説明

交通信号機システム

【課題】 信号機の発光する色を切り替える場合に両方の信号機が同時に誘導を示す色の表示色になるのを防ぐ有効的な交通信号機システムを提供する。
【解決手段】 少なくとも2つの信号機2,3のうちの片方の信号機が誘導を示す色の表示色の場合に、もう一方の信号機を停止を示す色の表示色で発光し、且つ、もう一方の信号機が停止を示す色の表示色を発光している期間に、片方の信号機が誘導を示す色の表示色から停止を示す色の表示色に切り替わることにより、所定の期間両方の信号機が停止を示す色の表示色がされるようにマイコン6が制御することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路工事区間等の交通整理を行うため、少なくとも2つの信号機を配置し、誘導を示す色の表示色と停止を示す色の表示色の発光の切替えを無線通信で行う交通信号機システムに関する。
【背景技術】
【0002】
図8は従来の交通信号機システムの全体構成を示す図である。リモートコントローラ1と第1信号機2と第2信号機3と電池電源4とで構成されている。信号機2及び信号機3には、各々無線機が搭載されており、電池電源4により駆動されている。第1信号機2はリモートコントローラ1により無線通信で色指定コマンドを受け、第2信号機3との間での無線通信で信号の送受をすることにより、第1信号機2と第2信号機3の信号灯8を色指定コマンドに基づき、片方の信号機が誘導を示す色の表示色に、もう一方の信号機が停止を示す色の表示色で発光するよう、内蔵する制御部で制御する。
【0003】
図9は従来の交通信号機システムにおける正常動作の一例を示す図である。図9において、第1信号機2は「青」で発光し、第2信号機3は「赤」で発光している。第1信号機2および第2信号機3での発光色を切替えたい場合、信号機の操作者はリモートコントローラ1に「第2信号機青」指定をするように操作する。するとリモートコントローラ1は該操作を受け、第1信号機2に搭載された無線機に対し無線通信で「第1信号機赤」指定信号を出力する。
【0004】
第1信号機2に搭載された無線機は前記指定信号を受け、内蔵する制御部により第2信号機3に搭載された無線機に対し「第2信号機青」指定信号を無線通信で出力すると同時に第1信号機2を「赤」で発光し、「第2信号機青」指定信号を受けた第2信号機3が内蔵する制御部により「青」で発光する。このことにより、第1信号機2は「青」から「赤」に、信号機2は「赤」から「青」にすなわち反対色に切替わる。
【0005】
図10は従来の交通信号機システムにおける正常動作の他の例を示す図である。図10において、第1信号機2は「赤」で発光し、第2信号機3は「青」で発光している。第1信号機2および第2信号機3での発光色を切替えたい場合、信号機の操作者はリモートコントローラ1に「第1信号機青」指定をするように操作する。するとリモートコントローラ1は該操作を受け、第1信号機2に搭載された無線機に対し無線通信で「第1信号機青」指定信号を出力する。第1信号機2に搭載された無線機は前記指定信号を受け、内蔵する制御部により第2信号機3に搭載された無線機に対し「第2信号機赤」指定信号を無線通信で出力することにより、「第2信号機赤」指定信号を受けた第2信号機3が内蔵する制御部により「赤」で発光し、「赤指定OK」信号を受けた第1信号機2が内蔵する制御部により「青」で発光する。このことにより、第1信号機2は「赤」から「青」に、信号機2は「青」から「赤」にすなわち反対色に切替わる。
【0006】
なお、従来の道路工事区間用の交通信号機システムとしては例えば特許文献1等が挙げられる。
【0007】
【特許文献1】特開2004−21772号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
図11は従来の交通信号機システムにおける問題発生を示す動作例を示す図である。図11において、第1信号機2は「青」で発光し、第2信号機3は「赤」で発光している。ここでリモートコントローラ1において「第1信号機青」指定をするような操作があると、リモートコントローラ1は第1信号機2に搭載された無線機に対し無線通信で「第1信号機青」指定信号を出力する。第1信号機2に搭載された無線機は前記指定信号を受け、内蔵する制御部により第2信号機3に搭載された無線機に対し「第2信号機赤」指定信号を無線通信で出力する。
【0009】
ここで「第2信号機赤」指定信号を受けた第2信号機3が内蔵する制御部により正常時には「第2信号機赤」指定信号と判断し「赤」で発光するが、第2信号機3の内蔵する制御部が「第2信号機赤」指定信号を「第2信号機青」指定信号と間違って判断してしまう場合があり、その場合は、「第2信号機赤」指定信号にも関わらず、「第2信号機青」指定信号と判断してしまい、図11に示すように、第2信号機3が「青」で発光しまう。この後「青指定OK」信号を受けた第1信号機2は再度「第2信号機赤」指定信号を無線通信で出力し、第2信号機3が正しく「第2信号機赤」指定信号と判断した場合は「赤」で発光する。
【0010】
しかし、第2信号機3が「第2信号機赤」指定信号を「第2信号機青」指定信号と判断してしまい一旦「青」で発光してしまうとその時第1信号機2は「青」で発光しているため、第1信号機2および第2信号機3の両方向から車両が進入し交通が渋滞してしまう。
【0011】
このことに関連し、上記特許文献1には、リモートコントローラから信号切替え指令が出された時、第1信号機次いで第2信号機を準備状態である「赤」で点灯し、第2信号機での「赤」点灯を第1信号機が確認してから、信号切替え指令を無線通信で出力し、信号切替え指令を受けた第2受信機が信号切替え指令に応じた色での信号切替えをし、第1の信号機は第2信号機での信号切替えが完了したことを確認した後、第1信号機の信号を切替えるようにする技術が記載されている。
【0012】
しかしこのような技術においても、第1信号機が信号切替え指令を無線通信で出力し、信号切替え指令を受けた第2受信機が信号切替え指令に応じた色を間違って判断すると、第2受信機は正しい色で発光することができない。
【0013】
また両方の信号機を準備状態である「赤」で点灯することは記載されているが、片方の信号機が「青」で発光し、もう一方の信号機が「赤」で発光している状態において、両方の信号機の発光する色を切替えることについてはなんらふれていない。
【0014】
さらに両方の信号機が電池電源で駆動する場合には、電池の残量がなくなると信号機の発光ができなくなり、交通信号機システムの運用が停止する恐れがあるので、電池の残量が低下したら消費電流を軽減し望ましくはそのことを発光で知らせるようにすると便利であるが、上記特許文献1にはこのことも何らふれていない。
【0015】
本発明の目的は、片方の信号機が誘導を示す色の表示色で発光しもう一方の信号機が停止を示す色の表示色で発光している状態において、信号機の発光する色を切り替える場合に両方の信号機が同時に誘導を示す色の表示色になるのを防ぐ有効的な交通信号機システムを提供することにある。
【0016】
本発明の他の目的は、電池電源の駆動で電池の残量が低下したら消費電流を軽減する有効的な交通信号機システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、少なくとも誘導を示す色の表示色と停止を示す色の表示色を発光する点灯部と該点灯部の表示色を制御する制御部とを備える少なくとも2つの信号機を有する交通信号機システムにおいて、少なくとも2つの信号機のうちの片方の信号機が誘導を示す色の表示色の場合に、もう一方の信号機を停止を示す色の表示色で発光し、且つ、前記もう一方の信号機が停止を示す色の表示色を発光している期間に、前記片方の信号機が誘導を示す色の表示色から停止を示す色の表示色に切り替わることにより、所定の期間両方の信号機が停止を示す色の表示色がされるように前記制御部が制御することを特徴とする交通信号機システムである。
【0018】
本発明は、上記記載の交通信号機システムにおいて、前記少なくと2つの信号機の各々には当該信号機を駆動する電池電源を備え、且つ、該電池電源の電圧若しくは電流を検知する電源検知手段を備え、該電源検知手段が所定の電圧若しくは電流に低下したことを検知した場合にその旨を前記制御部に送出し、該送出を受けた前記制御部は前記点灯部に対して停止を示す色の表示色が発光する旨の信号を送出し、該送出を受けた前記点灯部は停止を示す色の表示色で発光することを特徴とする交通信号機システムである。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、片方の信号機が誘導を示す色の表示色で発光しもう一方の信号機が停止を示す色の表示色で発光している状態において、信号機の発光する色を切り替える場合に両方の信号機が同時に誘導を示す色の表示色になるのを防ぐ有効的な交通信号機システムを得ることができる。また本発明によれば、電池電源の駆動で電池の残量が低下したら消費電流を軽減する有効的な交通信号機システムを得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明に係る実施の形態について、図1〜図7を用いて詳述する。
【0021】
図5は本発明に係る実施の形態の交通信号機システムの全体構成を示す図である。リモートコントローラ1と第1信号機2と第2信号機3と電池電源4とで構成されている。信号機2及び信号機3には、各々無線機5と信号灯制御部7と信号灯8が搭載されている。無線機5は制御部であるマイコン6を備え、電池電源4により駆動される。信号灯制御部7はマイコン6からに指令に基づき信号灯8を指定された色で発光する。
【0022】
第1信号機2はリモートコントローラ1により無線通信で色指定コマンドを受け、第2信号機3との間での無線通信で信号の送受をすることにより、第1信号機2と第2信号機3の信号灯8を色指定コマンドに基づき、片方の信号機が誘導を示す色の表示色に、もう一方の信号機が停止を示す色の表示色で発光するよう、制御部であるマイコン6で制御する。
【0023】
以下に本発明に係る実施の形態の交通信号機システムにおける動作を、図を用いて説明する。説明においては「誘導を示す色」を「青」、「停止を示す色」を「赤」と記載する。
【0024】
図1は本発明に係る実施の形態の交通信号機システムにおける正常動作の一例を示す図である。図1において、第1信号機2は「青」で発光し、第2信号機3は「赤」で発光している。第1信号機2および第2信号機3での発光色を切替えたい場合、信号機の操作者はリモートコントローラ1に「第2信号機青」指定をするように操作する。するとリモートコントローラ1は該操作を受け、第1信号機2に搭載された無線機5に対し無線通信で「第1信号機赤」指定信号を出力する。
【0025】
第1信号機2に搭載された無線機5は前記指定信号を受け、マイコン6により第2信号機3に搭載された無線機5に対し「第2信号機青」指定信号を無線通信で出力すると同時に第1信号機2を「赤」で発光する。すなわち、第2信号機3が「赤」で発光している期間中に第1信号機2を「赤」で発光する。
【0026】
「第2信号機青」指定信号を受けた第2信号機3は「青指定OK」信号を出力し、「青指定OK」信号を受けた第1信号機2はACK信号を出力する。第2信号機3はこのACK信号を受け、マイコン6により「青」で発光する。このことにより、第1信号機2は「青」から「赤」に、信号機2は「赤」から「青」に、両方の信号機を一旦同時に「赤」で発光してから反対色に切替え発光する。
【0027】
図2は本発明に係る実施の形態の交通信号機システムにおける正常動作の他の例を示す図である。図2において、第1信号機2は「赤」で発光し、第2信号機3は「青」で発光している。第1信号機2および第2信号機3での発光色を切替えたい場合、信号機の操作者はリモートコントローラ1に「第1信号機青」指定をするように操作する。するとリモートコントローラ1は該操作を受け、第1信号機2に搭載された無線機に対し無線通信で「第1信号機青」指定信号を出力する。
【0028】
第1信号機2に搭載された無線機は前記指定信号を受け、マイコン6により第2信号機3に搭載された無線機5に対し「第2信号機赤」指定信号を無線通信で出力することにより、「第2信号機赤」指定信号を受けた第2信号機3がマイコン6により「赤」で発光する。すなわち、第1信号機2が「赤」で発光している期間中に第2信号機3を「赤」で発光する。
【0029】
「赤指定OK」信号を受けた第1信号機2がACK信号を出力するときに「青」で発光する。このことにより、第1信号機2は「赤」から「青」に、信号機2は「青」から「赤」に、両方の信号機を一旦同時に「赤」で発光してから反対色に切替え発光する。
【0030】
このように本発明に係る実施の形態の交通信号機システムにおいては、色指定信号と色指定OK信号とACK信号の3信号を第1信号機と第2信号機との信号の送受信に用い、色指定信号の送受信で両方の信号機を一旦同時に「赤」で発光し、ACK信号の送受信で切替え発光する。
【0031】
このような信号および発光動作により、上記の発明が解決しようとする課題で説明した図11のような色指定信号の判断の誤りによる第1信号機および第2信号機の同時「青」発光を、次の図3のようにして回避することができる。
【0032】
図3は本発明に係る実施の形態の交通信号機システムにおける正常動作のさらに他の例を示す図である。図3において、第1信号機2は「青」で発光し、第2信号機3は「赤」で発光している。ここでリモートコントローラ1において「第1信号機青」指定をするような操作があると、リモートコントローラ1は第1信号機2に搭載された無線機5に対し無線通信で「第1信号機青」指定信号を出力する。第1信号機2に搭載された無線機5は前記指定信号を受け、マイコン6により第2信号機3に搭載された無線機5に対し「第2信号機赤」指定信号を無線通信で出力する。
【0033】
ここで、第2信号機3のマイコン6が「第2信号機赤」指定信号を「第2信号機青」指定信号と間違って判断してしまう場合があるが、この場合でも本実施の形態では「赤」のままであり、「青」の発光に切替わらない。第2信号機3が「青指定OK」信号を出力し、第1信号機2が再度「第2信号機赤」指定信号を無線通信で出力し、第2信号機3が正しく「第2信号機赤」指定信号と判断した場合に「赤指定OK」信号を出力し、この「赤指定OK」信号を受けた第1信号機2がACK信号を出力するときに指定の「青」で発光する
図4は本発明に係る実施の形態の交通信号機システムにおける正常動作の別の例を示す図である。図4は、第1の信号機2および第2信号機3が一定の周期で(例えば3秒間に一回)お互いの自局信号灯表示情報を無線通信し、あらかじめ設定された信号灯の切替え時間で信号灯の点灯の制御を行う自動運用システムである。
【0034】
例えば、30秒間は、第1信号機2を「青」に発光、その後の15秒間を第1信号機2及び信号機3の両方を「赤」に発光、その後の30秒間は、第2信号機3を「青」に発光と、切替え時間が予め設定されている。
【0035】
第1信号機2に搭載された無線機5は、第2信号機3の無線機5に対し「第2信号機赤」指定信号を無線通信で出力し、「第2信号機赤」指定信号を受けた第2信号機3がマイコン6により「赤」で発光する。すなわち、第1信号機2が「赤」で発光している期間中に第2信号機3を「赤」で発光する。
【0036】
「赤指定OK」信号を受けた第1信号機2がACK信号を出力するときに「青」で発光する。このことにより、第1信号機2は「赤」から「青」に、信号機2は「青」から「赤」に、両方の信号機を一旦同時に「赤」で発光してから反対色に切替え発光する。
【0037】
3秒間に1回前記の三つの信号を無線通信する。そして、前記処理が、第1信号機2が「青」発光時間の30秒間を経過した後、第1信号機2に搭載された無線機5が、第2信号機3の無線機5に対し「第2信号機赤」指定信号を無線通信で出力し、「第2信号機赤」指定信号を受けた第2信号機3がマイコン6により「赤」で発光し、「赤指定OK」信号を受けた第1信号機2がACK信号を出力するときに「赤」で発光する。このことにより、両方の信号機2および3は両方とも「赤」で発光する。そして3秒間に1回前記の三つの信号を無線通信する。
【0038】
さらに前記処理が15秒間経過した後、第1信号機2に搭載された無線機5は、第2信号機3の無線機5に対し「第2信号機青」指定信号を無線通信で出力し、「第2信号機青」指定信号を受けた第2信号機3は「青指定OK」信号を出力し、「青指定OK」信号を受けた第1信号機2はACK信号を出力する。第2信号機3はこのACK信号を受け、マイコン6により「青」で発光する。そして3秒間に1回前記の三つの信号を無線通信する。
【0039】
さらに30秒間経過後は、両方の信号機2および3を同時に「赤」に発光し、さらに15秒間経過後は、30秒間第1信号機2が「青」、第2信号機3が「青」と、動作を繰り返す。
【0040】
図6は図5における本発明に係る実施の形態の交通信号機システムの全体構成の中の無線機5のさらに発展させた内部構成図である。
【0041】
電池電源4は、抵抗9及び抵抗10で分圧されて電圧検出回路11に入力され、電圧検出回路11の出力はマイコン6に接続されている。マイコン6の出力は無線送受信回路12に入力されるとともに図5の信号灯制御部7に入力される。
【0042】
電圧検出回路11は、例えば4.5VDC以下の入力で0VDCを出力するICを選択する。例えば、株式会社リコー製のRN5VD45Aである。電池電源4が10VDCの時、電圧検出回路11の入力が4.5VDCとなるように、抵抗9と抵抗10の抵抗値を設定する。
【0043】
このような構成においては、電池電源が10VDC以下となった場合、電圧検出回路11の入力が4.5VDC以下となるため、電圧検出回路11はマイコン6に対して、0VDCを出力する。0VDCを入力されたマイコン6は、無線送受信回路12を通して、対向の信号機に搭載された無線機5に対し「赤点滅」指定信号を無線通信で出力して対向の信号機を「赤点滅」の発光とするのとともに自局の信号機も「赤点滅」の発光とする。前記の処理後、両方の信号機に搭載された無線機の無線通信を止め、電池の消費電流の低減を自動的に軽減する。
【0044】
図7は図6の無線機が搭載される本発明に係る実施の形態の交通信号機システムにおける動作の例を示す図である。図7は図4の自動運用システムを実行している最中に電池電源が低下した場合の動作の例を示す図である。
【0045】
図7は、両方の信号機2および3が同時に「赤」で発光してから3秒間に1回両方の信号機2および3間で、前記の三つの信号すなわち「第2信号機赤」指定信号、「青指定OK」信号、ACK信号を送受信している最中に、電池電源が低下した場合である。
【0046】
この場合、第1信号機のマイコン6は第2の無線機3に対し「第2信号機赤点滅」指定信号を無線通信で出力し、「第2信号機赤点滅」指定信号を受けた第2信号機3がマイコン6により「赤点滅」で発光する。また「赤点滅OK」信号を受けた第1信号機2がACK信号を出力するときに「赤点滅」で発光する。
【0047】
前記の処理後、両方の信号機に搭載された無線機の無線通信を止める。第1信号機2および第2信号機3に搭載される無線機の送信出力を1Wとした場合、無線通信で消費する電流は約1.5Aである。これを赤点滅に切替えることで、0.3Aに軽減することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明に係る実施の形態の交通信号機システムにおける正常動作の一例を示す図である。
【図2】本発明に係る実施の形態の交通信号機システムにおける正常動作の他の例を示す図である。
【図3】本発明に係る実施の形態の交通信号機システムにおける正常動作のさらに他の例を示す図である。
【図4】本発明に係る実施の形態の交通信号機システムにおける正常動作の別の例を示す図である。
【図5】本発明に係る実施の形態の交通信号機システムの全体構成を示す図である。
【図6】図5における本発明に係る実施の形態の交通信号機システムの全体構成の中の無線機のさらに発展させた内部構成図である。
【図7】図6の無線機が搭載される本発明に係る実施の形態の交通信号機システムにおける動作の例を示す図である。
【図8】従来の交通信号機システムの全体構成を示す図である。
【図9】従来の交通信号機システムにおける正常動作の一例を示す図である。
【図10】従来の交通信号機システムにおける正常動作の他の例を示す図である。
【図11】従来の交通信号機システムにおける問題発生を示す動作例を示す図である。
【符号の説明】
【0049】
1…リモートコントローラ、2…第1信号機、3…第2信号機、4…電池電源、5…無線機、6…マイコン、7…信号灯制御部、8…信号灯、9,10…抵抗、11…電圧検出回路、12…無線送受信回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも誘導を示す色の表示色と停止を示す色の表示色を発光する点灯部と該点灯部の表示色を制御する制御部とを備える少なくとも2つの信号機を有する交通信号機システムにおいて、少なくとも2つの信号機のうちの片方の信号機が誘導を示す色の表示色の場合に、もう一方の信号機を停止を示す色の表示色で発光し、且つ、前記もう一方の信号機が停止を示す色の表示色を発光している期間に、前記片方の信号機が誘導を示す色の表示色から停止を示す色の表示色に切り替わることにより、所定の期間両方の信号機が停止を示す色の表示色がされるように前記制御部が制御することを特徴とする交通信号機システム。
【請求項2】
請求項1記載の交通信号機システムにおいて、前記少なくと2つの信号機の各々には当該信号機を駆動する電池電源を備え、且つ、該電池電源の電圧若しくは電流を検知する電源検知手段を備え、該電源検知手段が所定の電圧若しくは電流に低下したことを検知した場合にその旨を前記制御部に送出し、該送出を受けた前記制御部は前記点灯部に対して停止を示す色の表示色が発光する旨の信号を送出し、該送出を受けた前記点灯部は停止を示す色の表示色で発光することを特徴とする交通信号機システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−31138(P2006−31138A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−205516(P2004−205516)
【出願日】平成16年7月13日(2004.7.13)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】