印刷装置
【課題】 ユーザが一度印刷を実行したメールの送信者からの次回のメール受信時には手動で印刷指示をしないでも自動で印刷できるようにする。
【解決手段】 システム制御部8の制御により、メール受信部1がメールを受信すると、受信メール情報記憶部3に記憶する。ユーザによって、受信メール情報記憶部3に記憶されたメールの手動印刷実行が指示がされると、プロッタ部6でそのメールの内容を印刷すると共に、印刷指示されたメールの内容から送信者情報を抽出し、その抽出された送信者情報を自動印刷実行判断用文字列情報記憶部5に記憶する。そして、次にメール受信部1によってメールを受信したとき、自動印刷実行判断制御部7が、その受信したメールの送信者情報と一致する送信者情報が自動印刷実行判断用文字列情報記憶部5に記憶されていたと判断した場合、その受信したメールをプロッタ部6によって印刷する。
【解決手段】 システム制御部8の制御により、メール受信部1がメールを受信すると、受信メール情報記憶部3に記憶する。ユーザによって、受信メール情報記憶部3に記憶されたメールの手動印刷実行が指示がされると、プロッタ部6でそのメールの内容を印刷すると共に、印刷指示されたメールの内容から送信者情報を抽出し、その抽出された送信者情報を自動印刷実行判断用文字列情報記憶部5に記憶する。そして、次にメール受信部1によってメールを受信したとき、自動印刷実行判断制御部7が、その受信したメールの送信者情報と一致する送信者情報が自動印刷実行判断用文字列情報記憶部5に記憶されていたと判断した場合、その受信したメールをプロッタ部6によって印刷する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ファクシミリ装置、プリンタ、複写機、それらの複合機を含む印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、メール受信機能によってメールを受信し、その受信したメールを印刷するファクシミリ装置を含む印刷装置(例えば、特許文献1参照)があった。
このようなメール受信機能付きの印刷装置では、スパムメールのような迷惑メールを受信したときでも直ちに印刷してしまうので、このような印刷が不要なメールの印刷によってトナー、紙を含む資源を無駄に浪費してしまうという問題があった。
そこで、メールを受信したときに自動で印刷されないように一旦蓄積し、ユーザによる手動によって印刷するメールが指定されたもののみを印刷する技術が提案されている。
【特許文献1】特開2002−7264号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した従来の技術のように、受信したメールを一旦蓄積し、ユーザからの指定のあったメールのみを印刷するようにすると、ユーザは、定期的に受信されているメールをチェックして印刷指示を行う必要があり、ユーザに作業負担を強いることになってしまうという問題があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ユーザが一度印刷を実行したメールの送信者からの次回のメール受信時には手動で印刷指示をしないでも自動で印刷できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明は上記の目的を達成するため、次の印刷装置を提供する。
(1)メールを受信するメール受信手段と、そのメール受信手段によって受信したメールを記憶するメール記憶手段と、そのメール記憶手段に記憶されたメールの中から印刷指示がされたメールを印刷する印刷手段を備えた印刷装置において、上記印刷指示されたメールの内容から送信者情報を抽出する抽出手段と、その抽出手段によって抽出した送信者情報を記憶する送信者情報記憶手段と、上記メール受信手段によってメールを受信したとき、その受信したメールの送信者情報と一致する送信者情報が上記送信者情報記憶手段に記憶されていた場合、上記受信したメールを上記印刷手段によって印刷させる印刷制御手段を設けた印刷装置。
(2)上記のような印刷装置において、上記印刷指示されたメールの内容から送信者情報を抽出して上記送信者情報記憶手段に記憶させるか否かを選択する手段を設けた印刷装置。
【0005】
(3)上記のような印刷装置において、上記送信者情報は、送信者のメールアドレス又は送信者のメールアドレス中のドメイン名である印刷装置。
(4)上記のような印刷装置において、上記送信者情報として、送信者のメールアドレス、あるいは送信者のメールアドレス中のドメイン名のいずれか一方を選択する手段を設けた印刷装置。
(5)上記のような印刷装置において、上記送信者記憶手段に上記印刷指示されたメールの内容から送信者情報を抽出して記憶するとき、その送信者情報に日時情報を対応させて記憶させる手段と、上記送信者情報記憶手段の記憶エリアがなくなったとき、上記送信者情報記憶手段に記憶されている日時情報に基づいて、最も古い日時情報とその日時情報に対応する送信者情報とを消去する手段を設けた印刷装置。
【0006】
(6)上記のような印刷装置において、上記消去制御手段による消去を実行させるか否かを選択する手段を設けた印刷装置。
(7)上記のような印刷装置において、上記送信者記憶手段の記憶エリアがなくなったとき、上記送信者情報記憶手段に記憶されている送信者情報の中から消去対象に指示された送信者情報を消去する手段を設けた印刷装置。
【発明の効果】
【0007】
この発明による印刷装置は、ユーザが一度印刷を実行したメールの送信者からの次回のメール受信時には手動で印刷指示をしないでも自動で印刷することができるので、ユーザによる煩雑な作業を省くことのできる高い操作性を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔実施例〕
図1は、この発明の一実施例である印刷装置の機能構成を示すブロック図である。
この印刷装置は、通常の印刷機能とメール受信機能を備えた複写機、ファクシミリ装置、レーザプリンタを含む装置であり、この発明に係る主要部として、メール受信部1と、ネットワーク制御部2と、受信メール情報記憶部3と、操作表示部4と、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部5と、プロッタ部6と、自動印刷実行判断制御部7とを有し、システム制御部8とが互いにデータのやり取りが可能にシステムバス9を介して接続されている。
【0009】
メール受信部1は、ローカルエリアネットワーク、インターネットを含む通信回線を介したメールの受信を制御する。
ネットワーク制御部2は、メールの受信の通信プロトコルを制御する。
受信メール情報記憶部3は、メール受信部1によって受信したメールを記憶して蓄積する記憶装置である。
操作表示部4は、操作者(ユーザ)がこの印刷装置への各種の選択、メールの印刷実行を含む各種指示を入力する操作部と、受信したメールの一覧を含む各種の情報と操作画面を表示する表示部からなる。
【0010】
自動印刷実行判断用文字列情報記憶部5は、操作表示部4によってユーザによる手動で印刷指示されたメールの内容から送信者情報(送信者のメールアドレスの文字列、又は送信者のメールアドレスの一部であるドメイン名の文字列)を抽出し、その文字列を自動印刷実行を行うか否かの判断に使用する印刷実行判断用文字列情報として記憶する記憶装置である。すなわち、上記送信者情報記憶手段の機能を果たす。
プロッタ部6は、印刷の指示がされたメール又は自動印刷実行と判断されたメールを用紙に印刷する印刷装置である。
【0011】
自動印刷実行判断制御部7は、受信したメールが自動印刷対象のメールか否かの判断を制御する。
システム制御部8は、この印刷装置全体の制御を司り、この発明に係る各種の処理を実行する主制御装置である。
システムバス9は、上記各部が相互間で各種制御信号やデータをやり取りする信号ラインである。
【0012】
次に、この印刷装置におけるユーザによって印刷を実行した受信メールと同じ送信者からのメールを次回以降受信したときにはユーザによる印刷指示が無くても自動印刷を実行する場合の処理について説明する。
まず、受信メールの自動印刷実行に用いるメールの送信者情報として、受信したメールに記載された送信者のメールアドレスを用いる場合について説明する。
【0013】
図2は、図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時の処理を示すフローチャート図である。
システム制御部8は、ステップ(図中「S」で示す)1で、操作表示部からユーザによる手動によるメールの手動印刷実行操作がされたか否かを判断し、操作がされなければ、この判断処理を繰り返し、操作がされたと判断したら、ステップ2で、操作表示部から手動印刷実行操作によって印刷指示されたメールの内容(情報)から送信者情報である送信者のメールアドレスの文字列を抽出し、その文字列を自動印刷実行判断用文字列として文字列情報記憶部に記憶し、ステップ3でプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
上記抽出は、受信したメールの情報からFromの欄のメールアドレスの文字列を抽出する。
【0014】
このようにして、ユーザによって印刷が実行された受信メールについては、その送信者情報であるメールアドレスを自動印刷実行のための情報として自動的に登録することができる。
【0015】
図3は、図1に示す印刷装置における受信メールの送信者のメールアドレスに基づいて行う自動印刷実行処理を示すフローチャート図である。
システム制御部8は、ステップ11で、メール受信部によってメールを受信したか否かを判断し、受信しなければ、この判断処理を繰り返し、受信したと判断したら、ステップ12で、自動印刷実行判断制御部が、受信したメールから送信者のメールアドレスを抽出し、そのメールアドレスについて自動印刷実行判断用文字列情報記憶部を検索し、受信したメールの送信者のメールアドレスと一致するメールアドレスの文字列が自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶されているか否かを判断し、記憶されていないと判断したら、システム制御部が、受信したメールを受信メール情報記憶部に記憶して、この処理を終了する。
上記抽出は、受信したメールの情報からFromの欄のメールアドレスの文字列を抽出する。
【0016】
一方、ステップ12で、自動印刷実行判断制御部が、受信したメールのメールアドレスと一致するメールアドレスの文字列が自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶されていると判断したら、ステップ13で、システム制御部がプロッタ部によって、受信したメールの内容をメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
なお、上記印刷したメールの内容を、さらに受信メール情報記憶部に記憶するようにすれば、再度利用することができる。
【0017】
このようにして、ユーザが印刷を実行したメールの送信者情報を自動的に登録し、その送信者情報と一致する送信者からの次回からのメールをユーザによる指示入力なしに自動的に印刷することができる。
したがって、ユーザが受信メールを全てチェックし、その都度印刷指示を行う手間を省くことができ、1度印刷を実行したメールについては、その印刷以降に受信した者について印刷を自動的に実行することができ、メール印刷についての操作性を高めることができる。
【0018】
次に、受信メールの自動印刷実行に用いるメールの送信者情報として、受信したメールに記載された送信者のメールアドレスの一部であるドメイン名を用いる場合について説明する。
【0019】
図4は、図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時の他の処理を示すフローチャート図である。
システム制御部8は、ステップ21で、操作表示部からユーザによる手動によるメールの手動印刷実行操作がされたか否かを判断し、操作がされなければ、この判断処理を繰り返し、操作がされたと判断したら、ステップ22で、操作表示部から手動印刷実行操作によって印刷指示されたメールの内容(情報)から送信者情報である送信者のメールアドレスの一部のドメイン名の文字列を抽出し、その文字列を自動印刷実行判断用文字列として文字列情報記憶部に記憶し、ステップ23でプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0020】
上記抽出は、受信したメールの情報からFromの欄のメールアドレスの文字列から、さらにドメイン名(@以下の文字列)を抽出する。
このようにして、ユーザによって印刷が実行された受信メールについては、その送信者情報であるメールアドレスの内のドメイン名を自動印刷実行のための情報として自動的に登録することができる。
【0021】
図5は、図1に示す印刷装置における受信メールの送信者のドメイン名に基づいて行う自動印刷実行処理を示すフローチャート図である。
システム制御部8は、ステップ31で、メール受信部によってメールを受信したか否かを判断し、受信しなければ、この判断処理を繰り返し、受信したと判断したら、ステップ32で、自動印刷実行判断制御部が、受信したメールから送信者のメールアドレスのドメイン名を抽出し、そのドメイン名について自動印刷実行判断用文字列情報記憶部を検索し、受信したメールの送信者のドメイン名と一致するドメイン名の文字列が自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶されているか否かを判断し、記憶されていないと判断したら、システム制御部が、受信したメールを受信メール情報記憶部に記憶して、この処理を終了する。
上記抽出は、受信したメールの情報からFromの欄のメールアドレスの文字列から、さらにドメイン名を抽出する。
【0022】
一方、ステップ32で、自動印刷実行判断制御部が、受信したメールのドメイン名と一致するドメイン名の文字列が自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶されていると判断したら、ステップ33で、システム制御部がプロッタ部によって、受信したメールの内容をメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
なお、上記印刷したメールの内容を、さらに受信メール情報記憶部に記憶するようにすれば、再度利用することができる。
【0023】
このようにして、ユーザが印刷を実行したメールの送信者情報を自動的に登録し、その送信者情報と一致する送信者からの次回からのメールをユーザによる指示入力なしに自動的に印刷することができる。
したがって、ユーザが受信メールを全てチェックし、その都度印刷指示を行う手間を省くことができ、1度印刷を実行したメールについては、その印刷以降に受信したものについて印刷を自動的に実行することができ、メール印刷についての操作性を高めることができる。
【0024】
また、上述のように自動印刷実行判断用文字列情報としてドメイン名を用いるようにすれば、同じドメイン名からのメールを多く受信し、印刷する必要がある場合、送信者情報としてメールアドレスの文字列全一致を自動印刷条件にすると、受信メールの一つ一つを印刷指示する必要があり、ユーザの手間となってしまう。
したがって、一度手動で印刷指示したメールアドレスと同じドメイン名からは全ての送信者からのメールを手動で印刷指示せずに自動印刷対象とすれば、同じドメイン名からのメールを受けた場合に、印刷指示をする手間を省くので、さらに操作性を高めることができる。
【0025】
そこで、上述の手動印刷実行時、システム制御部8が、ユーザによって印刷が実行されたメールのメールアドレスとドメイン名のいずれを登録するかの選択を促す画面を操作表示部4に表示し、ユーザがいずれか一方を選択入力すると、その選択された方の文字列をメールから抽出して自動印刷実行判断用文字列情報記憶部5に記憶するようにすると良い。
【0026】
次に、受信したメールを印刷する場合、定期的に受信し、必ず印刷する必要のある相手先もあれば、一時的に印刷を行う相手先からのメールの場合もある。
すなわち、一時的に印刷を行った相手先から受信したメールを自動印刷対象とする必要がない。
そこで、一時的に印刷した相手先からの受信メールを自動印刷対象としないようにすれば、印刷する必要がない相手先からのメールを自動印刷せずに済み、紙、トナーを含む資源を無駄に使用することを避けることができる。
【0027】
図6は、図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時のまた他の処理を示すフローチャート図である。
システム制御部8は、ステップ41で、操作表示部からユーザによる手動によるメールの手動印刷実行操作がされたか否かを判断し、操作がされなければ、この判断処理を繰り返し、操作がされたと判断したら、ステップ42で、操作表示部に自動印刷対象とするか否かの指定画面を表示する。
この指定画面とは、手動印刷実行操作がされたメールの送信者情報を自動印刷実行判断用文字列情報として登録するか否かを選択させるための画面である。
【0028】
ステップ43で、操作表示部に表示した指定画面に対して自動印刷対象とする選択入力がされたか否かを判断し、選択入力されなかった場合、ステップ45へ進んでプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
一方、ステップ43で、操作表示部に表示した指定画面に対して自動印刷対象とする選択入力がされたと判断したら、ステップ44で、手動印刷実行操作によって印刷指示されたメールの内容(情報)から送信者情報(送信者のメールアドレスの文字列、あるいは送信者のメールアドレスのドメイン名の文字列)を抽出し、その文字列を自動印刷実行判断用文字列として文字列情報記憶部に記憶し、ステップ45でプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0029】
このようにして、次回以降、同じ相手先からメールを受信した場合、自動印刷の対象とするか否かをユーザが選択できるため、定期的に受信することが予想される相手先を自動印刷の対象とし、一時的に印刷をした相手先からのメールは自動印刷の対象としないことができる。
したがって、印刷する必要がない相手先からのメールを受信した際に自動印刷しないので、紙、トナーを含む資源を無駄に使用することを避けることができる。
【0030】
次に、ユーザの使用環境によっては、メール自動印刷を厳重に制限をかけたい場合などでは、ドメイン名の一致で自動印刷対象としてしまうと制限がかけきれない場合がある。また、一方でメール自動印刷に厳重な制限を必要としない使用環境のユーザもいる。
そこで、ドメイン名の一致で自動印刷対象とするかメールアドレスの文字列全一致で自動印刷対象とするかのいずれを実行するかを設定できるようにし、ユーザの使用環境に応じたメール受信自動印刷動作ができるようにするとよい。
【0031】
図7は、図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時のさらに他の処理を示すフローチャート図である。
システム制御部8は、ステップ51で、操作表示部からユーザによる手動によるメールの手動印刷実行操作がされたか否かを判断し、操作がされなければ、この判断処理を繰り返し、操作がされたと判断したら、ステップ52で、操作表示部に自動印刷対象とするメールの判断に使用する自動印刷実行判断用文字列情報をドメイン名にするか否かの指定画面を表示する。
【0032】
ステップ53で、操作表示部に表示した指定画面に対して自動印刷実行判断用文字列情報をドメイン名にする設定がされたか否かを判断し、ドメイン名に設定されなかった場合、すなわち、自動印刷実行判断用文字列情報をメールアドレスとする設定が選択された場合、ステップ56へ進んで印刷指示されたメールの内容から送信者のメールアドレスを抽出し、そのメールアドレスを自動印刷実行判断用文字列情報として記憶し、ステップ55へ進んでプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0033】
一方、ステップ53で、操作表示部に表示した指定画面に対して自動印刷実行判断用文字列情報をドメイン名にする設定がされたと判断したら、ステップ54で、印刷指示されたメールの内容から送信者のメールアドレスのドメイン名を抽出し、そのドメイン名を自動印刷実行判断用文字列情報として記憶し、ステップ55でプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
このようにして、ユーザによって印刷が実行された受信メールについては、その送信者情報であるメールアドレスとメールアドレスの内のドメイン名の内の選択された方を自動印刷実行のための情報として自動的に登録することができる。
【0034】
図8は、図1に示す印刷装置における受信メールの送信者のメールアドレス、あるいはドメイン名のいずれか一方の選択された方に基づいて行う自動印刷実行処理を示すフローチャート図である。
システム制御部8は、ステップ61で、メール受信部によってメールを受信したか否かを判断し、受信しなければ、この判断処理を繰り返し、受信したと判断したら、ステップ62で、自動印刷実行判断用文字列情報としてドメイン名を登録する設定がされているか否かを判断し、ドメイン名を登録する設定がされていると判断したら、ステップ63へ進み、ドメイン名を登録する設定がされていないと判断したら、すなわち、メールアドレスを登録する設定と判断したら、ステップ65へ進む。
【0035】
ステップ63では、自動印刷実行判断制御部が、受信したメールから送信者のメールアドレスのドメイン名を抽出し、そのドメイン名について自動印刷実行判断用文字列情報記憶部を検索し、受信したメールの送信者のドメイン名と一致するドメイン名の文字列が自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶されているか否かを判断し、記憶されていないと判断したら、システム制御部が、受信したメールを受信メール情報記憶部に記憶して、この処理を終了する。
上記抽出は、受信したメールの情報からFromの欄のメールアドレスの文字列から、さらにドメイン名を抽出する。
【0036】
また、ステップ63で、自動印刷実行判断制御部が、受信したメールのドメイン名と一致するドメイン名の文字列が自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶されていると判断したら、ステップ64で、システム制御部がプロッタ部によって、受信したメールの内容をメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
なお、上記印刷したメールの内容を、さらに受信メール情報記憶部に記憶するようにすれば、再度利用することができる。
【0037】
ステップ65では、自動印刷実行判断制御部が、受信したメールから送信者のメールアドレスを抽出し、そのメールアドレスについて自動印刷実行判断用文字列情報記憶部を検索し、受信したメールの送信者のメールアドレスと一致するメールアドレスの文字列が自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶されているか否かを判断し、記憶されていないと判断したら、システム制御部が、受信したメールを受信メール情報記憶部に記憶して、この処理を終了する。
上記抽出は、受信したメールの情報からFromの欄からメールアドレスの文字列を抽出する。
また、ステップ65で、自動印刷実行判断制御部が、受信したメールのメールアドレスと一致するメールアドレスの文字列が自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶されていると判断したら、ステップ64で、システム制御部がプロッタ部によって、受信したメールの内容をメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0038】
なお、上記印刷したメールの内容を、さらに受信メール情報記憶部に記憶するようにすれば、再度利用することができる。
このようにして、ドメイン名の一致で自動印刷対象とするか、メールアドレスの文字列の全一致で自動印刷対象とするかを任意に設定することができるので、ユーザの使用環境に適したメール自動印刷環境を提供できる。
【0039】
次に、自動印刷実行を行う対象のメールか否かを判断するための自動印刷実行判断用文字列情報を記憶する自動印刷実行情報文字列情報記憶部5の記憶エリアの容量には上限がある。
そのため、手動印刷実行された全てのメールについての自動印刷実行判断用文字列情報を記憶しておくことができない恐れがある。
もし、容量の上限に達した場合、既に記憶されている自動印刷実行を行う対象のメールか否かを判断するための自動印刷実行判断用文字列情報を更新しないと、新たに自動印刷実行の対象としたい相手先を判断するための自動印刷実行判断用文字列情報を記録することができなくなる。
【0040】
そこで、印刷履歴が古い場合、すなわち、だいぶ以前に登録されてからあまり利用されていないような自動印刷実行判断用文字列情報については自動印刷実行の対象のメールを判断するものとして外しても問題ない場合があるので、自動印刷実行を行う対象のメールを判断するための自動印刷実行判断用文字列情報を常に最新との情報とすれば、適切なメール受信自動印刷動作を行うことにより、より操作性を高めることができる。
【0041】
図9は、図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時のまた他の処理を示すフローチャート図である。
システム制御部8は、ステップ71で、操作表示部からユーザによる手動によるメールの手動印刷実行操作がされたか否かを判断し、操作がされなければ、この判断処理を繰り返し、操作がされたと判断したら、ステップ72で、自動印刷実行情報文字列情報記憶部の記憶エリアを調べて、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に新しい送信者情報を記憶する記憶エリアが無いか否かを判断する。
【0042】
ステップ72で、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に新しい送信者情報を記憶する記憶エリアが無いと判断したら、ステップ73で、記憶されている最も古い日時情報とその日時情報に対応する送信者情報とを消去して空きエリアを作る。
この日時情報については、上記手動印刷実行操作がされた日時、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に登録された日時にするとよい。
また、この日時情報を、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に送信者情報を記憶するとき、その送信者情報に対応させて記憶する。
上記記憶エリアを空けたら、操作表示部から手動印刷実行操作によって印刷指示されたメールの内容(情報)から送信者情報(送信者のメールアドレスの文字列、あるいは送信者のメールアドレスのドメイン名)を抽出し、その文字列を自動印刷実行判断用文字列として文字列情報記憶部に記憶し、ステップ74でプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0043】
一方、ステップ72で、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に新しい送信者情報を記憶する記憶エリアが有ると判断したら、ステップ75で、操作表示部から手動印刷実行操作によって印刷指示されたメールの内容(情報)から送信者情報(送信者のメールアドレスの文字列、あるいは送信者のメールアドレスのドメイン名)を抽出し、その文字列を自動印刷実行判断用文字列として文字列情報記憶部に記憶し、ステップ74でプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0044】
このようにして、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に新たな自動印刷実行判断用文字列情報を登録できなくなった場合、登録された日時が一番古い印刷履歴の自動印刷実行判断用文字列情報を削除して記憶エリアを空けるので、新たに受信したメールについての自動印刷実行判断用文字列情報を記憶することができる。
それにより、常に新しい相手先を自動印刷対象とし、適切なメール受信自動印刷動作を行うことができるので、より操作性を高めることができる。
【0045】
また、上述の処理では、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶された送信者情報を削除する場合、最も古い登録日時のものから削除する場合を示したが、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶した送信者情報について、その送信者情報に基づいて自動印刷した回数や所定期間での頻度を含む利用状況情報を対応させて登録するようにすれば、その利用状況情報に基づいて、最も利用されていない送信者情報から削除して記憶エリアを空けるようにすることができ、蓄積された送信者情報のうちで、保存していてもあまり利用価値のないデータから削除することによって、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶された送信者情報の価値を高めることができる。
【0046】
次に、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶した送信者情報について、印刷履歴が古い場合、印刷頻度が低い場合でも自動印刷の対象から外したくない場合がある。
そこで、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶した送信者情報を削除する場合、ユーザが自動印刷実行の対象か否かを判断する情報として外すか外さないかを選択できるようにし、適切な自動印刷対象を元にメール受信自動印刷動作を行うようにするとよい。
【0047】
図10は、図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時のさらに他の処理を示すフローチャート図である。
システム制御部8は、ステップ81で、操作表示部からユーザによる手動によるメールの手動印刷実行操作がされたか否かを判断し、操作がされなければ、この判断処理を繰り返し、操作がされたと判断したら、ステップ82で、自動印刷実行情報文字列情報記憶部の記憶エリアを調べて、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に新しい送信者情報を記憶する記憶エリアが無いか否かを判断する。
【0048】
ステップ82で、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に新しい送信者情報を記憶する記憶エリアが無いと判断したら、ステップ83で、記憶されている最も古い日時情報とその日時情報に対応する送信者情報とに、新しい送信者情報とその日時情報とを上書きするか否かを選択する選択画面を表示し、ステップ84へ進む。
ステップ84で、上記選択画面によって上書きの指示が有ったか否かを判断し、有ったら、ステップ85で、記憶されている最も古い登録日時の日時情報が付与されている送信者情報とその日時情報とを消去して空きエリアを作る。
上記記憶エリアを空けたら、操作表示部から手動印刷実行操作によって印刷指示されたメールの内容(情報)から送信者情報(送信者のメールアドレスの文字列、あるいは送信者のメールアドレスのドメイン名)を抽出し、その文字列を自動印刷実行判断用文字列として文字列情報記憶部の空きエリアに記憶し、ステップ86でプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0049】
なお、上述の処理において、上書きが選択指示されたら、最も古い登録日時の日時情報が付与されている送信者情報とその日時情報とが記憶されている記憶エリアに、新たな登録日時の日時情報を付与した送信者情報とその日時情報とを直接上書きするようにしても良い。
また、ステップ84で、上書きの指示が無いと判断したら、ステップ86へ進んで、今回の送信者情報の登録はせずに、プロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0050】
一方、ステップ82で、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に新しい送信者情報を記憶する記憶エリアが有ると判断したら、ステップ87で、操作表示部から手動印刷実行操作によって印刷指示されたメールの内容(情報)から送信者情報(送信者のメールアドレスの文字列、あるいは送信者のメールアドレスのドメイン名)を抽出し、その文字列を自動印刷実行判断用文字列として文字列情報記憶部に記憶し、ステップ86でプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0051】
なお、上述の処理で、上書きの指示が無かった場合、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部5に記憶されている各送信者情報の中から、最も古い登録日時の次に登録日時が古いもの(あるいは利用頻度の低いもの)を明示して、それを削除するか否かを選択させる作業画面を表示し、選択されれば、それを削除するようにし、選択されなければ、さらに次に古い登録日時のものについて問うように処理を繰り返すようにしても良い。
【0052】
このようにして、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部5に記憶されている送信者情報を削除する場合、ユーザが自動印刷実行の対象か否かを判断する送信者情報から外してよい相手先なのか否かを選択することができるので、適切な自動印刷対象を元にメール受信自動印刷動作を行うことができ、操作性を高めることができる。
【0053】
次に、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶した送信者情報を削除する場合、登録されている中から、ユーザが自動印刷実行の対象か否かを判断する送信者情報から外してよいものを任意に指定できるようにしてもよい。
図11は、図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時のさらにまた他の処理を示すフローチャート図である。
システム制御部8は、ステップ91で、操作表示部からユーザによる手動によるメールの手動印刷実行操作がされたか否かを判断し、操作がされなければ、この判断処理を繰り返し、操作がされたと判断したら、ステップ92で、自動印刷実行情報文字列情報記憶部の記憶エリアを調べて、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に新しい送信者情報を記憶する記憶エリアが無いか否かを判断する。
【0054】
ステップ92で、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に新しい送信者情報を記憶する記憶エリアが無いと判断したら、ステップ93で、自動印刷実行情報文字列情報記憶部の記録エリアに記憶されている各送信者情報とその日時情報(又は利用頻度)の一覧画面を操作表示部に表示し、ステップ94へ進む。
ステップ94で、上記一覧画面によって消去する送信者情報が指定されたか否かを判断し、消去すると指定が有ったら、ステップ95で、指定された送信者情報とそれに対応する日時情報とを消去して空きエリアを作る。
上記記憶エリアを空けたら、操作表示部から手動印刷実行操作によって印刷指示されたメールの内容(情報)から送信者情報(送信者のメールアドレスの文字列、あるいは送信者のメールアドレスのドメイン名)を抽出し、その文字列を自動印刷実行判断用文字列として文字列情報記憶部の空きエリアに記憶し、ステップ96でプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0055】
なお、上述の処理において、消去の指定があった送信者情報とその日時情報とが記憶されている記憶エリアに、新たな登録日時の日時情報を付与した送信者情報とその日時情報とを直接上書きするようにしても良い。
また、ステップ94で、消去の指定がされなかったと判断したら、ステップ96へ進んで、今回の送信者情報の登録はせずに、プロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0056】
一方、ステップ92で、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に新しい送信者情報を記憶する記憶エリアが有ると判断したら、ステップ97で、操作表示部から手動印刷実行操作によって印刷指示されたメールの内容(情報)から送信者情報(送信者のメールアドレスの文字列、あるいは送信者のメールアドレスのドメイン名)を抽出し、その文字列を自動印刷実行判断用文字列として文字列情報記憶部に記憶し、ステップ96でプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
また、上記一覧表示について、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部5に記憶されている各送信者情報の中から、登録日時の古い順、あるいは利用頻度の低い順から所定数(例えば、10件分)を表示するようにしても良い。
【0057】
このようにして、ユーザが既に登録されている自動印刷実行の対象か否かを判断する各送信者情報の一覧から自動印刷実行の判別のための情報として外してよいものを任意に選択して指定することができるので、適切な自動印刷対象を元にメール受信自動印刷動作を行うことができることにより、操作性をより高めることができる。
【産業上の利用可能性】
【0058】
この発明による印刷装置は、ファクシミリ装置、プリンタ、複写機、それらの複合機を含む印刷機能を備えた装置全般に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】この発明の一実施例である印刷装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時の処理を示すフローチャート図である。
【図3】図1に示す印刷装置における受信メールの送信者のメールアドレスに基づいて行う自動印刷実行処理を示すフローチャート図である。
【図4】図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時の他の処理を示すフローチャート図である。
【0060】
【図5】図1に示す印刷装置における受信メールの送信者のドメイン名に基づいて行う自動印刷実行処理を示すフローチャート図である。
【図6】図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時のまた他の処理を示すフローチャート図である。
【図7】図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時のさらに他の処理を示すフローチャート図である。
【図8】図1に示す印刷装置における受信メールの送信者のメールアドレス、あるいはドメイン名のいずれか一方の選択された方に基づいて行う自動印刷実行処理を示すフローチャート図である。
【0061】
【図9】図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時のまた他の処理を示すフローチャート図である。
【図10】図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時のさらに他の処理を示すフローチャート図である。
【図11】図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時のさらにまた他の処理を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
【0062】
1:メール受信部 2:ネットワーク制御部 3:受信メール情報記憶部 4:操作表示部 5:自動印刷実行判断用文字列情報記憶部 6:プロッタ部 7:自動印刷実行判断制御部 8:システム制御部 9:システムバス
【技術分野】
【0001】
この発明は、ファクシミリ装置、プリンタ、複写機、それらの複合機を含む印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、メール受信機能によってメールを受信し、その受信したメールを印刷するファクシミリ装置を含む印刷装置(例えば、特許文献1参照)があった。
このようなメール受信機能付きの印刷装置では、スパムメールのような迷惑メールを受信したときでも直ちに印刷してしまうので、このような印刷が不要なメールの印刷によってトナー、紙を含む資源を無駄に浪費してしまうという問題があった。
そこで、メールを受信したときに自動で印刷されないように一旦蓄積し、ユーザによる手動によって印刷するメールが指定されたもののみを印刷する技術が提案されている。
【特許文献1】特開2002−7264号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した従来の技術のように、受信したメールを一旦蓄積し、ユーザからの指定のあったメールのみを印刷するようにすると、ユーザは、定期的に受信されているメールをチェックして印刷指示を行う必要があり、ユーザに作業負担を強いることになってしまうという問題があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ユーザが一度印刷を実行したメールの送信者からの次回のメール受信時には手動で印刷指示をしないでも自動で印刷できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明は上記の目的を達成するため、次の印刷装置を提供する。
(1)メールを受信するメール受信手段と、そのメール受信手段によって受信したメールを記憶するメール記憶手段と、そのメール記憶手段に記憶されたメールの中から印刷指示がされたメールを印刷する印刷手段を備えた印刷装置において、上記印刷指示されたメールの内容から送信者情報を抽出する抽出手段と、その抽出手段によって抽出した送信者情報を記憶する送信者情報記憶手段と、上記メール受信手段によってメールを受信したとき、その受信したメールの送信者情報と一致する送信者情報が上記送信者情報記憶手段に記憶されていた場合、上記受信したメールを上記印刷手段によって印刷させる印刷制御手段を設けた印刷装置。
(2)上記のような印刷装置において、上記印刷指示されたメールの内容から送信者情報を抽出して上記送信者情報記憶手段に記憶させるか否かを選択する手段を設けた印刷装置。
【0005】
(3)上記のような印刷装置において、上記送信者情報は、送信者のメールアドレス又は送信者のメールアドレス中のドメイン名である印刷装置。
(4)上記のような印刷装置において、上記送信者情報として、送信者のメールアドレス、あるいは送信者のメールアドレス中のドメイン名のいずれか一方を選択する手段を設けた印刷装置。
(5)上記のような印刷装置において、上記送信者記憶手段に上記印刷指示されたメールの内容から送信者情報を抽出して記憶するとき、その送信者情報に日時情報を対応させて記憶させる手段と、上記送信者情報記憶手段の記憶エリアがなくなったとき、上記送信者情報記憶手段に記憶されている日時情報に基づいて、最も古い日時情報とその日時情報に対応する送信者情報とを消去する手段を設けた印刷装置。
【0006】
(6)上記のような印刷装置において、上記消去制御手段による消去を実行させるか否かを選択する手段を設けた印刷装置。
(7)上記のような印刷装置において、上記送信者記憶手段の記憶エリアがなくなったとき、上記送信者情報記憶手段に記憶されている送信者情報の中から消去対象に指示された送信者情報を消去する手段を設けた印刷装置。
【発明の効果】
【0007】
この発明による印刷装置は、ユーザが一度印刷を実行したメールの送信者からの次回のメール受信時には手動で印刷指示をしないでも自動で印刷することができるので、ユーザによる煩雑な作業を省くことのできる高い操作性を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔実施例〕
図1は、この発明の一実施例である印刷装置の機能構成を示すブロック図である。
この印刷装置は、通常の印刷機能とメール受信機能を備えた複写機、ファクシミリ装置、レーザプリンタを含む装置であり、この発明に係る主要部として、メール受信部1と、ネットワーク制御部2と、受信メール情報記憶部3と、操作表示部4と、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部5と、プロッタ部6と、自動印刷実行判断制御部7とを有し、システム制御部8とが互いにデータのやり取りが可能にシステムバス9を介して接続されている。
【0009】
メール受信部1は、ローカルエリアネットワーク、インターネットを含む通信回線を介したメールの受信を制御する。
ネットワーク制御部2は、メールの受信の通信プロトコルを制御する。
受信メール情報記憶部3は、メール受信部1によって受信したメールを記憶して蓄積する記憶装置である。
操作表示部4は、操作者(ユーザ)がこの印刷装置への各種の選択、メールの印刷実行を含む各種指示を入力する操作部と、受信したメールの一覧を含む各種の情報と操作画面を表示する表示部からなる。
【0010】
自動印刷実行判断用文字列情報記憶部5は、操作表示部4によってユーザによる手動で印刷指示されたメールの内容から送信者情報(送信者のメールアドレスの文字列、又は送信者のメールアドレスの一部であるドメイン名の文字列)を抽出し、その文字列を自動印刷実行を行うか否かの判断に使用する印刷実行判断用文字列情報として記憶する記憶装置である。すなわち、上記送信者情報記憶手段の機能を果たす。
プロッタ部6は、印刷の指示がされたメール又は自動印刷実行と判断されたメールを用紙に印刷する印刷装置である。
【0011】
自動印刷実行判断制御部7は、受信したメールが自動印刷対象のメールか否かの判断を制御する。
システム制御部8は、この印刷装置全体の制御を司り、この発明に係る各種の処理を実行する主制御装置である。
システムバス9は、上記各部が相互間で各種制御信号やデータをやり取りする信号ラインである。
【0012】
次に、この印刷装置におけるユーザによって印刷を実行した受信メールと同じ送信者からのメールを次回以降受信したときにはユーザによる印刷指示が無くても自動印刷を実行する場合の処理について説明する。
まず、受信メールの自動印刷実行に用いるメールの送信者情報として、受信したメールに記載された送信者のメールアドレスを用いる場合について説明する。
【0013】
図2は、図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時の処理を示すフローチャート図である。
システム制御部8は、ステップ(図中「S」で示す)1で、操作表示部からユーザによる手動によるメールの手動印刷実行操作がされたか否かを判断し、操作がされなければ、この判断処理を繰り返し、操作がされたと判断したら、ステップ2で、操作表示部から手動印刷実行操作によって印刷指示されたメールの内容(情報)から送信者情報である送信者のメールアドレスの文字列を抽出し、その文字列を自動印刷実行判断用文字列として文字列情報記憶部に記憶し、ステップ3でプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
上記抽出は、受信したメールの情報からFromの欄のメールアドレスの文字列を抽出する。
【0014】
このようにして、ユーザによって印刷が実行された受信メールについては、その送信者情報であるメールアドレスを自動印刷実行のための情報として自動的に登録することができる。
【0015】
図3は、図1に示す印刷装置における受信メールの送信者のメールアドレスに基づいて行う自動印刷実行処理を示すフローチャート図である。
システム制御部8は、ステップ11で、メール受信部によってメールを受信したか否かを判断し、受信しなければ、この判断処理を繰り返し、受信したと判断したら、ステップ12で、自動印刷実行判断制御部が、受信したメールから送信者のメールアドレスを抽出し、そのメールアドレスについて自動印刷実行判断用文字列情報記憶部を検索し、受信したメールの送信者のメールアドレスと一致するメールアドレスの文字列が自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶されているか否かを判断し、記憶されていないと判断したら、システム制御部が、受信したメールを受信メール情報記憶部に記憶して、この処理を終了する。
上記抽出は、受信したメールの情報からFromの欄のメールアドレスの文字列を抽出する。
【0016】
一方、ステップ12で、自動印刷実行判断制御部が、受信したメールのメールアドレスと一致するメールアドレスの文字列が自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶されていると判断したら、ステップ13で、システム制御部がプロッタ部によって、受信したメールの内容をメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
なお、上記印刷したメールの内容を、さらに受信メール情報記憶部に記憶するようにすれば、再度利用することができる。
【0017】
このようにして、ユーザが印刷を実行したメールの送信者情報を自動的に登録し、その送信者情報と一致する送信者からの次回からのメールをユーザによる指示入力なしに自動的に印刷することができる。
したがって、ユーザが受信メールを全てチェックし、その都度印刷指示を行う手間を省くことができ、1度印刷を実行したメールについては、その印刷以降に受信した者について印刷を自動的に実行することができ、メール印刷についての操作性を高めることができる。
【0018】
次に、受信メールの自動印刷実行に用いるメールの送信者情報として、受信したメールに記載された送信者のメールアドレスの一部であるドメイン名を用いる場合について説明する。
【0019】
図4は、図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時の他の処理を示すフローチャート図である。
システム制御部8は、ステップ21で、操作表示部からユーザによる手動によるメールの手動印刷実行操作がされたか否かを判断し、操作がされなければ、この判断処理を繰り返し、操作がされたと判断したら、ステップ22で、操作表示部から手動印刷実行操作によって印刷指示されたメールの内容(情報)から送信者情報である送信者のメールアドレスの一部のドメイン名の文字列を抽出し、その文字列を自動印刷実行判断用文字列として文字列情報記憶部に記憶し、ステップ23でプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0020】
上記抽出は、受信したメールの情報からFromの欄のメールアドレスの文字列から、さらにドメイン名(@以下の文字列)を抽出する。
このようにして、ユーザによって印刷が実行された受信メールについては、その送信者情報であるメールアドレスの内のドメイン名を自動印刷実行のための情報として自動的に登録することができる。
【0021】
図5は、図1に示す印刷装置における受信メールの送信者のドメイン名に基づいて行う自動印刷実行処理を示すフローチャート図である。
システム制御部8は、ステップ31で、メール受信部によってメールを受信したか否かを判断し、受信しなければ、この判断処理を繰り返し、受信したと判断したら、ステップ32で、自動印刷実行判断制御部が、受信したメールから送信者のメールアドレスのドメイン名を抽出し、そのドメイン名について自動印刷実行判断用文字列情報記憶部を検索し、受信したメールの送信者のドメイン名と一致するドメイン名の文字列が自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶されているか否かを判断し、記憶されていないと判断したら、システム制御部が、受信したメールを受信メール情報記憶部に記憶して、この処理を終了する。
上記抽出は、受信したメールの情報からFromの欄のメールアドレスの文字列から、さらにドメイン名を抽出する。
【0022】
一方、ステップ32で、自動印刷実行判断制御部が、受信したメールのドメイン名と一致するドメイン名の文字列が自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶されていると判断したら、ステップ33で、システム制御部がプロッタ部によって、受信したメールの内容をメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
なお、上記印刷したメールの内容を、さらに受信メール情報記憶部に記憶するようにすれば、再度利用することができる。
【0023】
このようにして、ユーザが印刷を実行したメールの送信者情報を自動的に登録し、その送信者情報と一致する送信者からの次回からのメールをユーザによる指示入力なしに自動的に印刷することができる。
したがって、ユーザが受信メールを全てチェックし、その都度印刷指示を行う手間を省くことができ、1度印刷を実行したメールについては、その印刷以降に受信したものについて印刷を自動的に実行することができ、メール印刷についての操作性を高めることができる。
【0024】
また、上述のように自動印刷実行判断用文字列情報としてドメイン名を用いるようにすれば、同じドメイン名からのメールを多く受信し、印刷する必要がある場合、送信者情報としてメールアドレスの文字列全一致を自動印刷条件にすると、受信メールの一つ一つを印刷指示する必要があり、ユーザの手間となってしまう。
したがって、一度手動で印刷指示したメールアドレスと同じドメイン名からは全ての送信者からのメールを手動で印刷指示せずに自動印刷対象とすれば、同じドメイン名からのメールを受けた場合に、印刷指示をする手間を省くので、さらに操作性を高めることができる。
【0025】
そこで、上述の手動印刷実行時、システム制御部8が、ユーザによって印刷が実行されたメールのメールアドレスとドメイン名のいずれを登録するかの選択を促す画面を操作表示部4に表示し、ユーザがいずれか一方を選択入力すると、その選択された方の文字列をメールから抽出して自動印刷実行判断用文字列情報記憶部5に記憶するようにすると良い。
【0026】
次に、受信したメールを印刷する場合、定期的に受信し、必ず印刷する必要のある相手先もあれば、一時的に印刷を行う相手先からのメールの場合もある。
すなわち、一時的に印刷を行った相手先から受信したメールを自動印刷対象とする必要がない。
そこで、一時的に印刷した相手先からの受信メールを自動印刷対象としないようにすれば、印刷する必要がない相手先からのメールを自動印刷せずに済み、紙、トナーを含む資源を無駄に使用することを避けることができる。
【0027】
図6は、図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時のまた他の処理を示すフローチャート図である。
システム制御部8は、ステップ41で、操作表示部からユーザによる手動によるメールの手動印刷実行操作がされたか否かを判断し、操作がされなければ、この判断処理を繰り返し、操作がされたと判断したら、ステップ42で、操作表示部に自動印刷対象とするか否かの指定画面を表示する。
この指定画面とは、手動印刷実行操作がされたメールの送信者情報を自動印刷実行判断用文字列情報として登録するか否かを選択させるための画面である。
【0028】
ステップ43で、操作表示部に表示した指定画面に対して自動印刷対象とする選択入力がされたか否かを判断し、選択入力されなかった場合、ステップ45へ進んでプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
一方、ステップ43で、操作表示部に表示した指定画面に対して自動印刷対象とする選択入力がされたと判断したら、ステップ44で、手動印刷実行操作によって印刷指示されたメールの内容(情報)から送信者情報(送信者のメールアドレスの文字列、あるいは送信者のメールアドレスのドメイン名の文字列)を抽出し、その文字列を自動印刷実行判断用文字列として文字列情報記憶部に記憶し、ステップ45でプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0029】
このようにして、次回以降、同じ相手先からメールを受信した場合、自動印刷の対象とするか否かをユーザが選択できるため、定期的に受信することが予想される相手先を自動印刷の対象とし、一時的に印刷をした相手先からのメールは自動印刷の対象としないことができる。
したがって、印刷する必要がない相手先からのメールを受信した際に自動印刷しないので、紙、トナーを含む資源を無駄に使用することを避けることができる。
【0030】
次に、ユーザの使用環境によっては、メール自動印刷を厳重に制限をかけたい場合などでは、ドメイン名の一致で自動印刷対象としてしまうと制限がかけきれない場合がある。また、一方でメール自動印刷に厳重な制限を必要としない使用環境のユーザもいる。
そこで、ドメイン名の一致で自動印刷対象とするかメールアドレスの文字列全一致で自動印刷対象とするかのいずれを実行するかを設定できるようにし、ユーザの使用環境に応じたメール受信自動印刷動作ができるようにするとよい。
【0031】
図7は、図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時のさらに他の処理を示すフローチャート図である。
システム制御部8は、ステップ51で、操作表示部からユーザによる手動によるメールの手動印刷実行操作がされたか否かを判断し、操作がされなければ、この判断処理を繰り返し、操作がされたと判断したら、ステップ52で、操作表示部に自動印刷対象とするメールの判断に使用する自動印刷実行判断用文字列情報をドメイン名にするか否かの指定画面を表示する。
【0032】
ステップ53で、操作表示部に表示した指定画面に対して自動印刷実行判断用文字列情報をドメイン名にする設定がされたか否かを判断し、ドメイン名に設定されなかった場合、すなわち、自動印刷実行判断用文字列情報をメールアドレスとする設定が選択された場合、ステップ56へ進んで印刷指示されたメールの内容から送信者のメールアドレスを抽出し、そのメールアドレスを自動印刷実行判断用文字列情報として記憶し、ステップ55へ進んでプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0033】
一方、ステップ53で、操作表示部に表示した指定画面に対して自動印刷実行判断用文字列情報をドメイン名にする設定がされたと判断したら、ステップ54で、印刷指示されたメールの内容から送信者のメールアドレスのドメイン名を抽出し、そのドメイン名を自動印刷実行判断用文字列情報として記憶し、ステップ55でプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
このようにして、ユーザによって印刷が実行された受信メールについては、その送信者情報であるメールアドレスとメールアドレスの内のドメイン名の内の選択された方を自動印刷実行のための情報として自動的に登録することができる。
【0034】
図8は、図1に示す印刷装置における受信メールの送信者のメールアドレス、あるいはドメイン名のいずれか一方の選択された方に基づいて行う自動印刷実行処理を示すフローチャート図である。
システム制御部8は、ステップ61で、メール受信部によってメールを受信したか否かを判断し、受信しなければ、この判断処理を繰り返し、受信したと判断したら、ステップ62で、自動印刷実行判断用文字列情報としてドメイン名を登録する設定がされているか否かを判断し、ドメイン名を登録する設定がされていると判断したら、ステップ63へ進み、ドメイン名を登録する設定がされていないと判断したら、すなわち、メールアドレスを登録する設定と判断したら、ステップ65へ進む。
【0035】
ステップ63では、自動印刷実行判断制御部が、受信したメールから送信者のメールアドレスのドメイン名を抽出し、そのドメイン名について自動印刷実行判断用文字列情報記憶部を検索し、受信したメールの送信者のドメイン名と一致するドメイン名の文字列が自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶されているか否かを判断し、記憶されていないと判断したら、システム制御部が、受信したメールを受信メール情報記憶部に記憶して、この処理を終了する。
上記抽出は、受信したメールの情報からFromの欄のメールアドレスの文字列から、さらにドメイン名を抽出する。
【0036】
また、ステップ63で、自動印刷実行判断制御部が、受信したメールのドメイン名と一致するドメイン名の文字列が自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶されていると判断したら、ステップ64で、システム制御部がプロッタ部によって、受信したメールの内容をメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
なお、上記印刷したメールの内容を、さらに受信メール情報記憶部に記憶するようにすれば、再度利用することができる。
【0037】
ステップ65では、自動印刷実行判断制御部が、受信したメールから送信者のメールアドレスを抽出し、そのメールアドレスについて自動印刷実行判断用文字列情報記憶部を検索し、受信したメールの送信者のメールアドレスと一致するメールアドレスの文字列が自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶されているか否かを判断し、記憶されていないと判断したら、システム制御部が、受信したメールを受信メール情報記憶部に記憶して、この処理を終了する。
上記抽出は、受信したメールの情報からFromの欄からメールアドレスの文字列を抽出する。
また、ステップ65で、自動印刷実行判断制御部が、受信したメールのメールアドレスと一致するメールアドレスの文字列が自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶されていると判断したら、ステップ64で、システム制御部がプロッタ部によって、受信したメールの内容をメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0038】
なお、上記印刷したメールの内容を、さらに受信メール情報記憶部に記憶するようにすれば、再度利用することができる。
このようにして、ドメイン名の一致で自動印刷対象とするか、メールアドレスの文字列の全一致で自動印刷対象とするかを任意に設定することができるので、ユーザの使用環境に適したメール自動印刷環境を提供できる。
【0039】
次に、自動印刷実行を行う対象のメールか否かを判断するための自動印刷実行判断用文字列情報を記憶する自動印刷実行情報文字列情報記憶部5の記憶エリアの容量には上限がある。
そのため、手動印刷実行された全てのメールについての自動印刷実行判断用文字列情報を記憶しておくことができない恐れがある。
もし、容量の上限に達した場合、既に記憶されている自動印刷実行を行う対象のメールか否かを判断するための自動印刷実行判断用文字列情報を更新しないと、新たに自動印刷実行の対象としたい相手先を判断するための自動印刷実行判断用文字列情報を記録することができなくなる。
【0040】
そこで、印刷履歴が古い場合、すなわち、だいぶ以前に登録されてからあまり利用されていないような自動印刷実行判断用文字列情報については自動印刷実行の対象のメールを判断するものとして外しても問題ない場合があるので、自動印刷実行を行う対象のメールを判断するための自動印刷実行判断用文字列情報を常に最新との情報とすれば、適切なメール受信自動印刷動作を行うことにより、より操作性を高めることができる。
【0041】
図9は、図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時のまた他の処理を示すフローチャート図である。
システム制御部8は、ステップ71で、操作表示部からユーザによる手動によるメールの手動印刷実行操作がされたか否かを判断し、操作がされなければ、この判断処理を繰り返し、操作がされたと判断したら、ステップ72で、自動印刷実行情報文字列情報記憶部の記憶エリアを調べて、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に新しい送信者情報を記憶する記憶エリアが無いか否かを判断する。
【0042】
ステップ72で、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に新しい送信者情報を記憶する記憶エリアが無いと判断したら、ステップ73で、記憶されている最も古い日時情報とその日時情報に対応する送信者情報とを消去して空きエリアを作る。
この日時情報については、上記手動印刷実行操作がされた日時、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に登録された日時にするとよい。
また、この日時情報を、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に送信者情報を記憶するとき、その送信者情報に対応させて記憶する。
上記記憶エリアを空けたら、操作表示部から手動印刷実行操作によって印刷指示されたメールの内容(情報)から送信者情報(送信者のメールアドレスの文字列、あるいは送信者のメールアドレスのドメイン名)を抽出し、その文字列を自動印刷実行判断用文字列として文字列情報記憶部に記憶し、ステップ74でプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0043】
一方、ステップ72で、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に新しい送信者情報を記憶する記憶エリアが有ると判断したら、ステップ75で、操作表示部から手動印刷実行操作によって印刷指示されたメールの内容(情報)から送信者情報(送信者のメールアドレスの文字列、あるいは送信者のメールアドレスのドメイン名)を抽出し、その文字列を自動印刷実行判断用文字列として文字列情報記憶部に記憶し、ステップ74でプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0044】
このようにして、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に新たな自動印刷実行判断用文字列情報を登録できなくなった場合、登録された日時が一番古い印刷履歴の自動印刷実行判断用文字列情報を削除して記憶エリアを空けるので、新たに受信したメールについての自動印刷実行判断用文字列情報を記憶することができる。
それにより、常に新しい相手先を自動印刷対象とし、適切なメール受信自動印刷動作を行うことができるので、より操作性を高めることができる。
【0045】
また、上述の処理では、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶された送信者情報を削除する場合、最も古い登録日時のものから削除する場合を示したが、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶した送信者情報について、その送信者情報に基づいて自動印刷した回数や所定期間での頻度を含む利用状況情報を対応させて登録するようにすれば、その利用状況情報に基づいて、最も利用されていない送信者情報から削除して記憶エリアを空けるようにすることができ、蓄積された送信者情報のうちで、保存していてもあまり利用価値のないデータから削除することによって、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶された送信者情報の価値を高めることができる。
【0046】
次に、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶した送信者情報について、印刷履歴が古い場合、印刷頻度が低い場合でも自動印刷の対象から外したくない場合がある。
そこで、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶した送信者情報を削除する場合、ユーザが自動印刷実行の対象か否かを判断する情報として外すか外さないかを選択できるようにし、適切な自動印刷対象を元にメール受信自動印刷動作を行うようにするとよい。
【0047】
図10は、図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時のさらに他の処理を示すフローチャート図である。
システム制御部8は、ステップ81で、操作表示部からユーザによる手動によるメールの手動印刷実行操作がされたか否かを判断し、操作がされなければ、この判断処理を繰り返し、操作がされたと判断したら、ステップ82で、自動印刷実行情報文字列情報記憶部の記憶エリアを調べて、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に新しい送信者情報を記憶する記憶エリアが無いか否かを判断する。
【0048】
ステップ82で、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に新しい送信者情報を記憶する記憶エリアが無いと判断したら、ステップ83で、記憶されている最も古い日時情報とその日時情報に対応する送信者情報とに、新しい送信者情報とその日時情報とを上書きするか否かを選択する選択画面を表示し、ステップ84へ進む。
ステップ84で、上記選択画面によって上書きの指示が有ったか否かを判断し、有ったら、ステップ85で、記憶されている最も古い登録日時の日時情報が付与されている送信者情報とその日時情報とを消去して空きエリアを作る。
上記記憶エリアを空けたら、操作表示部から手動印刷実行操作によって印刷指示されたメールの内容(情報)から送信者情報(送信者のメールアドレスの文字列、あるいは送信者のメールアドレスのドメイン名)を抽出し、その文字列を自動印刷実行判断用文字列として文字列情報記憶部の空きエリアに記憶し、ステップ86でプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0049】
なお、上述の処理において、上書きが選択指示されたら、最も古い登録日時の日時情報が付与されている送信者情報とその日時情報とが記憶されている記憶エリアに、新たな登録日時の日時情報を付与した送信者情報とその日時情報とを直接上書きするようにしても良い。
また、ステップ84で、上書きの指示が無いと判断したら、ステップ86へ進んで、今回の送信者情報の登録はせずに、プロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0050】
一方、ステップ82で、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に新しい送信者情報を記憶する記憶エリアが有ると判断したら、ステップ87で、操作表示部から手動印刷実行操作によって印刷指示されたメールの内容(情報)から送信者情報(送信者のメールアドレスの文字列、あるいは送信者のメールアドレスのドメイン名)を抽出し、その文字列を自動印刷実行判断用文字列として文字列情報記憶部に記憶し、ステップ86でプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0051】
なお、上述の処理で、上書きの指示が無かった場合、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部5に記憶されている各送信者情報の中から、最も古い登録日時の次に登録日時が古いもの(あるいは利用頻度の低いもの)を明示して、それを削除するか否かを選択させる作業画面を表示し、選択されれば、それを削除するようにし、選択されなければ、さらに次に古い登録日時のものについて問うように処理を繰り返すようにしても良い。
【0052】
このようにして、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部5に記憶されている送信者情報を削除する場合、ユーザが自動印刷実行の対象か否かを判断する送信者情報から外してよい相手先なのか否かを選択することができるので、適切な自動印刷対象を元にメール受信自動印刷動作を行うことができ、操作性を高めることができる。
【0053】
次に、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部に記憶した送信者情報を削除する場合、登録されている中から、ユーザが自動印刷実行の対象か否かを判断する送信者情報から外してよいものを任意に指定できるようにしてもよい。
図11は、図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時のさらにまた他の処理を示すフローチャート図である。
システム制御部8は、ステップ91で、操作表示部からユーザによる手動によるメールの手動印刷実行操作がされたか否かを判断し、操作がされなければ、この判断処理を繰り返し、操作がされたと判断したら、ステップ92で、自動印刷実行情報文字列情報記憶部の記憶エリアを調べて、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に新しい送信者情報を記憶する記憶エリアが無いか否かを判断する。
【0054】
ステップ92で、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に新しい送信者情報を記憶する記憶エリアが無いと判断したら、ステップ93で、自動印刷実行情報文字列情報記憶部の記録エリアに記憶されている各送信者情報とその日時情報(又は利用頻度)の一覧画面を操作表示部に表示し、ステップ94へ進む。
ステップ94で、上記一覧画面によって消去する送信者情報が指定されたか否かを判断し、消去すると指定が有ったら、ステップ95で、指定された送信者情報とそれに対応する日時情報とを消去して空きエリアを作る。
上記記憶エリアを空けたら、操作表示部から手動印刷実行操作によって印刷指示されたメールの内容(情報)から送信者情報(送信者のメールアドレスの文字列、あるいは送信者のメールアドレスのドメイン名)を抽出し、その文字列を自動印刷実行判断用文字列として文字列情報記憶部の空きエリアに記憶し、ステップ96でプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0055】
なお、上述の処理において、消去の指定があった送信者情報とその日時情報とが記憶されている記憶エリアに、新たな登録日時の日時情報を付与した送信者情報とその日時情報とを直接上書きするようにしても良い。
また、ステップ94で、消去の指定がされなかったと判断したら、ステップ96へ進んで、今回の送信者情報の登録はせずに、プロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
【0056】
一方、ステップ92で、自動印刷実行情報文字列情報記憶部に新しい送信者情報を記憶する記憶エリアが有ると判断したら、ステップ97で、操作表示部から手動印刷実行操作によって印刷指示されたメールの内容(情報)から送信者情報(送信者のメールアドレスの文字列、あるいは送信者のメールアドレスのドメイン名)を抽出し、その文字列を自動印刷実行判断用文字列として文字列情報記憶部に記憶し、ステップ96でプロッタ部によって印刷実行を指示されたメールの内容(情報)を用紙に印刷し、この処理を終了する。
また、上記一覧表示について、自動印刷実行判断用文字列情報記憶部5に記憶されている各送信者情報の中から、登録日時の古い順、あるいは利用頻度の低い順から所定数(例えば、10件分)を表示するようにしても良い。
【0057】
このようにして、ユーザが既に登録されている自動印刷実行の対象か否かを判断する各送信者情報の一覧から自動印刷実行の判別のための情報として外してよいものを任意に選択して指定することができるので、適切な自動印刷対象を元にメール受信自動印刷動作を行うことができることにより、操作性をより高めることができる。
【産業上の利用可能性】
【0058】
この発明による印刷装置は、ファクシミリ装置、プリンタ、複写機、それらの複合機を含む印刷機能を備えた装置全般に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】この発明の一実施例である印刷装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時の処理を示すフローチャート図である。
【図3】図1に示す印刷装置における受信メールの送信者のメールアドレスに基づいて行う自動印刷実行処理を示すフローチャート図である。
【図4】図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時の他の処理を示すフローチャート図である。
【0060】
【図5】図1に示す印刷装置における受信メールの送信者のドメイン名に基づいて行う自動印刷実行処理を示すフローチャート図である。
【図6】図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時のまた他の処理を示すフローチャート図である。
【図7】図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時のさらに他の処理を示すフローチャート図である。
【図8】図1に示す印刷装置における受信メールの送信者のメールアドレス、あるいはドメイン名のいずれか一方の選択された方に基づいて行う自動印刷実行処理を示すフローチャート図である。
【0061】
【図9】図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時のまた他の処理を示すフローチャート図である。
【図10】図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時のさらに他の処理を示すフローチャート図である。
【図11】図1に示す印刷装置におけるユーザによる手動印刷実行操作がされたメールの印刷時のさらにまた他の処理を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
【0062】
1:メール受信部 2:ネットワーク制御部 3:受信メール情報記憶部 4:操作表示部 5:自動印刷実行判断用文字列情報記憶部 6:プロッタ部 7:自動印刷実行判断制御部 8:システム制御部 9:システムバス
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メールを受信するメール受信手段と、該メール受信手段によって受信したメールを記憶するメール記憶手段と、該メール記憶手段に記憶されたメールの中から印刷指示がされたメールを印刷する印刷手段とを備えた印刷装置において、
前記印刷指示されたメールの内容から送信者情報を抽出する抽出手段と、該抽出手段によって抽出された送信者情報を記憶する送信者情報記憶手段と、前記メール受信手段によってメールを受信したとき、該受信したメールの送信者情報と一致する送信者情報が前記送信者情報記憶手段に記憶されていた場合、前記受信したメールを前記印刷手段によって印刷させる印刷制御手段とを設けたことを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記印刷指示されたメールの内容から送信者情報を抽出して前記送信者情報記憶手段に記憶させるか否かを選択する手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
【請求項3】
前記送信者情報は、送信者のメールアドレス又は送信者のメールアドレス中のドメイン名であることを特徴とする請求項1又は2記載の印刷装置。
【請求項4】
前記送信者情報として、送信者のメールアドレス、あるいは送信者のメールアドレス中のドメイン名のいずれか一方を選択する手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の印刷装置。
【請求項5】
前記送信者記憶手段に前記印刷指示されたメールの内容から送信者情報を抽出して記憶するとき、その送信者情報に日時情報を対応させて記憶させる手段と、前記送信者情報記憶手段の記憶エリアがなくなったとき、前記送信者情報記憶手段に記憶されている日時情報に基づいて、最も古い日時情報と該日時情報に対応する送信者情報とを消去する手段とを設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記消去制御手段による消去を実行させるか否かを選択する手段を設けたことを特徴とする請求項5記載の印刷装置。
【請求項7】
前記送信者記憶手段の記憶エリアがなくなったとき、前記送信者情報記憶手段に記憶されている送信者情報の中から消去対象に指示された送信者情報を消去する手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の印刷装置。
【請求項1】
メールを受信するメール受信手段と、該メール受信手段によって受信したメールを記憶するメール記憶手段と、該メール記憶手段に記憶されたメールの中から印刷指示がされたメールを印刷する印刷手段とを備えた印刷装置において、
前記印刷指示されたメールの内容から送信者情報を抽出する抽出手段と、該抽出手段によって抽出された送信者情報を記憶する送信者情報記憶手段と、前記メール受信手段によってメールを受信したとき、該受信したメールの送信者情報と一致する送信者情報が前記送信者情報記憶手段に記憶されていた場合、前記受信したメールを前記印刷手段によって印刷させる印刷制御手段とを設けたことを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記印刷指示されたメールの内容から送信者情報を抽出して前記送信者情報記憶手段に記憶させるか否かを選択する手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
【請求項3】
前記送信者情報は、送信者のメールアドレス又は送信者のメールアドレス中のドメイン名であることを特徴とする請求項1又は2記載の印刷装置。
【請求項4】
前記送信者情報として、送信者のメールアドレス、あるいは送信者のメールアドレス中のドメイン名のいずれか一方を選択する手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の印刷装置。
【請求項5】
前記送信者記憶手段に前記印刷指示されたメールの内容から送信者情報を抽出して記憶するとき、その送信者情報に日時情報を対応させて記憶させる手段と、前記送信者情報記憶手段の記憶エリアがなくなったとき、前記送信者情報記憶手段に記憶されている日時情報に基づいて、最も古い日時情報と該日時情報に対応する送信者情報とを消去する手段とを設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記消去制御手段による消去を実行させるか否かを選択する手段を設けたことを特徴とする請求項5記載の印刷装置。
【請求項7】
前記送信者記憶手段の記憶エリアがなくなったとき、前記送信者情報記憶手段に記憶されている送信者情報の中から消去対象に指示された送信者情報を消去する手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の印刷装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−67021(P2009−67021A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−240661(P2007−240661)
【出願日】平成19年9月18日(2007.9.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年9月18日(2007.9.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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