説明

喀痰等の分泌物採取器具

【課題】キャップ部における吸引カテーテルと吸引側チューブの接続方向を変えることで、チューブ全体を短くすることができ、また作業中にチューブ、吸引カテーテルを引っ張ってもスピッツ管が横に倒れて吸引した喀痰が陰圧吸引器側に吸い取られることを防止する。
【解決手段】人の気管等から吸引採取した喀痰等を一時保存し、輸送するスピッツ管2と、スピッツ管2の開口部に着脱自在に取り付けたキャップ部3と、スピッツ管2内に喀痰を吸引カテーテル51から吸引する採取管部4と、スピッツ管2内を陰圧吸引器52で陰圧にする吸引管部5とから成り、採取管部4と、吸引管部5それぞれは、スピッツ管2の長手方向に対して両者がそれぞれに離間するように所定角度α1,α2で傾斜した状態で突出する構成にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、肺の病理検査の細胞検査等に使用する検査器具に係り、特に微生物や喀痰細胞等を検査する際に、気管等から喀痰等を吸引採取する喀痰等の分泌物採取器具に関する。
【背景技術】
【0002】
喀痰の中には、肺を形成する肺胞細胞、気管・気管支を覆う上皮細胞等が剥がれて混入している。例えば、肺炎などの炎症を起こしているときには原因となっている感染菌や、炎症によって増加した好中球などの免疫細胞等が多数みられ、肉眼的には黄色調の喀痰が出てくる。更に、肺に癌が発生すると癌細胞も喀痰に混入して出てくる。このような感染原因菌や免疫細胞、癌細胞等の有無や種類を調べるのが喀痰細胞検査である。
【0003】
この喀痰の採取には、スピッツ管を使用する。スピッツ管は、感染原因菌の特定や薬剤効果の判定などで患者から吸引した喀痰を一時的に保存・輸送するための医療器具であり、臨床現場で広く使われ、遠沈管又は試験管とも称されるガラス製、プラスチック製の容器である。スピッツ管の容量は、5〜50mL程度である。このスピッツ管2は図8に示すように吸引カテーテル51側に接続する採取管部4と、ポンプ等の陰圧吸引器52側のチューブ53に接続する吸引管部5が、キャップ部3に設けられている。このキャップ部3はスピッツ管2にスクリュウキャップ状に着脱自在に締め付ける構造になっている。
【0004】
喀痰等の分泌物を採取するときは、次のような手順で実施する。
先ず、スピッツ管2のキャップ部3の吸引管部5には、中継チューブ55bを接続し、コネクタ56bを介してチューブ53を接続する。このチューブ53は陰圧吸引器52を接続する。一方、採取管部4には中継チューブ55aを接続し、この中継チューブ55aにコネクタ56aを介して吸引カテーテル51を接続する。この状態で陰圧吸引器52を始動する。吸引カテーテル51をピンセットでつまみ、対象部位、即ち口腔内、鼻腔内、気道内に挿入する。
次に、この挿入後、吸引カテーテル51に装備されている吸引圧調節口を指で押さえて吸引圧を調節しながら分泌物・異物・血液等を吸引・回収する。吸引・回収が終了したら、吸引圧調節口54を押さえていた指を外し、吸引カテーテル51をゆっくりと抜去する。
最後に、スピッツ管2をキャップ部3から取り外し、付属のキャップを取り付けて、その内容物を表示するラベルを貼り、採取作業を完了する。
【0005】
このように分泌物・異物・血液等を吸引・回収する技術については、例えば特許文献1の特開平11−206792号公報「卵子採取用吸引装置」に示すように、吸引ポンプにより貯留容器内を陰圧にして中空吸引針から卵巣組織中の卵子を吸引する装置が提案されている。特許文献1には、ハンドピース部の蓋部に、注射針を保持して遠沈管(スピッツ管)内部の下位位置まで導く遠沈管吸引経路と、遠沈管の上位位置から遠沈管外部の第1導通ゴム管まで導く遠沈管排出経路と、遠沈管排出経路から分岐して蓋部上面に開放した外気取入口とが形成されている装置が開示されている。
【特許文献1】特開平11−206792号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、図8に示すように、従来のスピッツ管2のキャップ部3に設けた採取管部4と吸引管部5とは、スピッツ管2の長手方向と並行に突出するように形成した構造であった。このように中継チューブ55が長いと、スピッツ管2内まで喀痰が届かないため採取できない場合があった。即ち、中継チューブ55aのチューブが長いと、これらのチューブが途中でキンクになりやすく、吸引採取ができないという問題を有していた。特に、患者の喀痰の量が少なかったり、その検体粘度が高い場合、スピッツ管2内に採取した喀痰等が入り難かった。
【0007】
主流の10mL量のスピッツ管2では、キャップ部3を外すときの指が触れる面積が狭いとこれを廻すことが困難であるという問題も有していた。
【0008】
また、キャップ部3の上部表面積(外径d)が狭いため、径の太いチューブを並行して設置することができないので、図8の図示上のスピッツ管2の左と右に示すように、両端の径が太い部分(d3)と細い部分(d4)からなる中継チューブ55が必要であった。このような中継チューブ55は一本のチューブの両端の径が異なるため、製造コストが高いものであった。なお、図9に示すように、径の異なるチューブを接続できるように、外径が異なる複数の段差から成る抜止め構造を、採取管部4と吸引管部5に設けるためには、キャップ部3の上部表面積(外径d)を広くする必要があり、容量が少ないスピッツ管2には不向きであった。
【0009】
更に、特許文献1のように、カテーテルとチューブとで略T字状に形成したものが提案されている。しかし、図10に示すように、採取の作業中に吸引カテーテル51とチューブ53とを引っ張ると、吸引カテーテル51とチューブ53とが略直線状になり、その途中のスピッツ管2が横に倒れたり、回転しやすくなり、吸引した喀痰が採取管部4からそのまま吸引管部5へ移動し、スピッツ管2内に捕獲することができないという問題を有していた。
【0010】
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、キャップ部に接続する吸引カテーテルと陰圧吸引器側のチューブの接続角度を変えることで、チューブ全体を短くすることができ、また作業中にチューブ、吸引カテーテルを引っ張ってもスピッツ管が横に倒れて吸引した喀痰が陰圧吸引器側に吸い取られることを防止することができる喀痰等の分泌物採取器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明によれば、人の気管等から吸引採取した喀痰等を一時保存し、輸送するための有底筒状容器のスピッツ管(2)と、前記スピッツ管(2)の開口部に着脱自在に取り付けたキャップ部(3)と、前記スピッツ管(2)内に喀痰等を吸引カテーテル(51)から吸引し、収納するために、前記キャップ部(3)に貫通するように設けた採取管部(4)と、前記スピッツ管(2)内をポンプ等の陰圧吸引器(52)で陰圧にするために、前記キャップ部(3)に貫通するように設けた吸引管部(5)と、から成り、前記吸引カテーテル(51)、接続チューブ(57)を接続する前記採取管部(4)の接続部(4a)と、前記陰圧吸引器(52)のチューブ(53)を接続する前記吸引管部(5)の接続部(5a)それぞれは、前記スピッツ管(2)の長手方向に対して両者がそれぞれに離間するように所定角度(α1,α2)で傾斜した状態で突出する構成にした、ことを特徴とする喀痰等の分泌物採取器具が提供される。
【0012】
前記採取管部(4)の接続部(4a)に、前記吸引カテーテル(51)、接続チューブ(57)を接続する先端から収斂するように外径が異なる複数の段差から成る抜止め構造(6)を形成することが好ましい。
前記吸引管部(5)の接続部(5a)に、前記陰圧吸引器(52)のチューブ(53)を接続する先端から収斂するように外径が異なる複数の段差から成る抜止め構造(6)を形成することが好ましい。
【0013】
前記採取管部(4)の接続部(4a)を略円錐構造(8)にすることができる。
前記吸引管部(5)の接続部(5a)を略円錐構造(8)にすることができる。
前記採取管部(4)と前記吸引管部(5)との周囲に、前記キャップ部(3)から立ち上がるように補強用のリブ(7)を形成することが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
上記構成では、採取管部(4)の接続部(4a)と、吸引管部(5)の接続部(5a)それぞれは、スピッツ管(2)の長手方向に対して両者がそれぞれに離間するように所定角度(α1,α2)に傾斜した状態で突出する構成になり、喀痰等の採取の作業中に吸引カテーテル(51)と接続チューブ(57)、チューブ(53)を引っ張っても、吸引カテーテル(51)と接続チューブ(57)、チューブ(53)とが略直線状にならず、その途中のスピッツ管(2)が横に倒れたり、回転することがない。そこで、吸引した喀痰を採取管部(4)からそのまま吸引管部(5)に吸引するという不具合を回避することができる。
【0015】
採取管部(4)の接続部(4a)と、吸引管部(5)の接続部(5a)とは、それぞれに離間するように所定角度(α1,α2)に傾斜した状態でキャップ部(3)から突出しているので、各接続部(4a,5a)に外径が異なる複数の段差から成る抜止め構造(6)又は略円錐構造(8)を形成することが可能である。そこで、従来のように径(d3,d4)の異なる中継チューブ(55a,55b)やコネクタ(56a,56b)を用いることなく、直接吸引カテーテル(51)、陰圧吸引器(52)のチューブ(53)を接続することができる。そこで、接続チューブ(57)の長さを短くすることができるので、キンクの危険性を低減することができ、喀痰等の詰まりを防止することができる。
【0016】
また、採取管部(4)と吸引管部(5)との周囲に、キャップ部(3)から立ち上がるように補強用のリブ(7)を形成することにより、キャップ部(3)の取り付け、取り外しの際に、指に触れる面積が広く、廻しやすくなり、迅速に作業することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明は、スピッツ管と、この開口部に着脱自在に取り付けたキャップ部とから成り、キャップ部における吸引カテーテルと陰圧吸引器側のチューブとがそれぞれ離間するように接続角度を変えた採取器具である。
【実施例1】
【0018】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は実施例1の喀痰等の分泌物採取器具を示す縦断面図である。図2はキャップ部部分の拡大正面図である。
実施例1の喀痰等の分泌物採取器具1は、人の気管等から吸引採取した喀痰等を一時保存し、輸送するスピッツ管2と、このスピッツ管2の開口部に着脱自在に取り付けたキャップ部3とから成る。スピッツ管2は、ガラス製又はプラスチック製の細長い有底筒状容器である。
【0019】
キャップ部3は、これに貫通するように採取管部4と吸引管部5を設けた。採取管部4は、スピッツ管2内に喀痰等を吸引カテーテル51から吸引し、収納する部分である。吸引管部5は、スピッツ管2内をポンプ等の陰圧吸引器52で陰圧にするためにそのチューブ53に接続する部分である(図8参照)。キャップ部3内における採取管部4の突出長が、吸引管部5の突出長より長くなっている。これは吸引カテーテル51から吸引した喀痰が、直接吸引管部5に移動せず、スピッツ管2内に収納できるようにするためである。
【0020】
図2に示すように、採取管部4の接続部4aと、吸引管部5の接続部5aそれぞれは、スピッツ管2の長手方向に対して両者がそれぞれに離間するように所定角度α1,α2に傾斜した状態で突出する構成にした。採取管部4と吸引管部5との隙間cが狭くても、採取管部4の接続部4aと、吸引管部5の接続部5bとが傾斜しているので、各接続部4a,5aに抜止め構造6を形成することができる。この抜止め構造6は。各接続部4a,5aに先端から収斂するように外径が異なる複数の段差から成る構造部分である。
傾斜角度α1,α2は、例えばスピッツ管2の長手方向に対して約30度〜50度である。図示例のような40度程度が最適であった。
【0021】
図3は本発明の喀痰等の分泌物採取器具の採取管部に吸引カテーテル又は接続チューブを接続し、吸引管部に陰圧吸引器のチューブを接続した状態を示す正面図である。
本発明の喀痰等の分泌物採取器具1には、その採取管部4の接続部4aに、直接吸引カテーテル51を接続して使用する。また、吸引カテーテル51を直接接続できないときは、短い接続チューブ57を接続し、これに吸引カテーテル51を接続して使用する。例えば、吸引カテーテル51の種類によっては、図8に示したように、その末端がコネクタ用の径の太い形状のものがあるからである。
【0022】
このような喀痰等の分泌物採取器具1の構造により、採取の作業中に吸引カテーテル51、接続チューブ57とチューブ53を引っ張っても、吸引カテーテル51等とチューブ53とが略直線状にならないので、その途中のスピッツ管2が横に倒れたり、回転することを阻止することができる。そこで、吸引した喀痰等が採取管部4からそのまま吸引管部5に移動するという不具合を回避することができる。
【0023】
図4はキャップ部に吸引カテーテル、チューブを接続した状態を示す拡大正面図である。
採取管部4と、吸引管部5それぞれの接続部4a,5aに、抜止め構造6を形成した。そこで、従来のように径の異なる中継チューブ55a,55bを用いることなく、径d1,d2の異なる吸引カテーテル51、又は陰圧吸引器52のチューブ53を接続することができる。そこで、接続チューブ57の長さを短くすることができるので、キンクの危険性を低減することができ、喀痰の詰まりを防止することができる。
【実施例2】
【0024】
図5は実施例2の喀痰等の分泌物採取器具のキャップ部を示す拡大正面図である。
実施例2の喀痰等の分泌物採取器具1では、採取管部4の接続部4aが、吸引カテーテル51、接続チューブ57を接続するために、なだらかな傾斜面を有する略円錐構造8になるように形成した。同様に吸引管部5の接続部5aも、陰圧吸引器52のチューブ53を接続するために、なだらかな傾斜面を有する略円錐構造8になるように形成した。このように各接続部4a,5aを略円錐構造8に形成することにより、吸引カテーテル51、接続チューブ57、チューブ53等を容易に接続することができる。
【実施例3】
【0025】
図6は実施例3の喀痰等の分泌物採取器具のキャップ部を示す拡大平面図である。図7は実施例3の喀痰等の分泌物採取器具のキャップ部を示す拡大正面図である。
実施例3の喀痰等の分泌物採取器具1では、実施例1又は実施例2とは異なり、採取管部4と吸引管部5との隣接する方向からそれぞれ略90度回転するように、各採取管部4の接続部4aと、吸引管部5の接続部5aそれぞれが離間するように所定角度α1,α2に傾斜した状態で突出する構成にした。このように構成することで、更に面積の狭いキャップ部3に採取管部4と吸引管部5とを設けることが可能になる。
【0026】
なお、本発明は、キャップ部3における吸引カテーテル51と陰圧吸引器52側のチューブ53の接続角度を変えることで、使用するチューブの全長を短くすることができ、また作業中にチューブ53、接続チューブ57、吸引カテーテル51を引っ張ってもスピッツ管2が横に倒れて吸引した喀痰が陰圧吸引器52側に吸い取られることを防止することができれば、上述した発明の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明の喀痰等の分泌物採取器具は、喀痰の吸引以外に分泌物・異物・血液等を吸引・回収する際に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】実施例1の喀痰等の分泌物採取器具を示す縦断面図である。
【図2】キャップ部部分の拡大正面図である。
【図3】本発明の喀痰等の分泌物採取器具の採取管部に吸引カテーテル又は接続チューブを接続し、吸引管部に陰圧吸引器のチューブを接続した状態を示す正面図である。
【図4】キャップ部に吸引カテーテル、チューブを接続した状態を示す拡大正面図である。
【図5】実施例2の喀痰等の分泌物採取器具のキャップ部を示す拡大正面図である。
【図6】実施例3の喀痰等の分泌物採取器具のキャップ部を示す拡大平面図である。
【図7】実施例3の喀痰等の分泌物採取器具のキャップ部を示す拡大正面図である。
【図8】従来のカテーテルとスピッツ管を用いて喀痰を採取する際の全体説明図である。
【図9】従来のキャップ部を示す拡大正面図である。
【図10】従来のキャップ部にカテーテルと陰圧吸引器のチューブを接続した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
【0029】
1 喀痰等の分泌物採取器具
2 スピッツ管
3 キャップ部
4 採取管部
4a 採取管部の接続部
5 吸引管部
5a 吸引管部の接続部
6 段差
7 補強用リブ
8 略円錐構造
51 吸引カテーテル
52 陰圧吸引器
53 チューブ
54 吸引圧調節口
55a 中継チューブ(吸引カテーテル側)
55b 中継チューブ(陰圧吸引器側)
56a コネクタ(吸引カテーテル側)
56b コネクタ(陰圧吸引器側)
57 接続チューブ
α1 採取管部の傾斜角度
α2 吸引管部の傾斜角度
c 採取管部と吸引管部との隙間
d1 吸引カテーテル側のチューブの径
d2 陰圧吸引器側のチューブの径
d3 中継チューブの大径部分
d4 中継チューブの小径部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人の気管等から吸引採取した喀痰等を一時保存し、輸送するための有底筒状容器のスピッツ管(2)と、
前記スピッツ管(2)の開口部に着脱自在に取り付けたキャップ部(3)と、
前記スピッツ管(2)内に喀痰を吸引カテーテル(51)から吸引し、収納するために、前記キャップ部(3)に貫通するように設けた採取管部(4)と、
前記スピッツ管(2)内をポンプ等の陰圧吸引器(52)で陰圧にするために、前記キャップ部(3)に貫通するように設けた吸引管部(5)と、から成り、
前記吸引カテーテル(51)、接続チューブ(57)を接続する前記採取管部(4)の接続部(4a)と、前記陰圧吸引器(52)のチューブ(53)を接続する前記吸引管部(5)の接続部(5a)それぞれは、前記スピッツ管(2)の長手方向に対して両者がそれぞれに離間するように所定角度(α1,α2)で傾斜した状態で突出する構成にした、ことを特徴とする喀痰等の分泌物採取器具。
【請求項2】
前記採取管部(4)の接続部(4a)に、前記吸引カテーテル(51)、接続チューブ(57)を接続する先端から収斂するように外径が異なる複数の段差から成る抜止め構造(6)を形成した、ことを特徴とする請求項1の喀痰等の分泌物採取器具。
【請求項3】
前記吸引管部(5)の接続部(5a)が、前記陰圧吸引器(52)のチューブ(53)を接続する先端から収斂するように外径が異なる複数の段差から成る抜止め構造(6)を形成した、ことを特徴とする請求項1の喀痰等の分泌物採取器具。
【請求項4】
前記採取管部(4)の接続部(4a)が略円錐構造(8)である、ことを特徴とする請求項1の喀痰等の分泌物採取器具。
【請求項5】
前記吸引管部(5)の接続部(5a)が略円錐構造(8)である、ことを特徴とする請求項1の喀痰等の分泌物採取器具。
【請求項6】
前記採取管部(4)と前記吸引管部(5)との周囲に、前記キャップ部(3)から立ち上がるように補強用のリブ(7)を形成した、ことを特徴とする請求項1の喀痰等の分泌物採取器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−206805(P2008−206805A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−47442(P2007−47442)
【出願日】平成19年2月27日(2007.2.27)
【出願人】(391053526)センチュリーメディカル株式会社 (1)
【Fターム(参考)】