説明

化粧料

【課題】化粧料塗布時の伸び広がりが良好で、肌の凹凸を見え難くし、立体感ある自然な仕上がり感が持続する化粧料を提供する。
【解決手段】アクリル粒子、ポリスチレン粒子等の有機樹脂粒子から選ばれる球状粉体表面にポリオルガノシロキサンからなる凹凸状突起物を持ったコアシェル粒子を化粧料に配合することからなり、このようにすることで、該化粧料は、従来の球状粉体と比べ、光拡散効果に優れると共に柔らかな使用感のものとなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料塗布時の伸び広がりが良好で、肌の凹凸を見え難くし、立体感ある自然な仕上がり感が持続する化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ファンデーション、おしろい、ほほ紅、アイシャドウ、ベビーパウダー、パウダースプレーなどの化粧料において、付着性を付与する為、タルク、セリサイト、マイカ、カオリンなどの板状粉体、伸展性を付与する為、ナイロンパウダー、ポリアクリル酸アルキル、ポリスチレン、ポリエチレン、セルロース、真球状多孔質シリカやポリメチルシルセスキオサンなどのシリコーンレジンパウダー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーなどのシリコーンゴムパウダー、ポリウレタン等の球状粉体が使用されている。しかしながら、これら板状粉体と球状粉体を単純に配合するだけでは、十分満足する立体感ある自然な仕上がり感を付与することが出来なかった。
そこで、立体感ある自然な仕上がり感を付与するためにマイカ表面に微細なポリアクリル酸アルキルを複合化することで、板状粉体特有のツヤ感を抑えた複合粉体(特許文献1、2)を配合した化粧料、球状粒子表面に化学的に結合してなる突起物を有するポリオルガノシルセスキオサン粒子(特許文献3)を配合した化粧料が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭61−69708号公報
【特許文献2】特開平5−112429号公報
【特許文献3】特開2004−359592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記特許文献1、2のものは、粉体由来のツヤ感こそ制御でき、化粧膜を自然な仕上がり感とすることが出来るが、立体感を付与することは出来なかった。更に前記特許文献3のものは、立体感を付与し、自然な仕上がり感とすることが出来るが、突起物とコア粒子が同組成であるため、複合粉体が皮脂を吸着した時点で、立体感ある自然な仕上がり感が損ねられてしまうと言う問題を有していた。
従って、本発明は、化粧料塗布時の伸び広がりが良好で、肌の凹凸を見え難くし、立体感ある自然な仕上がり感が持続する化粧料を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、こうした事情に鑑み、上述した問題点を改善するために鋭意検討を重ねた結果、ポリオルガノシロキサン以外の有機球状粒子表面に、ポリオルガノシロキサンからなる凹凸状突起物を持ったコアシェル粒子を化粧料に配合することにより、コアとシェルとの屈折率の違いにより、肌の凹凸を見え難くし、立体感ある自然な仕上がり感が持続する化粧料が得られる事を見出した。
請求項1の発明は、ポリオルガノシロキサン以外の有機球状粒子表面にポリオルガノシロキサンからなる凹凸状突起物を持ったコアシェル粒子を配合した化粧料である。
請求項2の発明は、有機球状粒子が、アクリル、ポリスチレン、ナイロン、ポリウレタンおよび/またはこれら有機樹脂の共重合粒子や複合粒子から選ばれる1種または2種以上であるコアシェル粒子を配合したことを特徴とする請求項1記載の化粧料である。
請求項3の発明は、アクリルが、ポリメタクリル酸メチル、架橋型ポリメタクリル酸メチル、であることを特徴とする請求項2記載の化粧料である。
請求項4の発明は、有機球状粒子は、オルガノトリアルコキシシランおよび/またはオルガノトリアルコキシシラン加水分解物を主成分化合物とし、該主成分化合物と、分散された有機樹脂粒子と、アルカリ性物質またはアルカリ性水溶液とを、前記主成分化合物が脱水縮合反応する前までに反応系内に添加して前記主成分化合物の脱水縮合反応を行うことで、該有機樹脂粒子表面にポリオルガノシロキサンを突起状に析出させる方法で得た金平糖状粒子であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の化粧料である。
請求項5の発明は、有機樹脂粒子とポリオルガノシロキサンの比率が、有機樹脂粒子100重部に対してポリオルガノシロキサンが10〜100重量部であり、且つ脱水縮合反応時の反応液のpHが8.0〜10.5であることを特徴とする請求項4記載の化粧料である。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、斯かる構成とすることにより、化粧料塗布時の伸び広がりが良好で、肌の凹凸を見え難くし、立体感ある自然な仕上がり感が持続する化粧料を提供することができた。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明は、ポリオルガノシロキサン以外の有機球状粒子表面にポリオルガノシロキサンからなる凹凸状突起物を持ったコアシェル粒子を配合した化粧料を提供するものである。コアとなるポリオルガノシロキサン以外の有機球状粒子は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリアクリル酸アルキル、ポリメタクリル酸アルキル、ポリスチレン、ナイロン、ポリウレタン等が例示される。これらの中でも、より好ましくは、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル、ポリウレタン、ポリスチレンが、コア粒子の入手のし易さ、コスト面、シェルとの屈折率の差異などの点で適している。
【0008】
このような、コアシェル複合粉体の合成方法としては、オルガノトリアルコキシシランおよび/またはオルガノトリアルコキシシラン加水分解物を主成分化合物とし、該主成分化合物と、分散された有機球状粒子と、アルカリ性物質またはアルカリ性水溶液とを、前記主成分化合物が脱水縮合反応する前までに反応系内に添加して前記主成分化合物の脱水縮合反応を行うことで、該有機球状粒子表面にポリオルガノシロキサンからなる凹凸状突起物を持った金平糖状のコアシェル粒子を得ることが出来る。
【0009】
シェル側の素材をポリオルガノシロキサンとすることにより、シリコーン油剤へのなじみを良くするだけでなく、撥水力が得られることになって化粧膜の持続性が向上する。
有機球状粒子とポリオルガノシロキサンの比率は、有機球状粒子100重量部に対してポリオルガノシロキサン5〜100重量部から設定される。5重量部以下では、シェルの特性であるシリコーン油剤へのなじみや撥水性が十分得られず、100重量部以上では、凹凸状突起物同士が、融合してしまい自然な仕上がり感が得られない。
【0010】
本発明は、コア粒子を適宜選択することで、シェル側のポリオルガノシロキサンの硬い使用性を改善することも可能である。例えば、コア粒子にポリウレタンを使用することで、非常に柔らかな感触の凹凸状突起物を持ったコアシェル粒子を得ることが出来る。
【0011】
本発明で使用するポリオルガノシロキサン以外の有機球状粒子表面にポリオルガノシロキサンからなる凹凸状突起物を持ったコアシェル粒子の平均粒子径は、0.5μm以上50μm以下であり、より好ましくは、1μm以上30μm以下である。0.5μm以下では、コアとなる粒子が小さすぎ、凹凸状粒子が形成でき難く、50μm以上では、粒子径に対し、シェルの突起が小さすぎ立体感ある自然な仕上がり感が得られがたくなる。
本発明においては、ポリオルガノシロキサン以外の有機球状粒子表面にポリオルガノシロキサンからなる凹凸状突起物を持ったコアシェル粒子を化粧料に配合するにあたって、必要に応じ、シリコーン処理、フッ素処理、脂肪酸、金属石鹸、脂肪酸エステル、アミノ酸系誘導体、レシチン等により表面被覆処理を行った後配合しても良く、更にはこれらの複合処理を行なった後、配合してもよい。
【0012】
より詳しくは、シリコーン処理としては、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の各種のシリコーンオイルによる処理、メチルトリアルキルシラン、エチルトリアルキルシラン、ヘキシルトリアルキルシラン、オクチルトリアルキルシラン等の各種のアルキルシランによる処理、フッ素処理としては、パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩や、トリフルオロメチルエチルトリアルキルシラン、ヘプタデカフルオロデシルトリアルキルシラン、トリデカフルオロオクチルトリアルキルシラン等の各種フルオロアルキルシランによる処理、脂肪酸処理としては、パルミチン酸、イソステアリン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ロジン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等による処理、金属石鹸処理としては、ラウリン酸亜鉛、ラウリン酸アルミニウム、ラウリン酸カルシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸アルミニウム、ミリスチン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ベヘン酸亜鉛、ベヘン酸アルミニウム、ベヘン酸カルシウム等による処理、脂肪酸エステル処理としては、デキストリン脂肪酸エステル、コレステロール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル等による処理、アミノ酸誘導体処理としては、ラウロイルリシン、ステアロイルグルタミン酸、ミリストイルグルタミン酸、ラウロイルグルタミン酸等、また、レシチン等による処理が上げられる。
【0013】
本発明の化粧料には、必要に応じて通常化粧料に配合される成分を適宜配合することができる。例えば、ワセリン、ラノリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、高級脂肪酸、高級アルコールなどの固形・半固形油分、スクワラン、流動パラフィン、エステル油、ジグリセライド、トリグリセライド、シリコーン油、オリーブ油、アボガド油、ミンク油などの流動油分、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタンなどのフッ素系油剤、水溶性および油溶性ポリマー、界面活性剤、多価アルコール、糖類、シリコーン、金属石鹸、レシチン、アミノ酸、コラーゲン、ポリマー、無機及び有機顔料、各種表面処理粉体、タール色素、天然色素など色剤、エタノール、防腐剤、酸化防止剤、色素、増粘剤、PH調整剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促進剤、冷感剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、水などを本発明の効果を損なわない範囲内で配合可能である。
【0014】
また本発明の化粧料は、その剤形や製品形態が特に限定されるものではなく、油中水型、水中油型、水分散型、プレス状、固形等、パウダーなどの剤形とすることができ、また製品形態としては、洗顔フォーム・クリーム、クレンジング、マッサージクリーム、パック、化粧水、乳液、クリーム、美容液、化粧下地、日焼け止めなどの皮膚用化粧料、ファンデーション、水白粉、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、アイブロウ、コンシーラー、口紅、リップクリーム等の仕上げ用化粧料、ヘアミスト、シャンプー、リンス、トリートメント、ヘアトニック、ヘアクリーム、ポマード、チック、液体整髪料、セットローション、ヘアスプレー、染毛料等の頭髪用化粧料、パウダースプレー、ロールオン等の制汗剤などを例示することができる。この中でも、ファンデーション、フェースパウダーなど固形状製剤等が本発明の効果が発揮されやすい化粧料である。
【実施例】
【0015】
以下に本発明の複数の実施例を示すが、本発明はこれら実施例により限定されるものではなく、通常化粧料に配合される成分は勿論含有することができる。なお、以下実施例を示していくが、各成分の配合量はすべて重量%である。
【0016】
<参考例1> コアシェル粒子の製造
[ポリメタクリル酸メチル粒子表面にポリメチルシルセスキオサンからなる凹凸状突起物を持ったコアシェル粒子の製造]
温度計、還流装置および撹拌装置を備えた反応容器に水300重量部を仕込み、これに平均粒子径3μmであるポリメタクリル酸メチル樹脂粒子を30重量部投入し、超音波にて1分間処理して、ポリメタクリル酸メチル樹脂粒子分散液を得た。
次に、上記分散液を液温30℃として、メチルトリメトキシシラン15重量部を添加して、ポリメタクリル酸メチル樹脂粒子分散液中でメチルトリメトキシシランの加水分解物を得た。
引き続き液温を30℃に維持して30分間撹拌した後、1重量%のアンモニア水10重量部を速やかに添加して、1分後に撹拌を停止した。このときの反応液のpHは9.6であった。
静置下で10時間熟成した後、ろ過、乾燥して白色粉末を得た。原料の仕込み比率から、ポリメタクリル酸メチル樹脂粒子100重量部に対しポリメチルシルセスキオキサンは25重量部となる。
得られた白色粉末の重量は29.1gであった。得られた粉末を電子顕微鏡観察したところ、粒子表面に凹凸状突起物を持った粒子が観察されたが、ポリメチルシルセスキオキサン単独粒子は殆ど確認できなかった。
得られた粒子の突起物の大きさを突起物100個について測定した平均値は、母体粒子からの高さが0.3μm、幅が0.5μmであった。
【0017】
<参考例2> コアシェル粒子の製造
[架橋型ポリメタクリル酸メチル粒子表面にポリメチルシロキサンからなる凹凸状突起物を持ったコアシェル粒子の製造]
温度計、還流装置および撹拌装置を備えた反応容器に水300重量部を仕込み、これに平均粒子径10μmである架橋型ポリメタクリル酸メチル樹脂粒子を25重量部投入し、超音波にて1分間処理して、架橋型ポリメタクリル酸メチル樹脂粒子分散液を得た。
次に、上記分散液の温度を30℃として、メチルトリメトキシシラン8重量部およびジメチルジメトキシシラン2重量部を添加して、架橋型ポリメタクリル酸メチル樹脂粒子分散液中でメチルトリメトキシシランおよびジメチルジメトキシシランの加水分解物を得た。引き続き液温を30℃に維持して30分間撹拌した後、1重量%のアンモニア水5重量部を速やかに添加して、1分後に撹拌を停止した。このときの反応液のpHは9.1であった。静置下で5時間熟成した後、ろ過、乾燥して白色粉末を得た。
得られた粉末を電子顕微鏡観察したところ、粒子表面に凹凸状突起物を持った粒子が観察されたが、ポリメチルシロキサン単独粒子は殆ど確認できなかった。
【0018】
<参考例3> コアシェル粒子の製造
[ポリウレタン粒子表面にポリメチルシルセスキオサンからなる凹凸状突起物を持ったコアシェル粒子の製造]
温度計、還流装置および撹拌装置を備えた反応容器に水300重量部を仕込み、これに平均粒子径7μmであるポリウレタン樹脂粒子を22.5重量部投入し、超音波にて1分間処理して、ポリウレタン樹脂粒子分散液を得た。
次に、1重量%のアンモニア水10重量部を速やかに添加してよく撹拌した後、穏やかな撹拌とした。
上記分散液の温度を30℃として、メチルトリメトキシシラン15重量部を5分で滴下し、20分間撹拌継続した後、静置下で2時間熟成した後、ろ過、乾燥して白色粉末を得た。このときの反応液のpHは9.6であった。原料の仕込み比率から、ポリウレタン樹脂粒子100重量部に対しポリメチルシルセスキオキサンは33重量部となる。
得られた白色粉末の重量は28.9gであった。得られた粉末を電子顕微鏡観察したところ、粒子表面に凹凸状突起物を持った粒子が観察されたが、ポリメチルシルセスキオキサン単独粒子は殆ど確認できなかった。
【実施例1】
【0019】
【実施例2】
【0020】
【実施例3】
【0021】
<2WAY ケーキファンデーションの製造>
下記表1に示す実施例1〜3、比較例1〜3の成分組成の2WAY ケーキファンデーション(CAKE FOUNDATION)を下記製法によりそれぞれ製造し、化粧仕上がり感、使用感触、持続性について下記評価方法により評価した。
[製法]
表1に示す粉体成分(1)〜(13)を混合粉砕して、これをヘンシェルミキサーに移す。別の容器に油相成分(14)〜(18)を混合する。ヘンシェルミキサーを撹拌しながら油相成分を加えて均一になるよう撹拌混合し、その後、アトマイザーにて粉砕した。これをアルミ皿にプレス成型して製品を得た。
【0022】
【表1】

【0023】
<評価方法>
[化粧仕上がりの評価]
得られた2WAY ケーキファンデーションを女性パネラー(5人)が通常の使用方法にて用い、化粧仕上がりを専門評価者により、
5:非常に自然な仕上がり
4:自然な仕上がり
3:普通
2:やや仕上がり感が悪い
1:仕上がり感が悪い
の5段階で評価し、平均点を評価として表2の判定符号を付した。
【0024】
【表2】

【0025】
[使用性の評価方法]
得られた2WAY ケーキファンデーションを女性パネラー(5名)により、平滑感、きしみ、ざらつきなどの使用性を前記5段階で評価し、平均点を評価として表2の判定符号を付した。
[持続性の評価方法]
得られた2WAY ケーキファンデーションを女性パネラー(5名)により、化粧持続性をファンデーション塗布後3時間後に前記5段階で評価し、平均点を評価として表2の判定符号を付し、その結果を表3に示す。
【0026】
【表3】

【0027】
表3から明らかなように、本発明の2WAY ケーキファンデーションは、塗布時の仕上がり感、使用性、持続性ともに優れたファンデーションであった。更に本発明のファンデーションは、仕上がり感が自然なだけ出なく、立体感を感じさせ、陰影をハッキリさせ、小顔に見えるとのコメントも寄せられた。これに対して比較例1は、仕上がり感、使用性、持続性共に本発明のファンデーションより劣っており、比較例2、3は、使用性こそほぼ同じであるが、不自然な仕上がり感で厚ぼったい見た目となった。
以上の結果、本発明の2WAY ケーキファンデーションは、何れのものも仕上がり感、使用性、持続性ともに優れた2WAY ケーキファンデーションであった。
【実施例4】
【0028】
<プレストパウダー>
[配合成分および配合量]
配合成分 配合量(重量%)
(1) メチコン処理タルク 残余
(2) コアシェル粒子製造参考例1 10.0
(3) メチコン処理セリサイト 35.0
(4) ラウロイルリシン 3.0
(5) メチコン処理酸化チタン被覆雲母(紫干渉パール10μm) 5.0
(6) メチコン処理黄酸化鉄 0.2
(7) メチコン処理ベンガラ 0.3
(8) メチコン処理黒酸化鉄 0.1
(9) メトキシケイ皮酸オクチル 3.0
(10)スクワラン 2.0
(11)防腐剤 適量
(12)抗酸化剤 適量
(13)香料 適量
[製法および評価]
粉体部(1)〜(8)を混合粉砕して、これをヘンシェルミキサーに移し、油相部(9)〜(13)を加えて均一になるよう撹拌混合し、その後、アトマイザーにて粉砕した。これをアルミ皿にプレス成型して製品を得た。
得られたプレストパウダーは、塗布時の伸び、滑らかさに優れ、立体感を感じる自然な仕上がりのプレストパウダーであった。
【実施例5】
【0029】
<ほほ紅>
[配合成分および配合量]
配合成分 配合量(重量%)
(1) パーフルオロアルキルジエタノールアミン塩処理タルク 残余
(2) パーフルオロアルキルジエタノールアミン塩処理セリサイト48.0
(3) パーフルオロアルキルジエタノールアミン塩
・シリカ処理紡錘状微粒子酸化チタン 5.0
(4) コアシェル粒子製造参考例3 10.0
(5) パーフルオロアルキルジエタノールアミン塩処理黄酸化鉄 0.2
(6) パーフルオロアルキルジエタノールアミン塩処理ベンガラ 0.3
(7) パーフルオロアルキルジエタノールアミン塩処理黒酸化鉄 0.1
(8) メトキシケイ皮酸オクチル 3.0
(9) パルミチン酸オクチル 5.0
(10)防腐剤 適量
(11)抗酸化剤 適量
[製法および評価]
粉体部(1)〜(7)をヘンシェルミキサーで混合し、これに加熱溶解した油相部(8)〜(11)を混合した後、アトマイザーにて粉砕し、中皿に成型しほほ紅を得た。
得られた頬紅は、塗布時の伸び、滑らかさに優れ、さらに、外観色と塗布色に違いがない自然な仕上がりのほぼ紅であった。
【実施例6】
【0030】
<2WAY ケーキファンデーション>
[配合成分および配合量]
配合成分 配合量(重量%)
(1) トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理タルク 残余
(2) トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理
コアシェル粒子製造参考例2 10.0
(3) トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理
セリサイト 36.0
(4) トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理
酸化チタン 10.0
(5) ステアリン酸・シリカ処理紡錘状微粒子酸化チタン 5.0
(6) トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理黄酸化鉄 1.0
(7) トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理ベンガラ 0.5
(8) トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理黒酸化鉄 0.1
(9) ジメチコン1000cs 6.0
(10)イソノナン酸イソトリデシル 3.0
(11)スクワラン 3.0
(12)防腐剤 0.2
(13)抗酸化剤 0.1
[製法および評価]
粉体部(1)〜(8)をヘンシェルミキサーで混合し、これに加熱溶解した油相部(9)〜(13)を混合した後、アトマイザーにて粉砕し、アルミ皿にプレス成型して製品を得た。
得られた2WAY ケーキファンデーションは、塗布時ののび、なめらかさに優れ、さらに、塗布後においても透明感に優れ適度なカバー力により白浮きも発生せず、立体感ある自然な素肌感のある仕上がりの2WAY ケーキファンデーションであった。
【実施例7】
【0031】
<油性ケーキファンデーション>
[配合成分および配合量]
配合成分 配合量(重量%)
(1) ジメチコン処理タルク 残余
(2) ジメチコン処理コアシェル粒子製造参考例2 10.0
(3) ジメチコン処理酸化チタン 10.0
(4) ジメチコン処理ベンガラ 0.5
(5) ジメチコン処理黄酸化鉄 1.8
(6) ジメチコン処理黒酸化鉄 0.2
(7) キャンデリラロウ 1.0
(8) カルナウバロウ 1.0
(9) セレシン 1.5
(10)シクロペンタシロキサン 14.0
(11)イソノナン酸イソノニル 残余
(12)イソステアリン酸ポリグリセリル−2 22.0
(13)パルミチン酸デキストリン 1.0
(14)メトキシケイ皮酸オクチル 3.0
(15)防腐剤 適量
(16)抗酸化剤 適量
[製法および評価]
粉体部(1)〜(6)をヘンシェルミキサーにて混合し、均一に粉砕する。次ぎに油相部(8)〜(16)を加熱溶解し、粉体部を加え均一に撹拌する。脱泡後トレイにバルクを流し込み、室温まで徐冷し、目的の油性ケーキファンデーションを得た。
得られた油性ケーキファンデーションは、塗布時ののび、なめらかさに優れ、さらに、塗布後においても透明感に優れ適度なカバー力により白浮きも発生せず、立体感ある自然な素肌感のある仕上がりの油性ケーキファンデーションであった。
【実施例8】
【0032】
<スティックファンデーション>
[配合成分および配合量]
配合成分 配合量(重量%)
(1) ジメチコン6cs 18.0
(2) シクロペンタシロキサン 30.0
(3) メトキシケイ皮酸オクチル 5.0
(4) リンゴ酸ジイソステアリル 4.0
(5) キャンデリラワックス 6.0
(6) 水素添加ホホバエステル 4.0
(7) セチルジメチコンコポリオール 2.0
(8) セスキイソステアリン酸ソルビタン 0.5
(9) 酸化防止剤 適量
(10)香料 適量
(11)メチコン処理ベンガラ 0.5
(12)メチコン処理黄酸化鉄 1.8
(13)メチコン処理黒酸化鉄 0.2
(14)メチコン処理 コアシェル粒子製造参考例3 8.0
(15)メチコン処理タルク 6.0
(16)メチコン処理酸化チタン 10.0
(17)メチコン・シリカ処理微粒子酸化チタン 4.0
(18)精製水 残余
(19)クエン酸ナトリウム 0.3
(20)1,3−ブチレングリコール 3.0
(21)グリセリン 2.0
(22)防腐剤 適量
[製法および評価]
粉体部(11)〜(17)を予めヘンシェルミキサーにて混合する。全量が仕込める容器に油相部(1)〜(10)を秤量し、加熱溶解する。別の容器に水相部(18)〜(22)を秤量し加熱溶解する。油相部に粉体部を加え均一に分散させ、水相部を加え乳化後、脱泡後モールドにバルクを流し込み、室温まで徐冷し、目的のスティックファンデーションを得た。
得られたスティックファンデーションは、塗布時ののび、なめらかさに優れ、さらに、塗布後においても透明感に優れ適度なカバー力により白浮きも発生せず、立体感ある自然な素肌感のある仕上がりのスティックファンデーションであった。
【実施例9】
【0033】
<W/O乳化型ファンデーション>
[配合成分および配合量]
配合成分 配合量(重量%)
(1) PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 2.0
(2) ポリリシノレイン酸ポリグリセリル 0.5
(3) ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 3.0
(4) スクワラン 1.0
(5) テトラオクタン酸ペンタエリスリチル 2.0
(6) 有機変性粘度鉱物 1.0
(7) メトキシケイ皮酸オクチル 4.0
(8) シクロペンタシロキサン 15.4
(9) 抗酸化剤 適量
(10)香料 適量
(11)メチコン処理コアシェル粒子製造参考例2 8.0
(12)メチコン処理タルク 5.0
(13)メチコン処理酸化チタン 7.0
(14)メチコン処理色剤 1.0
(15)精製水 残余
(16)1,3−ブチレングリコール 6.0
(17)エタノール 5.0
(18)塩化ナトリウム 1.0
(19)防腐剤 適量
[製法および評価]
油相部(1)〜(10)に予めヘンシェルミキサーにて撹拌混合した粉体部(11)〜(14)を加え、撹拌機にて均一に分散する。別の容器に水相部(15)〜(19)を加熱溶解する。粉体部を分散させた油相部に水相部を加え乳化後、室温まで冷却し、目的のW/O乳化型ファンデーションを得た。得られたW/O乳化型ファンデーションは、塗布時ののび、なめらかさに優れ、さらに、塗布後においても透明感に優れ適度なカバー力により白浮きも発生せず、自然な素肌感のある仕上がりのW/O乳化型ファンデーションであった。
【実施例10】
【0034】
<O/W乳化ファンデーション>
[配合成分および配合量]
配合成分 配合量(重量%)
(1) ステアリン酸 0.4
(2) イソステアリン酸 0.3
(3) エチルヘキサン酸セチル 4.0
(4) 流動パラフィン 11.0
(5) POE(10)ステアリルエーテル 2.0
(6) セチルアルコール 0.3
(7) ジメチコン処理酸化チタン 15.0
(8) ジメチコン処理色剤 4.0
(9) ジメチコン処理コアシェル粒子製造参考例3 6.0
(10)ジメチコン処理タルク 5.0
(11)トリエタノールアミン 0.4
(12)プロピレングリコール 5.0
(13)精製水 残余
(14)防腐剤 0.2
(15)抗酸化剤 0.1
[製法および評価]
85℃にて加熱溶解した(1)〜(6)に混合粉砕した(7)〜(10)を加え均一に分散する。これに85℃に加熱溶解混合した(11)〜(15)混合物を徐々に添加し乳化を行い、室温まで撹拌冷却する。ついで、適当な容器に充填しO/W乳化ファンデーションを得た。
得られた乳化ファンデーションは、塗布時ののび、なめらかさに優れ、さらに、塗布後においても透明感に優れ適度なカバー力により白浮きも発生せず、立体感ある自然な素肌感のある仕上がりのO/W乳化ファンデーションであった。
【実施例11】
【0035】
<口紅>
[配合成分および配合量]
配合成分 配合量(重量%)
(1) セレシン 12.0
(2) カルナウバワックス 1.0
(3) エチルヘキサン酸グリセリル 14.0
(4) ミネラルオイル 残余
(5) 水添ポリイソブテン 20.0
(6) フェニルトリメチコン 20.0
(7) リシノレイン酸オクチルドデシル 5.0
(8) 赤色202号 2.0
(9) コアシェル粒子製造参考例2 4.0
(10)雲母チタン 3.0
(11)抗酸化剤 適量
(12)防腐剤 適量
[製法および評価]
(1)〜(12)を加熱混合し均一に撹拌する。脱泡後モールドにバルクを流し込み、急冷し、目的の口紅を得た。得られた口紅は、ツヤ感に優れ、口唇への密着感に優れ、色移りの少ない口紅であった。
【実施例12】
【0036】
<リップカラー>
[配合成分および配合量]
配合成分 配合量(重量%)
(1) パルミチン酸デキストリン 8.0
(2) エチルヘキサン酸グリセリル 14.0
(3) フェニルトリメチコン 残余
(4) リシノレイン酸オクチルドデシル 15.0
(5) 水添ポリイソブテン 20.0
(6) ミネラルオイル 30.0
(7) 赤色202号 0.1
(8) 雲母チタン 1.0
(9) コアシェル粒子製造参考例3 0.5
(9) 防腐剤 適量
(10)抗酸化剤 適量
[製法および評価]
(1)〜(10)を加熱混合し均一に撹拌する。脱泡後、適当な容器に充填後室温まで除冷し、目的のリップカラーを得た。得られたリップカラーは、ツヤ感に優れ、適度な厚み感と口唇への密着感に優れ、色移りの少ないリップカラーであった。
【実施例13】
【0037】
<リップグロス>
[配合成分および配合量]
配合成分 配合量(重量%)
(1) パルミチン酸デキストリン 10.0
(2) リンゴ酸ジイソステアリル 残余
(3) ミネラルオイル 43.6
(4) 防腐剤 0.1
(5) 抗酸化剤 0.1
(6) 雲母チタン 0.1
(7) アルミニウム末 0.1
(8) コアシェル粒子製造参考例3 5.0
[製法および評価]
(1)〜(5)を85℃に加熱し均一に溶解させ、(6)〜(8)を加え均一に分散させる。高温で容器に充填し、室温まで急冷し、目的のリップグロスを得た。
得られたリップグロスは、ツヤ感に優れ、適度な厚み感と口唇への密着感に優れ、色移りの少ないリップグロスであった。
【実施例14】
【0038】
<アイライナー>
[配合成分および配合量]
配合成分 配合量(重量%)
(1) 黒酸化鉄 7.0
(2) コアシェル粒子製造参考例3 5.0
(3) タルク 5.0
(4) 酢酸ビニル樹脂エマルジョン 45.0
(5) 濃グリセリン 6.0
(6) ラウリン酸POE(20)ソルビタン 1.8
(7) カルボキシメチルセルロース(10%水溶液) 18.0
(8) 精製水 残余
(9) 防腐剤 0.1
(10)香料 0.2
[製法および評価]
(8)に(5)、(6)を加え、これに(1)〜(3)を添加し、均一に分散させる。その後(4)、 (7)、 (9)、(10)を混合し均一に分散した後、充填しアイライナーを得た。
得られたアイライナーは、密着性、化粧持続性、色調に優れたものであった。
【実施例15】
【0039】
<マスカラ>
[配合成分および配合量]
配合成分 配合量(重量%)
(1) 精製水 残余
(2) ポリビニルピロリドン 2.0
(3) 1,3−ブチレングリコール 2.0
(4) カチオン化セルロース1%水溶液 10.0
(5) ベントナイト 0.5
(6) トリエタノールアミン 1.7
(7) オクチルトリエトキシシラン処理タルク 2.7
(8) オクチルトリエトキシシラン処理コアシェル粒子製造参考例14.0
(9) オクチルトリエトキシシラン処理黄酸化鉄 0.9
(10)オクチルトリエトキシシラン処理ベンガラ 0.9
(11)オクチルトリエトキシシラン処理黒酸化鉄 4.8
(12)カルナウバロウ 5.5
(13)ミツロウ 9.0
(14)ステアリン酸 2.0
(15)自己乳化型ステアリン酸グリセリル 2.0
(16)ステアリン酸プロピレングリコール 2.0
(17)水添ポリイソブテン 2.0
(18)シクロペンタシロキサン 4.0
(19)防腐剤 適量
(20)抗酸化剤 適量
(21)樹脂エマルション 20.0
[製法および評価]
水相部(1)〜(6)に予めヘンシェルミキサーにて撹拌混合した粉体部(7)〜(11)を加え、撹拌機にて均一に分散する。別の容器に(12)〜(20)を加熱溶解する。(1)〜(6)及び(7)〜(11)に(12)〜(20)を加え乳化後、40℃まで冷却し、(21)を加え、室温まで冷却し、目的のマスカラを得た。得られたマスカラは、適度なツヤ感を有し、眉毛への付き、化粧持続性、色調に優れたものであった。
【実施例16】
【0040】
<アイシャドー>
[配合成分および配合量]
配合成分 配合量(重量%)
(1) オクチルトリエトキシシラン処理タルク 36.5
(2) オクチルトリエトキシシラン処理
コアシェル粒子製造参考例2 9.0
(3) オクチルトリエトキシシラン処理窒化ホウ素 9.0
(4) オクチルトリエトキシシラン処理雲母チタン 35.0
(5) ジメチコン1000cs 5.0
(6) 赤色202号 0.5
(7) ジオクタン酸ネオペンチルグリコール 1.0
(8) スクワラン 4.0
(9) 防腐剤 適量
(10)抗酸化剤 適量
[製法および評価]
(1)〜(4)を混合粉砕して、これをヘンシェルミキサーに移し、混合した(5)〜(10)を加えて均一になるよう撹拌混合し、その後アトマイザーにて粉砕した。これをアルミ皿にプレス成型して目的とするアイシャドーを得た。得られたアイシャドーは、化粧持続性、密着性、色調、使用性に優れたものであった。
【実施例17】
【0041】
<ネイルエナメル>
[配合成分および配合量]
配合成分 配合量(重量%)
(1) ニトロセルロース(1/2秒) 10.0
(2) 変性アルキッド樹脂 10.0
(3) クエン酸アセチルトリブチル 5.0
(4) 酢酸ブチル 15.0
(5) 酢酸エチル 残余
(6) エタノール 5.0
(7) 群青 0.5
(8) コアシェル粒子製造参考例2 3.0
(9) 有機変性粘度鉱物 1.0
[製法および評価]
(2)、(3)の一部に(7)〜(8)を分散し、よく練り合わせる。これに(2)、(3)の残部(1)、(4)〜(6)および(9)を添加混合し、容器に充填しネイルエナメルを得た。
得られたネイルエナメルは、爪に対する密着性、経時安定性、色調に優れたものであった。
【実施例18】
【0042】
<洗顔フォーム>
[配合成分および配合量]
配合成分 配合量(重量%)
(1) ラウリン酸 3.0
(2) ミリスチン酸 9.0
(3) パルミチン酸 8.0
(4) ステアリン酸 10.0
(5) グリセリン 15.0
(6) 1,3−ブチレングリコール 7.0
(7) ステアリン酸グリセリル 1.5
(8) 防腐剤 0.2
(9) キレート剤 0.1
(10)精製水 残余
(11)水酸化カリウム 6.0
(12)コカミドプロピルベタイン 3.3
(13)ココイルグリシンカリウム 3.0
(14)グリコシルトレハロース 4.5
(15)コアシェル粒子製造参考例2 1.5
[製法および評価]
(1)〜(9)を混合し過熱溶解する。別の容器に(10)、(11)を秤量し、(1)〜(9)に加え、ケン化を行い、その後(12)〜(15)を加え、均一に撹拌混合した後室温まで冷却する。ついで、適当な容器に充填し目的に洗顔フォームを得た。
得られた洗顔フォームは、外観が綺麗な白色を呈し、洗浄特性を損なわず、泡立ち、泡持ちに優れたものであった。
【実施例19】
【0043】
<パウダースプレー>
[配合成分および配合量]
配合成分 配合量(重量%)
(1) コアシェル粒子製造参考例3 3.50
(2) ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 3.00
(3) ジメチコン10cs 0.10
(4) ポリオキシエチレン変性シリコーン 0.05
(5) ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.30
(6) アルミニウムヒドロキシクロライド 2.00
(7) イソプロピルメチルフェノール 0.02
(8) 香料 適量
(9) シクロペンタシロキサン 0.50
(10)噴射剤(LPG) 残余
[製法および評価]
(1)〜(9)を混合しスプレー容器に入れた後、噴射剤を容器内に充填し目的のパウダースプレーを得た。得られたパウダースプレー化粧料は、さらさらし、かさつかず、また塗布1時間後もさらさら感が持続していた。
【実施例20】
【0044】
<目元用ジェル状美容液>
[配合成分および配合量]
配合成分 配合量(重量%)
(1) ジメチコン(100cs) 5.0
(2) (ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、
シクロペンタシロキサン混合物 45.0
(3) コアシェル粒子製造参考例2 28.0
(4) トリメチルシロキサン、シクロペンタシロキサン混合物 14.0
(5) セレシン 2.0
(6) シリル化シリカ 2.0
(7) 防腐剤 適量
(8) 抗酸化剤 適量
[製法および評価]
(1)〜(8)を85℃に加熱し均一に溶解させ、均一に分散させる。高温で容器に充填し、室温まで急冷し、目的の目元用ジェル状美容液を得た。
得られた目元用ジェル状美容液は、目元周辺の小じわを効果的にぼかし、立体感ある仕上がりの目元用ジェル状美容液であった。
【実施例21】
【0045】
<ボディー用クリーム>
[配合成分および配合量]
配合成分 配合量(重量%)
(1) 精製水 58.2
(2) カルボキシビニルポリマー(1.5%水溶液) 10.0
(3) 濃グリセリン 7.0
(4) 1,3−ブチレングリコール 3.0
(5) L−アルギニン 0.5
(6) 防腐剤 0.1
(7) ステアリン酸 8.0
(8) スクワラン 8.0
(9) セタノール 3.0
(10)自己乳化型モノステアリン酸グリセリル 2.0
(11)コアシェル粒子製造参考例1 2.0
(12)防腐剤 0.1
(13)キレート剤 0.1
[製法および評価]
(1)〜(6)を85℃に加熱溶解する。これに85℃にて加熱溶解した(7)〜(13)を徐々に添加し乳化し、室温まで撹拌冷却する。ついで、適当な容器に充填しクリームを得た。
得られたボディー用クリームは、さらっとしたパウダーの使用性で、塗布時ののび、なめらかさに優れたボディー用クリームであった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリオルガノシロキサン以外の有機球状粒子表面にポリオルガノシロキサンからなる凹凸状突起物を持ったコアシェル粒子を配合した化粧料。
【請求項2】
有機球状粒子が、アクリル、ポリスチレン、ナイロン、ポリウレタンおよび/またはこれら有機樹脂の共重合粒子や複合粒子から選ばれる1種または2種以上であるコアシェル粒子を配合したことを特徴とする請求項1記載の化粧料。
【請求項3】
アクリルが、ポリメタクリル酸メチル、架橋型ポリメタクリル酸メチルであることを特徴とする請求項2記載の化粧料。
【請求項4】
有機球状粒子は、オルガノトリアルコキシシランおよび/またはオルガノトリアルコキシシラン加水分解物を主成分化合物とし、該主成分化合物と、分散された有機樹脂粒子と、アルカリ性物質またはアルカリ性水溶液とを、前記主成分化合物が脱水縮合反応する前までに反応系内に添加して前記主成分化合物の脱水縮合反応を行うことで、該有機樹脂粒子表面にポリオルガノシロキサンを突起状に析出させる方法で得た金平糖状粒子であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の化粧料。
【請求項5】
有機樹脂粒子とポリオルガノシロキサンの比率が、有機樹脂粒子100重部に対してポリオルガノシロキサンが10〜100重量部であり、且つ脱水縮合反応時の反応液のpHが8.0〜10.5であることを特徴とする請求項4記載の化粧料。

【公開番号】特開2009−280570(P2009−280570A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−100139(P2009−100139)
【出願日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【出願人】(591180130)日興リカ株式会社 (9)
【Fターム(参考)】