説明

冷凍麺解凍調理機及び冷凍麺用の麺籠

【課題】短時間で効率よく均等に冷凍麺を解凍することである。
【解決手段】所定量の湯を蓄えた上方開口の湯槽30と、この湯槽30内の湯を加熱する加熱手段31と、前記湯槽30内に設けられて上向きの噴流を発生させる噴流発生手段35と、弁当箱状の直方体形状の冷凍麺1に合わせて上方開口の箱形状で底面は網板構造に形成されて前記冷凍麺1を入れた状態で前記湯槽30内の前記噴流発生手段35の上部に出し入れ自在に設置される麺籠22とよりなる冷凍麺解凍調理機である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷凍麺を解凍するためにレストラン等での業務使用に適した冷凍麺解凍調理機に係り、特に、熱湯により解凍する形式の冷凍麺解凍調理機及び冷凍麺用の麺籠に関する。
【背景技術】
【0002】
うどん、そば、スパゲティー等の麺類を一旦茹でた後に急速冷凍した冷凍麺は、業務用としても急速な普及を遂げている。図1には、うどんの場合における冷凍麺1の一例を示す。これらの冷凍麺1は、1食分ずつ小形の弁当箱状に形成されており、その外形寸法は、縦150mm、横120mm、高さ25mmであり、重量は、200g前後となっている。他の冷凍スパゲティーや冷凍そばなどの場合も、概ねこのような寸法である。このように形成された冷凍麺1をレストラン等で解凍する方式としては、従来、スチームにより解凍する方式と、沸騰湯により解凍する方式とがある。
【0003】
スチームにより解凍する方式を採用した装置の一例としては、図2に示すように、日清フーズ株式会社製の「パスタスチーマーPSW−700(商品名)」がある。すなわち、直方体状に形成された本体2の前面に、ハンドル3付きの上方開口のトレイ4が水平方向に出し入れ自在に設けられており、このトレイ4に冷凍麺1を入れて本体2に押し込み、前面のスタート釦5を押すことにより本体2の内部にスチームを発生させて冷凍麺1を解凍し、解凍が終了した所定時間後にブザーが鳴り、トレイ4を引き出して解凍された麺を取り出すように構成されている。
【0004】
つぎに、沸騰湯により解凍する方式に基づく装置の一例を図3、図4に示す。図3に示すものは、冷凍麺1の解凍調理機6であり、特許文献1に記載されているものである。この解凍調理機6は、湯槽7の内部に図4に示す複数個の麺籠8を収納保持できる構造を有し、湯槽7に導入された水9をヒータ10で加熱し、沸騰させる。ヒータ10の上方位置には噴流吐出孔11を有する噴流集中板12が配置されている。このような解凍調理機6は、ヒータ10を発熱させることによって湯槽7に導入された水9を加熱して沸騰させ、噴流集中板12の下方で発生した気泡を噴流吐出孔11から熱渦噴流として吐出させ、麺籠8に収納した冷凍麺1に噴射させる。これにより、麺籠8に収納された冷凍麺1が加熱され、解凍される。
【0005】
【特許文献1】特許第3717120号明細書
【特許文献2】特開2006−087816号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図2に示すスチームにより解凍する方式を採用した装置においては、その解凍原理がスチームの吹き付け方式であるため、解凍ムラが出易いという問題がある。また、トレイ4に冷凍麺1を載せて本体2に挿入してからスタート釦5を押し、ブザーが鳴ってから取り出すので、トレイ4が図示のように2連である場合には、どちらが終了したのかハッキリしない。しかも、余分のスチームは隙間から吹き出し、湯気上がりが多く、エネルギー消費が大きい。また、水道と結ぶ中間に純水器などを接続する必要があり、このメンテナンス費用が非常に高いという問題もある。しかも、図2に具体的な寸法を示したが、全体的に装置が大型であり、大きな設置スペースを必要とするという問題もある。例えば、後述する本発明の実施の態様に示した4かご式装置の大きさに対して、処理能力で比較すると2倍以上の大きさが必要になり、本発明の実施の態様に示した4かご式装置と同じ大きさにした場合には、2台使用しないと同じ処理能力を持たせることができない。
【0007】
次に、沸騰湯により解凍する方式における課題について説明する。まず、第一の課題について説明する。図4に例示する従来の麺籠8は、同図に示すように、例えば直径が130mmで深さが150mmである。そして、底部が丸くなっているため、底部に近付くほど直径が狭くなる。これに対して、冷凍麺1は、前述のように、長さ150mm、幅120mm、厚さ25mm程度の寸法を有しているものが多い。このような寸法関係からして、図4に例示する従来の麺籠8に冷凍麺1を収納した場合、冷凍麺1の上部が麺籠8に入りきらないことが多い。このため、図3に例示するように、一例ではあるが、冷凍麺1の上部1/3程度は、水9が沸騰した茹で湯につからない状態で解凍調理が始まることになる。この状態で解凍調理が始まると、噴流吐出孔11から吐出する熱渦噴流は冷凍麺1の下部に集中するため、冷凍麺1の下部から徐々に解凍が進み、冷凍麺1の全部が茹で湯に浸かるまでには20〜30秒程度かそれ以上かかる。その後、冷凍麺1が完全に解凍されて調理が完了するまでには、更に60〜90秒程度かかる。概ね、解凍調理の完了までに2〜3分程度必要となる。
【0008】
ついで、沸騰湯により解凍する方式における第二の課題について説明する。図3に示す解凍調理機6は、ヒータ10によって加熱した水9を沸騰させ、噴出吐出孔11から麺籠8の中央底部に向かって噴出する熱湯噴流によって麺籠8の中の冷凍麺1を解凍するものであるが、その解凍の速さは沸騰噴流が強いほど早く、沸騰噴流が弱いと解凍時間は長くかかる。例えば、冷凍麺1を湯槽7の水9の中に沈めた時に、冷凍麺1の持つ氷の潜熱によって水9の温度が低下し、95℃位になると沸騰噴流がなくなってヒータ10による加熱で再び沸騰噴流が立ち上がる。この沸騰噴流が立ち上がるまで数分間かかり、その分、解凍時間が長くかかるということになる。このような沸騰噴流が一時的に中断する時間を少なくするためには、ヒータ10に加える電力を大きくしなければならず、ヒータ10にいつも大きな電力を加えておくことは電力料金が多くかかり、かつ、水9の沸騰による蒸発量も多くなり、その結果、水の消費量も大きく、しかも、調理室内にも湯気が立ち上がり、作業環境を著しく悪化させることになる。このような環境をよくするためには、大きな空調装置と換気装置とを設置しなければならなかった。
【0009】
このような従来技術の欠点をなくすために考案された茹で装置が特許文献2に記載されている。その内容は、図5及び図6に示すものであり、湯槽13の中の水14は、図示しない温度調節器と電気ヒータ15によって約96℃であるように制御しておき、噴流モータ16によって駆動される槽内の羽根車17の回転によって圧力発生室18に熱湯圧力を発生させ、この熱湯圧力を湯槽底面と一体に形成された噴流集中板19に導入し、麺籠20の中央底部に向かって噴出する噴出穴21より噴き上げることによって急速に、かつ、最小のエネルギーをもって麺類を茹でようとするものである。これにより、熱エネルギーの消耗量を必要最小限にすることができ、しかも、蒸気発生量を激減することができるため、室内の空調費用を減少させることができるとともに、環境を良好に維持することができるものである。
【0010】
しかしながら、特許文献2に記載されたものにおいても、麺籠20の形状は図4に示した麺籠8と同様なものを使用しているため、熱湯により解凍する方式における第一の課題、すなわち、冷凍麺1の上端が最初は湯中に浸されないことによる解凍に必要な時間が長いという欠点をなくすことはできない。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1記載の発明は、所定量の湯を蓄えた上方開口の湯槽と、この湯槽内の湯を加熱する加熱手段と、前記湯槽内に設けられて上向きの噴流を発生させる噴流発生手段と、弁当箱状の直方体形状の冷凍麺に合わせて上方開口の箱形状で底面は網板構造に形成されて前記冷凍麺を入れた状態で前記湯槽内の前記噴流発生手段の上部に出し入れ自在に設置される麺籠とよりなる冷凍麺解凍調理機である。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の冷凍麺解凍調理機において、噴流発生手段には噴流導管が設けられ、この噴流導管には上向きの噴流を発生させる噴流噴出穴が複数個形成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の冷凍麺解凍調理機において、噴流導管の複数の噴流噴出穴の口径をそれぞれ異ならせて上向きの噴流の強さを変えることにより麺籠に保持されている冷凍麺に回転力を付与する麺回転手段を形成したことを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の冷凍麺解凍調理機において、噴流導管に三個の噴流噴出穴を形成し、中央の噴流噴出穴の口径を最も大きく設定し、この中央の噴流噴出穴の両側に位置する二個の噴流噴出穴の口径を異なるものとしたことを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項1、2、3又は4記載の冷凍麺解凍調理機において、湯槽の背面にタイマーにより制御されて麺籠を上下動させて前記麺籠を前記湯槽に出し入れするリフト装置を設けたことを特徴とする。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の冷凍麺解凍調理機において、リフト装置に取り付けられた冷凍麺を保持する麺籠が湯槽にリフトダウンすると同時に噴流発生手段が起動してリフトダウンした前記麺籠に向かって熱湯噴流を噴き上げるリフト連動噴流手段を設けたことを特徴とする。
【0017】
請求項7記載の発明は、請求項5記載の冷凍麺解凍調理機において、湯槽に電磁弁を介して水道と直結された給水管を配設し、リフト装置と連動して1リフト動作時毎に所定量の水を給水するようにした自動給水設定手段を設けたことを特徴とする。
【0018】
請求項8記載の発明は、請求項1記載の冷凍麺解凍調理機において、加熱手段を電気ヒータにより構成し、温度調節器によって前記電気ヒータへの通電を制御して湯槽内の水を沸騰直前の温度に維持するようにした沸騰前温度設定手段を設けたことを特徴とする。
【0019】
請求項9記載の発明は、弁当箱状の直方体形状の冷凍麺に合わせて上方開口の箱形状で底面は網板構造に形成された冷凍麺用の麺籠である。
【発明の効果】
【0020】
請求項1記載の発明は、所定量の湯を蓄えた上方開口の湯槽と、この湯槽内の湯を加熱する加熱手段と、前記湯槽内に設けられて上向きの噴流を発生させる噴流発生手段と、弁当箱状の直方体形状の冷凍麺に合わせて上方開口の箱形状で底面は網板構造に形成されて前記冷凍麺を入れた状態で前記湯槽内の前記噴流発生手段の上部に出し入れ自在に設置される麺籠とよりなる冷凍麺解凍調理機であるので、直方体形状の冷凍麺の全体が熱湯に浸ることからその全体を均等に加熱して均一に解凍し、これにより、ムラのない食味を維持し、かつ、解凍時間を短くすることができ、また、装置全体の大きさを小形にすることができることから、店舗での設置スペースが小さくてよいという効果を有する。
【0021】
請求項2記載の発明は、噴流発生手段には噴流導管が設けられ、この噴流導管には上向きの噴流を発生させる噴流噴出穴が複数個形成されていることから熱湯噴流を麺籠に収納された冷凍麺に効率よく噴射させることができ、しかも、冷凍麺全体にわたって熱湯噴流を吹き付けることができ、解凍効率をきわめて高めることができる。
【0022】
請求項3記載の発明は、噴流導管の複数の噴流噴出穴の口径をそれぞれ異ならせて上向きの噴流の強さを変えることにより麺籠に保持されている冷凍麺に回転力を付与する麺回転手段を形成したので、麺籠内の冷凍麺を効率良く、かつ、急速に解凍することができる。
【0023】
請求項4記載の発明は、噴流導管に三個の噴流噴出穴を形成し、中央の噴流噴出穴の口径を最も大きく設定し、この中央の噴流噴出穴の両側に位置する二個の噴流噴出穴の口径を異なるものとしたので、麺籠内の冷凍麺を効率良く、かつ、急速に解凍することができるとともに、解凍された麺が麺籠の隅にたまらないようにしてその回転を円滑に行わせることができる。
【0024】
請求項5記載の発明は、湯槽の背面にタイマーにより制御されて麺籠を上下動させて前記麺籠を前記湯槽に出し入れするリフト装置を設けたので、未熟練者であっても茹で過ぎや茹で不足のない冷凍麺の解凍を確実に行うことができる。
【0025】
請求項6記載の発明は、リフト装置に取り付けられた冷凍麺を保持する麺籠が湯槽にリフトダウンすると同時に噴流発生手段が起動してリフトダウンした前記麺籠に向かって熱湯噴流を噴き上げるリフト連動噴流手段を設けたので、解凍作業時の操作性が良く、しかも、エネルギー効率を高めることもできる。
【0026】
請求項7記載の発明は、湯槽に電磁弁を介して水道と直結された給水管を配設し、リフト装置と連動して1リフト動作時毎に所定量の水を給水するようにした自動給水設定手段を設けたので、湯槽内に常に一定量の湯を蓄えておくことができ、しかも、湯の汚れを薄めて常に湯の綺麗さを一定に保つことができ、さらに、一時的に水の温度が低下しても設定温度に回復する時間を短縮することができるため、作業性を高めることができ、従来、作業者が手作業で蛇口の開閉で行っている追加給水の場合のように、給水量の個人差が生じることがなく、水道水の使用量の低減を図る省エネ効果もある。
【0027】
請求項8記載の発明は、加熱手段を電気ヒータにより構成し、温度調節器によって前記電気ヒータへの通電を制御して湯槽内の水を沸騰直前の温度に維持するようにした沸騰前温度設定手段を設けたので、湯気の発生を抑制することができて作業環境を良好に維持することができ、また、蒸発による水の消費がなくなるという省エネ効果があるとともにエネルギー効率を高めることもできる。
【0028】
請求項9記載の発明は、弁当箱状の直方体形状の冷凍麺に合わせて上方開口の箱形状で底面は網板構造に形成された冷凍麺用の麺籠であるので、冷凍麺の解凍を均一且つ効率的に行うことができ、しかも、従来装置に比べて間口寸法が2分の1程度にすることができて小形の冷凍麺解凍調理機を構成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
本発明の実施の態様を図7乃至図16に基づいて説明する。現在、広く業務用として、又は、家庭用として量産されている冷凍麺1の形状は、図1に示した寸法で弁当箱状に形成されているものであることは既に述べた。このような冷凍麺1を図4に示すような丸型の麺籠8に入れて解凍する場合は、前述のように、冷凍麺1の2/3が茹で湯に浸漬され、1/3が露出しているため、たとえ下から熱湯噴流を噴き上げたとしても解凍調理するまでに余分な時間がかかるという欠点があった。このような欠点は、広く使われている茹で麺を茹でるための丸型の麺籠8を冷凍麺1に流用したことに起因している。そこで、本実施の態様においては、図7及び図8に示すように冷凍麺専用の形状の新規な麺籠22を採用した。この麺籠22は、冷凍うどんや冷凍スパゲティーが余裕をもって入る大きさ、すなわち、縦165mm、横45mm、高さ140mmの上方開口の箱形状のものであり、両側面には多数のパンチング穴23が開けられており、底面には網板構造により形成された底板24が着脱自在に取り付けられており、一側には側方に突出する把手25が設けられている。また、前記把手25の反対側の面には、後述するリフト装置に引っ掛けるための引掛フック26が形成されている。また、前記麺籠22の底面には前記底板24を受ける三本の支持ワイヤ48が所定間隔で固定されており、かつ、前記麺籠22の一方の側面には前記底板24を係止する係止片49が設けられており、また、他方の側面には、前記底板24を弾撥的に保持する弾性板による係止バネ50が設けられている。そのため、麺籠22に取り付けられている底板24は、解凍された麺をどんぶり等に移すために麺籠22を逆さにしても外れることはないが、清掃等の必要に応じて係止バネ50を変形させることにより取り外すことができるものである。
【0030】
図7及び図8には、麺籠22が図示されているが、このような麺籠22には弁当箱状に冷凍された冷凍麺1が縦に立てて入れられるものとする。そのため、解凍湯槽の湯の入っている深さが120mm程度であればすっぽりと浸漬されることとなり、全体が均等に解凍されることから従来のように解凍時間が余分にかかるということはなくなる。さらに、麺籠22の横幅は45mmでしかないので、四個の麺籠22を50mm間隔で並べた場合でも解凍湯槽の幅は、220mm位となってきわめてコンパクトな冷凍麺解凍槽となる可能性を持っている。従来の丸型の麺籠8を使った場合であって4個の麺籠8を並べようとすると、1個の麺籠8の直径が130mmであることから、図9に示すように150mmの間隔として必要な湯槽13の幅は、650mmにもなる。仮に、二つの麺籠8しか用いないとしても、湯槽13の必要幅は350mmとなる。そのため、本実施の態様で使用する麺籠22の場合には、従来の麺籠8を用いる場合に比べて略半分の必要スペースでよいことになる。
【0031】
ついで、本実施の態様における解凍調理機27を図10乃至図14に基づいて説明する。まず、支持脚28で支持された箱型の外枠29内には、上方開口の湯槽30が形成されており、この湯槽30の下方には、加熱手段として作用する電気ヒータ31が設置されている。また、前記湯槽30の一側壁には、噴流発生手段の一部を構成する噴流発生箱32が取り付けられている。この噴流発生箱32の中央部には、水平方向に開口する噴流吸込口33が形成されている。前記噴流発生箱32の下方には、A、B、Cと表示した噴流噴出穴34を備えた複数本の噴流導管35が水平状態で並設されている。これらの噴流噴出穴34の内、Bなる噴流噴出穴34の直径が最も大きく、Cがこれに次ぎ、Aなる噴流噴出穴34がもっとも小さく開口している。このような噴流導管35の上方には、それぞれの噴流導管35に対応して図7、図8に示す麺籠22が着脱自在に取り付けられている。また、前記湯槽30の一側面外側には、噴流モータ36が取り付けられ、この噴流モータ36により駆動される噴流インペラ37が前記噴流発生箱32の内部に位置して設けられている。このように、噴流発生箱32と噴流導管35と噴流モータ36により駆動される噴流インペラ37とにより噴流発生手段が構成されている。さらに、前記外枠29の内面には、操作釦38を外面に突出させた電気制御部39が取り付けられている。
【0032】
しかして、噴流発生箱32の外側側面に取り付けられた噴流モータ36によって駆動される噴流インペラ37は、湯槽30内の湯を噴流吸込口33から取り込み、噴流発生箱32の内部に噴流圧力を発生させることにより噴流発生箱32の下部に連結して取り付けられた4本の噴流導管35に加圧分流させて上向きに開けられたA、B、Cと表示した三個の噴流噴出穴34から上向きの噴流を噴出する。各々の噴流導管35の上には、少しの間隔をおいて長四角形状に形成された麺籠22に投入された冷凍麺1が位置してA、B、Cと表示した三個の噴流噴出穴34から噴出する噴流を受けることになるが、Bの噴流噴出穴34の直径が一番大きいため、最も強い熱湯噴流が冷凍麺1の中央部に吹き付けられて解凍し難い中央部から急速に解凍が進む。同時に、A、Cと表示した二個の噴流噴出穴34からも熱湯噴流が噴き上がり、15秒位で解凍される。特に、穴径の大きさがB>C>Aに形成されているため、麺籠22の内部においては、矢印で示すような熱湯の流れが発生し、解凍された麺もぐるぐると回転し始めて均一解凍が進行することとなる。このように複数の噴流噴出穴34の穴径を異なるものとして各噴流噴出穴34からの冷凍麺1に対する噴流エネルギーを変えることにより冷凍麺1の中心部の解凍を促進するとともにその冷凍麺1を麺籠22内で回転させる麺回転手段が構成されている。
【0033】
また、湯槽30の背面には、タイマーにより麺籠22を上下動させるリフト装置40が設けられている。そのため、湯槽30にリフトダウンしていた麺籠22は、リフト装置40の昇降モータ41の働きで湯槽30から引き上げられて解凍調理を完了する。この解凍調理の時間は、わずかに25秒くらいのものであり、他のいかなる方式による解凍調理よりも早く、1/2以下の時間で十分に解凍調理ができるものである。図11では、解凍調理の終わった麺籠22がタイマーリフトによって湯槽30から引き上げられた状態を示しているものであり、引き上げられた麺籠22の下方1/3位の容積に解凍調理された「うどん」などの麺が冷凍状態の形を留めずに溜まっている。この状態でリフト装置40から麺籠22の引掛フック26を外し、どんぶり等に解凍調理された麺を移し変えるものである。
【0034】
A、B、Cと表示した三個の噴流噴出穴34から上向きの噴流を噴出することにより、麺籠22内において、矢印で示すような熱湯の流れが発生し、解凍された麺もぐるぐると回転し始めて均一解凍が進行することは、先に述べたが、この作用の詳細を以下に述べる。A、B、Cと表示した三個の噴流噴出穴34の具体的な大きさの比率は、B:C:A=4:2:1位の割合で開けられており、Bと表示した噴流噴出穴34の噴流は、前述のように、冷凍麺1で一番溶け難い中央部に向けて噴出している。Cと表示した噴流噴出穴34の噴流は、次にその量が多いため、冷凍麺1を溶かすとともに、溶けかかった冷凍麺1の先の方を浮かせて図11の矢印で示すような熱湯の流れを生成する。一方、Aと表示した噴流噴出穴34の噴流は、溶けた冷凍麺1の一部が麺籠22の手前の隅に貯まらないように作用し、溶けた冷凍麺1が円滑に回転するように助ける働きをしている。図12に示すものは、噴流導管35と麺籠22との長手方向の関係位置を示したもので、噴流導管35から噴出するA、B、Cと表示した三個の噴流噴出穴34からの噴流はいずれも麺籠22の中央に噴き上げられて急速に冷凍面1を解凍すると共に、溶けた麺が麺籠22の中でぐるぐる回転して解凍ムラを防ぐという働きをしているものである。また、麺籠22の側面にあけられたパンチング穴23は、噴き上げられた噴流が麺籠22の上からあふれずに側面のパンチング穴23から流れて新しい水流が麺を回転させるのに役立つものである。これらの関係位置とその構造は、図13の構造斜視図からも理解することができる。
【0035】
このように形成された解凍調理機27が必要とする床面積は、図10に示すように、全体の幅寸法が380mmであり、本体の奥行寸法が420mmであり、この本体の背面に取り付けられるリフト装置の奥行寸法が80mmである。そのため、全体として必要な床面積は、380mm×500(420+80)mmである。
【0036】
なお、図13に基づいて、構造上の特徴について追加説明を行う。まず、湯槽30の中央部分に位置させて給水管42とオーバーフロー栓43とが設けられている。これらの給水管42とオーバーフロー栓43とは、当然のことながら、湯槽30内に水を補給すること、過剰な水は排水することを行うものである。また、前記湯槽30の下方には、湯槽内30の水位が所定水位を超えて低下したときに、その水位低下を検出して電気ヒータ31への通電を遮断するヒータ空炊き防止用フロートスイッチ44が設けられている。また、前記湯槽30の上方中央部には、センター板45が設けられている。なお、図13においては、樹脂製の把手25に代えてワイヤーにより形成した把手25を備えた麺籠22を使用している状態を示している。
【0037】
また、図14に示すように、噴流発生箱32と四本の噴流導管34と噴流モータ36とはそれぞれ着脱自在に結合されてユニット化されて噴流発生ユニット46を構成しているものであるが、このような噴流発生ユニット46は、図13に示すように、着脱用ネジ47により湯槽30の内壁部分に取り付けられている。この着脱用ネジ47を緩めて外すことにより掃除が容易にできるものである。
【0038】
本実施の形態においては、前述のように、図7及び図8に示すような弁当箱形状の冷凍麺1の形状に合わせた長方形状の麺籠22と、麺籠22毎に熱湯噴流を行うようにした解凍調理機27との組み合わせにより、従来技術を越えた特徴を備えた解凍調理の手段を説明したが、さらに、使いやすくすること、省エネルギー化すること、コンパクト化すること、動作安定化を図ること、等を実現させる各種の工夫が存するので、以下に説明する。
【0039】
1.本実施の態様における製品の外形寸法が従来製品よりコンパクトであることは既に述べたが、図10においてその外形を示したように、長方形状の麺籠22を左右に2個ずつ、計4個を並べ、センター板45に制御に必要なオーバーフロー栓43や給水管42等を配しても、横幅はわずか380mmと非常にコンパクトにまとめることができた。これは狭い厨房室を生かして使うことができ、ユーザにとっての大きな特長となるものである。
【0040】
2.本実施の態様における解凍調理機27は、デジタルタイマーで制御される麺籠22の自動上下装置、すなわち、リフト装置40を背面に着脱可能の状態で装着している。このようなリフト装置40を装着したとしても、全体の奥行は、500mmであるため、一般的に使われている奥行600mmの作業テーブルの上において使う卓上型として最も使い易い奥行寸法となっている。外枠29のパネル前面に配置された操作釦38の内、スタート釦を押すと、図示しない自動化設備の作用により次のような動作が自動的に行われる。すなわち、冷凍麺1を保持する麺籠22が湯槽30にリフトダウンすると同時に噴流モータ36が起動してリフトダウンした麺籠22に向かって熱湯噴流を噴き上げる。これがリフト連動噴流手段である。そして、リフトダウンしていないときには、噴流モータ36は停止している。ただし、1個の麺籠22がリフトダウンしているときでも、4個分の噴流が噴き上がっているものである。なお、リフト装置のない手動式のものとした場合には、さらに、奥行を小さくすることもできる。麺籠22と連動する自動スタート式タイマー付きとして製品のレパートリーを広げてさらに市場性を広げることも可能である。
【0041】
3.給水管42は、センター板45に立ち上がっているが、給水は電磁弁を介して水道と直結されており、通常運転では、リフト装置40と連動して1リフト動作時毎に何ccの水を給水するかを予め外枠29表面の操作釦38で設定されるデジタルタイマーによって定めることができるようになっている。これは自動給水設定手段を構成するものであり、常に一定量の水が湯槽30内に確保されることになる。例えば、1回リフトに降りる毎に200ccと設定しておけば、どのリフトでもトータルで50回動かせば10リットル(200cc×50)の水が補給されることになる。この機能は、麺籠22の昇降を検出する機能を付加することにより、リフト装置40のない機械に対しても便利なものとなる。また、オーバーフロー管43は、全部の湯を排水するときは、上に引き抜くものであるが、普段は、オーバーフロー管43の上縁を越えた湯が排水される機能を持つものである。本装置を使い始める前は、オーバーフロー管43の上縁まで湯槽30を水で満たしておくものであるが、麺籠22に冷凍麺1が入ってリフトダウンすると、冷凍麺容積分だけオーバーフロー管43から流れて排水される。この量は、1回当たり約150cc位のものである。この排水された水の補給があるために、湯槽30内の湯は余り汚れずに解凍調理を続行することができるものである。従来は、この湯槽30の湯の汚れの状態を見ながら作業者が水を補給しなければならなかったため、経験と勘を要したが、本装置のように1個当たり自動的に定量の水が補給されるものでは、熟練も要せず、作業員の注意力も不要となるものである。
【0042】
4.湯槽30の水は、図示しない温度調節器によって通電を制御される電気ヒータ31によって96℃位の温度に保たれている。すなわち、温度調節器と電気ヒータ31とにより湯槽30内の水を沸騰直前の温度、例えば96℃に維持する沸騰前温度設定手段が構成されている。そして、湯槽30に冷凍麺1がリフトダウンし、噴流導管35の噴流噴出穴34から噴流が噴出することにより冷凍麺1は急速に溶け、さらに、湯槽温度近くまでその温度が上昇するが、これとは反対に湯槽30の湯温は熱を奪われ、急速に温度低下する。加えて、1回のリフトダウン毎に予め定めた量の常温の水が補給されるのであるから、さらに、湯温は低下する。湯温が90℃位まで低下しても、冷凍麺1の解凍調理後の食味・食感は殆ど変わりはないが、90℃以下に低下すると食味・食感は低下する。これを防ぐ最も簡単な方法は、電気ヒータ31の発熱量(電気容量)を大きくすることであるが、電気ヒータ31の発熱量(電気容量)はできるだけ小さく抑えたいのがユーザの希望である。本装置では、電気ヒータ31の電気容量を約7kWとし、湯温が90℃以下になった時は、ランプでその状態を警報するとともに補給水が自動的に補給されないような制御が行われ、常に、調理後の品質の維持をするようにしてある。このような制御の下での1時間当りの処理能力は200食であり、うどん・そばの標準店舗での能力としては、ほぼ十分である。さらに、能力アップを要する場合は、電気ヒータ31の容量アップで毎時250食位までを可能とし、未経験者の操作でも上述のような自動化装備によって十分な能力を発揮できることを確認してある。
【0043】
5.図13の湯槽の底面の電気ヒータ31の間に立っているのは、電気ヒータ31の空焚き防止用フロートスイッチ44であり、この空焚き防止用フロートスイッチ44のドーナツ状のフロートは湯槽30に電気ヒータ31が浸る程度の水があるうちは浮いており、電気ヒータ31への通電を可能としているが、何らかの理由で湯槽30の水位が低くなるとドーナツ状のフロートは浮かなくなって電気ヒータ31への通電を止めるように働き、電気ヒータ31の空焚きによる過熱事故を未然に防ぐ。これにより、空焚き防止手段が構成されている。
【0044】
6.噴流発生ユニット46は、前述のように湯槽30の側面に二個の着脱用ネジ47で取り付けられているが、これらの着脱用ネジ47を緩めることによって容易に取り出すことができ、点検・掃除を可能とする衛生上の配慮がなされている。なお、噴流発生ユニット46の着脱時には、センター板45も取り外すものである。
【0045】
7.図7乃至図14に基づいて説明したのは、四個の冷凍麺1を同時に解凍調理することが可能である4リフト機であるが、ここまでの能力を必要としないユーザに対しては、4リフトを2リフトとし、図15及び図16に示すように半分の能力を持った2リフト機とすることもできる。これは構造的に4リフトを2リフトにしただけで、共通部品による共通構造である。そのため、4リフト機に準ずることから構造的な説明は省略する。2リフト機の大きさは、機械の間口(横幅)は、260mmであり、非常にコンパクトであるが小型店舗では十分な処理能力を持つものといえる。
【0046】
8.図3に示した従来の沸騰噴流方式に比べた時、本実施の態様における冷凍麺調理機27においては水消費量・電力消費量は半分以下に低減することは明らかであるが、本実施の態様における装置の水の蒸発蒸気は、湯温を95℃〜90℃に維持しているため、非常に少なくなる。この蒸気の削減量を定量的に解析することは難しいが、蒸発湯気は10%位に低下して殆どなくなるため、蒸発による水の消費は非常に少なく、その結果、作業室の環境は非常に良好に保たれ、従来必要とされた排気・空調設備の初期設置費用とランニングコストとを大幅に削減することができる。また、解凍調理に要する時間と労力とを数分の一に削減でき、直接・間接的な省エネ効果は莫大なものとなる。さらに、装置もコンパクトに形成されていることから厨房室を有効に使うことができ、スペース的な有効度を高めることができる。
【0047】
従来技術として説明した図5及び図6に示す装置においても、水を沸騰させないで95℃位の湯で調理することが行われており、省エネ効果はある。本実施の態様における冷凍調理機27においては、冷凍麺1の形状に合わせた専用の長四角形状をした麺籠22と、このような麺籠22にマッチングした噴流発生箱32と、この噴流発生箱32に連結された四本の噴流導管35のそれぞれ穴径を変えた3個の噴流噴出穴34から噴き上がる噴流との組み合わせによって冷凍麺1の中央部の解凍を早め、かつ、3個の噴流噴出穴34の径の比率を中央が4であるとしたとき、両側が2:1、すなわち、全体として4:2:1の比率とすることにより、中央部の解凍を早め、溶けた麺を熱湯中でぐるぐる回すことによって解凍ムラをなくし、均一解凍調理を従来の半分の時間で可能にしている。このような構造は、前例のない解凍調理方式が開発されたものであると云える。
【0048】
また、麺籠22の横幅は45mmであるから、装置の間口は従来比半分以下であり、従来装置の1台分の間口で本実施の態様の装置を2台設置することができて2倍の能力を持たせることができる。さらに、背面に装着した自動のリフト装置40とのマッチングもきわめて良く、このリフト装置40を装着しても必要とする奥行は僅か500mmであり、奥行が600mmの標準的なワークテーブルの上に載せて卓上型として使用するのに適している。
【0049】
さらに、省エネルギー性に関しても、1リフトダウン毎に給水補給量の設定を行う等の自動化装備の導入などで未経験者でも確実に節水・省エネができ、しかも、湯槽30の水温を常に95℃に保っているため、湯気上がりが殆どなく、蒸発による水の消費もきわめて少なく、節水の効果が大きいことから、さらなる環境状態の向上を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】解凍前の冷凍麺の形状を示す斜視図である
【図2】スチームにより解凍する方式の従来の解凍装置の斜視図である。
【図3】従来の生麺を茹でる茹で装置の縦断側面図である。
【図4】従来の麺籠の一例を示す斜視図である。
【図5】従来の冷凍麺の解凍調理機の一例を示す縦断側面図である。
【図6】その平面図である。
【図7】本発明の実施の態様を示すもので、麺籠の斜視図である。
【図8】冷凍麺を入れた状態の麺籠の斜視図である。
【図9】従来の麺籠を使用した場合の必要床面積を示す平面図である。
【図10】本発明の実施の態様における冷凍麺解凍調理機の斜視図である。
【図11】その縦断側面図である。
【図12】その縦断正面図である。
【図13】一部を切り欠いて内部構造を示した斜視図である。
【図14】噴流発生ユニットを示す斜視図である。
【図15】麺籠の使用個数を二個として小型化した冷凍麺解凍調理機の斜視図である。
【図16】麺籠の使用個数を二個として小型化した冷凍麺解凍調理機の噴流発生ユニットを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0051】
1 冷凍麺
22 麺籠
30 湯槽
31 電気ヒータ(加熱手段)
34 噴流噴出穴
35 噴流導管(噴流発生手段)
40 リフト装置
42 給水管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定量の湯を蓄えた上方開口の湯槽と、この湯槽内の湯を加熱する加熱手段と、前記湯槽内に設けられて上向きの噴流を発生させる噴流発生手段と、弁当箱状の直方体形状の冷凍麺に合わせて上方開口の箱形状で底面は網板構造に形成されて前記冷凍麺を入れた状態で前記湯槽内の前記噴流発生手段の上部に出し入れ自在に設置される麺籠とよりなることを特徴とする冷凍麺解凍調理機。
【請求項2】
噴流発生手段には噴流導管が設けられ、この噴流導管には上向きの噴流を発生させる噴流噴出穴が複数個形成されていることを特徴とする請求項1記載の冷凍麺解凍調理機。
【請求項3】
噴流導管の複数の噴流噴出穴の口径をそれぞれ異ならせて上向きの噴流の強さを変えることにより麺籠に保持されている冷凍麺に回転力を付与する麺回転手段を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の冷凍麺解凍調理機。
【請求項4】
噴流導管に三個の噴流噴出穴を形成し、中央の噴流噴出穴の口径を最も大きく設定し、この中央の噴流噴出穴の両側に位置する二個の噴流噴出穴の口径を異なるものとしたことを特徴とする請求項3記載の冷凍麺解凍調理機。
【請求項5】
湯槽の背面にタイマーにより制御されて麺籠を上下動させて前記麺籠を前記湯槽に出し入れするリフト装置を設けたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の冷凍麺解凍調理機。
【請求項6】
リフト装置に取り付けられた冷凍麺を保持する麺籠が湯槽にリフトダウンすると同時に噴流発生手段が起動してリフトダウンした前記麺籠に向かって熱湯噴流を噴き上げるリフト連動噴流手段を設けたことを特徴とする請求項5記載の冷凍麺解凍調理機。
【請求項7】
湯槽に電磁弁を介して水道と直結された給水管を配設し、リフト装置と連動して1リフト動作時毎に所定量の水を給水するようにした自動給水設定手段を設けたことを特徴とする請求項5記載の冷凍麺解凍調理機。
【請求項8】
加熱手段を電気ヒータにより構成し、温度調節器によって前記電気ヒータへの通電を制御して湯槽内の水を沸騰直前の温度に維持するようにした沸騰前温度設定手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の冷凍麺解凍調理機。
【請求項9】
弁当箱状の直方体形状の冷凍麺に合わせて上方開口の箱形状で底面は網板構造に形成されたことを特徴とする冷凍麺用の麺籠。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−61118(P2009−61118A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−231808(P2007−231808)
【出願日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【出願人】(591052125)日本洗浄機株式会社 (12)
【Fターム(参考)】