説明

一眼レフ型電子カメラ

【課題】遮光状態への切り替えを瞬時に行う。
【解決手段】一眼レフ型電子カメラ10は、被写体像を撮像部21で撮像させるミラーアップ位置と、焦点板17に結像させるミラーダウン位置との間で移動するメインミラー13を備える。焦点板17の下には、撮像部21で撮像したスルー画像を表示するシースルー表示部16が設けられている。シースルー表示部16とメインミラー13との間には、画面の一部又は全部を透過状態から不透過状態に瞬時に切り換え可能な透過型液晶表示部15が配置されている。透過型液晶表示部15は、メインミラー13がミラーアップ位置の時に遮光状態を生成してファインダ接眼窓36からスルー画像が見え難くなることを防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一眼レフ型電子カメラに関し、更に詳しくは、クイック・リターンミラーを備えた一眼レフ型電子カメラに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、撮像素子で撮像した画像をファインダ接眼窓から視認することができる一眼レフカメラが知られている(特許文献1)。特許文献1に記載の発明では、撮像素子で撮像した画像を焦点板に表示する透過型のEL(エレクトロルミネッセンス)装置を備えている。EL装置は、クイック・リターンミラー(メインミラー)が撮影レンズの光路に挿入されるミラーダウン時に、撮影レンズにより結像する被写体像(実像)を透過させ、また、メインミラーが前記光路から退避するミラーアップ時には撮像素子で撮像した画像をEL装置に表示する。
【0003】
EL装置が画像を表示している時には、メインミラーがミラーアップしている。このため、透過型のEL装置の下にメインミラーの反射面が存在する。透過型のEL装置は、僅かながら光が表示側とは逆のメインミラー側に漏れる。このため、ファインダ接眼窓から視認されるEL装置の表示画像は、漏光がメインミラーの反射面により反射してEL装置の表示画像に重なるため、観察し難くなる。そこで、特許文献1に記載の発明では、EL装置の下に遮光幕を設けている。遮光幕は、メインミラーがミラーアップすることに連係してEL装置の下側に引き出され、またメインミラーがミラーダウンすることに連係してEL装置の下側から退避する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−33701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、メインミラーと遮光幕との移動を連係させる機構が必要になるため、カメラボディが大型化するおそれがある。しかも、その機構自体が複雑になり、コストも高く付く。さらに、遮光幕の引き出し、及び巻き込みに時間がかかる欠点がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、瞬時に遮光することができる一眼レフ型電子カメラをローコスト、かつコンパクトに提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明を例示する一眼レフ型電子カメラの一態様は、撮影レンズを通る被写体光を撮像部の撮像面に結像させるミラーアップ位置と、ファインダ光路上のうちの前記撮像面に共役な焦点面に結像させるミラーダウン位置との間で移動するメインミラーと、前記焦点面又はその近傍に配置され、前記メインミラーがミラーアップ位置の時に、前記撮像部で撮像した被写体画像を表示するシースルー表示部と、前記メインミラーと前記シースルー表示部との間に配置されており、前記メインミラーがミラーアップ位置の時に、画面の一部又は全部を透過状態から不透過状態に電気的に切り替える遮光用表示部と、を備えたものである。
【0008】
遮光用表示部としては、メインミラーがミラーダウン位置の時に、前記焦点面に結像する被写体像に重なったファインダ接眼窓から視認されるように、各種情報、例えばフォーカスエリアのマークや、露出値等の情報を表示してもよい。遮光用表示部として透過型液晶表示部を使用する場合には、各種情報を表示するドット領域が不透過領域になり、それ以外が透過領域になる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一眼レフ型電子カメラによれば、遮光用表示部を非遮光状態から遮光状態に瞬時に切り替えることができる。しかも、メカ機構を必要しないため、ローコスト、かつコンパクトで達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態である一眼レフ型電子カメラの概略を示すブロック図である。
【図2】一眼レフ型電子カメラの静止画撮影モードの動作手順を示すフローチャートである。
【図3】一眼レフ型電子カメラのファインダ接眼窓から覗いたファインダ視野を示す説明図である。
【図4】静止画撮影モードのうちのEVFモードを選択した時の動作手順を示すフローチャートである。
【0011】
【図5】一眼レフ型電子カメラの動画撮影モードの動作手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の一態様を例示する一眼レフ型電子カメラ10は、交換可能な撮影レンズ11、絞り12、メインミラー13、サブミラー14、透過型液晶表示部(遮光用表示部)15、透過型EL(シースルー表示部)16、焦点板17、ペンタプリズム18、接眼レンズ19、シャッタ20、撮像部21、レンズ駆動機構22、絞り駆動機構23、ミラー駆動機構24、測距部25、シャッタ駆動機構26、A/D27、画像処理部28、記録部29、操作部30、文字発生器31、EL表示制御部32、液晶表示制御部33、及び測光部34等を備えており、これらは制御部35により統括的に制御されている。レンズ駆動機構22は、撮影レンズ11を光軸方向に移動して被写体にピントを合わせる。
【0013】
ミラー駆動機構24は、撮影レンズ11を通る被写体光を撮像部21の撮像面に結像させるミラーアップ位置と、ファインダ光路上のうちの前記撮像面と共役な焦点面に配置されている焦点板17に結像させるミラーダウン位置との間でメインミラー13を移動させる。
【0014】
透過型EL16は、厚みの薄い透光性を有する自己発光型の有機EL(Electro Luminescence)パネルで構成されている。この透過型EL16は、焦点板17の裏面に表面が密着して固定されており、メインミラー13がミラーアップ位置の時に、撮像部21で撮像したカラーの被写体画像(スルー画像)を焦点板17に表示する。なお、透過型EL16としては、透光性を有するカラー液晶表示部等のシースルー表示部でもよい。
【0015】
また、透過型EL16を構成するキャップガラス、又はガラス基板にノングレア処理を施して被写体像をキャップガラス、又はガラス基板に結像させるようにしてもよい。この場合には、キャップガラス、又はガラス基板が焦点面に位置するよう透過型EL16を固定すればよいので、焦点板17を省略することができる。
【0016】
透過型液晶表示部15は、白黒液晶になっており、メインミラー13と透過型EL16との間、好ましくは透過型EL16の裏面に表面が密着する位置で固定され、非表示の時に画面が透明になる。この透過型液晶表示部15は、メインミラー13がミラーアップ位置の時に、画面を黒色表示にして不透過(遮光)状態に切り換わる。
【0017】
撮像部21は、被写体像を撮像して画像データをA/D27に送出する。A/D27は、画像データをデジタル信号に変換して画像処理部28に送る。画像処理部28は、画像データに対して種々の画像処理を施して、記録用画像データを生成して記録部29に送出する。記録部29は、記録用画像データを記録する。
【0018】
操作部30には、電源スイッチ、レリーズボタン、及びモード切替操作部等を備えている。モード切替操作部は、静止画撮影モード、及び動画撮影モードを選択するための操作部である。また、静止画撮影モードには、スルー画像をファインダ接眼窓36から視認するEVF(Electronic View Finder)モードを選択することができる。これを選択する時にもモード切替操作部を使用する。動画撮影モードでは、EVFモードと同じに、スルー画像及び記録画像をファインダ接眼窓36から視認しながら撮影する。
【0019】
メインミラー13は、一部がハーフミラーになっている。サブミラー14は、ハーフミラーから入射する被写体光束を反射して測距部25に導く。測距部25は、入射する被写体光束から位相差信号を検出し、位相差信号を被写体距離に対するデフォーカス量として制御部35に送る。制御部35は、デフォーカス量に基づいてレンズ駆動機構22を制御して撮影レンズ11を合焦位置に移動する。なお、サブミラー14は、メインミラー13のミラーアップ位置への移動に連動して光軸から退避する。
【0020】
測光部34は、焦点板17に結像又は表示される被写体像又はスルー画像を測光し、測光した結果得られる輝度値を被写体輝度情報として制御部35に送る。制御部35は、被写体輝度情報と予め設定されているISO感度とに基づいて光値を算出し、算出した光値になるように露出値(シャッタ速度、及び絞り値)を決める。
【0021】
制御部35は、メインミラー13がミラーダウン位置の時に、フォーカスエリアのマークを透過型液晶表示部15に表示する。また、制御部35は、その時点の撮影情報、例えばシャッタ速度や絞り値等の情報を収集し、これら情報に基づいて文字発生器31で文字画像を生成し、それら文字画像を透過型液晶表示部15に表示するように制御する。これにより、前記マークや種々の情報を表す文字や数字が被写体像に重ねてファインダ接眼窓36から視認される。なお、フォーカスエリアのマークの表示位置は、測距部25で測距する位置にそれぞれ対応付けされている。
【0022】
制御部35は、メインミラー13がミラーアップ位置の時に、フォーカスエリアのマークや種々の情報を表す文字をスルー画像に重畳して透過型EL16に表示する。このとき、透過型EL16は、カラー表示が行えるため、合焦しているフォーカスエリアのマークを他のフォーカスエリアのマークに対して異なる色で表示する。
【0023】
また、制御部35は、メインミラー13がミラーダウン位置の時に、合焦しているフォーカスエリアのマークを透過型EL16に色を変えて表示する。このとき、制御部35は、透過型液晶表示部15に表示するフォーカスエリアのマークのうち、透過型EL16で表示する合焦用のフォーカスマークと同じ位置のマークを消して表示するように透過型液晶表示部15を制御する。
【0024】
次に上記構成の作用を説明する。まず、静止画撮影モードを選択した場合について説明する。制御部35は、図2に示すように、EVFモードが選択されているか否かを確認する(S−1)。EVFモードが選択されていない場合、同図に示すように、シャッタが閉じ位置にセットされているか(S−2)、また、メインミラーがミラーダウン位置にセットされているか(S−3)を順に確認する。どちらもセットされていない場合には閉じ位置、及びミラーダウン位置にそれぞれ強制的にセットする。
【0025】
その後、制御部35は、透過型EL16の非表示を維持するとともに(S−4)、透過型液晶表示部15にフォーカスエリアのマークを表示するよう制御する(S−5)。これにより、透過型液晶表示部15は、前記マークを表示するドット領域のみが不透過状態になり、前記ドット領域以外の領域が透過状態になる。
【0026】
撮影窓37を通り撮影レンズ11によって結像する被写体像は、ミラーダウン位置にセットされているメインミラー13で反射された後に、透過型液晶表示部15、及び透過型EL16を順に透過して焦点板17に結像する。焦点板17に結像する被写体像は、ペンタプリズム18を透過して正立像に変換され、接眼レンズ19により拡大してファインダ接眼窓36から観察される。このとき、ファインダ視野39には、図3に示すように、透過型液晶表示部15に表示したフォーカスエリアのマーク38が被写体像に重ねて視認される。
【0027】
制御部35は、レリーズボタンの半押し操作を監視し(S−6)、半押し操作が行われることに応答して、撮影準備動作を実行する(S−7)。撮影準備動作は、測距部25、及び測光部34を駆動し、測距部25から得られるデフォーカス量に基づいてレンズ駆動機構22を制御して撮影レンズ11を合焦位置に移動する。
【0028】
このとき、制御部35は、合焦しているフォーカスエリアのマークを透過型EL16に色を変えて表示する。そして、制御部35は、透過型液晶表示部15を制御して、透過型液晶表示部15に表示するフォーカスエリアのマーク38のうち、透過型EL16で表示したと同じ位置にあるフォーカスエリアのマークを消して表示する。
【0029】
また、制御部35は、測光部34から得られる信号に基づいて被写体輝度を算出し、算出した被写体輝度とその時点で設定されているISO感度とに基づいて光値を求め、求めた光値になるようにシャッタ速度と絞り値を決定し、決定した絞り値になるように絞り駆動機構23を介して絞り12を制御する。
【0030】
また、制御部35は、決定したシャッタ速度と絞り値との撮影情報を透過型液晶表示部15に表示するよう液晶表示制御部33を制御する(S−8)。これにより、ファインダ接眼窓36からは、フォーカスエリアのマーク38に加えて撮影情報、例えばシャッタ速度を表す「1/1000」、及び絞り値を表す「F5.6」との英数字40の画像が被写体像に重ねて視認される(図3参照)。
【0031】
制御部35は、半押し操作の状態からそのまま全押し操作(撮影指示操作)が行われることを監視し(S−9)し、全押し操作が行われることに応答して、撮影動作が行われる(S−10)。撮影動作は、メインミラー13を一瞬、ミラーアップ位置に移動させる跳上げ動作が行われるようミラー駆動機構24を制御し、そして、この間に、決定したシャッタ速度に基づいてシャッタ20を駆動する動作である。シャッタ20の開閉の間に撮像部21は、被写体像を撮像する。撮像部21で取得した画像データは、A/D27を介して画像処理部28に送られ、ここで種々の画像処理が施されてから、記録用画像データとして記録部29に記録される(S−11)。
【0032】
EVFモードは、電子ビューファインダモードであり、静止画撮影モードの時に、スルー画像をファインダ接眼窓36から観察するモードである。制御部35は、EVFモードが選択されることに応答して(S−12)、図4に示すように、シャッタ20が開き位置にセットされているか(S−13)を確認する。もし、移動していない場合には、開き位置に強制的に移動させる。その後、制御部35は、ミラー駆動機構24を駆動してメインミラー13をミラーアップ位置に移動する(S−14)。これにより、撮影レンズ11を通る被写体光は、撮像部21の撮像面に結像する。制御部35は、撮像部21を駆動して、被写体像を撮像させる。撮像部21で取得した画像データは、A/D27を介して画像処理部28に送られる。
【0033】
画像処理部28は、画像データに対して縮小処理等を施して表示用画像データ(スルー画像データ)を生成する。生成した表示用画像データは、制御部35を介してEL表示制御部32に送られる。EL表示制御部32は、表示用画像(スルー画像)を透過型EL16に表示する。また、制御部35は、スルー画像にフォーカスエリアのマークを合成して表示するよう制御する(S−15)。これにより、ファインダ接眼窓36からは、スルー画像にフォーカスエリアのマークが重畳されて視認される(図3参照)。さらに、このとき、制御部35は、黒色を透過型液晶表示部15に表示するように液晶表示制御部33を制御する。これにより、透過型液晶表示部15は、遮光状態になる(S−16)。このようになると、透過型EL16の裏面から光が漏れて透過型EL16で表示するスルー画像がメインミラー13での反射によって観察し難くなることを防止することができる。
【0034】
その後は、図2で説明したと同じに、制御部35は、レリーズボタンの半押し操作を監視し(S−17)、半押し操作が行われることに応答して、撮影準備動作を実行する(S−18)。また、制御部35は、撮影準備動作により決定したシャッタ速度と絞り値との撮影情報をスルー画像に合成して表示するようEL表示制御部32を制御する(S−19)。これにより、ファインダ接眼窓36からは、フォーカスエリアのマーク38に加えて撮影情報、例えばシャッタ速度を表す「1/1000」、及び絞り値を表す「F5.6」との英数字40の画像とスルー画像とを合成した画像で視認される(図3参照)。
【0035】
制御部35は、半押し操作の状態からそのまま全押し操作(撮影指示操作)が行われることを監視し(S−20)し、全押し操作が行われることに応答して、撮影動作が行われる(S−21)。このEVFモードでの撮影動作では、メインミラー13がミラーアップ位置に移動したままであるため、メインミラー13を跳ね上げる動作が省略される。よってシャッタ20が開閉する間に取り込まれる被写体像を撮像部21が撮像する。撮像部21から得られる画像データは、A/D27を介して画像処理部28に送られ、ここで種々の画像処理が施されてから、記録用画像データとして記録部29に記録される(S−22)。
【0036】
なお、動画撮影モードについては、図5に示すように、EVFモードと略同じ動作手順であるので、ここでは、簡単に差異を説明し、詳しい説明を省略する。EVFモードとの違いとしては、ファインダ接眼窓36から透過型EL16に表示されるスルー画像を観察する状態で、「OKボタン」を操作すると映像の録画動作開始になり(S−24)、もう一度「OKボタン」を操作すると録画動作停止となる(S−25)。OKボタンの操作は、レリーズボタンの半押し操作、又は全押し操作としてもよいし、別に設けた操作ボタンとしてもよい。
【0037】
また、制御部35は、スルー画像の中央にフォーカスエリアのマークをスルー画像に合成して表示するようEL表示制御部32を制御してもよいし(S−26)、録画中に画面上部中央に赤いRECマークを点滅表示し、さらに、画面右上に残り録画時間のカウント数をスルー画像に合成して表示するよう制御してもよい(S−27)。
【0038】
上記実施形態では、遮光状態を生成する透過型液晶表示部15を透過型EL16の下に固定して設けているが、透過型液晶表示部15をメインミラー13の反射面に取り付けてもよい。この場合、メインミラー13がミラーアップ位置に移動した時に、黒色を表示してメインミラー13の反射面を遮光すればよい。
【0039】
また、メインミラー13の反射面に透過型EL16を取り付けてもよい。この場合には、メインミラー13がミラーアップ位置の時に、透過型EL16の発光面が焦点面に一致するように設ける。この場合には、遮光用表示部を省略することができる。
【0040】
さらに、上記各実施形態では、遮光状態を生成する透過型液晶表示部15を固定して設けているが、本発明ではこれに限らず、不透過型の液晶表示部と、移動機構とを設けて液晶表示部を移動させるようにしてもよい。移動機構は、メインミラー13がミラーアップ位置の時に、液晶表示部を透過型EL16の下に挿入して遮光状態を生成し、また、メインミラー13がミラーダウン位置の時に、液晶表示部を透過型EL16の下から退避させる。メインミラー13がミラーアップ位置の時には、透過型EL16に表示されるスルー画像に重なるように、例えばフォーカスエリアのマークや撮影情報等の種々の情報を表示することができる。また、この例では、液晶表示部に限ることなく、不透過の表示部であればいずれのものでも使用することができる。また、この場合、不透過の表示部として弾性変形自在なものを用いることで、屈曲させて退避位置に移動させることができるため、狭いところでも退避スペースを確保でき、しかも退避スペースを小さくでき省スペース化を図ることができる。
【符号の説明】
【0041】
10 一眼レフ型電子カメラ
11 撮影レンズ
13 メインミラー
15 透過型液晶表示部
16 透過型EL
17 焦点板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影レンズを通る被写体光を撮像部の撮像面に結像させるミラーアップ位置と、ファインダ光路上のうちの前記撮像面に共役な焦点面に結像させるミラーダウン位置との間で移動するメインミラーを備えた一眼レフ型電子カメラにおいて、
前記焦点面又はその近傍に配置され、前記メインミラーがミラーアップ位置の時に、前記撮像部で撮像した被写体画像を表示するシースルー表示部と、
前記メインミラーと前記シースルー表示部との間に配置されており、前記メインミラーがミラーアップ位置の時に、画面の一部又は全部を透過状態から不透過状態に電気的に切り替える遮光用表示部と、
を備えたことを特徴とする一眼レフ型電子カメラ。
【請求項2】
請求項1に記載の一眼レフ型電子カメラにおいて、
前記遮光用表示部は、前記メインミラーがミラーダウン位置の時に、前記焦点面に結像する被写体像に重なったファインダ接眼窓から視認されるように、各種情報を表示することを特徴とする一眼レフ型電子カメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−54232(P2013−54232A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−192944(P2011−192944)
【出願日】平成23年9月5日(2011.9.5)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】