説明

個人認証機能付き、ゲーム機使用時間制限タイマー

【課題】現在、子供たちに大人気の携帯型ゲーム機だが、子供が無制限にゲー
ム機に興じて困るという社会的、家庭的な大問題が起きている。子供が乱れた
生活習慣に陥ることを嫌い、子供にゲーム機を買い与えないと言う親も多い。
そこでこの問題を解決する。
【解決手段】ゲーム機にパスワードや生体認証システムなどの個人認証機能と
タイマーによる電源シャットダウン機能を搭載する。個人認証機能で登録した
管理者のみが1日のゲーム時間を設定でき、その時間を越えるとシャットダウンしてしまう機能を最初からゲームに備える事で、当初は子供のゲーム時間を完全にコントロールし、最終的に自ら時間を管理できる習慣を身につけさせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はゲーム機における使用時間制限を守る為の個人認証機能付きタイマーである。
【背景技術】
【0002】
昨今、子供たちに人気のテレビゲーム機や携帯型ゲーム機であるが、子供が勉強や食事の時間も際限なくゲームをするという社会的、家庭的問題が起きている。
【0003】
保護者は、使用時間を約束するなどして子供に買い与えるが、実際ゲームを始めると夢中になって制限時間がわからなくなる、または制限時間になってもなかなかやめることができずに、食事や学習などの本来やるべき事が疎かになってしまうというのが実状である。
【0004】
ゲームにタイマーでシャットダウンさせる発明は出願されているが、この技術は遊戯者自らの意思で設定することを前提としており、設定しても自らの意思で延長や設定解除を行えるという欠点があった。
【0005】
一方現在、指紋認証や虹彩認証の生体認証システムが安価に実用化されている。
【0006】
ゲーム機の操作ボタンを利用しゲーム機のモニターに表示される文字を選択し入力したり、モニターに専用ペンを用い手書きで文字入力し認識させる機能が普及していることからパスワード入力による個人認証も可能である。
【特許文献1】特開平8−297176 特開2006−318072
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
夢中になり時間を忘れてゲームをしている子供に使用時間を守らせることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明はパスワードや生体認証システムの個人を認証する機能で特定された個人によってのみ設定可能でゲーム機の時計と連動したタイマーを搭載し、使用時間設定をすることにより、約束の時間がくると強制的に電源を切る。よって個人特定機能とタイマーによるシャットダウン機能をゲーム機に搭載するという過去に無いアイデアによって課題を解決する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によって、子供に1日にできるゲームの時間を理解させ、規則正しい生活を送る為の手助けにする。またこの安心感は、今まで子供に買い与えたいが生活のリズムが乱れるのを恐れ二の足を踏んでいた保護者の購買意欲を誘う一つの動機となりえる。
【実施例】
【0010】
図1のゲーム機の初期設定で、保護者がモニター1に現れる指示にしたがって、指紋センサー2に自分の指をスライドさせ指紋を登録し、次にパスワード入力方法の選択をする。モニターより文字を選択し入力する場合はAボタン3、モニターに手書き入力する場合はBボタン4を押す。
【0011】
文字を選択してパスワードを登録する方法は、図2のモニター5に表示されている文字をカーソル移動ボタン6や選択ボタン7を使って選択し、モニター5の上部に表示させ、カーソルをモニター下部の決定に合わせ選択ボタン7で決定する。
【0012】
モニターに手書き入力し文字認識させ登録する方法は、図3のモニター8の手書き入力枠内にゲーム本体付属の専用ペン9を使い、直接手書き入力し認識させる。正確に認識したかモニター8の上部の表示で確認し、モニター内の決定を専用ペン9で押し決定する。
【0013】
登録した指紋認証かパスワード入力かの任意の方法で、使用時間制限設定画面へログイン後、まず期間を設定する。これは、1日とか1週間とかの期間を設定するが、その期間内に、合計何時間使用するとシャットダウン機能が働き電源が切れるかを設定するものである。これを1日ではなく5日間や1週間に設定することによって、より子供が計画性を持って自ら時間を管理しゲームをするようになる事を期待して設定期間を決めるものである。
【0014】
次に先に設定した期間内に何時間使用するとシャットダウンになるかの時間を設定し、使用時間設定画面からログアウトする。以上で設定は終了となり、保護者は子供としっかり使用時間の約束して使用開始となる。
【0015】
使用中、約束の時間の5分前になるとカウントダウンが始まり、約束の時間になると即シャットダウンされる。補足になるが、子供にはその事を説明して、現在のゲームの進行状況を保存する必要がある場合は、シャットダウンされる前に保存しないといけないのだということを教える必要がある。すなわち保存する時間もゲームをする時間のうちということである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】指紋登録時のゲーム機本体
【図2】文字を選択してのパスワード入力時のゲーム機本体
【図3】モニターへのパスワードの手書き入力時のゲーム機本体
【符号の説明】
【0017】
1 指紋登録時のモニター
2 指紋センサー
3 Aボタン
4 Bボタン
5 文字を選択してのパスワード入力時のモニター
6 カーソル移動ボタン
7 選択ボタン
8 パスワード手書き入力時のモニター
9 専用ペン
10 取り消しボタン
11 電源スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パスワードや生体認証といった、個人認証システムによって登録された管理者のみが設定可能な使用期間と使用制限時間を、ゲーム機の持つ時計機能と連動したタイマーの働きによって管理し、設定した使用期間内の使用制限時間の5分前からカウントダウンを表示し、使用制限時間になると強制的に電源をシャットダウンする機能を持つ、ゲーム機に搭載されたタイマー。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2008−216053(P2008−216053A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−54207(P2007−54207)
【出願日】平成19年3月5日(2007.3.5)
【出願人】(598067544)
【Fターム(参考)】