説明

加速度センサ

【課題】 加速度センサにおいて、検出対象の加速度に対する応答性を改善する。
【解決手段】 支持部と、前記支持部に一端が結合している板ばね形の可撓部と、前記可撓部の他端が結合している錘部と、前記可撓部の歪みを検出する歪み検出手段と、を備え、前記錘部に、前記可撓部の厚さ方向と平行でない面を有する凹部および凸部が形成され、前記支持部に、前記錘部に形成された凹部の内側において当該凹部と対向する凸部と、前記錘部に形成された凸部と内側において対向する凹部とが形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、MEMS(Micro Electro Mechanical System)センサに関し、特に、加速度センサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、加速度センサにおいて、過度の衝撃が加わったときに錘が所定範囲を超えて変位することを防止するためのストッパを設けることが知られている(例えば特許文献1〜8)。特許文献2には、錘部を可撓部を介して支持する支持部に凹部や凸部を形成するとともに、錘部には、支持部の凹部の内側に入り込む凸部や、支持部の凸部が内側に入り込む凹部を形成することによって、錘部の運動(可撓部を厚さ方向に撓ませる以外の運動。例えば可撓部の厚さ方向に垂直でかつ、可撓部と錘部の配列方向に垂直な方向の運動)を規制し可撓部の破損を防止することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−104262号公報
【特許文献2】特開2000−338124号公報
【特許文献3】特開平7−159432号公報
【特許文献4】特開2003−270262号公報
【特許文献5】特開2004−233072号公報
【特許文献6】特開2006−153519号公報
【特許文献7】特開2006−208272号公報
【特許文献8】特開2006−317180号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
鍵盤楽器の鍵盤に取り付ける加速度センサにおいて、その応答性を改善することが課題であった。すなわち、鍵盤が最初に押された後に加速度センサの錘部の振動が減衰し錘部が完全に静止しないうちに、鍵盤が押されると当該押下操作の加速度の検出に影響を及ぼす。そのため、前述の振動を速く減衰させる必要があった。特許文献1〜8に記載されているストッパの構成は、錘部の過度の変位を規制することはできても、前述の振動を速く減衰させる効果を期待できない。特許文献2の構成では、可撓部の厚さ方向に平行な面に、可撓部の厚さ方向に直交する面を持たない凹凸が形成されており、錘部が可撓部を厚さ方向に撓ませる運動をするときは、支持部に形成された凹部または凸部と、錘部に形成された凹部または凸部との間の距離は変化しないので、ダンピング効果は期待できない。
本発明は、加速度センサにおいて、検出対象の加速度に対する応答性を改善することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)上記目的を達成するための加速度センサは、支持部と、前記支持部に一端が結合している板ばね形の可撓部と、前記可撓部の他端が結合している錘部と、前記可撓部の歪みを検出する歪み検出手段と、を備え、前記錘部に、前記可撓部の厚さ方向と平行でない面を有する凹部および凸部が形成され、前記支持部に、前記錘部に形成された凹部の内側において当該凹部と対向する凸部と、前記錘部に形成された凸部と内側において対向する凹部とが形成されている。
【0006】
本発明の加速度センサにおいては、錘部のいずれかの面に、凹凸が形成されている。また、当該凹凸が形成されている錘部の面と対向する支持部の面にも、凹凸が形成されている。錘部の静止状態において、錘部に形成された凹部の内側において当該凹部と、支持部に形成された凸部とが対向しており、支持部に形成された凹部の内側にいて当該凹部と、錘部に形成された凸部とが対向している。凹部の底部と当該凹部に対向する凸部の頂部との間には、錘部が静止している状態で空隙が存在し、また、凹部の内周面と凸部の外周面との間にも空隙が存在している。また、錘部および支持部に形成されている凹凸には、可撓部と平行でない面が含まれる。
【0007】
加速度センサが可撓部の厚さ方向に加速すると、可撓部は厚さ方向に撓み、錘部は可撓部の厚さ方向に当該加速度の向きと逆方向に支持部を基準として変位する。加速度センサに加速度が作用した後も支持部に対して錘部が静止するまでの間、錘部は振動する。本発明では錘部と支持部とに互いに対向する凹凸が形成され、当該凹凸は可撓部の厚さ方向と平行でない面を含むため、そのような凹凸が支持部と錘部との間に形成されていない構成と比較すると、支持部と錘部との間の流体による、錘部の振動を妨げる抵抗力(粘性抵抗)を大きくすることができ、錘部の振動を速く減衰させることができる。
【0008】
(2)上記目的を達成するための加速度センサにおいて、前記支持部は、矩形枠形態の枠部を含み、前記枠部の内周面と、前記内周面に対向する錘部の面とに、前記開口面に平行な方向に配列する前記凹部および前記凸部が形成されていてもよい。
この構成によると、可撓部と、凹凸が形成された錘部と、内周面に凹凸が形成された枠部とを、共通の工程で形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】(1A)は第一実施形態にかかる加速度センサのセンサダイの上面図、(1B)〜(1D)はその断面図。
【図2】(2A)は第一実施形態にかかる加速度センサの断面図、(2B)は錘部の変位を示す図。
【図3】(3A),(3C)〜(3E)は第一実施形態にかかる加速度センサの製造方法を示す断面図、(3B)は上面図。
【図4】(4A)は他の実施形態にかかる加速度センサのセンサダイの上面図、(4B)は他の実施形態にかかる加速度センサの断面図。
【図5】(5A)は他の実施形態にかかる加速度センサのセンサダイの上面図、(5B)は他の実施形態にかかる加速度センサの断面図、(5C)は(5B)のセンサダイの上面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら以下の順に説明する。尚、各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
【0011】
1.第一実施形態
(構成)
図1および図2は、本発明による加速度センサの第一実施形態を示している。図1Aは加速度センサ1のセンサダイ1aの上面図、図1Bは図1AのBB線における断面図、図1Cは図1AのCC線における断面図、図1Dは図1AのDD線における断面図を示している。説明の便宜のために図1に示すように直交するxyz軸を定める(静止状態における可撓部Fの長手方向をx軸とし、可撓部Fの厚さ方向をy軸とし、xy軸に直交する軸をz軸とする)。加速度センサ1はy軸方向の加速度を検出する1軸加速度センサである。センサダイ1aはMEMSとして構成され、単結晶珪素(Si)からなるバルク層10、二酸化珪素(SiO)などからなる絶縁層11、アルミニウム(Al)等からなる配線部13などで構成される積層構造体である。センサダイ1aは、図2Aに示すように、パッケージ70に収容され、パッケージ70の底面70aにスペーサ69などを介して固定される。
【0012】
センサダイ1aは、矩形枠形態を有する枠部Sと、枠部Sの内側に一端が結合している板ばね形の可撓部Fと、可撓部Fの他端に結合している錘部Mと、可撓部Fの両端近傍に設けられたピエゾ抵抗素子P1〜P4(歪み検出手段)とを備えている。図1B〜図1D、図2においては、請求項に対応する各構成要素の境界を破線で示している。加速度センサ1は、錘部Mに作用する力に応じた可撓部Fの変形をピエゾ抵抗素子P1〜P4によって電気信号に変換することによって加速度を検出することができる。
【0013】
蓋71は、平たい板の形状をしており、枠部Sの底面に対する上面に図示しないスペーサなどを介して取り付けられ、錘部Mと可撓部Fとを覆う。なお、蓋71とセンサダイ1aとの対向距離や、パッケージ70の底面70aとセンサダイ1aとの対向距離は、前述のスペーサ等で調整することができる。センサダイ1aの上面との距離を十分狭くすることができる構成の場合は、蓋71はパッケージそのものであってもよい。枠部S、パッケージ70は「支持部」を構成する。
【0014】
枠部Sは、バルク層10と絶縁層11とで主に構成される。バルク層10の厚さは625μm、絶縁層11の厚さは1μmである。枠部Sのy軸方向に直交する2つの内周面には複数の凹部S1および凸部S2が形成されている。凹部S1および凸部S2は枠部Sの開口面に平行な方向(xy平面に平行)に配列されている。当該凹部S1と凸部S2は、y軸方向に平行でない面を有している。すなわち、凹部S1の底面および凸部S2の頂面は、y軸に対して垂直である。
【0015】
錘部Mは、凹部50が形成された略コの字形状を有しており、錘部Mの重心は当該凹部50の内部にある。錘部Mは、バルク層10と絶縁層11とで主に構成される。錘部Mのy軸方向に直交する2つの側面には、複数の凹部M1および凸部M2が形成されている。当該凹部M1と凸部M2は、y軸方向に平行でない面を有している。すなわち、凹部M1の底面および凸部M2の頂面は、y軸に対して垂直である。枠部Sに形成されている凹部S1の内部において、錘部Mに形成されている凸部M2が対向している。錘部Mの静止状態において、凹部S1の底面と凸部M2の頂面との間には空隙(距離d1)が存在し、凹部S1の内周面と凸部M2の外周面との間には空隙(距離d2)が存在する。また、錘部Mに形成されている凹部M1の内部において、枠部Sに形成されている凸部S2が対向している。錘部Mの静止状態において、凹部M1の底面と凸部S2の頂面との間には空隙(距離d1)が存在し、凹部M1の内周面と凸部S2の外周面との間には空隙(距離d2)が存在する。距離d2は距離d1より短く設計されている。
【0016】
可撓部Fは、y軸方向に薄い板ばね形を有しており、錘部Mの凹部50の底面と結合している。ピエゾ抵抗素子P1とピエゾ抵抗素と子P2の配列方向、およびピエゾ抵抗素子P3とピエゾ抵抗素子P4の配列方向が可撓部Fの厚さ方向と平行である。可撓部Fは、バルク層10と絶縁層11とで主に構成される。すなわち、可撓部Fと枠部Sと錘部Mとは共通の積層構造を有しており、z軸方向の厚さが等しい。
【0017】
可撓部Fの端部近傍のバルク層10には、前述のピエゾ抵抗素子P1〜P4が形成されている。ピエゾ抵抗素子P1〜P4は、厚さ方向に直交する方向が厚さ方向よりも長く形成されている。ピエゾ抵抗素子P1〜P4の両端には低抵抗部60がそれぞれ形成されている。絶縁層11にはコンタクトホールH1が形成されており、ピエゾ抵抗素子P1〜P4は低抵抗部60を介してコンタクトホールH1内の配線部13に接続する。ピエゾ抵抗素子P1〜P4は、可撓部Fの厚さ方向および長手方向に隣り合う素子同士で結線されブリッジ回路が構成される。
【0018】
(動作)
加速度センサ1がy軸方向に加速したとき、図2Bに示すように可撓部Fは略S字形状に変形する。枠部Sを基準にすると、枠部Sに対して錘部M(凹部50内に重心がある)は、加速方向と逆方向に平行移動しようとするが、凹部50の底面に可撓部Fが結合しているため、錘部Mは支持部を基準として加速方向と逆方向に移動しつつ、凹部50の底面を中心として加速方向に回転する。そのために可撓部Fは弓なりではなく略S字に変形する。図2Bは、ピエゾ抵抗素子P2,P4が圧縮され、ピエゾ抵抗素子P1,P3が引っ張られている状態を示している。可撓部FがS字形状に変形すると、図2Bに示すブリッジ回路において隣り合うピエゾ抵抗の抵抗値の差が広がり、出力電圧が変化する。この出力電圧の変化から加速度を導出することができる。
【0019】
加速度センサ1がy軸方向に加速した後、錘部Mが枠部Sに対して静止するまでの間、錘部Mは枠部Sに対してy軸方向に振動する。錘部Mの運動方向(y軸方向)に直交する錘部Mと枠部Sの面に凹凸が形成されているため、凹凸が形成されている領域において錘部Mと枠部Sとが対向する表面積が大きい。錘部Mが枠部Sに接近する側では、凸部M2の頂面と凹部S1の底面や、凸部S2の頂面と凹部M1の底面との間で圧縮される流体は、凹部の内周面と凸部の外周面との間の通路や、パッケージ70の底面70aと錘部Mとの間や、蓋71と錘部Mとの間に移動する。錘部Mが枠部Sから遠ざかる側では、凹部の底面と凸部の頂面との間に向けてその周囲から流体が移動する。距離d2は距離d1より狭い。また、錘部Mの底面とパッケージ70の底面70aとの距離や、錘部Mの上面と蓋71との距離はスペーサの高さによって十分狭く調整することができる。そのため、錘部Mがy軸方向に振動するとき流体の通路を狭くすることができ、ダンピング効果によって、振動を速く減衰させることができる。
【0020】
(製造方法)
図3は加速度センサ1の製造方法を説明するための断面図および上面図である。まず、図3Aに示すように、バルク層10としての単結晶シリコン基板の表面に絶縁層11を形成し、フォトレジストからなる保護層R1を用いて、絶縁層11をエッチングしてコンタクトホールH1と凹部30とを形成する。凹部30は、完成状態において枠部Sと錘部Mと可撓部Fとの間に形成されている空隙の位置と重なり(図3Bは図3Aに示す状態における上面図を示している)、絶縁層11のみが除去されバルク層10が残存した状態であるために出現する凹部である。絶縁層11としては例えば、プラズマ−CVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて厚さ1μmのSiOあるいはSiを成膜する。LP(Low Pressure)−CVDを用いてSiOを成膜してもよい。絶縁層11のエッチングには、例えばCHFを用いた反応性イオンエッチング法を用いる。コンタクトホールH1および凹部30が形成された位置ではバルク層10が露出している(図3B参照)。その後、保護層R1を除去する。
【0021】
続いて、図3Cに示すように、低抵抗部60およびピエゾ抵抗素子Pxを形成する位置に開口が形成された保護層R2(フォトレジスト)を絶縁層11の表面に形成する。このとき、低抵抗部60を形成しようとする位置においてバルク層10は露出しており、ピエゾ抵抗素子Pxを形成しようとする位置においてバルク層10の表面には絶縁層11が積層している状態である。その状態で保護層R2の開口位置に絶縁層11ごしに、バルク層10に不純物イオンを導入し、ピエゾ抵抗素子Pxと低抵抗部60とを形成する。例えば、ホウ素(B)イオンを6×1020/cmの濃度で注入すると、ピエゾ抵抗素子PxのBイオン濃度は2×1018/cmとなる。この工程によると、一度の不純物イオン注入で、ピエゾ抵抗素子Pxと低抵抗部60を形成できる。
【0022】
続いて、コンタクトホールH1内部と絶縁層11の表面に配線層を形成し、図3Dに示すように、フォトレジストからなる保護層R4を用いて配線層をエッチングして配線部13を形成する。配線層には例えば、厚さ0.6μmのAlを用いる。Alを成膜する前に密着層として厚さ300AのTiを成膜してもよい。また、バリアメタルとしてTiNxを成膜してもよい。また、Alの代わりにAlSiやAlSiCuを用いてもよい。配線層のエッチングには、例えばClガスを用いた反応性イオンエッチングを採用する。配線層をエッチングして配線部13を形成した後、保護層R4を除去する。
【0023】
続いて、図3Eに示すように、絶縁層11をマスクパターンに用いて、バルク層10をエッチングすることによって、枠部Sと可撓部Fと錘部Mとを形成する。具体的には例えば、絶縁層11をマスクパターンに用いて、バルク層10をDeep−RIEによりエッチングする。Deep−RIEには、Cプラズマによる保護ステップと、SFプラズマによるエッチングステップを短く交互に繰り返すボッシュプロセスを用いる。以上の工程によって、図1に示す加速度センサ1のセンサダイ1aを製造することができる。
【0024】
2.他の実施形態
尚、本発明の技術的範囲は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態で示した材質や寸法や形状や成膜方法やパターン転写方法はあくまで例示であるし、当業者であれば自明である工程の追加や削除や工程順序の入れ替えについては説明が省略されている。
【0025】
上記実施形態では、可撓部Fの厚さ方向に直交する錘部Mの側面と、可撓部Fの厚さ方向と直交する枠部Sの内周面とに凹凸が形成されている形態を説明したが、図4Aに示すように可撓部Fの厚さ方向(y軸方向)に平行な枠部Sの内周面と、可撓部Fの厚さ方向に平行な錘部Mの側面とに凹凸が形成されていてもよい(凹凸は枠部Sの開口面に平行な方向(xy平面に平行)に配列)。この構成において、凹部M1の底面と凸部S2の頂面との距離d4(凹部S1の底面と凸部M2の頂面との距離)は、凹部M1の内周面と凸部S2の外周面との距離d3(凹部S1の内周面と凸部M2の外周面との距離)より短くてもよい。
【0026】
また、第一実施形態や上述の他の実施形態のように枠部Sの内周面と錘部Mの側面とに凹凸が形成されるのに加えて、図4Bに示すように、枠部Sとともに支持部を構成するパッケージ70の底面70aと、当該パッケージ70の底面70aと対向する錘部Mの底面とに凹凸が形成されていてもよい。図4Bに示す例では、可撓部Fはy軸方向に薄く、錘部Mはy軸方向に運動する。また、錘部Mの上面とパッケージ70との間に設けられた蓋71と、錘部Mの上面とに凹凸が形成されていてもよい。蓋71は、パッケージ70そのものであってもよい。
また、凹凸は、図5Aに示すように、凹曲面と凸曲面とで構成されていてもよい。
【0027】
さらに、図5Bおよび図5Cに示すように、可撓部Fは、枠部Sの開口面に直交する方向(z軸方向)に薄い板ばねであってもよい。この構成では、可撓部Fの厚さ方向はz軸方向となる。その場合に凹凸は、図5Bおよび図5Cに示すように、パッケージ70の底面70aと、錘部Mの底面とに形成されていてもよい。また、錘部Mの上面とパッケージ70とに凹凸が形成されていてもよい。錘部Mの上面とパッケージ70との間に設けられた蓋71と、錘部Mとに凹凸が形成されていてもよい。これらの凹凸は、マスクパターンを用いてエッチングすることにより形成することができる。
なお、錘部Mと支持部とは複数の可撓部Fを介して連結していてもよい。
【符号の説明】
【0028】
1:加速度センサ、1a:センサダイ、10:バルク層、11:絶縁層、13:配線部、30:凹部、50:凹部、60:低抵抗部、69:スペーサ、70:パッケージ、70a:底面、71:蓋、F:可撓部、H1:コンタクトホール、M:錘部、M1:凹部、M2:凸部、P1〜P4・Px:ピエゾ抵抗素子、S:枠部、S1:凹部、S2:凸部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持部と、
前記支持部に一端が結合している板ばね形の可撓部と、
前記可撓部の他端が結合している錘部と、
前記可撓部の歪みを検出する歪み検出手段と、
を備え、
前記錘部に、前記可撓部の厚さ方向と平行でない面を有する凹部および凸部が形成され、
前記支持部に、前記錘部に形成された凹部の内側において当該凹部と対向する凸部と、前記錘部に形成された凸部と内側において対向する凹部とが形成されている、
加速度センサ。
【請求項2】
前記支持部は、矩形枠形態の枠部を含み、
前記可撓部の厚さ方向は、前記枠部の開口面と平行であり、
前記枠部の内周面と、前記内周面に対向する錘部の面とに、前記開口面に平行な方向に配列する前記凹部および前記凸部が形成されている、
請求項1に記載の加速度センサ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2011−22057(P2011−22057A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−168449(P2009−168449)
【出願日】平成21年7月17日(2009.7.17)
【出願人】(000004075)ヤマハ株式会社 (5,930)
【Fターム(参考)】