説明

光変調器および光変調器によって光を制御する方法

【課題】光変調器および光変調器によって光を制御する方法の提供。
【解決手段】基板210と、前記基板210から離間された透明板220であって、前記基板との間に空洞240を画定する透明板220と、前記基板と前記透明板の間に延在し、相互間に前記空洞を形成する側壁230と前記基板上に前記空洞と隣接して形成された反射面252を有する電極250と、前記空洞内に配置された1を超える屈折率を有する液体270とを具備し、前記側壁に前記空洞と隣接して形成された補助電極260とをさらに具備し、前記液体が、前記補助電極に電気信号が印加されたときに、前記電気信号が印加された補助電極の方に移動することで、前記液体の界面の角度を変化させ前記反射面を有する電極の前記反射面で反射する光の方向を変化させて光変調を行うように構成された光変調器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光変調器および光変調器によって光を制御する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
入射光の振幅および/または位相を変調するために光変調器が開発された。光変調器の1つの用途は表示システムである。したがって、各光変調器が表示装置の1つまたは複数のセルまたは画素を提供するように、多数の光変調器がアレイに配列される。
【0003】
光変調器の例として、ミクロミラー装置がある。ミクロミラー装置は、ミラー軸のまわりに回転するように支持された静電気的に動作するミラーを含む。したがって、軸のまわりのミラーの回転を使用して、入射光を様々な方向に向けるまたは反射させることにより入射光を変調することができる。例えば、ミクロミラー装置を使用して、見ている人または表示画面に入射光を向けることができる。
【0004】
ミクロミラー装置のミラーは、壊れやすく、製造が複雑である。さらに、ミラーは、毎秒数千サイクルで動かされるのに耐えなければならない。したがって、ミラーは、静止摩擦および/または完全故障を受けやすい。
【0005】
それゆえ、ミラーの動きに依存せずに入射光を変調する光変調器が望ましい。
【特許文献1】特開平7−92507号公報
【特許文献2】特開2002−350795号公報
【特許文献3】特開2000−356751号公報
【特許文献4】特開2003−215478号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、光変調器および光変調器によって光を制御する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1つの態様は、光変調器を提供する。光変調器は、基板、透明板と基板が間に空洞を画定するように基板から離間された透明板、基板上の空洞の隣りに形成された少なくとも1つの電極、空洞内に配置された1よりも大きい屈折率を有する液体を含む。液体の界面は、少なくとも1つの電極の面に対して斜めに向けられ、透明板の表面に対して斜めに向けられている。したがって、光は、透過し液体の界面で屈折するように適応される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下の詳細な説明において、説明の一部分を構成しかつ本発明を実施することができる説明的な固有の実施形態として示した添付図面を参照する。この点において、「上」、「下」、「前」、「後ろ(back)」、「先(leading)」、「後(trailing)」などの方向を表す用語は、説明している図の向きに対して使用される。本発明の実施形態の構成要素は、いくつかの異なる向きに配置できるため、方向を示す用語は、説明のために使用され、決して限定ではない。他の実施形態を利用することができ、本発明の範囲から逸脱することなく構造的または論理的な変更を行うことができることを理解されたい。したがって、以下の詳細な説明は、限定の意味に解釈されるべきでなく、本発明の範囲は、添付した特許請求の範囲によって定義される。
【0009】
図1は、光変調器100の1つの実施形態を示す。光変調器100は、様々な材料の屈折特性により光を様々な方向に導く。1つの実施形態において、後で説明するように、複数の光変調器100が、光変調器のアレイを構成するように配列される。したがって、光変調器のアレイは、表示装置を構成するために使用されることがある。このように、光変調器のアレイは、入射光を変調し、表示装置の個々のセルまたは画素を提供する。さらに、光変調器100は、プロジェクタやプリンタなどの他の画像生成システムにも使用されることがあり、光アドレシング、光スイッチング、および/または他の光ビーム修正に使用されることもある。
【0010】
1つの実施形態において、光変調器100は、基板110と透明板120を含む。1つの実施形態において、透明板120は、基板110と実質的に平行に向けられており、間に空洞140を画定するように基板110から離間されている。基板110は、空洞140と隣り合った面112を有し、透明板120は、空洞140と隣接した面122を有する。さらに、透明板120は、面122と反対の面124を有する。1つの実施形態において、基板110の面112と透明板120の面124は、実質的に平坦であり、互いに実質的に平行に向けられている。
【0011】
1つの実施形態において、基板110は、シリコン基板であり、光変調器100のための回路を含む。1つの実施形態において、透明板120は、ガラス板である。しかしながら、他の適切な実質的に平坦な半透明または透明な材料を使用することができる。そのような材料の例には、石英とプラスチックがある。
【0012】
1つの実施形態において、基板110の面112上に電極150が形成され、透明板120内に透明電極160が形成されている。1つの実施形態において、各電極150は、空洞140と隣接する反射面152を有する。1つの実施形態において、各反射面152の領域全体は、実質的に平坦である。さらに、各電極150の反射面152は、透明板120の面124と実質的に平行に向けられている。したがって、電極150は、後で説明するように、空洞140と透明板120、さらに透明電極160を介して光を反射する。
【0013】
図1の実施形態に示したように、透明板120の面122は、凸凹面である。1つの実施形態において、例えば、透明板120の面122は、のこぎり歯状断面を有し、複数の凹状領域126を含む。1つの実施形態において、各凹状領域126は、傾斜面127を含む。したがって、傾斜面127は、基板110の面112上に形成された電極150の反射面152に対して斜めに向けられ、かつ透明板120の面124に対して斜めに向けられている。1つの例示的な実施形態において、基板110の面112に対する傾斜面127の角度は、約15度〜約45度の範囲である。
【0014】
1つの実施形態において、各電極150は、透明板120の面122の1つの凹状領域126と関連付けられるように基板110の面112上に位置決めされている。しかしながら、複数の電極150を1つの凹状領域126と関連付けかつ/または1つの電極150を複数の凹状領域126と関連付けることは、本発明の範囲内である。
【0015】
1つの実施形態において、空洞140には液体170が充填されている。液体170は、液体170の界面172が透明板120の面122に沿って提供されるように空洞140内に配置される。より具体的には、液体170の界面172は、透明板120の凹凸面に沿って面122の凹状領域126内に備わっている。前述のように、面122の凹状領域126は、電極150の反射面152と透明板120の面124に対して斜めに向けられた傾斜面127を包含している。したがって、液体170の界面172は、電極150の反射面152に対して斜めに向けられ、透明板120の面124に対して斜めに向けられる。
【0016】
1つの実施形態において、液体170は透明である。したがって、液体170は、可視スペクトルにおいて透明または無色である。さらに、液体170は、電界中での分解に対して安定しており、幅広い動作温度範囲で熱的に安定しており、光化学的に安定している。さらに、液体170は、低い蒸気圧と低い導電率を有し、非腐食性である。1つの実施形態において、液体170は、約106ボルト/mより強い電界中で立体的配置を変化させることができる柔軟分子を含む低誘電率材料を含む。液体170として使用するのに適した液体の例には、シロキサン、シラン、アルキルおよび過フルオロアルキルエーテル、芳香族エーテル、ポリ芳香族化合物、シロキサンとシランの重合体、液晶、およびジアゾ化合物がある。
【0017】
1つの実施形態において、1つまたは複数の電極150に電気信号を印加することにより、基板110の面112上に提供された各電極150と透明板120内に形成された透明電極160の間の空洞140内に電界が生じる。1つの実施形態において、空洞140内に電界が生じると、液体170の屈折率が変化する。後で説明するように、液体170の屈折率を変化させることにより、光変調器100を使用して、それぞれの電極150の反射面152で反射される光の方向を変化させることができる。
【0018】
図1の実施形態に示したように、光変調器100は、透明板120の基板110と反対の側に配置された光源(図示せず)によって生成された光を変調する。光源は、例えば周囲光および/または人工光を含むことができる。そのように、透明板120に入射した入力光12は、透明板120を通って空洞140に入り、出力光として各電極150の反射面152で反射される。したがって、出力光14は、透明電極160を含む空洞140と透明板120を介して反射される。
【0019】
出力光14が、空洞140を通って反射されたとき、出力光14は、液体170と透明板120の面122に沿って提供された液体170の界面172を透過する。1つの実施形態において、液体170の屈折率と透明板120の屈折率は異なる。したがって、出力光14は、液体170の界面172で屈折する。
【0020】
1つの実施形態において、例えば、光変調器100の空洞140内に収容されている液体170は、1より大きい屈折率を有し、光変調器100の透明板120は、1よりも大きい異なる屈折率を有し、光変調器100を取り囲む空気は、実質的に1の屈折率を有する。したがって、光変調器100の空洞140内に配置された液体170、光変調器100の透明板120、および光変調器100のまわりの空気によって、異なる屈折率を有する領域が構成される。
【0021】
屈折率が異なるため、光変調器100によって変調された光線は、光変調器100のまわりの空気、透明板120、および空洞140内に収容された液体170の様々な界面で屈折する。光線が平面境界と交わる場合、スネルの法則から、次の関係が成り立つ。
【0022】
n1sin(A1)=n2sin(A2)
【0023】
ここで、n1は平面境界の第1の側の屈折率を表し、A1は、平面境界の第1の側で、光線と、光線が平面境界と交わる点を通る平面境界と垂直な線との間に形成されたきょう角を表し、n2は、平面境界の第2の側の屈折率を表し、A2は、平面境界の第2の側で、光線と、光線が平面境界と交わる点を通る平面境界と垂直な線との間に形成されたきょう角を表す。
【0024】
1つの実施形態において、出力光14の方向は、液体170の屈折率によって制御される。1つの実施形態において、液体170の屈折率は、各電極150に電気信号を印加し、空洞140内に電界を生成することによって変更される。例えば、1つの実施形態において、電気信号が各電極150に印加される場合、液体170の屈折率は第1の値であり、出力光14は、第1の方向14aに向けられる。しかしながら、1つの実施形態において、各電極150に電気信号が印加されない場合、液体170の屈折率は第2の値であり、出力光14は、第2の方向14bに向けられる。このように、光変調器100は、入力光12によって生成される出力光14の方向を変調または変化させる。したがって、光変調器100を使用して、光学画像生成システムに光を導きかつ/またはそこから取り出すことができる。
【0025】
1つの実施形態において、後で説明するように、出力光14を第1の方向14aに導くことは、例えば見ている人や表示装置に光が導かれるという点で光変調器100の「オン」状態を表す。さらに、出力光14を第2の方向14bに導くことは、見ている人や表示画面に光が導かれないという点で光変調器100の「オフ」状態を表す。
【0026】
図2は、光変調器100の別の実施形態を示す。光変調器100と同じように、光変調器100'は、透明板120と、透明板120内に形成された透明電極160とを含む。しかしながら、光変調器100'は、基板110'と、基板110'の面112'上に形成されており、それぞれ面152'を有する電極150'とを含む。したがって、基板110'と透明板120の間に空洞140が画定される。光変調器100'の空洞140は、光変調器100と同じように、液体170が充填されている。
【0027】
1つの実施形態において、基板110'は透明基板であり、電極150'は透明電極である。したがって、電極150'の面152'は透明である。1つの実施形態において、各面152'の領域全体は、実質的に平坦である。さらに、各電極150'の面152'は、透明板120の面124と実質的に平行に向けられている。したがって、液体170の界面172は、電極150'の面152'に対して斜めに向けられ、透明板120の面124に対して斜めに向けられている。
【0028】
1つの実施形態において、1つまたは複数の電極150'に電気信号の印加することにより、基板110'の面112'に提供された各電極150'と、透明板120内に形成された透明電極160との間の空洞140内に電界が生成される。前述のように、1つの実施形態において、空洞140内に電界が生成されると液体170の屈折率が変化する。後で説明するように、液体170の屈折率を変化させることにより、光変調器100'を使用して空洞140を透過する光の方向を変化させることができる。
【0029】
図2の実施形態に示したように、光変調器100'は、透明板120の基板110'と反対の側に配置された光源(図示せず)によって生成された光を変調する。したがって、透明板120に入射する入力光12は、透明板120と空洞140を透過する。電極150'が透明電極であり基板110'が透明基板である場合、入力光12は、各電極150'と基板110'を透過し、出力光14'として出る。
【0030】
入力光12が空洞140内に導かれたとき、入力光12は、液体170中を透過し、透明板120の面122に沿って提供された液体170の界面172を透過する。1つの実施形態において、前述のように、液体170の屈折率と透明板120の屈折率は異なる。したがって、入力光12は、液体170の界面172で屈折する。
【0031】
1つの実施形態において、前述のように、液体170の屈折率は、各電極150'に電気信号を印加し、空洞140内に電界を生成することによって変更される。例えば、1つの実施形態において、各電極150'に電気信号が印加された場合、液体170の屈折率は第1の値であり、出力光14'は、第1の方向14a'に導かれる。しかしながら、1つの実施形態において、各電極150'に電気信号が印加されていない場合、液体170の屈折率は第2の値であり、出力光14'は、第2の方向14b'に導かれる。このように、光変調器100'は、入力光12によって生成される出力光14'の方向を変調または変化させる。したがって、光変調器100'を使用して、光学画像生成システムに光を導きかつ/または取り出すことができる。
【0032】
図3Aと図3Bは、光変調器200の別の実施形態を示す。また、光変調器200は、様々な材料の屈折特性に依存して光を様々な方向に導く。1つの実施形態において、複数の光変調器200が、後で説明するように光変調器のアレイを構成するように配列される。したがって、光変調器のアレイを使用して表示装置を構成することができる。こうして、光変調器のアレイは、入射光を変調し、表示装置の個々のセルまたは画素を提供する。さらに、光変調器200は、プロジェクタやプリンタなどの他の画像生成システムに使用されることもあり、光アドレシング、光スイッチング、および/または他の光ビーム修正に使用されることもある。
【0033】
1つの実施形態において、光変調器200は、基板210、透明板220、および基板210と透明板220の間に延在する側壁230を含む。1つの実施形態において、透明板220は、基板210と実質的に平行に向けられ、間に空洞240を画定するように基板210から離間されている。基板210は、空洞240と隣接する面212を有し、側壁230は、空洞240と隣接する面232を有する。さらに、透明板220は、空洞240と隣接した面222と、面222と反対の面224を有する。1つの実施形態において、基板210の面212と透明板220の面222と224は、実質的に平坦であり、互いに実質的に平行に向けられている。
【0034】
1つの実施形態において、基板210は、シリコン基板であり、光変調器200のための回路を含む。1つの実施形態において、透明板220はガラス板である。しかしながら、他の適切な実質的に平坦な半透明または透明な材料を使用することができる。そのような材料の例には、石英とプラスチックがある。
【0035】
1つの実施形態において、基板210の面212に電極250が形成されており、側壁230の面232に電極260が形成されている。1つの実施形態において、電極250は、空洞240と隣接した反射面252を有する。1つの実施形態において、反射面252の領域全体は、実質的に平坦である。さらに、電極250の反射面252は、透明板240の面222と224と実質的に平行に向けられている。したがって、後で説明するように、電極250は、光を空洞240と透明板220を通して反射する。
【0036】
1つの実施形態において、空洞240は、部分的に液体270が充填されている。液体270は、空洞240内に液体270の界面272が提供されるように空洞240内に配置される。1つの実施形態において、液体270の界面272は、後で説明するように、電極250の反射面252に対して斜めに向けられ、透明板220の面222および224に対して斜めに向けられている。
【0037】
1つの実施形態において、液体270は透明である。したがって、液体270は、可視スペクトルにおいて透明または無色である。さらに、液体270は、電界中での分解に対して安定しており、広い動作温度範囲で熱的に安定しており、光化学的に安定している。さらに、液体270は、低い蒸気圧、低い比誘電率、および低い導電率を有し、また非腐食性である。さらに、液体270は、非極性かつ疎水性である。液体270として使用するのに適した液体の例には、シロキサン、シラン、アルキルおよび過フルオロアルキルエーテル、芳香性エーテル、芳香族化合物、置換芳香族化合物、ポリ香族化合物、シロキサンとシランの重合体、液晶、およびジアゾ化合物がある。
【0038】
1つの実施形態において、各側壁230に沿って提供された各電極260に対する電気信号の印加により、各電極260と、基板210の面212に沿って設けられた電極250との間の空洞240内に電界が生じる。1つの実施形態において、空洞240内に電界が生じると液体270が分極し、その結果、液体270が各電極260に向かって移動する。したがって、空洞24内の液体270の界面272が変化する。したがって、空洞240内の液体270の界面272の角度も変化する。それゆえ、後で示すように、液体270の界面272の角度を変化させることによって、光変調器200を使用して、電極250の反射面252で反射される光の方向を変化させることができる。
【0039】
1つの実施形態において、基板210上に形成された電極250の上に疎水性被覆( hydrophobic coating)254が提供され、側壁230に形成された電極260の上に疎水性被覆( hydrophobic coating)262が提供される。さらに、1つの実施形態において、液体270は、疎水性の液体( hydrophobic liquid)である。したがって、各電極260に電気信号が印加されていない場合、空洞240内の液体270は、表面力と毛管力により、電極250と基板210の面212の全体にわたって均一に広がる。しかしながら、各電極260に電気信号が印加されたとき、液体270は分極し、1つの実施形態では親水性になる。したがって、液体270は、各電極260の方に移動し電極260を濡らす。
【0040】
1つの実施形態において、疎水性被覆254は、電極250の近傍の基板210の面212の上にも提供され、疎水性被覆262は、電極260の近傍の側壁230の面232の上にも提供される。空洞240内に電界がないとき、疎水性被覆は、液体270を適所に維持するのに役立つ(ファンデルワールス力と毛管力によって)。しかしながら、例えば各電極260を活動化させることによって空洞240内に電界が生成されたとき、各電極260の近くの液体270と各電極260上に提供された疎水性被覆が両方とも分極し親水性になる。しかしながら、他の活動化されていない電極は、疎水性のままであり、したがって新しく分極した親水性の液体をはじく。したがって、活動化されていない電極上の疎水性被覆は、活動化された電極に向かって液体270をより素早く移動させる働きをする。したがって、空洞240内の疎水性被覆は、光変調器200の液体270を分極する手段として「エレクトロウェッティング(electrowetting)」に寄与する。
【0041】
図3Aと図3Bの実施形態に示したように、光変調器200は、透明板220の基板210と反対の側に配置された光源(図示せず)によって生成された光を変調する。光源は、例えば、周囲光および/または人工光を含む。したがって、透明板220に入射した入力光12は、透明板220を透過して空洞240に入り、電極250の反射面252で出力光14として反射される。したがって、出力光14は反射されて空洞240と透明板220を通る。
【0042】
出力光14が反射されて空洞240を通るとき、出力光14は、液体270と液体270の界面272を通る。1つの実施形態において、液体270の屈折率と液体270のまわりの空洞240内の屈折率は異なる。したがって、出力光14は、液体270の界面272で屈折する。
【0043】
1つの実施形態において、例えば、光変調器200の空洞240内に収容された液体270は、1より大きい屈折率を有し、空洞240内の液体270のまわりの空気は、実質的に1の屈折率を有する。さらに、光変調器200のまわりの空気は、実質的に1の屈折率を有する。したがって、空洞240内の液体270と、空洞240内の液体270のまわりと光変調器200のまわりの空気とによって、異なる屈折率を有する領域が形成される。屈折率が異なるため、光変調器200によって変調された光線は、液体270の界面272で屈折する。
【0044】
1つの実例となる実施形態において、液体270の屈折率は約1.4であり、空洞240内の液体270のまわりと光変調器200のまわりの空気の屈折率は実質的に1である。1つの実施形態において、透明板220の材料は、実質的に1の屈折率を有するように選択される。さらに、透明板220の厚さはかなり薄く、その結果透明板220の屈折は無視することができる。
【0045】
1つの実施形態において、出力光14の方向は、液体270の界面272によって制御される。1つの実施形態において、液体270の界面272の角度は、前述のように、各電極260に電気信号を印加し、空洞240内に電界を生成することによって変更される。例えば、図3Aの実施形態に示したように、第1の電極260aに電気信号を印加した場合、液体270は、各側壁230aの方に移動し、液体270の界面272aを確立する。したがって、出力光14は、第1の方向14aに向けられる。しかしながら、図3Bの実施形態に示したように、第2の電極260bに電気信号が印加された場合、液体270は、各側壁230bの方に移動し、液体270の界面272bを確立する。したがって、出力光14は、第2の方向14bに導かれる。このように、光変調器200は、入力光12によって生じる出力光14の方向を変調または変化させる。したがって、光変調器200を使用して光学画像生成システムに光を導きかつ/またはそこから取り出すことができる。
【0046】
1つの実施形態において、第1の方向14aに出力光14を導くことは、後で示すように、例えば見ている人や表示画面に光が向けられるという点で光変調器200の「オン」状態を表す。さらに、出力光14を第2の方向14bに導かれることは、例えば見ている人や表示画面に光が向けられないという点で光変調器200の「オフ」状態を表す。
【0047】
1つの実施形態において、各光変調器200は、1つのセルまたは画素を形成する。したがって、1つの例示的な実施形態において、空洞240内の基板210の面212の面積は、約5ミクロン×約5ミクロンであり、基板210と透明板220の間隔は、約1.5ミクロン以上である。別の例示的な実施形態において、空洞240内の基板210の面212の面積は、約10ミクロン×約10ミクロンであり、基板210と透明板220の間隔は、約3ミクロンであり、別の例示的な実施形態において、空洞240内の基板210の面212の面積は、約20ミクロン×約20ミクロンであり、基板210と透明板220の間隔は、約6ミクロンである。
【0048】
図4Aと図4Bは、光変調器200の別の実施形態を示す。光変調器200と同様に、光変調器200'は、透明板220と側壁230を含み、側壁230の面232に電極260が形成されている。しかしながら、光変調器200'は、基板210'と、基板210'の面212'に形成され面252'を有する電極250'とを含む。したがって、基板210'と透明板220の間に空洞240が画定される。光変調器200と同様に、光変調器200'の空洞240は、部分的に液体270が充填される。1つの実施形態において、基板210'上に形成された電極250'の上に疎水性被覆254'が提供され、側壁230上に形成された電極260の上に疎水性被覆262が提供される。さらに、1つの実施形態において、液体270は、疎水性の液体である。
【0049】
1つの実施形態において、基板210'は透明基板であり、電極250'は透明電極である。したがって、電極250'の面252'は透明である。1つの実施形態において、面252'の領域全体は実質的に平坦である。さらに、電極150'の面152'は、透明板220の面222および224と実質的に平行に向けられている。したがって、液体270の界面272は、電極250'の面252'に対して斜めに向けられ、透明板220の面222と224に対して斜めに向けられている。
【0050】
1つの実施形態において、各側壁230に沿って提供された各電極260に電気信号を印加すると、各電極260と、基板210'の面212'に沿って提供された電極250'との間の空洞240内に電界が生成される。1つの実施形態において、前述のように、空洞240内に電界を生成すると液体270が分極し、その結果、液体270が各電極260の方に移動する。したがって、空洞240内の液体270の界面272が変化する。これにより、空洞240内の液体270の界面272の角度も変化する。したがって、後で示すように、液体270の界面272の角度を変化させることにより、光変調器200'を使用して空洞240を通る光の方向を変化させることができる。
【0051】
図4Aと図4Bの実施形態に示したように、光変調器200'は、透明板220の基板210'と反対の側に配置された光源(図示せず)によって生成された光を変調する。したがって、透明板220に入射した入力光12は、透明板220と空洞240を透過する。電極250'が透明電極で基板210'が透明基板である場合、入力光12は、電極250'と基板210'を透過して出力光14'として出る。
【0052】
入力光12が空洞240内を導かれるとき、入力光12は、液体270と液体270の界面272を通る。1つの実施形態において、前述のように、液体270の屈折率と、空洞240内の液体270のまわりの屈折率は異なる。したがって、入力光12は、液体270の界面272で屈折する。
【0053】
1つの実施形態において、前述のように、出力光14'の方向は、液体270の界面272によって制御される。1つの実施形態において、液体270の界面272の角度は、各電極260に電気信号を印加して空洞240内に電界を生成することによって変更される。例えば、図4Aの実施形態に示したように、第1の電極260aに電気信号が印加された場合、液体270は、各側壁230aの方に移動し、液体270の界面272aを確立する。したがって、出力光14'は、第1の方向14a'に導かれる。しかしながら、図4Bの実施形態に示したように、第2の電極260bに電気信号が印加された場合、液体270は各側壁230bの方に移動し、液体270の界面272bを確立する。したがって、出力光14'は、第2の方向14bに導かれる。
このように、光変調器200'は、入力光12によって生じる出力光14'の方向を変調または変化させる。したがって、光変調器200'を使用して、光学画像生成システム内に光を導きかつ/またはそこから取り出すことができる。
【0054】
1つの実施形態において、図5に示したように、光変調器100(光変調器100'を含む)または光変調器200(光変調器200'を含む)は、表示システム500に組み込まれる。表示システム500は、光源510、光源光学要素512、光プロセッサまたはコントローラ514、および投影光学要素516を含む。光プロセッサ514は、各反射電極150または250が表示装置の1つのセルまたは画素を構成するようにアレイに配置された多数の光変調器100または200を含む。1つの実施形態において、光変調器100または200のアレイは、共通基板上に、複数の光変調器の反射電極に対して個別の空洞で形成されることもあり及び/または共通の空洞で形成されることがある。したがって、各空洞が、1つのセルまたは画素を表すこともあり及び/または複数の空洞が1つのセルまたは画素を構成することもある。
【0055】
1つの実施形態において、光プロセッサ514は、表示する画像を表す画像データ518を受け取る。したがって、光プロセッサ514は、画像データ518に基づいて、光変調器100または200の通電と、光源510から受け取った光の変調を制御する。次に、変調された光は、見ている人または表示画面520に投影される。
【0056】
1つの実施形態において、図6に示したように、光変調器100(光変調器100'を含む)または光変調器200(光変調器200'を含む)が、光スイッチングシステム600に組み込まれる。光スイッチングシステム600は、光源610、光プロセッサまたはコントローラ612、および少なくとも1つの受光器614を含む。光プロセッサ612は、光を選択的に受光器614に導くように構成された1つまたは複数の光変調器100または200を含む。光源610には、例えば、光ファイバ、レーザ、発光ダイオード(LED)、または入力光12を生成する他の発光素子がある。受光器(receiver)614には、例えば、光ファイバ、光導体/チャネル、または他の受光装置または光検出装置がある。
【0057】
1つの実施形態において、受光器614は、第1の受光器614aと第2の受光器614bを含む。したがって、光プロセッサ612は、光変調器100または200の通電と光源610から受け取った光の変調を制御して、光を第1の受光器614aまたは第2の受光器614bに導く。例えば、光変調器100の電極150に電気信号が印加されているとき、出力光14aは、第1の受光器614aに導かれ、光変調器100の電極150に電気信号が印加されていないとき、出力光14bは、第2の受光器614bに導かれる。さらに、光変調器200の側面の電極260aに電気信号が印加されているとき、出力光14aは、第1の受光器614aに導かれ、光変調器200の側面の電極260bに電気信号が印加されているとき、出力光14bは、第2の受光器614bに導かれる。したがって、光スイッチングシステム600は、例えば光アドレシングや光スイッチングに使用するために、光変調器100または200によって光を制御しまたは導く。
【0058】
本明細書において特定の実施形態を示し説明したが、本発明の範囲を逸脱することなく、示し説明した特定の実施形態に様々な代替および/または等価な実施形態を代用できることは当業者によって理解されよう。本出願は、本明細書に示した特定の実施形態の任意の適応例または変形例を対象として含むように意図されている。したがって、本発明は、特許請求の範囲とその等価物によってのみ限定される。
【0059】
以上本発明の各実施例について説明したが、実施例の理解を容易にするために、実施例ごとの要約を以下に列挙する。
〔1〕 基板と、
前記基板から離間された透明板(120/220)であって、前記基板との間に空洞(140/240)を画定する透明板(120/220)と、
前記基板上に前記空洞と隣接して形成された少なくとも1つの電極(150、150'/250、250')と、
前記空洞内に配置された1を超える屈折率を有する液体(170/270)とを具備し、
前記液体の界面(172/272)が、前記少なくとも1つの電極の面(152、152'/252、252')に対して斜めに向けられ、かつ前記透明板の面(124/222,224)に対して斜めに向けられており、
光が透過し前記液体の前記界面で反射するように適応された光変調器(110、110'/210、210')。
〔2〕 前記少なくとも1つの電極の前記面が、前記透明板の前記面と実質的に平行に向けられたことを特徴とする〔1〕に記載の光変調器。
〔3〕 前記液体の前記屈折率が、前記少なくとも1つの電極に電気信号が印加されたときに変化するように適応されたことを特徴とする〔1〕に記載の光変調器。
〔4〕 前記透明板が、複数の凹状領域(126)を含む凹凸面(122)を有し、前記液体の前記界面が、前記凹状領域内の前記凹凸面に沿って提供されたことを特徴とする〔1〕に記載の光変調器。
〔5〕 前記透明板内に形成された透明電極(160)をさらに具備する〔1〕に記載の光変調器。
〔6〕 前記基板と前記透明板の間に延在する側壁(230)と、
前記側壁に前記空洞と隣接して形成された補助電極(260)とをさらに具備し、前記液体が、前記補助電極に電気信号が印加されたときに、前記補助電極の方に移動し、前記液体の前記界面を前記少なくとも1つの電極の前記面に対して斜めに確立するように適応された〔1〕に記載の光変調器。
〔7〕 前記基板上に形成された前記少なくとも1つの電極と、前記側壁上に形成された前記補助電極の上に形成された疎水性被覆(254、262、254'、262)とをさらに具備し、
前記補助電極に電気信号が印加されたときに、前記液体が、疎水性液体と親水性液体のいずれかに変化するように適応された〔6〕に記載の光変調器。
〔8〕 前記少なくとも1つの電極の前記面が、反射面(152/252)であり、前記反射面が、前記液体、前記液体の前記界面、および前記透明板の前記面を通して前記光を反射するように適応されたことを特徴とする〔1〕に記載の光変調器。
〔9〕 前記基板が透明基板(110'/210')であり、前記少なくとも1つの電極が透明電極(150'/250')であり、前記光が、前記透明電極と前記透明基板を透過するように適応されたことを特徴とする〔1〕に記載の光変調器。
〔10〕基板(110、110'/210、210')上に形成された少なくとも1つの電極(150、150'/250、250')を具備する光変調器によって光を制御する方法であって、
前記基板から離間された透明板(120/220)と、前記透明板と前記基板の間に画定された空洞(140/240)とに光を通す段階と、
前記空洞内に配置された1を超える屈折率を有する液体(170/270)に前記光を通す段階であって、前記光を透過させ前記液体の界面(172/272)で前記光を屈折させる段階を含む段階とを有し、
前記液体の前記界面が、前記少なくとも1つの電極の面(152、152'/252、252')に対して斜めに向けられかつ前記透明板の面(124/222、224)に対して斜めに向けられた方法。
〔11〕前記少なくとも1つの電極の前記面が、前記透明板の前記面に対して実質的に平行に向けられたことを特徴とする〔10〕に記載の方法。
〔12〕前記少なくとも1つの電極に電気信号を印加して、前記液体の前記屈折率を変化させる段階をさらに有する〔10〕に記載の方法。
〔13〕前記光を前記透明板に通す段階が、複数の凹状領域(126)を含む前記透明板の凹凸面(122)の方に前記光を導く段階を含み、前記液体の前記界面が、前記凹状領域内の前記凹凸面に沿って提供されたことを特徴とする〔10〕に記載の方法。
〔14〕前記光を前記透明板に通す段階が、前記透明板内に形成された透明電極(160)に前記光を通す段階を有することを特徴とする〔10〕に記載の方法。
〔15〕前記光変調器の補助電極(260)に電気信号を印加する段階であって、前記液体を前記補助電極の方に移動させ、前記液体の前記界面を前記少なくとも1つの電極の前記面に対して斜めに確立する段階を含む段階をさらに有する〔10〕に記載の方法。
〔16〕前記少なくとも1つの電極と前記補助電極がそれぞれ、その上に形成された疎水性被覆(254,262、254'、262)を有し、前記補助電極に前記電気信号を印加する段階が、前記液体を疎水性液体か親水性液体に変化させる段階を有することを特徴とする〔15〕に記載の方法。
〔17〕少なくとも1つの電極の前記面が、反射面(152/252)であり、
前記少なくとも1つの電極の前記反射面で前記光を反射させる段階が、前記光を、前記液体、前記液体の前記界面、および前記透明板の前記面に通す段階を有することを特徴とする〔10〕に記載の方法。
〔18〕前記少なくとも1つの電極が、透明電極(150'/250')であり、前記基板が、透明基板(110'/210')であり、さらに、
前記光を前記透明電極と前記透明基板に通す段階とを有する〔10〕に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明による光変調器の一部分の1つの実施形態を示す概略断面図である。
【図2】図1の光変調器の別の実施形態を示す概略断面図である。
【図3A】本発明による光変調器の一部分の別の実施形態を示す概略断面図である。
【図3B】本発明による光変調器の一部分の別の実施形態を示す概略断面図である。
【図4A】図3Aの光変調器の別の実施形態を示す概略断面図である。
【図4B】図3Bの光変調器の別の実施形態を示す概略断面図である。
【図5】本発明による光変調器を含む表示システムの1つの実施形態を示すブロック図である。
【図6】本発明による光変調器を含む光スイッチの1つの実施形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0061】
100,200 光変調器
110,210 基板
112,212 面
120,220 透明板
122,222 面
124 面
140,240 空洞
150,250 電極
152,252 反射面
160、 透明電極
260 電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板から離間された透明板であって、前記基板との間に空洞を画定する透明板と、
前記基板と前記透明板の間に延在し、相互間に前記空洞を形成する側壁と、
前記基板上に前記空洞と隣接して形成された反射面を有する電極と、
前記空洞内に配置された1を超える屈折率を有する液体とを具備し、前記側壁に前記空洞と隣接して形成された補助電極とをさらに具備し、
前記液体が、前記補助電極に電気信号が印加されたときに、前記電気信号が印加された補助電極の方に移動することで、前記液体の界面の角度を変化させ、前記反射面を有する電極の前記反射面で反射する光の方向を変化させて光変調を行うように構成された光変調器。
【請求項2】
前記基板上に形成された前記反射面を有する電極と、前記側壁上に形成された前記補助電極の上に形成された疎水性被覆とをさらに具備し、
前記補助電極に電気信号が印加されたときに、前記液体が、疎水性液体と親水性液体のいずれかに変化するように適応された請求項1に記載の光変調器。
【請求項3】
前記反射面を有する電極の前記反射面が、前記液体、前記液体の前記界面、および前記透明板の前記光の入射面を通して前記光を反射するように適応されたことを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
【請求項4】
前記基板が透明基板であり、前記反射面を有する電極が透明電極であり、前記光が、前記透明電極と前記透明基板を透過するように適応され、前記透明板を透過した光が前記透明電極および透明基板を通過し、出力光として出るとともに、前記液体の前記界面で屈折するように構成された請求項1に記載の光変調器。
【請求項5】
基板上に形成された反射面を有する電極を具備する光変調器によって光を制御する方法であって、
前記基板から離間された透明板と、前記前記透明板と前記基板との相互間に設けられた側壁により画定された空洞とに光を通す段階と、
前記空洞内に配置された1を超える屈折率を有する液体に前記光を通す段階と、前記光を透過させ前記液体の界面で前記光を屈折させる段階とを有し、
前記光変調器の補助電極に電気信号を印加する段階であって、前記液体を前記補助電極の方に移動させ、前記液体の前記界面を前記反射面を有する電極の前記反射面に対して斜めに確立する段階を含み、
前記側壁に設けられた補助電極と、前記反射面を有する電極との間に電気信号を印加して前記空洞内に電界を生じさせ、前記液体を前記補助電極に向かって移動させて前記液体の界面を変化させ、前記透明板を透過した光を前記基板上に形成された反射面を有する電極の反射面によって反射させる際に、前記電極の反射面で反射される光の方向を変化させて光変調を行うようにしたことを特徴とする
方法。
【請求項6】
前記反射面を有する電極と前記補助電極がそれぞれ、その上に形成された疎水性被覆を有し、前記補助電極に前記電気信号を印加する段階が、前記液体を疎水性液体か親水性液体に変化させる段階を有することを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記反射面を有する電極の前記反射面で前記光を反射させる段階が、前記光を、前記液体、前記液体の前記界面、および前記透明板の前記面に通す段階を有することを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記反射面を有する電極が、透明電極であり、かつ前記基板が、透明基板であり、さらに、前記光を前記透明電極と前記透明基板に通す段階とを有する請求項5に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−264638(P2007−264638A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−92523(P2007−92523)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【分割の表示】特願2004−356269(P2004−356269)の分割
【原出願日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(503003854)ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. (1,145)
【Fターム(参考)】