説明

半導体装置

【課題】 キャパシタの側面の傾斜を最適化することにより、特性や信頼性に優れた半導体装置を提供する。
【解決手段】 半導体基板10と、半導体基板の上方に設けられ、下部電極21と、下部電極上に設けられた誘電体膜22と、誘電体膜上に設けられた上部電極23とを含むキャパシタと、上部電極上に設けられ、キャパシタのパターンを形成する際のマスクとして用いるマスク膜31とを備えた半導体装置であって、マスク膜の側面の傾斜は、上部電極の側面の傾斜及び誘電体膜の側面の傾斜よりも緩い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャパシタを有する半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、キャパシタの誘電体膜に強誘電体膜を用いた強誘電体メモリ、すなわち(FeRAM:Ferroelectric Random Access Memory)の開発が進められている。
【0003】
強誘電体メモリにおいて微細化を達成するためには、キャパシタの占有面積を小さくするとともに、隣接するキャパシタ間の距離を小さくすることが重要である。そのためには、キャパシタの側面の傾斜を急にする、すなわち傾斜角(テーパー角)を大きくする必要がある。
【0004】
しかしながら、傾斜角を大きくすると、良好なステップカバレージが得られ難いため、層間絶縁膜によってキャパシタを確実に覆うことが困難となる。そのため、キャパシタの側面に形成される層間絶縁膜の膜厚が低下するといった問題や、キャパシタの側面に空隙が形成されるといった問題が生じる。さらに、隣接するキャパシタ間にボイドが形成されるといった問題も生じる。
【0005】
上述したことからわかるように、優れた強誘電体メモリを得るためには、キャパシタの側面の傾斜が重要であるが、従来はキャパシタの側面の傾斜について最適化がはかられていなかった。すなわち、キャパシタの側面の傾斜を緩くする、すなわち傾斜角を小さくすると、キャパシタの占有面積や隣接するキャパシタ間の距離が増大し、微細化が困難になってしまう。逆に、キャパシタの側面の傾斜を急にする、すなわち傾斜角を大きくすると、ステップカバレージが悪化し、層間絶縁膜によってキャパシタを確実に覆うことが困難になってしまう。
【0006】
従来技術として、例えば特許文献1には、キャパシタの側面の傾斜角を75度以下にするという提案がなされている。しかしながら、この提案では傾斜角が小さくなるため、強誘電体メモリの微細化を達成することができない。
【0007】
このように、従来は、キャパシタの側面の傾斜について最適化がはかられていなかった。そのため、微細化及び良好なステップカバレージの両者を満たすことが困難であり、特性や信頼性に優れた半導体装置を得ることが困難であった。
【特許文献1】特開平9−162311号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、キャパシタの側面の傾斜を最適化することにより、特性や信頼性に優れた半導体装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の視点に係る半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の上方に設けられ、下部電極と、前記下部電極上に設けられた誘電体膜と、前記誘電体膜上に設けられた上部電極とを含むキャパシタと、前記上部電極上に設けられ、前記キャパシタのパターンを形成する際のマスクとして用いるマスク膜と、を備え、前記マスク膜の側面の傾斜は、前記上部電極の側面の傾斜及び前記誘電体膜の側面の傾斜よりも緩い。
【0010】
本発明の第2の視点に係る半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の上方に設けられ、下部電極と、前記下部電極上に設けられた誘電体膜と、前記誘電体膜上に設けられた上部電極とを含むキャパシタと、前記上部電極上に設けられ、前記キャパシタのパターンを形成する際のマスクとして用いるマスク膜と、を備え、前記マスク膜の側面の傾斜及び前記上部電極の側面の傾斜は、前記誘電体膜の側面の傾斜よりも緩い。
【0011】
本発明の第3の視点に係る半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の上方に設けられ、下部電極と、前記下部電極上に設けられた誘電体膜と、前記誘電体膜上に設けられた上部電極とを含むキャパシタと、を備え、前記上部電極の側面の傾斜は、前記誘電体膜の側面の傾斜よりも緩い。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、キャパシタの側面の傾斜を最適化することで、微細化及び良好なステップカバレージの両者を同時に満たすことが可能となり、特性や信頼性に優れた半導体装置を得ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0014】
(実施形態1)
図1〜図4は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置(強誘電体メモリ)の製造工程を模式的に示した断面図である。
【0015】
まず、図1に示すように、シリコン基板(半導体基板)10の表面領域に、素子分離領域(図示せず)及びMISトランジスタ11を形成する。続いて、シリコン基板10上に、層間絶縁膜を含む絶縁領域12を形成する。さらに、絶縁領域12内に、MISトランジスタ11と後述するキャパシタとを電気的に接続するためのプラグ13を形成する。
【0016】
次に、絶縁領域12上に、スパッタリング法により、キャパシタの下部電極膜21として、厚さ120nmのイリジウム(Ir)膜21a、厚さ50nmのイリジウム酸化物(IrO2 )膜21b及び厚さ50nmのプラチナ(Pt)膜21cを形成する。続いて、プラチナ膜21c上に、スパッタリング法により、キャパシタの誘電体膜として、厚さ140nmのPb(ZrxTi1-x )O3 膜(PZT膜)22を形成する。さらに、PZT膜22上に、スパッタリング法により、キャパシタの上部電極膜として、厚さ70nmのプラチナ(Pt)膜23を形成する。
【0017】
次に、プラチナ膜23上に、プラズマCVD(chemical vapor deposition)法により、マスク膜として、厚さ1μmのシリコン酸化膜(SiO2 膜)31を形成する。このマスク膜31は、キャパシタのパターンを形成する際のハードマスクとして用いられる。続いて、シリコン酸化膜31上にフォトリソグラフィ法によってフォトレジストパターン(図示せず)を形成する。さらに、このフォトレジストパターンをマスクとして用い、マグネトロンRIE(reactive ion etching)装置により、シリコン酸化膜31をパターニングする。シリコン酸化膜31をパターニングした後、酸素ガスプラズを用いたアッシングにより、フォトレジストパターンを除去する。このようにして、シリコン酸化膜31で形成されたマスクが得られる。
【0018】
次に、図2に示すように、シリコン酸化膜31をマスクとして用い、誘導結合プラズマRIE装置により、プラチナ膜23をパターニングする。エッチングガスにはCl2 及びArの混合ガスを用い、Cl2 及びArの流量をそれぞれ160sccm及び40sccmとする。RIEチャンバ内の圧力は2Paとし、誘導結合コイルに供給するRF電力を1kWに、ウエハサセプタに供給するRF電力を200Wに設定する。また、ウエハサセプタの温度を350℃に設定し、半導体基板10を加熱した状態でRIEを行う。このとき生成されるプラチナ塩化物等のプラチナ化合物は、飽和蒸気圧が高いため蒸発し難い。そのため、プラチナ化合物の付着によって、良好な異方性エッチングが妨げられるおそれがある。本実施形態では、300〜400℃程度の温度で加熱した状態でRIEを行うため、プラチナ膜23を良好に異方性エッチングすることが可能である。
【0019】
プラチナ膜23のエッチング終了後、シリコン酸化膜31をマスクとして用い、上述した誘導結合プラズマRIE装置により、PZT膜22及びプラチナ21cをパターニングする。エッチングガスにはCl2 、Ar及びN2 の混合ガスを用い、Cl2 、Ar及びN2 の流量をそれぞれ160sccm、40sccm及び10sccmとする。その他の基本的なRIE条件は、上述したプラチナ膜23のRIE条件と同一である。
【0020】
このようにして得られた構造の断面を、SEMによって観察した。その結果、プラチナ膜21c、PZT膜22、プラチナ膜23及びシリコン酸化膜31の側面の傾斜角(テーパー角)は、85度程度であった。また、RIEによってシリコン酸化膜31もエッチングされるため、シリコン酸化膜31の膜厚が減少していた。また、シリコン酸化膜31のショルダー部31aでのエッチング速度が、シリコン酸化膜31の平坦部でのエッチング速度よりも大きいため、ショルダー部31aの傾斜角は非ショルダー部31bの傾斜角(本実施形態では85度程度)よりも小さくなっていた。
【0021】
次に、図3に示すように、シリコン酸化膜31をマスクとして用い、上述した誘導結合プラズマRIE装置により、イリジウム酸化物膜21b及びイリジウム膜21aをパターニングする。エッチングガスにはCl2 、Ar、N2 及びO2 の混合ガスを用い、Cl2 、Ar、N2 及びO2 の流量をそれぞれ160sccm、20sccm、30sccm及び20sccmとする。このときのチャンバ内の圧力は4Paである。その他の基本的なRIE条件は、上述したプラチナ膜23のRIE条件と同一である。
【0022】
このようにして得られた構造の断面を、SEMによって観察した。その結果、イリジウム膜21a、イリジウム酸化物膜21b、プラチナ膜21c、PZT膜22及びプラチナ膜23の側面の傾斜角(テーパー角)は、80度程度であった。シリコン酸化膜31の側面の傾斜角(テーパー角)は、50度程度であった。また、シリコン酸化膜31の膜厚がさらに減少していた。
【0023】
シリコン酸化膜31の傾斜角が他の膜の傾斜角よりも小さくなっているのは、以下の理由による。すでに図2の工程で述べたように、シリコン酸化膜31のショルダー部31aでのエッチング速度が、シリコン酸化膜31の平坦部でのエッチング速度よりも大きいため、ショルダー部31aの傾斜角は非ショルダー部31bの傾斜角よりも小さくなる。また、RIE工程によってシリコン酸化膜31はしだいに薄くなり、シリコン酸化膜31が薄くなるにしたがってショルダー部は下方に移動する。したがって、シリコン酸化膜31の当初の膜厚(本実施形態では1μm)及びRIE条件を最適化しておけば、最終的なシリコン酸化膜31の膜厚をショルダー部の膜厚程度或いはそれ以下にすることができる。その結果、図3に示したように、シリコン酸化膜31の傾斜角が他の膜の傾斜角よりも小さい構造が得られる。
【0024】
以上のようにして、イリジウム膜21a、イリジウム酸化物膜21b及びプラチナ膜21cで形成された下部電極21、PZT膜で形成された誘電体膜(強誘電体膜)22及びプラチナ膜23で形成された上部電極23を含むキャパシタ構造が得られる。
【0025】
次に、図4に示すように、キャパシタ構造及びシリコン酸化膜(マスク膜)31を覆う層間絶縁膜(シリコン酸化膜)41を、シラン(SiH4 )と酸素の混合ガスを用いたプラズマCVD法によって形成する。その結果、良好なステップカバレージが得られ、層間絶縁膜によってキャパシタを確実に覆うことができた。そのため、キャパシタの側面に空隙が形成されるといった問題や、隣接するキャパシタ間にボイドが形成されるといった問題を回避することができた。また、キャパシタ特性も良好であった。
【0026】
以上のように、本実施形態によれば、シリコン酸化膜(マスク膜)31の側面の傾斜がキャパシタの下部電極21、誘電体膜22及び上部電極23の側面の傾斜よりも緩くなっている。すなわち、下部電極21、誘電体膜22、上部電極23及びマスク膜31からなる積層構造において、積層構造の上層側部分の方が下層側部分よりも傾斜が緩くなっている。一般に、ステップカバレージに対する影響度は、上層側部分の方が下層側部分よりも高い。したがって、本実施形態の構造によれば、良好なステップカバレージを実現することができる。また、本実施形態では、積層構造の下層側部分では傾斜が急になっている(傾斜角が大きくなっている)ため、キャパシタの占有面積及び隣接するキャパシタ間の距離を低減することができ、半導体装置(強誘電体メモリ)の微細化及び高集積化を実現することができる。よって、本実施形態によれば、微細化及び良好なステップカバレージの両者を同時に満たすことができ、特性や信頼性に優れた半導体装置を得ることが可能となる。
【0027】
(実施形態2)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置(強誘電体メモリ)の構成を模式的に示した断面図である。なお、基本的な構成は第1の実施形態と同様であり、図1〜図4に示した構成要素と対応する構成要素については同一の参照番号を付し、それらの詳細な説明は省略する。また、基本的な製造工程も第1の実施形態と同様であるため、それらの詳細な説明は省略する。
【0028】
第1の実施形態では、シリコン酸化膜(マスク膜)31の当初の膜厚を1μmとしていたが、本実施形態では、シリコン酸化膜31の当初の膜厚を800nmとしている。そのため、最終的なシリコン酸化膜31の膜厚が薄くなり、プラチナ膜23の側面の傾斜もシリコン酸化膜31と同様に緩くなっている。実際にSEMによって観察した結果、イリジウム膜21a、イリジウム酸化物膜21b、プラチナ膜21c及びPZT膜22の側面の傾斜角(テーパー角)は80度程度であり、プラチナ膜23及びシリコン酸化膜31の側面の傾斜角(テーパー角)は50度程度であった。
【0029】
本実施形態においても、第1の実施形態と同様、下部電極21、誘電体膜22、上部電極23及びマスク膜31からなる積層構造において、積層構造の上層側部分の方が下層側部分よりも傾斜が緩くなっている。したがって、第1の実施形態と同様、微細化及び良好なステップカバレージの両者を同時に満たすことができ、特性や信頼性に優れた半導体装置を得ることが可能となる。
【0030】
(実施形態3)
図6は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置(強誘電体メモリ)の構成を模式的に示した断面図である。なお、基本的な構成は第1の実施形態と同様であり、図1〜図4に示した構成要素と対応する構成要素については同一の参照番号を付し、それらの詳細な説明は省略する。また、基本的な製造工程も第1の実施形態と同様であるため、それらの詳細な説明は省略する。
【0031】
本実施形態では、シリコン酸化膜(マスク膜)31の当初の膜厚を第2の実施形態よりもさらに薄くしている。その結果、最終的にはシリコン酸化膜31が全てエッチングされてなくなっている。また、第2の実施形態と同様、プラチナ膜23の側面の傾斜角(テーパー角)が、イリジウム膜21a、イリジウム酸化物膜21b、プラチナ膜21c及びPZT膜22の側面の傾斜角(テーパー角)よりも小さくなっている。
【0032】
本実施形態においても、第1及び第2の実施形態と同様、下部電極21、誘電体膜22及び上部電極23からなる積層構造において、積層構造の上層側部分の方が下層側部分よりも傾斜が緩くなっている。したがって、第1及び第2の実施形態と同様、微細化及び良好なステップカバレージの両者を同時に満たすことができ、特性や信頼性に優れた半導体装置を得ることが可能となる。
【0033】
以上、第1〜第3の実施形態について説明したが、これらの実施形態は以下のような種々の変更が可能である。
【0034】
マスク膜31としては、シリコン酸化膜、シリコン膜、シリコン窒化膜、チタン膜、酸化チタン膜、窒化チタン膜、アルミニウム膜、酸化アルミニウム膜、窒化アルミニウム膜、炭素膜、タングステン膜、ジルコニウム膜、酸化ジルコニウム膜、イットリウム膜及び酸化イットリウム膜のなかの少なくとも一つを含んだ膜を用いることが可能である。
【0035】
また、誘電体膜22としては、PZT膜の他に、SrBi2Ta29 膜(SBT膜)を用いてもよい。一般的には、誘電体膜22として、金属酸化物で形成された強誘電体膜を含んだ膜を用いることが可能である。
【0036】
また、下部電極21及び上部電極23の少なくとも一方には、プラチナ(Pt)、イリジウム(Ir)及びルテニウム(Ru)のなかの少なくとも一つの元素を含んだ膜を用いることが可能である。また、キャパシタ構造を形成するためのRIEには、一般にハロゲン元素を含んだガスを用いることが可能である。プラチナ、イリジウム或いはルテニウムの化合物(特にハロゲン化合物)は一般に飽和蒸気圧が高いため、良好な異方性エッチングが妨げられるおそれがあるが、上述した実施形態で述べたように300℃程度以上の温度でRIEを行うことで、良好な異方性エッチングを行うことが可能である。
【0037】
また、積層構造の上層側部分の傾斜角は45度から70度程度であることが好ましく、積層構造の下層側部分の傾斜角は80度から90度程度であることが好ましい。
【0038】
また、上述した各実施形態では、下部電極21、誘電体膜22及び上部電極23全てをパターニングしたが、隣接するキャパシタ間で下部電極を共通化する場合もあるため、下部電極21はパターニングしなくてもよい。
【0039】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示された構成要件を適宜組み合わせることによって種々の発明が抽出され得る。例えば、開示された構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、所定の効果が得られるものであれば発明として抽出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程の一部を模式的に示した断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程の一部を模式的に示した断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程の一部を模式的に示した断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程の一部を模式的に示した断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。
【符号の説明】
【0041】
10…シリコン基板 11…MISトランジスタ
12…絶縁領域 13…プラグ
21…下部電極 21a…イリジウム膜
21b…イリジウム酸化物膜 21c…プラチナ膜
22…PZT膜(誘電体膜) 23…プラチナ膜(上部電極)
31…シリコン酸化膜(マスク膜) 41…層間絶縁膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板と、
前記半導体基板の上方に設けられ、下部電極と、前記下部電極上に設けられた誘電体膜と、前記誘電体膜上に設けられた上部電極とを含むキャパシタと、
前記上部電極上に設けられ、前記キャパシタのパターンを形成する際のマスクとして用いるマスク膜と、
を備え、
前記マスク膜の側面の傾斜は、前記上部電極の側面の傾斜及び前記誘電体膜の側面の傾斜よりも緩い
ことを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記上部電極の側面の傾斜及び前記誘電体膜の側面の傾斜は略等しい
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
半導体基板と、
前記半導体基板の上方に設けられ、下部電極と、前記下部電極上に設けられた誘電体膜と、前記誘電体膜上に設けられた上部電極とを含むキャパシタと、
前記上部電極上に設けられ、前記キャパシタのパターンを形成する際のマスクとして用いるマスク膜と、
を備え、
前記マスク膜の側面の傾斜及び前記上部電極の側面の傾斜は、前記誘電体膜の側面の傾斜よりも緩い
ことを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
前記マスク膜の側面の傾斜及び前記上部電極の側面の傾斜は略等しい
ことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
半導体基板と、
前記半導体基板の上方に設けられ、下部電極と、前記下部電極上に設けられた誘電体膜と、前記誘電体膜上に設けられた上部電極とを含むキャパシタと、
を備え、
前記上部電極の側面の傾斜は、前記誘電体膜の側面の傾斜よりも緩い
ことを特徴とする半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−93451(P2006−93451A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−278030(P2004−278030)
【出願日】平成16年9月24日(2004.9.24)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(599158797)インフィネオン テクノロジース アクチエンゲゼルシャフト (6)
【Fターム(参考)】