説明

可溶性蛍光化合物、少なくとも1種の求電子性モノマーおよび少なくとも1種の液体有機溶媒を含む染色用組成物

【課題】繊維を明色化するかまたは漂白する必要なく、暗色の毛髪について華やかな着色を得ることを可能にし、外部薬品に対して良好な耐性を示す、ケラチン繊維、特に毛髪を染色する新規な染色用組成物を提供こと。
【解決手段】染色用媒体中に、少なくとも1種の求電子性モノマー(特に、下式(V)で示されるアルキルシアノアクリレート)、少なくとも1種の可溶性蛍光化合物および少なくとも1種の液体有機溶媒を含む染色用組成物。


[式中、R'3は、-(CH2)7-CH3、-CH(CH3)-(CH2)5-CH3、-CH2-CH(C2H5)-(CH2)3-CH3、-(CH2)5-CH(CH3)-CH3、-(CH2)4-CH(C2H5)-CH3を示す。]

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の主題は、少なくとも1種の可溶性蛍光化合物、少なくとも1種の求電子性モノマーおよび少なくとも1種の液体有機溶媒を含む、ケラチン繊維、特に毛髪を染色する組成物である。
【背景技術】
【0002】
ケラチン繊維、特にヒトケラチン繊維を直接染色によって染色することが知られている。直接染色で通常使用される方法は、着色された、この繊維に親和性を有する着色分子である直接染料をケラチン繊維に適用し、染料を拡散させ、次いで繊維をすすぐことからなる。
【0003】
通常使用される直接染料には、例えば、ニトロベンゼンタイプの染料、アントラキノン染料、ニトロピリジン、またはアゾ、キサンテン、アクリジン、アジンもしくはトリアリールメタンタイプの染料がある。
【0004】
直接染料の使用の結果生じる着色は、一時的または半永久的な着色である。なぜなら、直接染料をケラチン繊維に結合する相互作用の性質および表面からおよび/または繊維の中心部からのこれらの脱着が、これらの弱い染色力およびこれらの洗浄操作または発汗に対する不十分な耐性の原因となるからである。
【0005】
さらに、従来の直接染料から出発するケラチン繊維の着色は、ケラチン繊維を有意に明色化することが不可能である。
【0006】
ケラチン繊維の色を明色化することは重要な要求である。
【0007】
従来、より明色の着色を得るためには、化学漂白法が使用される。この方法は、一般的にアルカリ性媒体中で過酸塩と組合せたまたは過酸塩なしで過酸化水素からなる酸化系によって、繊維中に存在するメラニンを漂白することからなる。
【0008】
この漂白系は、繊維に損傷を与え、その美容特性に有害な影響を及ぼす欠点を示す。このことは、毛髪が粗く、もつれを解くのがより困難で、より脆くなる傾向を有するからである。これによって、毛髪の明色化は、毛髪の力学的な質の少なからぬ低下を伴う。
【0009】
最後に、酸化剤から出発するケラチン繊維の明色化または漂白は、前記繊維の形状を修正する処理、特に毛髪のストレート処理と相容れない。
【0010】
別の明色化技術は、暗色の毛髪に直接蛍光染料を適用することである。具体的には文献FR 2830189に記載のこの技術は、処理の間ケラチン繊維の質を保持することを可能にするが、使用される蛍光染料は、シャンプー操作に対して良好な耐性を示さない。
【0011】
さらに、求電子性モノマーを含む組成物から出発する毛髪を処理する組成物が、特許出願FR 2833489から知られている。このような組成物により、完全に被覆され、脂ぎっていない毛髪を得ることが可能になる。
【特許文献1】FR 2830189
【特許文献2】FR 2833489
【特許文献3】米国特許第2748050号
【特許文献4】US 3527224
【特許文献5】US 3591767
【特許文献6】US 3667472
【特許文献7】US 3995641
【特許文献8】US 4035334
【特許文献9】US 4650826
【非特許文献1】Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry、2004年発行、第7版
【非特許文献2】Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry(2002)、「Optical Brightners」
【非特許文献3】Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology(1995)、「Fluorescent Whitening Agents」
【非特許文献4】Kim,Jae Hong;Matuoka Masaruによる「Selective topochemical photoreaction of crystallized 2,3-(phenylethenyl)-4,5-dicyanopyrazine」、Chem.Lett.(1999)、(2)、143〜144
【非特許文献5】Sayyah、J Polymer Research、2000、97頁
【非特許文献6】Hopff、Makromoleculare Chemie、1961、95頁
【非特許文献7】De Keyser、J.Pharm.Sci.、1991、67頁
【非特許文献8】Klemarczyk、Polymer、1998、173頁
【非特許文献9】Breton、Biomaterials、1998、271頁
【非特許文献10】Courreur、Pharmaceutical Research、1994、1270頁
【非特許文献11】Bachrach、European Polymer Journal、1976、563頁
【非特許文献12】Wanatabe、J.Polymer Science:Part A:Polymer Chemistry、1994、2073頁
【非特許文献13】Gipstein、J.Org.Chem.、1980、1486頁
【非特許文献14】Boor、J.Polymer Science、1971、249頁
【非特許文献15】Kanga、Polymer Preprints(ACS、Division of Polymer Chemistry)、1987、322頁
【非特許文献16】Bonner、Polymer Bulletin、1992、517頁
【非特許文献17】Kobayashi、Journal of Polymer Science、Part A:Polymer Chemistry、2005、2754頁
【非特許文献18】Rozenberg、International Journal of Plastics Technology、2003、17頁
【非特許文献19】Schmitt、Macromolecules、2001、2115頁
【非特許文献20】Ishizone、Macromolecules、1999、955頁
【非特許文献21】PR Wells、Prog.Phys.Org.Chem.、6卷、111(1968)
【非特許文献22】Jerry March、「Advanced Organic Chemistry」、第3版、151〜161頁
【非特許文献23】「Science des traitements capillaires」[Hair Treatment Science]、Charles Zviak、Massonによる出版、1988、278頁
【非特許文献24】Natu R.Patel、Journal of Heterocyclic Chemistry、3卷、No.4、1966、512〜517頁
【非特許文献25】Kazuko Shirai、Journal of the Society of Dyes and Colorists、114卷、No.12、1998年12月、368〜374頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、繊維を明色化するかまたは漂白する必要なく、暗色の毛髪について華やかな着色を得ることを可能にし、外部薬品に対して良好な耐性を示す、ケラチン繊維、特に毛髪を染色する新規な組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この目的は本発明により達成され、本発明の主題は、少なくとも1種の求電子性モノマー、少なくとも1種の可溶性蛍光化合物および少なくとも1種の液体有機溶媒を含む染色用組成物である。
【0014】
本発明による組成物により、特に暗色の毛髪について着色の見やすさを改良することが可能になる。具体的には、暗色のケラチン繊維の場合、ケラチン繊維を明色化するまたは漂白する必要なく、したがってケラチン繊維に物理的に損傷を与えることなく、極めて華やかな着色が得られる。この組成物により、特に暗色の毛髪、具体的にはトーン高さ6以下を示す毛髪について光学的明色化効果を得ることが可能になる。
【0015】
蛍光化合物の選択によって、UV線に富む光の作用下で特殊な効果、例えばナイトクラブで使用される照明効果などを有する着色を得ることが可能になる。
【0016】
さらに、この着色は、毛髪が曝され得る種々の攻撃、例えば、シャンプー操作、こすれ、光、悪天候、汗および恒久的変形に対して良好な耐性を示す。これらの特性は、シャンプー操作に関する着色の耐性について特に注目すべきである。
【0017】
本発明の他の主題は、本発明の組成物をケラチン繊維に適用することを含む、ケラチン繊維を染色する方法、およびまた、ケラチン繊維、特に毛髪の染色における本発明の組成物の使用である。
【0018】
本発明の他の主題は、一方では、上記に定義した蛍光化合物、他方では、求電子性モノマーを含む組成物を含むキットであって、液体有機溶媒がどちらかの組成物中に存在することが可能であるキットに関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明に関連して、「可溶性蛍光化合物」という用語は、20℃で0.0001%超、好ましくは0.01%超の、媒体中への溶解度を示す化合物を意味するものと解される。
【0020】
さらに、「蛍光化合物」いう用語は、蛍光染料および蛍光増白剤を意味するものと解される。
【0021】
蛍光染料は、可視光線、一般的には400と800nmの間を吸収し、かつより長い波長の可視領域の光を再放出することが可能な蛍光化合物である。定義によると、これらの染料は可視光を吸収するので、着色した実体である。
【0022】
特定の実施形態によると、本発明に関連して使用する蛍光染料は、オレンジ色の蛍光を再放出する。これらは、特に500と700nmの間の最大再放出波長を示す。
【0023】
蛍光染料の例として、当技術分野から既知の、例えば以下の著作、Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry、2004年発行、第7版、章「Fluorescent Dyes」に記載の化合物を挙げることができる。
【0024】
本発明に使用する蛍光増白剤(Optical Brighteners)は、「増白剤(brighteners)」、または「蛍光増白剤(fluorescent brighteners)」、または「蛍光増白剤(fluorescent brightening agents)」、または「FWA」、もしくは「蛍光白色化剤(fluorescent whitening agents)」、または「白色化剤(whiteners)」、または「蛍光白色化剤(fluorescent whiteners)」の名称としても知られており、これらは可視光を吸収せずに、紫外光(200〜400ナノメートルの範囲の波長)のみを吸収するので無色透明な化合物であり、吸収したエネルギーをスペクトルの可視部、一般的には青および/または緑、即ち、400〜550ナノメートルの範囲の波長に放出されるより長い波長の蛍光に変換する。
【0025】
蛍光増白剤は当技術分野から知られている。これらは、例えば、Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry(2002)、「Optical Brighteners」、およびKirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology(1995)、「Fluorescent Whitening Agents」に記載されている。
【0026】
本発明に関連して使用することができる蛍光染料は、当技術分野から既知の化合物である。これらは、例えば、文献FR 2830189に記載されている。蛍光染料の例として、次を特に挙げることができる。
- 光増感染料NK-557(Ubichem社によって販売されている)、これは以下の構造を示す。
【0027】
【化1】

【0028】
2-[2-(4-(ジメチルアミノ)フェニル)エテニル]-1-エチルピリジニウムヨージド;
- ブリリアントイエローB6GL(Sandoz社によって販売されている)、以下の構造を有する。
【0029】
【化2】

【0030】
- ベーシックイエロー2またはオーラミンO(Prolabo社、Aldrich社またはCarlo Erba社によって販売されている)、以下の構造を有する。
【0031】
【化3】

【0032】
4,4'-(イミドカルボニル)ビス(N,N-ジメチルアニリン)一塩酸塩。
【0033】
本発明に使用する蛍光増白剤および蛍光染料として、さらに次を挙げることができる。
【0034】
・ ナフタルイミド、例えば以下の化合物。
【0035】
【化4】

【0036】
式中、R1、R2およびR3は、互いに独立に、水素原子;ハロゲン原子;C6〜C30アリール基;ヒドロキシル基;シアノ基;ニトロ基;スルホ基;アミノ基;アシルアミノ基;ジ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ジヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルキルヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルコキシ基;(C1〜C6)アルコキシカルボニル基;カルボキシ(C1〜C6)アルコキシ基;ピペリジノスルホニル基;ピロリジノ基;(C1〜C6)アルキルハロ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ベンゾイル(C1〜C6)アルキル基;ビニル基;ホルミル基;ヒドロキシル基、それ自体が1つまたは複数のヒドロキシル、アミノもしくはC1〜C6アルコキシ基で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシ基または1〜22個の炭素原子を含む、直鎖、分枝もしくは環状アルキル基から選択される1つまたは複数の基で場合により置換されたC6〜C30アリール基;ヒドロキシル基、アミノ基、アリール、カルボキシルもしくはスルホ基またはハロゲン原子で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシから選択される1つまたは複数の基で場合により置換された、1〜22個の炭素原子、より特に1〜6個の炭素原子を含む直鎖、分枝もしくは環状アルキル基であって、ヘテロ原子、例えば、N、SもしくはOによって割り込まれていることが可能であるアルキル基を表し;このR1、R2およびR3置換基は、これらが結合する炭素原子と一緒に、C6〜C30芳香環もしくは非芳香環または総計5〜30環員および1〜5個のヘテロ原子を含む複素環を形成することができ;これらの環は、縮合されているかまたは非縮合であり、カルボニル基を挿入しているかまたは挿入しておらず、非置換か、C1〜C4アルキル、(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル、アミノ、ジ(C1〜C4)アルキルアミノ、ハロゲン、フェニル、カルボキシルもしくはトリ(C1〜C4)アルキルアンモニオ(C1〜C4)アルキル基から選択される1つまたは複数の基で置換されている。
【0037】
・ クマリン誘導体、例えば以下の式に対応する化合物。
【0038】
【化5】

【0039】
式中、この複素環は、フラン、チオフェン、2H-ピロール、2-ピロリン、ピロリジン、1,3-ジオキソラン、オキサゾール、チアゾール、イミダゾール、2-イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾール、2-ピラゾリン、ピラゾリジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、1,2,3-オキサジアゾール、1,2,3-トリアゾール、1,3,4-チアジアゾール、2H-ピラン、4H-ピラン、ピリジン、ピペリジン、1,4-ジオキサン、モルホリン、1,4-ジチアン、チオモルホリン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、ピペラジン、1,3,5-トリアジン、1,3,5-トリチアン、インドリジン、インドール、イソインドール、3H-インドール、インドリン、ベンゾ[b]フラン、ベンゾ[b]チオフェン、1H-インダゾール、ベンズイミダゾール、ベンゾチアゾール、プリン、4H-キノリジン、キノリン、イソキノリン、シンノリン、フタラジン、キナゾリン、キノキサリン、1,8-ナフチリジン、プテリジン、キヌクリジン、カルバゾール、アクリジン、フェナジン、フェノチアジン、フェノキサジン、インデン、ナフタレン、アズレン、フルオレン、アントラセン、ノルボルナン、アダマンタンから選択され、
R1、R2、R3およびR4は、互いに独立に、水素原子;ハロゲン原子;C6〜C30アリール基;ヒドロキシル基;シアノ基;ニトロ基;スルホ基;アミノ基;アシルアミノ基;ジ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ジヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルキルヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルコキシ基;(C1〜C6)アルコキシカルボニル基;カルボキシ(C1〜C6)アルコキシ基;ピペリジノスルホニル基;ピロリジノ基;(C1〜C6)アルキルハロ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ベンゾイル(C1〜C6)アルキル基;ビニル基;ホルミル基;ヒドロキシル基、それ自体が1つまたは複数のヒドロキシル、アミノもしくはC1〜C6アルコキシ基で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシ基または1〜22個の炭素原子を含む、直鎖、分枝もしくは環状アルキル基から選択される1つまたは複数の基で場合により置換されたC6〜C30アリール基;ヒドロキシル、アミノ、アリール、カルボキシルもしくはスルホ基またはハロゲン原子で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシから選択される1つまたは複数の基で場合により置換された、1〜22個の炭素原子、より特に1〜6個の炭素原子を含む直鎖、分枝もしくは環状アルキル基であって、ヘテロ原子、例えば、窒素、硫黄もしくは酸素によって割り込まれていることが可能であるアルキル基を表し;このR1、R2、R3およびR4置換基は、これらが結合する炭素原子と一緒に、C6〜C30芳香環もしくは非芳香環または総計5〜30環員および1〜5個のヘテロ原子を含む複素環を形成することができ;これらの環は、縮合されているかまたは非縮合であり、カルボニル基を挿入しているかまたは挿入しておらず、非置換か、C1〜C4アルキル、(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル、アミノ、ジ(C1〜C4)アルキルアミノ、ハロゲン、フェニル、カルボキシルもしくはトリ(C1〜C4)アルキルアンモニオ(C1〜C4)アルキル基から選択される1つまたは複数の基で置換されており、
R3およびR4の2つの置換基は、これらが結合する炭素原子と一緒に、C6〜C30芳香環または総計5〜30環員および1〜5個のヘテロ原子を含む複素環を形成することができ;この環は、縮合されているかまたは非縮合であり、この環およびおそらく縮合環は、非置換であるか、C1〜C4アルキル、(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル、アミノ、ジ(C1〜C4)アルキルアミノ、ハロゲン、フェニル、カルボキシルもしくはトリ(C1〜C4)アルキルアンモニオ(C1〜C4)アルキル基から選択される1つまたは複数の基で置換されている。
【0040】
一例として、次を挙げることができる。
【0041】
【化6】

【0042】
・ キサンテン誘導体、例えば
【0043】
【化7】

【0044】
式中、R4およびR5は、互いに独立に、水素原子;ハロゲン原子;C6〜C30アリール基;ヒドロキシル基;シアノ基;ニトロ基;スルホ基;アミノ基;アシルアミノ基;ジ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ジヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルキルヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルコキシ基;(C1〜C6)アルコキシカルボニル基;カルボキシ(C1〜C6)アルコキシ基;ピペリジノスルホニル基;ピロリジノ基;(C1〜C6)アルキルハロ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ベンゾイル(C1〜C6)アルキル基;ビニル基;ホルミル基;ヒドロキシル基、それ自体が1つまたは複数のヒドロキシル、アミノもしくはC1〜C6アルコキシ基で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシ基または1〜22個の炭素原子を含む、直鎖、分枝もしくは環状アルキル基から選択される1つまたは複数の基で場合により置換されたC6〜C30アリール基;ヒドロキシル、アミノ、アリール、カルボキシルもしくはスルホ基またはハロゲン原子で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシから選択される1つまたは複数の基で場合により置換された、1〜22個の炭素原子、より特に1〜6個の炭素原子を含む直鎖、分枝もしくは環状アルキル基であって、ヘテロ原子、例えば、窒素、硫黄もしくは酸素によって割り込まれていることが可能であるアルキル基を表す。
【0045】
・ ローダミン、例えば
【0046】
【化8】

【0047】
式中、R1、R2、R3およびR4は、上記に定義した通りである。
【0048】
一例として、次を挙げることができる。
【0049】
【化9】

【0050】
・ チオキサンテン誘導体、例えば
【0051】
【化10】

【0052】
・ ナフトラクタム誘導体、例えば
【0053】
【化11】

【0054】
R1およびR2は、上記に定義された通りである。
【0055】
例えば、以下の化合物を挙げることができる。
【0056】
【化12】

【0057】
・ アザラクトン誘導体。
【0058】
【化13】

【0059】
Xは、上記のR1と同じ定義を有する。
【0060】
例えば、以下の化合物を挙げることができる。
【0061】
【化14】

【0062】
・ メチン誘導体、例えば
【0063】
【化15】

【0064】
・ オキサジンおよびチアジン誘導体、例えば
【0065】
【化16】

【0066】
式中、R1、R2、R3およびR4は、上記に定義した通りである。
【0067】
一例として、次を挙げることができる。
【0068】
【化17】

【0069】
・ 次式の1,4-ジスチリルベンゼン誘導体。
【0070】
【化18】

【0071】
式中、R6およびR7は、互いに独立に、水素原子;ハロゲン原子;C6〜C30アリール基;ヒドロキシル基;シアノ基;ニトロ基;スルホ基;アミノ基;アシルアミノ基;ジ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ジヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルキルヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルコキシ基;(C1〜C6)アルコキシカルボニル基;カルボキシ(C1〜C6)アルコキシ基;ピペリジノスルホニル基;ピロリジノ基;(C1〜C6)アルキルハロ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ベンゾイル(C1〜C6)アルキル基;ビニル基;ホルミル基;ヒドロキシル基、それ自体が1つまたは複数のヒドロキシル、アミノもしくはC1〜C6アルコキシ基で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシ基または1〜22個の炭素原子を含む、直鎖、分枝もしくは環状アルキル基から選択される1つまたは複数の基で場合により置換されたC6〜C30アリール基;ヒドロキシル、アミノ、アリール、カルボキシルもしくはスルホ基またはハロゲン原子で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシから選択される1つまたは複数の基で場合により置換された、1〜22個の炭素原子、より特に1〜6個の炭素原子を含む直鎖、分枝もしくは環状アルキル基であって、ヘテロ原子、例えば、N、SもしくはOによって割り込まれていることが可能であるアルキル基を表す。
【0072】
・ 次式の4,4'-ジスチリルビフェニル誘導体。
【0073】
【化19】

【0074】
式中、R8およびR9は、互いに独立に、水素原子;ハロゲン原子;C6〜C30アリール基;ヒドロキシル基;シアノ基;ニトロ基;スルホ基;アミノ基;アシルアミノ基;ジ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ジヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルキルヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルコキシ基;(C1〜C6)アルコキシカルボニル基;カルボキシ(C1〜C6)アルコキシ基;ピペリジノスルホニル基;ピロリジノ基;(C1〜C6)アルキルハロ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ベンゾイル(C1〜C6)アルキル基;ビニル基;ホルミル基;ヒドロキシル基、それ自体が1つまたは複数のヒドロキシル、アミノもしくはC1〜C6アルコキシ基で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシ基または1〜22個の炭素原子を含む、直鎖、分枝もしくは環状アルキル基から選択される1つまたは複数の基で場合により置換されたC6〜C30アリール基;ヒドロキシル、アミノ、アリール、カルボキシルもしくはスルホ基またはハロゲン原子で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシから選択される1つまたは複数の基で場合により置換された、1〜22個の炭素原子、より特に1〜6個の炭素原子を含む直鎖、分枝もしくは環状アルキル基であって、ヘテロ原子、例えば、窒素、硫黄もしくは酸素によって割り込まれていることが可能であるアルキル基を表す。
【0075】
・ 次式のトリアジニルアミノスチルベン誘導体。
【0076】
【化20】

【0077】
式中、Rl、R2、R3およびR4は、互いに独立に、水素原子;ハロゲン原子;C6〜C30アリール基;ヒドロキシル基;シアノ基;ニトロ基;スルホ基;アミノ基;アシルアミノ基;ジ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ジヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルキルヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルコキシ基;(C1〜C6)アルコキシカルボニル基;カルボキシ(C1〜C6)アルコキシ基;ピペリジノスルホニル基;ピロリジノ基;(C1〜C6)アルキルハロ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ベンゾイル(C1〜C6)アルキル基;ビニル基;ホルミル基;ヒドロキシル基、それ自体が1つまたは複数のヒドロキシル、アミノもしくはC1〜C6アルコキシ基で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシ基または1〜22個の炭素原子を含む、直鎖、分枝もしくは環状アルキル基から選択される1つまたは複数の基で場合により置換されたC6〜C30アリール基;ヒドロキシル、アミノ、アリール、カルボキシルもしくはスルホ基またはハロゲン原子で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシから選択される1つまたは複数の基で場合により置換された、1〜22個の炭素原子、より特に1〜6個の炭素原子を含む直鎖、分枝もしくは環状アルキル基であって、ヘテロ原子、例えば、窒素、硫黄もしくは酸素によって割り込まれていることが可能であるアルキル基を表し、
Mは、一群のアルカリ金属またはアルカリ土類金属、例えば、ナトリウム、カリウムおよびカルシウムイオンなどから得られる一価または二価のカチオンである。
【0078】
・ 次式のスチルバゾリウム誘導体。
【0079】
【化21】

【0080】
式中、R1、R2およびR3は、互いに独立に、水素原子;ハロゲン原子;C6〜C30アリール基;ヒドロキシル基;シアノ基;ニトロ基;スルホ基;アミノ基;アシルアミノ基;ジ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ジヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルキルヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルコキシ基;(C1〜C6)アルコキシカルボニル基;カルボキシ(C1〜C6)アルコキシ基;ピペリジノスルホニル基;ピロリジノ基;(C1〜C6)アルキルハロ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ベンゾイル(C1〜C6)アルキル基;ビニル基;ホルミル基;ヒドロキシル基、それ自体が1つまたは複数のヒドロキシル、アミノもしくはC1〜C6アルコキシ基で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシ基または1〜22個の炭素原子を含む、直鎖、分枝もしくは環状アルキル基から選択される1つまたは複数の基で場合により置換されたC6〜C30アリール基;ヒドロキシル、アミノ、アリール、カルボキシルもしくはスルホ基またはハロゲン原子で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシから選択される1つまたは複数の基で場合により置換された、1〜22個の炭素原子、より特に1〜6個の炭素原子を含む直鎖、分枝もしくは環状アルキル基であって、ヘテロ原子、例えば、窒素、硫黄もしくは酸素によって割り込まれていることが可能であるアルキル基を表し;
R2およびR3の2つの置換基は、これらが結合する炭素原子と一緒に、C6〜C30芳香環または総計5〜30環員および1〜5個のヘテロ原子を含む複素環を形成することができ;この環は、縮合されているかまたは非縮合であり、この環およびおそらく縮合環は、非置換であるか、C1〜C4アルキル、(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル、アミノ、ジ(C1〜C4)アルキルアミノ、ハロゲン、フェニル、カルボキシルもしくはトリ(C1〜C4)アルキルアンモニオ(C1〜C4)アルキル基から選択される1つまたは複数の基で置換されており、
X-は、有機または無機アニオンである。X-として例えば、クロリド、ブロミド、ヨージド、メトサルフェート、エトサルフェート、メシレート、トシレートまたはアセテートイオンあるいは純粋な有機酸塩、例えば、乳酸塩、オレイン酸塩、安息香酸塩、過塩素酸塩またはトリフレートを挙げることができる。
【0081】
・ 次式のスチルバゾリウム二量体。
【0082】
【化22】

【0083】
式中、R1、R2およびR3は、互いに独立に、水素原子;ハロゲン原子;C6〜C30アリール基;ヒドロキシル基;シアノ基;ニトロ基;スルホ基;アミノ基;アシルアミノ基;ジ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ジヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルキルヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルコキシ基;(C1〜C6)アルコキシカルボニル基;カルボキシ(C1〜C6)アルコキシ基;ピペリジノスルホニル基;ピロリジノ基;(C1〜C6)アルキルハロ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ベンゾイル(C1〜C6)アルキル基;ビニル基;ホルミル基;ヒドロキシル基、それ自体が1つまたは複数のヒドロキシル、アミノもしくはC1〜C6アルコキシ基で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシ基または1〜22個の炭素原子を含む、直鎖、分枝もしくは環状アルキル基から選択される1つまたは複数の基で場合により置換されたC6〜C30アリール基;ヒドロキシル、アミノ、アリール、カルボキシルもしくはスルホ基またはハロゲン原子で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシから選択される1つまたは複数の基で場合により置換された、1〜22個の炭素原子、より特に1〜6個の炭素原子を含む直鎖、分枝もしくは環状アルキル基であって、ヘテロ原子、例えば、窒素、硫黄もしくは酸素によって割り込まれていることが可能であるアルキル基を表す。
【0084】
・ 以下のスチルバゾリウム三量体および四量体。
【0085】
【化23】

【0086】
・ 次式のビス(ベンゾオキサゾール)誘導体。
【0087】
【化24】

【0088】
式中、R1およびR2は、互いに独立に、水素原子;ハロゲン原子;C6〜C30アリール基;ヒドロキシル基;シアノ基;ニトロ基;スルホ基;アミノ基;アシルアミノ基;ジ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ジヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルキルヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルコキシ基;(C1〜C6)アルコキシカルボニル基;カルボキシ(C1〜C6)アルコキシ基;ピペリジノスルホニル基;ピロリジノ基;(C1〜C6)アルキルハロ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ベンゾイル(C1〜C6)アルキル基;ビニル基;ホルミル基;ヒドロキシル基、それ自体が1つまたは複数のヒドロキシル、アミノもしくはC1〜C6アルコキシ基で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシ基または1〜22個の炭素原子を含む、直鎖、分枝もしくは環状アルキル基から選択される1つまたは複数の基で場合により置換されたC6〜C30アリール基;ヒドロキシル、アミノ、アリール、カルボキシルもしくはスルホ基またはハロゲン原子で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシから選択される1つまたは複数の基で場合により置換された、1〜22個の炭素原子、より特に1〜6個の炭素原子を含む直鎖、分枝もしくは環状アルキル基であって、ヘテロ原子、例えば、窒素、硫黄もしくは酸素によって割り込まれていることが可能であるアルキル基を表し;
Bは、
【0089】
【化25】

【0090】
から選択される。
【0091】
・ カチオン性または非カチオン性ビス(ベンズイミダゾール)。
【0092】
・ アニオン性または非アニオン性1,3-ジフェニル-2-ピラゾリン、特に
【0093】
【化26】

【0094】
・ 次式のジケトピロロピロール。
【0095】
【化27】

【0096】
式中、R1、R2、R3およびR4は、互いに独立に、水素原子;ハロゲン原子;C6〜C30アリール基;ヒドロキシル基;シアノ基;ニトロ基;スルホ基;アミノ基;アシルアミノ基;ジ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ジヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルキルヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルコキシ基;(C1〜C6)アルコキシカルボニル基;カルボキシ(C1〜C6)アルコキシ基;ピペリジノスルホニル基;ピロリジノ基;(C1〜C6)アルキルハロ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ベンゾイル(C1〜C6)アルキル基;ビニル基;ホルミル基;ヒドロキシル基、それ自体が1つまたは複数のヒドロキシル、アミノもしくはC1〜C6アルコキシ基で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシ基または1〜22個の炭素原子を含む、直鎖、分枝もしくは環状アルキル基から選択される1つまたは複数の基で場合により置換されたC6〜C30アリール基;ヒドロキシル、アミノ、アリール、カルボキシルもしくはスルホ基またはハロゲン原子で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシから選択される1つまたは複数の基で場合により置換された、1〜22個の炭素原子、より特に1〜6個の炭素原子を含む直鎖、分枝もしくは環状アルキル基であって、ヘテロ原子、例えば、窒素、硫黄もしくは酸素によって割り込まれていることが可能であるアルキル基を表す。
【0097】
例えば、以下の化合物を挙げることができる。
【0098】
【化28】

【0099】
式中、X-は上記で定義されたアニオンである。
【0100】
・ 次式のジシアノピラジン誘導体。
【0101】
【化29】

【0102】
式中、R1およびR2は、互いに独立に、水素原子;ハロゲン原子;C6〜C30アリール基;ヒドロキシル基;シアノ基;ニトロ基;スルホ基;アミノ基;アシルアミノ基;ジ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ジヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルキルヒドロキシ(C1〜C6)アルキルアミノ基;(C1〜C6)アルコキシ基;(C1〜C6)アルコキシカルボニル基;カルボキシ(C1〜C6)アルコキシ基;ピペリジノスルホニル基;ピロリジノ基;(C1〜C6)アルキルハロ(C1〜C6)アルキルアミノ基;ベンゾイル(C1〜C6)アルキル基;ビニル基;ホルミル基;ヒドロキシル基、それ自体が1つまたは複数のヒドロキシル、アミノもしくはC1〜C6アルコキシ基で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシ基または1〜22個の炭素原子を含む、直鎖、分枝もしくは環状アルキル基から選択される1つまたは複数の基で場合により置換されたC6〜C30アリール基;ヒドロキシル、アミノ、アリール、カルボキシルもしくはスルホ基またはハロゲン原子で場合により置換された、直鎖、分枝もしくは環状C1〜C6アルコキシから選択される1つまたは複数の基で場合により置換された、1〜22個の炭素原子、より特に1〜6個の炭素原子を含む直鎖、分枝もしくは環状アルキル基であって、ヘテロ原子、例えば、窒素、硫黄もしくは酸素によって割り込まれていることが可能であるアルキル基を表し;
R1およびR2の2つの置換基は、これらが結合する炭素原子と一緒に、C6〜C30芳香環もしくは非芳香環または総計5〜30環員および1〜5個のヘテロ原子を含む複素環を形成することができ;これらの環は、縮合されているかまたは非縮合であり、カルボニル基を挿入しているか挿入しておらず、非置換であるか、C1〜C4アルキル、(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル、アミノ、ジ(C1〜C4)アルキルアミノ、ハロゲン、フェニル、カルボキシルもしくはトリ(C1〜C4)アルキルアンモニオ(C1〜C4)アルキル基から選択される1つまたは複数の基で置換されており、R2およびR3の2つの置換基は、これらが結合する炭素原子と一緒に、C6〜C30芳香環または総計5〜30環員および1〜5個のヘテロ原子を含む複素環を形成することができ;この環は、縮合されているかまたは非縮合であり、この環およびおそらく縮合環は、非置換であるか、C1〜C4アルキル、(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル、アミノ、ジ(C1〜C4)アルキルアミノ、ハロゲン、フェニル、カルボキシルもしくはトリ(C1〜C4)アルキルアンモニオ(C1〜C4)アルキル基から選択される少なくとも1つの基で置換されている。
【0103】
以下の文献、Kim,Jae Hong;Matuoka Masaruによる「Selective topochemical photoreaction of crystallized 2,3-(phenylethenyl)-4,5-dicyanopyrazine」、Chem.Lett.(1999)、(2)、143〜144中の化合物を挙げることができる。
【0104】
特に、次を挙げることができる。
【0105】
【化30】

【0106】
本発明で使用する可溶性蛍光化合物の量は、非常に多様な範囲で変化することができる。一例として、蛍光化合物の量は、組成物の総重量の0.01と40重量%の間、好ましくは0.05と20重量%の間、より特にほぼ0.1〜10重量%とすることができる。
【0107】
本発明の組成物中に存在する求電子性モノマー(複数でもよい)は、次から選択することができる。
・ 誘導体、ベンジリデンマロノニトリル(A)、2-(4-クロロベンジリデン)マロノニトリル(A1)、2-シアノ-3-フェニルアクリル酸エチル(B)、2-シアノ-3-(4-クロロフェニル)アクリル酸エチル(B1)、(Sayyah、J Polymer Research、2000、97頁に記載された)。
【0108】
【化31】

【0109】
メチリデンマロネート誘導体、例えば
・ 2-メチレンマロン酸ジエチル(C)(Hopff、Makromoleculare Chemie、1961、95頁、De Keyser、J.Pharm.Sci.、1991、67頁、およびKlemarczyk、Polymer、1998、173頁による)。
【0110】
【化32】

【0111】
・ 2-エトキシカルボニルメチルオキシカルボニルアクリル酸エチル(D)(Breton、Biomaterials、1998、271頁およびCouvreur、Pharmaceutical Research、1994、1270頁による)。
【0112】
【化33】

【0113】
イタコンネートおよびイタコンイミド誘導体、例えば、
・ イタコン酸ジメチル(E)(Bachrach、European Polymer Journal、1976、563頁による)。
【0114】
【化34】

【0115】
・ N-ブチルイタコンイミド(F)、N-(4-トリル)イタコンイミド(G)、N-(2-エチルフェニル)イタコンイミド(H)またはN-(2,6-ジエチルフェニル)イタコンイミド(I)(Wanatabe、J.Polymer Science:Part A:Polymer Chemistry、1994、2073頁による)。
【0116】
【化35】

【0117】
R=Bu(F)、4-トリル(G)、2-エチルフェニル(H)、2,6-ジエチルフェニル(I)
【0118】
誘導体、α-(メチルスルホニル)アクリル酸メチル(K)、α-(メチルスルホニル)アクリル酸エチル(L)、α-(tert-ブチルスルホニル)アクリル酸メチル(M)、α-(メチルスルホニル)アクリル酸tert-ブチル(N)およびα-(tert-ブチルスルホニル)アクリル酸tert-ブチル(O)(Gipstein、J.Org.Chem.、1980、1486頁による)、ならびに誘導体、1,1-ビス(メチルスルホニル)エチレン(P)、1-アセチル-l-(メチルスルホニル)エチレン(Q)、α-(メチルスルホニル)ビニルスルホン酸メチル(R)およびα-(メチルスルホニル)アクリロニトリル(S)(Shearer、米国特許第2748050号による)。
【0119】
【化36】

【0120】
誘導体、メチルビニルスルホン(T)およびフェニルビニルスルホン(U)(Boor、J.Polymer Science、1971、249頁による)。
【0121】
【化37】

【0122】
誘導体、フェニルビニルスルホキシド(V)(Kanga、Polymer Preprints(ACS、Division of Polymer Chemistry)、1987、322頁による)。
【0123】
【化38】

【0124】
誘導体、3-メチル-N-(フェニルスルホニル)-1-アザ-1,3-ブタジエン(W)(Bonner、Polymer Bulletin、1992、517頁による)。
【0125】
【化39】

【0126】
アクリレートおよびアクリルアミド誘導体、例えば、
■ N-プロピル-N-(3-トリイソプロポキシシリルプロピル)アクリルアミド(X)およびN-プロピル-N-(3-トリエトキシシリルプロピル)アクリルアミド(Y)(Kobayashi、Journal of Polymer Science、Part A:Polymer Chemistry、2005、2754頁による)。
【0127】
【化40】

【0128】
■ アクリル酸2-ヒドロキシエチル(Z)およびメタクリル酸2-ヒドロキシエチル(AA)(Rozenberg、International Journal of Plastics Technology、2003、17頁による)。
【0129】
【化41】

【0130】
■ アクリル酸n-ブチル(AB)(Schmitt、Macromolecules、2001、2115頁による)。
■ アクリル酸tert-ブチル(AC)(Ishizone、Macromolecules、1999、955頁による)。
【0131】
【化42】

【0132】
本発明で使用する電子吸引性モノマーは、環状または直鎖状であってよい。これが環状の場合は、この電子吸引基は、好ましくは環外にあり、即ち、モノマーの環状構造の不可欠な部分を形成しない。
【0133】
特定の実施形態によると、これらのモノマーは、少なくとも2種の電子吸引基を示す。
【0134】
少なくとも2種の電子吸引基を示すモノマーの例として、式(A)
【0135】
【化43】

【0136】
[式中、
・ R1およびR2はそれぞれ、互いに独立に、電子吸引効果をほとんど有さないか、有さない基(誘導吸引効果をほとんど有さないか、有さない)、例えば、
- 水素原子、
- 好ましくは1〜20個の炭素原子、さらに好ましくは1〜10個の炭素原子を含み、1個または複数の窒素、酸素もしくは硫黄原子を場合により含み、-OR、-COOR、-COR、-SH、-SR、-OHおよびハロゲン原子から選択される1つまたは複数の基で場合により置換された、飽和または不飽和の直鎖、分枝もしくは環状炭化水素基、
- 変性または非変性ポリオルガノシロキサン残基、
- ポリオキシアルキレン基
を表し、
・ R3およびR4はそれぞれ、互いに独立に、好ましくは、-N(R)3+、-S(R)2+、-SH2+、-NH3+、-NO2、-SO2R、-C≡N、-COOH、-COOR、-COSR、-CONH2、-CONHR、-F、-Cl、-Br、-I、-OR、-COR、-SH、-SRまたは-OH基、直鎖または分枝のアルケニル基、直鎖または分枝のアルキニル基、C1〜C4モノ-またはポリフルオロアルキル基、フェニルなどのアリール基、またはフェノキシルオキシなどのアリールオキシ基から選択される電子吸引性(または誘導吸引性)基を表し、
・ Rは、1〜20個の炭素原子、さらに好ましくは1〜10個の炭素原子を含み、1個または複数の窒素、酸素もしくは硫黄原子を場合により含み、-OR';、-COOR';、-COR';、-SH、-SR';、-OH、ハロゲン原子から選択される1つまたは複数の基で場合により置換された、飽和または不飽和の直鎖、分枝もしくは環状炭化水素基、あるいはラジカル重合によって、重縮合によってまたは開環によって得ることができるポリマーの残基を表し、ただし、R';はC1〜C10アルキル基を表す]のモノマーを挙げることができる。
【0137】
「電子吸引性基」または「誘導吸引性(-I)基」という用語は、炭素より電気陰性である任意の基を意味するものと解される。著作、PR Wells、Prog.Phys.Org.Chem.、6卷、111(1968)参照。
【0138】
「電子吸引効果をほとんど有さないか、有さない基」という用語は、炭素以下の電気陰性度を有する任意の基を意味するともの解される。
【0139】
このアルケニルまたはアルキニル基は、好ましくは2〜20個の炭素原子、さらに好ましくは2〜10個の炭素原子を有する。
【0140】
好ましくは1〜20個の炭素原子を含む、飽和または不飽和の直鎖、分枝もしくは環状炭化水素基として、直鎖または分枝のアルキル、アルケニルまたはアルキニル基、例えばメチル、エチル、n-ブチル、tert-ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、ブテニルもしくはブチニル;シクロアルキル基あるいは芳香族基を特に挙げることができる。
【0141】
置換された炭化水素基として、例えば、ヒドロキシアルキルまたはポリハロアルキル基を挙げることができる。
【0142】
非変性ポリオルガノシロキサンの例として、ポリジメチルシロキサンなどのポリアルキルシロキサン、ポリフェニルシロキサンなどのポリアリールシロキサン、またはポリメチルフェニルシロキサンなどのポリアリールアルキルシロキサンを特に挙げることができる。
【0143】
変性ポリオルガノシロキサンの中で、ポリオキシアルキレンおよび/またはシロキシおよび/またはシラノールおよび/またはアミンおよび/またはイミンおよび/またはフルオロアルキル基を含むポリジメチルシロキサンを特に挙げることができる。
【0144】
ポリオキシアルキレン基の中で、好ましくは1〜200オキシアルキレン単位を有する、ポリオキシエチレン基およびポリオキシプロピレン基を特に挙げることができる。
【0145】
モノ-またはポリフルオロアルキル基の中で、-(CH2)n-(CF2)m-CF3または-(CH2)n-(CF2)m-CHF2(ただし、n=1〜20であり、m=1〜20である)などの基を特に挙げることができる。
【0146】
置換基R1〜R4は、美容活性を有する基で場合によって置換されていてよい。特に使用される美容活性は、着色、抗酸化、UV遮蔽およびコンディショニング機能を有する基から得られる。
【0147】
着色機能を有する基の例として、アゾ、キノン、メチン、シアノメチンおよびトリアリールメタン基を特に挙げることができる。
【0148】
抗酸化機能を有する基の例として、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)またはビタミンEタイプの基を特に挙げることができる。
【0149】
UV遮蔽機能を有する基の例として、ベンゾフェノン、シンナメート、ベンゾエート、ベンジリデンカンファーおよびジベンゾイルメタンタイプの基を特に挙げることができる。
【0150】
コンディショニング機能を有する基の例として、カチオン性および脂肪エステルタイプである基を特に挙げることができる。
【0151】
上記モノマーの中で、式(II)
【0152】
【化44】

【0153】
[ただし、XはNH、SまたはOを表し、
R1およびR2は、上記と同じ意味を有し、R1およびR2は、好ましくは水素原子を表し、
R'3は、水素原子または式(I)で定義されたRを表す]
の一群のシアノアクリレートおよびこれらの誘導体のモノマーが好ましい。
【0154】
好ましくは、XはOを表す。
【0155】
式(II)の化合物として、次のモノマーを挙げることができる。
a)一群のポリフルオロアルキル2-シアノアクリレートに属するモノマー、例えば、次式
【0156】
【化45】

【0157】
の2-シアノ-2-プロペン酸の2,2,3,3-テトラフルオロプロピルエステル、または次式
【0158】
【化46】

【0159】
の2-シアノ-2-プロペン酸の2,2,2-トリフルオロエチルエステル。
b)アルキルまたはアルコキシアルキル2-シアノアクリレート。
【0160】
【化47】

【0161】
式中、R'3は、C1〜C10アルキルまたは(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C10)アルキルまたはC2〜Cl0アルケニル基を表す。
【0162】
より特に、2-シアノアクリル酸エチル、2-シアノアクリル酸メチル、2-シアノアクリル酸n-プロピル、2-シアノアクリル酸イソプロピル、2-シアノアクリル酸tert-ブチル、2-シアノアクリル酸n-ブチル、2-シアノアクリル酸イソブチル、シアノアクリル酸3-メトキシブチル、シアノアクリル酸n-デシル、2-シアノアクリル酸ヘキシル、2-シアノアクリル酸2-エトキシエチル、2-シアノアクリル酸2-メトキシエチル、2-シアノアクリル酸2-オクチル、2-シアノアクリル酸2-プロポキシエチル、2-シアノアクリル酸n-オクチル、シアノアクリル酸イソアミル、2-シアノアクリル酸アリルおよび2-シアノアクリル酸メトキシプロピルを挙げることができる。
【0163】
本発明に関連して、モノマーb)を使用することが好ましい。好ましい実施形態によれば、シアノアクリレートモノマー(複数でもよい)は、C6〜C10アルキルシアノアクリレートから選択される。
【0164】
特に好ましいモノマーは、式(V)
【0165】
【化48】

【0166】
[式中、R'3=-(CH2)7-CH3
-CH(CH3)-(CH2)5-CH3
-CH2-CH(C2H5)-(CH2)3-CH3
-(CH2)5-CH(CH3)-CH3
-(CH2)4-CH(C2H5)-CH3]
のシアノアクリ酸オクチルおよびこれらの混合物である。
【0167】
本発明で使用されるモノマーは、支持体、例えば、ポリマー、オリゴマーまたはデンドリマーに共有結合していてよい。このポリマーまたはオリゴマーは、直鎖、分枝の櫛形構造またはブロック構造であってよい。このポリマー、オリゴマーまたはデンドリマー構造上での本発明のモノマーの分布は、ランダム、末端位置またはブロックの形態であってよい。
【0168】
本発明の組成物において、求電子性モノマー、例えばシアノアクリレートの量は、組成物の総重量の0.1と80重量%の間、好ましくは1と50重量%の間である。
【0169】
本発明に関連して、この求電子性モノマーは、求核試薬の存在下でアニオン経路によって重合することが可能なモノマーである。「アニオン重合」という用語は、Jerry Marchによる著作、「Advanced Organic Chemistry」、第3版、151〜161頁で定義されたメカニズムを意味するものと解される。
【0170】
アニオン重合を開始することが可能である求核試薬は、求核試薬、例えば水中に存在するヒドロキシルイオンと接触するとカルボアニオンを生成することが可能なそれ自体が既知の系である。「カルボアニオン」という用語は、Jerry Marchによる「Advanced Organic Chemistry」、第3版、141頁で定義された化学的実体を意味するものと解される。
【0171】
この求核試薬は、本発明の組成物とは無関係に適用してよい。これらは、使用する時点で本発明の組成物に添加してもよい。
【0172】
この求核試薬は、求核性官能基を有する分子化合物、オリゴマー、デンドリマーまたはポリマーである。求核性官能基として、これに限定することなく、官能基:R2N-、NH2-、Ph3C-、R3C-、PhNH-、ピリジン、ArS-、R-C=C-、RS-、SH-、RO-、R2NH、ArO-、N3-、OH-、ArNH2、NH3、I-、Br-、Cl-、RCOO-、SCN-、ROH、RSH、NCO-、CN-、NO3-、ClO4-またはH2Oを挙げることができ、Phはフェニル基を表し、Arはアリール基を表し、RはC1〜C10アルキル基を表す。
【0173】
この求電子性モノマーは、当技術分野において記載されている既知の方法に従って合成することができる。特にシアノアクリレートモノマーは、US 3527224、US 3591767、US 3667472、US 3995641、US 4035334およびUS 4650826の教示に従って合成することができる。
【0174】
「有機溶媒」という用語は、他の物質を化学的に改変することなく、溶解することができる有機物質を意味するものと解される。
【0175】
本発明の組成物中に存在する液体有機溶媒(複数でもよい)は、温度25℃および105Pa(760mmHg)で液体である化合物から選択される。
【0176】
本発明に関連して、求電子性モノマーと有機溶媒は、個別の化合物である。
【0177】
この有機溶媒は、例えば、ベンジルアルコールなどの芳香族アルコール;液体脂肪アルコール、特にC10〜C30脂肪アルコール;変性または非変性のポリオール、例えば、グリセロール、グリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコールまたはブチルジグリコール;揮発性シリコーン、例えば、シクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン、アルキルおよび/またはアミンおよび/またはイミンおよび/またはフルオロアルキルおよび/またはカルボキシルおよび/またはベタインおよび/または4級アンモニウム官能基で変性されたまたは非変性のポリジメチルシロキサン;液体の変性ポリジメチルシロキサン;鉱油、有機油または植物油;アルカン、より特にC5〜C10アルカン;液体脂肪酸;および液体脂肪エステル、より特に、液体の、脂肪アルコールベンゾエートまたは脂肪アルコールサリチレートから選択される。
【0178】
前記有機溶媒が、好ましくは、有機油;シリコーン、例えば、揮発性シリコーン、シリコーンゴムまたはアミノ化されたもしくはアミノ化されていないシリコーン油およびこれらの混合物;鉱油;植物油、例えば、オリーブ油、ヒマシ油、ナタネ油、ヤシ油、コムギ胚芽油、スイートアーモンド油、アボカド油、マカダミア油、アンズ油、サフラワー油、ククイ油、アマナズナ種子油、テリハボク種子油またはレモン油;あるいはまた有機化合物、例えばC5〜C10アルカン、アセトン、メチルエチルケトン、C1〜C20の酸とC1〜C8アルコールの液体エステル、例えば、酢酸メチル、酢酸ブチル、酢酸エチルおよびミリスチン酸イソプロピル、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、液体C10〜C30脂肪アルコール、例えばオレイルアルコール、液体C10〜C30脂肪アルコールエステル、例えばC10〜C30脂肪アルコールベンゾエート、およびこれらの混合物、ポリブテン油、イソノナン酸イソノニル、リンゴ酸イソステアリル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、トリデシルトリメレート(tridecyl trimelate)、シクロペンタシロキサン(14.7重量%)/αおよびω位でジヒドロキシ化されたポリジメチルシロキサン(85.3重量%)混合物、あるいはこれらの混合物から選択される。
【0179】
好ましい実施形態によれば、この液体有機溶媒は、シリコーンまたはシリコーンの混合物、例えば、液体ポリジメチルシロキサンおよび液体の変性ポリジメチルシロキサンからなり、これらの25℃の粘度は、0.1センチストークと1000000センチストークの間、より好ましくは1センチストークと30000センチストークの間である。
【0180】
以下の油および油の混合物を挙げることが好まししい。
- α,ω-ジヒドロキシ化ポリジメチルシロキサン/シクロペンタジメチルシロキサン(14.7/85.3)混合物(Dow Corning社によって商品名DC 1501 Fluidとして販売されている);
- α,ω-ジヒドロキシ化ポリジメチルシロキサン/ポリジメチルシロキサン混合物(Dow Corning社によって商品名DC 1503 Fluidとして販売されている);
- ジメチコン/シクロペンタジメチルシロキサン混合物(Dow Corning社によって商品名DC 1411 Fluidとして販売されているまたはBayer社によって商品名SF1214として販売されているもの);
- シクロペンタジメチルシロキサン(Dow Corning社によって商品名DC245 Fluidとして販売されている);
およびこれらの油のそれぞれの混合物。
【0181】
液体有機溶媒(複数でもよい)に加えて、本発明の組成物の溶媒は水を含んでよい。
【0182】
好ましくは、この組成物は無水媒体であり、即ち、組成物の総重量に対して1重量%未満の水を含む。
【0183】
この組成物の有機溶媒(複数でもよい)は、一般的には、組成物の総重量に対して0.01〜99重量%、好ましくは50〜99重量%である。
【0184】
本発明の組成物は、エマルジョンの形態でおよび/またはカプセルに封入して提供することができ、求電子性モノマーは、使用時までは無水媒体中に保持される。組成物がエマルジョンの場合は、このエマルジョンは、例えば、水、C1〜C4脂肪族アルコールまたはこれらの混合物から構成することができる分散相または連続相、およびこのモノマーを含む無水有機相からなる。カプセルまたはマイクロカプセルの場合は、このカプセルは、無水媒体中のモノマーを含み、上記に定義した無水媒体、水、C1〜C4脂肪族アルコールまたはこれらの混合物中に分散することができる。
【0185】
この組成物の長期の安定性を向上させるために、組成物中に重合禁止剤、より詳細にはアニオン重合および/またはラジカル重合禁止剤を導入してよい。非限定的に、以下の重合禁止剤を挙げることができる:二酸化硫黄、一酸化窒素、三フッ化ホウ素、ヒドロキノンおよびその誘導体、例えば、ヒドロキノンモノエチルエーテルまたはTBHQ、ベンゾキノンおよびその誘導体、例えばジュロキノン、カテコールおよびその誘導体、例えば、t-ブチルカテコールおよびメトキシカテコール、アニソールおよびその誘導体、例えばメトキシアニソールまたはヒドロキシアニソール、ピロガロールおよびその誘導体、p-メトキシフェノール、ヒドロキシブチルトルエン、アルキルサルフェート、アルキルスルファイト、アルキルスルホン、アルキルスルホキシド、アルキルスルフィド、メルカプタン、3-スルホンおよびこれらの混合物。このアルキル基は、好ましくは1〜6個の炭素原子を有する基を表す。
【0186】
禁止剤として、無機酸または有機酸も使用することができる。
【0187】
したがって、本発明による化粧品組成物は、0と6の間のpKaを示す少なくとも1種の無機酸または有機酸(後者は1種または複数のカルボキシルまたはスルホ基を有する)、例えば、リン酸、塩酸、硝酸、ベンゼン-またはトルエンスルホン酸、硫酸、炭酸、フッ化水素酸、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、安息香酸、モノ-、ジ-またはトリクロロ酢酸、サリチル酸、トリフルオロ酢酸、オクタン酸、ヘプタン酸およびヘキサン酸を含んでもよい。
【0188】
好ましくは、酢酸が使用される。
【0189】
本発明の化粧品組成物中の禁止剤濃度は、組成物の総重量に対して10ppmと30重量%の間、より好ましくは10ppmと15重量%の間とすることができる。
【0190】
本発明の組成物は、1種または複数の顔料を含んでもよい。この組成物は、金属粉末または金属粒子、例えば、アルミニウム、亜鉛、銅、等で形成された粉末または粒子を含んでもよい。
【0191】
この組成物は、一般的に使用される美容活性成分を含んでもよい。これに限定することなく、充填剤、還元剤、酸化剤、脂肪物質、シリコーン、増粘剤、柔軟剤、消泡剤、保湿剤、皮膚軟化剤、塩基性化剤、エラストマー、可塑剤、サンスクリーン剤、直接非蛍光染料、酸化染料、粘土、コロイド状鉱物、香料、解膠剤、防腐剤、アニオン性、カチオン性、両性、双性イオン性もしくは非イオン性の界面活性剤、固定用または非固定用ポリマー、コンディショニング用ポリマー、タンパク質またはビタミンを挙げることができる。
【0192】
これらの組成物は、種々の形態、例えば、ローション、スプレーまたフォームで提供してよく、シャンプーまたはコンディショナーの形態で適用することができる。
【0193】
スプレーの場合、本発明の組成物は、噴射剤を含むことができる。この噴射剤は、通常エアロゾル組成物の製造に使用される圧縮ガスまたは液化ガスからなる。好ましくは、空気、二酸化炭素、圧縮窒素あるいは可溶性ガス、例えば、ジメチルエーテル、ハロゲン化(特にフッ素化)または非ハロゲン化炭化水素およびこれらの混合物が使用される。
【0194】
本発明の方法によれば、本発明の組成物は、求核試薬の存在下でケラチン繊維、特に毛髪に適用される。
【0195】
本発明の方法の特定の実施形態によると、シアノアクリレートモノマーの重合を開始することが可能なこの求核試薬は、ケラチン繊維にあらかじめ適用することができる。この求核試薬は、純粋な、溶液のまたはエマルジョンの形態で使用してよく、あるいはカプセルに封入されていてよい。求核試薬は、ケラチン繊維に適用する直前に、使用時に無水組成物に添加してもよい。
【0196】
好ましくは、この求核試薬は水である。この水は、例えば、ケラチン繊維を前もって湿らすことによって与えてよい。適用する前に水を組成物に直接加えてもよい。
【0197】
特定の実施形態によると、塩基、酸または酸/塩基混合物を使用して調整されたpHを有する水性溶液を用いて、あらかじめ繊維を湿らすことによって、重合速度を調整することが可能である。この酸および/または塩基は、無機または有機とすることができる。
【0198】
代替の形態によれば、本発明の方法は、いくつかの段階、蛍光化合物(複数でもよい)を含む組成物を繊維に適用することからなる第1の段階、および求電子性モノマーを含む組成物を適用することからなる第2の段階で実施してよく、求核試薬は、蛍光化合物を含む組成物中か、あるいは個別の組成物中に存在し、液体有機溶媒は、どちらかの組成物中にある。
【0199】
この代替の形態によれば、蛍光化合物(複数でもよい)を含む組成物は、好ましくは、蛍光化合物の水性溶液であり、これは、繊維を湿らすことおよび求電子性モノマーが適用された場合、重合を開始させることが可能である。
【0200】
本発明の方法によれば、好ましい実施形態は、求電子性モノマーおよび蛍光化合物を同じ組成物から適用するか、あるいは、第1のステップで蛍光化合物を、次いで求電子性モノマーを適用し、有機溶媒はどちらかの組成物中に存在することからなる。
【0201】
本発明の方法は、さらに中間または最終の段階、例えば、化粧品の適用、すすぎの段階または乾燥の段階を含んでよい。乾燥は、フードドライヤーで、手持ち式ヘアドライヤーでおよび/またはストレートアイロンで実施することができる。特に、本発明による組成物の適用に続いて、すすぎの操作を行うことが可能である。
【0202】
本発明の組成物の多重の適用を実施して、付着した材料の化学的性質、機械的強度、厚さ、外観または感触に関する特定の特性を達成するための層の重ね合わせを得ることも可能である。
【0203】
とりわけ、in situで形成されるポリ(シアノアクリレート)の付着性を改良するために、この繊維を任意のタイプのポリマーで前処理することが可能である。
【0204】
アニオン性重合の反応速度を調整するために、ケラチン繊維の化学的変換によって繊維の求核性を増大させることが可能である。一例として、本発明の組成物を適用する前に、ケラチンを部分的に構成しているジスルフィドブリッジを還元して、チオールを生成させることを挙げることができる。ケラチンを部分的に構成しているジスルフィドブリッジの還元剤として、網羅的でないが、以下の化合物、無水チオ硫酸ナトリウム、粉末メタ重亜硫酸ナトリウム、チオ尿素、亜硫酸アンモニウム、チオグリコール酸、チオ乳酸、チオ乳酸アンモニウム、モノチオグリコール酸グリセリル、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリセロール、2,5-ジヒドロキシ安息香酸、ジチオグリコール酸ジアンモニウム、チオグリコール酸ストロンチウム、チオグリコール酸カルシウム、ホルムアルデヒドスルホキシル酸亜鉛、チオグリコール酸イソオクチル、d,l-システインまたはモノエタノールアミンチオグリコーレートを挙げることができる。
【0205】
ヘアトリートメント、例えば、直接染色または酸化染色を、本発明の組成物の適用に先行させてもよい。
【0206】
本発明によれば、モノマーは、好ましくは化粧品として許容される条件下でケラチン繊維上に重合することが可能なモノマーから選択される。特に、このモノマーの重合は、80℃以下の温度で好ましくは実施され、これは、フードドライヤーによる乾燥、ブロー乾燥、フラットアイロンをかけるかまたはカール用こてをかけることによって終了する適用を妨げない。
【0207】
本発明の方法の特定の実施形態によれば、本発明の組成物は、暗色の毛髪に適用される。特に、本発明の化粧品組成物は、トーン高さ6以下、好ましくは4以下を有する、人工的に色付けされたまたは着色された毛髪を、明色化効果を伴って染色することを可能にする。このトーン高さは、染色の技術分野のよく知られている特性である。これは、例えば、著作「Science des traitements capillaires」[Hair Treatment Science]、Charles Zviak、Massonによる出版、1988、278頁に記載されている。
【0208】
本発明の他の主題は、少なくとも1種の可溶性蛍光化合物を含む第1の組成物および求電子性モノマー(複数でもよい)を含む第2の組成物を含み、場合により求核試薬を含む第3の組成物を含み、有機溶媒は、この3つの区画の一方および/または他方の中に存在する染色キットである。
【0209】
第1の代替の形態によれば、このキットは、可溶性蛍光化合物(複数でもよい)を含む第1の組成物ならびに求電子性モノマー(複数でもよい)および液体有機溶媒を含む第2の組成物を含む。この代替の形態の一実施形態によれば、蛍光化合物(複数でもよい)を含む組成物は水性組成物であり、モノマー(複数でもよい)を含む組成物は無水組成物である。
【0210】
(実施例)
(実施例1)
ピラジンの部類
以下の組成物を調製した。
【0211】
【表1】

【0212】
この組成物0.5gを重量1gのトーン高さ4を有する、清浄で湿った天然の栗色毛髪の房に適用する。周囲温度で15分間放置した後、この毛束をヘアドライヤーで2分間乾燥する。
【0213】
この毛束は強いオレンジ-イエローに着色され、得られた着色はシャンプー操作に耐性がある。この着色は、日光に対して強い蛍光性がある。得られた毛束は、柔らかな感触を示す。
【0214】
(実施例2)
ピラジンの部類
以下の組成物を調製する。
【0215】
【表2】

【0216】
この組成物0.5gを重量1gのトーン高さ4を有する、清浄で湿った天然の栗色毛髪の房に適用する。周囲温度で15分間放置した後、この毛束をヘアドライヤーで2分間乾燥する。
【0217】
この毛束はイエローに着色され、得られた着色はシャンプー操作に耐性がある。この着色は、日光に当たると強い蛍光性がある。この毛髪は、出発時の栗色毛髪に比較して明るい外観を有する。この染色用組成物は、長期にわたり良好な安定性を示す。
【0218】
(実施例3)
クマリンの部類
以下の組成物を調製する。
【0219】
【表3】

【0220】
この組成物0.5gを重量1gのトーン高さ4を有する、清浄で湿った天然の栗色毛髪の房に適用する。周囲温度で15分間放置した後、この毛束をヘアドライヤーで2分間乾燥する。
【0221】
この毛束は、わずかに青みをおびたレッドに着色され、得られた着色はシャンプー操作に耐性がある。この着色は、日光に対して強い蛍光性がある。得られた毛束の外観および感触は非常に満足のいくものである。
【0222】
評価
本発明の組成物を適用する前および後に、毛束の色をMinolta(登録商標)DM3600d分光光度計を用いてL*a*b*系で評価した。このL*a*b*系では、L*は色の強度を表し、a*はグリーン/レッドの色の軸を示し、b*はブルー/イエローの色の軸を示す。Lの値が低いほど、色が暗くまたは色の強度が強い。a*の値が高いほど、色相はよりレッドであり、b*の値が高いほど、色相はよりブルーである。
【0223】
この結果を以下の表に挙げる。
【0224】
【表4】

【0225】
これらの結果は、本発明の組成物1および2を適用後、毛束の色の強度を代表するL*の値は、トーン高さ4を有する栗色の毛髪について得られる値より大きいことを示す。これは、ケラチン繊維の漂白にたよる必要なしで、本発明の組成物の明色化する効果を示す。さらに、これによって永続的な着色が得られる。
【0226】
ジエチルアミノクマリンで着色した毛髪の房は、極めて華やかなレッドの色を示す。
【0227】
(実施例4)
2段階の適用
以下の組成物Aを調製する。
【0228】
【表5】

【0229】
以下の組成物Bを調製する。
【0230】
【表6】

【0231】
組成物A 0.5gを重量1gのトーン高さ4を有する、清浄で湿った天然の白髪の房に適用する。次いで、組成物B 0.5gをこの毛束に適用する。周囲温度で15分間放置した後、この毛束をヘアドライヤーで2分間乾燥する。
【0232】
この毛束は、イエローに着色され、得られた着色はシャンプー操作に耐性がある。この着色は、日光に当たると強い蛍光性がある。得られた毛束の外観および感触は非常に満足のいくものである。これによって永続的な着色が得られる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
適当な染色用媒体中に、少なくとも1種の求電子性モノマー、少なくとも1種の可溶性蛍光化合物および少なくとも1種の液体有機溶媒を含むことを特徴とする染色用組成物。
【請求項2】
求電子性モノマー(複数でもよい)が式(I)
【化1】

[式中、
R1およびR2はそれぞれ、互いに独立に、電子吸引効果をほとんど有さないか、有さない基を表し、
R3およびR4はそれぞれ、互いに独立に、電子吸引性基を表す]
のモノマーであることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記モノマーが、次式
【化2】

[XはNH、SまたはOを表し、
R'3は、水素原子またはRから選択され、
R、R1およびR2は請求項2に記載された通りである]
のシアノアクリレートモノマーであることを特徴とする、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
求電子性モノマーが、R1およびR2が水素原子を表すものであることを特徴とする、請求項2から3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
シアノアクリレートモノマーが、次式
【化3】

[式中、R'3は、C1〜C10アルキルまたは(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C10)アルキルまたはC2〜Cl0アルケニル基を表し、R1およびR2は上記に定義した通りである]
に対応することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
R'3が、6から10個の炭素原子を含むアルキル基であることを特徴とする、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
R1およびR2が、水素を表すことを特徴とする、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
求電子性モノマーが、次式
【化4】

[式中、R'3=-(CH2)7-CH3
-CH(CH3)-(CH2)5-CH3
-CH2-CH(C2H5)-(CH2)3-CH3
-(CH2)5-CH(CH3)-CH3
-(CH2)4-CH(C2H5)-CH3]
のアルキルシアノアクリレートであることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
蛍光化合物(複数でもよい)が、蛍光染料および蛍光増白剤から選択されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
蛍光染料が、オレンジ色の可視光に最大放出波長を示すことを特徴とする、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
蛍光増白剤(複数でもよい)が、青色の可視光に最大放出波長を示すことを特徴とする、請求項9に記載の組成物。
【請求項12】
蛍光染料(複数でもよい)が、以下の構造
【化5】

を有する染料から選択されることを特徴とする、請求項10に記載の組成物。
【請求項13】
蛍光化合物(複数でもよい)が、ナフタルイミド、クマリン、キサンテン、ローダミン、チオキサンテン、ナフトラクタム、アザラクトン、メチン、オキサジンおよびチアジン、ジスチリルベンゼン、ジスチリルビフェニル、トリアジニルアミノスチルベン、スチルバゾリウムおよびこれらの二量体、これらの三量体およびこれらの四量体、ビス(ベンゾオキサゾール)、カチオン性または非カチオン性ビス(ベンズイミダゾール)、アニオン性または非アニオン性ジフェニルピラゾリン、ジケトピロロピロール、ジシアノピラジンおよびすべてのこれらの部類の誘導体から選択されることを特徴とする、請求項10に記載の組成物。
【請求項14】
無水であることを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
前記有機溶媒が、有機油、シリコーン、鉱油、植物油、C5〜C10アルカン、アセトン、メチルエチルケトン、C1〜C20の酸とC1〜C8アルコールの液体エステル、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、液体C10〜C30脂肪アルコール、液体C10〜C30脂肪アルコールエステル、ポリブテン油、イソノナン酸イソノニル、リンゴ酸イソステアリル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、トリデシルトリメレート、シクロペンタシロキサン(14.7重量%)/αおよびω位でジヒドロキシ化されたポリジメチルシロキサン(85.3重量%)混合物、あるいはこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項16】
求核試薬をさらに含むことを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項17】
求核試薬が水であることを特徴とする、請求項20に記載の組成物。
【請求項18】
請求項1から17のいずれか一項に記載の組成物を、求核試薬の存在下でケラチン繊維に適用することを特徴とする、ケラチン繊維を染色する方法。
【請求項19】
少なくとも1種の可溶性蛍光化合物を含む第1の組成物、請求項1から11に規定の求電子性モノマー(単数および複数)を含む第2の組成物を含み、場合により求核試薬を含む第3の組成物を含むことを特徴とする染色キット。

【公開番号】特開2007−291099(P2007−291099A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−105167(P2007−105167)
【出願日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】