説明

ラインヘッドおよびその製造方法

【課題】製造コストが低減し、発光素子から射出される光の結像位置のずれや像のボケの少ないラインヘッドおよびその製造方法を得ること。
【解決手段】有機EL発光素子131に対するロッドレンズアレイ133の位置が決まった状態で、基板132およびロッドレンズアレイ133を、第1の接着剤135および第2の接着剤138接着剤を硬化することで固定するので、有機EL発光素子131に対して決めたロッドレンズアレイ133の位置を保ったまま固定できる。したがって、有機EL発光素子131から射出された光Lを受光面111の結像位置1110に結像することができ、結像位置1110のずれや像のボケの少ないラインヘッドの製造方法を得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロッドレンズアレイを用いたラインヘッドおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式を用いる複写機、プリンター等の画像形成装置には、感光体の外表面を露光処理する露光手段が備えられているが、かかる露光手段としては、ラインヘッドが知られている。
例えば、主走査方向に配列された有機EL(Electro-Luminescence)発光素子を備える有機EL発光素子アレイと、有機EL発光素子アレイの光の射出側に設けられた屈折率分布型のロッドレンズアレイと、屈折率分布型のロッドレンズアレイおよび有機EL発光素子アレイを支持するハウジングとを備えたラインヘッドが知られている。
【0003】
光源である有機EL発光素子から射出される光を、感光体の外表面である受光面に結像させるには、有機EL発光素子と感光体の受光面との間に、ロッドレンズアレイを位置決めする必要がある。
ロッドレンズアレイである集束性レンズアレイの実際の作動距離を測定し、発光基板とロッドレンズとの間にスペーサーユニットを設けて、測定した作動距離に合わせて集束性レンズアレイの位置を調整する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−218848号公報(6頁、図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スペーサーユニットで調整する方法では、スペーサーを複数用意する必要があり、製造コストの低減が難しい。また、スペーサーとロッドレンズアレイとを接触させて位置決めしているので、スペーサーと接触するロッドレンズアレイの接触面の形状によっては、ロッドレンズアレイが傾き、発光素子から射出される光の結像位置にずれが生じたり、像にボケが生じたりする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題のうち少なくとも一つを解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
【0007】
[適用例1]
基板に設けられた発光素子から射出された光を、受光面の結像位置に結像させるラインヘッドの製造方法であって、前記発光素子から射出された光を前記受光面の前記結像位置に結像させる位置に、前記発光素子に対してロッドレンズアレイの位置を決める位置決め工程と、前記基板と前記ロッドレンズアレイとの間に配置されるスペーサーを、第1の接着剤を硬化して前記基板に接着する第1接着工程と、前記発光素子に対する前記ロッドレンズアレイの位置が決まった状態で保持し、前記ロッドレンズアレイを、第2の接着剤を硬化して前記スペーサーに接着する第2接着工程とを含むことを特徴とするラインヘッドの製造方法。
【0008】
この適用例によれば、発光素子に対するロッドレンズアレイの位置が決まった状態で、基板およびロッドレンズアレイを、接着剤を硬化することで固定するので、発光素子に対して決めたロッドレンズアレイの位置を保ったまま固定できる。したがって、発光素子から射出された光が受光面の結像位置に結像し、結像位置のずれや像のボケの少ないラインヘッドの製造方法が得られる。
また、一つのスペーサーと第1の接着剤および第2の接着剤とによって、発光素子に対して決めたロッドレンズアレイの位置を保ったまま固定できる。したがって、複数のスペーサーを用いる必要がなく、製造コストの低減したラインヘッドの製造方法が得られる。
さらに、スペーサーを用いることによって、基板とロッドレンズアレイとの間の距離を広くとる必要がある作動距離の場合でも、接着剤の量を増やすことなく基板とロッドレンズアレイとを固定できる。使用する接着剤の量が少ないと接着剤硬化時の体積収縮の影響が少ない。したがって、発光素子に対するロッドレンズアレイの位置を正確に固定できる作動距離の幅が広がる。
【0009】
[適用例2]
上記ラインヘッドの製造方法において、前記ロッドレンズアレイと前記スペーサーとの間に間隙を設けた状態で、前記ロッドレンズアレイの位置決めを行い、前記間隙に前記第2の接着剤を注入することを特徴とするラインヘッドの製造方法。
この適用例では、ロッドレンズアレイとスペーサーとの間に間隙があるので、発光素子に対してロッドレンズアレイの位置を決める際に、ロッドレンズアレイを傾ける調整およびロッドレンズアレイをスペーサーに近づける調整に対して、ロッドレンズアレイとスペーサーとの干渉が抑えられる。したがって、ロッドレンズアレイの位置決めの調整幅が広がり、発光素子から射出された光が受光面の結像位置により結像し、結像位置のずれや像のボケのより少ないラインヘッドの製造方法が得られる。
また、間隙に第2の接着剤を注入するので、表面張力によって第2の接着剤が間隙に徐々に進入し、第2の接着剤に気泡が入りにくい。したがって、発光素子から射出された光の気泡による散乱が防げ、発光素子から射出された光が受光面の結像位置により結像し、結像位置のずれや像のボケのより少ないラインヘッドの製造方法が得られる。
【0010】
[適用例3]
上記ラインヘッドの製造方法において、硬化後の屈折率が、前記スペーサーの屈折率と同じである前記第1の接着剤および前記第2の接着剤を用いることを特徴とするラインヘッドの製造方法。
この適用例では、基板からロッドレンズアレイまでの光の通過する部材の屈折率が同じなので、硬化後の第1の接着剤とロッドレンズアレイとの界面およびロッドレンズアレイと硬化後の第2の接着剤との界面で、反射による光の減衰および屈折による光路のずれが少ない。したがって、発光素子から射出された光が、拡散することなく効率よくロッドレンズアレイに届き、結像位置のずれや像のボケのより少ないラインヘッドの製造方法が得られる。
【0011】
[適用例4]
上記ラインヘッドの製造方法において、前記発光素子を、前記ロッドレンズアレイに向かい合う面と対向する前記基板の面に設け、前記スペーサーの屈折率と同じ屈折率を有する前記基板を用いることを特徴とするラインヘッドの製造方法。
この適用例では、基板と第1の接着剤との界面で、反射による光の減衰および屈折による光路のずれが少ない。したがって、発光素子から射出された光が基板を透過してロッドレンズアレイに入射するラインヘッドの構造において、前述の効果を有するラインヘッドの製造方法が得られる。
【0012】
[適用例5]
基板に設けられた発光素子から射出された光を、受光面に結像させるラインヘッドであって、前記発光素子から射出された光を前記受光面に結像させる位置に、前記基板に対して位置決めされたロッドレンズアレイと、前記基板および前記ロッドレンズアレイを固定する接着剤とを備えたことを特徴とするラインヘッド。
【0013】
この適用例によれば、受光面に発光素子から射出された光を結像させるように、発光素子に対してロッドレンズアレイが位置決めされた状態で、基板およびロッドレンズアレイが接着剤によって固定されている。したがって、発光素子から射出された光が受光面の結像位置に結像し、結像位置のずれや像のボケの少ないラインヘッドが得られる。
【0014】
[適用例6]
上記ラインヘッドにおいて、前記基板と前記ロッドレンズアレイとの間に配置されたスペーサーを備え、前記接着剤は、前記基板と前記スペーサーとを固定する第1の接着剤と、前記スペーサーおよび前記ロッドレンズアレイを固定する第2の接着剤とを含むことを特徴とするラインヘッド。
この適用例では、受光面に発光素子から射出された光を結像させるように、基板に対して位置決めされた状態で、ロッドレンズアレイが、第1の接着剤によって基板に固定されたスペーサーに、第2の接着剤によって固定されている。スペーサーを用いることによって、基板とロッドレンズアレイとの間の距離を広くとる必要がある作動距離の場合でも、接着剤の量を増やすことなく基板とロッドレンズアレイとを固定できる。使用する接着剤の量が少ないと、温度変化時の体積収縮の影響が少ない。したがって、基板とロッドレンズアレイとの距離が離れていても、受光面に発光素子から射出された光を結像させるように、ロッドレンズアレイの位置が保たれ、発光素子から射出された光が受光面の結像位置に結像し、結像位置のずれや像のボケのより少ないラインヘッドが得られる。
【0015】
[適用例7]
上記ラインヘッドにおいて、前記第1の接着剤の屈折率および前記第2の接着剤の屈折率が、前記スペーサーの屈折率と同じであることを特徴とするラインヘッド。
この適用例では、基板からロッドレンズアレイまでの光の通過する部材の屈折率が同じなので、第1の接着剤とロッドレンズアレイとの界面およびロッドレンズアレイと第2の接着剤との界面で、反射による光の減衰および屈折による光路のずれが少ない。したがって、発光素子から射出された光が、拡散することなく効率よくロッドレンズアレイに届き、結像位置のずれや像のボケのより少ないラインヘッドが得られる。
【0016】
[適用例8]
上記ラインヘッドにおいて、前記発光素子は、前記ロッドレンズアレイに向かい合う面と対向する前記基板の面に設けられ、前記基板の屈折率が、前記スペーサーの屈折率と同じであることを特徴とするラインヘッド。
この適用例では、基板と第1の接着剤との界面で、反射による光の減衰および屈折による光路のずれが少ない。したがって、発光素子から射出された光が基板を透過してロッドレンズアレイに入射するラインヘッドの構造において、前述の効果を有するラインヘッドが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施形態における画像形成装置の全体構成を示す概略図。
【図2】感光ドラムおよびラインヘッドの概略を示す部分斜視図。
【図3】ラインヘッドの概略横断面図。
【図4】ロッドレンズアレイの部分斜視図。
【図5】ラインヘッドの製造方法を示すフローチャート図。
【図6】ラインヘッドの製造方法を示す部分断面図。
【図7】ラインヘッドの製造方法を示す部分断面図。
【図8】ラインヘッドの製造方法を示す部分断面図。
【図9】発光パネルとロッドレンズアレイとの位置関係が様々な場合についてのラインヘッドの概略横断面図。
【図10】発光パネルとロッドレンズアレイとの位置関係が様々な場合についてのラインヘッドの概略横断面図。
【図11】スペーサーにロッドレンズアレイを接触させて位置決めを行った場合のラインヘッドの概略断面図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、実施形態におけるラインヘッドおよびその製造方法、ラインヘッドを用いた画像形成装置を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、実施形態にかかる画像形成装置1の全体構成を示す概略図、図2は、図1に示す画像形成装置1に備えられた感光ドラム11およびラインヘッド13の概略を示す部分斜視図、図3は、ラインヘッド13の概略横断面図である。
【0019】
(画像形成装置)
図1および図2において、画像形成装置1は、帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、定着工程を含む一連の画像形成プロセスによって画像を記録媒体Pに記録する電子写真方式のプリンターである。実施形態では、画像形成装置1は、いわゆるタンデム方式を採用するカラープリンターである。
【0020】
このような画像形成装置1は、図1に示すように、帯電工程、露光工程、現像工程のための画像形成ユニット10と、転写工程のための転写ユニット20と、定着工程のための定着ユニット30と、紙などの記録媒体Pを搬送するための搬送機構40と、この搬送機構40に記録媒体Pを供給する給紙ユニット50とを有している。
【0021】
画像形成ユニット10は、イエローのトナー像を形成する画像形成ステーション10Yと、マゼンタのトナー像を形成する画像形成ステーション10Mと、シアンのトナー像を形成する画像形成ステーション10Cと、ブラックのトナー像を形成する画像形成ステーション10Kとの4つの画像形成ステーションを備えている。
【0022】
画像形成ステーション10Y、10M、10C、10Kは、それぞれ、静電的な潜像を担持する感光体としての感光ドラム11を有し、その周囲(外周側)には、帯電ユニット12、露光手段としてのラインヘッド13、現像装置14、クリーニングユニット15が配設されている。ここで、各画像形成ステーション10Y、10M、10C、10Kは、用いるトナーの色が異なる以外は、ほぼ同じ構成である。
【0023】
感光ドラム11は、全体形状が円筒状をなし、その軸線まわりに図1中矢印方向に回転可能となっている。そして、感光ドラム11の外周面付近には、感光層(図示せず)が設けられている。このような感光ドラム11の外周面は、ラインヘッド13から射出した光を受光する受光面111を有している。図2において、光の光路を破線Lで示した。
帯電ユニット12は、コロナ帯電などにより感光ドラム11の受光面111を一様に帯電させるものである。
【0024】
現像装置14は、トナーを貯留する貯留部(図示せず)を有しており、当該貯留部から、感光ドラム11の受光面111にトナーを供給し、付与する。受光面111にトナーが付与されると、受光面111に形成された静電的な潜像がトナー像として現像され、可視化される。
クリーニングユニット15は、感光ドラム11の受光面111に当接するゴム製のクリーニングブレード151を有し、後述する一次転写後の感光ドラム11上に残存するトナーをクリーニングブレード151により掻き落として除去するようになっている。
【0025】
転写ユニット20は、各画像形成ステーション10Y、10M、10C、10Kの感光ドラム11上に形成された各色のトナー像を一括して記録媒体Pに転写するようになっている。
各画像形成ステーション10Y、10M、10C、10Kでは、それぞれ、感光ドラム11が1回転する間に、帯電ユニット12による感光ドラム11の受光面111の帯電と、ラインヘッド13による受光面111の露光と、現像装置14による受光面111へのトナーの供給と、後述する一次転写ローラー22による中間転写ベルト21へのトナー像の一次転写と、クリーニングユニット15による受光面111のクリーニングとが順次行なわれる。
【0026】
転写ユニット20は、エンドレスベルト状の中間転写ベルト21を有し、この中間転写ベルト21は、複数(図1に示す構成では4つ)の一次転写ローラー22と駆動ローラー23と従動ローラー24とで張架されており、駆動ローラー23の回転により、図1に示す矢印方向に、感光ドラム11の周速度とほぼ同じ周速度で回転駆動される。
各一次転写ローラー22は、それぞれ、対応する感光ドラム11に中間転写ベルト21を介して対向配設されており、感光ドラム11上の単色のトナー像を中間転写ベルト21に一次転写するようになっている。この一次転写ローラー22は、一次転写時に、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧が印加される。
【0027】
中間転写ベルト21上には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのうちの少なくとも1色のトナー像が担持される。例えば、フルカラー画像の形成時には、中間転写ベルト21上に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像が順次重ねて転写されて、フルカラーのトナー像が中間転写像として形成される。
また、転写ユニット20は、中間転写ベルト21を介して駆動ローラー23に対向配設される二次転写ローラー25と、中間転写ベルト21を介して従動ローラー24に対向配設されるクリーニングユニット26とを有している。
【0028】
二次転写ローラー25は、中間転写ベルト21上に形成された単色あるいはフルカラーなどのトナー像を、給紙ユニット50から供給される紙、フィルム、布等の記録媒体Pに二次転写するようになっている。二次転写ローラー25は、二次転写時に、中間転写ベルト21に押圧されるとともに二次転写電圧が印加される。このような二次転写時には、駆動ローラー23は、二次転写ローラー25のバックアップローラーとしても機能する。
クリーニングユニット26は、中間転写ベルト21の表面に当接するゴム製のクリーニングブレード261を有し、二次転写後の中間転写ベルト21上に残存するトナーをクリーニングブレード261により掻き落として除去するようになっている。
【0029】
定着ユニット30は、定着ローラー301と、定着ローラー301に圧接される加圧ローラー302とを有しており、定着ローラー301と加圧ローラー302との間を記録媒体Pが通過するよう構成されている。
定着ローラー301の内側には、当該定着ローラー301の外周面を加熱するヒーターが内蔵されている。定着ユニット30では、トナー像の二次転写を受けた記録媒体Pが、定着ローラー301と加圧ローラー302との間を通過しながら加熱および加圧されることにより、トナー像が記録媒体Pに融着して像として定着する。
搬送機構40は、二次転写ローラー25と中間転写ベルト21との間の二次転写部へ給紙タイミングを計りつつ記録媒体Pを搬送するレジストローラー対41と、定着ユニット30での定着処理済みの記録媒体Pを挟持搬送する搬送ローラー対42、43、44とを有している。
【0030】
搬送機構40は、記録媒体Pの一方の面のみに画像形成を行う場合には、定着ユニット30によって一方の面に定着処理された記録媒体Pを搬送ローラー対42により挟持搬送して、画像形成装置1の外部へ排出する。また、記録媒体Pの両面に画像形成する場合には、定着ユニット30によって一方の面に定着処理された記録媒体Pを一旦、搬送ローラー対42により挟持した後に、搬送ローラー対42を反転駆動するとともに、搬送ローラー対43、44を駆動して、当該記録媒体Pを表裏反転してレジストローラー対41へ帰還させ、前述と同様の動作により、記録媒体Pの他方の面に画像を形成する。
給紙ユニット50は、未使用の記録媒体Pを収容する給紙カセット51と、給紙カセット51から記録媒体Pを1枚ずつレジストローラー対41へ向け給送するピックアップローラー52とを備えている。
【0031】
(ラインヘッド)
次に、ラインヘッド13について説明する。
図2および図3において、ラインヘッド13は、図示しないパーソナルコンピューターなどのホストコンピューターから画像情報を受け、これに応じて、感光ドラム11の受光面111に向けて光Lを照射するものである。図では、光Lの光路を実線と破線で示した。
一様に帯電された感光ドラム11の受光面111に光Lが照射されると、その光Lの照射パターンに対応した静電的な潜像が受光面111上に形成される。
【0032】
ラインヘッド13は、電子写真方式を利用した画像形成装置1における像担持体、例えば図2に示すように感光ドラム11に潜像を書き込むためのライン型の光ヘッドとして用いられる。
ラインヘッド13は、複数の発光素子、例えば有機EL発光素子131が同一平面上に配列されたガラスからなる透明な基板132と、ロッドレンズアレイ133とを備えている。
有機EL発光素子131は、ロッドレンズアレイ133に向かい合う面1321と対向する基板132の面1322に設けられている。したがって、実施形態においては、有機EL発光素子131からの光は、基板132を透過して射出される。
【0033】
基板132とロッドレンズアレイ133との間には、ガラスまたはプラスチックで形成され、有機EL発光素子131から射出された光Lを透過するスペーサー134が配置されている。
基板132とスペーサー134とは、第1の接着剤135で接着され、固定されている。
ロッドレンズアレイ133は、有機EL発光素子131が設けられた基板132と感光ドラム11との間に、受光面111の結像位置1110に有機EL発光素子131を結像させるように、有機EL発光素子131に対して位置決めされ、第2の接着剤138によって接着され、固定されている。
ここで、第1の接着剤135および第2の接着剤138は光Lに対して透明で、基板132、スペーサー134、第1の接着剤135および第2の接着剤138の各々の屈折率が同じになるようにこれらの部材は選択されている。
【0034】
ロッドレンズアレイ133は、物体側の作動距離L0と像側の作動距離L1が光学的に等しくなるように設計されている。したがって、ロッドレンズアレイ133は、有機EL発光素子131と受光面111との間で、L0とL1とが光学的に同じ距離になるように、位置決めされている。
スペーサー134の厚みがL0よりも大きいと、基板132とロッドレンズアレイ133との距離がL0より大きくなってしまうので、スペーサー134の厚みは、L0と同じかL0より薄い。
【0035】
有機EL発光素子131は、カバー136によって覆われている。また、カバー136は支持部材137に固定されている。支持部材137の内部には、図示しない有機EL発光素子131の駆動に必要な回路板等が収められている。
【0036】
図4にロッドレンズアレイ133の部分斜視図を示した。
図3および図4において、ロッドレンズアレイ133は、複数の屈折率分布型レンズ1330と支持体1331と充填剤1332とを備えている。複数の屈折率分布型レンズ1330は、2つの支持体1331の間に、充填剤1332によって固定されている。
ここで、ロッドレンズアレイ133の製造時のバラツキによって、2つの支持体1331の位置がずれる場合がある。この場合、屈折率分布型レンズ1330の端面、2つの支持体1331の端面および充填剤1332の端面は同じ平面内でなくなる。実施形態では、屈折率分布型レンズ1330の端面、2つの支持体1331の端面および充填剤1332の端面が同じ平面にあるものを用いている。
【0037】
屈折率分布型レンズ1330は、中心軸すなわち光軸での屈折率が低く、中心軸から離れるほど屈折率が高くなるように形成されたグレーデッドインデックス光ファイバーであり、基板132から進行する光を透過させて基板132上の像に対する正立像を感光ドラム11の受光面111に結像可能である。これらの複数の屈折率分布型レンズ1330で得られた像は受光面111上で1つの連続した像を構成する。
ロッドレンズアレイ133の具体例には、例えば日本板硝子株式会社から入手可能なSLA(セルフォック(登録商標)・レンズ・アレイ)がある。
【0038】
(ラインヘッドの製造方法)
以下に、ラインヘッド13の製造方法について、ロッドレンズアレイ133の位置決め、固定方法を中心に詳しく説明する。
図5は、ラインヘッド13の製造方法を示すフローチャート図である。
ラインヘッド13の製造方法は、基板配置工程としてのステップ1(S1)と、第1の接着剤塗布工程としてのステップ2(S2)と、スペーサー配置工程としてのステップ3(S3)と、第1接着工程であるスペーサー接着工程としてのステップ4(S4)と、位置決め工程であるロッドレンズアレイ位置決め工程としてのステップ5(S5)と、第2の接着剤注入工程としてのステップ6(S6)と、第2接着工程であるロッドレンズアレイ接着工程としてのステップ7(S7)とを含む。
【0039】
図6、図7および図8は、ラインヘッド13の製造方法を示す部分断面図である。図6(a)は基板配置工程(S1)を、図6(b)は第1の接着剤塗布工程(S2)を、図6(c)はスペーサー配置工程(S3)を、図6(d)はスペーサー接着工程(S4)を、図6(e)および図7(f)はロッドレンズアレイ位置決め工程(S5)を、図7(g)および(h)は第2の接着剤注入工程(S6)を、図8(i)および(j)はロッドレンズアレイ接着工程(S7)を、図示している。
【0040】
図6(a)において、基板配置工程(S1)では、カバー136が取り付けられた基板132を、平面、好ましくは水平面110を備えた作業台100上に、カバー136を水平面110に向けて配置する。
【0041】
図6(b)において、第1の接着剤塗布工程(S2)では、第1の接着剤135を基板132上に塗布する。塗布の位置は、特に限定されないが、基板132の幅方向の中心部で、長手方向に向かって筋状に塗布するのが好ましい。
第1の接着剤135としては、紫外線硬化型、熱硬化型、嫌気性等、いずれの接着剤を用いてもよい。
【0042】
図6(c)において、スペーサー配置工程(S3)では、作業台100の水平面110に対して位置制御の可能なロボットハンド200等でスペーサー134を把持して、基板132に接着すべき位置に移動させる。その後、基板132に向かってスペーサー134を移動させ、第1の接着剤135を介して基板132上に載せる。ここで、スペーサー134は板状で、基板132に対向する面と、ロッドレンズアレイ133に対向する面が平行なものを使用する。
スペーサー配置工程(S3)において、第1の接着剤塗布工程(S2)で第1の接着剤135を長手方向に向かって筋状に塗布しておくと、スペーサー134は、塗布された第1の接着剤135の頂部から接触し、基板132に向かってスペーサー134が近づくにしたがって、第1の接着剤135が幅方向に広がり、気泡が入りにくい。
ここで、第1の接着剤135は、スペーサー134に塗布してもよい。
【0043】
図6(d)において、スペーサー接着工程(S4)では、基板132とスペーサー134とを第1の接着剤135を硬化することによって接着し固定する。図中では、紫外線硬化型接着剤を用いて紫外線を照射することによって硬化している。ここで、実線矢印は紫外線を表している。
【0044】
図6(e)および図7(f)において、ロッドレンズアレイ位置決め工程(S5)では、有機EL発光素子131が図3で示した受光面111の結像位置1110に結像するように、有機EL発光素子131に対してロッドレンズアレイ133の位置を決める。
具体的には、ロボットハンド200でロッドレンズアレイ133を把持し、ロッドレンズアレイ133とスペーサー134との間に間隙を設けた状態で、X、Y、Z方向への移動およびX、Y、Z方向を軸として回転させる。そして、予めロッドレンズアレイ133を用いて測定しておいた位置に基づいて、ロッドレンズアレイ133を有機EL発光素子131が図3で示した受光面111に結像する位置で保持しておく。
ロッドレンズアレイ133の位置決めについては、ロッドレンズアレイ位置決め工程(S5)の中で、有機EL発光素子131が受光面111の結像位置に結像するように、光学的に観察、測定をしながら行ってもよい。
【0045】
図7(g)において、第2の接着剤注入工程(S6)では、スペーサー134とロッドレンズアレイ133との間の間隙に第2の接着剤138を注入する。注入は、ディスペンサー300等を用いて行うことができる。
【0046】
図7(h)において、第2の接着剤138を注入した後もロボットハンド200と作業台100との位置決めを行ったままにしておく。したがって、基板132とロッドレンズアレイ133とスペーサー134との位置関係も決まった状態のまま保持されている。
第2の接着剤注入工程(S6)は、ロッドレンズアレイ位置決め工程(S5)の前に行ってもよい。
【0047】
図8(i)および(j)において、ロッドレンズアレイ接着工程(S7)では、第2の接着剤138を硬化することによってスペーサー134とロッドレンズアレイ133とを接着し、固定する。図中では、第2の接着剤138として紫外線硬化型接着剤を用いて紫外線を照射することによって硬化している。実線矢印は紫外線を表している。
第2の接着剤138としては、紫外線硬化型、熱硬化型、嫌気性等、いずれの接着剤を用いてもよいが、位置決め後の必要なタイミングで硬化できる紫外線硬化型が好ましい。
図8(j)において、第2の接着剤138が硬化したところで、ロボットハンド200によるロッドレンズアレイ133の把持をやめる。第2の接着剤138が硬化しているので、基板132とロッドレンズアレイ133とスペーサー134との位置関係が決まった状態で固定されている。
【0048】
以上の工程で、第1の接着剤135および第2の接着剤138は光Lに対して透明で、基板132、スペーサー134、硬化後の第1の接着剤135および硬化後の第2の接着剤138の各々の屈折率が同じになるようにこれらの部材は選択する。
ロッドレンズアレイ133の位置決め、固定を行うこれらの工程を含む製造方法によってラインヘッド13が製造される。
【0049】
図9および図10に、実施形態において、基板132とロッドレンズアレイ133とスペーサー134との位置関係が様々な場合についてのラインヘッド13の概略断面図を示した。
また、図11には、基板132とロッドレンズアレイ133との位置決めを、ロボットハンド200による位置決めを行わず、スペーサー134にロッドレンズアレイ133を接触させて位置決めを行った場合のラインヘッド500の概略断面図を示した。
【0050】
図9は、ロッドレンズアレイ133の2つの支持体1331が互いにずれてなく、屈折率分布型レンズ1330の端面、2つの支持体1331の端面および充填剤1332の端面が同じ平面内で、スペーサー134とロッドレンズアレイ133とが丁度密着する状態になった場合を示している。
この場合、第2の接着剤138は、スペーサー134とロッドレンズアレイ133との間には注入されていない状態で、スペーサー134とロッドレンズアレイ133とが固定されている。
【0051】
図10は、ロッドレンズアレイ133の2つの支持体1331が互いにずれており、屈折率分布型レンズ1330の端面、2つの支持体1331の端面および充填剤1332の端面が同じ平面内にない場合である。このようにロッドレンズアレイ133の2つの支持体1331が互いにずれている場合であっても、有機EL発光素子131が受光面111の結像位置1110に結像するように、有機EL発光素子131に対してロッドレンズアレイ133の位置を保持した状態で、ロッドレンズアレイ133とスペーサー134との間を第2の接着剤138で埋めるように接着、固定できる。
【0052】
図11は、ロッドレンズアレイ133の2つの支持体1331が互いにずれており、屈折率分布型レンズ1330の端面、2つの支持体1331の端面および充填剤1332の端面が同じ平面内にない場合で、スペーサー134にロッドレンズアレイ133を接触させて位置決めを行うので、屈折率分布型レンズ1330が傾いてしまい、有機EL発光素子131が受光面111の正確な結像位置1110に結像しない。
【0053】
以上に述べた実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)有機EL発光素子131に対するロッドレンズアレイ133の位置が決まった状態で、基板132およびロッドレンズアレイ133を、第1の接着剤135および第2の接着剤138を硬化することで固定するので、有機EL発光素子131に対して決めたロッドレンズアレイ133の位置を保ったまま固定できる。したがって、有機EL発光素子131から射出された光Lを受光面111の結像位置1110に結像することができ、結像位置1110のずれや像のボケの少ないラインヘッド13の製造方法を得ることができる。
【0054】
(2)一つのスペーサー134と第1の接着剤135および第2の接着剤138とによって、有機EL発光素子131に対して決めたロッドレンズアレイ133の位置を保ったまま固定できる。したがって、複数のスペーサーを用いる必要がなく、製造コストの低減したラインヘッド13の製造方法を得ることができる。
また、スペーサー134を用いることによって、基板132とロッドレンズアレイ133との間の距離を広くとる必要がある作動距離の場合でも、第1の接着剤135および第2の接着剤138の量を増やすことなく基板132とロッドレンズアレイ133とを固定できる。使用するこれらの接着剤の量が少ないと接着剤硬化時の体積収縮の影響を少なくできる。したがって、有機EL発光素子131に対するロッドレンズアレイ133の位置を正確に固定できる作動距離の幅を広げることができる。
【0055】
(3)ロッドレンズアレイ133とスペーサー134との間に間隙があるので、有機EL発光素子131に対してロッドレンズアレイ133の位置を決める際に、ロッドレンズアレイ133をX、Y、Z方向への移動およびX、Y、Z方向を軸として回転させる調整に対して、ロッドレンズアレイ133とスペーサー134との干渉を抑えることができる。したがって、ロッドレンズアレイ133の位置決めの調整幅が広がり、有機EL発光素子131から射出された光Lが受光面111の結像位置1110により結像することができ、結像位置1110のずれや像のボケのより少ないラインヘッド13の製造方法を得ることができる。
また、間隙に第2の接着剤138を注入するので、表面張力によって第2の接着剤138が間隙に徐々に進入し、第2の接着剤138に気泡が入りにくい。したがって、有機EL発光素子131から射出された光Lの気泡による散乱が防げ、有機EL発光素子131から射出された光Lが受光面111の結像位置1110により結像することができ、結像位置1110のずれや像のボケのより少ないラインヘッド13の製造方法を得ることができる。
【0056】
(4)基板132からロッドレンズアレイ133までの光Lの通過する部材の屈折率が同じなので、硬化後の第1の接着剤135とロッドレンズアレイ133との界面およびロッドレンズアレイ133と硬化後の第2の接着剤138との界面で、反射による光Lの減衰および屈折による光路のずれを少なくできる。したがって、有機EL発光素子131から射出された光Lが、拡散することなく効率よくロッドレンズアレイ133に届き、結像位置1110のずれや像のボケのより少ないラインヘッド13の製造方法を得ることができる。
【0057】
(5)基板132からロッドレンズアレイ133までの光Lの通過する部材の屈折率が同じなので、第1の接着剤135とロッドレンズアレイ133との界面およびロッドレンズアレイ133と第2の接着剤138との界面で、反射による光Lの減衰および屈折による光路のずれを少なくできる。したがって、有機EL発光素子131から射出された光Lが、拡散することなく効率よくロッドレンズアレイ133に届き、結像位置1110のずれや像のボケのより少ないラインヘッド13を得ることができる。
【0058】
(6)受光面111に有機EL発光素子131から射出された光Lを結像させるように、有機EL発光素子131に対してロッドレンズアレイ133が位置決めされた状態で、基板132およびロッドレンズアレイ133が、第1の接着剤135および第2の接着剤138によって固定されている。したがって、有機EL発光素子131から射出された光Lを受光面111の結像位置1110に結像でき、結像位置1110のずれや像のボケの少ないラインヘッドが得られる。
【0059】
(7)受光面111に有機EL発光素子131から射出された光Lを結像させるように、基板132に対して位置決めされた状態で、ロッドレンズアレイ133が、第1の接着剤135によって基板132に固定されたスペーサー134に、第2の接着剤138によって固定されている。スペーサー134を用いることによって、基板132とロッドレンズアレイ133との間の距離を広くとる必要がある作動距離の場合でも、第1の接着剤135および第2の接着剤138の量を増やすことなく基板132とロッドレンズアレイ133とを固定できる。使用する第1の接着剤135および第2の接着剤138の量が少ないと、温度変化時の体積収縮の影響を少なくできる。したがって、基板132とロッドレンズアレイ133との距離が離れていても、受光面111に有機EL発光素子131から射出された光Lを結像させるように、ロッドレンズアレイ133の位置が保たれ、有機EL発光素子131から射出された光Lを受光面111の結像位置1110に結像でき、結像位置1110のずれや像のボケのより少ないラインヘッド13を得ることができる。
【0060】
(8)基板132と第1の接着剤135との界面で、反射による光Lの減衰および屈折による光路のずれを少なくできる。したがって、有機EL発光素子131から射出された光Lが基板132を透過してロッドレンズアレイ133に入射するラインヘッド13の構造において、前述の効果を有するラインヘッド13およびその製造方法を得ることができる。
【0061】
上述した実施形態および変形例以外にも、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、発光素子を基板132のロッドレンズアレイ133と対向する面に設けてもよいし、発光素子は発光ダイオード、半導体レーザー等であってもよい。
また、基板132をガラスで構成しているが、基板132の材質がガラスに限られないことは言うまでもない。つまり、光Lを透過可能である材質により透明基板を構成することができる。
【0062】
また、上記各実施形態および変形例では、カラー画像形成装置について説明したが適用対像はこれに限定されるものではなく、いわゆる単色画像を形成するモノクロ画像形成装置に対しても適用することができる。
【符号の説明】
【0063】
13…ラインヘッド、111…受光面、131…発光素子としての有機EL発光素子、132…発光パネルとしての基板、133…ロッドレンズアレイ、134…スペーサー、135…第1の接着剤、138…第2の接着剤、1110…結像位置、1321…ロッドレンズアレイに向かい合う面、1322…対向する基板の面、L…光。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に設けられた発光素子から射出された光を、受光面の結像位置に結像させるラインヘッドの製造方法であって、
前記発光素子から射出された光を前記受光面の前記結像位置に結像させる位置に、前記発光素子に対してロッドレンズアレイの位置を決める位置決め工程と、
前記基板と前記ロッドレンズアレイとの間に配置されるスペーサーを、第1の接着剤を硬化して前記基板に接着する第1接着工程と、
前記発光素子に対する前記ロッドレンズアレイの位置が決まった状態で保持し、前記ロッドレンズアレイを、第2の接着剤を硬化して前記スペーサーに接着する第2接着工程とを含む
ことを特徴とするラインヘッドの製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載のラインヘッドの製造方法において、
前記ロッドレンズアレイと前記スペーサーとの間に間隙を設けた状態で、前記ロッドレンズアレイの位置決めを行い、前記間隙に前記第2の接着剤を注入する
ことを特徴とするラインヘッドの製造方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のラインヘッドの製造方法において、
硬化後の屈折率が、前記スペーサーの屈折率と同じである前記第1の接着剤および前記第2の接着剤を用いる
ことを特徴とするラインヘッドの製造方法。
【請求項4】
請求項3に記載のラインヘッドの製造方法において、
前記発光素子を、前記ロッドレンズアレイに向かい合う面と対向する前記基板の面に設け、
前記スペーサーの屈折率と同じ屈折率を有する前記基板を用いる
ことを特徴とするラインヘッドの製造方法。
【請求項5】
基板に設けられた発光素子から射出された光を、受光面に結像させるラインヘッドであって、
前記発光素子から射出された光を前記受光面に結像させる位置に、前記基板に対して位置決めされたロッドレンズアレイと、
前記基板および前記ロッドレンズアレイを固定する接着剤とを備えた
ことを特徴とするラインヘッド。
【請求項6】
請求項5に記載のラインヘッドにおいて、
前記基板と前記ロッドレンズアレイとの間に配置されたスペーサーを備え、
前記接着剤は、
前記基板と前記スペーサーとを固定する第1の接着剤と、
前記スペーサーおよび前記ロッドレンズアレイを固定する第2の接着剤とを含む
ことを特徴とするラインヘッド。
【請求項7】
請求項6に記載のラインヘッドにおいて、
前記第1の接着剤の屈折率および前記第2の接着剤の屈折率が、前記スペーサーの屈折率と同じである
ことを特徴とするラインヘッド。
【請求項8】
請求項7に記載のラインヘッドにおいて、
前記発光素子は、前記ロッドレンズアレイに向かい合う面と対向する前記基板の面に設けられ、
前記基板の屈折率が、前記スペーサーの屈折率と同じである
ことを特徴とするラインヘッド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−46093(P2011−46093A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−196440(P2009−196440)
【出願日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】