説明

原材料履歴転送システム、原材料履歴管理システムおよび原材料履歴管理方法

【課題】
原材料の生産元情報等の原材料履歴を食品購入者に提供できる原材料履歴提供システム、および食品工場において食品の原材料を管理する原材料履歴管理システムおよび原材料履歴管理方法を提供する。
【解決手段】
食品の生産元情報を含む原材料履歴が記憶される原材料履歴記憶手段を備えたホスト装置11と、バーコードリーダ221と、バーコード印刷装置222と、読取り情報転送装置223とを備えた複数の端末装置22とからなる。端末装置22は、保管手段から原材料が他の保管手段に小分けされたときは、バーコードを読み取り、生産元情報と現在の「量」から小分けされた「量」を差し引いた新たな「量」とが記録されたバーコードBC1、および、生産元情報と小分けされた「量」とが記録されたバーコードBC2を印刷し、ホスト装置にバーコードの読取り情報を転送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原材料の生産元情報等の原材料履歴を食品購入者に提供できる原材料履歴提供システム、および食品工場において食品の原材料を管理する原材料履歴管理システムおよび原材料履歴管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(1)従来、食品の原材料は、包装に記載された原材料の説明等に記載される。ところが、原材料の生産元情報(生産者情報等)についてまでの詳細な情報は記載されない。したがって、食品購入者は、たとえばある原材料について生産元情報を知りたくても知ることができない。たとえば、食品購入者は、原材料が農産物である場合に、どの地方のどの農家が生産したものかを知りたくても知ることができない。
【0003】
(2)従来、食品工場では各原材料は一旦保管庫や所定の保管場所にストックされ、保管庫や保管場所にストックされた原材料は、トレイ等の移動容器に小分けされて調理工程に搬送される。
【0004】
通常、保管庫や保管場所からの各原材料の取出し量は、作業員が作業表等を参照して行っている。また、保管庫や保管場所の在庫が少なくなったか否か等、保管庫や保管場所にストックされている原材料の量、日付等の管理は人手により行われている。
【0005】
しかし、作業員の錯誤等により、たとえば保管庫や保管場所からの各原材料の取出し量が最適とならない場合や、ストックされている原材料が使用されず、新鮮でなくなる場合がある。
【0006】
このよう事態は、製品(食品)の品質を低下させるおそれがある。また、原材料の保管量の管理は人手により行うため、作業員の錯誤等により保管庫や保管場所に準備されている原材料が不足すると、製造ラインの稼動を一時停止しなくてはならない事態が生じ得る。このような事態を想定して、通常、食品工場では、保管量を本来使用される量よりも多く設定しており、原材料の不足に備えている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、原材料の生産元情報等の原材料履歴を食品購入者に提供できる原材料履歴提供システムを実現することにある。
本発明の他の目的は、食品工場において食品の原材料を管理することができる原材料履歴管理システムおよび原材料履歴管理方法を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の原材料履歴提供システムは、
(a)食品の原材料履歴を検索するための原材料履歴検索情報が記録されたバーコード、ICタグまたは数字・文字列が包装に付された食品、
(b)前記食品の前記原材料履歴が記憶された原材料履歴記憶手段と、
前記原材料履歴検索情報を取得し、当該原材料履歴検索情報に対応する原材料履歴を前記原材料履歴記憶手段から抽出する原材料履歴抽出手段と、
ネットワークから前記原材料履歴検索情報を取得し当該原材料履歴検索情報を前記原材料履歴抽出手段に渡すとともに、前記原材料履歴抽出手段が抽出した前記原材料履歴を前記ネットワークに送出する通信手段と、
を備えたホスト装置、および、
(c)前記バーコード、前記ICタグまたは前記数字・文字列に記録された前記原材料履歴検索情報を取得する原材料履歴検索情報取得手段と、
前記ネットワークに前記原材料履歴検索情報取得手段が取得した前記原材料履歴検索情報を送出するとともに、前記ネットワークから前記原材料履歴抽出手段が抽出した前記原材料履歴を取得する通信手段と、
を備えた端末機、
とからなることを特徴とする。
【0009】
本発明の原材料履歴提供システムでは、前記原材料履歴を前記原材料の生産元情報、または、前記原材料履歴を生産元情報および前記原材料に加えられた加工履歴とすることができる。
【0010】
本発明の原材料履歴管理システムは、
食品の生産元情報を含む原材料履歴が記憶される原材料履歴記憶手段を備えたホスト装置と、
バーコードリーダと、バーコード印刷装置と、前記バーコードリーダの読取り情報を前記原材料履歴記憶手段に転送する読取り情報転送装置とを備えた複数の端末装置と、
からなるものであって、
前記端末装置は、
食品の原材料が収容されるとともに、少なくとも前記原材料についての生産元情報と前記原材料の現在の「量」とが記録されたバーコードが付された一の保管手段(袋を含む)から、前記原材料が他の保管手段に小分けされたときは、
前記バーコードリーダにより、前記バーコードを読み取り、
前記バーコード印刷装置により、前記生産元情報と、前記現在の「量」から小分けされた「量」を差し引いた新たな「量」とが記録された前記一の保管手段に付するためのバーコード、および、前記生産元情報と前記小分けされた「量」とが記録された前記他の保管手段に付するためのバーコードを印刷し、
前記読取り情報転送装置により、前記ホスト装置に、前記バーコードの読取り情報を転送し、
前記ホスト装置は、前記読取り情報転送装置から前記バーコードリーダにより読み取った情報を前記原材料履歴記憶手段に記憶する、
ことを特徴とする。
【0011】
本発明の原材料履歴管理システムでは、前記端末装置は、前記バーコードリーダにより読取った、前記バーコードに記録された前記原材料についての生産元情報が、所定の条件を満たさないときは警告を発する警告発生手段を有することができる。
【0012】
本発明の原材料履歴管理方法は、
食品の原材料が小分けされる部門に設けられた端末装置にて取得した原材料の履歴情報を、ホスト装置の原材料履歴記憶手段に転送するもので、
前記端末装置は、
食品の原材料が収容されるとともに、少なくとも前記原材料についての生産元情報と前記原材料の「量」とが記録されたバーコードが付された一の保管手段から、前記原材料が他の保管手段に小分けされたときは前記バーコードを読み取り、
前記生産元情報と、前記「量」から小分けされた量を差し引いた新たな「量」とが記録された新たなバーコードを印刷して前記一の保管手段に付するとともに、前記他の保管手段に前記生産元情報と前記小分けされた量とが記録されたバーコードを印刷して前記他の保管手段に付する、
ことを特徴とする。
本発明の原材料履歴管理方法では、
前記バーコードに記録された前記原材料についての生産元情報が、所定の条件を満たさないときは警告を発する警告手段を備えることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の原材料履歴提供システムによれば、原材料の生産元情報等の原材料履歴を製品ユーザに提供することができる。たとえば、バーコード、ICタグまたは数字・文字列には、原材料履歴検索情報として、製品のロット番号、製品のシリアル番号(連続番号)を付することができる。したがって、たとえばある製品のロットが同一であるが、材料産地が違うような場合でも、この違いはシリアル番号により特定できるので、ユーザはその材料産地を知ることができる。
【0014】
本発明の原材料履歴管理システムおよび原材料履歴管理方法によれば、原材料の小分けの際の誤り等を防止でき、また各原材料の在庫等の管理を適正に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1(A)は、本発明の原材料履歴提供システムの一実施形態を示す図である。
図1(A)において、原材料履歴提供システム1は、食品X(図1(A)では1つのみ示す)と、ホスト装置11と、端末機12とからなる。
【0016】
食品Xは、店舗等において販売される商品であり、原材料A1,A2,・・・,An(以下,「A」と総称する)についての原材料履歴(生産元情報を含む)を検索するための原材料履歴検索情報が記録されたバーコード(二次元バーコード)bcが包装に付されている。図1(A)ではバーコードで示してあるが、ICタグや数字・文字列を原材料履歴検索情報を包装に付することができる。たとえば、製品のロット番号、充填機番号、製品のシリアル番号(連続番号)を付することもできる。
【0017】
図5(A)にバーコードbcの一例を示す。図5(A)では、バーコードbcには、インターネットアドレスおよび品名コードが含まれているが、インターネットアドレスだけが含まれていればよい。なお、本実施形態では原材料履歴を検索するためにバーコードを用いているが、シリアル番号(製品番号)であってもよい。
【0018】
また、図6に食品の包装Pに付されたシリアル番号の一例を示す。図6において、食品の包装にはシリアル番号が表示されている。このシリアル番号には、ロット番号AAABBCCCCCが示されている。「AAA」はロット番号であり、「BB」は充填機番号であり、「CCCCC」は連続番号である。「CCCCC」は連続番号であるので、ロットや充填機番号が同一であり、材料産地があるロットの途中で変更された場合でも、その違いはシリアル番号により特定できる。
【0019】
ホスト装置11は、原材料履歴記憶手段111と、原材料履歴抽出手段112と、通信手段113とを備えている。
原材料履歴記憶手段111は、食品Xの原材料Aについての原材料履歴Sinfを記憶することができる。
【0020】
図1(B)に、食品X1の原材料A1(1)〜A1(n1)についての情報S1inf(1)〜S1inf(n1)、食品X2の原材料A2(1)〜A2(n2)についての情報S2inf(1)〜S2inf(n2)を示す。
【0021】
原材料履歴抽出手段112は、次に述べる原材料履歴検索情報SRCに対応する原材料履歴Sinfを原材料履歴記憶手段111から抽出する。
【0022】
通信手段113は、ネットワークNから原材料履歴検索情報SRCを取得し、これを原材料履歴抽出手段111に渡すとともに、原材料履歴抽出手段111が抽出した原材料履歴SinfをネットワークNに送出することができる。
【0023】
端末機12は、原材料履歴検索情報取得手段121と、通信手段122とを備えている。原材料履歴検索情報取得手段121は、バーコード、ICタグまたは数字・文字列に記録された原材料履歴検索情報SRCを取得することができる。
通信手段122は、ネットワークNに生産元検索情報取得手段121が取得し
【0024】
た生産元検索情報SRCを送出するとともに、ネットワークNから生産元情報抽出手段111が抽出した原材料履歴Sinfを取得することができる。
【0025】
以上のようにして食品Xを購入したユーザは、端末機12を用いてインターネット等を介してホスト装置11にアクセスし、生産元情報等を原材料履歴情報Sinfを、食品のバーコードやシリアル番号(ここでは、バーコードbc)を参照して閲覧することができる。
【0026】
図2は、本発明の原材料履歴管理システムの一実施形態を示す図である。図2において原材料履歴管理システム2は、ホスト装置11と、端末装置22とからなる。
【0027】
ホスト装置11は、食品Xの原材料Aについての原材料履歴が記憶された原材料履歴記憶手段111を備えている。端末装置22は、バーコードリーダ221と、バーコード印刷装置222と、バーコードリーダ221の読取り情報を原材料履歴記憶手段111に転送する読取り情報転送装置223とを備えている。
【0028】
端末装置22は、図3(A)に示すように食品Xの原材料Aが収容され、バーコードBC0が付された一の容器(一の保管手段)31から、原材料Xが他の容器(他の保管手段)32に小分けされるときは、バーコードリーダ221により、バーコードBC0を読み取る。バーコードBC0には、少なくとも原材料Aについての原材料履歴Sinfと原材料Xの量Qmとが記録されている。図5(B)にバーコードBC0(あるいは、後述するBC1,BC2)の一例を示す。図5(B)では、バーコードBC0には、生産者コード、品名コード、日付コード、重量コード等が含まれている。
【0029】
生産者コードにより検索される生産者名のデータベース、品名コードにより検索される品名のデータベースの内容を図5(C),(D)に示す。
【0030】
図3(A)では、容器31に重ねて貼られている複数のバーコードのうち最上層のバーコードがBC0である。
【0031】
また、端末装置21は、バーコード印刷装置222により、原材料履歴Sinfと、量Q(m)から小分けされた量qを差し引いた新たな量Q(m+1)とが記載されたバーコードBC1、および、原材料履歴Sinfと小分けされた量qとが記録されたバーコードBC2を印刷する。そして、バーコードBC1は容器31に、バーコードBC0に重ねて付され、バーコードBC2は他の容器32に付される。
【0032】
読取り情報転送装置223は、ホスト装置21に、バーコードBC0の読取り情報を転送し、ホスト装置21は、読取り情報転送装置222からバーコードリーダ221により読み取った情報を原材料履歴記憶手段111に記憶することができる。
【0033】
図4は、原材料履歴管理システム2の具体例を示す説明図である。図4において、保管部S1には、バーコードリーダ221およびバーコード印刷装置222とが備えられている。
【0034】
保管部S1では複数の原材料A(1)〜A(n)が容器31からそれぞれ取り出されて計量され、容器32に小分けされる。
【0035】
バーコードリーダ221には、キーボードが備えられており、保管部S1からの原材料A(1)〜A(n)の取出しに際し、作業員はバーコードリーダ221から取出し量を入力する。たとえば、取出し量をキーボードにより入力することもできる。また、たとえば保管部S1に取出し量指定用のバーコードを表示しておき、このバーコードを読み込むようにしてもよい。
【0036】
バーコード印刷装置222から、原材料A(1)〜A(n)の残量が記録されたバーコードBC1および取出し量が記録されたバーコードBC2をそれぞれプリントする。バーコードBC1は容器31に付され、バーコードBC2は容器32に付される。
【0037】
容器32は、混合前処理部S2に搬送される。混合前処理部S2では、容器32に付されたバーコードBC2が読み込まれ(バーコードBC2は、ホスト装置11に転送される)、材料A(1)〜A(n)はキャリア33に収容される。
【0038】
キャリア33に収容された材料A(1)〜A(n)は、混合装置4に搬送されて投入される。
【0039】
ホスト装置11は、バーコードリーダ221から入力された情報を受信することで、保管部S1の在庫量を管理することができる。すなわち、原材料A(1),A(2),・・・,A(n)の現在の保管量を監視することができる。ホスト装置11は、保管部S1からの原材料A(1),A(2),・・・,A(n)の取出し量の情報も取得している。容器31に付されたバーコードから計算される保管量と、容器32に付されたバーコードから計算される保管量とは理論上は同じであるが、たとえば過誤投入等により、これらが異なっているときは、その原因を容易に知ることができる。
【0040】
本実施形態では、混合装置4は原材料投入確認装置41を備えている。作業者は、原材料A(1),A(2),・・・,A(n)の投入をするときは、原材料投入確認装置41の所定ボタンを押して投入の確認を行い、必要とされる全ての原材料A(1),A(2),・・・,A(n)の投入があったときに、混合装置4の運転を開始する。
【0041】
本実施形態では、常に原材料A(1),A(2),・・・,A(n)の保管量の最新の情報が、ホスト装置11に送信されるとともに、保管部S1にバーコードとして貼着されている。また、原材料Aの取出し量が、ホスト装置11に送信されるとともに、容器32にバーコードとして付される。
【0042】
また、本実施形態では、バーコードには図5(B)に示したような、生産者コード、品名コード、日付コードが記載されているので、たとえば、混合前処理部S2において、ある原材料が生産者、品名、日付が所定の規格と異なるときは、その原材料を使用しないようにする等、高精度の品質管理を行うことができる。
【0043】
なお、本発明では、原材料の加工履歴(たとえば、熱処理される場合であれば加熱温度や加熱時間)も原材料履歴に含めることができる。この場合には、加工処理に際し、その現場からその情報がバーコードで読み取られ、当該加工処理の条件情報がホスト装置に送信されるように構成できる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】(A)は本発明の原材料履歴提供システムの一実施形態を示す図、(B)は食品の原材料についての情報を示す図である。
【図2】本発明の原材料履歴管理システムの一実施形態を示す図である。
【図3】(A)は食品の原材料が収容された一の容器および空の容器を示す図、(B)は食品の原材料が小分けされた後の一の容器および小分け分が入った他の容器を示す図である。
【図4】原材料履歴管理システムの具体例を示す説明図である。
【図5】(A)は原材料履歴提供システムに用いられるバーコードの一例を示す図、(B)は原材料履歴管理システムに用いられるバーコードの一例を示す図、(C)は生産者コードにより検索される生産者名のデータベースを示す図、(D)は品名コードにより検索される品名のデータベースの内容をに示す図である。
【図6】本発明の原材料履歴管理システムにおける食品の包装に付されたシリアル番号を示す説明図である。
【符号の説明】
【0045】
1,2 原材料履歴管理システム
4 混合装置
11 ホスト装置
12,22 端末装置
31,32 容器(保管手段)
111,112 原材料履歴抽出手段
113 通信手段
221 バーコードリーダ
222 バーコード印刷装置
223 読取り情報転送装置
bc,BC0,BC1,BC2 バーコード
P 食品の包装
S1 保管部
S2 混合前処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)食品の原材料履歴を検索するための原材料履歴検索情報が記録されたバーコード、ICタグまたは数字・文字列が包装に付された食品、
(b)前記食品の前記原材料履歴が記憶された原材料履歴記憶手段と、
前記原材料履歴検索情報を取得し、当該原材料履歴検索情報に対応する原材料履歴を前記原材料履歴記憶手段から抽出する原材料履歴抽出手段と、
ネットワークから前記原材料履歴検索情報を取得し当該原材料履歴検索情報を前記原材料履歴抽出手段に渡すとともに、前記原材料履歴抽出手段が抽出した前記原材料履歴を前記ネットワークに送出する通信手段と、
を備えたホスト装置、および、
(c)前記バーコード、前記ICタグまたは前記数字・文字列に記録された前記原材料履歴検索情報を取得する原材料履歴検索情報取得手段と、
前記ネットワークに前記原材料履歴検索情報取得手段が取得した前記原材料履歴検索情報を送出するとともに、前記ネットワークから前記原材料履歴抽出手段が抽出した前記原材料履歴を取得する通信手段と、
を備えた端末機、
とからなることを特徴とする原材料履歴提供システム。
【請求項2】
前記原材料履歴が前記原材料の生産元情報であること、または、前記原材料履歴が生産元情報および前記原材料に加えられた加工履歴であることを特徴とする原材料履歴検索システム。
【請求項3】
食品の生産元情報を含む原材料履歴が記憶される原材料履歴記憶手段を備えたホスト装置と、
バーコードリーダと、バーコード印刷装置と、前記バーコードリーダの読取り情報を前記原材料履歴記憶手段に転送する読取り情報転送装置とを備えた複数の端末装置と、
からなる原材料履歴管理システムであって、
前記端末装置は、
食品の原材料が収容されるとともに、少なくとも前記原材料についての生産元情報と前記原材料の現在の「量」とが記録されたバーコードが付された一の保管手段から、前記原材料が他の保管手段に小分けされたときは、
前記バーコードリーダにより、前記バーコードを読み取り、
前記バーコード印刷装置により、前記生産元情報と、前記現在の「量」から小分けされた「量」を差し引いた新たな「量」とが記録された前記一の保管手段に付するためのバーコード、および、前記生産元情報と前記小分けされた「量」とが記録された前記他の保管手段に付するためのバーコードを印刷し、
前記読取り情報転送装置により、前記ホスト装置に、前記バーコードの読取り情報を転送し、
前記ホスト装置は、前記読取り情報転送装置から前記バーコードリーダにより読み取った情報を前記原材料履歴記憶手段に記憶する、
ことを特徴とする原材料履歴管理システム。
【請求項4】
前記端末装置は、
前記バーコードリーダにより読取った、前記バーコードに記録された前記原材料についての生産元情報が、所定の条件を満たさないときは警告を発する警告発生手段を有することを特徴とする、
請求項3に記載の原材料履歴管理システム。
【請求項5】
食品の原材料が小分けされる部門に設けられた端末装置にて取得した原材料の履歴情報を、ホスト装置の原材料履歴記憶手段に転送する原材料履歴管理方法において、
前記端末装置は、
食品の原材料が収容されるとともに、少なくとも前記原材料についての生産元情報と前記原材料の「量」とが記録されたバーコードが付された一の保管手段から、前記原材料が他の保管手段に小分けされたときは前記バーコードを読み取り、
前記生産元情報と、前記「量」から小分けされた量を差し引いた新たな「量」とが記録された新たなバーコードを印刷して前記一の保管手段に付するとともに、前記他の保管手段に前記生産元情報と前記小分けされた量とが記録されたバーコードを印刷して前記他の保管手段に付する、
ことを特徴とする原材料履歴管理方法。
【請求項6】
前記バーコードに記録された前記原材料についての生産元情報が、所定の条件を満たさないときは警告を発する警告手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載の原材料管理方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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