説明

一時的アクセス許可システム及び一時的アクセス許可プログラム

【課題】通信ネットワークを利用して使用可能なシステムであって、限定された限定者だけがアクセス権限があるシステムにおいて一時的に権限を付与することができ、手間をかけずに一時的なアクセスを許可することができ、臨機応変な対応を可能にする一時的アクセス許可システムを提供する。
【解決手段】限定者を管理する限定者データベースとは別に、限定者が指定する一時的使用者に関する情報を格納する一時的使用者テーブルを備えており、限定者が一時的使用者名及び/またはEメールアドレスを指定することにより一時的使用者テーブルでその一時的使用者を管理することで、その一時的使用者に一時的なアクセス権限を与える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、従来、アクセス権限を有する者として予め登録されている限定者だけが、限定者の操作するコンピュータから通信ネットワークを利用して使用することができるコンピュータシステムにおいて、一時的使用者に一時的にアクセス権限を付与することができる一時的アクセス許可システム及び一時的アクセス許可プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
通信ネットワークを利用して使用可能なシステムにおいては、予め決められた限定者だけがアクセス権限を有するシステムが一般的である。そのようなシステムにおいては、限定者は、システムにログインする際に、認証手続を行い、認証が成功した場合にのみシステムを使用することができる。このような認証を行うために、限定者のID及びパスワードその他、限定者の属性等が、システムにおいて管理されており、具体的には、システム内の記憶装置にテーブルとして格納されている。
【0003】
例えば、本件出願人が先に特許文献1にて提案する採用処理を行う採用システムを例にとって説明すると、システムは、応募者情報が蓄積された応募者データベースと、認証データベースとを格納しており、応募者データベースへのアクセスが許可された者であるかどうかの認証を行う認証処理部を備えている。ネットワークを利用して該採用システムにアクセスするべくID及びパスワードの入力があったときに、認証処理部は、入力されたID及びパスワードと、認証データベースに格納されたデータとの照合を行い、その照合結果からアクセスを許可するかどうかを判定する処理を行う。認証データベースに格納される者は、例えば、人事部署、採用に関連する部署の担当者、さらには、その中の一定以上の役職者等の限定者に限られる。
【0004】
応募者の書類選考担当者が書類選考を行うために、採用システムにアクセスするべくID及びパスワードの入力を行い、認証処理部が、照合結果によりアクセスを許可すると判定すると、書類選考担当者は、応募者情報を参照しながら、応募者の評価を行い、採用、不採用といった審査を行うようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4250419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上のような限定者だけがアクセスできるシステムにおいて、限定者以外の者に一時的にアクセスを許可したい要求が発生する場合がある。このような要求がある場合、従来のシステムでは、そのアクセスを許可したい限定者以外の者についてのID、パスワードを採番し、その限定者以外の者の属性情報と併せて認証データベースに登録する必要がある。
【0007】
しかしながら、その限定者以外の者へのアクセス許可を、一時的に及び/又は非常に限定した範囲で行いたい場合に、いちいち認証データベースに登録してからでないとアクセスを許可できないとすると手間がかかり、また、その後にその限定者以外の者がアクセスできないようにするために、認証データベースから登録の削除を行う必要があり、さらなる手間がかかるという問題がある。
このように従来のシステムでは、臨機応変な対応が困難であるという問題がある。
【0008】
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、限定者以外の者に対し、手間をかけずに一時的なアクセスを安全に許可することができ、臨機応変な対応を可能にする一時的アクセス許可システム及び一時的アクセス許可プログラムを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明のうち請求項1記載の発明は、限定者だけがアクセス権限があり、限定者の操作するコンピュータから通信ネットワークを利用して使用可能となったコンピュータシステムにおいて、一時的使用者に一時的にアクセス権限を付与することができる一時的アクセス許可システムであって、
前記限定者を識別する限定者IDと、該限定者のパスワードとが対応づけられて格納される限定者データベースと、
一時的使用IDと、一時的使用者名と、一時的使用者のEメールアドレスと、限定者IDと、一時的使用者が使用可能かどうかを決定する使用可能条件に関する使用可能条件情報とが対応づけられて格納される一時的使用者テーブルと、
前記限定者の操作するコンピュータから入力された限定者IDとパスワードを受信して、受信した限定者IDとパスワードを、限定者データベースに格納された限定者IDとパスワードと照合して、照合が一致したときに、該コンピュータからの入力を許可する認証手段と、
前記認証手段により入力が許可された限定者の操作するコンピュータから指定された一時的使用者名及び/またはEメールアドレスを受信すると、一時的使用IDを付与し、該一時的使用IDを指定に係る限定者に対応する限定者IDと共に一時的使用者テーブルに格納すると共に、前記Eメールアドレスに宛てて、システムにログインするための一時的使用IDに関連する一時的使用者情報を通知する第1手段と、
前記一時的使用者の操作するコンピュータから前記一時的使用者情報の入力があったときに、前記一時的使用者テーブルの前記一時的使用IDに対応する使用可能条件情報が使用可能条件を満足しているかを判定し、満足している場合に、所定の情報を該一時的使用者の操作するコンピュータに送信する一方で、使用可能条件情報が使用可能条件を満足していない場合には、前記所定の情報を該一時的使用者の操作するコンピュータに送信しない第2手段と
を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のシステムにおいて、前記所定の情報が送信された一時的使用者の操作するコンピュータから所定の入力があったときに、前記一時的使用者テーブルの一時的使用IDに対応する使用可能条件情報を使用可能条件を満足しない情報に換える第3手段をさらに備えることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のシステムにおいて、前記第3手段が、所定の情報が送信された一時的使用者の操作するコンピュータから所定の入力があったときに、その入力情報を前記一時的使用IDと関連付けて一時的使用者テーブルに格納し、
限定者の操作するコンピュータから閲覧要求信号が送信されると、一時的使用者テーブルを参照して、その限定者IDに対応して格納された入力情報を該限定者の操作するコンピュータにおいて閲覧可能にする第4手段をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシステムにおいて、限定者の操作するコンピュータから既に指定された一時的使用者に関する再指定信号が送信されると、一時的使用者テーブルを参照し、対応する一時的使用IDに対応する使用可能条件情報を使用可能条件を満足する情報に書き換えると共に、前記Eメールアドレスに宛てて、システムにログインするための一時的使用IDに関連する一時的使用者情報を通知する第5手段をさらに備えることを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシステムにおいて、限定者の操作するコンピュータから既に指定された一時的使用者に関する再指定信号が送信されると、一時的使用IDを新たに付与し、該一時的使用IDをEメールアドレス、及び限定者IDと関連付けて一時的使用者テーブルに格納すると共に、前記Eメールアドレスに宛てて、システムにログインするための一時的使用IDに関連する一時的使用者情報を通知する第5手段をさらに備えることを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1項記載のシステムにおいて、前記一時的使用者テーブルは、一時的使用者を識別する一時的使用者IDと、一時的使用者名と、一時的使用者のEメールアドレスと、限定者IDとが関連付けられて格納される第1一時的使用者テーブルと、
一時的使用IDと、一時的使用者IDと、使用可能条件情報とが関連付けられて格納される第2一時的使用者テーブルと
を有することを特徴とする。
【0015】
請求項7記載の発明は、請求項6記載のシステムにおいて、前記認証手段により入力が許可された限定者の操作するコンピュータからの要求に応じて、前記第1一時的使用者テーブルを参照して、該限定者IDに関連付けられた一時的使用者名を前記コンピュータに送信し、該コンピュータにおいてリストとして閲覧可能にする手段をさらに備えることを特徴とする。
【0016】
請求項8記載の発明は、限定者だけがアクセス権限があり、限定者の操作するコンピュータから通信ネットワークを利用して使用可能となったコンピュータシステムにおいて、一時的使用者に一時的にアクセス権限を付与することができる一時的アクセス許可プログラムであって、
前記限定者を識別する限定者IDと、該限定者のパスワードとが対応づけられて格納される限定者データベースと、
一時的使用IDと、一時的使用者名と、一時的使用者のEメールアドレスと、限定者IDと、一時的使用者が使用可能かどうかを決定する使用可能条件に関する使用可能条件情報とが対応づけられて格納される一時的使用者テーブルと
を備えた管理コンピュータを、
前記限定者の操作するコンピュータから入力された限定者IDとパスワードを受信して、受信した限定者IDとパスワードを、限定者データベースに格納された限定者IDとパスワードと照合して、照合が一致したときに、該コンピュータからの入力を許可する認証手段と、
前記認証手段により入力が許可された限定者の操作するコンピュータから指定された一時的使用者名及び/またはEメールアドレスを受信すると、一時的使用IDを付与し、該一時的使用IDを指定に係る限定者に対応する限定者IDと共に一時的使用者テーブルに格納すると共に、前記Eメールアドレスに宛てて、システムにログインするための一時的使用IDに関連する一時的使用者情報を通知する第1手段と、
前記一時的使用者の操作するコンピュータから前記一時的使用者情報の入力があったときに、前記一時的使用者テーブルの前記一時的使用IDに対応する使用可能条件情報が使用可能条件を満足しているかを判定し、満足している場合に、所定の情報を該一時的使用者の操作するコンピュータに送信する一方で、使用可能条件情報が使用可能条件を満足していない場合には、前記所定の情報を該一時的使用者の操作するコンピュータに送信しない第2手段
として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、限定者を管理する限定者データベースとは別に、限定者が指定する一時的使用者に関する情報を格納する一時的使用者テーブルを備えており、限定者が一時的使用者名及び/またはEメールアドレスを指定することにより一時的使用者テーブルでその一時的使用者を管理することで、その一時的使用者に一時的なアクセス権限を与えることができる。
【0018】
限定者データベースに格納する内容は限定者の情報のみとすることで、限定者データベースの管理の手間を軽減することができる。
【0019】
限定者が一時的使用者を指定することで、一時的使用IDが付与され、これに使用可能条件情報が対応づけられるので、使用可能条件情報が使用可能条件を満足するかどうかを判定することで、一時的使用者のアクセス権限を限定的にすることができる。
【0020】
一時的使用者テーブルでは、指定した限定者IDと共に一時的使用者の情報が管理されるために、指定した限定者としての責任の所在を明確にして、一時的な権限付与の乱用を防ぐことができる。
【0021】
請求項2記載の発明によれば、一時的使用者の操作するコンピュータから所定の入力があった場合には、その後の一時的使用者のシステムの使用を不可能にして、一時的使用者のアクセス権限を限定的にすることができる。
【0022】
請求項3記載の発明によれば、一時的使用者を指定した限定者が、一時的使用者の入力情報を閲覧することで、その一時的使用者を指定した目的を果たすことができる。
【0023】
請求項4及び5記載の発明によれば、限定者が一時的使用者を再指定することで、アクセス権限を失った一時的使用者に対して再び一時的なアクセス権限を与えることができる。
【0024】
請求項6記載の発明によれば、第1一時的使用者テーブルと第2一時的使用者テーブルとに分けることによって、一時的使用者と限定者との関係と、一時的使用者と一時的使用内容との関係を分けて管理することができる。
【0025】
請求項7記載の発明によれば、同じ限定者が指定したことのある一時的使用者をリストとして表示することが可能になり、同じ限定者が同じ一時的使用者を指定するときに、便利になる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の一時的アクセス許可システムを含む全体の構成の実施形態を表す構成ブロック図である。
【図2】管理サーバーの構成を示す図である。
【図3】データベースに格納されるデータ例を示す図である。
【図4a】各種テーブルに格納されるデータ例を示す図である。
【図4b】各種テーブルに格納されるデータ例を示す図である。
【図5】管理サーバー、担当者コンピュータ、応募者コンピュータとの間で行われる採用プロセスの処理フロー図である。
【図6】部門書類選考依頼時の管理部門の担当者コンピュータに表示される応募者表示画面の例である。
【図7】部門書類選考依頼時の管理部門の担当者コンピュータに表示される画面の例である。
【図8】書類選考時の審査部門の担当者コンピュータに表示される画面の例である。
【図9】書類選考時の審査部門の担当者コンピュータに表示される画面の例である。
【図10】一時的担当者を指定時の審査部門の担当者コンピュータに表示される画面の例である。
【図11】一時的担当者へのEメールの文面例である。
【図12】一時的担当者へのEメールの文面例である。
【図13】書類選考時の一時担当者の担当者コンピュータに表示される画面の例である。
【図14】一時的担当者の書類選考後の審査部門の担当者コンピュータに表示される画面の例である。
【図15】再選考依頼時の審査部門の担当者コンピュータに表示される画面の例である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
この実施形態では、本発明による一時的アクセス許可システムが採用システムに適用される例について説明する。具体的には、人事及び予め決められた審査部門の担当者といった限定者のみがアクセス可能となった採用システムにおいて、ある応募者の審査を一時的に限定者以外の者、例えば、応募者が希望する職種に係る部門に所属する者を、一時的な担当者(以下、一時的担当者(一時的使用者))として指定して、その一時的担当者が採用システムに一時的にアクセスすることを可能にし、特定の処理を可能にするものである。但し、採用システムに限らず、任意の限定者のみがアクセス可能となった任意のシステムに本発明による一時的アクセス許可システムを適用することが可能である。
【0028】
図1は、一時的アクセス許可システム1が適用される採用システム及びその採用システムに対して通信ネットワークを利用してアクセス可能となったコンピュータを示している。
【0029】
符号10,10,…は通信回線及びプロバイダを経由してインターネット等の通信ネットワークに接続可能となり応募者が適時、操作することができる応募者コンピュータである。また、符号30は、求人者である求人企業が所有するか、または所有していなくても該求人企業の管理下にあるか若しくは管理を委託している管理サーバーであり、この管理サーバーにおいて、一時的アクセス許可システムが適用される採用システムが構成される。符号20、21、22…はルータ23を介してインターネット等の通信ネットワークに接続可能となったコンピュータであり、ブラウザの機能を用いて特定のURLを指定することで、一時的アクセス許可システムを含めた採用システムにログインすることができるようになっている。または、別の態様としては、コンピュータ20、21、22が、プライベートネットワークを介して管理サーバー30の採用システムを使用することができるようにすることもできる。
【0030】
管理サーバー30には、求人企業のホームページHPが開設されており、応募者コンピュータ10でこのホームページHPのURLを指定することで、表示情報が送られて、応募者コンピュータ10のブラウザを用いてこのホームページHPを見ることができるようになっている。このホームページHPには、通常の企業紹介、企業の商品・製品案内等の求人情報以外の情報の他に、「採用情報」(または「求人情報」)といったボタンが含まれており、このボタンには、採用ホームページHP2のURLがハイパーリンクされている。このボタンが選択されると、採用システムが実行される管理サーバー30から採用情報を表示するための情報が送られる。
【0031】
尚、応募者コンピュータ10が直接、採用システムにログインする代わりに、エージェント(人材紹介会社)経由とすることもできる。この場合には、応募者コンピュータ10は、エージェントが適時、操作するエージェントコンピュータと読み替えるものとする。
【0032】
管理サーバー30は、図2に示したように、インターネット等のネットワークを介して接続された応募者コンピュータ10、コンピュータ20、21,22等とのデータの入出力の制御を行う入出力制御回路302と、CPU、ROM、RAM等を有し、データの転送、演算、一時的なデータの格納、メインプログラムの格納を行う制御回路304と、ハードディスクのような記憶装置305とを有している。記憶装置305には、各種プログラムが格納されており、この中のプログラムに基づき、本発明による一時的アクセス許可システムが適用される採用システムが動作する。この一時的アクセス許可システムが適用される採用システムは、記録媒体に格納されたプログラムをサーバー30の記憶装置にコピーすることによって、動作するものであってもよい。
【0033】
管理サーバー30の記憶装置305には、応募者情報が格納された応募者プロフィールデータベース310、担当者データベース312、エージェントデータベース314、職種テーブル320、書類選考テーブル322、一時的担当者テーブル324、一時的担当テーブル326が備えられる。
【0034】
応募者プロフィールデータベース310に格納されるデータとしては、図3に示すものを例示することができ、大別して、応募者を識別する応募者ID、応募者パスワード、応募者がエージェントを介して応募された場合には、そのエージェントを識別するエージェントID、応募者(またはエージェント)から引き出す主に応募者の属性に関する応募者属性情報、希望職種情報、応募者の採用プロセスにおける選考進捗、合否等のステータスを表すステータス情報、学歴・職歴といった履歴情報、等を含めることができる。
【0035】
応募者属性情報のフィールドとしては、応募者名、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話、Eメールアドレス等を例示することができる。
【0036】
担当者データベース312に格納されるデータとしては、担当者を識別する担当者ID、担当者パスワード、担当者名、担当者の属する部門を識別する部門コード、部門名、Eメールアドレス等を含めることができる。担当者の部門は、採用処理の進行を管理する人事(以下、管理部門という)と、書類選考、面接審査を担当する人事以外の部門(以下、審査部門と称する)とに大別することができる。
【0037】
エージェントデータベース314に格納されるデータとしては、エージェントを識別するエージェントID、エージェントパスワード、エージェント名等を含めることができる。
【0038】
職種テーブル320のレコードは、応募者を募る職種に対応してそれぞれ作成されるものであり、図4aに示すように、職種を識別する職種ID、その職種に対して面接、書類選考といった審査を行う予め決められた審査部門の担当者ID、その審査部門の部門コード等を含めることができる。担当者IDは、複数個含めることができる。複数個の担当者IDがあるときには、その1つを責任担当者IDとすることができ、その責任担当者IDの評価を最終評価とすることができる。また、1つの担当者IDだけであるときには、それを責任担当者IDとして、その責任担当者IDの評価を最終評価とすることができる。
【0039】
書類選考テーブル322のレコードは、各応募者及び審査部門の各担当者に対応してそれぞれ作成されるものであり、書類選考IDをキーとして、応募者ID、評価、コメント等を含めることができる。
【0040】
一時的担当者テーブル324のレコードは、各一時的担当者に対応してそれぞれ作成されるものであり、図4bに示すように、一時的担当者IDをキーとして、一時的担当者名、メールアドレス、一時的担当者を指定した担当者ID等を含めることができる。
【0041】
一時的担当テーブル326のレコードは、各応募者及び各一時的担当者に対応してそれぞれ作成されるものであり、一時的書類選考IDをキーとして、一時的担当者ID、書類選考ID、担当者ID、応募者ID、パスワード、評価、コメント、評価完了フラグ等を含めることができる。
【0042】
尚、一時的担当者テーブル324と一時的担当テーブル326は、1つにまとめて一時的担当者テーブル(一時的使用者テーブル)とすることも可能である。よって、一時的担当者テーブルといったときには、狭義には一時的担当者テーブル324を含み、広義には一時的担当者テーブル324と一時的担当テーブル326を含む。
【0043】
以上のデータベース及びテーブルを用いて管理サーバー30であるコンピュータは、採用処理プログラムによって、応募者登録部500、応募者表示部502、認証部503、審査部門専用表示部504、一時的担当者認証部506、一時的担当者専用表示部508、書類選考設定部510、応募者表示部512、一時的書類選考依頼表示部514、一時的書類選考依頼部516、一時的書類選考部518、再選考依頼表示部519、再選考依頼部520、書類選考確認部522、として機能する。
【0044】
図5は、応募者コンピュータ10と、管理部門の担当者が操作する担当者コンピュータ20と、審査部門の担当者が操作する担当者コンピュータ21と、一時的担当者が操作する担当者コンピュータ22と、管理サーバー30との間での一時的アクセス許可処理を含めた採用プロセスの一部を表す処理フロー図であり、各コンピュータ10、20、21、22と管理サーバー30との間でのデータのやりとりを表す。
【0045】
応募者は、応募者コンピュータ10のブラウザを用いて、自己の興味のある企業の管理サーバー30のURLを指定し、ホームページHP、HP2を閲覧する。応募者は、ホームページHP2に掲載された職種への応募を行う場合には、さらに登録画面へと進み、登録画面において必要な応募者情報の入力を行う。応募者情報は、応募者コンピュータ10から管理サーバー30へと転送される(図5の(a))。すると、応募者登録部500によって、応募者プロフィールデータベース310に新規登録され、応募者ID、パスワードが付与される。また、応募者登録部500によって、応募者のEメールアドレスに応募者ID、パスワードを通知するEメールが送信される(図5の(a−1))。同時に、人事の担当者のEメールアドレスに登録があったことを通知するEメールが送信される(図5の(a−2))。尚、応募者プロフィールデータベース310に新規登録されたときに、この応募者に対応するステータス情報は、第1段階であることを示すステータスとなっている。
【0046】
次に、本システムにログインした担当者コンピュータ20を用いて、審査部門に対する部門書類選考依頼が行われる。ログインは、認証部503が、担当者コンピュータ20から入力された担当者ID、担当者パスワードと、担当者データベース312に格納された担当者IDと担当者パスワードとの照合を行い、照合が一致したときに、可能となる。
【0047】
部門書類選考依頼は、担当者コンピュータ20に表示された図6に示す応募者表示画面から行われる。応募者表示画面は、応募者プロフィールデータベース310の中で、ステータスが第1段階である応募者を検索する等して表示させることができる。ある応募者の応募者表示画面の表示選択を担当者コンピュータ20から行うと、応募者表示部502は、応募者プロフィールデータベース310を参照し、応募者名、ステータス、希望職種を抽出すると共に、その「書類選考設定」ボタンを表示する。
【0048】
応募者表示画面において、「書類選考設定」のボタンが選択されると、応募者表示部502は、応募者が登録した希望職種から、職種テーブル320、担当者データベース312を参照し、職種テーブル320に格納されたその職種に対応する審査部門の担当者IDを抽出し、各担当者IDに該当する担当者名及び部門名を抽出して、図7に示すように担当者コンピュータ20に一覧表示する。
【0049】
一覧表示された担当者から、それら全員またはその一部の適切な担当者が、担当者コンピュータ20によって選択され、その担当者IDの情報が送信される(図5の(b))。同時に、図7に示すメールの選択がなされると、書類選考設定部510は、予め登録されたメールテンプレートを用いて作成される部門書類選考を依頼する旨の文面のEメールを、選択された審査部門の担当者のEメールアドレスに向けて送信する(図5(b−1))。
【0050】
また、書類選考設定部510は、担当者コンピュータ20によって審査部門の担当者が選択されると、選択された担当者毎に、書類選考IDを付与して、書類選考テーブル322に新しいレコードを作成し、応募者ID、担当者IDを該レコードに格納する。
【0051】
次に、部門書類選考依頼のEメールを受け取った審査部門の担当者は、担当者コンピュータ21を用いて本システムにログインする。ログインは、認証部503が、担当者コンピュータ21から入力された担当者ID、担当者パスワードと、担当者データベース312に格納された担当者IDと担当者パスワードとの照合を行い、照合が一致したときに、可能となる。
【0052】
そうすると、担当者の部門が審査部門であることに応じて起動する審査部門専用表示部504は、書類選考テーブル322を参照し、その担当者IDに対応するレコードの中でまだ評価として「合格」または「不合格」のいずれかが入っていないレコードを抽出し、担当者コンピュータ21に、図8に示すような、その審査部門の担当者が書類選考を行うべき応募者をリストとして表示する。
【0053】
審査部門の担当者が、担当者コンピュータ21を用いて、ある応募者を選択すると、応募者表示部512は、応募者プロフィールデータベース310からその応募者属性情報、履歴情報を抽出し、図9に示すように、書類選考のための画面を担当者コンピュータ21に表示する。
【0054】
審査部門の担当者は、ここで、直ぐに書類審査を行うことができるが、その代わりに、担当者として担当者データベース312に登録されておらず、または、職種テーブル320に登録されていない担当者を一時的担当者として指定することができる。そのために、図8における「依頼」のボタンを選択する。
【0055】
そうすると、一時的書類選考依頼表示部514は、図10に示すように、一時的担当者を指定する画面を担当者コンピュータ21に表示する。
【0056】
ここでは、一時的担当者を複数入力可能となっている。指定方法としては、新規の場合と既存の場合があり、新規の、つまりその担当者にとって新しい一時的担当者を指定する場合には、一時的担当者名とそのメールアドレスを入力する。また、既存の、つまりその担当者が過去に指定したことがある一時的担当者を指定する場合には、プルダウン形式で選んだ一時的担当者を選択する。そのために、一時的書類選考依頼表示部514は、一時的担当者テーブル324を参照し、この担当者IDに対応するレコードを抽出し、このレコード内の一時的担当者名及びメールアドレスを抽出して、それをプルダウン形式で表示することができる。
【0057】
図10の画面において、審査部門の担当者が必要事項を入力して登録する(図5(c))と、新規の指定である場合に、一時的担当者毎に、一時的書類選考依頼部516は、一時的担当者IDを付与して、一時的担当者テーブル324のレコードを作成し、担当者コンピュータ21から入力された一時的担当者名とメールアドレス、その一時的担当者を指定した審査部門の担当者IDをそのレコードに格納する。同時に、新規・既存のいずれの指定であっても、一時的担当者毎に、一時的書類選考ID及びパスワードを付与して、一時的担当テーブル326のレコードを作成し、一時的担当者ID、書類選考ID、応募者ID、その一時的担当者を指定した審査部門の担当者ID、を共にそのレコードに格納する。また、対応する評価完了フラグは「未完了」とする。
【0058】
また、一時的書類選考依頼部516は、登録されたメールアドレスに宛てて2通のEメールを作成し送信する(図5(c−1))。一方のEメールには、書類選考を依頼する旨の文面と、その一時的書類選考IDを指定した一時的担当者専用表示部508を起動するためのURL(即ち一時的使用者情報)が含まれ(図11)、他方のEメールには、パスワードが含まれる(図12)。但し、全ての内容を含めた1つのメールだけを送信することも可能である。
【0059】
一時的書類選考依頼のEメールを受け取った一時的担当者は、担当者コンピュータ22を用いて、一時的書類選考IDを指定した一時的担当者専用表示部508を起動するためのURLを指定して、本システムにログインする。ログインは、一時的担当者認証部506が、担当者コンピュータ22から入力されたパスワードと、一時的担当テーブル326を参照して、指定された一時的書類選考IDに対応するパスワードと照合し、照合が一致したときに、可能となる。
【0060】
一時的担当者専用表示部508は、一時的担当テーブル326を参照して、指定された一時的書類選考IDに対応するレコードの評価完了フラグが「完了」となっていない場合に、図13に示すような、書類選考のための画面を担当者コンピュータ22に表示する。
【0061】
一時的担当者は、応募者の履歴情報を参照して、担当者コンピュータ22を用いて「合格」、「不合格」、「保留」のいずれかの評価及びコメントを入力する。
【0062】
一時的書類選考部518は、担当者コンピュータ22によって評価が送信されると(図5(d))、その評価及びコメントを一時的担当テーブル326の該当レコードに格納する。また、評価が「合格」または「不合格」である場合には、該当レコードの評価完了フラグを「完了」とする。
【0063】
評価完了フラグが「完了」となると、同じ一時的担当者がURLを指定して、Eメールで通知されたパスワードを入力し再びログインしようとしても、一時的担当者専用表示部508は、評価完了フラグが「完了」となっていないレコードのみを抽出するために、図13の表示は行わない。こうして、一時的担当者は、評価が完了した応募者の表示を閲覧不可にして、一時的担当者のアクセスを制限することができる。
【0064】
一時的書類選考部518は、予め登録されたメールテンプレートを用いて作成される書類選考完了を知らせる旨の文面のEメールを、審査部門の担当者のEメールアドレスに向けて送信する(図5(d−1))。
【0065】
一時的担当者が書類選考を完了した旨を通知するEメールを受け取った審査部門の担当者は、認証部503による認証を行って本システムにログインする。そうすると、審査部門専用表示部504は、書類選考テーブル322を参照し、その担当者IDに対応するレコードの中でまだ評価として「合格」または「不合格」のいずれかが入っていないレコードを抽出し、担当者コンピュータ21に、その審査部門の担当者が書類選考を行うべき応募者をリストとして表示する。
【0066】
審査部門の担当者が、担当者コンピュータ21を用いて、ある応募者に関する閲覧要求を行って図10相当図を表示させると、一時的書類選考依頼表示部514は、応募者プロフィールデータベース310からその応募者属性情報、履歴情報を抽出すると共に、図14に示すように、その一時的担当テーブル326からその応募者ID及び担当者IDに対応するレコードを抽出し、そのレコードの中で一時的担当者による評価が入っている場合には、その評価を併せて表示すると共に、評価完了フラグが「完了」となっている場合には、評価の内容と共に「再選考」のボタンを表示する。
【0067】
審査部門の担当者は、一時的担当者の評価を参照して、最終的に自分の評価を決めることもできるが、一時的担当者に対して再選考依頼を行うことができる。そのために、担当者が「再選考」のボタンを選択すると、再選考依頼表示部519は、図15に示す画面を担当者コンピュータ21に表示する。
【0068】
図15において、一時的担当テーブル326において、再選考依頼を行う一時的担当者の前回の評価を削除するかしないかを選択できるようになっている。ここで、「削除する」を選択すると、該当するレコードの評価及びコメントが削除される。また、「削除しない」を選択すると、前回の評価及びコメントをそのままとして、一時的担当者が再選考の際に参考にするようにすることができる。
【0069】
図15の画面で登録が行われ送信される(図5(e))と、再選考依頼部520は、一時的担当テーブル326の一時的書類選考IDに対応するパスワードを削除し、新たなパスワードを付与すると共に、上記削除するか否かの選択に応じて、評価及びコメントを削除するかそのままにする。また、評価完了フラグを「未完了」に書き換える。
【0070】
尚、別の態様として、再選考依頼部520は、一時的書類選考ID及びパスワードを付与して、一時的担当テーブル326に新たなレコードを作成し、その新たなレコードに、前のレコードの一時的担当者ID、書類選考ID、応募者ID、その再選考を依頼した審査部門の担当者ID、を格納することにしてもよい。このように古いレコードをそのまま残すことで、一時担当者の評価の履歴を残しておくことも可能である。
【0071】
再選考依頼部520は、登録されたメールアドレスに宛てて2通のEメールを作成し送信する(図5(e−1))。このEメールは、書類選考を依頼するときのEメールと同じであり、一方のEメールに、書類選考を再依頼する旨の文面と、その一時的書類選考IDを指定した一時的担当者専用表示部508を起動するためのURLを含め、他方のEメールにパスワードを含めることができる。
【0072】
一時的書類選考依頼のEメールを受け取った一時的担当者は、担当者コンピュータ22を用いて、一時的書類選考IDを指定した一時的担当者専用表示部508を起動するためのURLを指定し、本システムにログインする。ログインは、一時的担当者認証部506が、担当者コンピュータ22から入力されたパスワードと、一時的担当テーブル326を参照して、指定された一時的書類選考IDに対応する新しいパスワードとを照合し、照合が一致したときに、可能となる。
【0073】
そうすると、一時的担当者専用表示部508は、先と同様に起動するので、一時的担当者は、先と同様に、評価及びコメントを入力することができ(図5(f))、一時的書類選考部518が起動し、以降の動作を繰り返すことができる(図5(d−1)〜(f))。新しい評価とコメントが一時的担当テーブル326の該当レコードに必要に応じて書き換えられることで、格納される。
【0074】
一時的担当者によって評価がなされた後、審査部門の担当者は、再び「再選考」依頼をすることができ、この再選考の処理を何度でも繰り返すことができ、そのたびに一時的担当テーブル326の該当するレコードを書き直すか、または新たなレコードを作成することで対応することができる。
【0075】
以上のようにして一時的担当者からの評価を得た審査部門の担当者は、応募者の履歴情報を参照して、且つ一時的担当者の評価を参照して、担当者コンピュータ21を用いて図9に示す画面において、「合格」、「不合格」、「保留」のいずれかの評価及びコメントを入力することができる。
【0076】
書類選考確認部522は、担当者コンピュータ21によって評価及びコメントが送信されると(図5(g))、その評価及びコメントを、該当する応募者IDに対応する書類選考テーブル322に格納し、また予め登録されたメールテンプレートを用いて作成される書類選考が行われたことを知らせる文面のEメールを、管理部門の担当者のEメールアドレスに向けて送信する(図5(g−1))。
【0077】
以上のように、限定者としての審査部門の担当者が一時的使用者としての一時的担当者を指定することで、一時的担当者に一時的な且つ限定的な採用システムへのアクセスを許可することできる。普通の手順で、採用システムへのアクセスを許可するためには、その担当者の普遍的なID、パスワードを付与して、それ以外の属性情報と共に、それを担当者データベース312に登録する必要があるが、担当者データベース312にアクセスすることができる者自体が通常限定されており(例えば管理部門の担当者)、その管理部門の担当者の負担が増加し、手間がかかるという問題がある。また、担当者データベース312の登録数が徒に増加し、その管理が大変になるという問題もある。例えば、ある限定者がその権限を失った場合には、担当者データベース312からの登録を即座に抹消する必要があり、抹消作業が遅延すると、権限のない者のシステムへのアクセスが可能になってしまう、という問題がある。
【0078】
本実施形態のように、限定者としての審査部門の担当者が一時的担当者を指定するのに応じて、一時的担当者IDを付与し、その一時的担当者IDをその担当者(即ち、担当者ID)との関連において一時的担当者テーブル324に格納することで、簡単に登録をすることができる。よって、同じ一時的担当者であっても、指定する担当者が異なれば、一時的担当者IDは異なり、別の一時的担当者として扱われることになる。
【0079】
また、一時的担当テーブル326には、担当者が一時的担当者を指定することに対応して、一時的書類選考IDをキーとして一つのレコードが作成され、それに対応して評価完了フラグが設けられるために、その指定に対応する作業、この実施形態の場合には、ある応募者の評価を入力する作業が終了すれば、評価完了フラグが「完了」となり、一時的担当者専用表示部508によって、それ以降の担当者によって指定された一時的担当者の作業へのアクセスは不能となる。こうして、一時的担当者のアクセス範囲を限定的にすることができる。
【0080】
また、本実施形態においては、担当者データベース312に登録されている者であっても、一時的担当者になり得る。例えば、担当者データベース312に登録されている者であっても、職種テーブル320に職種に対応する担当者として登録されていない者は、原則、審査をすることができない。この職種テーブル320への登録も手間がかかり、その人事異動などの変更があった場合には、その変更作業の手間がかかる。しかしながら、本実施形態では、一時的担当者として審査依頼が可能であるために、臨機応変で柔軟な対応が可能になる。また、管理部門の担当者から一時的担当者を指定するようにしてもよい。
【0081】
以上の実施形態では、応募者の書類選考の作業を例にとって説明したが、これに限るものではなく、任意の処理に適用することができる。
【0082】
尚、以上の実施形態では、一時的担当者が使用できる使用可能条件情報として評価完了フラグが用いられ、評価完了フラグが「未完了」であることが、使用可能条件を満足することであり、評価完了フラグは、一時的担当者が「合格」、「不合格」の評価の選択といった所定の入力をすることにより、評価完了フラグが「完了」となるようにして、使用可能条件を満足しないものとして、一時的担当者のアクセスを不能にしていたが、これに限るものではない。例えば、使用可能条件情報としては、前記URLを使用してログインした回数とし、回数が所定数以下である場合に、使用可能条件を満足するものとすることができる。または、使用可能条件情報としては、前記URLを使用してログインした時間とすることができ、ログインした時間が所定期間内または所定期限内である場合に、使用可能条件を満足するものとすることができる。または使用可能条件情報としては、前記URLを使用してログインしてからログアウトするまでの時間の総使用時間とすることができ、総使用時間が所定時間以内である場合に、使用可能条件を満足するものとすることができる。また、例示した以外の任意の条件を使用可能条件情報とすることができる。
【符号の説明】
【0083】
21 審査部門の担当者コンピュータ(限定者の操作するコンピュータ)
22 一時的担当者(一時的使用者)の操作するコンピュータ
30 管理サーバー(管理コンピュータ)
312 担当者データベース(限定者データベース)
324 一時的担当者テーブル(第1一時的使用者テーブル)
326 一時的担当テーブル(第2一時的使用者テーブル)
503 認証部(認証手段)
508 一時的担当者専用表示部(第2手段)
514 一時的書類選考依頼表示部(第4手段)
516 一時的書類選考依頼部(第1手段)
518 一時的書類選考部(第3手段)
520 再選考依頼部(第5手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
限定者だけがアクセス権限があり、限定者の操作するコンピュータから通信ネットワークを利用して使用可能となったコンピュータシステムにおいて、一時的使用者に一時的にアクセス権限を付与することができる一時的アクセス許可システムであって、
前記限定者を識別する限定者IDと、該限定者のパスワードとが対応づけられて格納される限定者データベースと、
一時的使用IDと、一時的使用者名と、一時的使用者のEメールアドレスと、限定者IDと、一時的使用者が使用可能かどうかを決定する使用可能条件に関する使用可能条件情報とが対応づけられて格納される一時的使用者テーブルと、
前記限定者の操作するコンピュータから入力された限定者IDとパスワードを受信して、受信した限定者IDとパスワードを、限定者データベースに格納された限定者IDとパスワードと照合して、照合が一致したときに、該コンピュータからの入力を許可する認証手段と、
前記認証手段により入力が許可された限定者の操作するコンピュータから指定された一時的使用者名及び/またはEメールアドレスを受信すると、一時的使用IDを付与し、該一時的使用IDを指定に係る限定者に対応する限定者IDと共に一時的使用者テーブルに格納すると共に、前記Eメールアドレスに宛てて、システムにログインするための一時的使用IDに関連する一時的使用者情報を通知する第1手段と、
前記一時的使用者の操作するコンピュータから前記一時的使用者情報の入力があったときに、前記一時的使用者テーブルの前記一時的使用IDに対応する使用可能条件情報が使用可能条件を満足しているかを判定し、満足している場合に、所定の情報を該一時的使用者の操作するコンピュータに送信する一方で、使用可能条件情報が使用可能条件を満足していない場合には、前記所定の情報を該一時的使用者の操作するコンピュータに送信しない第2手段と
を備えることを特徴とする一時的アクセス許可システム。
【請求項2】
前記所定の情報が送信された一時的使用者の操作するコンピュータから所定の入力があったときに、前記一時的使用者テーブルの一時的使用IDに対応する使用可能条件情報を使用可能条件を満足しない情報に換える第3手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の一時的アクセス許可システム。
【請求項3】
前記第3手段は、所定の情報が送信された一時的使用者の操作するコンピュータから所定の入力があったときに、その入力情報を前記一時的使用IDと関連付けて一時的使用者テーブルに格納し、
限定者の操作するコンピュータから閲覧要求信号が送信されると、一時的使用者テーブルを参照して、その限定者IDに対応して格納された入力情報を該限定者の操作するコンピュータにおいて閲覧可能にする第4手段をさらに備えることを特徴とする請求項2記載の一時的アクセス許可システム。
【請求項4】
限定者の操作するコンピュータから既に指定された一時的使用者に関する再指定信号が送信されると、一時的使用者テーブルを参照し、対応する一時的使用IDに対応する使用可能条件情報を使用可能条件を満足する情報に書き換えると共に、前記Eメールアドレスに宛てて、システムにログインするための一時的使用IDに関連する一時的使用者情報を通知する第5手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の一時的アクセス許可システム。
【請求項5】
限定者の操作するコンピュータから既に指定された一時的使用者に関する再指定信号が送信されると、一時的使用IDを新たに付与し、該一時的使用IDをEメールアドレス、及び限定者IDと関連付けて一時的使用者テーブルに格納すると共に、前記Eメールアドレスに宛てて、システムにログインするための一時的使用IDに関連する一時的使用者情報を通知する第5手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の一時的アクセス許可システム。
【請求項6】
前記一時的使用者テーブルは、
一時的使用者を識別する一時的使用者IDと、一時的使用者名と、一時的使用者のEメールアドレスと、限定者IDとが関連付けられて格納される第1一時的使用者テーブルと、
一時的使用IDと、一時的使用者IDと、使用可能条件情報とが関連付けられて格納される第2一時的使用者テーブルと
を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項記載の一時的アクセス許可システム。
【請求項7】
前記認証手段により入力が許可された限定者の操作するコンピュータからの要求に応じて、前記第1一時的使用者テーブルを参照して、該限定者IDに関連付けられた一時的使用者名を前記コンピュータに送信し、該コンピュータにおいてリストとして閲覧可能にする手段をさらに備えることを特徴とする請求項6記載の一時的アクセス許可システム。
【請求項8】
限定者だけがアクセス権限があり、限定者の操作するコンピュータから通信ネットワークを利用して使用可能となったコンピュータシステムにおいて、一時的使用者に一時的にアクセス権限を付与することができる一時的アクセス許可プログラムであって、
前記限定者を識別する限定者IDと、該限定者のパスワードとが対応づけられて格納される限定者データベースと、
一時的使用IDと、一時的使用者名と、一時的使用者のEメールアドレスと、限定者IDと、一時的使用者が使用可能かどうかを決定する使用可能条件に関する使用可能条件情報とが対応づけられて格納される一時的使用者テーブルと
を備えた管理コンピュータを、
前記限定者の操作するコンピュータから入力された限定者IDとパスワードを受信して、受信した限定者IDとパスワードを、限定者データベースに格納された限定者IDとパスワードと照合して、照合が一致したときに、該コンピュータからの入力を許可する認証手段と、
前記認証手段により入力が許可された限定者の操作するコンピュータから指定された一時的使用者名及び/またはEメールアドレスを受信すると、一時的使用IDを付与し、該一時的使用IDを指定に係る限定者に対応する限定者IDと共に一時的使用者テーブルに格納すると共に、前記Eメールアドレスに宛てて、システムにログインするための一時的使用IDに関連する一時的使用者情報を通知する第1手段と、
前記一時的使用者の操作するコンピュータから前記一時的使用者情報の入力があったときに、前記一時的使用者テーブルの前記一時的使用IDに対応する使用可能条件情報が使用可能条件を満足しているかを判定し、満足している場合に、所定の情報を該一時的使用者の操作するコンピュータに送信する一方で、使用可能条件情報が使用可能条件を満足していない場合には、前記所定の情報を該一時的使用者の操作するコンピュータに送信しない第2手段
として機能させることを特徴とする一時的アクセス許可プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−286988(P2010−286988A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−139368(P2009−139368)
【出願日】平成21年6月10日(2009.6.10)
【出願人】(500060814)株式会社ジャパンジョブポスティングサービス (2)
【Fターム(参考)】