流下23時間に渡り加熱した。この無色の溶液を減圧下で濃縮し、残留物をジエチルエーテル(50ml)中に入れ、飽和したNaHCO3で洗浄し、そしてMgSO4上で乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸エチルエステルを黄色油(617mg);1H NMR(CDCl3)7.3−7.1(m,5H),4.2(m,2H),3.8−3.4(m,8H),3.0(m,1H),2.75(dd,J=15.9,9.4Hz,1H),2.65(m,2H),2.35(dd,J=15.9,5.1Hz,1H),1.8−1.55(m,4H),1.29(t,J=7.1Hz,3H)。MS:334(MH+)として獲得した。
【0099】
2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸(6)
MeOH−H2Oの2:1混合物(12ml)中の2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸エチルエステル(604mg、1.81mmol)の溶液に対して、LiOH・H2O(228mg、5.43mmol)を加え、そして一晩室温で撹拌した。エタノールを減圧下で蒸発させ、残留物を水(40ml)で希釈し、そしてエーテルで洗浄した。水層を1NのHClでpH1へ酸性化し、そしてジエチルエーテル(3×25ml)で抽出した。この組み合わさった有機抽出物をMgSO4で乾燥させて減圧下で、2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸を白色固体(492mg);1H NMR(CDCl3)9.0−7.5(1H),7.4−7.1(m,5H),3.8−3.4(m,8H),3.0(m,1H),2.8(dd,J=16.4,9.6Hz,1H),2.65(t,J=7.2Hz,2H),2.40(dd,J=16.4,4.3Hz,1H),1.9−1.5(m,4H)。MS:306(MH+)として獲得した。
【0100】
参考19
2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸
【化36】

参考例18に説明したスキームに従い、無色油として類似に調製した。
1H NMR(CDCl3)7.25(m,5H),3.65(m,6H),3.45(m,2H),3.2(m,1H),2.9(d,J=14.4Hz,1H),2.78(dd,J=16.3,10.0Hz,1H),2.55(d,J=14.5Hz,1H),2.48(dd,J=16.5,4.0Hz,1H),1.6(m,2H),0.5(m,4H)。
【0101】
参考20
2−(1−メチル−シクロペンチルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸
【化37】

1−メチルシクロペンタノール(5g、50mmol)に対して、48%水性HBr(15mL)を加えた。この混合物を30分に渡り迅速に撹拌し、そしてヘキサン(2×50mL)で抽出した。この組み合わさった有機層を水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、そして真空下で蒸発させた。粗製の1−ブロモ−1−メチル−シクロペンタン(6.6g、40.5mmol)を更なる精製を伴わずに使用した。
【0102】
トリブチルチンヒドリド(2.69mL、10mmol)、AIBN(164mg、1mmol)、及び1−ブロモ−1−メチル−シクロペンタン(2.4g、15mmol)を、無水ベンゼン(20mL)中のイタコン無水物(1g、8.93mmol)の溶液に対して加え、そして3時間に渡り還流状態において加熱した。冷却後、ベンゼンを真空下で除去し、そして残留物を無水ジクロロメタン(20mL)に溶かした。この溶液を−78℃に冷却し、そしてモルホリン(1.5ml)を2分に渡り滴下して加えた。この混合物を2時間に渡り加温して室温にした。この混合物を、ジエチルエーテル(100mL)及び飽和水性NaHCO3溶液(100mL)の間で分割した。この水層をジエチルエーテルで2回以上抽出し、6Nの水性HClで酸性化し、そして酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。この組み合わさった有機層を塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、そして真空下で蒸発させた。粗製の2−(1−メチル−シクロペンチルメチル)−4−モルホリン−4−イル−オキソ酪酸(400mg、1.41mmol)を更なる精製をすることなく使用した。
【0103】
参考21
2−アミノ−1−ベンゾオキサゾール−2−イル−ブタン−1−オン;塩化水素
【化38】

アミノアルコールをアミノケトン鋳型へ酸化するための一般手順に従い調製した。
【化39】

【0104】
[1−(ベンソオキサゾール−2−イル−ヒドロキシ−メチル)−プロピル]−カルバミン酸tertブチルエステル(段階1)
DIPEA(0.35ml、2mmol)及びジtertブチルジカルボネート(355mg、1.63mmol)を無水塩化メチレン(10ml)中の2−アミノ−1−ベンゾオキサゾール−2−イル−ブタン−1−オル(320mg、1.55mmol)の溶液に対して加え、そして室温で4時間に渡り撹拌した。反応を飽和した水性NH4Clで急冷し、そしてpHを中性に調整した。有機層を分離して水層を塩化メチレンで抽出した。この有機抽出物をMgSO4上で乾燥させ、そして減圧下で濃縮して[1−(ベンソオキサゾール−2−イル−ヒドロキシ−メチル)−プロピル]−カルバミン酸tertブチルエステル(500ml)を獲得した。
【0105】
[1−(ベンソオキサゾール−2−カルボニル)−プロピル]−カルバミン酸tertブチルエステル(段階2)
Dess-Martinペルヨージナン(DCM中15%(wt)、8.8g、3.1mmol)を無水塩化メチレン(15ml)中の[1−(ベンソオキサゾール−2−イル−ヒドロキシ−メチル)−プロピル]−カルバミン酸tertブチルエステル(475mg、1.55mmol)の溶液に対して加え、そして室温で4時間に渡り撹拌した。反応を飽和した水性NaHCO3中のNa2S2O3の溶液で急冷した。有機層を分離して水層をジクロロメタンで抽出した。この有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。ヘプタンと塩化メチレンの混合物により溶出させる、シリカ上でのカラムクロマトグラフィーにより、オフホワイトの粉末として表題化合物(0.38g)を獲得した。
【0106】
2−アミノ−1−ベンゾオキサゾール−2−イル−ブタン−1−オン;塩化水素(段階3)
塩化水素(1,4ジオキサン中4M、1ml)を無水塩化メチレン中の [1−(ベンソオキサゾール−2−カルボニル)−プロピル]−カルバミン酸tertブチルエステル(100mg、0.33mmol)の溶液に対して加え、そしてこの反応混合物を4時間に渡り室温で撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、表題の化合物を黄色みがかった固体(65mg)として獲得した。
1H NMR(DMSO)δ0.99(t,J=7.5Hz,3H),2.20−2.05(m,2H),4.96(m,1H),7.58(t,J=7.4Hz,1H),7.68(t,J=7.4Hz,1H),7.95(d,J=8.2Hz,1H),8.06(d,J=8.2Hz,1H),8.75(m,3H);MS:207(M+)。
【0107】
参考例(22)〜(25)を下のスキームに示すようにして調製した。
【化40】

【化41】

【0108】
(S)−3−アセトキシ−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸(1a)及び(S)−2−アセトキシ−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸(1b)
モルホリン(14.48ml)及びトリエチルアミン(23.14ml、166mmol)を無水THF(600ml)中の酢酸(S)−2,5−ジオキソ−テトラヒドロ−フラン−3−イル−エステル(25g、158.12mmol)の氷冷溶液に対して加え、そしてこの溶液を室温で週末に渡り撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、そして残留物を水で希釈し、1NのHClでpH2へ酸性化して酢酸エチルで抽出した。組み合わさった有機抽出物をMgSO4上で乾燥させ、そして減圧下で蒸発させ、(S)−3−アセトキシ−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸及び2−アセトキシ−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸の混合物(14g)を白色固体として獲得した。
【0109】
(S)−3−ヒドロキシ−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸メチルエステル(2a)
(S)−3−アセトキシ−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸と2−アセトキシ−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸(11g、44.8mmol)の無水メタノール(30ml)中の混合物に対してジオキサン中のHCl(4M、7.3ml、29.16mmol)加え、そしてこの室温で5時間に渡り撹拌した。反応混合物を固体NaHCO3で中和し、セライト/Na2SO4(1:1)の混合物を通じてろ過し、そして減圧下で濃縮した。酢酸エチルと塩化メチレンの混合物で溶出させる、シリカによるカラムクロマトグラフィーにより(S)−3−ヒドロキシ−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸メチルエステル(6g)を獲得した。
【0110】
(E)−(R)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペント−4−エノン酸メチルエステル(3a)
リチウムヘキサメチルジシラジド(THF中1M、14.5ml、14.5mmol)を、N2下、−78℃で無水THF(15mL)中の(S)−3−ヒドロキシ−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸メチルエステル(1.5g、6.9mmol)の溶液に加えて、30分に渡り撹拌した。次いで、臭化シンナミル(1.6g、7.32mmol)を加えて、反応混合物を−78℃で2時間に渡り撹拌し、室温まで加温し、そして室温で一晩撹拌した。この反応を飽和した塩化アンモニウム溶液で急冷し、1NのHClでpH6に調整し、そして酢酸エチルで抽出した。組み合わさった酢酸エチル抽出物をMgSO4上で乾燥させて減圧下で濃縮し、黄色の固体を獲得した。酢酸エチルと塩化メチレンの混合物で溶出させる、シリカによるカラムクロマトグラフィーにより表題化合物を薄黄色の固体(1.15g)として獲得した。
【0111】
(E)−(R)−5−(2−ジフルオロメトキシ−フェニル)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペント−4−エノン酸メチルエステル(3b)
上記手順に従うが、臭化シンナミルを1−((E)−3−ブロモ−プロペニル)−2−ジフルオロメトキシ−ベンゼンに代え、類似して調製した。
【0112】
(R)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸−メチルエステル(4a)
メタノール(15ml)中の(E)−(R)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペント−4−エノン酸−メチルエステル(1.55g、4.65mmol)の溶液をPd/C上50psiで4時間に渡り水素化した。この触媒を、セライトを通じてろ過し、そしてこのろ過物を減圧下で濃縮して(R)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸−メチルエステルを黄色の固体(1.45g)として獲得した。
【0113】
(R)−5−(2−ジフルオロメトキシ−フェニル)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸メチルエステル(4b)
上記手順に従うが、(E)−(R)−5−(2−ジフルオロメトキシ−フェニル)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペント−4−エノン酸メチルエステルを使用することで類似して調製した。
【0114】
(R)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸(22)
THFと水の混合物(2:1、6ml)中の(R)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸−メチルエステル(230mg、0.69mmol)及びLiOH・H2O(57.5mg、1.37mmol)の溶液を室温で2.5時間に渡り撹拌した。この反応物を水で希釈してTHFを減圧下で取り除いた。水溶液のpHを1NのHClで5に調節し、そして酢酸エチルで抽出した。この組み合わさった有機抽出物をMgSO4上で乾燥させ、そして減圧下で蒸発させ、表題化合物を白色の固体(180mg)として獲得した。
1H NMR(CDCl3)δ1.92−1.60(m,4H),2.75−2.60(m,3H),3.78−3.45(m,9H),4.5(d,J=8Hz,1H),7.35−7.18(m,5H);
MS:322(M+)。
【0115】
(R)−5−(2−ジフルオロメトキシ−フェニル)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸(23)
上記手順に従うが、(R)−5−(2−ジフルオロメトキシ−フェニル)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸メチルエステルを使用することで類似して調製した。
1H NMR(CDCl3)δ1.90−1.65(m,4H),2.77−2.68(m,3H),3.70−3.53(m,9H),4.51(d,J=4.4Hz,1H),6.52(t,J=74Hz,1H),7.28−7.14(m,4H);
MS:388(M+)。
【0116】
(S)−2−(1−フルオロ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸メチルエステル(6a)
(ジメチルアミノ)イオウ三フッ化物(2.0ml、15.2mmol)を無水塩化メチレン(15mL)中の(R)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸メチルエステル(4a)(0.85g、2.5mmol)の氷冷溶液に対して加えて、この反応混合物を室温へと加温するする間一晩に渡り撹拌した。この反応を飽和した塩化アンモニウム溶液で急冷し、そして塩化メチレンで抽出した。有機抽出物をNa2SO4上で乾燥させて減圧下で濃縮した。酢酸エチルと塩化メチレンの混合物で溶出させる、シリカによるカラムクロマトグラフィーにより表題化合物をオフホワイトの固体(230mg)として獲得した。
1H NMR(CDCl3)δ1.90−1.58(m,4H),2.78−2.57(m,2H),3.28−3.10(m,1H),3.75(s,3H),3.74−3.45(m,8H),5.40−5.12(m,1H),7.35−7.18(m,5H);
MS:338(M+)。
【0117】
(R)−2−(1−メトキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸メチルエステル(6b)
水酸化ナトリウム(鉱物油中60%、114mg、2.86mmol)を無水ジメチルホルムアミド中の(R)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸メチルエステル(800mg、2.38mmol)の溶液に対して加えてしかる後にヨウ化メチル(0.74ml、11.9mmol)を加え、この反応混合物を2時間に渡り室温で撹拌した。この反応を水で希釈し、そして塩化メチレンで抽出した。有機抽出物を水及び塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥させて減圧下で濃縮した、表題化合物を無色油固体(660mg)として獲得した。
【0118】
(S)−2−(1−フルオロ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸(24)
上記(22)の手順に従うが、(S)−2−(1−フルオロ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸メチルエステル(6a)を使用することで類似して調製した。
1H NMR(CDCl3)δ1.88−1.62(m,4H),2.78−2.64(m,2H),3.30−3.15(m,1H),3.80−3.50(m,8H),5.40−5.16(m,1H),7.36−7.18(m,5H),8.78−8.50(b,1H);
MS:324(M+)。
【0119】
(R)−2−(1−メトキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸(25)
上記(22)の手順に従うが、(R)−2−(1−メトキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸メチルエステル(6b)を使用することで類似して調製した。
1H NMR(CDCl3)δ1.90−1.58(m,4H),2.74−2.60(m,2H),2.98−2.84(m,1H),3.36(s,3H),3.78−3.40(m,8H),4.32(m,1H),7.38−7.16(m,5H),9.94−9.56(b,1H); MS:336(M+)。
【0120】
参考26
2−アミノ−1−オキサゾール−2−イル−ブタン−1−オル
【化42】

2−アミノ−1−オキサゾール−2−イル−ブタン−1−オルを下の反応スキーム:
【化43】

に従い調製した。
【0121】
段階1
トリエチルボラン(THF中1.0M、149.5ml、149.5mmol)をオキサゾール(10.33g、149.5mmol)に対して加え、そして45分に渡り室温で撹拌した。次いでこの混合物を−78℃に冷却して、n−BuLi(ヘキサン中2.5M、59.8ml、149.5mmol)を滴下して加えて、窒素下で1時間に渡り撹拌せしめた。化合物(1)(8.0g、42.7mmol)を25mlのTHF中に溶かして反応混合物に対して加えた。この反応を−78℃で5時間に渡り撹拌し、次いでそれを0℃へと1時間に渡り加温した。この反応を次いで−78℃に戻し、エタノール(700ml)中7%の酢酸で急冷し、それにより室温で一晩の撹拌を可能にした。この混合物を真空下で濃縮し、残留物を酢酸エチル中に溶かしてろ過した。ろ過物を真空で濃縮して残留物を酢酸エチル中で溶かし0.005NのHClで二度、飽和した炭酸水素ナトリウム、及び塩水で二度洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で洗浄し、ろ過して真空で濃縮した。残留物を、10〜40%酢酸エチル/ヘプタンを使用する、シリカ上で精製し、[(S)−1−(ヒドロキシ−オキサゾール−2−イル−メチル)−プロピル]−カルバミン酸tertブチルエステル((2)3.85g)として獲得した。
【0122】
段階2
無水塩化メチレン(10.0mL)中の[(S)−1−(ヒドロキシ−オキサゾール−2−イル−メチル)−プロピル]−カルバミン酸tertブチルエステル(2)(1.1g、4.29mmol)の溶液に対して、窒素下、室温で撹拌する中で、4MのHCl(ジオキサン中、10.73ml)を滴下して加え、しかる後に5mlのメタノールを加えた。反応を一晩撹拌し、次いでin vacuoで濃縮し、(S)−2−アミノ−オキサゾール−2−イル−ブタノール−1−オルを茶色の固体(1.2g)として獲得した。
【0123】
参考27
(S)−2−アミノ−1−オキサゾール−2−イル−4−フェニル−ブタン−1−オル
【化44】

参考例26mp手順に従い類似して調製した。
LCMS RT=1.1分、231(M+1)。
【0124】
参考28
(S)−2−アミノ−1−オキサゾール−2−イル−ブタン−1−オン;塩化水素
【化45】

[(S)−1−(ヒドロキシ−オキサゾール−2−イル−メチル)−プロピル]−カルバミン酸tertブチルエステルを使用することで参考例21に関する一般手順に従い類似して調製した。
【実施例】
【0125】
実施例1
2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−N−[(S)−1−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド
【化46】

塩化メチレン(6mL)中Novabiochem(436mg、0.841mmol、1.93mmol/g負荷)に由来するPS−結合N−シクロヘキシルカルボジイミド(2%DVBで架橋されたHL200〜400メッシュ)の懸濁を、塩化メチレン(3mL)中の2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸で処理して、室温で10分に渡り撹拌した。塩化メチレン(3mL)中の(S)−2−アミノ−1−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−ブタン−1−オル(96mg、0.412mmol)の溶液を加え、そして反応混合物を室温で3時間に渡り撹拌した。この混合物をろ過してろ過物を減圧下で蒸発させた。酢酸エチルとヘプタンの混合物で溶出させる、フラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製し、N−{(S)−1−[ヒドロキシ−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−プロピル}−2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミドをオフホワイトの固体(41mg)(ジアステレオマーの混合物)として獲得した。
MS:537(MH+)。
【0126】
塩化メチレン(6mL)中N−{(S)−1−[ヒドロキシ(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−プロピル}−2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸(41mg、0.076mmol)をDess-Martinペルヨージナン(39mg、0.092mmol)で処理し、そして室温で90分に渡り撹拌した。この反応混合物を水中のNa2S2O3の溶液(0.26M)、飽和水性重炭酸溶液及び水で洗浄し、そしてNa2SO4上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発させた。残留物をヘプタンと酢酸エチルの混合物により溶出させる、フラッシュクロマトグラフィーにより、2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−N−[(S)−1−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミドをオフホワイトの固体(18mg)(ジアステレオマーの混合物)としての表題化合物を獲得した。
MS:535(MH+)。
1H NMR(CDCl3):8.21(d,J=7Hz,2H),7.80,7.64(d,J=7Hz,1H),7.56(t,J=7Hz,3H),5.32(m,1H),3.79−3.51(m,8H),3.51−3.36(m,2H),3.08(2xdd,J=14Hz&6Hz,1H),2.97−2.91(m,2H),2.97−2.70(m,2H),2.38(m,1H),2.08(m,1H),1.88(m,1H),1.26(m,1H),1.15−1.09(2xd,J=7Hz,6H),1.03(2xt,J=7.5Hz,3H)。
【0127】
実施例2
(R)−2−シクロヘキシルメチル−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−N−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド酪酸
【化47】

ジメチルホルムアミド(10mL)中(R)−2−シクロヘキシルメチル−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸(223mg、0.788mmol)を連続して、(S)−2−アミノ−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−ブタン−1−オル;トリフルオロ酢酸との化合物(267mg、0.788mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’−N’テトラメチルウロニウムヘキサフルオロフォスフェート(299mg、0.787mmol)及びジイソプロピルエチルエミン(0.247ml、1.576mmol)で処理した。そして反応を室温で一晩に渡り撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物を酢酸エチルに入れ、そして1Nの塩酸、飽和した水性重炭酸溶液及び水で洗浄し、そしてNa2SO4上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製し、(R)−2−シクロヘキシルメチル−N−{(S)−1−[ヒドロキシ(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−プロピル}−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸を黄色固体(324mg)として獲得した。
MS:491(MH+)。
【0128】
塩化メチレン(10mL)中(R)−2−シクロヘキシルメチル−N−{(S)−1−[ヒドロキシ(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−プロピル}−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド(324mg、0.661mmol)をDess-Martinペルヨージナン(308mg、0.726mmol)で処理し、そして室温で90分に渡り撹拌した。この反応混合物をNa2S2O3の水性溶液(0.26M)、飽和水性重炭酸溶液及び水で洗浄し、そしてNa2SO4上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させた。粗製物をヘプタンと酢酸エチルの混合物により溶出させる、フラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(R)−2−シクロヘキシルメチル−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−N−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミドをオフホワイトの固体(10mg)として獲得した。
1H NMR(CDCl3):6.68(d,J=6Hz,1H),5.19(m,1H),3.73−3.60(m,4H),3.60−3.52(m,2H),3.52−3.40(m,2H),2.97(m,1H),2.71(dd,J=16Hz&10Hz,1H),2.26(dd,J=16Hz&3Hz,1H),2.14−1.96(m,1H),1.88−1.44(m,7H),1.32−1.07(m,5H),1.02(t,J=7Hz,3H),0.95−0.76(m,2H)。
MS:489(MH+)。
【0129】
実施例3
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド
【化48】

上記例2の一般手順に従うが、(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸及び(S)−2−アミノ−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−ブタン−1−オル;トリフルオロ酢酸との化合物を使用することで類似して調製した。
1H NMR(CDCl3):6.79(d,J=5Hz,1H),5.16(m,1H),3.86−3.51(m,6H),3.51−3.28(m,2H),2.96(m,1H),2.72(dd,J=16Hz&10Hz,1H),2.28(dd,J=16Hz&3Hz,1H),2.15−1.96(m,1H),1.96−1.72(m,2H),1.14(m,1H),1.00(t,J=7Hz,3H),0.88(s,9H)。
MS:463(MH+)。
【0130】
実施例4
4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−N−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド
【化49】

上記例2の一般手順に従うが、4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル酪酸及び(S)−2−アミノ−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−ブタン−1−オル;トリフルオロ酢酸による化合物を使用することで類似して調製した。
1H NMR(CDCl3):7.82,7.61(d,J=6Hz,1H),7.40(m,5H),5.08(m,1H),4.28(m,2H),3.78−3.47(m,7H),3.47−3.30(m,3H),2.91(dd,J=14Hz&7Hz,1H),2.82−2.56(m,2H),2.14−1.96(m,1H),1.94−1.76(m,1H),1.02(t,J=7.5Hz,3H)。
MS:561(MH+)。
【0131】
実施例5
(R)−2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−N−[(S)−1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド
【化50】

上記例2の一般手順に従うが、2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸及び(S)−2−アミノ−1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−ブタン−1−オルを使用することで類似して調製した。
1H NMR(CDCl3)δ8.12(d,2H),7.66(d,1H),7.54−7.46(m,3H),5.27(m,1H),3.67−3.57(m,7H),3.51−3.4(m,3H),3.08(dd,1H),2.92−2.79(m,4H),2.36(m,1H),2.11(m,1H),1.90(m,1H),1.10(d,6H),1.05(t,3H)。
MS:m/z535(M++H)。
【0132】
実施例6
N−[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチルアミド
【化51】

上記例2の一般手順に従うが、4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−酪酸及び(S)−2−アミノ−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−ブタン−1−オルを使用することで類似して調製した。
1H NMR(CDCl3):δ0.98(t,3H),1.43(t,3H),1.80(m,1H),2.03(m,1H),2.74(m,2H),2.95(m,1H),2.98(q,2H),3.4−3.71(m,10H),4.25(dd,1H),4.30(dd,1H),5.22(m,1H),7.39(m,5H),7.66(d,1H)。
LC/MS(2.82分)m/z=521(M+H)。
【0133】
実施例7
(R)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−N−[(S)−1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド
【化52】

上記例2の一般手順に従うが、4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−酪酸及び(S)−2−アミノ−1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−ブタン−1−オルを使用することで類似して調製した。
1H NMR(CDCl3):δ1.03(t,3H),1.91(m,1H),2.13(m,1H),2.72(dd,1H),2.79(dd,1H),2.95(dd,1H),3.40(m,3H),3.65(m,7H),4.27(d,1H),4.30(d,1H),5.29(m,1H),7.40(m,3H),7.54(m,5H),8.14(m,2H)。
MSm/z=569(M+H)。
【0134】
実施例8
4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド
【化53】

ジメチルホルムアミド(10mL)中(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸(200mg、0.778mmol)の溶液を連続して、(S)−2−アミノ−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−ブタン−1−オル;トリフルオロ酢酸との化合物(233mg、0.779mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’N’テトラメチルウロニウムヘキサフルオロフォスフェート(296mg、0.779mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.271ml、1.559mmol)で処理した。そして反応を室温で一晩に渡り撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物を酢酸エチルに入れ、そして1Nの塩酸、飽和した水性重炭酸溶液及び水で洗浄し、そしてNa2SO4上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させ、(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸{(S)−1−[(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−ヒドロキシ−メチル]プロピル}−アミドを黄色固体(277mg)として獲得した。
MS:425(MH+)。
【0135】
塩化メチレン(6mL)中(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)ペンタン酸{(S)−1−[(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−ヒドロキシ−メチル]−プロピル}−アミド(277mg、0.653mmol)をDess-Martinペルヨージナン(332mg、0.783mmol)で処理し、そして室温で90分に渡り撹拌した。この反応混合物を水中のNa2S2O3の溶液(0.26M)、飽和水性重炭酸溶液及び水で洗浄し、そしてNa2SO4上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物をヘプタンと酢酸エチルの混合物により溶出させる、フラッシュクロマトグラフィーにより精製し、4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミドを黄色の固体(44mg)(ジアステレオマーの混合物)として獲得した。
1H NMR(CDCl3):6.60(d,J=7Hz,1H),5.24(m,1H),3.66−3.54(m,4H),3.54−3.46(m,2H),3.44−3.28(m,2H),2.91(q,J=8Hz,2H),2.93−2.83(m,1H),2.68(dd,J=16Hz&10Hz,1H),2.20(dd,J=16Hz&4Hz,1H),1.96(m,1H),1.82(m,1H),1.70(m,1H),1.37(t,J=7Hz,3H),1.09(m,1H),0.88(t,J=7Hz,3H),0.82(s,9H)。
MS:423(MH+)。
【0136】
実施例9
(R)−2−シクロヘキシルメチル−N−[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド
【化54】

上記例8の一般手順に従うが、(R)−2−シクロヘキシルメチル−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸及び(S)−2−アミノ−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−ブタン−1−オル;トリフルオロ酢酸との化合物を使用することで類似して調製した。
1H NMR(CDCl3):6.53(d,J=7Hz,1H),5.35(m,1H),3.70−3.61(m,4H),3.61−3.53(m,2H),3.50−3.40(m,2H),3.01−2.92(m,1H),2.99(q,J=8Hz,2H),2.74(dd,J=16Hz&10Hz,1H),2.25(dd,J=16Hz&3.5Hz,1H),2.05(m,1H),1.85−1.69(m,1H),1.70−1.48(m,6H),1.44(t,J=7.5Hz,3H),1.32−1.04(m,5H),0.97(t,J=7.5Hz,3H),0.96−0.78(m,2H)。
MS:449(MH+)。
【0137】
実施例10
N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド
【化55】

無水DCM(4.5mL)中の2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸(53mg、0.16mmol)をN2下でNovabiochem(188mg、0.032mmol、1.93mmol/g負荷)に由来するPS−結合N−シクロヘキシルカルボジイミド(2%DVBで架橋されたHL200〜400メッシュ)の懸濁を、しかる後に、ヒドロキシベンゾトリアゾール(36.7mg、0.27mmol)を加えた。室温で15分に渡り撹拌した後、(S)−2−アミノ−1−ベンゾオキサゾール−2−イル−ペンタン−1−オル(35.2mg、0.16mmol)を加え、そして反応混合物を室温で一晩に渡り撹拌した。次いで、シラシクルトリスアミン(silacycle trisamine)(222mg、0.8mmol、3.6mmol/g負荷)を加え、そしてこの混合物を2時間に渡り撹拌せしめた。固体をろ過し、そしてろ過物を減圧下でろ過し、黄色の固体(80mg)を獲得した。粗製物を、酢酸エチルとヘプタンの混合物により溶出させるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−イル−ヒドロキシ−メチル)−ブチル]−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド(55mg)を獲得した。
【0138】
N2下、ジクロロメタン中のDess-Martinペルヨージナン溶液(DCM中15%、0.206mmol)を無水ジクロロメタン中のN−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−イル−ヒドロキシ−メチル)−ブチル]−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド(55mg、0.103mmol)の溶液に対して加え、そして室温で1時間に渡り撹拌した。混合物を反応を飽和NaHCO3(20mL)中のNa2SO3(65.4mg)の溶液で急冷した。水層をジクロロメタン(2×25mL)で抽出した。有機抽出物を乾燥(MgSO4)させて水層を減圧下で濃縮した。残留物をヘプタンと酢酸エチルの混合物(1:1、次いで2:1)により溶出させる、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミドを白色固体(43mg)として獲得した。
1H NMR(CDCl3):7.92(d,J=8Hz,1H),7.67(d,J=8Hz,1H),7.56(t,J=7.5Hz,1H),7.47(t,J=7.5Hz,1H),7.42−7.14(m,5H),6.78,6.64(d,J=7Hz,1H),5.63(m,1H),3.84−3.53(m,6H),3.53−3.32(m,2H),3.18(m,1H),2.88−2.58(m,2H),2.50(d,J=14.5Hz,1H),2.30(m,1H),2.08(m,1H),1.82(m,1H),1.58−1.36(m,4H),0.98(t,J=7Hz,3H),0.58−0.26(m,4H)。
MS:532(MH+)。
【0139】
実施例11
N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−(2−フェニル−シクロプロピルメチル)−ブチルアミド
【化56】

上記例10の一般手順に従うが、4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−(2−フェニル−シクロプロピルメチル)−酪酸及び(S)−2−アミノ−1−ベンゾオキサゾール−2−イル)−ペンタン−1−オルを使用することで類似して調製した。
LC/MS:RT=3.39分、MH+=518
【0140】
実施例12
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド
【化57】

上記例10の一般手順に従うが、(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)ペンタン酸及び(S)−2−アミノ−1−ベンゾオキサゾール−2−イル−ペンタン−1−オルを使用することで類似して調製した。
1H NMR(CDCl3):7.91(d,J=8Hz,1H),7.66(d,J=8Hz,1H),7.55(dt,J=8Hz&1.2Hz,1H),7.47(dt,J=8Hz&1.2Hz,1H),6.79(d,J=7Hz,1H),5.61(m,1H),3.75−3.58(m,6H),3.56−3.42(m,2H),3.01(m,1H),2.78(dd,J=16Hz&10Hz,1H),2.30(dd,J=16Hz&4Hz,1H),2.11−2.01(m,1H),1.99−1.74(m,2H),1.54−1.41(m,2H),1.18(dd,J=14Hz&3Hz,1H),0.97(t,J=7Hz,3H),0.90(s,9H)。
MS:458(MH+)。
【0141】
実施例13
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド
【化58】

上記例10の一般手順に従うが、4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸及び(S)−2−アミノ−1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−ブタン−1−オルを使用することで類似して調製した。
1H NMR(CDCl3):8.15(dd,J=8Hz&1.6Hz,2H),7.57−7.52(m,3H),6.86(d,J=6Hz,1H),5.36(dd,J=12Hz&7Hz,1H),3.76−3.54(m,6H),3.54−3.34(m,2H),3.07−2.93(m,1H),2.78(dd,J=16Hz&10Hz,1H),2.32(dd,J=16Hz&3Hz,1H),2.15(m,1H),2.00−1.80(m,2H),1.19(dd,J=14Hz&3Hz,1H),1.05(t,J=7.5Hz,3H),0.91(s,9H)。
MS:471(MH+)。
【0142】
実施例14
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド
【化59】

上記例10の一般手順に従うが、(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸及び2−アミノ−1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−ブタン−1−オルを使用することで類似して調製(ジアステレオマーの混合物として)した。
1H NMR(CDCl3):8.15(dd,J=8Hz&1.6Hz,2H),7.61−7.44(m,3H),7.32−7.16(m,3H),7.09(d,J=6.6Hz,2H),6.93(d,J=6.5Hz,1H),5.35(dd,J=12Hz&7Hz,1H),3.76−3.54(m,6H),3.52−3.34(m,2H),3.11(m,1H),2.76(dd,J=16Hz&10Hz,1H),2.53(s,2H),2.29(dd,J=16Hz&3Hz,1H),2.07(m,1H),2.01(m,1H),1.90(m,1H),1.22(dd,J=14Hz&3Hz,1H),1.05(t,J=7Hz,3H),0.88(s,6H)。
MS:547(MH+)。
【0143】
実施例15
4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド
【化60】

上記例10の一般手順に従うが、(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸及び(S)−2−アミノ−1−ベンゾオキサゾール−2−イル−ペンタン−1−オルを使用することで類似して調製した。
1H NMR(CDCl3):7.91(d,J=7.6Hz,1H),7.66(d,J=8.1Hz,1H),7.55(dt,J=7Hz&1Hz,1H),7.47(dt,J=8Hz&1Hz,1H),7.30−7.15(m,3H),7.09(d,J=8Hz,2H),6.86(d,J=7Hz,1H),5.62(m,1H),3.75−3.55(m,6H),3.54−3.38(m,2H),3.12(m,1H),2.77(dd,J=16Hz&10Hz,1H),2.52(s,2H),2.27(dd,J=16Hz&4Hz,1H),2.13−1.94(m,2H),1.81(m,1H),1.47(m,2H),1.21(dd,J=14Hz&3Hz,1H),0.98(t,J=7Hz,3H),0.88(s,6H)。
MS:534(MH+),0.88(2xS,6H)。
【0144】
実施例18
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド
【化61】

上記例10の一般手順に従い類似して調製した。
HNMR(CDCl3),(ppm):7.20−7.29(m,3H),7.10−7.19(d,2H),6.78−6.80(d,H),5.31−5.35(m,H),3.61−3.68(m,6H),3.44−3.48(m,2H),3.06−3.21(m,H),2.96−3.03(q,2H),2.73−2.82(dd,H),2.53(s,2H),2.24−2.31(dd,H),1.98−2.18(m,2H),1.78−1.85(m,H),1.43−1.48(t,3H),1.19−1.24(dd,H),0.96−1.01(t,3H),0.89(s,3H),0.88(s,3H)。
MS:499(MH+)。
【0145】
実施例19
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド
【化62】

上記例10の一般手順に従い類似して調製した。
HNMR(CDCl3),(ppm):7.19−7.30(m,3H),7.10−7.13(d,2H),6.89−6.91(d,H),5.15−5.32(m,H),3.60−3.73(m,6H),3.44−3.46(m,2H),3.05−3.14(m,H),2.70−2.78(dd,H),2.53(s,2H),2.25−2.32(dd,H),1.98−2.15(m,H),1.78−1.90(m,H),1.27−1.32(m,H),1.17−1.22(dd,H),1.01−1.06(t,3H),0.89(s,3H),0.87(s,3H)。
MS:539(MH+)。
【0146】
実施例20
(R)−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−N−[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド
【化63】

上記例10に与えた一般手順に従うが、(R)−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸及び(S)−2−アミノ−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−ブタン−1−オル;トリフルオロ酢酸との化合物を使用することで類似して調製した。
HNMR(CDCl3),(ppm):7.19−7.36(m,5H),6.39−6.55(d,H),5.30−5.44(m,1H),3.52−3.67(m,6H),3.37−3.52(m,2H),3.06−3.17(m,1H),2.98−3.06(q,2H),2.66−2.83(dd,1H),2.55−2.85(dd,2H),2.25−2.32(dd,H),2.03−2.15(m,1H),1.74−1.84(m,1H),1.44−1.49(t,3H),1.25−1.59(m,2H),0.96−1.01(t,3H),0.30−0.56(m,4H)。
MS:497(MH+)。
【0147】
実施例21
(R)−5−(2−ジフルオロメトキシ−フェニル)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−4−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアソール−3−カルボニル)−プロピル]ブチルアミド
【化64】

上記例10の一般手順に従い類似して調製した。
HNMR(CDCl3),(ppm):7.05−7.28(m,4H),6.85−6.87(d,1H),6.26−6.76(t,H),5.27−5.34(m,1H),3.55−3.68(m,6H),3.41−3.52(m,2H),3.08−3.15(m,1H),2.96−3.08(q,2H),2.72−2.80(dd,H),2.52−2.69(dd,2H),2.29−2.35(dd,1H),1.99−2.19(m,2H),1.71−1.86(m,1H),1.42−1.47(t,3H),1.22−1.30(m,1H),0.96−1.04(t,3H),0.89(s,3H),0.86(s,3H)。
MS:565(MH+)。
【0148】
実施例22
(S)−N−[(S)−1−(ベンゾオキサオール−2−カルボニル)−ブチル]−2−(5−メチル−チオフェン−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド
【化65】

上記例10の一般手順に従い類似して調製した。
HNMR(CDCl3),(ppm):7.90−7.92(d,1H),7.66−7.69(d,1H),7.46−7.58(m,2H),6.90−6.92(d,1H),6.53−6.54(d,1H),6.35−6.36(d,1H),5.52−5.59(m,1H),3.60−3.68(m,6H),3.38−3.60(m,2H),3.07−3.20(m,2H),2.77−2.91(m,2H),2.39−2.46(dd,H),2.28(s,3H),1.94−2.04(m,1H),1.73−1.86(m,1H),1.39−1.67(m,2H),0.93−0.98(t,3H)。
MS:498(MH+)。
【0149】
実施例23
(R)−N−[(S)−1−(ベンゾオキサオール−2−カルボニル)−ブチル]−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド
【化66】

上記例10の一般手順に従い類似して調製した。
1H NMR(CDCl3):7.92(d,J=8Hz,1H),7.67(d,J=8Hz,1H),7.56(dt,J=7Hz&1Hz,1H),7.47(dt,J=7Hz&1Hz,1H),7.37−7.15(m,5H),6.61(d,J=7Hz,1H),5.64(m,1H),3.76−3.63(m,4H),3.63−3.56(m,2H),3.52−3.36(m,2H),3.14(m,1H),2.80−2.67(m,2H),2.51(d,J=15Hz,1H),2.28(dd,J=16Hz&3.5Hz,1H),2.14−1.98(m,1H),1.90−1.75(m,1H),1.60−1.37(m,4H),0.98(t,J=7Hz,3H),0.62−0.27(m,4H)。
MS:532(MH+)。
【0150】
実施例24
(R)−5−(2−ジフルオロメトキシ−フェニル)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド
【化67】

上記例10の一般手順に従い類似して調製した。
HNMR(CDCl3),(ppm):7.89−7.91(d,H),7.64−7.67(d,H),7.43−7.64(m,2H),7.04−7.23(m,4H),6.86−6.88(d,H),6.256−6.74(t,H),5.58−5.65(m,H),3.57−3.68(m,6H),3.46−3.57(m,2H),3.11−3.17(m,H),2.73−2.82(dd,H),2.52−2.68(dd,2H),2.29−2.36(dd,H),1.99−2.11(m,2H),1.76−1.86(m,H),1.42−1.54(m,2H),0.95−1.00(t,3H),0.89(s,3H),0.86(s,3H),1.34−1.10(dd,1H)。
MS:600(MH+)。
【0151】
実施例25
2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−アミド(ジアステレオマーの混合物)
【化68】

上記例10の一般手順に従うが、2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸及び(S)−2−アミノ−1−オキサゾール−2−イル−4−フェニル−ブタン−1−オルを使用することで類似して調製した。
1H NMR(CDCl3):7.80(d,J=4.5Hz,1H),7.34(d,J=6Hz,1H),7.30−7.25(m,1H),7.25−7.20(m,3H),7.20−7.12(m,5H),7.12−7.06(m,1H),6.92,6.69(d,J=8Hz,1H),5.54(m,1H),3.73−3.60(m,4H),3.60−3.52(m,2H),3.48−3.38(m,2H),3.00−2.80(m,1H),2.80−2.32(m,5H),2.43−2.22(m,2H),2.05(m,1H),1.87−1.53(m,3H),1.53−1.37(m,1H)。
MS:518(MH+)。
【0152】
実施例26
4−モルホリン−4−イル−N−[1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−4−オキソ−2−(2−フェニル−シクロプロピルメチル)−ブチルアミド(ジアステレオマーの混合物)
【化69】

上記例Xの一般手順に従うが、4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−(2−フェニル−シクロプロピルメチル)−酪酸及び(S)−2−アミノ−1−オキサゾール−2−イル−4−フェニル−ブタン−1−オルを使用することで類似して調製した。
1H NMR(CDCl3):7.80(t,J=2Hz,1H),7.34(d,J=6Hz,1H),7.25−7.17(m,4H),7.15−7.08(m,2H),7.08−6.97(m,3H),6.96−6.83(m,1H),6.77,6.52(d,J=7Hz,1H),5.47(m,1H),3.73−3.60(m,4H),3.60−3.53(m,2H),3.53−3.32(m,2H),3.04(m,1H),2.89−2.51(m,3H),2.46−2.14(m,2H),2.12−1.77(m,2H),1.75−1.56(m,2H),1.54−1.33(m,1H),1.01−0.73(m,2H)。
MS:530(MH+)。
【0153】
実施例27
(R)−2−シクロヘキシルメチル−4−モルホリン−4−イル−N−[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−4−オキソ−ブチルアミド
【化70】

上記例10の一般手順に従うが、(S)−2−アミノ−1−オキサゾール−2−イル−フェニル−ブタン−1−オル及び2−シクロヘキシルメチル−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−酪酸を使用することで類似して調製した。
1H NMR:(CDCl3)7.80(s,1H),7.40(s,1H),7.30−7.05(m,5H),6.70(d,1H),5.65−5.50(m,1H),3.75−3.3(m,8H),3.10−2.90(m,1H),2.90−2.60(m,3H),2.45−2.20(m,2H),2.10−1.90(m,1H),1.90−1.45(m,6H),1.35−1.00(m,5H),1.00−0.75(m,2H)
LCMS:RT=3.25分、M+1=496.4。
【0154】
実施例28
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピルアミド
【化71】

上記例10の一般手順に従い類似して調製した。
1H NMR:(CDCl3)8.10(d,2H),7.50−7.70(m,3H),6.73(d,1H),5.40(m,1H),3.58−3.70(m,6H),3.45(m,2H),2.96(m,1H),2.75(dd,1H),2.30(dd,1H),2.10(m,1H),1.75−1.95(m,2H),1.18(dd,1H),0.98(t,3H),0.90(s,9H)。
LCMS:RT=3.20分、M+1=471.2。
【0155】
実施例29
3−フェニルメタンスルホニル−N−[(S)−1−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシメチル)−プロピオンアミド
【化72】

上記例1の一般手順に従うが、2−フェニルメタンスルホニルメチル−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−プロピオン酸及び(S)−2−アミノ−1−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−ブタン−1−オルを使用することで類似して調製した。
1H NMR(CDCl3):8.20(d,J=7Hz,2H),7.64(m,1H),7.55(t,J=7Hz,2H),7.47−7.33(m,6H),5.49(m,1H),4.28(m,2H),3.98−3.85(m,2H),3.81−3.65(m,2H),3.64−3.50(m,2H),3.49−3.37(m,2H),3.19(m,1H),2.92(2xdd,J=14Hz&6.5Hz,1H),2.24−2.04(m,1H),2.00−1.77(m,3H),1.72−1.51(m,2H),0.98(2xt,J=10Hz&7.5Hz,3H)。
MS:556(MH+)。
【0156】
実施例30
(R)−4,4,6−トリメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ヘプタン酸[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]アミド
【化73】

上記例10の一般手順に従い類似して調製した。
LCMS:RT=3.35分、M+1=465
【0157】
実施例31
N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−2,2−ジメチル−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチルアミド
【化74】

上記例34の一般手順に従い類似して調製した。
LCMS:RT=3.2分、M+1=570
【0158】
実施例32
(R)−4,4,6−トリメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ヘプタン酸[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−プロピル]アミド
【化75】

例10の一般手順に従うが、アミノ成分として(S)−2−アミノ−1−オキサゾール−2−イル−ブタン−1−オン;塩化水素及び酸性成分として(R)−4,4,6−トリメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ヘプタン酸を使用するが、更なる酸化段階を伴わないことで、類似して調製した。
LCMS:RT=8.13分、M+1=436。M+Na=458
【0159】
実施例33
(R)−4,4,6−トリメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ヘプタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド
【化76】

上記例10の一般手順に従い類似して調製した。
LCMS:RT=3.65分、M+1=500
【0160】
実施例34
(S)−2−(1−フルオロ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[1−(ベンゾオキサオゾール−2−カルボニル)−プロピル]−アミド
【化77】

PyBOP(86mg、0.16mmol)、DIPEA(0.065ml、0.37mmol)及び2−アミノ−1−ベンゾオキサゾール−2−イル−ブタン−1(36mg、0.15mmol)を、無水塩化メチレン(4ml)中の(S)−2−(1−フルオロ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸(7a)(50mg、0.15mmol)の溶液に対して加え、そしてこの反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応物を水で急冷し、溶媒を減圧下で除去し、水層を酢酸エチルで抽出し、有機抽出物をMgSO4上で乾燥させて減圧下で濃縮した。酢酸エチルとヘプタンの混合物により溶出させるシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより、(S)−2−(1−フルオロ−モルホリン)−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[1−(ベンゾオキサゾール−2−イル−ヒドロキシ−メチル)−プロピル]−アミドを白色固体(38mg)として獲得した。
【0161】
Dess-Martinペルヨージナン(DCM中15重量%、0.15mmol、425mg)を無水塩化メチレン(15ml)中の(S)−2−(1−フルオロ−モルホリン)−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[1−(ベンゾオキサゾール−2−イル−ヒドロキシメチル)−プロピル]−アミド(0.074mmol)の溶液に対して加え、そして3時間に渡り撹拌した。反応を水性NaHCO3中のNa2S2O3(0.37mmol、56mg)で急冷し、有機層を分離し、水層を複数回塩化メチレンで抽出した。この有機抽出物をNa2SO4上で乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。酢酸メチルと塩化メチレンの混合物により溶出させる、シリカ上でのカラムクロマトグラフィーにより、表題化合物を白色固体(30mg)として獲得した。
1H NMR(CDCl3)δ1.02(t,3H),2.26−1.40(m,2+2+2H),2.78−2.58(m,2H),3.24−3.02(m,1H),3.75−3.48(m,8H),5.38−5.08(m,1H),5.78−5.52(m,1H),6.88−6.56(m,1H),7.36−7.15(m,5H),7.60−7.42(m,2H),7.70(m,1H),7.94(m,1H);
MS510(M+)、532(M+23)。
【0162】
実施例35
(S)−2−(1−フルオロ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド
【化78】

例34の手順に従って類似して調製した。
1H NMR(CDCl3)δ0.98(t,3H),2.18−1.40(m,2+2+2+2H),2.74−2.58(m,2H),3.96−2.98(m,1H),3.78−3.46(m,8H),5.36−5.16(m,1H),5.80−5.58(m,1H),6.72−6.48(m,1H),7.36−7.14(m,5H),7.60−7.48(m,2H),7.65(m,1H),7.92(m,1H);
LCMS:RT=3.5及び3.4分、M+1=524。
【0163】
実施例36
(R)−2−((S)−1−メトキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−2−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド
【化79】

例34の手順に従って類似して調製した。
1H NMR(CDCl3)δ0.98(t,3H),2.18−1.46(m,2+2+2+2H),2.74−2.52(m,1+2H),3.34(s,3H),3.78−3.52(m,8H),4.32(d,1H),5.80−5.70(m,1H),6.56(d,1H),7.36−7.14(m,5H),7.62−7.46(m,2H),7.68(m,1H),7.92(m,1H);
LCMS:RT=3.37分、M+1=536
【0164】
実施例37
2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−プロピル]−アミド
【化80】

例10の一般手順に従うが、アミノ成分として(S)−2−アミノ−1−オキサゾール−2−イル−ブタン−1−オン;塩化水素及び酸性成分として2―(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸を使用するが、更なる酸化段階を伴わないことで、類似して調製した。
LCMS:RT=2.86分、M+1=442
【0165】
実施例38
(R)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−プロピル]−アミド
【化81】

例10の一般手順に従うが、アミノ成分として(S)−2−アミノ−1−オキサゾール−2−イル−ブタン−1−オン;塩化水素及び酸性成分として(R)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸を使用するが、更なる酸化段階を伴わないことで、類似して調製した。
1H NMR(CDCl3)δ1.0(t,3H),2.22−1.64(m,2+2+2H),2.75−2.55(m,2+1H),3.75−3.45(m,8H),4.44(m,1H),4.98−4.64(b,1H),5.55−5.45(m,1H),6.98−6.72(m,1H),734−7.15(m,5H),7.38(d,1H),7.84(d,1H)。
MS:458(M+)。
【0166】
実施例39
(R)−5−(2−ジフルオロメトキシ−フェニル)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−プロピル]−アミド
【化82】

例10の一般手順に従うが、アミノ成分として(S)−2−アミノ−1−オキサゾール−2−イル−ブタン−1−オン;塩化水素及び酸性成分として(R)−5−(2−ジフルオロメトキシ−フェニル)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸を使用するが、更なる酸化段階を伴わないことで、類似して調製した。
1H NMR(CDCl3)δ1.2(t,3H),2.22−1.164(m,2+2+2H),2.75−2.55(m,2+1H),3.75−3.45(m,8H),4.38−4.10(b,1H),4.44(m,1H),5.55−5.45(m,1H),6.80−6.28(t,1H),7.08−6.70(m,1H),726−7.10(m,4H),7.38(d,1H),7.85(d,1H)。
MS:524(M+)。
【0167】
実施例40
2−(1−メチル−シクロペンチルメチル)−4−モルホリン−4−イル−N−[1−(オキサゾロ[4,5b]ピリジン−2−カルボニル)−プロピル]−4−オキソ−ブチルアミド
【化83】

2−(1−メチル−シクロペンチルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ酪酸(100mg、0.35mmol)をEDC(250mg、1.3mmol)、HOBt(250mg、1.6mmol)、及び(2S)−2−アミノ−1−オキサゾロ[4,5b]ピリジン−2−イル−ブタン−1−オル(100mg、0.48mmol)と組み合わせた。ジクロロメタン(4mL)を加え、そして4−メチルモルホリン(0.5mL)を加えた。混合物を周囲温度で2時間に渡り撹拌した。酢酸エチル(150mL)で希釈する後、この溶液を1Nの水性HCl、水、飽和させた水性NaHCO3溶液及び塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、そして真空下で蒸発させた。粗製の産物を無水ジクロロメタン(10mL)中に溶かし、そしてDess-Martinペルヨージナン(500mg、1.2mmol)を加えた。周囲温度で1時間に渡る撹拌後、混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、そして飽和した水性NaHCO3中0.26MのNa2S2O3溶液で処理した。有機層を飽和した水性NaHCO3及び塩水で処理し、MgSO4で乾燥させて蒸発させた。産物をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル1:1)により精製し、表題の化合物(40mg、0.085mmol)をジアステレオマーの混合物(40mg;0.085mmol)として獲得した。
LC-MS:溶出時間ジアステレオマー1=3.90分、469.6(M−1)、471.4(M+1)。
溶出時間ジアステレオマー2=3.97分、469.6(M−1)、471.4(M+1)。
(MS:API 150EX. LC:HP Agilent 1100 Series. カラム:Phenomenex, 5u ODS3 100A 100X3mm.; Flow Rate: 2ml/分。2溶媒勾配:溶媒A;99%水、1%アセトニトリル、0.1%AcOH。溶媒B、99%アセトニトリル、1%水、0.1%AcOH。勾配100%A、0%B〜0%A、100%Bt=0〜t=6分。次いで勾配を100%A、0%Bt=7〜t=15分に戻す)
【0168】
実施例41
(S)−3−(4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチリルアミノ)−2−オキソ−ペンタン酸(ピリジン−4−イルメチル)−アミド
【化84】

この合成を、S.L.ら、J.Med.Chem.1994,Vol.37,pp.2918〜2929に類似するように行った。
1H NMR(CDCl3)δ8.5−8.4(m,2H),7.5−7.0(m,9H),5.05(m,1H),4.6−4.0(m,4H),3.7−3.1(m,7H),2.9−2.5(m,2H),2.1−1.9(m,2H),1.8−1.5(m,2H),1.3−1.0(m,2H),1.0−0.8(m,3H)。
MS:559(MH+)。
【0169】
実施例42
(S)−3−(4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチリルアミノ)−2−オキソ−ペンタン酸ジエチルアミド
【化85】

この合成を、Harbeson,S.L.ら、J.Med.Chem.1994,Vol.37,pp.2918〜2929に類似するように行った。
1H NMR(CDCl3)δ7.37−7.19(m,6H),4.7−4.59(m,1H),4.25−4.1(m,2H),3.6−3.05(m,13H),2.96−2.55(m,3H),1.8−1.7(m,2H),1.3−0.8(m,10H)。
MS:525(MH+)、546(M+Na)。
【0170】
実施例43
N−((S)−1−エチル−2,3−ジオキソ−3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチルアミド
【化86】

この合成を、Harbeson,S.L.ら、J.Med.Chem.1994,Vol.37,pp.2918〜2929に類似するように行った。
1H NMR(CDCl3)δ7.2−7.0(m,6H),4.7(m,1H),4.2(m,2H),3.6−3.2(m,10H),2.95(m,1H),2.85−2.6(m,2H),2.0−1.3(m,7H),1.3−1.1(m,3H),1.0−0.8(m,3H)。
MS:522(MH+)、544(M+Na)。
【0171】
実施例44
(S)−3−(4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチリルアミノ)−2−オキソ−ペンタン酸フェネチルアミド
【化87】

この合成を、Harbeson,S.L.ら、J.Med.Chem.1994,Vol.37,pp.2918〜2929に類似するように行った。
1H NMR(CDCl3)δ7.4−6.8(m,12H),5.15(m,1H),4.25−4.15(m,2H),3.6−3.2(m,12H),2.94−2.5(m,5H),2.0−1.8(m,1H),1.65−1.55(m,1H),0.90−0.8(m,3H)。
MS:572,596。
【0172】
実施例45
(S)−3−(4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチリルアミノ)−2−オキソ−ペンタン酸(2−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド
【化88】

この合成を、Harbeson,S.L.ら、J.Med.Chem.1994,Vol.37,pp.2918〜2929に類似するように行った。
1H NMR(CDCl3)δ8.51(m,1H),7.86(m,1H),7.5(m,1H),7.4−7.1(m,7H),5.2(m,1H),4.3−4.2(m,3H),3.8−3.3(m,9H),3.1−2.6(m,4H),2.0(m,2H),1.7(m,2H),1.3−1.1(m,2H),0.90(m,3H)。
MS:573(MH+)。
【0173】
実施例46
カテプシンSアッセイ
様々な濃度の試験化合物の溶液を10μLのジメチルスルホキシド(DMSO)中で調製し、そしてアッセイ用バッファー(40μL、MES、50mM(pH6.5);EDTA2.5mM;及びNaCl、100mMを含んで成る)中に希釈するために入れた。ヒトカテプシンS(0.25μLのアッセイバッファー中、0.158pM)をこの希釈物に対して加えた。このアッセイ溶液を5〜10秒間シェーカープレート上で混合し、フタをして30分に渡り周囲温度でインキュベートした。Z−Val−Val−Arg−AMC(25μLのアッセイ用バッファー中9nM)をこのアッセイ溶液に対して加え、そして加水分解を分光光学的に(λ460nmで)5分に渡り行った。見掛けの阻害定数(Ki)を、標準的なモデルを使用することで酵素進行曲線から計算した。出願人によって行われたアッセイに基づけば、以下の化合物が、100nM未満のKi値を示した。
2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−N−[(S)−1−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
(R)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−N−[1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−(2−フェニル−シクロプロピルメチル)−ブチルアミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド、
4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−アミド(ジアステレオマーの混合物)、
4−モルホリン−4−イル−N−[1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−4−オキソ−2−(2−フェニル−シクロプロピルメチル)−ブチルアミド(ジアステレオマーの混合物)、
(R)−2−シクロヘキシルメチル−4−モルホリン−4−イル−N−[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−4,4,6−トリメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ヘプタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
(R)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−アミド、
(S)−2−(1−フルオロ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、及び
(R)−2−((S)−1−メトキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド。
【0174】
実施例47
カテプシンBアッセイ
様々な濃度の試験化合物の溶液を10μLのジメチルスルホキシド(DMSO)中で調製し、そしてアッセイ用バッファー(40μL:MES、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸(BES)、50mM(pH6);ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、0.05%;及びジチオトレイトール(DTT)、2.5mMを含んで成る)中へと希釈するために入れた。ヒトカテプシンB(25μLのアッセイバッファー中、0.025pM)をこの希釈物に対して加えた。このアッセイ溶液を5〜10秒間シェーカープレート上で混合し、覆をして30分に渡り周囲温度でインキュベートした。Z−FR−AMC(25μLのアッセイバッファー中20nM)をこのアッセイ溶液に対して加え、そして加水分解を分光光学度法で(λ460nmで)5分に渡り行った。見掛けの阻害定数(Ki)を、標準的な数学的方法を使用することで酵素プログレス曲線から計算した。
【0175】
実施例48
カテプシンKアッセイ
様々な濃度の試験化合物の溶液を10vLのジメチルスルホキシド(DMSO)中で調製し、そしてアッセイバッファー(40μL:MES、50mM(pH5.5);EDTA、2.5mM;及びDTT、2.5mMを含んで成る)中に希釈するために入れた。ヒトカテプシンK(25μLのアッセイバッファー中、0.0906pM)をこの希釈物に対して加えた。このアッセイ溶液を5〜10秒間シェーカープレート上で混合し、覆をして30分に渡り周囲温度でインキュベートした。Z−Phe−Arg−AMC(25μLのアッセイバッファー中4nM)をこのアッセイ溶液に対して加え、そして加水分解を分光光度法で(λ460nmで)5分に渡り行った。見掛けの阻害定数(Ki)を、標準的な数学的方法を使用することで酵素プログレス曲線から計算した。
【0176】
実施例49
カテプシンLアッセイ
様々な濃度の試験化合物の溶液を10μLのジメチルスルホキシド(DMSO)中で調製し、そしてアッセイ用バッファー(40μL:MES、50mM(pH5.5);EDTA2.5mM;及び、2.5mMを含んで成る)をこの希釈物に対して加えた。ヒトカテプシンL(25μLのアッセイバッファー中0.05pM)をこの溶液に対して加えた。このアッセイ溶液を5〜10秒間シェーカープレート上で混合し、覆をして30分に渡り周囲温度でインキュベートした。Z−Phe−Arg−AMC(25μLのアッセイバッファー中、1nM)をこのアッセイ溶液に対して加え、そして加水分解を分光光度法で(λ460nmで)5分に渡り行った。見掛けの阻害定数(Ki)を、標準的な数学的方法を使用することで酵素プログレス曲線から計算した。
【0177】
実施例50
式I、II又はIIIの化合物を含有する代表的医薬組成物
【表1】

【表2】

【表3】

【0178】
好適な実施態様に対して適用されるような本発明の基本的な新規特徴が記載され且つ示されているが、それらは、様々な省略及び置換及び変化が、説明された組成物及び方法の形態及び詳細において、当業者により本発明の精神を逸脱することなく作成されて良いと解される。例えば、同じ結果を達成するために同じように実質的に同機能を事実上する化学的基の置換及び/又は方法段階は本発明の範囲内であることがはっきりと示されている。
【0179】
本発明は、上記実施態様に限定さえることはなく、上記実施態様は、例示として示されているが、添付の請求の範囲に規定された保護の範囲内で様々な方法において変更されて良い。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I及びII:
【化1】

(式中、X2、X3、X4、X5及びX7は一般的な置換基である)
からなる群から選択される式の骨格構造を有する、化合物又は当該化合物の類縁化学物質。
【請求項2】
式I:
【化2】

(式中、X2、X3、X4、X5及びX7は一般的な置換基である)
の骨格構造を有する、請求項1に記載の化合物又は請求項1に記載の化合物の類縁化学物質。
【請求項3】
式II:
【化3】

(式中、X2及びX5は一般的な置換基である)
の骨格構造を有する、請求項1に記載の化合物又は請求項1に記載の化合物の類縁化学物質。
【請求項4】
式III :
【化4】

(式中、A1は−O−、−N(R)−又は−SO2−であり;
A2は−H、−F、−OH、又は−O−Rであり;
A3はシアノ又は−C(O)−X3であり;そして
X2、X3、X4、X7及びRは一般的な置換基である)
の骨格構造を有する、化合物又は当該化合物の類縁化学物質。
【請求項5】
X2、X3、X4、X5及びX7が一般的な置換基である、請求項1に記載の化合物又は請求項1に記載の化合物の類縁化学物質。
【請求項6】
X2、X3、X4、X7及びRが一般的な置換基である、請求項2に記載の化合物又は請求項2に記載の化合物の類縁化学物質。
【請求項7】
X2がアルキルモチーフ又はスルホニルアルキルモチーフであり;
X3が複素環モチーフ又はアミドモチーフであり;
X4及びX7は独立して−H、−Rもしくは
【化5】

であるかあるいはX4及びX7が一緒に炭素原子に対して結合し3〜6員シクロアルキル基を形成し;
X5は−H、−F、−OH又は−O−Rであり;そして
Rは1〜6個の炭素原子を含む直鎖状又は分鎖状のアルキル基である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
X2が置換されたアルキルモチーフ又はスルホニルアルキルモチーフであり;
X3が複素環モチーフ又はアミドモチーフであり;
X4及びX7は独立して−H、−Rもしくは
【化6】

である、又はX4及びX7は一緒に炭素原子に対して結合し3〜6員シクロアルキル基を形成し;そして
Rは1〜6個の炭素原子を含む直鎖状又は分鎖状のアルキル基である、
請求項4に記載の化合物。
【請求項9】
X3が複素環モチーフである、請求項7に記載の化合物。
【請求項10】
A3が−C(O)−X3でありそしてX3は複素環モチーフである、請求項8に記載の化合物。
【請求項11】
X3がアミドモチーフである、請求項7に記載の化合物。
【請求項12】
A3は−C(O)−X3でありそしてX3がアミドモチーフである、請求項8に記載の化合物。
【請求項13】
X7が−Hであり、X4は1〜4個の炭素原子を含む直鎖状もしくは分枝状のアルキル基又は
【化7】

であり、そしてX5は−H又は−Fである、請求項7に記載の化合物。
【請求項14】
X5が−Hである、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
X4が−CH2CH3、−CH2CH2CH3、−C(CH33又は
【化8】

である、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
X2が置換されたアルキルモチーフ又はスルホニルアルキルモチーフであり、X3が複素環モチーフ又はアミドモチーフであり、X4が−CH2CH3、−CH2CH2CH3−C(CH33又は
【化9】

であり、X5及びX7が−Hである、請求項7に記載の化合物。
【請求項17】
請求項16に記載の化合物の類縁化学物質。
【請求項18】
2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−N−[(S)−1−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
(R)−2−シクロヘキシルメチル−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−N−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド、
4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−N−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
(R)−2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−N−[(S)−1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
N−[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチルアミド、
(R)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−N−[(S)−1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
(R)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−N−[1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−2−シクロヘキシルメチル−N−[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−(2−フェニル−シクロプロピルメチル)−ブチルアミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド、
4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−N−[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−5−(2−ジフルオロメトキシ−フェニル)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(S)−N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−2−(5−メチル−チオフェン−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−5−(2−ジフルオロメトキシ−フェニル)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−アミド(ジアステレオマーの混合物)、
4−モルホリン−4−イル−N−[1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−4−オキソ−2−(2−フェニル−シクロプロピルメチル)−ブチルアミド(ジアステレオマーの混合物)、
(R)−2−シクロヘキシルメチル−4−モルホリン−4−イル−N−[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル−アミド、
3−フェニルメタンスルホニル−N−[(S)−1−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシメチル)−プロピオンアミド、
(R)−4,4,6−トリメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ヘプタン酸[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−4,4,6−トリメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ヘプタン酸[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−4,4,6−トリメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ヘプタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
(R)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−アミド、
(S)−2−(1−フルオロ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
(R)−2−((S)−1−メトキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
(R)−N−[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−2−シクロプロピルメタンスルホニルメチル−N−[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−N−[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−4,4,6−トリメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ヘプタン酸[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−5−シクロプロピル−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−N−[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−2−(1−イソブチル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−2−(1−シクロプロピルメチル−シクロプロピルメチル)−N−[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−N−[(S)−1−(3−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−2−シクロプロピルメタンスルホニルメチル−N−[(S)−1−(3−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(S)−2−(2−ベンゼンスルホニル−エチル)−N−[(S)−1−(3−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(S)−N−[(S)−1−(3−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−[2−(プロパン−2−スルホニル)−エチル]−ブチルアミド、
2−(1−メチル−シクロペンチルメチル)−4−モルホリン−4−イル−N−[1−(オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−カルボニル)−プロピル]−4−オキソ−ブチルアミド、
(S)−3−(4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチリルアミノ)−2−オキソ−ペンタン酸(ピリジン−4−イルメチル)−アミド、
(S)−3−(4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチリルアミノ)−2−オキソ−ペンタン酸ジエチルアミド、
N−((S)−1−エチル−2,3−ジオキソ−3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチルアミド、
(S)−3−(4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチリルアミノ)−2−オキソ−ペンタン酸フェネチル−アミド、及び
(S)−3−(4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチリルアミノ)−2−オキソ−ペンタン酸(2−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド、
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−N−[(S)−1−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
(R)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−N−[1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−(2−フェニル−シクロプロピルメチル)−ブチルアミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド、
4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−アミド(ジアステレオマーの混合物)、
4−モルホリン−4−イル−N−[1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−4−オキソ−2−(2−フェニル−シクロプロピルメチル)−ブチルアミド(ジアステレオマーの混合物)、
(R)−2−シクロヘキシルメチル−4−モルホリン−4−イル−N−[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−4,4,6−トリメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ヘプタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
(R)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−アミド、
(S)−2−(1−フルオロ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、及び
(R)−2−((S)−1−メトキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
請求項18に記載の化合物の類縁化学物質。
【請求項21】
請求項19に記載の化合物の類縁化学物質。
【請求項22】
式Y:
【化10】

(式中、Ryはベンジル、イソブチル又はシクロプロピルメチルである)
の化合物を合成する方法であって、
(a)
【化11】


【化12】

を反応せしめ
【化13】

を提供し、そして次いで
(b)
【化14】


【化15】

を反応せしめ式Yの化合物を提供する、
段階を含んで成る方法。
【請求項23】
医薬的に許容できる賦形剤との組み合わせにおいて、治療上有効な量の請求項1に記載の化合物又は請求項1に記載の化合物の類縁化学物質を含んで成る医薬組成物。
【請求項24】
医薬的に許容できる賦形剤との組み合わせにおいて、治療上有効な量の請求項4に記載の化合物又は請求項4に記載の化合物の類縁化学物質を含んで成る医薬組成物。
【請求項25】
医薬的に許容できる賦形剤との組み合わせにおいて、治療上有効な量の請求項16に記載の化合物を含んで成る医薬組成物。
【請求項26】
カテプシンSを阻害することにより、動物における疾患の病理学及び/又は症候学を予防、阻害又は改善できる、当該疾患を治療するための方法であって、当該方法は、当該動物に対して、治療上有効な量の請求項1に記載の化合物又は請求項1に記載の化合物の類縁化学物質を投与することを含んで成る方法。
【請求項27】
カテプシンSを阻害することにより、動物における疾患の病理学及び/又は症候学を予防、阻害又は改善できる当該疾患を治療するための方法であって、当該方法は、当該動物に対して、治療上有効な量の請求項4に記載の化合物又は請求項4に記載の化合物の類縁化学物質を投与することを含んで成る方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

(式中、X2は置換されたアルキルモチーフ又はスルホニルアルキルモチーフであり、X3が複素環モチーフ又はアミドモチーフであり、X7は−Hであり、X4は1〜4個の炭素原子を含む直鎖状もしくは分枝状のアルキル基又は
【化2】

であり、そしてX5は−H、−F、−OHもしくは−O−Rであり、そしてRは1〜6個の炭素原子を含む直鎖状又は分鎖状のアルキル基である)
の化合物。
【請求項2】
X5が−Hである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
X4が−CH2CH3、−CH2CH2CH3−C(CH33又は
【化3】

である、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−N−[(S)−1−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
(R)−2−シクロヘキシルメチル−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−N−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド、
4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−N−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
(R)−2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−N−[(S)−1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
N−[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチルアミド、
(R)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−N−[(S)−1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
(R)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−N−[1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−2−シクロヘキシルメチル−N−[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−(2−フェニル−シクロプロピルメチル)−ブチルアミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド、
4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−N−[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−5−(2−ジフルオロメトキシ−フェニル)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(S)−N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−2−(5−メチル−チオフェン−2−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−5−(2−ジフルオロメトキシ−フェニル)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−アミド(ジアステレオマーの混合物)、
4−モルホリン−4−イル−N−[1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−4−オキソ−2−(2−フェニル−シクロプロピルメチル)−ブチルアミド(ジアステレオマーの混合物)、
(R)−2−シクロヘキシルメチル−4−モルホリン−4−イル−N−[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル−アミド、
3−フェニルメタンスルホニル−N−[(S)−1−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシメチル)−プロピオンアミド、
(R)−4,4,6−トリメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ヘプタン酸[(S)−1−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−4,4,6−トリメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ヘプタン酸[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−4,4,6−トリメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ヘプタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
(R)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−アミド、
(S)−2−(1−フルオロ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
(R)−2−((S)−1−メトキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
(R)−N−[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−2−シクロプロピルメタンスルホニルメチル−N−[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−N−[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−4,4,6−トリメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ヘプタン酸[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−5−シクロプロピル−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−N−[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−2−(1−イソブチル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−2−(1−シクロプロピルメチル−シクロプロピルメチル)−N−[(S)−1−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−N−[(S)−1−(3−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−2−シクロプロピルメタンスルホニルメチル−N−[(S)−1−(3−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(S)−2−(2−ベンゼンスルホニル−エチル)−N−[(S)−1−(3−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
(S)−N−[(S)−1−(3−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−[2−(プロパン−2−スルホニル)−エチル]−ブチルアミド、
2−(1−メチル−シクロペンチルメチル)−4−モルホリン−4−イル−N−[1−(オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−カルボニル)−プロピル]−4−オキソ−ブチルアミド、
(S)−3−(4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチリルアミノ)−2−オキソ−ペンタン酸(ピリジン−4−イルメチル)−アミド、
(S)−3−(4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチリルアミノ)−2−オキソ−ペンタン酸ジエチルアミド、
N−((S)−1−エチル−2,3−ジオキソ−3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチルアミド、
(S)−3−(4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチリルアミノ)−2−オキソ−ペンタン酸フェネチル−アミド、及び
(S)−3−(4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−ブチリルアミノ)−2−オキソ−ペンタン酸(2−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド、
からなる群から選択される化合物。
【請求項5】
2−(2−メチル−プロパン−1−スルホニルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−N−[(S)−1−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
(R)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−フェニルメタンスルホニルメチル−N−[1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−ブチルアミド、
N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−2−(1−ベンジル−シクロプロピルメチル)−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−ブチルアミド、
N−[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−4−モルホリン−4−イル−4−オキソ−2−(2−フェニル−シクロプロピルメチル)−ブチルアミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ペンタン酸[1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド、
(R)−4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボニル)−プロピル]−アミド、
4,4−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−アミド(ジアステレオマーの混合物)、
4−モルホリン−4−イル−N−[1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−4−オキソ−2−(2−フェニル−シクロプロピルメチル)−ブチルアミド(ジアステレオマーの混合物)、
(R)−2−シクロヘキシルメチル−4−モルホリン−4−イル−N−[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−4−オキソ−ブチルアミド、
(R)−4,4,6−トリメチル−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ヘプタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
(R)−2−((S)−1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(オキサゾール−2−カルボニル)−3−フェニル−プロピル]−アミド、
(S)−2−(1−フルオロ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、及び
(R)−2−((S)−1−メトキシ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−5−フェニル−ペンタン酸[(S)−1−(ベンゾオキサゾール−2−カルボニル)−ブチル]−アミド、
からなる群から選択される化合物。
【請求項6】
請求項1に記載の化合物のN−酸化物誘導体、プロドラッグ、保護された誘導体、異性体、異性体の混合物、医薬的に許容できる塩又は溶媒和物である、請求項1に記載の化合物から誘導された化合物。
【請求項7】
請求項4に記載の化合物のN−酸化物誘導体、プロドラッグ、保護された誘導体、異性体、異性体の混合物、医薬的に許容できる塩又は溶媒和物である、請求項4に記載の化合物から誘導された化合物。
【請求項8】
医薬的に許容できる賦形剤との組み合わせにおいて、治療上有効な量の請求項1に記載の化合物又は請求項6に記載の化合物を含んで成る医薬組成物。
【請求項9】
医薬的に許容できる賦形剤との組み合わせにおいて、治療上有効な量の請求項4又は請求項7に記載の化合物を含んで成る医薬組成物。
【請求項10】
式Y:
【化4】

(式中、
Ryはベンジル、イソブチル又はシクロプロピルメチルである)
の化合物を合成する方法であって、
(a)
【化5】


【化6】

を反応せしめ
【化7】

を提供し、次いで
(b)
【化8】


【化9】

を反応せしめ式Yの化合物を提供する、
段階を含んで成る方法。

【公表番号】特表2006−512289(P2006−512289A)
【公表日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−517794(P2004−517794)
【出願日】平成15年6月25日(2003.6.25)
【国際出願番号】PCT/US2003/019960
【国際公開番号】WO2004/002491
【国際公開日】平成16年1月8日(2004.1.8)
【出願人】(301070368)アベンティス・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】Aventis Pharmaceuticals Inc.
【出願人】(500502495)アクシス・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド (8)
【氏名又は名称原語表記】AXYS PHARMACEUTICALS, INC.
【Fターム(参考)】