説明

住宅設備監視システム

【課題】表示装置における処理負荷を軽減する。
【解決手段】表示制御装置CVのマイコン部50において、コントローラCnから送信されたメッセージに含まれる優先度と表示制御装置CVで表示中のウェブページに対応するイベントの内容に応じた優先度とを比較し、前者の優先度が後者の優先度より高い場合に前記ウェブページをコントローラCnから送信して液晶ディスプレイ52aに表示する。それぞれのイベントに対応したウェブページが各サブシステムSSnのコントローラCnに保持されることで表示制御装置CVにおける処理負荷が軽減できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅内に設置された住宅設備、例えば、エアコンや照明器具あるいは種々のセキュリティ機器などの監視を行う住宅設備監視システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、エアコンや照明器具あるいは種々のセキュリティ機器などの住宅設備の監視(あるいは、監視と制御)を行う住宅設備監視システムが提供されている(例えば、特許文献1参照)。そして、かかる住宅設備監視システムは、住宅設備の監視(あるいは、監視と制御)に関わる情報(例えば、エアコンや照明器具の動作状態、セキュリティ機器である火災感知器の動作状態など)を表示デバイス(CRTやLCD)に表示することで前記情報を認識し易くするものとして表示装置を備えている。
【0003】
かかる表示装置においては、監視対象である住宅設備に何らかのイベント(例えば、火災感知器による火災発生検知など)が発生したとき、当該イベントに対する監視結果の情報(例えば、火災発生検知並びに火災発生の警報など)を受け取って画面に表示している。ここで、表示装置で表示する表示情報は、表示装置自体がメモリに記憶している。
【0004】
そして、表示装置においては、任意の表示情報を表示している状況で何らかのイベントが発生したときに当該イベントの内容に応じた適切な表示情報への切換のルールが予め設定され、当該ルールに従って表示情報が切り換えられることでイベントの発生状況に応じた適切な表示情報が表示できるようになっていた。
【特許文献1】特開2004−295408公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来システムでは前記表示情報を表示装置に記憶しているため、表示装置に大容量のメモリが必要となって処理負荷が大きいという問題があった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、表示装置における処理負荷が軽減できる住宅設備監視システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、住宅内に設置されて監視または制御の少なくとも一方が行われる1乃至複数の宅内機器と、当該宅内機器と伝送路を介して接続される1乃至複数の表示装置とを備え、前記宅内機器は、監視または制御に関わる内容を含んだウェブページを前記伝送路を介して前記表示装置に提供するウェブサーバ機能を有し、前記表示装置は、前記宅内機器との間でデータ通信を行う通信手段と、ウェブページを表示する表示手段と、前記通信手段を介して受信した前記ウェブページを前記表示手段に表示させるウェブブラウザ手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記宅内機器は、監視または制御に関わる何らかのイベントが発生した場合、当該イベントに対応するウェブページの保存場所を含むメッセージを前記表示装置に送信し、当該表示装置から送信される送信要求に応じて前記ウェブページを送信してなり、前記表示装置は、前記メッセージに含まれる前記保存場所に対して前記通信手段を介して前記ウェブページの送信要求を送信することを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記宅内機器は、監視または制御に関わる何らかのイベントが発生した場合、当該イベントの内容に応じた優先度と、当該イベントに対応するウェブページの保存場所とを含むメッセージを前記表示装置に送信し、当該表示装置から送信される送信要求に応じて前記表示情報を送信してなり、前記表示装置は、前記メッセージに含まれる優先度と前記表示手段で表示中のウェブページに対応するイベントの内容に応じた優先度とを比較するとともに前者の優先度が後者の優先度より高い場合に前記通信手段を介して前記ウェブページの保存場所に対して送信要求を送信する優先度判定手段を具備することを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記表示装置は、表示中のウェブページと異なるイベントに対応するメッセージが受信されたことを報知する報知手段を具備することを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、請求項2〜4の何れか1項の発明において、前記宅内機器は、監視または制御に関わる何らかのイベントの履歴情報を前記メッセージに含めて前記表示装置に送信してなり、前記表示装置は、前記メッセージに含まれる履歴情報を前記表示手段に表示することを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記履歴情報は、イベントの発生日時並びにイベントの内容を含む複数の項目からなり、前記表示装置は、個々の項目毎に前記履歴情報を並べ替えて表示手段に表示することを特徴とする。
【0013】
請求項7の発明は、請求項2〜4の何れか1項の発明において、前記宅内機器は、監視または制御に関わる何らかのイベントの履歴情報を保存した保存場所を前記メッセージに含めて前記表示装置に送信してなり、前記表示装置は、前記保存場所に保存されている前記履歴情報を各宅内機器から受信して前記表示手段に一覧表示することを特徴とする。
【0014】
請求項8の発明は、請求項1〜7の何れか1項の発明において、前記宅内機器は、住宅設備の監視または制御の少なくとも何れか一方を行うコントローラであって、当該コントローラは、自己の監視または制御の対象である住宅設備の監視若しくは制御に関わる内容を含んだウェブページを前記表示装置に送信してなる。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明によれば、監視または制御に関わる内容を表示するためのウェブページを宅内機器から表示装置に送信し、表示装置では、ウェブブラウザ手段が前記宅内機器から受け取った当該ウェブページを表示手段に表示させるので、監視または制御に関わる内容を表示するための表示情報を表示装置に記憶していた従来例と比較して、表示装置に大容量のメモリが不要となって処理負荷が軽減できる。
【0016】
請求項2の発明によれば、前記宅内機器は、監視または制御に関わる何らかのイベントが発生した場合、当該イベントに対応するウェブページの保存場所を含むメッセージを前記表示装置に送信し、当該表示装置から送信される送信要求に応じて前記ウェブページを送信し、前記表示装置は、前記メッセージに含まれる前記保存場所に対して前記通信手段を介して前記ウェブページの送信要求を送信するので、それぞれのイベントに対応したウェブページが各宅内機器に保持されることで表示装置における処理負荷が軽減できる。
【0017】
請求項3の発明によれば、表示装置の優先度判定手段において、前記メッセージに含まれる優先度と前記表示手段で表示中のウェブページに対応するイベントの内容に応じた優先度とを比較するとともに前者の優先度が後者の優先度より高い場合に前記通信手段を介して前記ウェブページの保存場所に対して送信要求を送信するので、それぞれのイベントに対応したウェブページが各宅内機器に保持されることで表示装置における処理負荷が軽減でき、しかも、新たに宅内機器をシステムに追加する際には追加する宅内機器に対応したウェブページを宅内機器に保持すればよいから、表示を切り換えるために表示装置に記憶している切換ルールを更新する場合に比較して作業負担が減らせる。
【0018】
請求項4の発明によれば、表示中のウェブページと異なるイベントに対応するメッセージが受信されたことを報知する報知手段を表示装置に具備するので、優先度が低いために表示されないメッセージを表示装置で受信したことが使用者に報知できる。
【0019】
請求項5の発明によれば、前記宅内機器は、監視または制御に関わる何らかのイベントの履歴情報を前記メッセージに含めて前記表示装置に送信してなり、前記表示装置は、前記メッセージに含まれる履歴情報を前記表示手段に表示するので、過去から現在までのイベントの発生状況が容易に把握できる。
【0020】
請求項6の発明によれば、表示装置は、イベントの発生日時並びにイベントの内容を含む複数の項目毎に前記履歴情報を並べ替えて表示手段に表示するので、イベントの発生状況が多角的に把握できる。
【0021】
請求項7の発明によれば、前記宅内機器は、監視または制御に関わる何らかのイベントの履歴情報を保存した保存場所を前記メッセージに含めて前記表示装置に送信してなり、前記表示装置は、前記保存場所に保存されている前記履歴情報を各宅内機器から受信して前記表示手段に一覧表示するので、イベントの履歴情報を表示する表示形式が各宅内機器側で自由に設定可能となる。
【0022】
請求項8の発明によれば、前記宅内機器は、住宅設備の監視または制御の少なくとも何れか一方を行うコントローラであって、当該コントローラは、自己の監視または制御の対象である住宅設備の監視若しくは制御に関わる内容を含んだウェブページを前記表示装置に送信してなるので、1つのコントローラで複数の住宅設備の監視または制御を行うことによって個々の住宅設備にウェブサーバ機能を搭載する場合に比較してシステム全体のコストダウンが図れるとともに、複数の住宅設備の監視若しくは制御に関わる内容を含んだウェブページをまとめて表示装置に送信することができる。しかも、システムに新たな監視または制御の対象となる住宅設備が追加され、新しいウェブページの追加が必要になった場合でも、追加された住宅設備を監視または制御の対象とするコントローラを新規なものに代えるだけでよく、システムの拡張が容易に行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、住宅設備の監視と制御を行う住宅設備監視制御システムに本発明の技術思想を適用した実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
本実施形態の住宅設備監視制御システムは、図3に示すように住宅内に設置されたコントローラC1,C2,C3が住宅設備の制御並びに監視を行う複数(図示例では3つ)のサブシステムSS1,SS2,SS3と、各サブシステムSSnのコントローラCn(n=1,2,3)と伝送路(エンハンスト・カテゴリ5若しくはカテゴリ6のLANケーブル)を介して接続される統合管理装置TMと、統合管理装置TMにLANケーブルを介して接続される複数(図示例では、2つ)の端末装置(パーソナル・コンピュータPC並びに表示制御装置CV)とを備え、これら複数のコントローラCと統合管理装置TMと端末装置とが汎用の通信プロトコル(TCP/IP、UDP、HTTPなど)を利用した宅内ネットワークを構成している。この宅内ネットワークは、100BASE-TX(IEEE 802.3u)規格に準拠したローカルエリアネットワーク(LAN)であって、ハブに相当する統合管理装置TMに、ネットワーク端末に相当する各サブシステムSSnのコントローラCnや端末装置(パーソナルコンピュータPC並びに表示制御装置CV)などがスター配線で接続されている。さらに統合管理装置TMは、インターネットに接続するための回線の種類(電話回線、CATV回線、光ファイバ回線など)に応じてADSLモデムやケーブルモデムあるいはONU(Optical Network Unit)などのインターネット接続装置MDと通信ケーブル(通常、LANケーブル)によって接続され、インターネット接続装置MDが介在することで宅内ネットワークが外部ネットワークたるインターネットに接続される。なお、この種のインターネット接続装置MDは従来周知であるから詳細な構成についての図示並びに説明は省略する。
【0025】
また、宅内ネットワークには住宅から離れた遠隔地に設置されたセンタ装置(センタサーバ)SVがインターネットを通じて接続されており、後述するようにインターネットに接続可能なノート型のパーソナルコンピュータ、携帯電話機MP、PDA(Personal Digital Assistance)等からなる携帯型の端末装置とセンタ装置SVとの間でインターネットを介したデータ通信を行うことにより、例えば、携帯電話機MPを使って外出先から住宅設備の制御や監視を行うことができる。センタ装置SVは、ネットワーク機能を有する汎用のコンピュータ装置で構成されており、携帯電話機MP等の端末装置からインターネットを通じて送信されるコントローラCn宛のメッセージやコントローラCnから宅内ネットワークに属さない端末装置に宛て送信されるメッセージを中継する機能を有している。但し、上述のようなインターネット接続機能を有する携帯型の端末装置やセンタ装置SVは従来周知であるから、詳細な構成についての図示並びに説明は省略する。
【0026】
統合管理装置TMは、図4に示すようにそれぞれにLANケーブルを介してサブシステムSSnのコントローラCnが接続される複数の通信ポート2i(i=1,2,…)と、LANケーブルを介してインターネット接続装置MDが接続される通信ポート3と、通信ポート2i,3間の伝送経路を切り換えるとともに通信ポート2i,3間で転送されるパケットの破棄や通信ポート2i又は3の遮断若しくは制限等の処理(以下、パケット処理と呼ぶ。)を実行するパケット処理部4と、CPUを主構成要素としパケット処理部4を制御して伝送経路を切り換えさせる機能(経路切換機能)やパケットに対するウイルスチェックやフィルタリング等を実行する機能(ネットワークセキュリティ機能)、サブシステムの構成管理機能(後述する)等を有する制御部1と、コントローラCnやインターネット接続装置MDのMAC(Media Access Conrol:媒体アクセス制御)アドレスやネットワークアドレス(プライベートのIPアドレス)、各サブシステムSSnに関する制御情報や監視情報を記憶するための記憶部5とを備えている。通信ポート2i,3は、LANケーブルの先端に設けられているRJ−45のモジュラプラグが挿抜自在に接続されるモジュラジャックを具備している。また、パケット処理部4は多数のスイッチ要素を具備し、制御部1の経路切換機能によってスイッチ要素が駆動されることにより任意の1つの通信ポート2i又は3と他の1乃至複数の通信ポート2i又は3との間の伝送経路を切り換えたり、あるいは制御部1のネットワークセキュリティ機能によって異常(例えば、不正なパケットやネットワークに支障を来すほど大量のパケットの流入または流出)が生じている通信ポート2i又は3を遮断若しくは制限するものである。記憶部5は不揮発性メモリからなり、各通信ポート2iに接続されているコントローラCnや端末装置並びに通信ポート3に接続されているインターネット接続装置MDのMACアドレスやネットワークアドレスを各通信ポート2i,3と対応させて記憶している。但し、通信ポート2i,3に接続されているコントローラCnや端末装置並びにインターネット接続装置MDのMACアドレスを取得する方法については従来周知であるから詳細な説明は省略する。また、各コントローラCnや端末装置のネットワークアドレス、すなわち、プライベート(あるいはローカルとも言う。)のIPアドレスについては、制御部1がDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)を用いて自動的に割り当てるようになっている。但し、DHCPを用いたネットワークアドレスの自動割り当てについても従来周知であるから詳細な説明は省略する。
【0027】
制御部1は、通信ポート2i,3からパケット処理部4に入ってくるパケットの送信先のアドレス(MACアドレス)を監視しており、例えば、通信ポート3から入ってきたパケットの送信先のアドレスを記憶部5に記憶しているMACアドレスと照合し、送信先のアドレスと一致するMACアドレスのコントローラCnや端末装置(例えば、コントローラC1)が接続されている通信ポート21と通信ポート3との間にのみ伝送経路が形成されるようにパケット処理部4を制御し、形成された伝送経路を介してパケットを通信ポート21に送り出させている(経路切換機能)。また、制御部1では、通信ポート2i,3を通過するパケットを常時監視し、異常なパケットを破棄したり、あるいは上述のようにパケット処理部4を制御して異常が生じている通信ポート2i又は3を遮断若しくは制限させている(ネットワークセキュリティ機能)。さらに、制御部1はUPnP(ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ)のコントロールポイントの機能を実装しており、後述するようにUPnPにおいてデバイスの検出を行うSSDP(Simple Service Discovery Protocol)を利用してUPnPのデバイスに相当する各コントローラCnを自動的に検出するようになっている。
【0028】
ところで、統合管理装置TMは、合成樹脂成形品からなる箱形のハウジング(図示せず)に上述した各部を収納して構成されているが、当該ハウジングは住宅内の壁面に設置されている住宅用分電盤(住宅盤)に収納可能となっている。但し、当該ハウジングの構造は一例であって、必ずしも住宅盤に収納される必要はない。
【0029】
次に、個々のサブシステムSSnについて説明する。
【0030】
サブシステムSS1は、照明器具や空調機器(エアコン)並びに電気錠等の住宅設備(設備機器)Xm(m=1,2,…)と、設備機器Xmの制御並びに監視を行うコントローラ(以下、設備機器コントローラと呼ぶ。)C1と、住宅における使用電流を計測する電流計測装置Dとを備えている。
【0031】
設備機器コントローラC1は、図5に示すようにマイコンを主構成要素とする設備機器コントローラ制御部10と、宅内ネットワークのLANケーブルが接続され設備機器コントローラ制御部10と宅内ネットワークのインタフェースを行うLANインタフェース部11と、日本電機工業会(JEMA)の統一規格に適合した設備機器X1(エアコンや給湯器など)と設備機器コントローラ制御部10のインタフェースを行うHA(ホームオートメーション)インタフェース部12と、前記JEMA規格に適合したHA端子(図示せず)を有するHA端子部13と、当該JEMA規格に適合しない設備機器X2(照明器具)への給電経路に挿入されるリレー(図示せず)を有するリレー端子部15と、設備機器コントローラ制御部10の制御下でリレー端子部15が有するリレーを駆動する照明器具インタフェース部14と、マイコンで実行するプログラムや設備機器X1,X2の動作状態などの制御情報及び監視情報を記憶するメモリ部16と、電流計測装置Dとの間でデータ通信を行うためのローカルインタフェース部17と、現在時刻を計時する計時部18とを備えている。また、図示は省略しているが、商用電源から所望の直流電源を作成して設備機器コントローラ制御部10やその他の各部に動作電源を供給するための電源回路も備えている。
【0032】
設備機器コントローラ制御部10は、LANインタフェース部11を通じて端末装置から制御要求のメッセージを受け取ったときにHAインタフェース部12あるいは照明器具インタフェース部14を介して各設備機器X1,X2を個別に制御して運転(照明器具X2の場合は点灯)と停止(照明器具X2の場合は消灯)を切り換え、LANインタフェース部11を通じて端末装置から監視要求のメッセージを受け取ったときにHAインタフェース部12あるいは照明器具インタフェース部14を介して各設備機器X1,X2の動作状態(運転<点灯>又は停止<消灯>)を個別に取得するとともに、制御要求や監視要求に対する応答(各設備機器X1,X2の動作状態)のメッセージをLANインタフェース部11より要求メッセージの送信元である端末装置に向けて送信させる機能(制御監視機能)を有する。また、設備機器コントローラ制御部10は、自己の配下にある設備機器X1〜X4の名称並びに動作状態を文字や記号で表示するための多数のウェブページ(ウェブページ群)を保持しており、端末装置からの要求に応じて当該ウェブページ群の中から適切なウェブページを選んでLANインタフェース部11より端末装置に提供(配信)する機能(ウェブサーバ機能)を有している。
【0033】
電流計測装置Dは、図6に示すようにマイコンを主構成要素とするマイコンブロック20と、住宅盤に収納されている主幹ブレーカ(図示せず)の電源側に設けられて電源線PLより主幹ブレーカに流れ込む電流を検出する電流センサ(カレントトランス)CTと、電流センサCTで検出する電流から住宅における使用電流量を計測する電流計測部21と、設備機器コントローラC1の設備機器コントローラ制御部10との間でデータ通信を行うためのローカルインタフェース部22と、日本電機工業会の統一規格に適合した設備機器X3,X4(エアコンや給湯器など)とマイコンブロック20のインタフェースを行うHAインタフェース部23と、前記JEMA規格に適合したHA端子(図示せず)を有するHA端子部24とを備えている。マイコンブロック20は、電流計測部21で計測する使用電流の計測値が予め決められている上限値を超えた場合、ローカルインタフェース部22,17を通じて設備機器コントローラC1の設備機器コントローラ制御部10に機器停止(電源オフ)指令を送信するか、あるいはHAインタフェース部23を制御してHA端子部24に接続されている設備機器X3又はX4の電源をオフさせて電力の使い過ぎを防止する機能(デマンド制御機能)と、ローカルインタフェース部22を介して設備機器コントローラ制御部10から与えられる指令に応じて設備機器X3,X4の動作制御や状態監視を行う機能とを有している。ここで、マイコンブロック20にはサブシステムSS1に含まれる設備機器X1〜X4のデマンド制御における優先順位が登録されており、使用電流の計測値が上限値を超えた場合、前記優先順位の高い設備機器X1,…から順番に電源がオフされる。但し、必ずしも電流計測装置Dに設備機器X3,X4の制御及び監視機能を持たせる必要はなく、設備機器コントローラC1の設備機器コントローラ制御部10が上記デマンド制御機能を搭載してもよい。また、電流計測装置Dは必須の構成要件ではなく、電流計測装置Dを含まないサブシステムSS1であっても構わない。
【0034】
また、サブシステムSS2は、図3に示すように住宅内における異常発生を検知する1乃至複数種類のセキュリティ機器Y1,Y2と、各セキュリティ機器Y1,Y2の検知情報を収集するセキュリティ受信器SRと、セキュリティ受信器SRが収集した検知情報を受け取るとともに受け取った当該検知情報を応答メッセージにより宅内ネットワークを通じて伝送するコントローラ(以下、セキュリティコントローラと呼ぶ。)C2とで構成されるセキュリティシステムである。
【0035】
セキュリティ機器Y1は、例えば、人体から放射される熱線を検出することによる監視領域内への人の侵入検知や、窓に設置されているクレセント錠の施解錠検知、窓の開閉検知等を行う防犯用のセンサを具備し、センサで異常(人の侵入やクレセント錠の解錠等)を検知したときに当該検知情報を無線信号(若しくは有線信号)でセキュリティ受信器SRに送信する機能を有している。また、セキュリティ機器Y2は、煙や熱を検出することによる火災検知や都市ガスあるいはLPガスを検出することによるガス漏れ検知等を行う防災用のセンサを具備し、センサで異常(火災発生やガス漏れ等)を検知したときに当該検知情報を無線信号(若しくは有線信号)でセキュリティ受信器SRに送信する機能を有している。但し、上述のような機能を有するセキュリティ機器Y1,Y2については従来周知であるから、詳細な構成についての図示並びに説明は省略する。
【0036】
セキュリティ受信器SRは、セキュリティ機器Y1,Y2から送信された無線信号(若しくは有線信号)を受信することで検知情報を収集し、さらに当該検知情報に対応した処理、例えば、火災やガス漏れあるいは不審者の侵入等の異常発生を家人に知らせるために警報音を鳴動する処理を行うとともに検知された異常の種類や場所等の検知情報を無線信号(若しくは有線信号)でセキュリティコントローラC2に送信する処理を行う。ここで、セキュリティ機器Y1,Y2には固有の識別符号(ID)が割り当てられており、セキュリティ受信器SRでは当該識別符号によって個々のセキュリティ機器Y1,Y2の検知情報を識別可能となっている。また、セキュリティ受信器SRは、上述のようにセキュリティ機器Y1,Y2から検知情報を収集する警戒状態と検知情報を収集しない非警戒状態の2つの動作状態があり、例えば、ワイヤレス送信機(図示せず)から送信されるワイヤレス信号によって警戒状態と非警戒状態の2つの動作状態が択一的に切り換えられる。但し、ワイヤレス送信機にも固有の識別符号が割り当てられており、予め登録されている識別符号以外の識別符号が割り当てられたワイヤレス送信機では動作状態の切換が行えないようになっている。なお、上述のような機能を有するセキュリティ受信器SRについては従来周知であるから、詳細な構成についての図示並びに説明は省略する。
【0037】
セキュリティコントローラC2は、図7に示すようにマイコンを主構成要素とするセキュリティコントローラ制御部30と、宅内ネットワークのLANケーブルが接続されセキュリティコントローラ制御部30と宅内ネットワークのインタフェースを行うLANインタフェース部31と、セキュリティ受信器SRとの間で無線(若しくは有線)によるデータ通信を行う通信部32と、LED等の発光素子で電源のオン/オフ状態や通信状態等を表示する表示部33と、押釦スイッチ等を有する操作部34と、マイコンで実行するプログラムやセキュリティ機器Y1,Y2から収集した検知情報を記憶するメモリ部35とを備えている。また、図示は省略しているが、商用電源から所望の直流電源を作成してセキュリティコントローラ制御部30やその他の各部に動作電源を供給するための電源回路も備えている。
【0038】
セキュリティコントローラ制御部30は、セキュリティ受信器SRから通信部32を介して受け取った検知情報を応答メッセージとして宅内ネットワーク(あるいは宅内ネットワークと外部ネットワーク)を通じて端末装置に送信する機能(警報機能)や、端末装置から制御要求のメッセージを受け取ったときに通信部32を介してセキュリティ受信器SRにコマンド(切換指令)を送信してセキュリティ受信器SRの動作状態(警戒状態又は非警戒状態)を切り換えたり、あるいはセキュリティ受信器SRによる警報音の鳴動を停止させたり、端末装置から監視要求のメッセージを受け取ったときに通信部32を介してセキュリティ受信器SRにコマンドを送信してセキュリティ受信器SRの動作状態(警戒状態又は非警戒状態)を通知させるとともに、制御要求や監視要求に対する応答(セキュリティ受信器SRの動作状態や警報音の鳴動状況等)のメッセージをLANインタフェース部31より要求メッセージの送信元である端末装置に向けて送信させる機能(制御監視機能)を有する。また、セキュリティコントローラ制御部30は、自己の配下にあるセキュリティ受信器SRの動作状態等を文字や記号で表示するための多数のウェブページ(ウェブページ群)を保持しており、端末装置からの要求に応じて当該ウェブページ群の中から適切なウェブページを選んでLANインタフェース部31より端末装置に提供(配信)する機能(ウェブサーバ機能)を有している。
【0039】
サブシステムSS3は、図3に示すように住戸外に設置されるカメラ付きドアホン子器(以下、ドアホン子器と略す。)DSと、人体から放射される熱線を検出することで監視領域内への人の侵入を検知するとともに当該侵入検知時に監視領域を撮像するセンサカメラSCと、住戸内に設置されてドアホン子器DSとの間で通話する通話機能並びにドアホン子器DS並びにセンサカメラSCで撮像された画像を表示する機能を有するインターホン親機IMと、インターホン親機IMよりドアホン子器DSやセンサカメラSCで撮像された画像を受け取るとともに受け取った当該画像を外部ネットワークを通じてセンタ装置SVに伝送するコントローラ(以下、画像転送コントローラと呼ぶ。)C3とで構成されるインターホンシステムである。
【0040】
ドアホン子器DSは、通話用のマイクロホン並びにスピーカや来訪者を撮像するためのカメラを具備し、マイクロホンで集音した通話音声を通話線を介してインターホン親機IMに伝送し且つインターホン親機IMから通話線を介して伝送される通話音声をスピーカから鳴動させる通話機能と、呼出釦が押操作されたときに通話線を介してインターホン親機IMに呼出信号を送信する呼出機能と、カメラ(例えば、動画像を出力するCCDカメラ)で撮像された画像を周波数変調して通話音声に多重化することで通話線を介してインターホン親機IMに伝送する画像伝送機能とを有している。また、センサカメラSCは、人体から放射される熱線を検出することで監視領域内への人の侵入を検知する熱線センサや動画像を出力するCCDカメラ等を具備し、信号線を介して監視領域の画像をドアホン子器DSに伝送する機能を有している。なお、ドアホン子器DSに伝送された画像は通話線を介してインターホン親機IMに転送される。
【0041】
一方、インターホン親機IMは、全体の制御を行うマイコンや音声処理用のDSP、通話用のマイクロホン並びにスピーカや画像表示用の液晶ディスプレイ、画像や通話音声を記録する不揮発性の半導体メモリ等を具備し、呼出信号を受信したときにスピーカから呼出音を鳴動する機能と、呼出音の鳴動中又は鳴動後の一定時間内に応答釦が押操作されたときにドアホン子器DSとの間に通話線を介した通話路を形成して通話音声を授受する通話機能と、通話中にドアホン子器DSで撮像され且つ伝送される画像(通話相手を撮像した画像)を周波数復調して液晶ディスプレイに表示する機能と、通話中以外でドアホン子器DS又はセンサカメラSCで撮像され且つドアホン子器DSから伝送される画像を周波数復調して液晶ディスプレイに表示する機能(画像モニタ機能)と、留守録設定中に呼出信号を受信した場合に通話線を介してドアホン子器DSから伝送される画像並びに通話音声を不揮発性の半導体メモリに記録する機能(留守録機能)と、センサカメラSCで撮像され且つドアホン子器DSより通話線を介して伝送された画像を不揮発性の半導体メモリに記録する機能(センサカメラ録画機能)と、ドアホン子器DSで特定の操作(例えば、呼出釦の長押し)が行われた場合に通常の呼出音と区別可能な通知音で家人の帰宅を通知する機能(帰宅通知機能)とを有している。
【0042】
而して、来訪者がドアホン子器DSの呼出釦を押操作すると、常時有効である呼出機能によってインターホン親機IMに通話線を介して呼出信号が伝送され、インターホン親機IMにおいてスピーカから呼出音が鳴動されるとともに、通話線を介してインターホン親機IMから電源が供給されることでドアホン子器DSの画像伝送機能が有効になり、ドアホン子器DSのカメラで撮像された画像がインターホン親機IMの液晶ディスプレイに表示される。そして、液晶ディスプレイに表示された画像で来訪者を確認した家人がインターホン親機IMの応答釦を押操作すれば、通話機能によりドアホン子器DSとの間に通話線を介した通話路が形成されてインターホン親機IMとドアホン子器DSとの間においてスピーカとマイクロホンを使った拡声通話(ハンズフリー通話)が可能になるとともに、通話中においてはインターホン親機IMの液晶ディスプレイにドアホン子器DSから伝送される画像を表示させることが可能になる。但し、インターホン親機IMとドアホン子器DSとの間の拡声通話並びに画像伝送は、応答釦が押操作されてから所定時間が経過するか若しくは再度応答釦が押操作されたときに終了する。また、監視領域における不審者の侵入を検知するとセンサカメラSCが撮像した監視領域の画像がドアホン子器DS経由でインターホン親機IMに伝送されて液晶ディスプレイに表示される。但し、上述のような機能を有するインターホン親機IM、ドアホン子器DS、センサカメラSCについては、従来周知であるから詳細な構成についての図示並びに説明を省略する。
【0043】
画像転送コントローラC3は、図8に示すようにマイコンを主構成要素とする画像転送コントローラ制御部40と、宅内ネットワークのLANケーブルが接続され画像転送コントローラ制御部40と宅内ネットワークのインタフェースを行うLANインタフェース部41と、インターホン親機IMとの間で信号線を介したデータ通信を行う通信部42と、LED等の発光素子で電源のオン/オフ状態や通信状態等を表示する表示部43と、押釦スイッチ等を有する操作部44と、マイコンで実行するプログラムやインターホン親機IMから信号線を通じて伝送されるデータ(画像データ及び通話音声データ)を記憶するメモリ部45とを備えている。また、図示は省略しているが、商用電源から所望の直流電源を作成して画像転送コントローラ制御部40やその他の各部に動作電源を供給するための電源回路も備えている。
【0044】
画像転送コントローラ制御部40は、ドアホン子器DS並びにセンサカメラSCからインターホン親機IMに伝送された画像データ及び通話音声データを通信部42を介してインターホン親機IMから受け取るとともに受け取ったデータを所定の圧縮方式(例えば、動画像であればMPEG4、静止画像であればJPEG、音声であればMP3など)で圧縮した後に応答メッセージとして宅内ネットワーク及び外部ネットワークを通じてセンタ装置SVに転送する機能(転送機能)と、インターホン親機IMの留守録機能が有効であるときにインターホン親機IMが画像及び通話音声を記録した旨を宅内ネットワーク並びに外部ネットワークを通じてセンタ装置SVに通知する機能(来客通知機能)と、帰宅通知機能によってインターホン親機IMに家人の帰宅が通知されたときに宅内ネットワーク並びに外部ネットワークを通じてセンタ装置SVに帰宅通知の応答メッセージを転送する機能(帰宅通知転送機能)とを有する。また、画像転送コントローラ制御部40は、メモリ部45に記録している画像の一覧等を開示する多数のウェブページ(ウェブページ群)を保持しており、端末装置からの要求に応じて適切なウェブページを選んでLANインタフェース部41より端末装置に提供(配信)する機能(ウェブサーバ機能)を有している。
【0045】
次に、本願発明の表示装置に相当する表示制御装置CVについて説明する。表示制御装置CVは住宅内の壁面に埋込配設されるものであって、図1に示すようにマイコンを主構成要素とするマイコン部50と、宅内ネットワークのLANケーブルが接続されマイコン部50と宅内ネットワークのインタフェースを行うLANインタフェース部51と、液晶ディスプレイ52a並びにLED(図示せず)とそれらのドライバ回路を有する表示部52と、押釦スイッチや液晶ディスプレイ52aの画面上に配設されるタッチパネルを有して操作入力を受け付ける操作部53と、マイコンで実行するプログラムや種々のデータを記憶するメモリ部54と、スピーカとスピーカの駆動回路を有するスピーカ部55とを備えている。また、図示は省略しているが、商用電源から所望の直流電源を作成してマイコン部50やその他の各部に動作電源を供給するための電源回路も備えている。マイコン部50にはウェブブラウザが実装されており、各コントローラCn等から提供されるウェブページ並びに予めメモリ部54に記憶しているウェブページ(以下、内蔵ウェブページと呼ぶ。)をウェブブラウザで再生して表示部52の液晶ディスプレイ52aに表示するとともに、操作部53のタッチパネルが操作された位置と液晶ディスプレイ52aに表示されているアイコン等との位置関係に応じた操作入力を受け付ける。また、メモリ部54には予め警報音や音声メッセージのデータが圧縮して格納されており、マイコン部50が必要に応じてメモリ部54から読み出したデータを伸長してスピーカ部55に出力すれば、前記警報音や音声メッセージがスピーカから鳴動される。
【0046】
また、表示制御装置CVは、図2に示すように矩形箱形の合成樹脂成形品からなるハウジング56の内部に上述した各部50〜55が収納されて構成されており、表示部52が有する液晶ディスプレイ52aの画面がハウジング56前面の左寄りに配置されている。なお、液晶ディスプレイ52aの画面には操作部53が有するタッチパネル(透明であるから番号は付さない)が一体に設けられている。ハウジング56前面の右寄り上部には、スピーカ部55から鳴動する音をハウジング56の外に放射するための多数の孔56aがマトリクス状に並べて貫設されている。また、ハウジング56前面の右寄り下部には、操作部53が具備する複数の押釦スイッチ(図示せず)を押操作するための操作釦53a,53b,53c,53dが縦横2列に並べて配設されている。さらに、ハウジング56前面の右寄り中央部には、蓋体56bによって開閉自在に閉塞される凹所(図示せず)が設けられており、凹所の底面に電源入/切やマイコン部50をリセットするための押釦スイッチ(図示せず)、表示部52のLEDなどが配設されている。なお、図示は省略するが、ハウジング56の背面にはLANインタフェース部51が有するモジュラジャックの差込口と、商用電源からの電源線が接続される端子部の電線挿入孔とが露出している。
【0047】
また本実施形態においては、自ら撮像した画像を宅内ネットワーク経由で配信する機能(ウェブサーバ機能)を有した、いわゆるウェブカメラWCがLANケーブルを介して統合管理装置TMの通信ポート2に接続されている(図3参照)。かかるウェブカメラWCは従来周知であって、撮像した画像を所定の圧縮方式(例えば、動画像であればMPEG4、静止画像であればJPEGなど)で圧縮してネットワークを通じて配信したり、ネットワークを通じてパンやチルトの遠隔制御が可能である。
【0048】
ところで本実施形態においては、統合管理装置TMの制御部1にもウェブサーバ機能が搭載されており、各コントローラCnがウェブサーバ機能によって提供するウェブページ(各サブシステムSSnのホームページ)への入り口となるウェブページ(いわゆるポータルサイト)を作成し、宅内ネットワークを通じて住宅内の端末装置(パソコンPCや表示制御装置CV)に提供(配信)している。例えば、表示制御装置CVの液晶ディスプレイ52aには、通常、統合管理装置TMで作成された前記ポータルサイトが表示されている。このポータルサイトでは、各コントローラCnで提供されるウェブコンテンツ(各サブシステムSSnのホームページ)へのリンクがアイコンで表示されており、何れかのアイコン上でタッチパネルが操作されれば、当該アイコンで表示されたリンク先のURL(各コントローラCnが保有するウェブページ群のIPアドレス)に対して表示制御装置CVからウェブコンテンツの送信要求メッセージが送信される。そして、送信要求メッセージを受信したコントローラCnが自己の保有するウェブページ群の中から指定されたウェブページを表示制御装置CVに対して送信すれば、前記ポータルサイトに代わって当該コントローラCnのウェブページ(例えば、各サブシステムSSnのホームページ)が液晶ディスプレイ52aに表示される。但し、上述のポータルサイト(ウェブページ)を表示制御装置CVに保持するようにしても構わない。
【0049】
次に、宅内ネットワークに新たにサブシステム(例えば、SS1)が追加される場合について、図9のシーケンス図を参照して説明する。
【0050】
サブシステムSS1の配線が完了した後、設備機器コントローラC1を起動(電源オン)すると、UPnPのデバイスに相当する設備機器コントローラC1の設備機器コントローラ制御部10からUPnPのコントロールポイントに相当する統合管理装置TMに対して宅内ネットワークへの参加が告知(NOTIFY)される(1)。当該告知を受け取った統合管理装置TMの制御部1がUPnPのデバイスを検索し(2)、告知元の設備機器コントローラC1からの応答として当該コントローラの種類(設備機器コントローラC1)やMACアドレス等の情報を受け取る(3)。さらに、当該告知を受け取った統合管理装置TMの制御部1では、DHCPサーバの機能を使って、新しく宅内ネットワークに参加する設備機器コントローラC1にネットワークアドレス(プライベートのIPアドレス)を割り当て、当該設備機器コントローラC1のMACアドレス及びネットワークアドレスを記憶部5に記憶するとともに、記憶部5に記憶しているポータルサイトのリンク先のリストに当該ネットワークアドレスを登録し(4)、且つ割り当てたネットワークアドレスを通知するメッセージを設備機器コントローラC1に送信する(5)。そして、当該メッセージを受け取った設備機器コントローラC1の設備機器コントローラ制御部10が通知されたネットワークアドレスを自己のアドレスとしてメモリ部16に記憶すれば(6)、宅内ネットワークにサブシステムSS1を追加する作業が完了する。なお、他のサブシステムSS2,SS3が追加される場合も共通の手順で行われるから説明は省略する。
【0051】
次に、宅内の端末装置(例えば、表示制御装置CV)を使って設備機器Xmの制御並びに監視を行う場合の動作を、図10のシーケンス図を参照して説明する。
【0052】
まず、操作部53の操作釦53aが押操作されるとマイコン部50がLANインタフェース部51より統合管理装置TMに対してポータルサイトの送信要求メッセージを送信する(1)。統合管理装置TMの制御部1は、記憶部5のリストに登録されているサブシステムSS1〜SS3のホームページへのリンクを示すアイコンや個々のサブシステムSS1〜SS3の名称を示す文字等を表示するポータルサイトを予め作成して記憶部5に記憶しており、当該メッセージを受け取ったときに記憶部5からポータルサイトのデータを読み出して送信要求元の表示制御装置CVへ送信する(2)。
【0053】
表示制御装置(本発明に係る表示装置)CVでは、統合管理装置TMから受け取ったウェブページのデータ(ファイル)をマイコン部50で実行するウェブブラウザで開くことにより、液晶ディスプレイにポータルサイトを表示する(3)。そして、サブシステムSS1のアイコン上でタッチパネルが操作されれば(4)、当該アイコンで表示されたリンク先のURL(設備機器コントローラC1が保有するウェブページ群のIPアドレス)に対して、前記ウェブブラウザによってウェブページの送信要求メッセージが送信される(5)。そして、送信要求メッセージを受信した設備機器コントローラC1の設備機器コントローラ制御部10が自己の保有するウェブページのデータを表示制御装置CVに送信すれば(6)、マイコン部50で実行するウェブブラウザで当該データ(ファイル)を開くことによりサブシステムSS1のウェブページ(例えば、ホームページ)が表示部52の液晶ディスプレイに表示される(7)。このホームページでは、サブシステムSS1に含まれる設備機器X1〜X4の名称と設置場所(例えば、「リビングのエアコン」,「リビングの照明」など)を示した文字、各設備機器X1〜X4の動作状態を示す文字、各設備機器X1〜X4の動作状態を反転させる操作に対応したボタン等が表示され、これらのボタンに各々他のウェブページがリンクしている。従って、ホームページに表示される情報から各設備機器X1〜X4の動作状態を監視(確認)することができる(8)。
【0054】
ここで、何れかの設備機器Xmの動作状態を反転させる制御、例えば、現在点灯している照明器具(設備機器X2)を消灯させる制御を行う場合、ホームページにおいて設備機器X4の動作状態を反転させる操作に対応したボタン上でタッチパネルを操作する(9)。すると、前記ウェブブラウザによって当該ボタンが操作されたことを示すメッセージ、つまり、照明器具(設備機器X2)の消灯制御を要求するメッセージ(要求メッセージ)が宅内ネットワークを通じて設備機器コントローラC1のネットワークアドレス宛に送信される(10)。そして、この要求メッセージを受け取った設備機器コントローラC1の設備機器コントローラ制御部10では、照明器具インタフェース部14を介してリレー端子部15のリレーをオフすることで照明器具(設備機器X2)を消灯する(11)。その後、設備機器コントローラ制御部10は照明器具(設備機器X2)の消灯に対応したウェブページのデータを表示制御装置CVに送信し(12)、表示制御装置CVのマイコン部50で実行するウェブブラウザで当該データ(ファイル)を開くことによりサブシステムSS1の他のウェブページが表示部52の液晶ディスプレイ52aに表示される(13)。当該ウェブページでは、照明器具(設備機器X2)の動作状態が点灯から消灯に変更されている。但し、何らかの原因で設備機器Xmの制御に失敗した場合、設備機器コントローラ制御部10が制御に失敗した旨の応答メッセージを作成してLANインタフェース部11より表示制御装置CVに送信し、表示制御装置CVの表示部52(液晶ディスプレイ52a)にエラーメッセージ(要求された設備機器Xmの制御に失敗した旨の文字)が表示される。
【0055】
次に、携帯型の端末装置(例えば、携帯電話機MP)を使って住宅の外から設備機器Xmの制御並びに監視を行う場合の動作を、図11のシーケンス図を参照して説明する。ここで、外部ネットワーク(インターネット)に対して各コントローラCnのウェブサーバ機能がポートを常時開放していると、例えば、悪意を持った侵入者によってシステムに異常を来す虞が高くなるので、本実施形態においては、各コントローラCnのウェブサーバ機能が通常はポートを閉じつつセンタ装置SVに対して定期的にポーリングを行い、携帯型の端末装置から受け取った要求メッセージがセンタ装置SVに保持されていれば、当該要求メッセージの宛先のコントローラCnによるポーリング時にセンタ装置SVから要求メッセージを転送することで宅内ネットワークを保護している。
【0056】
上述のように各コントローラCnからセンタ装置SVに対して定期的にポーリングが行われ、センタ装置SVに携帯電話機MPからの要求メッセージが保持されていなければ、センタ装置SVからは単に肯定応答(ACK)がコントローラCnに返信されるだけである。ここで、家人が携帯電話機MPを使って要求メッセージ(例えば、照明器具の動作状態の監視要求メッセージ)をセンタ装置SVに送信し(1)、当該監視要求メッセージがセンタ装置SVで保持された後に設備機器コントローラC1からポーリングされると(2)、センタ装置SVは携帯電話機MPから受け取って保持していた前記監視要求メッセージを設備機器コントローラC1に対して送信(転送)する(3)。この監視要求メッセージを受け取った設備機器コントローラC1では、設備機器コントローラ制御部10が照明器具(設備機器X2)の現在の動作状態(例えば、点灯)を示す監視応答メッセージを作成してセンタ装置SVに返信する(4)。当該監視応答メッセージはセンタ装置SVから携帯電話機MPに転送され(5)、携帯電話機MPの液晶画面にセンタ装置SVから転送された監視応答メッセージが表示されることで照明器具の動作状態(点灯)が確認できる。
【0057】
また、家人が携帯電話機MPを使って要求メッセージ(例えば、照明器具を消灯する制御要求メッセージ)をセンタ装置SVに送信し(6)、当該制御要求メッセージがセンタ装置SVで保持された後に設備機器コントローラC1からポーリングされると(7)、センタ装置SVは携帯電話機MPから受け取って保持していた前記制御要求メッセージを設備機器コントローラC1に対して送信(転送)する(8)。この制御要求メッセージを受け取った設備機器コントローラC1では、設備機器コントローラ制御部10が照明器具インタフェース部14を介してリレー端子部15のリレーをオフすることで照明器具(設備機器X2)を消灯する(9)。その後、設備機器コントローラ制御部10が照明器具(設備機器X2)を消灯したことを示す制御応答メッセージを作成してセンタ装置SVに返信する(10)。当該制御応答メッセージはセンタ装置SVから携帯電話機MPに転送され(11)、携帯電話機MPの液晶画面にセンタ装置SVから転送された制御応答メッセージが表示されることで照明器具が消灯したことが確認できる。但し、制御要求メッセージを送信してから制御応答メッセージが返信されるまでに相当の時間(例えば、数分間)を要する場合、制御要求メッセージを受け取った旨のメッセージをセンタ装置SVから携帯電話機MPに送信することが望ましい。
【0058】
次に、表示制御装置CVを使ってセキュリティ受信器SRの動作状態(警戒状態又は非警戒状態)の制御(切換)並びに監視を行う場合の動作を、図12のシーケンス図を参照して説明する。
【0059】
まず、操作部53の操作釦53aが押操作されるとマイコン部50がLANインタフェース部51より統合管理装置TMに対してポータルサイトの送信要求メッセージを送信する(1)。当該メッセージを受け取った統合管理装置TMの制御部1は、記憶部5から読み出したポータルサイトのデータを送信要求元の表示制御装置CVへ送信する(2)。
【0060】
表示制御装置CVでは、統合管理装置TMから受け取ったデータ(ファイル)をマイコン部50で実行するウェブブラウザで開くことにより、液晶ディスプレイ52aにポータルサイトを表示する(3)。そして、サブシステム(セキュリティシステム)SS2のアイコン上でタッチパネルが操作されれば(4)、当該アイコンで表示されたリンク先のURL(セキュリティコントローラC2が保有するウェブページ群のIPアドレス)に対して、前記ウェブブラウザによってウェブページの送信要求メッセージが送信される(5)。そして、送信要求メッセージを受信したセキュリティコントローラC2のセキュリティコントローラ制御部30が自己の保有するウェブページのデータを表示制御装置CVに送信すれば(6)、マイコン部50で実行するウェブブラウザで当該データ(ファイル)を開くことによりセキュリティシステムSS2のウェブページ(例えば、ホームページ)が表示部52の液晶ディスプレイ52aに表示される(7)。このホームページでは、セキュリティシステムSS2に含まれるセキュリティ受信器SR並びにセキュリティ機器Y1,Y2の名称と設置場所を示した文字、セキュリティ受信器SRの動作状態やセキュリティ機器Y1,Y2の検知状況等を示す文字、セキュリティ受信器SRの動作状態を反転させる操作に対応したボタン等が表示され、これらのボタンに各々他のウェブページがリンクしている。従って、ホームページに表示される情報からセキュリティ受信器SRの動作状態や各セキュリティ機器Y1,Y2の検知状況等を監視(確認)することができる(8)。
【0061】
ここで、セキュリティ受信器SRの動作状態を反転させる制御、例えば、非警戒状態から警戒状態に切り換える制御を行う場合、ホームページにおいてセキュリティ受信器SRの動作状態を反転させる操作に対応したボタン上でタッチパネルを操作する(9)。すると、前記ウェブブラウザによって当該ボタンが操作されたことを示すメッセージ、つまり、セキュリティ受信器SRを警戒状態に切り換える切換制御を要求するメッセージ(要求メッセージ)が宅内ネットワークを通じてセキュリティコントローラC2のネットワークアドレス宛に送信される(10)。そして、この要求メッセージを受け取ったセキュリティコントローラC2のセキュリティコントローラ制御部30では、通信部32よりセキュリティ受信器SRに対してコマンド(切換指令)を送信することでセキュリティ受信器SRの動作状態が非警戒状態から警戒状態に切り換わる(11)。その後、セキュリティコントローラ制御部30はセキュリティ受信器SRの動作状態(警戒状態)に対応したウェブページのデータを表示制御装置CVに送信し(12)、表示制御装置CVのマイコン部50で実行するウェブブラウザで当該データ(ファイル)を開くことによりサブシステムSS2の他のウェブページが表示部52の液晶ディスプレイ52aに表示される(13)。当該ウェブページでは、セキュリティ受信器SRの動作状態が非警戒状態から警戒状態に変更されている。
【0062】
次に、セキュリティシステムSS2において、セキュリティコントローラC2がセキュリティ受信器SRから異常発生(例えば、火災やガス漏れの発生あるいは不審者の侵入など)を示す検知情報を取得した場合の動作を、図13のシーケンス図を参照して説明する。
【0063】
何れかのセキュリティ機器Y1,Y2で異常が検出され、セキュリティコントローラC2のセキュリティコントローラ制御部30がセキュリティ受信器SRから異常発生の検知情報を取得すると(1)、セキュリティコントローラ制御部30は当該検知情報並びに発生した異常の内容に対応したウェブページの保存場所(URL)を含む応答メッセージ(以下、連携メッセージと呼ぶ。)を作成して宅内ネットワーク内に一斉同報(ブロードキャスト)する(2)とともに、センタ装置SVにも異常発生通報のためのメッセージを送信する(3)。
【0064】
前記連携メッセージを受け取った表示制御装置CVでは、マイコン部50が受け取った連携メッセージに含まれるURLに対してウェブページの送信要求を行い(4)、当該送信要求に対してセキュリティコントローラ制御部30が当該ウェブページを表示制御装置CVに送信する(5)。表示制御装置CVでは、受信したウェブページ、例えば、異常の内容に応じた警報表示(例えば、「○○で火災が発生しました。」あるいは「××に不審者が侵入しました。」などのメッセージ)を表示部52の液晶ディスプレイ52aに表示させ、さらに異常の内容に応じた警報音(例えば、「火災が発生しました。すぐに避難してください。」あるいは「不審者が侵入しました。」などの音声メッセージ)をスピーカ部55に鳴動させる(6)。なお、かかる警報音については、表示制御装置CVが予め保持していても構わないし、ウェブページとともにセキュリティコントローラ制御部30から警報音のデータを送信するようにしても構わない。
【0065】
また、センタ装置SVでは、セキュリティコントローラC2から受け取った異常発生の通報メッセージを、予め登録されている携帯電話機MPのメールアドレスに送信することで異常の発生を外出中の家人に通知する(7)。
【0066】
一方、連携メッセージを受け取った他のコントローラ、すなわち、設備機器コントローラC1と画像転送コントローラC3においては、設備機器コントローラ制御部10並びに画像転送コントローラ制御部40が受け取った連携メッセージに含まれる検知情報から発生した異常の内容を判断し、予め決められているルールに則り、必要であれば異常の内容に応じた制御動作を実行する(8)。例えば、火災が発生している場合に設備機器コントローラ制御部10が照明器具を点灯することで避難し易くしすることが可能である。但し、ガス漏れが発生している場合、設備機器Xmの動作状態が切り換えられると電源のオン又はオフに伴って発生した火花が漏れたガスに引火する虞があるので、設備機器コントローラ制御部10では、仮に制御要求メッセージを受け取っても全ての設備機器Xmについての制御を無効とする。
【0067】
次に、インターホンシステム(サブシステムSS3)のドアホン子器DSで撮像した画像をセンタ装置SVに蓄積するとともに、蓄積された画像を端末装置(例えば、携帯電話機MP)で再生する場合の動作を、図14のシーケンス図を参照して説明する。但し、以下の説明では画像のみを蓄積する場合について説明するが、画像とともに通話音声もセンタ装置SVに蓄積し且つ端末装置で再生することも可能である。
【0068】
既に説明したように、来訪者が呼出釦を押操作すると(1)、ドアホン子器DSの画像伝送機能が有効になってドアホン子器DSのカメラで撮像された画像(画像データ)がインターホン親機IMに伝送される。インターホン親機IMは、ドアホン子器DSから受け取った画像データを画像転送コントローラC3に伝送する(2)。画像転送コントローラC3においては、インターホン親機IMから受け取った画像データを画像転送コントローラ制御部40にて所定の圧縮方式(例えば、動画像であればMPEG4、静止画像であればJPEGなど)で圧縮処理し(3)、圧縮した画像データを応答メッセージとして宅内ネットワーク及び外部ネットワークを通じてセンタ装置SVに転送する(4)。センタ装置SVでは、画像転送コントローラC3から受け取った画像データをハードディスク等の記録媒体に記録(蓄積)する(5)。
【0069】
また、表示制御装置CVにより画像転送コントローラC3を介してインターホン親機IMの留守録機能が有効に設定されると(6)、表示制御装置CVからセンタ装置SVに対して留守録設定を通知するメッセージが送信される(7)。そして、留守録機能が有効に設定されているときに来訪者が呼出釦を押操作すると(8)、ドアホン子器DSの画像伝送機能が有効になってドアホン子器DSのカメラで撮像された画像(画像データ)がインターホン親機IMに伝送され、インターホン親機IMは、ドアホン子器DSから受け取った画像データを画像転送コントローラC3に伝送する(9)とともに、当該画像データをメモリ部45に記憶(録画)する(10)。また、インターホン親機IMから受け取った画像データを画像転送コントローラ制御部40にて圧縮処理し(11)、圧縮した画像データを応答メッセージとして宅内ネットワーク及び外部ネットワークを通じてセンタ装置SVに転送する(12)。
【0070】
センタ装置SVでは、画像転送コントローラC3から画像データが転送されると、予め登録されている携帯電話機MPのメールアドレスにメッセージを送信して外出中の家人に来客を通知し(13)、さらに、当該画像データを記録媒体に蓄積する(14)。
【0071】
前記メッセージを受け取った家人が来訪者を確認したい場合、携帯電話機MPよりセンタ装置SVに対して画像再生の要求メッセージを送信すればよい(15)。当該要求メッセージを受け取ったセンタ装置SVは、記録媒体に蓄積した前記画像データを携帯電話機MPで再生可能なファイル形式に加工(変換)し(16)、加工後の画像データを携帯電話機MPに送信する(17)。その結果、外出中の家人は携帯電話機MPで再生した画像を見て来訪者を確認することができる。
【0072】
次に、インターホン親機IMの画像モニタ機能を利用し、ドアホン子器DSで撮像した画像を端末装置(例えば、携帯電話機MPや表示制御装置CV)で再生する場合の動作を、図15のシーケンス図を参照して説明する。
【0073】
携帯電話機MPからセンタ装置SVに対して画像モニタの要求メッセージが送信されると(1)、センタ装置SVは、インターホンシステムSS3の画像転送コントローラC3からポーリングされたときに(2)、当該要求メッセージを画像転送コントローラC3に送信する(3)。この画像モニタ要求メッセージを受け取った画像転送コントローラC3では、画像転送コントローラ制御部40がインターホン親機IMの画像モニタ機能を有効に設定するための制御信号を通信部42より送信し(4)、この制御信号を受け取ることでインターホン親機IMの画像モニタ機能が有効になる(5)。すると、インターホン親機IMは、通話線を介して電源を供給することでドアホン子器DSの画像伝送機能を有効とし、ドアホン子器DSのカメラで撮像された画像を受け取るとともに当該画像データを画像転送コントローラC3に伝送する(6)。画像転送コントローラC3においては、インターホン親機IMから受け取った画像データを画像転送コントローラ制御部40にて圧縮処理し(7)、圧縮した画像データを応答メッセージとして宅内ネットワーク及び外部ネットワークを通じてセンタ装置SVに転送する(8)。そして、センタ装置SVが転送されてきた画像データを携帯電話機MPに送信し(9)、その結果、ドアホン子器DSで撮像された画像を携帯電話機MPで再生して確認することができる。
【0074】
また、インターホンシステムSS3のホームページには、インターホン親機IMの画像モニタ機能を有効に設定するためのアイコンが用意されており、表示制御装置CVの操作部53において当該アイコンの操作が受付されると、マイコン部50がLANインタフェース部51を通じて画像モニタ要求メッセージを画像転送コントローラC3に送信する(10)。この画像モニタ要求メッセージを受け取った画像転送コントローラC3では、画像転送コントローラ制御部40がインターホン親機IMの画像モニタ機能を有効に設定するための制御信号を通信部42より送信し(11)、この制御信号を受け取ることでインターホン親機IMの画像モニタ機能が有効になる(12)。すると、インターホン親機IMは、通話線を介して電源を供給することでドアホン子器DSの画像伝送機能を有効とし、ドアホン子器DSのカメラで撮像された画像を受け取るとともに当該画像データを画像転送コントローラC3に伝送する(13)。画像転送コントローラC3においては、インターホン親機IMから受け取った画像データを画像転送コントローラ制御部40にて圧縮処理し(14)、圧縮した画像データを応答メッセージとして表示制御装置CVに転送する(15)。そして、表示制御部CVでは、受け取った画像データをマイコン部50で伸長処理して表示部52に出力することでドアホン子器DSで撮像された画像が表示部52の液晶ディスプレイ52aに表示される。
【0075】
ところで、一般に外出する際はエアコンや照明器具の電源を切るとともにセキュリティ受信器SRを警戒状態に切り換え、あるいは、就寝する際は照明器具の電源を切るとともにセキュリティ受信器SRを警戒状態に切り換えるというように、特定の状況においては複数の決まった制御が同時に行われる場合が多いが、このような場合に表示制御装置CVの操作部53(タッチパネル)で一つ一つの制御に対する操作を入力するのは非常に煩わしい作業である。
【0076】
そこで本実施形態では、統合管理装置TMが提供するポータルサイトの画面に外出、在宅、就寝という3種類の状況に対応したシンボル(例えば、「外出」,「在宅」,「就寝」と表示されたボタン)を表示させ、表示制御装置CVの操作部53において前記ボタン(以下、「一括ボタン」と呼ぶ。)の何れかの選択操作が受け付けられたときに、それぞれの状況に対して予め対応付けられている1乃至複数の制御要求メッセージ、例えば、「外出」の一括ボタンが操作された場合であれば、設備機器コントローラC1に対してエアコンと全ての照明器具をオフ(電源切並びに消灯)するように指示する制御要求メッセージと、セキュリティコントローラC2に対してセキュリティ受信器SRを警戒状態に切り換えるように指示する制御要求メッセージとを表示制御装置CVのマイコン部50で作成し、作成した2種類の制御要求メッセージを設備機器コントローラC1とセキュリティコントローラC2に対してLANインタフェース部51を介して各々送信する。なお、操作部53で「外出」の一括ボタンの操作を受け付けると、マイコン部50は「外出モードを受け付けました。」等の文字を表示部52の液晶ディスプレイに表示する。
【0077】
一方、設備機器コントローラC1では、表示制御装置CVから受け取った制御要求メッセージに応じてエアコンと全ての照明器具をオフする制御を行い、また、セキュリティコントローラC2では、表示制御装置CVから受け取った制御要求メッセージに応じてセキュリティ受信器SRの動作状態を警戒状態に切り換える制御を行う。つまり、外出する際に表示制御装置CVの操作部53において「外出」の一括ボタンのみを操作するだけで、エアコンと全ての照明器具をオフするとともにセキュリティ受信器SRを警戒状態に切り換えることができるから、表示制御装置CVの操作部53で一つ一つの制御に対する操作を入力する場合に比較して作業効率が高く且つ操作性も向上するという利点がある。
【0078】
ところで、サブシステムSSnのコントローラCnから表示制御装置CVに送信されるメッセージのうちで、コントローラCnから表示制御装置CVに対して正常でないイベント(例えば、制御要求の通りに設備機器Xmの動作状態が切り換えられないエラーや、セキュリティ機器Y1,Y2による異常発生検知など)が発生したことを知らせるためのメッセージ(例えば、上述の連携メッセージ)については、表示部52の液晶ディスプレイ52aで既に表示されている画面から切り換えて当該メッセージの内容を表示する必要がある場合と、切り換えて表示する必要のない場合とがある。例えば、既に説明したようにセキュリティ機器Y1で火災発生が検知されてセキュリティコントローラC2から連携メッセージが送信される場合であれば、どのような画面が表示されていても火災発生の警報を知らせるための画面(ウェブぺージ)に最優先で切り換える必要があるが、かかる火災発生警報の画面が表示されているときに設備機器Xmの制御エラーを報知するメッセージを受信した場合、当該エラー報知の画面に切り換えて表示する必要はない。すなわち、上述のように正常でないイベントの発生を報知するためのウェブページには優先度が有り、優先度が同等若しくは優先度が高いイベントのウェブページを表示部52の液晶ディスプレイ52aに表示することが必要となる。
【0079】
そこで本実施形態では、上述のように正常でないイベントの内容に応じて優先度を設定し、各コントローラCnから前記イベントの発生を知らせるためのメッセージに、当該イベントに設定されている優先度と、当該イベントに対する監視結果を表示するためのウェブページの保存場所(URL)とを含めて表示制御装置CVに送信し、優先度判定手段たる表示制御装置CVのマイコン部50が、前記メッセージに含まれる優先度と液晶ディスプレイ52aに表示中のウェブページに対応するイベントの内容に応じた優先度とを比較するとともに前者の優先度が後者の優先度より高い場合にLANインタフェース部51を介して前記ウェブページの送信要求を当該コントローラCnに送信するようにしている。
【0080】
本実施形態においては、優先度1:セキュリティシステムC2における火災発生検知、優先度2:セキュリティシステムC2におけるガス漏れ検知、優先度3:セキュリティシステムC2における侵入者検知、優先度4:一括ボタンの操作に対するセキュリティ機器Y2の異常検知、優先度5:一括ボタンの操作に対する設備機器Xmの動作異常、優先度6:セキュリティ機器Y2による検知、優先度7:統合管理装置TMにおける通信の制限、優先度8:センタ装置SVからの通知、優先度9:コントローラCnからのメンテナンス情報の通知、優先度10:設備監視制御システムC1によるデマンド制御の実行、という10段階の優先度(優先度1が最も高く、優先度10が最も低い)を設定し、統合管理装置TM、コントローラCn、表示制御装置CV、センタ装置SVに各々記憶させている。なお、優先度1〜3のイベントについては、それぞれセキュリティ受信器SRで復旧操作が行われてセキュリティコントローラC2から復旧信号が送信されたときにマイコン部50がウェブページの開示を終了し、優先度4〜10のイベントについては、表示制御装置CVの操作部53で所定の復帰操作が行われたときにマイコン部50がウェブページの開示を終了する。また、優先度1〜3のイベントに対してはウェブページとともに警報音の鳴動指示のメッセージが表示制御装置CVに送信され、優先度4〜6,8〜10のイベントに対してはウェブページとともに報知音の鳴動指示のメッセージが表示制御装置CVに送信される。さらに、本実施形態では表示部52の液晶ディスプレイ52aに透過型のものを用いており、通常、一定時間(以下、「自動消灯待機時間」と呼ぶ。)が経過したらマイコン部50によりバックライトを消灯するようになっている。
【0081】
ここで、優先度2〜10のイベントについては、優先度判定手段(マイコン部50)の判定結果によってはウェブページが液晶ディスプレイ52aに表示されない場合があるので、イベントの発生を知らせるためのメッセージとともに各コントローラCnから送信されるイベントの履歴情報(例えば、当該イベントの発生日時、サブシステムCnの名称、イベントの名称などを示すテキストデータ)を表示制御装置CVで記憶しておき、操作部53にて所定の操作入力が受け付けられたときに当該履歴情報を液晶ディスプレイ52aに表示するようになっている。
【0082】
次に、上述のようなイベントが発生したことを知らせるためのメッセージを受信した場合における表示制御装置CVの動作を、図16並びに図17のフローチャートを参照して説明する。
【0083】
マイコン部50は、イベント発生のメッセージの受信待ちをしており(図16のステップ1)、コントローラCn等から当該メッセージを受信すると、当該メッセージに含まれる履歴情報のテキストデータをメモリ部54に記憶し(図16のステップ2)、さらに受信したメッセージに含まれる優先度と表示部52の液晶ディスプレイ52aに現在表示中のウェブページ(イベント)における優先度とを比較する(図16のステップ3)。そして、受信したメッセージに含まれる優先度が現在表示中のウェブページ(イベント)における優先度よりも低くなければ、マイコン部50はウェブページの切換処理を実行する(図16のステップ4)。また、受信したメッセージに含まれる優先度が現在表示中のウェブページ(イベント)における優先度よりも低い場合は何もせずにイベント発生のメッセージの受信待ち状態に戻る(図16のステップ1)。
【0084】
続いて、ウェブページの切換処理について説明する。受信したメッセージの優先度が(1)〜(3)の何れかであれば(図17のステップ1)、マイコン部50は、自動消灯待機時間の限時を停止し(図17のステップ2)、当該メッセージにウェブページの保存場所(URL)が含まれるか否かを調べ(図17のステップ3)、URLが有れば、ウェブブラウザによって当該URLから取得したウェブページを表示部52の液晶ディスプレイ52aに表示する(図17のステップ3)。さらに、マイコン部50では当該ウェブページに警報音又は報知音の鳴動指示が含まれるか否かを調べ(図17のステップ5)、鳴動指示が有れば、イベントの内容に応じた警報音をスピーカ部55から鳴動する(図17のステップ6)。ここで、例えばセキュリティコントローラC2では、火災感知器で火災発生が検知された後にセキュリティ受信器SRで復旧操作が行われたときに復旧信号を送信するが、この復旧信号は火災発生のイベント発生時に送信されるメッセージからウェブページのURLと警報音の鳴動指示を除いたメッセージからなる。従って、受信したメッセージにウェブページの保存場所(URL)が含まれていなければ(図17のステップ3)、あるいは、警報音又は報知音の鳴動指示が含まれていなければ(図17のステップ5)、マイコン部50は当該メッセージが復旧信号であると判断し、警報音を停止して自動消灯待機時間の限時を開始(図17のステップ7)した後にウェブページの切換処理を終了してメインルーチンに戻る。
【0085】
一方、受信したメッセージの優先度が(4)又は(5)の何れかである場合(図17のステップ8)、受信したメッセージは一括ボタンの操作に伴って発生したイベントに関するものであると判断できる。ここで、宅内ネットワークに複数の表示制御装置CVが含まれる場合があり、一括ボタンが操作されて制御要求メッセージを送信した表示制御装置CVを除く他の表示制御装置CVでは当該メッセージを受信してウェブページの切換処理を行う必要はない。故に、優先度が(4)又は(5)の何れかであった場合、マイコン部50は、制御要求メッセージを送信したコントローラCnからの応答メッセージの返信を待っている待ち期間であれば(図17のステップ9)、当該メッセージが自己に宛てられたものであるからステップ3の処理を実行し、前記待ち期間でなければ、当該メッセージが他の表示制御装置CVに宛てられたものであるからウェブページの切換処理を終了してメインルーチンに戻る。
【0086】
また、受信したメッセージの優先度が(6)〜(10)の何れかである場合(図17のステップ10)、マイコン部50はステップ3の処理を実行し、優先度が(6)〜(10)の何れでもなければ、液晶ディスプレイ52aのバックライトが点灯中(自動消灯待機時間の限時中)か否かを判断する(図17のステップ11)。そして、バックライトが点灯中(自動消灯待機時間の限時中)であれば、マイコン部50はウェブページの切換処理を終了してメインルーチンに戻るが、バックライトが消灯していればステップ3の処理を実行する。
【0087】
而して、上述のように本実施形態によれば、表示制御装置CVの優先度判定手段(マイコン部50)において、コントローラCnから送信されたメッセージに含まれる優先度と表示制御装置CVで表示中のウェブページに対応するイベントの内容に応じた優先度とを比較するとともに前者の優先度が後者の優先度より高い場合に前記ウェブページをコントローラCnから送信して液晶ディスプレイ52aに表示するので、それぞれのイベントに対応したウェブページが各サブシステムSSnのコントローラCnに保持されることで表示制御装置CVにおける処理負荷が軽減でき、しかも、監視対象に新たな住宅設備を追加する際(あるいは、サブシステムを追加する際)には追加する住宅設備に対応したウェブページをサブシステムSSnのコントローラCnに保持すればよいから、従来例のようにウェブページの切換ルールを更新するよりも作業負担が減らせるという利点がある。
【0088】
ここで、後から受信したメッセージの優先度が先に受信したメッセージの優先度より低い場合、マイコン部50では優先度の高いメッセージに対応したウェブページを液晶ディスプレイ52aに表示させるとともに、図示しないLEDを発光させて他のメッセージを受信したことを報知するようになっており、優先度の関係で表示されなかったイベントの情報(履歴情報)を液晶ディスプレイ52aに表示させるように使用者(家人)に注意を促すことができる。またマイコン部50においては、上述のような履歴情報を液晶ディスプレイ52aに表示する際、使用者が操作部53を操作することで選択された項目(イベントの発生日時、サブシステムCnの名称、イベントの名称など)毎に並べ替えて一覧表示するようになっており、過去から現在までのイベントの発生状況が容易且つ多角的に把握できる。
【0089】
ところで、イベントの発生を知らせるためのメッセージとともにイベントの履歴情報を各コントローラCnから表示制御装置CVに送信する代わりに、イベントの履歴情報を保存した保存場所(URL)をメッセージに含めて各コントローラCnから表示制御装置CVに送信しても構わない。そして、表示制御装置CVでは、保存場所に保存されている履歴情報を各コントローラCnから受信し、図18に示すようにそれら複数の履歴情報(例えば、テキストデータ)F1,F2,F3を液晶ディスプレイ52aの画面Wに一覧表示する。このようにイベントの履歴情報を保存した保存場所(URL)をメッセージに含めて各コントローラCnから表示制御装置CVに送信するようにすれば、上述のように履歴情報を送信する構成と比較して、イベントの履歴情報を表示する表示形式が各コントローラCn側で自由に設定でき、例えば、図18に示すようにセンタ装置SVから新しいアップデートプログラムがリリースされていること(履歴情報F2)が通知されたときに他のイベントの履歴情報F1,F3とレイアウトを変更して表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本実施形態における表示制御装置のブロック図である。
【図2】同上の外観正面図である。
【図3】同上のシステム構成図である。
【図4】同上における統合管理装置のブロック図である。
【図5】同上における設備機器コントローラのブロック図である。
【図6】同上における電流計測装置のブロック図である。
【図7】同上におけるセキュリティコントローラのブロック図である。
【図8】同上における画像転送コントローラのブロック図である。
【図9】同上における動作説明用のシーケンス図である。
【図10】同上における動作説明用のシーケンス図である。
【図11】同上における動作説明用のシーケンス図である。
【図12】同上における動作説明用のシーケンス図である。
【図13】同上における動作説明用のシーケンス図である。
【図14】同上における動作説明用のシーケンス図である。
【図15】同上における動作説明用のシーケンス図である。
【図16】同上の優先度判定に応じたウェブページ更新の手順を説明するためのフローチャートである。
【図17】同上の優先度判定に応じたウェブページ更新の手順を説明するためのフローチャートである。
【図18】同上の履歴情報を一覧表示した画面の説明図である。
【符号の説明】
【0091】
CV 表示制御装置
50 マイコン部
51 LANインタフェース部
52 表示部
52a 液晶ディスプレイ
53 操作部
54 メモリ部
55 スピーカ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
住宅内に設置されて監視または制御の少なくとも一方が行われる1乃至複数の宅内機器と、当該宅内機器と伝送路を介して接続される1乃至複数の表示装置とを備え、
前記宅内機器は、監視または制御に関わる内容を含んだウェブページを前記伝送路を介して前記表示装置に提供するウェブサーバ機能を有し、
前記表示装置は、前記宅内機器との間でデータ通信を行う通信手段と、ウェブページを表示する表示手段と、前記通信手段を介して受信した前記ウェブページを前記表示手段に表示させるウェブブラウザ手段とを具備することを特徴とする住宅設備監視システム。
【請求項2】
前記宅内機器は、監視または制御に関わる何らかのイベントが発生した場合、当該イベントに対応するウェブページの保存場所を含むメッセージを前記表示装置に送信し、当該表示装置から送信される送信要求に応じて前記ウェブページを送信してなり、
前記表示装置は、前記メッセージに含まれる前記保存場所に対して前記通信手段を介して前記ウェブページの送信要求を送信することを特徴とする請求項1記載の住宅設備監視システム。
【請求項3】
前記宅内機器は、監視または制御に関わる何らかのイベントが発生した場合、当該イベントの内容に応じた優先度と、当該イベントに対応するウェブページの保存場所とを含むメッセージを前記表示装置に送信し、当該表示装置から送信される送信要求に応じて前記表示情報を送信してなり、
前記表示装置は、前記メッセージに含まれる優先度と前記表示手段で表示中のウェブページに対応するイベントの内容に応じた優先度とを比較するとともに前者の優先度が後者の優先度より高い場合に前記通信手段を介して前記ウェブページの保存場所に対して送信要求を送信する優先度判定手段を具備することを特徴とする請求項2記載の住宅設備監視システム。
【請求項4】
前記表示装置は、表示中のウェブページと異なるイベントに対応するメッセージが受信されたことを報知する報知手段を具備することを特徴とする請求項3記載の住宅設備監視システム。
【請求項5】
前記宅内機器は、監視または制御に関わる何らかのイベントの履歴情報を前記メッセージに含めて前記表示装置に送信してなり、
前記表示装置は、前記メッセージに含まれる履歴情報を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の住宅設備監視システム。
【請求項6】
前記履歴情報は、イベントの発生日時並びにイベントの内容を含む複数の項目からなり、
前記表示装置は、個々の項目毎に前記履歴情報を並べ替えて表示手段に表示することを特徴とする請求項5記載の住宅設備監視システム。
【請求項7】
前記宅内機器は、監視または制御に関わる何らかのイベントの履歴情報を保存した保存場所を前記メッセージに含めて前記表示装置に送信してなり、
前記表示装置は、前記保存場所に保存されている前記履歴情報を各宅内機器から受信して前記表示手段に一覧表示することを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の住宅設備監視システム。
【請求項8】
前記宅内機器は、住宅設備の監視または制御の少なくとも何れか一方を行うコントローラであって、
当該コントローラは、自己の監視または制御の対象である住宅設備の監視若しくは制御に関わる内容を含んだウェブページを前記表示装置に送信してなることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の住宅設備監視システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2007−272863(P2007−272863A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−286729(P2006−286729)
【出願日】平成18年10月20日(2006.10.20)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】