説明

光学フィルム、塗布組成物、偏光板、及び画像表示装置

【課題】防汚性、防塵性に優れる、光学フィルムを提供すること。
【解決手段】支持体上に、粒子内部が多孔質または中空である導電性粒子を含有する層を有する光学フィルムであって、該光学フィルムが含フッ素シラン化合物を含有することを特徴とする光学フィルム。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体上に、粒子内部が多孔質または中空である導電性粒子を含有する層を有する光学フィルムであって、該光学フィルムが含フッ素シラン化合物を含有する光学フィルム。
【請求項2】
該導電性粒子を含有する層の上層に、含フッ素シラン化合物を含有する防汚層を有する請求項1に記載の光学フィルム。
【請求項3】
粒子内部が多孔質または中空である導電性粒子を含有する層に、オルガノシランの加水分解物及び/又は縮合反応物の少なくともいずれか1種の硬化物を含有する請求項1又は2に記載の光学フィルム。
【請求項4】
粒子内部が多孔質または中空である導電性粒子を含有する層が、含フッ素シラン化合物を含有し、かつ該層が最表面層である請求項1または3に記載の光学フィルム。
【請求項5】
前記含フッ素シラン化合物が、下記一般式[1]で表される化合物である請求項1〜4に記載の光学フィルム。
一般式[1] (Rf−L1n−Si(R114-n
(式中、Rfは炭素数1〜20の直鎖、分岐、環状の含フッ素アルキル基、または炭素数6〜14の含フッ素芳香族基を表す。L1は炭素数10以下の2価の連結基を表し、R11はアルキル基、水酸基または加水分解可能な基を表す。nは1〜3の整数を表す。)
【請求項6】
前記一般式[1]で表される含フッ素シラン化合物が下記一般式[2]で表される化合物である請求項5に記載の光学フィルム。
一般式[2] Cn2n+1−(CH2m−Si(R)3
(式中、nは10以上の整数を表し、mは1〜5の整数を表す。Rは炭素数1〜5のアルコキシ基またはハロゲン原子を表す。)
【請求項7】
前記含フッ素シラン化合物が、パーフルオロポリエーテル基を含有する請求項1〜4に記載の光学フィルム。
【請求項8】
前記含フッ素シラン化合物が、下記一般式[3]で表される化合物である請求項7に記載の光学フィルム。
一般式[3]
【化1】



(式中、Rf は炭素数1〜16の直鎖状または分岐状パーフルオロアルキル基、Xはヨウ素原子または水素原子、Yは水素原子または低級アルキル基、Zはフッ素原子またはトリフルオロメチル基、R1は加水分解可能な基、R2 は水素または不活性な一価の有機基、a、b、c、dは0〜200の整数、eは0または1、mおよびnは0〜2の整数、及びpは1〜10の整数を表す。)
【請求項9】
前記一般式[3]で表される含フッ素シラン化合物が、下記一般式[4]で表される化合物である請求項8に記載の光学フィルム。
一般式[4]
【化2】



(式中、Yは水素原子または低級アルキル基、R1 は加水分解可能な基、qは1〜50の整数を、mは0〜2の整数、pは2〜10の整数を表す。)
【請求項10】
前記含フッ素シラン化合物が、下記一般式[5]で表される化合物である請求項1〜4に記載の光学フィルム。
一般式[5]
Rf5[−(L5−X−R51 −Si(OR523 ]
(式中、Rf5はパーフルオロポリエーテル基を、R51 はアルキレン基を、R52はアル
キル基を、L5は−CO−を、Xは−O−、−NR53−、−S−、−SO−、−SO
NR53−、−NR53CO−から選ばれる基を、nは0又は1、mは2以下の自然数をそれぞれ表す。R53は水素原子又は炭素数3以下のアルキル基を表す。)
【請求項11】
前記含フッ素シラン化合物を含有する層に、更に下記一般式[7]で表される化合物を含有する請求項1〜10に記載の光学フィルム。
一般式[7]
71 −Si(OR72 3
(式中、R71 は炭素数10以上の長鎖炭化水素基を、R72はアルキル基を表す。)
【請求項12】
X線光電子分光法により測定した、膜表面のシリコン原子(Si2p)とフッ素原子(
F1s)のピーク面積比(Si2p/F1s)が0.0以上0.4以下である請求項1〜11に記載の光学フィルム。
【請求項13】
動摩擦係数が0.02以上0.30以下である請求項1〜12に記載の光学フィルム。
【請求項14】
水の接触角が95度以上である請求項1〜13に記載の光学フィルム。
【請求項15】
光学フィルムの表面抵抗をlog(SR)で表したときの値が12以下である請求項1〜14に記載の光学フィルム。
【請求項16】
前記導電性粒子を含有する層が低屈折率層であり、膜厚が130nm以上500nm以下である請求項1〜15に記載の光学フィルム。
【請求項17】
以下の(A)、(B)、(C)の各成分を含有する塗布組成物。
(A)粒子内部が多孔質または中空である導電性粒子。
(B)オルガノシラン、及び/又はその加水分解物、及び/又はその縮合反応物の少なくともいずれか1種。
(C)含フッ素シラン化合物及び/又はその加水分解物、及び/又はその縮合反応物の少なくともいずれか1種。
【請求項18】
前記(C)成分である含フッ素シラン化合物が、下記一般式[1]〜[5]のいずれかで表される化合物である請求項17記載の塗布組成物。
一般式[1] (Rf−L1n−Si(R114-n
(式中、Rfは炭素数1〜20の直鎖、分岐、環状の含フッ素アルキル基、または炭素数6〜14の含フッ素芳香族基を表す。L1は炭素数10以下の2価の連結基を表し、R11はアルキル基、水酸基または加水分解可能な基を表す。nは1〜3の整数を表す。)
一般式[2] Cn2n+1−(CH2m−Si(R)3
(式中、nは10以上の整数を表し、mは1〜5の整数を表す。Rは炭素数1〜5のアルコキシ基またはハロゲン原子を表す。)
一般式[3]
【化3】

(式中、Rf は炭素数1〜16の直鎖状または分岐状パーフルオロアルキル基、Xはヨウ素原子または水素原子、Yは水素原子または低級アルキル基、Zはフッ素原子またはトリフルオロメチル基、R1は加水分解可能な基、R2 は水素または不活性な一価の有機基、a、b、c、dは0〜200の整数、eは0または1、mおよびnは0〜2の整数、及びpは1〜10の整数を表す。)
一般式[4]
【化4】

(式中、Yは水素原子または低級アルキル基、R1 は加水分解可能な基、qは1〜50の整数を、mは0〜2の整数、pは2〜10の整数を表す。)
一般式[5]
Rf5[−(L5−X−R51 −Si(OR523 ]
(式中、Rf5はパーフルオロポリエーテル基を、R51 はアルキレン基を、R52はアル
キル基を、L5は−CO−を、Xは−O−、−NR53−、−S−、−SO−、−SO
NR53−、−NR53CO−から選ばれる基を、nは0又は1、mは2以下の自然数をそれぞれ表す。R53は水素原子又は炭素数3以下のアルキル基を表す。)
【請求項19】
請求項1〜16のいずれかに記載の光学フィルムを有する偏光板。
【請求項20】
請求項1〜16のいずれかに記載の光学フィルムを有する画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−272197(P2007−272197A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−28133(P2007−28133)
【出願日】平成19年2月7日(2007.2.7)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】