説明

共連れ検知装置

【課題】 簡単な構成で、より確実に共連れを検知することができる共連れ検知装置を提供する。
【解決手段】 認証対象者に固有の認証情報に基づいて認証対象者を認証する認証装置11と、認証装置11によって認証された認証者がセキュリティエリアSAへの移動時に通過する共連れ検知領域DAの床面を、所定の面積以下に分割してなる複数の荷重判定領域において、荷重判定領域毎に、荷重判定領域への重量または圧力を検出する荷重センサの複数からなる荷重センサ群12と、荷重センサが重量または圧力を検出した荷重判定領域である検知領域を示す検知領域情報に基づいて、所定の共連れ判定時間における床面への同時接地数を求める接地数算出手段13と、同時接地数と認証者の予測接地数を比較して、共連れ検知領域DA内に、認証者以外の通行者があることを検知する共連れ検知手段14と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、共連れ検知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、個人情報保護法の施行等を受けて、セキュリティ強化への需要が高まっている。尚、オフィスや集合住宅、学校等の施設では、施設の利用者以外の外部の人に対し施設内への移動を制限し、低コストでセキュリティを確保するために、施設(セキュリティエリア)内に移動しようとする認証対象者に対し、自動的に認証処理を行う入退出管理装置を設置している場合がある。
【0003】
従来の入退出管理装置としては、例えば、セキュリティエリアへ移動する際に通過する扉の近傍に、認証対象者に固有の認証情報を入力する認証端末を設置し、認証端末に入力された認証情報に基づいて認証処理を行う認証装置によって認証された認証者に対しては、扉の施錠装置を解錠する等してセキュリティエリアへの移動を許可し、認証されなかった非認証者に対しては、警告を行う、或いは、扉の施錠装置の解錠を行わない等の対策を行うものがある。より具体的には、認証装置は、認証端末に入力された認証情報と一致する情報が予め登録されている場合に、認証情報を入力した認証対象者を認証する。認証情報としては、例えば、パスワードや、生体認証で用いる生体情報等がある。
【0004】
しかし、上述の入退出管理装置では、例えば、認証装置によって認証されなかった非認証者や認証装置による認証を行わなかった者が、認証者に近接した状態でセキュリティの対象となっているセキュリティエリアへ移動した場合、認証者以外の者がいること(共連れがあること)を正しく認識できず、認証者以外の者に対するセキュリティ対策を実施することができない場合があるという問題があった。このため、認証者に近接した状態でセキュリティエリアへ移動しようとする共連れを検知する様々な技術が提案されている。
【0005】
共連れを検知する技術としては、例えば、外部に繋がる第1扉とセキュリティエリアに繋がる第2扉を備えたセキュリティ強化対策室を設置し、セキュリティ強化対策室の外部、第1扉の近傍に認証装置の認証端末を設置し、認証対象者が認証装置によって認証された場合に第1扉のみを解錠し、認証装置によって認証された認証者がセキュリティ強化対策室に入り、第1扉と第2扉の両方が施錠された状態で、認証者の体重判定を行い、体重判定により認証者に共連れがないことが確認された場合に、第2扉のみを解錠する入退出管理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
ここで、図7は、上記特許文献1に記載の入退出管理装置の概略構成例を示している。図7に示すように、上記特許文献1に記載の入退出管理装置は、人一人が通過できる幅に設計されたセキュリティ強化対策室STAと、セキュリティ強化対策室STAの床面に設けられた体重センサ1012と、セキュリティ強化対策室STAの外部との境界に設けられ、電子錠K11を備えた第1扉D11と、セキュリティ強化対策室STAのセキュリティエリアSAとの境界に設けられ、電子錠K12を備えた第2扉D12と、第1扉D11の近傍に設けられた認証端末及び認証装置としてのカードリーダ1011と、体重センサ1012、カードリーダ1011、第1扉D11に設けられた電子錠K11、及び、第2扉D12に設けられた電子錠K12を制御する制御装置1001と、を備えて構成されている。
【0007】
また、他の共連れを検知する技術としては、例えば、外部に繋がる第1扉とセキュリティエリアに繋がる第2扉を備えたセキュリティ強化対策室を設置し、セキュリティ強化対策室の外部、第1扉の近傍に認証装置を設置し、認証対象者が認証装置によって認証された場合に第1扉のみを解錠し、認証装置によって認証された認証者がセキュリティ強化対策室に入り、第1扉と第2扉の両方が施錠された状態で、情報に設置されたカメラを利用して認証者とカメラの間の距離を求め、距離パターンに基づいて共連れがあるか否かを判定する共連れ検知装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0008】
ここで、図8(a)は、認証者に共連れがある場合におけるカメラ2100と認証者2201の位置関係を示しており、図8(b)は、図8(a)に対応する水平方向の距離パターンを示している。尚、図8では、説明のために、距離パターンが2次元の場合について説明している。図8(b)では、距離パターンに、x1−x2の間にd1をピーク値とする部分パターンP1と、x2−x3のd2の間にピーク値とする部分パターンP2の2つが含まれており、これにより、認証者2201以外の共連れ2202があることが検知できる。
【0009】
【特許文献1】特開2006−144384号公報
【特許文献2】特開2007−122481号公報
【特許文献3】特開2007−115188号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記特許文献1に記載の入退出管理装置は、体重測定により共連れを検知する構成であるが、通常、体重測定は、測定対象者が体重測定の装置上の正しい位置で静止しなければ正確に測定することが困難となるため、認証者の行動によっては、共連れ検知精度が確保できない場合が生じる可能性がある。更に、上記特許文献1に記載の入退出管理装置は、上述したように、体重測定により共連れを検知するので、認証者が相当重量の荷物を所持していた場合、例えば、セキュリティエリアSA内に台車等により荷物を搬入する場合には、体重測定を正しく行えず、誤って共連れの判定をしたり、或いは、体重測定を実行することが困難となることが考えられる。
【0011】
また、上記特許文献2に記載の共連れ検知装置では、例えば、図9(a)に示すように、セキュリティ強化対策室内の複数の人物2201、2202が非常に近接している場合、図9(b)に示すように、2つの部分パターンP1、P2の境界が曖昧になり、セキュリティ強化対策室内に2人がいる場合でも、誤って1人に判定され、共連れを検知できない場合が考えられる。
【0012】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成で、より確実に共連れを検知することができる共連れ検知装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するための本発明に係る共連れ検知装置は、認証対象者に固有の認証情報に基づいて、前記認証対象者を認証する認証装置と、前記認証装置によって認証された認証者が前記セキュリティエリアへの移動時に通過する共連れ検知領域の床面を、所定の面積以下に分割してなる複数の荷重判定領域において、前記荷重判定領域毎に、前記荷重判定領域への重量または圧力を検出する荷重センサの複数からなる荷重センサ群と、前記荷重センサ群から、前記荷重センサが重量または圧力を検出した前記荷重判定領域である検知領域を示す検知領域情報を取得し、前記検知領域情報に基づいて、所定の共連れ判定時間における前記床面への同時接地数を求める接地数算出手段と、前記同時接地数と前記認証者の予測接地数を比較して、前記共連れ検知領域内に、前記認証者以外の通行者があることを検知する共連れ検知手段と、を備えることを第1の特徴とする。
【0014】
上記特徴の本発明に係る共連れ検知装置は、前記接地数算出手段が、前記検知領域情報の夫々を、1つの接地とみなせる1または複数の前記検知領域からなる検知領域群に分類する分類手段を備え、前記検知領域群の数を前記同時接地数として求めることを第2の特徴とする。
【0015】
上記特徴の本発明に係る共連れ検知装置は、前記分類手段が、前記検知領域を前記検知領域群に分類する際に、未分類の前記検知領域から、分類する前記検知領域を順次選択して分類対象領域とする選択処理と、前記検知領域群を順次選択し、前記分類対象領域が、選択された前記検知領域群に含まれる前記検知領域の少なくとも何れか1つと互いに隣接する場合に、前記分類対象領域を選択された前記検知領域群に分類する分類処理と、前記分類処理後、前記分類対象領域が、何れの前記検知領域群にも分類されない場合に、前記分類対象領域を構成要素とする新たな前記検知領域群を設定する検知領域群設定処理と、前記分類処理において、前記分類対象領域が、複数の前記検知領域群に分類された場合に、前記分類対象領域が分類された複数の前記検知領域群を1つの前記検知領域群として統合する統合処理と、を実行することを第3の特徴とする。
【0016】
上記何れかの特徴の本発明に係る共連れ検知装置は、前記共連れ検知手段が、前記認証者が前記共連れ検知領域を通過する際に利用する移動補助手段を示す情報を含む移動状態情報を入力する移動状態情報入力手段を備え、前記移動状態情報が入力された場合に、前記移動状態情報に基づいて前記予測接地数を設定し、前記移動補助手段が、杖、車椅子及び台車の少なくとも何れか1つを含んで構成されることを第4の特徴とする。
【0017】
上記特徴の本発明に係る共連れ検知装置は、前記共連れ検知手段が、前記移動補助手段を利用しない場合の前記予測接地数、及び、前記移動補助手段別の前記予測接地数を記憶した予測接地数テーブルを備え、前記移動状態情報入力手段に入力された前記移動状態情報と前記予測接地数テーブルに基づいて、前記認証者の前記予測接地数を求めることを第5の特徴とする。
【0018】
上記特徴の本発明に係る共連れ検知装置は、前記接地数算出手段が、前記検知領域情報が示す前記検知領域の夫々の検知時間を示す検知時間情報を取得し、前記共連れ検知手段が、前記検知領域情報と前記検知時間情報に基づいて、前記認証者の移動速度を含む移動パターンを求め、前記移動パターンに基づいて、前記共連れ検知領域内に前記認証者以外の通行者がいるか否かを判定することを第6の特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
上記特徴の共連れ検知装置によれば、共連れ検知領域の床面に複数配置された荷重センサ群の検知結果に基づいて同時接地数を求め、共連れ検知を行うので、認証者が正しい位置で静止することが必要な体重測定を行う場合に比べ、認証者が正しい位置で静止する必要がないので、認証者の行動による共連れ検知精度の低下を防止できる。また、認証者が正しい位置で静止する必要がないので、認証者の利便性を損なうことがない。
【0020】
更に、上記特徴の共連れ検知装置によれば、共連れ検知領域の床面への同時接地数により共連れ検知を行うので、同時接地数が、通常、認証者のみの場合には最大値が2となるが、認証者以外の通行者がある場合には、同時接地数が3以上となる可能性が非常に高いことから、距離パターンにより共連れを検知する特許文献2に記載の共連れ検知装置と比べ、認証者と認証者以外の通行者が互いに近接した状態で共連れ検知領域を通過した場合でも、共連れを高精度で検知できる。
【0021】
尚、上記特徴の共連れ検知装置を、上記特許文献1の入退出管理装置及び上記特許文献2に記載の共連れ検知装置の何れかと組み合わせることにより、より高精度に共連れを検知することが可能になる。
【0022】
上記第2及び第3の特徴の共連れ検知装置によれば、分類手段により1つの接地とみなせる検知領域を検知領域群に分類し、検知領域群の数を同時接地数として求めるので、例えば、個々の検知領域の面積が比較的小さく設定されている場合や、足の大きい認証者の場合等、1つの足で複数の検知領域を踏む可能性がある場合でも、共連れ検知の検知精度を高精度に維持できる。
【0023】
上記第4及び第5の特徴の共連れ検知装置によれば、共連れ検知手段が、認証者の移動状態情報に基づいて予測接地数を設定するので、例えば、怪我等により杖を所持している場合や車椅子により移動している場合、或いは、セキュリティエリアへの荷物の搬入のために台車等を利用している場合にも、柔軟に対応可能になる。
【0024】
上記第6の特徴の共連れ検知装置によれば、共連れ検知手段が、検知領域情報と検知時間情報から移動パターンを求め、移動パターンに基づいて共連れ検知を行うので、認証者が、通常の歩行動作または走行動作とは異なる不自然な動作をし、共連れがある可能性が高い場合に、共連れ検知を行うことができる。即ち、第6の特徴の共連れ検知装置によれば、同時接地数だけでなく、移動パターンを考慮して共連れ検知を行うので、より高精度に共連れ検知を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明に係る共連れ検知装置(以下、適宜「本発明装置」と略称する)の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
〈第1実施形態〉
本発明装置の第1実施形態について、図1〜図6を基に説明する。
【0027】
先ず、本発明装置10の構成について図1及び図2を基に説明する。ここで、図1は、本発明装置10を搭載した制御装置1及び周辺装置の概略構成例を示している。
【0028】
尚、本実施形態では、本発明装置10を構成するセンサ群が、通路状のセキュリティ対策エリアSTA内に設置されている場合について説明する。セキュリティ対策エリアSTAは、電子錠K1を備えた第1扉D1及び電子錠K2を備えた第2扉D2の2つの扉を備えて構成され、第2扉D2がセキュリティエリアSAに通じている。また、セキュリティ対策エリアSTAの幅は、本発明装置10が設置される施設の利用状況に応じて設定する。本実施形態では、車椅子や台車等の通行があることを想定していることから、1000mm以上の幅を確保することが望ましい。尚、車椅子や台車等の通行がない場合は、共連れ検知精度を維持するため、人が2人以上並んで通行できないように、90cm程度に設定することが望ましい。
【0029】
制御装置1は、セキュリティ対策エリアSTA内の各設備を制御するように構成されている。具体的には、制御装置1は、共連れ検知を行う本発明装置10、本発明装置10の認証装置11を構成する認証端末11aの表示部にデータを表示させる表示手段21、認証端末11a内に設けられたブザーを利用して警告等を行う音声出力手段22、セキュリティ対策エリアSTA内の各設備と接続するための入出力I/F23、セキュリティ対策エリアSTAの外部との境界に設けられた第1扉D1の電子錠K1、セキュリティ対策エリアSTAのセキュリティエリアSAとの境界に設けられた第2扉D2の電子錠K2の解錠及び施錠を制御する鍵制御手段24を備えて構成されている。
【0030】
制御装置1は、本発明装置10の認証装置11により認証対象者が認証されなかった場合、音声出力手段22により、認証装置11を構成する認証端末11a内に搭載されたブザーを鳴動させ、表示手段21により、認証端末11aの表示部に認証できなかった旨を表示させる。認証装置11により認証対象者が認証された場合は、第1扉D1の電子錠K1を解錠し、認証対象者がセキュリティ対策エリアSTA内に入った後に、第1扉D1の電子錠K1を施錠する。引き続き、制御装置1は、本発明装置10の認証装置11により認証された認証対象者に対して共連れ検知を行う。共連れがあると判定された場合、制御装置1は、第2扉D2の電子錠K2を解錠せず、共連れ検知が合った旨の通知を行う。共連れが検知されなかった場合は、第2扉D2の電子錠K2を解錠する。
【0031】
本発明装置10は、認証対象者に固有の認証情報に基づいて、認証対象者を認証する認証装置11と、認証装置11によって認証された認証者がセキュリティエリアSAへの移動時に通過する共連れ検知領域DAの床面を、所定の面積以下に分割してなる複数の荷重判定領域において、荷重判定領域毎に、荷重判定領域への圧力を検出する荷重センサの複数からなる荷重センサ群12と、荷重センサ群12から、荷重センサが圧力を検出した荷重判定領域である検知領域を示す検知領域情報を取得し、検知領域情報に基づいて、所定の共連れ判定時間における床面への同時接地数を求める接地数算出手段13と、同時接地数と認証者の予測接地数を比較して、共連れ検知領域DA内に、認証者以外の通行者があることを検知する共連れ検知手段14と、を備えて構成される。本実施形態では、更に、荷重センサ群12から取得した検知領域情報を記憶するために、フラッシュメモリやRAM(Random Access Memory)等で構成された記憶手段15を備えている。
【0032】
認証装置11は、本実施形態では、図1に示すように、認証者に固有の認証情報として認証IDが登録された認証データベース11b(以下、適宜「認証DB11b」と称する)と、IDカードから認証対象者の認証IDを読み取る機能を備えた認証端末11aを備えて構成されている。認証装置11は、認証端末11aで読み取った認証IDが認証DB11bに登録されている場合に、認証対象者を認証する。
【0033】
尚、本実施形態では、認証装置11がIDカードによる認証を行う場合について説明したが、これに限るものではない。パスワードや、指紋認証等の生体認証による認証を行うように構成しても良い。
【0034】
荷重センサ群12は、セキュリティ対策エリアSTAの床面に設定された共連れ検知領域DAに設置されている。ここで、共連れ検知領域DAは、図2に示すように、本実施形態では、長さ200cm×幅100cmの長方形状に設定されており、(m+1)×(n+1)個の荷重判定領域A00〜Amnに分割されている。
【0035】
尚、荷重センサは、所定の閾値以上の圧力が上方から加わった場合に、圧力を検出する圧力センサで構成されており、荷重判定領域A00〜Amnの夫々に1つずつ設置されている。また、共連れ検知領域DAの幅100cmは、セキュリティ対策エリアSTAの幅と同じである。共連れ検知領域DAの長さは、本実施形態では、歩行者の両足の接地が確認できるように、人の歩幅等を考慮して200cmとしているが、本発明装置10が設置された施設の利用状況等に応じて適切に設定する。荷重判定領域A00〜Amnは、夫々、通常の成人の靴の大きさを考慮して、10cm×10cmの大きさに設定されている。
【0036】
ここで、図3は、荷重センサ群12による圧力検出の例を示しており、黒色の領域が検知領域を示している。尚、図3では、説明のために、共連れ検知領域DAが7×10個の荷重判定領域A00〜A69に分割されている場合について図示している。図3(a)では、荷重判定領域A26、A27、A28、A36、A37、A38、A42、A43、A44が検知領域となっており、図3(b)では、荷重判定領域A10、A20、A26、A27、A28、A36、A37、A38、A42、A43、A44が検知領域となっている。
【0037】
接地数算出手段13は、本実施形態では、図1に示すように、検知領域情報の夫々を、1つの接地とみなせる1または複数の検知領域からなる検知領域群に分類する分類手段13aを備え、検知領域群の数を同時接地数として求めるように構成されている。
【0038】
例えば、図3(a)では、検知領域A26、A27、A28、A36、A37、A38が1つの検知領域群を、検知領域A42、A43、A44が1つの検知領域群を夫々形成しており、同時接地数は2となる。同様に、図3(b)では、検知領域A10、A20が1つの検知領域を、検知領域A26、A27、A28、A36、A37、A38が1つの検知領域群を、検知領域A42、A43、A44が1つの検知領域群を夫々形成しており、同時接地数は3となる。
【0039】
また、接地数算出手段13は、本実施形態では、共連れ判定時間を、認証装置11による認証後、荷重センサによる圧力検出タイミングに基づいて設定する。例えば、認証者が共連れ検知領域DAの中央に位置すると考えられる時間、及び、その前後のタイミング等が考えられる。尚、共連れ判定時間は、共連れ検知領域DAを通行する認証者の状態を考慮して、任意の回数、任意のタイミングに設定する。また、各共連れ判定時間は、認証者の移動速度を考慮して、一定期間に設定しても良い。
【0040】
共連れ検知手段14は、本実施形態では、図1に示すように、認証者が共連れ検知領域DAを通過する際に利用する移動補助手段を示す情報を含む移動状態情報を入力する移動状態情報入力手段14aを備え、移動状態情報が入力された場合に、移動状態情報に基づいて予測接地数を設定するように構成されている。尚、本実施形態では、移動補助手段として、杖、車椅子、2輪の台車及び4輪の台車を想定しているが、本発明装置10が設置された施設の利用状況(利用者の構成や用途)等に応じて適切に設定する。
【0041】
また、本実施形態の共連れ検知手段14は、移動補助手段を利用しない場合の予測接地数、及び、移動補助手段別の予測接地数を記憶した予測接地数テーブル14bを備え、移動状態情報入力手段14aに入力された移動状態情報と予測接地数テーブル14bに基づいて、認証者の予測接地数を求めるように構成されている。
【0042】
ここで、図4は、予測接地数テーブル14bの例を示しており、図4(a)は、共連れ検知領域DAを通過する認証者が1人の場合の移動状態と予測接地数の関係を、図4(b)は、共連れ検知領域DAを同時に2人の認証者が通過する場合の移動状態と予測接地数の関係を示している。具体的には、例えば、人が歩行する場合、通常、両足が同時に接地する期間があり、予測接地数は2となる。尚、松葉杖の場合、通常、怪我等により片足は接地することがないと考えられるため、予測接地数を2本の杖と片足で3としているが、状況によっては4としても良い。
【0043】
移動情報入力手段は、本実施形態では、認証装置11による認証時に、認証者のIDカードから移動状態情報を取得する。移動状態情報が登録されていない場合は、移動補助手段を利用しない場合、図4(a)のaの歩行または走行に設定する。
【0044】
以下、本発明装置10の動作について図5を基に説明する。ここで、図5は、本発明装置10による共連れ検知処理、及び、制御装置1の処理動作について示している。
【0045】
本発明装置10は、先ず、外部からセキュリティエリアSAに移動する際に通過する共連れ検知領域DAの前に設けられた認証装置11により、認証処理(ステップ#100)を行う。具体的には、認証端末11aがIDカードから認証IDを受け付けると(ステップ#110)、認証装置11は、認証DB11bを検索し、取得した認証IDが認証DB11bに登録されているか確認する。認証IDが登録されていない場合は(ステップ#120で「NO」分岐)、制御装置1の表示手段21を利用して認証端末11aの表示部にエラー表示を行い、制御装置1の音声出力手段22を利用して認証端末11aのブザーを鳴動させる(ステップ#130)。
【0046】
ステップ#120において、認証DB11bに認証IDが登録されている場合は(ステップ#120で「YES」分岐)、認証対象者を認証し、セキュリティ対策エリアSTAに設けられた第1扉D1の電子錠K1を解錠する。更に、認証者が第1扉D1を通過した後、例えば、第1扉D1の開閉動作が1回行われた後、第1扉D1の電子錠K1を施錠する。
【0047】
続いて、本発明装置10は、後の共連れ検知処理(ステップ#300)のために、共連れ検知手段14の移動情報入力手段により、IDカードから移動状態情報を取得する(ステップ#310)。
【0048】
引き続き、本発明装置10は、接地数算出手段13により、同時接地数を求める(ステップ#200)。具体的には、接地数算出手段13は、荷重センサ群12から、圧力を検出した荷重センサの情報を検知領域情報として受け付ける。
【0049】
更に、本実施形態では、1つの荷重判定領域が10cm×10cmの大きさに設定されており、例えば、図3に示すように、1つの足で複数の荷重判定領域を踏む可能性がある。このため、本実施形態では、接地数算出手段13の分類手段13aが、共連れ判定時間別に、1つの接地とみなせる1または複数の検知領域を、検知領域群に分類する(ステップ#220)。
【0050】
ここで、図6は、分類手段13aによる検知領域の分類の動作手順例を示している。具体的には、分類手段13aは、未分類の検知領域から、分類する検知領域を順次選択して分類対象領域とする(ステップ#221、選択処理)。例えば、図3(a)の場合、検知領域A26、A27、A28、A36、A37、A38、A42、A43、A44の順に分類対象とする。また、図3(b)の場合、検知領域A10、A20、A26、A27、A28、A36、A37、A38、A42、A43、A44の順に分類対象とする。
【0051】
続いて、分類手段13aは、検知領域群を順次選択し(ステップ#222)、分類対象領域が、選択された検知領域群に含まれる検知領域の少なくとも何れか1つと互いに隣接する場合に(ステップ#223で「YES」分岐)、分類対象領域を選択された検知領域群に分類する(ステップ#224、分類処理)。分類手段13aは、同様に、全ての検知領域群について、ステップ#222〜ステップ#224を繰り返し実行する。
【0052】
分類手段13aは、ステップ#222において選択可能な検知領域群がない場合であって(ステップ#222で「NG」分岐)、分類対象領域が、何れの検知領域群にも分類されない場合に(ステップ#223で「NO」分岐)、分類対象領域を構成要素とする新たな検知領域群を設定する(ステップ#225、検知領域群設定処理)。
【0053】
また、分類手段13aは、ステップ#222において選択可能な検知領域群がない場合であって(ステップ#222で「NG」分岐)、分類対象領域が、複数の検知領域群に分類された場合に、分類対象領域が分類された複数の検知領域群を1つの検知領域群として統合する(ステップ#226、統合処理)。
【0054】
図3(a)では、検知領域A26がステップ#225で新たな検知領域群に設定され、検知領域A27、A28、A36、A37、A38が検知領域A26と同じ検知領域群に分類される。同様にして、検知領域A42、A43、A44が同じ検知領域群に分類される。図3(b)では、検知領域A10がステップ#225で新たな検知領域群に設定され、検知領域A20が検知領域A10と同じ検知領域群に分類される。同様にして、検知領域A26、A27、A28、A36、A37、A38が同じ検知領域群に分類され、検知領域A42、A43、A44が同じ検知領域群に分類される。
【0055】
接地数算出手段13は、図5に示すように、分類手段13aにおける検知領域の分類語、同時接地数を求める(ステップ#230)。図3(a)では、上述したように、同時接地数は2となり、図3(b)では、上述したように、同時接地数は3となる。
【0056】
共連れ検知手段14は、接地数算出手段13により同時接地数が算出された後、図4に示す予測接地数テーブル14bと、ステップ#310で取得した移動状態情報から、予測接地数を求める(ステップ#320)。具体的には、例えば、移動状態情報が初期設定の「歩行または走行」の場合(認証者が1人のみ)、予測接地数は2となる。
【0057】
引き続き、共連れ検知手段14は、同時接地数と予測接地数を比較し、同時接地数が予測接地数以下である場合は(ステップ#330で「YES」分岐)、共連れがないと判断し、セキュリティエリアSAへの移動を許可し、セキュリティ対策エリアSTAの第2扉D2の電子錠K2を解錠する(ステップ#340)。同時接地数が予測接地数より大きい場合は(ステップ#330で「NO」分岐)、共連れがあると判定し、警告を行う(ステップ#350)。具体的には、図3(a)の場合、同時接地数2が予測接地数2以下なので、共連れがないと判断し、セキュリティエリアSAへの移動を許可するステップ#340に移行する。図3(b)の場合は、同時接地数3が予測接地数2より大きいので、共連れがあると判断し、警告等を行うステップ#350に移行する。
【0058】
〈第2実施形態〉
本発明装置10の第2実施形態について、図面を基に説明する。本実施形態では、上記第1実施形態の共連れ検知手段14の構成が異なる場合について説明する。
【0059】
本実施形態の本発明装置10の構成について説明する。尚、本実施形態の本発明装置10の共連れ検知手段14は、同時接地数と予測接地数の比較による共連れ検出と共に、認証者の移動パターンに基づく共連れ検出を行うように構成されている。
【0060】
尚、本実施形態では、上記第1実施形態と同様に、センサ群が通路状のセキュリティ対策エリアSTA内に設置されている場合について説明する。セキュリティ対策エリアSTAの構成は、上記第1実施形態と同じである。
【0061】
制御装置1は、セキュリティ対策エリアSTA内の各設備を制御するように構成されており、上記第1実施形態と同様に、共連れ検知を行う本発明装置10、本発明装置10の認証装置11を構成する認証端末11aの表示部にデータを表示させる表示手段21、認証端末11a内に設けられたブザーを利用して警告等を行う音声出力手段22、セキュリティ対策エリアSTAの外部との境界に設けられた第1扉D1の電子錠K1、セキュリティ対策エリアSTAのセキュリティエリアSAとの境界に設けられた第2扉D2の電子錠K2の解錠及び施錠を制御する鍵制御手段24を備えて構成されている。尚、制御装置1の処理動作、表示手段21、音声出力手段22、鍵制御手段24の構成は、第1実施形態と同じである。
【0062】
本発明装置10は、認証対象者に固有の認証情報に基づいて、認証対象者を認証する認証装置11と、認証装置11によって認証された認証者がセキュリティエリアSAへの移動時に通過する共連れ検知領域DAの床面を、所定の面積以下に分割してなる複数の荷重判定領域において、荷重判定領域毎に、荷重判定領域への圧力を検出する荷重センサの複数からなる荷重センサ群12と、荷重センサ群12から、荷重センサが圧力を検出した荷重判定領域である検知領域を示す検知領域情報を取得し、検知領域情報に基づいて、所定の共連れ判定時間における床面への同時接地数を求める接地数算出手段13と、同時接地数と認証者の予測接地数を比較して、共連れ検知領域DA内に、認証者以外の通行者があることを検知する共連れ検知手段14と、を備えて構成される。本実施形態では、更に、荷重センサ群12から取得した検知領域情報を記憶する記憶手段15を備えている。尚、本発明装置10の認証装置11、荷重センサ群12、記憶手段15の構成は、上記第1実施形態と同じである。
【0063】
同時接地数算出手段13は、上記第1実施形態と同様に、1つの接地とみなせる検知領域を検知領域群に分類する分類手段13aを備えている。尚、分類手段13aの構成は、上記第1実施形態と同じであり、分類手段13aによって分類された検知領域群の数を、同時接地数として求める。
【0064】
本実施形態の同時接地数算出手段13は、検知領域情報が示す検知領域の夫々の検知時間を示す検知時間情報を取得し、検知領域情報と検知時間情報を記憶手段15に記憶するように構成されている。具体的には、本実施形態では、権利領域情報の取得時間を検知時間情報としている。尚、荷重センサ群12に、検知時間情報を出力する機能を持たせても良い。
【0065】
共連れ検知手段14は、上記第1実施形態と同様に、移動状態情報を入力する移動状態情報入力手段14aと、移動補助手段別の予測接地数を記憶した予測接地数テーブル14bを備えて構成されており、同時接地数と予測接地数の比較による共連れ検知を行う。尚、移動状態情報入力手段14aと予測接地数テーブル14bの構成は、上記第1実施形態と同じである。
【0066】
本実施形態の共連れ検知手段14は、検知領域情報と検知時間情報に基づいて、認証者の移動速度を含む移動パターンを求め、移動パターンに対する同時接地数の関係に基づいて、共連れ検知領域DA内に認証者以外の通行者がいるか否かを判定する。
【0067】
より具体的には、共連れ検知手段14は、検知領域群夫々について、各検知領域群を構成する検知領域の夫々に対応する荷重センサの最初の圧力検出タイミングを、検知領域群夫々の検知時間として規定する。
【0068】
共連れ検知手段14は、時間的に隣接する2つの検知領域群の検知時間の間隔Δtが、認証者が走行している場合の最短の間隔、認証者が足踏みしている場合の最短の間隔等を考慮して設定された判定間隔より短い場合に、共連れを検知する。
【0069】
また、共連れ検知手段14は、時間的に隣接する2つの検知領域群の距離(隣接検知領域群間距離)と検知時間の間隔の関係に基づいて、認証者の移動速度を求める。尚、図3に示す検知領域群T1、T2の場合、検知領域群の幅×個数、即ち、10cm×4=40cmが隣接検知領域群間距離となる。検知領域群T1、T2の検知時間の間隔をΔtとすると、移動速度vは、40÷Δtとなる。そして、移動速度vが異常である場合、例えば、時速4km以上の場合に共連れを検知する。
【0070】
〈別実施形態〉
〈1〉上記第1及び第2実施形態では、荷重センサが、荷重判定領域に加わる圧力を検出するように構成したが、これに限るものではなく、荷重判定領域に加わる重量を検出するように構成しても良い。
【0071】
〈2〉上記第1及び第2実施形態では、移動状態情報をIDカードから取得するように構成したが、これに限るものではなく、例えば、認証端末11aに認証者が直接入力可能に構成しても良い。
【0072】
〈3〉上記第1及び第2実施形態では、図4に示す予測接地数テーブル14bを用いて共連れを判断したが、これに限るものではない。予測接地数テーブル14bには、図4に示す松葉杖、車椅子、台車(2輪)、台車(4輪)以外の他の移動状態が登録されていても良い。また、3人以上の認証者が共連れ検知領域DAを通行する場合についての予測接地数テーブル14bを備える構成であっても良い。更に、予測接地数は、認証者夫々の状況に応じて個人設定可能に構成しても良い。
【0073】
〈4〉上記第1及び第2実施形態では、本発明装置10がセキュリティエリアSAに繋がる通路(セキュリティ対策エリアSTA)に設置されている場合について説明したが、これに限るものではなく、駅の改札や、オートロック式のマンションのエントランス等、他の場所に設置されていても良い。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明に係る共連れ検知装置とその周辺装置の概略構成例を示す概略ブロック図
【図2】本発明に係る共連れ検知装置の荷重センサ群の概略構成例を示す概略ブロック図
【図3】本発明に係る共連れ検知装置の荷重センサ群の概略構成例を示す概略ブロック図
【図4】本発明に係る共連れ検知装置の予測接地数テーブルの例を示す表
【図5】本発明に係る共連れ検知装置の処理動作を示すフローチャート
【図6】本発明に係る共連れ検知装置の分類手段の処理動作を示すフローチャート
【図7】従来技術に係る入退出管理装置の概略構成を示す概略構成図
【図8】従来技術に係る共連れ検知装置の概略構成及び距離パターンを示す概略構成図
【図9】従来技術に係る共連れ検知装置の概略構成及び距離パターンを示す概略構成図
【符号の説明】
【0075】
1 制御装置
10 本発明に係る共連れ検知装置
11 認証装置
11a 認証端末
11b 認証データベース(認証DB)
12 荷重センサ群
13 接地数算出手段
13a 分類手段
14 共連れ検知手段
14a 移動状態情報入力手段
14b 予測接地数テーブル
15 記憶手段
21 表示手段
22 音声出力手段
23 入出力I/F
24 鍵制御手段
1001 制御装置
1011 カードリーダ
1012 体重センサ
D1 第1扉
D2 第2扉
D11 第1扉
D12 第2扉
K1 電子錠
K2 電子錠
K11 電子錠
K12 電子錠
DA 共連れ検知領域
SA セキュリティエリア
STA セキュリティ対策エリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
認証対象者に固有の認証情報に基づいて、前記認証対象者を認証する認証装置と、
前記認証装置によって認証された認証者が前記セキュリティエリアへの移動時に通過する共連れ検知領域の床面を、所定の面積以下に分割してなる複数の荷重判定領域において、前記荷重判定領域毎に、前記荷重判定領域への重量または圧力を検出する荷重センサの複数からなる荷重センサ群と、
前記荷重センサ群から、前記荷重センサが重量または圧力を検出した前記荷重判定領域である検知領域を示す検知領域情報を取得し、前記検知領域情報に基づいて、所定の共連れ判定時間における前記床面への同時接地数を求める接地数算出手段と、
前記同時接地数と前記認証者の予測接地数を比較して、前記共連れ検知領域内に、前記認証者以外の通行者があることを検知する共連れ検知手段と、を備えることを特徴とする共連れ検知装置。
【請求項2】
前記接地数算出手段が、前記検知領域情報の夫々を、1つの接地とみなせる1または複数の前記検知領域からなる検知領域群に分類する分類手段を備え、前記検知領域群の数を前記同時接地数として求めることを特徴とする請求項1に記載の共連れ検知装置。
【請求項3】
前記分類手段が、前記検知領域を前記検知領域群に分類する際に、
未分類の前記検知領域から、分類する前記検知領域を順次選択して分類対象領域とする選択処理と、
前記検知領域群を順次選択し、前記分類対象領域が、選択された前記検知領域群に含まれる前記検知領域の少なくとも何れか1つと互いに隣接する場合に、前記分類対象領域を選択された前記検知領域群に分類する分類処理と、
前記分類処理後、前記分類対象領域が、何れの前記検知領域群にも分類されない場合に、前記分類対象領域を構成要素とする新たな前記検知領域群を設定する検知領域群設定処理と、
前記分類処理において、前記分類対象領域が、複数の前記検知領域群に分類された場合に、前記分類対象領域が分類された複数の前記検知領域群を1つの前記検知領域群として統合する統合処理と、を実行することを特徴とする請求項2に記載の共連れ検知装置。
【請求項4】
前記共連れ検知手段が、前記認証者が前記共連れ検知領域を通過する際に利用する移動補助手段を示す情報を含む移動状態情報を入力する移動状態情報入力手段を備え、前記移動状態情報が入力された場合に、前記移動状態情報に基づいて前記予測接地数を設定し、
前記移動補助手段が、杖、車椅子及び台車の少なくとも何れか1つを含んで構成されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の共連れ検知装置。
【請求項5】
前記共連れ検知手段が、前記移動補助手段を利用しない場合の前記予測接地数、及び、前記移動補助手段別の前記予測接地数を記憶した予測接地数テーブルを備え、前記移動状態情報入力手段に入力された前記移動状態情報と前記予測接地数テーブルに基づいて、前記認証者の前記予測接地数を求めることを特徴とする請求項4に記載の共連れ検知装置。
【請求項6】
前記接地数算出手段が、前記検知領域情報が示す前記検知領域の夫々の検知時間を示す検知時間情報を取得し、
前記共連れ検知手段が、前記検知領域情報と前記検知時間情報に基づいて、前記認証者の移動速度を含む移動パターンを求め、前記移動パターンに基づいて、前記共連れ検知領域内に前記認証者以外の通行者がいるか否かを判定することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の共連れ検知装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−20378(P2010−20378A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−177648(P2008−177648)
【出願日】平成20年7月8日(2008.7.8)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】