出力制御装置および出力制御方法およびプログラムおよび記録媒体
【課題】ページ単位に、出力データ内のオブジェクトの色を基にスタイル指定して、カラー出力データをページ単位に指定されたスタイルでモノクロ出力可能にすること。
【解決手段】PC端末100で、ページ構造を有する出力データ内のオブジェクトに付加されたカラー情報とスタイル情報との対応付けをページ単位で設定し、PC端末100が、該設定されたページ毎のカラー情報とスタイル情報との対応付けに基づいて、ページ単位で前記出力データ内のオブジェクトに前記カラー情報に対応するスタイル情報を付加して前記出力データを変換する構成を特徴とする。
【解決手段】PC端末100で、ページ構造を有する出力データ内のオブジェクトに付加されたカラー情報とスタイル情報との対応付けをページ単位で設定し、PC端末100が、該設定されたページ毎のカラー情報とスタイル情報との対応付けに基づいて、ページ単位で前記出力データ内のオブジェクトに前記カラー情報に対応するスタイル情報を付加して前記出力データを変換する構成を特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ページ構造を有しカラー情報が付加されたオブジェクトデータを含む出力データをモノクロ出力端末に出力可能な出力制御装置および出力制御方法およびプログラムおよび記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、カラーの属性をもつ文章をモノクロプリンタで出力する際には、色付けして強調したい部分の色がグレーとなり見難くなって出力されていた。
【0003】
この問題を解決するものとして特許文献1が提案されている。
【0004】
特許文献1では、カラー情報が付加された文書や図形を単色出力する際に、カラー情報に従って属性情報を生成することにより、カラーイメージ通りに該当部分を強調することができた。
【特許文献1】特開2001−28686号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、カラー情報に対応させるスタイル情報を、ページ単位で細かく指定することができなかった。そのため、カラーのまま出力するページと、スタイル変換して白黒で出力するページとを分けて出力することができなった。
【0006】
また、特許文献1では、1つの文書を、画像イメージデータをもつページはカラーで印刷し、文字データのみのページは白黒で印刷したいような場合、文字データのみのページを指定してスタイル変換することができないという問題点があった。
【0007】
また、スタイル情報を変更後にカラープリンタに出力する場合は、特許文献1の機能が重なり、カラー文字にスタイル情報が重なって出力されてしまうといった問題点があった。
【0008】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、ページ構造を有する出力データ内のオブジェクトに付加されたカラー情報とスタイル情報との対応付けをページ単位で設定し、該設定されたページ毎のカラー情報とスタイル情報との対応付けに基づいて、ページ単位で前記出力データ内のオブジェクトに前記カラー情報に対応するスタイル情報を付加して前記出力データを変換することにより、ページ単位に、出力データ内のオブジェクトの色を基にスタイル指定して、カラー出力データをページ単位に指定されたスタイルでモノクロ出力可能にすることができ、カラー文字で記載されている文書をモノクロ出力端末に出力する場合に、文字のカラーによって文字のスタイルをページ単位に変更して出力することができる出力制御装置および出力制御方法およびプログラムおよび記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、ページ構造を有しカラー情報が付加されたオブジェクトデータを含む出力データをモノクロの出力データに変換可能な出力制御装置であって、前記出力データ内のオブジェクトに付加されたカラー情報とスタイル情報との対応付けをページ単位で設定する設定手段と、前記設定手段により設定されたページ毎のカラー情報とスタイル情報との対応付けに基づいて、ページ単位で前記出力データ内のオブジェクトに前記カラー情報に対応するスタイル情報を付加するデータ変換手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ページ構造を有する出力データ内のオブジェクトに付加されたカラー情報とスタイル情報との対応付けをページ単位で設定し、該設定されたページ毎のカラー情報とスタイル情報との対応付けに基づいて、ページ単位で前記出力データ内のオブジェクトに前記カラー情報に対応するスタイル情報を付加して前記出力データを変換するので、ページ単位に、出力データ内のオブジェクトの色を基にスタイル指定して、カラー出力データをページ単位に指定されたスタイルでモノクロ出力可能にすることができる。
【0011】
従って、文書内で、カラー出力するページと、白黒出力するページとを指定することを可能にし、カラーインクの無駄使いなどが防げ、また、カラープリンタの故障時などにもモノクロプリンタに適切な出力が可能となる。
【0012】
また、前記出力データ内のオブジェクトに付加されたカラー情報を解析して、該出力データ内のオブジェクトに付加されたカラー情報とスタイル情報との対応付けをページ単位で入力する入力画面を生成し、該出力データ内で使用されているカラー情報のみをページ単位で設定させるので、ページごとに使用されたカラーのみの設定を行って、設定作業を容易にすることができる等の効果を奏する。
【0013】
また、スタイル情報変更の際にカラー情報を削除するので、カラー出力装置に出力する場合でも、カラー文字にスタイル情報が重なって出力されてしまうといった不具合を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は、本発明の一実施形態を示す画像制御装置を適用可能な印刷システムの構成を示すブロック図である。
【0015】
図1において、100は出力制御装置としてのPC端末であり、ネットワーク又はその他の通信媒体を介して印刷装置としての出力端末200に印刷データを送信して、出力端末200での印刷処理を実行可能である。
【0016】
101はCPUで、ROM102、ハードディスク(HD)111、又は外部記憶装置(例えば、フレキシブルディスク,CD−ROM,DVD−ROM等どのような記憶装置であってもよい)116に格納された本発明に係るプログラムをメモリ103上にロードして実行することにより、本発明の印刷制御方法を実現するとともに、PC端末100全体を制御する。なお、メモリ103は、CPU101の作業領域として使用されるものであり、CPU101によりROM102,HD111,外部記憶装置116から各種データやプログラムが読み出され保持される。
【0017】
117はキーボード,ポインティングデバイスで、PC端末100に対して各種指示や入力を行うことができる。115はディスプレイで、CRT,LCD,SED等の出力装置に対応する。
【0018】
PC端末100が有する機能(印刷データ生成部104,印刷データ文字カラー解析部105,カラー/スタイル変換テーブル作成更新部106,スタイル変換入力画面表示部108,印刷データ変換部109,印刷用出力端末コントローラ110)は、CPU101が、HD111に格納されるプログラムをメモリ103上にロードして実行することにより、実体化される。
【0019】
印刷データ生成部104は、図示しない文書情報より印刷データ112を生成する。印刷データ文字カラー解析部105は、印刷データ112内の文字カラー情報を解析する。カラー/スタイル変換テーブル作成更新部106は、カラー/スタイル変換初期設定テーブル113からページ単位カラー/スタイル変換テーブル107を作成及び更新する。なお、カラー/スタイル変換初期設定テーブル113は、キーボード117などからの入力によりHD111に作成されたものであっても、外部記憶装置116から取り込んだものでもよい。
【0020】
スタイル変換入力画面表示部108は、キーボード・ポインティングデバイス117等により入力処理可能なスタイル変換入力画面をディスプレイ115に表示制御する。印刷データ変換部108は、ページ単位カラー/スタイル変換テーブル107に基づいて変換用印刷データ114のカラー情報及びスタイル情報を変換する。
【0021】
印刷用出力端末コントローラ110は、変換用印刷データ114を出力端末200に出力して、出力端末200で印刷処理を実行させる。なお、各部の詳細については後述する。
【0022】
以下、図2〜図14を参照して、本発明の出力制御装置における文字カラー/スタイル変換印刷動作(印刷データ内の文字のカラー情報とスタイル情報を変換する機能)について説明する。
【0023】
なお、本実施形態において、文字のスタイル情報の内容は、フォントの種類、フォントのサイズ、太字や斜体の強調、下線、網掛け、囲み線などを指すものとする。
【0024】
図2,図3は、本発明の情報処理装置における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、文字カラー/スタイル変換印刷動作に対応する。なお、このフローチャートの処理は、PC端末100のCPU101がHD111に格納されたプログラムをメモリ103上にロードして実行することにより実現される。また、図中、S100〜S124,S201〜S208は各ステップを示す。
【0025】
まず、ステップS100において、CPU101は、HD111に保持されたカラー/スタイル変換初期設定テーブル113より、スタイル変換対象となる情報収集カラーリスト(カラー情報)を取得する。このカラー/スタイル変換初期設定テーブル113の一例を図4に示す。
【0026】
図4は、図1に示したカラー/スタイル変換初期設定テーブル113の一例を示す図である。
【0027】
図4に示すように、カラー/スタイル変換初期設定テーブル113は、「カラー名称」,「RGB」,「YMCK」(あるいは他のカラー識別子),「フォントの種類」,「サイズ」,「強調」,「下線」,「網掛け」,「囲み線」の各項目から構成される。なお、このテーブルでは、スタイルを変換しない項目を空欄とする。
【0028】
次に、ステップS101において、CPU101は、印刷データ生成部104で生成されてHD111に格納された(又は外部から入力された)印刷データ112を読み込む。この印刷データのデータ構成の一例を図5に示す。
【0029】
図5は、本発明の情報処理装置であつかう印刷データのデータ構成の一例を示す図である。図5に示すように、印刷データは、ページの開始コマンド及びページの終了コマンドによりページ単位に構成されている。なお、ページ毎のデータは、文字毎に、カラー情報(図中「カラー」で示す),スタイル情報(図中「フォントの種類」,「サイズ」,「強調スタイル」,「修飾スタイル」で示す)を含む。
【0030】
次に、ステップS102において、CPU101は、ステップS100で情報収集カラーリストが取得できた(カラー/スタイル変換初期設定テーブル113が存在した)か否かを判定し、取得できなかったと判定した場合には、ステップS201〜S208の処理を行う。この場合、スタイル変換対象となるカラーは、文書のページの文字に使用している黒以外の全てのカラーとする。また、スタイル情報の項目の初期値は、全項目を「変換しない」ものとする(全て空欄)。
【0031】
一方、ステップS102で、CPU101が、ステップS100で情報収集カラーリストが取得できた(カラー/スタイル変換初期設定テーブル113が存在した)と判定した場合には、ステップS103〜S109で、印刷データを先頭データから解析し、印刷データからページ単位で文字のカラー情報を取得し、ページ単位カラー/スタイル変換テーブル107の作成と初期化を行う。
【0032】
まず、ステップS103において、CPU101は、印刷データから印刷データのページの開始コマンドを取得し、ステップS104において、ページ単位カラー/スタイル変換テーブル107を作成・初期化する。このページ単位カラー/スタイル変換テーブル107の内容を図6に示す。
【0033】
図6は、図1に示したページ単位カラー/スタイル変換テーブル107の一例を示す図である。
【0034】
図6に示すように、ページ単位カラー/スタイル変換テーブル107は、ページ情報(PAGE=x)、文字のカラー情報削除のON/OFFの情報(COLOR_DELETE=ON/OFF)、及び、テーブル情報を有する。
【0035】
なお、ページ情報(PAGE=x)は、対応するページを示す。また、文字のカラー情報削除のON/OFFの情報は、印刷データのカラー/スタイル変換後に文字のカラー情報を削除するか否かの情報を示す。
【0036】
さらに、テーブル情報は、カラー情報(図中「カラー」),「カラー使用フラグ」,「スタイル変換フラグ」,スタイル変更内容(「フォントの種類」,「サイズ」,「強調」,「下線」,「網掛け」,「囲み線」)の各項目で構成される。
【0037】
なお、図6(a)は1ページ目、図6(b)は2ページ目、図6(c)は4〜10ページ目のカラー/スタイル変換テーブル107にそれぞれ対応する。このように、本実施形態では、ページ単位で、カラー/スタイル変換設定を行うことができる。
【0038】
以下、図2のフローチャートの説明に戻る。
【0039】
ステップS104では、CPU101は、まず、メモリ103上にページ単位カラー/スタイル変換テーブル107用の領域を確保し、ページ情報にカレントのページをセットし、文字のカラー情報削除のON/OFF情報の初期値(ON)を登録する。
【0040】
次に、CPU101は、テーブル情報の「カラー」項目を、印刷データのカラー情報と揃えて、図5に示したカラー/スタイル変換初期設定テーブルの「RGB」項目又は「YMCK」項目、あるいは別のカラー識別子の値をコピーする。
【0041】
また、テーブル情報の「カラー使用フラグ」項目はすべて「0」で初期化する。さらに、テーブル情報の「スタイル変換フラグ」項目もすべて「0」で初期化する。さらに、それ以外のスタイル変換内容の項目(「フォントの種類」,「サイズ」,「強調」,「下線」,「網掛け」,「囲み線」)は、図5に示したカラー/スタイル変換初期設定テーブル113からそのままコピーする。
【0042】
次に、ステップS105において、CPU101は、印刷データ112から一文字ずつカラー情報を取得し、ステップS106において、ステップS105で取得したカラー情報と一致するカラー/スタイル変換初期設定テーブル113の「カラー」項目のレコード(行)の「カラーの使用フラグ」項目を「1」に変更する。
【0043】
このステップS105とS106の処理をページの終了まで繰り返す。即ち、ステップS107において、CPU101は、ページが終了したか否かを判定し、まだ終了していないと判定した場合には、ステップS105に処理を戻す。
【0044】
一方、ステップS107において、CPU101が、ページが終了したと判定した場合には、ステップS108において、印刷データ112から印刷データのページの終了コマンドを取得し、ステップS109に処理を進める。
【0045】
次に、ステップS109において、CPU101は、次のページがあるか否かを判定し、まだ次のページがあると判定した場合には、ステップS103に処理を戻す。
【0046】
一方、ステップS109において、CPU101が、次のページがないと判定した場合には、ステップS110に処理を進める。
【0047】
また、ステップS102で、CPU101が、ステップS100で情報収集カラーリストが取得できなかった(カラー/スタイル変換初期設定テーブル113が存在しなかった)と判定した場合には、ステップS201(図3)において、印刷データから印刷データのページの開始コマンドを取得し、ステップS202において、ページ単位カラー/スタイル変換テーブル107を作成・初期化する。CPU101は、まず、メモリ103上にテーブル用の領域を確保し、ページ情報及び文字のカラー情報削除のON/OFF情報の初期値(ON)を登録する。そしてページ情報を「PAGE=カレントのページ」、及び、文字のカラー情報削除のON/OFFの情報を「COLOR_DELETE=ON」に設定する。
【0048】
次に、ステップS203において、CPU101は、印刷データ112から一文字ずつカラー情報を取得し、ステップS204において、ステップS203で取得したカラー情報に黒以外の新しいカラーが存在するか否かを判定する。
【0049】
ステップS204で、CPU101が、ステップS203で取得したカラー情報に黒以外の新しいカラーが存在しないと判定した場合には、そのまま処理をステップS206に移行させる。
【0050】
一方、ステップS204で、CPU101が、ステップS203で取得したカラー情報に黒以外の新しいカラーが存在すると判定した場合には、ステップS205において、該新しいカラー情報を、「カラー」項目の内容とする新たなレコード(行)を、カレントページのカラー/スタイル変換設定テーブル107に追加する。そして、CPU101は、該追加したレコードの「カラーの使用フラグ」項目を「1」にし、スタイル変更内容変更の項目は全て空欄とする。
【0051】
このステップS203〜205の処理をページの終了まで繰り返す。即ち、ステップS206において、CPU101は、ページが終了したか否かを判定し、まだ終了していないと判定した場合には、ステップS203に処理を戻す。
【0052】
一方、ステップS206において、CPU101が、ページが終了したと判定した場合には、ステップS207において、印刷データ112から印刷データのページの終了コマンドを取得し、ステップS208に処理を進める。
【0053】
次に、ステップS208において、CPU101は、次のページがあるか否かを判定し、まだ次のページがあると判定した場合には、ステップS202に処理を戻す。
【0054】
一方、ステップS208において、CPU101が、次のページがないと判定した場合には、ステップS110(図2)に処理を進める。
【0055】
次に、ステップS110において、CPU101は、文字カラー/スタイル変換を実行するページを指定する入力画面(図7)と、該入力画面で指定したページごとに、文字カラーに対応付けるスタイル情報を指定する入力画面(図8〜図10)をディスプレイ115に表示し、該入力画面からの入力を受け付けるように制御する。
【0056】
図7は、本発明の情報処理装置における文字カラー/スタイル変換を実行するページを指定する入力画面の一例を示す模式図である。
【0057】
図7において、1001はページスタイル変換設定部で、文字カラーに対応付けるスタイル情報を指定するページを設定するためのものであり、設定されたページの情報が1002に表示される。また、ページスタイル変換設定部1001で設定されたページのスタイル情報を入力するための入力シートが1004に追加される。
【0058】
1003は文字のカラー情報削除ON/OFF設定部で、スタイル変換を実行するページの文字のカラー情報の削除のON/OFFを設定するためのものである。
【0059】
入力シート1004が選択されると、図8〜図10に示す入力画面が表示される。なお、「1ページ」が選択された場合には図8,「2ページ」が選択された場合には図9,「4〜10ページ」が選択された場合には図10の入力画面がそれぞれ表示されるようにCPU101により制御される。なお、図7の入力画面で複数のページをまとめて指定した場合、図8(c)のように複数のページに対応する入力画面が生成される。
【0060】
図8〜図10は、ページ単位に文字カラーに対応付けるスタイル情報を指定する入力画面の一例を示す模式図である。
【0061】
図8〜図10において、変更するページ1101は、カラー/スタイル変更するページの表示である。
【0062】
変更する色1102は、変更するページ1101に表示されているページにおいて、カラー/スタイル変更する色を選択するためのものである(複数選択可)。なお、この変更する色1102内のチェックボックスは、当該ページに存在するカラー文字に応じてCPU101により生成される。また、この変更する色1102の設定は、変更するページ1101の表示に対応するカラー/スタイル変換テーブル107の「スタイル変換フラグ」項目に格納される。
【0063】
変更後のスタイル1003は、変更する色1102で選択された色毎に変更スタイルを指定するためのものである。なお、この変更後のスタイル1003の設定は、変更するページ1101の表示に対応するカラー/スタイル変換テーブル107の「カラー使用フラグ」項目に「1」が設定されたレコード毎に、「フォントの種類」項目,「サイズ」項目,「強調」項目,「下線」項目,「網掛け」項目,「囲み線」項目に格納される。
【0064】
文字のカラー情報削除ON/OFF設定部1104は、変更するページ1101に表示されているページにおいて、カラー情報の削除のON/OFFを設定するためのものである。なお、この設定は、変更するページ1101の表示に対応するカラー/スタイル変換テーブル107の「文字のカラー情報削除のON/OFFの情報(COLOR_DELETE)」に格納される。
【0065】
以下、図2のフローチャートの説明に戻る。
【0066】
ステップS110で、入力画面(図7)で文字カラー/スタイル変換を実行するページが指定され、該指定されたページごとに、入力画面(図8〜図10)で文字カラーに対応付けるスタイル情報が指定されると、
ステップS111において、CPU101は、ステップS110で入力された内容(図7〜図10の入力画面で入力された内容)に従い、ページ単位のカラー/スタイル変換テーブル107を更新する。なお、図8,図9,図10の入力画面で設定された文字カラーに対応するスタイル情報が、それぞれ図6(a),図6(b),図6(c)に示すぺ−ジ単位カラー/スタイル変換テーブル107に格納される。
【0067】
次に、ステップS112において、CPU101は、オリジナルの印刷データ112をコピーして、変換印刷データ114を生成する。
【0068】
そして、以降のステップS113〜ステップS123で、CPU101は、変換用印刷データ114の文字データのカラー情報とスタイル情報を書き換えることにより、本発明である文字カラー/スタイル変換機能を実現する。
【0069】
まず、ステップS113において、CPU101は、ステップS112で生成された変換用印刷データ114を読み込み、後述するステップS114〜S123において、該当するページのカラー/スタイル変換テーブル107の内容に基づいて、変換用印刷データ114の文字のスタイル情報を書き換える。また、文字のカラー情報を黒に変換する。以下、各ステップを詳細に説明する。
【0070】
まず、ステップS114において、CPU101は、変換用印刷データ114から印刷データのページの開始コマンドを取得し、ステップS115において、該当ページに対応するカラー/スタイル変換テーブル107を読み込む。
【0071】
次に、ステップS116において、CPU101は、変換用印刷データ114から一文字ずつカラー情報を取得し、ステップS117において、ステップS116で変換用印刷データ114から取得したカラー情報をキーにして、ステップS115で読み込んだカラー/スタイル変換テーブル107を検索し、ステップS118において、ステップS116で変換用印刷データ114から取得したカラー情報と一致する情報(「カラー」項目が一致し且つ「カラー使用フラグ」項目,「スタイル変換フラグ」項目に「1」が格納されているレコード(行))があるか否かを判定する。
【0072】
そして、ステップS118で、CPU101が、ステップS116で変換用印刷データ114から取得したカラー情報と一致する情報がないと判定した場合には、ステップS120に処理を進める。
【0073】
一方、ステップS118で、CPU101が、ステップS116で変換用印刷データ114から取得したカラー情報と一致する情報があると判定した場合には、ステップS119において、CPU101は、ステップS116でカラー情報を取得した印刷データの文字のスタイル情報を書き換える。その際、図11に示すような、変換テーブルと印刷データのスタイル情報値の対応表に示す対応で、印刷データの文字のスタイル情報の書き換えを行うものとする。
【0074】
図11は、変換用印刷データ114の文字スタイル情報とカラー/スタイル変換テーブル107のスタイル情報の対応を示す図である。
【0075】
例えば、カラー/スタイル変換テーブル107の「強調」項目に「太字」を示す情報が格納されていた際には、印刷データの文字スタイル情報を「weight(1)」に書き換える。
【0076】
また、カラー/スタイル変換テーブル107の「下線」項目に「点線」を示す情報が格納されていた際には、印刷データの文字スタイル情報を「line(2)」に書き換える。
【0077】
また、カラー/スタイル変換テーブル107の「網掛け」項目に「パターン1」を示す情報が格納されていた際には、印刷データの文字スタイル情報を「hatch(1)」に書き換える。
【0078】
さらに、カラー/スタイル変換テーブル107の「囲み線」項目に「あり」を示す情報が格納されていた際には、印刷データの文字スタイル情報を「edge(1)」に書き換える。
【0079】
以下、図2のフローチャートの説明に戻る。
【0080】
次に、ステップS120において、CPU101は、カレントページに対応するカラー/スタイル変換テーブル107のカラー情報削除がONの場合、ステップS116でカラー情報を取得した印刷データの文字のカラー情報を黒のカラー識別子に変更する。ここで、スタイル情報の変換、及びカラー情報削除を実行する前の印刷データの例を図12に、実行後の印刷データの例を図13に示す。
【0081】
図12は、スタイル変更前の変換用印刷データ114の一例を示す図であり、ステップS112で生成された状態に対応する。
【0082】
図13は、スタイル変更後の変換用印刷データ114の一例を示す図であり、後述するステップS120で更新された状態に対応する。
【0083】
図12,図13に示した例では、カラー情報が「FF0000」の文字のスタイルスタイル情報を「weight(1),hatch(1)」に変換し(S119)、カラー情報を「FF0000」から「000000」にしている(S120)。即ち、赤色文字が、太字で且つ所定の網掛け状態の黒色文字に変換されたことになる。
【0084】
このステップS116〜S120の処理をページの終了まで繰り返す。即ち、ステップS121において、CPU101は、ページが終了したか否かを判定し、まだ終了していないと判定した場合には、ステップS116に処理を戻す。
【0085】
一方、ステップS121で、CPU101が、ページが終了したと判定した場合には、ステップS122において、印刷データ114からページの終了コマンドを取得し、ステップS123に処理を進める。
【0086】
次に、ステップS123において、CPU101は、次のページがあるか否かを判定し、まだ次のページがあると判定した場合には、ステップS114に処理を戻す。
【0087】
一方、ステップS123において、CPU101が、ページが終了したと判定した場合には、ステップS124において、変換用印刷データ114を、印刷用出力端末コントローラ110を使用して出力端末200に送信、印刷出力し、本フローチャートの処理を終了する。
【0088】
図14は、本発明のカラー/スタイル変換機能によって出力された文書の一例を示す図であり、図6(a)〜図6(c)に示したページ単位のカラー/スタイル変換テーブル107の設定に基づいてカラー/スタイル変換されたものである。
【0089】
即ち、1ページ目は、「赤文字」が「囲み線」付きの黒文字にカラー/スタイル変換され、「緑文字」が「太字」強調,「点線」下線の黒文字にカラー/スタイル変換されている。
【0090】
また、2ページ目は、「青文字」が「ゴシック」フォントで網掛け付きの黒文字にカラー/スタイル変換されている。
【0091】
さらに、3ページ目は、カラー/スタイル変換されていない。
【0092】
また、4ページ目は、「赤文字」が「行書体」下線付きの黒文字にカラー/スタイル変換され、「青文字」が点線」下線の黒文字にカラー/スタイル変換され、「紫文字」が「太字」強調の黒文字にカラー/スタイル変換され、「緑文字」が「網掛け」付きの黒文字にカラー/スタイル変換され、「黄文字」が「斜線」強調された黒文字にカラー/スタイル変換されている。
【0093】
なお、図2のフローチャートでは、ステップS124で、カラー/スタイル変換後の変換用印刷データ114を出力端末200に送信して印刷する構成について説明したが、カラー/スタイル変換後の変換用印刷データ114を出力端末200に送信することなくHD111内のファイルに保存するように構成してもよい。
【0094】
また、オリジナルの印刷データ112はHDから削除しても、あるいはファイルに保存するように構成してもよい。
【0095】
なお、図2のステップS105,S116の処理は、図1に示した印刷データ文字カラー解析部105の処理に対応する。また、図2のステップS106,S111,図3のS203,S205の処理は、図1に示した文字カラー/スタイル変換テーブル作成・更新部106の処理に対応する。
【0096】
さらに、図2のステップS110の処理は、図1に示したスタイル変換入力画面表示部108の処理に対応する。また、図2のステップS119,S120の処理は、図1に示した印刷データ変換部109の処理に対応する。
【0097】
以上説明したように、文字のカラー情報と文字のスタイル情報とをページ単位に対応付けておくことにより、文書中のカラー文字をモノクロで出力する場合において、ページごとに該当するカラー文字を対応するスタイルの文字に変換して出力することができる。
【0098】
これにより、カラー文書をモノクロプリンタに出力する際に適切な出力を行うことができる。
【0099】
また、文書内でページごとに、文字をカラー出力したり白黒出力したりすることを可能にし、カラー現像剤(インク,トナー)の無駄使い等を防止し、また、カラープリンタの故障時などにもモノクロプリンタに適切な出力を行うことができる。
【0100】
また、上記実施形態では、ページ単位でカラー情報とスタイル情報との対応を行っていたが、それに限定されるものではなく、文章構成要素ごと(例えば、章や節、段落、文字や図、写真など)にも設定が可能であることはいうまでもない。この場合、出力データは、文章構成要素(Latex等)を持つ出力データであり、上記実施形態では「ページ」の欄を「章」、「節」や「写真」に変えれば良い。
【0101】
さらに、図や写真についてはカラーのままで出力し、文字部のみ上記実施形態にしても良い。
【0102】
上記の場合、文字のみをモノクロにし、写真等はカラーで印刷することが容易にできる。
【0103】
また、文字と同様に図形描画データ(グラフィックデータ)等の他のオブジェクトにもカラー情報とスタイル情報(この場合は網掛けパターン)を対応付け設定し、変換するように構成してもよい。
【0104】
さらに、カラー情報とカラー情報とを対応付け設定し、ある色を他の色に変換して出力するように構成してもよい。
【0105】
また、カラー/スタイル情報変換を、ワープロ文書データ等に施して、モノクロの文書データ等を生成するように構成してもよい。
【0106】
さらに、上記実施形態では、カラー情報をスタイル情報に変換する構成について説明したが、逆にスタイル情報をカラー情報に変換するように構成してもよい。
【0107】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0108】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0109】
なお、上記実施形態内で示した各種変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0110】
以下、図15に示すメモリマップを参照して本発明に係る出力制御装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0111】
図15は、本発明に係る出力制御装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【0112】
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0113】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0114】
本実施形態における図2,図3に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0115】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0116】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0117】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0118】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0119】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0120】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0121】
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0122】
筺体に取付けたスイッチを用いて容易に左右の選択ができ、側端部に半透明フードを取付けることによって、輝度の大きい照明が必要かつ操作者による入力位置の直視が不可欠な用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0123】
【図1】本発明の一実施形態を示す画像制御装置を適用可能な印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の情報処理装置における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の情報処理装置における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】図1に示したカラー/スタイル変換初期設定テーブルの一例を示す図である。
【図5】本発明の情報処理装置で扱う印刷データのデータ構成の一例を示す図である。
【図6】図1に示したページ単位のカラー/スタイル変換テーブルの一例を示す図である。
【図7】本発明の情報処理装置における文字カラー/スタイル変換を実行するページを指定する入力画面の一例を示す模式図である。
【図8】ページ単位に文字カラーに対応付けるスタイル情報を指定する入力画面の一例を示す模式図である。
【図9】ページ単位に文字カラーに対応付けるスタイル情報を指定する入力画面の一例を示す模式図である。
【図10】ページ単位に文字カラーに対応付けるスタイル情報を指定する入力画面の一例を示す模式図である。
【図11】印刷データの文字スタイル情報とカラー/スタイル変換テーブルのスタイル情報の対応を示す図である。
【図12】スタイル変更前の変換用印刷データの一例を示す図である。
【図13】スタイル変更後の変換用印刷データの一例を示す図である。
【図14】本発明のカラー/スタイル変換機能によって出力された文書の一例を示す図である。
【図15】本発明に係る出力制御装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0124】
100 PC端末
101 CPU
102 ROM
103 メモリ
104 印刷データ生成部
105 印刷データ文字カラー解析部
106 カラー/スタイル変換テーブル作成更新部
107 ページ単位カラー/スタイル変換テーブル
108 スタイル変換入力画面表示部
109 印刷データ変換部
110 印刷用出力端末コントローラ
111 HD
112 印刷データ
113 カラー/スタイル変換初期テーブル
114 変換用印刷データ
117 キーボード・ポインティングデバイス
115 ディスプレイ
116 外部記憶装置
200 出力端末
【技術分野】
【0001】
本発明は、ページ構造を有しカラー情報が付加されたオブジェクトデータを含む出力データをモノクロ出力端末に出力可能な出力制御装置および出力制御方法およびプログラムおよび記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、カラーの属性をもつ文章をモノクロプリンタで出力する際には、色付けして強調したい部分の色がグレーとなり見難くなって出力されていた。
【0003】
この問題を解決するものとして特許文献1が提案されている。
【0004】
特許文献1では、カラー情報が付加された文書や図形を単色出力する際に、カラー情報に従って属性情報を生成することにより、カラーイメージ通りに該当部分を強調することができた。
【特許文献1】特開2001−28686号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、カラー情報に対応させるスタイル情報を、ページ単位で細かく指定することができなかった。そのため、カラーのまま出力するページと、スタイル変換して白黒で出力するページとを分けて出力することができなった。
【0006】
また、特許文献1では、1つの文書を、画像イメージデータをもつページはカラーで印刷し、文字データのみのページは白黒で印刷したいような場合、文字データのみのページを指定してスタイル変換することができないという問題点があった。
【0007】
また、スタイル情報を変更後にカラープリンタに出力する場合は、特許文献1の機能が重なり、カラー文字にスタイル情報が重なって出力されてしまうといった問題点があった。
【0008】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、ページ構造を有する出力データ内のオブジェクトに付加されたカラー情報とスタイル情報との対応付けをページ単位で設定し、該設定されたページ毎のカラー情報とスタイル情報との対応付けに基づいて、ページ単位で前記出力データ内のオブジェクトに前記カラー情報に対応するスタイル情報を付加して前記出力データを変換することにより、ページ単位に、出力データ内のオブジェクトの色を基にスタイル指定して、カラー出力データをページ単位に指定されたスタイルでモノクロ出力可能にすることができ、カラー文字で記載されている文書をモノクロ出力端末に出力する場合に、文字のカラーによって文字のスタイルをページ単位に変更して出力することができる出力制御装置および出力制御方法およびプログラムおよび記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、ページ構造を有しカラー情報が付加されたオブジェクトデータを含む出力データをモノクロの出力データに変換可能な出力制御装置であって、前記出力データ内のオブジェクトに付加されたカラー情報とスタイル情報との対応付けをページ単位で設定する設定手段と、前記設定手段により設定されたページ毎のカラー情報とスタイル情報との対応付けに基づいて、ページ単位で前記出力データ内のオブジェクトに前記カラー情報に対応するスタイル情報を付加するデータ変換手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ページ構造を有する出力データ内のオブジェクトに付加されたカラー情報とスタイル情報との対応付けをページ単位で設定し、該設定されたページ毎のカラー情報とスタイル情報との対応付けに基づいて、ページ単位で前記出力データ内のオブジェクトに前記カラー情報に対応するスタイル情報を付加して前記出力データを変換するので、ページ単位に、出力データ内のオブジェクトの色を基にスタイル指定して、カラー出力データをページ単位に指定されたスタイルでモノクロ出力可能にすることができる。
【0011】
従って、文書内で、カラー出力するページと、白黒出力するページとを指定することを可能にし、カラーインクの無駄使いなどが防げ、また、カラープリンタの故障時などにもモノクロプリンタに適切な出力が可能となる。
【0012】
また、前記出力データ内のオブジェクトに付加されたカラー情報を解析して、該出力データ内のオブジェクトに付加されたカラー情報とスタイル情報との対応付けをページ単位で入力する入力画面を生成し、該出力データ内で使用されているカラー情報のみをページ単位で設定させるので、ページごとに使用されたカラーのみの設定を行って、設定作業を容易にすることができる等の効果を奏する。
【0013】
また、スタイル情報変更の際にカラー情報を削除するので、カラー出力装置に出力する場合でも、カラー文字にスタイル情報が重なって出力されてしまうといった不具合を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は、本発明の一実施形態を示す画像制御装置を適用可能な印刷システムの構成を示すブロック図である。
【0015】
図1において、100は出力制御装置としてのPC端末であり、ネットワーク又はその他の通信媒体を介して印刷装置としての出力端末200に印刷データを送信して、出力端末200での印刷処理を実行可能である。
【0016】
101はCPUで、ROM102、ハードディスク(HD)111、又は外部記憶装置(例えば、フレキシブルディスク,CD−ROM,DVD−ROM等どのような記憶装置であってもよい)116に格納された本発明に係るプログラムをメモリ103上にロードして実行することにより、本発明の印刷制御方法を実現するとともに、PC端末100全体を制御する。なお、メモリ103は、CPU101の作業領域として使用されるものであり、CPU101によりROM102,HD111,外部記憶装置116から各種データやプログラムが読み出され保持される。
【0017】
117はキーボード,ポインティングデバイスで、PC端末100に対して各種指示や入力を行うことができる。115はディスプレイで、CRT,LCD,SED等の出力装置に対応する。
【0018】
PC端末100が有する機能(印刷データ生成部104,印刷データ文字カラー解析部105,カラー/スタイル変換テーブル作成更新部106,スタイル変換入力画面表示部108,印刷データ変換部109,印刷用出力端末コントローラ110)は、CPU101が、HD111に格納されるプログラムをメモリ103上にロードして実行することにより、実体化される。
【0019】
印刷データ生成部104は、図示しない文書情報より印刷データ112を生成する。印刷データ文字カラー解析部105は、印刷データ112内の文字カラー情報を解析する。カラー/スタイル変換テーブル作成更新部106は、カラー/スタイル変換初期設定テーブル113からページ単位カラー/スタイル変換テーブル107を作成及び更新する。なお、カラー/スタイル変換初期設定テーブル113は、キーボード117などからの入力によりHD111に作成されたものであっても、外部記憶装置116から取り込んだものでもよい。
【0020】
スタイル変換入力画面表示部108は、キーボード・ポインティングデバイス117等により入力処理可能なスタイル変換入力画面をディスプレイ115に表示制御する。印刷データ変換部108は、ページ単位カラー/スタイル変換テーブル107に基づいて変換用印刷データ114のカラー情報及びスタイル情報を変換する。
【0021】
印刷用出力端末コントローラ110は、変換用印刷データ114を出力端末200に出力して、出力端末200で印刷処理を実行させる。なお、各部の詳細については後述する。
【0022】
以下、図2〜図14を参照して、本発明の出力制御装置における文字カラー/スタイル変換印刷動作(印刷データ内の文字のカラー情報とスタイル情報を変換する機能)について説明する。
【0023】
なお、本実施形態において、文字のスタイル情報の内容は、フォントの種類、フォントのサイズ、太字や斜体の強調、下線、網掛け、囲み線などを指すものとする。
【0024】
図2,図3は、本発明の情報処理装置における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、文字カラー/スタイル変換印刷動作に対応する。なお、このフローチャートの処理は、PC端末100のCPU101がHD111に格納されたプログラムをメモリ103上にロードして実行することにより実現される。また、図中、S100〜S124,S201〜S208は各ステップを示す。
【0025】
まず、ステップS100において、CPU101は、HD111に保持されたカラー/スタイル変換初期設定テーブル113より、スタイル変換対象となる情報収集カラーリスト(カラー情報)を取得する。このカラー/スタイル変換初期設定テーブル113の一例を図4に示す。
【0026】
図4は、図1に示したカラー/スタイル変換初期設定テーブル113の一例を示す図である。
【0027】
図4に示すように、カラー/スタイル変換初期設定テーブル113は、「カラー名称」,「RGB」,「YMCK」(あるいは他のカラー識別子),「フォントの種類」,「サイズ」,「強調」,「下線」,「網掛け」,「囲み線」の各項目から構成される。なお、このテーブルでは、スタイルを変換しない項目を空欄とする。
【0028】
次に、ステップS101において、CPU101は、印刷データ生成部104で生成されてHD111に格納された(又は外部から入力された)印刷データ112を読み込む。この印刷データのデータ構成の一例を図5に示す。
【0029】
図5は、本発明の情報処理装置であつかう印刷データのデータ構成の一例を示す図である。図5に示すように、印刷データは、ページの開始コマンド及びページの終了コマンドによりページ単位に構成されている。なお、ページ毎のデータは、文字毎に、カラー情報(図中「カラー」で示す),スタイル情報(図中「フォントの種類」,「サイズ」,「強調スタイル」,「修飾スタイル」で示す)を含む。
【0030】
次に、ステップS102において、CPU101は、ステップS100で情報収集カラーリストが取得できた(カラー/スタイル変換初期設定テーブル113が存在した)か否かを判定し、取得できなかったと判定した場合には、ステップS201〜S208の処理を行う。この場合、スタイル変換対象となるカラーは、文書のページの文字に使用している黒以外の全てのカラーとする。また、スタイル情報の項目の初期値は、全項目を「変換しない」ものとする(全て空欄)。
【0031】
一方、ステップS102で、CPU101が、ステップS100で情報収集カラーリストが取得できた(カラー/スタイル変換初期設定テーブル113が存在した)と判定した場合には、ステップS103〜S109で、印刷データを先頭データから解析し、印刷データからページ単位で文字のカラー情報を取得し、ページ単位カラー/スタイル変換テーブル107の作成と初期化を行う。
【0032】
まず、ステップS103において、CPU101は、印刷データから印刷データのページの開始コマンドを取得し、ステップS104において、ページ単位カラー/スタイル変換テーブル107を作成・初期化する。このページ単位カラー/スタイル変換テーブル107の内容を図6に示す。
【0033】
図6は、図1に示したページ単位カラー/スタイル変換テーブル107の一例を示す図である。
【0034】
図6に示すように、ページ単位カラー/スタイル変換テーブル107は、ページ情報(PAGE=x)、文字のカラー情報削除のON/OFFの情報(COLOR_DELETE=ON/OFF)、及び、テーブル情報を有する。
【0035】
なお、ページ情報(PAGE=x)は、対応するページを示す。また、文字のカラー情報削除のON/OFFの情報は、印刷データのカラー/スタイル変換後に文字のカラー情報を削除するか否かの情報を示す。
【0036】
さらに、テーブル情報は、カラー情報(図中「カラー」),「カラー使用フラグ」,「スタイル変換フラグ」,スタイル変更内容(「フォントの種類」,「サイズ」,「強調」,「下線」,「網掛け」,「囲み線」)の各項目で構成される。
【0037】
なお、図6(a)は1ページ目、図6(b)は2ページ目、図6(c)は4〜10ページ目のカラー/スタイル変換テーブル107にそれぞれ対応する。このように、本実施形態では、ページ単位で、カラー/スタイル変換設定を行うことができる。
【0038】
以下、図2のフローチャートの説明に戻る。
【0039】
ステップS104では、CPU101は、まず、メモリ103上にページ単位カラー/スタイル変換テーブル107用の領域を確保し、ページ情報にカレントのページをセットし、文字のカラー情報削除のON/OFF情報の初期値(ON)を登録する。
【0040】
次に、CPU101は、テーブル情報の「カラー」項目を、印刷データのカラー情報と揃えて、図5に示したカラー/スタイル変換初期設定テーブルの「RGB」項目又は「YMCK」項目、あるいは別のカラー識別子の値をコピーする。
【0041】
また、テーブル情報の「カラー使用フラグ」項目はすべて「0」で初期化する。さらに、テーブル情報の「スタイル変換フラグ」項目もすべて「0」で初期化する。さらに、それ以外のスタイル変換内容の項目(「フォントの種類」,「サイズ」,「強調」,「下線」,「網掛け」,「囲み線」)は、図5に示したカラー/スタイル変換初期設定テーブル113からそのままコピーする。
【0042】
次に、ステップS105において、CPU101は、印刷データ112から一文字ずつカラー情報を取得し、ステップS106において、ステップS105で取得したカラー情報と一致するカラー/スタイル変換初期設定テーブル113の「カラー」項目のレコード(行)の「カラーの使用フラグ」項目を「1」に変更する。
【0043】
このステップS105とS106の処理をページの終了まで繰り返す。即ち、ステップS107において、CPU101は、ページが終了したか否かを判定し、まだ終了していないと判定した場合には、ステップS105に処理を戻す。
【0044】
一方、ステップS107において、CPU101が、ページが終了したと判定した場合には、ステップS108において、印刷データ112から印刷データのページの終了コマンドを取得し、ステップS109に処理を進める。
【0045】
次に、ステップS109において、CPU101は、次のページがあるか否かを判定し、まだ次のページがあると判定した場合には、ステップS103に処理を戻す。
【0046】
一方、ステップS109において、CPU101が、次のページがないと判定した場合には、ステップS110に処理を進める。
【0047】
また、ステップS102で、CPU101が、ステップS100で情報収集カラーリストが取得できなかった(カラー/スタイル変換初期設定テーブル113が存在しなかった)と判定した場合には、ステップS201(図3)において、印刷データから印刷データのページの開始コマンドを取得し、ステップS202において、ページ単位カラー/スタイル変換テーブル107を作成・初期化する。CPU101は、まず、メモリ103上にテーブル用の領域を確保し、ページ情報及び文字のカラー情報削除のON/OFF情報の初期値(ON)を登録する。そしてページ情報を「PAGE=カレントのページ」、及び、文字のカラー情報削除のON/OFFの情報を「COLOR_DELETE=ON」に設定する。
【0048】
次に、ステップS203において、CPU101は、印刷データ112から一文字ずつカラー情報を取得し、ステップS204において、ステップS203で取得したカラー情報に黒以外の新しいカラーが存在するか否かを判定する。
【0049】
ステップS204で、CPU101が、ステップS203で取得したカラー情報に黒以外の新しいカラーが存在しないと判定した場合には、そのまま処理をステップS206に移行させる。
【0050】
一方、ステップS204で、CPU101が、ステップS203で取得したカラー情報に黒以外の新しいカラーが存在すると判定した場合には、ステップS205において、該新しいカラー情報を、「カラー」項目の内容とする新たなレコード(行)を、カレントページのカラー/スタイル変換設定テーブル107に追加する。そして、CPU101は、該追加したレコードの「カラーの使用フラグ」項目を「1」にし、スタイル変更内容変更の項目は全て空欄とする。
【0051】
このステップS203〜205の処理をページの終了まで繰り返す。即ち、ステップS206において、CPU101は、ページが終了したか否かを判定し、まだ終了していないと判定した場合には、ステップS203に処理を戻す。
【0052】
一方、ステップS206において、CPU101が、ページが終了したと判定した場合には、ステップS207において、印刷データ112から印刷データのページの終了コマンドを取得し、ステップS208に処理を進める。
【0053】
次に、ステップS208において、CPU101は、次のページがあるか否かを判定し、まだ次のページがあると判定した場合には、ステップS202に処理を戻す。
【0054】
一方、ステップS208において、CPU101が、次のページがないと判定した場合には、ステップS110(図2)に処理を進める。
【0055】
次に、ステップS110において、CPU101は、文字カラー/スタイル変換を実行するページを指定する入力画面(図7)と、該入力画面で指定したページごとに、文字カラーに対応付けるスタイル情報を指定する入力画面(図8〜図10)をディスプレイ115に表示し、該入力画面からの入力を受け付けるように制御する。
【0056】
図7は、本発明の情報処理装置における文字カラー/スタイル変換を実行するページを指定する入力画面の一例を示す模式図である。
【0057】
図7において、1001はページスタイル変換設定部で、文字カラーに対応付けるスタイル情報を指定するページを設定するためのものであり、設定されたページの情報が1002に表示される。また、ページスタイル変換設定部1001で設定されたページのスタイル情報を入力するための入力シートが1004に追加される。
【0058】
1003は文字のカラー情報削除ON/OFF設定部で、スタイル変換を実行するページの文字のカラー情報の削除のON/OFFを設定するためのものである。
【0059】
入力シート1004が選択されると、図8〜図10に示す入力画面が表示される。なお、「1ページ」が選択された場合には図8,「2ページ」が選択された場合には図9,「4〜10ページ」が選択された場合には図10の入力画面がそれぞれ表示されるようにCPU101により制御される。なお、図7の入力画面で複数のページをまとめて指定した場合、図8(c)のように複数のページに対応する入力画面が生成される。
【0060】
図8〜図10は、ページ単位に文字カラーに対応付けるスタイル情報を指定する入力画面の一例を示す模式図である。
【0061】
図8〜図10において、変更するページ1101は、カラー/スタイル変更するページの表示である。
【0062】
変更する色1102は、変更するページ1101に表示されているページにおいて、カラー/スタイル変更する色を選択するためのものである(複数選択可)。なお、この変更する色1102内のチェックボックスは、当該ページに存在するカラー文字に応じてCPU101により生成される。また、この変更する色1102の設定は、変更するページ1101の表示に対応するカラー/スタイル変換テーブル107の「スタイル変換フラグ」項目に格納される。
【0063】
変更後のスタイル1003は、変更する色1102で選択された色毎に変更スタイルを指定するためのものである。なお、この変更後のスタイル1003の設定は、変更するページ1101の表示に対応するカラー/スタイル変換テーブル107の「カラー使用フラグ」項目に「1」が設定されたレコード毎に、「フォントの種類」項目,「サイズ」項目,「強調」項目,「下線」項目,「網掛け」項目,「囲み線」項目に格納される。
【0064】
文字のカラー情報削除ON/OFF設定部1104は、変更するページ1101に表示されているページにおいて、カラー情報の削除のON/OFFを設定するためのものである。なお、この設定は、変更するページ1101の表示に対応するカラー/スタイル変換テーブル107の「文字のカラー情報削除のON/OFFの情報(COLOR_DELETE)」に格納される。
【0065】
以下、図2のフローチャートの説明に戻る。
【0066】
ステップS110で、入力画面(図7)で文字カラー/スタイル変換を実行するページが指定され、該指定されたページごとに、入力画面(図8〜図10)で文字カラーに対応付けるスタイル情報が指定されると、
ステップS111において、CPU101は、ステップS110で入力された内容(図7〜図10の入力画面で入力された内容)に従い、ページ単位のカラー/スタイル変換テーブル107を更新する。なお、図8,図9,図10の入力画面で設定された文字カラーに対応するスタイル情報が、それぞれ図6(a),図6(b),図6(c)に示すぺ−ジ単位カラー/スタイル変換テーブル107に格納される。
【0067】
次に、ステップS112において、CPU101は、オリジナルの印刷データ112をコピーして、変換印刷データ114を生成する。
【0068】
そして、以降のステップS113〜ステップS123で、CPU101は、変換用印刷データ114の文字データのカラー情報とスタイル情報を書き換えることにより、本発明である文字カラー/スタイル変換機能を実現する。
【0069】
まず、ステップS113において、CPU101は、ステップS112で生成された変換用印刷データ114を読み込み、後述するステップS114〜S123において、該当するページのカラー/スタイル変換テーブル107の内容に基づいて、変換用印刷データ114の文字のスタイル情報を書き換える。また、文字のカラー情報を黒に変換する。以下、各ステップを詳細に説明する。
【0070】
まず、ステップS114において、CPU101は、変換用印刷データ114から印刷データのページの開始コマンドを取得し、ステップS115において、該当ページに対応するカラー/スタイル変換テーブル107を読み込む。
【0071】
次に、ステップS116において、CPU101は、変換用印刷データ114から一文字ずつカラー情報を取得し、ステップS117において、ステップS116で変換用印刷データ114から取得したカラー情報をキーにして、ステップS115で読み込んだカラー/スタイル変換テーブル107を検索し、ステップS118において、ステップS116で変換用印刷データ114から取得したカラー情報と一致する情報(「カラー」項目が一致し且つ「カラー使用フラグ」項目,「スタイル変換フラグ」項目に「1」が格納されているレコード(行))があるか否かを判定する。
【0072】
そして、ステップS118で、CPU101が、ステップS116で変換用印刷データ114から取得したカラー情報と一致する情報がないと判定した場合には、ステップS120に処理を進める。
【0073】
一方、ステップS118で、CPU101が、ステップS116で変換用印刷データ114から取得したカラー情報と一致する情報があると判定した場合には、ステップS119において、CPU101は、ステップS116でカラー情報を取得した印刷データの文字のスタイル情報を書き換える。その際、図11に示すような、変換テーブルと印刷データのスタイル情報値の対応表に示す対応で、印刷データの文字のスタイル情報の書き換えを行うものとする。
【0074】
図11は、変換用印刷データ114の文字スタイル情報とカラー/スタイル変換テーブル107のスタイル情報の対応を示す図である。
【0075】
例えば、カラー/スタイル変換テーブル107の「強調」項目に「太字」を示す情報が格納されていた際には、印刷データの文字スタイル情報を「weight(1)」に書き換える。
【0076】
また、カラー/スタイル変換テーブル107の「下線」項目に「点線」を示す情報が格納されていた際には、印刷データの文字スタイル情報を「line(2)」に書き換える。
【0077】
また、カラー/スタイル変換テーブル107の「網掛け」項目に「パターン1」を示す情報が格納されていた際には、印刷データの文字スタイル情報を「hatch(1)」に書き換える。
【0078】
さらに、カラー/スタイル変換テーブル107の「囲み線」項目に「あり」を示す情報が格納されていた際には、印刷データの文字スタイル情報を「edge(1)」に書き換える。
【0079】
以下、図2のフローチャートの説明に戻る。
【0080】
次に、ステップS120において、CPU101は、カレントページに対応するカラー/スタイル変換テーブル107のカラー情報削除がONの場合、ステップS116でカラー情報を取得した印刷データの文字のカラー情報を黒のカラー識別子に変更する。ここで、スタイル情報の変換、及びカラー情報削除を実行する前の印刷データの例を図12に、実行後の印刷データの例を図13に示す。
【0081】
図12は、スタイル変更前の変換用印刷データ114の一例を示す図であり、ステップS112で生成された状態に対応する。
【0082】
図13は、スタイル変更後の変換用印刷データ114の一例を示す図であり、後述するステップS120で更新された状態に対応する。
【0083】
図12,図13に示した例では、カラー情報が「FF0000」の文字のスタイルスタイル情報を「weight(1),hatch(1)」に変換し(S119)、カラー情報を「FF0000」から「000000」にしている(S120)。即ち、赤色文字が、太字で且つ所定の網掛け状態の黒色文字に変換されたことになる。
【0084】
このステップS116〜S120の処理をページの終了まで繰り返す。即ち、ステップS121において、CPU101は、ページが終了したか否かを判定し、まだ終了していないと判定した場合には、ステップS116に処理を戻す。
【0085】
一方、ステップS121で、CPU101が、ページが終了したと判定した場合には、ステップS122において、印刷データ114からページの終了コマンドを取得し、ステップS123に処理を進める。
【0086】
次に、ステップS123において、CPU101は、次のページがあるか否かを判定し、まだ次のページがあると判定した場合には、ステップS114に処理を戻す。
【0087】
一方、ステップS123において、CPU101が、ページが終了したと判定した場合には、ステップS124において、変換用印刷データ114を、印刷用出力端末コントローラ110を使用して出力端末200に送信、印刷出力し、本フローチャートの処理を終了する。
【0088】
図14は、本発明のカラー/スタイル変換機能によって出力された文書の一例を示す図であり、図6(a)〜図6(c)に示したページ単位のカラー/スタイル変換テーブル107の設定に基づいてカラー/スタイル変換されたものである。
【0089】
即ち、1ページ目は、「赤文字」が「囲み線」付きの黒文字にカラー/スタイル変換され、「緑文字」が「太字」強調,「点線」下線の黒文字にカラー/スタイル変換されている。
【0090】
また、2ページ目は、「青文字」が「ゴシック」フォントで網掛け付きの黒文字にカラー/スタイル変換されている。
【0091】
さらに、3ページ目は、カラー/スタイル変換されていない。
【0092】
また、4ページ目は、「赤文字」が「行書体」下線付きの黒文字にカラー/スタイル変換され、「青文字」が点線」下線の黒文字にカラー/スタイル変換され、「紫文字」が「太字」強調の黒文字にカラー/スタイル変換され、「緑文字」が「網掛け」付きの黒文字にカラー/スタイル変換され、「黄文字」が「斜線」強調された黒文字にカラー/スタイル変換されている。
【0093】
なお、図2のフローチャートでは、ステップS124で、カラー/スタイル変換後の変換用印刷データ114を出力端末200に送信して印刷する構成について説明したが、カラー/スタイル変換後の変換用印刷データ114を出力端末200に送信することなくHD111内のファイルに保存するように構成してもよい。
【0094】
また、オリジナルの印刷データ112はHDから削除しても、あるいはファイルに保存するように構成してもよい。
【0095】
なお、図2のステップS105,S116の処理は、図1に示した印刷データ文字カラー解析部105の処理に対応する。また、図2のステップS106,S111,図3のS203,S205の処理は、図1に示した文字カラー/スタイル変換テーブル作成・更新部106の処理に対応する。
【0096】
さらに、図2のステップS110の処理は、図1に示したスタイル変換入力画面表示部108の処理に対応する。また、図2のステップS119,S120の処理は、図1に示した印刷データ変換部109の処理に対応する。
【0097】
以上説明したように、文字のカラー情報と文字のスタイル情報とをページ単位に対応付けておくことにより、文書中のカラー文字をモノクロで出力する場合において、ページごとに該当するカラー文字を対応するスタイルの文字に変換して出力することができる。
【0098】
これにより、カラー文書をモノクロプリンタに出力する際に適切な出力を行うことができる。
【0099】
また、文書内でページごとに、文字をカラー出力したり白黒出力したりすることを可能にし、カラー現像剤(インク,トナー)の無駄使い等を防止し、また、カラープリンタの故障時などにもモノクロプリンタに適切な出力を行うことができる。
【0100】
また、上記実施形態では、ページ単位でカラー情報とスタイル情報との対応を行っていたが、それに限定されるものではなく、文章構成要素ごと(例えば、章や節、段落、文字や図、写真など)にも設定が可能であることはいうまでもない。この場合、出力データは、文章構成要素(Latex等)を持つ出力データであり、上記実施形態では「ページ」の欄を「章」、「節」や「写真」に変えれば良い。
【0101】
さらに、図や写真についてはカラーのままで出力し、文字部のみ上記実施形態にしても良い。
【0102】
上記の場合、文字のみをモノクロにし、写真等はカラーで印刷することが容易にできる。
【0103】
また、文字と同様に図形描画データ(グラフィックデータ)等の他のオブジェクトにもカラー情報とスタイル情報(この場合は網掛けパターン)を対応付け設定し、変換するように構成してもよい。
【0104】
さらに、カラー情報とカラー情報とを対応付け設定し、ある色を他の色に変換して出力するように構成してもよい。
【0105】
また、カラー/スタイル情報変換を、ワープロ文書データ等に施して、モノクロの文書データ等を生成するように構成してもよい。
【0106】
さらに、上記実施形態では、カラー情報をスタイル情報に変換する構成について説明したが、逆にスタイル情報をカラー情報に変換するように構成してもよい。
【0107】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0108】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0109】
なお、上記実施形態内で示した各種変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0110】
以下、図15に示すメモリマップを参照して本発明に係る出力制御装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0111】
図15は、本発明に係る出力制御装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【0112】
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0113】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0114】
本実施形態における図2,図3に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0115】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0116】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0117】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0118】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0119】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0120】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0121】
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0122】
筺体に取付けたスイッチを用いて容易に左右の選択ができ、側端部に半透明フードを取付けることによって、輝度の大きい照明が必要かつ操作者による入力位置の直視が不可欠な用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0123】
【図1】本発明の一実施形態を示す画像制御装置を適用可能な印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の情報処理装置における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の情報処理装置における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】図1に示したカラー/スタイル変換初期設定テーブルの一例を示す図である。
【図5】本発明の情報処理装置で扱う印刷データのデータ構成の一例を示す図である。
【図6】図1に示したページ単位のカラー/スタイル変換テーブルの一例を示す図である。
【図7】本発明の情報処理装置における文字カラー/スタイル変換を実行するページを指定する入力画面の一例を示す模式図である。
【図8】ページ単位に文字カラーに対応付けるスタイル情報を指定する入力画面の一例を示す模式図である。
【図9】ページ単位に文字カラーに対応付けるスタイル情報を指定する入力画面の一例を示す模式図である。
【図10】ページ単位に文字カラーに対応付けるスタイル情報を指定する入力画面の一例を示す模式図である。
【図11】印刷データの文字スタイル情報とカラー/スタイル変換テーブルのスタイル情報の対応を示す図である。
【図12】スタイル変更前の変換用印刷データの一例を示す図である。
【図13】スタイル変更後の変換用印刷データの一例を示す図である。
【図14】本発明のカラー/スタイル変換機能によって出力された文書の一例を示す図である。
【図15】本発明に係る出力制御装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0124】
100 PC端末
101 CPU
102 ROM
103 メモリ
104 印刷データ生成部
105 印刷データ文字カラー解析部
106 カラー/スタイル変換テーブル作成更新部
107 ページ単位カラー/スタイル変換テーブル
108 スタイル変換入力画面表示部
109 印刷データ変換部
110 印刷用出力端末コントローラ
111 HD
112 印刷データ
113 カラー/スタイル変換初期テーブル
114 変換用印刷データ
117 キーボード・ポインティングデバイス
115 ディスプレイ
116 外部記憶装置
200 出力端末
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラー情報が付加されたオブジェクトデータを含む出力データをモノクロの出力データに変換可能な出力制御装置であって、
前記出力データ内のオブジェクトに付加されたカラー情報とスタイル情報との対応付けを設定する設定手段と、
前記設定手段により設定されたページ毎のカラー情報とスタイル情報との対応付けに基づいて、前記出力データ内のオブジェクトに前記カラー情報に対応するスタイル情報を付加するデータ変換手段と、
を有することを特徴とする出力制御装置。
【請求項2】
前記オブジェクトデータはページ構造を有し、
前記設定手段はページ単位で設定するものであり、
前記データ変換手段はページ単位で前記カラー情報に対応するスタイル情報を付加することを特徴とする請求項1記載の出力制御装置。
【請求項3】
前記オブジェクトデータは文章構造を有し、
前記設定手段は文章構成要素単位で設定するものであり、
前記データ変換手段は文章構成要素単位で前記カラー情報に対応するスタイル情報を付加することを特徴とする請求項1記載の出力制御装置。
【請求項4】
前記データ変換手段は、前記出力データからカラー情報を削除することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の出力制御装置。
【請求項5】
前記出力データ内のオブジェクトに付加されたスタイル情報は、文字データに付加されたフォント種別設定情報,文字強調属性設定情報,文字サイズ設定情報、下線属性設定情報、網掛け属性、囲い線属性を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の出力制御装置
【請求項6】
前記設定手段は、前記出力データ内のオブジェクトに付加されたカラー情報を解析して、該出力データ内のオブジェクトに付加されたカラー情報とスタイル情報との対応付けをページ単位で入力する入力画面を生成し、該出力データ内で使用されているカラー情報のみをページ単位で設定させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の出力制御装置。
【請求項7】
前記出力データは、印刷データであり、
前記オブジェクトは、文字データ,グラフィックデータを含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の出力制御装置。
【請求項8】
前記オブジェクトのうち、前記データ変換手段を実行するのは文字データのみとすることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の出力制御装置。
【請求項9】
ページ構造を有しカラー情報が付加されたオブジェクトデータを含む出力データをモノクロの出力データに変換可能な出力制御装置における出力制御方法であって、
前記出力データ内のオブジェクトに付加されたカラー情報とスタイル情報との対応付けをページ単位で設定する設定ステップと、
該設定されたページ毎のカラー情報とスタイル情報との対応付けに基づいて、ページ単位で前記出力データ内のオブジェクトに前記カラー情報に対応するスタイル情報を付加するデータ変換ステップと、
を有することを特徴とする出力制御方法。
【請求項10】
請求項6に記載された出力制御方法をコンピュータが実行するためのプログラム。
【請求項11】
請求項6に記載された出力制御方法をコンピュータが実行するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能に記憶した記録媒体。
【請求項1】
カラー情報が付加されたオブジェクトデータを含む出力データをモノクロの出力データに変換可能な出力制御装置であって、
前記出力データ内のオブジェクトに付加されたカラー情報とスタイル情報との対応付けを設定する設定手段と、
前記設定手段により設定されたページ毎のカラー情報とスタイル情報との対応付けに基づいて、前記出力データ内のオブジェクトに前記カラー情報に対応するスタイル情報を付加するデータ変換手段と、
を有することを特徴とする出力制御装置。
【請求項2】
前記オブジェクトデータはページ構造を有し、
前記設定手段はページ単位で設定するものであり、
前記データ変換手段はページ単位で前記カラー情報に対応するスタイル情報を付加することを特徴とする請求項1記載の出力制御装置。
【請求項3】
前記オブジェクトデータは文章構造を有し、
前記設定手段は文章構成要素単位で設定するものであり、
前記データ変換手段は文章構成要素単位で前記カラー情報に対応するスタイル情報を付加することを特徴とする請求項1記載の出力制御装置。
【請求項4】
前記データ変換手段は、前記出力データからカラー情報を削除することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の出力制御装置。
【請求項5】
前記出力データ内のオブジェクトに付加されたスタイル情報は、文字データに付加されたフォント種別設定情報,文字強調属性設定情報,文字サイズ設定情報、下線属性設定情報、網掛け属性、囲い線属性を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の出力制御装置
【請求項6】
前記設定手段は、前記出力データ内のオブジェクトに付加されたカラー情報を解析して、該出力データ内のオブジェクトに付加されたカラー情報とスタイル情報との対応付けをページ単位で入力する入力画面を生成し、該出力データ内で使用されているカラー情報のみをページ単位で設定させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の出力制御装置。
【請求項7】
前記出力データは、印刷データであり、
前記オブジェクトは、文字データ,グラフィックデータを含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の出力制御装置。
【請求項8】
前記オブジェクトのうち、前記データ変換手段を実行するのは文字データのみとすることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の出力制御装置。
【請求項9】
ページ構造を有しカラー情報が付加されたオブジェクトデータを含む出力データをモノクロの出力データに変換可能な出力制御装置における出力制御方法であって、
前記出力データ内のオブジェクトに付加されたカラー情報とスタイル情報との対応付けをページ単位で設定する設定ステップと、
該設定されたページ毎のカラー情報とスタイル情報との対応付けに基づいて、ページ単位で前記出力データ内のオブジェクトに前記カラー情報に対応するスタイル情報を付加するデータ変換ステップと、
を有することを特徴とする出力制御方法。
【請求項10】
請求項6に記載された出力制御方法をコンピュータが実行するためのプログラム。
【請求項11】
請求項6に記載された出力制御方法をコンピュータが実行するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能に記憶した記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2006−186914(P2006−186914A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−381004(P2004−381004)
【出願日】平成16年12月28日(2004.12.28)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月28日(2004.12.28)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
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