説明

光安定化基含有シロキサンオリゴマー及びその製造方法

【解決手段】オリゴマー分子あたりそれぞれ少なくとも一つのヒンダードアミノ基を含む1価の有機基と少なくとも一つのアルコキシル基又はヒドロキシル基を有することを特徴とする光安定化基含有シロキサンオリゴマー。
【効果】本発明のシロキサンオリゴマーは、有機ポリマー中での反応の際のアルコール生成量が少なく、高い沸点、高い発火点、低い蒸気圧を有するカップリング剤に有用なシロキサンオリゴマーであり、かつ有機ポリマーの光安定化効果をもたらす化合物として非常に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光安定化基としてヒンダードアミノ基を含有するシロキサンオリゴマー及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
アミノアルキルアルコキシシラン、メタクリロキシアルキルアルコキシシラン並びにポリスルフィドアルキルアルコキシシラン等のアルコキシシランが、無機材料(例えばガラス繊維、金属、酸化物充填剤)と有機ポリマー(例えば、熱可塑性プラスティック、熱硬化性プラスティック、エラストマー)との間のカップリング剤として使用されることは公知である。
これらのカップリング剤は、無機材料並びに有機ポリマーのいずれにも結合又は相互作用することで無機材料表面並びに有機ポリマーの間に良好な相溶性を生じることができる。また、相溶性を生じることで混合粘度を低下させたり、無機添加剤の分散を容易にすることも可能である。
また、アルコキシシランをカップリング剤として使用する際の混合プロセス中には、相当の量のアルコールが発生することも公知である。
【0003】
この発生するアルコール量は、シランをモノマーとして用いる代わりに、一部にアルコキシル基を残したまま部分的に加水分解・縮合したシロキサンオリゴマーを使用すると低減させることができる。これらのシロキサンオリゴマーは、アルコキシシランの縮合もしくは共縮合によって製造されることは以前報告されている(特許文献1:特許第2962934号公報、特許文献2:特開2002−226490号公報参照)。
更に、これら生成したシロキサンオリゴマーは、原料に使用されるアルコキシシランと比べた場合、高い沸点、高い引火点、低い蒸気圧を有する点で非常に有利である。
【0004】
しかしながら、これら公知のシロキサンオリゴマーでは、官能基を有するオリゴマーはあるものの、有機ポリマーの安定化剤は含まれておらず、有機ポリマーを製品として使用する際には、有機ポリマーに別途安定化剤を添加して使用する必要がある。よって、安定化剤の添加、混合という工程が必要になり、これらの工程の簡略化をすることが更に望まれている。これら問題点を解決するため、安定化基を有するシロキサンオリゴマーの開発が望まれていた。
【0005】
【特許文献1】特許第2962934号公報
【特許文献2】特開2002−226490号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、有機ポリマー中での反応の際のアルコール生成量が少なく、高い沸点、高い発火点、低い蒸気圧を有し、かつ有機ポリマーの光安定化基を含有する新規なシロキサンオリゴマー及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、光安定化基含有アルコキシシランを部分的に加水分解・縮合することで、アルコキシル基又はヒドロキシル基を有した光安定化基含有シロキサンオリゴマーとその製造方法を完成させるに至った。
【0008】
従って、本発明は、下記の光安定化基含有シロキサンオリゴマー及びその製造方法を提供する。
請求項1:
オリゴマー分子あたりそれぞれ少なくとも一つのヒンダードアミノ基を含む1価の有機基と少なくとも一つのアルコキシル基又はヒドロキシル基を有することを特徴とする光安定化基含有シロキサンオリゴマー。
請求項2:
下記一般式(1)
1Si(OR23 (1)
(式中、R1はヒンダードアミノ基を含む1価の有機基であり、OR2は炭素数1〜10のアルコキシル基である。)
で表されるアルコキシシランを加水分解、脱水縮合して得られるオリゴマーであって、オリゴマー分子あたり少なくとも一つのアルコキシル基又はヒドロキシル基を有することを特徴とする請求項1記載の光安定化基含有シロキサンオリゴマー。
請求項3:
下記一般式(2)
13mSi(OR23-m (2)
(式中、R1はヒンダードアミノ基を含む1価の有機基であり、R3は炭素数1〜30の置換又は非置換の1価炭化水素基であって、各々同一又は異なってもよい。OR2は炭素数1〜10のアルコキシル基である。mは0〜2の整数である。)
で表されるアルコキシシランと、下記一般式(3)
4nSi(OR24-n (3)
(式中、R4は炭素数1〜30の置換又は非置換の1価炭化水素基又はケイ素原子数1〜5のケイ素原子含有基であって、各々同一又は異なってもよい。OR2は炭素数1〜10のアルコキシル基である。mが1又は2のとき、nは0又は1の整数であり、mが0のとき、nは0〜3の整数である。)
で表されるアルコキシシランを少なくとも1種類以上用いて加水分解、脱水縮合して得られるオリゴマーであって、オリゴマー分子あたり少なくとも一つのアルコキシル基又はヒドロキシル基を有することを特徴とする請求項1記載の光安定化基含有シロキサンオリゴマー。
請求項4:
一般式(1)又は(2)中のR1において、ヒンダードアミノ基が2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジニル基又は1,2,2,6,6−ペンタメチル−ピペリジニル基である請求項2又は3記載の光安定化基含有シロキサンオリゴマー。
請求項5:
光安定化基含有シロキサンオリゴマー中、残留モノマーが0〜30質量%であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の光安定化基含有シロキサンオリゴマー。
請求項6:
下記一般式(1)
1Si(OR23 (1)
(式中、R1はヒンダードアミノ基を含む1価の有機基であり、OR2は炭素数1〜10のアルコキシル基である。)
で表されるアルコキシシランを加水分解、脱水縮合することを特徴とするオリゴマー分子あたり少なくとも一つのアルコキシル基又はヒドロキシル基が存在する光安定化基含有シロキサンオリゴマーの製造方法。
請求項7:
下記一般式(2)
13mSi(OR23-m (2)
(式中、R1はヒンダードアミノ基を含む1価の有機基であり、R3は炭素数1〜30の置換又は非置換の1価炭化水素基であって、各々同一又は異なってもよい。OR2は炭素数1〜10のアルコキシル基である。mは0〜2の整数である。)
で表されるアルコキシシランと、下記一般式(3)
4nSi(OR24-n (3)
(式中、R4は炭素数1〜30の置換又は非置換の1価炭化水素基又はケイ素原子数1〜5のケイ素原子含有基であって、各々同一又は異なってもよい。OR2は炭素数1〜10のアルコキシル基である。mが1又は2のとき、nは0又は1の整数であり、mが0のとき、nは0〜3の整数である。)
で表されるアルコキシシランを少なくとも1種類以上用いて加水分解、脱水縮合することを特徴とするオリゴマー分子あたり少なくとも一つのアルコキシル基又はヒドロキシル基が存在する光安定化基含有シロキサンオリゴマーの製造方法。
請求項8:
アルコキシシラン1モルあたり水0.1〜1.5モルの存在下で、加水分解、脱水縮合することを特徴とする請求項6又は7記載の光安定化基含有シロキサンオリゴマーの製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明のシロキサンオリゴマーは、有機ポリマー中での反応の際のアルコール生成量が少なく、高い沸点、高い発火点、低い蒸気圧を有するカップリング剤に有用なシロキサンオリゴマーであり、かつ有機ポリマーの光安定化効果をもたらす化合物として非常に有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明について、詳細に説明する。
本発明の光安定化基含有シロキサンオリゴマーは、オリゴマー分子あたりそれぞれ少なくとも一つのヒンダードアミノ基を含む1価の有機基と少なくとも一つのアルコキシル基又はヒドロキシル基を有することを特徴とする。具体的には、下記一般式(1)
1Si(OR23 (1)
(式中、R1はヒンダードアミノ基を含む1価の有機基であり、OR2は炭素数1〜10のアルコキシル基である。)
で表されるアルコキシシランを加水分解、脱水縮合するか、もしくは下記一般式(2)
13mSi(OR23-m (2)
(式中、R1はヒンダードアミノ基を含む1価の有機基であり、R3は炭素数1〜30の置換又は非置換の1価炭化水素基であって、各々同一又は異なってもよい。OR2は炭素数1〜10のアルコキシル基である。mは0〜2の整数である。)
で表されるアルコキシシランと下記一般式(3)
4nSi(OR24-n (3)
(式中、R4は炭素数1〜30の置換又は非置換の1価炭化水素基又はケイ素原子数1〜5のケイ素原子含有基であって、各々同一又は異なってもよい。OR2は炭素数1〜10のアルコキシル基である。一般式(2)中のmが1又は2のとき、nは0又は1の整数、一般式(2)中のmが0のとき、nは0〜3の整数である。)
で表されるアルコキシシランを少なくとも1種類以上用いて加水分解、脱水縮合することで得られる。
【0011】
上記一般式(1)又は(2)中、R1はヒンダードアミノ基を含む1価の有機基であって、各々同一又は異なっていてもよい。ヒンダードアミノ基を含む1価の有機基としては、好ましくは炭素数10〜20の1価の有機基であり、更に好ましくは2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジニル基(例えば、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニル基や2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル基)又は1,2,2,6,6−ペンタメチル−ピペリジニル基(例えば、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル基)等のヒンダードピペリジニル基を含む1価の有機基である。具体的には、下記化合物Aに示すものが挙げられる。
【0012】
【化1】

【0013】
式中、Rb及びRcは、下記表1のRb及び表2のRcの組み合わせ又は表3のRb及び表4のRcの組み合わせが好ましいが、特にRbがH−、CH3−及びRcが−OC36−、−NHC36−の組み合わせやRbが−C36−及びRcが−Hの組み合わせが好ましい。
【0014】
【表1】

【0015】
【表2】

【0016】
【表3】

【0017】
【表4】

【0018】
なお、表中c−C611−はシクロヘキシル基、Phはフェニル基を表す。
【0019】
上記一般式(1)〜(3)中、OR2は炭素数1〜10、特に好ましくは炭素数1〜6のアルコキシル基であり、具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等が挙げられる。
【0020】
上記一般式(2)中、R3は炭素数1〜30、特に好ましくは炭素数1〜10の置換又は非置換の1価炭化水素基であって、各々同一又は異なってもよい。具体的には、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、sec−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、シクロヘキシル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、n−オクチル基、イソオクチル基、tert−オクチル基、n−ノニル基、イソノニル基、n−デシル基、イソデシル基、n−ウンデシル基、イソウンデシル基、n−ドデシル基、イソドデシル基等の直鎖状、分岐状、環状のアルキル基といった非環状又は環状脂肪族1価炭化水素基、ベンジル基、フェネチル基、2−メチルベンジル基、3−メチルベンジル基、4−メチルベンジル基等のアラルキル基、アラアルケニル基、フェニル基、トリル基、キシリル基のようなアリール基、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル基等の含フッ素アルキル基等が挙げられる。
【0021】
また、これらの各種の炭化水素基の水素原子又は主鎖骨格の一部又は全部が不飽和結合、エーテル結合、エステル基、エステル結合、水酸基、チオール基、チオエーテル基、チオエーテル結合、カルボニル基、カルボキシル基、カルボン酸無水物結合、スルホン酸基、アルデヒド基、エポキシ基、アミノ基、アルキル基又はアリール置換アミノ基、アミド基、アミド結合、イミド基、イミド結合、イミノ基、ウレア基、ウレア結合、ウレタン基、ウレタン結合、イソシアネート基、シアノ基等の極性基、極性結合、あるいはフッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子等から選ばれる置換基で部分置換されたものでもよく、例えば、ハロゲンアルキル基、アミノアルキル基、アミノアリール基、ケチミンアルキル基、末端不飽和アルキル基、(メタ)アクリルオキシアルキル基、メルカプトアルキル基、エポキシアルキル基、グリシドキシアルキル基が挙げられる。具体的な例としては、例えば、3−クロロプロピル基、3−ブロモプロピル基、3−アミノプロピル基、N−3−(アミノエチル)−2−アミノプロピル基、N−フェニル−3−アミノプロピル基、3−ウレイドプロピル基、N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−アミノプロピル基、ビニル基、アリル基、p−スチリル基、3−(メタ)アクリルオキシプロピル基、3−メルカプトプロピル基、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル基、3−グリシドキシプロピル基、3−メルカプトプロピル基等が挙げられる。但し、ヒンダードアミノ基を含む基は包含されない。
【0022】
上記一般式(3)中のR4は、炭素数1〜30、特に好ましくは炭素数1〜10の置換又は非置換の1価炭化水素基又はケイ素原子数1〜5のケイ素原子含有基であって、各々同一又は異なってもよい。
【0023】
炭素数1〜30の置換又は非置換の1価炭化水素基の具体例としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、sec−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、シクロヘキシル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、n−オクチル基、イソオクチル基、tert−オクチル基、n−ノニル基、イソノニル基、n−デシル基、イソデシル基、n−ウンデシル基、イソウンデシル基、n−ドデシル基、イソドデシル基等の直鎖状、分岐状、環状のアルキル基といった非環状又は環状脂肪族1価炭化水素基、ベンジル基、フェネチル基、2−メチルベンジル基、3−メチルベンジル基、4−メチルベンジル基等のアラルキル基、アラアルケニル基、フェニル基、トリル基、キシリル基のようなアリール基、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル基等の含フッ素アルキル基等が挙げられる。
【0024】
また、これらの各種の炭化水素基の水素原子又は主鎖骨格の一部又は全部が不飽和結合、エーテル結合、エステル基、エステル結合、水酸基、チオール基、チオエーテル基、チオエーテル結合、カルボニル基、カルボキシル基、カルボン酸無水物結合、スルホン酸基、アルデヒド基、エポキシ基、アミノ基、アルキル基又はアリール置換アミノ基、アミド基、アミド結合、イミド基、イミド結合、イミノ基、ウレア基、ウレア結合、ウレタン基、ウレタン結合、イソシアネート基、シアノ基等の極性基、極性結合、あるいはフッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子等から選ばれる置換基で部分置換されたものでもよく、例えば、ハロゲンアルキル基、アミノアルキル基、アミノアリール基、ケチミンアルキル基、末端不飽和アルキル基、(メタ)アクリルオキシアルキル基、メルカプトアルキル基、エポキシアルキル基、グリシドキシアルキル基が挙げられ、具体的な例としては、例えば、3−クロロプロピル基、3−ブロモプロピル基、3−アミノプロピル基、N−3−(アミノエチル)−2−アミノプロピル基、N−フェニル−3−アミノプロピル基、3−ウレイドプロピル基、N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−アミノプロピル基、ビニル基、アリル基、p−スチリル基、3−(メタ)アクリルオキシプロピル基、3−メルカプトプロピル基、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル基、3−グリシドキシプロピル基、3−メルカプトプロピル基等が挙げられる。但し、ヒンダードアミノ基を含む基は包含されない。
【0025】
ケイ素原子数1〜5のケイ素原子含有基の具体例としては、例えば、アルキルシリル基、ポリスルフィドアルキルシリル基、アミノアルキルシリル基、アミノアリールシリル基、アルキルシロキシシリル基等が挙げられ、好ましくはそれぞれアルコキシシリル基を有する方がよい。具体的な例としては、−(CH22−Si(OCH33、−(CH22−Si(OC253、−(CH23−Si(OCH33、−(CH23−Si(OC253、−(CH23−S4−(CH23−Si(OCH33、−(CH23−S4−(CH23−Si(OC253、−(CH23−NH−(CH23−Si(OCH33、−(CH23−NH−(CH23−Si(OC253、−(CH23−N(CH3)−(CH23−Si(OCH33、−(CH23−N(CH3)−(CH23−Si(OC253、−(CH23−N(C65)−(CH23−Si(OCH33、−(CH23−N(C65)−(CH23−Si(OC253、−(CH23−NH−(CH22−NH−(CH23−Si(OCH33、−(CH23−NH−(CH22−NH−(CH23−Si(OC253、−(CH22−Si(CH32−O−Si(CH32−(CH22−Si(OCH33、−(CH23−N(Si(CH332等が挙げられる。
【0026】
なお、本発明の光安定化基含有シロキサンオリゴマーは、所定の分子量分布を有しており、所定の重量平均分子量を有する個々のオリゴマーの混合物として存在し、JIS K2283に準じて測定した25℃における粘度が、100〜100,000mm2/s、好ましくは100〜20,000mm2/sである。
【0027】
次に、本発明の光安定化基含有シロキサンオリゴマーの製造方法について述べる。
【0028】
具体的には、[1]上記一般式(1)で表されるアルコキシシランを水と反応させ、加水分解、脱水縮合する、[2]上記一般式(2)で表されるアルコキシシランと上記一般式(3)で表されるアルコキシシランを水と反応させ、加水分解、脱水縮合することにより、光安定化基含有シロキサンオリゴマーが得られる。アルコキシシランは、単独又は所望の比で、有利には予め室温で混合し、溶媒で希釈して、水及び触媒を添加することで加水分解縮合させる方法が好ましい。
【0029】
反応の際に用いる上記一般式(2)と上記一般式(3)は1種類でも数種類混合して用いてもよく、その比率は、使用目的に応じて任意に決めることができるが、上記一般式(2)/上記一般式(3)が質量比として1/10以上、好ましくは1/3以上であることが好ましい。なお、一般式(2)/一般式(3)が100/1以下であることが好ましい。
【0030】
用いる溶媒は、特に制限はないが、アルコキシシランと水が反応しやすいことから極性溶媒を用いることが好ましく、極性溶媒としてはメタノール、エタノール、2−プロパノール等の低級アルコール類、アセトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、テトラヒドロフラン等のエーテル類が用いられる。特にメタノール、エタノール等の低級アルコール類がより好ましい。
【0031】
溶媒の量としては、アルコキシシランに対して、好ましくは0.1〜100倍質量、特に0.1〜10倍質量用いることで反応が進行しやすくなる。
【0032】
用いる水は、オリゴマーの縮合度に応じて様々であるが、好ましくはアルコキシシラン1モルに対して0.1〜1.5モル、特に0.5〜1.5モルの範囲であれば、モノマーの残量を減らし、かつ、アルコキシル基又はヒドロキシル基を残すことができ、好ましい。
【0033】
上記反応においては、触媒なしでも反応は進行するが、反応を迅速にするため酸又は塩基、水溶性塩が好適に用いられるが、反応後ろ過により容易に除去できることから、水溶性塩が好ましく、具体的には蟻酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、酪酸ナトリウム、蟻酸カリウム等のカルボン酸塩等が挙げられる。
【0034】
触媒の添加量は、特に制限はないものの、多すぎるとコストが高くなったり、除去が困難になる一方、少なすぎると反応が遅くなってしまうため、好ましくはシランに対して0.001〜1.0モル、更に好ましくは0.01〜0.1モルの範囲で使用できる。
【0035】
反応は、良好に混合しながら20〜150℃の範囲、特に30〜120℃の範囲の温度で、加水分解し、かつ縮合を行う。その際、0.5〜24時間の反応時間の後に、好ましくは2〜6時間の後に、生成したアルコールを部分的又は完全に除去するとよい。反応及びアルコール除去の際には圧力は問わないが、常圧で反応した後、アルコールを除去、更に減圧にするとアルコールを除去しやすいため好ましい。
【0036】
また、アルコール含有率は1.0質量%未満が好ましく、その際の濃縮物が本発明のシロキサンオリゴマーである。
【0037】
本発明のシロキサンオリゴマーは、具体的には下記一般式(4)
【化2】

(式中、R5はヒンダードアミノ基を含む1価の有機基、炭素数1〜30の置換又は非置換の1価炭化水素基、ケイ素原子数1〜5のケイ素原子含有基、炭素数1〜10のアルコキシル基、又はヒドロキシル基であって、各々同一又は異なっていてもよい。oは0〜1,000の整数である。)
で表されるシロキサンオリゴマーや下記一般式(5)
【化3】

(式中、R5はヒンダードアミノ基を含む1価の有機基、炭素数1〜30の置換又は非置換の1価炭化水素基、ケイ素原子数1〜5のケイ素原子含有基、炭素数1〜10のアルコキシル基、又はヒドロキシル基であって、各々同一又は異なっていてもよい。pは1〜1,000の整数である。)
で表されるシロキサンオリゴマーの単独又は混合物であり、その他のラダーやランダムな構造を含むオリゴマー混合物でもよいが、これらシロキサンオリゴマーは、オリゴマー分子あたり少なくとも一つのヒンダードアミノ基を含む1価の有機基と、オリゴマー分子あたり少なくとも一つのアルコキシル基又はヒドロキシル基を有する。
【0038】
上記一般式(4)又は(5)におけるR5中のヒンダードアミノ基を含む1価の有機基は、上記一般式(1)中のR1と同様であり、炭素数1〜30の置換又は非置換の1価炭化水素基、ケイ素原子数1〜5のケイ素原子含有基は上記一般式(3)中のR4と同様である。また、炭素数1〜10のアルコキシル基は上記一般式(1)中のOR2と同様である。
【0039】
上記反応により得られたシロキサンオリゴマーは、モノマーの残量が少ないほど、有機ポリマー中でカップリング剤として使用する際に、発生するアルコール量が少なく、揮発性の高いモノマーの残量が減るため好ましく、特にシロキサンオリゴマー中30質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下である。
【0040】
本発明の製造方法によるシロキサンオリゴマーは、その目的品質に応じて、ろ過、洗浄、カラム分離、固体吸着剤等の各種の精製法によって更に精製して使用することもできるが、触媒として固体を用いている場合はろ過により触媒を除去することが好ましい。
【実施例】
【0041】
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
【0042】
[実施例1](3−(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジニル−4−オキシ)−プロピルトリメトキシシランからのオリゴマーの合成)
ジムロート式冷却凝縮器、ディーンスターク、撹拌機、温度計を備えた100mLの四つ口フラスコを十分窒素置換した。次いで、3−(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジニル−4−オキシ)−プロピルトリメトキシシラン22g、メタノール25mL、酢酸ナトリウム0.06gを仕込み、水1.3gをゆっくりと添加した。常圧下、30〜40℃で1時間熟成した後、還流下で3時間熟成した。熟成後常圧で徐々に溶媒を抜き出し、釜温が110℃に達した所で加熱を止め、冷却した。得られた溶液をろ過し、減圧下、120℃で1時間乾燥することで透明なオイル状生成物が18g得られた。
得られたオイルの分析結果を以下に示す。1H−NMRスペクトルは、図1に示すとおりであり、29Si−NMRスペクトルは、図2に示すとおりである。これらの結果から、ケイ素:ピペリジン環:メトキシ基=1:1:0.9(モル比)であることが分かった。FT−IRスペクトルの測定結果は図3に示すとおりである。ガスクロマトグラフィー(GC)による分析の結果、残留モノマーは4質量%であり、メタノールは0.5質量%以下であった。また、JIS K2283に準じて測定した25℃における粘度は、5,200mm2/sであった。以上の結果より、ケイ素1原子あたり1つのピペリジン環と0.9個のメトキシ基を有する光安定化基含有シロキサンオリゴマーであることがわかった。
【0043】
[実施例2](3−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−ピペリジニル−4−オキシ)−プロピルトリメトキシシランからのオリゴマーの合成)
ジムロート式冷却凝縮器、ディーンスターク、撹拌機、温度計を備えた100mLの四つ口フラスコを十分窒素置換した。次いで、3−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−ピペリジニル−4−オキシ)−プロピルトリメトキシシラン23g、メタノール25mL、酢酸ナトリウム0.06gを仕込み、水1.3gをゆっくりと添加した。常圧下、30〜40℃で1時間熟成した後、還流下で3時間熟成した。熟成後常圧で徐々に溶媒を抜き出し、釜温が105℃に達した所で加熱を止め、冷却した。得られた溶液をろ過し、減圧下、120℃で1時間乾燥することで透明なオイル状生成物が19g得られた。
得られたオイルの分析結果を以下に示す。1H−NMRスペクトルは、図4に示すとおりであり、29Si−NMRスペクトルは、図5に示すとおりである。これらの結果から、ケイ素:ピペリジン環:メトキシ基=1:1:1(モル比)であることが分かった。FT−IRスペクトルの測定結果は図6に示すとおりである。GCによる分析の結果、残留モノマーは3質量%であり、メタノールは0.5質量%以下であった。また、JIS K2283に準じて測定した25℃における粘度は、15,000mm2/sであった。以上の結果より、ケイ素1原子あたり1つのピペリジン環と1個のメトキシ基を有する光安定化基含有シロキサンオリゴマーであることがわかった。
【0044】
[実施例3](3−(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジニル−4−オキシ)−プロピルトリメトキシシランとn−プロピルトリメトキシシランの混合シランからのオリゴマー合成)
ジムロート式冷却凝縮器、ディーンスターク、撹拌機、温度計を備えた100mLの四つ口フラスコを十分窒素置換した。次いで、3−(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジニル−4−オキシ)−プロピルトリメトキシシラン11.0g、n−プロピルトリメトキシシラン5.6g、メタノール25mL、酢酸ナトリウム0.06gを仕込み、水1.3gをゆっくりと添加した。常圧下、30〜40℃で1時間熟成した後、還流下で3時間熟成した。熟成後常圧で徐々に溶媒を抜き出し、釜温が105℃に達した所で加熱を止め、冷却した。得られた溶液をろ過し、減圧下、120℃で1時間乾燥することで透明なオイル状生成物が13g得られた。
得られたオイルの分析結果を以下に示す。1H−NMRスペクトルは、図7に示すとおりであり、29Si−NMRスペクトルは、図8に示すとおりである。これらの結果から、ケイ素:ピペリジン環:n−プロピル基:メトキシ基=1.9:1:0.9:1.5(モル比)であることが分かった。FT−IRスペクトルの測定結果は図9に示すとおりである。GCによる分析の結果、残留モノマーは1質量%であり、メタノールは0.5質量%以下であった。また、JIS K2283に準じて測定した25℃における粘度は、2,000mm2/sであった。以上の結果より、ケイ素2原子あたり1つのピペリジン環と1.5個のメトキシ基を有する光安定化基含有シロキサンオリゴマーであることがわかった。
【0045】
[実施例4](3−(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジニル−4−オキシ)−プロピルトリメトキシシランと3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランの混合シランからのオリゴマー合成)
ジムロート式冷却凝縮器、ディーンスターク、撹拌機、温度計を備えた100mLの四つ口フラスコを十分窒素置換した。次いで、3−(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジニル−4−オキシ)−プロピルトリメトキシシラン11.0g、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン8.6g、メタノール25mL、酢酸ナトリウム0.06gを仕込み、水1.3gをゆっくりと添加した。常圧下、30〜40℃で1時間熟成した後、還流下で3時間熟成した。熟成後常圧で徐々に溶媒を抜き出し、釜温が105℃に達した所で加熱を止め、冷却した。得られた溶液をろ過し、減圧下、60℃で1時間乾燥することで透明なオイル状生成物が15.8g得られた。
得られたオイルの分析結果を以下に示す。1H−NMRスペクトルは、図10に示すとおりであり、29Si−NMRスペクトルは、図11に示すとおりである。これらの結果から、ケイ素:ピペリジン環:3−メタクリロキシプロピル基:メトキシ基=2:1:1:2(モル比)であることが分かった。FT−IRスペクトルの測定結果は図12に示すとおりである。GCによる分析の結果、残留モノマーは7質量%であり、メタノールは0.5質量%以下であった。また、JIS K2283に準じて測定した25℃における粘度は、500mm2/sであった。以上の結果より、ケイ素2原子あたり1つのピペリジン環と2個のメトキシ基を有する光安定化基含有シロキサンオリゴマーであることがわかった。
【0046】
[実施例5](3−(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジニル−4−オキシ)−プロピルトリエトキシシランからのオリゴマーの合成)
ジムロート式冷却凝縮器、ディーンスターク、撹拌機、温度計を備えた100mLの四つ口フラスコを十分窒素置換した。次いで、3−(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジニル−4−オキシ)−プロピルトリエトキシシラン25g、エタノール25mL、酢酸ナトリウム0.1gを仕込み、水1.5gをゆっくりと添加した。常圧下、30〜40℃で3時間熟成した後、還流下で22時間熟成した。熟成後常圧で徐々に溶媒を抜き出し、釜温が120℃に達した所で加熱を止め、冷却した。得られた溶液をろ過し、減圧下、120℃で2時間乾燥することで透明なオイル状生成物が19g得られた。
得られたオイルの分析結果を以下に示す。1H−NMRスペクトルは、図13に示すとおりであり、29Si−NMRスペクトルは、図14に示すとおりである。これらの結果から、ケイ素:ピペリジン環:エトキシ基=1:1:0.6(モル比)であることが分かった。FT−IRスペクトルの測定結果は図15に示すとおりである。ガスクロマトグラフィー(GC)による分析の結果、残留モノマーは7質量%であり、エタノールは0.5質量%以下であった。粘度を測定すると11,000mm2/sであった。以上の結果より、ケイ素1原子あたり1つのピペリジン環と0.6個のメトキシ基を有する光安定化基含有シロキサンオリゴマーであることがわかった。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】実施例1のオリゴマーの重クロロホルム溶液(内部標準:テトラメチルシラン)にて測定した1H−NMRスペクトルを示す。
【図2】実施例1のオリゴマーの重クロロホルム溶液(内部標準:テトラメチルシラン)にて測定した29Si−NMRスペクトルを示す。
【図3】実施例1のオリゴマーのIRスペクトルを示す。
【図4】実施例2のオリゴマーの重クロロホルム溶液(内部標準:テトラメチルシラン)にて測定した1H−NMRスペクトルを示す。
【図5】実施例2のオリゴマーの重クロロホルム溶液(内部標準:テトラメチルシラン)にて測定した29Si−NMRスペクトルを示す。
【図6】実施例2のオリゴマーのIRスペクトルを示す。
【図7】実施例3のオリゴマーの重クロロホルム溶液(内部標準:テトラメチルシラン)にて測定した1H−NMRスペクトルを示す。
【図8】実施例3のオリゴマーの重クロロホルム溶液(内部標準:テトラメチルシラン)にて測定した29Si−NMRスペクトルを示す。
【図9】実施例3のオリゴマーのIRスペクトルを示す。
【図10】実施例4のオリゴマーの重クロロホルム溶液(内部標準:テトラメチルシラン)にて測定した1H−NMRスペクトルを示す。
【図11】実施例4のオリゴマーの重クロロホルム溶液(内部標準:テトラメチルシラン)にて測定した29Si−NMRスペクトルを示す。
【図12】実施例4のオリゴマーのIRスペクトルを示す。
【図13】実施例5のオリゴマーの重クロロホルム溶液(内部標準:テトラメチルシラン)にて測定した1H−NMRスペクトルを示す。
【図14】実施例5のオリゴマーの重クロロホルム溶液(内部標準:テトラメチルシラン)にて測定した29Si−NMRスペクトルを示す。
【図15】実施例5のオリゴマーのIRスペクトルを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オリゴマー分子あたりそれぞれ少なくとも一つのヒンダードアミノ基を含む1価の有機基と少なくとも一つのアルコキシル基又はヒドロキシル基を有することを特徴とする光安定化基含有シロキサンオリゴマー。
【請求項2】
下記一般式(1)
1Si(OR23 (1)
(式中、R1はヒンダードアミノ基を含む1価の有機基であり、OR2は炭素数1〜10のアルコキシル基である。)
で表されるアルコキシシランを加水分解、脱水縮合して得られるオリゴマーであって、オリゴマー分子あたり少なくとも一つのアルコキシル基又はヒドロキシル基を有することを特徴とする請求項1記載の光安定化基含有シロキサンオリゴマー。
【請求項3】
下記一般式(2)
13mSi(OR23-m (2)
(式中、R1はヒンダードアミノ基を含む1価の有機基であり、R3は炭素数1〜30の置換又は非置換の1価炭化水素基であって、各々同一又は異なってもよい。OR2は炭素数1〜10のアルコキシル基である。mは0〜2の整数である。)
で表されるアルコキシシランと、下記一般式(3)
4nSi(OR24-n (3)
(式中、R4は炭素数1〜30の置換又は非置換の1価炭化水素基又はケイ素原子数1〜5のケイ素原子含有基であって、各々同一又は異なってもよい。OR2は炭素数1〜10のアルコキシル基である。mが1又は2のとき、nは0又は1の整数であり、mが0のとき、nは0〜3の整数である。)
で表されるアルコキシシランを少なくとも1種類以上用いて加水分解、脱水縮合して得られるオリゴマーであって、オリゴマー分子あたり少なくとも一つのアルコキシル基又はヒドロキシル基を有することを特徴とする請求項1記載の光安定化基含有シロキサンオリゴマー。
【請求項4】
一般式(1)又は(2)中のR1において、ヒンダードアミノ基が2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジニル基又は1,2,2,6,6−ペンタメチル−ピペリジニル基である請求項2又は3記載の光安定化基含有シロキサンオリゴマー。
【請求項5】
光安定化基含有シロキサンオリゴマー中、残留モノマーが0〜30質量%であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の光安定化基含有シロキサンオリゴマー。
【請求項6】
下記一般式(1)
1Si(OR23 (1)
(式中、R1はヒンダードアミノ基を含む1価の有機基であり、OR2は炭素数1〜10のアルコキシル基である。)
で表されるアルコキシシランを加水分解、脱水縮合することを特徴とするオリゴマー分子あたり少なくとも一つのアルコキシル基又はヒドロキシル基が存在する光安定化基含有シロキサンオリゴマーの製造方法。
【請求項7】
下記一般式(2)
13mSi(OR23-m (2)
(式中、R1はヒンダードアミノ基を含む1価の有機基であり、R3は炭素数1〜30の置換又は非置換の1価炭化水素基であって、各々同一又は異なってもよい。OR2は炭素数1〜10のアルコキシル基である。mは0〜2の整数である。)
で表されるアルコキシシランと、下記一般式(3)
4nSi(OR24-n (3)
(式中、R4は炭素数1〜30の置換又は非置換の1価炭化水素基又はケイ素原子数1〜5のケイ素原子含有基であって、各々同一又は異なってもよい。OR2は炭素数1〜10のアルコキシル基である。mが1又は2のとき、nは0又は1の整数であり、mが0のとき、nは0〜3の整数である。)
で表されるアルコキシシランを少なくとも1種類以上用いて加水分解、脱水縮合することを特徴とするオリゴマー分子あたり少なくとも一つのアルコキシル基又はヒドロキシル基が存在する光安定化基含有シロキサンオリゴマーの製造方法。
【請求項8】
アルコキシシラン1モルあたり水0.1〜1.5モルの存在下で、加水分解、脱水縮合することを特徴とする請求項6又は7記載の光安定化基含有シロキサンオリゴマーの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−31077(P2008−31077A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−205857(P2006−205857)
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【出願人】(000002060)信越化学工業株式会社 (3,361)
【Fターム(参考)】