説明

化合物

式(I)(式中、可変基は、明細書中に定義の通りである)を有する化合物、および薬学的に許容しうる塩および in vivo 加水分解性エステルを記載する。更に、それらの製造方法、および薬剤、具体的には、ヒトなどの温血動物に細胞周期阻害(抗細胞増殖)作用を生じる薬剤としてのそれらの使用を記載する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、環Aは、窒素連結した4〜7員飽和環であって、追加の窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含有してよいものであり;ここにおいて、環Aが追加の窒素原子を含有する場合、その窒素は、Rで置換されていてもよく;
は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C2−6アルケニルまたはC2−6アルキニルであり;
pは、0〜4であり;ここにおいて、Rの意味は、同じであってよいしまたは異なっていてよく;
は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、アジド、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルカノイル、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、カルボシクリル−R34−、ヘテロシクリル−R35−、C1−6アルキルS(O)(式中、aは、0〜2である)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイルまたはN,N−(C1−6アルキル)スルファモイルより選択され;ここにおいて、Rは、独立して、1個またはそれを超えるRで炭素環上に置換されていてもよく;またはRは、−NHR、−NR1011または−O−R12であり;
qは、0〜2であり;ここにおいて、Rの意味は、同じであってよいしまたは異なっていてよく;
は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−3アルキル、C2−3アルケニル、C2−3アルキニル、C1−3アルコキシ、C1−3アルカノイル、N−(C1−3アルキル)アミノ、N,N−(C1−3アルキル)アミノ、C1−3アルカノイルアミノ、N−(C1−3アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−3アルキル)カルバモイル、C1−3アルキルS(O)(式中、aは、0〜2である)、N−(C1−3アルキル)スルファモイルまたはN,N−(C1−3アルキル)スルファモイルであり;ここにおいて、Rは、独立して、1個またはそれを超えるR13で炭素上に置換されていてもよく;
nは、0〜2であり、ここにおいて、Rの意味は、同じであってよいしまたは異なっていてよく;
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、カルボシクリルまたは炭素連結したヘテロシクリルであり;ここにおいて、Rは、1個またはそれを超えるR14で炭素上に置換されていてもよく;そしてここにおいて、該ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、その窒素は、R15より選択される基で置換されていてもよく;
およびRは、独立して、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、C1−6アルキルS(O)(式中、aは、0〜2である)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C3−8シクロアルキルまたは4〜7員飽和複素環式基より選択され;ここにおいて、RおよびRは、互いに独立して、1個またはそれを超えるR16で炭素上に置換されていてもよく;そしてここにおいて、4〜7員飽和複素環式基が−NH−部分を含有する場合、その窒素は、R17より選択される基で置換されていてもよく;
、R、R10、R11およびR12は、独立して、C1−6アルキル、C1−6アルカノイル、C1−6アルキルスルホニル、C2−6アルケニルスルホニル、C2−6アルキニルスルホニル、C1−6アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、カルボシクリル−R18−またはヘテロシクリル−R19−より選択され;ここにおいて、R、R、R10、R11およびR12は、独立して、R20より選択される基で炭素上に置換されていてもよく;そしてここにおいて、該ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、その窒素は、R21で置換されていてもよく;
14およびR20は、独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C2−6アルケニルオキシ、C2−6アルキニルオキシ、C1−6アルコキシC1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルコキシC1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、C1−6アルキルS(O)(式中、aは、0〜2である)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル、ヘテロシクリル、カルボシクリルC1−6アルキル−R22−、ヘテロシクリルC1−6アルキル−R23−、カルボシクリル−R24−またはヘテロシクリル−R25−より選択され;ここにおいて、R14およびR20は、独立して、1個またはそれを超えるR26で炭素上に置換されていてもよく;そしてここにおいて、該ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、その窒素は、R27より選択される基で置換されていてもよく;
18、R19、R22、R23、R24、R25、R34またはR35は、独立して、−O−、−N(R28)−、−C(O)−、−N(R29)C(O)−、−C(O)N(R30)−、−S(O)−、−SON(R31)−または−N(R32)SO−より選択され;ここにおいて、R28、R29、R30、R31およびR32は、独立して、水素またはC1−6アルキルより選択され、そしてsは、0〜2であり;
15、R17、R21およびR27は、独立して、C1−6アルキル、C1−6アルカノイル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、ベンゾイルおよびフェニルスルホニルより選択され;ここにおいて、R15、R17、R21およびR27は、互いに独立して、1個またはそれを超えるR33で炭素上に置換されていてもよく;そして
、R13、R16、R26およびR33は、独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、アセトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、アセチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル、エチルスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイルまたはN−メチル−N−エチルスルファモイルより選択される]
を有する化合物;
またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステル。
【請求項2】
環Aが、窒素連結した4〜7員飽和環であって、追加の窒素原子または酸素原子を含有してよいものであり;ここにおいて、環Aが追加の窒素原子を含有する場合、その窒素は、Rで置換されていてもよく;ここにおいて、
が、C1−6アルカノイル、C1−6アルキルスルホニル、C2−6アルケニルスルホニル、カルボシクリル−R18−またはヘテロシクリル−R19−より選択され;ここにおいて、Rは、独立して、R20より選択される基で炭素上に置換されていてもよく;そしてここにおいて、該ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、その窒素は、R21で置換されていてもよく;
18およびR19が−C(O)−であり;
20が、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C2−6アルキニルオキシ、C1−6アルカノイルオキシ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルキルS(O)(式中、aは2である)またはヘテロシクリルより選択され;ここにおいて、R20は、1個またはそれを超えるR26で炭素上に置換されていてもよく;
21がC1−6アルキルであり;そして
26がヒドロキシである、請求項1に記載の式(I)の化合物;
またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステル。
【請求項3】
が、ハロまたはC1−6アルキルである、請求項1かまたは請求項2に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステル。
【請求項4】
pが、0または1である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステル。
【請求項5】
が、ヒドロキシ、アミノ、アジド、C1−6アルキル、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、カルボシクリル−R34−、−NHRまたは−O−R12より選択され;
およびR12が、独立して、C1−6アルカノイルまたはC1−6アルキルスルホニルより選択され;ここにおいて、RおよびR12は、独立して、R20より選択される基で炭素上に置換されていてもよく;
20がヒドロキシであり;そして
34が−N(R29)C(O)−であり;ここにおいて、R29が水素である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物;
またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステル。
【請求項6】
がハロである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステル。
【請求項7】
nが、0または1である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステル。
【請求項8】
が、C1−6アルキルまたはカルボシクリルであり;ここにおいて、Rは、1個またはそれを超えるR14で炭素上に置換されていてもよく;ここにおいて、
14がカルボシクリルである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の式(I)の化合物;
またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステル。
【請求項9】
およびRが、独立して、水素またはC1−6アルキルより選択され;ここにおいて、RおよびRは、互いに独立して、1個またはそれを超えるR16で炭素上に置換されていてもよく;ここにおいて、
16が、メトキシより選択される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の式(I)の化合物;
またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステル。
【請求項10】
環A、Rおよびqが一緒に、ピペラジン−1−イル、モルホリノ、4−メシルピペラジン−1−イル、4−アセチルピペラジン−1−イル、4−(2−アセトキシアセチル)ピペラジン−1−イル、4−(2−ヒドロキシアセチル)ピペラジン−1−イル、4−(2−クロロアセチル)ピペラジン−1−イル、4−(2−メトキシアセチル)ピペラジン−1−イル、(3−メトキシプロパノイル)ピペラジン−1−イル、(3−ヒドロキシ−3−メチルブタノイル)ピペラジン−1−イル、(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパノイル)ピペラジン−1−イル、((R)−3−メチル−2−ヒドロキシブタノイル)ピペラジン−1−イル、((S)−3−メチル−2−ヒドロキシブタノイル)ピペラジン−1−イル、4−(2−ジメチルアミノアセチル)ピペラジン−1−イル、4−[2−(ジメチルアミノ)エチルスルホニル]ピペラジン−1−イル、4−[2−(メトキシ)エチルスルホニル]ピペラジン−1−イル、4−[2−(ヒドロキシ)エチルスルホニル]ピペラジン−1−イル、4−(シクロプロピルカルボニル)ピペラジン−1−イル、4−(1−ヒドロキシシクロプロピルカルボニル)ピペラジン−1−イル、4−(1−シアノシクロプロピルカルボニル)ピペラジン−1−イル、4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロパノイル)ピペラジン−1−イル、4−((R)−2−ヒドロキシプロパノイル)ピペラジン−1−イル、4−((S)−2−ヒドロキシプロパノイル)ピペラジン−1−イル、4−((R)−2−メトキシプロパノイル)ピペラジン−1−イル、4−((S)−2−メトキシプロパノイル)ピペラジン−1−イル、4−((R)−テトラヒドロフラン−2−イルカルボニル)ピペラジン−1−イル、4−((S)−テトラヒドロフラン−2−イルカルボニル)ピペラジン−1−イル、4−(イソブチリル)ピペラジン−1−イル、4−((R)−2−ヒドロキシブタノイル)ピペラジン−1−イル、4−((S)−2−ヒドロキシブタノイル)ピペラジン−1−イル、(R)−3−アセチルアミノピロリジン−1−イル、(S)−3−アセチルアミノピロリジン−1−イル、(R)−2−(シクロプロピルアミノカルボニル)ピロリジン−1−イル、(R)−2−(N−メチルカルバモイル)ピロリジン−1−イル、(S)−2−(N,N−ジメチルカルバモイル)ピロリジン−1−イル、4−(エテニルスルホニル)ピペラジン−1−イル、4−[2−(2−プロピン−1−イルオキシ)アセチル]ピペラジン−1−イル、4−(テトラヒドロフラン−3−イルカルボニル)ピペラジン−1−イル、4−(3−ジメチルアミノプロパノイル)ピペラジン−1−イル、4−[2−(N−メチル−N−ヒドロキシメチルアミノ)アセチル]ピペラジン−1−イル、4−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロパノイル]ピペラジン−1−イル、4−[2−(1,2,3,4−テトラゾール−1−イル)アセチル]ピペラジン−1−イル、4−[2−(1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)アセチル]ピペラジン−1−イル、4−(1−メチル−L−プロリル)ピペラジン−1−イル、4−[2−(メシル)アセチル]ピペラジン−1−イル、4−(2,2−ジフルオロアセチル)ピペラジン−1−イル、4−[2−(ピロリジン−1−イル)アセチル]ピペラジン−1−イル、4−[2−(モルホリノ)アセチル]ピペラジン−1−イル、4−[2−(ジエチルアミノ)アセチル]ピペラジン−1−イル、4−(プロピオニル)ピペラジン−1−イル、4−(3−ヒドロキシプロピオニル)ピペラジン−1−イル、4−[2−(アゼチジン−1−イル)アセチル]ピペラジン−1−イル、(R)−3−アミノピロリジン−1−イル、(S)−3−アミノピロリジン−1−イル、(3R,5S)−4−アセチル−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル、(2S,5R)−4−アセチル−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル、(2RS,6SR)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]フェニル、3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル、3−アセチルアミノアゼチジン−1−イル、3−(2−ヒドロキシアセチルアミノ)アゼチジン−1−イル、3−メシルアミノアゼチジン−1−イル、3−メシルオキシアゼチジン−1−イル、3−アジドアゼチジン−1−イル、3−アミノアゼチジン−1−イル、(3R)−3−{[(2S)−2−ヒドロキシプロパノイル]アミノ}ピロリジン−1−イル、(3S)−3−{[(2S)−2−ヒドロキシプロパノイル]アミノ}ピロリジン−1−イル、(3S)−3−(グリコロイルアミノ)ピロリジン−1−イルおよび(3R)−3−(グリコロイルアミノ)ピロリジン−1−イルを形成し;
が、フルオロ、クロロまたはメチルであり;
pが、0または1であり;
が、ヒドロキシ、アミノ、アジド、メチル、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、アセトアミド、{[(2S)−2−ヒドロキシプロパノイル]アミノ}、グリコロイルアミノ、メシルアミノ、2−ヒドロキシアセトアミド、メシルオキシまたはN−シクロプロピルカルバモイルより選択され;
qが、0〜2であり;ここにおいて、Rの意味は、同じであってよいしまたは異なっていてよく;
が、5−フルオロまたは5−クロロであり;
nが、0または1であり;
が、エチル、イソプロピル、イソブチル、シクロブチルまたはシクロプロピルメチルであり;
およびRが、独立して、水素、メチル、エチル、メトキシメチル、プロピルより選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物;
またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステル。
【請求項11】
2−{4−[4−(2−ヒドロキシアセチル)ピペラジン−1−イル]アニリノ}−4−(1−イソプロピル−2−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−5−フルオロピリミジン塩酸塩;
2−{4−[4−(2−ヒドロキシアセチル)ピペラジン−1−イル]アニリノ}−4−(1−イソプロピル−2−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン;
(2S)−1−[4−(4−{[5−フルオロ−4−(1−イソプロピル−2−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イル]アミノ}フェニル)ピペラジン−1−イル]−1−オキソプロパン−2−オール;
2−[4−(モルホリノ)アニリノ]−4−(1−イソプロピル−2−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−5−フルオロピリミジン
2−{4−[4−(アセチル)ピペラジン−1−イル]アニリノ}−4−(1−イソプロピル−2−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−5−フルオロピリミジン;
2−[4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)アニリノ]−4−(1−イソプロピル−2−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン;
5−フルオロ−4−(1−イソプロピル−2−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−N−{4−[4−(メトキシアセチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}ピリミジン−2−アミン;
N−[4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェニル]−5−フルオロ−4−(1−イソプロピル−2−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
N−[4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェニル]−4−(1−イソプロピル−2−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン;および
(2R)−1−[4−(4−{[5−フルオロ−4−(1−イソプロピル−2−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イル]アミノ}フェニル)ピペラジン−1−イル]−1−オキソプロパン−2−オール
より選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物;
またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステル。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステルを製造するプロセスであって、ここにおいて、可変基は、特に断らない限り、請求項1に定義の通りであり、
プロセス(a)式(II):
【化2】

(式中、Lは、置換可能な基である)
を有するピリミジンと;式(III):
【化3】

を有するアニリンとの反応、または
プロセス(b)式(IV):
【化4】

を有する化合物と、式(V):
【化5】

(式中、Tは、OまたはSであり;Rは、同じであってよいしまたは異なっていてよく且つC1−6アルキルより選択される)
を有する化合物とを反応させること;または
プロセス(c)式(VI):
【化6】

(式中、Xは、置換可能な基である)
を有するピリミジンと;式(VII):
【化7】

を有するヘテロシクリルとを反応させること;または
プロセス(d)式(I)の化合物について、式(VIII)
【化8】

を有するピリミジンと、式(IX):
【化9】

(式中、Yは、置換可能な基である)
を有する化合物とを反応させること;
そしてその後、必要ならば、
(i)式(I)の化合物を別の式(I)の化合物へと変換すること;
(ii)保護基を全て除去すること;
(iii)薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステルを形成すること
を含んで成るプロセス。
【請求項13】
医薬組成物であって、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステルを、薬学的に許容しうる希釈剤または担体と一緒に含む医薬組成物。
【請求項14】
療法によるヒトまたは動物体の処置方法に用いるための、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステル。
【請求項15】
薬剤として用いるための、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステル。
【請求項16】
ヒトなどの温血動物での細胞周期阻害・抗細胞増殖作用の生成に用いるための薬剤の製造における、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステルの使用。
【請求項17】
癌、充実性腫瘍および白血病、線維増殖および分化の障害、乾癬、関節リウマチ、カポジ肉腫、血管腫、急性および慢性の腎症、アテローマ、アテローム性動脈硬化症、動脈再狭窄、自己免疫疾患、急性および慢性の炎症、骨疾患、および網膜血管増殖を伴う眼疾患の処置、特に、癌の処置に用いるための薬剤の製造における、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステルの使用。
【請求項18】
癌の処置に用いるための薬剤の製造における、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステルの使用。
【請求項19】
前記癌が、白血病、乳癌、肺癌、結腸癌、直腸癌、胃癌、前立腺癌、膀胱癌、膵臓癌、卵巣癌、肝癌、腎臓癌、皮膚癌および外陰癌である、請求項18に記載の使用。
【請求項20】
CDK阻害作用の生成に用いるための薬剤の製造における、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステルの使用。
【請求項21】
細胞周期阻害・抗細胞増殖作用を生じる処置を必要としているヒトなどの温血動物で細胞周期阻害・抗細胞増殖作用を生じる方法であって、該動物に、有効量の請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物を投与することを含む方法。
【請求項22】
癌、充実性腫瘍および白血病、線維増殖および分化の障害、乾癬、関節リウマチ、カポジ肉腫、血管腫、急性および慢性の腎症、アテローマ、アテローム性動脈硬化症、動脈再狭窄、自己免疫疾患、急性および慢性の炎症、骨疾患、および網膜血管増殖を伴う眼疾患の処置を必要としているヒトなどの温血動物のこのような処置方法であって、該動物に、有効量の請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステルを投与することを含む方法。
【請求項23】
癌の処置を必要としているヒトなどの温血動物の癌を処置する方法であって、該動物に、有効量の請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステルを投与することを含む方法。
【請求項24】
前記癌が、白血病、乳癌、肺癌、結腸癌、直腸癌、胃癌、前立腺癌、膀胱癌、膵臓癌、卵巣癌、肝癌、腎臓癌、皮膚癌および外陰癌である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
CDK阻害作用を生じる処置を必要としているヒトなどの温血動物でCDK阻害作用を生じる方法であって、該動物に、有効量の請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステルを投与することを含む方法。
【請求項26】
ヒトなどの温血動物での細胞周期阻害・抗細胞増殖作用の生成に用いるための医薬組成物であって、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステルを、薬学的に許容しうる希釈剤または担体と一緒に含む医薬組成物。
【請求項27】
ヒトなどの温血動物の癌、充実性腫瘍および白血病、線維増殖および分化の障害、乾癬、関節リウマチ、カポジ肉腫、血管腫、急性および慢性の腎症、アテローマ、アテローム性動脈硬化症、動脈再狭窄、自己免疫疾患、急性および慢性の炎症、骨疾患、および網膜血管増殖を伴う眼疾患の処置に用いるための医薬組成物であって、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステルを、薬学的に許容しうる希釈剤または担体と一緒に含む医薬組成物。
【請求項28】
ヒトなどの温血動物の癌の処置に用いるための医薬組成物であって、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステルを、薬学的に許容しうる希釈剤または担体と一緒に含む医薬組成物。
【請求項29】
前記癌が、白血病、乳癌、肺癌、結腸癌、直腸癌、胃癌、前立腺癌、膀胱癌、膵臓癌、卵巣癌、肝癌、腎臓癌、皮膚癌および外陰癌である、請求項28に記載の医薬組成物。
【請求項30】
ヒトなどの温血動物でのCDK阻害作用の生成に用いるための医薬組成物であって、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステルを、薬学的に許容しうる希釈剤または担体と一緒に含む医薬組成物。

【公表番号】特表2007−522145(P2007−522145A)
【公表日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−551902(P2006−551902)
【出願日】平成17年1月31日(2005.1.31)
【国際出願番号】PCT/GB2005/000303
【国際公開番号】WO2005/075461
【国際公開日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】