説明

半導体発光ダイオード上での反射層の作製

半導体発光ダイオード上での反射層の作製。基板上に複数のエピタキシャル層があるウェハを有する半導体発光ダイオード上に反射層を作製する方法であって、複数のエピタキシャル層の前面上に第1のオーム接触層を適用するステップを含み、第1のオーム接触層は、反射層としても作用するように反射材料のものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体発光ダイオード上での反射層の作製に関し、特に、限定的ではないが、このような方法と、発光層が発光ダイオードの前面とのオーム接触としても作用する発光ダイオードとに関する。
【発明の背景】
【0002】
最近、携帯電話機、ディジタルカメラ、パーソナルディジタルアシスタント、信号機、自動車などに、発光ダイオードが大量に使用されている。このような応用で発光ダイオードを使用するには放射光の輝度が十分でないため、例えば、全般照明などの他の応用に発光ダイオードを使用する前に、より高い輝度が必要となる。
【0003】
発光ダイオードの輝度と出力が制限されているのにはいくつか理由がある。主な理由の1つは、制限された光抽出効率である。発光ダイオード表面(半導体)間の境界での全反射、または発光ダイオードのプラスチック封止により、ほとんどの発光ダイオードの外部効率は、入力電力の数パーセントに制限されるのに対して、内部効率は、90%を超えるほど高くなる場合が多い。内部量子効率は、発光ダイオードを通過する各電子に対して発生した光子の数を特徴付ける。抽出効率は、半導体発光ダイオードから逃げる発生光のパーセンテージである。
【0004】
光抽出効率を高めるために、例えば、以下のものを含むさまざまな手法が開発されてきた。
(a)表面テクスチャリング(I.SchnitzerおよびE.Yablonovitch、C.Caneau、T.J.Gmitter、およびA.Schere、Applied Physics Letters、Volume 63、page 2174、October 1993)
(b)吸収基板と非吸収基板との取り替え(F.A.Kish、F.M.Steranka、D.C.Defevere、D.A.Vanderwater、K.G.Park、C.P.Kuo、T.D.Osentowski、M.J.Peanasky、J.G.Yu、R.M.Fletcher、D.A.Steigerwald、M.G.Craford、およびV.M.Robbins、Applied Physics Letters、volume 64、page 2839、1994)
(c)ウェハ接合また共晶接合によって基板上または基板内にミラーを設置(R.H.Homg、D.S.Wuu、S.C.Wei、C.Y.Tseng、M.F.Huang、K.H.Chang、P.H.Liu、K.C.Lin、Applied Physics Letters、volume 75、page 3054、November 1999)
(d)チップ形状の変更
(e)半導体分布ブラッグリフレクタミラーを成長(H.Sugawara、H.Itaya、G.Hatakoshi、Journal of Applied Physics、volume 74、page 3189、1993)
【0005】
反射層は、通常、背面、つまり、基板が取り付けられる表面上にある。これは、半導体とのオーム接触が、前面上(特に、サファイア基板上のGaN発光ダイオードの場合)に作られ、基板の前面および縁部から光が放射されるためである。この反射層を作るには、多数のプロセスステップが必要になる。これは、非効率である。多くの場合、反射層は、半導体層およびはんだ材料と反応し、反射ミラー層と下地半導体との接着性も問題である。
【0006】
GaNベースおよびAlGaInP発光ダイオードの場合、基板は良好な熱伝導材料ではなく、基板を除去することが望ましい。さらに、反射ミラーが、半導体の前面にではなく、基板の裏面にあり、半導体前面とのオーム接触としても作用するため、基板を除去することで、反射ミラーを用いたデバイス作製が単純化される。
【0007】
基板を除去することによって、GaN青色レーザーの性能も改良されている(W.S.Wong、M.A.Kneissl、米国特許第6,627,921 B2 号)。半導体エピタキシャル層から基板を除去する前または後に、共晶接合、ウェハ接合を使用することによって、または有機接合材料を使用することによって、半導体エピタキシャル層を機械支持体(新しい基板)に接合することで、プロセスが複雑化し、歩留まりおよび生産のスループットが制限されてしまうこともある。多くの場合、高温下で接合を行わなければならない。これは、さらなる問題を引き起こすこともある。GaN発光ダイオードの場合、ウェハ全体に対してサファイア基板を除去し、エピタキシャル層を完全な状態のままに保つことが困難なことにより、接合法を使用した大量生産が困難になる。これは、接合法により、エピタキシャル層と新しい機械基板との間に密接かつ均質な接合が得られず、新しい基板上でのエピタキシャル層の反りにより、エピタキシャル層に亀裂や応力が生じてしまう。
【発明の概要】
【0008】
好ましい形態によれば、基板上に複数のエピタキシャル層を有するウェハから作られた半導体発光ダイオード上に反射層を作製する方法であって、複数のエピタキシャル層の前面上に第1のオーム接触層を適用するステップを含み、第1のオーム接触層が前面との境界で反射層としても作用するように反射材料で作られた方法が提供される。
【0009】
本方法は、
(a)第1のオーム接触層の前面に熱伝導性金属のシード層を適用するステップと、
(b)シード層上に熱伝導性金属の比較的厚い層を電気めっきするステップと、
(c)基板を除去するステップと、
をさらに含んでもよい。
【0010】
第1のオーム接触層は、シード層を適用する前に接着層でコーティングされてもよい。
【0011】
シード層は、電気めっきステップの前にフォトレジストパターンを用いてパターニングされ、比較的厚い層の電気めっきは、フォトレジストパターンの間である。ステップ(b)とステップ(c)との間に、接着性を高めるために、ウェハをアニールするさらなるステップが実行されてもよい。フォトレジストパターンは、高さが少なくとも50マイクロメートル、厚みが3〜500マイクロメートルの範囲、間隔が300マイクロメートルのものであってもよい。
【0012】
シード層は、パターニングなしに電気めっきされてもよく、パターニングは後で実行されてもよい。パターニングは、フォトレジストパターニング、次いで、ウェットエッチングによるものであっても、または比較的厚い層のレーザビームマイクロマシニングによるものであってもよい。比較的厚い層は、厚みがフォトレジストの高さ以下のものであってもよい。あるいは、代替として、熱伝導性金属の比較的厚い層は、フォトレジストより高い高さまで電気めっきされてもよく、後で薄層化される。薄層化は、研磨によるものであってもよい。
【0013】
ステップ(c)の後、不透明、透明、および半透明からなる群から選択された第2のオーム接触層を、エピタキシャル層の背面上に形成する追加のステップが含まれてもよい。第2のオーム接触層は、ブランク状態か、またはパターニングされたものであってもよい。第2のオーム接触層上に、ボンディングパッドが形成されてもよい。
【0014】
ステップ(c)の後、オーム接触形成および後続プロセスステップが実行されてもよく、後続プロセスステップは、ワイヤボンドパッドの堆積を含む。露出されたエピタキシャル層の背面は、第2のオーム接触層が堆積される前に、洗浄されエッチングされてもよい。第2のオーム接触層は、エピタキシャル層の第2の表面の全面積を覆わなくてもよい。
【0015】
第2のオーム接触層を形成した後、ウェハ上に発光デバイスをテストするステップと、ウェハを個々のデバイスに分離するステップとが含まれる。発光デバイスは、ラッピング、研磨、およびダイシングからなる群から選択された1つ以上のものを用いずに作製されてもよい。
【0016】
第1のオーム接触層は、エピタキシャル層のp型層上にあってもよく、第2のオーム接触層は、エピタキシャル層のn型層上に形成されてもよい。
【0017】
エピタキシャル層上に誘電体膜が堆積され、誘電体膜および第2のオーム接触層に開口部が切り取られ、エピタキシャル層上にボンドパッドが堆積されてもよい。
【0018】
ステップ(c)の後、エピタキシャル層上で熱伝導性金属の電気めっきが実行されてもよい。
【0019】
熱伝導性金属は、銅でってもよく、エピタキシャル層は、複数のGaN関連層であってもよい。
【0020】
さらなる態様において、エピタキシャル層と、エピタキシャル層の前面上の第1のオーム接触層とを備え、第1のオーム接触層が、反射材料で作られ、エピタキシャル層との境界で、ミラーとして作用する、発光デバイスが提供される。
【0021】
また、第1のオーム接触層上の接着層と、接着層上の熱伝導性金属のシード層と、シード層上の熱伝導性金属の比較的厚い層とがあってもよい。比較的厚い層は、ヒートシンク、電気コネクタ、および機械支持体の1つ以上であってもよい。
【0022】
エピタキシャル層の背面上に、第2のオーム接触層が設けられてもよく、第2のオーム接触層は、3〜500ナノメートルの範囲の薄い層である。
【0023】
また、第2のオーム接触層は、ボンディングパッドを備えてもよく、不透明、透明、および半透明から選択されてもよい。
【0024】
第1のオーム接触層と比較的厚い層との間の第1のオーム接触層上に接着層があってもよく、接着層と比較的厚い層との間に熱伝導性金属のシード層があってもよい。比較的厚い層の厚みは、少なくとも50マイクロメートルであってもよい。
【0025】
発光デバイスは、発光ダイオードまたはレーザダイオードであってもよい。
【0026】
以下、本発明をより深く理解し、容易に実用的な効果を得ることができるようにするために、非限定的な例として、本発明の好ましい実施形態を記載し、添付の例示的な図面(一定の比率で図示せず)を参照しながら記載する。
【好ましい実施形態の詳細な記載】
【0027】
以下の記載において、括弧内の参照番号は、図8のプロセスステップについて言及している。
【0028】
図1を参照すると、プロセスにおける第1のステップ、すなわち、ウェハ10のp型表面上の金属化が示されている。
【0029】
ウェハ10は、基板と、基板上の複数のエピタキシャル層14の積層体とを有するエピタキシャルウェハである。基板12は、例えば、サファイア、GaAs、InP、Siなどであり得る。以下、1つの例として、サファイア基板12上にGaN層14を有するGaNサンプルを使用する。エピタキシャル層14(多くの場合、エピ層と呼ばれる)は、複数の層の積層体であり、下側部分16(最初に基板上に成長させた部分)は、一般的に、n型層であり、上側部分18は、多くの場合、p型層である。
【0030】
GaN層14の前面または上面に、複数の金属層を有する、反射材料の第1のオーム接触層20がある。前面が比較的滑らかであり、第1のオーム接触層が金属層を有するため、この層は反射性である。したがって、反射層を作製するために、さらなるプロセスステップが不要である。オーム接触層20に、接着層22と、例えば、銅などの熱伝導性金属の薄い銅シード層24(図2)(ステップ88)とが追加される。熱伝導性金属も、導電性であることが好ましい。接着層の積層体は、形成後アニール処理されてもよい。
【0031】
第1のオーム層20は、エピタキシャル表面上に堆積されアニール処理された複数の層の積層体であってもよい。これは、元のウェハの一部でなくてもよい。GaN、GaA、およびInPデバイスの場合、エピタキシャルウェハは、多くの場合、n型とp型の半導体の間に挟まれた活性領域を含む。ほとんどの場合、上層は、p型である。
【0032】
図3に示すように、標準的なフォトリソグラフィを使用して(89)、薄い銅シード層24は、比較的厚いフォトレジスト26でパターニングされる。フォトレジストパターン26は、高さが少なくとも50マイクロメートル、好ましくは、50〜300マイクロメートルの範囲、より好ましくは、200マイクロメートルであり、厚みが約3〜500マイクロメートルである。これらは、最終チップのデザインに応じて、約300マイクロメートルの間隔を空けて互いに分離されることが好ましい。実際のパターンは、デバイスデザインに依存する。
【0033】
次いで、基板の一部分を形成するヒートシンクを形成するために、フォトレジスト26間の層24に、銅のパターニングされた層28が電気めっきされる(90)。銅層28の高さは、フォトレジスト26の高さ以下のものであることが好ましく、したがって、フォトレジスト26と同一または低い高さである。しかしながら、銅層28の高さは、フォトレジスト26の高さより大きくてもよい。このような場合、銅層28は、フォトレジスト26の高さ以下の高さになるように引き続き薄層化されてもよい。薄層化は、研磨またはウェットエッチングによるものであってもよい。フォトレジスト26は、銅めっき後に除去されても、除去されなくてもよい。除去は、例えば、レジスト剥離液中の樹脂などの標準的な既知の方法によるものであっても、プラズマアッシングによるものであってもよい。
【0034】
デバイスデザインに応じて、エピタキシャル層14の処理の後、例えば、洗浄(80)、リソグラフィ(81)、エッチング(82)、デバイス隔離(83)、パッシベーション(84)、金属化(85)、熱処理(86)などの標準的な処理技術の使用が続く。(図4)。次いで、ウェハ10は、接着性を高めるためにアニール処理される(87)。
【0035】
エピタキシャル層14は、一般的に、元の基板12上のn型層16と、オーム層20、接着層22、銅シード層24、および電気めっきされた厚い銅層28で覆われた元の前面または上面18上のp型層とで作られる。
【0036】
図5において、次いで、元の基板層12は、例えば、Kellyの方法を使用して除去される(91)[M.K.Kelly、O.Ambacher、R.Dimitrov、R.Handschuh、およびM.Stutzmann、phys.stat.sol.(a)159、R3(1997)]。基板は、研磨またはウェットエッチングによって除去されてもよい。
【0037】
図6は、最後から2番目のステップであり、発光のためにエピタキシャル層14の背面上(または下方に)第2のオーム接触層30が追加された発光ダイオードに特に関連している。また、ボンディングパッド32が追加される。第2のオーム接触層30は、透明または半透明であることが好ましい。この層は、薄い層であることがより好ましく、3〜50nmの範囲の厚みであってもよい。
【0038】
第2のオーム接触層30を追加する前、既知の予備プロセスが実行されてもよい。これらは、例えば、フォトリソグラフィ(92、93)、ドライエッチング(94、95)、およびフォトリソグラフィ(96)であってもよい。
【0039】
第2のオーム接触層30の堆積後にアニーリング(98)が続いてもよい。
【0040】
次いで、クリップ/ダイは、既知の標準的な方法によってテストされる(99)。チップ/ダイは、基板のラッピング/研磨およびダイシングなしに、個々のデバイス/チップ1および2に分離され得る(100)(図7)。標準的な既知の方法により、パッケージングが後続する。
【0041】
エピタキシャル層14の上面は、活性領域から、約0.1〜2.0ミクロンの範囲、好ましくは、約0.3ミクロンであることが好ましい。この構成において発光ダイオードチップの活性領域が、比較的厚い銅パッド28に近いため、サファイア構成上で熱の除去速度が高まる。
【0042】
さらに、または代替として、比較的厚い層28は、チップに機械的支持を与えるために使用されてもよい。また、これは、発光デバイスチップの活性領域から熱除去用の経路を設けるために使用されてもよく、また、電気的接続用に使用されてもよい。
【0043】
めっきステップは、ウェハレベルで実行され(すなわち、ダイシング動作前)、一度に数枚のウェハに対して実行されてもよい。
【0044】
金属であり比較的滑らかでる第1のオーム接触層20は、非常に光沢があり、したがって、高度に光反射性である。このようにして、光出力を高めるために、第1のオーム接触層20は、エピタキシャル層14の前面との境界で、反射表面、いわゆるミラーとしても作用する。これは、追加の作製ステップなしに達成される。オーム接触層/反射層20は、純金属のものであっても、例えば、Ni/Au、Ru/Au、インジウム錫酸化膜(ITO)、Ta/Tiなどの複数の金属層の積層体のものであってもよい。
【0045】
好ましい実施形態において銅の使用について言及しているが、導電性および/または熱伝導性であるか、または発光デバイスに機械的支持を与えるものであれば、任意の他のめっき可能な材料が使用されてもよい。
【0046】
反射ミラー層の形成とオーム接触の形成を単一ステップで組み合わせることによって、別の基板への接合の問題が回避される。反射ミラー/オーム接触層上での銅または他の熱伝導性および導電性材料(例えば、金属)は、室温で電気めっきされることが好ましい。これにより、本発明の接合プロセスにおいて高温が回避される。比較的厚い電気めっきされた層は、例えば、250ミクロンの厚みであってもよい。このようにして、この層は、機械的支持体、熱伝導体、および導電体としての働きをすることもあるため、基の基板の除去がある程度容易になる。
【0047】
好ましくは、基板の除去前に他のダイから各発光ダイオードダイが隔離されるため、基板の除去中または除去後のウェハ全体の任意の反りや曲げにより、個々の発光ダイオードダイに応力や亀裂が生じない。比較的厚い層は、導電性であるため、ダイの一方から他方へ電流が流れ得る。その結果、ボンディングワイヤは1つで済む。サファイアが絶縁体であるため、市場に出ているほとんどのGaNベースの発光ダイオードは、2つのワイヤボンディングが必要である。
【0048】
前述した記載に本発明の好ましい形態を記載してきたが、当業者であれば、デザイン、構成、または動作の多くの変形例または修正例が、本発明から逸脱することなくなされてもよいことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】作製プロセスの第1ステージにおける発光デバイスの略図である。
【図2】作製プロセスの第2ステージにおける図1の発光デバイスの略図である。
【図3】作製プロセスの第3ステージにおける図1の発光デバイスの略図である。
【図4】作製プロセスの第4ステージにおける図1の発光デバイスの略図である。
【図5】作製プロセスの第5ステージにおける図1の発光デバイスの略図である。
【図6】作製プロセスの第6ステージにおける図1の発光デバイスの略図である。
【図7】作製プロセスの第7ステージにおける図1の発光デバイスの略図である。
【図8】プロセスのフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に複数のエピタキシャル層を有するウェハから作られた半導体発光ダイオード上に反射層を作製する方法であって、前記複数のエピタキシャル層の前面上に第1のオーム接触層を適用するステップを備え、前記第1のオーム接触層が前記前面との境界で反射層としても作用するように反射材料で作られた、方法。
【請求項2】
(a)前記第1のオーム接触層の前面に熱伝導性金属のシード層を適用するステップと、
(b)前記シード層上に前記熱伝導性金属の比較的厚い層を電気めっきするステップと、
(c)前記基板を除去するステップと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のオーム接触層が、前記シード層の適用前に接着層でコーティングされる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記シード層が、前記電気めっき(b)の前にフォトレジストパターンを用いてパターニングされ、前記比較的厚い層の電気めっきが、フォトレジストパターンの間である、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
ステップ(b)とステップ(c)との間に、接着性を高めるために、ウェハをアニールするさらなるステップが実行される、請求項2〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記フォトレジストパターンの高さが、少なくとも50マイクロメートルである、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記フォトレジストパターンの厚みが、3〜500マイクロメートルの範囲である、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記フォトレジストパターンの間隔が、300マイクロメートルである、請求項4、6、および7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記シード層が、パターニングなしにステップ(b)において電気めっきされ、パターニングが後で実行される、請求項2〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
パターニングが、フォトレジストパターニング、次いで、ウェットエッチングによるもの、および前記比較的厚い層のレーザビームマイクロマシニングによるもののいずれか1つによるものである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記比較的厚い層の厚みが、フォトレジストの高さ以下のものである、請求項4〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
熱伝導性金属の前記比較的厚い層が、フォトレジストより高い高さまで電気めっきされ、研磨によって後で薄層化される、請求項4〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
ステップ(c)の後、不透明、透明、および半透明からなる群から選択され、ブランク状態およびパターニングされたもののいずれかである第2のオーム接触層を、前記エピタキシャル層の背面上に形成する追加のステップが含まれる、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のオーム接触層上に、少なくとも1つのボンディングパッドが形成された、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
ステップ(c)の後、オーム接触形成および後続プロセスステップが実行され、前記後続プロセスステップが、少なくとも1つのワイヤボンドパッドの堆積を含む、請求項2〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記第2のオーム接触層が堆積される前に、前記露出されたエピタキシャル層が洗浄されエッチングされる、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第2のオーム接触層が、前記エピタキシャル層の第2の表面の全面積を覆わない、請求項13〜16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記第2のオーム接触層を形成した後、ウェハ上に前記発光デバイスをテストするステップと、前記ウェハを個々のデバイスに分離するステップとが含まれる、請求項15〜17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記発光デバイスが、ラッピング、研磨、およびダイシングからなる群から選択された1つ以上のものを用いずに作製される、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記第1のオーム接触層が、前記エピタキシャル層のp型層上にある、請求項1〜19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記第2のオーム接触層が、前記エピタキシャル層のn型層上に形成される、請求項13〜18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
ステップ(c)の後、前記エピタキシャル層上に誘電体膜が堆積され、前記誘電体膜および第2のオーム接触層に開口部が切り取られ、前記エピタキシャル層上にボンドパッドが堆積される、請求項13に記載の方法。
【請求項23】
ステップ(c)の後、前記エピタキシャル層上で熱伝導性金属の電気めっきが実行される、請求項2〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記熱伝導性金属が、銅を含み、前記エピタキシャル層が、複数のGaN関連層を含む、請求項2〜23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
請求項1〜24のいずれか一項に記載の方法によって作製された発光ダイオード。
【請求項26】
エピタキシャル層と、前記エピタキシャル層の前面上の第1のオーム接触層とを備え、前記第1のオーム接触層が、反射材料で作られ、前記エピタキシャル層との境界で、ミラーとして作用する、半導体発光ダイオード。
【請求項27】
前記第1のオーム接触層上の接着層と、前記接着層上の熱伝導性金属のシード層と、前記シード層上の前記熱伝導性金属の比較的厚い層とをさらに備え、前記比較的厚い層が、ヒートシンク、電気コネクタ、および機械支持体からなる群から選択された1つ以上のものである、請求項26に記載の発光ダイオード。
【請求項28】
前記エピタキシャル層の背面上に第2のオーム接触層をさらに備え、前記第2のオーム接触層が、3〜500ナノメートルの範囲の薄い層である、請求項26または27に記載の発光ダイオード。
【請求項29】
前記第2のオーム接触層が、ボンディングパッドを備え、不透明、透明、および半透明からなる群から選択される、請求項28に記載の発光ダイオード。
【請求項30】
前記熱伝導性金属が、銅を含み、前記エピタキシャル層が、GaN関連層を備える、請求項26〜29のいずれか一項に記載の発光ダイオード。
【請求項31】
前記第1のオーム接触層と前記比較的厚い層との間の前記第1のオーム接触層上に接着層があり、前記接着層と前記比較的厚い層との間に前記熱伝導性金属のシード層がある、請求項26〜30のいずれか一項に記載の発光ダイオード。
【請求項32】
前記比較的厚い層の厚みが、少なくとも50マイクロメートルである、請求項26〜31のいずれか一項に記載の発光ダイオード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2007−533133(P2007−533133A)
【公表日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−507281(P2007−507281)
【出願日】平成17年3月1日(2005.3.1)
【国際出願番号】PCT/SG2005/000062
【国際公開番号】WO2005/098974
【国際公開日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(506094703)ティンギ テクノロジーズ プライベート リミテッド (10)
【Fターム(参考)】