一方的通信を防止するための通信接続確立制御
一方的通信防止のために、ブラックリスト方式、ホワイトリスト方式、認証要求及び/又はチューリング・テストを含むサービスを用いて、加入者への通信接続確立を制御するための機構が提案される。さらに、加入者が個人的な通信接続確立制御プロファイルを定めるためのインターフェースに基づいて対応する通信接続確立制御を構成するために用いられる、管理システムが提案される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加入者への通信接続確立を制御するための機構、及び、対応する通信接続確立制御を構成するために用いられる管理システムに関する。本発明は、特に、IP電話上のスパム(SPIT)のような一方的通信(UC)に対抗する保護を与える通信接続確立制御、及び、対応する制御を構成するための管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ここ数年で、通信ネットワーク、例えば、統合サービスデジタル網(ISDN)及びインターネットへのデジタル加入者線(DSL)アクセス等の有線ベースの通信ネットワーク、又はcdma2000(符号分割多元アクセス)システム、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)のような第3世代(3G)携帯電話通信ネットワーク、広域移動体通信システム(GSM(登録商標))のような第2世代(2G)携帯電話通信ネットワーク、汎用パケット無線システム(GPRS)、広域展開用高速データレート(EDGE)等の無線通信ネットワーク、又は、無線ローカルエリア・ネットワーク(WLAN)又はマイクロ波アクセスのための世界相互運用(Worldwide Interoperability for Microwave Access:WiMAX)等のその他の無線通信システムがますます世界中で拡張した。第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3rd Generation Partnership Project:3GPP)、先進ネットワークのためのテレコム&インターネット集中サービス&プロトコル(Telecoms & Internel converged Services & Protocols for Advanced Networks:TISPAN)、国際電気通信連合(ITU)、第3世代パートナーシップ・プロジェクト2(3GPP2)、インターネット技術タスクフォース(IETF)、米国電気・電子通信学会(IEEE)、WiMaxフォーラムなど様々な機関が、テレコミュニケーション・ネットワーク及びアクセス環境についての標準に取り組んでいる。
【0003】
一般に、ユーザ機器(UE)のようなネットワーク要素と、別の通信機器又はユーザ機器、データベース、サーバ等との間の通信接続の適切な確立及び取扱いのためには、制御ネットワーク要素、支持ノード又はサービスノードといった1つ又はそれ以上の中間ネットワーク要素が関与し、これらは異なる通信ネットワークに属することができる。
【0004】
例えば、Voice over IP(VoIP)は、ISDN以外の上述のすべてのネットワークを含むインターネット又はその他のパケット交換ネットワークのようなインターネットプロトコル(IP)ネットワークを介して音声通信を配信するための、新しい技術を表わす。VoIPネットワークの1つの実施形態は、3GPPにより定められたIMSネットワークである。VoIPネットワークは一般に、そして特にIMSは、固定電話−移動体通信集束環境(Fixed−Mobile−convergence environment)環境と呼ばれることもある有線無線混合環境において用いることができる。VoIPは、音声通信への簡単かつ安価なアクセスの可能性をもたらす。しかしながら、VoIPのようなこうした新しい伝送技術により、望ましくない特徴がIPドメインからテレコミュニケーション・ドメインに引き継がれるという問題もある。これらの特徴のうちの1つは、「スパミング」としても知られる加入者への一方的通信の伝送である。
【0005】
VoIPの場合、ユーザ、特にVoIPユーザへの一方的通信の伝送は、IP電話上のスパム(SPAM over Internet Telephony:SPIT)としても知られている。SPIT/UCは、音声、映像、インスタントメッセージ又はその他の種類の通信セッションの確立を試みる、大量の一方的なセッション開始試行の集合として定義することができる。ユーザが応答した場合には、「スパマー」とも呼ばれる呼出し側はメッセージの中継に進む。通常、SPIT/UCは、ユーザには不快なものとして認識される。
【0006】
この問題は、今日では大きな厄介ごととみなされている電子メールのスパムから既に周知である。SPIT/UCは、特にVoIPの状況において、音声呼出しなどに関する通信接続についても同様な問題となる恐れがあるが、それは、VoIPの費用が低下しており、VoIPの顧客ベースが著しく増大し、かつ、パーソナルコンピュータ(PC)などを用いて大量の自動VoIP呼出しを生成することができるからである。これらは、SPIT/UCが増加する蓋然性のための主たる必要条件である。
【0007】
したがって、現在ETSI、IETF、ITU、3GPPなどにおいて進行中の様々な標準化に対する取り組みにおいて積み重ねられた、VoIPネットワークに対するこの種の脅威を減少させる幾つかの試みがある。
【0008】
また、SPIT/UCの増加の結果として、VoIPの受容性に影響が及ぼされる可能性があることも考慮しなければならない。電子メールのスパムと比較すると、音声、映像等は、(ユーザが好きなときに読む電子メールとは対照的に)ユーザの即時の反応を要求するリアルタイム媒体であり、ユーザが呼出し音に反応し、呼出しを受け入れたときに既に煩わしさが生じているので(一方、電子メールは、オフラインでコンテンツ分析を行い、その後フィルタ処理を行う可能性を提供する)、ユーザにとっての障害は、SPIT/UCの方がより大きいと考えられる。したがって、VoIPベンダ並びにVoIPオペレータは、SPIT/UC防止技術にますます関心を示している。
【0009】
しかしながら、音声スパム又は一方的通信は、その性質から、VoIPネットワークに限定されるものではない。VoIPネットワークは、例えばPSTN(公衆交換電話網)のような従来のネットワーク等の、異種の伝送技術に基づく他のネットワークにリンクしているので、SPIT/UCはこうした他のネットワークのユーザにも影響を与えることがある。それゆえ、SPIT/UC源はVoIPネットワークに端を発するものであり得るが、例えば、VoIPと固定ネットワークとの間の定額料金はSPIT/UC呼出しの費用を大幅に減少させるので、従来のネットワークのユーザも影響を受ける可能性がある。
【0010】
迷惑電話呼出しを取り扱うために、例えば、SCR(選択式着信拒否、ブラックリスト方式)、SCA(選択式着信許可、ホワイトリスト方式)、ACR(非通知着信拒否)又は悪意呼識別/追跡(MCID)を含むいわゆる補助的サービスとよばれる幾つかのサービス機能が提案されている。さらに、ACRを有効にしている着呼者を呼び出す場合に、発呼者が、プライバシーをあきらめるか、PINを入力するか、又は名のるかのいずれかに決めることを可能にする、EACR(高機能非通知着信拒否)が提案されている。悪意呼追跡は特殊用途用のみとして意図されているが、SCR又はSCAは、加入者が、特定の発呼者をブラックリストに入れるため(SCR)又はホワイトリストに入っている発呼者からの接続だけを可能にする(SCA)ために用いることができる。しかしながら、実際のところ、これらの機能及びさらなる機能は、組み合わせることが困難であるか又は不可能であり、したがって、音声サービス加入者にはあまり価値がない。さらに、こうしたサービスの設定及び構成は複雑であり、通信接続におけるその効果又はユーザの到達可能性は、加入者にとっては、ときには理解するのが難しいことがある。
【0011】
SPIT/UCの取り扱いに関して、現在、基本的には2つの異なる手法、すなわち、非技術的手法及び技術的方策によるものがある。
【0012】
通常は、SPIT/UCに対して、異なるレベルの非技術的対抗策の組み合わせが用いられる。
−立法措置(国毎に異なり得る)
−既知のSPIT/UC源をブロックするような取り締まり権限の方策
−ユーザが契約条件に違反した場合に短期間で契約キャンセルを可能にする、オペレータの契約条件に基づく方策(例えば、定額料金を商用に用いないこと)
【0013】
最初の2つの対抗策(立法措置、取り締まり権限)の欠点は、反応が複雑で時間がかかることである。第3の対抗策(オペレータの契約条件)は有効であり得るが、オペレータにとっては、その契約条件の濫用を証明することが困難である。
【0014】
SPIT/UC問題に取り組むための技術的手法に関しては、例えば、VoIPネットワークは、将来的には、例えばSIP(セッション開始プロトコル)シグナリング・トラフィック及びユーザ・フィードバックを分析することによって各々の呼出しのSPIT/UC確率(SPIT/UCスコア)の評価を試みる、サーバを装備する可能性がある。この手段により、ネットワーク又はユーザは、この分析に従って反応することができるであろう。これらのSPIT/UCサーバは、現在は、研究又は試作品レベルである。1つの例は、NECが出しているいわゆるSEALシステムであり、これは、SPIT/UCの識別−SPIT/UCのマーキング−SPIT/UCに対する反応という3ステップの手法を提供するSPIT/UCサーバの使用を提案する。別の例は、SEALと同様の概念を追求する、シーメンスが出しているいわゆるSAVIT(インターネット電話上の音声に対するSPAM回避(SPAM Avoidance for Voice over Internet Telephony))システムである(SPIT/UCサーバは、SIPサーバと並行してSIPシグナリング・トラフィックを分析し、シグナリング・トラフィック及び直接ユーザ・フィードバックの統計的分析に基づいて、SPIT/UCデータベースを構築し、その結果がSPIT/UC確率(SPIT/UCスコア)であり、これを、その呼出しが意図する受信者に提供することもでき、又はその呼出しをブロックするか若しくはこれを通すか判断するネットワーク・ベースの判断ユニットに対する入力とすることもできる)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、これらの技術的手法がSPIT/UCに対する対抗策を提供できるとしても、幾つかの問題が残る。例えば、これらのシステムは、VoIPネットワークにおけるSPIT/UC防止にのみ関するものであるため、VoIPにより生じたSPIT/UCによって同様に潜在的に障害が生じる従来のネットワークのような他のネットワークのユーザがこれによって保護されることは不可能である。さらに、これらの手法は、SPIT/UC関連のシグナリング・データを伝達するためのSIPシグナリングの変更を必要とし、VoIPネットワーク・インターフェース定義を変更する可能性があるので、そのため、その実装が困難になる。技術上及びアーキテクチャ上の問題に加えて、これらの手法によって影響を受ける、プライバシー保護(特定のユーザがSPIT/UC源であると考えられることを、あるオペレータが別のオペレータに進んで示すか又は示すことが許されるか)又は責任問題(オペレータAの誤ったSPIT/UC判断に基づいて、オペレータBが重要な呼出しをブロックした場合、法的な問題が伴うことがある)といった法的側面もあることも考慮しなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0016】
したがって、本発明の目的は、一方的通信に対抗する保護を与える改良された通信接続確立制御を提供することである。特に、本発明の目的は、PSTN(公衆交換電話網)などの加入者の通信ネットワークの種類に関わらず、一方的通信が防止されるように通信接続確立を制御することができる装置、方法及びコンピュータ・プログラム製品を提供することである。さらに、本発明の目的は、加入者又はエンドユーザに対して、ユーザにとって取り扱いが簡便であり、ユーザ経験に悪影響を与えない、ユーザ個人用の高度な通信接続確立制御プロファイル(又はSPIT/UC防止プロファイル)を作成する可能性を提供することである。さらに、本発明の目的は、ユーザに対しては、通信接続確立制御プロファイル(又はSPIT/UC防止プロファイル)を容易に構成することを可能にし、ネットワーク・オペレータに対しては、通信接続確立制御プロファイル(又はSPIT/UC防止プロファイル)スキームをフレキシブルかつ精巧に設定することを可能にする、管理システムを提供することである。
【0017】
これらの目的は、添付の特許請求の範囲で定められる方策により実現される。
【0018】
特に、提案される解決法の一例によると、例えば、一方的通信を取り扱うために加入者の通信接続確立制御プロファイルを設定するステップと、発呼者から通信接続に対する設定要求を受信するステップと、要求側の発呼者の識別要素が、通信接続確立制御プロファイル内で示された、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するステップと、要求側の発呼者の識別要素が、通信接続確立制御プロファイル内で示された、加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するステップと、判断ステップの結果が否定である場合に、通信接続の確立を可能にするために、通信接続確立制御プロファイル内に示された第1の認証を返すよう発呼者に要求を送信するステップと、第1の認証が受信されたかどうかチェックするステップとを含む方法が提供される。
【0019】
さらに、提案される解決法の一例によると、例えば、一方的通信を取り扱うために加入者の通信接続確立制御プロファイルを設定するように構成されたプロセッサと、発呼者から通信接続を求める設定要求を受信するように構成された受信装置と、要求側の発呼者の識別要素が、通信接続確立制御プロファイル内で示された、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するように構成されたブラックリスト・プロセッサ部と、要求側の発呼者の識別要素が、通信接続確立制御プロファイル内で示された、加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するように構成されたホワイトリスト・プロセッサ部と、ブラックリスト・プロセッサ部及びホワイトリスト・プロセッサ部の判断の結果が否定である場合に、通信接続の確立を可能にするために、通信接続確立制御プロファイル内で示された第1の認証を返すよう発呼者に要求を送信するように構成された送信装置と、第1の認証が受信されたかどうかチェックするように構成された認証プロセッサ部とを含む装置が提供される。
【0020】
さらなる改善によると、これらの例は、以下の特徴のうちの1つ又はそれ以上を含むことができる。
−第1の認証が受信されなかった場合に、通信接続確立制御プロファイル内に示された情報に基づいて、発呼者に対してアナウンスメントの送信を開始することができ、このアナウンスメントは、通信接続の確立を可能にするための第2の認証を導出するために使用できる情報を示す。
−発呼者への通信接続は、アナウンスメントを送信した後で終了することができる。
−要求側の発呼者の識別要素が、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、通信接続の確立を求める要求を拒否すること、及び、要求側の発呼者の識別要素が、加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、加入者への通信接続の確立を可能にすることのうちの少なくとも1つを実行することができる。
−アナウンスメントを送信するとき、発呼者に対して、該発呼者の識別情報及び/又は加入者へのメッセージを格納するよう提案することができ、発呼者により提案が受け入れられた場合、加入者による取得のために、識別情報及び/又はメッセージを格納することができる。
−第1の認証が受信されたかどうかのチェックは、予め設定された時間が経過するまでに第1の認証が受信されたかどうか検出すること、及び、受信された第1の認証が通信接続確立制御プロファイルにより示される認証データと一致するかどうか判断することのうちの少なくとも1つを含み、第1の認証を受信することなく予め設定された時間が経過した場合、又は、受信された第1の認証が認証データと一致しない場合に、第1の認証は受信されていないと定義される。
−第1の認証及び第2の認証は、文字ベースの認証コードとすることができ、アナウンスメントは、音声メッセージとすることができる。
−通信接続確立制御プロファイルを設定することは、格納された拒否されるべき1つ又はそれ以上の発呼者の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定するリストを準備すること、第1の認証及び/又は第2の認証を指定するためのデータを準備すること、及び、アナウンスメントを生成するためのデータを準備することのうちの少なくとも1つを含むことができる。
−さらなるサービスは、発呼者が該発呼者を識別するために使用できる識別情報を提供しているかどうかを検出し、識別情報が検出されない場合には通信接続の確立を求める要求を拒否すること、外部通信接続確立試行をブロックする命令が存在するかどうかチェックし、命令が存在する場合には、通信接続の確立を求める要求を拒否すること、及び、特定の通信接続転送命令が存在するかどうかチェックし、特定の通信接続転送命令が存在する場合には、該特定の通信接続転送命令に従って、通信接続の確立を求める要求を取り扱うことのうちの少なくとも1つをさらに含むことができ、特定の通信接続転送命令は、所定の期間においてのみ、加入者への通信接続を確立する許可、別の宛先への通信接続をセットアップする命令、所定の期間においてのみ、別の宛先への通信接続をセットアップする命令、及び、要求側の発呼者の識別要素が、加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定の場合に、アナウンスメントを送信する命令のうちの少なくとも1つを含むことができ、そして、通信接続確立制御プロファイルを設定することは、格納された拒否されるべき1つ又はそれ以上の発呼者の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定するリストを準備すること、第1の認証及び/又は第2の認証を指定するためのデータを準備すること、アナウンスメントを生成するためのデータを準備すること、所定の期間を指定すること、及び、他の宛先を指定するデータを準備することのうちの少なくとも1つを含むことができる。
−通信接続確立制御プロファイルを設定することは、起動コマンド及びパラメータのうちの少なくとも1つを通信接続確立制御プロファイルに対して割り当てるためのグラフィカル・ユーザ・インターフェース部を含むインターフェースにより命令及び/又はデータを受け取ること、及び、通信ネットワークの1つ又はそれ以上の補助的サービスを用いて命令及び/又はデータを通信接続確立制御スキームに実装することをさらに含むことができる。
【0021】
さらに、提案される解決法の別の例によると、例えば、一方的通信を取り扱うための通信接続確立制御のために指定された、複数のサービスを準備するステップと、サービスのうちの選択されたものを決定して組み合わせることにより、事前通信接続確立制御スキームを確立するステップと、事前通信接続確立制御スキームに基づいて加入者の通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するための手段を含む、インターフェースを加入者に提供するステップとを含む方法が提供される。
【0022】
さらに、提案される解決法の例によると、例えば、一方的通信を取り扱うための通信接続確立制御のために指定された、複数のサービスを準備するように構成された第1のプロセッサ部と、サービスのうちの選択されたものを決定して組み合わせることにより、事前通信接続確立制御スキームを確立するように構成された第2のプロセッサ部と、事前通信接続確立制御スキームに基づいて加入者の通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するための手段を含む、インターフェースを加入者に提供するように構成された第3のプロセッサ部とを含む装置が提供される。
【0023】
さらなる改良によると、これらの例は、以下の特徴のうちの1つ又はそれ以上を含むことができる。
−確立することは、サービスのうちの選択されたものを特定の実行順序で組み合わせることをさらに含むことができる。
−インターフェースにおいて加入者による命令及び/又はデータ入力を受け取ること、入力された命令及び/又はデータに基づいて、加入者のための通信接続確立制御プロファイルを決定すること、通信接続確立制御プロファイルに基づいて、加入者に対して用いられる最終的な通信接続確立制御スキームを構成すること、及び、加入者への通信接続を確立することを求める要求に対して、最終的な通信接続確立制御スキームを実施することのための機能又は部分をさらに含むことができる。
−サービスは、通信接続の確立を要求している発呼者の識別要素が、通信接続確立制御プロファイル内で示された、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断すること、要求側の発呼者の識別要素が、通信接続確立制御プロファイル内で示された、加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断すること、判断の結果が否定である場合に、通信接続の確立を可能にするために、通信接続確立制御プロファイル内で示された第1の認証を返すよう発呼者に要求を送信すること、第1の認証が受信されたかどうかチェックすること、第1の認証が受信されなかった場合には、通信接続確立制御プロファイル内に示された情報に基づいて、発呼者に対して、通信接続の確立を可能にするための第2の認証を導出するために使用できる情報を示すアナウンスメントを送信することの少なくとも1つを含む、補助的サービスを含むことができ、−補助的なサービスは、GSM(登録商標)、ISDN、UMTS、及びIMSのようなVoIPネットワークのうちの少なくとも1つのためのものであることができ、及び/又は、補助的なサービスは、SCA、SCR、ACR、eACR、DND、CFのうちの少なくとも1つを含むことができる。
−サービスは、要求側の発呼者の識別要素が、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、通信接続の確立を求める要求を拒否すること、及び、要求側の発呼者の識別要素が、加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、加入者への通信接続の確立を可能にすることのうちの少なくとも1つをさらに含むことができる。
−サービスは、アナウンスメントを送信するときに、発呼者に対して、該発呼者の識別情報及び/又は加入者へのメッセージを格納するよう提案すること、及び、発呼者により提案が受け入れられた場合、加入者による取得のために、識別情報及び/又はメッセージを格納することをさらに含むことができる。
−サービスは、予め設定された時間が経過するまでに第1の認証が受信されたかどうか検出すること、及び、受信された第1の認証が通信接続確立制御プロファイルにより示される認証データと一致するかどうか判断することのうちの少なくとも1つをさらに含むことができ、第1の認証を受信することなく予め設定された時間が経過した場合、又は、受信された第1の認証が認証データと一致しない場合に、第1の認証は受信されていないと定義される。
−第1の認証及び第2の認証は、文字ベースの認証コードとすることができ、アナウンスメントは、音声メッセージとすることができる。
−インターフェースは、拒否されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子、第1の認証及び/又は第2の認証、及び、アナウンスメントのソース及び/又はコンテンツとのうちの少なくとも1つを指定することにより、通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力する手段を含むことができる。
−サービスは、発呼者が該発呼者を識別するために使用可能な識別情報を提供しているかどうかを検出し、識別情報が検出されない場合には通信接続の確立を求める要求を拒否すること、外部通信接続確立試行をブロックする命令が存在するかどうかチェックし、命令が存在する場合には、通信接続の確立を求める要求を拒否すること、及び、特定の通信接続転送命令が存在するかどうかチェックし、特定の通信接続転送命令が存在する場合にきは、該特定の通信接続転送命令に従って、通信接続の確立を求める要求を取り扱うことのうちの少なくとも1つをさらに含むことができ、特定の通信接続転送命令は、所定の期間においてのみ、加入者への通信接続を確立する許可、別の宛先への通信接続をセットアップする命令、所定の期間においてのみ、別の宛先への通信接続をセットアップする命令、要求側の発呼者の識別要素が、加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定の場合に、アナウンスメントを送信する命令のうちの少なくとも1つを含むことができ、そして、インターフェースは、拒否されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子、第1の認証及び/又は第2の認証、アナウンスメントのソース及び/又はコンテンツ、所定の期間、及び、他の宛先とのうちの少なくとも1つを指定することにより通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するための手段を含むことができる。
−サービスのうちの選択されたもののうちの1つ又はそれ以上に関連するインターフェースの部分に価格情報を割り付けるための機能又は部分をさらに設けることができる。
−インターフェースは、通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するため、並びに、起動コマンド及びパラメータのうちの少なくとも1つを通信接続確立制御プロファイルに対して割り当てるための、グラフィカル・ユーザ・インターフェース部を含むことができる。
【0024】
さらに、提案される解決法の別の例によると、例えば、一方的通信を取り扱うための通信接続確立制御のために指定された複数のサービスの組み合わせを含む事前通信接続確立制御スキームのテンプレートを示すように構成された表示部と、事前通信接続確立制御スキームに基づいて加入者の通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するように構成された1つ又はそれ以上の入力部と、1つ又はそれ以上の入力部における加入者による命令及び/又はデータ入力を受け取るように構成された受信装置と、起動コマンド及び/又はパラメータを通信接続確立制御プロファイルに割り当てることにより、入力された命令及び/又はデータに基づいて、加入者のための通信接続確立制御プロファイルを定めるように構成された決定装置と、送信された通信接続確立制御プロファイルに基づいて加入者に対して用いられる最終的な通信接続確立制御スキームを構成する管理システムに、通信接続確立制御プロファイルを送信するように構成された送信装置とを含む、グラフィカル・ユーザ・インターフェースが提供される。
【0025】
さらに、提案される解決法の別の例によると、例えば、コンピュータ上で稼働されたときに、上で定義された方法のいずれかのステップを行うための、又は、上で定義されたグラフィカル・ユーザ・インターフェースを生成するためのソフトウェア・コード部分を含む、コンピュータのためのコンピュータ・プログラム製品が提供される。コンピュータ・プログラム製品は、ソフトウェア・コード部分が格納されるコンピュータ可読媒体を含むことができる。さらに、コンピュータ・プログラム製品は、コンピュータの内部メモリ内に直接ロード可能なものとすることができ、及び/又は、アップロード、ダウンロード及びプッシュ手順のうちの少なくとも1つによりネットワークを介して伝送可能なものとすることができる。
【発明の効果】
【0026】
提案される解決法によって、従来のネットワーク並びにVoIPネットワークに対して定義され、したがってすべてのネットワークにおいてSPIT/UCに対抗する保護のために用いることができる、補助的サービスを用いることにより、通信接続確立制御又はUC防止を提供することが可能である。これらのサービスは、標準化されており、インストールされたネットワーク・ベースで稼働されているので、すぐに使用することができ、調整は全く不要であるか又はほんの少しの調整だけでよい。さらに、プロトコルの拡張が不要であるため、提案される通信接続確立制御は、大規模な変更を行うことなく、既存のネットワーク機器又はサービスにおいて実装することができる。例えば、SIP又はその他のシグナリングにおける変更も、VoIPネットワーク・インターフェースの定義における変更も、必要ない。
【0027】
UC防止のための提案される通信接続確立制御は、特に、発呼機械からのSPIT/UCを防止するために使用可能である。しかしながら、付加的な努力をUC発呼者が行うことが要求されることによって、自然人が発するUCも制限することができる。
【0028】
提案されるUC防止策は、伝統的なPSTN/ISDNネットワーク並びに現代的なVoIP/IP/NGN(次世代)ネットワークの両方に適用され、すべてのネットワーク形式において、基本的に同じ機構及び手順が用いられる。したがって、本発明は、1つのネットワーク環境においてのみならず、PSTN/ISDNとVoIP/IP/NGNの両方からなる混合環境においても機能し、それにより、どちらのネットワークにおいてもUC/SPITを検出する/ブロックする。このことは、例えば、PSTN/ISDN上又はVoIP/IP/NGNネットワクセグメント上の、任意のネットワークのユーザに、直接的な付加価値をもたらす。
【0029】
より一般的には、本発明により、UC/SPITに由来するネットワーク使用率の低減が達成され、その結果として、ネットワーク・ノードにおける処理負荷の低減がもたらされる。さらに、加入者は、余分な処理ほとんど行うことなくSPIT/UCを減らすことができる。したがって、本発明は、SPIT/UCに対抗する有用な方策を提供するので、この対SPIT/UC手順をネットワークサービス機能として提供するネットワーク・オペレータ/キャリアは、対応するサービスの料金を請求することにより、又は彼らの提案の魅力を向上させることにより、ROI(投資の回収)を増大させることができる。
【0030】
さらに、提案される通信接続確立制御(又はUC防止)は、ユーザが自身の個人的なUC防止プロファイルを構成し、管理し、したがってその結果に対して責任を負うので、オペレータへの法的側面で生じる可能性がある問題が回避される。
【0031】
提案される管理システムにより、ユーザが自身の個人的な必要性及び考えに従ってSPIT/UC防止を作成することを可能にする、加入者に合わせて個人的に調整されたSPIT/UC防止プロファイルを取得することが可能である。その一方で、提案される管理システムは、オペレータに対して、UC防止プロファイルのためにどのサービスが提供されるか又は用いられるかを制御する可能性を提供し、提供される(及びユーザが選択する)サービスの整合性を保証することもできる。さらに、管理システムは、UC防止の構成及び維持管理についての高いフレキシビリティを提供する。さらに、特にグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUIとも呼ばれる)により、包括的な入力及び設定オプションを加入者に提供することができるため、この通信接続確立制御(又はUC防止)は、高い支持を得ることができる。
【0032】
本発明の上述及びさらに別の目的、特徴、及び利点は、説明及び添付図面を参照することによって、より明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施形態の一例によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオを表す図を示す。
【図2】本発明の実施形態の一例による通信接続確立制御の機能を含む、ネットワーク要素のブロック回路図を示す。
【図3】本発明の実施形態の一例による、UC防止を含む通信接続確立制御のプロセス・フローを説明するフローチャートを示す。
【図4】図1によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオに基づく呼出しセットアップ・プロセスの第1の例を示す信号図である。
【図5】図1によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオに基づく呼出しセットアップ・プロセスの第2の例を示す信号図である。
【図6】図1によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオに基づく呼出しセットアップ・プロセスの第3の例を示す信号図である。
【図7】図1によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオに基づく呼出しセットアップ・プロセスの第4の例を示す信号図である。
【図8】本発明の実施形態のさらに別の例によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオを表す図を示す。
【図9】本発明の実施形態のさらなる例によるUC防止を含む通信接続確立制御を構成する管理システムを表す図を示す。
【図10】本発明の実施形態のさらなる例による管理システムの機能を含む、ネットワーク要素のブロック回路図を示す。
【図11】図9による管理システムに用いられるグラフィカル・ユーザ・インターフェースを表す図を示す。
【図12】本発明の実施形態の付加的な例による、UC防止を含む通信接続確立制御スキームを設定するプロセス・フローを説明するフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下で、本発明の実施例及び実施形態を、図面を参照して説明する。本発明を例証するために、実施例及び実施形態は、3GPPシステムに基づくことができる通信システムにおいて、潜在的なスパマーが、UEのような通信接続終端ノードに対して音声ベースの通信接続又はセッションを確立することを試行する場合に関連して説明される。しかしながら、本発明は、こうしたシステム又は環境における用途に限定されるものではなく、他のネットワークシステム、接続形式などにも適用可能であることに留意されたい。
【0035】
通信ネットワークの基本的なシステム・アーキテクチャは、有線又は無線アクセス・ネットワーク・サブシステムの一般に公知のアーキテクチャを含むことができる。こうしたアーキテクチャは、1つ又はそれ以上の、アクセス・ネットワーク制御ユニット、無線アクセス・ネットワーク要素、アクセスサービス・ネットワーク・ゲートウェイ又はベース送受信ステーションを含み、これにより、ユーザ機器は、幾つかの型式のデータを伝送するための1つ又はそれ以上のチャネルを介して通信することができる。これらの要素の一般的な機能及び相互接続は当業者には公知であり、対応する明細書で説明されているので、その詳細な説明は本明細書においては省略する。しかしながら、本明細書において以下で詳細に説明されるものの他に、ユーザ端末及び/又はサーバ間の通信接続又は呼出しに用いられる幾つかの付加的なネットワーク要素及びシグナリング・リンクが設けられることに留意されたい。
【0036】
さらに、本明細書で説明されるネットワーク要素及びそれらの機能は、ソフトウェア、例えば、コンピュータのためのコンピュータ・プログラム製品により、又は、ハードウェアにより実装することができる。いずれにしても、その各々の機能を実行するために、音声アプリケーション・サーバ又はP−CSCF(プロキシ呼状態制御機能)のような、アプリケーション・サーバ又はネットワーク制御要素などの、対応して用いられる装置は、制御、処理及び通信/シグナリング機能に必要な幾つかの手段及び構成要素(図示せず)を含む。こうした手段は、例えば、命令、プログラムを実行するため、及びデータを処理するためのプロセッサ・ユニットと、プロセッサ等の作業域として働き、命令、プログラム及びデータを格納するためのメモリ手段(例えば、ROM、RAM、EEPROMなど)と、データ及びソフトウェアによる命令を入力するための入力手段(例えば、フロッピー(登録商標)ディスケット、CD−ROM、EEPROMなど)と、ユーザに監視及び操作の可能性を提供するためのユーザ・インターフェース手段(例えば、スクリーン、キーボードなど)と、プロセッサ・ユニットの制御下でリンク及び/又は接続を確立するためのインターフェース手段(例えば、有線及び無線のインターフェース手段、アンテナ等)などを含むことができる。
【0037】
本発明の実施形態の一例によれば、SPIT/UC防止を含む通信接続確立制御は、既存の補助的サービスのようなサービス及びその好適な組み合わせの使用に基づく。サービスは、例えば、SCR(ブラックリスト方式又はブラックリスト・チェックとも呼ばれる)を含むことができ、この場合、通信接続のセットアップを要求している発呼者の識別要素又は番号が、拒絶されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうかが判断される。別のサービスは、SCA(ホワイトリスト方式又はホワイトリスト・チェック)とすることができ、この場合、要求側の発呼者の識別要素が、加入者への接続が許可される発呼者の格納された識別子と一致するかどうかが判断される。さらに、対応するサービスは、例えば、時間帯に基づくか又は要求に示されるものとは別の宛先への、条件付き着信転送を含むことができる。また、例えば、通信接続の確立を許可するための(文字ベースの認証コード又はPINのような)認証を返すよう発呼者に要求を送り、受信した認証をチェックするといった、その他のサービス又は機能を用いることもできる。ホワイトリストのPIN却下(PIN over−rulinig)とも呼ばれるこの機能は、独立したサービス部分の形態で実装することもでき、又は他のサービス、特にSCAなどと組み合わせて実装することもできる。別のサービス又は機能は、通信接続確立の許可を得るのに使用可能な(文字ベースの認証コード又はPINのような)認証を導出するために使用できる情報を示すものとすることができる(音声メッセージのような)アナウンスメントを、発呼者へ送信することであり得る。この機能又はサービスがベースにする認証コード又はPINは、ホワイトリストのPIN却下に関連した認証コード又はPINと同様の方法でチェックすることができる。すなわち、SCAサービスによって、例えば、もうひとつのホワイトリストのPIN却下としてチェックすることができる。これらのサービスに用いられるパラメータは、加入者のための通信接続制御プロファイル内で設定及び/又は構成することができる。UC又はSPIT防止のためのサービスを格納し、実行するためのリソースは、VoIPネットワーク又はPSTNのような通信ネットワークによって提供することができるが、UC防止スキーム(通信接続確立制御プロファイル)の構成及び管理は、ユーザによって行われる。CAPTCHA(コンピュータと人間を区別する完全に自動化された公開チューリング・テスト(Completely Automated Turing test to tell Computers and Humans Apart))モジュール(後述)のようなUC防止のための機能のうちの幾つかは、ユーザ機器内に実装することができることに留意されたい。
【0038】
本発明の実施形態の第1の例として、図1から図7を参照する。図1は、音声ネットワーク及びユーザ機器内の機能(ここでは音声CAPTCHA)により提供される補助的サービスを用いることにより実現されるUC防止スキームの概観を与える、UC防止を含む通信接続確立制御シナリオを表す図を示す。図2は、通信接続確立制御の機能を含む、図1のネットワーク要素(音声アプリケーション・サーバすなわちVAS)のブロック回路図を示す。図3は、図1によるUC防止を含む通信接続確立制御のプロセス・フローを説明するフローチャートを示す。図4から図7は、図1によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオに基づく呼出しセットアップ・プロセスが実行されるときの、発呼者の種類に応じた異なる状況を示す信号図を示す。
【0039】
図1において、参照符号2は、通信接続確立を要求している潜在的なUC送信者すなわち「SPITter」になり得る発呼者(UE A)を示す。参照符号3は、ネットワークの着呼加入者(UE B)、すなわち潜在的なSPIT/UC犠牲者を示す。参照符号1は、UC防止を含む通信接続確立制御が実行される、VASのような1つのネットワーク要素(又は対応するネットワーク構造に応じて、幾つかのネットワーク要素)を示す。このネットワーク要素1内で、例えば、上述のサービスに基づく幾つかの機能の組み合わせが、所定の順序で(すなわち、それぞれのサービスについての優先順位で)実行される。
【0040】
詳細には、本発明の実施形態のこの例によれば、通信接続確立制御は、ブラックリスト・チェック機能11と、ホワイトリスト・チェック機能12と、認証コード(又は個人識別番号/PIN)チェック機能13とを含む(ホワイトリスト・チェック機能12及び認証コード・チェック機能13は、破線により示される同一の機能の組によって実装することができる)。これらの機能は、VAS1のような1つのネットワーク要素内に集中して配置することもでき、又は、VAS1をリンク及び制御ネットワーク・ノードとして、幾つかの異なるネットワーク要素内に分散式に配置することもできる。
【0041】
さらに、アナウンスメントを発呼者UE Aに送信するために使用することができる装置として、承諾メールボックス(CMB)4が設けられ、これは、UE Bの一部とすることもでき、又は別のネットワーク要素として設けることもでき、又はVAS1の一部とすることもできる。アナウンスメントは、音声メッセージ、又はショートメッセージ・サービス(SMS)シグナリングなどのような別の形式のメッセージとすることができる。
【0042】
上述のサービス及び機能により、本発明の実施形態によるこのUC防止又は通信接続確立制御の例は、ブラックリスト・チェックと、ホワイトリスト・チェックと、グレイリストの要素と、承諾ベースの通信と、チューリング・テストとで構成される。他の例においては、対応するサービスの順序は、例えば最初にホワイトリスト・チェックを行うなど、図1の順序とは異なるものとすることができることに留意されたい。
【0043】
以下、図1に示されるような通信接続確立制御スキームに用いられるVAS1に対応するネットワーク要素の構造及び機能を、図2に関連して説明する。
【0044】
図2において、本発明の実施形態の例による、UC防止を実装するアプリケーション・サーバのようなネットワーク要素、例えば、図1のVAS1のブロック回路図が示される。このネットワーク要素は、図2に関連して説明されるものの他に幾つかのさらに別の要素又は機能を含むことができるが、これらは本発明を理解するために必須ではないので、簡単にするためにここでは省略されていることに留意されたい。
【0045】
図2によるUC防止を行うネットワーク要素1(以下、VASと呼ばれる)は、図3(後述)に示される処理に関連したプログラム(後述)等によって与えられる命令を実行する、CPUなどのような処理機能すなわちプロセッサ21を含む。プロセッサ21は、特に、UC防止スキームを設定し実行するために用いられる。参照符号22及び23は、プロセッサ21に接続された入力/出力(I/O)ユニットを示す。I/Oユニット22は、ネットワーク(例えば、SCR、SCA等の、UC防止に用いられるサービスを提供するネットワーク要素)と通信するため、及びアナウンスメントの伝送を開始するために、CMB4へと通信するために用いることができる。I/Oユニット23は、UE B(又はUE Bに至る中間プロキシ)と通信するために用いることができる。I/Oユニット22、23は、送受信ユニットなどのような1つの部材内で組み合わせることもでき、又は複数の異なるインターフェースを備えた分散構造を含むこともできる。参照符号24は、例えば、プロセッサ21により実行されるデータ及びプログラムを格納するために、及び/又はプロセッサ21の作業記憶域として使用することができるメモリを示す。
【0046】
参照符号25から30は、プロセッサ21に含まれる部分又は機能を示す。これらの部分25から30は、それ自体によりそれぞれの機能を提供する機能ブロック(例えば、プロセッサ21により実行されるプログラムの形態)、又はそれぞれの機能を提供する別の(外部)サーバなどへのリンクを与える通信部のいずれかを表わすことができることに留意されたい。参照符号25は、対UCプロファイル設定部を示し、これにより、加入者の通信接続確立制御プロファイルがセットアップされる。参照符号26は、ブラックリスト・チェックを提供する、(SCRのような)ブラックリスト・サービス部を示す。参照符号27は、ホワイトリストのチェックを提供する、(SCAのような)ホワイトリスト・サービス部を示す。参照符号28は、例えば、PIN要求を提供し、正しいPINが受信されたかどうか判断する、認証チェックとしてのPINサービス部を示す。PINサービス部28は、独立した機能とすることもでき、又はホワイトリスト(SCA)サービス部27の一部とすることもできる。参照符号29は、例えばCMB4を介してチューリング・テスト(例えば、CAPTCHA)を提供する、チューリング・サービス部を示す。チューリング・テストにより示すことができる認証コード又はPINは、(第1の)認証コードと同様の方法で、すなわち、PINサービス部28によりチェックされることに留意されたい。参照符号30は、UC防止に用いられるサービスによって達成された結果に応じて通信接続を拒否又は転送する、接続拒否/転送部を示す。
【0047】
次に、本発明の実施形態の例による通信接続確立制御又はUC防止のプロセス・フローを、図1及び図3を参照して説明する。図3は、本発明の実施形態の例による通信接続確立制御を実行するための、図1に従うVAS1及びCMB4の要素及び機能を含む装置により実行される方法のフローチャートを示す。
【0048】
第1のステップS10において、通信接続確立制御のための対UCプロファイルがセットアップされる。例えば、UC防止を含む通信接続確立制御スキームのために加入者によって通信接続確立制御プロファイル内に提供される設定及びパラメータは、ネットワーク要素1において実装される。このプロファイルに基づいて、UC防止に用いられるサービスは後述のように設定される。
【0049】
次に、ステップS20において、発呼者(UE A)は、加入者(UE B)への音声呼出しのような通信接続の確立を試み、対応するセットアップ要求(例えば、SIP INVITEなど)がVAS1において受信される。設定された対UCプロファイルにより、後述のようなUC防止処理が実行される。
【0050】
ステップS30において、例えばブラックリスト・チェック機能ブロック11において、「選択式着信拒否」(SCR)のようなサービス(補助的サービス)を用いた第1のチェックが実行される。このサービスにおいては、UE Aを識別するためのセットアップ・メッセージングにより提供される識別要素又は番号は、一致する全ての番号を、例えばUE Aへの拒絶アナウンスメントなどによって拒否する、ブラックリスト(BL)を用いてチェックされる。この機能は、既知の「SPITter」が加入者Bにアクセスしようとしたときに、直接彼らを撃退するのに用いられる。したがって、第1のチェックが肯定である場合(すなわち、BLに一致するエントリがある場合)には、セットアップ要求を拒否するステップS80が実行される。
【0051】
そうではなくて、一致する項目が見出されなかった場合には、「選択式着信許可」(SCA)のような別のサービスを用いた第2のチェックが実行される、ステップS40が実行される。このサービスにおいては、UE Aを識別するためのセットアップ・メッセージングにより提供される識別要素又は番号は、例えばホワイトリスト・チェック機能ブロック12において、ホワイトリスト(WL)を用いることによりチェックされる。WL上のエントリに一致する発呼者は、加入者UE B3に直接繋ぐことができる(ステップS40における判断が肯定である場合のステップS90)。例えばアドレス・スプーフィングにより、BLを出し抜くことはそれほど困難ではないが、WLのエントリを推測するのはより困難であることに留意されたい。
【0052】
しかしながら、WLチェックには、ホワイトリストと一致する発呼者以外の発呼者は加入者Bに到達することができないという問題があり得る。結果として、このホワイトリスト・チェックを用いると、「SPITter」だけでなく、合法的な発呼者も除外されることがある。したがって、導入問題とも称される「どうすればホワイトリストに載ることができるか」と要約することができる問題を解決するために、本発明の実施形態の本例による通信接続確立制御は、承諾ベースの通信をさらに含む。
【0053】
したがって、ステップS40における判断が否定である場合、すなわち、発呼者の識別子に対して一致するWLエントリが存在しない場合には、ステップS50において、「選択式着信許可」などと呼ばれるサービスが実行される。ここで、加入者Bへの呼出しが許可される前にPINなどのような認証コードを返されなければならないことをUE Aのユーザに示す認証要求が、UE Aに送信される。このPIN等は、WLに優先することを許す。換言すれば、WLと一致しないユーザは、アナウンスメントにより、有効なPINを入力するように要求される。次にステップ60において、正しいPIN等が受信されたかどうかチェックされる。このことは、一致するWLエントリが存在するかどうかチェックする(SCAのような)機能と同じ機能により行うことができる。このチェックは、例えば、(正しい)PINが所定の時間内に返されたかどうか、及び、返された認証コード(PIN)が格納されたマスターコード(マスターPIN)等と対応するかどうかの検出を含むことができ、機能ブロック13(又は上述のように機能ブロック13の機能がその一部である場合には、12)により実行することができる。
【0054】
ステップS60における判断が肯定である場合、すなわち、正しいPINが所定の時間内で受信された場合には、発呼者(UE A)は加入者Bに繋がれる(ステップS90)。
【0055】
そうではなくて、ステップS60における判断が否定の場合には、S70が実行される。ここで、CAPTCHAのようなチューリング・テストが初期化される。この目的のために、発呼者を承諾メールボックス(CMB)4に転送することができる。CMB4は、ユーザのサイトにあってもよいし、又は、ネットワーク・ベースのメールボックスであってもよい。CMBは、ここでチューリング・テストを行い、ネットワーク又は加入者により生成された音声メッセージのようなアナウンスメントが、UE Aに送信される。このことは、加入者Bが例えばPCなどのようなSPIT/UCオートマタにより呼び出されることを防止するのに特に有用である。チューリング・テストのために、CMBは、例えば、発呼者に謎をかけるための質問等を示すメッセージを送信するが、その謎の答えは、例えば機能ブロック13による、加入者Bへの転送を許可する認証コードである。アナウンスメントにより取得可能な認証コードは、ステップS50において要求された(第1の)認証コードとは異なるものとすることもでき、又は同じコードとすることもできる。通常、アナウンスメントにより与えられる情報は人間にしか有用ではないため、(第2の)認証コードを導く質問は、SPIT/UCオートマタの一部である機械などにより解くことはできない。各加入者が自身の個人的なアナウンスメントを作成することができるので、このチューリング・テストを出し抜くのは、質問を実際に理解して解かなければならないので困難である。人間の発呼者がチューリング・テストを解くことができれば、彼はいまや正しいPIN等を持っていることになり、再び加入者Bを呼び出すことができ、この呼出しは、その後ステップS60において、すなわち正しいPINを入力した後で、確立することができる。この第2の呼出しは、追加の費用及び追加の時間を生じさせるので、したがって、UC防止スキームのこの部分は、その機能が人間の行動に基づくものであるグレイリストに相当する。さらに、この手順は、追加の費用及び時間の消費につながり得るので、商業的関心を有する、人間の「SPITter」は、通常は、加入者Bに再び接触しようとは思わない。
【0056】
ステップS70におけるチューリング・テスト、及びそれに相応するCMB4の処理は、発呼者に対して、加入者Bが取得することができる加入者Bへのメッセージ、例えば電話をかけ直すよう伝える要求を残す可能性を与える、さらなる機能を含むことができることに留意されたい。また、UE Aの識別情報は、加入者が後で処理するため(例えば、BL及びWLのうちの一方へのエントリ、又はかけ直し機能のため)に格納することができる。メッセージ及び/又は情報は、ネットワーク・オペレータ及び/又は加入者の設定に応じて、CMB4内又は別の記憶域内に格納することができる(例えば、UE B等の個人メールボックスへ転送する付加的な呼出しを設定することができる)。
【0057】
ステップS70におけるチューリング・テストの後、すなわち、UE Aへアナウンスメントを送信した後で接続は終了され、すなわち、UE Aのセットアップ要求はステップS80において拒否され、ここで次に、例えば取得された(第2の)認証コードに基づく、新たな呼出しの試行が、発呼者UE Aにより成され、相応してネットワーク内で処理される。
【0058】
通信接続確立制御のすべてのハードルを克服し、これらのハードルにもかかわらず加入者Bに到達した人間の「SPITter」の場合、この発呼者は、(非通知の呼出しではない場合)簡単にBL上に載せることができるので、次の呼出し試行ではブロックされることに留意されたい。
【0059】
次に、上述のような実施形態の例による通信接続確立制御の実装の効果を例証するために、図4から図7において、単純化したネットワーク構造における模式的なシーケンスを用いることにより、異なるシナリオを説明する。これらの信号図は、いずれの既存の通信プロトコルにとっても完備したものではないことに留意されたい(例えば、接続解放、タイムアウト、又はキャンセルされた接続は、簡単にするために省かれている)。図は、異なるシナリオ間の基本的な差異を示すためのものに過ぎない。
【0060】
図4は、UC防止スキームが実装されずに、UE A2とUE B3との間の通話セットアップが実行される場合を示す。
【0061】
ステップM1において、初期セットアップ・メッセージ(例えば、IAM又はSIPのINVITE)が、ネットワーク(例えば、ネットワーク要素1)に送信され、UE Bに転送されて加入者の注意を喚起し(ステップM2)、UE Bのベル等を鳴らす。対応する返信メッセージ(ステップM3及びM4)が、UE Aに返される(例えば、ACM又はSIP180のリンギング・メッセージ)。加入者(UE B)が呼出しに応答すると(オフフック)、ステップM5及びM6において、このことが再びUE Aに向かって信号送信される(例えば、ANM又はSIP200のOKメッセージ)。このようにしてUE AとUE Bとの間に媒体接続が確立される。
【0062】
図5は、UC防止スキームが実装されている状態で、UE A2とUE B3との間の通話セットアップが実行される場合を示す。図5のシナリオにおいては、UE Aのアドレス情報のようなUE Aを示す識別要素は、既知の「SPITter」のリスト(SCRのブラックリスト)に含まれていると仮定される。したがって、ステップM11において初期セットアップ・メッセージ(例えば、IAM又はSIPのINVITE)がネットワーク(例えば、ネットワーク要素1)に送信された後、ネットワークは、ステップM12において、ブラックリスト・チェックにより通信接続確立制御を行い、この呼出しを拒否すべきであると判断する。したがって、ステップM13において、セットアップ要求が拒否され、呼出しはネットワークによりブロックされるが、UE Bは注意喚起されない。
【0063】
図6もまた、UC防止スキームが実装された状態で、UE A2とUE B3との間の通話セットアップが実行される場合を示す。図6のシナリオにおいては、UE Aのアドレス情報のようなUE Aを示す識別要素は、既知の「SPITter」のリスト(SCRのブラックリスト)には含まれておらず、ホワイトリスト(SCA)の一部でもないが、UE Aは(第1の)認証コード又はPINを知っていると仮定される。したがって、ステップM21において初期セットアップ・メッセージ(例えば、IAM又はSIPのINVITE)がネットワーク(例えば、ネットワーク要素1)に送信された後、ネットワークは、ステップ22において、ブラックリスト・チェック及びホワイトリスト・チェックにより通信接続制御を行い、それぞれのリスト内に一致するエントリは存在しないと判断する。したがって、SCAホワイトリストにより拒否された後(すなわち、呼出しはUE Bに直接転送されない)、UE Aは、PIN等を入力することができる。この目的のために、ステップM23において、認証コードを求める要求がUE Bに返信される。ステップM24において、正しい認証コードがUE Aから返され、ネットワーク(例えば、ネットワーク要素1)により肯定応答される。したがって、図4の場合と同様に、セットアップは、UE Bに転送されて加入者の注意を喚起し(ステップM25)、UE Bのベル等を鳴動させる。対応する返信メッセージ(ステップM26及びM27)がUE Aに返される。加入者(UE B)が呼出しに応答すると(オフフック)、ステップM28及びステップM29において、このことが再びUE Aに向かって信号送信される。このようにしてUE AとUE Bとの間に媒体接続が確立される。
【0064】
図7もまた、UC防止スキームが実装された状態で、UE A2とUE B3との間の通話セットアップが実行される場合を示す。図7のシナリオにおいては、UE Aのアドレス情報のようなUE Aを示す識別要素は、既知の「SPITter」のリスト(SCRのブラックリスト)には含まれておらず、ホワイトリスト(SCA)の一部でもなく、かつ、UE Aは(第1)の認証コード又はPINを知らないと仮定される。その代わり、UE Aのユーザは、例えばCAPTCHAモジュールから、アナウンスメントによりヒントを受け取り、第2の呼出し試行において、加入者Bへの呼出しの確立に到達することができる。詳細には、ステップM31において初期セットアップ・メッセージがネットワーク(例えば、ネットワーク要素1)に送信された後、ネットワークは、ステップM32において、ブラックリスト・チェック及びホワイトリスト・チェックにより通信接続制御を行い、それぞれのリスト内に一致するエントリは存在しないと判断する。したがって、SCAホワイトリストにより拒否された後、ステップM33において、認証コードを求める要求がUE Bに返信される。ステップM34において、UE Aから、正しい認証コードは(時間内に)返されない。この状況がネットワーク(ネットワーク要素1)により判断されると、チューリング・テストなどの形態のさらなるチェックが、ネットワークにより開始される。したがって、ステップM35において、呼出しは、チューリング・テストを初期化するように、例えば加入者Bに割り当てられたライン(URI B2)のようなさらに別の接続ライン上のCMB(又は音声CAPTCHA装置)に転送される。CMBにおいて、UE Aのユーザは、メッセージを残す可能性、及び/又はUE Aのユーザが引き続き呼出し試行するための(第2の)認証コード又はPINを見いだす助けとなるアナウンスメントを聴く可能性を得る(ステップM36)。アナウンスメントを送信した後(又はUE Aのユーザからのメッセージを格納した後)、UE Aへの通信接続は、ステップM37で終了する。(第2の)認証コードを用いて、UE Aにより、UE AとUE Bとの間の媒体接続をもたらす第2の呼出し試行を行うことができ(ステップM38からM46)、ステップM36におけるメッセージから導出された認証コードが、ステップM41においてUE Aにより入力される。ステップM38からM46は、図6のM21からM29に対応するので、その説明はここでは繰り返さない。
【0065】
より普遍的な方式でホワイトリスト導入問題を解決するために音声CAPTCHA/PINスキームを用いる場合には、誕生日を問うような質問は適当ではないことがあることに留意されたい。その代わり、意図される聴取者が解くことができるパズルを選択することができる(例えば、「PINは、9000から123を引いたものである」)。
【0066】
図8を参照すると、本発明の実施形態のさらに別の例が説明される。図8は、音声ネットワークにより提供される補助的サービス及びユーザ機器内の機能(ここでは音声CAPTCHA)を用いることにより実現されるUC防止スキームの概観を与える、UC防止を含むさらに別の通信接続確立制御シナリオを表す図を示す。
【0067】
図8によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオは、図1によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオに基づくものである。したがって、同じ機能を有する要素には、同じ参照符号が付されている。したがって、図1において、参照符号2は、通信接続確立を要求している、潜在的なUC送信者すなわち「SPITter」になり得る発呼者(UE A)を示す。参照符号3は、ネットワークの着呼加入者(UE B)を示す。参照符号10は、本例に従うUC防止を含む通信接続確立制御が実行される、VASのような1つのネットワーク要素(又は対応するネットワーク構造に応じて幾つかのネットワーク要素)を示す。このネットワーク要素1内で、幾つかのサービスに基づく幾つかの機能の組み合わせが、所定の順番で(すなわち、それぞれのサービスについての優先順位で)実行される。
【0068】
詳細には、本発明の実施形態のこの例によれば、通信接続確立制御は、ブラックリスト・チェック機能11と、ホワイトリスト・チェック機能12と、認証コード(又は個人識別番号/PIN)チェック機能13とを含む。図1に示される本発明の実施形態の例の場合と同様に、ホワイトリスト・チェック機能12及び認証コード・チェック機能13は、破線により示される同一の機能の組によって実装することができ、すなわち、ホワイトリストのPIN却下とも呼ばれるこの機能は、独立したサービス部分の形態で実装することもでき、又は他のサービス、特にSCAなどと組み合わせて実装することもできる。これら及び(機能14から16のような)さらなる機能は、VAS1のような1つのネットワーク要素内に集中して配置することもでき、又は、VAS1をリンク及び制御ネットワーク・ノードとして、幾つかの異なるネットワーク要素内に分散式に配置することもできる。部分11から13は、基本的には図1の部分11から13と同じように、すなわち、例えば図3のステップS30からS70に従って動作することができる。
【0069】
また、アナウンスメントを発呼者UE Aに送信するのに使用できる装置として、承諾メールボックス(CMB)4が設けられ、これは、UE Bの一部とすることもでき、又は別のネットワーク要素として設けることもでき、又はVAS10の一部とすることもできる。アナウンスメントは、音声メッセージ、又はショートメッセージ・サービス(SMS)シグナリングなどのような別の形式のメッセージとすることができる。
【0070】
部分11から13に加えて、ネットワーク要素10内のUC防止を含む通信接続確立制御シナリオは、付加的な機能も含む。これらの機能は、随意に設定することができ、選択された優先順位で他のサービスと組み合わせることができる。この機能は、例えば、外部通信接続確立試行をブロックする命令が存在するかどうかチェックし、この命令が存在する場合には通信接続確立を求める要求を拒否する、DND(Do Not Disturb)機能14のようなサービスを含む。別の機能は、例えば、特定の通信接続転送命令が存在するかどうかチェックし、特定の通信接続転送命令(所定の期間にのみ加入者への通信接続を確立する許可、別の宛先への通信接続をセットアップする命令、所定の期間にのみ別の宛先への通信接続をセットアップする命令、及び/又は、要求側発呼者の識別要素が、加入者への接続が許可されるべき格納された発呼者の識別子と一致するかどうかの判断の結果が肯定である場合に、(CMBの)アナウンスメントを送信する命令など)が存在する場合には、その特定の通信接続転送命令に従って通信接続の確立を求める要求を取り扱う、CF(着信転送、又は特に時間帯に基づく着信転送)機能15のようなサービスを含むことができる。さらに、別の機能は、発呼者が、発呼者を識別するのに使用できる識別情報を提供しているかどうかを検出し、識別情報が検出されない場合には通信接続の確立を求める要求を拒否する、ACR(非通知着信拒否)機能16のようなサービスを含むことができる。さらに別の代替的技術として、EACR(高機能非通知着信拒否)サービスを対応する機能として実装することができることに留意されたい。このEACR機能(図8には図示せず)においては、発呼者は、EACRが有効にされている着呼者を呼び出すときに、プライバシーをあきらめるか(すなわち、使用可能な識別要素などを送信することにより身元を明らかにする)、PINを入力するか、又は自分の名前を名のるか決めることが許される。EACR機能は、ACR機能16と同様の方式で、図8に示されるようなシステム内に実装することができる。
【0071】
ACR(非通知着信拒否)機能は、加入者Bが、全般的に非通知発呼者を除外したい場合に有効にすることができる。商業的「SPITter」は、法的に許可されているか否かにかかわらず、匿名性という特徴を用いることが多いため、これは有効な方策となり得る。Do Not Disturb(DND)は、加入者Bが邪魔されたくない場合に、臨時にすべての外部発呼者をブロックすることを可能にする。着信転送又は時間帯による着信転送(CFToD)は、付加的にタイムテーブルと組み合わせることができるブラックリスト及びホワイトリスト(ユーザにより選択することができる)を提供するサービスである。このサービスを用いて、例えば、夜間にホワイトリストをさらに制限するようにするなど、時間に応じた方式で(SCAに基づいて)ホワイトリストをさらに制限し、例えば、呼出しを別の宛先アドレスに(例えば、携帯電話31のような別の端末、又は特定の時間中はオフィスの端末32に、又はCMB4に)転送することができる。
【0072】
図8に示される例によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオの処理及び構造は、機能11から13に関しては、図1から図3に関連して説明された例の場合と同様である。
【0073】
しかしながら、図1から図3による例とは異なり、図8によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオにおいては、ブロック12におけるホワイトリストのチェックの結果、一致するエントリが存在するか、又はブロック13において正しい(第1の)認証がUE Aから返されたことが検出された場合に、着信が加入者に直接転送されずに、機能14及び15に従うサービスによって処理されることがある。換言すれば、全般的な着信ブロックがDND機能ブロック14により設定されているかどうかが、チェックされる。そのような命令が存在する場合には、着信が拒否され、UE A2に信号送信される。そうではなくて、着信ブロックが設定されていない場合には、機能ブロック15において、着信転送命令がチェックされる。すなわち、着信転送に対する設定に応じて(例えば、着信の時刻を考慮して)、着信は、加入者(UE B3)に転送され、又は加入者の携帯電話31若しくはオフィスの番号32のような別の宛先に転送される。さらに、着信は、CMB4のようなメールボックスなどに転送されることも可能であり、ここで、発呼者はメッセージなどを格納するか又はアナウンスメントを受信することができる。
【0074】
ブロック13における認証チェック機能が、PIN等が正しく受信されないという結果をもたらす場合においても、本例におけるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオの処理は、発呼者が(使用可能な)識別要素を送信したか否か、すなわち着信が匿名であるか否かがチェックされる機能ブロック16を設けることにより、異なるものとなり得る。非通知着信である場合には、機能ブロック16において着信を拒否して、接続を終了し、このことがUE A2に通知されるように設定することができる。代替的に、EACRサービスが代わりに用いられる場合には、UE A2の発呼者は、プライバシーをあきらめるか(すなわち、使用可能な識別要素等を送信することにより身元を明らかにする)、PINを入力するか、又は自分の名前を名のることが許される。対応する入力は、EACRを提供する機能ブロック(図示せず)(ACRブロック16に対応する)により処理することができる。あるいは、そのような識別要素が検出された場合に、チューリング・テストを開始し、相応してCMB4をセットアップすることにより、着信をさらに処理することができる。
【0075】
図8に示されるサービスの順序は、他の例では異なっていてもよいことに留意されたい。例えば、機能ブロック16におけるACRチェックは、より高い優先順位レベルに配置することができ、例えば最初に行われるべきチェックとすることができる。さらに、上述のように、通信接続確立制御プロファイルの設定は、これらのサービスのうちの1つ又はそれ以上が起動する/停止するような設定とすることができる。
【0076】
次に、UC防止のために通信接続確立制御スキーム及びプロファイルを構成し設定するための本発明の実施形態のさらに別の例による管理システムを、図9から図12を参照して説明する。
【0077】
本発明の実施形態のさらに別の例による管理システムは、加入者の通信接続確立プロファイルを生成し設定する方策を提供する。この目的ために、例えば、ネットワークのオペレータは、図1及び図8に関連して説明されたサービスのような、UC防止を含む通信接続確立制御のために指定された1つ又はそれ以上のサービスを決定して組み合わせることにより、事前通信接続確立制御スキームを生成又は確立することができる。事前通信接続確立制御スキームが確立される場合、加入者のための通信接続確立プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力する手段を含む、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)のような、加入者のためのインターフェースが提供され、加入者は、自身に合わせた独自のプロファイルを調整するためのテンプレートとして事前通信接続確立制御スキームを用いる。
【0078】
選択されたサービスは、オペレータが、特定の実行順序で、すなわち処理の優先順位付きで提供することができる。この順序は、加入者が、通信接続確立制御プロファイルを構成するときに設定又は変更することもできる。
【0079】
基本的に、加入者によりインターフェースに入力される命令及び/又はデータは、加入者がどのように自身の通信接続確立制御プロファイルを構成したか判断するために、管理システムにより処理される。これに基づき、加入者への通信接続の確立を求める要求を処理するために用いられる、最終的な通信接続確立制御スキームが設定される。
【0080】
図9に示される管理システムにおいて、参照符号51は、加入者の(PCなどのような)端末又はUE Bを示し、これにより、ユーザに対してインターフェースが表示等され、通信接続確立制御プロファイルのための命令及び/又はデータが入力される。参照符号52は、加入者51によりアクセス可能な、HTML(ハイパーテキストマークアップ言語など)に基づくインターネットページなどの、ウェブポータルにより提供されるGUIのようなインターフェースを示す。参照符号53は、インターフェース52に接続又はリンクされた管理サーバを示す。管理サーバは、GUIを生成するための事前通信接続確立制御スキーム、テンプレート及びデータを提供し、最終的な通信接続確立制御スキームを構成するために入力された命令/データに基づいて、対UCプロファイル(加入者の通信接続確立制御プロファイル)を取得する。管理サーバは、通信接続確立制御に用いられるサービスを提供することができる複数のネットワーク要素54、55、56にも接続される。管理サーバは、図1及び図8によるネットワーク要素1又は10の一部とすることもでき、又は外部要素としてそこに接続することもできる。
【0081】
図9に示される管理システムによれば、UC防止のための補助的サービスのようなサービスは、包括的なSPIT/UC防止シナリオを提供するために、選択され、特定の優先順位で組み合わされる。特に、管理システムは、ユーザによる、協調したSPIT/UC防止シナリオの形態でのサービスの構成及び管理のため、及び、オペレータに対して、事前通信接続確立制御スキームをユーザ設定のための一種のテンプレートとして準備し又は確立するように提案するために用いられる。加入者の設定は、DTMF(デュアル・トーン・マルチ・フリーケンシー)設定により、又は、好ましくはオペレータにより提供されるウェブ・インターフェースにより行うことができる。さらに、例えば、相互に関係づけられた完全なSPIT/UCシナリオを構成する感覚をユーザに与える、付加的なソフトウェア層といった付加的な手段を設けることもでき、その中で、管理システムは、好ましくは、異なるリスト(後述)への入力などの加入者の入力が整合しているかどうか、及びUC防止のために選択されたサービスの組み合わせが整合しているかどうかをチェックすることも可能である。
【0082】
次に、図9に示される通信接続確立制御のための管理システムに用いられる管理サーバ53の構造及び機能を、図10に関連して説明する。
【0083】
図10において、本発明の実施形態のさらに別の例によるUC防止のための管理を実装する、サーバのようなネットワーク要素53のブロック回路が示される。ネットワーク要素53は、図10に関連して説明されるものの他に幾つかのさらに別の要素又は機能を含むことができるが、これらは本発明を理解するために必須ではないので、簡単にするためにここでは省略されていることに留意されたい。
【0084】
図10による管理サーバ53は、上述の通信接続確立制御の管理に関連したプログラムなどによって与えられる命令を実行する、CPUなどのような処理機能すなわちプロセッサ531を含む。プロセッサ531は、特に、事前の及び最終的な通信接続確立制御スキームを生成し、設定し及び構成するため、及び加入者51により構成された通信接続確立制御プロファイルを処理するために用いられる。参照符号532及び533は、プロセッサ531に接続された入力/出力(I/O)ユニットを示す。I/Oユニット533は、加入者、すなわちGUI52のウェブポータルと通信するために用いることができる。I/Oユニット532は、SCR、SCA等の、UC防止のための異なるサービスを提供するネットワーク要素54から56と通信するために用いることができる。I/Oユニット532及び533は、送受信ユニットなどのような1つの部材内で組み合わせることもでき、又は複数の異なるユニットを備えた分散構造を含むこともできる。参照符号534は、例えば、プロセッサ531により実行されるデータ及びプログラムを格納するために、及び/又はプロセッサ531の作業記憶域として使用することができるメモリを示す。
【0085】
参照符号535から540は、プロセッサ531に含まれる部分又は機能を示す。これらの部分535から540は、それ自体によりそれぞれの機能を提供する機能ブロック(例えば、プロセッサ21により実行されるプログラムの形態)又はそれぞれの機能を提供する別の(外部)サーバなどへのリンクを与える通信部分のいずれかを表わすことができることに留意されたい。参照符号535は、サービス提供部を示し、これによりUC防止に用いられるサービスを指定することができ、そのサービスを設定するのに必要な対応するデータを取得することができる。参照符号536は、事前制御スキーム部を示し、これにより(選択された)サービスを事前通信接続確立制御スキームに配置することができ、これを基にして、UC防止のさらなる構成が実行される。参照符号537は、GUI生成部を示し、これにより、加入者の入力のためのGUIを事前通信接続確立制御スキームに基づいて生成することができる。参照符号538は、通信接続確立制御スキームを生成するために、GUIから入力された命令及び/又はデータ、すなわち通信接続確立制御プロファイルを処理する、入力処理部を示す。参照符号539は、最終的な通信接続確立制御スキームを確立するための、最終制御部を示す。参照符号540は、通信接続確立制御における最終的な通信接続確立制御スキームを実施するための、実施制御スキームを示す。
【0086】
通信接続確立制御スキームが図8に対応する構造を有する場合を仮定する。この場合、管理システムは、図8のブロック11から16により示される機能を含む事前通信接続確立制御スキームを生成する。図10のアーキテクチャに基づいて、加入者51は、ウェブポータル52におけるGUIを用いて通信接続確立制御スキームについての情報を取得し、通信接続確立制御プロファイルを構成する。この通信接続確立制御プロファイルは、次に管理サーバ53によって最終的な通信接続確立制御スキームに変換され、ここで、UC防止に用いられるサービスが、入力された命令/データに従って設定される。
【0087】
図11において、図8による通信接続確立制御スキームに基づく、本発明の実施形態の例によるGUIの例が示される。このGUIは、オペレータにより確立された事前通信接続確立制御のテンプレートを表わす。図11による例においては、UC防止に用いられるサービスは、1つのレイヤ又はシート上に並列して配置されている。代替的に、サービスは、例えば通信接続確立制御スキームにおけるそれぞれのサービスの優先順位に従って互いに順序付けられた、それぞれの別個のレイヤ又はシート上に配置することができる。
【0088】
詳細には、GUIは、例えば、起動コマンド及びパラメータを通信接続確立制御プロファイルの部分に対して割り当てるための、命令及び/又はデータを入力する手段を含む。図11の例においては、例えば、対UC機能全体を起動/停止(オン/オフ)させるための起動手段SW1が設けられる。
【0089】
さらに、ブラックリスト方式を用いることの選択(オン/オフ)と、ブラックリストの一部として用いられる発呼者の識別子を指定するためのリストとを含む、ブラックリスト・サービスの起動手段SW2とデータ入力手段L1とが設けられる。さらに、特定のブラックリスト入力コードL6(通話を受け入れる前/通話中/通話終了後に入力される)を入力したときに、呼出し側ユーザから受信した識別要素に基づいて後でリストL1へ番号を入力することを可能にするサービスを起動/停止させる、起動手段SW7が設けられる。
【0090】
さらに、ホワイトリスト方式を用いることの選択(オン/オフ)と、ホワイトリストの一部として用いられる発呼者の識別子を特定するためのリストとを含む、ホワイトリスト・サービスの起動手段SW3とデータ入力手段L2とが設けられる。さらに、ダイヤルした番号をホワイトリストの中に自動的にエントリすることを可能にするサービスを設けることができ、対応する起動手段(オン/オフ)もまたGUIの一部とすることができる。
【0091】
さらに、ホワイトリストのバイパスとして用いられるサービスの組が設けられる。
【0092】
これらのサービスを用いるために、認証コード又はPINを用いるためのPINサービスを起動/停止させる起動手段SW4(オン/オフ)、並びにPINの種類を選択するため(SW5)及びPINを構成するため(L3、L4)の入力手段(例えば、PINとして用いられる固定番号L3、又は認証を動的に設定するためのアルゴリズムなどの仕様、例えば、mmdd(月−日)形式+所定の数L4(ここでは5)の日付の形式による)が設けられる。加入者が設定することの代案として、PIN等は、ネットワーク・オペレータが予め設定し、加入者に伝えることもできる。
【0093】
さらに、CMB及びCAPTCHA装置を用いるチューリング・テスト・サービスを起動/停止させるための起動手段SW6(オン/オフ)と、着信が転送される宛先アドレス、すなわち例えばCMBのアドレスを指定するための入力手段L5とが設けられる。L5内のエントリは、ネットワーク・オペレータにより自動構成することもできる。
【0094】
さらに、識別要素なしの非通知着信を除外するためのACRサービスを起動/停止させる起動手段SW8が設けられる。EACRサービスのための対応する起動手段(図示せず)を設けることもできる。
【0095】
これもまた図11に示されているように、それぞれのリストについて、編集を命令する機能キーなどの手段、すなわち、追加の番号を手動で導入するため又は既存のエントリを変更するための手段が設けられる。さらに、入力された命令/データをその加入者についての通信接続確立制御プロファイルとして格納するための、格納命令手段又はキーが設けられる。さらに、GUIは、例えば、サービスの1つ又はそれ以上に関連したインターフェースの部分に価格情報を割り付けることにより、そのサービスを起動させるための費用を示すことができる。
【0096】
図12において、本発明の実施形態の本例による、UC防止を含む通信接続確立制御スキームを設定するプロセス・フローを表すフローチャートが示される。図1において、上述のサービスに対応し得る幾つかの機能F1からF7が定義される。例えば、F1はSCRサービスに対応するものとすることができ、F2はSCAサービスに対応するものとすることができ、F3はPINサービスに対応するものとすることができ、F4はPIN更新サービスに対応するものとすることができ、F5はCMBを用いたチューリング・サービスに対応するものとすることができ、F6はBLに追加するための通話後サービスに対応するものとすることができ、F7はACRサービスに対応するものとすることができる。さらに、指示「0」及び「1」は、GUI内で図11に従う起動手段又はスイッチSW1からSW8が、オンにされた(「1」)か、又はオフにされた(「0」)かを定義するために用いられる。
【0097】
ステップS100において、通信接続確立制御プロファイルにおける加入者Bの設定が格納され、入力されたパラメータにしたがって通信接続確立制御スキームが設定される。したがって、ステップS1110において、そもそもUC防止がSW1によって起動されているかどうかがチェックされる。起動されていない場合には、通信接続確立制御のさらなる処理のための機能F1からF7は、S120において停止され、処理は終了する。
【0098】
そうではなくて、SW1がオンにされている場合には、SW2が起動されているか又は停止されているかがチェックされる。起動されている場合は、SCRサービス(機能F1)が起動され、リスト項目L1がサービス内でセットアップされる(ステップS140)。その後、プロセスはステップS150に進む。そうではなくて、ステップS130においてSW2がオフにされていると判断された場合は、プロセスは直接S150に進む。
【0099】
S150において、SW3が起動されているか又は停止されているかがチェックされる。起動されている場合は、SCAサービス(機能F2)が起動され、リスト項目L2がサービス内でセットアップされる(ステップS160)。その後、プロセスはステップS170に進む。そうではなくて、ステップS150においてSW3がオフにされていると判断された場合は、処理は終了する。
【0100】
S170において、SW4が起動されているか又は停止されているかがチェックされる。起動されていない場合は、S180においてPINサービス(機能F3)が停止される。起動されている場合は、ステップS190でPINサービス(機能F3)が起動される。さらに、用いられるPINの種類を決めるために、S200において、例えば、固定PIN又は一日毎の動的なPINのどちらの設定がSW5により選択されたかがチェックされる。ステップS200において、固定のPINであると判断された場合は、PINをL3エントリに設定するためにステップS210が実行される。そうではなくて、ステップS200において、一日毎のPINが選択されたと判断された場合には、PIN更新サービス(機能F4)を起動し、L4エントリに基づいて指定されたスキームに従いPINを設定するために、ステップS220が実行される。
【0101】
次に、ステップS230が実行され、SW6が起動されているかどうか、及び(CMBへの)着信転送のための対象宛先(オペレータからの予め設定された番号又はL5内のエントリ)が既知であるかどうかが判断される。S230における判断が否定である(SW6が起動されていない及び/又は対象宛先が既知ではない)場合には、240が実行され、チューリング・テスト・サービス(機能F5)が停止される。そうではなくて、S230における判断が肯定である(SW6が起動されており、かつ対象宛先が既知である)場合には、ステップS250が実行され、チューリング・テスト・サービスが起動され、着信転送宛先が、例えばCMBの番号に設定される。
【0102】
次に、ステップS260が実行され、SW7が起動されているか又は停止されているかがチェックされる。起動されていない場合には、S270において通話後サービス(機能6)が停止される、起動されている場合には、S280において通話後サービス(機能6)が起動され、発呼者の識別子をブラックリスト内に導入するために用いられる指定されたコードが設定される。
【0103】
次に、ステップS290が実行され、SW8が起動されているか又は停止されているかがチェックされる。起動されていない場合には、S300においてACRサービス(機能F7)が停止される。起動されている場合には、S310においてACRサービス(機能F7)が起動される。
その後、処理は終了する。
【0104】
図9から図12に関して定められる管理システムにより、UC防止のための通信接続確立制御プロファイルを構成し定義するためのフレキシブルで包括的な機構を提供することが可能である。その結果得られる通信接続確立制御スキームは、オペレータによりUCに対抗する有用なツールとして選択され、かつ加入者により個別に設定される、1つ又はそれ以上のサービスを含むことができる。
【0105】
管理システムは、ネットワーク・オペレータが、対UCという見出しの下にどのような補助的サービスを加入者に提供するかを構成するために、すなわち、どの型式のサービスを事前通信接続確立制御スキームの一部とするか選択するために用いる、ツール及び/又は対応するGUIを含むこともできることに留意されたい。さらに、これらのツールは、補助的サービスをどのように対UCスキームに組み合わせるか、すなわち、どのような優先順位でこれらを順序付けるかを決定するためにも有用であり得る。さらに、例えば特定のサイズより大きいブラックリスト又はホワイトリストについての割増価格をユーザに示すなどの、さらなる価格設定を可能にするツールを設けることも可能である。
【0106】
上述のUC防止を含む通信接続確立制御は、例えば、P−CSF(SIPサーバ)、音声アプリケーション・サーバ(VAS)などで実装することができる。
【0107】
本明細書で説明される本発明の目的に関して、以下のことに留意されたい。
−シグナリングをUEからUEへ転送するアクセス技術は、それによってユーザ機器がアクセス・ネットワークに(例えば、基地局を介して、又は一般にアクセスノードに)アクセスすることができる任意の技術とすることができる。WLAN(無線ローカル・アクセス・ネットワーク)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Blue−Tooth、赤外線などの現在又は将来の任意の技術を用いることができる。上述の技術は、主として、例えば異なる電波スペクトルにおける無線アクセス技術であるが、本発明の趣旨でのアクセス技術は、有線技術、例えば、IPベースのアクセス技術のようなケーブル・ネットワーク又は固定回線、さらには回路交換アクセス技術をも含むことが含意される。アクセス技術は、パケット交換及び回路交換のような少なくとも2つのカテゴリ又はアクセス・ドメインとして区別することができるが、2つより多いアクセス・ドメインの存在が、本発明の適用を妨げるものではない。
−使用可能なアクセス・ネットワークは、ステーション、エンティティ又はその他のユーザ機器をアクセス・ネットワークにより提供されるサービスに接続させることができる、及び/又はそのサービスを利用させることができる、任意のデバイス、装置、ユニット又は手段とすることができる。このようなサービスは、とりわけ、データ及び/又は(音声)視覚通信、データ・ダウンロード等を含む。
−ユーザ機器は、それを用いてシステムのユーザ又は加入者がアクセス・ネットワークからのサービスを経験することができる、携帯電話、携帯情報端末PDA又はコンピュータ等の任意のデバイス、装置、ユニット又は手段とすることができる。
−ソフトウェア・コード部分として実装される可能性があり、ネットワーク要素又は端末(デバイス、装置及び/又はそのモジュールの例として、又は装置及び/又はそのモジュールを含むエンティティの例として)においてプロセッサを用いて作動される方法ステップは、独立してソフトウェア・コードであり、その方法ステップにより定義される機能が保存される限りは既知の又は将来開発されるプログラミング言語を用いて指定することができる。
−一般に、いずれの方法ステップも、実装される機能に関して本発明の思想を変更することなく、ソフトウェとして実装すること又はハードウェアにより実装することに適している。
−端末若しくはネットワーク要素又はその任意のモジュールにおけるハードウェアコンポーネントとして実装される可能性がある、方法ステップ及び/又はデバイス、装置、ユニット若しくは手段は、独立したハードウェアであり、既知の又は将来開発される任意のハードウェア技術又はそれらの任意のハイブリッド、例えば、ASIC(特定用途向けIC(集積回路))コンポーネント、FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)コンポーネント、CPLD(多機能プログラマブル論理素子)コンポーネント又はDSP(デジタル信号処理プロセッサ)コンポーネントを用いた、MOS(金属酸化膜半導体)、CMOS(相補型MOS)、BiMOS(バイポーラ型MOS)、BiCMOS(バイポーラ型CMOS)、ECL(エミッタ結合ロジック)、TTL(トランジスタ−トランジスタ論理)等を用いて実装することができ、さらに、ソフトウェア・コンポーネントとして実装される可能性がある任意の方法ステップ及び/又はデバイス、ユニット若しくは手段は、例えば、認証、承認、キーイング及び/又はトラフィック保護が可能な、例えば、任意のセキュリティ・アーキテクチャに基づくものとすることができる。
−デバイス、装置、ユニット又は手段は、独立したデバイス、装置、ユニット又は手段として実装することができるが、このことは、デバイス、装置、ユニット又は手段の機能が保存される限りは、システム全体にわたって分散した型式で実装されることを除外するものではない。
−装置は、半導体チップ、チップセット、又はそのようなチップ若しくはチップセットを含む(ハードウェア)モジュールによって表わすことができるが、しかしながら、このことは、装置又はモジュールの機能が、ハードウェアとして実装される代わりに、プロセッサ上で実行/作動されるための実行可能なソフトウェア・コード部分を含むコンピュータ・プログラム又はコンピュータ・プログラム製品のような(ソフトウェア)モジュール内のソフトウェアとして実装されることを除外するものではない。
−デバイスは、1つの装置とみなすこともでき、又は、例えば、互いに機能的に協働するものであるか、若しくは同じデバイス・ハウジング内にあるが機能的には互いに独立したものであるか、いずれかであっても、複数の装置の組立体とみなすこともできる
【0108】
上述のように、一方的通信防止のために、ブラックリスト方式、ホワイトリスト方式、認証要求及び/又はチューリング・テストを含むサービスを用いて、加入者への通信接続確立を制御する機構が提案される。さらに、加入者が個人的な通信接続確立制御プロファイルを定めるためのインターフェースに基づいて、対応する通信接続確立制御を構成するために用いられる、管理システムが提案される。
【0109】
以上、本明細書において、本発明をその特定の実施形態を参照して説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の改変を行うことができる。
【符号の説明】
【0110】
1、10:ネットワーク要素(音声アプリケーション・サーバ)
2:発呼者
3:着呼加入者
4:承諾メールボックス
11:ブラックリスト・チェック機能
12:ホワイトリスト・チェック機能
13:認証コード・チェック機能
14:DND機能
15:着信転送(CF)機能
16:非通知着信拒否(ACR)機能
21、531:プロセッサ
22、23、532、533:入出力(I/O)ユニット
24、534:メモリ
31:携帯電話
32:オフィスの端末
54、55、56:ネットワーク要素
【技術分野】
【0001】
本発明は、加入者への通信接続確立を制御するための機構、及び、対応する通信接続確立制御を構成するために用いられる管理システムに関する。本発明は、特に、IP電話上のスパム(SPIT)のような一方的通信(UC)に対抗する保護を与える通信接続確立制御、及び、対応する制御を構成するための管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ここ数年で、通信ネットワーク、例えば、統合サービスデジタル網(ISDN)及びインターネットへのデジタル加入者線(DSL)アクセス等の有線ベースの通信ネットワーク、又はcdma2000(符号分割多元アクセス)システム、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)のような第3世代(3G)携帯電話通信ネットワーク、広域移動体通信システム(GSM(登録商標))のような第2世代(2G)携帯電話通信ネットワーク、汎用パケット無線システム(GPRS)、広域展開用高速データレート(EDGE)等の無線通信ネットワーク、又は、無線ローカルエリア・ネットワーク(WLAN)又はマイクロ波アクセスのための世界相互運用(Worldwide Interoperability for Microwave Access:WiMAX)等のその他の無線通信システムがますます世界中で拡張した。第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3rd Generation Partnership Project:3GPP)、先進ネットワークのためのテレコム&インターネット集中サービス&プロトコル(Telecoms & Internel converged Services & Protocols for Advanced Networks:TISPAN)、国際電気通信連合(ITU)、第3世代パートナーシップ・プロジェクト2(3GPP2)、インターネット技術タスクフォース(IETF)、米国電気・電子通信学会(IEEE)、WiMaxフォーラムなど様々な機関が、テレコミュニケーション・ネットワーク及びアクセス環境についての標準に取り組んでいる。
【0003】
一般に、ユーザ機器(UE)のようなネットワーク要素と、別の通信機器又はユーザ機器、データベース、サーバ等との間の通信接続の適切な確立及び取扱いのためには、制御ネットワーク要素、支持ノード又はサービスノードといった1つ又はそれ以上の中間ネットワーク要素が関与し、これらは異なる通信ネットワークに属することができる。
【0004】
例えば、Voice over IP(VoIP)は、ISDN以外の上述のすべてのネットワークを含むインターネット又はその他のパケット交換ネットワークのようなインターネットプロトコル(IP)ネットワークを介して音声通信を配信するための、新しい技術を表わす。VoIPネットワークの1つの実施形態は、3GPPにより定められたIMSネットワークである。VoIPネットワークは一般に、そして特にIMSは、固定電話−移動体通信集束環境(Fixed−Mobile−convergence environment)環境と呼ばれることもある有線無線混合環境において用いることができる。VoIPは、音声通信への簡単かつ安価なアクセスの可能性をもたらす。しかしながら、VoIPのようなこうした新しい伝送技術により、望ましくない特徴がIPドメインからテレコミュニケーション・ドメインに引き継がれるという問題もある。これらの特徴のうちの1つは、「スパミング」としても知られる加入者への一方的通信の伝送である。
【0005】
VoIPの場合、ユーザ、特にVoIPユーザへの一方的通信の伝送は、IP電話上のスパム(SPAM over Internet Telephony:SPIT)としても知られている。SPIT/UCは、音声、映像、インスタントメッセージ又はその他の種類の通信セッションの確立を試みる、大量の一方的なセッション開始試行の集合として定義することができる。ユーザが応答した場合には、「スパマー」とも呼ばれる呼出し側はメッセージの中継に進む。通常、SPIT/UCは、ユーザには不快なものとして認識される。
【0006】
この問題は、今日では大きな厄介ごととみなされている電子メールのスパムから既に周知である。SPIT/UCは、特にVoIPの状況において、音声呼出しなどに関する通信接続についても同様な問題となる恐れがあるが、それは、VoIPの費用が低下しており、VoIPの顧客ベースが著しく増大し、かつ、パーソナルコンピュータ(PC)などを用いて大量の自動VoIP呼出しを生成することができるからである。これらは、SPIT/UCが増加する蓋然性のための主たる必要条件である。
【0007】
したがって、現在ETSI、IETF、ITU、3GPPなどにおいて進行中の様々な標準化に対する取り組みにおいて積み重ねられた、VoIPネットワークに対するこの種の脅威を減少させる幾つかの試みがある。
【0008】
また、SPIT/UCの増加の結果として、VoIPの受容性に影響が及ぼされる可能性があることも考慮しなければならない。電子メールのスパムと比較すると、音声、映像等は、(ユーザが好きなときに読む電子メールとは対照的に)ユーザの即時の反応を要求するリアルタイム媒体であり、ユーザが呼出し音に反応し、呼出しを受け入れたときに既に煩わしさが生じているので(一方、電子メールは、オフラインでコンテンツ分析を行い、その後フィルタ処理を行う可能性を提供する)、ユーザにとっての障害は、SPIT/UCの方がより大きいと考えられる。したがって、VoIPベンダ並びにVoIPオペレータは、SPIT/UC防止技術にますます関心を示している。
【0009】
しかしながら、音声スパム又は一方的通信は、その性質から、VoIPネットワークに限定されるものではない。VoIPネットワークは、例えばPSTN(公衆交換電話網)のような従来のネットワーク等の、異種の伝送技術に基づく他のネットワークにリンクしているので、SPIT/UCはこうした他のネットワークのユーザにも影響を与えることがある。それゆえ、SPIT/UC源はVoIPネットワークに端を発するものであり得るが、例えば、VoIPと固定ネットワークとの間の定額料金はSPIT/UC呼出しの費用を大幅に減少させるので、従来のネットワークのユーザも影響を受ける可能性がある。
【0010】
迷惑電話呼出しを取り扱うために、例えば、SCR(選択式着信拒否、ブラックリスト方式)、SCA(選択式着信許可、ホワイトリスト方式)、ACR(非通知着信拒否)又は悪意呼識別/追跡(MCID)を含むいわゆる補助的サービスとよばれる幾つかのサービス機能が提案されている。さらに、ACRを有効にしている着呼者を呼び出す場合に、発呼者が、プライバシーをあきらめるか、PINを入力するか、又は名のるかのいずれかに決めることを可能にする、EACR(高機能非通知着信拒否)が提案されている。悪意呼追跡は特殊用途用のみとして意図されているが、SCR又はSCAは、加入者が、特定の発呼者をブラックリストに入れるため(SCR)又はホワイトリストに入っている発呼者からの接続だけを可能にする(SCA)ために用いることができる。しかしながら、実際のところ、これらの機能及びさらなる機能は、組み合わせることが困難であるか又は不可能であり、したがって、音声サービス加入者にはあまり価値がない。さらに、こうしたサービスの設定及び構成は複雑であり、通信接続におけるその効果又はユーザの到達可能性は、加入者にとっては、ときには理解するのが難しいことがある。
【0011】
SPIT/UCの取り扱いに関して、現在、基本的には2つの異なる手法、すなわち、非技術的手法及び技術的方策によるものがある。
【0012】
通常は、SPIT/UCに対して、異なるレベルの非技術的対抗策の組み合わせが用いられる。
−立法措置(国毎に異なり得る)
−既知のSPIT/UC源をブロックするような取り締まり権限の方策
−ユーザが契約条件に違反した場合に短期間で契約キャンセルを可能にする、オペレータの契約条件に基づく方策(例えば、定額料金を商用に用いないこと)
【0013】
最初の2つの対抗策(立法措置、取り締まり権限)の欠点は、反応が複雑で時間がかかることである。第3の対抗策(オペレータの契約条件)は有効であり得るが、オペレータにとっては、その契約条件の濫用を証明することが困難である。
【0014】
SPIT/UC問題に取り組むための技術的手法に関しては、例えば、VoIPネットワークは、将来的には、例えばSIP(セッション開始プロトコル)シグナリング・トラフィック及びユーザ・フィードバックを分析することによって各々の呼出しのSPIT/UC確率(SPIT/UCスコア)の評価を試みる、サーバを装備する可能性がある。この手段により、ネットワーク又はユーザは、この分析に従って反応することができるであろう。これらのSPIT/UCサーバは、現在は、研究又は試作品レベルである。1つの例は、NECが出しているいわゆるSEALシステムであり、これは、SPIT/UCの識別−SPIT/UCのマーキング−SPIT/UCに対する反応という3ステップの手法を提供するSPIT/UCサーバの使用を提案する。別の例は、SEALと同様の概念を追求する、シーメンスが出しているいわゆるSAVIT(インターネット電話上の音声に対するSPAM回避(SPAM Avoidance for Voice over Internet Telephony))システムである(SPIT/UCサーバは、SIPサーバと並行してSIPシグナリング・トラフィックを分析し、シグナリング・トラフィック及び直接ユーザ・フィードバックの統計的分析に基づいて、SPIT/UCデータベースを構築し、その結果がSPIT/UC確率(SPIT/UCスコア)であり、これを、その呼出しが意図する受信者に提供することもでき、又はその呼出しをブロックするか若しくはこれを通すか判断するネットワーク・ベースの判断ユニットに対する入力とすることもできる)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、これらの技術的手法がSPIT/UCに対する対抗策を提供できるとしても、幾つかの問題が残る。例えば、これらのシステムは、VoIPネットワークにおけるSPIT/UC防止にのみ関するものであるため、VoIPにより生じたSPIT/UCによって同様に潜在的に障害が生じる従来のネットワークのような他のネットワークのユーザがこれによって保護されることは不可能である。さらに、これらの手法は、SPIT/UC関連のシグナリング・データを伝達するためのSIPシグナリングの変更を必要とし、VoIPネットワーク・インターフェース定義を変更する可能性があるので、そのため、その実装が困難になる。技術上及びアーキテクチャ上の問題に加えて、これらの手法によって影響を受ける、プライバシー保護(特定のユーザがSPIT/UC源であると考えられることを、あるオペレータが別のオペレータに進んで示すか又は示すことが許されるか)又は責任問題(オペレータAの誤ったSPIT/UC判断に基づいて、オペレータBが重要な呼出しをブロックした場合、法的な問題が伴うことがある)といった法的側面もあることも考慮しなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0016】
したがって、本発明の目的は、一方的通信に対抗する保護を与える改良された通信接続確立制御を提供することである。特に、本発明の目的は、PSTN(公衆交換電話網)などの加入者の通信ネットワークの種類に関わらず、一方的通信が防止されるように通信接続確立を制御することができる装置、方法及びコンピュータ・プログラム製品を提供することである。さらに、本発明の目的は、加入者又はエンドユーザに対して、ユーザにとって取り扱いが簡便であり、ユーザ経験に悪影響を与えない、ユーザ個人用の高度な通信接続確立制御プロファイル(又はSPIT/UC防止プロファイル)を作成する可能性を提供することである。さらに、本発明の目的は、ユーザに対しては、通信接続確立制御プロファイル(又はSPIT/UC防止プロファイル)を容易に構成することを可能にし、ネットワーク・オペレータに対しては、通信接続確立制御プロファイル(又はSPIT/UC防止プロファイル)スキームをフレキシブルかつ精巧に設定することを可能にする、管理システムを提供することである。
【0017】
これらの目的は、添付の特許請求の範囲で定められる方策により実現される。
【0018】
特に、提案される解決法の一例によると、例えば、一方的通信を取り扱うために加入者の通信接続確立制御プロファイルを設定するステップと、発呼者から通信接続に対する設定要求を受信するステップと、要求側の発呼者の識別要素が、通信接続確立制御プロファイル内で示された、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するステップと、要求側の発呼者の識別要素が、通信接続確立制御プロファイル内で示された、加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するステップと、判断ステップの結果が否定である場合に、通信接続の確立を可能にするために、通信接続確立制御プロファイル内に示された第1の認証を返すよう発呼者に要求を送信するステップと、第1の認証が受信されたかどうかチェックするステップとを含む方法が提供される。
【0019】
さらに、提案される解決法の一例によると、例えば、一方的通信を取り扱うために加入者の通信接続確立制御プロファイルを設定するように構成されたプロセッサと、発呼者から通信接続を求める設定要求を受信するように構成された受信装置と、要求側の発呼者の識別要素が、通信接続確立制御プロファイル内で示された、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するように構成されたブラックリスト・プロセッサ部と、要求側の発呼者の識別要素が、通信接続確立制御プロファイル内で示された、加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するように構成されたホワイトリスト・プロセッサ部と、ブラックリスト・プロセッサ部及びホワイトリスト・プロセッサ部の判断の結果が否定である場合に、通信接続の確立を可能にするために、通信接続確立制御プロファイル内で示された第1の認証を返すよう発呼者に要求を送信するように構成された送信装置と、第1の認証が受信されたかどうかチェックするように構成された認証プロセッサ部とを含む装置が提供される。
【0020】
さらなる改善によると、これらの例は、以下の特徴のうちの1つ又はそれ以上を含むことができる。
−第1の認証が受信されなかった場合に、通信接続確立制御プロファイル内に示された情報に基づいて、発呼者に対してアナウンスメントの送信を開始することができ、このアナウンスメントは、通信接続の確立を可能にするための第2の認証を導出するために使用できる情報を示す。
−発呼者への通信接続は、アナウンスメントを送信した後で終了することができる。
−要求側の発呼者の識別要素が、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、通信接続の確立を求める要求を拒否すること、及び、要求側の発呼者の識別要素が、加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、加入者への通信接続の確立を可能にすることのうちの少なくとも1つを実行することができる。
−アナウンスメントを送信するとき、発呼者に対して、該発呼者の識別情報及び/又は加入者へのメッセージを格納するよう提案することができ、発呼者により提案が受け入れられた場合、加入者による取得のために、識別情報及び/又はメッセージを格納することができる。
−第1の認証が受信されたかどうかのチェックは、予め設定された時間が経過するまでに第1の認証が受信されたかどうか検出すること、及び、受信された第1の認証が通信接続確立制御プロファイルにより示される認証データと一致するかどうか判断することのうちの少なくとも1つを含み、第1の認証を受信することなく予め設定された時間が経過した場合、又は、受信された第1の認証が認証データと一致しない場合に、第1の認証は受信されていないと定義される。
−第1の認証及び第2の認証は、文字ベースの認証コードとすることができ、アナウンスメントは、音声メッセージとすることができる。
−通信接続確立制御プロファイルを設定することは、格納された拒否されるべき1つ又はそれ以上の発呼者の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定するリストを準備すること、第1の認証及び/又は第2の認証を指定するためのデータを準備すること、及び、アナウンスメントを生成するためのデータを準備することのうちの少なくとも1つを含むことができる。
−さらなるサービスは、発呼者が該発呼者を識別するために使用できる識別情報を提供しているかどうかを検出し、識別情報が検出されない場合には通信接続の確立を求める要求を拒否すること、外部通信接続確立試行をブロックする命令が存在するかどうかチェックし、命令が存在する場合には、通信接続の確立を求める要求を拒否すること、及び、特定の通信接続転送命令が存在するかどうかチェックし、特定の通信接続転送命令が存在する場合には、該特定の通信接続転送命令に従って、通信接続の確立を求める要求を取り扱うことのうちの少なくとも1つをさらに含むことができ、特定の通信接続転送命令は、所定の期間においてのみ、加入者への通信接続を確立する許可、別の宛先への通信接続をセットアップする命令、所定の期間においてのみ、別の宛先への通信接続をセットアップする命令、及び、要求側の発呼者の識別要素が、加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定の場合に、アナウンスメントを送信する命令のうちの少なくとも1つを含むことができ、そして、通信接続確立制御プロファイルを設定することは、格納された拒否されるべき1つ又はそれ以上の発呼者の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定するリストを準備すること、第1の認証及び/又は第2の認証を指定するためのデータを準備すること、アナウンスメントを生成するためのデータを準備すること、所定の期間を指定すること、及び、他の宛先を指定するデータを準備することのうちの少なくとも1つを含むことができる。
−通信接続確立制御プロファイルを設定することは、起動コマンド及びパラメータのうちの少なくとも1つを通信接続確立制御プロファイルに対して割り当てるためのグラフィカル・ユーザ・インターフェース部を含むインターフェースにより命令及び/又はデータを受け取ること、及び、通信ネットワークの1つ又はそれ以上の補助的サービスを用いて命令及び/又はデータを通信接続確立制御スキームに実装することをさらに含むことができる。
【0021】
さらに、提案される解決法の別の例によると、例えば、一方的通信を取り扱うための通信接続確立制御のために指定された、複数のサービスを準備するステップと、サービスのうちの選択されたものを決定して組み合わせることにより、事前通信接続確立制御スキームを確立するステップと、事前通信接続確立制御スキームに基づいて加入者の通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するための手段を含む、インターフェースを加入者に提供するステップとを含む方法が提供される。
【0022】
さらに、提案される解決法の例によると、例えば、一方的通信を取り扱うための通信接続確立制御のために指定された、複数のサービスを準備するように構成された第1のプロセッサ部と、サービスのうちの選択されたものを決定して組み合わせることにより、事前通信接続確立制御スキームを確立するように構成された第2のプロセッサ部と、事前通信接続確立制御スキームに基づいて加入者の通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するための手段を含む、インターフェースを加入者に提供するように構成された第3のプロセッサ部とを含む装置が提供される。
【0023】
さらなる改良によると、これらの例は、以下の特徴のうちの1つ又はそれ以上を含むことができる。
−確立することは、サービスのうちの選択されたものを特定の実行順序で組み合わせることをさらに含むことができる。
−インターフェースにおいて加入者による命令及び/又はデータ入力を受け取ること、入力された命令及び/又はデータに基づいて、加入者のための通信接続確立制御プロファイルを決定すること、通信接続確立制御プロファイルに基づいて、加入者に対して用いられる最終的な通信接続確立制御スキームを構成すること、及び、加入者への通信接続を確立することを求める要求に対して、最終的な通信接続確立制御スキームを実施することのための機能又は部分をさらに含むことができる。
−サービスは、通信接続の確立を要求している発呼者の識別要素が、通信接続確立制御プロファイル内で示された、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断すること、要求側の発呼者の識別要素が、通信接続確立制御プロファイル内で示された、加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断すること、判断の結果が否定である場合に、通信接続の確立を可能にするために、通信接続確立制御プロファイル内で示された第1の認証を返すよう発呼者に要求を送信すること、第1の認証が受信されたかどうかチェックすること、第1の認証が受信されなかった場合には、通信接続確立制御プロファイル内に示された情報に基づいて、発呼者に対して、通信接続の確立を可能にするための第2の認証を導出するために使用できる情報を示すアナウンスメントを送信することの少なくとも1つを含む、補助的サービスを含むことができ、−補助的なサービスは、GSM(登録商標)、ISDN、UMTS、及びIMSのようなVoIPネットワークのうちの少なくとも1つのためのものであることができ、及び/又は、補助的なサービスは、SCA、SCR、ACR、eACR、DND、CFのうちの少なくとも1つを含むことができる。
−サービスは、要求側の発呼者の識別要素が、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、通信接続の確立を求める要求を拒否すること、及び、要求側の発呼者の識別要素が、加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、加入者への通信接続の確立を可能にすることのうちの少なくとも1つをさらに含むことができる。
−サービスは、アナウンスメントを送信するときに、発呼者に対して、該発呼者の識別情報及び/又は加入者へのメッセージを格納するよう提案すること、及び、発呼者により提案が受け入れられた場合、加入者による取得のために、識別情報及び/又はメッセージを格納することをさらに含むことができる。
−サービスは、予め設定された時間が経過するまでに第1の認証が受信されたかどうか検出すること、及び、受信された第1の認証が通信接続確立制御プロファイルにより示される認証データと一致するかどうか判断することのうちの少なくとも1つをさらに含むことができ、第1の認証を受信することなく予め設定された時間が経過した場合、又は、受信された第1の認証が認証データと一致しない場合に、第1の認証は受信されていないと定義される。
−第1の認証及び第2の認証は、文字ベースの認証コードとすることができ、アナウンスメントは、音声メッセージとすることができる。
−インターフェースは、拒否されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子、第1の認証及び/又は第2の認証、及び、アナウンスメントのソース及び/又はコンテンツとのうちの少なくとも1つを指定することにより、通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力する手段を含むことができる。
−サービスは、発呼者が該発呼者を識別するために使用可能な識別情報を提供しているかどうかを検出し、識別情報が検出されない場合には通信接続の確立を求める要求を拒否すること、外部通信接続確立試行をブロックする命令が存在するかどうかチェックし、命令が存在する場合には、通信接続の確立を求める要求を拒否すること、及び、特定の通信接続転送命令が存在するかどうかチェックし、特定の通信接続転送命令が存在する場合にきは、該特定の通信接続転送命令に従って、通信接続の確立を求める要求を取り扱うことのうちの少なくとも1つをさらに含むことができ、特定の通信接続転送命令は、所定の期間においてのみ、加入者への通信接続を確立する許可、別の宛先への通信接続をセットアップする命令、所定の期間においてのみ、別の宛先への通信接続をセットアップする命令、要求側の発呼者の識別要素が、加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定の場合に、アナウンスメントを送信する命令のうちの少なくとも1つを含むことができ、そして、インターフェースは、拒否されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子、第1の認証及び/又は第2の認証、アナウンスメントのソース及び/又はコンテンツ、所定の期間、及び、他の宛先とのうちの少なくとも1つを指定することにより通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するための手段を含むことができる。
−サービスのうちの選択されたもののうちの1つ又はそれ以上に関連するインターフェースの部分に価格情報を割り付けるための機能又は部分をさらに設けることができる。
−インターフェースは、通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するため、並びに、起動コマンド及びパラメータのうちの少なくとも1つを通信接続確立制御プロファイルに対して割り当てるための、グラフィカル・ユーザ・インターフェース部を含むことができる。
【0024】
さらに、提案される解決法の別の例によると、例えば、一方的通信を取り扱うための通信接続確立制御のために指定された複数のサービスの組み合わせを含む事前通信接続確立制御スキームのテンプレートを示すように構成された表示部と、事前通信接続確立制御スキームに基づいて加入者の通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するように構成された1つ又はそれ以上の入力部と、1つ又はそれ以上の入力部における加入者による命令及び/又はデータ入力を受け取るように構成された受信装置と、起動コマンド及び/又はパラメータを通信接続確立制御プロファイルに割り当てることにより、入力された命令及び/又はデータに基づいて、加入者のための通信接続確立制御プロファイルを定めるように構成された決定装置と、送信された通信接続確立制御プロファイルに基づいて加入者に対して用いられる最終的な通信接続確立制御スキームを構成する管理システムに、通信接続確立制御プロファイルを送信するように構成された送信装置とを含む、グラフィカル・ユーザ・インターフェースが提供される。
【0025】
さらに、提案される解決法の別の例によると、例えば、コンピュータ上で稼働されたときに、上で定義された方法のいずれかのステップを行うための、又は、上で定義されたグラフィカル・ユーザ・インターフェースを生成するためのソフトウェア・コード部分を含む、コンピュータのためのコンピュータ・プログラム製品が提供される。コンピュータ・プログラム製品は、ソフトウェア・コード部分が格納されるコンピュータ可読媒体を含むことができる。さらに、コンピュータ・プログラム製品は、コンピュータの内部メモリ内に直接ロード可能なものとすることができ、及び/又は、アップロード、ダウンロード及びプッシュ手順のうちの少なくとも1つによりネットワークを介して伝送可能なものとすることができる。
【発明の効果】
【0026】
提案される解決法によって、従来のネットワーク並びにVoIPネットワークに対して定義され、したがってすべてのネットワークにおいてSPIT/UCに対抗する保護のために用いることができる、補助的サービスを用いることにより、通信接続確立制御又はUC防止を提供することが可能である。これらのサービスは、標準化されており、インストールされたネットワーク・ベースで稼働されているので、すぐに使用することができ、調整は全く不要であるか又はほんの少しの調整だけでよい。さらに、プロトコルの拡張が不要であるため、提案される通信接続確立制御は、大規模な変更を行うことなく、既存のネットワーク機器又はサービスにおいて実装することができる。例えば、SIP又はその他のシグナリングにおける変更も、VoIPネットワーク・インターフェースの定義における変更も、必要ない。
【0027】
UC防止のための提案される通信接続確立制御は、特に、発呼機械からのSPIT/UCを防止するために使用可能である。しかしながら、付加的な努力をUC発呼者が行うことが要求されることによって、自然人が発するUCも制限することができる。
【0028】
提案されるUC防止策は、伝統的なPSTN/ISDNネットワーク並びに現代的なVoIP/IP/NGN(次世代)ネットワークの両方に適用され、すべてのネットワーク形式において、基本的に同じ機構及び手順が用いられる。したがって、本発明は、1つのネットワーク環境においてのみならず、PSTN/ISDNとVoIP/IP/NGNの両方からなる混合環境においても機能し、それにより、どちらのネットワークにおいてもUC/SPITを検出する/ブロックする。このことは、例えば、PSTN/ISDN上又はVoIP/IP/NGNネットワクセグメント上の、任意のネットワークのユーザに、直接的な付加価値をもたらす。
【0029】
より一般的には、本発明により、UC/SPITに由来するネットワーク使用率の低減が達成され、その結果として、ネットワーク・ノードにおける処理負荷の低減がもたらされる。さらに、加入者は、余分な処理ほとんど行うことなくSPIT/UCを減らすことができる。したがって、本発明は、SPIT/UCに対抗する有用な方策を提供するので、この対SPIT/UC手順をネットワークサービス機能として提供するネットワーク・オペレータ/キャリアは、対応するサービスの料金を請求することにより、又は彼らの提案の魅力を向上させることにより、ROI(投資の回収)を増大させることができる。
【0030】
さらに、提案される通信接続確立制御(又はUC防止)は、ユーザが自身の個人的なUC防止プロファイルを構成し、管理し、したがってその結果に対して責任を負うので、オペレータへの法的側面で生じる可能性がある問題が回避される。
【0031】
提案される管理システムにより、ユーザが自身の個人的な必要性及び考えに従ってSPIT/UC防止を作成することを可能にする、加入者に合わせて個人的に調整されたSPIT/UC防止プロファイルを取得することが可能である。その一方で、提案される管理システムは、オペレータに対して、UC防止プロファイルのためにどのサービスが提供されるか又は用いられるかを制御する可能性を提供し、提供される(及びユーザが選択する)サービスの整合性を保証することもできる。さらに、管理システムは、UC防止の構成及び維持管理についての高いフレキシビリティを提供する。さらに、特にグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUIとも呼ばれる)により、包括的な入力及び設定オプションを加入者に提供することができるため、この通信接続確立制御(又はUC防止)は、高い支持を得ることができる。
【0032】
本発明の上述及びさらに別の目的、特徴、及び利点は、説明及び添付図面を参照することによって、より明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施形態の一例によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオを表す図を示す。
【図2】本発明の実施形態の一例による通信接続確立制御の機能を含む、ネットワーク要素のブロック回路図を示す。
【図3】本発明の実施形態の一例による、UC防止を含む通信接続確立制御のプロセス・フローを説明するフローチャートを示す。
【図4】図1によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオに基づく呼出しセットアップ・プロセスの第1の例を示す信号図である。
【図5】図1によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオに基づく呼出しセットアップ・プロセスの第2の例を示す信号図である。
【図6】図1によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオに基づく呼出しセットアップ・プロセスの第3の例を示す信号図である。
【図7】図1によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオに基づく呼出しセットアップ・プロセスの第4の例を示す信号図である。
【図8】本発明の実施形態のさらに別の例によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオを表す図を示す。
【図9】本発明の実施形態のさらなる例によるUC防止を含む通信接続確立制御を構成する管理システムを表す図を示す。
【図10】本発明の実施形態のさらなる例による管理システムの機能を含む、ネットワーク要素のブロック回路図を示す。
【図11】図9による管理システムに用いられるグラフィカル・ユーザ・インターフェースを表す図を示す。
【図12】本発明の実施形態の付加的な例による、UC防止を含む通信接続確立制御スキームを設定するプロセス・フローを説明するフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下で、本発明の実施例及び実施形態を、図面を参照して説明する。本発明を例証するために、実施例及び実施形態は、3GPPシステムに基づくことができる通信システムにおいて、潜在的なスパマーが、UEのような通信接続終端ノードに対して音声ベースの通信接続又はセッションを確立することを試行する場合に関連して説明される。しかしながら、本発明は、こうしたシステム又は環境における用途に限定されるものではなく、他のネットワークシステム、接続形式などにも適用可能であることに留意されたい。
【0035】
通信ネットワークの基本的なシステム・アーキテクチャは、有線又は無線アクセス・ネットワーク・サブシステムの一般に公知のアーキテクチャを含むことができる。こうしたアーキテクチャは、1つ又はそれ以上の、アクセス・ネットワーク制御ユニット、無線アクセス・ネットワーク要素、アクセスサービス・ネットワーク・ゲートウェイ又はベース送受信ステーションを含み、これにより、ユーザ機器は、幾つかの型式のデータを伝送するための1つ又はそれ以上のチャネルを介して通信することができる。これらの要素の一般的な機能及び相互接続は当業者には公知であり、対応する明細書で説明されているので、その詳細な説明は本明細書においては省略する。しかしながら、本明細書において以下で詳細に説明されるものの他に、ユーザ端末及び/又はサーバ間の通信接続又は呼出しに用いられる幾つかの付加的なネットワーク要素及びシグナリング・リンクが設けられることに留意されたい。
【0036】
さらに、本明細書で説明されるネットワーク要素及びそれらの機能は、ソフトウェア、例えば、コンピュータのためのコンピュータ・プログラム製品により、又は、ハードウェアにより実装することができる。いずれにしても、その各々の機能を実行するために、音声アプリケーション・サーバ又はP−CSCF(プロキシ呼状態制御機能)のような、アプリケーション・サーバ又はネットワーク制御要素などの、対応して用いられる装置は、制御、処理及び通信/シグナリング機能に必要な幾つかの手段及び構成要素(図示せず)を含む。こうした手段は、例えば、命令、プログラムを実行するため、及びデータを処理するためのプロセッサ・ユニットと、プロセッサ等の作業域として働き、命令、プログラム及びデータを格納するためのメモリ手段(例えば、ROM、RAM、EEPROMなど)と、データ及びソフトウェアによる命令を入力するための入力手段(例えば、フロッピー(登録商標)ディスケット、CD−ROM、EEPROMなど)と、ユーザに監視及び操作の可能性を提供するためのユーザ・インターフェース手段(例えば、スクリーン、キーボードなど)と、プロセッサ・ユニットの制御下でリンク及び/又は接続を確立するためのインターフェース手段(例えば、有線及び無線のインターフェース手段、アンテナ等)などを含むことができる。
【0037】
本発明の実施形態の一例によれば、SPIT/UC防止を含む通信接続確立制御は、既存の補助的サービスのようなサービス及びその好適な組み合わせの使用に基づく。サービスは、例えば、SCR(ブラックリスト方式又はブラックリスト・チェックとも呼ばれる)を含むことができ、この場合、通信接続のセットアップを要求している発呼者の識別要素又は番号が、拒絶されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうかが判断される。別のサービスは、SCA(ホワイトリスト方式又はホワイトリスト・チェック)とすることができ、この場合、要求側の発呼者の識別要素が、加入者への接続が許可される発呼者の格納された識別子と一致するかどうかが判断される。さらに、対応するサービスは、例えば、時間帯に基づくか又は要求に示されるものとは別の宛先への、条件付き着信転送を含むことができる。また、例えば、通信接続の確立を許可するための(文字ベースの認証コード又はPINのような)認証を返すよう発呼者に要求を送り、受信した認証をチェックするといった、その他のサービス又は機能を用いることもできる。ホワイトリストのPIN却下(PIN over−rulinig)とも呼ばれるこの機能は、独立したサービス部分の形態で実装することもでき、又は他のサービス、特にSCAなどと組み合わせて実装することもできる。別のサービス又は機能は、通信接続確立の許可を得るのに使用可能な(文字ベースの認証コード又はPINのような)認証を導出するために使用できる情報を示すものとすることができる(音声メッセージのような)アナウンスメントを、発呼者へ送信することであり得る。この機能又はサービスがベースにする認証コード又はPINは、ホワイトリストのPIN却下に関連した認証コード又はPINと同様の方法でチェックすることができる。すなわち、SCAサービスによって、例えば、もうひとつのホワイトリストのPIN却下としてチェックすることができる。これらのサービスに用いられるパラメータは、加入者のための通信接続制御プロファイル内で設定及び/又は構成することができる。UC又はSPIT防止のためのサービスを格納し、実行するためのリソースは、VoIPネットワーク又はPSTNのような通信ネットワークによって提供することができるが、UC防止スキーム(通信接続確立制御プロファイル)の構成及び管理は、ユーザによって行われる。CAPTCHA(コンピュータと人間を区別する完全に自動化された公開チューリング・テスト(Completely Automated Turing test to tell Computers and Humans Apart))モジュール(後述)のようなUC防止のための機能のうちの幾つかは、ユーザ機器内に実装することができることに留意されたい。
【0038】
本発明の実施形態の第1の例として、図1から図7を参照する。図1は、音声ネットワーク及びユーザ機器内の機能(ここでは音声CAPTCHA)により提供される補助的サービスを用いることにより実現されるUC防止スキームの概観を与える、UC防止を含む通信接続確立制御シナリオを表す図を示す。図2は、通信接続確立制御の機能を含む、図1のネットワーク要素(音声アプリケーション・サーバすなわちVAS)のブロック回路図を示す。図3は、図1によるUC防止を含む通信接続確立制御のプロセス・フローを説明するフローチャートを示す。図4から図7は、図1によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオに基づく呼出しセットアップ・プロセスが実行されるときの、発呼者の種類に応じた異なる状況を示す信号図を示す。
【0039】
図1において、参照符号2は、通信接続確立を要求している潜在的なUC送信者すなわち「SPITter」になり得る発呼者(UE A)を示す。参照符号3は、ネットワークの着呼加入者(UE B)、すなわち潜在的なSPIT/UC犠牲者を示す。参照符号1は、UC防止を含む通信接続確立制御が実行される、VASのような1つのネットワーク要素(又は対応するネットワーク構造に応じて、幾つかのネットワーク要素)を示す。このネットワーク要素1内で、例えば、上述のサービスに基づく幾つかの機能の組み合わせが、所定の順序で(すなわち、それぞれのサービスについての優先順位で)実行される。
【0040】
詳細には、本発明の実施形態のこの例によれば、通信接続確立制御は、ブラックリスト・チェック機能11と、ホワイトリスト・チェック機能12と、認証コード(又は個人識別番号/PIN)チェック機能13とを含む(ホワイトリスト・チェック機能12及び認証コード・チェック機能13は、破線により示される同一の機能の組によって実装することができる)。これらの機能は、VAS1のような1つのネットワーク要素内に集中して配置することもでき、又は、VAS1をリンク及び制御ネットワーク・ノードとして、幾つかの異なるネットワーク要素内に分散式に配置することもできる。
【0041】
さらに、アナウンスメントを発呼者UE Aに送信するために使用することができる装置として、承諾メールボックス(CMB)4が設けられ、これは、UE Bの一部とすることもでき、又は別のネットワーク要素として設けることもでき、又はVAS1の一部とすることもできる。アナウンスメントは、音声メッセージ、又はショートメッセージ・サービス(SMS)シグナリングなどのような別の形式のメッセージとすることができる。
【0042】
上述のサービス及び機能により、本発明の実施形態によるこのUC防止又は通信接続確立制御の例は、ブラックリスト・チェックと、ホワイトリスト・チェックと、グレイリストの要素と、承諾ベースの通信と、チューリング・テストとで構成される。他の例においては、対応するサービスの順序は、例えば最初にホワイトリスト・チェックを行うなど、図1の順序とは異なるものとすることができることに留意されたい。
【0043】
以下、図1に示されるような通信接続確立制御スキームに用いられるVAS1に対応するネットワーク要素の構造及び機能を、図2に関連して説明する。
【0044】
図2において、本発明の実施形態の例による、UC防止を実装するアプリケーション・サーバのようなネットワーク要素、例えば、図1のVAS1のブロック回路図が示される。このネットワーク要素は、図2に関連して説明されるものの他に幾つかのさらに別の要素又は機能を含むことができるが、これらは本発明を理解するために必須ではないので、簡単にするためにここでは省略されていることに留意されたい。
【0045】
図2によるUC防止を行うネットワーク要素1(以下、VASと呼ばれる)は、図3(後述)に示される処理に関連したプログラム(後述)等によって与えられる命令を実行する、CPUなどのような処理機能すなわちプロセッサ21を含む。プロセッサ21は、特に、UC防止スキームを設定し実行するために用いられる。参照符号22及び23は、プロセッサ21に接続された入力/出力(I/O)ユニットを示す。I/Oユニット22は、ネットワーク(例えば、SCR、SCA等の、UC防止に用いられるサービスを提供するネットワーク要素)と通信するため、及びアナウンスメントの伝送を開始するために、CMB4へと通信するために用いることができる。I/Oユニット23は、UE B(又はUE Bに至る中間プロキシ)と通信するために用いることができる。I/Oユニット22、23は、送受信ユニットなどのような1つの部材内で組み合わせることもでき、又は複数の異なるインターフェースを備えた分散構造を含むこともできる。参照符号24は、例えば、プロセッサ21により実行されるデータ及びプログラムを格納するために、及び/又はプロセッサ21の作業記憶域として使用することができるメモリを示す。
【0046】
参照符号25から30は、プロセッサ21に含まれる部分又は機能を示す。これらの部分25から30は、それ自体によりそれぞれの機能を提供する機能ブロック(例えば、プロセッサ21により実行されるプログラムの形態)、又はそれぞれの機能を提供する別の(外部)サーバなどへのリンクを与える通信部のいずれかを表わすことができることに留意されたい。参照符号25は、対UCプロファイル設定部を示し、これにより、加入者の通信接続確立制御プロファイルがセットアップされる。参照符号26は、ブラックリスト・チェックを提供する、(SCRのような)ブラックリスト・サービス部を示す。参照符号27は、ホワイトリストのチェックを提供する、(SCAのような)ホワイトリスト・サービス部を示す。参照符号28は、例えば、PIN要求を提供し、正しいPINが受信されたかどうか判断する、認証チェックとしてのPINサービス部を示す。PINサービス部28は、独立した機能とすることもでき、又はホワイトリスト(SCA)サービス部27の一部とすることもできる。参照符号29は、例えばCMB4を介してチューリング・テスト(例えば、CAPTCHA)を提供する、チューリング・サービス部を示す。チューリング・テストにより示すことができる認証コード又はPINは、(第1の)認証コードと同様の方法で、すなわち、PINサービス部28によりチェックされることに留意されたい。参照符号30は、UC防止に用いられるサービスによって達成された結果に応じて通信接続を拒否又は転送する、接続拒否/転送部を示す。
【0047】
次に、本発明の実施形態の例による通信接続確立制御又はUC防止のプロセス・フローを、図1及び図3を参照して説明する。図3は、本発明の実施形態の例による通信接続確立制御を実行するための、図1に従うVAS1及びCMB4の要素及び機能を含む装置により実行される方法のフローチャートを示す。
【0048】
第1のステップS10において、通信接続確立制御のための対UCプロファイルがセットアップされる。例えば、UC防止を含む通信接続確立制御スキームのために加入者によって通信接続確立制御プロファイル内に提供される設定及びパラメータは、ネットワーク要素1において実装される。このプロファイルに基づいて、UC防止に用いられるサービスは後述のように設定される。
【0049】
次に、ステップS20において、発呼者(UE A)は、加入者(UE B)への音声呼出しのような通信接続の確立を試み、対応するセットアップ要求(例えば、SIP INVITEなど)がVAS1において受信される。設定された対UCプロファイルにより、後述のようなUC防止処理が実行される。
【0050】
ステップS30において、例えばブラックリスト・チェック機能ブロック11において、「選択式着信拒否」(SCR)のようなサービス(補助的サービス)を用いた第1のチェックが実行される。このサービスにおいては、UE Aを識別するためのセットアップ・メッセージングにより提供される識別要素又は番号は、一致する全ての番号を、例えばUE Aへの拒絶アナウンスメントなどによって拒否する、ブラックリスト(BL)を用いてチェックされる。この機能は、既知の「SPITter」が加入者Bにアクセスしようとしたときに、直接彼らを撃退するのに用いられる。したがって、第1のチェックが肯定である場合(すなわち、BLに一致するエントリがある場合)には、セットアップ要求を拒否するステップS80が実行される。
【0051】
そうではなくて、一致する項目が見出されなかった場合には、「選択式着信許可」(SCA)のような別のサービスを用いた第2のチェックが実行される、ステップS40が実行される。このサービスにおいては、UE Aを識別するためのセットアップ・メッセージングにより提供される識別要素又は番号は、例えばホワイトリスト・チェック機能ブロック12において、ホワイトリスト(WL)を用いることによりチェックされる。WL上のエントリに一致する発呼者は、加入者UE B3に直接繋ぐことができる(ステップS40における判断が肯定である場合のステップS90)。例えばアドレス・スプーフィングにより、BLを出し抜くことはそれほど困難ではないが、WLのエントリを推測するのはより困難であることに留意されたい。
【0052】
しかしながら、WLチェックには、ホワイトリストと一致する発呼者以外の発呼者は加入者Bに到達することができないという問題があり得る。結果として、このホワイトリスト・チェックを用いると、「SPITter」だけでなく、合法的な発呼者も除外されることがある。したがって、導入問題とも称される「どうすればホワイトリストに載ることができるか」と要約することができる問題を解決するために、本発明の実施形態の本例による通信接続確立制御は、承諾ベースの通信をさらに含む。
【0053】
したがって、ステップS40における判断が否定である場合、すなわち、発呼者の識別子に対して一致するWLエントリが存在しない場合には、ステップS50において、「選択式着信許可」などと呼ばれるサービスが実行される。ここで、加入者Bへの呼出しが許可される前にPINなどのような認証コードを返されなければならないことをUE Aのユーザに示す認証要求が、UE Aに送信される。このPIN等は、WLに優先することを許す。換言すれば、WLと一致しないユーザは、アナウンスメントにより、有効なPINを入力するように要求される。次にステップ60において、正しいPIN等が受信されたかどうかチェックされる。このことは、一致するWLエントリが存在するかどうかチェックする(SCAのような)機能と同じ機能により行うことができる。このチェックは、例えば、(正しい)PINが所定の時間内に返されたかどうか、及び、返された認証コード(PIN)が格納されたマスターコード(マスターPIN)等と対応するかどうかの検出を含むことができ、機能ブロック13(又は上述のように機能ブロック13の機能がその一部である場合には、12)により実行することができる。
【0054】
ステップS60における判断が肯定である場合、すなわち、正しいPINが所定の時間内で受信された場合には、発呼者(UE A)は加入者Bに繋がれる(ステップS90)。
【0055】
そうではなくて、ステップS60における判断が否定の場合には、S70が実行される。ここで、CAPTCHAのようなチューリング・テストが初期化される。この目的のために、発呼者を承諾メールボックス(CMB)4に転送することができる。CMB4は、ユーザのサイトにあってもよいし、又は、ネットワーク・ベースのメールボックスであってもよい。CMBは、ここでチューリング・テストを行い、ネットワーク又は加入者により生成された音声メッセージのようなアナウンスメントが、UE Aに送信される。このことは、加入者Bが例えばPCなどのようなSPIT/UCオートマタにより呼び出されることを防止するのに特に有用である。チューリング・テストのために、CMBは、例えば、発呼者に謎をかけるための質問等を示すメッセージを送信するが、その謎の答えは、例えば機能ブロック13による、加入者Bへの転送を許可する認証コードである。アナウンスメントにより取得可能な認証コードは、ステップS50において要求された(第1の)認証コードとは異なるものとすることもでき、又は同じコードとすることもできる。通常、アナウンスメントにより与えられる情報は人間にしか有用ではないため、(第2の)認証コードを導く質問は、SPIT/UCオートマタの一部である機械などにより解くことはできない。各加入者が自身の個人的なアナウンスメントを作成することができるので、このチューリング・テストを出し抜くのは、質問を実際に理解して解かなければならないので困難である。人間の発呼者がチューリング・テストを解くことができれば、彼はいまや正しいPIN等を持っていることになり、再び加入者Bを呼び出すことができ、この呼出しは、その後ステップS60において、すなわち正しいPINを入力した後で、確立することができる。この第2の呼出しは、追加の費用及び追加の時間を生じさせるので、したがって、UC防止スキームのこの部分は、その機能が人間の行動に基づくものであるグレイリストに相当する。さらに、この手順は、追加の費用及び時間の消費につながり得るので、商業的関心を有する、人間の「SPITter」は、通常は、加入者Bに再び接触しようとは思わない。
【0056】
ステップS70におけるチューリング・テスト、及びそれに相応するCMB4の処理は、発呼者に対して、加入者Bが取得することができる加入者Bへのメッセージ、例えば電話をかけ直すよう伝える要求を残す可能性を与える、さらなる機能を含むことができることに留意されたい。また、UE Aの識別情報は、加入者が後で処理するため(例えば、BL及びWLのうちの一方へのエントリ、又はかけ直し機能のため)に格納することができる。メッセージ及び/又は情報は、ネットワーク・オペレータ及び/又は加入者の設定に応じて、CMB4内又は別の記憶域内に格納することができる(例えば、UE B等の個人メールボックスへ転送する付加的な呼出しを設定することができる)。
【0057】
ステップS70におけるチューリング・テストの後、すなわち、UE Aへアナウンスメントを送信した後で接続は終了され、すなわち、UE Aのセットアップ要求はステップS80において拒否され、ここで次に、例えば取得された(第2の)認証コードに基づく、新たな呼出しの試行が、発呼者UE Aにより成され、相応してネットワーク内で処理される。
【0058】
通信接続確立制御のすべてのハードルを克服し、これらのハードルにもかかわらず加入者Bに到達した人間の「SPITter」の場合、この発呼者は、(非通知の呼出しではない場合)簡単にBL上に載せることができるので、次の呼出し試行ではブロックされることに留意されたい。
【0059】
次に、上述のような実施形態の例による通信接続確立制御の実装の効果を例証するために、図4から図7において、単純化したネットワーク構造における模式的なシーケンスを用いることにより、異なるシナリオを説明する。これらの信号図は、いずれの既存の通信プロトコルにとっても完備したものではないことに留意されたい(例えば、接続解放、タイムアウト、又はキャンセルされた接続は、簡単にするために省かれている)。図は、異なるシナリオ間の基本的な差異を示すためのものに過ぎない。
【0060】
図4は、UC防止スキームが実装されずに、UE A2とUE B3との間の通話セットアップが実行される場合を示す。
【0061】
ステップM1において、初期セットアップ・メッセージ(例えば、IAM又はSIPのINVITE)が、ネットワーク(例えば、ネットワーク要素1)に送信され、UE Bに転送されて加入者の注意を喚起し(ステップM2)、UE Bのベル等を鳴らす。対応する返信メッセージ(ステップM3及びM4)が、UE Aに返される(例えば、ACM又はSIP180のリンギング・メッセージ)。加入者(UE B)が呼出しに応答すると(オフフック)、ステップM5及びM6において、このことが再びUE Aに向かって信号送信される(例えば、ANM又はSIP200のOKメッセージ)。このようにしてUE AとUE Bとの間に媒体接続が確立される。
【0062】
図5は、UC防止スキームが実装されている状態で、UE A2とUE B3との間の通話セットアップが実行される場合を示す。図5のシナリオにおいては、UE Aのアドレス情報のようなUE Aを示す識別要素は、既知の「SPITter」のリスト(SCRのブラックリスト)に含まれていると仮定される。したがって、ステップM11において初期セットアップ・メッセージ(例えば、IAM又はSIPのINVITE)がネットワーク(例えば、ネットワーク要素1)に送信された後、ネットワークは、ステップM12において、ブラックリスト・チェックにより通信接続確立制御を行い、この呼出しを拒否すべきであると判断する。したがって、ステップM13において、セットアップ要求が拒否され、呼出しはネットワークによりブロックされるが、UE Bは注意喚起されない。
【0063】
図6もまた、UC防止スキームが実装された状態で、UE A2とUE B3との間の通話セットアップが実行される場合を示す。図6のシナリオにおいては、UE Aのアドレス情報のようなUE Aを示す識別要素は、既知の「SPITter」のリスト(SCRのブラックリスト)には含まれておらず、ホワイトリスト(SCA)の一部でもないが、UE Aは(第1の)認証コード又はPINを知っていると仮定される。したがって、ステップM21において初期セットアップ・メッセージ(例えば、IAM又はSIPのINVITE)がネットワーク(例えば、ネットワーク要素1)に送信された後、ネットワークは、ステップ22において、ブラックリスト・チェック及びホワイトリスト・チェックにより通信接続制御を行い、それぞれのリスト内に一致するエントリは存在しないと判断する。したがって、SCAホワイトリストにより拒否された後(すなわち、呼出しはUE Bに直接転送されない)、UE Aは、PIN等を入力することができる。この目的のために、ステップM23において、認証コードを求める要求がUE Bに返信される。ステップM24において、正しい認証コードがUE Aから返され、ネットワーク(例えば、ネットワーク要素1)により肯定応答される。したがって、図4の場合と同様に、セットアップは、UE Bに転送されて加入者の注意を喚起し(ステップM25)、UE Bのベル等を鳴動させる。対応する返信メッセージ(ステップM26及びM27)がUE Aに返される。加入者(UE B)が呼出しに応答すると(オフフック)、ステップM28及びステップM29において、このことが再びUE Aに向かって信号送信される。このようにしてUE AとUE Bとの間に媒体接続が確立される。
【0064】
図7もまた、UC防止スキームが実装された状態で、UE A2とUE B3との間の通話セットアップが実行される場合を示す。図7のシナリオにおいては、UE Aのアドレス情報のようなUE Aを示す識別要素は、既知の「SPITter」のリスト(SCRのブラックリスト)には含まれておらず、ホワイトリスト(SCA)の一部でもなく、かつ、UE Aは(第1)の認証コード又はPINを知らないと仮定される。その代わり、UE Aのユーザは、例えばCAPTCHAモジュールから、アナウンスメントによりヒントを受け取り、第2の呼出し試行において、加入者Bへの呼出しの確立に到達することができる。詳細には、ステップM31において初期セットアップ・メッセージがネットワーク(例えば、ネットワーク要素1)に送信された後、ネットワークは、ステップM32において、ブラックリスト・チェック及びホワイトリスト・チェックにより通信接続制御を行い、それぞれのリスト内に一致するエントリは存在しないと判断する。したがって、SCAホワイトリストにより拒否された後、ステップM33において、認証コードを求める要求がUE Bに返信される。ステップM34において、UE Aから、正しい認証コードは(時間内に)返されない。この状況がネットワーク(ネットワーク要素1)により判断されると、チューリング・テストなどの形態のさらなるチェックが、ネットワークにより開始される。したがって、ステップM35において、呼出しは、チューリング・テストを初期化するように、例えば加入者Bに割り当てられたライン(URI B2)のようなさらに別の接続ライン上のCMB(又は音声CAPTCHA装置)に転送される。CMBにおいて、UE Aのユーザは、メッセージを残す可能性、及び/又はUE Aのユーザが引き続き呼出し試行するための(第2の)認証コード又はPINを見いだす助けとなるアナウンスメントを聴く可能性を得る(ステップM36)。アナウンスメントを送信した後(又はUE Aのユーザからのメッセージを格納した後)、UE Aへの通信接続は、ステップM37で終了する。(第2の)認証コードを用いて、UE Aにより、UE AとUE Bとの間の媒体接続をもたらす第2の呼出し試行を行うことができ(ステップM38からM46)、ステップM36におけるメッセージから導出された認証コードが、ステップM41においてUE Aにより入力される。ステップM38からM46は、図6のM21からM29に対応するので、その説明はここでは繰り返さない。
【0065】
より普遍的な方式でホワイトリスト導入問題を解決するために音声CAPTCHA/PINスキームを用いる場合には、誕生日を問うような質問は適当ではないことがあることに留意されたい。その代わり、意図される聴取者が解くことができるパズルを選択することができる(例えば、「PINは、9000から123を引いたものである」)。
【0066】
図8を参照すると、本発明の実施形態のさらに別の例が説明される。図8は、音声ネットワークにより提供される補助的サービス及びユーザ機器内の機能(ここでは音声CAPTCHA)を用いることにより実現されるUC防止スキームの概観を与える、UC防止を含むさらに別の通信接続確立制御シナリオを表す図を示す。
【0067】
図8によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオは、図1によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオに基づくものである。したがって、同じ機能を有する要素には、同じ参照符号が付されている。したがって、図1において、参照符号2は、通信接続確立を要求している、潜在的なUC送信者すなわち「SPITter」になり得る発呼者(UE A)を示す。参照符号3は、ネットワークの着呼加入者(UE B)を示す。参照符号10は、本例に従うUC防止を含む通信接続確立制御が実行される、VASのような1つのネットワーク要素(又は対応するネットワーク構造に応じて幾つかのネットワーク要素)を示す。このネットワーク要素1内で、幾つかのサービスに基づく幾つかの機能の組み合わせが、所定の順番で(すなわち、それぞれのサービスについての優先順位で)実行される。
【0068】
詳細には、本発明の実施形態のこの例によれば、通信接続確立制御は、ブラックリスト・チェック機能11と、ホワイトリスト・チェック機能12と、認証コード(又は個人識別番号/PIN)チェック機能13とを含む。図1に示される本発明の実施形態の例の場合と同様に、ホワイトリスト・チェック機能12及び認証コード・チェック機能13は、破線により示される同一の機能の組によって実装することができ、すなわち、ホワイトリストのPIN却下とも呼ばれるこの機能は、独立したサービス部分の形態で実装することもでき、又は他のサービス、特にSCAなどと組み合わせて実装することもできる。これら及び(機能14から16のような)さらなる機能は、VAS1のような1つのネットワーク要素内に集中して配置することもでき、又は、VAS1をリンク及び制御ネットワーク・ノードとして、幾つかの異なるネットワーク要素内に分散式に配置することもできる。部分11から13は、基本的には図1の部分11から13と同じように、すなわち、例えば図3のステップS30からS70に従って動作することができる。
【0069】
また、アナウンスメントを発呼者UE Aに送信するのに使用できる装置として、承諾メールボックス(CMB)4が設けられ、これは、UE Bの一部とすることもでき、又は別のネットワーク要素として設けることもでき、又はVAS10の一部とすることもできる。アナウンスメントは、音声メッセージ、又はショートメッセージ・サービス(SMS)シグナリングなどのような別の形式のメッセージとすることができる。
【0070】
部分11から13に加えて、ネットワーク要素10内のUC防止を含む通信接続確立制御シナリオは、付加的な機能も含む。これらの機能は、随意に設定することができ、選択された優先順位で他のサービスと組み合わせることができる。この機能は、例えば、外部通信接続確立試行をブロックする命令が存在するかどうかチェックし、この命令が存在する場合には通信接続確立を求める要求を拒否する、DND(Do Not Disturb)機能14のようなサービスを含む。別の機能は、例えば、特定の通信接続転送命令が存在するかどうかチェックし、特定の通信接続転送命令(所定の期間にのみ加入者への通信接続を確立する許可、別の宛先への通信接続をセットアップする命令、所定の期間にのみ別の宛先への通信接続をセットアップする命令、及び/又は、要求側発呼者の識別要素が、加入者への接続が許可されるべき格納された発呼者の識別子と一致するかどうかの判断の結果が肯定である場合に、(CMBの)アナウンスメントを送信する命令など)が存在する場合には、その特定の通信接続転送命令に従って通信接続の確立を求める要求を取り扱う、CF(着信転送、又は特に時間帯に基づく着信転送)機能15のようなサービスを含むことができる。さらに、別の機能は、発呼者が、発呼者を識別するのに使用できる識別情報を提供しているかどうかを検出し、識別情報が検出されない場合には通信接続の確立を求める要求を拒否する、ACR(非通知着信拒否)機能16のようなサービスを含むことができる。さらに別の代替的技術として、EACR(高機能非通知着信拒否)サービスを対応する機能として実装することができることに留意されたい。このEACR機能(図8には図示せず)においては、発呼者は、EACRが有効にされている着呼者を呼び出すときに、プライバシーをあきらめるか(すなわち、使用可能な識別要素などを送信することにより身元を明らかにする)、PINを入力するか、又は自分の名前を名のるか決めることが許される。EACR機能は、ACR機能16と同様の方式で、図8に示されるようなシステム内に実装することができる。
【0071】
ACR(非通知着信拒否)機能は、加入者Bが、全般的に非通知発呼者を除外したい場合に有効にすることができる。商業的「SPITter」は、法的に許可されているか否かにかかわらず、匿名性という特徴を用いることが多いため、これは有効な方策となり得る。Do Not Disturb(DND)は、加入者Bが邪魔されたくない場合に、臨時にすべての外部発呼者をブロックすることを可能にする。着信転送又は時間帯による着信転送(CFToD)は、付加的にタイムテーブルと組み合わせることができるブラックリスト及びホワイトリスト(ユーザにより選択することができる)を提供するサービスである。このサービスを用いて、例えば、夜間にホワイトリストをさらに制限するようにするなど、時間に応じた方式で(SCAに基づいて)ホワイトリストをさらに制限し、例えば、呼出しを別の宛先アドレスに(例えば、携帯電話31のような別の端末、又は特定の時間中はオフィスの端末32に、又はCMB4に)転送することができる。
【0072】
図8に示される例によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオの処理及び構造は、機能11から13に関しては、図1から図3に関連して説明された例の場合と同様である。
【0073】
しかしながら、図1から図3による例とは異なり、図8によるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオにおいては、ブロック12におけるホワイトリストのチェックの結果、一致するエントリが存在するか、又はブロック13において正しい(第1の)認証がUE Aから返されたことが検出された場合に、着信が加入者に直接転送されずに、機能14及び15に従うサービスによって処理されることがある。換言すれば、全般的な着信ブロックがDND機能ブロック14により設定されているかどうかが、チェックされる。そのような命令が存在する場合には、着信が拒否され、UE A2に信号送信される。そうではなくて、着信ブロックが設定されていない場合には、機能ブロック15において、着信転送命令がチェックされる。すなわち、着信転送に対する設定に応じて(例えば、着信の時刻を考慮して)、着信は、加入者(UE B3)に転送され、又は加入者の携帯電話31若しくはオフィスの番号32のような別の宛先に転送される。さらに、着信は、CMB4のようなメールボックスなどに転送されることも可能であり、ここで、発呼者はメッセージなどを格納するか又はアナウンスメントを受信することができる。
【0074】
ブロック13における認証チェック機能が、PIN等が正しく受信されないという結果をもたらす場合においても、本例におけるUC防止を含む通信接続確立制御シナリオの処理は、発呼者が(使用可能な)識別要素を送信したか否か、すなわち着信が匿名であるか否かがチェックされる機能ブロック16を設けることにより、異なるものとなり得る。非通知着信である場合には、機能ブロック16において着信を拒否して、接続を終了し、このことがUE A2に通知されるように設定することができる。代替的に、EACRサービスが代わりに用いられる場合には、UE A2の発呼者は、プライバシーをあきらめるか(すなわち、使用可能な識別要素等を送信することにより身元を明らかにする)、PINを入力するか、又は自分の名前を名のることが許される。対応する入力は、EACRを提供する機能ブロック(図示せず)(ACRブロック16に対応する)により処理することができる。あるいは、そのような識別要素が検出された場合に、チューリング・テストを開始し、相応してCMB4をセットアップすることにより、着信をさらに処理することができる。
【0075】
図8に示されるサービスの順序は、他の例では異なっていてもよいことに留意されたい。例えば、機能ブロック16におけるACRチェックは、より高い優先順位レベルに配置することができ、例えば最初に行われるべきチェックとすることができる。さらに、上述のように、通信接続確立制御プロファイルの設定は、これらのサービスのうちの1つ又はそれ以上が起動する/停止するような設定とすることができる。
【0076】
次に、UC防止のために通信接続確立制御スキーム及びプロファイルを構成し設定するための本発明の実施形態のさらに別の例による管理システムを、図9から図12を参照して説明する。
【0077】
本発明の実施形態のさらに別の例による管理システムは、加入者の通信接続確立プロファイルを生成し設定する方策を提供する。この目的ために、例えば、ネットワークのオペレータは、図1及び図8に関連して説明されたサービスのような、UC防止を含む通信接続確立制御のために指定された1つ又はそれ以上のサービスを決定して組み合わせることにより、事前通信接続確立制御スキームを生成又は確立することができる。事前通信接続確立制御スキームが確立される場合、加入者のための通信接続確立プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力する手段を含む、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)のような、加入者のためのインターフェースが提供され、加入者は、自身に合わせた独自のプロファイルを調整するためのテンプレートとして事前通信接続確立制御スキームを用いる。
【0078】
選択されたサービスは、オペレータが、特定の実行順序で、すなわち処理の優先順位付きで提供することができる。この順序は、加入者が、通信接続確立制御プロファイルを構成するときに設定又は変更することもできる。
【0079】
基本的に、加入者によりインターフェースに入力される命令及び/又はデータは、加入者がどのように自身の通信接続確立制御プロファイルを構成したか判断するために、管理システムにより処理される。これに基づき、加入者への通信接続の確立を求める要求を処理するために用いられる、最終的な通信接続確立制御スキームが設定される。
【0080】
図9に示される管理システムにおいて、参照符号51は、加入者の(PCなどのような)端末又はUE Bを示し、これにより、ユーザに対してインターフェースが表示等され、通信接続確立制御プロファイルのための命令及び/又はデータが入力される。参照符号52は、加入者51によりアクセス可能な、HTML(ハイパーテキストマークアップ言語など)に基づくインターネットページなどの、ウェブポータルにより提供されるGUIのようなインターフェースを示す。参照符号53は、インターフェース52に接続又はリンクされた管理サーバを示す。管理サーバは、GUIを生成するための事前通信接続確立制御スキーム、テンプレート及びデータを提供し、最終的な通信接続確立制御スキームを構成するために入力された命令/データに基づいて、対UCプロファイル(加入者の通信接続確立制御プロファイル)を取得する。管理サーバは、通信接続確立制御に用いられるサービスを提供することができる複数のネットワーク要素54、55、56にも接続される。管理サーバは、図1及び図8によるネットワーク要素1又は10の一部とすることもでき、又は外部要素としてそこに接続することもできる。
【0081】
図9に示される管理システムによれば、UC防止のための補助的サービスのようなサービスは、包括的なSPIT/UC防止シナリオを提供するために、選択され、特定の優先順位で組み合わされる。特に、管理システムは、ユーザによる、協調したSPIT/UC防止シナリオの形態でのサービスの構成及び管理のため、及び、オペレータに対して、事前通信接続確立制御スキームをユーザ設定のための一種のテンプレートとして準備し又は確立するように提案するために用いられる。加入者の設定は、DTMF(デュアル・トーン・マルチ・フリーケンシー)設定により、又は、好ましくはオペレータにより提供されるウェブ・インターフェースにより行うことができる。さらに、例えば、相互に関係づけられた完全なSPIT/UCシナリオを構成する感覚をユーザに与える、付加的なソフトウェア層といった付加的な手段を設けることもでき、その中で、管理システムは、好ましくは、異なるリスト(後述)への入力などの加入者の入力が整合しているかどうか、及びUC防止のために選択されたサービスの組み合わせが整合しているかどうかをチェックすることも可能である。
【0082】
次に、図9に示される通信接続確立制御のための管理システムに用いられる管理サーバ53の構造及び機能を、図10に関連して説明する。
【0083】
図10において、本発明の実施形態のさらに別の例によるUC防止のための管理を実装する、サーバのようなネットワーク要素53のブロック回路が示される。ネットワーク要素53は、図10に関連して説明されるものの他に幾つかのさらに別の要素又は機能を含むことができるが、これらは本発明を理解するために必須ではないので、簡単にするためにここでは省略されていることに留意されたい。
【0084】
図10による管理サーバ53は、上述の通信接続確立制御の管理に関連したプログラムなどによって与えられる命令を実行する、CPUなどのような処理機能すなわちプロセッサ531を含む。プロセッサ531は、特に、事前の及び最終的な通信接続確立制御スキームを生成し、設定し及び構成するため、及び加入者51により構成された通信接続確立制御プロファイルを処理するために用いられる。参照符号532及び533は、プロセッサ531に接続された入力/出力(I/O)ユニットを示す。I/Oユニット533は、加入者、すなわちGUI52のウェブポータルと通信するために用いることができる。I/Oユニット532は、SCR、SCA等の、UC防止のための異なるサービスを提供するネットワーク要素54から56と通信するために用いることができる。I/Oユニット532及び533は、送受信ユニットなどのような1つの部材内で組み合わせることもでき、又は複数の異なるユニットを備えた分散構造を含むこともできる。参照符号534は、例えば、プロセッサ531により実行されるデータ及びプログラムを格納するために、及び/又はプロセッサ531の作業記憶域として使用することができるメモリを示す。
【0085】
参照符号535から540は、プロセッサ531に含まれる部分又は機能を示す。これらの部分535から540は、それ自体によりそれぞれの機能を提供する機能ブロック(例えば、プロセッサ21により実行されるプログラムの形態)又はそれぞれの機能を提供する別の(外部)サーバなどへのリンクを与える通信部分のいずれかを表わすことができることに留意されたい。参照符号535は、サービス提供部を示し、これによりUC防止に用いられるサービスを指定することができ、そのサービスを設定するのに必要な対応するデータを取得することができる。参照符号536は、事前制御スキーム部を示し、これにより(選択された)サービスを事前通信接続確立制御スキームに配置することができ、これを基にして、UC防止のさらなる構成が実行される。参照符号537は、GUI生成部を示し、これにより、加入者の入力のためのGUIを事前通信接続確立制御スキームに基づいて生成することができる。参照符号538は、通信接続確立制御スキームを生成するために、GUIから入力された命令及び/又はデータ、すなわち通信接続確立制御プロファイルを処理する、入力処理部を示す。参照符号539は、最終的な通信接続確立制御スキームを確立するための、最終制御部を示す。参照符号540は、通信接続確立制御における最終的な通信接続確立制御スキームを実施するための、実施制御スキームを示す。
【0086】
通信接続確立制御スキームが図8に対応する構造を有する場合を仮定する。この場合、管理システムは、図8のブロック11から16により示される機能を含む事前通信接続確立制御スキームを生成する。図10のアーキテクチャに基づいて、加入者51は、ウェブポータル52におけるGUIを用いて通信接続確立制御スキームについての情報を取得し、通信接続確立制御プロファイルを構成する。この通信接続確立制御プロファイルは、次に管理サーバ53によって最終的な通信接続確立制御スキームに変換され、ここで、UC防止に用いられるサービスが、入力された命令/データに従って設定される。
【0087】
図11において、図8による通信接続確立制御スキームに基づく、本発明の実施形態の例によるGUIの例が示される。このGUIは、オペレータにより確立された事前通信接続確立制御のテンプレートを表わす。図11による例においては、UC防止に用いられるサービスは、1つのレイヤ又はシート上に並列して配置されている。代替的に、サービスは、例えば通信接続確立制御スキームにおけるそれぞれのサービスの優先順位に従って互いに順序付けられた、それぞれの別個のレイヤ又はシート上に配置することができる。
【0088】
詳細には、GUIは、例えば、起動コマンド及びパラメータを通信接続確立制御プロファイルの部分に対して割り当てるための、命令及び/又はデータを入力する手段を含む。図11の例においては、例えば、対UC機能全体を起動/停止(オン/オフ)させるための起動手段SW1が設けられる。
【0089】
さらに、ブラックリスト方式を用いることの選択(オン/オフ)と、ブラックリストの一部として用いられる発呼者の識別子を指定するためのリストとを含む、ブラックリスト・サービスの起動手段SW2とデータ入力手段L1とが設けられる。さらに、特定のブラックリスト入力コードL6(通話を受け入れる前/通話中/通話終了後に入力される)を入力したときに、呼出し側ユーザから受信した識別要素に基づいて後でリストL1へ番号を入力することを可能にするサービスを起動/停止させる、起動手段SW7が設けられる。
【0090】
さらに、ホワイトリスト方式を用いることの選択(オン/オフ)と、ホワイトリストの一部として用いられる発呼者の識別子を特定するためのリストとを含む、ホワイトリスト・サービスの起動手段SW3とデータ入力手段L2とが設けられる。さらに、ダイヤルした番号をホワイトリストの中に自動的にエントリすることを可能にするサービスを設けることができ、対応する起動手段(オン/オフ)もまたGUIの一部とすることができる。
【0091】
さらに、ホワイトリストのバイパスとして用いられるサービスの組が設けられる。
【0092】
これらのサービスを用いるために、認証コード又はPINを用いるためのPINサービスを起動/停止させる起動手段SW4(オン/オフ)、並びにPINの種類を選択するため(SW5)及びPINを構成するため(L3、L4)の入力手段(例えば、PINとして用いられる固定番号L3、又は認証を動的に設定するためのアルゴリズムなどの仕様、例えば、mmdd(月−日)形式+所定の数L4(ここでは5)の日付の形式による)が設けられる。加入者が設定することの代案として、PIN等は、ネットワーク・オペレータが予め設定し、加入者に伝えることもできる。
【0093】
さらに、CMB及びCAPTCHA装置を用いるチューリング・テスト・サービスを起動/停止させるための起動手段SW6(オン/オフ)と、着信が転送される宛先アドレス、すなわち例えばCMBのアドレスを指定するための入力手段L5とが設けられる。L5内のエントリは、ネットワーク・オペレータにより自動構成することもできる。
【0094】
さらに、識別要素なしの非通知着信を除外するためのACRサービスを起動/停止させる起動手段SW8が設けられる。EACRサービスのための対応する起動手段(図示せず)を設けることもできる。
【0095】
これもまた図11に示されているように、それぞれのリストについて、編集を命令する機能キーなどの手段、すなわち、追加の番号を手動で導入するため又は既存のエントリを変更するための手段が設けられる。さらに、入力された命令/データをその加入者についての通信接続確立制御プロファイルとして格納するための、格納命令手段又はキーが設けられる。さらに、GUIは、例えば、サービスの1つ又はそれ以上に関連したインターフェースの部分に価格情報を割り付けることにより、そのサービスを起動させるための費用を示すことができる。
【0096】
図12において、本発明の実施形態の本例による、UC防止を含む通信接続確立制御スキームを設定するプロセス・フローを表すフローチャートが示される。図1において、上述のサービスに対応し得る幾つかの機能F1からF7が定義される。例えば、F1はSCRサービスに対応するものとすることができ、F2はSCAサービスに対応するものとすることができ、F3はPINサービスに対応するものとすることができ、F4はPIN更新サービスに対応するものとすることができ、F5はCMBを用いたチューリング・サービスに対応するものとすることができ、F6はBLに追加するための通話後サービスに対応するものとすることができ、F7はACRサービスに対応するものとすることができる。さらに、指示「0」及び「1」は、GUI内で図11に従う起動手段又はスイッチSW1からSW8が、オンにされた(「1」)か、又はオフにされた(「0」)かを定義するために用いられる。
【0097】
ステップS100において、通信接続確立制御プロファイルにおける加入者Bの設定が格納され、入力されたパラメータにしたがって通信接続確立制御スキームが設定される。したがって、ステップS1110において、そもそもUC防止がSW1によって起動されているかどうかがチェックされる。起動されていない場合には、通信接続確立制御のさらなる処理のための機能F1からF7は、S120において停止され、処理は終了する。
【0098】
そうではなくて、SW1がオンにされている場合には、SW2が起動されているか又は停止されているかがチェックされる。起動されている場合は、SCRサービス(機能F1)が起動され、リスト項目L1がサービス内でセットアップされる(ステップS140)。その後、プロセスはステップS150に進む。そうではなくて、ステップS130においてSW2がオフにされていると判断された場合は、プロセスは直接S150に進む。
【0099】
S150において、SW3が起動されているか又は停止されているかがチェックされる。起動されている場合は、SCAサービス(機能F2)が起動され、リスト項目L2がサービス内でセットアップされる(ステップS160)。その後、プロセスはステップS170に進む。そうではなくて、ステップS150においてSW3がオフにされていると判断された場合は、処理は終了する。
【0100】
S170において、SW4が起動されているか又は停止されているかがチェックされる。起動されていない場合は、S180においてPINサービス(機能F3)が停止される。起動されている場合は、ステップS190でPINサービス(機能F3)が起動される。さらに、用いられるPINの種類を決めるために、S200において、例えば、固定PIN又は一日毎の動的なPINのどちらの設定がSW5により選択されたかがチェックされる。ステップS200において、固定のPINであると判断された場合は、PINをL3エントリに設定するためにステップS210が実行される。そうではなくて、ステップS200において、一日毎のPINが選択されたと判断された場合には、PIN更新サービス(機能F4)を起動し、L4エントリに基づいて指定されたスキームに従いPINを設定するために、ステップS220が実行される。
【0101】
次に、ステップS230が実行され、SW6が起動されているかどうか、及び(CMBへの)着信転送のための対象宛先(オペレータからの予め設定された番号又はL5内のエントリ)が既知であるかどうかが判断される。S230における判断が否定である(SW6が起動されていない及び/又は対象宛先が既知ではない)場合には、240が実行され、チューリング・テスト・サービス(機能F5)が停止される。そうではなくて、S230における判断が肯定である(SW6が起動されており、かつ対象宛先が既知である)場合には、ステップS250が実行され、チューリング・テスト・サービスが起動され、着信転送宛先が、例えばCMBの番号に設定される。
【0102】
次に、ステップS260が実行され、SW7が起動されているか又は停止されているかがチェックされる。起動されていない場合には、S270において通話後サービス(機能6)が停止される、起動されている場合には、S280において通話後サービス(機能6)が起動され、発呼者の識別子をブラックリスト内に導入するために用いられる指定されたコードが設定される。
【0103】
次に、ステップS290が実行され、SW8が起動されているか又は停止されているかがチェックされる。起動されていない場合には、S300においてACRサービス(機能F7)が停止される。起動されている場合には、S310においてACRサービス(機能F7)が起動される。
その後、処理は終了する。
【0104】
図9から図12に関して定められる管理システムにより、UC防止のための通信接続確立制御プロファイルを構成し定義するためのフレキシブルで包括的な機構を提供することが可能である。その結果得られる通信接続確立制御スキームは、オペレータによりUCに対抗する有用なツールとして選択され、かつ加入者により個別に設定される、1つ又はそれ以上のサービスを含むことができる。
【0105】
管理システムは、ネットワーク・オペレータが、対UCという見出しの下にどのような補助的サービスを加入者に提供するかを構成するために、すなわち、どの型式のサービスを事前通信接続確立制御スキームの一部とするか選択するために用いる、ツール及び/又は対応するGUIを含むこともできることに留意されたい。さらに、これらのツールは、補助的サービスをどのように対UCスキームに組み合わせるか、すなわち、どのような優先順位でこれらを順序付けるかを決定するためにも有用であり得る。さらに、例えば特定のサイズより大きいブラックリスト又はホワイトリストについての割増価格をユーザに示すなどの、さらなる価格設定を可能にするツールを設けることも可能である。
【0106】
上述のUC防止を含む通信接続確立制御は、例えば、P−CSF(SIPサーバ)、音声アプリケーション・サーバ(VAS)などで実装することができる。
【0107】
本明細書で説明される本発明の目的に関して、以下のことに留意されたい。
−シグナリングをUEからUEへ転送するアクセス技術は、それによってユーザ機器がアクセス・ネットワークに(例えば、基地局を介して、又は一般にアクセスノードに)アクセスすることができる任意の技術とすることができる。WLAN(無線ローカル・アクセス・ネットワーク)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Blue−Tooth、赤外線などの現在又は将来の任意の技術を用いることができる。上述の技術は、主として、例えば異なる電波スペクトルにおける無線アクセス技術であるが、本発明の趣旨でのアクセス技術は、有線技術、例えば、IPベースのアクセス技術のようなケーブル・ネットワーク又は固定回線、さらには回路交換アクセス技術をも含むことが含意される。アクセス技術は、パケット交換及び回路交換のような少なくとも2つのカテゴリ又はアクセス・ドメインとして区別することができるが、2つより多いアクセス・ドメインの存在が、本発明の適用を妨げるものではない。
−使用可能なアクセス・ネットワークは、ステーション、エンティティ又はその他のユーザ機器をアクセス・ネットワークにより提供されるサービスに接続させることができる、及び/又はそのサービスを利用させることができる、任意のデバイス、装置、ユニット又は手段とすることができる。このようなサービスは、とりわけ、データ及び/又は(音声)視覚通信、データ・ダウンロード等を含む。
−ユーザ機器は、それを用いてシステムのユーザ又は加入者がアクセス・ネットワークからのサービスを経験することができる、携帯電話、携帯情報端末PDA又はコンピュータ等の任意のデバイス、装置、ユニット又は手段とすることができる。
−ソフトウェア・コード部分として実装される可能性があり、ネットワーク要素又は端末(デバイス、装置及び/又はそのモジュールの例として、又は装置及び/又はそのモジュールを含むエンティティの例として)においてプロセッサを用いて作動される方法ステップは、独立してソフトウェア・コードであり、その方法ステップにより定義される機能が保存される限りは既知の又は将来開発されるプログラミング言語を用いて指定することができる。
−一般に、いずれの方法ステップも、実装される機能に関して本発明の思想を変更することなく、ソフトウェとして実装すること又はハードウェアにより実装することに適している。
−端末若しくはネットワーク要素又はその任意のモジュールにおけるハードウェアコンポーネントとして実装される可能性がある、方法ステップ及び/又はデバイス、装置、ユニット若しくは手段は、独立したハードウェアであり、既知の又は将来開発される任意のハードウェア技術又はそれらの任意のハイブリッド、例えば、ASIC(特定用途向けIC(集積回路))コンポーネント、FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)コンポーネント、CPLD(多機能プログラマブル論理素子)コンポーネント又はDSP(デジタル信号処理プロセッサ)コンポーネントを用いた、MOS(金属酸化膜半導体)、CMOS(相補型MOS)、BiMOS(バイポーラ型MOS)、BiCMOS(バイポーラ型CMOS)、ECL(エミッタ結合ロジック)、TTL(トランジスタ−トランジスタ論理)等を用いて実装することができ、さらに、ソフトウェア・コンポーネントとして実装される可能性がある任意の方法ステップ及び/又はデバイス、ユニット若しくは手段は、例えば、認証、承認、キーイング及び/又はトラフィック保護が可能な、例えば、任意のセキュリティ・アーキテクチャに基づくものとすることができる。
−デバイス、装置、ユニット又は手段は、独立したデバイス、装置、ユニット又は手段として実装することができるが、このことは、デバイス、装置、ユニット又は手段の機能が保存される限りは、システム全体にわたって分散した型式で実装されることを除外するものではない。
−装置は、半導体チップ、チップセット、又はそのようなチップ若しくはチップセットを含む(ハードウェア)モジュールによって表わすことができるが、しかしながら、このことは、装置又はモジュールの機能が、ハードウェアとして実装される代わりに、プロセッサ上で実行/作動されるための実行可能なソフトウェア・コード部分を含むコンピュータ・プログラム又はコンピュータ・プログラム製品のような(ソフトウェア)モジュール内のソフトウェアとして実装されることを除外するものではない。
−デバイスは、1つの装置とみなすこともでき、又は、例えば、互いに機能的に協働するものであるか、若しくは同じデバイス・ハウジング内にあるが機能的には互いに独立したものであるか、いずれかであっても、複数の装置の組立体とみなすこともできる
【0108】
上述のように、一方的通信防止のために、ブラックリスト方式、ホワイトリスト方式、認証要求及び/又はチューリング・テストを含むサービスを用いて、加入者への通信接続確立を制御する機構が提案される。さらに、加入者が個人的な通信接続確立制御プロファイルを定めるためのインターフェースに基づいて、対応する通信接続確立制御を構成するために用いられる、管理システムが提案される。
【0109】
以上、本明細書において、本発明をその特定の実施形態を参照して説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の改変を行うことができる。
【符号の説明】
【0110】
1、10:ネットワーク要素(音声アプリケーション・サーバ)
2:発呼者
3:着呼加入者
4:承諾メールボックス
11:ブラックリスト・チェック機能
12:ホワイトリスト・チェック機能
13:認証コード・チェック機能
14:DND機能
15:着信転送(CF)機能
16:非通知着信拒否(ACR)機能
21、531:プロセッサ
22、23、532、533:入出力(I/O)ユニット
24、534:メモリ
31:携帯電話
32:オフィスの端末
54、55、56:ネットワーク要素
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方的通信を取り扱うために加入者の通信接続確立制御プロファイルを設定するステップ、
発呼者から通信接続を求める設定要求を受信するステップ、
要求側の前記発呼者の識別要素が、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するステップ、
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するステップ、
前記判断するステップの結果が否定である場合に、前記通信接続の確立を可能にするために、前記通信接続確立制御プロファイル内に示された第1の認証を返すよう前記発呼者に要求を送信するステップ、及び
前記第1の認証が受信されたかどうかチェックするステップ
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1の認証が受信されなかった場合に、前記通信接続確立制御プロファイル内に示された情報に基づいて、前記発呼者に対してアナウンスメントの送信を開始するステップをさらに含み、前記アナウンスメントが、前記通信接続の確立を可能にするための第2の認証を導出するために使用できる情報を示すことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アナウンスメントを送信した後で前記発呼者への前記通信接続を終了するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1及び請求項2のいずれかに記載の方法。
【請求項4】
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するステップの結果が肯定であった場合に、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否するステップ、及び
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するステップの結果が肯定であった場合に、前記加入者への前記通信接続の確立を可能にするステップ
のうちの少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記アナウンスメントを送信するときに、前記発呼者に対して、該発呼者の識別情報及び/又は前記加入者へのメッセージを格納するよう提案するステップ、及び
前記発呼者により前記提案が受け入れられた場合、前記加入者による取得のために、前記識別情報及び/又は前記メッセージを格納するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項1から請求項4までのいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記第1の認証が受信されたかどうかチェックするステップが、
予め設定された時間が経過するまでに前記第1の認証が受信されたかどうか検出すること、及び
受信された前記第1の認証が前記通信接続確立制御プロファイルにより示される認証データと一致するかどうか判断すること
のうちの少なくとも1つを含み、前記第1の認証を受信することなく前記予め設定された時間が経過した場合、又は、受信された前記第1の認証が前記認証データと一致しない場合に、前記第1の認証は受信されていないと定義されることを特徴とする、請求項1から請求項5までのいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記第1の認証及び前記第2の認証が文字ベースの認証コードであり、前記アナウンスメントが音声メッセージであることを特徴とする、請求項1から請求項6までのいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記通信接続確立制御プロファイルを設定するステップが、
格納された拒否されるべき1つ又はそれ以上の発呼者の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定するリストを準備すること、
前記第1の認証及び/又は第2の認証を指定するためのデータを準備すること、及び
前記アナウンスメントを生成するためのデータを準備すること
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項1から請求項7までのいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記発呼者が該発呼者を識別するために使用可能な識別情報を提供しているかどうかを検出し、前記識別情報が検出されない場合には、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否するステップ、
外部通信接続確立試行をブロックする命令が存在するかどうかチェックし、前記命令が存在する場合には、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否するステップ、及び
特定の通信接続転送命令が存在するかどうかチェックし、前記特定の通信接続転送命令が存在する場合には、該特定の通信接続転送命令に従って、前記通信接続の確立を求める前記要求を取り扱うステップ
のうちの少なくとも1つをさらに含み、前記特定の通信接続転送命令が、
所定の期間においてのみ、前記加入者への通信接続を確立する許可、
別の宛先への前記通信接続をセットアップする命令、
所定の期間においてのみ、別の宛先への前記通信接続をセットアップする命令、及び
要求側の前記発呼者の識別要素が、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するステップの結果が肯定の場合に、前記アナウンスメントを送信する命令
のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする、請求項1から請求項8までのいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記通信接続確立制御プロファイルを設定するステップが、
格納された拒否されるべき1つ又はそれ以上の発呼者の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定するリストを準備すること、
前記第1の認証及び/又は第2の認証を指定するためのデータを準備すること、
前記アナウンスメントを生成するためのデータを準備すること、
前記所定の期間を指定すること、及び
前記他の宛先を指定するデータを準備すること
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記通信接続確立制御プロファイルを設定するステップが、
起動コマンド及びパラメータのうちの少なくとも1つを前記通信接続確立制御プロファイルに対して割り当てるためのグラフィカル・ユーザ・インターフェース部を含むインターフェースにより、命令及び/又はデータを受け取ること、及び
通信ネットワークの1つ又はそれ以上の補助的サービスを用いて、前記命令及び/又はデータを通信接続確立制御スキームに実装すること
をさらに含むことを特徴とする、請求項1から請求項10までのいずれかに記載の方法。
【請求項12】
一方的通信を取り扱うために加入者の通信接続確立制御プロファイルを設定するように構成されたプロセッサと、
発呼者から通信接続を求める設定要求を受信するように構成された受信装置と、
要求側の前記発呼者の識別要素が、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するように構成されたブラックリスト・プロセッサ部と、
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するように構成されたホワイトリスト・プロセッサ部と、
前記ブラックリスト・プロセッサ部及び前記ホワイトリスト・プロセッサ部の前記判断の結果が否定である場合に、前記通信接続の確立を可能にするために、前記通信接続確立制御プロファイル内に示された第1の認証を返すよう前記発呼者に要求を送信するように構成された送信装置と、
前記第1の認証が受信されたかどうかチェックするように構成された認証プロセッサ部と
を含むことを特徴とする装置。
【請求項13】
前記認証プロセッサ部が、前記第1の認証が受信されなかった場合に、前記通信接続確立制御プロファイルに示された情報に基づいて前記発呼者に対してアナウンスメントの伝送を開始するようにさらに構成され、前記アナウンスメントが、前記通信接続の確立を可能にするための第2の認証を導出するために使用できる情報を示すことを特徴とする、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記アナウンスメントを送信した後で前記発呼者への前記通信接続を終了するように構成された第4のプロセッサ部をさらに含むことを特徴とする、請求項12及び請求項13のいずれかに記載の装置。
【請求項15】
前記ブラックリスト・プロセッサ部が、要求側の前記発呼者の前記識別要素が、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否するようにさらに構成され、及び/又は
前記ホワイトリスト・プロセッサ部が、要求側の前記発呼者の前記識別要素が、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、前記加入者への前記通信接続の確立を可能にするようにさらに構成されることを特徴とする、請求項12から請求項14までのいずれかに記載の装置。
【請求項16】
前記認証プロセッサ部が、前記アナウンスメントが送信されるときに、前記発呼者に対して、該発呼者の識別情報及び/又は前記加入者へのメッセージを格納する提案を開始し、
前記発呼者により前記提案が受け入れられた場合、前記加入者による取得のために、前記識別情報及び/又は前記メッセージの格納を開始する
ようにさらに構成されることを特徴とする、請求項12から請求項15までのいずれかに記載の装置。
【請求項17】
前記認証プロセッサ部が、前記第1の認証が受信されたかどうかチェックするために、 予め設定された時間が経過するまでに前記第1の認証が受信されたかどうかを検出し、及び/又は
受信された前記第1の認証が前記通信接続確立制御プロファイルにより示される認証データと一致するかどうか判断するようにさらに構成され、
前記第3のプロセッサ部が、前記第1の認証を受信することなく前記予め設定された時間が経過した場合、又は、受信された前記第1の認証が前記認証データと一致しない場合に、前記第1の認証は受信されていないと定義することを特徴とする、請求項12から請求項16までのいずれかに記載の方法。
【請求項18】
前記第1の認証及び前記第2の認証が文字ベースの認証コードであり、前記アナウンスメントが音声メッセージであることを特徴とする、請求項12から請求17までのいずれかに記載の装置。
【請求項19】
前記通信接続確立制御プロファイルを設定するように構成された前記プロセッサが、
格納された拒否されるべき1つ又はそれ以上の発呼者の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定するリスト、
前記第1の認証及び/又は第2の認証を指定するためのデータ、及び
前記アナウンスメントを生成するためのデータ
のうちの少なくとも1つを提供するようにさらに構成されることを特徴とする、請求項12から請求項18までのいずれかに記載の装置。
【請求項20】
前記発呼者が該発呼者を識別するために使用可能な識別情報を提供しているかどうかを検出し、前記識別情報が検出されない場合には前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否するように構成された第4のプロセッサ部、
外部通信接続確立試行をブロックする命令が存在するかどうかチェックし、前記命令が存在する場合には、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否するように構成された第5のプロセッサ部、及び
特定の通信接続転送命令が存在するかどうかチェックし、前記特定の通信接続転送命令が存在する場合には、該特定の通信接続転送命令に従って、前記通信接続の確立を求める前記要求の取り扱いを開始するように構成された第6のプロセッサ部
のうちの少なくとも1つをさらに含み、前記特定の通信接続転送命令が、
所定の期間においてのみ、前記加入者への通信接続を確立する許可、
別の宛先への前記通信接続をセットアップする命令、
所定の期間においてのみ、別の宛先への前記通信接続をセットアップする命令、及び
要求側の前記発呼者の識別要素が、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定の場合に、前記アナウンスメントを送信する命令
のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする、請求項12から請求項19までのいずれかに記載の装置。
【請求項21】
前記通信接続確立制御プロファイルを設定するように構成された前記プロセッサが、
格納された拒否されるべき1つ又はそれ以上の発呼者の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定するリスト、
前記第1の認証及び/又は第2の認証を指定するためのデータ、
前記アナウンスメントを生成するためのデータ、
前記所定の期間の指定、及び
前記他の宛先を指定するデータ
のうちの少なくとも1つを準備するようにさらに構成されることを特徴とする、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記通信接続確立制御プロファイルを設定するように構成された前記プロセッサが、
起動コマンド及びパラメータのうちの少なくとも1つを前記通信接続確立制御プロファイルに対して割り当てるためのグラフィカル・ユーザ・インターフェース部を含むインターフェースにより、命令及び/又はデータを受信し、
通信ネットワークの1つ又はそれ以上の補助的サービスを用いて、前記命令及び/又はデータを通信接続確立制御スキームに実装する
ようにさらに構成されることを特徴とする、請求項12から請求項21までのいずれかに記載の装置。
【請求項23】
一方的通信を取り扱うための通信接続確立制御のために指定された複数のサービスを準備するステップ、
前記サービスのうちの選択されたものを決定して組み合わせることにより、事前通信接続確立制御スキームを確立するステップ、及び
前記事前通信接続確立制御スキームに基づいて前記加入者の通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力する手段を含む、インターフェースを加入者に提供するステップ
を含むことを特徴とする方法。
【請求項24】
前記確立するステップが、前記サービスのうちの選択されたものを特定の実行順序で組み合わせることを含むことを特徴とする、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記インターフェースにおいて前記加入者による命令及び/又はデータ入力を受け取るステップ、
前記入力された命令及び/又はデータに基づいて、前記加入者のための前記通信接続確立制御プロファイルを決定するステップ
前記通信接続確立制御プロファイルに基づいて、前記加入者に対して用いられる最終的な通信接続確立制御スキームを構成するステップ、及び
前記加入者への通信接続を確立することを求める要求に対して、前記最終的な通信接続確立制御スキームを実施するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項23又は請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記サービスが、
通信接続の確立を要求している発呼者の識別要素が、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断すること、
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断すること、
前記判断の結果が否定である場合に、前記通信接続の確立を可能にするために、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された第1の認証を返すよう前記発呼者に要求を送信すること、
前記第1の認証が受信されたかどうかチェックすること、及び
前記第1の認証が受信されなかった場合に、前記通信接続確立制御プロファイル内に示された情報に基づいて、前記発呼者に対して、前記通信接続の確立を可能にするための第2の認証を導出するために使用できる情報を示すアナウンスメントを送信すること
の少なくとも1つを含む補助的サービスを含むことを特徴とする、請求項23から請求項25までのいずれかに記載の方法。
【請求項27】
前記補助的なサービスが、GSM(登録商標)、ISDN、UMTS、及びIMSのようなVoIPネットワークのうちの少なくとも1つのためのものであり、及び/又は
前記補助的なサービスが、SCA、SCR、ACR、eACR、DND、CFのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記サービスが、
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否すること、及び
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、前記加入者への前記通信接続の確立を可能にすること
のうちの少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする、請求項26又は請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記サービスが、
前記アナウンスメントを送信するときに、前記発呼者に対して、該発呼者の識別情報及び/又は前記加入者へのメッセージを格納するよう提案すること、及び
前記発呼者により前記提案が受け入れられた場合、前記加入者による取得のために、前記識別情報及び/又は前記メッセージを格納すること
をさらに含むことを特徴とする、請求項26から請求項28までのいずれかに記載の方法。
【請求項30】
前記サービスが、
予め設定された時間が経過するまでに前記第1の認証が受信されたかどうか検出すること、及び
受信された前記第1の認証が前記通信接続確立制御プロファイルにより示される認証データと一致するかどうか判断すること
のうちの少なくとも1つをさらに含み、前記第1の認証を受信することなく前記予め設定された時間が経過した場合、又は、受信された前記第1の認証が前記認証データと一致しない場合に、前記第1の認証は受信されていないと定義されることを特徴とする、請求項26から請求項29までのいずれかに記載の方法。
【請求項31】
前記第1の認証及び前記第2の認証が文字ベースの認証コードであり、前記アナウンスメントが音声メッセージであることを特徴とする、請求項26から請求項30までのいずれかに記載の方法。
【請求項32】
前記インターフェースが、
拒否されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子、
前記第1の認証及び/又は前記第2の認証、及び
前記アナウンスメントのソース及び/又はコンテンツ
のうちの少なくとも1つを指定することにより前記通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力する手段を含むことを特徴とする、請求項26から請求項31までのいずれかに記載の方法。
【請求項33】
前記サービスが、
前記発呼者が該発呼者を識別するために使用可能な識別情報を提供しているかどうかを検出し、前記識別情報が検出されない場合には、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否すること、
外部通信接続確立試行をブロックする命令が存在するかどうかチェックし、前記命令が存在する場合には、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否すること、及び
特定の通信接続転送命令が存在するかどうかチェックし、前記特定の通信接続転送命令が存在する場合には、該特定の通信接続転送命令に従って、前記通信接続の確立を求める前記要求を取り扱うこと
のうちの少なくとも1つをさらに含み、前記特定の通信接続転送命令が、
所定の期間においてのみ、前記加入者への通信接続を確立する許可、
別の宛先への前記通信接続をセットアップする命令、
所定の期間においてのみ、別の宛先への前記通信接続をセットアップする命令、及び
要求側の前記発呼者の識別要素が、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定の場合に、前記アナウンスメントを送信する命令
のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする、請求項26から請求項32までのいずれかに記載の方法。
【請求項34】
前記インターフェースが、
拒否されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子、
前記第1の認証及び/又は前記第2の認証、
前記アナウンスメントのソース及び/又はコンテンツ、
前記所定の期間、及び
前記他の宛先
のうちの少なくとも1つを指定することにより前記通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力する手段を含むことを特徴とする、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記サービスのうちの前記選択されたもののうちの1つ又はそれ以上に関連する前記インターフェースの部分に価格情報を割り付けるステップをさらに含むことを特徴とする、請求項23から請求項34までのいずれかに記載の方法。
【請求項36】
前記インターフェースが、通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するため、並びに、起動コマンド及びパラメータのうちの少なくとも1つを前記通信接続確立制御プロファイルの部分に対して割り当てるためのグラフィカル・ユーザ・インターフェース部を含むことを特徴とする、請求項23から請求項35までのいずれかに記載の方法。
【請求項37】
一方的通信を取り扱うための通信接続確立制御のために指定された複数のサービスを準備するように構成された第1のプロセッサ部、
前記サービスのうちの選択されたものを決定して組み合わせることにより、事前通信接続確立制御スキームを確立するように構成された第2のプロセッサ部、及び
前記事前通信接続確立制御スキームに基づいて前記加入者の通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力する手段を含むインターフェースを加入者に提供するように構成された第3のプロセッサ部
を含むことを特徴とする装置。
【請求項38】
前記第2のプロセッサ部が、前記サービスのうちの選択されたものを特定の実行順序で組み合わせるようにさらに構成されることを特徴とする、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記インターフェースにおいて前記加入者による命令及び/又はデータ入力を受け取るように構成された受信装置、
前記入力された命令及び/又はデータに基づいて、前記加入者のための前記通信接続確立制御プロファイルを決定するように構成された決定装置、
前記通信接続確立制御プロファイルに基づいて、前記加入者に対して用いられる最終的な通信接続確立制御スキームを構成するように構成された構成装置、及び
前記加入者への通信接続を確立することを求める要求に対して、前記最終的な通信接続確立制御スキームを実施するように構成された実施装置
をさらに含むことを特徴とする請求項37又は請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記サービスが、
通信接続の確立を要求している発呼者の識別要素が、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された、拒否されるべき発呼者の識格納された別子と一致するかどうか判断すること、
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断すること、
前記判断の結果が否定である場合に、前記通信接続の確立を可能にするために、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された第1の認証を返すよう前記発呼者に要求を送信すること、
前記第1の認証が受信されたかどうかチェックすること、及び
前記第1の認証が受信されなかった場合には、前記通信接続確立制御プロファイル内に示された情報に基づいて、前記発呼者に対して、前記通信接続の確立を可能にするための第2の認証を導出するために使用できる情報を示すアナウンスメントを送信すること
の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項37から請求項39までのいずれかに記載の装置。
【請求項41】
前記サービスが、GSM(登録商標)、ISDN、UMTS、及びIMSのようなVoIPネットワークのうちの少なくとも1つのための補助的なサービスであり、及び/又は
前記補助的なサービスが、SCA、SCR、ACR、eACR、DND、CFのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記サービスが、
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否すること、及び
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、前記加入者への前記通信接続の確立を可能にすること
のうちの少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする請求項40及び請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記サービスが、
前記アナウンスメントを送信するときに、前記発呼者に対して、該発呼者の識別情報及び/又は前記加入者へのメッセージを格納するよう提案すること、及び
前記発呼者により前記提案が受け入れられた場合、前記加入者による取得のために、前記識別情報及び/又は前記メッセージを格納すること
をさらに含むことを特徴とする、請求項40から請求項42までのいずれかに記載の装置。
【請求項44】
前記サービスが、
予め設定された時間が経過するまでに前記第1の認証が受信されたかどうか検出すること、及び
受信された前記第1の認証が、前記通信接続確立制御プロファイルにより示される認証データと一致するかどうか判断すること
のうちの少なくとも1つをさらに含み、前記第1の認証を受信することなく前記予め設定された時間が経過した場合、又は、受信された前記第1の認証が前記認証データと一致しない場合に、前記第1の認証は受信されていないと定義されることを特徴とする請求項40から請求項43までのいずれかに記載の装置。
【請求項45】
前記第1の認証及び前記第2の認証が文字ベースの認証コードであり、前記アナウンスメントが音声メッセージであることを特徴とする、請求項40から請求項44までのいずれかに記載の装置。
【請求項46】
前記インターフェースが、
拒否されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定すること、
前記第1の認証及び/又は前記第2の認証を指定すること、及び
前記アナウンスメントのソース及び/又はコンテンツを指定すること
のうちの少なくとも1つにより前記通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するように構成された入力部を含むことを特徴とする、請求項40から請求項45までのいずれかに記載の装置。
【請求項47】
前記サービスが、
前記発呼者が該発呼者を識別するために使用可能な識別情報を提供しているかどうかを検出し、前記識別情報が検出されない場合には前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否すること、
外部通信接続確立試行をブロックする命令が存在するかどうかチェックし、前記命令が存在する場合には、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否すること、及び
特定の通信接続転送命令が存在するかどうかチェックし、前記特定の通信接続転送命令が存在する場合には、該特定の通信接続転送命令に従って、前記通信接続の確立を求める前記要求を取り扱うこと
のうちの少なくとも1つをさらに含み、前記特定の通信接続転送命令が、
所定の期間においてのみ、前記加入者への通信接続を確立する許可、
別の宛先への前記通信接続をセットアップする命令、
所定の期間においてのみ、別の宛先への前記通信接続をセットアップする命令、及び
要求側の前記発呼者の識別要素が、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定の場合に、前記アナウンスメントを送信する命令
のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする、請求項40から請求項45までのいずれかに記載の装置。
【請求項48】
前記インターフェースが、
拒否されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定すること、
接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定すること、
前記第1の認証を指定すること、
前記第2の認証を指定すること、
前記アナウンスメントのソース及び/又はコンテンツを指定すること、
前記所定の期間を指定すること、及び
前記他の宛先を指定すること
のうちの少なくとも1つにより前記通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するように構成された入力部を含むことを特徴とする、請求項47に記載の装置。
【請求項49】
前記サービスのうちの前記選択されたもののうちの1つ又はそれ以上に関連する前記インターフェースの部分に価格情報を割り付けるように構成された割り付け部をさらに含むことを特徴とする、請求項37から請求項48までのいずれかに記載の装置。
【請求項50】
前記インターフェースが、通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するように、並びに、起動コマンド及びパラメータのうちの少なくとも1つを前記通信接続確立制御プロファイルの部分に対して割り当てるように構成されたグラフィカル・ユーザ・インターフェース部を含むことを特徴とする、請求項37から請求項49までのいずれかに記載の装置。
【請求項51】
一方的通信を取り扱うための通信接続確立制御のために指定された複数のサービスの組み合わせを含む事前通信接続確立制御スキームのテンプレートを示すように構成された表示部、
前記事前通信接続確立制御スキームに基づいて加入者の通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するように構成された、1つ又はそれ以上の入力部、
前記1つ又はそれ以上の入力部における前記加入者による命令及び/又はデータ入力を受け取るように構成された受信装置、
起動コマンド及び/又はパラメータを前記通信接続確立制御プロファイルに割り当てることにより、前記入力された命令及び/又はデータに基づいて、前記加入者のための前記通信接続確立制御プロファイルを決定するように構成された決定装置、及び
送信された前記通信接続確立制御プロファイルに基づいて前記加入者に対して用いられる最終的な通信接続確立制御スキームを構成する管理システムに、前記通信接続確立制御プロファイルを送信するように構成された送信装置
を含むことを特徴とするグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項52】
前記表示部及び前記1つ又はそれ以上の入力部が、
通信接続の確立を要求している発呼者の識別要素が、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断すること、
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断すること、
前記判断の結果が否定である場合には、前記通信接続の確立を可能にするために、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された第1の認証を返すよう前記発呼者に要求を送信すること、
前記第1の認証が受信されたかどうかチェックすること、及び
前記第1の認証が受信されなかった場合には、前記通信接続確立制御プロファイル内に示された情報に基づいて、前記発呼者に対して、前記通信接続の確立を可能にするための第2の認証を導出するために使用できる情報を示すアナウンスメントを送信すること
のうちの少なくとも1つを含むサービスに基づくことを特徴とする、請求項51に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項53】
前記サービスが、GSM(登録商標)、ISDN、UMTS、及びIMSのようなVoIPネットワークのうちの少なくとも1つのための補助的なサービスであり、及び/又は
前記補助的なサービスが、SCA、SCR、ACR、eACR、DND、CFのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項52に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項54】
前記サービスが、
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否すること、及び
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、前記加入者への前記通信接続の確立を可能にすること
のうちの少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする、請求項52及び請求項53に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項55】
前記表示部及び前記1つ又はそれ以上の入力部が、
前記アナウンスメントを送信するときに、前記発呼者に対して、該発呼者の識別情報及び/又は前記加入者へのメッセージを格納するよう提案すること、及び
前記発呼者により前記提案が受け入れられた場合、前記加入者による取得のために、前記識別情報及び/又は前記メッセージを格納すること
をさらに含むサービスに基づくものであることを特徴とする、請求項52から請求項54までのいずれかに記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項56】
前記表示部及び前記1つ又はそれ以上の入力部が、
予め設定された時間が経過するまでに前記第1の認証が受信されたかどうか検出すること、及び
受信された前記第1の認証が前記通信接続確立制御プロファイルにより示される認証データと一致するかどうか判断すること
のうちの少なくとも1つをさらに含むサービスに基づいており、前記第1の認証を受信することなく前記予め設定された時間が経過した場合、又は、受信された前記第1の認証が前記認証データと一致しない場合に、前記第1の認証は受信されていないと定義されることを特徴とする、請求項52から請求項55までのいずれかに記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項57】
前記第1の認証及び前記第2の認証が文字ベースの認証コードであり、前記アナウンスメントが音声メッセージであることを特徴とする、請求項52から請求項56までのいずれかに記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項58】
前記1つ又はそれ以上の入力部が、
拒否されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子及び接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定すること、
前記第1の認証及び/又は前記第2の認証を指定すること、及び
前記アナウンスメントのソース及び/又はコンテンツを指定すること
のうちの少なくとも1つにより前記通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するように構成されることを特徴とする、請求項52から請求項57までのいずれかに記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項59】
前記表示部及び前記1つ又はそれ以上の入力部が、
前記発呼者が該発呼者を識別するために使用可能な識別情報を提供しているかどうかを検出し、前記識別情報が検出されない場合には前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否すること、
外部通信接続確立試行をブロックする命令が存在するかどうかチェックし、前記命令が存在する場合には、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否すること、及び
特定の通信接続転送命令が存在するかどうかチェックし、前記特定の通信接続転送命令が存在する場合には、該特定の通信接続転送命令に従って、前記通信接続の確立を求める前記要求を取り扱うこと
のうちの少なくとも1つを含むサービスに基づいており、前記特定の通信接続転送命令が、
所定の期間においてのみ、前記加入者への通信接続を確立する許可、
別の宛先への前記通信接続をセットアップする命令、
所定の期間においてのみ、別の宛先への前記通信接続をセットアップする命令、及び
要求側の前記発呼者の識別要素が、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定の場合に、前記アナウンスメントを送信する命令
のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする、請求項52から請求項58までのいずれかに記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項60】
前記1つ又はそれ以上の入力部が、
拒否されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定すること、
接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定すること、
前記第1の認証を指定すること、
前記第2の認証を指定すること、
前記アナウンスメントのソース及び/又はコンテンツを指定すること、
前記所定の期間を指定すること、及び
前記他の宛先を指定すること
のうちの少なくとも1つにより前記通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するように構成されることを特徴とする、請求項59に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項61】
前記複数のサービスの組み合わせのうちの1つ又はそれ以上に関連する前記表示部の部分に価格情報を割り付けるように構成された割り付け部をさらに含むことを特徴とする、請求項52から請求項60までのいずれかに記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項62】
コンピュータ上で稼働されたときに請求項1から請求項11まで又は請求項23から請求項36までのいずれかのステップを行うためのソフトウェア・コード部分を含むことを特徴とする、前記コンピュータのためのコンピュータ・プログラム製品。
【請求項63】
前記コンピュータ・プログラム製品が、前記ソフトウェア・コード部分が格納されるコンピュータ可読媒体を含むことを特徴とする、請求項62に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項64】
前記コンピュータ・プログラム製品が、前記コンピュータの内部メモリ内に直接ロード可能であり、及び/又は、アップロード、ダウンロード及びプッシュ手順のうちの少なくとも1つによりネットワークを介して伝送可能であることを特徴とする、請求項62に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項65】
前記製品がコンピュータ上で稼働されたときに請求項51から請求項61までのいずれかに記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェースを生成するためのソフトウェア・コード部分を含むことを特徴とする、前記コンピュータのためのコンピュータ・プログラム製品。
【請求項66】
前記コンピュータ・プログラム製品が、前記ソフトウェア・コード部分が格納されるコンピュータ可読媒体を含むことを特徴とする、請求項65に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項67】
前記コンピュータ・プログラム製品が、前記コンピュータの内部メモリ内に直接ロード可能であり、及び/又は、アップロード、ダウンロード及びプッシュ手順のうちの少なくとも1つによりネットワークを介して送信可能であることを特徴とする、請求項65に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項1】
一方的通信を取り扱うために加入者の通信接続確立制御プロファイルを設定するステップ、
発呼者から通信接続を求める設定要求を受信するステップ、
要求側の前記発呼者の識別要素が、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するステップ、
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するステップ、
前記判断するステップの結果が否定である場合に、前記通信接続の確立を可能にするために、前記通信接続確立制御プロファイル内に示された第1の認証を返すよう前記発呼者に要求を送信するステップ、及び
前記第1の認証が受信されたかどうかチェックするステップ
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1の認証が受信されなかった場合に、前記通信接続確立制御プロファイル内に示された情報に基づいて、前記発呼者に対してアナウンスメントの送信を開始するステップをさらに含み、前記アナウンスメントが、前記通信接続の確立を可能にするための第2の認証を導出するために使用できる情報を示すことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アナウンスメントを送信した後で前記発呼者への前記通信接続を終了するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1及び請求項2のいずれかに記載の方法。
【請求項4】
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するステップの結果が肯定であった場合に、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否するステップ、及び
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するステップの結果が肯定であった場合に、前記加入者への前記通信接続の確立を可能にするステップ
のうちの少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記アナウンスメントを送信するときに、前記発呼者に対して、該発呼者の識別情報及び/又は前記加入者へのメッセージを格納するよう提案するステップ、及び
前記発呼者により前記提案が受け入れられた場合、前記加入者による取得のために、前記識別情報及び/又は前記メッセージを格納するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項1から請求項4までのいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記第1の認証が受信されたかどうかチェックするステップが、
予め設定された時間が経過するまでに前記第1の認証が受信されたかどうか検出すること、及び
受信された前記第1の認証が前記通信接続確立制御プロファイルにより示される認証データと一致するかどうか判断すること
のうちの少なくとも1つを含み、前記第1の認証を受信することなく前記予め設定された時間が経過した場合、又は、受信された前記第1の認証が前記認証データと一致しない場合に、前記第1の認証は受信されていないと定義されることを特徴とする、請求項1から請求項5までのいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記第1の認証及び前記第2の認証が文字ベースの認証コードであり、前記アナウンスメントが音声メッセージであることを特徴とする、請求項1から請求項6までのいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記通信接続確立制御プロファイルを設定するステップが、
格納された拒否されるべき1つ又はそれ以上の発呼者の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定するリストを準備すること、
前記第1の認証及び/又は第2の認証を指定するためのデータを準備すること、及び
前記アナウンスメントを生成するためのデータを準備すること
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項1から請求項7までのいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記発呼者が該発呼者を識別するために使用可能な識別情報を提供しているかどうかを検出し、前記識別情報が検出されない場合には、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否するステップ、
外部通信接続確立試行をブロックする命令が存在するかどうかチェックし、前記命令が存在する場合には、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否するステップ、及び
特定の通信接続転送命令が存在するかどうかチェックし、前記特定の通信接続転送命令が存在する場合には、該特定の通信接続転送命令に従って、前記通信接続の確立を求める前記要求を取り扱うステップ
のうちの少なくとも1つをさらに含み、前記特定の通信接続転送命令が、
所定の期間においてのみ、前記加入者への通信接続を確立する許可、
別の宛先への前記通信接続をセットアップする命令、
所定の期間においてのみ、別の宛先への前記通信接続をセットアップする命令、及び
要求側の前記発呼者の識別要素が、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するステップの結果が肯定の場合に、前記アナウンスメントを送信する命令
のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする、請求項1から請求項8までのいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記通信接続確立制御プロファイルを設定するステップが、
格納された拒否されるべき1つ又はそれ以上の発呼者の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定するリストを準備すること、
前記第1の認証及び/又は第2の認証を指定するためのデータを準備すること、
前記アナウンスメントを生成するためのデータを準備すること、
前記所定の期間を指定すること、及び
前記他の宛先を指定するデータを準備すること
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記通信接続確立制御プロファイルを設定するステップが、
起動コマンド及びパラメータのうちの少なくとも1つを前記通信接続確立制御プロファイルに対して割り当てるためのグラフィカル・ユーザ・インターフェース部を含むインターフェースにより、命令及び/又はデータを受け取ること、及び
通信ネットワークの1つ又はそれ以上の補助的サービスを用いて、前記命令及び/又はデータを通信接続確立制御スキームに実装すること
をさらに含むことを特徴とする、請求項1から請求項10までのいずれかに記載の方法。
【請求項12】
一方的通信を取り扱うために加入者の通信接続確立制御プロファイルを設定するように構成されたプロセッサと、
発呼者から通信接続を求める設定要求を受信するように構成された受信装置と、
要求側の前記発呼者の識別要素が、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するように構成されたブラックリスト・プロセッサ部と、
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断するように構成されたホワイトリスト・プロセッサ部と、
前記ブラックリスト・プロセッサ部及び前記ホワイトリスト・プロセッサ部の前記判断の結果が否定である場合に、前記通信接続の確立を可能にするために、前記通信接続確立制御プロファイル内に示された第1の認証を返すよう前記発呼者に要求を送信するように構成された送信装置と、
前記第1の認証が受信されたかどうかチェックするように構成された認証プロセッサ部と
を含むことを特徴とする装置。
【請求項13】
前記認証プロセッサ部が、前記第1の認証が受信されなかった場合に、前記通信接続確立制御プロファイルに示された情報に基づいて前記発呼者に対してアナウンスメントの伝送を開始するようにさらに構成され、前記アナウンスメントが、前記通信接続の確立を可能にするための第2の認証を導出するために使用できる情報を示すことを特徴とする、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記アナウンスメントを送信した後で前記発呼者への前記通信接続を終了するように構成された第4のプロセッサ部をさらに含むことを特徴とする、請求項12及び請求項13のいずれかに記載の装置。
【請求項15】
前記ブラックリスト・プロセッサ部が、要求側の前記発呼者の前記識別要素が、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否するようにさらに構成され、及び/又は
前記ホワイトリスト・プロセッサ部が、要求側の前記発呼者の前記識別要素が、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、前記加入者への前記通信接続の確立を可能にするようにさらに構成されることを特徴とする、請求項12から請求項14までのいずれかに記載の装置。
【請求項16】
前記認証プロセッサ部が、前記アナウンスメントが送信されるときに、前記発呼者に対して、該発呼者の識別情報及び/又は前記加入者へのメッセージを格納する提案を開始し、
前記発呼者により前記提案が受け入れられた場合、前記加入者による取得のために、前記識別情報及び/又は前記メッセージの格納を開始する
ようにさらに構成されることを特徴とする、請求項12から請求項15までのいずれかに記載の装置。
【請求項17】
前記認証プロセッサ部が、前記第1の認証が受信されたかどうかチェックするために、 予め設定された時間が経過するまでに前記第1の認証が受信されたかどうかを検出し、及び/又は
受信された前記第1の認証が前記通信接続確立制御プロファイルにより示される認証データと一致するかどうか判断するようにさらに構成され、
前記第3のプロセッサ部が、前記第1の認証を受信することなく前記予め設定された時間が経過した場合、又は、受信された前記第1の認証が前記認証データと一致しない場合に、前記第1の認証は受信されていないと定義することを特徴とする、請求項12から請求項16までのいずれかに記載の方法。
【請求項18】
前記第1の認証及び前記第2の認証が文字ベースの認証コードであり、前記アナウンスメントが音声メッセージであることを特徴とする、請求項12から請求17までのいずれかに記載の装置。
【請求項19】
前記通信接続確立制御プロファイルを設定するように構成された前記プロセッサが、
格納された拒否されるべき1つ又はそれ以上の発呼者の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定するリスト、
前記第1の認証及び/又は第2の認証を指定するためのデータ、及び
前記アナウンスメントを生成するためのデータ
のうちの少なくとも1つを提供するようにさらに構成されることを特徴とする、請求項12から請求項18までのいずれかに記載の装置。
【請求項20】
前記発呼者が該発呼者を識別するために使用可能な識別情報を提供しているかどうかを検出し、前記識別情報が検出されない場合には前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否するように構成された第4のプロセッサ部、
外部通信接続確立試行をブロックする命令が存在するかどうかチェックし、前記命令が存在する場合には、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否するように構成された第5のプロセッサ部、及び
特定の通信接続転送命令が存在するかどうかチェックし、前記特定の通信接続転送命令が存在する場合には、該特定の通信接続転送命令に従って、前記通信接続の確立を求める前記要求の取り扱いを開始するように構成された第6のプロセッサ部
のうちの少なくとも1つをさらに含み、前記特定の通信接続転送命令が、
所定の期間においてのみ、前記加入者への通信接続を確立する許可、
別の宛先への前記通信接続をセットアップする命令、
所定の期間においてのみ、別の宛先への前記通信接続をセットアップする命令、及び
要求側の前記発呼者の識別要素が、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定の場合に、前記アナウンスメントを送信する命令
のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする、請求項12から請求項19までのいずれかに記載の装置。
【請求項21】
前記通信接続確立制御プロファイルを設定するように構成された前記プロセッサが、
格納された拒否されるべき1つ又はそれ以上の発呼者の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定するリスト、
前記第1の認証及び/又は第2の認証を指定するためのデータ、
前記アナウンスメントを生成するためのデータ、
前記所定の期間の指定、及び
前記他の宛先を指定するデータ
のうちの少なくとも1つを準備するようにさらに構成されることを特徴とする、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記通信接続確立制御プロファイルを設定するように構成された前記プロセッサが、
起動コマンド及びパラメータのうちの少なくとも1つを前記通信接続確立制御プロファイルに対して割り当てるためのグラフィカル・ユーザ・インターフェース部を含むインターフェースにより、命令及び/又はデータを受信し、
通信ネットワークの1つ又はそれ以上の補助的サービスを用いて、前記命令及び/又はデータを通信接続確立制御スキームに実装する
ようにさらに構成されることを特徴とする、請求項12から請求項21までのいずれかに記載の装置。
【請求項23】
一方的通信を取り扱うための通信接続確立制御のために指定された複数のサービスを準備するステップ、
前記サービスのうちの選択されたものを決定して組み合わせることにより、事前通信接続確立制御スキームを確立するステップ、及び
前記事前通信接続確立制御スキームに基づいて前記加入者の通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力する手段を含む、インターフェースを加入者に提供するステップ
を含むことを特徴とする方法。
【請求項24】
前記確立するステップが、前記サービスのうちの選択されたものを特定の実行順序で組み合わせることを含むことを特徴とする、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記インターフェースにおいて前記加入者による命令及び/又はデータ入力を受け取るステップ、
前記入力された命令及び/又はデータに基づいて、前記加入者のための前記通信接続確立制御プロファイルを決定するステップ
前記通信接続確立制御プロファイルに基づいて、前記加入者に対して用いられる最終的な通信接続確立制御スキームを構成するステップ、及び
前記加入者への通信接続を確立することを求める要求に対して、前記最終的な通信接続確立制御スキームを実施するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項23又は請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記サービスが、
通信接続の確立を要求している発呼者の識別要素が、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断すること、
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断すること、
前記判断の結果が否定である場合に、前記通信接続の確立を可能にするために、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された第1の認証を返すよう前記発呼者に要求を送信すること、
前記第1の認証が受信されたかどうかチェックすること、及び
前記第1の認証が受信されなかった場合に、前記通信接続確立制御プロファイル内に示された情報に基づいて、前記発呼者に対して、前記通信接続の確立を可能にするための第2の認証を導出するために使用できる情報を示すアナウンスメントを送信すること
の少なくとも1つを含む補助的サービスを含むことを特徴とする、請求項23から請求項25までのいずれかに記載の方法。
【請求項27】
前記補助的なサービスが、GSM(登録商標)、ISDN、UMTS、及びIMSのようなVoIPネットワークのうちの少なくとも1つのためのものであり、及び/又は
前記補助的なサービスが、SCA、SCR、ACR、eACR、DND、CFのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記サービスが、
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否すること、及び
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、前記加入者への前記通信接続の確立を可能にすること
のうちの少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする、請求項26又は請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記サービスが、
前記アナウンスメントを送信するときに、前記発呼者に対して、該発呼者の識別情報及び/又は前記加入者へのメッセージを格納するよう提案すること、及び
前記発呼者により前記提案が受け入れられた場合、前記加入者による取得のために、前記識別情報及び/又は前記メッセージを格納すること
をさらに含むことを特徴とする、請求項26から請求項28までのいずれかに記載の方法。
【請求項30】
前記サービスが、
予め設定された時間が経過するまでに前記第1の認証が受信されたかどうか検出すること、及び
受信された前記第1の認証が前記通信接続確立制御プロファイルにより示される認証データと一致するかどうか判断すること
のうちの少なくとも1つをさらに含み、前記第1の認証を受信することなく前記予め設定された時間が経過した場合、又は、受信された前記第1の認証が前記認証データと一致しない場合に、前記第1の認証は受信されていないと定義されることを特徴とする、請求項26から請求項29までのいずれかに記載の方法。
【請求項31】
前記第1の認証及び前記第2の認証が文字ベースの認証コードであり、前記アナウンスメントが音声メッセージであることを特徴とする、請求項26から請求項30までのいずれかに記載の方法。
【請求項32】
前記インターフェースが、
拒否されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子、
前記第1の認証及び/又は前記第2の認証、及び
前記アナウンスメントのソース及び/又はコンテンツ
のうちの少なくとも1つを指定することにより前記通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力する手段を含むことを特徴とする、請求項26から請求項31までのいずれかに記載の方法。
【請求項33】
前記サービスが、
前記発呼者が該発呼者を識別するために使用可能な識別情報を提供しているかどうかを検出し、前記識別情報が検出されない場合には、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否すること、
外部通信接続確立試行をブロックする命令が存在するかどうかチェックし、前記命令が存在する場合には、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否すること、及び
特定の通信接続転送命令が存在するかどうかチェックし、前記特定の通信接続転送命令が存在する場合には、該特定の通信接続転送命令に従って、前記通信接続の確立を求める前記要求を取り扱うこと
のうちの少なくとも1つをさらに含み、前記特定の通信接続転送命令が、
所定の期間においてのみ、前記加入者への通信接続を確立する許可、
別の宛先への前記通信接続をセットアップする命令、
所定の期間においてのみ、別の宛先への前記通信接続をセットアップする命令、及び
要求側の前記発呼者の識別要素が、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定の場合に、前記アナウンスメントを送信する命令
のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする、請求項26から請求項32までのいずれかに記載の方法。
【請求項34】
前記インターフェースが、
拒否されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子、
前記第1の認証及び/又は前記第2の認証、
前記アナウンスメントのソース及び/又はコンテンツ、
前記所定の期間、及び
前記他の宛先
のうちの少なくとも1つを指定することにより前記通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力する手段を含むことを特徴とする、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記サービスのうちの前記選択されたもののうちの1つ又はそれ以上に関連する前記インターフェースの部分に価格情報を割り付けるステップをさらに含むことを特徴とする、請求項23から請求項34までのいずれかに記載の方法。
【請求項36】
前記インターフェースが、通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するため、並びに、起動コマンド及びパラメータのうちの少なくとも1つを前記通信接続確立制御プロファイルの部分に対して割り当てるためのグラフィカル・ユーザ・インターフェース部を含むことを特徴とする、請求項23から請求項35までのいずれかに記載の方法。
【請求項37】
一方的通信を取り扱うための通信接続確立制御のために指定された複数のサービスを準備するように構成された第1のプロセッサ部、
前記サービスのうちの選択されたものを決定して組み合わせることにより、事前通信接続確立制御スキームを確立するように構成された第2のプロセッサ部、及び
前記事前通信接続確立制御スキームに基づいて前記加入者の通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力する手段を含むインターフェースを加入者に提供するように構成された第3のプロセッサ部
を含むことを特徴とする装置。
【請求項38】
前記第2のプロセッサ部が、前記サービスのうちの選択されたものを特定の実行順序で組み合わせるようにさらに構成されることを特徴とする、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記インターフェースにおいて前記加入者による命令及び/又はデータ入力を受け取るように構成された受信装置、
前記入力された命令及び/又はデータに基づいて、前記加入者のための前記通信接続確立制御プロファイルを決定するように構成された決定装置、
前記通信接続確立制御プロファイルに基づいて、前記加入者に対して用いられる最終的な通信接続確立制御スキームを構成するように構成された構成装置、及び
前記加入者への通信接続を確立することを求める要求に対して、前記最終的な通信接続確立制御スキームを実施するように構成された実施装置
をさらに含むことを特徴とする請求項37又は請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記サービスが、
通信接続の確立を要求している発呼者の識別要素が、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された、拒否されるべき発呼者の識格納された別子と一致するかどうか判断すること、
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断すること、
前記判断の結果が否定である場合に、前記通信接続の確立を可能にするために、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された第1の認証を返すよう前記発呼者に要求を送信すること、
前記第1の認証が受信されたかどうかチェックすること、及び
前記第1の認証が受信されなかった場合には、前記通信接続確立制御プロファイル内に示された情報に基づいて、前記発呼者に対して、前記通信接続の確立を可能にするための第2の認証を導出するために使用できる情報を示すアナウンスメントを送信すること
の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項37から請求項39までのいずれかに記載の装置。
【請求項41】
前記サービスが、GSM(登録商標)、ISDN、UMTS、及びIMSのようなVoIPネットワークのうちの少なくとも1つのための補助的なサービスであり、及び/又は
前記補助的なサービスが、SCA、SCR、ACR、eACR、DND、CFのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記サービスが、
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否すること、及び
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、前記加入者への前記通信接続の確立を可能にすること
のうちの少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする請求項40及び請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記サービスが、
前記アナウンスメントを送信するときに、前記発呼者に対して、該発呼者の識別情報及び/又は前記加入者へのメッセージを格納するよう提案すること、及び
前記発呼者により前記提案が受け入れられた場合、前記加入者による取得のために、前記識別情報及び/又は前記メッセージを格納すること
をさらに含むことを特徴とする、請求項40から請求項42までのいずれかに記載の装置。
【請求項44】
前記サービスが、
予め設定された時間が経過するまでに前記第1の認証が受信されたかどうか検出すること、及び
受信された前記第1の認証が、前記通信接続確立制御プロファイルにより示される認証データと一致するかどうか判断すること
のうちの少なくとも1つをさらに含み、前記第1の認証を受信することなく前記予め設定された時間が経過した場合、又は、受信された前記第1の認証が前記認証データと一致しない場合に、前記第1の認証は受信されていないと定義されることを特徴とする請求項40から請求項43までのいずれかに記載の装置。
【請求項45】
前記第1の認証及び前記第2の認証が文字ベースの認証コードであり、前記アナウンスメントが音声メッセージであることを特徴とする、請求項40から請求項44までのいずれかに記載の装置。
【請求項46】
前記インターフェースが、
拒否されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子及び/又は接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定すること、
前記第1の認証及び/又は前記第2の認証を指定すること、及び
前記アナウンスメントのソース及び/又はコンテンツを指定すること
のうちの少なくとも1つにより前記通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するように構成された入力部を含むことを特徴とする、請求項40から請求項45までのいずれかに記載の装置。
【請求項47】
前記サービスが、
前記発呼者が該発呼者を識別するために使用可能な識別情報を提供しているかどうかを検出し、前記識別情報が検出されない場合には前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否すること、
外部通信接続確立試行をブロックする命令が存在するかどうかチェックし、前記命令が存在する場合には、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否すること、及び
特定の通信接続転送命令が存在するかどうかチェックし、前記特定の通信接続転送命令が存在する場合には、該特定の通信接続転送命令に従って、前記通信接続の確立を求める前記要求を取り扱うこと
のうちの少なくとも1つをさらに含み、前記特定の通信接続転送命令が、
所定の期間においてのみ、前記加入者への通信接続を確立する許可、
別の宛先への前記通信接続をセットアップする命令、
所定の期間においてのみ、別の宛先への前記通信接続をセットアップする命令、及び
要求側の前記発呼者の識別要素が、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定の場合に、前記アナウンスメントを送信する命令
のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする、請求項40から請求項45までのいずれかに記載の装置。
【請求項48】
前記インターフェースが、
拒否されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定すること、
接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定すること、
前記第1の認証を指定すること、
前記第2の認証を指定すること、
前記アナウンスメントのソース及び/又はコンテンツを指定すること、
前記所定の期間を指定すること、及び
前記他の宛先を指定すること
のうちの少なくとも1つにより前記通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するように構成された入力部を含むことを特徴とする、請求項47に記載の装置。
【請求項49】
前記サービスのうちの前記選択されたもののうちの1つ又はそれ以上に関連する前記インターフェースの部分に価格情報を割り付けるように構成された割り付け部をさらに含むことを特徴とする、請求項37から請求項48までのいずれかに記載の装置。
【請求項50】
前記インターフェースが、通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するように、並びに、起動コマンド及びパラメータのうちの少なくとも1つを前記通信接続確立制御プロファイルの部分に対して割り当てるように構成されたグラフィカル・ユーザ・インターフェース部を含むことを特徴とする、請求項37から請求項49までのいずれかに記載の装置。
【請求項51】
一方的通信を取り扱うための通信接続確立制御のために指定された複数のサービスの組み合わせを含む事前通信接続確立制御スキームのテンプレートを示すように構成された表示部、
前記事前通信接続確立制御スキームに基づいて加入者の通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するように構成された、1つ又はそれ以上の入力部、
前記1つ又はそれ以上の入力部における前記加入者による命令及び/又はデータ入力を受け取るように構成された受信装置、
起動コマンド及び/又はパラメータを前記通信接続確立制御プロファイルに割り当てることにより、前記入力された命令及び/又はデータに基づいて、前記加入者のための前記通信接続確立制御プロファイルを決定するように構成された決定装置、及び
送信された前記通信接続確立制御プロファイルに基づいて前記加入者に対して用いられる最終的な通信接続確立制御スキームを構成する管理システムに、前記通信接続確立制御プロファイルを送信するように構成された送信装置
を含むことを特徴とするグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項52】
前記表示部及び前記1つ又はそれ以上の入力部が、
通信接続の確立を要求している発呼者の識別要素が、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断すること、
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断すること、
前記判断の結果が否定である場合には、前記通信接続の確立を可能にするために、前記通信接続確立制御プロファイル内で示された第1の認証を返すよう前記発呼者に要求を送信すること、
前記第1の認証が受信されたかどうかチェックすること、及び
前記第1の認証が受信されなかった場合には、前記通信接続確立制御プロファイル内に示された情報に基づいて、前記発呼者に対して、前記通信接続の確立を可能にするための第2の認証を導出するために使用できる情報を示すアナウンスメントを送信すること
のうちの少なくとも1つを含むサービスに基づくことを特徴とする、請求項51に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項53】
前記サービスが、GSM(登録商標)、ISDN、UMTS、及びIMSのようなVoIPネットワークのうちの少なくとも1つのための補助的なサービスであり、及び/又は
前記補助的なサービスが、SCA、SCR、ACR、eACR、DND、CFのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項52に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項54】
前記サービスが、
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、拒否されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否すること、及び
要求側の前記発呼者の前記識別要素が、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定であった場合に、前記加入者への前記通信接続の確立を可能にすること
のうちの少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする、請求項52及び請求項53に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項55】
前記表示部及び前記1つ又はそれ以上の入力部が、
前記アナウンスメントを送信するときに、前記発呼者に対して、該発呼者の識別情報及び/又は前記加入者へのメッセージを格納するよう提案すること、及び
前記発呼者により前記提案が受け入れられた場合、前記加入者による取得のために、前記識別情報及び/又は前記メッセージを格納すること
をさらに含むサービスに基づくものであることを特徴とする、請求項52から請求項54までのいずれかに記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項56】
前記表示部及び前記1つ又はそれ以上の入力部が、
予め設定された時間が経過するまでに前記第1の認証が受信されたかどうか検出すること、及び
受信された前記第1の認証が前記通信接続確立制御プロファイルにより示される認証データと一致するかどうか判断すること
のうちの少なくとも1つをさらに含むサービスに基づいており、前記第1の認証を受信することなく前記予め設定された時間が経過した場合、又は、受信された前記第1の認証が前記認証データと一致しない場合に、前記第1の認証は受信されていないと定義されることを特徴とする、請求項52から請求項55までのいずれかに記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項57】
前記第1の認証及び前記第2の認証が文字ベースの認証コードであり、前記アナウンスメントが音声メッセージであることを特徴とする、請求項52から請求項56までのいずれかに記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項58】
前記1つ又はそれ以上の入力部が、
拒否されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子及び接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定すること、
前記第1の認証及び/又は前記第2の認証を指定すること、及び
前記アナウンスメントのソース及び/又はコンテンツを指定すること
のうちの少なくとも1つにより前記通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するように構成されることを特徴とする、請求項52から請求項57までのいずれかに記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項59】
前記表示部及び前記1つ又はそれ以上の入力部が、
前記発呼者が該発呼者を識別するために使用可能な識別情報を提供しているかどうかを検出し、前記識別情報が検出されない場合には前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否すること、
外部通信接続確立試行をブロックする命令が存在するかどうかチェックし、前記命令が存在する場合には、前記通信接続の確立を求める前記要求を拒否すること、及び
特定の通信接続転送命令が存在するかどうかチェックし、前記特定の通信接続転送命令が存在する場合には、該特定の通信接続転送命令に従って、前記通信接続の確立を求める前記要求を取り扱うこと
のうちの少なくとも1つを含むサービスに基づいており、前記特定の通信接続転送命令が、
所定の期間においてのみ、前記加入者への通信接続を確立する許可、
別の宛先への前記通信接続をセットアップする命令、
所定の期間においてのみ、別の宛先への前記通信接続をセットアップする命令、及び
要求側の前記発呼者の識別要素が、前記加入者への接続が許可されるべき発呼者の格納された識別子と一致するかどうか判断した結果が肯定の場合に、前記アナウンスメントを送信する命令
のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする、請求項52から請求項58までのいずれかに記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項60】
前記1つ又はそれ以上の入力部が、
拒否されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定すること、
接続が許可されるべき発呼者の1つ又はそれ以上の識別子を指定すること、
前記第1の認証を指定すること、
前記第2の認証を指定すること、
前記アナウンスメントのソース及び/又はコンテンツを指定すること、
前記所定の期間を指定すること、及び
前記他の宛先を指定すること
のうちの少なくとも1つにより前記通信接続確立制御プロファイルを生成するための命令及び/又はデータを入力するように構成されることを特徴とする、請求項59に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項61】
前記複数のサービスの組み合わせのうちの1つ又はそれ以上に関連する前記表示部の部分に価格情報を割り付けるように構成された割り付け部をさらに含むことを特徴とする、請求項52から請求項60までのいずれかに記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項62】
コンピュータ上で稼働されたときに請求項1から請求項11まで又は請求項23から請求項36までのいずれかのステップを行うためのソフトウェア・コード部分を含むことを特徴とする、前記コンピュータのためのコンピュータ・プログラム製品。
【請求項63】
前記コンピュータ・プログラム製品が、前記ソフトウェア・コード部分が格納されるコンピュータ可読媒体を含むことを特徴とする、請求項62に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項64】
前記コンピュータ・プログラム製品が、前記コンピュータの内部メモリ内に直接ロード可能であり、及び/又は、アップロード、ダウンロード及びプッシュ手順のうちの少なくとも1つによりネットワークを介して伝送可能であることを特徴とする、請求項62に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項65】
前記製品がコンピュータ上で稼働されたときに請求項51から請求項61までのいずれかに記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェースを生成するためのソフトウェア・コード部分を含むことを特徴とする、前記コンピュータのためのコンピュータ・プログラム製品。
【請求項66】
前記コンピュータ・プログラム製品が、前記ソフトウェア・コード部分が格納されるコンピュータ可読媒体を含むことを特徴とする、請求項65に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項67】
前記コンピュータ・プログラム製品が、前記コンピュータの内部メモリ内に直接ロード可能であり、及び/又は、アップロード、ダウンロード及びプッシュ手順のうちの少なくとも1つによりネットワークを介して送信可能であることを特徴とする、請求項65に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2012−520644(P2012−520644A)
【公表日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−500074(P2012−500074)
【出願日】平成21年3月16日(2009.3.16)
【国際出願番号】PCT/EP2009/053068
【国際公開番号】WO2010/105663
【国際公開日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【出願人】(507142063)ノキア シーメンス ネットワークス オサケユキチュア (81)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月16日(2009.3.16)
【国際出願番号】PCT/EP2009/053068
【国際公開番号】WO2010/105663
【国際公開日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【出願人】(507142063)ノキア シーメンス ネットワークス オサケユキチュア (81)
【Fターム(参考)】
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