説明

加熱調理器および電磁誘導加熱式調理器

【課題】加熱調理器において調理室側面や調理皿に付着する油等のお手入れを向上すること。
【解決手段】調理皿上に載せた調理物を収容する調理室と、調理室に調理物を出し入れする扉と、調理物の上面を加熱する上面加熱手段と、調理皿を加熱する調理皿加熱手段とを備えた加熱調理器において、調理皿の内面に防汚処理を施した機能性調理皿とを備えた構成をとっている。調理器を試用する毎に調理物から発生する油等が調理皿に付着するが、効果的に洗浄することとなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的な食材等の調理物の加熱調理を最適に行い、調理後のお手入れを手軽に簡単に行うための手段を有した加熱調理器、およびそれを搭載した電磁誘導加熱式調理器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の加熱調理器は調理物を上下のヒータからの輻射熱で加熱調理する構成としている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図2は、特許文献1に記載された従来の加熱調理器を示すものである。図2に示すように、従来の加熱調理器は調理室21内の上側に設けられた上ヒータ22と、調理室21内の下側に設けられた下ヒータ23と、上ヒータ22及び下ヒータ23の間に設けられた加熱調理容器24の容器支持部25と、加熱調理の対象となる食品26を収容し、容器支持部25に載置される透明耐熱ガラス製の加熱調理容器24とを備え、上ヒータ22及び下ヒータ23に通電することにより、加熱調理容器24内の食品26を上下からの輻射熱で加熱調理するように構成されている。また加熱調理容器24は、容器本体と蓋部からなり、蓋部に開口部27が形成されている。
【0004】
また従来、この種の加熱調理器は調理室の側面等の調理室内壁面にフッ素コートを塗布し、調理物から発生する油等の付着物を簡単に除去するという手段も提案されている(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。
【0005】
特許文献2に示された加熱調理器は、フッ素材料系微粒子を共析させた複合メッキ被膜を備えた調理器具用部材およびその様な調理器具用部材を使用するもので、非粘着性、耐衝撃性、耐傷付き性、耐熱性などに優れ、また、手入れが容易であるため、長時間の使用後にも、初期の優れた特性を維持し得る被膜を備えるために、調理器具において特に汚れの激しい天板、コンロ汁受け皿、焼き網などの部材上にフッ素化合物微粒子を分散含有する複合メッキ被膜を形成させている。つまり、平均粒径2μm以下のフッ素化合物微粒子を分散含有する複合メッキ被膜を備えた調理器としている。
【0006】
また、特許文献3に示された加熱調理器は、加熱調理器内面のステンレス素材に透明非粘着コーティングを施し、透明非粘着コーティングに使用するコーティング剤が、紫外線硬化性樹脂およびフッ素系表面改質剤とからなり、紫外線硬化樹脂が、アクリル樹脂、ウレタン樹脂およびシリコーン樹脂のなかから選ばれた少なくとも1種以上の紫外線硬化性樹脂であり、フッ素系表面改質剤が、エポキシ変性シリコーン、アクリル変性シリコーンおよび有機・無機シリコーン樹脂のなかから選ばれた少なくとも1種以上からなり、フロロアルキル基およびフロロアクリル基のなかから選ばれた少なくとも1種以上のフッ化アルキル基を有するフッ素系表面改質剤からなる加熱調理器としている。
【特許文献1】特開2003−210334号公報
【特許文献2】特開平7−23862号公報
【特許文献3】特開2001−78894号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記従来の構成では、調理室の側面等の調理室内壁面にフッ素系塗料が塗布されているか、または受け皿や焼網にフッ素系塗料が塗布されているだけであり、調理室内壁面であれば初期の壁面が汚染されていない状態のとき、利用する上で問題は起こ
らないが、調理器を使用することによって調理物から発生する油煙等が壁面に付着することにより、フッ素系塗料が油煙等で覆われるため機器の使用とともに壁面が汚染されたときにお手入れをするために、調理室内壁面に付着した油煙等を取り除くために壁面を拭取れば良いが、調理物を加熱するための加熱手段等が存在しており作業性が極めて悪く、付着物を取り除くことが困難であるという課題を有していた。また、受け皿や焼網であれば初期の汚染されていない状態のとき、利用する上で問題は起こらないが、前記従来の構成であれば受け皿や焼網は加熱手段に近いため、フッ素系塗料が熱によって徐々に劣化してしまう。そのため使用回数が増加するとともに受け皿や焼網のフッ素系塗料が劣化し、付着物を取り除くことが困難であるという課題も有していた。
【0008】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、調理物の下面を加熱する調理皿加熱手段が調理皿の下に存在することによって、下面を加熱する調理皿加熱手段の下部は汚染されることは無い。また調理物の下面を加熱する調理皿加熱手段が調理皿の下にあるため、汚染される調理室の壁面は調理皿の上部であり、調理室の壁面に特殊なフッ素系塗料を塗布しなくても、壁面に付着した油煙等は簡単に拭き取ることができる。また、調理皿の内面に防汚処理を施すことによって、調理物から発生する油等が調理皿に付着するが効果的に洗浄することができる。また調理物は加熱された調理皿に直接接触して調理されるため、調理物に熱が伝わりやすいので、従来の構成と比較して調理皿の温度を低くすることができ、繰り返し使用しても防汚性能を維持することができ、調理室内部を清潔な状態で継続して利用できる加熱調理器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器および加熱調理器を搭載した電磁誘導加熱式調理器は、調理皿上に載せた調理物を収容する調理室と、前記調理室に調理物を出し入れする扉と、前記調理物の上面を加熱する上面加熱手段と、前記調理皿を加熱する調理皿加熱手段とを備え、前記調理皿の内面に防汚処理を施した機能性調理皿としたものである。
【0010】
これによって、調理物から発生する油等が調理皿に付着するが効果的に洗浄することができる。また調理物は加熱された調理皿に直接接触して調理されるため、調理物に熱が伝わりやすいので、従来の構成と比較して調理皿の温度を低くすることができ、繰り返し使用しても防汚性能を維持することができ、調理室内部を清潔な状態で継続して利用できる加熱調理器および加熱調理器を搭載した電磁誘導加熱式調理器となる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の加熱調理器および加熱調理器を搭載した電磁誘導加熱式調理器は、上面加熱手段からの輻射熱と、調理皿加熱手段により加熱された調理皿から直接的に熱を受けることによって調理物を加熱する構成をとっており、調理器を使用することによって調理物から発生する油煙等が調理室内の壁面に付着することで、調理室内部が汚染されるが、調理皿より上部の調理室内には天面付近まで加熱手段が存在しないため、調理室内の壁面に付着した汚れは簡単に拭き取ることができる。また、調理皿の内面に防汚処理を施すことによって、調理物から発生する油等が調理皿に付着した場合でも効果的に洗浄することができる。しかも調理物は加熱された調理皿に直接接触して調理されるため、調理物に熱が伝わりやすいので調理皿の温度を低く抑えることができ、繰り返し使用しても防汚性能を維持することができ、調理室内部を清潔な状態で継続して利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
第1の発明は、調理皿上に載せた調理物を収容する調理室と、前記調理室に調理物を出し入れする扉と、前記調理物の上面を加熱する上面加熱手段と、前記調理皿を加熱する調理皿加熱手段とを備え、前記調理皿の内面に防汚処理を施した機能性調理皿とした加熱調
理器とすることにより、加熱調理器を使用することによって調理物から発生する油煙等が調理室内の壁面に付着することで、調理室内部は汚染されるが、調理皿より上部の調理室内には天面付近まで加熱手段が存在しないため、調理室内の壁面に付着した汚れは簡単に拭き取ることができる。さらに調理皿の内面に防汚処理を施すことによって、調理物から発生する油等が調理皿に付着した場合でも効果的に洗浄することができ、調理物は加熱された調理皿に直接接触して調理されるため、調理物に熱が伝わりやすいので調理皿の温度を低く抑えられるので、初期だけでなく繰り返し使用しても調理室内を清潔な状態で継続して利用できる加熱調理器とすることができる。
【0013】
第2の発明は、特に、第1の発明の機能性調理皿を基材と、前記基材に低分子シリコンからなるクリアーコートを担持する構成とした加熱調理器とすることにより、調理器を使用する毎に調理物から発生する油等が調理皿に付着するが、一層効果的にまた簡単に洗浄することができる。さらに調理物は加熱された調理皿に直接接触して調理されるため、調理物に熱が伝わりやすいので調理皿の温度を低く抑えられるので、初期だけでなく繰り返し使用しても調理室内を一層清潔な状態で継続して利用できる加熱調理器とすることができる。
【0014】
第3の発明は、特に、第1の発明の機能性調理皿を基材と、前記基材にフッ素コートを担持する構成とした加熱調理器とすることにより、調理器を使用する毎に調理物から発生する油等が調理皿に付着するが、一層効果的にまた簡単に洗浄することができる。さらに調理物は加熱された調理皿に直接接触して調理されるため、調理物に熱が伝わりやすいので調理皿の温度を低く抑えられるので、初期だけでなく繰り返し使用しても調理室内を一層清潔な状態で継続して利用できる加熱調理器とすることができる。
【0015】
第4の発明は、特に、第2または第3の発明の基材をステンレス、アルミニウム鋼板の中から選ばれた1種類とした加熱調理器とすることにより、機能性調理皿が油等で覆われ、機器の使用とともに汚染されるが、基材が前記基材であれば機能性調理皿を傷つけることなく洗浄することで油煙等を除去することができる。さらに調理物は加熱された調理皿に直接接触して調理されるため、調理物に熱が伝わりやすいので調理皿の温度を低く抑えられるので、初期だけでなく繰り返し使用しても調理室内を一層清潔な状態で継続して利用できる加熱調理器とすることができる。
【0016】
第5の発明は、特に、第1の発明の機能性調理皿を琺瑯処理した加熱調理器とすることにより、調理器を使用する毎に調理物から発生する油等が調理皿に付着するが、一層効果的にまた簡単に洗浄することができる。さらに調理物は加熱された調理皿に直接接触して調理されるため、調理物に熱が伝わりやすいので調理皿の温度を低く抑えられるので、初期だけでなく繰り返し使用しても調理室内を一層清潔な状態で継続して利用できる加熱調理器とすることができる。
【0017】
第6の発明は、特に、第1の発明の機能性調理皿を琺瑯処理と、前記琺瑯処理に低分子シリコンからなるクリアーコートを担持する構成とした加熱調理器とすることにより、調理器を使用する毎に調理物から発生する油等が調理皿に付着するが、一層効果的にまた簡単に洗浄することができる。さらに調理物は加熱された調理皿に直接接触して調理されるため、調理物に熱が伝わりやすいので調理皿の温度を低く抑えられるので、初期だけでなく繰り返し使用しても調理室内を一層清潔な状態で継続して利用できる加熱調理器とすることができる。
【0018】
第7の発明は、特に、第1〜6のいずれか1つの発明の加熱調理器を搭載した電磁誘導加熱式調理器とすることにより、調理物から発生する油煙等が調理室内の壁面に付着することで、調理室内部は汚染されるが、調理皿より上部の調理室内には天面付近まで加熱手
段が存在しないため、調理室内の壁面に付着した汚れは簡単に拭き取ることができる。さらに調理皿の内面に防汚処理を施すことによって、調理物から発生する油等が調理皿に付着した場合でも効果的に洗浄することができ、調理物は加熱された調理皿に直接接触して調理されるため、調理物に熱が伝わりやすいので調理皿の温度を低く抑えられるので、初期だけでなく繰り返し使用しても調理室内を清潔な状態で継続して利用できる加熱調理器を搭載した電磁誘導加熱式調理器とすることができる。
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0020】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の構成図を示すものである。
【0021】
図1において、本発明の加熱調理器9は、調理皿2上に載せた調理物3を収容する調理室1内に、調理物3の上面を加熱する上面加熱手段4と、調理皿2を加熱する調理皿加熱手段5を設けた構成としている。本実施の形態1では、調理室1内の庫内温度検知手段6、及び調理皿2の温度を検知する調理皿温度検知手段7、及び調理室1の底面温度を検知する底温度検知手段8は、Kタイプの熱伝対をセラミックスなどの絶縁材で電気的に絶縁されたものを、ステンレスなどの金属により被覆したものを用いている。上面加熱手段4及び調理皿加熱手段5は、庫内温度検知手段6及び調理皿温度検知手段7及び底温度検知手段8で計測された温度にしたがって、図示しない制御手段の調理工程プログラムによって制御される。
【0022】
以上のように構成された加熱調理器9について、以下その動作、作用を説明する。
【0023】
まず、加熱調理器9で調理を行う際、使用者が取手を引き出すと、それと連動して調理皿2が調理室1からスライドして引き出される。そこで調理皿2に魚等の調理物3を載せ、取手を押し、スライドさせて調理室1内に収納する。その後、図示しない操作部を操作することにより、調理物3を加熱する第1調理工程が開始する。第1調理工程が開始すると、図示しない制御手段が上面加熱手段4と調理皿加熱手段5に通電する工程が行われる。この工程では、調理室1内の空気温度と調理皿2は加熱時間に応じて高くなり、調理物3が加熱され始める。また底面の温度も加熱時間に応じて高くなる。そして、調理皿2の温度が上限温度Taになると、第2調理工程が開始する。この工程では、制御手段は調理皿加熱手段5を調理皿2の温度がTaとなるように制御し、上面加熱手段4は通電し続ける。調理室1内の空気温度は上昇を続けるため、調理物3はさらに加熱される。この段階では調理物3から油煙等が発生しはじめ、調理皿2に油等が付着し始める。そして、調理室1内の温度が上限温度Tbになると、第3調理工程が開始する。この工程では、制御手段は上面加熱手段4を調理室1内の温度が、Tbとなるように制御するとともに、調理皿加熱手段5を調理皿2の温度がTaとなるように制御し、調理物3は一定の温度で加熱される。この段階ではすでに調理物3の調理は一定の温度で加熱しており、調理室1の壁面には油煙等が付着するが、調理皿2の温度はTaで一定に保たれているため油煙が大量に発生することはない。
【0024】
調理工程の時間が所定時間t1になるまで、調理工程が行われると、制御手段は上面加熱手段4及び調理皿加熱手段5への通電を終了し、調理工程を終了する。そして、使用者は、取っ手を調理室1から引き出すことにより、加熱調理された調理物3を取り出すことができる。
【0025】
なお、調理工程の経過時間は制御手段に接続された図示しないタイマーでカウントするものである。
【0026】
このように本実施の形態1によれば、調理物3を調理する工程において、調理物3から発生する油煙等が必ず調理室1内の調理皿2より上の壁面に付着するものであり、高温のため油煙等がこびりつく部分も存在するが、調理物3の下面を加熱する調理皿加熱手段5が調理皿2の下に存在することによって、下面を加熱する調理皿加熱手段5の下部は汚染されることは無い。また調理物3の下面を加熱する調理皿加熱手段5が調理皿2の下にあるため、汚染される調理室1の壁面は調理皿2の上部であり、調理室1の壁面に特殊なフッ素系塗料を塗布しなくても、壁面に付着した油煙等は簡単に拭き取ることができ、調理室1内を清潔な状態で継続して利用することができる。
【0027】
また、調理物3を調理する工程において、調理物3から発生する油等が必ず調理皿2に付着するが、調理皿2の内面に防汚処理を施した機能性調理皿とすることによって、効果的に洗浄することができる。また調理物3は加熱された調理皿2に直接接触して調理されるため、調理物に熱が伝わりやすいので、従来の構成と比較して調理皿2の温度を低くすることができ、繰り返し使用しても防汚性能を維持することができ、調理室1内部を清潔な状態で継続して利用することができる。
【0028】
また、機能性調理皿は200℃以上になってくると、油等がこびりついて洗浄が難しくなってくるが、このとき基材に低分子シリコンからなるクリアーコートを担持しておけば、撥油機能を持つ低分子シリコンが油等の付着を防止し、機能性調理皿は簡単に洗浄することができる。
【0029】
また、機能性調理皿は200℃以上になってくると、油等がこびりついて洗浄が難しくなってくるが、このとき基材にフッ素コートを担持しておけば、機能性調理皿の表面温度が250℃までであれば、撥油機能を持つフッ素の塗膜が油等の付着を防止し、機能性調理皿は簡単に洗浄することができる。
【0030】
また、機能性調理皿の表面温度が250℃以上になってくると、油等がこびりついた部分には食塩等の腐食性化合物も付着するが、このとき基材として、ステンレスやアルミニウム鋼板のような耐食性が高い基材を用いれば、腐食性の化合物が付着した場合でも基材の腐食を抑制することができる。
【0031】
また、機能性調理皿は200℃以上になってくると、油等がこびりついて洗浄が難しくなってくるが、このとき機能性調理皿が琺瑯処理されていれば、機能性調理皿の表面温度が300℃までであれば、こびりついた油等を強く擦ることで取り除き洗浄することができる。
【0032】
なお、本実施の形態の加熱調理器を電磁誘導加熱式調理器に搭載してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0033】
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、調理皿上に載せた調理物を収容する調理室と、前記調理室に調理物を出し入れする扉と、前記調理物の上面を加熱する上面加熱手段と、前記調理皿を加熱する調理皿加熱手段とで調理物を加熱する構成をとっており、前記調理皿は内面に防汚処理を施した機能性調理皿としたものである。調理物を調理する工程において、調理物から発生する油煙等が調理室内の壁面に付着する。調理室内部は汚染されるが、調理皿より上部の調理室内には天面付近まで加熱手段が存在しないため、調理室内の壁面に付着した汚れは簡単に拭き取ることができる。また、調理皿の内面に防汚処理を施すことによって、調理物から発生する油等が調理皿に付着した場合でも効果的に洗浄することができる。このような構成であれば、特に調理器の方式に関係なく適用することができ、また大型の調理器にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施の形態1における加熱調理器の構成を示す構成図
【図2】従来の加熱調理器の構成を示す構成図
【符号の説明】
【0035】
1 調理室
2 調理皿
3 調理物
4 上面加熱手段
5 調理皿加熱手段
6 庫内温度検知手段
7 調理皿温度検知手段
8 底温度検知手段
9 加熱調理器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理皿上に載せた調理物を収容する調理室と、前記調理室に調理物を出し入れする扉と、前記調理物の上面を加熱する上面加熱手段と、前記調理皿を加熱する調理皿加熱手段とを備え、前記調理皿の内面に防汚処理を施した機能性調理皿とした加熱調理器。
【請求項2】
機能性調理皿は基材と、前記基材に低分子シリコンからなるクリアーコートを担持する構成とした請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項3】
機能性調理皿は基材と、前記基材にフッ素コートを担持する構成とした請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項4】
基材はステンレス、アルミニウム鋼板の中から選ばれた1種類とした請求項2または3に記載の加熱調理器。
【請求項5】
機能性調理皿は琺瑯処理をした請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項6】
機能性調理皿は琺瑯処理と、前記琺瑯処理に低分子シリコンからなるクリアーコートを担持する構成とした請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の加熱調理器を搭載した電磁誘導加熱式調理器。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−68890(P2010−68890A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−237402(P2008−237402)
【出願日】平成20年9月17日(2008.9.17)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】