説明

卵巣癌の治療および診断のための組成物および方法

【課題】癌、特に卵巣癌の治療および診断のための組成物および方法を提供する。
【解決手段】例示的な組成物としては、1以上の卵巣腫瘍ポリペプチド、その免疫原性部分、このようなポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、このようなポリペプチドを発現する抗原提示細胞、およびこのようなポリペプチドを発現する細胞に特異的なT細胞が挙げられる。これらの開示された組成物は、例えば、疾患、特に、卵巣癌の診断、予防、および/または処置において有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
単離されたポリペプチドであって、以下:
(a)配列番号215、200〜202、207および209に提供される配列;
(b)配列番号215、200〜202、207および209に提供される配列に対して、少なくとも70%の同一性を有する配列;および
(c)配列番号215、200〜202、207および209に提供される配列に対して、少なくとも90%の同一性を有する配列;
からなる群より選択される卵巣腫瘍タンパク質のアミノ配列を含む、ポリペプチド。
【請求項2】
単離されたポリヌクレオチドであって、以下:
(a)配列番号214、203〜206、208および210〜213に提供される配列;
(b)配列番号214、203〜206、208および210〜213に提供される配列の相補体;
(c)配列番号214、203〜206、208および210〜213に提供される配列の少なくとも20連続した残基からなる配列;
(d)中程度にストリンジェントな条件下で、配列番号214、203〜206、208および210〜213に提供される配列にハイブリダズする配列;
(e)配列番号214、203〜206、208および210〜213に提供される配列に対して少なくとも75%の同一性を有する配列;
(f)配列番号214、203〜206、208および210〜213に提供される配列に対して少なくとも90%の同一性を有する配列;ならびに
(g)配列番号214、203〜206、208および210〜213に提供される配列の縮重改変体;
からなる群より選択される配列を含む、ポリヌクレオチド。
【請求項3】
単離されたポリペプチドであって、以下:
(a)請求項2に記載のポリヌクレオチドによってコードされる配列;
(b)請求項2に記載のポリヌクレオチドによってコードされる配列に対して少なくとも70%の同一性を有する、配列;および
(c)請求項2に記載のポリヌクレオチドによってコードされる配列に対して少なくとも90%の同一性を有する、配列
からなる群より選択される卵巣腫瘍タンパク質のアミノ酸配列を含む、ポリペプチド。
【請求項4】
発現制御配列に作動可能に連結される、請求項2に記載のポリヌクレオチドを含む、発現ベクター。
【請求項5】
請求項4に記載の発現ベクターで形質転換されたか、またはトランスフェクトされた、宿主細胞。
【請求項6】
請求項1または3のポリペプチドに特異的に結合する、単離された抗体、またはその抗原結合フラグメント。
【請求項7】
患者における卵巣癌の存在を検出するための方法であって、該方法は、以下の工程:
(a)該患者由来の生物学的サンプルを得る工程;
(b)請求項1または請求項3のポリペプチドに結合する結合因子と該生物学的サンプルを接触されせる工程;
(c)該サンプル中において、該結合因子に結合するポリペプチドの量を検出する工程;および
(d)該ポリペプチドの量と予め決定されたカットオフ値と比較し、それによって該患者における癌の存在を決定する工程;
を包含する、方法。
【請求項8】
請求項1または請求項3に記載の少なくとも1つのポリペプチドを含む、融合タンパク質。
【請求項9】
中程度にストリンジェントな条件下で、配列番号214、203〜206、208および210〜213に提供される配列にハイブリダイズする、オリゴヌクレオチド。
【請求項10】
腫瘍タンパク質に特異的なT細胞を刺激および/または拡大するための方法であって、該方法は、T細胞を刺激および/または拡大することを可能にするのに十分な条件および時間で、
以下:
(a)請求項1または請求項3に記載のポリペプチド;
(b)請求項2に記載のポリヌクレオチド;および
(c)請求項1または請求項3に記載のポリペプチドを発現する、抗原提示細胞
からなる群より選択される少なくとも1つの成分とT細胞を接触させる工程
を包含する、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法で従って調製されたT細胞を含む、単離されたT細胞集団。
【請求項12】
生理学的に受容可能なキャリアおよび免疫賦活剤からなる群より選択される第1の成分、ならびに第2の成分を含む、組成物であって、
ここで、該第2の成分は、以下:
(a)請求項1または請求項3に記載のポリペプチド;
(b)請求項2に記載のポリヌクレオチド;
(c)請求項6に記載の抗体;
(d)請求項8に記載の融合タンパク質;および
(e)請求項2または請求項3に記載のポリペプチドを発現する抗原提示細胞;
からなる群より選択される、組成物。
【請求項13】
患者における免疫応答を刺激する方法であって、該方法は、
請求項12に記載の組成物を、該患者に投与する工程を包含する、方法。
【請求項14】
患者における癌の処置のための方法であって、該方法は、請求項12に記載の組成物を該患者に投与する工程を包含する、方法。
【請求項15】
患者における癌の存在を決定するための方法であって、該方法は、以下の工程:
(a)該患者から生物学的サンプルを得る工程;
(b)請求項9に記載のオリゴヌクレオチドと該生物学的サンプルを接触させる工程;
(c)該サンプル中において、該オリゴヌクレオチドにハイブリダイズするポリヌクレオチドの量を検出する工程;および
(d)該オリゴヌクレオチドにハイブリダイズするオリゴヌクレオチドの量と予め決定されたカットオフ値と比較し、それによって該患者における、癌の存在を決定する工程;
を包含する、方法。
【請求項16】
少なくとも1つの請求項9に記載のオリゴヌクレオチドを含む、診断キット。
【請求項17】
少なくとも1つの請求項6に記載の抗体および検出試薬を含む、診断キットであって、ここで、該検出試薬は、レポーター基を含む、診断キット。
【請求項18】
患者における癌の発生を阻害する方法であって、該方法は、以下の工程:
(a)(i)請求項1または請求項3に記載のポリペプチド;(ii)請求項2に記載のポリヌクレオチド;および(iii)請求項1または請求項3に記載のポリペプチドを発現する抗原提示細胞からなる群より選択される、少なくとも1つの成分と、患者から単離された、CD4+T細胞および/またはCD8+T細胞をインキュベートし、その結果、T細胞が増殖する工程;
(b)該増殖したT細胞の有効量を患者に投与し、そして、それによって該患者における癌の発生を阻害する工程;
を包含する、方法。



【公開番号】特開2008−289482(P2008−289482A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−128532(P2008−128532)
【出願日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【分割の表示】特願2002−542263(P2002−542263)の分割
【原出願日】平成13年11月13日(2001.11.13)
【出願人】(397069329)コリクサ コーポレイション (38)
【Fターム(参考)】