回転スイッチ
【課題】ダイヤルのガタツキが生じてもダイヤルの回転に伴う正確に静電容量の変化を検知する。
【解決手段】固定面を有するボディと、薄板状であり固定面上に固定され、第1電極配置面上の第1円周方向に複数の第1電極が配置されたフレキシブル基板と、薄板状であり第1電極配置面と対向する第2電極配置面の第2円周方向に複数の第2電極が配置され当該第2円周方向に回転可能な電極板と、操作面を有し第2円周方向に回転可能であるダイヤルとダイヤルの逆操作面と弾性部材面の間に介在される弾性部材と、を備え、電極板は、弾性部材面に、円周方向に複数の電極板凸部を有し、ダイヤルは、逆操作面に、円周方向に複数のダイヤル凸部を有し、電極板凸部は2つのダイヤル凸部の間に位置する、または、ダイヤル凸部は、2つの電極板凸部の間に位置する。
【解決手段】固定面を有するボディと、薄板状であり固定面上に固定され、第1電極配置面上の第1円周方向に複数の第1電極が配置されたフレキシブル基板と、薄板状であり第1電極配置面と対向する第2電極配置面の第2円周方向に複数の第2電極が配置され当該第2円周方向に回転可能な電極板と、操作面を有し第2円周方向に回転可能であるダイヤルとダイヤルの逆操作面と弾性部材面の間に介在される弾性部材と、を備え、電極板は、弾性部材面に、円周方向に複数の電極板凸部を有し、ダイヤルは、逆操作面に、円周方向に複数のダイヤル凸部を有し、電極板凸部は2つのダイヤル凸部の間に位置する、または、ダイヤル凸部は、2つの電極板凸部の間に位置する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ダイヤルの回転方向、回転角度を検出する回転スイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の回転スイッチは、基盤と、基盤上に配置された磁界検出素子(IC)と、回転可能なダイヤルと、該ダイヤルと一体的に回転可能な環状マグネットとを、主に備える。ダイヤルが回転されると、一体的に環状マグネットも回転し、磁界検出素子が、環状マグネットの回転に伴う磁束の変化を検知し、回転方向および回転量を検出する。詳細は特許文献1に記載されている(以下、「従来技術1」とする。)。
【特許文献1】特開2006−73311号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ダイヤルのガタツキなどの影響で、回転信号を発生させる環状マグネットが、磁束の変化を検出するホールIC(その他、フレキシブル基板など)に対して、水平を保てなくなる場合がある。この場合に、磁界検出素子は正確な磁束の変化を検出できず、結果として、ダイヤルの回転方向、回転量を検出できないという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の回転スイッチは、少なくとも、固定面を有するボディと、フレキシブル基板と、電極板と、ダイヤルと、弾性部材と、を備える。フレキシブル基板は、薄板状であり、固定面上に固定され、固定面と接する面と反対側の面(以下、「第1電極配置面」という。)上の第1円周方向に複数の第1電極が配置されている。電極板は、薄板状であり、第1電極配置面と対向する第2電極配置面の第2円周方向に複数の第2電極が配置され、当該第2円周方向に回転可能である。ダイヤルは、操作面を有し、第2円周方向に回転可能である。弾性部材は、ダイヤルの操作面と反対側の面(以下、「逆操作面」という。)と電極板の第2電極配置面と反対側の面(以下、「弾性部材面」という。)の間に介在される。そして、電極板は、弾性部材面に、円周方向に複数の電極板凸部を有する。ダイヤルは、逆操作面に、円周方向に複数のダイヤル凸部を有する。電極板凸部は2つのダイヤル凸部の間に位置する、または、ダイヤル凸部は、2つの電極板凸部の間に位置する。
【発明の効果】
【0005】
本発明の回転スイッチによれば、ダイヤルと電極板との間に弾力性を有する弾性部材を介在させる。従って、この弾性部材により、常に電極板はフレキシブル基板の方向へ荷重がかけられる。よって、ダイヤルのガタツキ等が生じても、常に、電極板はフレキシブル基板に対して、水平を保つことができ、結果として、正確な静電容量の変化を検出でき、正確なダイヤルの回転角度、回転方向を検出できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
この回転スイッチ100の説明をする。図1に、真上から見た回転スイッチ100の外観を示し、図2に、真横から見た回転スイッチ100の外観を示し、図3に、回転スイッチ100を図1記載の線AA’で切った断面図を示す。図4に上方から見た回転スイッチ100の分解斜視図を示し、図5に下方から見た回転スイッチ100の分解斜視図を示す。
【0007】
図4に示すように、ボディ2は薄板状で略円形状とされる。ボディ2は固定面2aを有し、外周に沿って外周壁2bを有する。そして固定面2a上に円周方向に複数のボディ凸部2cが形成される。各々のボディ凸部2cはそれぞれ同一形状であり、固定面2aと平行に切った断面(以下、単に「断面」という。)が円周に沿った円弧形状をなすものである。図4の例では、120度間隔で3つのボディ凸部2cが形成される。フレキシブル基板4は、円盤状であり固定面2a上に固定される円形部4aと、静電容量検出素子(IC)26を保持する保持部4bとからなる。固定面2aの外周には、断面半円状の凸部2kが90度間隔に設けられている。円形部4aの外周には、断面半円状の切り欠き部4kが90度間隔に設けられている。凸部2kが切り欠き部4kに嵌められ、凸部2kの先端を例えば熱カシメ等により円形部4aはボディ2に固定される。
【0008】
フレキシブル基板4は固定面2aと接する面と反対側の面(以下、「第1電極配置面4c」という。)上の円周方向(以下、「第1円周4x」という。)に複数の電極(以下、「第1電極4d」という。)が配置される。図6に、第1電極4dが配置された第1電極配置面4cを真上から見た図を示す。図6では第1電極4dを主に示す。図4、図6の例では、第1電極の数は12個である。この例では、第1円周xの中心と円形部4aの中心は同じ中心4mとされる。また、第1電極配置面4c上で、円形部4aの中心に中央固定接点4eが設けられる(図4参照)。その中央固定接点4eを囲む円周上に、3つのボディ凸部2cがそれぞれ貫通される3つの凸部貫通孔4fが設けられている。円周方向にお互いに隣接する凸部貫通孔4fの間には、それぞれ周辺固定接点4gが設けられる。図4の例では、周辺固定接点4gは3つ設けられる。3つのボディ凸部2cが3つの凸部貫通孔4fそれぞれに貫通される。
【0009】
中央固定接点4e上には、クリック反転する円形ドーム状をなすスナッププレート6(可動接点)が配置される。更に、スナッププレート6の上方には、テープ8が配置される。テープ8は円形状であり、外周には例えば6個の固定部8aを有する。この6個の固定部8aにより、スナッププレート6の周辺部6aは3つの周辺固定接点4gに接触固定される。テープ8の上方にはクッション10が配置される。クッション10は、セットキー12の上下方向のガタツキを抑える役目を果たす。クッション10の材質はポロンなどが好ましい。そして、押圧可能なセットキー12(後述する)が押圧されることでスナッププレート6がクリック反転し、スナッププレート6と中央固定接点4eとが電気的に接触する。そして、検出部(図示せず)がこの接触を検出し、セットキー12が押圧されたことを検知する。
【0010】
ここで、従来は、スナッププレート6の位置決めが容易ではなく、スナッププレート6の位置ズレによる感触劣化などの問題が生じていた。そこで、スナッププレート6の位置決めを容易にする好ましい手法を説明する。
【0011】
図7に、ボディ2の固定面2a上に固定させたフレキシブル基板4を真上から見た平面図を示す。説明簡略化のために、凸部貫通孔4fを貫通したボディ凸部2cを主に示し、中央固定接点4e、周辺固定接点4gを省略している。図7に示すように、3つのボディ凸部2cの内周面2dに囲まれている(太線で囲まれている)領域が形成される。当該領域を収容領域Aとすると、スナッププレート6を収容領域Aに収容させればよい。この収容により、スナッププレート6の位置決めが容易となり、上記問題が解決される。また、この位置ズレの軽減により、セットキー12の押圧の良好な感触を得ることができる。更に、位置ズレによる感触の劣化を軽減できるため、スナッププレートを小型化でき、回転スイッチ100も小型化にすることができる。更に、スナッププレート6の周辺部6aが3つのボディ凸部2cの内周面2dに当接するようにすれば、さらに、スナッププレート6の位置決めが容易になる。
【0012】
セットキー12は薄い円筒状とされ、一端が円形状の面により閉塞されている。そしてこの閉塞された面が、利用者等が押圧する押圧面12aとなる。セットキー12の外周の下端に沿ってフランジ12bが設けられる。このフランジ12bを含めたセットキー12の直径は、ダイヤル24(後述する)の貫通孔24aの直径より大きい。従って、セットキー12は、ダイヤル24から外れることはない。
【0013】
図8にセットキー12を押圧面12aと反対側の面である逆押圧面12cの平面図を示す。逆押圧面12cには、逆押圧面12cの中心に位置する中心セットキー凸部12dと、当該セットキー凸部12dを中心とする円周に沿った複数(この例では3つ)の円周セットキー凸部12eが形成される。中心セットキー凸部12dは、逆押圧面12cの中心から放射方向に伸びた3つの固定凸部12fにより強固に固定される。図5のセンターキー12の箇所に示しているように、中心セットキー凸部12d、3つの円周セットキー凸部12e、3つの固定凸部12fは、フランジの底面12gより出ている。中心セットキー凸部12dは、クッション10と対向しており、セットキー12が押圧されることで、中心セットキー凸部12dがクッション10を押圧し、スナッププレート6はクリック反転される。円周セットキー凸部12eの断面形状は、円に沿った円弧形状をなす。
【0014】
ここで、セットキー12の回転を防ぐ好ましい手法を説明する。図9に、ボディ2の固定面2a上に固定させたフレキシブル基板4を真上から見た平面図を示す。図9に示す3つのボディ凸部2cは凸部貫通孔4fを貫通したものである。凸部貫通孔4fを貫通した3つのボディ凸部2cにおいて、円周方向に隣接するボディ凸部2c間に、太線で囲む領域(以下、「ボディ凸部間領域2B」という。)が生じる。また、図8に示すように、円周方向に隣接する円周セットキー凸部12eの間に、太線で囲む領域(以下、「セットキー凸部間領域12C」という。)が生じる。セットキー凸部間領域12Cを真上から見た形状、ボディ凸部間領域Bを真上から見た形状は、それぞれ円に沿った円弧形状をなす。図9の例では、3つのボディ凸部間領域Bが生じ、それぞれのボディ凸部間領域Bの断面形状は同一であり、3つのセットキー凸部間領域Cが生じ、それぞれのセットキー凸部間領域Cの形状は同一である。そして、図9に示すボディ凸部間領域Bの平面形状と、図8に示す円周セットキー凸部12eの断面形状とを同一にする。そして、3つの円周セットキー凸部12eを凸部貫通孔4fに貫通された、2つのボディ凸部2cの間に位置するようにすればよい。隣接するボディ凸部2cの円周方向に対向する面を2j(図9参照)とし、隣接する円周セットキー凸部12eの円周方向に対向する面を12j(図8参照)とすると、それぞれのボディ凸部2cの対向面2jと円周セットキー凸部12eの対向面12jとが当接するように、ボディ凸部2c、円周セットキー凸部12eをそれぞれ位置させることが好ましい。このような構成にすることで、より強力にセットキー12の回転を防止できる。
【0015】
電極板14は、円形薄板上であり、中央に貫通孔14cを有し、樹脂成型されている。押圧されたセットキー12は、貫通孔14cを通過する。電極板14は、
第1電極配置面4cと対向する第2電極配置面14aを有する。この例での電極板14は、第2電極配置面14a上には、円周(以下、「第2円周14x」という。)方向に複数の第2電極が配置される。この例では、12個の第2電極が配置される。ここで、電極板14の樹脂成型の際に、電極板14と第2電極とをインサート成型させることが好ましい。部品数を減らし、回転スイッチ100自体を薄型にすることができ、かつ精度良く電極板の回転の信号を発生させることができるからである。
【0016】
図10に第1電極配置面4c、4cに配置された12個の第1電極4d、第2電極配置面14a、14aに配置された12個の第2電極14bを模式的に示す。なお、この図では、貫通孔14cは省略している。そして、第1電極4dの配置、第2電極14bの配置の関係の詳細は、この出願時には出願公開されていない特許出願(特願2007−110410号)であり、発明の名称「回転入力装置、回転角測定装置、静電容量スイッチ」の明細書等に記載されている(以下、「特許文献A」という。)。第1電極4dの配置、第2電極14bの配置の関係について簡単に一例を示す。
【0017】
図11に、フレキシブル基板4の円形部4a、12個の第1電極4dと、12個の第2電極14bを示す。説明簡略化のために、電極板14を省略する。図11に示すように、隣接しあう6個の第1電極4d(特許文献Aではa相電極と言及)、または隣接しあう6個の第2電極14bのうちどちらか一方を回転方向にある一定の角度ずらす。この配置により、静電容量検出素子26が検知した静電容量の変化から、検出部が、回転角度および回転方向を検出できる。
【0018】
また、フレキシブル基板4、電極板14との間にスペーサは絶縁シートなどを介在させることで、第1電極配置面4cと第2電極配置面14aとの距離dを常に、一定に保つことができる。
【0019】
図12に電極板14の第2電極配置面14aと反対側の面(以下、「弾性部材面14d」という。)の平面図を示す。図12に示すように、弾性部材面14dには、貫通孔14cの周りに5つのボス14eが形成され、5つのボス14eの外側で円周方向に複数(この例では5つ)の電極板凸部14fが形成されている。また、円周方向に隣接する電極板凸部14fの間には、(この例では5つの)電極板凸部間領域14A(太線で囲まれている)が生じる。電極板凸部14fの断面、電極板凸部間領域14Aを真上から見た平面はそれぞれ円に沿った円弧形状をなす。
【0020】
一方、図4に示すように回転可能なダイヤル24は、円形状の操作面24bを有し、操作面24bと反対側の面を逆操作面24cとする。また、操作面24bの外周部分にボディ2の方向に伸びる外周壁24gが設けられている。図13に逆操作面24cの平面図を示す。逆操作面24cの中心に設けられた貫通孔24aから外側へ順番に、以下のものが形成される。環状の接触領域24Bがあり、円周方向に複数(この例では4つ)のダイヤル凸部24dが形成され、円周方向に複数(この例では8つ)のボス24eが形成され、円周に沿った環状の凹凸部24fが形成される。また、円周方向に隣接するダイヤル凸部24dの間には、(この例では5つの)ダイヤル凸部間領域24A(太線で囲まれている)が生じる。ボス24eはそれぞれ段上げされている。ダイヤル凸部間領域24Aの真上から見た平面、ダイヤル凸部24dの断面はそれぞれ円に沿った円弧形状をなす。
【0021】
複数の電極板凸部14fのうち少なくとも1つを2つのダイヤル凸部24dの間(ダイヤル凸部間領域24A)に位置させる、または、複数のダイヤル凸部24dのうち少なくとも1つを2つの電極板凸部14f(電極板凸部間領域14A)の間に位置させる。このように、位置させることで、ダイヤル24の回転方向の力は適切に電極板14に伝達される。この伝達をより正確にするために、電極板凸部14fの断面形状と、真上から見たダイヤル凸部間領域24Aの形状を同一とすることが好ましく、ダイヤル凸部24dの断面形状と、真上から見た電極板凸部間領域14Aの形状を同一とすることが好ましい。この実施例では、5つの電極板凸部14gはそれぞれ5つのダイヤル凸部間領域24Aに位置し、5つのダイヤル凸部24dはそれぞれ5つの電極板凸部間領域14Aに位置する(以下、「定位置に位置する」という。)。そして、隣接するダイヤル凸部24dのお互い円周方向に対向する面をそれぞれダイヤル凸部対向面24jとし、隣接する電極板凸部14gのお互い円周方向に対向する面をそれぞれ電極板凸部対向面14jとすると、5つの電極板凸部14gと5つのダイヤル凸部24dが定位置に位置した際、それぞれのダイヤル凸部対向面24jがそれぞれの電極板凸部対向面14jに当接するようにすることが好ましい。このように、電極板凸部14gとダイヤル凸部24dとを定位置に位置させることで、回転方向においては、ダイヤル24と電極板14とを一体的に回転させることができる。
【0022】
ここで、円形部4aの中心軸で電極板14を正確に回転させる好ましい手法を説明する。図14にボディ凸部2cの拡大斜視図を示す。ボディ凸部2cは外周側が切りかかれ、段部2eが形成されている。この段部2eの形成は、ボディ凸部2cとセットキー12のフランジ12bとの衝突を避けるためである。そして、ボディ凸部2cは段部2eの下側の外周面を2hとする。そして、電極板14の貫通孔14cの内周面14hと3つのボディ凸部2cの外周面2pそれぞれとが回転可能に当接するようにすれば、電極板14は中心軸で正確に回転させることができる。
【0023】
一方、電極板14の弾性部材面14d上に弾性部材16が固定される。図15に弾性部材16の拡大斜視図を示す。弾性部材16は、リング状の固定部16a、固定部16aの周方向5箇所から切り起こされて斜め上方に伸びた5つのバネ部16b、バネ部16bの先端に設けられた接触部16cからなる。固定部16aのバネ部16bが設けられている各箇所に孔16dが設けられる。弾性部材16の材質として、弾力性があるリンセイ銅などを用いれば良い。弾性部材面14d上の各々のボス14eを各々の孔16dに挿入し、ボス14eの先端を例えば熱カシメ(熱溶着)する。この熱カシメにより、弾性部材16は、弾性部材面14d上に固定される。
【0024】
弾性部材16の接触部16cは、ダイヤル24の逆操作面上の接触領域24B(図13参照)に接触される。そして、固定部16aと弾性部材面14dとが固定されること、かつ、接触部16cが逆操作面24cに接触されることで、バネ部16bの弾性力により、常に電極板14はボディ2方向への荷重がかけられる。その結果、ダイヤル24のガタツキなどが生じても、電極板14はフレキシブル基板4に対して水平を保つことができる。
【0025】
また、変形例として、固定部16aを逆操作面24cに固定させ、接触部16cを弾性部材面14dに接触させてもよい。また、逆操作面24c、弾性部材面14dの両面に固定させず、当該両面に弾性部材16を接触させるだけでもよい。また、電極板14にボディ2方向に荷重をかければよいので、図15に示す弾性部材16の代わりに一般に広く用いられているサスなどを用いても良い。
【0026】
感触板22は、リング状とされ、ダイヤル22の回転に伴い、クリック感を発生させるものである。キートップ20は貫通孔20aを有することで、リング状とされる。キートップ20は、逆操作面24cと対向する面である感触板固定面20bを有し、当該感触板固定面20b上に感触板22を固定させる。固定のさせ方の一例を説明すると、感触板固定面20b上に180度対向する位置に2つずつ(つまり、4つの)凸部20cを有する。一方、感触板22は、内周に180度対向する位置に2つずつ(つまり、4つの)凹部22aを有する。そして、凸部20cは凹部22aに嵌められ、例えば凸部20cの先端を熱カシメして固定される。クリック感発生の一例を説明する。感触板22は、180度対向する位置に2つの屈曲部114aを有している。屈曲部114aダイヤル24の凹凸部24f(図13参照)に係合することで、ダイヤル24の回転に伴いクリック感が発生する。感触板22はなくてもよい。
【0027】
固定板18は、キートップ20と感触板22とをダイヤル24との間に挟み、キートップ20と感触板22に対してダイヤル24を回転可能に固定する。以下、固定のさせ方の具体例を説明する。図16に固定板18の拡大斜視図を示す。固定板18には、リング形状に沿う円周方向に複数の孔18aが設けられる。そして、複数の孔18aが描く円周の外側の箇所が以下で説明する当接部18b(ハッチングを施す)として機能する。
【0028】
図5のキートップ20の箇所に記載のように、キートップ20は貫通孔20aの内周壁20dに沿った内つば20eを有する。この内つば20eと固定板18の当接部18bとが、回転自在に当接される。そして、逆操作面24c(図13参照)上に形成されたボス24eが固定板18の孔18aに挿入されてカシメ固定される。これにより、固定板18は、キートップ20と感触板22とをダイヤル24との間に挟み、キートップ20と感触板22に対してダイヤル24を回転可能に固定する。
【0029】
そして、キートップ20がダイヤルの操作面24bと垂直方向(以下、単に「垂直方向」という。)に外れないようにし、かつキートップ20自体の回転を防止するために、ボディ2に対してキートップ20を固定させなければならない。回転スイッチ100の一体固定のため、および感触板22によるクリック感を適切に発生させるためである。ここで、従来技術1に示す回転スイッチでは、マグネットを回転感触部に用いているので、回転スイッチ自体が厚くなってしまうという問題があった。また、機構式の回転スイッチ(例えば、特開2001−3258589号公報に記載)などでも、ブラシ高さ確保のためなどで、同様に回転スイッチ自体が厚くなってしまうという問題があった。そして、通常ではボディ2とキートップ20を固定させるための固定部を必要とする。この固定部が製品を厚くする要因であった。そこで、固定部を必要とせず、キートップ20とボディ2と固定させる好ましい手法を説明する。
【0030】
まず、キートップ20が垂直方向に外れない好ましい手法を説明する。図17Aにキートップ20を真上から見た平面図を示し、図17Bに図17A記載のα方向から見た平面図を示し、図17Cに図17A記載の線AA’で切った断面図を示し、図17Dに図17A記載の線CC’で切った断面図を示す。図17Aや図4に示すように、外周に複数の爪部20fが突出形成される。この例では、外周方向に90度間隔で4つの爪部20fが突出形成されている。そして、図17Eに、図17Cに示す爪部20fの断面拡大図を示す。図17Eに示すように、爪部20fはテーパ面20gを有する。
【0031】
一方、ボディの外周壁2bには、外周方向に90度間隔で爪部20fが嵌合固定される爪部嵌合孔2fが形成される。この例では、外周方向に90度間隔で4つの爪部嵌合孔2fが突出形成されている。ボディ2の内周面中において爪部嵌合孔2fの上方の面を案内面2gとすると、テーパ面20gは案内面2gに案内されて、爪部20fは、爪部嵌合孔2fに嵌合される。このようにキートップ20に複数の爪部20fを形成し、ボディ2に複数の爪部嵌合孔2fを形成することで、部品数を少なくして、キートップ20が垂直方向にはずれないという有利な効果を得ることができる。
【0032】
次に、キートップ20の回転を防止する好ましい手法を説明する。キートップ20の外周に、複数の係止部20hを有する。この例では係止部20hは、ダイヤル24側に向き、断面矩形状の突起物であり、外周方向に90度間隔で4つ形成される。一方、ボディ2の外周壁2bには、断面矩形状の切り欠き部2hが形成される。この例では、切り欠き部2hは、外周方向に90度間隔で4つ形成される。係止部20hはそれぞれ切り欠き部2hに係合されることで、キートップ20の回転は防止される。キートップ20の外周には、90度間隔で、4つの断面半円の切り欠き部4kと、4kより幅広な切り欠き部4nが設けられている理由を説明する。切りかき部4kが設けられている理由はキートップ20とボディ2とを固定させた際に、フレキシブル基板4のきり欠き部4kとボディ2の凸部2kとを熱カシメさせた箇所に、キートップ20の外周部分が当たらないようにするためである。切り欠き部4nが設けられている理由は、フレキシブル基板4が、爪部嵌合孔2fに嵌合されているキートップ20の爪部20fに当たらないようにするためである。
ダイヤル12、ボディ2、セットキー12は樹脂製とされる。
また、セットキー12は無くても良い。この場合には、スナッププレート6、テープ8、クッション10、フレキシブル基板4の中央固定接点4e、周辺固定接点4gは必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の回転スイッチの真上から見た平面図。
【図2】本発明の回転スイッチの真横から見た平面図。
【図3】本発明の回転スイッチの断面図。
【図4】本発明の回転スイッチの上方から見た分解斜視図。
【図5】本発明の回転スイッチの下方から見た分解斜視図。
【図6】第1電極4dを主に示した平面図。
【図7】ボディ2に固定させたフレキシブル基板4を真上から見て、主に収容領域を示した図。
【図8】セットキー逆押圧面の平面図。
【図9】ボディ2に固定させたフレキシブル基板4を真上から見て、主にボディ凸部間領域を示した図。
【図10】第1電極配置面と第2電極配置面とが対向していることを示す模式図。
【図11】第1電極、第2電極との位置関係を示す模式図。
【図12】弾性部材面の平面図。
【図13】逆操作面の平面図。
【図14】ボディ凸部の拡大斜視図
【図15】弾性部材の拡大斜視図。
【図16】固定板の拡大斜視図。
【図17】図17はキートップ20の平面図などであり、図17Aは真上から見た平面図であり、図17Bは真横から平面図であり、図17Cは線AA’で切った断面図であり、図17Dは線CC’で切った断面図であり、図17Eは、爪部の拡大断面図である。
【技術分野】
【0001】
この発明は、ダイヤルの回転方向、回転角度を検出する回転スイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の回転スイッチは、基盤と、基盤上に配置された磁界検出素子(IC)と、回転可能なダイヤルと、該ダイヤルと一体的に回転可能な環状マグネットとを、主に備える。ダイヤルが回転されると、一体的に環状マグネットも回転し、磁界検出素子が、環状マグネットの回転に伴う磁束の変化を検知し、回転方向および回転量を検出する。詳細は特許文献1に記載されている(以下、「従来技術1」とする。)。
【特許文献1】特開2006−73311号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ダイヤルのガタツキなどの影響で、回転信号を発生させる環状マグネットが、磁束の変化を検出するホールIC(その他、フレキシブル基板など)に対して、水平を保てなくなる場合がある。この場合に、磁界検出素子は正確な磁束の変化を検出できず、結果として、ダイヤルの回転方向、回転量を検出できないという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の回転スイッチは、少なくとも、固定面を有するボディと、フレキシブル基板と、電極板と、ダイヤルと、弾性部材と、を備える。フレキシブル基板は、薄板状であり、固定面上に固定され、固定面と接する面と反対側の面(以下、「第1電極配置面」という。)上の第1円周方向に複数の第1電極が配置されている。電極板は、薄板状であり、第1電極配置面と対向する第2電極配置面の第2円周方向に複数の第2電極が配置され、当該第2円周方向に回転可能である。ダイヤルは、操作面を有し、第2円周方向に回転可能である。弾性部材は、ダイヤルの操作面と反対側の面(以下、「逆操作面」という。)と電極板の第2電極配置面と反対側の面(以下、「弾性部材面」という。)の間に介在される。そして、電極板は、弾性部材面に、円周方向に複数の電極板凸部を有する。ダイヤルは、逆操作面に、円周方向に複数のダイヤル凸部を有する。電極板凸部は2つのダイヤル凸部の間に位置する、または、ダイヤル凸部は、2つの電極板凸部の間に位置する。
【発明の効果】
【0005】
本発明の回転スイッチによれば、ダイヤルと電極板との間に弾力性を有する弾性部材を介在させる。従って、この弾性部材により、常に電極板はフレキシブル基板の方向へ荷重がかけられる。よって、ダイヤルのガタツキ等が生じても、常に、電極板はフレキシブル基板に対して、水平を保つことができ、結果として、正確な静電容量の変化を検出でき、正確なダイヤルの回転角度、回転方向を検出できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
この回転スイッチ100の説明をする。図1に、真上から見た回転スイッチ100の外観を示し、図2に、真横から見た回転スイッチ100の外観を示し、図3に、回転スイッチ100を図1記載の線AA’で切った断面図を示す。図4に上方から見た回転スイッチ100の分解斜視図を示し、図5に下方から見た回転スイッチ100の分解斜視図を示す。
【0007】
図4に示すように、ボディ2は薄板状で略円形状とされる。ボディ2は固定面2aを有し、外周に沿って外周壁2bを有する。そして固定面2a上に円周方向に複数のボディ凸部2cが形成される。各々のボディ凸部2cはそれぞれ同一形状であり、固定面2aと平行に切った断面(以下、単に「断面」という。)が円周に沿った円弧形状をなすものである。図4の例では、120度間隔で3つのボディ凸部2cが形成される。フレキシブル基板4は、円盤状であり固定面2a上に固定される円形部4aと、静電容量検出素子(IC)26を保持する保持部4bとからなる。固定面2aの外周には、断面半円状の凸部2kが90度間隔に設けられている。円形部4aの外周には、断面半円状の切り欠き部4kが90度間隔に設けられている。凸部2kが切り欠き部4kに嵌められ、凸部2kの先端を例えば熱カシメ等により円形部4aはボディ2に固定される。
【0008】
フレキシブル基板4は固定面2aと接する面と反対側の面(以下、「第1電極配置面4c」という。)上の円周方向(以下、「第1円周4x」という。)に複数の電極(以下、「第1電極4d」という。)が配置される。図6に、第1電極4dが配置された第1電極配置面4cを真上から見た図を示す。図6では第1電極4dを主に示す。図4、図6の例では、第1電極の数は12個である。この例では、第1円周xの中心と円形部4aの中心は同じ中心4mとされる。また、第1電極配置面4c上で、円形部4aの中心に中央固定接点4eが設けられる(図4参照)。その中央固定接点4eを囲む円周上に、3つのボディ凸部2cがそれぞれ貫通される3つの凸部貫通孔4fが設けられている。円周方向にお互いに隣接する凸部貫通孔4fの間には、それぞれ周辺固定接点4gが設けられる。図4の例では、周辺固定接点4gは3つ設けられる。3つのボディ凸部2cが3つの凸部貫通孔4fそれぞれに貫通される。
【0009】
中央固定接点4e上には、クリック反転する円形ドーム状をなすスナッププレート6(可動接点)が配置される。更に、スナッププレート6の上方には、テープ8が配置される。テープ8は円形状であり、外周には例えば6個の固定部8aを有する。この6個の固定部8aにより、スナッププレート6の周辺部6aは3つの周辺固定接点4gに接触固定される。テープ8の上方にはクッション10が配置される。クッション10は、セットキー12の上下方向のガタツキを抑える役目を果たす。クッション10の材質はポロンなどが好ましい。そして、押圧可能なセットキー12(後述する)が押圧されることでスナッププレート6がクリック反転し、スナッププレート6と中央固定接点4eとが電気的に接触する。そして、検出部(図示せず)がこの接触を検出し、セットキー12が押圧されたことを検知する。
【0010】
ここで、従来は、スナッププレート6の位置決めが容易ではなく、スナッププレート6の位置ズレによる感触劣化などの問題が生じていた。そこで、スナッププレート6の位置決めを容易にする好ましい手法を説明する。
【0011】
図7に、ボディ2の固定面2a上に固定させたフレキシブル基板4を真上から見た平面図を示す。説明簡略化のために、凸部貫通孔4fを貫通したボディ凸部2cを主に示し、中央固定接点4e、周辺固定接点4gを省略している。図7に示すように、3つのボディ凸部2cの内周面2dに囲まれている(太線で囲まれている)領域が形成される。当該領域を収容領域Aとすると、スナッププレート6を収容領域Aに収容させればよい。この収容により、スナッププレート6の位置決めが容易となり、上記問題が解決される。また、この位置ズレの軽減により、セットキー12の押圧の良好な感触を得ることができる。更に、位置ズレによる感触の劣化を軽減できるため、スナッププレートを小型化でき、回転スイッチ100も小型化にすることができる。更に、スナッププレート6の周辺部6aが3つのボディ凸部2cの内周面2dに当接するようにすれば、さらに、スナッププレート6の位置決めが容易になる。
【0012】
セットキー12は薄い円筒状とされ、一端が円形状の面により閉塞されている。そしてこの閉塞された面が、利用者等が押圧する押圧面12aとなる。セットキー12の外周の下端に沿ってフランジ12bが設けられる。このフランジ12bを含めたセットキー12の直径は、ダイヤル24(後述する)の貫通孔24aの直径より大きい。従って、セットキー12は、ダイヤル24から外れることはない。
【0013】
図8にセットキー12を押圧面12aと反対側の面である逆押圧面12cの平面図を示す。逆押圧面12cには、逆押圧面12cの中心に位置する中心セットキー凸部12dと、当該セットキー凸部12dを中心とする円周に沿った複数(この例では3つ)の円周セットキー凸部12eが形成される。中心セットキー凸部12dは、逆押圧面12cの中心から放射方向に伸びた3つの固定凸部12fにより強固に固定される。図5のセンターキー12の箇所に示しているように、中心セットキー凸部12d、3つの円周セットキー凸部12e、3つの固定凸部12fは、フランジの底面12gより出ている。中心セットキー凸部12dは、クッション10と対向しており、セットキー12が押圧されることで、中心セットキー凸部12dがクッション10を押圧し、スナッププレート6はクリック反転される。円周セットキー凸部12eの断面形状は、円に沿った円弧形状をなす。
【0014】
ここで、セットキー12の回転を防ぐ好ましい手法を説明する。図9に、ボディ2の固定面2a上に固定させたフレキシブル基板4を真上から見た平面図を示す。図9に示す3つのボディ凸部2cは凸部貫通孔4fを貫通したものである。凸部貫通孔4fを貫通した3つのボディ凸部2cにおいて、円周方向に隣接するボディ凸部2c間に、太線で囲む領域(以下、「ボディ凸部間領域2B」という。)が生じる。また、図8に示すように、円周方向に隣接する円周セットキー凸部12eの間に、太線で囲む領域(以下、「セットキー凸部間領域12C」という。)が生じる。セットキー凸部間領域12Cを真上から見た形状、ボディ凸部間領域Bを真上から見た形状は、それぞれ円に沿った円弧形状をなす。図9の例では、3つのボディ凸部間領域Bが生じ、それぞれのボディ凸部間領域Bの断面形状は同一であり、3つのセットキー凸部間領域Cが生じ、それぞれのセットキー凸部間領域Cの形状は同一である。そして、図9に示すボディ凸部間領域Bの平面形状と、図8に示す円周セットキー凸部12eの断面形状とを同一にする。そして、3つの円周セットキー凸部12eを凸部貫通孔4fに貫通された、2つのボディ凸部2cの間に位置するようにすればよい。隣接するボディ凸部2cの円周方向に対向する面を2j(図9参照)とし、隣接する円周セットキー凸部12eの円周方向に対向する面を12j(図8参照)とすると、それぞれのボディ凸部2cの対向面2jと円周セットキー凸部12eの対向面12jとが当接するように、ボディ凸部2c、円周セットキー凸部12eをそれぞれ位置させることが好ましい。このような構成にすることで、より強力にセットキー12の回転を防止できる。
【0015】
電極板14は、円形薄板上であり、中央に貫通孔14cを有し、樹脂成型されている。押圧されたセットキー12は、貫通孔14cを通過する。電極板14は、
第1電極配置面4cと対向する第2電極配置面14aを有する。この例での電極板14は、第2電極配置面14a上には、円周(以下、「第2円周14x」という。)方向に複数の第2電極が配置される。この例では、12個の第2電極が配置される。ここで、電極板14の樹脂成型の際に、電極板14と第2電極とをインサート成型させることが好ましい。部品数を減らし、回転スイッチ100自体を薄型にすることができ、かつ精度良く電極板の回転の信号を発生させることができるからである。
【0016】
図10に第1電極配置面4c、4cに配置された12個の第1電極4d、第2電極配置面14a、14aに配置された12個の第2電極14bを模式的に示す。なお、この図では、貫通孔14cは省略している。そして、第1電極4dの配置、第2電極14bの配置の関係の詳細は、この出願時には出願公開されていない特許出願(特願2007−110410号)であり、発明の名称「回転入力装置、回転角測定装置、静電容量スイッチ」の明細書等に記載されている(以下、「特許文献A」という。)。第1電極4dの配置、第2電極14bの配置の関係について簡単に一例を示す。
【0017】
図11に、フレキシブル基板4の円形部4a、12個の第1電極4dと、12個の第2電極14bを示す。説明簡略化のために、電極板14を省略する。図11に示すように、隣接しあう6個の第1電極4d(特許文献Aではa相電極と言及)、または隣接しあう6個の第2電極14bのうちどちらか一方を回転方向にある一定の角度ずらす。この配置により、静電容量検出素子26が検知した静電容量の変化から、検出部が、回転角度および回転方向を検出できる。
【0018】
また、フレキシブル基板4、電極板14との間にスペーサは絶縁シートなどを介在させることで、第1電極配置面4cと第2電極配置面14aとの距離dを常に、一定に保つことができる。
【0019】
図12に電極板14の第2電極配置面14aと反対側の面(以下、「弾性部材面14d」という。)の平面図を示す。図12に示すように、弾性部材面14dには、貫通孔14cの周りに5つのボス14eが形成され、5つのボス14eの外側で円周方向に複数(この例では5つ)の電極板凸部14fが形成されている。また、円周方向に隣接する電極板凸部14fの間には、(この例では5つの)電極板凸部間領域14A(太線で囲まれている)が生じる。電極板凸部14fの断面、電極板凸部間領域14Aを真上から見た平面はそれぞれ円に沿った円弧形状をなす。
【0020】
一方、図4に示すように回転可能なダイヤル24は、円形状の操作面24bを有し、操作面24bと反対側の面を逆操作面24cとする。また、操作面24bの外周部分にボディ2の方向に伸びる外周壁24gが設けられている。図13に逆操作面24cの平面図を示す。逆操作面24cの中心に設けられた貫通孔24aから外側へ順番に、以下のものが形成される。環状の接触領域24Bがあり、円周方向に複数(この例では4つ)のダイヤル凸部24dが形成され、円周方向に複数(この例では8つ)のボス24eが形成され、円周に沿った環状の凹凸部24fが形成される。また、円周方向に隣接するダイヤル凸部24dの間には、(この例では5つの)ダイヤル凸部間領域24A(太線で囲まれている)が生じる。ボス24eはそれぞれ段上げされている。ダイヤル凸部間領域24Aの真上から見た平面、ダイヤル凸部24dの断面はそれぞれ円に沿った円弧形状をなす。
【0021】
複数の電極板凸部14fのうち少なくとも1つを2つのダイヤル凸部24dの間(ダイヤル凸部間領域24A)に位置させる、または、複数のダイヤル凸部24dのうち少なくとも1つを2つの電極板凸部14f(電極板凸部間領域14A)の間に位置させる。このように、位置させることで、ダイヤル24の回転方向の力は適切に電極板14に伝達される。この伝達をより正確にするために、電極板凸部14fの断面形状と、真上から見たダイヤル凸部間領域24Aの形状を同一とすることが好ましく、ダイヤル凸部24dの断面形状と、真上から見た電極板凸部間領域14Aの形状を同一とすることが好ましい。この実施例では、5つの電極板凸部14gはそれぞれ5つのダイヤル凸部間領域24Aに位置し、5つのダイヤル凸部24dはそれぞれ5つの電極板凸部間領域14Aに位置する(以下、「定位置に位置する」という。)。そして、隣接するダイヤル凸部24dのお互い円周方向に対向する面をそれぞれダイヤル凸部対向面24jとし、隣接する電極板凸部14gのお互い円周方向に対向する面をそれぞれ電極板凸部対向面14jとすると、5つの電極板凸部14gと5つのダイヤル凸部24dが定位置に位置した際、それぞれのダイヤル凸部対向面24jがそれぞれの電極板凸部対向面14jに当接するようにすることが好ましい。このように、電極板凸部14gとダイヤル凸部24dとを定位置に位置させることで、回転方向においては、ダイヤル24と電極板14とを一体的に回転させることができる。
【0022】
ここで、円形部4aの中心軸で電極板14を正確に回転させる好ましい手法を説明する。図14にボディ凸部2cの拡大斜視図を示す。ボディ凸部2cは外周側が切りかかれ、段部2eが形成されている。この段部2eの形成は、ボディ凸部2cとセットキー12のフランジ12bとの衝突を避けるためである。そして、ボディ凸部2cは段部2eの下側の外周面を2hとする。そして、電極板14の貫通孔14cの内周面14hと3つのボディ凸部2cの外周面2pそれぞれとが回転可能に当接するようにすれば、電極板14は中心軸で正確に回転させることができる。
【0023】
一方、電極板14の弾性部材面14d上に弾性部材16が固定される。図15に弾性部材16の拡大斜視図を示す。弾性部材16は、リング状の固定部16a、固定部16aの周方向5箇所から切り起こされて斜め上方に伸びた5つのバネ部16b、バネ部16bの先端に設けられた接触部16cからなる。固定部16aのバネ部16bが設けられている各箇所に孔16dが設けられる。弾性部材16の材質として、弾力性があるリンセイ銅などを用いれば良い。弾性部材面14d上の各々のボス14eを各々の孔16dに挿入し、ボス14eの先端を例えば熱カシメ(熱溶着)する。この熱カシメにより、弾性部材16は、弾性部材面14d上に固定される。
【0024】
弾性部材16の接触部16cは、ダイヤル24の逆操作面上の接触領域24B(図13参照)に接触される。そして、固定部16aと弾性部材面14dとが固定されること、かつ、接触部16cが逆操作面24cに接触されることで、バネ部16bの弾性力により、常に電極板14はボディ2方向への荷重がかけられる。その結果、ダイヤル24のガタツキなどが生じても、電極板14はフレキシブル基板4に対して水平を保つことができる。
【0025】
また、変形例として、固定部16aを逆操作面24cに固定させ、接触部16cを弾性部材面14dに接触させてもよい。また、逆操作面24c、弾性部材面14dの両面に固定させず、当該両面に弾性部材16を接触させるだけでもよい。また、電極板14にボディ2方向に荷重をかければよいので、図15に示す弾性部材16の代わりに一般に広く用いられているサスなどを用いても良い。
【0026】
感触板22は、リング状とされ、ダイヤル22の回転に伴い、クリック感を発生させるものである。キートップ20は貫通孔20aを有することで、リング状とされる。キートップ20は、逆操作面24cと対向する面である感触板固定面20bを有し、当該感触板固定面20b上に感触板22を固定させる。固定のさせ方の一例を説明すると、感触板固定面20b上に180度対向する位置に2つずつ(つまり、4つの)凸部20cを有する。一方、感触板22は、内周に180度対向する位置に2つずつ(つまり、4つの)凹部22aを有する。そして、凸部20cは凹部22aに嵌められ、例えば凸部20cの先端を熱カシメして固定される。クリック感発生の一例を説明する。感触板22は、180度対向する位置に2つの屈曲部114aを有している。屈曲部114aダイヤル24の凹凸部24f(図13参照)に係合することで、ダイヤル24の回転に伴いクリック感が発生する。感触板22はなくてもよい。
【0027】
固定板18は、キートップ20と感触板22とをダイヤル24との間に挟み、キートップ20と感触板22に対してダイヤル24を回転可能に固定する。以下、固定のさせ方の具体例を説明する。図16に固定板18の拡大斜視図を示す。固定板18には、リング形状に沿う円周方向に複数の孔18aが設けられる。そして、複数の孔18aが描く円周の外側の箇所が以下で説明する当接部18b(ハッチングを施す)として機能する。
【0028】
図5のキートップ20の箇所に記載のように、キートップ20は貫通孔20aの内周壁20dに沿った内つば20eを有する。この内つば20eと固定板18の当接部18bとが、回転自在に当接される。そして、逆操作面24c(図13参照)上に形成されたボス24eが固定板18の孔18aに挿入されてカシメ固定される。これにより、固定板18は、キートップ20と感触板22とをダイヤル24との間に挟み、キートップ20と感触板22に対してダイヤル24を回転可能に固定する。
【0029】
そして、キートップ20がダイヤルの操作面24bと垂直方向(以下、単に「垂直方向」という。)に外れないようにし、かつキートップ20自体の回転を防止するために、ボディ2に対してキートップ20を固定させなければならない。回転スイッチ100の一体固定のため、および感触板22によるクリック感を適切に発生させるためである。ここで、従来技術1に示す回転スイッチでは、マグネットを回転感触部に用いているので、回転スイッチ自体が厚くなってしまうという問題があった。また、機構式の回転スイッチ(例えば、特開2001−3258589号公報に記載)などでも、ブラシ高さ確保のためなどで、同様に回転スイッチ自体が厚くなってしまうという問題があった。そして、通常ではボディ2とキートップ20を固定させるための固定部を必要とする。この固定部が製品を厚くする要因であった。そこで、固定部を必要とせず、キートップ20とボディ2と固定させる好ましい手法を説明する。
【0030】
まず、キートップ20が垂直方向に外れない好ましい手法を説明する。図17Aにキートップ20を真上から見た平面図を示し、図17Bに図17A記載のα方向から見た平面図を示し、図17Cに図17A記載の線AA’で切った断面図を示し、図17Dに図17A記載の線CC’で切った断面図を示す。図17Aや図4に示すように、外周に複数の爪部20fが突出形成される。この例では、外周方向に90度間隔で4つの爪部20fが突出形成されている。そして、図17Eに、図17Cに示す爪部20fの断面拡大図を示す。図17Eに示すように、爪部20fはテーパ面20gを有する。
【0031】
一方、ボディの外周壁2bには、外周方向に90度間隔で爪部20fが嵌合固定される爪部嵌合孔2fが形成される。この例では、外周方向に90度間隔で4つの爪部嵌合孔2fが突出形成されている。ボディ2の内周面中において爪部嵌合孔2fの上方の面を案内面2gとすると、テーパ面20gは案内面2gに案内されて、爪部20fは、爪部嵌合孔2fに嵌合される。このようにキートップ20に複数の爪部20fを形成し、ボディ2に複数の爪部嵌合孔2fを形成することで、部品数を少なくして、キートップ20が垂直方向にはずれないという有利な効果を得ることができる。
【0032】
次に、キートップ20の回転を防止する好ましい手法を説明する。キートップ20の外周に、複数の係止部20hを有する。この例では係止部20hは、ダイヤル24側に向き、断面矩形状の突起物であり、外周方向に90度間隔で4つ形成される。一方、ボディ2の外周壁2bには、断面矩形状の切り欠き部2hが形成される。この例では、切り欠き部2hは、外周方向に90度間隔で4つ形成される。係止部20hはそれぞれ切り欠き部2hに係合されることで、キートップ20の回転は防止される。キートップ20の外周には、90度間隔で、4つの断面半円の切り欠き部4kと、4kより幅広な切り欠き部4nが設けられている理由を説明する。切りかき部4kが設けられている理由はキートップ20とボディ2とを固定させた際に、フレキシブル基板4のきり欠き部4kとボディ2の凸部2kとを熱カシメさせた箇所に、キートップ20の外周部分が当たらないようにするためである。切り欠き部4nが設けられている理由は、フレキシブル基板4が、爪部嵌合孔2fに嵌合されているキートップ20の爪部20fに当たらないようにするためである。
ダイヤル12、ボディ2、セットキー12は樹脂製とされる。
また、セットキー12は無くても良い。この場合には、スナッププレート6、テープ8、クッション10、フレキシブル基板4の中央固定接点4e、周辺固定接点4gは必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の回転スイッチの真上から見た平面図。
【図2】本発明の回転スイッチの真横から見た平面図。
【図3】本発明の回転スイッチの断面図。
【図4】本発明の回転スイッチの上方から見た分解斜視図。
【図5】本発明の回転スイッチの下方から見た分解斜視図。
【図6】第1電極4dを主に示した平面図。
【図7】ボディ2に固定させたフレキシブル基板4を真上から見て、主に収容領域を示した図。
【図8】セットキー逆押圧面の平面図。
【図9】ボディ2に固定させたフレキシブル基板4を真上から見て、主にボディ凸部間領域を示した図。
【図10】第1電極配置面と第2電極配置面とが対向していることを示す模式図。
【図11】第1電極、第2電極との位置関係を示す模式図。
【図12】弾性部材面の平面図。
【図13】逆操作面の平面図。
【図14】ボディ凸部の拡大斜視図
【図15】弾性部材の拡大斜視図。
【図16】固定板の拡大斜視図。
【図17】図17はキートップ20の平面図などであり、図17Aは真上から見た平面図であり、図17Bは真横から平面図であり、図17Cは線AA’で切った断面図であり、図17Dは線CC’で切った断面図であり、図17Eは、爪部の拡大断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定面を有するボディと、
薄板状であり、前記固定面上に固定され、前記固定面と接する面と反対側の面(以下、「第1電極配置面」という。)上の第1円周方向に複数の第1電極が配置されたフレキシブル基板と、
薄板状であり、前記第1電極配置面と対向する第2電極配置面の第2円周方向に複数の第2電極が配置され、当該第2円周方向に回転可能な電極板と、
操作面を有し、前記第2円周方向に回転可能であるダイヤルと、
前記ダイヤルの前記操作面と反対側の面(以下、「逆操作面」という。)と前記電極板の前記第2電極配置面と反対側の面(以下、「弾性部材面」という。)の間に介在される弾性部材と、を備え、
前記電極板は、前記弾性部材面に、円周方向に複数の電極板凸部を有し、
前記ダイヤルは、前記逆操作面に、前記円周方向に複数のダイヤル凸部を有し、
前記電極板凸部は2つの前記ダイヤル凸部の間に位置する、または、前記ダイヤル凸部は、2つの前記電極板凸部の間に位置する回転スイッチ。
【請求項2】
請求項1記載の回転スイッチであって、
外周にフランジを有し、前記第1電極配置面と垂直方向に押圧可能なセットキーと、
前記第1電極配置面上に配置されるスナッププレートも備え、
前記ボディは、前記固定面上に円周方向に複数のボディ凸部を有し、
前記フレキシブル基板は、前記複数のボディ凸部それぞれが貫通される複数の凸部貫通孔と、前記第1電極配置面の前記第1円周の内側に中央固定接点を有し、
前記スナッププレートは、前記中央固定接点と対向し、前記セットキーが押圧されると、前記中央固定接点と電気的に接触し、
前記電極板、前記弾性体、前記ダイヤルはそれぞれ、前記セットキーが貫通される貫通孔を有し、
前記凸部貫通孔に貫通された前記複数のボディ凸部に囲まれた領域に前記スナッププレートが位置することを特徴とする回転スイッチ。
【請求項3】
請求項2記載の回転スイッチであって、
前記セットキーは、押圧面と反対側の面上に、円周に沿って複数の円周セットキー凸部を有し、
前記円周セットキー凸部は、前記凸部貫通孔に貫通された、2つの前記ボディ凸部の間に位置することを特徴とする回転スイッチ。
【請求項4】
請求項2または3記載の回転スイッチであって、
前記複数のボディ凸部の外周面は、前記電極板の貫通孔の内周面と当接することを特徴とする回転スイッチ。
【請求項5】
請求項1から4何れかに記載の回転スイッチであって、
前記ダイヤルの前記逆操作面に接触し、前記ダイヤルの回転に伴い前記クリック感を発生させる感触板と、
前記ダイヤルの逆操作面と対向するとともに、前記感触板を固定する感触板固定面と、外周部分に複数の係止部を有するキートップと、
前記キートップと前記感触板とを前記ダイヤルとの間に挟み、前記キートップと前記感触板に対して前記ダイヤルを回転可能に固定する固定板と、を備え、
前記ボディは、外周部分に外周壁を有し、当該外周壁に複数の切り欠き部が形成され、
前記複数の係止部が前記切り欠き部に係合されることを特徴とする回転スイッチ。
【請求項6】
請求項5記載の回転スイッチであって、
前記キートップは、外周部分に複数の爪部が突出形成され、
前記ボディは、前記外周壁に複数の爪部嵌合孔が形成され、
前記複数の爪部は、前記複数の爪部嵌合孔に嵌合されることを特徴とする回転スイッチ。
【請求項7】
請求項1から4何れかに記載の回転スイッチであって、
前記ダイヤルの前記逆操作面に接触し、前記ダイヤルの回転に伴い前記クリック感を発生させる感触板と、
前記ダイヤルの逆操作面と対向するとともに、前記感触板を固定する感触板固定面を有するキートップと、
前記キートップと前記感触板とを前記ダイヤルとの間に挟み、前記キートップと前記感触板に対して前記ダイヤルを回転可能に固定する固定板と、を備え、
前記キートップは、外周部分に複数の爪部が突出形成され、
前記ボディは、外周部分に外周壁を有し、前記外周壁に複数の爪部嵌合孔が形成され、
前記複数の爪部は、前記複数の爪部嵌合孔に嵌合されることを特徴とする回転スイッチ。
【請求項8】
請求項1から7何れかに記載の回転スイッチであって、
前記電極板と前記複数の第2電極とがインサート成形されていることを特徴とする回転スイッチ。
【請求項1】
固定面を有するボディと、
薄板状であり、前記固定面上に固定され、前記固定面と接する面と反対側の面(以下、「第1電極配置面」という。)上の第1円周方向に複数の第1電極が配置されたフレキシブル基板と、
薄板状であり、前記第1電極配置面と対向する第2電極配置面の第2円周方向に複数の第2電極が配置され、当該第2円周方向に回転可能な電極板と、
操作面を有し、前記第2円周方向に回転可能であるダイヤルと、
前記ダイヤルの前記操作面と反対側の面(以下、「逆操作面」という。)と前記電極板の前記第2電極配置面と反対側の面(以下、「弾性部材面」という。)の間に介在される弾性部材と、を備え、
前記電極板は、前記弾性部材面に、円周方向に複数の電極板凸部を有し、
前記ダイヤルは、前記逆操作面に、前記円周方向に複数のダイヤル凸部を有し、
前記電極板凸部は2つの前記ダイヤル凸部の間に位置する、または、前記ダイヤル凸部は、2つの前記電極板凸部の間に位置する回転スイッチ。
【請求項2】
請求項1記載の回転スイッチであって、
外周にフランジを有し、前記第1電極配置面と垂直方向に押圧可能なセットキーと、
前記第1電極配置面上に配置されるスナッププレートも備え、
前記ボディは、前記固定面上に円周方向に複数のボディ凸部を有し、
前記フレキシブル基板は、前記複数のボディ凸部それぞれが貫通される複数の凸部貫通孔と、前記第1電極配置面の前記第1円周の内側に中央固定接点を有し、
前記スナッププレートは、前記中央固定接点と対向し、前記セットキーが押圧されると、前記中央固定接点と電気的に接触し、
前記電極板、前記弾性体、前記ダイヤルはそれぞれ、前記セットキーが貫通される貫通孔を有し、
前記凸部貫通孔に貫通された前記複数のボディ凸部に囲まれた領域に前記スナッププレートが位置することを特徴とする回転スイッチ。
【請求項3】
請求項2記載の回転スイッチであって、
前記セットキーは、押圧面と反対側の面上に、円周に沿って複数の円周セットキー凸部を有し、
前記円周セットキー凸部は、前記凸部貫通孔に貫通された、2つの前記ボディ凸部の間に位置することを特徴とする回転スイッチ。
【請求項4】
請求項2または3記載の回転スイッチであって、
前記複数のボディ凸部の外周面は、前記電極板の貫通孔の内周面と当接することを特徴とする回転スイッチ。
【請求項5】
請求項1から4何れかに記載の回転スイッチであって、
前記ダイヤルの前記逆操作面に接触し、前記ダイヤルの回転に伴い前記クリック感を発生させる感触板と、
前記ダイヤルの逆操作面と対向するとともに、前記感触板を固定する感触板固定面と、外周部分に複数の係止部を有するキートップと、
前記キートップと前記感触板とを前記ダイヤルとの間に挟み、前記キートップと前記感触板に対して前記ダイヤルを回転可能に固定する固定板と、を備え、
前記ボディは、外周部分に外周壁を有し、当該外周壁に複数の切り欠き部が形成され、
前記複数の係止部が前記切り欠き部に係合されることを特徴とする回転スイッチ。
【請求項6】
請求項5記載の回転スイッチであって、
前記キートップは、外周部分に複数の爪部が突出形成され、
前記ボディは、前記外周壁に複数の爪部嵌合孔が形成され、
前記複数の爪部は、前記複数の爪部嵌合孔に嵌合されることを特徴とする回転スイッチ。
【請求項7】
請求項1から4何れかに記載の回転スイッチであって、
前記ダイヤルの前記逆操作面に接触し、前記ダイヤルの回転に伴い前記クリック感を発生させる感触板と、
前記ダイヤルの逆操作面と対向するとともに、前記感触板を固定する感触板固定面を有するキートップと、
前記キートップと前記感触板とを前記ダイヤルとの間に挟み、前記キートップと前記感触板に対して前記ダイヤルを回転可能に固定する固定板と、を備え、
前記キートップは、外周部分に複数の爪部が突出形成され、
前記ボディは、外周部分に外周壁を有し、前記外周壁に複数の爪部嵌合孔が形成され、
前記複数の爪部は、前記複数の爪部嵌合孔に嵌合されることを特徴とする回転スイッチ。
【請求項8】
請求項1から7何れかに記載の回転スイッチであって、
前記電極板と前記複数の第2電極とがインサート成形されていることを特徴とする回転スイッチ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2009−187894(P2009−187894A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−29218(P2008−29218)
【出願日】平成20年2月8日(2008.2.8)
【出願人】(000194918)ホシデン株式会社 (527)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年2月8日(2008.2.8)
【出願人】(000194918)ホシデン株式会社 (527)
【Fターム(参考)】
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