説明

リスト表示制御装置およびプログラム

【課題】ユーザはリストの項目の順序を簡単な操作で変更することができるリスト表示制御装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】リスト30Aのスクロールが指示される毎に、選択された項目「CCCCCCC」以外、表示範囲に含まれていなかった項目「FFFFFFF」、「GGGGGGG」、「HHHHHHH」、「IIIIIII」が表示範囲31に含まれるようにリスト30Bをスクロールし、リスト30Bがスクロールした後に表示される項目の先頭項目が選択された項目「CCCCCCC」になるように選択された項目「CCCCCCC」の順序を変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの操作によりリストの項目の順序を変更できるリスト表示制御装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
CD−ROMに記憶されている音楽の曲名をリスト表示するオーディオ装置が従来技術として知られている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−34001号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
リストに表示されている項目の順序を簡単な操作で変更したい場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明のリスト表示制御装置は、リストを記憶するリスト記憶手段と、リスト記憶手段によって記憶されているリストの中の表示範囲に含まれる項目を表示するリスト表示手段と、リスト表示手段によって表示されている項目の中から少なくとも1つの項目を選択する項目選択手段と、項目選択手段によって選択された項目のリストにおける順序を変更するリスト編集手段と、リスト編集手段によって項目の順序が変更されたリストをスクロールするリストスクロール手段と、リストスクロール手段によるリストのスクロールを指示するスクロール指示手段とを備え、リストスクロール手段は、スクロール指示手段によってリストのスクロールが指示される毎に、項目選択手段によって選択された項目と、表示範囲に含まれていなかった項目とが表示範囲に含まれるようにリストをスクロールし、リスト編集手段は、リストスクロール手段によってリストがスクロールした後に表示される項目の中の所定位置の項目が項目選択手段によって選択された項目になるように項目選択手段によって選択された項目の順序を変更することを特徴とする。
請求項5の発明のプログラムは、コンピュータをリストを記憶するリスト記憶手段、リスト記憶手段によって記憶されているリストの中の表示範囲に含まれる項目を表示するリスト表示手段、リスト表示手段によって表示されている項目の中から少なくとも1つの項目を選択する項目選択手段、項目選択手段によって選択された項目のリストにおける順序を変更するリスト編集手段、リスト編集手段によって項目の順序が変更されたリストをスクロールするリストスクロール手段、リストスクロール手段によるリストのスクロールを指示するスクロール指示手段として機能させ、リストスクロール手段は、スクロール指示手段によってリストのスクロールが指示される毎に、項目選択手段によって選択された項目と、表示範囲に含まれていなかった項目とが表示範囲に含まれるようにリストをスクロールし、リスト編集手段は、リストスクロール手段によってリストがスクロールした後に表示される項目の中の所定位置の項目が項目選択手段によって選択された項目になるように項目選択手段によって選択された項目の順序を変更することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ユーザはリストの項目の順序を簡単な操作で変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施形態であるナビゲーション装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるリスト表示画面を説明するための図である。
【図3】曲名のリストを説明するための図である。
【図4】リスト表示画面のリスト下ページ送りボタンを説明するための図である。
【図5】リスト下ページ送りボタンを操作した後に表示されるリスト表示画面を説明するための図である。
【図6】リスト下ページ送りボタンの操作によりリスト表示画面に表示される項目を説明するための図である。
【図7】リスト表示画面のリスト上ページ送りボタンを説明するための図である。
【図8】リスト上ページ送りボタンを操作した後に表示されるリスト表示画面を説明するための図である。
【図9】リスト上ページ送りボタンの操作によりリスト表示画面に表示される項目を説明するための図である。
【図10】リスト下1個送りボタンの操作によりリスト表示画面に表示される項目を説明するための図である。
【図11】リスト下1個送りボタンの操作によりリスト表示画面に表示される項目を説明するための図である。
【図12】リスト上1個送りボタンの操作によりリスト表示画面に表示される項目を説明するための図である。
【図13】リスト上1個送りボタンの操作によりリスト表示画面に表示される項目を説明するための図である。
【図14】本発明の一実施形態におけるリスト項目編集処理を説明するためのフローチャートである。
【図15】本発明の一実施形態におけるリスト項目編集処理を説明するためのフローチャートである。
【図16】本発明の一実施形態におけるリスト項目編集処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の一実施形態であるナビゲーション装置1の構成を示すブロック図である。このナビゲーション装置1は、携帯型ナビゲーション装置として使用することができるように構成されている。また、ナビゲーション装置1は、音楽を再生することができ、再生できる音楽の曲名をリストとして表示することができる。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、GPS(Global Positioning System)センサ14、画像メモリ15、表示モニタ16、スピーカ17、入力装置18、タッチパネル19、タッチパネルコントロール部110、データ記憶装置111、電源部112およびバッテリ113を有する。
【0009】
制御回路11は、マイクロプロセッサおよびその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。また、制御回路11は、データ記憶装置111に記憶された地図データに基づいて所定の経路探索処理を行う。そして、その処理結果が推奨経路として表示モニタ16に表示される。
【0010】
制御回路11は、データ記憶装置111に記憶されている音声データを再生し、再生した音声をスピーカ17から出力する。また、制御回路11は、データ記憶装置111に音声データとして記憶されている音楽の曲名のリストを作成し、データ記憶装置111に記憶させる。そして、ユーザの指示により曲名のリストを編集したり、曲名のリストを表示モニタ16に表示させたりすることができる。
【0011】
GPSセンサ14は、複数のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信して、ナビゲーション装置1の現在地を検出する。GPSセンサ14により検出された現在地に基づいて地図の表示範囲や経路探索の開始地点などが決定される。また、GPSセンサ14により検出された現在地は自車位置マークとして地図上に表示される。
【0012】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを格納する。この画像データは道路地図描画用データや各種の図形データからなり、それらはデータ記憶装置111に記憶された地図データに基づいて、制御回路11において適宜生成される。
【0013】
データ記憶部111は、フラッシュメモリやハードディスクなどの書き換え可能な不揮発性メモリや不揮発性記録媒体によって構成され、地図データや音声データ、曲名のリストなどを記憶する。
【0014】
地図データは、地図表示用データ、経路探索用データなどを含む。地図表示用データおよび経路探索用データには道路のリンク情報およびノード情報が含まれている。地図表示用データは、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データを有し、ユーザの要求にしたがって、表示地図の縮尺を変更することができる。なお、データ記憶装置111以外の他の記録メディア、たとえばDVD−ROMやCD−ROMなどより地図データを読み出してもよい。
【0015】
タッチパネル19は、表示モニタ16の表面に積層される透明のタッチスイッチであり、表示モニタ16に表示される画像はタッチパネル19を透過して表示される。タッチパネル19は、タッチパネル19上の押圧位置に応じた信号をタッチパネルコントロール部110に出力する。タッチパネルコントロール部110はタッチパネル19の押圧位置を算出し、算出結果を制御回路11に出力する。表示モニタ16に表示された各種ボタンや表示メニューが押圧されるとタッチパネル19が押圧され、押圧された各種ボタンや表示メニューに定義された処理が実行される。
【0016】
表示モニタ16は、地図データなどの各種情報に基づいて、現在地付近の地図や音楽の曲名のリストなどの各種情報を表示する。スピーカ17は、各種入力操作をユーザに指示したり、経路誘導したりするための音声を出力する。また、スピーカ17は制御回路11によって再生された音声を出力する。入力装置18は、ユーザが各種コマンドの設定や検索条件の入力などするための操作キーを有し、操作パネル上のボタンスイッチやパネル周囲のハードスイッチなどによって実現される。ユーザは、表示モニタ16の表示画面の指示やスピーカ17からの音声指示にしたがって入力装置18を操作することにより、目的地を設定する。
【0017】
目的地がユーザにより設定されると、ナビゲーション装置1はGPSセンサ14により検出された現在地を出発地として目的地までの経路演算を所定のアルゴリズムに基づいて行う。このようにして求められた経路(以下、推奨経路という)は、表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、ほかの道路とは区別して画面表示される。これにより、ユーザは地図上の推奨経路を画面上で認識することができる。また、ナビゲーション装置1は、推奨経路にしたがって車両が走行できるように、ユーザに対して画面や音声などによる進行方向指示を行い、車両を経路誘導する。
【0018】
電源部112は、ナビゲーション装置内蔵のバッテリ113から供給される電力を安定化したり、所定の電圧値に変換したりする。バッテリ113は、たとえば、マンガン乾電池やリチウムイオン二次電池である。
【0019】
図2を参照して、ナビゲーション装置1が再生する音楽の曲名をリスト表示したリスト表示画面を説明する。リスト表示画面20には、曲名を表したリストの項目21a〜21e、リスト下ページ送りボタン22a、リスト上ページ送りボタン22b、リスト下1個送りボタン23a、リスト上1個送りボタン23b、リスト下送りボタン24a、リスト上送りボタン24bおよびOKボタン25が表示される。ユーザは、所望の項目21a〜21eを押圧することによって選択することができる。そして、リスト下ページ送りボタン22a、リスト上ページ送りボタン22b、リスト下1個送りボタン23aまたはリスト上1個送りボタン23bを押圧することによって選択された項目21a〜21eのリストにおける順序を変更することができる。
【0020】
図3は、音楽の曲名のリストを説明するための図である。リスト30Aの項目である曲名のうち、表示範囲31に含まれる項目の曲名がリスト表示画面20に表示される。表示範囲31には、リスト30Aの連続する5つの項目が含まれる。表示範囲31に含まれる項目を以下、表示範囲の項目と呼ぶ。リスト30Aを上下にスクロールすることによって、表示範囲の項目が変更され、リスト表示画面20に表示される項目が変更される。
【0021】
図4を参照して、リスト表示画面20のリスト下ページ送りボタン22aが押圧されたときの選択された項目の順序の変更を説明する。図4(a)に示すように、リスト30Aの項目の中で、項目「CCCCCCC」がユーザによって選択されたものとして説明する。
【0022】
ユーザがリスト下ページ送りボタン22aを押圧すると、図4(b)に示すように、選択された項目「CCCCCCC」が表示範囲31の項目の一番下に移動され、リスト30Aはリスト30Bになる。そして、図4(c)に示すように、選択された項目「CCCCCCC」が表示範囲31の項目の一番上になるように、リスト30Bは上方へスクロールする。
【0023】
リスト30Bがスクロールした後、表示範囲31の項目「CCCCCCC」、項目「FFFFFFF」、項目「GGGGGGG」、項目「HHHHHHH」および項目「IIIIIII」は、図5に示すようにリスト表示画面20に表示される。選択された項目「CCCCCCC」は、反転表示され、リスト表示画面20に表示された項目の中の先頭項目として表示される。
【0024】
図6(a)のリスト30Bの項目の中で表示範囲31の項目がリスト表示画面20に表示されているとき、リスト下ページ送りボタン22aが押圧されると、選択された項目「CCCCCCC」が図4(b)と同様に移動し、リスト30Bが図6(b)に示すリスト30Cになる。そして、リスト30Cは図4(b)と同様にスクロールして、図6(b)に示すように、選択された項目「CCCCCCC」が一番上の先頭項目に、続いて項目「JJJJJJJ」、項目「KKKKKKK」、項目「LLLLLLL」および項目「MMMMMMM」の順序で表示範囲31の項目がリスト表示画面20に表示される。
【0025】
同様にして、図6(b)のリスト30Cの項目の中で表示範囲31の項目がリスト表示画面20に表示されているとき、リスト下ページ送りボタン22aが押圧されると、図6(c)に示すように、選択された項目「CCCCCCC」が一番上の先頭項目に、続いて項目「NNNNNNN」、項目「OOOOOOO」、項目「PPPPPPP」および項目「QQQQQQQ」の順序で表示範囲31の項目がリスト表示画面20に表示される。
【0026】
また、図6(c)のリスト30Cの項目の中で表示範囲31の項目がリスト表示画面20に表示されているとき、リスト下ページ送りボタン22aが押圧されると、図6(d)に示すように、選択された項目「CCCCCCC」が一番上の先頭項目に、続いて項目「RRRRRRR」の順序で表示範囲31の項目がリスト表示画面20に表示される。
【0027】
次に、図7を参照して、リスト表示画面20のリスト上ページ送りボタン22bが押圧されたときの選択された項目の順序の変更を説明する。図7(a)に示すように、リスト30Aの項目の中で、項目「OOOOOOO」がユーザによって選択されたものとして説明する。
【0028】
ユーザがリスト上ページ送りボタン22bを押圧すると、図7(b)に示すように、選択された項目「OOOOOOO」が表示範囲31の項目の一番上に移動され、リスト30Aはリスト30Fになる。さらに、図7(c)に示すように、選択された項目「OOOOOOO」は、表示範囲31の項目の数Nから1を引き算した値(N−1)個、上へ移動され、リスト30Fはリスト30Gになる。具体的には、表示範囲31の項目の数は5であるので、選択された項目「OOOOOOO」は4個上へ移動される。そして、図7(d)に示すように、選択された項目「OOOOOOO」が表示範囲31の項目の一番上になるように、リスト30Gは下方へスクロールする。
【0029】
リスト30Gがスクロールされた後、図8に示すように、表示範囲31の項目「OOOOOOO」、項目「IIIIIII」、項目「JJJJJJJ」、項目「KKKKKKK」および項目「LLLLLLL」は、リスト表示画面20に表示される。選択された項目「OOOOOOO」は、反転表示され、リスト表示画面20に表示された項目の中の一番上に先頭項目として表示される。
【0030】
図9(a)のリスト30Gの項目の中で表示範囲31の項目がリスト表示画面20に表示されているとき、リスト上ページ送りボタン22bが押圧されると、選択された項目「OOOOOOO」が図7(b)および図7(c)と同様に移動してリスト30Gが図9(b)に示すリスト30Hになる。そして、リスト30Hは図7(d)と同様にスクロールし、図9(b)に示すように、選択された項目「OOOOOOO」が一番上の先頭項目に、続いて項目「EEEEEEE」、項目「FFFFFFF」、項目「GGGGGGG」および項目「HHHHHHH」の順序で表示範囲31の項目がリスト表示画面20に表示される。
【0031】
同様にして、図9(b)のリスト30Cの項目の中で表示範囲31の項目がリスト表示画面20に表示されているとき、リスト上ページ送りボタン22bが押圧されると、図9(c)に示すように、選択された項目「OOOOOOO」が一番上の先頭項目に、続いて項目「AAAAAAA」、項目「BBBBBBB」、項目「CCCCCCC」および項目「DDDDDDD」の順序で表示範囲31の項目がリスト表示画面20に表示される。
【0032】
次に、図10を参照して、リスト表示画面20のリスト下1個送りボタン23aが押圧されたときの選択された項目の順序の変更を説明する。図10(a)に示すように、リスト30Aの項目の中で、項目「CCCCCCC」がユーザによって選択されたものとして説明する。
【0033】
ユーザがリスト下1個送りボタン23aを押圧すると、図10(b)に示すように、選択された項目「CCCCCCC」は1個下に移動され、リスト30Aはリスト30Iになる。そして、上から項目「AAAAAAA」、項目「BBBBBBB」、項目「DDDDDDD」、項目「CCCCCCC」および項目「EEEEEEE」の順序で表示範囲31の項目がリスト表示画面20に表示される。
【0034】
選択された項目は、1個下に移動されると、表示範囲31に含まれなくなる場合、リストをスクロールして選択された項目が表示範囲31に含まれるようにする。たとえば、図11(a)に示すように、リスト30Jの中で表示範囲31の項目の一番下にある項目「CCCCCCC」が選択された後、リスト下1個送りボタン23aが押圧されたものとする。図11(b)に示すように、選択された項目「CCCCCCC」は1個下に移動し、リスト30Jはリスト30Kになる。このとき、選択された項目「CCCCCCC」は表示範囲31に含まれない。そして、図11(c)に示すように、リスト30Kは、選択された項目「CCCCCCC」が表示範囲31の項目の一番上になるように、上方にスクロールする。その結果、選択された項目「CCCCCCC」が一番上に、続いて項目「GGGGGGG」、項目「HHHHHHH」、項目「IIIIIII」および項目「JJJJJJJ」の順序で表示範囲31の項目がリスト表示画面20に表示される。
【0035】
次に、図12を参照して、リスト表示画面20のリスト上1個送りボタン23bが押圧されたときの選択された項目の順序の変更を説明する。図12(a)に示すように、リスト30Aの項目の中で、項目「OOOOOOO」がユーザによって選択されたものとして説明する。
【0036】
ユーザがリスト上1個送りボタン23bを押圧すると、図12(b)に示すように、選択された項目「OOOOOOO」が1個上に移動され、リスト30Aはリスト30Lになる。そして、上から項目「MMMMMMM」、項目「OOOOOOO」、項目「NNNNNNN」、項目「PPPPPPP」および項目「QQQQQQQ」の順序で表示範囲31の項目がリスト表示画面20に表示される。
【0037】
選択された項目が、1個上に移動されると、表示範囲31に含まれなくなる場合、リストをスクロールして選択された項目が表示範囲31に含まれるようにする。たとえば、図13(a)に示すように、リスト30Mの中で表示範囲31の項目の一番上にある項目「OOOOOOO」が選択された後、リスト上1個送りボタン23bが押圧されたものとする。図13(b)に示すように、選択された項目「OOOOOOO」は1個上に移動し、リスト30Mはリスト30Nになる。このとき、選択された項目「OOOOOOO」は表示範囲31に含まれない。そして、図13(c)に示すように、リスト30Nは、選択された項目「OOOOOOO」が表示範囲31の項目の一番下になるように、下方にスクロールする。その結果、選択された項目「OOOOOOO」が一番下に、続いて下から項目「KKKKKKK」、項目「JJJJJJJ」、項目「IIIIIII」および項目「HHHHHHH」の順序で表示範囲31の項目がリスト表示画面20に表示される。
【0038】
リスト下送りボタン24aは、リストの項目の順序を変更することなくリストを上方にスクロールさせるボタンである。リスト上送りボタン24bは、リストの項目の順序を変更することなくリストを下方にスクロールさせるボタンである。OKボタン25は、リストの項目を変更させるモードを終了させるボタンである。
【0039】
次に、図14〜図16のフローチャートを参照して、本発明の一実施形態におけるリスト項目編集処理を説明する。図14〜図16の処理は、不図示のメニューからリスト編集が選択され、リスト表示画面が表示モニタ16に表示されるとスタートするプログラムにより、制御回路11において実行される。リストの中でリスト表示画面に表示される項目の数、つまり表示範囲の項目の数をNとする。たとえば、図2のリスト表示画面20では、Nの値は5である。
【0040】
ステップS101では、タッチパネルコントロール部110によって算出されたタッチパネル19の押圧位置に基づいて、リスト表示画面に表示されているリストの項目がユーザによって選択されたか否かを判定する。項目が選択された場合はステップS101が肯定判定され、ステップS102へ進む。項目が選択されない場合はステップS101が否定判定され、図16のステップS303へ進む。ステップS102では、選択された項目を反転表示する。
【0041】
ステップS103では、タッチパネルコントロール部110によって算出されたタッチパネル19の押圧位置に基づいて、リスト表示画面のリスト上ページ送りボタンがユーザによって選択されたか否かを判定する。リスト上ページ送りボタンが選択された場合はステップS103が肯定判定され、ステップS104へ進む。リスト上ページ送りボタンが選択されない場合はステップS103が否定判定され、ステップS109へ進む。
【0042】
ステップS104では、リストの編集を行い、選択された項目を表示範囲の項目の一番上に移動する。ステップS105では、リストの編集を行い、選択された項目を(N−1)個さらに上に移動する。ステップS106では、編集されたリストのスクロールを行い、選択された項目が表示範囲の項目の一番上になるようにリストを下方にスクロールする。ステップS107では、表示範囲の項目をリスト表示画面に表示する。
【0043】
ステップS108では、タッチパネルコントロール部110によって算出されたタッチパネル19の押圧位置に基づいて、リスト表示画面のOKボタンがユーザによって選択されたか否かを判定する。OKボタンが選択された場合はステップS108が肯定判定され、リスト項目編集処理を終了する。OKボタンが選択されない場合はステップS108が否定判定され、ステップS103に戻る。
【0044】
ステップS109では、タッチパネルコントロール部110によって算出されたタッチパネル19の押圧位置に基づいて、リスト表示画面のリスト下ページ送りボタンがユーザによって選択されたか否かを判定する。リスト下ページ送りボタンが選択された場合はステップS109が肯定判定され、ステップS110へ進む。リスト下ページ送りボタンが選択されない場合はステップS109が否定判定され、図15のステップS201へ進む。
【0045】
ステップS110では、リストの編集を行い、選択された項目を表示範囲の項目の一番下に移動する。ステップS111では、編集されたリストのスクロールを行い、選択された項目が表示範囲の項目の一番上になるようにリストを上方にスクロールする。そして、ステップS107へ進む。
【0046】
図15のステップS201では、タッチパネルコントロール部110によって算出されたタッチパネル19の押圧位置に基づいて、リスト表示画面のリスト上1個送りボタンがユーザによって選択されたか否かを判定する。リスト上1個送りボタンが選択された場合はステップS201が肯定判定され、ステップS202へ進む。リスト上1個送りボタンが選択されない場合はステップS201が否定判定され、ステップS205へ進む。
【0047】
ステップS202では、リストの編集を行い、選択された項目を1つ上に移動する。ステップS203では、編集されたリストで、選択された項目は表示範囲の項目であるか否かを判定する。選択された項目が表示範囲の項目である場合はステップS203が肯定判定され、図14のステップS107へ進む。選択された項目が表示範囲の項目でない場合はステップS203が否定判定され、ステップS204へ進む。ステップS204では、編集されたリストのスクロールを行い、選択された項目が表示範囲の項目の一番下になるようにリストを下方にスクロールする。そして、図14のステップS107へ進む。
【0048】
ステップS205では、タッチパネルコントロール部110によって算出されたタッチパネル19の押圧位置に基づいて、リスト表示画面のリスト下1個送りボタンがユーザによって選択されたか否かを判定する。リスト下1個送りボタンが選択された場合はステップS205が肯定判定され、ステップS206へ進む。リスト下1個送りボタンが選択されない場合はステップS205が否定判定され、図16のステップS301へ進む。
【0049】
ステップS206では、リストの編集を行い、選択された項目を1つ下に移動する。ステップS207では、編集されたリストで、選択された項目は表示範囲の項目であるか否かを判定する。選択された項目が表示範囲の項目である場合はステップS207が肯定判定され、図14のステップS107へ進む。選択された項目が表示範囲の項目でない場合はステップS207が否定判定され、ステップS208へ進む。ステップS208では、編集されたリストのスクロールを行い、選択された項目が表示範囲の項目の一番上になるようにリストを上方にスクロールする。そして、図14のステップS107へ進む。
【0050】
図16のステップS301では、タッチパネルコントロール部110によって算出されたタッチパネル19の押圧位置に基づいて、リスト表示画面に表示されているリストの項目がユーザによって選択されたか否かを判定する。項目が選択された場合はステップS301が肯定判定され、ステップS302へ進む。項目が選択されない場合はステップS301が否定判定され、ステップS303へ進む。ステップS302では、選択された項目を反転表示する。そして、図14のステップS103に戻る。
【0051】
ステップS303では、タッチパネルコントロール部110によって算出されたタッチパネル19の押圧位置に基づいて、リスト表示画面のリスト上送りボタンがユーザによって選択されたか否かを判定する。リスト上送りボタンが選択された場合はステップS303が肯定判定され、ステップS304へ進む。リスト上送りボタンが選択されない場合はステップS303が否定判定され、ステップS306へ進む。ステップS304では、リストを下方にスクロールする。ステップS305では、表示範囲の項目をリスト表示画面に表示する。そして、ステップS303に戻る。
【0052】
ステップS306では、タッチパネルコントロール部110によって算出されたタッチパネル19の押圧位置に基づいて、リスト表示画面のリスト下送りボタンがユーザによって選択されたか否かを判定する。リスト下送りボタンが選択された場合はステップS306が肯定判定され、ステップS307へ進む。リスト下送りボタンが選択されない場合はステップS306が否定判定され、図14のステップS103に戻る。ステップS307では、リストを上方にスクロールする。ステップS308では、表示範囲の項目をリスト表示画面に表示する。そして、ステップS305に戻る。
【0053】
以上の一実施形態によるナビゲーション装置1は次のような作用効果を奏する。
リストのスクロールが指示される毎に、選択された項目と、表示範囲に含まれていなかった項目とが表示範囲に含まれるようにリストをスクロールし、リストがスクロールした後に表示範囲に含まれるリストの端に表示される項目が選択された項目になるように選択された項目の順序を変更するようにした。これにより、ユーザはリストの項目の順序を、項目の選択、リストのスクロールという簡単な操作で変更することができる。とくに、リストの編集で、選択された項目を、選択されたときの項目の位置から離れた位置まで移動させるとき便利である。
【0054】
以上の実施形態のナビゲーション装置を次のように変形することができる。
(1)リストをスクロールした後に表示される項目の中で選択された項目が表示される位置は先頭の位置に限定されない。たとえば、リストをスクロールした後に表示される項目の中で、選択された項目が表示される位置を、真ん中の位置にするようにしてもよい。選択された項目の上下の項目が必ず表示されるので、ユーザは選択された項目の上下の項目を常に認識でき、便利である。この場合、図14のステップS105で、選択された項目を(N−1)/2さらに上に移動した後、ステップS106で、選択された項目が表示範囲の項目の真ん中になるようにリストを下方にスクロールする。また、図14のステップS110の後、選択された項目を(N−1)/2さらに下に移動するステップを追加し、ステップS111で、選択された項目が表示範囲の項目の真ん中になるようにリストを上方にスクロールする。
【0055】
また、リストをスクロールした後に表示される項目の中で選択された項目が表示される位置を、項目を選択したときの項目の位置にするようにしてもよい。項目を選択したときの項目の位置は、リストがスクロールされても項目の位置は変わらないので、選択された項目を見失うことなく便利である。この場合、項目を選択したときの項目の位置をRAM13などに記憶させる。項目を選択したときの項目の位置が上からk番目であるとすると、図14のステップS105で、選択された項目を(N−k)さらに上に移動した後、ステップS106で、選択された項目が上からk番目の表示範囲の項目になるようにリストを下方にスクロールする。また、図14のステップS110の後、選択された項目を(k−1)さらに下に移動するステップを追加し、ステップS111で、選択された項目が上からk番目の表示範囲の項目になるようにリストを上方にスクロールする。
【0056】
(2)リストの項目は曲名に限定されない。たとえば、住所録の住所や名前でもよいし、登録地でもよい。また、スケジュールのタスクでもよい。
【0057】
(3)リスト下ページ送りボタン22aおよびリスト上ページ送りボタン22bの1回の操作によるリストのスクロール量は、選択された項目以外、表示範囲に含まれていなかった項目が表示範囲に含まれるようになるスクロール量であれば、実施形態に限定されない。たとえば、リスト下ページ送りボタン22aが押圧されると、選択された項目はN個(表示範囲の項目の数)下方に移動した後、選択された項目が表示範囲の項目の先頭項目になるようにリストがスクロールし、リスト上ページ送りボタン22bが押圧されると、選択された項目はN個上方に移動した後、選択された項目が表示範囲の項目の先頭項目になるようにリストがスクロールするようにしてもよい。
【0058】
また、上記のスクロールの指示は、リスト下ページ送りボタン22aおよびリスト上ページ送りボタン22bの操作に限定されない。たとえば、不図示のファンクションボタンとリスト下1個送りボタン23aとが同時に押圧されると、リスト下ページ送りボタン22aと同様なスクロールの指示が行われ、不図示のファンクションボタンとリスト上1個送りボタン23bとが同時に押圧されると、リスト上ページ送りボタン22bと同様なスクロールの指示が行われるようにしてもよい。
【0059】
(4)選択できる項目の数は1つに限定されず、複数の項目が選択できるようにしてもよい。
【0060】
(5)本発明は、リストの一部を表示するリスト制御装置であれば、ナビゲーション装置に限定されない。たとえば、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistants)にも適用できる。また、ナビゲーション装置は携帯型に限定されず、車載型でもよい。
【0061】
実施形態と変形例の一つ、もしくは複数を組み合わせることも可能である。変形例同士をどのように組み合わせることも可能である。
【0062】
以上の説明はあくまで一例であり、発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
【符号の説明】
【0063】
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
16 表示モニタ
19 タッチパネル
20 リスト表示画面
21a〜21e リストの項目
22a リスト下ページ送りボタン
22b リスト上ページ送りボタン
23a リスト下1個送りボタン
23b リスト上1個送りボタン
24a リスト下送りボタン
24b リスト上送りボタン
25 OKボタン
30A〜30N リスト
31 表示範囲
110 タッチパネルコントロール部
111 データ記憶装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
リストを記憶するリスト記憶手段と、
前記リスト記憶手段によって記憶されているリストの中の表示範囲に含まれる項目を表示するリスト表示手段と、
前記リスト表示手段によって表示されている項目の中から少なくとも1つの項目を選択する項目選択手段と、
前記項目選択手段によって選択された項目の前記リストにおける順序を変更するリスト編集手段と、
前記リスト編集手段によって前記項目の順序が変更されたリストをスクロールするリストスクロール手段と、
前記リストスクロール手段によるリストのスクロールを指示するスクロール指示手段とを備え、
前記リストスクロール手段は、前記スクロール指示手段によって前記リストのスクロールが指示される毎に、前記項目選択手段によって選択された項目と、前記表示範囲に含まれていなかった項目とが前記表示範囲に含まれるように前記リストをスクロールし、
前記リスト編集手段は、前記リストスクロール手段によって前記リストがスクロールした後に表示される項目の中の所定位置の項目が前記項目選択手段によって選択された項目になるように前記項目選択手段によって選択された項目の順序を変更することを特徴とするリスト表示制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載のリスト表示制御装置において、
前記リスト編集手段は、前記リストスクロール手段によって前記リストがスクロールした後に前記表示範囲に含まれるリストの端に表示される項目が前記項目選択手段によって選択された項目になるように前記項目選択手段によって選択された項目の順序を変更することを特徴とするリスト表示制御装置。
【請求項3】
請求項1に記載のリスト表示制御装置において、
前記リスト編集手段は、前記リストスクロール手段によって前記リストがスクロールした後に表示される項目の中の真ん中の項目が前記項目選択手段によって選択された項目になるように前記項目選択手段によって選択された項目の順序を変更することを特徴とするリスト表示制御装置。
【請求項4】
請求項1に記載のリスト表示制御装置において、
前記リスト表示手段によって表示されていた項目の中で、前記項目選択手段によって前記項目が選択されたときの該項目の位置を記憶する項目位置記憶手段を備え、
前記リスト編集手段は、前記リストスクロール手段によって前記リストがスクロールした後に表示される項目の中の前記項目位置記憶手段によって記憶されている位置の項目が前記項目選択手段によって選択された項目になるように前記項目選択手段によって選択された項目の順序を変更することを特徴とするリスト表示制御装置。
【請求項5】
コンピュータを
リストを記憶するリスト記憶手段、
前記リスト記憶手段によって記憶されているリストの中の表示範囲に含まれる項目を表示するリスト表示手段、
前記リスト表示手段によって表示されている項目の中から少なくとも1つの項目を選択する項目選択手段、
前記項目選択手段によって選択された項目の前記リストにおける順序を変更するリスト編集手段、
前記リスト編集手段によって前記項目の順序が変更されたリストをスクロールするリストスクロール手段、
前記リストスクロール手段によるリストのスクロールを指示するスクロール指示手段として機能させ、
前記リストスクロール手段は、前記スクロール指示手段によって前記リストのスクロールが指示される毎に、前記項目選択手段によって選択された項目と、前記表示範囲に含まれていなかった項目とが前記表示範囲に含まれるように前記リストをスクロールし、
前記リスト編集手段は、前記リストスクロール手段によって前記リストがスクロールした後に表示される項目の中の所定位置の項目が前記項目選択手段によって選択された項目になるように前記項目選択手段によって選択された項目の順序を変更することを特徴とするプログラム。
【請求項6】
請求項5に記載のプログラムにおいて、
前記リスト編集手段は、前記リストスクロール手段によって前記リストがスクロールした後に前記表示範囲に含まれるリストの端に表示される項目が前記項目選択手段によって選択された項目になるように前記項目選択手段によって選択された項目の順序を変更することを特徴とするプログラム。
【請求項7】
請求項5に記載のプログラムにおいて、
前記リスト編集手段は、前記リストスクロール手段によって前記リストがスクロールした後に表示される項目の中の真ん中の項目が前記項目選択手段によって選択された項目になるように前記項目選択手段によって選択された項目の順序を変更することを特徴とするプログラム。
【請求項8】
請求項5に記載のプログラムにおいて、
前記リスト表示手段によって表示されていた項目の中で、前記項目選択手段によって前記項目が選択されたときの該項目の位置を記憶する項目位置記憶手段を備え、
前記リスト編集手段は、前記リストスクロール手段によって前記リストがスクロールした後に表示される項目の中の前記項目位置記憶手段によって記憶されている位置の項目が前記項目選択手段によって選択された項目になるように前記項目選択手段によって選択された項目の順序を変更することを特徴とするプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−118604(P2011−118604A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−274667(P2009−274667)
【出願日】平成21年12月2日(2009.12.2)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】