説明

回転体支持構造、及び画像形成装置

【課題】ワッシャーを配置することなく、回転体の磨耗を防止し、長時間、回転体を回転させることができる回転体支持構造、及びこの支持構造を備えた画像形成装置に関する。
【解決手段】感光体フレーム46の座面104には、第一環状溝106A、及び第二環状溝106Bを備えるグリス溜部106が設けられ、第2の減速ハスバ歯車94の突当面94Dには、円形凹部118が設けられている。これにより、第2の減速ハスバ歯車94が回転すると、第2の減速ハスバ歯車94の円筒部94C、及び突当面94Dとグリス108が擦れる摩擦部110でグリス108は、蒸発する。しかし、第二環状溝106に充填され、開放部112を構成するグリス108が、供給部106Cを通して第一環状溝106Aへ供給される。これにより、摩擦部110で蒸発したグリス108が補給される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転体支持構造、及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、回転する歯車とこの歯車を支持するハウジングとの間に、ステンレス製のワッシャーを配置する技術が開示されている。
【0003】
回転する歯車の端面とハウジングが擦れる部位に、ステンレスワッシャーを配置することで、回転時の擦れによる歯車の磨耗を防止し、歯車(回転体)を長時間、回転させることができるようになっている。
【特許文献1】特開2006−38132号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、磨耗を減少させて、長時間にわたって円滑に回転体を回転させることが課題である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に係る回転体支持構造は、回転可能に軸支された回転体と、前記回転体の軸方向端部と当接して当該回転体を支持する支持部材と、前記支持部材の前記端部と当接する位置に設けられ、潤滑剤が充填されて前記端部と擦れる摩擦部と、該摩擦部と接続されて前記端部と当接する位置外で潤滑剤を保持する保持部と、が形成された潤滑剤溜部と、を備えることを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項2に係る回転体支持構造は、請求項1に記載において、前記保持部は、外部空間と連通することを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項3に係る回転体支持構造は、請求項1又は2に記載において、前記端部は、前記潤滑剤溜部を拡散する拡散手段が設けられることを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項4に係る回転体支持構造は、請求項3に記載において、前記拡散手段は、前記潤滑剤溜部に対向する凹部であることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項5に係る回転体支持構造は、請求項3又は4に記載された回転体支持構造において、前記拡散手段は、前記潤滑剤溜部を経由して外部空間と連通することを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項6に係る回転体支持構造は、請求項4又は5に記載された回転体支持構造において、前記凹部には、前記潤滑剤溜部と対向しない部分があることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項7に係る回転体支持構造は、請求項1から6の何れか1項に記載された回転体支持構造において、前記潤滑剤溜部は前記摩擦部を構成する第一環状溝と、前記第一環状溝の外側に設けられ、前記保持部を構成する第二環状溝と、前記端部と当接する部分より凹んで前記第二環状溝と前記第一環状溝とを接続する接続部と、を備え、前記第一及び第二環状溝は、前記回転体の同心円であることを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項8に係る画像形成装置は、請求項1から7の何れか1項に記載の回転体支持構造を有し、前記回転体支持構造は、駆動力を伝達することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1の構成によれば、回転体の回転によって消費された潤滑剤が保持部から供給され、本構成を有していない場合と比して、潤滑効果が得られ、回転体及び支持部材の磨耗が減少し、長時間にわたって円滑に回転体を回転させることができる。
【0014】
本発明の請求項2の構成によれば、潤滑剤の充填を外部空間から行なうことができ、組立性や作業性が向上するとともに、潤滑剤の消費量に応じて容易に補充することができる。
【0015】
本発明の請求項3の構成によれば、潤滑剤を拡散させることで、均一に潤滑剤を供給できる。また、保持部から摩擦部への潤滑剤の供給が促進される。
【0016】
本発明の請求項4の構成によれば、凹部が潤滑剤を捕捉して拡散することで、潤滑効果を得ることができる。
【0017】
本発明の請求項5の構成によれば、拡散手段への潤滑剤の充填を外部空間から行なうことができ、組立性や作業性が向上するとともに、潤滑剤の消費量に応じて容易に補充することができる。
【0018】
本発明の請求項6の構成によれば、対向する部分の凹部の潤滑剤が回転体の回転によって引っ張られて、対向する部分の凹部へ潤滑剤を供給する。
【0019】
本発明の請求項7の構成によれば、摩擦部は回転体の回転位置によらず均等に接触し、保持部から均等に潤滑剤が接続部を介して供給される。
【0020】
本発明の請求項8の構成によれば、請求項1から7の何れか1項に記載の回転体支持構造によって伝達された回転力により回転体を回転させるので、本構成を有していない画像形成装置と比して、磨耗が減少し、長時間にわたって円滑に回転体を回転させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明に係る実施形態の一例を図面に基づいて説明する。
【0022】
本実施形態では、回転体支持構造の一例として、画像形成装置に採用された例を図1から図10に従って説明する。
【0023】
<全体構成>
先ず、本実施形態に係る画像形成装置の全体構成を説明する。
【0024】
図10に示されるように、画像形成装置10は、筐体12を有し、筐体12の下部には、シート材供給装置14が配置されている。また、筐体12の上部には画像が形成されたシート材を排出する排出部16が形成されている。
【0025】
さらに、シート材供給装置14には、着脱自在な給紙カセット18が備えられ、この給紙カセット18には、シート材Pが積層収容されている。また、給紙カセット18には、ボトムプレート20が設けられ、給紙カセット18をシート材供給装置14に装着することによって、ボトムプレート20は昇降手段(図示省略)によって上方へ移動し、最上位に積層されたシート材Pをピックアップロール22へ押圧する。さらに、給紙カセット18を筐体12から引き出すとボトムプレート20は、昇降手段によって、下方へ移動し、シート材Pを給紙カセット18に補充する構成となっている。
【0026】
ピックアップロール22の隣には、ピックアップロール22によって送り出されたシート材Pを一枚ずつ搬送する給紙ロール24と分離ロール26が設けられている。
【0027】
また、給紙ロール24のシート材搬送経路給下流には、シート材Pを一時停止させ、所定のタイミングで後述する感光体ユニット30と転写ユニット32との間を通すレジストロール28が設けられている。
【0028】
さらに、レジストロール28と排出部16の間には、感光体ユニット30、転写ユニット32、定着装置36等が設けられ、また、他筐体12内にはそれらを駆動制御するための電源ユニット41、及び制御ユニット44が配置されている。この感光体ユニット30には、感光体フレーム46が設けられ、感光体フレーム46には、4つの感光体ドラム40が回転自在に支持されている。
【0029】
また、感光体ドラム40にレーザ光で潜像を書き込む露光装置62は、感光体ユニット30の背面側であって、各感光体ドラム40に対応した位置に配置され、後述する帯電装置48によって帯電された感光体ドラム40に対してレーザを照射して潜像を形成するようになっている。
【0030】
さらに、各感光体ドラム40の周囲には、感光体ドラム40をー様に帯電する帯電ロールを備えた帯電装置48と、露光装置62によって各感光体ドラム40に書き込まれた潜像を現像剤(トナー)でトナー画像へ現像する現像ユニット50と、転写後の感光体ドラム40を除電する除電装置52と、転写がなされた後に感光体ドラム40に残留する現像剤(トナー)を除去する現像剤除去手段としてのクリーニング装置54が設けられている。
【0031】
なお、感光体ユニット30は、4つの感光体ドラム40、帯電装置48、現像ユニット50、除電装置52、及びクリーニング装置54を感光体フレーム46に保持させて一体化したものであり、筐体12に対して着脱自在になっている。
【0032】
また、感光体ドラム40に回転力を伝達する回転体の一例である歯車の回転支持構造については詳細を後述する。
【0033】
一方、4つの現像ユニット50に対応した4つのトナーボックス56は、感光体ユニット30の裏面側方に接続されている。このトナーボックス56は、マゼンダ、イエロー、シアン、及びブラック用であり、トナー供給部58とトナー回収部60とが一体になって構成されている。さらに、トナー供給部58は、現像ユニット50に接続されており、各色のトナーを現像ユニット50に供給するようになっている。また、トナー回収部60は、クリーニング装置54に接続されて各色のトナーを回収する構成となっている。
【0034】
また、転写ユニット32は、感光体ユニット30の表側であって、感光体ユニット30に対向して配置されている。この転写ユニット32には、上下方向に設けられた2つの支持ロール64と、この2つの支持ロール64に巻き掛けられた搬送ベルト66と、搬送ベルト66を挟んで各感光体ドラム40に対向する位置に設けられた転写ロール68が設けられている。これにより、シート材Pが感光体ドラム40と転写ロール68によって挟持搬送されることで、感光体ドラム40上に形成されたトナー画像がシート材Pに転写されるようになっている。
【0035】
さらに、感光体ユニット30の下流には、シート材Pに転写されたトナー画像をシート材Pに定着する定着装置36と、トナー画像が定着したシート材Pを排出部16へ排出する排出ロール38が設けられている。
【0036】
<画像形成装置の作用>
次に、画像形成装置10の作用について説明する。
【0037】
まず、帯電装置48は、感光体ドラム40の表面を予定の帯電部電位でマイナス帯電する。さらに、帯電された感光体ドラム40上の画像部分が予定の露光部電位になるように露光装置62が感光体ドラム40の表面を露光して静電潜像を形成する。
【0038】
すなわち、制御ユニット44から供給される画像データに基づき、半導体レーザ(図示省略)をオン・オフして変調することによって画像に対応した潜像が各感光体ドラム40上に形成される。
【0039】
さらに、回転する感光体ドラム40上の静電潜像が現像ユニット50を通過すると、電気力によって現像ユニット50に収納された現像剤Gのトナーが静電潜像へ付着し、静電潜像はトナー画像として可視化される。
【0040】
そこで、給紙カセット18に載せられたシート材Pがピックアップロール22によって送り出され、さらに、回転駆動する給紙ロール24と分離ロール26によって、一枚ずつ搬送される。シート材Pは、レジストロール28により一時停止され、所定のタイミングで、感光体ユニット30と転写ユニット32との間に送りだされる。そして、シート材Pは、搬送ベルト66によって保持されて各感光体ドラム40の転写部34へ搬送され、転写部34を通過する際に、感光体ドラム40上のトナー画像がシート材Pに順次転写され、シート材Pには、カラー画像が形成される。
【0041】
シート材Pへ転写されたトナー画像は定着装置36で定着され、シート材Pは、排出ロール38によって排出部16へ排出される。
【0042】
<回転体支持構造>
次に、感光体ドラム40に回転力を伝達する回転体の一例である歯車の回転体支持構造について説明する。
【0043】
図4に示されるように、感光体ドラム40が支持される感光体フレーム46は、例えば、ABS樹脂等の合成樹脂にガラス繊維等のフィラーを充填して、モールド成形によって形成されている。
【0044】
図8に示されるように、この感光体フレーム46に取り付けられるハウジング70は、板金から形成され、このハウジング70には、金属製のスタッド72 〜82 が、かしめ等によって固定されている。
【0045】
さらに、ハウジング70 には、後述する駆動モータ88の駆動軸を挿通させるための円形状の開口部84が設けられている。
【0046】
また、図6に示されるように、端部から第2番目に配置されるスタッド74には、駆動モータ88の駆動歯車90と噛み合う第1の減速ハスバ歯車92が回転自在に支持されている。この第1の減速ハスバ歯車92は、直径の大きなハスバ歯車92A と直径の小さなハスバ歯車92B を備えて構成されている。
【0047】
さらに、端部に配置されたスタッド72には、第1の減速ハスバ歯車92の直径の小さなハスバ歯車92Bと噛み合うハスバ歯車94Aを備える第2の減速ハスバ歯車94が回転自在に支持されている。この第2の減速ハスバ歯車94は、直径の大きなハスバ歯車94Aと直径の小さなハスバ歯車94Bを備えて構成されている。
【0048】
なお、第1の減速ハスバ歯車92、及び第2の減速ハスバ歯車94は、例えばポリアセタール等の高摺動性樹脂によってモールド成形によって形成されている。
【0049】
また、図7に示されるように、第2の減速ハスバ歯車94の直径の小さなハスバ歯車94Bは、感光体ドラム40の端部に設けられた従動ハスバ歯車98と噛み合わされており、感光体ドラム40を回転駆動するように構成されている。
【0050】
一方、図2に示されるように、ハウジング70に設けられたスタッド72の先端は、感光体フレーム46に設けられた挿通孔102に嵌め込まれるようになっている。
【0051】
また、第2の減速ハスバ歯車94(回転体)には、スタッド72(軸)が貫通する円筒部94Cが設けられ、円筒部94Cの端部には、感光体フレーム46(支持部材)に突き当てられる突当面94D(端部)が設けられている。
【0052】
図3に示されるように、第2の減速ハスバ歯車94の突当面94D(図2参照)が突き当てられる感光体フレーム46の座面104(支持部材)には、潤滑剤としてのグリス108(図2参照)が充填される凹状のグリス溜部106(潤滑剤保持部)が設けられている。なお、グリス108が飛び散らないように、本実施例では、基油粘土40℃で1050cs(センチポアズ)の粘度のグリス108を一例として用いる。
【0053】
図1に示されるように、グリス溜部106は、挿通孔102を囲むように設けられた第一環状溝106Aと、この第一環状溝106Aを囲むように設けられた第二環状溝106Bと、突当面94Dより凹んで第二環状溝106Bと第一環状溝106Aとを接続する接続部106Cと、を備えており、第一環状溝106A、第二環状溝106B、接続部106Cは、第2の減速ハスバ歯車94の回転中心と同じ回転中心を共有している。
【0054】
また、本実施例では、第一環状溝106Aは第2の減速ハスバ歯車94の回転軸方向端部と当接する位置に設けられ、グリス108が充填されて摩擦部110を構成し、第二環状溝106Bは第一環状溝106Aと接続部106Cを介して接続され、第2の減速ハスバ歯車94の回転軸方向端部と当接しない位置でグリス108を保持し保持部108を構成している。
【0055】
さらに、保持部108は、外部空間と連通する開放部112を有し、開放部112は空気と接する。この開放部112からグリス108の消費量に応じて適宜充填を行なう。
【0056】
さらに、突当面94Dが接触する座面104の座部104Aは、座面104の一般面より凹んでおり、円筒部94Cの先端部は、グリス溜部106に入り込むようになっている。
【0057】
一方、図5に示されるように、第2の減速ハスバ歯車94の突当面94Dには、グリス108を拡散させる拡散手段の一例として凹状の円形凹部118が設けられている。
【0058】
詳細には、図1に示されるように、円形凹部118の一部は、グリス溜部106と対向し、円形凹部118の他部は、座面104の座部104Aと対向するように、円形凹部118の位置は決められている。さらに、円形凹部118は、第一環状溝106A、接続部106C、第二環状溝106B、開放部112を順次介して外部空間と連通する。
【0059】
次に、第2の減速ハスバ歯車94が感光体フレーム46の座面104に支持される回転支持構造の作用について説明する。
【0060】
図7、図9に示されるように、駆動モータ88を回転駆動することによって、駆動モータ88の回転駆動力が、第1の減速ハスバ歯車92及び第2の減速ハスバ歯車94を介して、感光体ドラム40に伝達される。これにより、第1の減速ハスバ歯車92、及び第2の減速ハスバ歯車94には、回転に伴ってスラスト方向Fの力が作用し、第2の減速ハスバ歯車94には、感光体フレーム46に向かってスラスト力Fが作用する。そして、この第2の減速ハスバ歯車94の突当面94Dが感光体フレーム46と擦れることになる。
【0061】
しかし、本実施例では、図3に示されるように、感光体フレーム46の座面104には、第一環状溝106A、及び第二環状溝106Bを備えるグリス溜部106が設けられ、図5に示されるように、第2の減速ハスバ歯車94の突当面94Dには、円形凹部118が設けられている。
【0062】
これにより、第2の減速ハスバ歯車94が回転すると、第2の減速ハスバ歯車94の円筒部94C、及び突当面94Dとグリス108が擦れる摩擦部110でグリス108は、消費(蒸発、劣化)される。しかし、第二環状溝106に充填され、開放部112を構成するグリス108が、接続部106Cを通して第一環状溝106Aへ供給される。これにより、摩擦部110で消費されたグリス108が補給される。
【0063】
また、突当面94Dに設けられた円形凹部118には、グリス溜部106に充填されたグリス108を捕捉し、第2の減速ハスバ歯車94が回転することで、円形凹部118に充填されたグリス108は、座部104Aへ拡散される。また、回転によって保持部108から摩擦部110への潤滑剤の供給が促進される。
【0064】
ここで、前述したように、円形凹部118の一部は、グリス溜部106と対向し、円形凹部118の他部は、座面104の座部104Aと対向するようになっている。このため、グリス溜部106と対向する部位から円形凹部118へ充填されたグリス108は、直接、感光体フレーム46の座部104Aへ拡散される。
【0065】
また、座部104Aにおいて、回転する円形凹部118と対向しない部位には、回転とともに毛細管現象により、グリス108が拡散される。つまり、対向する部分の円形凹部118のグリス108が回転体の回転によって引っ張られて、対向する部分(座部104A)へグリス108が拡散される。
【0066】
また、本実施形態に係る画像形成装置の組立においては、感光体フレーム46の座面104に第2の減速ハスバ歯車94やスタッド72等を組みたてたうえで、最後に開放部112からグリス108を充填することもできる。
【0067】
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、回転体の一例として、歯車を用いて説明したが、プーリーやスプロケット等の他の回転体であってもよい。
【0068】
また、上記実施形態では、回転体が駆動を伝達する部材の一例として、感光体ドラムを用いて説明したが、転写ロール、現像ロール、搬送ロール、及び定着ロール等の他の回転部材であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の実施形態に係る回転体支持構造を表し、グリス溜部、及び円形凹部等を示した拡大断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る回転体支持構造を表し、感光体フレームの座面、及び第2の減速ハスバ歯車等を示した断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る回転体支持構造における感光体フレームの座面を示した拡大斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る回転体支持構造を表し、感光体フレーム、感光体フレームの座面、及び感光体ドラム等を示した斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係る回転体支持構造を表し、第2の減速ハスバ歯車の突当面を示した拡大斜視図である。
【図6】本発明の実施形態に係る回転体支持構造を表し、各減速ハスバ歯車、及び駆動モータ等を示した斜視図である。
【図7】本発明の実施形態に係る回転体支持構造を表し、各減速ハスバ歯車、及び駆動モータ等を示した正面図である。
【図8】本発明の実施形態に係る回転体支持構造に用いられる各減速ハスバ歯車が取り付けられるハウジングを示した斜視図である。
【図9】本発明の実施形態に係る回転体支持構造を表し、感光体フレーム、駆動モータ、及び感光体ドラム等を示した斜視図である。
【図10】本発明の実施形態に係る回転体支持構造が採用された画像形成装置を示した概略構成図である。
【符号の説明】
【0070】
10 画像形成装置
40 感光体ドラム
46 感光体フレーム(支持部材)
72 スタッド(軸部材)
94 第2の減速ハスバ歯車(回転体)
94D 突当面
106 グリス溜部
106A 第一環状溝
106B 第二環状溝
106C 接続部
110 摩擦部
112 開放部
118 円形凹部(拡散手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転可能に軸支された回転体と、
前記回転体の軸方向端部と当接して当該回転体を支持する支持部材と、
前記支持部材の前記端部と当接する位置に設けられ、潤滑剤が充填されて前記端部と擦れる摩擦部と、該摩擦部と接続されて前記端部と当接する位置外で潤滑剤を保持する保持部と、が形成された潤滑剤溜部と、
を備えることを特徴とする回転体支持構造。
【請求項2】
前記保持部は、外部空間と連通することを特徴とする請求項1に記載の回転体支持構造。
【請求項3】
前記端部は、前記潤滑剤溜部を拡散する拡散手段が設けられることを特徴とする回転体請求項1又は2に記載の回転体支持構造。
【請求項4】
前記拡散手段は、前記潤滑剤溜部に対向する凹部であることを特徴とする請求項3に記載の回転体支持構造。
【請求項5】
前記拡散手段は、前記潤滑剤溜部を経由して外部空間と連通することを特徴とする請求項3又は4に記載の回転体支持構造。
【請求項6】
前記凹部には、前記潤滑剤溜部と対向しない部分があることを特徴とする請求項4又は5に記載の回転体支持構造。
【請求項7】
前記潤滑剤溜部は前記摩擦部を構成する第一環状溝と、
前記第一環状溝の外側に設けられ、前記保持部を構成する第二環状溝と、
前記端部と当接する部分より凹んで前記第二環状溝と前記第一環状溝とを接続する接続部と、を備え、
前記第一及び第二環状溝は、前記回転体の同心円であることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の回転体支持構造。
【請求項8】
請求項1から7の何れか1項に記載の回転体支持構造を有し、
前記回転体支持構造は、駆動力を伝達することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−85361(P2009−85361A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−257166(P2007−257166)
【出願日】平成19年10月1日(2007.10.1)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】