説明

半導体受光素子収納用パッケージ

【課題】外部接続端子に電気信号を安定して高速に伝送することができ、安価で接合信頼性の高い構造を有する半導体受光素子収納用パッケージを提供する。
【解決手段】平板形状のセラミック基体11と、その上面に接合される窓枠形状のセラミック枠体12と、これらの間に介設されエポキシ樹脂からなる接合材14で固着するリードフレーム形状の外部接続端子13を有する半導体受光素子収納用パッケージ10であって、外部接続端子13がCu97重量%以上、残部にFe、P、Znの全てを含有するCu合金からなると共に、少なくともリード端子部の外部に露出する表面にNiめっき被膜16、その表面にPdめっき被膜17、及びその表面にAuめっき被膜18の3層からなるめっき被膜19を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部と電気的に導通状態とするために金属製の外部接続端子を固着させて設けたセラミック製の半導体受光素子収納用パッケージに関し、より詳細には、CCD(Charge Coupled Device)型や、MOS(Metal Oxide Semiconductor)型等の半導体受光素子を搭載し、外部接続端子を介して外部と電気的に導通状態とするための半導体受光素子収納用パッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、半導体受光素子は、光を直接関知するするにおいて、大気中の水分や化学物質等により破損しやすく、取り扱いに注意を必要としている。この半導体受光素子を収納するための半導体受光素子収納用パッケージには、例えば、平板形状のセラミック製の基体と、窓枠形状のセラミック製の枠体と、その間にFe−Ni系合金(以下、42アロイと呼ぶ)等からなる外部接続端子をガラスで接合して形成している。そして、更に、半導体受光素子収納用パッケージには、外部に露出する外部接続端子の表面に外部からの酸化を防止したり、ワイヤボンディング性を確保するために厚さ1.0〜8.0μm程度のNiめっき被膜と、この上面に0.1〜0.3μm程度のAuめっき被膜を施している。この半導体受光素子収納用パッケージには、セラミック基体とセラミック枠体とで形成されるキャビティ部に半導体受光素子を搭載し、半導体受光素子に設けるボンディングパッドと、キャビティ部内に突出する外部接続端子の表面のAuめっき被膜との間をボンディングワイヤで接続した後、セラミック枠体にガラスやサファイア板等からなる蓋体を接合させることで半導体受光素子をキャビティ部内に気密封止していた。そして、半導体受光素子と外部の回路基板との電気的な接続は、半導体受光素子収納用パッケージの外部に突出する外部接続端子と、回路基板を半田で接合させ、この外部接続端子を介して行われている。このような半導体受光素子収納用パッケージにおいては、電気信号を安定して高速に伝送する性質が求められ、且つ安価に製造できる構造とする必要があった。
【0003】
しかしながら、上記のような従来の半導体受光素子収納用パッケージは、セラミック基体とセラミック枠体との間に外部接続端子をガラスを加熱して接合させる必要があるために、セラミックと熱膨張係数が近似する42アロイのような高価な金属からなる外部接続端子を必要とするのと、高価なNiや、Auのめっき被膜を比較的厚く設けているので、半導体受光素子収納用パッケージが非常に高価なものとなると共に、42アロイがFe−Ni系合金からなることで電気信号の伝送速度に問題を抱えている。
【0004】
従来の半導体受光素子収納用パッケージ用の外部接続端子には、例えば、特許文献1に開示されているような「半導体装置用リードフレーム」という名称で、CuまたはCu合金素材面に複数層の金属被膜が形成された半導体装置用リードフレームが開示されている。この半導体装置用リードフレームは、CuまたはCu合金素材全面にNi下地被膜を介して厚さ0.3μm以下のPdまたはPd合金被膜が形成されているとともに、リードフレームのアウターリードに形成されたPdまたはPd合金被膜上に、Auめっき被膜が0.001から0.1μmの厚さに形成されている。この半導体装置用リードフレームには、半導体素子を接合させるためのダイパッド用のリードフレーム上に半導体素子を載置させると共に、半導体素子とダイパッド用のリードフレームに近接して設けるリードフレームの一方の端子間をボンディングワイヤで接続した後、リードフレームの他方の端子部を外部に露出させて全体をモールディングして半導体装置としている。
【0005】
【特許文献1】特許第2543619号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前述したような従来の半導体受光素子収納用パッケージは、次のような問題がある。
特許第2543619号公報で開示されるような半導体装置用リードフレームである外部接続端子を用いた半導体受光素子収納用パッケージは、Cu、又はCu合金を用いることで電気信号を安定して高速に伝送することができ、比較的安価なCu材で、しかも高価なAuめっき被膜を薄くして安価な外部接続端子を形成することができるものの、この外部接続端子をセラミック基体とセラミック枠体との間に介設させてガラスで固着させるのに、500℃程度の加熱が必要でありセラミックと外部接続端子との熱膨張係数差が大きくなって接合信頼性に問題が発生することで安価な半導体受光素子収納用パッケージを構成することができなくなっている。また、外部接続端子の金属にCuを用いる場合には、Cuの強度(引張強さや、ビッカース硬さ等)が低いので、外部接続端子としての形状が保てなく、半導体受光素子収納用パッケージを構成することができなくなっている。更に、外部接続端子の金属にCu合金を用いる場合には、Cuに含有させる金属を限定することでCu合金の強度が得られので、単なるCu合金の全てが使用できるものではなく、添加させる金属を選定することが必要である。
【0007】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、外部接続端子に電気信号を安定して高速に伝送することができ、安価で接合信頼性の高い構造を有する半導体受光素子収納用パッケージを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的に沿う本発明に係る半導体受光素子収納用パッケージは、平板形状のセラミック基体と、セラミック基体の上面に接合され半導体受光素子を収納するためのキャビティ部を形成するセラミック基体の外形寸法と略同じ外形寸法を有する窓枠形状のセラミック枠体と、セラミック基体とセラミック枠体との間に介設されセラミック枠体の内周側からと、セラミック基体及びセラミック枠体の外周側からリード端子部をそれぞれ突出するようにしてエポキシ樹脂からなる接合材で固着するリードフレーム形状の外部接続端子を有する半導体受光素子収納用パッケージであって、外部接続端子がCu97重量%以上、残部にFe、P、Znの全てを含有するCu合金からなると共に、少なくともリード端子部の外部に露出する表面にNiめっき被膜、Niめっき被膜の表面にPdめっき被膜、及びPdめっき被膜の表面にAuめっき被膜の3層からなるめっき被膜を有する。
【0009】
ここで、上記の半導体受光素子収納用パッケージは、Auめっき被膜が厚さ0.02μm以下の薄いフラッシュAuめっき被膜からなるのがよい。
【0010】
上記構成の半導体受光素子収納用パッケージは、間に外部接続端子を介設させ、セラミック基体と略同じ外形寸法を有する窓枠形状のセラミック枠体とで形成されるキャビティ部の中空部に半導体受光素子を収納することができるという作用を有する。また、この半導体受光素子収納用パッケージは、Cu97重量%以上、残部にFe、P、Znの全てを含有するCu合金からなる複数本の外部接続端子がキャビティ部に収納された半導体受光素子からの電気信号をパッケージの外周側に伝送することができるという作用を有する。更に、この半導体受光素子収納用パッケージは、セラミック基体、セラミック枠体、及び外部接続端子がエポキシ樹脂で固着されて形成されるキャビティ部側に露出する外部接続端子の一方のリード端子部がボンディングワイヤを介して半導体受光素子と電気的に接続するための接続パッド部とすることができるという作用を有する。そして、パッケージの外周部側に露出する外部接続端子の他方のリード端子部は、回路基板である、例えば、ボード等に半田等を介して接合するための接合部とすることができるという作用を有する。
【0011】
また、この半導体受光素子収納用パッケージは、少なくともパッケージの外部と、キャビティ部内に露出するそれぞれのリード端子部の表面に、Niめっき被膜、その表面にPdめっき被膜、及び、その表面にAuめっき被膜からなる3層からなるめっき被膜を有することで、キャビティ部側に露出する一方のリード端子部にボンディングワイヤを安定して接続することができ、パッケージの外周部側に露出する他方のリード端子部に半田等を介して回路基板に安定して接合できるという作用を有している。
【0012】
特に、めっき被膜は、3層で構成する中で、Auめっき被膜を厚さ0.02μm以下の薄いフラッシュAuめっき被膜で構成でき、十分なワイヤボンディング性を有しながら安価に作製できる構造とすることができるという作用を有している。
【発明の効果】
【0013】
請求項1又はこれに従属する請求項2記載の半導体受光素子収納用パッケージは、平板形状のセラミック基体と、セラミック基体の上面に接合され半導体受光素子を収納するためのキャビティ部を形成するセラミック基体の外形寸法と略同じ外形寸法を有する窓枠形状のセラミック枠体と、セラミック基体とセラミック枠体との間に介設されセラミック枠体の内周側からと、セラミック基体及びセラミック枠体の外周側からリード端子部をそれぞれ突出するようにしてエポキシ樹脂からなる接合材で固着するリードフレーム形状の外部接続端子を有する半導体受光素子収納用パッケージであって、外部接続端子がCu97重量%以上、残部にFe、P、Znの全てを含有するCu合金からなると共に、少なくともリード端子部の外部に露出する表面にNiめっき被膜、Niめっき被膜の表面にPdめっき被膜、及びPdめっき被膜の表面にAuめっき被膜の3層からなるめっき被膜を有するので、セラミック基体、セラミック枠体、及び外部接続端子を固着させる接合材に150℃程度の低温で接合できるエポキシ樹脂を用いることで、セラミックと熱膨張係数が大幅に異なってもCu合金からなる外部接続端子を用いることができると共に、Cu合金がCu97重量%以上、残部にFe、P、Znの全てを含有して強度が高く取り扱いが容易なパッケージが構成でき、電気信号を安定して高速に伝送させることができる。また、半導体受光素子収納用パッケージは、Cu合金を用いる外部接続端子に比較的薄くしたNiめっき被膜、Auめっき被膜の厚み分を肩代わりできるPdめっき被膜、及び薄いAuめっき被膜の3層からなるめっき被膜を設ける構成からなるなるので、外部接続端子に十分なワイヤボンディング性と、半田付け性を確保させながら、安価に作製できる構造とすることができる。
【0014】
特に、請求項2記載の半導体受光素子収納用パッケージは、Auめっき被膜が厚さ0.02μm以下の薄いフラッシュAuめっき被膜からなるので、高価なAuを用いたAuめっき被膜を薄くすることができ、安価なパッケージとすることができる。
【0015】
なお、上記の半導体受光素子収納用パッケージは、外部接続端子に予めNiめっき被膜、Pdめっき被膜、及びAuめっき被膜を設けることで容易にパッケージを構成でき、安価なパッケージとすることができる。あるいは、半導体受光素子収納用パッケージは、外部接続端子にめっき被膜を設ける前に接合体を形成し、この接合体の外部に露出する外部接続端子にNiめっき被膜、Pdめっき被膜、及びAuめっき被膜を設けてパッケージを構成し、ワイヤボンディングや、半田付けの不要な部分に高価なめっき被膜を設けないことで更に安価なパッケージとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
続いて、添付した図面を参照しながら、本発明を具体化した実施するための最良の形態について説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る半導体受光素子収納用パッケージの平面図、A−A’線拡大縦断面図である。
【0017】
図1(A)、(B)に示すように、本発明の一実施の形態に係る半導体受光素子収納用パッケージ10は、平板形状のセラミック基体11と、このセラミック基体11の外形寸法と略同じ外形寸法を有する窓枠形状のセラミック枠体12と、セラミック基体11とセラミック枠体12との間に介設される複数本からなるリードフレーム形状の外部接続端子13とで構成されている。この半導体受光素子収納用パッケージ10は、外部接続端子13を介設させて接合材14で固着させたセラミック基体11の上面と、セラミック枠体12の内周側壁面とで半導体受光素子を収納するためのキャビティ部15を形成している。また、この半導体受光素子収納用パッケージ10は、外部接続端子13をセラミック枠体12の内周側からキャビティ部15の内部と、セラミック基体11及びセラミック枠体12の外周側からパッケージの外部にリード端子部をそれぞれ突出するようにして固着している。
【0018】
上記のセラミック基体11や、セラミック枠体12は、セラミックの一例であるアルミナ(Al)や、窒化アルミニウム(AlN)等からなり、例えば、Al等のセラミック粉末と、バインダー等を混合した水溶液をスプレードライヤーで乾燥して作製した造粒粉末原料を上金型、下金型、及びダイス等からなる粉末プレス用金型を用いて所望の大きさ、形状にプレス成形して成形体を形成した後、焼成炉で約1550℃程度の高温で焼成してそれぞれ焼成体にしている。そして、それぞれの焼成体は、両面を表面研削機等で切削加工して平坦にしてセラミック基体11や、セラミック枠体12としている。
【0019】
上記の半導体受光素子収納用パッケージ10は、セラミック基体11、セラミック枠体12、及び外部接続端子13を固着させる接合材14がエポキシ樹脂からなっている。このエポキシ樹脂の接合材14は、大気中の加熱装置内で約150℃程度の低温で、1時間程度加熱して硬化させることで固着させることができる。従って、半導体受光素子収納用パッケージ10は、セラミック基体11や、セラミック枠体12と熱膨張係数が大きく異なる外部接続端子13を固着させるのに低い温度で処理できるので、接合信頼性に問題を発生させることなく固着させることができる。なお、セラミック基体11、セラミック枠体12、及び外部接続端子13の接合材14での固着方法は、通常、先ず、セラミック基体11と、セラミック枠体12のそれぞれの外部接続端子13との接合部分となるところに硬化前のペースト状のエポキシ樹脂をスクリーン印刷し乾燥させて所定厚みを形成している。次に、セラミック基体11、外部接続端子13、及びセラミック枠体12は、固着用治具にこの順序でそれぞれを位置決めしてセットした後、上記の加熱装置を用いて上記の温度と、時間で加熱して硬化させ半導体受光素子収納用パッケージ10を作製している。
【0020】
この半導体受光素子収納用パッケージ10は、外部接続端子13がCuを97重量%以上含有し、残部にFeと、Pと、Znの全てを含有するCu合金からなっている。なお、このCu合金は、Cuの含有量が97重量%を下まわる場合には、電気信号の伝送速度が遅くなるので好ましくない。また、このCu合金は、Cu合金中のFe、P、Znの全体含有量が3重量%以下となり、特に、それぞれの含有量を限定するものではないが、Feを2.1〜2.6重量%、Pを0.015〜0.15重量%、Znを0.05〜0.20重量%の範囲内で含有するのが好ましい。上記の範囲の含有量で構成されるCu合金からなる外部接続端子13は、高い強度と伸びを有してリード端子の形状を保ち、且つ加工性に優れると共に、電気信号の伝送速度を高めることができる。また、このCu合金は、耐食性に優れ、特に、応力腐蝕割れの発生を防止することができる外部接続端子13を形成することができる。
【0021】
上記の外部接続端子13は、Cu合金の板状金属板をエッチングや、パンチング等で複数本のリード端子を設けてパターン加工して複数の一方のリード端子部側をキャビティ部15側方向になるようにして解放し、他方のリード端子部側をそれぞれが接続状態となるようにして外周囲を取り巻くタイバー部(図示せず)を設ける平板状のリードフレーム形状体に形成している。そして、この平板状のリードフレーム形状体からは、平板状のままであったり、セラミック基体11の相対向する一方の幅方向に跨げることができる程度の位置を折り曲げたり等することで、タイバー部を有する外部接続端子13に形成している。
【0022】
半導体受光素子収納用パッケージ10は、上記の外部接続端子13の少なくともリード端子部の外部に露出する表面にNiめっき被膜16、このNiめっき被膜16の表面にPdめっき被膜17、及びこのPdめっき被膜17の表面にAuめっき被膜18の3層からなるめっき被膜19を電解めっき方法で形成して有している。上記3層からなるめっき被膜19は、Cu合金板と、これに被覆する3層のそれぞれのめっき被膜16、17、18の組み合わせ構造によって、それぞれのめっき被膜16、17、18の長所を助長させながら、それぞれのめっき被膜16、17、18の欠点を補うことができるようになっている。上記3層のそれぞれのめっき被膜は、特に厚みを限定するものではないが、Niめっき被膜16厚さには、薄すぎないことでCu合金の酸化を防止すると共に、半田濡れ性が確保でき、厚すぎないことでストレスによるCu合金との密着性が損なわれるのを防止することができる厚さが必要である。また、Pdめっき被膜17厚さには、薄すぎないことで薄いAuめっき被膜18厚さをカバーしてワイヤボンド性が損なわれるのを防止することができ、厚すぎないことでパッケージが高価となるのを防止することができる厚さが必要である。更に、Auめっき被膜18厚さは、ワイヤボンド性が損なわれない程度のできるだけ薄い厚さにすることでパッケージが高価になるのを防止できることが必要である。
【0023】
ここで、半導体受光素子収納用パッケージ10のAuめっき被膜18の厚さは、0.02μm以下の薄いフラッシュAuめっき被膜からなるのがよい。そして、3層のそれぞれのめっき被膜16、17、18の厚さは、好ましい形態として、Niめっき被膜16厚さを0.2〜3.0μm、Pdめっき被膜17厚さを0.01〜0.15μm、Auめっき被膜18厚さを0.003〜0.02μm程度とするのがよい。半導体受光素子収納用パッケージ10は、これらの組み合わせによって、半導体受光素子を収納するためのパッケージとしての要求品質を確保しながら、パッケージを安価にすることができる。
【0024】
なお、上記の半導体受光素子収納用パッケージ10は、図示しないが、外部接続端子13がリードフレーム形状のCu合金板に予めNiめっき被膜16、Pdめっき被膜17、及びAuめっき被膜18を設ける形態であってよい。あるいは、半導体受光素子収納用パッケージ10は、図1(B)に示すような、外部接続端子13に3層からなるめっき被膜19を設ける前にセラミック基体11、セラミック枠体12、及び外部接続端子13を接合材14で固着させた接合体の外部に露出するリードフレーム形状のCu合金板にNiめっき被膜16、Pdめっき被膜17、及びAuめっき被膜18の3層からなるめっき被膜19を設ける形態であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明の半導体受光素子収納用パッケージは、CCD型等の半導体受光素子を搭載し、ファクシミリや、ラインスキャナーや、イメージスキャナー等に用いることができる。また、本発明の半導体受光素子収納用パッケージは、MOS型等の半導体受光素子を搭載し、デジタルカメラや、デジタルビデオカメラ等に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る半導体受光素子収納用パッケージの斜視図、A−A’線拡大縦断面図である。
【符号の説明】
【0027】
10:半導体受光素子収納用パッケージ、11:セラミック基体、12:セラミック枠体、13:外部接続端子、14:接合材、15:キャビティ部、16:Niめっき被膜、17:Pdめっき被膜、18:Auめっき被膜、19:めっき被膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平板形状のセラミック基体と、該セラミック基体の上面に接合され半導体受光素子を収納するためのキャビティ部を形成する前記セラミック基体の外形寸法と略同じ外形寸法を有する窓枠形状のセラミック枠体と、前記セラミック基体と前記セラミック枠体との間に介設され該セラミック枠体の内周側からと、前記セラミック基体及び前記セラミック枠体の外周側からリード端子部をそれぞれ突出するようにしてエポキシ樹脂からなる接合材で固着するリードフレーム形状の外部接続端子を有する半導体受光素子収納用パッケージであって、
前記外部接続端子がCu97重量%以上、残部にFe、P、Znの全てを含有するCu合金からなると共に、少なくとも前記リード端子部の外部に露出する表面にNiめっき被膜、該Niめっき被膜の表面にPdめっき被膜、及び該Pdめっき被膜の表面にAuめっき被膜の3層からなるめっき被膜を有することを特徴とする半導体受光素子収納用パッケージ。
【請求項2】
請求項1記載の半導体受光素子収納用パッケージにおいて、前記Auめっき被膜が厚さ0.02μm以下の薄いフラッシュAuめっき被膜からなることを特徴とする半導体受光素子収納用パッケージ。

【図1】
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【公開番号】特開2010−10517(P2010−10517A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−169850(P2008−169850)
【出願日】平成20年6月30日(2008.6.30)
【出願人】(391039896)株式会社住友金属エレクトロデバイス (276)
【Fターム(参考)】